JP2020016512A - 圧力センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】熱の影響を抑制して、所期のセンサ精度を確保できる圧力センサを提供する。【解決手段】筒状のハウジング10,20、ハウジング20の先端に固定されて圧力媒体に曝されるダイヤフラム30、ハウジングの内側において順次積層された第1電極71、圧電素子72、及び第2電極73からなる圧力計測部材70を備えた圧力センサにおいて、ハウジングの内側においてダイヤフラムと第1電極の間に介在するように配置された断熱部材60を設けた。これによれば、圧電素子に対する熱の影響を抑制して、所期のセンサ精度を確保できる。【選択図】図4

Description

本発明は、圧力媒体の圧力を検出する圧力センサに関し、特に、エンジンの燃焼室内における燃焼ガス等の如く、高温圧力媒体の圧力を検出する圧力センサに関する。
従来の圧力センサとしては、筒状のハウジング、ハウジングの先端に結合された有底筒状のダイヤフラム、ダイヤフラムに接触して配置された第1電極、第1電極に接触して配置された圧電素子、第1電極と協働して圧電素子を挟持するように配置された第2電極、第2電極に接触して配置された絶縁リング、絶縁リングに接触して配置された支持部材、圧電素子及び第2電極並びに絶縁リングを収容すると共に第1電極及び支持部材の外周面に結合された筒状のケースを備え、燃焼室における燃焼ガスの燃焼圧を検出する燃焼圧センサが知られている(例えば、特許文献1)。
この圧力センサにおいて、燃焼圧を受けて変形したダイヤフラムが第1電極を介して圧電素子に荷重を及ぼし、燃焼圧が検出されるようになっている。
ここで、ダイヤフラム、第1電極、第2電極、支持部材、ケースは、全て金属材料により形成されている。したがって、ダイヤフラムが燃焼ガスによる熱を受けると、その熱は第1電極を介して圧電素子に伝わる構造になっている。
一方、圧電素子は、その温度の上昇に伴って電気抵抗値が低下する負特性(NTC特性)を有する。したがって、伝熱により圧電素子の温度が上昇すると、センサ出力の基準点(零点)が変動してセンサ精度の低下を招く虞がある。
特開2016−121955号公報
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、従来の問題点を解消し、圧電素子に対する熱の影響を抑制して、所期のセンサ精度を確保できる圧力センサを提供することにある。
本発明の圧力センサは、筒状に形成された導電性のハウジングと、ハウジングの先端に固定されて圧力媒体に曝される導電性のダイヤフラムと、ハウジングの内側において順次積層された第1電極、圧電素子、及び第2電極からなる圧力計測部材と、ダイヤフラムに向けて圧力計測部材を押圧して予荷重を付与するべくハウジングの内側に配置された予荷重付与部材と、ハウジングの内側においてダイヤフラムと第1電極の間に介在するように配置された断熱部材と、を含む。
上記圧力センサにおいて、ダイヤフラムは、ハウジングに固定される可撓板状部と、可撓板状部の中央領域からハウジングの内側に突出する突出部を含み、断熱部材は、突出部と第1電極との間に介在するように配置されている、構成を採用してもよい。
上記圧力センサにおいて、予荷重付与部材は、ハウジングに固定された導電性の固定部材と、固定部材と第2電極の間に配置された絶縁部材を含む、構成を採用してもよい。
上記圧力センサにおいて、絶縁部材の熱伝導率は、断熱部材の熱伝導率よりも大きい、構成を採用してもよい。
上記圧力センサにおいて、断熱部材の体積は、絶縁部材の体積よりも大きい、構成を採用してもよい。
上記圧力センサにおいて、ハウジングの内側に配置されると共に圧力計測部材を嵌め込んでハウジングの軸線上に位置決めするべく、絶縁材料により形成された位置決め部材をさらに含む、構成を採用してもよい。
