JP2006300667A - 包埋支持剤の固定固化器具及び生物試料の保持方法並びにテッシュアレイヤーゲル - Google Patents

包埋支持剤の固定固化器具及び生物試料の保持方法並びにテッシュアレイヤーゲル Download PDF

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Abstract

【課題】過去試料も含め多数の病理細胞組織試料や生物学的研究細胞組織試料を診断や治療の決定や研究の為に新しく採取した試料とも含めた観察決定の為に縦横整然と配列されたテッシュアレイヤーやセルアレイヤーを作製するにおいて、従来は高価な機器を使用して熟練技術を必要としていたが、それらの機器や熟練を必要としない、縦横のインデックスが定まった試料挿入孔を配列している方形のアレイヤーゲルと前記アレイヤーを成形する容器固定ゼリーゲル化槽装置の機能性に関すること。
【解決手段】試料の包埋支持剤を種々の形状に成形できる容器でもある固定ゼリーゲル化槽装置の各パーツの機能構造の交換による種々の形状の生物試料を変形破壊することなく包埋保持させる。またこの容器固定ゼリーゲル化槽装置を使用して生物試料のアレイヤースライドを作製するアレイヤーゲルを包埋支持剤から成形する。
【選択図】図3

Description

この発明は、患者や生命体から採取した生物試料(細胞組織塊試料)を、目的の形状や位置に設置及び保持するために用いられる、包埋支持剤の固定固化容器及び生物試料の保持方法並びにテッシュアレイヤーゲルに関するものであり、更に述べると、医師や生命科学者が病気の診断や治療を決める為、または生命の研究ために、患者や生命体から採取した細胞組織塊試料を薄切染色標本にして、それを医療または研究のデータとして役立てるまでの間における病理組織試料の管理システムの中で用いる、包埋支持剤の固定固化器具及び生物試料の保持方法並びにテッシュアレイヤーゲルに関する。
従来、患者から採取された生物試料は、包埋支持剤で固定支持された状態で搬送されたり保管されたり、薄切りされたりしている(例えば、特許文献1、2、3参照)。
特開平08−211047号公報 特開2000−266744号公報 特開2004−125631号公報
従来、複数の病理診断または研究用細胞組織試料を薄切りして標本作製した、既知のデータ試料や重要または希少試料の組織試料のブロック試料の重要部位を、管状器具(needle)のボーリング採取等で取り出して、それらを順次縦横に纏めて配列して一つのブロック試料として作製し直す、所謂テッシュアレイ(Tissue Array)が行われているが、このテッシュアレイでは、組織試料の配列を確実に正しく実行包埋しなくてはならない。そこで、その組織試料の配列の緯度経度決定を正しく行わなければならないが、その決定は、専用の機械で行うか、金属または合成樹脂製の専用ガイドで実施している。
従来、各患者からの試料や研究用の生物から採取された試料の中で、非常に脆弱な組織や希薄な組織を薄切して標本作製している。この標本は、濾紙やスポンジ等で試料を挟み込んで保護し、脱水・脱脂・透徹・透徹剤浸透の薬液処理をし、その後包埋時に包埋皿底部上に薄切面に合わせて前記脆弱な組織や希薄な組織を並べて載せることにより作製している。
従来例の標本作製方法では、前記組織試料の円柱状試料を複数個縦横の間隔を整然と配列し、検査薄切面を下に向け、包埋皿上に立てて包埋することは、非常な熟練と集中した作業が必要であり、作業能率が悪く、多くの作業時間が必要であった。又、包埋剤であるパラフィン等が完全に熔融していると、配列した円柱状試料が包埋皿上で倒れ、配列が崩れたりする。
更に、複数の円柱状試料と新しい包埋剤(パラフィン等)の融解馴染が悪いと、薄切時に円柱状試料が周囲の包埋剤から捲れ分離し、薄切標本作製が不良になる。
又、各患者からの試料や研究用の生物から採取された試料の中で、非常に脆弱な組織や希薄な組織をどの方向にも確実に薄切して標本作製することは、従来の標本作製技術では、限界があり完全な標本を作製することは不可能であった。
濾紙やスポンジ等を用いた前記標本作成方法では、生物試料の多くは、既に薬液処理時に濾紙やスポンジ上でその形状を歪め破壊されていたり、包埋時にピンセット等に因って形状を壊していた。
従来は、各患者や研究用生物から採取された鉗子生検(punch biopsy)や針生検(needle biopsy)を、その採取場所や順序の配列順に薄切向きを固定して脆弱な組織を破壊することなく、確実に支持して標本作製をすることは出来なかった。
従来は、各患者や研究用生物から採取され、通常のカセットのみでは保持固定することが不可能であった生検組織よりも非常に小さい細胞や蛋白質または遺伝子情報を、保持して配列した標本を作製することは出来なかった。
この発明は、上記課題を解決することを目的とする。即ち、
上述の様な各患者や研究用生物から採取された脆弱な形状や包埋位置の保持固定を確実に維持できる包埋支持剤の性状とその包埋技術は、従来は標本に作製することが不可能であった試料の包埋位置を、確実に保持固定をすることが出来るようにすることを目的とする。例えば各患者や研究用生物のブロック試料からボーリングされて刳り貫かれたデータ用組織試料の収納配列される穴を、縦横に規則正しく配列して包埋剤(パラフィン等)を確実に浸透して使用目的に合う適度の大きさと形状に固められている包埋支持剤から成形された、「テッシュアレイヤーゲル」の発明により前記課題は解決される。
この前記配列された挿入孔内に前記各患者や研究用生物のブロック試料からボーリングされて刳り貫かれたデータ用組織試料を、検査薄切面を下側にして収納し包埋皿内に設置して、該包埋皿内の包埋剤(パラフィン等)を改めて完全に熔融させ、前記包埋支持剤と前記配列された挿入孔内全ての前記データ用組織試料の包埋剤(パラフィン等)を一体として馴染ませて包埋し直し、複数のデータ組織試料を縦横に規則正しく配列させた一個のブロック試料(block of tissue array)とすることであり、その為の「テッシュアレイヤーゲル」を作製することを目的とする。
この発明のもう一つの目的は、各患者や研究用生物から採取した生検試料を含む細胞組織試料の採取時の形状を維持して、例えば脆弱な形状や希薄な形状や糸状棒状な試料を其のままの形状で保持固定して、目的に応じて薄切方向を決めて標本作製をすることである。
更にまた、既に発明者が発明出願しているV字谷収納法であるが、上述の包埋支持剤の性状を、試料の位置固定に応用して複数の生検試料を一纏めにして紛失や混入を防止して、且つ前記複数の生検試料の薄切面の一面統一化に利用できて、大小の複数の鉗子生検の各々の生検試料の最大面積に合わせて統一した薄切検査面を決定することである。
またその上に、前記包埋支持剤のこれらの性状を利用して、生検組織よりも小さい細胞や蛋白質または遺伝子情報を保持配列したブロック試料を作製することである。
前記目的を達成するために、生物試料を保持固定する包埋支持剤と、前記生物試料を固定して該生物試料を保持固定する前記包埋支持剤をゲル化凝固させる容器と方法、が必要である。そこで、本発明者は、鋭意研究実験の結果、包埋支持剤の固定固化容器及び生物試料の保存方法並びにテッシュアレイヤーゲルを開発するに至った。
この発明は、底部に複数のピン孔が形成されている枠状基体と、前記枠状基体の底部に敷設され、前記枠状基体のピン孔と対応するピン孔を備えているゲル台紙と、該枠状基体に挿入され、前記台紙を押圧するカセット型内枠と、前記枠状基体の底部側から前記基体及びゲル台紙のピン孔に挿入されるアレイヤーピンと、を備えたテッシュアレイヤーゲルカセット、であることを特徴とする包埋支持剤の固定固化器具、である。この発明のアレイヤーピンが、複数本支持台に突設されているゲル作製ピンであることを特徴とする。この発明のカセット型内枠に基準マークが設けられていることを特徴とする。
この発明は、縦横に規則正しく生物試料の挿入孔が形成されている包埋支持剤の固化ブロック、であることを特徴とするテッシュアレイヤーゲル、である。この発明の包埋支持剤の固化ブロックの底部に、ゲル台紙が固定され、該ゲル台紙には生物試料の挿入孔の経度緯度を示す縦横インデックスが設けられていることを特徴とする。
この発明は、板状スライドを支持する底板保持器と、該板状スライドに、型枠パッキンを介して重合されるゼリーゲル化槽と、前記底板保持器と前記ゼリーゲル化槽とを締め付け固定する水密固定手段と、を備えている固定ゼリーゲル化槽装置、であることを特徴とする包埋支持剤の固定固化器具、である。この発明のゼリーゲル化槽が、ゼリーゲル化槽固定底板と基準マークの付いた筒状開口部を備えていることを特徴とする。この発明の板状スライドが、合成樹脂スライド、又は、スライドグラスであることを特徴とする。この発明の型枠パッキンが、基準マークの付いた穴、小孔、又は、凹溝を備えていることが特徴とする。
