JP2020018281A - 解凍棚回転と気中自然波動による急速解凍庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷凍食材の現状解凍技術は、前夜からの長時間解凍、ボイラー蒸気や温水による加熱解凍、尚多い大氣放置常温長時間解凍、高電力高価格高ランニングコストの人工的電磁波解凍等々、これらの解凍で鮮度劣化、食材が持つ旨味や香りの喪失、時には病原菌増殖の危険性と同時に、想定必要量事前解凍の過不足発生のダメージと共に、解凍機器価格及び時間外作業のコストアップ等々が大きな課題である。【解決手段】冷凍食材の解凍技術で最重要課題は冷凍時鮮度の再現で、加熱する事無く低温自然環境化における自然衝撃波で、表面低温解凍で付着各種菌類増殖余裕無く、分単位の急速解凍により、旨味と香りの再現を計る新鮮急速解凍庫。【選択図】図1
Description
食材を含む各種冷凍物の解凍技術分野である。
従来の冷凍食材の気中解凍方法では、冷凍魚肉等を温水浸潤解凍、自然界放置解凍、或は大電力消費のイニシアル及びランニング共に高価な人工電磁波解凍等による解凍等で、いずれも長時間解凍のため、翌日必要量想定で前夜からの長時間解凍で人件費もかさみ、当日の現実的必要量との誤差はまぬかれず、余剰解凍でのロス発生、又は解凍予測量不足の場合は加熱急速解凍味劣化で信用失墜の危険性をはらみ、特に食品の場合は味や旨味再現には程遠く、時には長時間解凍の為に種々菌類の増殖温床の危険性も存在する。
解凍は時間単位という常識的先入観が蔓延しており、ユーザーは諦めムード有り。
解凍には長時間を要する為、翌日の必要量想定で、前日夜半から解凍業務に着手。
冷凍物の芯が解凍に至るまでに外皮周囲はドロドロ解凍状態、大半が酸化や乾燥劣化。
想定事前解凍量の過不足による種々の問題点、及び時間外労務費ロスが日常的に発生。
ミンチ加工食材では形状保存不要で、ボイラー蒸気で加熱、温風温解凍等、問題有り。
自然界放置解凍も多く、害虫飛散や菌類付着及び増殖で、衛生的観念欠落。
大容量の電力消費で、高額な設備費用の上、健康上で安全性に大きな疑問の人工的電磁波解凍、省エネルギー時代に逆行的機器類の氾濫を放置できない。
冷凍庫から冷蔵庫に移管した低温温度差解凍は、長時間解凍で低温乾燥劣化で、誰も文句を言わない一般家庭食事用ならいざ知らず、業務用解凍処理には適合しない。
業務用解凍技術は、解凍後の加工工程から分単位解凍が必需であり、同時に、次工程移行までの経過予定時間計算から時には完全解凍で無く、80%前後解凍の判断可能な解凍機技術が見当たらない。
解凍庫(1)の容姿形状は従来からの四角形状に踏襲される事無く、多角形や円筒形状でも良く、周囲環境に順応した形状及びデザインで、解凍庫(1)の左右周囲床天井等の固定隔壁(2)と、庫内解凍状況可視可能な各種覗き窓付き又は広範囲透明素材つきの開閉扉(3)を有し、一定照度の庫内照明(4)を設置して、必要時の庫内観察を可能にすべきである。
庫内可視可能な開閉扉(3)と庫内照明(4)による連携は、解凍度確認の目的でその都度扉開閉接触確認による大氣飛散雑菌侵入付着及び人的接触時の菌類付着危険性を排除し、同時に、解凍庫(1)内均一化した温度分布の維持をも図り、特に無酸素ガス導入解凍の場合には、解凍途中の開閉扉(3)開放確認はすべきでなく、目視確認で判断すべきである。
解凍網棚(5)の従来常識は庫内左右壁対称位置の固定的解凍棚で、強いて言えば、段位置変更で固定解凍棚しかなく、当然ながら、急速新鮮解凍には、解凍網棚自体を解凍庫(1)内で独立独歩させるべきである。
時には、上下の解凍網棚(5)の間隔は100mm前後とするが、時には間隔変更も、解凍棚柱(6)との上下スライドで変更可能とし解凍棚柱(6)の下端設置部位には、解凍棚移動輪(7)が装着され、立体構造の独立した移動可能な解凍網棚(5)を構成する。