上記圧力センサにおいて、予荷重付与部材は、ハウジングに固定された導電性の固定部材と、固定部材と第2電極の間に配置された絶縁部材を含み、位置決め部材の熱伝導率は、絶縁部材の熱伝導率よりも小さい、構成を採用してもよい。
上記圧力センサにおいて、ダイヤフラムは、ハウジングに固定される可撓板状部と、可撓板状部の中央領域からハウジングの内側に突出する突出部を含み、位置決め部材は、可撓板状部から離隔して配置されている、構成を採用してもよい。
上記圧力センサにおいて、位置決め部材は、断熱部材を囲繞するように筒状に形成されている、構成を採用してもよい。
上記圧力センサにおいて、位置決め部材は、断熱部材を兼ねるように形成されている、構成を採用してもよい。
上記圧力センサにおいて、断熱部材は、導電性及び断熱性を有するように形成され、第2電極には、ハウジングと絶縁して導出される導電体が接続されている、構成を採用してもよい。
上記圧力センサにおいて、断熱部材は、絶縁材料により形成され、第1電極には、ダイヤフラムと接続される第1導電体が接続され、第2電極には、ハウジングと絶縁して導出される第2導電体が接続されている、構成を採用してもよい。
上記圧力センサにおいて、第1導電体は、断熱部材に設けられた貫通孔内において、ダイヤフラムと第1電極の間に配置された圧縮バネである、構成を採用してもよい。
上記圧力センサにおいて、予荷重付与部材は、ハウジングに固定された導電性の固定部材と、固定部材と第2電極の間に配置された絶縁部材を含み、断熱部材は、絶縁材料により形成され、第1電極には、固定部材と接続される第1導電体が接続され、第2電極には、ハウジングと絶縁して導出される第2導電体が接続されている、構成を採用してもよい。
上記圧力センサにおいて、断熱部材は、絶縁材料により形成され、第1電極には、ハウジングと絶縁して導出される第1導電体が接続され、第2電極には、ハウジングと絶縁して導出される第2導電体が接続されている、構成を採用してもよい。
上記圧力センサにおいて、ハウジングの内側に配置されると共に圧力計測部材を嵌め込んでハウジングの軸線上に位置決めするべく、絶縁材料により形成された位置決め部材をさらに含み、ハウジングは、外部ハウジングと、外部ハウジングの内側に嵌め込まれて固定されるサブハウジングを含み、サブハウジング内には、ダイヤフラム、位置決め部材、断熱部材、圧力計測部材、及び予荷重付与部材が配置されている、構成を採用してもよい。
上記構成をなす圧力センサによれば、圧電素子に対する熱の影響を抑制して、所期のセンサ精度を確保できる圧力センサを得ることができる。
本発明に係る圧力センサの一実施形態を示す外観斜視図である。 図1に示す圧力センサの軸線を通る断面図である。 図1に示す圧力センサに含まれるセンサモジュールの分解斜視図である。 図3に示すセンサモジュールの断面図である。 図4に示す断面に対して軸線S回りに90度回転した位置におけるセンサモジュールの断面図である。 図4に示すセンサモジュールの変形例を示す断面図である。 図6に示す断面に対して軸線S回りに90度回転した位置におけるセンサモジュールの断面図である。 本発明に係る圧力センサの他の実施形態を示すものであり、圧力センサに含まれるセンサモジュールの分解斜視図である。 図8に示すセンサモジュールの断面図である。 図9に示す断面に対して軸線S回りに90度回転した位置におけるセンサモジュールの断面図である。 本発明に係る圧力センサのさらに他の実施形態を示す外観斜視図である。 図11に示す圧力センサの軸線を通る断面図である。 図12に示す圧力センサに含まれるセンサモジュールの分解斜視図である。 図13に示すセンサモジュールの断面図である。 本発明に係る圧力センサのさらに他の実施形態を示すものであり、圧力センサに含まれるセンサモジュールの分解斜視図である。 図15に示すセンサモジュールの断面図である。 本発明に係る圧力センサのさらに他の実施形態を示すものであり、圧力センサに含まれるセンサモジュールの分解斜視図である。 図17に示すセンサモジュールの断面図である。 本発明に係る圧力センサのさらに他の実施形態を示すものであり、圧力センサに含まれるセンサモジュールの分解斜視図である。 図19に示すセンサモジュールの断面図である。 本発明に係る圧力センサのさらに他の実施形態を示すものであり、圧力センサに含まれるセンサモジュールの断面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
