JP2020017888A - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、複数人で共有して利用される画像読込装置の予約をするにあたって、画像読込装置による処理だけでなく、他の処理装置で処理を行う必要がある場合であっても、締切日時に間に合わなくなる予約をしてしまうことを防ぐことができる情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
請求項1の発明は、締切日時を設定する設定手段と、処理内容から、画像読込装置と、該画像読込装置と通信可能な処理装置での処理に要する時間を算出する算出手段と、前記締切日時と前記処理時間を用いて、複数人で共有して利用される画像読込装置を利用する最遅開始日時を決定する決定手段と、前記最遅開始日時にしたがって、前記画像読込装置の予約を行う予約手段を有する情報処理装置である。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係、ログイン等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。また、「A、B、C」等のように事物を列挙した場合は、断りがない限り例示列挙であり、その1つのみを選んでいる場合(例えば、Aのみ)を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
ユーザーが画像処理装置100を介して、授業管理装置180を利用しようとする場合、授業支援処理装置130がその間を仲介する。具体的には、画像処理装置100で答案用紙(テスト用紙、レポート等を含む)、出席票等の紙文書をスキャンし、授業支援処理装置130は、その画像を授業管理装置180に登録する。画像処理装置100として、複写機、ファクシミリ、スキャナー、複合機(スキャナー、プリンター、複写機、ファクシミリ等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)等が該当する。以下、例示する場合は、少なくともスキャナーの機能を有している複合機を用いて説明する。また、授業管理装置180として、いわゆる学習支援システム(LMS:Learning Management System)等が該当する。
また、画像処理装置100と授業支援処理装置130を合わせたシステム全体を、画像処理装置100としてもよい。例えば、授業支援処理装置130を画像処理装置100に組み込んでもよい。つまり、画像処理装置100が、授業支援処理装置130を含む構成としてもよい。
また、授業支援処理装置130は、画像処理装置100と授業管理装置180の単なる仲介ではなく、画像処理装置100から受け取った画像(答案用紙等のスキャン画像)内の文字画像(手書き文字等)を文字認識し、その結果に応じて、授業管理装置180への格納場所を異ならせることを行ってもよい。例えば、学生(答案用紙を記載した者の一例)毎に、授業管理装置180内にフォルダーが設定されており、学生は、そのフォルダーの文書を閲覧することができる。採点後の答案用紙を画像処理装置100でスキャンし、授業支援処理装置130で、答案用紙内に記載された学籍番号(答案用紙を記載した者を識別する文字の一例)を文字認識して、授業管理装置180内の学籍番号に対応するフォルダーに格納するようにしてもよい。また、答案用紙内に記載された得点(採点結果の一例であって、点数ともいわれる)を文字認識し、平均点の算出、ソート等を行って、採点を行った教師等に一覧として提示するようにしてもよい。
また、授業支援処理装置130は、画像処理装置100と授業管理装置180のアカウントの関連付けを行う。具体的には、授業支援処理装置130は、画像処理装置100と授業管理装置180のそれぞれのアカウントの関連付けを行っておく。そして、授業支援処理装置130は、画像処理装置100にユーザーがログインすると、そのユーザーに関連付けられた授業管理装置180のアカウントが選択され、前述したように、そのアカウントが参加している授業管理装置180上の講義にスキャン結果を登録することができる。
このような画像処理装置100、授業支援処理装置130、授業管理装置180による連携システムにおいて、授業管理装置180に登録した時刻情報(教員の講義スケジュール)と、連携システム側での処理時間を加味した上で、画像処理装置100の利用予約を自動的に行う。
