JP2020017324A - 半導体記憶装置及び半導体記憶装置の読み出し方法 - Google Patents

半導体記憶装置及び半導体記憶装置の読み出し方法 Download PDF

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Abstract

【課題】メモリセルに書き込まれたデータを読み出すときの読み出しマージンの低下を抑制する。【解決手段】論理値“1”のデータを記憶するリファレンスセル12に対してビット線BLR1を介して接続されるプリセンスアンプ15は、メモリセル11に対する読み出し時に、ビット線BLR1の電圧を増幅した増幅信号Pout1を遅延させた信号STOPを出力する。メモリセル11に対してビット線BLを介して接続されるプリセンスアンプ14は、メモリセル11の読み出し時に、ビット線BLの電圧を増幅した増幅信号Poutを生成する。さらにプリセンスアンプ14は、信号STOPを受け、信号STOPの電圧が閾値以上になった場合にビット線BLの電圧を接地電位に引き下げる。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体記憶装置及び半導体記憶装置の読み出し方法に関する。
キャパシタを備えたメモリセルを有する半導体記憶装置では、キャパシタに蓄積された電荷がビット線に読み出され、その電荷量に応じた電圧がセンスアンプによって増幅される。
上記の半導体記憶装置の1つである強誘電体メモリの読み出し方式として、電源電圧が低電圧でも読み出しに必要な電圧を確保するビット線GNDセンス方式が提案されている(たとえば、特許文献1、非特許文献1参照)。
ビット線GNDセンス方式では、プレート線に電圧を印加したときにビット線の電位が変動しないように、メモリセルからビット線に読み出される電荷が、電荷転送回路を介して電荷蓄積回路に転送される。そして、電荷蓄積回路に転送された電荷量に応じてメモリセルに記憶されていたデータの論理値が判定される。電荷転送回路は、pチャネル型のMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)(以下pMOSトランジスタと略す)により構成される。pMOSトランジスタのゲート・ソース間電圧は、プレート線に電圧を印加する前に、pMOSトランジスタの閾値電圧と同じ値になるように、初期設定される。pMOSトランジスタのゲートは、ビット線の電圧の上昇に応じて出力電圧を下降させるインバータアンプで制御される。読み出し動作において、インバータアンプは、ビット線の電圧のわずかな上昇を検知してpMOSトランジスタのゲートを開いて電荷を流し、ビット線の電圧を再びGND(接地電位)へ戻す。論理値“1”のデータの読み出し時と、論理値“0”のデータの読み出し時において、電荷蓄積回路に転送される電荷量の違いによる電位差がセンスアンプで増幅され、論理値が判定される。
特開2002−133857号公報 特開2007−179664号公報 特開2007−220163号公報 特開2008−90937号公報 特開2008−140493号公報
Shoichiro Kawashima et al., "Bitline GND Sensing Technique for Low-Voltage Operation FeRAM", IEEE Journal of Solid-State Circuits, May 2002, Vol.37, No.5, pp.592-597
しかしながら近年、半導体記憶装置の微細化に伴い、ビット線の抵抗が増加し、読み出し時のビット線の電圧の上昇が小さくなっている。これにより、論理値“1”のデータの読み出し時と、論理値“0”のデータの読み出し時において、電荷蓄積回路に転送される電荷量の違いによる電位差が小さくなり、読み出しマージンが低下してしまう。たとえば、ビット線GNDセンス方式では、読み出し時のビット線の電圧の上昇が小さい場合、電荷転送回路のゲートを十分に開くことができず、上記の電位差が十分取れなくなる。
1つの側面では、本発明は、メモリセルに書き込まれたデータを読み出すときの読み出しマージンの低下を抑制可能な、半導体記憶装置及び半導体記憶装置の読み出し方法を提供することを目的とする。
1つの実施態様では、第1の論理値のデータまたは前記第1の論理値のデータよりも読み出し時のビット線の電圧の変化速度が速い第2の論理値のデータに対応した第1の電荷量の電荷を蓄積する第1のキャパシタを有するメモリセルと、前記第2の論理値のデータに対応した第2の電荷量の電荷を蓄積する第2のキャパシタを有し、前記メモリセルに対する読み出し時に、前記メモリセルと共に読み出し対象となる第1のリファレンスセルと、前記第1の論理値のデータに対応した第3の電荷量の電荷を蓄積する第3のキャパシタを有し、前記メモリセルに対する読み出し時に、前記メモリセルと共に読み出し対象となる第2のリファレンスセルと、前記第1のリファレンスセルに対して第1のビット線を介して接続され、前記メモリセルに対する読み出し時に、前記第1のビット線の第1の電圧を増幅した第1の増幅信号を生成するとともに、前記第1の増幅信号を遅延させた停止信号を出力する第1の読み出し回路と、前記第2のリファレンスセルに対して第2のビット線を介して接続され、前記メモリセルに対する読み出し時に、前記第2のビット線の第2の電圧を増幅した第2の増幅信号を生成する第2の読み出し回路と、前記メモリセルに対して第3のビット線を介して接続され、前記メモリセルに対する読み出し時に、前記第3のビット線の第3の電圧を増幅した第3の増幅信号を生成するとともに、前記停止信号を受け、前記停止信号の電圧が閾値以上になった場合に前記第3の電圧を接地電位に引き下げる第3の読み出し回路と、前記第1の増幅信号と前記第3の増幅信号との電位差、及び前記第2の増幅信号と前記第3の増幅信号との電位差に基づいて前記メモリセルに記憶されているデータの論理値を判定した判定結果を出力する判定回路と、を有する半導体記憶装置が提供される。
また、1つの実施態様では、半導体記憶装置の読み出し方法が提供される。
1つの側面では、本発明は、メモリセルに書き込まれたデータを読み出すときの読み出しマージンの低下を抑制できる。
第1の実施の形態の半導体記憶装置の一例を示す図である。 第2の実施の形態の半導体記憶装置の一例を示す図である。 メモリセルアレイの一例を示す図である。 センスアンプ部の一例を示す図である。 論理値“1”のデータを記憶するリファレンスセルとして機能するメモリセルに接続するプリセンスアンプの一例を示す図である。 論理値“0”または“1”のデータを記憶するメモリセルに接続するプリセンスアンプの一例を示す図である。 第2の実施の形態の半導体記憶装置の読み出し時の動作例を示すタイミングチャートである。 第3の実施の形態の半導体記憶装置において、論理値“1”のデータを記憶するリファレンスセルとして機能するメモリセルに接続するプリセンスアンプの一例を示す図である。 第3の実施の形態の半導体記憶装置において、論理値“0”または“1”のデータを記憶するメモリセルに接続するプリセンスアンプの一例を示す図である。 第3の実施の形態の半導体記憶装置の読み出し時の動作例を示すタイミングチャートである。 書き戻し動作時のワード線、プレート線及びビット線の電圧の変化の例を示すタイミングチャートである。
以下、発明を実施するための形態を、図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の半導体記憶装置の一例を示す図である。
半導体記憶装置10は、たとえば、強誘電体メモリ(FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory))である。半導体記憶装置10は、メモリセル11を含む複数のメモリセルと、リファレンスセル12,13を含む複数のリファレンスセルと、読み出し回路(以下プリセンスアンプという)14,15,16と、判定回路17を有する。なお、半導体記憶装置10のその他の構成(コラムデコーダやロウデコーダなど)については図示が省略されている。
メモリセル11は、nチャネル型MOSFET(以下nMOSトランジスタと略す)11a、キャパシタ11bを有する。nMOSトランジスタ11aのゲートは、ワード線WLに接続され、ドレイン及びソースの一方は、ビット線BLに接続され、ドレイン及びソースの他方は、キャパシタ11bの一端に接続されている。キャパシタ11bの他端は、プレート線PLに接続されている。
