JP2020080838A - 各種冷凍物の気中解凍処理法 - Google Patents

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Abstract

【課題】解凍による鮮度劣化、多量ドリップ発生で食材が持つ旨味や香りの喪失、長時間気中解凍で病原菌増殖の危険性、作業のコストアップなどを回避した解凍装置の提供。【解決手段】冷凍物(1)の気中解凍の解凍処理環境は、各種室内や自然界的室外放置での自然解凍と、密閉の解凍庫(18)内での解凍の両者共に、如何なる解凍処理環境であっても、解凍棚の構成形状は通気性網状解凍棚(4)とし、また、複数段の解凍棚で、上部棚は肉類、下部棚は魚類とした場合では、ドリップ落下飛散防止のため各段毎にドリップ受け皿(27)を設置した解凍装置。【選択図】図1

Description

本発明は、一般食材、動物臓器、其の他各種、冷凍物の解凍処理機構成に属する。
従来周知の気中解凍処理法は種々あり、建屋内外自然界大氣環境下放置で長時間の温度差解凍、冷凍庫から解凍庫又は冷蔵庫等の密閉空間に移管して加温自然温度差での長時間解凍、或は、密閉空間内で電気的発信素子による電磁波動解凍等々がある。
建屋内外自然界放置環境下での解凍は、発展途上国に限らず、わが国でも未だに食品大量解凍加工工場等で行われており、冷凍物自体の形状容積格差から、長時間解凍にもかかわらず一定時間で一様には解凍できず、季節によっては蝿等の飛来産卵もあり得ることで、生食用は当然、加熱処理料理用でも、冷凍前付着菌類の解凍温度上昇で菌増殖、衛生面の危険性と共に缶詰工場等では冷凍物の重量的ボイルドロスも大きい。
冷凍庫から密閉の解凍庫等に移管して、冷凍温度と解凍庫内温度の差異で、温風又はボイラー蒸気吹き込みで、温度差解凍を図るもの現実に稼働中だが、解凍庫内容積と冷凍物装填量との比率を無視して、冷凍物量過大による解凍庫内温度が急速に低下して長時間を要しての解凍で、次処理工程の混乱も再々ある。
また密閉空間での解凍でも、大電力消費で、年次交換を要する発信素子装填で、単一波長の電磁波発信で高価な解凍機種もあるが、投資効率面からユーザーに敬遠され、機器電磁波性情から欧米特に妊産婦からは疎遠され、人的危険度もゼロとはいえないが、安価で亜印譜ルナ解凍機は、如何に鮮度維持に貢献しても、企業経営利益追求で、効果機器の売り込みに傾注している。
何れの解凍方法でも、現状の解凍処理は長時間を要する為、大手食材配送センターや中小規模食品店舗等では、翌日の必要量推定で前夜前日からの長時間解凍により、解凍処理量の過不足発生で、顧客来場不足で余剰解凍による種々ロス発生と、推定解凍量の不足の場合の対処で、時には信頼性崩壊に繋がるような水道流水浸潤や、電子レンジ器に装填解凍等、鮮度喪失的な解凍法で賄わざるを得ない事態も再々発生している。
冷凍物の解凍処理にはドリップ滲出漏洩は当然の事と言う先入観のもとで、単なるドリップ受け皿のみに意を注ぎ、冷凍物に必然的付着菌類の解凍過程における菌類増殖を放置した解凍技術である。
発明の表示
発明が解決しようとする課題
企業の大小に伴う如何なる解凍方法でも、必要な時に、必要な量を、冷凍時の鮮度保持再現で、可能限度で滅菌し、周囲環境従事者の知識高低に係わらず、安全性を確保し、省労力と省エネルギーで、現代社会環境に追従すべき解凍法が皆無であり、世界的に大きな課題である。
解凍処理環境が、室内外大氣中に放置して温度差による自然解凍、冷蔵庫に移管設置も温度差以外は大差なく、翌日必要な予測量を長時間かけて前夜からの解凍で、当日顧客数の変化で解凍量の過不足が起きうる中で、又、解凍後の放置時間で劣化進行も放置せざるを得ず、再冷凍販売も不能等で必用想定予測量事前解凍の過不足量は、企業経営に及ぼすデメリットは大きい。
時間単位解凍での大電力消費の電磁波解凍も、解凍時間的に多少のメリットがあっても、それを超えるイニシアルコストとランニングコストの多大性と、気中酸素による酸化劣化での味変化も有り、又、大電力消費にも拘らず単一周波数の電磁波では、冷凍物種類の多様性からも多少の熱伝導率差異も係わって最善とはいえない。
上述全ての現状解凍処理法に欠ける問題点は種々あり、冷凍物装填の固定解凍棚自体の効力熟考に欠け、一枚板の解凍棚も有れば、多少の凸凹解凍棚も有り、時には通気性網状も有るが、解凍促進過程で冷凍物表面の解凍軟化により重量で冷凍物保有の水分滲出漏洩ドリップで、旨味含有成分の滲出漏洩の要因にもなっており、解凍棚形状と解凍プロセス気候との相関関係で思考改善を要する。
従来の電磁波解凍処理機器を含めて多くの解凍機では、個々の冷凍物解凍完了時間差が大きく、大半の解凍完了時には過度解凍も多くあり、当然ながら本来の旨味や香りも喪失し、当然ながら缶詰加工等の加工計量検証では、過度解凍でボイルドロスが発生している所以のものは、新鮮解凍に程遠い鮮度劣化長時間解凍のため、芯部位−3度前後の解凍到達時には表皮部位は解凍完了後相当な時間経過で放置状態と言え、本来の鮮度維持解凍からは程遠い。