具体的には、教員が課題を登録する際指定した時刻情報と、答案用紙の内容から予測した画像処理装置100と授業支援処理装置130による処理時間をもとに、画像処理装置100の利用予約を行う。これによって、教員の業務締切、学生への返却期限に間に合うように、連携システムを運用することができるようになる。
認証モジュール105は、授業支援サービス操作モジュール110と接続されている。認証モジュール105は、画像処理装置100を利用するユーザーを認証する。例えば、ICカード内のデータ(ユーザーID等)を読み込んで認証を行ってもよいし、ユーザーIDとパスワードをユーザーに入力させて認証してもよいし、ユーザーの生体情報を入力して認証してもよい。
また、授業支援サービス操作モジュール110は、授業支援処理装置130の画像処理装置利用スケジュールモジュール160から画像処理装置100を利用する時間帯の予約を受け付ける。また、授業支援サービス操作モジュール110は、利用者の操作にしたがって、予約した時間帯の変更、予約の削除等を行うようにしてもよい。そして、授業支援サービス操作モジュール110は、該当予約時間帯であれば、その時間帯の予約者にのみ利用を許可する(その利用者以外のログイン、利用を許可しない)ようにしてもよい。
プリントモジュール115は、授業支援サービス操作モジュール110と接続されている。プリントモジュール115は、答案用紙等の文書データを印刷する。
DB125は、画像処理装置100と接続されている。DB125は、画像処理装置100の処理に必要なデータを記憶している。例えば、認証用のユーザー情報、スキャンモジュール120がスキャンした文書の画像、プリントモジュール115が印刷する答案用紙等の文書データ等がある。
教員情報取得モジュール140は、アカウント連携モジュール135、画像処理装置利用スケジュールモジュール160、授業管理装置180のユーザー管理モジュール185と接続されている。教員情報取得モジュール140は、授業管理装置180のアカウントデータに関するデータを、授業管理装置180から取得し、アカウント連携モジュール135に渡す。
画像処理モジュール150は、画像処理装置100のスキャンモジュール120によってスキャンされた文書の画像に対して文字認識を行う。文字認識は、既存の文字認識技術(特に、手書き文字認識)を用いればよい。文書として、採点後の答案用紙としてもよい。この場合、画像処理モジュール150は、答案用紙を記載した者を識別する文字(例えば、学籍番号等)と採点結果(例えば、得点等)を文字認識する。例えば、学籍番号、得点が記載された領域の位置が予め定められており、その領域から画像を抽出して、文字認識を行う。
また、画像処理モジュール150は、情報を示す画像の解析処理を行う。例えば、QRコード(登録商標)の解析を行い、QRコードに埋め込まれている情報(答案用紙における講義、課題等)を抽出する。
また、画像処理モジュール150は、授業管理装置180内の答案用紙を記載した者毎の格納場所に、さらに、「採点後の答案用紙の画像」を格納するようにしてもよい。したがって、学生は、答案用紙、採点結果を閲覧することができるようになる。
ユーザー管理モジュール185は、コンテンツ管理モジュール190、授業支援処理装置130の教員情報取得モジュール140と接続されている。ユーザー管理モジュール185は、授業管理装置180のアカウントを管理する。例えば、教員、学生等のアカウントの管理をする。具体的には、教員用端末350、学生用端末360から通信回線198を介して、教員、学生がログインすること、又は、画像処理装置100のアカウントと共通する場合は、授業支援処理装置130を仲介して、画像処理装置100から授業管理装置180を利用することを許可すること等を行う。
DB195は、授業管理装置180と接続されている。DB195は、授業管理装置180の処理に必要なデータを記憶している。例えば、ユーザー情報、講義スケジュール、講義・課題情報、授業支援処理装置130から受け取った採点結果、答案用紙の画像等がある。
画像処理装置利用スケジュールモジュール160は、締切設定モジュール205、処理時間算出モジュール210、開始日時決定モジュール215、予約モジュール220を有している。
締切設定モジュール205は、締切日時を設定する。例えば、締切設定モジュール205は、利用者の画像処理装置100に対する操作にしたがって、締切日時を設定してもよい。