解凍網棚(5)の網部位を含めて、ステンレスSUS−304或は樹脂成型で多穴性通気可能な空間保持格子形状で、周囲は一定高さの縁付きとする。
解凍網棚(5)を独立的形成にした理由は、解凍の真髄であるはずの、低温で、解凍ムラ無く、冷凍完了時鮮度を、急速再現させる為には、如何なる解凍庫(1)でも庫内空間全域で同一温度湿度分布が必要で、可能な限り全ての解凍網棚(5)が同一環境に接することを目的で、解凍網棚(5)を独立で回転駆動としたものである。
解凍網棚(5)の回転方法には、解凍棚回転装置(8)としては、小型機種では水平自動回転円盤上に解凍網棚(5)を設置、大型重量機種には上部天井中心装着の減速ギアー付き回転駆動機による解凍棚移動輪(7)付き解凍網棚(5)を回転させたが、如何なる方式でも、解凍網棚(5)を回転駆動させることが条件である。
解凍網棚(5)の回転角度では、90度回転及び180度回転の正逆反転、360度エンドレス回転等々種々あるが、標準的に180度エンドレス微細速度回転が最も効果を発揮した。
水平に設置の解凍棚回転装置(8)上に搭載して回転駆動する解凍網棚(5)からは、冷凍物種類によっては解凍時に落下するドリップによって、電動駆動の解凍棚回転装置(8)上への水滴落下被害阻止の為に、解凍水滴貯留可能な枠付きのドリップ受け皿(9)を解凍棚回転装置(8)上に被せ、その上に解凍網棚を(5)を設置するが、小型機種での解凍棚移動輪(7)は撤去しても良い。
解凍庫(1)内の常温空間に装着される解凍棚回転装置(8)、ドリップ受け皿(9)及び解凍網棚(5)と共に超低温の冷凍物により、解凍庫内空間温度は、庫内下部位低温環境と上部位常温環境に二分され、必然的に冷凍物(10)の周囲環境は複数の上下解凍棚で均等環境維持が破壊され、小さな庫内対流ファンでは全冷凍物(10)の均等環境維持は不能で、この解凍進度差の解消が必要となる。
冷凍物(10)の冷凍原理は水素分子結合固形化であり、解凍は水素分子結合解除である事は周知の事実だが、全くの密室静止空間無騒音状態環境での解凍は、空間温度差と冷凍物固有の熱伝導率に待つしか無く、又、高電力消費で高価な価格の電磁波発信装置は発信素子の経年劣化消耗品も加算され、中小店舗での使用には値しない。
この問題点解消に対して種々実験的に有効性を探索する課程で、小型カウンタートップ
に、−25℃保管のマグロサク長さ巾200mm×巾40mm×厚み20mmの冷凍物(10)を4枚セットし、庫内温度を検証した。
に、−25℃保管のマグロサク長さ巾200mm×巾40mm×厚み20mmの冷凍物(10)を4枚セットし、庫内温度を検証した。
冷凍物(10)の装填前開始時の庫内温度は試験室内温度と同様の28℃であったが、5分後には庫内下部温度20℃、庫内上部温度26℃、この温度差こそが空気の断熱性であり、断熱性空気中で、如何にスムースな自然気中解凍を行うか、しかも、人工的電磁波細胞振動摩擦熱解凍を排除して、自然的原理で安全性を加味する方策から、第一義的に解凍庫(1)内空間温度の均一化目的で、庫内対流ファン(11)を装着すべきである。
装着した庫内対流ファン(11)は最大風量2.5m3/minで、当然ながら庫内温度差は瞬時に解消した。
しかし、庫内対流ファン(11)稼動による庫内強制対流風(12)の風向は、目的が庫内空間温度差解消の為に、冷凍物を避けて漠然と庫内空気の還流目的のみで風向を決めた為、単なる一定温度中に冷凍物を放置解凍と同様で、解凍物(10)全量の解凍完了までの時間は40分を費やしたが、部分的には30分弱での解凍部位も有り、その解凍部位誤差は検証の結果から、庫内強制対流風(12)の一端が直接当っていた部位は早く解凍していることが判明した。