冷凍物自体の形状が、ほぼ一定平形形状の開き魚身のような場合は均一解凍時間も可能だろうが、厚みや形状の変遷が多くその上に色彩保全等の急速鮮度維持解凍を要するまぐろサク切り身等の場合は、従来の解凍処理における解凍棚形状にも留意せず、その上固定位置解凍棚のみで、ユーザーも解凍機器メーカも、長年放置されており、時には前日から24時間近く氷水浸潤解凍で、色彩劣化は少ないが水っぽい味身での販売も有り、ユーザー消費者は色で購入しており、ユーザー保護から程遠い。
全世界の新鮮魚肉類の冷凍物では、加熱処理加工後の冷凍物以外は、付着雑菌類の滅菌処理後の冷凍物は皆無で、グローバル輸出入の現代では病原菌付着も常識的に想定せざるを得ず、単に解凍処理のみでは、消費者保護観点から逸脱している。
新鮮魚肉類の冷凍物も、解凍処理過程において急速に気中酸素と結合により、解凍時間に比例して酸化劣化が進行しても目に見えず、又、半乾燥シラスの冷凍物(1)の解凍では解凍過程乾燥劣化重量減少及び臭気発生で困惑しているが、現状の時間単位の長時間解凍処理における鮮度劣化付着菌類増殖による臭気発生の現状打破が望まれる。

新鮮な魚介肉類の冷凍保存で、まぐろ等の冷凍物によっては−50℃以下の冷凍保存が条件で冷凍庫電力消費度は大きく、鮮度維持解凍と称して解凍処理工程でも電気的電磁波発生回路での大電力消費、解凍量が増えれば増えるほどに投資効率悪化の為に、ボイルド加工付随商品化のハムソーセージ用の冷凍肉類では、コスト優先でボイラー温水槽内長時間浸潤解凍の大手工場の日毎の解凍汚濁水排水もあり、水中温水解凍完了時の姿は無残でも、解凍後破砕練り物的加工では改善意思なく、いな、メーカー自身も改善技術を持っていないのが現状で、消費者無視とも思える。
課題を解決する為の手段
冷凍物(1)の気中解凍の解凍処理環境(2)は、各種室内や自然界的室外放置で自然解凍と、密閉の解凍庫(18)内での解凍の両者共に、如何なる解凍処理環境(2)であっても、解凍棚(3)の構成形状は通気性網状解凍棚(4)とすることで、複数段の解凍棚で、上部棚は肉類で、下部棚は魚類とした場合では、ドリップ落下飛散防止で各段毎にドリップ受け皿(27)を設置すれば良い。
冷凍物(1)の表裏を含む全周囲が大氣接触可能な構造とすることで、全ての解凍処理環境(2)に於いて通気性網状解凍棚(4)が解凍処理を促進しても妨害することはない。
解凍処理環境(2)に関係なく、棚枠等固定解凍棚(8)に加えて、回転等稼働解凍棚(9)を選択可能とし、解凍処理環境(2)によって、回転稼働又は傾斜昇降稼働で、両者共に、微細速度による回転又は各種傾斜運動を行う。
回転等稼働解凍棚(9)の駆動方式は、床置きの回転円盤(26)上に設置のドリップ受け皿(27)を介して解凍棚(3)が乗せられて微細速度で回転稼働する機種と、他の機種は、天井等に設置の減速ギアー付き駆動装置(29)と、解凍棚枠柱(28)等をチェーンジョイント等で簡易脱着可能なリングで結合し、回転等稼働解凍棚(9)の下端部位に装着の複数の移動輪により重量維持と回転抵抗削減して回転稼動する二種があり、何れも冷凍物(1)自体に遠心力が加わらず、強制加圧風流(11)を集中的受風可能な微細速度で、熱伝導に有効な回転駆動とする。
他の稼働方式は、回転等稼働解凍棚(9)の形状及び周辺の障害物により回転不能な場合で、回転運動に替わって、中央支点によるシーソー傾斜昇降させるもので、独立の解凍通気性網状解凍棚(4)の、巾或は奥行きの中央点を傾斜支点(32)で一定高さ保持し、天井又は下部床のいずれかに固定された昇降駆動機(33)に解凍棚(3)端部を結続し、昇降駆動機(33)により一定距離のシーソー昇降を微細速度で駆動し、一定風向の強制加圧風流(11)を冷凍物の表裏全域受風を可能とし、熱伝導促進が可能である。
強制加圧風流(11)の度合いについては、必要解凍時間によって異なるが、度重なるテストの結果、各−20℃冷凍の、烏賊、秋刀魚、15mm厚50mm角牛肉、等100mm間隔3段の通気性網状解凍棚(4)の解凍処理では、冷凍物(1)から50mm遠隔点設置の加圧風流管吐出口(16)による解凍で、ブロワファンによる送風では下記の通りである。
ファンの種類・・・ブロワー、交流単相100V 周波数60Hz,回転数3000/分
1、ブレードランナー径、100mmの場合、風量2.5m/分、解凍時間 5分
2、ブレードランナー径、200mmの場合、風量4.5m/分、解凍時間 3分
室内外大氣接触による自然界放置温度差解凍の場合、最も危険な害虫飛散による産卵を含めて菌類付着は、蝿等の害虫襲来回避の為に気休め的ネット覆いのみでなく、蝿等の飛来着床不能な各種適切な送風ファン(10)等による冷凍物への強制加圧風流(11)により、害虫飛来不能とり、加湿器(34)水槽に装填の銅微細繊維の金属イオン滅菌(25)による滅菌水化して蒸散させて、無乾燥滅菌解凍も可能とする。
送風ファン等の種類形状及び設置スペース不足等で、解凍庫(18)近隣に設置不能な場合には、解凍処理環境(2)から離脱して解凍庫等の場合は隔壁の外側に、又は完全離脱して独立位置に送風ファン(10)等は設置され、又は健康衛生上安全無害なドライエアーコンプレッサー(13)等や無酸素加圧ガス(14)等の強制加圧風流(11)源を使用する場合も同様で、その両者共に加圧風路管(12)経由で解凍処理環境(2)現場に到達供給し、冷凍物(1)が受風可能とする。