この発明は、凹状の底部を有する底板保持器と、該底板保持器に、型枠パッキンを介して重合されるセリーゲル化槽と、前記底板保持器の底部に形成されるカセット収納部と、前記底板保持器と前記ゼリーゲル化槽を締め付ける水密固定手段と、からなる固定ゼリーゲル化槽装置、であることを特徴とする包埋支持剤の固定固化器具、である。この発明の凹状の底部には、通液孔が設けられていることを特徴とする。
この発明は、上側にゼリーゲル化槽開口部を突設するゼリーゲル化槽固定底板を形成し、その下部に液漏れ防止の型枠パッキンを配置して最下部の底板保持器底部との間で、底面に等間隔に配列された通液孔とピン孔の両方の役割を担う多孔が成形された枠状基体とその底部内側と底部に収納されるカセット型内枠とで挟持した前記底部と同様の多孔を形成したゲル台紙と枠状基体底部外側から該多孔を塞ぐように挿入されるゲル作製ピンとからなるテッシュアレイヤーゲルカセットを、水密に挟持することを特徴とする包埋支持剤の固定固化器具、である。
この発明は、上側にゼリーゲル化槽開口部を突設するゼリーゲル化槽固定底板を形成し、その下部に液漏れ防止の型枠パッキンを配置して最下部の底板保持器底部との間で、底面に等間隔に配列された通液孔とピン孔の両方の役割を担う多孔が成形された枠状基体とその底部内側と底部に収納されるカセット型内枠とで挟持した前記底部と同様の多孔を形成したゲル台紙と枠状基体底部外側から該多孔を塞ぐように挿入されるゲル作製ピンとからなるテッシュアレイヤーゲルカセット、を用いる生物試料の支持方法であって、テッシュアレイヤーゲルカセットの開口部から包埋支持剤を注入してゲル化剤でゲル化固化して、そのゲル化した包埋支持剤が収納されている前記テッシュアレイヤーゲルカセットに蓋をし、自動固定包埋装置の脱水・脱脂・透徹・包埋剤浸透の薬液処理をしてテッシュアレイヤーゲルを作製することを特徴とする生物試料の保持方法、である。
この発明は、上側に開口部を形成し、その下側に底面に等間隔に配列された通液孔とピン孔の両方の役割を担う多孔が成形された枠状基体と、その底部内側と底部に収納されるカセット型内枠とで挟持した前記底部と同様の多孔を形成したゲル台紙と、枠状基体底部外側から該多孔を塞ぐように挿入されるゲル作製ピンとからなる、多数の生物試料を収納することができるテッシュアレイヤーゲルを作製できる、テッシュアレイヤーゲルカセットであることを特徴とする包埋支持剤の固定固化器具、である。この発明のカセット型内枠が、底面に等間隔に配列された通液孔とピン孔の両方の役割を担う多孔が成形された枠状基体や従来のカセットの多孔性底部の多孔径よりも多孔径がより小さいゲル台紙をカセット底部との間で挟持することによって、そのカセットの枠状基体内に新たにゲル台紙とカセット型内枠とで出来る台紙とカセット型内枠分だけ小型の空間を提供できることを特徴とする。
この発明は、規則正しく縦横に配列された試料挿入孔を装備して硬化可能なゲル剤でゲル化固化させて、目的の生物試料を縦横規則正しく配列させた試料挿入孔に挿入収納して包埋ブロックを作製できることを特徴とするテッシュアレイヤーゲル、である。
この発明は、上側にゼリーゲル化槽開口部を突設するゼリーゲル化槽固定底板を形成し、その下部に液漏れ防止の型枠パッキンを配置して最下部の底板保持器底部との間で、テッシュアレイヤーゲルカセットと異なる従来のカセットとカセット型内枠とそれらに挟持されたゲル台紙の中に収集または収納された種々の形状の生物試料を、カセットとゲル台紙とカセット型内枠の作る空間に包埋支持剤を注入してゲル化剤で試料と一緒にゲル化固化して、それら形状を破壊したり、直接に触れることなく目的の方向に薄切して標本作製することができることを特徴とする生物試料の保持方法、である。
この発明は、上側にゼリーゲル化槽開口部を突設するゼリーゲル化槽固定底板を形成し、その下部に液漏れ防止の型枠パッキンを配置して最下部の底板保持器底部との間で、合成樹脂スライドを水密に挟持してゼリーゲル化槽容器の底部として、その型枠パッキンと合成樹脂スライドで形成された試料の収納部に収集または収納された種々の形状の生物試料を、合成樹脂スライド上で包埋支持剤を滴下してゲル化剤で試料と一緒にゲル化固化して、それら形状を破壊したり、直接に触れることなく目的の方向に薄切して標本作製することができることを特徴とする生物試料の保持方法、である。この発明の種々の形状の生物試料が、脆弱希薄な膜状試料、糸状棒状の生物試料、鉗子生検、又は、微細小型の生物試料であることを特徴とする。
この発明は、上側にゼリーゲル化槽開口部を突設するゼリーゲル化槽固定底板を形成し、その下部に液漏れ防止の型枠パッキンを配置して最下部の底板保持器底部との間で、スライドグラスを水密に挟持してゼリーゲル化槽容器の底部として、その型枠パッキンとスライドグラスで形成された試料の収納部に微細試料を収集または収納して固定することを特徴とする生物試料の保持方法、である。
この発明では、生物試料を配置する複数の挿入孔(支持穴)を備えた、テッシュアレイヤーゲル(組織整列包埋支持剤)を容易に作製することができる。又、前記テッシュアレイヤーゲルを用いることにより、生物試料の円柱試料を複数個縦横の間隔を整然と配列し、検査薄切面を下に向け、包埋皿上に立てて容易に包埋することができる。従って、従来のように専用の機械や金属又は合成樹脂の専用ガイドを用いる必要がないので、従来例に比べ、テッシュアレイヤー作業が容易となり、作業能率も向上する。
各患者からの試料や研究用の生物から採取された試料の中で、非常に脆弱な組織や希薄な組織をどの方向からも確実に標本作製することができる。
各患者や研究用生物から採取された鉗子生検試料や針生検試料を、その採取場所や順序の配列順に薄切向きを固定して脆弱な組織を破壊することなく、確実に支持して標本作製をすることができる。
各患者や研究用生物から採取された、通常のカセットのみでは保持固定することが不可能であった、生検組織よりも非常に小さい細胞や蛋白質または遺伝子情報を、保持して配列した標本を作製することができる。
この発明は、本件発明者が既に出願している、特願平11−76843号(特開2000−266744)の包埋支持剤の性状を、如何に統一的に使用して医療の診断及び治療方針の決定の為の病理学的検査診断や生物学的研究の為の手段として役立てる為に発明されたものである。
この発明は、上側にゼリーゲル化槽開口部を突設するゼリーゲル化槽固定底板を形成し、その下部に液漏れ防止の型枠パッキンを配置して最下部の底板保持器底部との間で、底面に等間隔に配列された通液孔とピン孔の両方の役割を担う多孔が成形されたカセット枠状基体とその底部内側と底部に収納されるカセット型内枠とで挟持した前記底部と同様の多孔を形成したテッシュアレイヤーゲル台紙(以下、「ゲル台紙」という)と枠状基体外側から該多孔を塞ぐように挿入されるテッシュアレイゲル作製ピン以下、「ゲル作製ピン」という)とからなるテッシュアレイヤーゲルカセット(以下、「ゲルカセット」という)と、を水密に挟持する。
この状態で、ゲルカセットの開口部から包埋支持剤を注入してゲル化剤でゲル化固化し、そのゲル化した包埋支持剤が収納されているゲルカセットを蓋して自動固定包埋装置の脱水・脱脂・透徹・包埋剤浸透の薬液処理をし、テッシュアレイヤーゲルを作製する。この発明は、ゼリーゲル化槽固定底板と最下部の底板保持器底部との間で挟持されるゲルカセットとの水密性を高める役割の型枠パッキンとに代表されるゼリーゲル化槽装置(容器)と包埋支持剤をゲル化させて作製するテッシュアレイヤーゲル作製法とテッシュアレイヤーゲル、である。
この発明は、上側に開口部を形成し、その下側に底面に等間隔に配列された通液孔とピン挿入孔の両方の役割を担う多孔が成形された枠状基体とその底部内側と底部に収納されるカセット型内枠とで挟持した前記底部と同様の多孔を形成したゲル台紙と、枠状基体底部外側から該多孔を塞ぐように挿入されるゲル作製ピンと、からなる多数の生物試料を収納することができるテッシュアレイヤーゲルを作製できる、テッシュアレイヤーゲルカセットにも使用できて、又、独立しても使用可能なテッシュアレイヤーゲルカセット、である。
この発明は、底面に等間隔に配列された通液孔とピン孔の両方の役割を担う多孔が成形されたカセット枠状基体や従来のカセットの多孔性底部の多孔径よりも多孔径がより小さいゲル台紙をカセット底部との間で挟持することによって、そのカセットの枠状基体内に新たに台紙とカセット型内枠とで出来る台紙とカセット型内枠分だけ小型の空間を提供できるカセット型内枠、を備えている。