第1実施形態に係る圧力センサは、図2に示すように、エンジンのシリンダヘッドHに取り付けられて、圧力媒体としての燃焼室内の燃焼ガスの圧力を検出するものである。
第1実施形態に係る圧力センサは、図1ないし図3に示すように、軸線Sを画定する筒状のハウジングとしての外部ハウジング10及びサブハウジング20、ダイヤフラム30、保持板40、位置決め部材50、断熱部材60、圧力計測部材70、予荷重付与部材80、第1導電体としてのリード線91、第2導電体としてのリード線92、コネクタ100を備えている。
圧力計測部材70は、ハウジングの先端側から軸線S方向に順次積層された、第1電極71、圧電素子72、及び第2電極73により構成されている。
予荷重付与部材80は、固定部材81、及び絶縁部材82により構成されている。
外部ハウジング10は、図1及び図2に示すように、析出硬化系やフェライト系のステンレス鋼等の金属材料を用いて、軸線S方向に伸長する円筒状に形成され、嵌合内周壁11、段差部12、貫通路13、外周面に形成された雄ネジ部14、フランジ部15、コネクタ連結部16を備えている。
サブハウジング20は、図4及び図5に示すように、析出硬化系やフェライト系のステンレス鋼等の金属材料を用いて、軸線S方向に伸長する円筒状に形成され、嵌合内周壁11に嵌合される外周壁21、軸線Sを中心とする内周壁22、先端面23、奥側端面24を備えている。
そして、サブハウジング20は、ダイヤフラム30、保持板40、位置決め部材50、断熱部材60、圧力計測部材70、予荷重付与部材80、リード線91、及びリード線92を組み込んだ状態で、外部ハウジング10の内側に嵌め込まれて溶接等により固定されるようになっている。
ダイヤフラム30は、図4及び図5に示すように、析出硬化性を有するステンレス鋼等の金属材料を用いて形成され、可撓板状部31、可撓板状部31に連続して形成された突出部32を備えている。
可撓板状部31は、弾性変形可能な円板状に形成され、その外縁領域がサブハウジング20の先端面23に対して溶接等により固定される。
可撓板状部31には、燃焼ガスの圧力に応じた荷重が作用し、その荷重に応じて軸線S方向に弾性変形するようになっている。
すなわち、ダイヤフラム30は、ハウジングの一部をなすサブハウジング20の先端に固定されて、高温の圧力媒体に曝されるようになっている。
突出部32は、可撓板状部31の軸線Sを中心とする中央領域からサブハウジング20の内側に向けて軸線S方向に伸長する円柱状に形成されている。
突出部32の外周面は、サブハウジング20の内周壁22と円環状の隙間をおいて配置されている。
そして、突出部32は、可撓板状部31が受けた力を、保持板40、断熱部材60及び第1電極71を介して、圧電素子72に伝達する役割をなす。
また、突出部32を設けたことにより、ダイヤフラム30に伝わった熱は、サブハウジング20内に伝わる際に、面積が狭まった突出部32により伝熱量が制限される。したがって、ダイヤフラム30から内部へ移動する伝熱量を抑えることができる。
保持板40は、図4及び図5に示すように、析出硬化系やフェライト系のステンレス鋼等の金属材料を用いて、突出部32の外径よりも大きい外径をなす円板状に形成されている。
そして、保持板40は、ダイヤフラム30の突出部32と断熱部材60の間に挟持されて、位置決め部材50を可撓板状部31から離隔するように保持し、ダイヤフラム30の可撓板状部31と位置決め部材50の間に空間を画定する役割をなす。