送風ファン(10)等からの強制加圧風流(11)は、プロペラ軸流ファン及びクロスフローファン、或はブロワファン等、ファンの種類及びファン吐出口の形状及び吐出方向と圧力によって、有効的な場所に送風ファン等が設置される。
しかし、ブロワファン或は安全な空気としての外部加圧空気ガス等の導入の場合には、通気性網状解凍棚(4)の位置と段数相応した有効的な加圧風流管吐出口(16)からの送風、或は付属の配風制御弁(17)によって、送風量の制御、及び配風制御により、冷凍物(1)の強制加圧風流(11)の受風表面は、可能な限り有効な風向と風量の均等性を図る。
自然界常温の強制加圧風流(11)による、冷凍物(1)との温度差で冷凍物固有の熱伝導促進による解凍で有る限り、通気性網状解凍棚(4)により冷凍物全周囲に、可能な限り均一一定量の受風をさせ、解凍促進による表面水分の蒸散促進で、表面水分のみ蒸散により旨味成分の残存を図り、必要以上のドリップ滲出漏洩を防止する。
同時に、冷凍物(1)が、密閉の解凍庫(3)等の内部装着の通気性網状解凍棚(4)における解凍処理環境(2)の場合、送風ファン(10)が解凍庫内、或は解凍庫外に設置、又は外部の加圧気体導入の場合でも、強制加圧風流(11)は、高速回転の送風ファンブレード(20)による気体加圧摩擦音波(21)、ファン等からの吐出気体衝突摩擦音波(22)等の自然発生複合波動(23)を伴って、熱伝導促進により解凍処理をする。、
グローバル商圏の現代、冷凍物への種々菌類付着は常識で、滅菌灯(24)照射、或は加湿器(34)内部水槽に金属銅極細繊維投入浸潤により、銅イオン滅菌蒸散水分を含有の強制加圧風慮風流(11)の金属イオン滅菌(25)により、乾燥防止と滅菌解凍にも成り、冷凍物の生食或は加熱調理に関係なく、調理過程における健康上の安全性に可能な限り対応すべきである。
国内外で回転すしが広がっている中で、まぐろのサク切り身の解凍で、解凍過程でのドリップ滲出と旨味の漏洩による水っぽさで困惑しているが、強制加圧風流(11)による水分蒸散での解凍ドリップ滲出水(19)による旨味喪失制御にも限界が有り、食塩水吹き付けで解凍温度上昇による酵素分解増進を、塩化ナトリュ有無で可能な限り抑制すれば、旨味漏出も制御できる。
発明の効果
1、必要な時に必要な量を計画的に急速解凍が可能となった。
2、前夜から必用想定量の解凍をする事無く、解凍量過不足によるロス解消となった。
3、小規模企業の室内外大氣中放置解凍でも、害虫飛散襲来の危険性も無く安全となった。
4、高価で大電力消費の電磁波解凍庫よりも格安で、自然波動により安全性が到来した。
5、解凍水ドリップが皆無に等しく大幅に減少し、旨味成分と香りの残存度が増大した。
6、急速解凍で計画性が増大し、従来の解凍済み放置による鮮度劣化が皆無となった。
7、密閉解凍庫の場合、分単位解凍とは言え、窒素ガス導入で酸化劣化防止解凍となった。
8、安全なドライエアーコンプレッサー空気導入で安全格安の急速解凍が可能となった。
9、自然波動3分解凍で、芯温−3℃、外皮+7℃、冷蔵保管再冷凍も可能となった。
10、含有水微小の解凍物(1)の解凍でも脱水乾燥劣化する事無く、鮮度維持が可能。
11、温風器等併設すれば、加湿温風で自然界と同様の乾燥も可能で多用途解凍機で便利。
12、急速2分乃至3分解凍で、鮮度判別不能冷凍物の購入前確認が可能となった。
13、高デザイン解凍庫と装填ファンのみで、全世界に格安コストと省エネ機器で提供。
発明を実施する為の最良の形態
大氣環境の自然界暴露放置の解凍から解凍庫(18)全ての解凍処理環境(2)において、解凍棚(3)は、装填される冷凍物(1)の表裏共に全表面に大氣受風可能な、空気等の貫通面積率が大きい、横又は縦置き棒状ネット、エキスパンドネット、其の他各種の通気性網状解凍棚(4)で構成される。(図2、図3)
通気性網状解凍棚(4)の素材は、衛生上無害な、ステンレス鋼製又は樹脂製とし、洗浄を含めて安全衛生確保可能な素材とすることは言うまでもない。
通気性網状解凍棚(4)の開口率は、解凍目的の冷凍物(1)種類によって選択可能とし、常に一定寸法に近い冷凍物(1)と、千差万別種類の解凍物(1)の中小規模食品店舗用では、適正メッシュ寸法等を選択することも可能である。
全ての解凍処理環境(2)下で、通気性網状解凍棚(4)による棚枠等固定解凍棚(8)及び独立した回転等稼働解凍棚(9)の二種を選択可能とし、各種の送風ファン(10)等の設置により、各段毎の通気性網状解凍棚(4)上の各冷凍物(1)が、強制加圧風流(11)を有効的で平等に受風可能とする。(図1、図7、図9)
装着される送風ファン(10)の種類は、大別してプロペラ軸流ファン、クロスフローファン、ブロワファン等が存在するが、解凍処理環境(2)の温度と湿度、及び気中環境によっても、送風ファン(10)及び周辺機器素材の材質も変えるべきである。