この発明のゲルカセットは、規則正しく縦横に配列された試料挿入孔を装備して硬化可能なゲル剤でゲル化固化させて、目的の生物試料を縦横規則正しく配列させた試料の挿入孔に挿入収納して包埋ブロックを作製できる。
この発明は、上側にゼリーゲル化槽開口部を突設するゼリーゲル化槽固定底板を形成し、その下部に液漏れ防止の型枠パッキンを配置して最下部の底板保持器底部との間で、ゲルカセットの代わりに、他の従来のカセットとカセット型内枠とそれらに挟持されたゲル台紙の中に収集または収納された種々の形状 (EMR試料や鶏胚や培養細胞群等脆弱希薄な膜状試料や針穿刺生検等糸状棒状の生物試料や鉗子生検または細胞試料等の微細小型の生物試料)の生物試料を、カセットとゲル台紙とカセット型内枠の作る空間に包埋支持剤を注入し、ゲル化剤で試料と一緒にゲル化固化し、それら形状を破壊したり、直接に触れることなく目的の方向に薄切して標本作製することができるゲルカセットと固定ゼリーゲル化槽装置(容器)、である。
この発明は、上側にゼリーゲル化槽開口部を突設するゼリーゲル化槽固定底板を形成し、その下部に液漏れ防止の型枠パッキンを配置して最下部の底板保持器底部との間で、カセットの代わりに、合成樹脂スライドを水密に挟持してゼリーゲル化槽容器の底部として、その型枠パッキンと合成樹脂スライドで形成された試料の収納部に収集または収納された種々の形状 (EMR試料や鶏胚や培養細胞群等脆弱希薄な膜状試料や針穿刺生検等糸状棒状の生物試料や鉗子生検または細胞試料等の微細小型の生物試料)の生物試料を 合成樹脂スライド上で包埋支持剤(Hold Gel)を滴下してゲル化剤で試料と一緒にゲル化固化して、それら形状を破壊したり、直接に触れることなく目的の方向に薄切して標本作製することができる固定ゼリーゲル化槽装置である。
この発明は、上側にゼリーゲル化槽開口部を突設するゼリーゲル化槽固定底板を形成し、その下部に液漏れ防止の型枠パッキンを配置して最下部の底板保持器底部との間で、合成樹脂スライドの代わりに、スライドグラスを水密に挟持してゼリーゲル化槽容器の底部として、その型枠パッキンとスライドグラスで形成された試料の収納部に微細試料を収集または収納して固定できる固定ゼリーゲル化槽装置、である。
この発明の第1実施例を図1〜図4により説明するが、まず初めに本発明の実施に用いられる、包埋支持剤の固定固化器具(装置)について説明し、次に、前記固定固化器具(容器)を使用して各種の生物試料(円柱状試料、希薄試料、針生検試料、など)を包埋支持する場合について説明する。
包埋支持剤の固定固化器具として、固定ゼリーゲル化槽装置(容器)100とアレイヤーゲルカセット(容器)120が用いられるので、以下これらの器具100、120についてついて順次説明する。
固定ゼリーゲル化槽装置:
まず、基本型の固定化ゼリーゲル化槽装置100について説明する。
図1に示すように、固定化ゼリーゲル化槽装置100は、ゼリーゲル化槽固定底板1aに立設されたゼリーゲル化槽1と、該ゼリーゲル化槽固定底板1aの下面に当接する型枠パッキン2と、該型枠パッキン2の下面に当接する板状スライド3と、前記固定底板1a、型枠パッキン2及び前記スライド3を保持する底板保持器5と、を備えている。
図1,図2(B)に示すように、ゼリーゲル化槽1は、ゼリーゲル化槽開口部1cを有する筒状体であり、ゼリーゲル固定底板1aの中央部に設けられている。該ゼリーゲル化槽1の左上隅は、面取部となっており、該面取部は方向性を判断するための基準マーク1bとなっている。このゼリーゲル化槽1の形状、大きさ、高さ等は、必要に応じて適宜選択され、例えば、平面図が長方形、円形などが採用される。又、ゼリー化槽1の配設位置も必要に応じて適宜選択され、例えば、固定ばね基点9側に配設される。 前記固定底板1aは、長方形状の板体であり、ゼリーゲル化槽1のフランジ部をなしている。
図2(C)に示すように、型枠パッキン2は、長方形状の板体であり、シリコンや合成樹脂で形成されている。このパッキン2は、前記固定底板1aと同じ大きさに形成され、前記開口部1cと同形の穴2Aが設けられている。なお、このパッキンの形状、大きさ、厚さ等は必要に応じて適宜選択される。
図2(D)に示すように、板状スライド3は、長方形状の平板であり、前記型枠パッキン2と同じ大きさに形成されている。このスライド3として、合成樹脂スライド、スライドグラス等が採用される。又、前記スライド3の、型枠パッキン2の穴2Aに対応する部分に、凹溝を設けても良い。このスライドの厚さ、大きさ等は必要に応じて適宜選択される。
図2(E)に示すように、底板保持器5の底部5Aは、前記合成樹脂スライド3と同一の長方形状に形成され、その一端側には、半円状の指掛部5aが設けられ、その両側縁には、底板保持器側壁部6が立設されている。前記側縁上端面の基端部には、ゼリーゲル化槽固定ばね8を固定する固定ばね基点9と、該ばね8を係止する固定ばね掛け止め部10とが設けられている。7はスライド位置調整部である。なお、固定ばね8は、U字状に形成されている。
図2(A)に示すように、蓋4は、ゼリーゲル化槽開口部1cに対応する形状の蓋本体4aと、該蓋本体4aと連続し、ゼリーゲル化槽1に嵌着される筒状側壁4bとから構成されている。
変形例:
基本型の固定ゼリーゲル化槽装置100は、必要に応じて適宜変更され、例えば、次のようにゼリーゲル化槽、底板保持器等が変更される。以下、図面に基づいて他の実施例を説明するが、図1、図2と同一図面符号は、その名称も機能も同一である。
(1)図5(A)に示す実施例
図5(A)に示す実施例では、合成樹脂スライド3の、開口部1cと対向する部分に凹部3aを形成するとともに、底板保持器5の底部5Aを凹状にしてカセット収納部5bを形成している。この底部5Aには、通液孔5cが設けられている。この通液口5cは、後述するゲル作製ピンを、所定の場所にカセット収納後に、後述するゲル作製ピンを、底板保持器底部5Aの外側から挿入セットすることを可能とする。なお、の実施例において、前記合成樹脂スライド3の代わりに、凹部3aの無い合成樹脂スライドを用いることもできる。
(2)図5(B)に示す実施例
図5(B)に示す実施例では、型枠パッキン2の穴2Aを、格子状のスリット、又は、複数の小孔2bにするとともに、底板保持器5の底部5Aを凹状にしてカセット収納部5bを形成している。この底部5Aには、複数の通液孔5dが設けられている。スライドとして、合成樹脂スライドの代わりに、スライドガラス57が用いられている。なお、この実施例において、スライドガラス57の代わりに、合成樹脂スライド3を用いることもできる。
(3)図6に示す実施例
図6(A)に示す実施例では、ゼリーゲル化槽1の内壁に、中央部下方に向かって傾斜する傾斜板を設け、これを基準マーク1bの代用にすると共に、該傾斜板の頂部により、カセット蓋14aを支持する。なお、型枠パッキン2の穴2Aを前記実施例のように格子状のスリット、又は、複数の小孔にしたり、底板保持器の底部に複数の液通孔を形成しても良い。
図6(B)に示す実施例では、底部5Aに他の型枠2cを装着し、該型枠2c内にカセット収納部5bを設け、該カセット収納部5bにスタンダードカセット11aを収納したものである。この実施例では、型枠パッキン2又はスライド3を厚くしてカセット底部の大きさの溝を形成している。
(4)図7に示す実施例
図7に示す実施例では、ゼリーゲル化槽1を漏斗状に形成すると共に、該ゼリーゲル化槽1のコネクタ部1eを固定底板1aのコネクタ部1fに嵌着し、着脱可能にする。なお、ゼリーゲル化槽1の内壁1hに発生する段部を利用して、該段部にカセット蓋を係止させたり、又は、テッシュアレイヤーカセット120を載置することもできる。
(5)図8に示す実施例
図8に示す実施例では、円筒状のゼリー化槽1の下端部に係止部材1jを突設し、底板保持器5に左右一対の係止爪1kを設ける。前記ゼリーゲル化槽1を回して前記係止部材1jを前記係止爪1kに係止させることにより、両者1、3を着脱可能に固定する。
(6)図9に示す実施例
図7に示す実施例では、底板保持器5の短辺側に側壁6を形成し、底板保持器5の底板5Aとゼリーゲル化槽1の固定底板1aを、一対の挟持部材8aで挟み、該両挟持部材8aの端部をボルト8bで締め付けて固定する。この一対の挟持部材8aは、前記底板5A、1aの左右両端側に配設される。
(7)図10に示す実施例
