JP2020016526A - 包埋装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ピンセットホルダ穴に付着したパラフィン等の包埋材および組織片の屑等の固形物を簡易に除去することが可能な包埋装置を提供する。【解決手段】本発明に係る包埋装置10は、ピンセットホルダ穴26aを有するピンセットホルダ26と、前記ピンセットホルダ26を加温する第1ヒータ34と、前記ピンセットホルダ26の温度を検出する第1センサ40と、制御部46と、を備え、前記制御部46は、前記ピンセットホルダ穴26aに付着した前記包埋材が固化される第1の設定温度以下に達するまで前記第1ヒータ34をOFFとし、前記第1センサ40から前記ピンセットホルダ26の温度が前記第1の設定温度に達した信号を受けると、固化された前記包埋材と前記ピンセットホルダ穴26aとの固着部位が溶融される第2の設定温度に達するまで前記第1ヒータ34をONとする制御を行う。【選択図】図5

Description

本発明は包埋装置に関し、さらに詳細には、パラフィン等の包埋材を用いて組織片等の試料を包埋する包埋装置に関する。
人体等から採取した組織片(試料)を顕微鏡標本とするには、組織片処理装置を用いて、採取した組織片をアルコールによって脱水をし、次にアルコールをキシレンに置換し、置換された組織片をパラフィン等の包埋材で浸透させて包埋する。この包埋された組織片をミクロトームなどで薄切りして顕微鏡標本とする。
なお、包埋材によって包埋された組織片を、ミクロトームで薄切りする際に、柔らかい組織片をどのように保持するかが問題となる。さらに、組織片がいつ誰のどの部位から採取された物か、等のデータを記載する必要性等もあって、包埋材にて包埋された組織片を、樹脂製のカセットの本体に包埋材によって一体に取り付ける包埋装置が提案されている(特許文献1:特開2002−318177号公報参照)。
特開2002−318177号公報
ここで、特許文献1に例示される包埋装置を用いて試料を包埋する概略工程は次の通りである。先ず、一方の加温槽の溶融パラフィンの中に収容されている試料入りのカセットを取り出し、試料の大きさを確認する。次に、他方の加温槽から試料の大きさに合う包埋皿を取り出し、当該包埋皿の中にニードル弁から少量のパラフィンを分注する。次に、カセットの中の試料を包埋皿に入れ、コールドスポット上で包埋皿を冷却しながら試料の位置を固定する。次に、蓋を外した状態のカセットの本体を包埋皿の開口部に被せて、溶融パラフィンをカセットの本体の上から分注する。
概略として、上記のように試料を包埋する工程が行われるが、特に、試料の出し入れや位置固定においてはピンセット等の器具が使用される。これらの器具は、未使用の際、加温されたピンセットホルダのピンセットホルダ穴に先端を挿し込んで収容しておくことによって、使用の際、先端に付着した溶融パラフィンを凝固(固化)させてしまうことなく、試料の位置を固定することができる。
したがって、ピンセットホルダ穴は、包埋工程を通して組織片およびパラフィンが付着したピンセット等の器具が何度も出し入れされるため、次第に組織片の屑やパラフィン等が溜まっていく(付着していく)。そのため、使用者はティッシュペーパー等を用いて拭き取る等して適宜それらのごみを除去しなければならなかった。特に、ピンセットホルダ穴は加温されているため、付着したパラフィンは溶融し液体となってピンセットホルダ穴内に溜まると共に、その底部に組織片の屑等の固形物が沈んだ状態となっている。したがって、使用者は、先ず溶融パラフィン等の液体を吸い取った後、さらに底部の固形物を除去しなければならず、二重の手間が掛かっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、ピンセットホルダ穴に付着したパラフィン等の包埋材および組織片の屑等の固形物を簡易に除去することが可能な包埋装置を提供することを目的とする。
本発明は、一実施形態として以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