標準環境機種は、国内各ファンメーカーのファン仕様で、規定湿度と温度の環境下で機器選択が可能であるが、塩物及び酢物の冷凍加工品の解凍では、特別環境機種として、関連機器素材は、SUS−304,又はSUS−316等の鋼材、或は食品衛生上安全な樹脂素材で構成される。
棚枠等固定解凍棚(8)及び、独立した回転等稼働回転棚(9)共に、単数又は複数の送風ファン(10)による強制加圧風流(11)が、単数段又は複数段構成の各通気性網状解凍棚(4)上に装填の冷凍物(1)に、均等に受風可能とする位置に近接して解凍処理環境(2)に応じて設置される。(図1)
送風ファン(10)の種類で、プロペラ軸流ファンは、通気性網状解凍棚(4)側近に設置が可能であるが、解凍処理環境(2)の機器素材等の衛生上水洗を含めて清掃の場合には、回転プロペラ中心の電動機への洗浄液等の漏入による事故防止に留意する必用が有ることから、市販の水中でも稼働回転可能な防水プロペラ軸流ファンを限定装着が望ましいと同時に、棚枠等固定解凍網棚(8)の場合のプロペラ軸流ファン設置の場合には、送風ファン(10)も解凍棚(3)も両者固定位置で設置の場合と、送風ファン(10)プロペラ軸流ファンのセッティングで上下首振り運動の傾斜送風ファン(37)とすることもある。(図11)
クロスフローファンについては、装着の軸受けベアリング種類により、水平方向位置での稼働が標準であるが、積層複合の複数段解凍棚から、垂直縦型での使用が効率的に良く、縦型駆動仕様で荷重スライスベアリング設置の垂直仕様機種を装着することが効率的であるが、標準仕様ベアリング装着でも垂直設置使用可能である。
クロスフローファンは、プロペラ軸流ファンと同様に、衛生上の水洗洗浄等で、電動機絶縁部位を含めた回転軸摺動部位等の洗浄時冠水の配慮と、軸受け部位の給油も食用油脂潤滑油等での注意が必要であるが、十分に使用可能である。
上記のプロペラ軸流ファン及びクロスフローファンは、各ファン自体を単数段又は複数段構成の通気性網状解凍棚(4)側近に設置して、送風ファン(10)自体のファン吐出口(15)から強制加圧風流(11)を冷凍物(1)に吹き付けることは可能である。
しかし、ブロワファンはファン吐出口(15)の面積が小さい上に吐出圧力が大きく一点集中的吐出風路の為に、単数段及び複数段構成の通気性網状解凍棚(4)上の冷凍物(1)に分散して受風させることは不合理で、ブロワファン自体のファン吐出口(15)に結合された加圧風路管(12)経由で、単数段又は複数段構成の通気性網状解凍棚(4)側近に装着の加圧風路管吐出口(16)から、時には複数段の解凍棚(3)の一部段の配風停止を含めた配風制御弁(17)で風量風圧を考慮して送風して、冷凍物全部に可能な限り平均的に受風させる。(図1、図12)
各種の送風ファン(10)による強制加圧風流(11)もさることながら、如何なる解凍処理環境(2)下でも、既存又は新設の、衛生上無害なドライエアーコンプレッサー(13)等の機械油脂無使用の安全加圧空気導入の場合も、加圧風流管吐出口(16)から、格段数毎の通気性網状解凍棚(4)に均等的配風の為に配風制御弁(17)等によって冷凍物(1)が均等受風を可能とする。(図12)
加圧風流管吐出口(16)の設置形態は、全ての解凍処理環境(2)の通気性網状解凍棚(4)の形態に応じて、縦置き、或は水平設置等、有効的装着をする。
強制加圧風流(11)の温度は解凍処理環境(2)により異なり、温度制御なき室内外大氣設置環境の場合は、春夏秋冬で強制加圧風流(11)温度は異なり、送風温度が高ければ解凍時間は早く、温度が低ければ低いほど解凍時間は多少遅いが、−20℃冷却の冷凍物(1)のテストでは周囲温度比較で、気温を+8℃設定での解凍では芯温度−3摂氏で外皮+6℃・8分前後で解凍、外気温を+25℃での設定では芯温度−3℃で外皮+8℃・3分解凍、両者共に鮮度には全く影響なく、この結果から、密閉状態の専用の解凍庫(18)には、庫内指定温度保持の冷温庫同様の仕様機種も付加した。
密閉空間環境の単なる空洞的な解凍庫(18)等での解凍処理環境(2)で、送風ファン(10)等による庫内空気循環還流の強制加圧風流(11)では、庫内容積と冷凍物装填量の比率によっては、庫内の温度低下が大きく解凍時間が長くなる為、庫内容積に対応して通気性網状解凍棚(4)の最大設置段数を決めるべきで、種々実験結果から解凍棚(3)の段層間隔は100mm前後が適当である事が判明した。
また、密閉環境の解凍庫(18)による解凍処理で、冷凍物(1)挿入量に関係なく、より早く鮮度維持での解凍のためには、送風ファン(10)による外気導入庫内吹込みと同時に、隔壁上部に逆支弁的ダンパーを設置した庫外排気方式では、解凍庫(18)内の容積比率に気を配ることは無いが、当然ながら送風ファン(10)の吸引口には空気濾過膜による異物害虫等の吸引阻止と共に、可能な限り浮遊菌類の少ない、食品加工室等の衛生管理室内が望ましいことは当然である。(図10、図11)