また、締切設定モジュール205は、処理の対象が講義に関する文書である場合は、処理対象における講義が次回行われる日時を用いて締切日時を設定するようにしてもよい。
ここで「講義に関する文書」として、例えば、試験の採点済み解答用紙等がある。そして、その場合の「処理対象における講義」とは、その試験が行われた科目における講義である。「講義が次回行われる日時」としているのは、採点結果を次回の講義に渡すのが一般的であるからである。
さらに、締切設定モジュール205は、処理結果を受講者に返却する必要がある場合は、ユーザーの講義スケジュールから講義が次回行われる日時を取得するようにしてもよい。
ここで「受講者」は、前述した例では、採点済み解答用紙を返却される者(解答者である学生)である。そして、「ユーザー」は、採点者(講義者であって、一般的には教員)である。
また、処理時間算出モジュール210は、画像処理装置100による処理時間、画像処理装置100による操作者による操作処理時間、画像処理装置100と授業支援処理装置130との通信時間、授業支援処理装置130での処理時間を少なくとも含むようにしてもよい。
さらに、処理時間算出モジュール210は、処理対象である画像のサイズとページ数を用いて、画像処理装置100による処理時間、画像処理装置100と授業支援処理装置130との通信時間、授業支援処理装置130での処理時間を算出し、処理対象である画像のページ数を用いて、画像処理装置100による操作者による操作処理時間を算出するようにしてもよい。
予約モジュール220は、開始日時決定モジュール215によって決定された最遅開始日時にしたがって、画像処理装置100の予約を行う。例えば、図14を用いて後述する予約情報テーブル1400に、必要となる情報を設定する。そして、その予約内容を対象となっている画像処理装置100に送信し、受信した画像処理装置100では予約処理を行う。また、予約された旨を利用者に電子メール等で通知するようにしてもよい。
また、授業支援処理装置130においても、予約された時間帯(予約時間)は、その予約が行われた利用者のみが、ログインできるようにしてもよい。なお、その利用者による処理が終了した場合は、予約時間内であっても、他の利用者のログインを許可する。
画像処理装置100A、画像処理装置100B、授業支援処理装置130、授業管理装置180、教員用端末350A、教員用端末350B、教員用端末350C、学生用端末360A、学生用端末360B、学生用端末360Cは、通信回線198を介してそれぞれ接続されている。通信回線198は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。また、授業支援処理装置130、授業管理装置180による機能は、クラウドサービスとして実現してもよい。また、画像処理装置100は、個人専用のものではなく、複数人の教員300によって共有して利用されるものである。
なお、画像処理装置利用スケジュールモジュール160は、授業支援処理装置130以外に、画像処理装置100又は授業管理装置180にインストール(設定)されていてもよい。
ステップS402では、対象とする教員300を設定する。予め定められた順番で教員300を設定してもよいし、次回の講義が行われる日時が近い順に教員300を設定してもよい。
ステップS404では、締切設定モジュール205は、締切日時を設定する。ステップS404の詳細な処理については、図5の例に示すフローチャートを用いて後述する。
ステップS406では、処理時間算出モジュール210は、処理時間を算出する。ステップS406の詳細な処理については、図7の例に示すフローチャートを用いて後述する。
ステップS408では、開始日時決定モジュール215は、予約時間帯の開始日時を決定する。
ステップS410では、処理時間算出モジュール210は、予約処理を行う。図14の例に示す予約情報テーブル1400を用いて後述する。