リファレンスセル12は、nMOSトランジスタ12a、キャパシタ12bを有する。nMOSトランジスタ12aのゲートは、ワード線WLに接続され、ドレイン及びソースの一方は、ビット線BLR1に接続され、ドレイン及びソースの他方は、キャパシタ12bの一端に接続されている。キャパシタ12bの他端は、プレート線PLに接続されている。
リファレンスセル13は、nMOSトランジスタ13a、キャパシタ13bを有する。nMOSトランジスタ13aのゲートは、ワード線WLに接続され、ドレイン及びソースの一方は、ビット線BLR0に接続され、ドレイン及びソースの他方は、キャパシタ13bの一端に接続されている。キャパシタ13bの他端は、プレート線PLに接続されている。
リファレンスセル12,13は、メモリセル11に対する読み出し時に、メモリセル11とともに読み出し対象になる。
図1では図示が省略されているが、ビット線BLには、メモリセル11の他にも、それぞれ異なるワード線及びプレート線に接続された複数のメモリセルが接続されている。また、他のビット線にもそれぞれ異なるワード線及びプレート線に接続された複数のメモリセルが接続されている。それらのメモリセルも、メモリセル11と同様の構成である。また、ビット線BLR1,BLR0には、リファレンスセル12,13の他にも、それぞれ異なるワード線及びプレート線に接続された複数のリファレンスセルが接続されている。それらのメモリセルも、リファレンスセル12,13と同様の構成である。
以下、キャパシタ11b,12b,13bは、強誘電体キャパシタであるものとして説明するが、強誘電体キャパシタに限定されるものではない。
上記のメモリセル11のキャパシタ11bには、論理値“0”または論理値“1”のデータに対応した電荷量の電荷が蓄積される。一方、リファレンスセル12のキャパシタ12bには、論理値“1”のデータに対応した電荷量の電荷が蓄積される。また、リファレンスセル13のキャパシタ13bには、論理値“0”のデータに対応した電荷量の電荷が蓄積される。論理値“1”のデータは論理値“0”のデータよりも読み出し時のビット線の電圧の変化速度が速い。
プリセンスアンプ14は、メモリセル11とビット線BLを介して接続され、メモリセル11の読み出し時に、ビット線BLの電圧を増幅した増幅信号を生成する。また、プリセンスアンプ14は、プリセンスアンプ15が出力する後述の信号STOPの電圧が所定の閾値以上になった場合、ビット線BLの電圧をGNDに引き下げる。
プリセンスアンプ14は、初期化回路14a、増幅回路14b、リセット回路14cを有する。
初期化回路14aは、ビット線BLに接続されており、制御信号BUSGNDに基づいて、ビット線BLの電圧をGNDに引き下げる。初期化回路14aは、たとえば、nMOSトランジスタ14a1を有する。nMOSトランジスタ14a1のゲートには、制御信号BUSGNDが供給される。nMOSトランジスタ14a1のソースは接地され、ドレインはビット線BLに接続されている。制御信号BUSGNDはタイミング生成回路(図示が省略されている)から供給される。
増幅回路14bは、ビット線BLの電圧を増幅する。増幅回路14bは、たとえば、キャパシタ14b1,14b3、インバータ14b2,14b4を有する。キャパシタ14b1の一端はビット線BLに接続され、キャパシタ14b1の他端はインバータ14b2の入力端子に接続されている。インバータ14b2の出力端子はキャパシタ14b3の一端に接続され、キャパシタ14b3の他端はインバータ14b4の入力端子に接続されている。インバータ14b4の出力端子は、リセット回路14cに接続されている。また、図1のプリセンスアンプ14の例では、インバータ14b4の出力信号が、プリセンスアンプ14の出力信号である増幅信号Poutである。
リセット回路14cは、信号STOPの電圧が所定の閾値以上になった場合、ビット線BLの電圧をGNDに引き下げる。リセット回路14cは、nMOSトランジスタ14c1と、検出回路14c2を有する。nMOSトランジスタ14c1のゲートには、信号STOPが供給される。nMOSトランジスタ14c1のソースは接地され、ドレインはビット線BLに接続されている。上記閾値は、nMOSトランジスタ14c1の閾値電圧である。
なお、プリセンスアンプ14において、検出回路14c2は機能していない。検出回路14c2は、同様の検出回路15c2を有するプリセンスアンプ15と負荷を揃えるために設けられているが、なくてもよい。
複数のメモリセルが接続される他のビット線にも、プリセンスアンプ14と同様の構成のプリセンスアンプが接続されている。
一方、プリセンスアンプ15は、リファレンスセル12に対してビット線BLR1を介して接続され、メモリセル11に対する読み出し時に、ビット線BLR1の電圧を増幅した増幅信号Pout1を生成する。また、プリセンスアンプ15は、その増幅信号Pout1を遅延させた信号STOPを出力する。
プリセンスアンプ15は、プリセンスアンプ14と同様に、初期化回路15a、増幅回路15b、リセット回路15cを有する。たとえば、初期化回路15aは、nMOSトランジスタ15a1を有し、増幅回路15bは、キャパシタ15b1,15b3、インバータ15b2,15b4を有し、リセット回路15cは、nMOSトランジスタ15c1と、検出回路15c2を有する。
これら各回路要素の接続関係は、リセット回路15cを除いてプリセンスアンプ14の各回路要素の接続関係と同じである。
プリセンスアンプ15のリセット回路15cにおいて、検出回路15c2は、増幅回路15bの出力信号(増幅信号Pout1)を遅延させた信号STOPを出力する。検出回路15c2は、たとえば、偶数段のインバータや遅延回路を用いて構成可能である。
プリセンスアンプ16は、リファレンスセル13に対してビット線BLR0を介して接続され、メモリセル11に対する読み出し時に、ビット線BLR0の電圧を増幅した増幅信号を生成する。プリセンスアンプ16の回路構成は、プリセンスアンプ15の回路構成と同じであるが、図1の半導体記憶装置10の例では、信号STOPは出力されていない。
判定回路17は、増幅信号Pout,Pout1の電位差、及び増幅信号Pout,Pout0の電位差に基づいて、メモリセル11のデータの論理値を判定した判定結果を出力する。
たとえば、判定回路17は、増幅信号Pout,Pout1の電位差を増幅するセンスアンプと、増幅信号Pout,Pout0の電位差を増幅するセンスアンプとを有し、両センスアンプの出力端子を短絡したものである。両センスアンプのうち、入力される2つの増幅信号の電位差が大きい方が先に強力に増幅を行い、他方のセンスアンプを従属させることで、判定結果が確定される。
以下、第1の実施の形態の半導体記憶装置10の読み出し時の動作例を説明する。なお、制御信号BUSGNDの論理レベルはL(Low)レベルであるものとする。図1には、ワード線WL、プレート線PL、ビット線BLの電圧と、増幅信号Poutと、信号STOPの時間変化の様子が示されている。
タイミングt1において、ワード線WLに所定の電圧(nMOSトランジスタ11a,12a,13aの閾値電圧以上の電圧)が印加されると、nMOSトランジスタ11a,12a,13aがオンする。
さらに、タイミングt2において、プレート線PLに所定の電圧(読み出し用の電圧)が印加されると、キャパシタ11bに蓄積された電荷量に応じた電荷がビット線BLに読み出される。その結果、ビット線BLの電圧が上昇する。図1の例では、メモリセル11に論理値“0”のデータが記憶されている場合よりも、メモリセル11に論理値“1”のデータが記憶されている場合のほうが、ビット線BLの電圧の変化速度が速い。また、ビット線BLの電圧が上昇すると、増幅信号Poutの電圧も上昇する。
図1では図示が省略されているが、増幅信号Pout1の電圧は、メモリセル11に論理値“1”のデータが記憶されている場合の、増幅信号Poutの電圧の変化と同様に変化する。また、増幅信号Pout0の電圧は、メモリセル11に論理値“0”のデータが記憶されている場合の、増幅信号Poutの電圧の変化と同様に変化する。
プリセンスアンプ14に供給される信号STOPがnMOSトランジスタ14c1の閾値電圧Vthに達すると(タイミングt3)、nMOSトランジスタ14c1がオンし、ビット線BLの電圧はGNDに引き下げられる。
nMOSトランジスタ14c1がオフのままであると、ビット線BLの電圧の上昇が続き、タイミングt3以降も、論理値“0”のデータの読み出し時にも、点線で示されているように、増幅信号Poutが上昇する。論理値“1”のデータの読み出し時には、増幅信号Poutの上昇は電源電圧VDDで飽和するため、両論理値の間の増幅信号Poutの差が小さくなり、読み出しマージンが低下してしまう。半導体記憶装置10の微細化に伴ってビット線BLの抵抗が大きくなると、ビット線BLの電圧の上昇が小さくなるため、両論理値の間の増幅信号Poutの差がより小さくなる。このため、判定回路17において正しい判定結果が得られない可能性がある。