解凍処理過程での解凍ドリップ滲出水(19)発生は、冷凍物(1)自体の冷凍方式によって大きく変わり、細胞膜内保有水分が長時間で凍結する過程では、低温での体積膨張で水分が細胞膜外に漏洩浸潤して凍結し、解凍処理法如何にかかわらず、解凍後は細胞膜内に戻れずに、保有の旨味成分を伴って解凍ドリップ滲出水(19)で漏洩するものであるが、送風ファン(10)等による強制加圧風量(11)によって、ドリップ滲出の水分のみを蒸散して旨味成分を残存させる為にも、単なる風を当てるのでなく、通気性網状解凍棚(4)による解凍棚(3)と、強制加圧風流(11)のカップルが重要な役目を果たすのである。
冷凍物保有付着菌類は、解凍による温度上昇で急激増殖するが、その増殖制御で、滅菌灯(24)又は金属イオン滅菌等によって、可能範囲での付着菌類の増殖防護装置を必要に応じて装着する。(図1、図9、図13)
全ての解凍処理環境において、棚枠等固定解凍棚(7)における千差万別な形状と大きさの冷凍物(1)が、強制加圧風流(11)の、物理的均等受風不能な形状から起きる解凍時間的ムラの排除で、独立の単数段或は複数段数構成の通気性網状解凍棚(4)の形状如何にかかわらず、回転等稼働解凍棚(9)を装着し、各段解凍棚に装填の冷凍物(1)の全面周囲に可能な限り極限まで、強制加圧風流(11)を受風させることは前述の通りである。
回転稼働形態には二種あり、小型軽量の独立した通気性網状解凍棚(4)では、種々の解凍処理環境(2)の床設置の回転円盤(26)上に設置し、回転速度は一分間に一回前後の微細速度で回転させるが、念のために、回転円盤(26)上には縁付きのドリップ受け皿(27)を装着して、その上に通気性網状解凍棚(4)を置く。(図7、図8、図10)
回転稼働形態のもう一つは、天井或は柱枠等に装着された減速ギアー付き駆動機(29)の低速回転軸に装着した回転受け金具(30)と、解凍棚枠柱(28)とをチェーン等で容易に脱着可能なリング等で結合して回転するが、解凍柱枠柱(28)の下端には移動輪(31)が装着され、減速ギアー付き駆動機(29)は回転駆動トルクのみとして省エネルギー小型化を図る。(図1、図4,図6)
水平回転稼働が困難な形状等の場合は、前後左右、又は中央の何れかの支点により傾斜させて、静止状態では受け得ない面に、送風ファン(10)等による強制加圧風流(11)の可能な限り受風受圧度を向上させる。(図12)
しかし、傾斜稼働の傾斜支点(32)が、通気性網状回答棚(4)の端部では、小型機種では荷重が小さく傾斜角度も大きいが、大形機種の長尺で大重量機種では傾斜角度が小さい上に大重量から昇降機駆動機(33)の性能増大を伴うことから、標準タイプとして、通気性網状解凍棚(4)の縦又は横の中心線上に傾斜稼働可能な傾斜支点(32)をを置いて全重量を支え、傾斜支点(32)の左右どちらか端部位の床板結合装着又は天井装着の昇降駆動機(33)を設置して、シーソー傾斜稼働を行うことで目的を果たすものである。(図12)
室内外の大氣中での解凍処理環境(2)においての解凍は、室内或は質外共に、気中相対湿度が大きく影響し、乾燥劣化や重量軽減、及び臭気発散等の弊害を抑制する為に、加湿器(34)設置と同時に、加湿器(34)内水槽に、金属イオン滅菌(25)素材投入で、イオン滅菌加湿水となり、可能な限り忠実な解凍処理と、雑菌増殖制御で安全性確保となる。(図13)
加湿器(34)と金属イオン滅菌(25)に加えて、必要な場合には温風器を併設すれば、自然気候と同様な環境下での加湿滅菌乾燥庫で、生シラス冷凍が解凍から乾燥シラスの製造他、アジ、鯖等の一夜干しにも、多用途解凍機にもなる。
ペルチェ素子の冷温庫の機能を解凍庫(18)に装備する理由は、一定範囲の指定庫内温度キープが可能な為で、解凍庫内温度の調節が自由であり、低温環境下での解凍指示も、時には高温で解凍時間の短縮も、又目的が変わって恒温による強制加圧風流(11)の温度上昇による乾燥加工商品にも使用可能で有効である。
「請求項5」の食塩水ノズル(35)装着の理由は、冷凍物(1)の種類、特にまぐろサク切り身のような場合、−50℃冷凍保存が常識で、解凍処理の場合でも、ニューヨークのディストリビューターT社の場合、チェーンソウでカッティング加工室内温度でも−20℃低温室で、ッティングされたまぐろサク切り身は、そのまま冷凍室に保管されるものと、解凍処理されたものと二種があるが、ユーザーの多くは冷凍切り身まぐろサクとして納入される。
注文先への配達は冷凍車で、ユーザーは受け取り後は−30℃冷蔵庫で保管され、必要時には時間を掛けて解凍し、寿司ネタ或は刺身で使用される。
この解凍段階での大きな問題は、従来の長時間解凍もさることながら、ドリップによる旨味損失で、まぐろでありながら水っぽさが悩みの種で解凍プロセスの改善策要望が多く有るのが現状である。