ステップS502では、教員300の講義スケジュールを取得する。例えば、講義日時情報テーブル600から、対象となっている教員300の講義スケジュールを取得する。図6は、講義日時情報テーブル600のデータ構造例を示す説明図である。講義日時情報テーブル600は、教員ID欄605、講義日程欄610を有しており、講義日程欄610は、講義名欄615、回数欄620、日時欄625、予約履修学生数欄630、実績履修学生数欄635を有している。教員ID欄605は、本実施の形態において、教員を一意に識別するための情報(教員ID:IDentification)を記憶している。講義日程欄610は、その教員の講義日程を記憶している。講義名欄615は、講義名を記憶している。回数欄620は、その講義における回数(何回目)を記憶している。日時欄625は、その講義が行われる日時を記憶している。予約履修学生数欄630は、その講義の履修を予約している学生数を記憶している。実績履修学生数欄635は、その日時に行われた講義を履修(出席)した学生数の実績を記憶している。なお、実績履修学生数欄635内の値は、その講義が終了した後に記入されることになる。
ステップS506では、次回の講義日時を抽出できたか否かを判断し、抽出できた場合はステップS510へ進み、それ以外の場合はステップS508へ進む。
ステップS508では、教員300に締切日時の問い合わせ処理を行う。例えば、電子メール等で問い合わせてもよいし、その教員300が画像処理装置100を利用した際に画像処理装置100のパネルに問い合わせてもよいし、教員300が使用するシステムから問い合わせを行うようにしてもよい。もちろんのことながら、問い合わせには、教員300の操作による締切日時の入力を含む。
ステップS510では、締切日時を設定する。
ステップS702では、処理内容を抽出する。対象となっている教員300に対応して定められている処理内容を抽出する。例えば、テスト情報テーブル800から処理内容を抽出する。図8は、テスト情報テーブル800のデータ構造例を示す説明図である。テスト情報テーブル800は、教員ID欄805、回数欄810、フォーム欄815、用紙サイズ欄820、ページ数欄825、返却要否欄830を有している。教員ID欄805は、教員IDを記憶している。回数欄810は、その教員が担当している講義における回数(何回目)を記憶している。フォーム欄815は、その講義で用いた答案用紙のフォームの種類を記憶している。用紙サイズ欄820は、その答案用紙の用紙サイズ(A4、B4等)を記憶している。ページ数欄825は、その答案用紙のページ数を記憶している。返却要否欄830は、その答案用紙は返却要であるか返却不要であるかの情報(フラグ)を記憶している。
テスト用(標準)フォーム910は、QRコード、採点結果欄、学籍番号欄、氏名欄、日時欄、科目欄、所属欄、担当教員欄を有している。
テスト用(部分点付)フォーム920は、採点結果欄、学籍番号欄、氏名欄、日時欄、科目欄、所属欄、担当教員欄、部分点欄を有している。
テスト用(記入欄付)フォーム930は、ページ番号欄、採点結果欄、学籍番号欄、氏名欄、日時欄、科目欄、所属欄、担当教員欄、記入欄を有している。
期末テスト用フォーム940は、ページ番号欄、試験月日欄、科目欄、担当教員欄、得点欄、所属欄、学籍番号欄、氏名欄、参照可否欄、電卓使用可否欄、授業コード欄、試験時間欄、備考欄を有している。
ステップS708では、ステップS704で算出した処理時間とステップS706で算出した処理時間との合計を算出する。
図12は、本実施の形態による処理例を示す説明図である。
数学IIを担当する教員300Aは、講義日程を登録する。この講義の履修学生数は50人である。
教員300Aは、講義(数学II)に関連付けて(紐付けて)課題を登録する。その際、テスト内容としてフォーム種類を入力する。そのフォーム種類から、用紙サイズとページ数が決定される。例えば、教員300Aの講義日時情報テーブル600、テスト情報テーブル800として、以下のものが登録されたとする。
講義名「数学II」、履修学生「aa、bb、cc、・・・」(50人)
回数「第1回」、日時「4月10日09時00分」、フォーム「テスト用(標準)」、用紙サイズ「A4」、ページ数「両面2ページ」、返却要否「返却する」、実績履修学生数「50人」
回数「第2回」、日時「4月17日09時00分」、フォーム「テスト用(標準)」、用紙サイズ「A4」、ページ数「両面2ページ」、返却要否「返却する」
回数「第3回」、日時「4月24日09時00分」
・・・
回数「最終回」、日時「7月24日09時00分」、フォーム「期末テスト用」、用紙サイズ「B4」、ページ数「4ページ」、返却要否「返却しない」