図10に示す実施例では、底板保持器5の左短辺側と奧の長辺側とに側壁6を形成し、底板保持器5の底板5Aとゼリーゲル化槽の固定底板1aを、U字状に形成された挟み部材10aで挟持する。この挟み部材10aは、前記底板1a,5Aの側面から挿入される。該挟持部材10aの先端部には、押圧円板10bが設けられており、該押圧円板10bはねじ10cにより上下動し、位置の調整が行われる。
(8)図11に示す実施例
図11に示す実施例では、ゼリーゲル化槽1は円筒状に形成され、該ゼリーゲル化槽1は、円筒状の底板保持器5に螺着されている。型枠パッキン2及び合成樹脂スライド3は、底板保持器5の中腹に形成した挿入口5Mに挿入支持されている。
テッシュアレイヤーゲルカセット:
次に、基本型のテッシュアレイヤーゲルカセット120について説明する。
図3(A)(B)に示すように、テッシュアレイヤーゲルカセット(以下、「ゲルカセット」という)120は、テッシュアレイヤーゲルカセットの枠状基体(以下、「枠状基体」という)14と、該基体14の底部14Aに装着されるテッシュアレイヤーゲル台紙(以下、「ゲル台紙」という)13と、前記基体14に装着され、前記ゲル台紙13を押圧するカセット型内枠(以下、「内枠」という)12と、前記枠状基体14の底部14Aから差し込まれるテッシュアレイヤーゲル作製ピン(以下、「ゲル作製ピン」という)15と、を備えている。
図4(A)(B)に示すように、前記内枠12は、方形状の筒体であり、その左下隅には、方向性を判断するためのゲル基準マーク12aが設けられ、その外側には、内枠取出口12bが設けられている。
図4(C)(D)に示すように、前記台紙13は、方形状の平板体に形成され、規則正しく縦横に配列された複数のピン孔13pが設けられている。該台紙13には、インデックス26が設けられている。このインデックス26は、上辺側に設けられた、経度を示す数字0〜9と、その左辺側に設けられた、緯度を示すアルファベットa〜hから構成されている。前記数字やアルファベットは、必要に応じて適宜増減される。
図4(E)(F)に示すように、前記基体14は、枠状基体であり、側壁14bに囲まれた底部14Aと、該側壁14bに連続する傾斜壁14cとを備えている。前記底部14Aは、方形状に形成され、規則正しく縦横に配列された複数のピン孔14pが設けられている。このピン孔14pは、前記台紙13のピン孔13pと対応している。
図4(G)(H)に示すように、前記作製ピン15は、方形状の支持台15aと、該支持台15aに突設された円柱状のアレイヤーピン15pと、を備えている。前記ピン15pは、規則正しく縦横に配列され、前記ピン孔13p、14pに対応しており、該ピン15pの径は、前記ピン孔13p、14pに嵌合できる大きさに形成されている。ピン15pの長さは、基体14の側壁14bの高さに底部14Aの厚さを加えた長さにほぼ形成されている。前記ピン15pの長さ、径、数、配設位置、配設間隔等は、必要に応じて適宜され選択される。なお、各アレイヤーピン15pは、一個の支持台に固定する代わりに、互いに別個独立にしたり、又は、支持台を、例えば、4分割し、各分割支持台にアレイヤーピンを突接しても良い。
変形例:
このゲルカセット120は、必要に応じて適宜変更され、例えば、次のように変更される。この変型例(実施例)を示す図12、図13において、前記各図と同一図面符号は、その名称も機能も同一である。
この実施例では、ゲル基準マーク12aを内枠12の左上隅に設け、前記基体14の底部14Aには、ピン孔の代わりに貫通穴14Hが設けられ、前記作製ピン15の高さhは側壁14の高さhとほぼ同一に形成されている。従って、前記ピン15pを前記基体14の底部14A側から貫通穴14Hに挿入してセットすると、図12(A)(B)に示すように、前記基体14の底部14A下面と前記ピン15の支持台15aの下面は、同一平面状に位置することになる。
次に、前記器具100,120を用いて、円柱状の生物試料を固定包埋支持する場合について説明する。
ゲルカセット120のセッテング:
基体14の底部14Aにゲル台紙13を載置し、該基体14の側壁14bに沿って内枠12を挿入して該台紙13を押圧する。この時、基体14のピン孔14pと台紙13のピン孔13pとは互いに芯合わせされている。
作製ピン15のピン15pを、図3(A)(B)に示すように、枠状基体14の底部14Aのピン孔14pに差し込み、セッテングする。
このセッテングされたゲルカセット120を、図14(A)に示すように、固定ゼリーゲル化槽装置100のカセット収納部5bに装着し、底板保持器5に型枠パッキン2、ゼリーゲル化槽1の固定底板1aを順次被せ、固定化槽固定ばねの自由端側を固定ばね掛止め部10に係止させる。これにより、固定底板1aは下方に押圧されるので、該固定底板1aと底板保持器5は水密に保持される。
なお、この実施例では、カセット収納部5bの浅い底板保持器5を用いているので、ゲルカセット100が底板保持器5の上面より突出し、段差が発生している。そのため、厚さの異なる2枚の型枠パッキン2,2を使用して段差に対応しているが、底板保持器のカセット収納部が深いもの(図14(B)参照)を用いれば、段差が無くなるので、基本型の固定ゼリーゲル化槽装置100の型枠パッキンで足りることは勿論である。
図14(A)に示すように、ゼリーゲル化槽1の開口部1cから固定包埋支持剤19を滴下注入する。この固定包埋支持剤19として、本件発明者の開発したグルコマンナンの修飾誘導体からなる生物試料の定着支持剤が用いられる。この定着支持剤は、こんにゃく芋の製粉を希硝酸、又は、酸化剤で酸化溶解したグルコマンナンを濾過し、アルコール中で析出凝集及び沈殿させて回収したものから製造される。この定着支持剤については、特開2000−266744に開示されているので、詳細な説明は省略する。なお、前記固定包埋支持剤は、前記に限定されるものではなく、他の固定包埋支持剤を用いることができることは勿論である。
固定包埋支持剤19充填後、前記開口部1cから固定ゲル剤17を静かに注ぎ込み溜める。すると、固定包埋支持剤19がゲル化固化してテッシュアレイヤーゲル(「以下、「アレイヤーゲル」という」)19aの原型ができる。
この時、図15に示すように、固定包埋支持剤19を固定ゲル化剤 17でゲル化固化するのには、固定ゲル化剤 17をゼリーゲル化槽 1内に注ぎ入れるのみではなくて、固定ゼリーゲル化槽装置100全体を、固定容器16に充填されている固定ゲル化剤 17に漬ける方が、固定ゲル化剤17のゲル化固化が早く綺麗にできる。しかし、この方法では、ゲルカセット120内の固定包埋支持剤19の上面開放面が安定固化した後、固定ゲル化剤 17に浸漬させるほうが良い。
また、固定ゼリーゲル化槽装置100を利用せずに、該ゲルカセット120に直接、固定包埋支持剤19を注入して、該ゲルカセット120全体を固定ゲル化剤 17の中に漬けて、固定包埋支持剤19をゲル化固化し、アレイヤーゲル19aの原型を作製することも可能である。しかし、この方法では、合成樹脂のゲルカセット部品のみでは比重が低く、固定ゲル化剤 17内で安定しないので、綺麗にゲル化固化するのには熟練がいる。
また、図示はしていないが、皿状の容器に固定包埋支持剤19を注入して、その上側から作製ピン15を立て、その全体を固定ゲル化剤17に浸漬してアレイヤーゲルの原型 を作製することも考えられる。しかし、この方法では、固定包埋支持剤19 が固定ゲル化剤17に触れる面積も少なく、ゲル化固化時間が長くなり、アレイヤーゲル19aの薄切検査面を均一に平坦にすることにも困難性が生じる。
この様にして作製されたアレイヤーゲル19aの原型を、ゲルカセット14の底部14Aの内枠12と台紙13の中に収納したまま、作製ピン15を抜き取るとともに、図16に示すように、基体14にカセット蓋14aをする。この状態で、前記原型を脱水・脱脂・透徹・包埋剤浸透等の薬液処理した後、前記カセット蓋14aを外し、図17(A)に示すように、ピンセット18で内枠取出口12bを摘んで、包埋剤30の浸透したアレイヤーゲル19cを取り出す。このように内枠12を挟持するので、アレイヤーゲル19cが変形したり、破損することがない。
取り出されたアレイヤーゲル19cには、複数の組織試料の挿入孔19bが縦横に規則正しく形成されている。このゲル19cは、図17(A)に示すように、内枠12が付いているが、図17(B)に示す様に、内枠を外した状態も保存することができる。
生物試料の包埋:
図18(A)に示すように、多くの試料ブロック(細胞組織試料ブロック) 20は、それぞれ包埋剤30により包埋されている。これらの試料ブロック20から、図18(A)(B)に示すように、スタイラス(stylus)24を有する穿刺器具(needle)23を用いて、円柱状の組織試料(tissue sample)22をボーリング採取する。