その解凍方法は、ティッシュペーパー等で軽き包まれたまぐろの切り身は、解凍開始で回転駆動する通気性網状解凍棚(4)に向かった約1分乃至2分間は食塩水ノズル(35)から冷凍物(1)に塩水吹付け、塩水吹付け終了と同時に送風ファン(10)稼働による強制加圧風流(11)の受風によって分単位での短時間解凍と同時に、ドリップ滲出防止で強制加圧風流(11)による熱伝導促進過程での、−30℃以下冷凍マグロ切り身の解凍過程で、表皮部位塩化ナトリューム浸潤により、解凍温度上昇による酵素活性化制御で、可能な限り細胞膜破壊による旨味成分含有ドリップ滲出漏洩の防止に加えて、塩化ナトリュームによる浸透圧利用の余剰水分の排出を図り、解凍後は冷水で表面塩水ウエットティッシュを除去して軽く水洗することで、冷凍時に付着のチェーンソウ切断屑身を拭き取れば、最善の寿司ネタや刺身の誕生となる。(図14)
「請求項6」は、衛生上で重要な機器洗浄で、加圧風路管(12)内部洗浄を容易にすることが必須事項で、その為には加圧風流管吐出口(16)は脱着可能とし、同時に装着時には加圧風流管吐出口(16)は常に規定位置に停止させる為、「図5」記載のように、ガイドピンと溝切り方式で、目視不能で装着可能とする。
同時に、下部末端のメクラ板は、パッキン付きの螺子方式とすることで、棒付き円形ブラシで洗浄を容易にした。
回転等稼働解凍棚で、上部設置の減速ギアー付き駆動機による回転解凍棚解凍庫の正面図、一部透視図。 円形の、通気性網状解凍棚の平面図。 解凍棚の解凍棚枠柱による3段立体構造の正面図。 解凍庫上部のブロワファン他機器配置の平面図、一部透視図。 脱着自由な加圧風路管の正面図及び断面図。 上部駆動による回転等稼働解凍棚の減速ギアー付き駆動機及び回転受け金具の側面図、及び平面図。 下部駆動による回転等稼働解凍棚の、床置きの回転円盤による正面図、一部断面図。 下部駆動による回転等稼働解凍棚で、加圧風路管無しで、ブロワファンのファン吐出口からダイレクト庫内吐出の正面図、一部透視図。 棚枠等固定解凍棚で、ブロワファンの加圧風路管による解凍庫の正面図、一部透視図。 回転等稼働解凍棚で、プロペラ軸流ファンによる、外気導入庫外排気の解凍庫の正面図一部断面図。 棚枠等固定解凍棚で、プロペラ軸流ファンによる、外気導入庫外排気の解凍庫の正面図、一部断面図。 大形多段の通気性網状解凍棚で、加圧風路管出口で、通風制御弁を持った解凍庫の正面図、一部断面図。 移動式の通気性網状解凍棚と送風ファンの側面図、一部断面図。 高級切り身等の冷凍物対応の、食塩水ノズルと強制加圧風流両者装着の正面図、一部断面図である。
1 冷凍物
2 解凍処理環境
3 解凍棚
4 通気性網状解凍棚
5 大氣内解凍棚
6 解凍庫内解凍棚
7 冷蔵庫内解凍棚
8 棚枠等固定解凍棚
9 回転等稼働解凍棚
10 送風ファン
11 強制加圧風流
12 加圧風路管
13 ドライエアーコンプレッサー
14 無酸素加圧ガス
15 ファン吐出口
16 加圧風流管吐出口
17 配風制御弁
18 解凍庫
19 解凍ドリップ滲出水
20 送風ファンブレード
21 気体加圧摩擦音波
22 吐出気体衝突摩擦音波
23 自然発生複合波動
24 滅菌灯
25 金属イオン滅菌
26 回転円盤
27 ドリップ受け皿
28 解凍棚枠柱
29 減速ギアー付き駆動機
30 回転受け金具
31 移動輪
32 傾斜支点
33 昇降駆動機
34 加湿器
35 食塩水ノズル
36 無酸素ガスバルブ
37 傾斜送風ファン
38 傾斜加圧風流管吐出口

Claims (6)

  1. 本特許の目的要旨は、冷凍物(1)の気中解凍処理において、室内外大氣接触のオープン解凍方式、及び解凍庫内等を含む密閉解凍方式まで、又、棚枠等固定解凍棚(3)及び回転等稼働解凍棚(9)共に、表裏共に可能な限り満遍なく平均的受風可能な、表裏貫通の、網状、棒状、エキスパンド鋼、其の他各種の通気性網状解凍棚(4)とする。
    各種の送風ファン(10)等の稼働で発生する強制加圧風流(11)は、高速回転する送風ファンブレード(20)と空気加圧接触摩擦により発生する種々波長の自然発生複合波動(23)を生み、僅かながらでも、冷凍物(1)の解凍促進に効力を発揮する。
    送風ファン(10)等からの強制加圧風流(11)は、各種の送風ファン(10)等からの直接送風と、加圧風流管吐出口(16)或は配風制御弁(17)等、機種によって分かれるが、何れも冷凍物(1)の表裏を含む全表面に受風可能とさせる風向風圧を有する機能保持を選択使用する。
    まぐろ等の魚類切り身、或は高級肉類で表面酸化しやすい冷凍物には、無酸素の窒素ガス等を無酸素ガスバルブ(36)から、解凍庫(18)内容積の約20パーセント酸素を念頭に僅かな割合で解凍庫(18)内に導入し、酸化劣化と色彩劣化も可能な限り防止する。
    魚肉類の切り身の場合、冷凍物(1)の全周囲をキッチンペーパーで覆い、塩水ノズル(35)からの塩水散布により、魚身等含有の酵素群による旨味成分分解を可能な限り制御し、同時に塩水による浸透圧機能による水分のみ脱水で旨味含有率の増大と、冷凍物(1)固有の熱伝導促進により急速解凍進行と同時に、強制加圧風流(11)の表面余剰水分蒸散も加わって解凍庫(18)内湿度は上昇し、浸透圧水分と極限的制約の解凍ドリップ滲出水(19)の蒸散で、旨味成分滲出漏洩落下防止により、味と香りの各種成分は残存する。