フォーム種類、用紙サイズ、ページ数、その他属性(今回は学生への返却有無)から、画像処理装置100、授業支援処理装置130のそれぞれの処理時間を予測する。
画像処理装置100での処理時間は、原稿スキャン時間、スキャン画像転送時間、平均操作時間の合計とする。
例えば、画像処理装置100のスキャナー性能はA4用紙の1枚スキャンに1秒、転送時間と平均操作時間は余裕をもたせ、それぞれ約5秒、約60秒とする。
教員300Aの第1回のテストでは、A4、2ページで実績履修学生数50人のため、スキャン時間に100秒となり、転送時間と平均操作時間を足すと、約165秒となる。
授業支援処理装置130での処理時間は、各種画像処理と授業管理装置180への転送時間の合計とする。
例えば、各種画像処理時間は、標準のA4サイズフォームで1ページ当たり約10秒とし、用紙サイズの面積に比例し、また、部分点や記入欄といった文字認識領域があるフォームは約12秒とし、転送時間は学生一人当たり約0.5秒として計算する。
教員300Aの第1回のテストでは、画像処理モジュール150での画像処理時間はA4の100ページで約16分半、転送時間は50人で25秒、合計約17分となる。したがって、画像処理装置100と授業支援処理装置130による処理時間の合計は、約20分となる。
教員300Aの第1回のテストの締切日時は、次回である第2回の講義日時であり、4月17日09時00分となる(図12(a)の例に示す「教員A、数学II、第2回講義」1210参照)。
締切日時から画像処理装置100の処理時間と授業支援処理装置130の処理時間分を逆算し、最遅での画像処理装置100での処理開始日時を決定する。
教員300Aの第1回のテストは、4月17日09時00分より最遅約20分前に画像処理装置100にてスキャンする必要がある(図12(a)の例に示す要処理時間1220参照)。その結果、4月17日07時00分で仮決定する(図12(a)の例に示す仮予約時間1230参照)。これは、処理時間を1時間単位で切り上げ、さらに1時間の余裕を計上している。
画像処理装置100の空き状況を処理開始時刻で問い合わせる(図12(c)の例に示す他人予約時間1240、他人予約時間1242参照)。ただし、画像処理装置100の利用時間帯は8:00〜18:00とする(図12(b)の例に示す画像処理装置利用可能時間帯1290を参照)。
その結果、教員300Aの第1回のテストのスキャン予約は4月16日17時30分〜18時00分の時間帯で予約する(図12(a)の例に示す予約時間1250参照)。そして、教員300Aに、最遅操作開始日時(最遅開始日時ではないことに留意)として4月16日17時57分とともに、予約時間帯を電子メールで通知する。なお、最遅操作開始日時は、予約時間帯の終了日時から画像処理装置100での処理時間だけを減算することによって算出できる。授業支援処理装置130による処理は、24時間利用可能であり、画像処理装置100の利用時間帯のような制限はなく、余裕をもたせた予約時間帯になっているからである。
教員300Aは予約時間帯に画像処理装置100にログインする。ログインしたユーザーが予約者であればログインが成功し、採点済みの解答用紙のスキャンを実施することで、締め切り前に処理を終えることが可能となる。
心理学を担当する教員300Bは、講義日程を登録する。この講義の履修学生数は250人である。
教員300Bは、講義(心理学)に関連付けて課題を登録する。その際、テスト内容としてフォーム種類を入力する。そのフォーム種類から、用紙サイズとページ数が決定される。例えば、教員300Bの講義日時情報テーブル600、テスト情報テーブル800として、以下のものが登録されたとする。
講義名「心理学」、履修学生「aa、bb、cc、・・・」(250人)
回数「第1回」、日時「4月7日15時00分」、フォーム「テスト用(記入欄付)」、用紙サイズ「A3」、ページ数「両面2ページ」、返却要否「返却する」、実績履修学生数「250人」
回数「第2回」、日時「4月14日15時00分」、フォーム「テスト用(記入欄付)」、用紙サイズ「A3」、ページ数「両面2ページ」、返却要否「返却する」
回数「第3回」、日時「4月21日15時00分」
・・・
回数「最終回」、日時「7月28日15時00分」、フォーム「期末テスト用」、用紙サイズ「B4」、ページ数「5ページ」、返却要否「返却しない」