これによれば、上記空間の存在により、ダイヤフラム30からハウジングの内側に向かう伝熱を効率良く抑制することができる。
尚、保持部材40は、機械的剛性が高いものであれば、絶縁材料、その他の材料により形成されてもよい。
位置決め部材50は、図4及び図5に示すように、電気的絶縁性及び熱的絶縁性を有する絶縁材料を用いて、軸線S方向に伸長する略円筒状に形成され、貫通孔51、嵌合凹部52、外周面53、リード線91,92を通す二つの切り欠き溝54を備えている。
貫通孔51は、軸線Sを中心としかつ軸線S方向に伸長する円形孔として形成されている。
嵌合凹部52は、保持板40を受け入れるべく、軸線Sを中心とする円形凹部として形成されている。
外周面53は、サブハウジング20の内周壁22に嵌合されるべく、軸線Sを中心とする円筒面として形成されている。
二つの切り欠き溝54は、軸線S方向において同一の深さ寸法をなし、かつ、軸線S回りにおいて180度離れた点対称の位置に設けられている。
ここで、位置決め部材50を形成する絶縁材料としては、熱容量が大きく、熱伝導率の小さいものが好ましい。熱伝導率は、例えば15W/m・K以下が好ましく、より好ましくは5W/m・K以下である。具体的な材料としては、例えば、石英ガラス、ステアタイト、ジルコニア、コージライト、フォルステライト、ムライト、イットリア等のセラミックス、又は、導電性材料に絶縁処理を施したものが挙げられる。
そして、位置決め部材50は、突出部32に当接した保持板40により支持されかつサブハウジング20の内周壁22に嵌合されると共に、貫通孔51内において断熱部材60と、第1電極71、圧電素子72及び第2電極73からなる圧力計測部材70と、絶縁部材82とを積層状態で位置決めして保持する。
すなわち、位置決め部材50は、ハウジングの一部をなすサブハウジング20の内側に配置されると共に、断熱部材60、圧力計測部材70及び絶縁部材82を貫通孔51に嵌め込んでハウジングの軸線S上に位置決めする役割をなす。
したがって、位置決め部材50を基準として、断熱部材60、圧力計測部材70を構成する第1電極71、圧電素子72、第2電極73を、両電極の絶縁性を確保しつつ軸線S上に位置決めして、容易に組み付けることができる。
また、位置決め部材50の熱伝導率は、断熱部材60の熱伝導率と同等で、絶縁部材82の熱伝導率よりも小さいことが好ましい。これにより、位置決め部材50を断熱部材としても機能させることができる。
さらに、位置決め部材50は、保持板40により支持されてダイヤフラム30の可撓板状部31から離隔して配置され、又、断熱部材60を囲繞するように形成されているため、ダイヤフラム30及びハウジングの壁部から圧電素子72に向かう伝熱をより効率良く抑制することができる。
断熱部材60は、図3ないし図5に示すように、電気的絶縁性及び熱的絶縁性を有する絶縁材料を用いて、突出部32及び第1電極71の外径と同等の外径をなす所定高さの円柱状に形成されている。
ここで、断熱部材60を形成する絶縁材料としては、熱容量が大きく、熱伝導率の小さいものが好ましい。熱伝導率は、例えば15W/m・K以下が好ましく、より好ましくは5W/m・K以下である。具体的な材料としては、例えば、石英ガラス、ステアタイト、ジルコニア、コージライト、フォルステライト、ムライト、イットリア等のセラミックス、又は、導電性材料に絶縁処理を施したものが挙げられる。
そして、断熱部材60は、サブハウジング20の内側において、ダイヤフラム30の突出部32に当接する保持板40と第1電極71の間に密接して配置される。
すなわち、断熱部材60は、ダイヤフラム30と第1電極71の間に介在するように配置される。
これにより、断熱部材60は、ダイヤフラム30から第1電極71への伝熱を抑制するように機能する。