    庫内装着の滅菌灯(24)等によって、解凍促進による温度上昇で冷凍物(1)自体、及びその周辺に付着の菌類を可能な限り滅菌して安全性の向上を図り、急速解凍による省労力及び省エネルギーで健康上の安全性を維持し、シンプルイズベストを追求した廉価機器構成で、中小規模店舗を含む全企業で設置可能な鮮度維持滅菌自然波の急速解凍機に関するものであり、以下説明する。
    本発明による冷凍物(1)の解凍処理は、屋内或は屋外の開放的大氣中、或は密閉的な解凍庫内、及び半密閉的な解凍庫で外気導入で庫外排気等、それぞれ冷凍物(1)の種類及び解凍量等による解凍処理環境(2)に応じて、如何なる場合でも最善の機器で構成される。
    解凍棚(3)は、何れの解凍処理環境(2)においても、全て通気性網状解凍棚(4)とし、冷凍物(1)表裏を含む全表面に、可能な限り大氣受風接触面の拡大維持を図る。
    通気性解凍網棚(4)の設置環境は、室内外の開放的大氣環境設置の大氣内解凍棚(5)から、密閉空間の解凍庫内解凍棚(6)、及び、低温の冷蔵庫内解凍棚(7)に大別され、それぞれ冷凍物(1)の種類と加工工程によって随意機種選択される冷凍物(1)の解凍処理技術に関するものである。
    冷凍物(1)自体の種類と形状は千差万別で、又解凍処理後の用途も同様であり、棚枠等固定解凍棚(8)や回転等稼働解凍棚(9)共に、解凍で、長時間解凍処理が鮮度維持に利することは無く、如何なる冷凍物(1)でも、強制加圧風流(11)の可能な限り平均的全面受風させることで、静止又は稼働の何れかの解凍棚(3)選択を可能とする。
    回転等移動解凍棚(9)の移動行動には幾つかあるが、回転稼働の場合はその回転速度は1分間に1回転前後の微細速度が解凍速度で有効であったことから、1RPM/分前後としたが、遠心力を考慮しながら速度選択も可能である。
    回転等移動解凍棚(9)の回転駆動方式については、別途、「請求項2」において記載する。
    如何なる解凍処理環境(2)に於いても、各種の送風ファン(10)等により、強制加圧風流(11)を冷凍物(1)の表裏を含む全表面に可能な限り平均的に満遍なく受風させる構成とする。
    送風ファンの(10)の種類や機能性形状から、密閉状態の解凍処理環境(2)によってはスペース等の制約で、別途離脱設置の上で、強制加圧風流(11)を加圧風路管(12)経由で通気性網状解凍棚(4)付近に導入するが、送風ファン(10)以外の衛生上無害なドライエアーコンプレッサー(13)によるエアー及び無害圧力ガス等使用も同様で有る。
    送風ファン(10)等の種類形状によって異なる強制加圧風流(11)のファン吐出口(15)の位置と形状変化、或は別途設置の場合の加圧風路管(12)による外部供給の強制加圧風流(11)で、通気性網状解凍棚(4)上の冷凍物(1)全表面に一定の強制加圧風流(11)接触通過させる為の、加圧風流管吐出口(16)から、時には配風の停止或は均一性の為の配風制御弁(17)により、その設置位置は冷凍物(1)表裏全表面に可能な限り平等受風可能位置とする。
    冷凍物(1)の表裏を含む全表面を通過する強制加圧風流(11)により、室内外等の開放的場所に設置された通気性網状解凍棚(4)での解凍でも、強制加圧風流(11)の常時受風によって解凍処理過程での蝿等の害虫飛来被害は皆無に等しく、滅菌調理室等の気中飛散雑菌類が無ければ衛生面でも安全である。
    強制加圧風流(11)の温度は、密閉状態の解凍庫(18)内等の循環気流と、時には7℃以下の冷蔵室内冷気利用でも、又、40℃大気極暑気温の赤道直下諸国の大氣極暑温度でも、それぞれ冷凍物(1)の種類と加工ラインの必用解凍時間によって、冷暖何れも可能な強制加圧風流(6)により、冷凍物(1)の表面から固有の熱伝導加速促進によって解凍時間差は有るが、−20℃冷凍烏賊が2分で鮮度維持強制急速解凍した。
    冷凍物(1)の解凍で、表面発生の解凍ドリップ滲出水(19)の水分のみを強制加圧風流(11)によって蒸散させ、冷凍物(1)固有旨味成分を残存させて解凍ドリップ滲出水(19)漏洩を極限まで防止した解凍で、旨味香りの残存を図った。
    同時に各種の送風ファンブレード(20)の高速回転による気体加圧摩擦音波(21)、吐出気体衝突摩擦音波(22)等、種々発生の自然発生複合波動(23)により、冷凍原理の水素結合固形化の解消による解凍促進を図った。
    密閉状態の解凍庫(18)等により、送風ファン(10)による庫内空気循環による強制加圧風流(11)での解凍の場合、窒素ガス等外部の無酸素加圧ガス(14)の一定少量を庫内に導入することで、無酸素或は低酸素の空気循環により、冷凍物の酸化劣化防止で、鮮度維持と色彩劣化防止も可能となった。
    冷凍物(1)自体に、或は冷凍物(1)接触の物体表面付着菌類の増殖防止で、生食用に限らず、加熱調理過程での安全性確保から、安全性維持で必要に応じて各種の滅菌灯(24)、或は金属イオン滅菌(25)等による気中射光或は滅菌水蒸散で、冷凍物(1)自体及び周囲物体付着菌類の増殖を可能な限り抑制して、解凍後の調理過程をも含む安全性を維持し、冷凍物(1)保有の鮮度再現、省エネルギーで安全な自然波動による気中急速鮮度維持解凍(12)を図るものである。