採取した組織試料22を、ピンセット18で摘み、図19に示すように、アレイヤーゲル19cの所定のインデックス(配列の経度緯度) 26の位置、例えば、a0〜a9、b0〜b9、の挿入孔19bに順次収納する。なお、前記アレイヤーゲル19cは、図17(B)の、内枠12を外した状態のアレイヤーゲルであり、台紙13側を上にして包埋皿34の底部に載せられている。
図20(A)に示すように、包埋皿34に包埋剤(パラフィン)30を充填し、完全に包埋剤30を熔解してゲルカセット120の基体14を載せ、テッシュアレイヤーゲルカセットブロック(以下、「アレイヤーブロック」、という)25を形成する。図20(B)は、アレイヤーブロック25から包埋皿34を外した状態を示す。
アレイヤーブロックの薄切り:
図21に示すように、包埋皿34を外したアレイヤーブロック25(図20(B)参照)の基体14を、薄切用ミクロトームアダプター27に固定し、ミクロトーム刃27aを摺動させて薄切りし、テッシュアレイヤーパラフイン切片(以下、「切片」という)28を得る。なお、27bは、切片採取用ナメシである。
図22は、スライドグラス57に載置した、切片28の完成品を示す平面図であるが、図22(A)はパラフイン切片未染色スライドを示し、同図(B)は脱パラフイン未染色スライドを示す。又、同図(C)は染色済スライドをカバーグラス29で封入したものであるが、該ゲルは、殆ど染まらない。
前記アレイヤーゲル19aの構造は、包埋剤の浸透が良く、生物組織と同様な浸透性があり、その組成はグルコマンナンからの修飾誘導体であり、炭水化物繊維の網目状構造体で、その分子構造の付属基を修飾してPAS染色やアルシアン青染色等にも染まらなくしてある固定包埋支持剤19を、細胞組織試料を収納できる柱状の穴を縦横規則正しく配列した固定ゲル化剤で、方形にゲル化硬化させた固定包埋支持剤19である。
また、ゲル化硬化時の収縮率も少なく、良く生物細胞組織試料を保持して、薄切時には包埋剤と生物細胞組織と一緒に均一に切れるので、脱水・脱脂・透徹・包埋剤浸透時の生物試料の混入流出防止と位置決めと形状保持には最高の能力を発揮する。故に、図示していないが、例えば多くの細胞組織等の微細試料を脱水・脱脂・透徹・包埋剤浸透前のアレイヤーゲル19aの所定のインデックス( index) の位置の試料収納穴に順次収納して後に試料収納穴の上から固定包埋支持剤で穴を塞いだ後に、脱水・脱脂・透徹・包埋剤浸透の薬液処理をして薄切して染色封入すると、多くの微細試料標本の配列したスライド標本の作製ができる。また、この時パラフィン包埋のみのブロックより、薄切・伸展・乾燥時の試料の位置ズレや歪みが アレイヤーゲル19cの存在により少ない。
前述のように、多くの細胞組織試料パラフィンブロック 20から、穿刺器具(needle)23を用いて円柱状にボーリング採取された試料(tissue sample) 22を、脱水・脱脂・透徹・包埋剤浸透を事前に済ませてあるアレイヤーゲル19cの所定のインデックス26の位置の試料挿入孔19bに、順次収納して後に一旦パラフィンを完全に融解することができるので、例え試料ブロック作製時期や作製施設が異なって包埋剤であるパラフィン等の薬液の馴染みが違っていても、全ての試料の条件が均一の性状に近くなり、均一に薄切できる。
この時、パラフィン包埋のみのブロックより、薄切・伸展・乾燥時の試料の位置ズレや歪みがアレイヤーゲル19cの存在により少ない。また、この包埋剤の浸透したアレイヤーゲル19cは、室温で十分保存できる。
次に、前記器具100,120を用いて、希薄脆弱細胞組織試料、例えば、鶏胚・培養細胞群・他膜状試料・単細胞状微小試料塊等(以下、「希薄試料」という)、を包埋支持する場合を、図23〜図26により説明するが、前記各図と同一図面符号はその名称も機能も同一である。
図23(A)(B)に示すように、ゼリー化槽1の固定底板1aは、型枠パッキン2を介して合成樹脂スライド3に、水密に重合されており、ゼリー化槽内の希薄試料32は固定液31で固定されている。
図24(A)(B)に示すように、前記希薄試料32を包埋支持剤19で包埋支持した後、図25(A)(B)に示すように、合成樹脂スライド3上の希薄試料32をピンセット18で挟み、該スライド3から離す。この時、合成樹脂スライド3と固定包埋支持剤19とは、離合性があり、希薄試料32を、固定包埋支持剤19で支持して固定ゲル化剤17でゲル化されているので、固定包埋支持剤19に希薄試料32が保持されたフイルム状のゲル(ゲルフイルム)33が自然剥離してくる。また、この固定包埋支持剤19をゲル化固化したゲルフィルムは、水平方向にも縦方向または横方向にも薄切できる。
図26(A)(B)に示すように、ゲルカセット120の基体14の底部14Aに収納する。この時、型枠パッキン2の形状により基準マーク12aができるので、希薄試料32の包埋方向が判り統一できる。この基体の底部14A内のゲルフイルム33は、図26(C)に示す様に、通常用いられているスタンダードカセット11aにも収容し、蓋14をしても良い。その後、前記と同様な要領で薬液処理等などが行われる。
次に、前記器具100,120を用いて、針穿刺生検試料(needle biopsy) 37を固定包埋支持する場合について、図27〜図30を用いて説明するが、前記各図の図面符号と同一図面符号は、その名称も機能も同一である。
図27(A)(B)に示すように、ゼリー化槽1の固定底板1aは、型枠パッキン2を介して合成樹脂スライド3に、水密に重合されており、ゼリー化槽1内の針穿刺生検試料37は固定液31で固定されている。前記型枠パッキン2には、複数の小孔(縦溝)2bが形成されているが、必ず縦溝2bである必要はなく、1個の穴でもよい。
図28(A)(B)に示すように、針穿刺生検試料37を包埋支持剤19で包埋支持した後、固定ゲル化槽装置100を分解して、合成樹脂スライド3を取り出す。この時、針穿刺生検試料37は包埋支持固化されて、図29(A)(B)に示すような状態となっている。前記合成樹脂スライド3上の針穿刺生検試料37をピンセット18で挟み、該合成樹脂スライド3から離す。
次に、図30に示すように、スタンダードカセットの基体11aの底部に収納する。この時、型枠パッキン2の形状により基準マーク12aができるので、前記試料37の包埋方向が判り統一できる。その後、前記と同様な要領で薬液処理等などが行われる。
この様に固定ゼリーゲル化槽装置100のゼリーゲル化槽1の底部は、型枠パッキン 2と合成樹脂スライド 3を用いて、固定包埋支持剤19を併用すると、針穿刺生検試料37の包埋支持ができ、試料の混入・折れ破壊・紛失のない、一個の試料としての取り扱いができる。
変型例:
この針穿刺生検試料37は、次のようにしても固定包埋支持することができる。
以下その方法を図面により説明するが、前記各図と同一図面符号は、その名称も機能も同一である。
図31に示すように、固定ゼリー化槽装置100の底板保持器5の底部5Aのカセット収納部5bには、スタンダードカセット11aが装着されており、該カセット11aの底部内には、ゲル台紙13aが敷設されている。
この台紙13aは、カセット型内枠12により押さえられており、又、該カセット11aからはみ出している部分は、上下の型枠パッキン2、2aにより挟持されている。前記カセット型内枠12には、複数の仕切部12mが設けられ、各仕切部12m間には、針穿刺生検試料37が挿入されている。
この装置では、ゲル台紙13aを固定ゲル化剤 17で事前に濡らしておくと、台紙 13aに載置されている針穿刺生検試料37の上から、固定包埋支持剤19を注入してゲル化剤 でゲル化固化してから、脱水・脱脂・透徹・包埋剤浸透等の薬液処理を実施しても、ゲル台紙 13aと固定包埋支持剤 19とは離合性が生じて良く分離する。
なお、針穿刺生検試料37を標本にする場合には、次のような問題が発生することがある。即ち、
A:細長い試料の形状破壊と混入・入れ替わり・紛失、
B:細長い試料の立体的捩れ螺旋構造や波うち構造による二次元平面の欠如 46a(図32(A)参照)。
そこで、前記問題を解決するため、図27〜図30に示す前記針穿刺生検試料 37の包埋支持方法では、図34に示すような遠心分離器ホルダ45を利用して、図34に示すように、軽い遠心法を用いる。この方法によると、 図32(A)(B) に示すように、遠心力(伸展力)46の働きにより、針穿刺生検試料 37の二次元平面の欠如46aを無くし、合成樹脂スライド 3の平面上に該試料37を伸ばして包埋支持することができる。なお、図33,図34において、41は長辺側壁、42は遠心分離器用ホルダー短辺側壁、43はゼリーゲル化槽底板保持器底部収納部、44は廃液孔、をそれぞれ示す。