すなわち、ダイヤフラム30が受けた圧力による荷重は、保持板40、断熱部材60及び第1電極71を介して圧電素子72に伝達され、一方、ダイヤフラム30から第1電極71への伝熱は、断熱部材60により抑制される。
よって、第1電極71と隣接する圧電素子72に対する熱の影響が抑制され、センサ出力の基準点(零点)の変動を防止でき、所期のセンサ精度を得ることができる。
圧力計測部材70は、圧力を検出するべく機能するものであり、図3ないし図5に示すように、サブハウジング20の内側において、先端側から軸線S方向に順次積層された、第1電極71、圧電素子72、及び第2電極73を備えている。
第1電極71は、析出硬化系やフェライト系のステンレス鋼等の導電性の金属材料を用いて、位置決め部材50の貫通孔51に嵌め込まれる外径をなす円柱又は円板状に形成されている。
そして、第1電極71は、位置決め部材50の貫通孔51内において、一方の面が断熱部材60と密接し、他方の面が圧電素子72と密接するように配置される。
圧電素子72は、位置決め部材50の貫通孔51に接触しない寸法をなす四角柱状に形成されている。
そして、圧電素子72は、位置決め部材50の貫通孔51内において、一方の面が第1電極71と密接し、他方の面が第2電極73と密接するように配置される。
これにより、圧電素子72は、軸線S方向において受けた荷重による歪に基づいて電気信号を出力する。
尚、圧電素子72としては、酸化亜鉛(ZnO)、チタン酸バリウム(BaTiO3)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等によるセラミックス、水晶等が適用される。
第2電極73は、析出硬化系やフェライト系のステンレス鋼等の導電性の金属材料を用いて、位置決め部材50の貫通孔51に嵌め込まれる外径をなす円柱又は円板状に形成されている。
そして、第2電極73は、位置決め部材50の貫通孔51内において、一方の面が圧電素子72と密接し、他方の面が絶縁部材82と密接するように配置される。
予荷重付与部材80は、図3ないし図5に示すように、ハウジングの一部をなすサブハウジング20の内側に配置されて、ダイヤフラム30に向けて圧力計測部材70を押圧して予荷重を付与し、圧力計測部材70に対してセンサとしての直線特性を与える役割をなすものであり、固定部材81及び絶縁部材82により構成されている。
固定部材81は、析出硬化系やフェライト系のステンレス鋼等の金属材料を用いて、軸線Sを中心としかつ貫通孔51と同等以上の面積を占める中央領域において空洞や肉抜きが存在しない中実の略円柱状に形成されている。
また、固定部材81は、中央領域から外れた外周領域において、2つの縦溝81aを備えている。
2つの縦溝81aは、それぞれ、リード線91,92を通すべく、軸線S回りにおいて180度離れた点対称の位置にいて肉抜きされて形成されている。
絶縁部材82は、電気的に絶縁性の高い絶縁材料を用いて、位置決め部材50の貫通孔51に嵌め込まれる外径をなす円柱又は円板状に形成されている。
すなわち、絶縁部材82は、貫通孔51と同等の面積を占める全領域において空洞や肉抜きが存在しない中実形状に形成されている。
そして、絶縁部材82は、第2電極73と固定部材81との電気的絶縁を維持すると共に、圧電素子72に伝わった熱を固定部材81へ導いて放熱させるように機能する。
尚、この実施形態において、断熱部材60、第1電極71、第2電極73、絶縁部材82は、略同一の外径寸法でかつ略同一の厚さ寸法に、すなわち、略同一形状に形成されている。
絶縁部材82の絶縁材料としては、熱容量が小さく、熱伝導率が大きいものが好ましく、具体的な材料としては、例えば、アルミナ、サファイア、窒化アルミニウム、炭化珪素等のセラミックス、又は、導電性材料に絶縁処理を施したものが挙げられる。
また、絶縁部材82としては、断熱部材60の熱伝導率よりも大きい熱伝導率を有するもの、例えば30W/m・K以上のものが好ましい。また、絶縁部材82としては、断熱部材60よりも熱容量が小さいものが好ましい。これによれば、断熱部材60により圧電素子72に伝わる伝熱量をできるだけ抑える一方で、圧電素子72に伝わった熱は絶縁部材82を通して放熱を促進させることができる。