フォーム種類、用紙サイズ、ページ数、その他属性(今回は学生への返却有無)から、画像処理装置100、授業支援処理装置130のそれぞれの処理時間を予測する。前述した性能の画像処理装置100が利用されるとする。
教員300Bの第1回のテストでは、A3サイズのため1枚当たりスキャン時間は約2秒となり、約1065秒(約18分)となる。
そして、教員300Bの第1回のテストでは、画像処理モジュール150での画像処理時間は、A3サイズのため1ページ当たり約20秒となり、約167分、転送時間は250人で125秒、合計約169分となる。したがって、画像処理装置100と授業支援処理装置130による処理時間の合計は、約187分となる。
教員300Bの第1回のテストの納期は、次回である第2回の講義日時であり、4月14日15時00分となる(図13(a)の例に示す「教員B、心理学、第2回講義」1310参照)。
締切日時から画像処理装置100の処理時間と授業支援処理装置130の処理時間分を逆算し、最遅での画像処理装置100での処理開始日時を決定する。
教員300Bの第1回のテストは、4月14日15時00分より最遅約187分前に画像処理装置100にてスキャンする必要がある(図13(a)の例に示す要処理時間1320参照)。その結果、4月14日11時00分で仮決定する(図13(a)の例に示す仮予約時間1330参照)。処理時間を1時間単位で切り上げ、さらに1時間の余裕を計上している。
画像処理装置100の空き状況を処理開始時刻で問い合わせる(図13(c)の例に示す他人予約時間1340参照)。ただし、画像処理装置100の利用時間帯は8:00〜18:00とする(図13(b)の例に示す画像処理装置利用可能時間帯1390を参照)。
その結果、教員300Bの第1回のテストのスキャン予約は4月14日08時00分〜11時00分の時間帯で予約する(図13(a)の例に示す予約時間1350参照)。そして、教員300Bに、最遅操作開始日時として4月14日10時42分とともに、予約時間帯を電子メールで通知する。なお、最遅操作開始日時は、予約時間帯の終了日時から画像処理装置100での処理時間だけを減算することによって算出できる。授業支援処理装置130による処理は、24時間利用可能であり、画像処理装置100の利用時間帯のような制限はなく、余裕をもたせた予約時間帯になっているからである。
教員300Bは予約時間帯に画像処理装置100にログインする。ログインしたユーザーが予約者であればログインが成功し、採点済みの解答用紙のスキャンを実施することで、締め切り前に処理を終えることが可能となる。
画像処理装置ID欄1410内の画像処理装置IDにしたがって、その画像処理装置100に対して予約データを送信し、その画像処理装置100は予約処理を行う。つまり、画像処理装置100では、その予約時間帯になったならば、その教員IDの教員300によるログインだけを許可する。また、教員ID欄1415内の教員IDにしたがって、その教員300に予約日時、予約された画像処理装置100(その位置等を含めてもよい)、最遅操作開始日時、講義名、課題名等を電子メール等で通知する。
ステップS1504では、教員300は、回収した答案用紙を採点する。教員300は、手書きで点数等を答案用紙に記入する。
ステップS1506では、教員300は、画像処理装置100における認証のための操作を行う。例えば、前述したように、ICカードの読み取り等が該当する。これによって、教員300が画像処理装置100にログインする。このとき画像処理装置100の認証モジュール105が画像処理装置100のDB125からユーザー情報を読み出し、ユーザー認証を行う。そして、予約時間帯である場合は、予約された教員300であるか否かを判断する。予約された教員300である場合は、画像処理装置100の利用を許可する。予約された教員300でない場合は、画像処理装置100の利用を認めない。その場合、例えば、予約者がいる旨を表示してもよい。
ステップS1510では、教員300は、画像処理装置100における授業支援サービスを起動する。例えば、教員300は、画像処理装置100の表示装置(タッチパネル等)上で授業支援サービスを選択する。この選択によって、授業支援サービス操作モジュール110がアクティブになる。
画像処理装置100と授業管理装置180のアカウントの関連付けON(関連付け必要を示すフラグ)のため、教員照合が発生する。なお、事前に、教員300の授業管理装置180におけるアカウントと画像処理装置100におけるアカウントは、関連付けられている。