本発明に係る包埋装置は、包埋皿を加温するホットプレートと、前記ホットプレートによって加温された包埋皿に包埋材を分注する分注部と、を備える包埋装置において、ピンセットの先端が収容される一または複数のピンセットホルダ穴を有するピンセットホルダと、前記ピンセットホルダを加温する第1ヒータと、前記ピンセットホルダの温度を検出する第1センサと、前記第1ヒータの温度制御を行う制御部と、を備え、前記制御部は、前記ピンセットホルダ穴に付着した前記包埋材が固化される第1の設定温度以下に達するまで前記第1ヒータをOFFとし、前記第1センサから前記ピンセットホルダの温度が前記第1の設定温度に達した信号を受けると、固化された前記包埋材と前記ピンセットホルダ穴との固着部位が溶融される第2の設定温度に達するまで前記第1ヒータをONとする制御を行うことを要件とする。
これによれば、ピンセットホルダ穴にピンセット等の器具を挿し込んだ状態で、制御部によって第1の設定温度に達するまでヒータをOFFとしてピンセットホルダを冷却させることによって、当該ピンセットホルダ穴に付着したパラフィン等の包埋材を、その内部に組織片の屑等の固形物を閉じ込めた状態でピンセット等の周囲に固化させることができる。次いで、制御部によって第2の設定温度に達するまでヒータをONとしてピンセットホルダを加温させることによって、固化された包埋材とピンセットホルダ穴との固着部位を溶融させることができる。この状態でピンセットホルダ穴からピンセット等を引き抜くことによって、固化された包埋材およびその内部に閉じ込められた固形物をピンセット等に付着させて除去することができる。
また、前記制御部は、前記第1センサから前記ピンセットホルダの温度が前記第2の設定温度に達した信号を受けると、前記第1ヒータをOFFとし、前記第1センサから前記ピンセットホルダの温度が前記第2の設定温度未満である信号を受けると、前記第1ヒータをONとする制御を行うことが好ましい。これによれば、固化された包埋材とピンセットホルダ穴との固着部位が溶融された状態を維持することができる。したがって、ピンセットホルダの温度が第2の設定温度に達した後、任意のタイミングで包埋材が固化された状態でピンセット等を引き抜くことができる。
また、使用者に報知を行う報知手段を備え、前記制御部は、前記第1センサから前記ピンセットホルダの温度が前記第1の設定温度に達した信号を受けると、前記報知手段に報知を行わせ、使用者による入力情報を受けて、前記ピンセットホルダの温度が前記第2の設定温度に達するまで前記第1ヒータをONとする制御を行うことが好ましい。これによれば、ピンセットホルダ穴に付着した包埋材が固化されたことを使用者が認識することができ、その後の固化された包埋材とピンセットホルダ穴との固着部位の溶融を任意のタイミングで開始させることができる。
また、前記制御部は、前記第1センサから前記ピンセットホルダの温度が前記第2の設定温度に達した信号を受けると、前記報知手段に報知を行わせる制御を行うことが好ましい。これによれば、固化された包埋材とピンセットホルダ穴との固着部位が溶融されたことを使用者が認識することができる。
本発明によれば、パラフィン等の包埋材を、内部に組織片の屑等の固形物を閉じ込めた状態でピンセット等の器具の周囲に固化させ、次いで、包埋材とピンセットホルダ穴との固着部位を溶融させることができ、ピンセットホルダ穴からピンセット等の器具を引き抜くことによって、固化された包埋材およびその内部に閉じ込められた固形物を当該器具に付着させて簡易に除去することができる。
本発明の実施形態に係る包埋装置の例を示す概略図(平面図)である。 図1に示す包埋装置の例を示す概略図(側面図)である。 図1に示す包埋装置の例を示す概略図(配線系統図)である。 図1に示す包埋装置の制御機構の例を示すブロック図である。 図1に示す包埋装置の制御動作の例を示すフローチャート図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。図1は、本発明の実施形態に係る包埋装置10の例を示す平面図(概略図)であり、図2は、その側面図(概略図)である。また、図3は、包埋装置10の配線系統図(概略図)である。全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。なお、本実施形態では、包埋材としてパラフィンを、試料の出し入れや位置固定等に用いられる器具としてピンセットを、それぞれ例に挙げて説明するが、これらに限定されるものではない。また、図1では使用者が操作する位置を前とし、使用者が操作する位置と反対側を後とし、左右は使用者から見た方向として定義している。