上記構成をなす予荷重付与部材80の組み付けにおいては、図4及び図5に示すように、圧力計測部材70が位置決め部材50内に配置された状態で、絶縁部材82が第2電極72に当接するように貫通孔51に嵌め込まれる。そして、固定部材81が絶縁部材82に当接するように圧力計測部材70を軸線S方向のダイヤフラム30に向けて押し付けられ、予荷重が付与された状態で、固定部材81がサブハウジング20に溶接等により固定される。
このように、予荷重付与部材80で予荷重を付与することで、圧力計測部材70に対してセンサとしての直線特性を与えることができる。また、絶縁部材82は、第2電極72と固定部材81との電気的絶縁を維持すると共に、圧電素子72に伝わった熱を固定部材81へ導いて放熱させるように機能する。したがって、絶縁部材82としては、上記のように熱伝導率が大きく、熱容量が小さいものが好ましい。
リード線91は、図2及び図4に示すように、圧力計測部材70の第1電極71に電気的に接続され、位置決め部材50の一方の切り欠き溝54、固定部材81の一方の縦溝81a、及び外部ハウジング10の貫通路13を通り、外部ハウジング10と絶縁して導出された状態でコネクタ100に導かれている。
すなわち、第1電極71は、リード線91を介して、コネクタ100の端子102に接続され、外部コネクタを介して、電気回路に対して電気的にグランド側(マイナス側)に接続される。
リード線92は、図2及び図4に示すように、圧力計測部材70の第2電極73に電気的に接続され、位置決め部材50の他方の切り欠き溝54、固定部材81の他方の縦溝81a、及び外部ハウジング10の貫通路13を通り、外部ハウジング10と絶縁して導出された状態でコネクタ100に導かれている。
すなわち、第2電極73は、リード線92を介して、コネクタ100の端子103に接続され、外部コネクタを介して、電気回路に対して電気的に出力側(プラス側)に接続される。
コネクタ100は、図2に示すように、外部ハウジング10のコネクタ連結部16に結合される結合部101、結合部101に固定されると共にリード線91と電気接続される端子102、絶縁部材を介して端子102に固定されると共にリード線92と電気接続される端子103を備えている。
端子102,103は、外部コネクタの接続端子とそれぞれ接続されるようになっている。
次に、上記構成をなす圧力センサの組み立て作業について説明する。
作業に際して、外部ハウジング10、サブハウジング20、ダイヤフラム30、保持板40、位置決め部材50、断熱部材60、第1電極71、圧電素子72、第2電極73、固定部材81、絶縁部材82、リード線91、リード線92、及びコネクタ100が準備される。
先ず、ダイヤフラム30が、サブハウジング20の先端面23に溶接等により固定される。
次に、保持板40及び位置決め部材50がサブハウジング20内に嵌め込まれ、続いて、位置決め部材50内に、断熱部材60、リード線91が接続された第1電極71、圧電素子72、リード線92が接続された第2電極73、及び絶縁部材82が順次積層して嵌め込まれる。
尚、リード線91,92は、後の工程で、第1電極71及び第2電極73にそれぞれ接続されてもよい。
その後、固定部材81が、絶縁部材82を押し付けるようにしてサブハウジング20内に嵌め込まれ、予荷重が付与された状態で、固定部材81がサブハウジング20に溶接等により固定される。
これにより、図4及び図5に示すように、センサモジュールM1が形成される。
尚、センサモジュールM1の組付け方法は、上記手順に限るものではなく、予め、位置決め部材50に対して、保持板40、断熱部材60、第1電極71、圧電素子72、第2電極73、及び絶縁部材82が組み込まれ、上記種々の部品が組み込まれた位置決め部材50が、サブハウジング20内に嵌め込まれて、固定部材81が予荷重を付与した状態でサブハウジング20に溶接等により固定されてもよい。