この事実から、改めて庫内対流ファン(11)の機種選択と共に、庫内強制対流風(12)の風向を熟慮し、研究室での種々テストを繰り返し、断熱性の空気中で気圧変更する事無く、冷凍物(10)が持つ熱伝導率を有効に解凍につなげるかであり、それにはいち早く、庫内強制対流風(12)の直接衝撃波により、冷凍物(10)の表面全域に、表面解凍水幕(13)を生じさせることで、冷凍時の凍結結晶で反発されていた衝撃波が伝導率の良い冷凍物(10)の表面解凍水幕(13)の表面液体で受波効率が上昇し、冷凍芯部(14)への水素結合解除進行も急速進行、同時に表面解凍水幕(13)は庫内強制対流風(12)で蒸散し、庫内湿度も順次上昇することで庫内隔壁を含むあらゆる成形体への庫内強制対流風(12)の衝突全衝撃波の気中伝達力も大きくなり、解凍促進に有効性を発揮する。
気中音声波振動伝達速度が約360m/secでも、,海中動物水中音声はKm単位/secからも、如何に冷凍物(10)の表面解凍水幕(13)で伝達力が増しても、固定位置設置の庫内対流ファン(11)の庫内強制対流風(12)による静止状態の冷凍物(10)全域に空気振動自然波(15)を、冷凍物(1)表面全域に強弱なく衝撃波を与えることは不可能であり、この意味から、解凍棚回転装置(8)による解凍網棚(5)の360度回転の重要性が伺える。
隣家の音楽、窓を閉めていても腹に響く低サイクルベース音響、時にはガラス窓を突き通す高サイクルタンバリン音、いずれも物体保有の固有振動数との関連性、この意味から、水素結合による氷結の固有振動数は、冷凍温度差と冷凍物が保有する組織の差で特定不能の為、各種音階のクラシック音楽を解凍庫(1)内に放奏し、一部にせよ適正音階での有効波長で解凍促進も図ったが、残念ながら、急速解凍で15分前後の時間帯の効果は不明だが、庫内音楽(16)が解凍促進になっても、解凍阻害にはなり得ない。
庫内対流ファン(11)の左右壁或は奥壁等の隔壁付近への装着で、庫内強制対流風(12)の風向きは解凍網棚(5)と平行方向に噴出し、解凍網棚(5)上の冷凍物(10)の厚みを上回る100mm直径以上の風束渦巻きで冷凍物の上下を通過し、冷凍物は解凍棚回転装置(8)によって微細速度で回転することで、冷凍物の全面に均等な庫内強制対流風(12)を受けることで、解凍ムラなく均一的解凍が行われる。
しかし、解凍庫(1)内の解凍網棚(5)を含み各装填機器との容積寸法的干渉で、庫内対流ファン(11)を庫内設置不能な場合は、左右壁の外部設置、或は奥壁外部でも設置可能であるが、食品安全性から解凍庫(1)の庫内空間空気の還流であり、ファン種類がプロペラ軸流ファン、及びクロスフローファンの場合には、外部と完全遮断された隔壁付設で、解凍庫(1)自体の隔壁には庫内空気の還流可能な空気流通開口部を設けなければならない。
解凍庫(1)の天井外部に庫内対流ファン(11)を装着する場合は、プロペラ軸流ファン、及びクロスフローファンは、庫内天井から下部床に向かって散気しかなく集中送風が困難な為と、風量が有っても吐出圧力が低いことから敬遠し、ブロワファンに限定する。
天井外部に装着のブロワファンは、解凍庫(1)天井隔壁にファン吸引口相当の開口部を設けて装填設置し、ファン吐出口と庫内装着の垂直送気管(18)を塩ビ管或はフレキシブルパイプ其の他の管類でジョイントし、垂直送気管(18)に設けられた送気管吐出口(19)から単数又は複数の解凍網棚(5)に並行的水平方向(17)で冷凍物(10)に向かって庫内強制対流風(12)を可能な限り平均的に送風することで、解凍棚回転装置(8)と相まって解凍ムラなく急速に解凍促進する。