  2. 回転方法と傾斜運動
    「請求項1」に包括されるものであるが、敢えて分割した理由は、自社製品における解凍庫(18)において、独立した固定位置設置の解凍棚枠の解凍処理工程での解凍ムラ的な欠点解除と同時に、市中販売既存の解凍庫も同様で、ユーザー保護観点から、如何なる形状の解凍棚でも可能な限り対応可能として、物である。
    回転等稼働解凍棚(9)の平面形状は円形又は多角形等種々あり、同時に解凍庫内外で解凍処理環境(2)によっては障害物の有無で、解凍棚(3)の回転駆動と傾斜駆動の2種に分けざるを得ない。
    円形の解凍棚(3)の回転駆動方式は二種あり、一種目は、床設置の市販又は別途作成の回転円盤(26)上に、ドリップ受け皿(27)を設置の上、解凍棚(3)を搭載する方式と、二種目は、解凍棚(3)の上部天井或は枠等に装着設置された減速ギアー付き駆動装置(29)の駆動軸付き回転受け具(30)と、解凍棚(3)とがチェーン等によって簡易脱着可能な状態で結続されて微細速度で回転するが、この一種二種両者共に、解凍処理開始と共に駆動し、解凍完了時には停止する。
    解凍棚(3)が円形又は多角形の場合で、円形でも突起部位がある場合等、回転稼働によって解凍処理環境(2)で既存固有物体等に接触して回転不能な時には、回転速度と同様な微細速度で、冷凍物(1)がスライド移動しない傾斜角度限界で、前後又は左右、或はその両者の傾斜運動により、加圧風流管吐出口(16)からの一定方向角度吐出飛散の強制加圧風流(11)を、独立した解凍棚(3)の傾斜支点(30)と昇降駆動機(31)の駆動で、冷凍物(1)の傾斜反復により、冷凍物の表裏を含む全面に、可能な限り受風可能とする機構である。
    独立した解凍棚(3)の傾斜支点位置は、独立した解凍棚(3)の端部位の場合での傾斜運動及び、独立した解凍棚(3)の上下昇降運動の場合も、解凍棚(3)全体の質量によって必要な場合は採用する。
    同時に、棚枠等固定解凍棚(8)でも、各種の傾斜送風ファン(10)、又傾斜加圧風流管吐出口(16)の上下傾斜運動等によって、冷凍物(1)の上下全面に強制加圧風流(11)の平均的受風を可能にした。
  3. 加湿滅菌
    冷凍物(1)の解凍処理環境(2)に応じて、加湿器(34)により、強制加圧風流(11)に湿度加味蒸散させ、冷凍物(1)表面を加湿水分で覆って表面加湿解凍を早め、自然発生複合波動(23)伝達効率促進と、加湿器(34)内水槽に投入浸潤の銅金属微細ワイヤ等の金属イオン滅菌(25)水の蒸散で可能な限り滅菌機能発揮する。
    加湿器(34)を搭載無き場合でも、安全目的で設置のドリップ受け皿(27)内に少量の清水を添加し、金属イオン滅菌(25)を浸潤させれば、強制加圧風量(11)によって滅菌水の蒸散で、加湿器と同様の効果を発揮する。
  4. 冷と温
    解凍庫(18)内部気中環境で、冷気と温気の両機能を選択可能することで、絶対的品質保持で低温解凍を要する場合は多少に時間を要しても低温で、緊急止むを得ない場合は多少の温度上昇で解凍し、又、常温或は加温での乾燥庫として使用する場合等、必用適温キープで解凍処理又は乾燥処理を可能とする。
  5. 冷凍物(1)が魚介類及び肉類の場合、解凍時に、旨味成分含有の解凍ドリップ滲出水(19)漏洩落下防止で、強制加圧風流(11)によって水分のみ蒸散で旨味成分残存を物理的に図ると同時に、最も重要なことは、生もの、特にまぐろ等の刺身の場合、冷凍加工処理で如何に急速冷凍するかによって品質が分かれ、冷凍加工後では判別不能である。
    最善の急速冷凍加工されたものを、最善の旨味存続での経口食とするためには、解凍過程で常温化移行で起きる酵素活性化による細胞保有の旨味成分の分解漏出、つまり、解凍ドリップ滲出水(19)を化学的にも抑えることが重要である。
    その方法は、通気性網状解凍棚(4)上に周囲をキッチンペーパーで包まれた冷凍物(1)を置き、塩水ノズル(35)から冷凍物(1)の表裏表面全般に稀釈食塩水散布した上で解凍することにより、解凍進行により塩化ナトリュームが冷凍魚肉保有の酵素活性化を制御して、イノシン酸他各種旨味成分の分解を抑制し、同時に、塩水による浸透圧で純水的な水分溶出で旨味成分残存させ、味濃厚さを図り、解凍完了と同時に軽く水洗することで、塩っ辛さは全く無く、逆に「水瓜に塩振り」で甘み増大感覚同様に、冷凍物(1)の新鮮さと旨味を再現する。
  6. 冷凍物(1)の解凍処理環境(2)で重要な衛生管理上の安全性追求から、「図5」記載の通り、加圧風路管(12)の上部端差込口は、加圧風路管吐出口(!6)の位置固定からピン位置固定で脱着可能とし、内部清掃を容易とする為に、下部末端のメクラ板は螺子蓋とする。
    加圧風路管(12)の素材は、金属製の場合は銅管又はSUS−304ステンレス管等の加工、或は水道管の樹脂管で安全性とコストダウンを図る。
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