図1、図2に示すように、本実施形態に係る包埋装置10は、包埋材としてのパラフィンが溶融されて貯留された貯留槽12と、貯留槽12に貯留されている溶融パラフィンの液面よりも下方に位置する、流量調整弁としてのニードル弁14と、貯留槽12とニードル弁14とを連結する配管の途中に設けられた開閉弁の開閉スイッチ16とが設けられている。このうち、ニードル弁14および開閉スイッチ16は分注部18を構成する。なお、貯留槽12の上方には、カバー20が開閉可能に装着されており、カバー20を開くことによって貯留槽12にパラフィンの補給等を行うことができる。
また、分注部18の左右前方には、包埋皿または試料入りのカセット等を加温するホットプレート22が設けられている。このホットプレート22は、レール状の流入溝24によって四方を囲まれて区画されている。当該流入溝24によれば、漏出したパラフィンを流入させて下部に設けられた廃液パラフィントレイ(不図示)に貯留させることが可能になる。
一方、分注部18の左右には、組織片の位置固定等に用いられるピンセットを加温するピンセットホルダ26が設けられている。各ピンセットホルダ26は、ピンセットを挿し込むためのピンセットホルダ穴26aを前後方向に沿って三箇所ずつ有している。
さらに、分注部18の前方には、ペルチェ素子によって冷却されるコールドスポット28が設けられている。このコールドスポット28は、試料が収容された包埋皿に充填された溶融パラフィンを固化させる際に使用される。また、コールドスポット28の左右には、使用者が手を載せるためのハンドレスト部30が設けられている。
一方、分注部18の左右後方には包埋皿または試料入りのカセットを収容して加温する加温槽32が設けられている。
なお、作業者の利き手(右利き、左利き)に関わらず作業を行うことができるように、包埋装置10は、分注部18を中心とした左右対称に各機構が配設された構成となっている。また、運転の操作・設定を行う操作部48が包埋装置10本体または包埋装置10に接続される表示機器に設けられている(図3、図4)。
続いて、包埋装置10を加温するヒータおよび温度を検出するセンサについて説明する。図3に示すように、ピンセットホルダ26およびこれに連続するホットプレート22並びにその近傍部には第1ヒータ34が敷設され、その配線が制御部46に連結されている。制御部46は、CPUおよびメモリから構成され、予め設定された動作プログラムおよび操作部48から入力される設定信号に基づいて動作する。したがって、上記構成によれば、制御部46によって第1ヒータ34の作動(ONおよびOFF)を制御することができ、これを介してピンセットホルダ穴26aを含むピンセットホルダ26およびホットプレート22の温度制御を行うことができる。さらに、ピンセットホルダ26およびホットプレート22には温度センサとしての第1センサ40が取付けられ、その配線が制御部46に連結されている。これによって、上記の第1ヒータ34の作動制御によるピンセットホルダ26およびホットプレート22の温度変化を制御部46にフィードバックさせることが可能となっている。なお、第1センサ40および第1ヒータ34の位置、数は限定されず、例えば、ホットプレート22にのみ取付けて、ピンセットホルダ26の温度を間接的に制御する構成としても構わない。