庫内対流ファン(11)の装着数は、単数1機でも良いが、左右量隔壁から、或は解凍庫(1)天井外部に設置のブロワファンの場合には、垂直送気管(18)を、解凍庫奥左右コーナーに設置で、解凍庫(1)上部にブロワファン2基設置も実施テストし、機能効果を確認した。
庫内対流ファン(11)以外で、各種加圧ガス貯留槽(20)からの加圧ガスによる解凍も垂直送気管(18)に直接結合すれば可能であるがランニングコスト増大で回避し、危険性皆無の窒素ガスを、解凍庫(1)内に無酸素ガス導入口(21)から微量導入した上での庫内対流ファン(11)による庫内強制対流風(12)による解凍で、無酸素環境による酸化劣化防止も可能である。
炭酸ガスはガス漏洩による人命酸欠と、食品によっては炭酸ガスによる色彩及び味に変化を来たす危険性と、酸素ガスは引火爆発性で危険性と酸化劣化促進で両者共に敬遠し、工業用加圧空気はコンプレッサー潤滑油混入オイルセパレーター経由でも人体に危険性あり、純粋ドライエアーコンプレッサー保有工場は限定されており、従って有効ガスは窒素ガスである。
大氣の約80%近くは窒素ガスで、約20%が酸素であるが、動物に必要な酸素も、各種酸化劣化の悪役者であり、解凍工程での鮮度劣化も酸素の仕業、したがって、解凍庫(1)内に加圧窒素を秒単位で瞬間的に無酸素ガス導入口(21)から導入して庫内空間を無酸素状態にし、庫内対流ファン(11)稼動により解凍すれば、此れに越したことは無い。
本発明に装填する解凍庫(1)内環境メッセージ機器は、アナログ又はデジタル表示で、解凍庫内の温度と湿度で、特に湿度数値は解凍度進捗度と関係があり、解凍開始初期は温度と湿度低下は常識で、解凍進行度毎に湿度上昇移行で解凍促進度合いを表す。
当日必用想定量を、前日から解凍作業に入る必要なく、当日の分単位での解凍処理で、従来の過不足処理ロス及び前夜作業人件費も解消する。
冷凍物が持っている旨味の再現が可能となり、鯵鯖の寿司ネタ、鰹のたたきでは香りや旨味の再現も、又甘海老の解凍後の甘さも従来の解凍では出ない程増大した。
急速新鮮解凍で、冷凍物芯部解凍−3℃で、外皮解凍温度は7℃、庫内温度22℃のマグロのサク、従来不能であった再冷凍保存も十分に可能であった。
本発明の解凍庫の初期購入投資額も安価で、分単位解凍の為に菌類増殖による健康被害回避も可能となり、庫内対流ファンによる強制低温加湿、時には僅かな窒素ガス量で酸化劣化防止も加わり、家庭用から業務用まで幅広く寄与する。。
船舶食材搭載、或は食品加工企業等で冷凍食材の一定量ロット購入の場合、冷凍物自体の容姿形状観察では絶対的に其の鮮度品質判断は不可能で、ロット購入後の解凍処理後に鮮度劣化品が判明しても遅く、販売商社等にクレーム提示も、解凍時の品質劣化、と逃げる事例があり、これらのリスク回避で、分単位鮮度維持解凍が可能な本発明で冷凍食品購入前にサンプル又はピックアップ解凍検査による冷凍物鮮度判断にも応用可能である。
解凍庫(1)の、本体形成素材は、表面加工された木材から、塗装された普通鋼板、塩ビ鋼板、ステンレス鋼板、樹脂成型まで、又、冷蔵庫或は冷凍庫と同様に左右及び床天井の固定隔壁(2)に断熱素材併合の樹脂一体型成型品まで種々可能で、食品で最も重要な解凍庫(1)内の水洗洗浄が容易な形状とする。
分単位の解凍時間であるため、固定隔壁(2)の断熱材併合は、解凍稼働時間中に受ける外部大気環境温度の影響は微々たる物であるが、現代生活環境から解凍庫(!)内の装備機器稼動音遮断からも有効であり、正面の開閉扉(3)は、他の固定隔壁(2)同様な断熱材併合のメクラ扉でも良いが、庫内可視可能な透明の扉、又はのぞき窓つきの開閉扉(3)とし、解凍庫(1)内の天井又は側壁上部に庫内照明(4)点灯で庫内可視可能とする。
解凍網棚(5)は、解凍庫(1)内で回転稼動するために庫内固定隔壁(2)から独立設置されるが、縁付き円形の解凍網棚(5)の円周内で貫通固定維持する解凍棚柱(6)の床接触下端には脱着可能な解凍棚移動輪(7)付きとする。