これに対して、第1の実施の形態の半導体記憶装置10では、タイミングt3において、ビット線BLの電圧がGNDに引き下げられるため、論理値“0”のデータの読み出し時にも、増幅信号Poutの上昇が止まる。そのため、両論理値のデータの読み出し時の増幅信号Poutの差が小さくなることが抑制され、読み出しマージンの低下を抑制できる。したがって、半導体記憶装置10の信頼性を向上できる。
また、図1の例では、信号STOPが、論理値“1”のデータが読み出される場合の増幅信号Poutが飽和するタイミングで、閾値電圧Vthに達するように、検出回路15c2における増幅信号Pout1に対する信号STOPの遅延時間が設定されている。これにより、読み出しマージンをより大きくすることができる。
なお、上記の説明では、プリセンスアンプ16は、信号STOPを出力しないものとしたが、プリセンスアンプ16もプリセンスアンプ15と同様に信号STOPを出力してもよい。その場合、たとえば、プリセンスアンプ15,16の各々から出力される信号STOPの論理和を出力するOR回路が設けられる。これにより、リファレンスセル12に論理値“0”のデータ、リファレンスセル13に論理値“1”のデータが記憶される場合にも対応できる。
(第2の実施の形態)
図2は、第2の実施の形態の半導体記憶装置の一例を示す図である。
第2の実施の形態の半導体記憶装置20は、アドレスバッファ21、コマンドバッファ22、ロウデコーダ23、タイミング生成回路24、コラムデコーダ25、プレート線ドライバ26、ワード線ドライバ27を有する。さらに半導体記憶装置20は、メモリセルアレイ28、コラムスイッチ29、センスアンプ部30、ライトバッファ31、リードバッファ32を有する。
アドレスバッファ21は、半導体記憶装置20の外部からアドレス端子21aを介して供給されるアドレス信号ADSを受信し、受信したアドレス信号ADSを、ロウデコーダ23及びコラムデコーダ25に供給する。
コマンドバッファ22は、半導体記憶装置20の外部からコマンド端子22a,22b,22cを介して供給されるチップセレクト信号/CS、ライトイネーブル信号/WE、及び出力イネーブル信号/OEを受信する。そして、コマンドバッファ22は、受信したチップセレクト信号/CS、ライトイネーブル信号/WE、及び出力イネーブル信号/OEを、タイミング生成回路24に供給する。
ロウデコーダ23は、アドレス信号ADSに含まれるロウアドレス(たとえば、アドレス信号ADSの上位側のビット)をデコードすることでロウデコード信号を生成し、生成したロウデコード信号をプレート線ドライバ26及びワード線ドライバ27に供給する。
タイミング生成回路24は、チップセレクト信号/CS、ライトイネーブル信号/WE、及び出力イネーブル信号/OEが示す動作モードをデコードする。そして、タイミング生成回路24は、そのデコード結果に基づいて、プレート線ドライバ26、ワード線ドライバ27、センスアンプ部30などを動作させる各種のタイミング信号を生成し、各部に供給する。
コラムデコーダ25は、アドレス信号ADSに含まれるコラムアドレス(たとえば、アドレス信号ADSの下位側のビット)をデコードすることでコラムデコード信号を生成し、生成したコラムデコード信号をコラムスイッチ29に供給する。
プレート線ドライバ26は、複数のプレート線(図2では図示が省略されている)のうち、ロウデコード信号により指定されるプレート線に、タイミング信号に基づいたタイミングで、所定期間、所定の電圧を印加する。
ワード線ドライバ27は、複数のワード線(図2では図示が省略されている)のうち、ロウデコード信号により指定されるワード線に、タイミング信号に基づいたタイミングで、所定期間、所定の電圧を印加する。
メモリセルアレイ28は、マトリクス状に配置された複数のメモリセルと、複数のビット線、複数のワード線及び複数のプレート線を有する(後述の図3参照)。
コラムスイッチ29は、コラムデコード信号に基づいて、メモリセルアレイ28の複数のビット線のうち、センスアンプ部30とライトバッファ31に接続するビット線を選択する。
センスアンプ部30は、タイミング生成回路24から供給される複数のタイミング信号に基づいたタイミングで、メモリセルアレイ28からのデータの読み出しを行う。
ライトバッファ31は、入出力端子31aを介して供給されるライトデータを保持する。また、ライトバッファ31は、書き戻しのため、センスアンプ部30が読み出したデータを保持する機能を有する。
リードバッファ32は、センスアンプ部30によりメモリセルアレイ28から読み出されたリードデータを保持する。リードデータは入出力端子31aを介して、半導体記憶装置20の外部に出力される。
図3は、メモリセルアレイの一例を示す図である。
メモリセルアレイ28は、ビット線BLR0,BLR1,BL[0],…,BL[L−1],BL[L]、ワード線WL1〜WLm、プレート線PL1〜PLmを有する。ビット線BLR0,BLR1,BL[0]〜BL[L]の各々には、m個のメモリセルが接続されている。たとえば、ビット線BLR0には、メモリセル28a1〜28amが接続されており、ビット線BLR1には、メモリセル28b1〜28bmが接続されている。また、ビット線BL[0]には、メモリセル28c1〜28cmが接続されており、ビット線BL[L−1]には、メモリセル28d1〜28dmが接続されており、ビット線BL[L]には、メモリセル28e1〜28emが接続されている。
各メモリセルは、ワード線WL1〜WLmの何れかと、プレート線PL1〜PLmの何れかに接続されている。たとえば、メモリセル28am,28bm,28cm,28dm,28emは、ワード線WLmとプレート線PLmに接続され、メモリセル28a1,28b1,28c1,28d1,28e1は、ワード線WL1とプレート線PL1に接続されている。
各メモリセルは、nMOSトランジスタ(アクセストランジスタ、またはアクセスゲートと呼ばれる場合もある)と、キャパシタを有する。たとえば、メモリセル28amは、nMOSトランジスタ28am1と、キャパシタ28am2を有する。nMOSトランジスタ28am1のゲートは、ワード線WLmに接続され、ドレイン及びソースの一方は、ビット線BLR0に接続され、ドレイン及びソースの他方は、キャパシタ28am2の一端に接続される。キャパシタ28am2の他端は、プレート線PLmに接続されている。他のメモリセルも同様の回路構成となっている。
なお、以下の説明では、各メモリセルに含まれるキャパシタは、強誘電体キャパシタであるものとして説明するが、強誘電体キャパシタに限定されるものではない。
このようなメモリセルアレイ28において、たとえば、ビット線BLR0に接続されるメモリセル28a1〜28amの各々は、論理値“0”のデータを記憶するリファレンスセルとして機能する。また、ビット線BLR1に接続されるメモリセル28b1〜28bmの各々は、論理値“1”のデータを記憶するリファレンスセルとして機能する。その他のビット線BL[0]〜BL[L]に接続されるメモリセルには、論理値“0”または論理値“1”のデータが記憶される。
データ読み出し時には、ワード線WL1〜WLm(またはプレート線PL1〜PLm)の何れか1つに接続され、ビット線BLR0,BLR1,BL[0]〜BL[L]に接続されたL+3個のメモリセルが同時に選択される。なお、ワード線WL1〜WLm、及びプレート線PL1〜PLmの各々には、上記のように同時に選択されるL+3個のメモリセルによるメモリセル群が、N(N≧2)群、接続されていてもよい。
図4は、センスアンプ部の一例を示す図である。
センスアンプ部30は、複数のプリセンスアンプ(プリセンスアンプ30a,30b,30c,30dなど)と、複数のセンスアンプ(センスアンプ30e,30f,30g,30hなど)を有する。図4では、プリセンスアンプは“PA”と表記されており、センスアンプは“S/A”と表記されている。
プリセンスアンプ30aは、ビット線BLR0の電圧を増幅し、プリセンスアンプ30bは、ビット線BLR1の電圧を増幅する。プリセンスアンプ30cは、ビット線BL[L−1]の電圧を増幅し、プリセンスアンプ30dは、ビット線BL[L]の電圧を増幅する。また、プリセンスアンプ30bは、信号STOPをプリセンスアンプ30c,30dに供給する。