また、包埋装置10におけるピンセットホルダ26およびこれに連続するホットプレート22並びにその近傍部以外の構成(部位)には、第1ヒータ34とは別のヒータが敷設され、また、第1センサ40とは別のセンサが取付けられている。一例として、図3に示す加温槽32には第2ヒータ36および第2センサ42が、貯留槽12には第3ヒータ38および第3センサ44が、それぞれ設けられている。これらのヒータおよびセンサは、その配線がそれぞれ制御部46に連結されている。これによって、第1ヒータ34が敷設されるピンセットホルダ26およびホットプレート22と、加温槽32、貯留槽12その他の構成との温度制御を別々に行うことができる。さらに、それら別々の温度制御を同時に行うことが可能であるため、後述のように加温槽32、貯留槽12その他の構成を常時所定の温度に維持した状態で、ピンセットホルダ26およびホットプレート22を加温または冷却させることが可能になっている。なお、ピンセットホルダ26およびこれに連続するホットプレート22並びにその近傍部以外の構成(部位)におけるヒータ、センサの位置、数等は一例であって、少なくとも、第1ヒータ34とは別のヒータが敷設され、また、第1センサ40とは別のセンサが取付けられている限りにおいては限定されない。その他、符号50は報知手段を示し、操作部48と共にそれらの配線がそれぞれ制御部46に連結されている。
続いて、制御部46によって行われる制御について説明する。図4は、包埋装置10の制御機構の例を示すブロック図である。また、図5は、包埋装置10の制御動作の例を示すフローチャート図である。
包埋によって、包埋装置10のピンセットホルダ穴26aにパラフィン等の包埋材および組織片の屑等の固形物が溜まった場合、使用者は操作部48において「清掃モード」を選択する。これによって、当該入力情報を受けた制御部46による、以下に説明する制御が開始される。
先ず、制御部46は第1ヒータ34をOFFとする制御を行う(S100)。これによって、それまで加温されていた、第1ヒータ34が敷設されているピンセットホルダ穴26aを含むピンセットホルダ26は冷却され始める。制御部46には、第1センサ40からの信号が常時受信され、ピンセットホルダ26の温度情報が常時入力されている。その結果、ピンセットホルダ26の温度が第1の設定温度(以下)に達した(低下した)信号を受けると(S102)、制御部46は、報知手段50に固化完了した旨の報知をする制御を行う(S104)。
ここで、第1の設定温度とは、予め設定された、ピンセットホルダ穴26aに付着したパラフィンが固化(凝固)される温度であって、操作部48を介して設定、変更することができる。包埋が行われる間、ピンセットホルダ穴26aは加温されているため、ピンセットホルダ穴26aに付着したパラフィンは溶融し液体となってピンセットホルダ穴26a内に溜まると共に、底部には組織片の屑等の固形物が沈んでいる。そこで、ピンセットホルダ穴26aにピンセットを挿し込んだ状態にして、ピンセットホルダ穴26aを第1の設定温度まで冷却させることによって、ピンセットホルダ穴26a内に溜まった溶融パラフィンを、その内部に固形物を閉じ込めた状態でピンセットの周囲に固化させることができる。
なお、報知手段50による報知によって、使用者は溶融パラフィンの固化が完了したことを使用者が認識することができるが、当該報知が行われない構成とすることもできる。報知に係る具体的構成として、図3の実施形態では、モニタに表示(「固化完了」表示)されると共にブザーが発報される構成としているが、これに限定されない。また、報知手段50の全部または一部を操作部48と一体の構成としてもよい。
次に、使用者による操作部48における入力によって(S106)、当該入力情報を受けた制御部46は、第1ヒータ34をONとする制御を行う(S108)。これによって、それまで冷却されていた、ピンセットホルダ穴26aを含むピンセットホルダ26は加温(加熱)され始める。この制御は、使用者の入力情報を受けて開始される構成であるため、任意のタイミングで開始させることができるが、例えば、第1センサ40からピンセットホルダ26の温度が第1の設定温度に達した信号を受けることによって、第1ヒータ34をONとする制御を開始させる構成とすることもできる。