また、前記問題を解決するために、図31に示す前記針生検試料の包埋支持法では、図35に示すように、濾過法を用いる。この方法によると、固定ゲル化剤 17を底部のゲル台紙 13aを通して濾過排出して、その流水の力(伸展力)46で 、図32(A)(B)に示すように、二次元平面の欠如 46aを無くし、その後該試料を固定包埋支持剤19で包埋支持することができる。なお、図35において、54は廃液孔44から落下する濾過廃液を示す。
EMR試料38の標本作製:
図36、図37に示す如く、EMR試料 38の確実な標本作製を保障するために、前記針穿刺生検 37の手法(図27〜図30)を用いことができる(第1の方法)。この方法は、先に切り出し(トリミング)をするが、それらを従来の分画カセットに順番に収納する必要はなく、一塊になっているので従来の汎用カセットを使用することができ、包埋時にも試料の移動は一回で良く簡単に包埋できる。図36に示すように、EMR試料38を切り出し、図37に示すように、合成樹脂スライドから型枠パッキン2を装着した固定ゼリーゲル化槽装置100の底部5Aに薄切検査面を下にして順次並べて包埋支持剤19で包埋支持する。
図36、図37において、38aは切り出し(トリミング)されたEMR試料、39はメス、39aは切り出し台、をそれぞれ示す。
又、図38〜図41に示す如く、EMR試料38の標本作製を作製するために、前記希薄脆弱試料 32の手法(図23〜図26、図27〜図30)を用いることもできる。これは、EMR試料38の不規則な凹凸のある周囲の断端部の情報を確実に標本上に出す為に、図38に示すように、合成樹脂スライド3にEMR試料38を乗せ、該合成樹脂スライド3を固定容器31v内に収納し、該試料38の上から固定包埋支持剤19を滴下し、ゲル化剤を注ぎ込み該試料38の全てを包み込むように予め固定包埋支持剤19で包埋支持する。図39に示すように、包埋支持剤で保持された固定済みEMR試料38を所定のカセット11aの底部に収納し、脱水から包埋剤浸透の薬液処理をする。
図40に示すように、前記EMR試料38を切り出し台39a上に移し、メス39で切り出しトリミングする。前記切り出し時において、EMR試料38の周囲を固定包埋支持剤19で保持をしておくと、図41(A)に示すように、切り出しトリミング時に、分離孤立した組織パーツ38aができない。そして、包埋皿に包埋するときには、その組織パーツ38aの断端部の情報を二次元の標本上に正確に反映することを保障する。
なお、図41(B)は、、EMR試料38の周囲を固定包埋支持剤で保持しない場合であり、組織パーツ38aが変形し、バラバラとなっている。
図42に示すように、組織パーツ38aをピンセット18で挟み、包埋皿34に移して固定包埋剤19で包埋固定する。
図43に示すように、前記包埋支持剤19で保持された組織パーツ38aを固定ゼリーゲル化槽装置100のゼリーゲル化槽1内で薄切検査面を下にして順次並べる。その後、少量のホルマリンを静かに注入して前記パーツ38aの周囲のゲルを再度ゾル化し、後に新しい固定包埋支持剤を滴下補充して緩やかに固定ゲル化剤を注入すると、図37と同様に一体的な試料となる。
固定ゼリーゲル化槽装置等のその他の使用方法:
図44、図45に示すように、固定ゼリーゲル化槽装置100は、鉗子生検試料 49を内視鏡室から病理検査室までの固定移送容器と、鉗子生検試料 49のV字谷収納部 48aと 鉗子生検試料薄切検査面 47の中心線を出す為の生検固定収納装置と、固定包埋支持剤19の固定ゲル化操作器具として、使用出来る。
この固定移送容器兼固定ゲル化操作器具としての固定ゼリーゲル化槽装置100の機能構造は、ゼリーゲル化槽1の底部は型枠パッキン2と合成樹脂スライド3が水密な構造を保っており、該型枠パッキン2の型枠内に嵌合するカセット型内枠12を備えている。また、ゼリーゲル化槽1の開口部1cの蓋4とで細胞組織試料の固定移送容器にもなっている。なお、図45において、50は裏打ち用紙、51は生検試料の位置番号、をそれぞれ示す。
図46(A)に示すように、鉗子生検試料 49を、ゼリーゲル化槽 1の底部の前記 カセット 型内枠 12の内側と前記記録台紙 48の間に形作られるV字谷収納部 48aに収納し、その後上から前記固定包埋支持剤19を鉗子生検試料 49の収納部に滴下する。次に、図46(B)に示すように、固定ゲル化剤 17をゼリーゲル化槽1の開口部1c内に注ぎ込み、V字谷収納部 48aに順次並べられた各々の生検の中心線(薄切検査面)が略一致するようにして、鉗子生検試料 49を、固定包埋支持剤19で包埋支持保持するように前記記録台紙 48の端と連結して固定ゲル化剤17でゲル化固化させる。
図47〜図50に示すように、前記図46に示す固定ゼリーゲル化槽装置100のゼリーゲル化槽1内の固定包埋支持剤19でゲル化固化連結された前記鉗子生検試料 49と、前記記録台紙 48を前記 カセット型内枠 12内に収まった形式で取り出して、所定のカセット基体底部(例えば、本件発明者の発明に係る特許第3008078号、特願2002−290534号、の窓口付きカセット等)に収納して脱水・脱脂・透徹・包埋剤浸透等の薬液処理をする。
図48〜図50は、窓口付きカセット52の底部内に固定包埋支持剤19でゲル化固化連結された前記鉗子生検試料 49と、前記記録台紙 48が収納された前記カセット型内枠 12と、窓口(支持)枠兼仕切補強壁収納壁(外側突出)52bと、窓口(支持)枠兼仕切補強壁収納壁(内側突出)52cとの位置関係と形状変化を示している。
窓口52aから該カセット型内枠 12内に嵌合収納された該記録台紙48に、固定包埋支持剤19で包埋支持されて連結された生検試料49を挿入包埋される為には、窓口 52aの長辺側の長さは、前記記録台紙 48、即ち、前記 カセット型内枠 12の内側長辺の長さと同じ以上でなければならない。故に窓口(支持)枠兼仕切補強壁収納壁(外側突出)52b場合は、該カセット型内枠 12は形状変化の必要はないが、窓口(支持)枠兼仕切補強壁収納壁(内側突出)52cの場合には、図49の(2)と図50の2種類の形状変化が考えられる。
図51〜図53に示すように、図47〜図50の薬液処理が終了して包埋剤浸透完了後の固定包埋支持剤 19でゲル化固化連結された前記鉗子生検試料 49と、前記記録台紙 48を、窓口付きカセット 52底部の窓口 52aから包埋皿34やバリ無し包埋枠34aの底面に設置する。この包埋皿34をコールドプレートに移して保持後、上から包埋剤 30(例えばパラフィン等)を静かに注いで再度コールドプレートに静置して、複数の該鉗子生検試料 49を、固定包埋支持剤19で一個の試料として取り扱ったブロック試料を作製する。
この発明は上述の通りであり、包埋支持剤(Hold Gel)の固定ゲル化剤によるゲル化固化能力とそのゲル化固化時の台紙とポリビニールアルコールと合成樹脂スライドとスライドグラスとの接着力と離合力の違いを利用した種々の形状性状の生物試料の確実な包埋支持保持法と テッシュアレイ(Tissue array) やセルブロックアレイ( cell block array) を作製する テッシュアレイヤーゲル(Tissue Arrayer Gel) と セルアレイヤーゲル(Cell Block Arrayer Gel) の提案とそれらのアレイヤーゲル(Arrayer Gel) を製造し、且、種々の形状性状の生物試料を固定移送包埋支持する統一的固定ゲル化移送装置(容器)と器具を提案するものである。
この固定ゼリーゲル化槽装置(容器)100の底部側の底板保持器5には、テッシュアレイヤーゲル19aを作製する機能を持つゲルカセット120や、従来のカセット11aや薄型カセット11等のカセットも収納することが出来、又、合成樹脂スライド 3やスライドグラス 57等の薄い板状構造も収納することが出来る。この前記の底板保持器5の上側に収納セットされる機能によって、前記の固定ゼリーゲル化槽装置(容器)100の働きと機能が多変化する。
この発明は、本発明者が発明し出願した包埋支持剤を使用する上で、(1))事前に固定ゼリーゲル化槽装置(容器)100の底部側の底板保持器5の所定の箇所にゲルカセットの基本的組み合わせ(カセット底部14とカセット型内枠12とゲル台紙13とゲル作製ピン15)を収納セットし、ゲル台紙13はカセット底部 14とカセット型内枠12とで挟持されていて、それら全ての多孔には同径の ゲル作製ピン15が装填されているゲルカセットの底部 14の開口部から固定包埋支持剤 19を滴下注入する。