センスアンプ30e,30fでは、各々の第1の入力端子(出力端子を兼ねている)が互いに接続されているとともに、第1の入力端子に、プリセンスアンプ30cの出力信号が供給される。また、センスアンプ30eの第2の入力端子には、プリセンスアンプ30bの出力信号が供給され、センスアンプ30fの第2の入力端子には、プリセンスアンプ30aの出力信号が供給される。
センスアンプ30e,30fのうち、第1の入力端子と第2の入力端子に入力される2つの出力信号の電位差が大きい方が先に強力に増幅を行い、他方のセンスアンプを従属させることで、読み出しデータの論理値の判定結果が確定される。
センスアンプ30g,30hでは、各々の第1の入力端子(出力端子を兼ねている)が互いに接続されているとともに、第1の入力端子に、プリセンスアンプ30dの出力信号が供給される。また、センスアンプ30gの第2の入力端子には、プリセンスアンプ30bの出力信号が供給され、センスアンプ30hの第2の入力端子には、プリセンスアンプ30aの出力信号が供給される。
センスアンプ30g,30hのうち、第1の入力端子と第2の入力端子に入力される2つの出力信号の電位差が大きい方が先に強力に増幅を行い、他方のセンスアンプを従属させることで、読み出しデータの論理値の判定結果が確定される。
また、センスアンプ30e,30f,30g,30hには、タイミング生成回路24が出力するタイミング信号の1つである信号SAONが供給される。
図4には、センスアンプの回路構成の一例が示されている。
センスアンプ30gは、pMOSトランジスタ30g1,30g2,30g3、nMOSトランジスタ30g4,30g5,30g6を有する。
pMOSトランジスタ30g1のソースには電源電圧VDDが供給され、pMOSトランジスタ30g1のゲートには信号SAONが供給される。pMOSトランジスタ30g1のドレインは、pMOSトランジスタ30g2,30g3のソースに接続されている。pMOSトランジスタ30g3のドレインとnMOSトランジスタ30g5のドレインは、センスアンプ30gの第1の入力端子として機能する。pMOSトランジスタ30g3のドレインとnMOSトランジスタ30g5のドレインは、pMOSトランジスタ30g2のゲート及びnMOSトランジスタ30g4のゲートに接続されている。pMOSトランジスタ30g2のドレインとnMOSトランジスタ30g4のドレインは、センスアンプ30gの第2の入力端子として機能する。pMOSトランジスタ30g2のドレインとnMOSトランジスタ30g4のドレインは、pMOSトランジスタ30g3のゲート及びnMOSトランジスタ30g5のゲートに接続されている。nMOSトランジスタ30g4,30g5のソースはnMOSトランジスタ30g6のドレインに接続されている。nMOSトランジスタ30g6のソースは接地されており、nMOSトランジスタ30g6のゲートには、信号SAONが供給される。
他のセンスアンプもセンスアンプ30gと同様の回路構成となっている。
また、図示が省略されているが、センスアンプ部30は、他のビット線の電圧を増幅するプリセンスアンプや、データの論理値を判定するセンスアンプ対を有している。
以下、プリセンスアンプの例を説明する。
図5は、論理値“1”のデータを記憶するリファレンスセルとして機能するメモリセルに接続するプリセンスアンプの一例を示す図である。
プリセンスアンプ30bは、論理値“1”のデータを記憶するリファレンスセルとして機能するメモリセル28bm(nMOSトランジスタ28bm1と、キャパシタ28bm2を有する)にビット線BLR1を介して接続される。
プリセンスアンプ30bは、初期化回路41、増幅回路42、閾値電圧生成回路43、リセット回路44、波形整形回路45、出力リセット回路46を有する。
初期化回路41は、ビット線BLR1に接続されており、制御信号BUSGNDに基づいて、ビット線BLR1の電圧をGNDに引き下げる。初期化回路41は、nMOSトランジスタ41aを有する。nMOSトランジスタ41aのゲートには、制御信号BUSGNDが供給される。nMOSトランジスタ41aのソースは接地され、ドレインはビット線BLR1に接続される。制御信号BUSGNDはタイミング生成回路24から供給される。
増幅回路42は、ビット線BLR1の電圧を増幅する。増幅回路42は、キャパシタ42a,42f、インバータ42b、pMOSトランジスタ42c,42g、nMOSトランジスタ42d,42h、スイッチ42eを有する。
キャパシタ42aの一端はビット線BLR1に接続され、キャパシタ42aの他端はインバータ42bの入力端子と、スイッチ42eの一端に接続されている。インバータ42bの出力端子はキャパシタ42fの一端と、スイッチ42eの他端に接続されている。また、インバータ42bの電源端子には、pMOSトランジスタ42cのドレインが接続され、インバータ42bの接地端子には、nMOSトランジスタ42dのドレインが接続されている。スイッチ42eの制御信号は、タイミング生成回路24から供給される。
pMOSトランジスタ42cのソースには電源電圧VDDが印加され、ゲートにはパワー制御信号POWXが供給される。nMOSトランジスタ42dのソースは接地され、ゲートにはパワー制御信号POWが供給される。パワー制御信号POWX,POWは互いに相補の信号であり、タイミング生成回路24から供給される。
キャパシタ42fの他端はpMOSトランジスタ42gのゲート及び閾値電圧生成回路43に接続されている。pMOSトランジスタ42gのソースには電源電圧VDDが印加され、ドレインはnMOSトランジスタ42hのドレイン、リセット回路44及び波形整形回路45に接続されている。pMOSトランジスタ42g及びnMOSトランジスタ42hのドレインの電圧が、増幅回路42の出力信号REPLICAとなる。nMOSトランジスタ42hのソースは接地され、ゲートには信号INITが供給される。pMOSトランジスタ42g及びnMOSトランジスタ42hによる回路は、インバータとして機能する。信号INITは、タイミング生成回路24から供給される。
閾値電圧生成回路43は、pMOSトランジスタ42gの閾値電圧と等しい、pMOSトランジスタ42gのゲート電圧VTHGTを生成する。閾値電圧生成回路43は、pMOSトランジスタ43a,43d、nMOSトランジスタ43b、スイッチ43c、キャパシタ43eを有する。
pMOSトランジスタ43aのソースには電源電圧VDDが印加され、ゲートには電圧制御信号VGENPが供給される。また、pMOSトランジスタ43aのドレインは、nMOSトランジスタ43bのドレイン及び、キャパシタ43eの一端に接続されている。nMOSトランジスタ43bのゲートには電圧制御信号VGENNが供給され、ソースは接地されている。スイッチ43cの一端には電源電圧VDDが印加され、スイッチ43cの他端は、pMOSトランジスタ43dのソースに接続されている。pMOSトランジスタ43dのゲート及びドレイン、キャパシタ43eの他端は、増幅回路42のpMOSトランジスタ42gのゲートに接続されている。電圧制御信号VGENP,VGENNや、スイッチ43cの制御信号は、タイミング生成回路24から供給される。
リセット回路44は、信号STOPを出力するとともに、信号STOPの電圧が所定の閾値以上になった場合、ビット線BLR1の電圧をGNDに引き下げる。リセット回路44は、検出回路44aと、nMOSトランジスタ44bを有する。検出回路44aは、増幅回路42の出力信号REPLICAを遅延させた信号STOPを出力する。検出回路44aは、たとえば、偶数段のインバータや遅延回路を用いて構成可能である。nMOSトランジスタ44bのゲートには、信号STOPが供給される。nMOSトランジスタ44bのソースは接地され、ドレインはビット線BLR1に接続されている。
波形整形回路45は、増幅回路42の出力信号REPLICAの波形を整形する。波形整形回路45は、nMOSトランジスタ45aと、pMOSトランジスタ45bを有する。nMOSトランジスタ45aのドレインには電源電圧VDDが印加され、pMOSトランジスタ45bのドレインは接地されている。nMOSトランジスタ45aとpMOSトランジスタ45bのゲートには、出力信号REPLICAが供給される。また、互いに接続されたnMOSトランジスタ45aのドレインとpMOSトランジスタ45bのソースの電圧が、波形整形回路45の出力信号となる。
出力リセット回路46は、リセット信号RESETに基づいて、プリセンスアンプ30bの出力信号の電圧をGNDに引き下げる。出力リセット回路46は、nMOSトランジスタ46aを有する。nMOSトランジスタ46aのゲートには、リセット信号RESETが供給される。nMOSトランジスタ46aのソースは接地され、ドレインは波形整形回路45の出力端子に接続されている。リセット信号RESETはタイミング生成回路24から供給される。