第1ヒータ34がONとされ、ピンセットホルダ26の加温が開始された後、第1センサ40からピンセットホルダ26の温度が第2の設定温度に達した信号を受けると(S110)、制御部46は、報知手段50に加熱完了した旨の報知をする制御を行う(S112)。これによって、制御部46による「清掃モード」が終了する。その後は、ピンセットホルダ26の温度が第2の設定温度に維持されるように、第1センサ40からの信号に応じて第1ヒータ34を選択的にONまたはOFFとする制御を行う。すなわち、前記第1センサ40から前記ピンセットホルダ26の温度が前記第2の設定温度に達した信号を受けると、前記第1ヒータ34をOFFとし、前記第1センサ40から前記ピンセットホルダ26の温度が前記第2の設定温度未満である信号を受けると、前記第1ヒータ34をONとする制御を行う。
ここで、第2の設定温度とは、予め設定された、固化されたパラフィンとピンセットホルダ穴26aとの固着部位が溶融される温度であって、操作部48を介して設定、変更することができる。ピンセットホルダ26を第1の設定温度まで冷却させることによって、ピンセットの周囲に溶融パラフィンを固化させたが、この状態では、固化されたパラフィンがピンセットホルダ穴26aに固着しているため、ピンセットを引き抜くことができない。そこで、ピンセットホルダ穴26aを加温させていくと、固化されたパラフィンはピンセットホルダ穴26aに直接接触する部位である周囲から溶融され始める。次いで、ピンセットホルダ穴26aが第2の設定温度に至ったとき、固化されたパラフィンとピンセットホルダ穴26aとの固着部位が溶融され、ピンセットホルダ穴26aからピンセットを引き抜くことができる(S114)。このとき、ピンセットの周囲には、冷却によって固化させたパラフィンが付着した状態であるため、ピンセットを引き抜くことによって包埋材およびその内部に閉じ込められた固形物をピンセットホルダ穴26aから簡易に除去することができる。これによって、ピンセットホルダ穴26aの清掃は終了する。
なお、報知手段50による報知によって、使用者は固化されたパラフィンとピンセットホルダ穴26aとの固着部位が溶融されたことを使用者が認識することができるが、当該報知が行われない構成とすることもできる。報知に係る具体的構成として、図3の実施形態では、モニタに表示(「加熱完了」表示)されると共にブザーが発報される構成としているが、これに限定されない。また、報知手段50の全部または一部を操作部48と一体の構成としてもよい。
また、ピンセットホルダ穴26aが第2の設定温度に至った後は、ピンセットホルダ穴26aの温度が第2の設定温度に維持されるため、使用者は、報知手段50による報知を認識した後、直ちにピンセットを引き抜く必要はなく、任意のタイミングで行うことができる。
以上の制御部46による第1ヒータ34の温度制御(「清掃モード」)は、第1ヒータ34が敷設されているピンセットホルダ26およびこれに連続するホットプレート22並びにその近傍部に亘って行われる。一方、第1ヒータ34とは別のヒータ(第2ヒータ36、第3ヒータ38等)が敷設されている加温槽32、貯留槽12その他の構成に対しては、それぞれのヒータを介して、第1ヒータ34の制御とは別の制御が行われる。すなわち、「清掃モード」が行われている間、制御部46は別のヒータ(第2ヒータ36、第3ヒータ38等)を介して、加温槽32、貯留槽12その他の構成を常時パラフィンが溶融される所定の温度に維持させる制御を行っている。その結果、包埋を中断させて「清掃モード」を実施した場合であっても、ピンセットホルダ穴26aの清掃後、当該制御に係る第1ヒータ34に係るピンセットホルダ26およびこれに連続するホットプレート22並びにその近傍部のみを、パラフィンが溶融される所定の温度に再び加温させることによって、速やかに包埋を再開させることができる。
以上、説明した通り、本発明に係る包埋装置によれば、ピンセットホルダ穴にパラフィン等の包埋材および組織片の屑等の固形物が溜まった場合には、制御部によるヒータの温度制御を介してピンセットホルダを冷却または加温させることによって、これらのごみを簡易に除去することができる。すなわち、ピンセットホルダ穴にピンセット等の器具を挿し込んだ状態で、ピンセットホルダを冷却させることによって、その内部に組織片の屑等の固形物を閉じ込めた状態で包埋材をピンセット等の周囲に固化させることができる。次いで、再びピンセットホルダを加温させ、包埋材とピンセットホルダ穴との固着部位が溶融したところでピンセットホルダ穴からピンセット等を引き抜くことによって、固化された包埋材およびその内部に閉じ込められた固形物をピンセット等に付着させて除去することができる。