具体的には、“画像処理装置100と授業管理装置180におけるアカウントの関連付け”が有効である場合、アカウント連携モジュール135は、授業支援処理装置130のDB170からユーザー情報を読み出し、画像処理装置100のログイン情報に関連付く教員IDを読み出す。
関連付く教員IDが存在する場合、アカウント連携モジュール135は、教員情報取得モジュール140を通して、授業管理装置180から教員300の講義・課題情報を取得する。このとき授業管理装置180のユーザー管理モジュール185は、授業支援処理装置130から渡された教員IDに対応付けられた講義・課題情報をコンテンツ管理モジュール190から取得し、授業支援処理装置130に渡す。なお「教員300の講義・課題情報」とは、教員300が担当している講義、その講義内で学生に提示した課題を示しており、事前に、DB195内に、教員ID、講義を示す情報(講義ID)、課題を示す情報(課題ID)が関連付けられている。
ステップS1522では、授業支援処理装置130は、画像処理装置100に対して、講義・課題情報を送信する。
例えば、教員メニュー画面1700を表示する。図17は、教員メニュー画面1700の表示例を示す説明図である。
教員メニュー画面1700には、教員表示領域1705、講義表示領域1710、課題表示領域1715、講義選択領域1720、課題選択領域1725、集計スキャンボタン1730を表示する。教員表示領域1705には、教員300の氏名を表示する。講義表示領域1710には、教員300によって選択された講義を表示する。課題表示領域1715には、教員300によって選択された課題を表示する。講義選択領域1720には、教員300に関連付けられた講義を選択可能に表示する。課題選択領域1725には、教員300に関連付けられた課題(選択された講義内の課題)を選択可能に表示する。
ステップS1526では、画像処理装置100は、教員300に対して、教員メニューの操作を可能とし、その旨を提示する。
ステップS1528では、教員300は、画像処理装置100に対して、講義・課題を選択して、集計スキャンボタン1730を押下する。
ステップS1530では、画像処理装置100は、集計スキャンモードに遷移する。具体的には、画像処理装置100の授業支援サービス操作モジュール110は、照合できた結果を受け“集計スキャン画面”を表示する。
ステップS1532では、画像処理装置100は、教員300に対して、「集計スキャン可能」である旨を提示する。
ステップS1534では、教員300は、画像処理装置100を用いて、集計スキャンを実行(片面/両面)させる。具体的には、教員300が操作(具体的には、採点済み答案用紙の設定、集計スキャンボタン1730の押下)を行って、画像処理装置100が採点済み答案用紙をスキャンする。
ステップS1536では、画像処理装置100は、授業支援処理装置130に対して、スキャン画像を送る。具体的には、授業支援サービス操作モジュール110は、スキャンモジュール120を利用し、採点済み答案用紙のスキャンを実行し、スキャン画像を授業支援処理装置130に送る。
ステップS1540では、授業支援処理装置130は、画像処理、採点集計処理の結果等を授業管理装置180に登録する。具体的には、画像処理モジュール150は、授業管理装置180のコンテンツ管理モジュール190にスキャン画像と採点結果である得点を送り、コンテンツ管理モジュール190は学生毎に用意されているフォルダーに答案用紙のスキャン画像と採点結果を登録する。
ステップS1544では、教員300は、授業支援処理装置130より、集計結果をダウンロードする。具体的には、教員300は、画像処理モジュール150から集計結果をダウンロードする。その結果、その教員300が用いている教員用端末350では、例えば、集計結果ファイル1800を表示する。図18は、集計結果ファイル1800の表示例を示す説明図である。集計結果ファイル1800は、ステップS1544でダウンロードされる集計結果である。
集計結果ファイル1800は、講義欄1805、課題欄1810、学生別得点一覧1820を有している。学生別得点一覧1820は、項番欄1825、学籍番号欄1830、氏名欄1835、得点欄1840を有している。項番欄1825は、項番を記載している。学籍番号欄1830は、学籍番号を記載している。氏名欄1835は、氏名を記載している。得点欄1840は、得点を記載している。