図4に示したプリセンスアンプ30aも、図5に示したプリセンスアンプ30bと同様の回路構成により実現されるが、第2の実施の形態の半導体記憶装置20のプリセンスアンプ30aは、信号STOPを出力しないものする。
図6は、論理値“0”または“1”のデータを記憶するメモリセルに接続するプリセンスアンプの一例を示す図である。
図6の例では、メモリセル28em(nMOSトランジスタ28em1と、キャパシタ28em2を有する)にビット線BL[L]を介して接続されるプリセンスアンプ30dの例が示されている。
プリセンスアンプ30dも、図5に示したプリセンスアンプ30bと同様に、初期化回路51、増幅回路52、閾値電圧生成回路53、リセット回路54、波形整形回路55、出力リセット回路56を有する。
初期化回路51は、nMOSトランジスタ51aを有し、増幅回路52は、キャパシタ52a,52f、インバータ52b、pMOSトランジスタ52c,52g、nMOSトランジスタ52d,52h、スイッチ52eを有する。閾値電圧生成回路53は、pMOSトランジスタ53a,53d、nMOSトランジスタ53b、スイッチ53c、キャパシタ53eを有し、リセット回路54は、検出回路54a、nMOSトランジスタ54bを有する。波形整形回路55は、nMOSトランジスタ55aと、pMOSトランジスタ55bを有し、出力リセット回路56は、nMOSトランジスタ56aを有する。
これら各回路要素の接続関係は、リセット回路54を除いてプリセンスアンプ30bの各回路要素の接続関係と同じである。
プリセンスアンプ30dのリセット回路54において、nMOSトランジスタ54bのゲートには、プリセンスアンプ30bから信号STOPが供給される。また、プリセンスアンプ30dのリセット回路54において、検出回路54aは機能していない。検出回路54aは、プリセンスアンプ30bと負荷を揃えるために設けられているが、なくてもよい。
以下、第2の実施の形態の半導体記憶装置20の読み出し時の動作例を説明する。
図7は、第2の実施の形態の半導体記憶装置の読み出し時の動作例を示すタイミングチャートである。
図7には、ワード線WLm及びプレート線PLmの電圧、パワー制御信号POW,POWX、制御信号BUSGND、スイッチ52e,53cの制御信号SW1,SW2、電圧制御信号VGENP,VGENNの時間変化の様子が示されている。さらに図7には、信号INIT、リセット信号RESET、ビット線BL[L]の電圧、インバータ52bの入力電圧IIN、インバータ52bの出力電圧IOUT、ゲート電圧VTHGT、出力信号REPLICA、信号STOPの時間変化の様子が示されている。なお、以下の説明では、接地電位は、0Vであるものとする。
まず、初期状態において、ワード線WLm及びプレート線PLmの電圧は、Lレベル(たとえば、0V)となっている。パワー制御信号POWの論理レベルはLレベル、パワー制御信号POWXの論理レベルはHレベル(たとえば、電源電圧VDD)となっており、pMOSトランジスタ52c及びnMOSトランジスタ52dはオフ状態となり、インバータ52bは機能していない。制御信号BUSGNDの論理レベルはHレベルとなっており、nMOSトランジスタ51aはオン状態であり、ビット線BL[L]の電圧は、0Vとなっている。
また、制御信号SW1,SW2により、スイッチ52e,53cはオン状態となっている。さらに、電圧制御信号VGENP,VGENNの論理レベルはLレベルとなっており、pMOSトランジスタ53aがオン状態、nMOSトランジスタ53bがオフ状態になっている。信号INITとリセット信号RESETの論理レベルはHレベルに設定されており、nMOSトランジスタ52h,56aがオン状態であるため、出力信号REPLICAと、プリセンスアンプ30dの出力信号(図示せず)は、0Vとなる。
インバータ52bの入力電圧IINは0V、出力電圧IOUTは、電源電圧VDDとなっている。また、ゲート電圧VTHGTは、電源電圧VDDになっている。また、プリセンスアンプ30bからプリセンスアンプ30dに供給される信号STOPは0Vとなっている。
タイミングT1において、パワー制御信号POWの論理レベルがHレベル、パワー制御信号POWXの論理レベルがLレベルに変化すると、インバータ52bが活性化される。スイッチ52eがオン状態のままであるため、インバータ52bの入力電圧IINと出力電圧IOUTは、ともにVDD/2近傍になる。また、タイミングT1において、信号INITとリセット信号RESETの論理レベルはLレベルに変化し、nMOSトランジスタ52h,56aがオフ状態となる。
タイミングT2において、電圧制御信号VGENP,VGENNの論理レベルがHレベルに変化すると、pMOSトランジスタ53aとnMOSトランジスタ53bのドレインの電圧が低下する。この電圧の変化に応じて、キャパシタ53eによる容量結合により、ゲート電圧VTHGTも下がる。たとえば、電源電圧VDDが1.8Vの場合、pMOSトランジスタ53aとnMOSトランジスタ53bのドレインの電圧が1.8V下がると、ゲート電圧VTHGTも1.8V下がろうとする。
しかし、スイッチ53cがオン状態であるため、pMOSトランジスタ53dがクランプ回路として機能し、ゲート電圧VTHGTをpMOSトランジスタ52gの閾値電圧(たとえば、VDD−0.6V)にクランプする。このため、ゲート電圧VTHGTは、一旦、低下した後、微分波形を描いて閾値電圧に落ち着く。このように、閾値電圧生成回路53は、ゲート電圧VTHGTを所定の電圧に設定する初期化回路として機能する。
タイミングT3において、ワード線WLmに所定の電圧(たとえば、電源電圧VDD)が印加されると、ワード線WLmに接続されたメモリセル28emのnMOSトランジスタ28em1がオン状態となり、データの読み出しが可能な状態になる。
タイミングT4において、電圧制御信号VGENNの論理レベルがLレベルに変化すると、閾値電圧生成回路53のnMOSトランジスタ53bはオフ状態となる。pMOSトランジスタ53aは既にオフ状態となっているため、pMOSトランジスタ53aとnMOSトランジスタ53bのドレインは、フローティング状態になる。
タイミングT4ではさらに、スイッチ52e,53cがオフされる。スイッチ52eがオフされることにより、インバータ52bの入力端子と出力端子との短絡が解除される。インバータ52bの入力電圧IINは、ほぼVDD/2であるため、インバータ52bは、高いゲインを有する反転アンプとして動作する。また、スイッチ53cのオフにより、pMOSトランジスタ53dによるゲート電圧VTHGTのクランプが解除される。
また、タイミングT4ではさらに、制御信号BUSGNDの論理レベルがLレベルに変化し、ビット線BL[L]は、フローティング状態になる。これによって、タイミングT4以降、ビット線BL[L]の電圧が変化されると、キャパシタ52aの容量結合により、インバータ52bの入力電圧IINが変化する。インバータ52bは、入力電圧IINの変化を増幅し、出力電圧IOUTを入力電圧IINの変化とは反対方向に変化させる。また、キャパシタ52fの容量結合により、ゲート電圧VTHGTは、出力電圧IOUTの変化に伴って変化する。
タイミングT5において、プレート線PLmに所定の電圧(たとえば、電源電圧VDD)が印加される。ワード線WLmには、既にタイミングT3において所定の電圧が印加され、メモリセル28emのnMOSトランジスタ28em1がオン状態となっているため、プレート線PLmに所定の電圧が印加されると、キャパシタ28em2に正の電圧が印加される。
メモリセル28emに論理値“1”のデータが記憶されている場合、強誘電体キャパシタであるキャパシタ28em2に印加される電圧の極性は、書き込み時とは反対であるため、分極反転が生じ、大きな反転電荷がビット線BL[L]に読み出される。一方、メモリセル28emに論理値“のデータ0”が記憶されている場合、キャパシタ28em2に印加される電圧の極性は、書き込み時と同じであるため、分極反転は生じず、比較的小さな電荷がビット線BL[L]に読み出される。このとき、ビット線BL[L]の電圧は上昇しようとする。ビット線BL[L]の電圧がわずかに上昇すると、キャパシタ52aの容量結合により、インバータ52bの入力電圧IINが上昇する。インバータ52bの反転増幅作用及び、キャパシタ52fによる容量結合により、ゲート電圧VTHGTは下がり、pMOSトランジスタ52gはオン状態となり、出力信号REPLICAの電圧は上昇を開始する。このようにpMOSトランジスタ52gは、メモリセル28emの蓄積電荷に応じて読み出し電圧を生成する読み出し回路として機能する。