また、制御部によれば、固化された包埋材とピンセットホルダ穴との固着部位が溶融される温度(第2の設定温度)に達すると、報知手段に報知を行わせると共にピンセットホルダの温度を第2の設定温度に維持することができる。これによって、使用者は包埋材とピンセットホルダ穴との固着部位が溶融したことを使用者が認識することができると共に、任意のタイミングで包埋材が固化された状態でピンセット等を引き抜くことができる。
さらに、上記の温度制御は、ピンセットホルダおよびこれに連続するホットプレート並びにその近傍部に第1ヒータを敷設することによって当該部位に一体して行わせ、その他の構成には別のヒータを敷設することによって常時パラフィンが溶融された状態に維持することができる。これによって、ピンセットホルダ穴の清掃が終わると、第1ヒータに係るピンセットホルダおよびこれに連続するホットプレート並びにその近傍部のみを、パラフィンが溶融される所定の温度に再び加温させることによって、速やかに包埋を再開させることができる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
10 包埋装置
12 貯留槽
14 ニードル弁
16 開閉スイッチ
18 分注部
20 カバー
22 ホットプレート
24 流入溝
26 ピンセットホルダ
26a ピンセットホルダ穴
28 コールドスポット
30 ハンドレスト部
32 加温槽
34 第1ヒータ
36 第2ヒータ
38 第3ヒータ
40 第1センサ
42 第2センサ
44 第3センサ
46 制御部
48 操作部
50 報知手段

Claims (4)

  1. 包埋皿を加温するホットプレートと、
    前記ホットプレートによって加温された包埋皿に包埋材を分注する分注部と、を備える包埋装置において、
    ピンセットの先端が収容される一または複数のピンセットホルダ穴を有するピンセットホルダと、
    前記ピンセットホルダを加温する第1ヒータと、
    前記ピンセットホルダの温度を検出する第1センサと、
    前記第1ヒータの温度制御を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記ピンセットホルダ穴に付着した前記包埋材が固化される第1の設定温度以下に達するまで前記第1ヒータをOFFとし、
    前記第1センサから前記ピンセットホルダの温度が前記第1の設定温度に達した信号を受けると、固化された前記包埋材と前記ピンセットホルダ穴との固着部位が溶融される第2の設定温度に達するまで前記第1ヒータをONとする制御を行うこと
    を特徴とする包埋装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第1センサから前記ピンセットホルダの温度が前記第2の設定温度に達した信号を受けると、前記第1ヒータをOFFとし、
    前記第1センサから前記ピンセットホルダの温度が前記第2の設定温度未満である信号を受けると、前記第1ヒータをONとする制御を行うこと
    を特徴とする請求項1記載の包埋装置。
  3. 使用者に報知を行う報知手段を備え、
    前記制御部は、
    前記第1センサから前記ピンセットホルダの温度が前記第1の設定温度に達した信号を受けると、前記報知手段に報知を行わせ、
    使用者による入力情報を受けて、前記ピンセットホルダの温度が前記第2の設定温度に達するまで前記第1ヒータをONとする制御を行うこと
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の包埋装置。
  4. 前記制御部は、前記第1センサから前記ピンセットホルダの温度が前記第2の設定温度に達した信号を受けると、前記報知手段に報知を行わせる制御を行うこと
    を特徴とする請求項3記載の包埋装置。
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