その次に、固定ゼリーゲル化槽装置(容器)100のゼリーゲル化槽開口部 1cから固定ゲル化剤 17を静かに注ぎ込み溜める。すると、固定包埋支持剤 19がゲル化固化して テッシュレイヤーゲル19aの原型ができる。この時、固定包埋支持剤 19を固定ゲル化剤 17でゲル化固化するのには、固定ゲル化剤 17をゼリーゲル化槽 1内に注ぎ入れるのみではなくて、固定ゼリーゲル化槽装置(容器)100全体を固定ゲル化剤 17に漬ける方が固定ゲル化剤19のゲル化固化が早く綺麗にできる。
このようにして作製されたテッシュアレイヤーゲル19aの原型をゲルカセットの底部14のカセット型内枠12とゲル台紙13の中に収納したままゲル作製ピン15を抜き取り、カセット蓋14a.をして脱水・脱脂・透徹・包埋剤浸透等の薬液処理を実施する。この時、方形のカセット型内枠12内周の大きさでそれに合う包埋皿で包埋すると、丁度良くブロック試料になれるゲル台紙13が確実に接着した包埋剤 30が浸透して長期保存が出来るテッシュアレイヤーゲル19cが完成する。
またこのテッシュアレイヤーゲル19cは、使用目的によって縦横に規則正しく 試料 挿入孔19bが開けられており、その径は統一されて管理されている。またテッシュアレイヤーゲルの作製時のゲルカセット底面側に位置するゲル台紙13が、テッシュアレイヤーゲルの片面に接着していてゲルを補強し、そのゲル台紙13にはテッシュアレイヤーゲルと同様同径な試料挿入孔19bが開けられていて、そこには縦横に インデックスが付されている。
また、テッシュレイヤーゲルの保存には、包埋剤 30.を浸透したテッシュレイヤーゲル19cの方が長持ちして良いのは確かであるが、使用目的の違いで時には包埋剤 30を浸透させていないで固定ゲル化剤 17に浸漬して保存するテッシュレイヤーゲル19aも使用すべきである。勿論、このテッシュレイヤーゲル19aの 試料挿入孔 19bには、脱水・脱脂から包埋剤浸透等の薬液処理をしていない試料を挿入収納する。
この包埋剤浸透済のテッシュアレイヤーゲル19cの包埋作業でゲルカセットのアレイヤーブロック作製時には、各ブロック試料作製時の試薬や時間条件の違いによる アレイヤーブロックの各々の試料22(セルブロックサンプル22a)と包埋剤 30の馴染みの不和における薄切時の切片の剥離現象は、テッシュレイヤーゲル19cを使用すると、完全に包埋剤を熔解できるので緩和できる。
この包埋剤浸透済のテッシュアレイヤーゲル19cで作製したアレイブロックの薄切切片には、包埋剤 30の他に同時に薄切されたテッシュアレイヤーゲル19cが染まってはいないが、切片と同じ厚さで各々の試料 22(セルブロックサンプル22a)の周囲に存在しており、故に包埋剤のみの アレイスライド(Array Slide)より伸展乾燥時の熱による切片の歪み膨化が少ない。
また、テッシュアレイヤーゲルには、ゲル基準マークが印されており、インデックスの基準点になり、切片を左右非対称にしてそのスライドグラス 57への貼り付け向きを統一できる。特にセルブロックアレイは、包埋支持剤とそれからつくられるセルブロックアレイゲルを使用しないと、試料の混入・入れ替わり移動の恐れがあり作製できない。
更にまた、この固定ゼリーゲル化槽装置(容器)100の底部側の底板保持器5.には、ゲルカセット底部の他に従来のカセット11aや薄型カセット11等のカセットや合成樹脂スライド状の板状構造物も収納することが出来る。これらのカセット底部に収納設置するゲル台紙 13aとカセット内枠 12(分画または一個の全画内側の形状面積はゼリーゲル化槽 1の底面積に合わせる。) や、板状の合成樹脂スライド 3やスライドグラス 57を使用して固定包埋支持剤19を併用すると、従来殆どまたは完全な標本作製が出来なかった希薄脆弱細胞組織試料(例えば、鶏胚・培養細胞群・他膜状試料・単細胞状微小試料塊等)や周辺部不整形シート状試料(EMR試料等)や糸状棒状試料(針穿刺生検 37.)や、鉗子生検試料のV字谷収納法等の種々の性状形状の試料の完全な標本作製可能になる。
更にまた、前記ゼリーゲル化槽固定底板 1aと型枠パッキン 2とスライドグラス 57と底板保持器5とから成る固定ゼリーゲル化槽装置(容器)100を使用して細胞診断学用液状試料 53をゼリーゲル化槽 1内に入れて遠心分離器用ホルダーに収納セットして汎用遠心分離器にかけて遠心分離すると、前記スライドグラス 57上に細胞試料を遠心塗抹することができる。
この発明の固定ゼリーゲル化槽装置の実施形態を示す斜面図である。 図1の固定ゼリーゲル化槽装置のパーツを示す平面図である。 図3(A)は、本発明のテッシュアレイヤーゲルカセットの実施例を示す平面図、図3(B)は図3(A)の縦断面図である。 図4(A)は、図3のテッシュアレイヤーゲルカセットの各部品を示す平面図で、図4(B)は図4(A)の各部品を示す縦断面図である。 図5(A)及び図5(B)は、固定ゼリー化槽装置の他の実施例を示す縦断面図である。 図6(A)及び図6(B)は、固定ゼリー化槽装置の他の実施例を示す縦断面図である。 固定ゼリー化槽装置の他の実施例を示す斜視図である。 固定ゼリー化槽装置の他の実施例を示す斜視図である。 固定ゼリー化槽装置の他の実施例を示す斜視図である。 固定ゼリー化槽装置の他の実施例を示す斜視図である。 固定ゼリー化槽装置の他の実施例を示す斜視図である。 図12(A)は、本発明のテッシュアレイヤーゲルカセットの他の実施例を示す平面図、図12(B)は図12(A)の縦断面図である。 図13(A)は、図12のテッシュアレイヤーゲルカセットの各部品を示す平面図で、図13(B)は図12(A)の各部品を示す縦断面図である。 固定固化容器の使用状態を示す縦断面図である。 本発明の他の実施例を示す縦断面図である。 本発明の実施例を示す平面図である。 テッシュアレイヤーゲルを示す平面図である。 目的のテッシュサンプルを採取している状態を示す斜視図である。 採取したテッシュサンプルをテッシュアレイヤーゲルカセットの挿入孔に収納している状態をします斜視図である。 テッシュアレイヤーブロックを示す平面図で、図20(A)は包埋皿に収納している状態を示す平面図、図20(B)は包埋皿を外した状態のテッシュアレイヤーブロックを示す平面図である。 アレイヤーブロックを薄切りしている状態を示す斜視図である。 スライドグラス上に載置されたテッシュアレイヤースライドの完成品(切片)を示す平面図で、図21(A)は、パラフィン切片未染色スライド、図21(B)は、脱パラフィン切片未染色スライド、図21(C)は、染色封入済スライド、を示す。 図23(A)は、固定ゼリーゲル化槽装置での希薄試料の固定移送状態を示す断面図、同(B)は、蓋を外した状態の平面図である。 図24(A)は希薄試料のスライド上での伸展と包埋支持状態を示す断面図、同(B)は蓋を外した状態の平面図である。 図25(A)は合成樹脂スライドから、ゲルフイルムに包まれた希薄試料を離している状態を示す側面図、同(B)は平面図である。 図26(A)はゲルフイルムをカセット底部に収納している状態を示す斜視図、同(B)は縦断面図、同(C)は平面図である。 図27(A)は固定ゼリーゲル化槽装置を用いて、針穿刺生検試料を固定している状態を示す平面図、同(B)は縦断面図である。 図28(A)は固定ゼリーゲル化槽装置を用いて、針穿刺生検試料を包埋固定支持する状態を示す平面図、同(B)は縦断面図である。 図29(A)は固定ゼリーゲル化槽装置を解体して取り出された合成樹脂スライドを示す平面図、同(B)は図29(A)のIV-IV線断面図である。 包埋支持された針穿刺生検試料を、所定のカセット底部に収納した状態を示す平面図である。 固定ゼリーゲル化槽装置の他の実施例を示す縦断面図である。 図32(A)は二次元平面の欠如する切片を縦断面図、同(B)は平坦状になった切片を示す縦断面図である。 図33(A)は遠心分離器ホルダーの平面図、同(B)は図33のVIII-VIII断面図、同(C)は図33のVII-VII断面図である。 遠心法を実施している状態を示す縦断面である。 濾過法を実施している状態を示す縦断面図である。 EMR試料の切り出し状態を示す平面図である。 図37(A)は切り出された固定済のEMR試料を、固定ゼリーゲル化槽装置底部に並べ包埋支持剤で包埋支持している状態を示す縦断面図、同(B)は平面図である。 EMR試料を合成樹脂スライド等上で包埋支持する状態を示す斜視図である。 包埋支持されたEMR試料を所定のカセット底部に収納した状態を示す平面図である。 EMR試料の切り出し状態を示す斜視図である。 図41(A)はEMR試料を包埋支持した場合、同(B)は、包埋支持しなかった場合の切片の状態を示す斜視図である。 包埋支持されたEMR試料の包埋作業状態を示す斜視図である。 図43(A)は包埋作業を示す縦断面図、図43(B)は斜視図である。 固定ゼリーゲル化槽装置とV字収納部とを示す斜視図である。 固定ゼリーゲル化槽装置の固定液に鉗子生検を浸漬固定している状態を示す斜視図である。 生検試料を溝に並べて固定包埋支持する状態を示す斜視図である。 固定ゼリーゲル化槽装置から生検を収納保持しているカセット型内枠を取り出している状態を示す図である。 生検を固定包埋支持しているカセット型内枠を所定のカセット底部に収納している状態を示す図である。 カセット型内枠をカセットに収納した状態を示す図である。 他の実施例を示す図である。 図49乃至図50の包埋作業を示す図である。 図51の他の実施例を示す縦断面図である。 図51乃至図52の他の実施例を示す平面図である。