解凍庫(1)内の下部に設置する解凍棚回転装置(8)は小型機種では円盤回転軸歯車と電動機減速歯車の直接結合でも、ドリップ受け皿(9)がスリップ可能状態で装着されており、ギアー破損が頻発する事も無く、庫内洗浄で庫外に撤去も可能、大型機種では、庫内水洗洗浄で庫内床置きの解凍棚回転装置(8)は出来るだけ排除し、天井装着の低速回転電動機で、解凍棚稼動輪(7)付きの解凍網棚(5)上部連結で回転駆動する。
解凍棚回転装置(8)上に搭載する解凍網棚(5)は、樹脂成型の開口部として格子状のものと、ステンレス網製の2種を試作したが、多量の水分保持したマグロの赤身等では、解凍度が進捗すればする程に表面にドリップが浮き出る傾向にあり、僅かな落下水滴でも落下すれば、解凍棚回転装置(8)の回転面板上に落下して汚れることから、衛生面からも放置できず、樹脂成型、或はステンレスSUS−304素材厚み1mm鋼板で解凍棚回転装置(8)の円盤全面を覆い、円盤の上部,10mm、下部20mm,計30mmの帯で水密化接着で皿形状としたドリップ受け皿(9)を解凍棚回転装置(8)上に被せ、その上に解凍網棚(5)を搭載し、冷凍物(10)が装填され、解凍ドリップ落下の場合は庫外撤去洗浄も可能とした。
庫内対流ファン(11)は、解凍庫(1)内部左右側面壁又は左右側面奥コーナーに、或は奥壁に設置されるが、実施例として庫内右側面装着解凍庫と、庫外上部天井隔壁装着解凍庫の2基製作実施した。
庫内対流ファン(11)を庫内の右側側面に設置する場合は平面形状のプロペラ軸流ファン、又は庫内奥コーナーに設置の場合は縦長のクロスフローファンを装着し、庫内対流ファン(11)を、庫外上部天井隔壁に装着の場合はブロワファンを装着した。
庫内対流ファン(11)から吐出される庫内強制対流風(12)の風向きは、解凍棚回転装置(8)上に覆い被せたドリップ受け台(9)に、解凍棚柱(6)を解して水平装着の解凍網棚(5)に向けて、水平並行的に吹付け、解凍網棚(5)上の冷凍物(10)厚みを上回る風巾で、又、可能な限り水平風巾を持って冷凍物(10)に激突し、激突乱気流を含む庫内強制対流風(12)は庫内各隔壁等に衝突しながら種々衝撃波を生み出し、冷凍物(10)に直接的間接的に、自然的衝撃波を、強制的に強力に浴びせ、冷凍物(10)の表裏側面の白色氷結結晶粉は、急速に溶解して高波動伝導率の表面解凍水幕(13)となり、短時分で冷凍芯部(14)の水素結合解除が、単なる空気振動自然波で容易に達成可能となった。
ここで重要なことは、庫内対流ファン(11)からの庫内強制対流風(12)を、静止状態の解凍網棚(5)の全周囲に満遍なく均等に吹きつけることは不可能である為、庫内強制対流風(12)を1箇所又は2箇所から冷凍物(10)に吹きつけながら、解凍棚回転装置(8)稼動により、冷凍物(10)の上下側面に満遍なく均等に庫内強制対流風(12)受波可能となり、機能効力を極限まで上昇させた。
人工的電磁波と異なり、あくまでも安全性重視の自然的風力波動による冷凍物(10)の解凍である限り、冷凍物(10)の表皮から芯部へ進行である限り、芯部位解凍には、冷凍物(10)の厚みで左右されることから、庫内対流ファン(11)による庫内強制対流風(12)と共に、解凍庫(1)内に庫内音楽(16)を奏送し、冷凍物(10)が持つ水素結合解除,つまり解凍に有効な音波の受波で、解凍促進を図ることもある。
最後になるが決して疎かにし得ない事項が、:冷凍物(10)の気中解凍過程に起き得る各種の品質劣化で、その多くが気中含有酸素が要因で、香り喪失、臭気発散、色彩変化、鮮度劣化である事から、本発明が分単位の短時間急速解凍である事から大きな影響は受け得ないが、少しの劣化影響でも極限まで対処すべきと思考し、解凍庫(1)の無酸素ガス導入口(21)と窒素ガスボンベを減圧ベン付き制御弁で結続して制御弁を1乃至2秒開放して、解凍庫(1)内容積の二分の一以上窒素ガス導入で、解凍庫(1)内の酸素激減空気を庫内対流ファン(11)で稼動すれば、最善の無酸素新鮮解凍工程がうまれる。