例えば、項番:1(1行目)は、学籍番号が「0001」であり、氏名が「佐藤太郎」であり、得点が「10」であることを示しており、項番:2(2行目)は、学籍番号が「0002」であり、氏名が「鈴木花子」であり、得点が「20」であることを示しており、項番:3(3行目)は、学籍番号が「0003」であり、氏名が「高橋次郎」であり、得点が「36」であることを示している。
ステップS1548では、授業管理装置180は、学生に採点後の答案用紙のスキャン画像と採点結果が、その学生のフォルダーに格納されたことを通知する。
ステップS1534での処理時間が、「画像読込装置による処理時間」と「画像読込装置による操作者による操作処理時間」の合計処理時間に該当する。
ステップS1536での処理時間が、「画像読込装置と処理装置との通信時間」に該当する。
ステップS1538とステップS1540での処理時間が、「処理装置での処理時間」に該当する。さらに、次のステップS1542とステップS1544の処理時間を含めて、「処理装置での処理時間」としてもよい。さらに、次のステップS1546とステップS1548の処理時間を含めて、「処理装置での処理時間」としてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分若しくは全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
105…認証モジュール
110…授業支援サービス操作モジュール
115…プリントモジュール
120…スキャンモジュール
125…DB
130…授業支援処理装置
135…アカウント連携モジュール
140…教員情報取得モジュール
150…画像処理モジュール
155…授業スケジュール取得モジュール
160…画像処理装置利用スケジュールモジュール
170…DB
180…授業管理装置
185…ユーザー管理モジュール
190…コンテンツ管理モジュール
195…DB
198…通信回線
205…締切設定モジュール
210…処理時間算出モジュール
215…開始日時決定モジュール
220…予約モジュール
Claims (6)
- 締切日時を設定する設定手段と、
処理内容から、画像読込装置と、該画像読込装置と通信可能な処理装置での処理に要する時間を算出する算出手段と、
前記締切日時と前記処理時間を用いて、複数人で共有して利用される画像読込装置を利用する最遅開始日時を決定する決定手段と、
前記最遅開始日時にしたがって、前記画像読込装置の予約を行う予約手段
を有する情報処理装置。 - 前記処理の対象は、講義に関する文書であり、
前記設定手段は、処理対象における講義が次回行われる日時を用いて締切日時を設定する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記設定手段は、処理結果を受講者に返却する必要がある場合は、ユーザーの講義スケジュールから前記講義が次回行われる日時を取得する、
請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記算出手段は、前記画像読込装置による処理時間、該画像読込装置による操作者による操作処理時間、該画像読込装置と前記処理装置との通信時間、該処理装置での処理時間を少なくとも含む、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記算出手段は、処理対象である画像のサイズとページ数を用いて、前記画像読込装置による処理時間、該画像読込装置と前記処理装置との通信時間、該処理装置での処理時間を算出し、処理対象である画像のページ数を用いて、該画像読込装置による操作者による操作処理時間を算出する、
請求項4に記載の情報処理装置。 - コンピュータを、
締切日時を設定する設定手段と、
処理内容から、画像読込装置と、該画像読込装置と通信可能な処理装置での処理に要する時間を算出する算出手段と、
前記締切日時と前記処理時間を用いて、複数人で共有して利用される画像読込装置を利用する最遅開始日時を決定する決定手段と、
前記最遅開始日時にしたがって、前記画像読込装置の予約を行う予約手段
として機能させるための情報処理プログラム。
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