符号の説明
100 固定ゼリーゲル化槽装置(容器)
1 ゼリーゲル化槽
1a ゼリーゲル化槽固定底板
1b 基準マーク
1c ゼリーゲル化槽開口部
2 型枠パッキン
3 平板スライド
5 底板保持器
5A 底板保持器底部
12 カセット型内枠
12a ゲル基準マーク
12b 内枠取り出し口
13 ゲル台紙
14 枠状基体
15 ゲル作製ピン
16 固定容器
17 (固定)ゲル化剤
19 固定包埋支持剤(Hold Gel)
19a テッシュアレイヤーゲル
19b 組織試料挿入孔
19c 包埋剤が浸透したテッシュアレイヤーゲル
30 包埋剤
31 固定液
32 希薄試料
33 ゲルフィルム
34 包埋皿
37 針生検試料
38 EMR試料
46a 二次元平面の欠如
47 薄切検査面
48 記録台紙
48a V字谷収納部
49 鉗子生検
49a 包埋支持された生検試料
49b 薄切染色された鉗子生検試料

Claims (20)

  1. 底部に複数のピン孔が形成されている枠状基体と、前記枠状基体の底部に敷設され、前記枠状基体のピン孔と対応するピン孔を備えているゲル台紙と、
    該枠状基体に挿入され、前記台紙を押圧するカセット型内枠と、
    前記枠状基体の底部側から前記基体及びゲル台紙のピン孔に挿入されるアレイヤーピンと、
    を備えたテッシュアレイヤーゲルカセット、
    であることを特徴とする包埋支持剤の固定固化器具。
  2. アレイヤーピンが、複数本支持台に突設されているゲル作製ピンであることを特徴とする請求項1記載の包埋支持剤の固定固化器具。
  3. カセット型内枠に基準マークが設けられていることを特徴とする請求項1記載の包埋支持剤の固定固化器具。
  4. 縦横に規則正しく生物試料の挿入孔が形成されている包埋支持剤の固化ブロック、であることを特徴とするテッシュアレイヤーゲル。
  5. 包埋支持剤の固化ブロックの底部に、ゲル台紙が固定され、該ゲル台紙には生物試料の挿入孔の経度緯度を示す縦横インデックスが設けられていることを特徴とする請求項4記載のテッシュアレイヤーゲル。
  6. 板状スライドを支持する底板保持器と、該板状スライドに、型枠パッキンを介して重合されるゼリーゲル化槽と、前記底板保持器と前記ゼリーゲル化槽とを締め付け固定する水密固定手段と、を備えている固定ゼリーゲル化槽装置、
    であることを特徴とする包埋支持剤の固定固化器具。
  7. ゼリーゲル化槽が、ゼリーゲル化槽固定底板と基準マークの付いた筒状開口部を備えていることを特徴とする請求項6記載の包埋支持剤の固定固化器具。
  8. 板状スライドが、合成樹脂スライド、又は、スライドグラスであることを特徴とする請求項6、又は、7記載の包埋器具
  9. 型枠パッキンが、基準マークの付いた穴、小孔、又は、凹溝を備えていることが特徴とする請求項6、7,又は、8記載の包埋支持剤の固定固化器具。
  10. 凹状の底部を有する底板保持器と、該底板保持器に、型枠パッキンを介して重合されるセリーゲル化槽と、前記底板保持器の底部に形成されるカセット収納部と、前記底板保持器と前記ゼリーゲル化槽を締め付ける水密固定手段と、からなる固定ゼリーゲル化槽装置、
    であることを特徴とする包埋支持剤の固定固化器具。
  11. 凹状の底部には、通液孔が設けられていることを特徴とする請求項10記載の包埋支持剤の固定固化器具。
  12. 上側にゼリーゲル化槽開口部を突設するゼリーゲル化槽固定底板を形成し、その下部に液漏れ防止の型枠パッキンを配置して最下部の底板保持器底部との間で、底面に等間隔に配列された通液孔とピン孔の両方の役割を担う多孔が成形された枠状基体とその底部内側と底部に収納されるカセット型内枠とで挟持した前記底部と同様の多孔を形成したゲル台紙と枠状基体底部外側から該多孔を塞ぐように挿入されるゲル作製ピンとからなるテッシュアレイヤーゲルカセットを、水密に挟持することを特徴とする包埋支持剤の固定固化器具。
  13. 請求項12記載の包埋支持剤の固定固化器具を用いる生物試料の支持方法であって、
    テッシュアレイヤーゲルカセット開口部から包埋支持剤を注入してゲル化剤でゲル化固化して、そのゲル化した包埋支持剤が収納されている前記テッシュアレイヤーゲルカセットに蓋をし、自動固定包埋装置の脱水・脱脂・透徹・包埋剤浸透の薬液処理をしてテッシュアレイヤーゲルを作製することを特徴とする生物試料の保持方法。
  14. 上側に開口部を形成し、その下側に底面に等間隔に配列された通液孔とピン孔の両方の役割を担う多孔が成形された枠状基体と、その底部内側と底部に収納されるカセット型内枠とで挟持した前記底部と同様の多孔を形成したゲル台紙と、枠状基体底部外側から該多孔を塞ぐように挿入されるゲル作製ピンとからなる、多数の生物試料を収納することができるテッシュアレイヤーゲルを作製できる、テッシュアレイヤーゲルカセットであることを特徴とする包埋支持剤の固定固化器具。
  15. カセット型内枠が、底面に等間隔に配列された通液孔とピン孔の両方の役割を担う多孔が成形された枠状基体や従来のカセットの多孔性底部の多孔径よりも多孔径がより小さいゲル台紙をカセット底部との間で挟持することによって、そのカセットの枠状基体内に新たにゲル台紙とカセット型内枠とで出来る台紙とカセット型内枠分だけ小型の空間を提供できることを特徴とする請求項13記載の包埋支持剤の固定固化器具。
  16. 規則正しく縦横に配列された試料挿入孔を装備して硬化可能なゲル剤でゲル化固化させて、目的の生物試料を縦横規則正しく配列させた試料挿入孔に挿入収納して包埋ブロックを作製できることを特徴とするテッシュアレイヤーゲル。
  17. 上側にゼリーゲル化槽開口部を突設するゼリーゲル化槽固定底板を形成し、その下部に液漏れ防止の型枠パッキンを配置して最下部の底板保持器底部との間で、テッシュアレイヤーゲルカセットと異なる従来のカセットとカセット型内枠とそれらに挟持されたゲル台紙の中に収集または収納された種々の形状の生物試料を、カセットとゲル台紙とカセット型内枠の作る空間に包埋支持剤を注入してゲル化剤で試料と一緒にゲル化固化して、それら形状を破壊したり、直接に触れることなく目的の方向に薄切して標本作製することができることを特徴とする生物試料の保持方法。
  18. 上側にゼリーゲル化槽開口部を突設するゼリーゲル化槽固定底板を形成し、その下部に液漏れ防止の型枠パッキンを配置して最下部の底板保持器底部との間で、合成樹脂スライドを水密に挟持してゼリーゲル化槽容器の底部として、その型枠パッキンと合成樹脂スライドで形成された試料の収納部に収集または収納された種々の形状の生物試料を、合成樹脂スライド上で包埋支持剤を滴下してゲル化剤で試料と一緒にゲル化固化して、それら形状を破壊したり、直接に触れることなく目的の方向に薄切して標本作製することができることを特徴とする生物試料の保持方法。
  19. 種々の形状の生物試料が、脆弱希薄な膜状試料、糸状棒状の生物試料、鉗子生検、又は、微細小型の生物試料であることを特徴とする請求項17、又は、18記載の生物試料の保持方法。
  20. 上側にゼリーゲル化槽開口部を突設するゼリーゲル化槽固定底板を形成し、その下部に液漏れ防止の型枠パッキンを配置して最下部の底板保持器底部との間で、スライドグラスを水密に挟持してゼリーゲル化槽容器の底部として、その型枠パッキンとスライドグラスで形成された試料の収納部に微細試料を収集または収納して固定することを特徴とする生物試料の保持方法。
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