1 解凍庫
2 固定隔壁
3 開閉扉
4 庫内照明
5 解凍網棚
6 解凍棚柱
7 解凍棚移動輪
8 解凍棚回転装置
9 ドリップ受け皿
10 冷凍物
11 庫内対流ファン
12 庫内強制対流風
13 表面解凍水幕
14 冷凍芯部
15 空気振動自然波
16 庫内音楽
17 並行的水平方向
18 垂直送気管
19 送気管吐出口
20 加圧ガス貯留槽
21 無酸素ガス導入口
2 固定隔壁
3 開閉扉
4 庫内照明
5 解凍網棚
6 解凍棚柱
7 解凍棚移動輪
8 解凍棚回転装置
9 ドリップ受け皿
10 冷凍物
11 庫内対流ファン
12 庫内強制対流風
13 表面解凍水幕
14 冷凍芯部
15 空気振動自然波
16 庫内音楽
17 並行的水平方向
18 垂直送気管
19 送気管吐出口
20 加圧ガス貯留槽
21 無酸素ガス導入口
Claims (1)
- 各種冷凍物、特に冷凍生鮮魚肉の解凍で重要なことは、冷凍完了時の鮮度を忠実に再現するために、加温する事無く乾燥劣化及び酸化劣化を防止し、全般的に均一解凍で、芯部解凍完了時の外部解凍温度は7℃前後で、自然的環境で安全性を維持しながら、イニシアル及びランニング各コストは極限的に低く解凍する為に、従来の固定位置解凍棚の観念を破棄して、解凍棚の独立性による回転網棚の回転機構が必須条件である。
解凍庫(1)の形状は、水平断面床形状が四角又は多角形、或は概円形の筒型等々、設置環境に応じた形状として、構成素材は、解凍庫(1)本体の素材は、表面処理された木材や各種鋼材及び樹脂の各素材、時には解凍時間の一定化を図る為に外気遮断性の断熱材併合素材の各周囲壁床と天井等の固定隔壁(2)と、解凍庫(1)内部可視可能な覗き窓付或は全透明素材の開閉扉(3)によって密閉状態となり、庫内照明(4)装着で本体が構成される。
解凍網棚(5)の形状は、解凍庫(1)内の形状と容積に応じて回転可能な、四角形又は多角形状、或は円形状等の縁付き形状で、解凍網棚(5)の平面外郭付近で貫通維持する3本柱又はそれ以上の数の解凍棚柱(6)で固着維持可能とし、解凍棚柱(6)の下部先端接地部位には解凍棚移動輪(7)が装着されて独立した解凍網棚(5)で、解凍棚回転装置(8)の上を覆ったドリップ受け皿(9)を介して設置装填され、微細速度で回転される。
独立回転する解凍網棚(5)上の冷凍物(10)には、庫内対流ファン(11)による庫内強制対流風(12)が、嫌が上でも満遍なく当ることで、全表面の白色粉化冷凍微細結晶は急速に溶けて、表面解凍水幕(13)で覆われた冷凍物(10)は、庫内強制対流風(12)の解凍庫(1)内の各固定隔壁(2)に激突衝突生成波動と相まって、急速に冷凍芯部(14)に向かって各波長の空気振動自然波(15)による解凍促進と共に、時には種々波長を有する庫内音楽(16)の送奏で、各種の冷凍物(12)固有の熱伝導率と有効波長選択受波で、安全で省エネによる急速新鮮解凍を促す。
庫内対流ファン(11)による庫内強制対流風(12)の吐出方向は、単数又は複数の解凍網棚(5)に満遍なく当るべく可能な限り解凍網棚(5)と並行的水平方向(17)とし、解凍網棚(5)上下各段上の冷凍物(10)に直接的に当る方向性を維持し、解凍棚回転装置(8)駆動によって冷凍物(10)の全周囲に満遍なく庫内強制対流風(12)が当ることで、解凍ムラ防止と急速新鮮解凍を可能とする。