ところで、メモリセル28emのデータの読み出しの際、ワード線WLmに接続された他のメモリセルについても同時にデータの読み出しが行われる。それらのメモリセルのうち、メモリセル28bmに接続されるプリセンスアンプ30bでは、出力信号REPLICAの電圧が、論理値“0”のデータを記憶したメモリセルに接続されるプリセンスアンプにおける出力信号REPLICAの電圧よりも速く上昇する。また、プリセンスアンプ30bは、出力信号REPLICAを遅延した信号STOPを出力する。
図7の例では、論理値“1”の読み出し時に、出力信号REPLICAが飽和するタイミングT6において、信号STOPの電圧が、nMOSトランジスタ54bの閾値電圧VTHに達している。これにより、nMOSトランジスタ54bはオン状態となり、ビット線BL[L]の電圧が0Vに下がっていき、出力信号REPLICAの上昇が停止する。
その後、タイミングT7において、信号INITとリセット信号RESETの論理レベルはHレベルに変化するため、出力信号REPLICAと、プリセンスアンプ30dの出力信号(図示せず)は、0Vにリセットされる。これにより、信号STOPも所定時間後に、論理レベルがLレベルに変化する(タイミングT8)。
たとえば、タイミング生成回路24は、信号STOPを受け、信号STOPの論理レベルがHレベルのときに、センスアンプ30g,30hなどを有効にする信号SAONをセンスアンプ部30に供給する。これにより、タイミングT6〜T7の期間に、センスアンプ30g,30hなどによる読み出しデータの判定が行われる。
上記のタイミングT6以降においても、nMOSトランジスタ54bがオフのままであると、ビット線BL[L]の電圧の上昇が続き、点線で示されているように、論理値“0”のデータの読み出し時にも、出力信号REPLICAが上昇する。論理値“1”のデータの読み出し時には、出力信号REPLICAの上昇は電源電圧VDDで飽和するため、両論理値の間の出力信号REPLICAの差が小さくなり、読み出しマージンが低下してしまう。このため、センスアンプ30g,30hを用いたデータの判定処理において正しい判定結果が得られない可能性がある。
これに対して、第2の実施の形態の半導体記憶装置20では、タイミングT6において、ビット線BL[L]の電圧が0Vに引き下げられるため、論理値“0”のデータの読み出し時にも、出力信号REPLICAの上昇が止まる。そのため、両論理値のデータの読み出し時の出力信号REPLICAの差が小さくなることが抑制され、読み出しマージンの低下を抑制できる。したがって、半導体記憶装置20の信頼性を向上できる。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態の半導体記憶装置を説明する。第3の実施の形態の半導体記憶装置は、第2の実施の形態の半導体記憶装置20とは異なるプリセンスアンプを有している。
図8は、第3の実施の形態の半導体記憶装置において、論理値“1”のデータを記憶するリファレンスセルとして機能するメモリセルに接続するプリセンスアンプの一例を示す図である。
また、図9は、第3の実施の形態の半導体記憶装置において、論理値“0”または“1”のデータを記憶するメモリセルに接続するプリセンスアンプの一例を示す図である。図8及び図9において、図5及び図6に示した要素と同様の要素については同一符号が付されている。
図8及び図9に示されているプリセンスアンプ60,70では、増幅回路61,71が、第2の実施の形態の半導体記憶装置20のプリセンスアンプ30b,30dの増幅回路42,52とは異なっている。図8の増幅回路61は、増幅回路42に含まれる各要素のほかに、nMOSトランジスタ61aとインバータ61bを有する。図9の増幅回路71も同様に、増幅回路52に含まれる各要素のほかに、nMOSトランジスタ71aとインバータ71bを有する。
図8の増幅回路61において、nMOSトランジスタ61aのドレインは、インバータ42bの出力端子とインバータ61bの入力端子に接続され、ソースは接地されている。また、nMOSトランジスタ61aのゲートはインバータ61bの出力端子に接続されている。
図9の増幅回路71において、nMOSトランジスタ71aのドレインは、インバータ52bの出力端子とインバータ71bの入力端子に接続され、ソースは接地されている。また、nMOSトランジスタ71aのゲートはインバータ71bの出力端子に接続されている。
増幅回路61,71は、上記のようなnMOSトランジスタ61a,71a及びインバータ61b,71bを有することで、インバータ42b,52bの出力電圧IOUTが下降する速度が加速される。
図10は、第3の実施の形態の半導体記憶装置の読み出し時の動作例を示すタイミングチャートである。
タイミングT10,T11,T12,T13における動作は、図7に示した半導体記憶装置20のタイミングT1〜T4における動作と同じである。
タイミングT14では、図8の増幅回路61において、インバータ42bの入力電圧IINの上昇に応じて出力電圧IOUTが低下する速度が、第2の実施の形態の半導体記憶装置20よりも速い。
これにより、出力信号REPLICAの上昇も第2の実施の形態の半導体記憶装置20よりも速くなる。このため、信号STOPも、第2の実施の形態の半導体記憶装置20より速いタイミングT15において、閾値電圧VTHに達する。これにより、論理値“0”のデータの読み出し時にも、出力信号REPLICAの上昇が、より速く停止する。そのため、両論理値のデータの読み出し時の出力信号REPLICAの差が、より大きくなり、読み出しマージンを、より大きくすることができる。
タイミングT16,T17の動作は、図7に示した半導体記憶装置20のタイミングT7,T8における動作と同じである。
(書き戻し方法)
ところで、FeRAMやDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの半導体記憶装置は、読み出し動作によって、メモリセルに記憶されていたデータが失われるため、読み出し動作後に、書き戻し動作が行われる。
たとえば、図3に示したメモリセル28emに、論理値“0”のデータを書き戻す場合、プレート線PLmに、論理値“0”のデータの書き込み用の電圧(たとえば、電源電圧VDD)が印加され、ビット線BL[L]の電圧が0Vにされる。図7(または図10)に示したように、第2の実施の形態の半導体記憶装置20(または第3の実施の形態の半導体記憶装置)では、読み出し動作時に、ビット線BL[L]の電圧は、信号STOPの電圧が閾値電圧VTHに達すると、0Vに下がる。このタイミング後も、プレート線ドライバ26が、プレート線PLmに、論理値“0”のデータの書き込み用の電圧と同じ電源電圧VDDの印加を継続することにより、読み出し期間と、論理値“0”のデータの書き戻し期間と重ねることができ、書き戻しにかかる時間を短縮できる。
なお、論理値“1”のデータを記憶していたメモリセルには、一旦、論理値“0”のデータが書き込まれた後、読み出しデータの判定処理後に、論理値“1”のデータが書き戻される。
センスアンプ30g,30hが判定したデータの判定結果は、図2に示したライトバッファ31に記憶され、ライトバッファ31に記憶された判定結果に基づいて、論理値“1”のデータの書き戻しが行われる。このため、ライトバッファ31は、書き込み回路として機能する。
図11は、書き戻し動作時のワード線、プレート線及びビット線の電圧の変化の例を示すタイミングチャートである。
図11には、図3に示したメモリセルアレイ28において、メモリセル28emに論理値“0”のデータが記憶されており、メモリセル28cmに論理値“1”のデータが記憶されている場合の、データの読み出しと書き戻しの例が示されている。
ワード線WLmに、電源電圧VDDが印加され(タイミングT20)、その後、プレート線PLmにも電源電圧VDDが印加される(タイミングT21)。これにより、ビット線BL[L],BL[0]の電圧は、メモリセル28em,28cmに記憶されているデータに応じて上昇する。しかし、ビット線BL[L],BL[0]の電圧は、図7や図10に示したように、信号STOPが閾値電圧VTHに達すると0Vに下がる(タイミングT22)。
このとき、プレート線PLmには電源電圧VDDが印加され続けているため、メモリセル28em,28cmには、論理値“0”のデータが書き込まれる。また、論理値“1”のデータを記憶していたメモリセル28cmに対して同じデータを書き戻すために、タイミングT23において、ワード線WLmに電源電圧VDDより高い電圧が印加されるとともに、ビット線BL[0]に電源電圧VDDが印加される。プレート線PLmの電圧は0Vに引き下げられる。これにより、メモリセル28cmに論理値“1”のデータが書き戻される。
このような処理では、タイミングT22〜T23の間に、センスアンプを用いたデータの判定処理が行われていても、タイミングT22〜T23の期間を、論理値“0”のデータの書き戻し期間とすることができる。これにより、書き戻しにかかる時間を短縮できる。
以上、実施の形態に基づき、本発明の半導体記憶装置及び半導体記憶装置の読み出し方法の一観点について説明してきたが、これらは一例にすぎず、上記の記載に限定されるものではない。
以上説明した複数の実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)第1の論理値のデータまたは前記第1の論理値のデータよりも読み出し時のビット線の電圧の変化速度が速い第2の論理値のデータに対応した第1の電荷量の電荷を蓄積する第1のキャパシタを有するメモリセルと、
前記第2の論理値のデータに対応した第2の電荷量の電荷を蓄積する第2のキャパシタを有し、前記メモリセルに対する読み出し時に、前記メモリセルと共に読み出し対象となる第1のリファレンスセルと、
前記第1の論理値のデータに対応した第3の電荷量の電荷を蓄積する第3のキャパシタを有し、前記メモリセルに対する読み出し時に、前記メモリセルと共に読み出し対象となる第2のリファレンスセルと、
前記第1のリファレンスセルに対して第1のビット線を介して接続され、前記メモリセルに対する読み出し時に、前記第1のビット線の第1の電圧を増幅した第1の増幅信号を生成するとともに、前記第1の増幅信号を遅延させた停止信号を出力する第1の読み出し回路と、
前記第2のリファレンスセルに対して第2のビット線を介して接続され、前記メモリセルに対する読み出し時に、前記第2のビット線の第2の電圧を増幅した第2の増幅信号を生成する第2の読み出し回路と、
前記メモリセルに対して第3のビット線を介して接続され、前記メモリセルに対する読み出し時に、前記第3のビット線の第3の電圧を増幅した第3の増幅信号を生成するとともに、前記停止信号を受け、前記停止信号の電圧が閾値以上になった場合に前記第3の電圧を接地電位に引き下げる第3の読み出し回路と、
前記第1の増幅信号と前記第3の増幅信号との電位差、及び前記第2の増幅信号と前記第3の増幅信号との電位差に基づいて前記メモリセルに記憶されているデータの論理値を判定した判定結果を出力する判定回路と、
を有する半導体記憶装置。
(付記2)前記第2の論理値のデータの読み出し時の前記第3の増幅信号が飽和するタイミングで、前記停止信号が前記閾値に達するように、前記第1の増幅信号に対する前記停止信号の遅延時間が設定されている、付記1に記載の半導体記憶装置。
(付記3)前記第3の読み出し回路は、ドレインに前記第3のビット線が接続され、ゲートに前記停止信号が供給され、ソースが接地された第1のnチャネル型MOSFETを有し、
前記閾値は、前記第1のnチャネル型MOSFETの閾値電圧である、
付記1または2に記載の半導体記憶装置。
(付記4)前記第1の読み出し回路、前記第2の読み出し回路及び前記第3の読み出し回路は、前記第1の増幅信号、前記第2の増幅信号または前記第3の増幅信号を生成する増幅回路を有し、
前記増幅回路は、
前記第1のビット線、前記第2のビット線または前記第3のビット線に一端が接続された第1のキャパシタと、
第1の入力端子が前記第1のキャパシタの他端に接続された第1のインバータと、
一端が前記第1のインバータの第1の出力端子に接続された第2のキャパシタと、
第2の入力端子が前記第2のキャパシタの他端に接続され、前記第1の増幅信号、前記第2の増幅信号または前記第3の増幅信号を出力する第2のインバータと、
を有する、付記1乃至3の何れか1つに記載の半導体記憶装置。
(付記5)前記第1のインバータにおいて、前記第1の入力端子と前記第1の出力端子は、スイッチを介して接続されており、
前記スイッチは、前記メモリセルの選択後、前記第1のキャパシタに接続されるプレート線に所定の電圧が印加されるまでの間にオンからオフに変化する、
付記4に記載の半導体記憶装置。
(付記6)前記メモリセルに接続されるプレート線に所定の電圧を印加するプレート線ドライバを有し、
前記プレート線ドライバは、前記メモリセルに対する読み出し期間において、前記停止信号によって前記第3の電圧が前記接地電位に引き下げられたときに前記プレート線への前記所定の電圧の印加を継続することで、前記メモリセルへの前記第1の論理値のデータの書き戻しを行う、
付記1乃至5の何れか1つに記載の半導体記憶装置。
(付記7)前記第1の論理値のデータの書き戻し後に、前記判定回路が出力する前記判定結果に基づいて、前記第2の論理値のデータが読み出された前記メモリセルに対して、前記第2の論理値のデータの書き戻しを行う書き込み回路を有する、付記6に記載の半導体記憶装置。
(付記8)前記増幅回路は、
ドレインに前記第1のインバータの前記第1の出力端子が接続され、ソースが接地された第2のnチャネル型MOSFETと、
前記第2のnチャネル型MOSFETのドレインに第3の入力端子が接続され、前記第2のnチャネル型MOSFETのゲートに第3の出力端子が接続された第3のインバータと、
をさらに有する、付記4に記載の半導体記憶装置。
(付記9)前記第1の読み出し回路、前記第2の読み出し回路及び前記第3の読み出し回路は、前記第1の増幅信号、前記第2の増幅信号または前記第3の増幅信号の波形を整形する波形整形回路を有する、付記1乃至8の何れか1つに記載の半導体記憶装置。
(付記10)前記メモリセルの読み出しが開始する前に、前記第2のインバータに含まれるpチャネル型MOSFETのゲート電圧を、前記pチャネル型MOSFETの閾値電圧に設定する、閾値電圧生成回路を有する、付記4に記載の半導体記憶装置。
(付記11)前記第1のキャパシタ、前記第2のキャパシタ及び前記第3のキャパシタは、強誘電体キャパシタである、付記1乃至10の何れか1つに記載の半導体記憶装置。
(付記12)第1の論理値のデータよりも読み出し時のビット線の電圧の変化速度が速い第2の論理値のデータに対応した第1の電荷量の電荷を蓄積する第1のキャパシタを有し、前記第1の論理値のデータまたは前記第2の論理値のデータに対応した第2の電荷量の電荷を蓄積する第2のキャパシタを有するメモリセルに対する読み出し時に、前記メモリセルと共に読み出し対象となる第1のリファレンスセルに対して第1のビット線を介して接続される第1の読み出し回路が、前記メモリセルに対する読み出し時に、前記第1のビット線の第1の電圧を増幅した第1の増幅信号を生成するとともに、前記第1の増幅信号を遅延させた停止信号を出力し、
前記第1の論理値のデータに対応した第3の電荷量の電荷を蓄積する第3のキャパシタを有し、前記メモリセルに対する読み出し時に、前記メモリセルと共に読み出し対象となる第2のリファレンスセルに対して第2のビット線を介して接続される第2の読み出し回路が、前記メモリセルに対する読み出し時に、前記第2のビット線の第2の電圧を増幅した第2の増幅信号を生成し、
前記メモリセルに対して第3のビット線を介して接続される第3の読み出し回路が、前記メモリセルの読み出し時に、前記第3のビット線の第3の電圧を増幅した第3の増幅信号を生成するとともに、前記停止信号を受け、前記停止信号の電圧が閾値以上になった場合に前記第3の電圧を接地電位に引き下げ、
判定回路が、前記第1の増幅信号と前記第3の増幅信号との電位差、及び前記第2の増幅信号と前記第3の増幅信号との電位差に基づいて前記メモリセルに記憶されているデータの論理値を判定した判定結果を出力する、
半導体記憶装置の読み出し方法。
(付記13)前記第2の論理値のデータの読み出し時の前記第3の増幅信号が飽和するタイミングで、前記停止信号が前記閾値に達するように、前記第1の増幅信号に対する前記停止信号の遅延時間が設定されている、付記12に記載の半導体記憶装置の読み出し方法。
(付記14)前記閾値は、前記第3の読み出し回路に含まれ、ドレインに前記第3のビット線が接続され、ゲートに前記停止信号が供給され、ソースが接地された第1のnチャネル型MOSFETの閾値電圧である、付記12または13に記載の半導体記憶装置の読み出し方法。
(付記15)前記メモリセルに接続されるプレート線に所定の電圧を印加するプレート線ドライバは、前記メモリセルに対する読み出し期間において、前記第1の読み出し回路が前記停止信号を出力し、前記第3の電圧が前記接地電位に引き下げられたときに前記プレート線への前記所定の電圧の印加を継続することで、前記メモリセルへの前記第1の論理値の前記データの書き戻しを行う、付記12乃至14の何れか1つに記載の半導体記憶装置の読み出し方法。