庫内対流ファン(11)の装着位置は、解凍庫(1)の左右奥壁の周囲側面から解凍網棚(5)各段に向かって空気吐出する位置が標準だが、スペース上の理由等で庫内対流ファン(11)を解凍庫(1)上部空間、つまり解凍網棚(5)の上部位置に装着せざるを得ない場合は、解凍庫(1)内の側壁角部位等に、垂直送気管(18)を装着して送気管吐出口(19)から解凍網棚(5)に向けて水平方向に放出して、庫内強制対流風(11)が冷凍物(12)に満遍なく当る位置に設置する。
庫内対流ファン(11)の種類は、プロペラ軸流ファン、クロスフローファン、ブロワファン等々の如何なる種類のファンでも良いが、解凍庫(1)内に庫内対流ファン(10)装着の場合は、解凍促進時の庫内湿度増大及び解凍庫(1)内洗浄によるファン電動機内コイル絶縁度に留意し、市販耐水耐湿絶縁ファンを選択装填する。
又、解凍網棚(5)、解凍棚回転装置(8)、ドリップ受け皿(9)、庫内対流ファン(11)の各単体、又は全機種一体型のユニットで、解凍庫(1)内に装填及び撤去可能とする機種も保有し、解凍庫(1)内の水洗洗浄時には機器撤去による解凍庫(1)内水洗洗浄を容易にすることで衛生管理に貢献する。
庫内対流ファン(11)の加圧送風能力は、冷凍物(10)によっても変わるが、野菜海草等軽量物から魚肉等重量物等の、各種の冷凍物(10)の種類によって、庫内対流ファン(11)の回転数を電気的回転速度調整可能とすることもある。
庫内対流ファン(11)を解凍網棚(5)の左右対称位置に設置する場合は、左右の庫内対流ファン(11)同士の吐出風の空間衝突による機能低下を避ける為、上下左右何れかの位置を対称位置からずらして設置する。
解凍庫(1)内空間を無酸素ガスで充満して気中酸素を排除し、庫内対流ファン(11)で庫内強制対流風(12)を無酸素ガスに変えることにより、冷凍物(10)の解凍過程での酸化劣化を完全に防止するために、既存各種の加圧ボンベを含む加圧ガス貯留槽(20)から、無酸素ガス導入口(21)経由で解凍庫(1)内に導入使用することも可能であるが、食品冷凍物の場合は衛生上と安全性から窒素ガスを優先し、工業用加圧空気、加圧炭酸ガス、加圧酸素等々の貯留槽からの流用は、健康被害や引火爆発性ガス等は使用しない。
Priority Applications (1)
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JP2018153323A JP2020018281A (ja) | 2018-07-31 | 2018-07-31 | 解凍棚回転と気中自然波動による急速解凍庫 |
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JP2018153323A JP2020018281A (ja) | 2018-07-31 | 2018-07-31 | 解凍棚回転と気中自然波動による急速解凍庫 |
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Family Applications (1)
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JP2018153323A Pending JP2020018281A (ja) | 2018-07-31 | 2018-07-31 | 解凍棚回転と気中自然波動による急速解凍庫 |
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2018
- 2018-07-31 JP JP2018153323A patent/JP2020018281A/ja active Pending
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