(付記16)前記第1の論理値のデータの書き戻し後に、書き込み回路は、前記判定回路が出力する前記判定結果に基づいて、前記第2の論理値のデータが読み出された前記メモリセルに対して、前記第2の論理値のデータの書き戻しを行う、付記15に記載の半導体記憶装置の読み出し方法。
(付記17)前記第1の読み出し回路、前記第2の読み出し回路及び前記第3の読み出し回路の各々に含まれる波形整形回路が、前記第1の増幅信号、前記第2の増幅信号または前記第3の増幅信号の波形を整形する、付記12乃至16の何れか1つに記載の半導体記憶装置の読み出し方法。
(付記18)前記第1のキャパシタ、前記第2のキャパシタ及び前記第3のキャパシタは、強誘電体キャパシタである、付記12乃至17の何れか1つに記載の半導体記憶装置の読み出し方法。
10 半導体記憶装置
11 メモリセル
11a,12a,13a,14a1,14c1,15a1,15c1 nMOSトランジスタ
11b,12b,13b,14b1,14b3,15b1,15b3 キャパシタ
12,13 リファレンスセル
14,15,16 プリセンスアンプ
14a,15a 初期化回路
14b,15b 増幅回路
14b2,14b4,15b2,15b4 インバータ
14c,15c リセット回路
14c2,15c2 検出回路
17 判定回路
BL,BLR0,BLR1 ビット線
WL ワード線
PL プレート線
BUSGND 制御信号
STOP 信号
Pout,Pout0,Pout1 増幅信号
Vth 閾値電圧

Claims (10)

  1. 第1の論理値のデータまたは前記第1の論理値のデータよりも読み出し時のビット線の電圧の変化速度が速い第2の論理値のデータに対応した第1の電荷量の電荷を蓄積する第1のキャパシタを有するメモリセルと、
    前記第2の論理値のデータに対応した第2の電荷量の電荷を蓄積する第2のキャパシタを有し、前記メモリセルに対する読み出し時に、前記メモリセルと共に読み出し対象となる第1のリファレンスセルと、
    前記第1の論理値のデータに対応した第3の電荷量の電荷を蓄積する第3のキャパシタを有し、前記メモリセルに対する読み出し時に、前記メモリセルと共に読み出し対象となる第2のリファレンスセルと、
    前記第1のリファレンスセルに対して第1のビット線を介して接続され、前記メモリセルに対する読み出し時に、前記第1のビット線の第1の電圧を増幅した第1の増幅信号を生成するとともに、前記第1の増幅信号を遅延させた停止信号を出力する第1の読み出し回路と、
    前記第2のリファレンスセルに対して第2のビット線を介して接続され、前記メモリセルに対する読み出し時に、前記第2のビット線の第2の電圧を増幅した第2の増幅信号を生成する第2の読み出し回路と、
    前記メモリセルに対して第3のビット線を介して接続され、前記メモリセルに対する読み出し時に、前記第3のビット線の第3の電圧を増幅した第3の増幅信号を生成するとともに、前記停止信号を受け、前記停止信号の電圧が閾値以上になった場合に前記第3の電圧を接地電位に引き下げる第3の読み出し回路と、
    前記第1の増幅信号と前記第3の増幅信号との電位差、及び前記第2の増幅信号と前記第3の増幅信号との電位差に基づいて前記メモリセルに記憶されているデータの論理値を判定した判定結果を出力する判定回路と、
    を有する半導体記憶装置。
  2. 前記第2の論理値のデータの読み出し時の前記第3の増幅信号が飽和するタイミングで、前記停止信号が前記閾値に達するように、前記第1の増幅信号に対する前記停止信号の遅延時間が設定されている、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記第3の読み出し回路は、ドレインに前記第3のビット線が接続され、ゲートに前記停止信号が供給され、ソースが接地された第1のnチャネル型MOSFETを有し、
    前記閾値は、前記第1のnチャネル型MOSFETの閾値電圧である、
    請求項1または2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記第1の読み出し回路、前記第2の読み出し回路及び前記第3の読み出し回路は、前記第1の増幅信号、前記第2の増幅信号または前記第3の増幅信号を生成する増幅回路を有し、
    前記増幅回路は、
    前記第1のビット線、前記第2のビット線または前記第3のビット線に一端が接続された第1のキャパシタと、
    第1の入力端子が前記第1のキャパシタの他端に接続された第1のインバータと、
    一端が前記第1のインバータの第1の出力端子に接続された第2のキャパシタと、
    第2の入力端子が前記第2のキャパシタの他端に接続され、前記第1の増幅信号、前記第2の増幅信号または前記第3の増幅信号を出力する第2のインバータと、
    を有する、請求項1乃至3の何れか一項に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記第1のインバータにおいて、前記第1の入力端子と前記第1の出力端子は、スイッチを介して接続されており、
    前記スイッチは、前記メモリセルの選択後、前記第1のキャパシタに接続されるプレート線に所定の電圧が印加されるまでの間にオンからオフに変化する、
    請求項4に記載の半導体記憶装置。
  6. 前記メモリセルに接続されるプレート線に所定の電圧を印加するプレート線ドライバを有し、
    前記プレート線ドライバは、前記メモリセルに対する読み出し期間において、前記停止信号によって前記第3の電圧が前記接地電位に引き下げられたときに前記プレート線への前記所定の電圧の印加を継続することで、前記メモリセルへの前記第1の論理値のデータの書き戻しを行う、
    請求項1乃至5の何れか一項に記載の半導体記憶装置。
  7. 前記第1の論理値のデータの書き戻し後に、前記判定回路が出力する前記判定結果に基づいて、前記第2の論理値のデータが読み出された前記メモリセルに対して、前記第2の論理値のデータの書き戻しを行う書き込み回路を有する、請求項6に記載の半導体記憶装置。
  8. 前記増幅回路は、
    ドレインに前記第1のインバータの前記第1の出力端子が接続され、ソースが接地された第2のnチャネル型MOSFETと、
    前記第2のnチャネル型MOSFETのドレインに第3の入力端子が接続され、前記第2のnチャネル型MOSFETのゲートに第3の出力端子が接続された第3のインバータと、
    をさらに有する、請求項4に記載の半導体記憶装置。
  9. 前記第1の読み出し回路、前記第2の読み出し回路及び前記第3の読み出し回路は、前記第1の増幅信号、前記第2の増幅信号または前記第3の増幅信号の波形を整形する波形整形回路を有する、請求項1乃至8の何れか一項に記載の半導体記憶装置。
  10. 第1の論理値のデータよりも読み出し時のビット線の電圧の変化速度が速い第2の論理値のデータに対応した第1の電荷量の電荷を蓄積する第1のキャパシタを有し、前記第1の論理値のデータまたは前記第2の論理値のデータに対応した第2の電荷量の電荷を蓄積する第2のキャパシタを有するメモリセルに対する読み出し時に、前記メモリセルと共に読み出し対象となる第1のリファレンスセルに対して第1のビット線を介して接続される第1の読み出し回路が、前記メモリセルに対する読み出し時に、前記第1のビット線の第1の電圧を増幅した第1の増幅信号を生成するとともに、前記第1の増幅信号を遅延させた停止信号を出力し、
    前記第1の論理値のデータに対応した第3の電荷量の電荷を蓄積する第3のキャパシタを有し、前記メモリセルに対する読み出し時に、前記メモリセルと共に読み出し対象となる第2のリファレンスセルに対して第2のビット線を介して接続される第2の読み出し回路が、前記メモリセルに対する読み出し時に、前記第2のビット線の第2の電圧を増幅した第2の増幅信号を生成し、
    前記メモリセルに対して第3のビット線を介して接続される第3の読み出し回路が、前記メモリセルの読み出し時に、前記第3のビット線の第3の電圧を増幅した第3の増幅信号を生成するとともに、前記停止信号を受け、前記停止信号の電圧が閾値以上になった場合に前記第3の電圧を接地電位に引き下げ、
    判定回路が、前記第1の増幅信号と前記第3の増幅信号との電位差、及び前記第2の増幅信号と前記第3の増幅信号との電位差に基づいて前記メモリセルに記憶されているデータの論理値を判定した判定結果を出力する、
    半導体記憶装置の読み出し方法。
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