続いて、センサモジュールM1が外部ハウジング10に組み込まれる。すなわち、リード線91,92が外部ハウジング10の貫通路13に通されると共に、サブハウジング20が外部ハウジング10の嵌合内周壁11に嵌め込まれて、奥側端面24が段差部12に当接させられる。
その後、サブハウジング20が、外部ハウジング10に対し溶接により固定される。
続いて、結合部101が、外部ハウジング10のコネクタ連結部16に固定される。
続いて、リード線91が端子102に接続され、その後、端子102が結合部101に固定される。
続いて、リード線92が端子103に接続され、その後、端子103が絶縁部材を介して端子102に固定される。
これにより、コネクタ100が外部ハウジング10に固定される。
以上により、圧力センサの組付けが完了する。
尚、上記組み付け手順は、一例であって、これに限定されるものではなく、その他の組付け手順を採用してもよい。
上記第1実施形態に係る圧力センサによれば、ダイヤフラム30に伝達した熱は、断熱部材60により断熱されて、ダイヤフラム30から第1電極71及び圧電素子72への伝熱が抑制される。したがって、圧電素子72に対する熱の影響が抑制され、センサ出力の基準点(零点)の変動を防止でき、所期のセンサ精度を得ることができる。
また、ここでは、断熱部材60が絶縁材料により形成され、第1電極71がリード線91を介して電気回路に直接接続され、第2電極73がリード線92を介して電気回路に直接接続されている。
したがって、従来の接続構造で懸念されるような、リーク電流の発生を防止でき、所期のセンサ特性を維持することができる。
具体的には、従来のように、第1電極が、ハウジングを介してエンジンのシリンダヘッド等にグランド接続されるような場合、圧電素子72の電気抵抗値が低下すると、グランド側より回路の帰還抵抗を通るリーク電流が生じ、測定値のずれ(ドリフト)が発生する、すなわち、非反転増幅回路が発生する虞がある。
一方、第1実施形態に係る圧力センサでは、第1電極71がリード線91を介して電気回路に直接接続されているため、上記のようなリーク電流が発生せず、所期のセンサ特性を維持することができる。
さらに、ハウジングは、外部ハウジング10と、外部ハウジング10の内側に嵌め込まれて固定されるサブハウジング20を含み、サブハウジング20には、ダイヤフラム30、保持板40、位置決め部材50、断熱部材60、圧力計測部材70、及び予荷重付与部材80が配置される。
これによれば、サブハウジング20に対して、ダイヤフラム30、保持板40、位置決め部材50、断熱部材60、圧力計測部材70、及び予荷重付与部材80を予め組み込んで、センサモジュールM1を形成することができる。
したがって、適用対象物に応じて取付け形状等が異なる場合は、外部ハウジング10のみを適用対象毎に設定して、センサモジュールM1を共用することができる。
図6及び図7は、前述の第1実施形態に係るセンサモジュールM1において、断熱部材60及び絶縁部材82の厚さ寸法を変更し、断熱部材60の厚さに応じて位置決め部材50の切り欠き溝54の深さを変更した、変形例を示すものである。
この変形例においては、断熱部材60及び絶縁部材82は、外径寸法が前述の第1実施形態と同様に同一であり、軸線S方向における厚さ寸法が異なるように形成されている。
すなわち、断熱部材60の厚さ寸法H1は、絶縁部材82の厚さ寸法H2よりも大きく形成されている。換言すれば、断熱部材60の体積は、絶縁部材82の体積よりも大きくなるように形成されている。
ここで、断熱部材60の厚さ寸法H1は、圧力計測部材70の応答性を確保できる範囲で、熱を伝達しないように極力厚い方が好ましい。
一方、絶縁部材82の厚さ寸法H2は、機械的強度を確保できれば、放熱を促進するように極力薄い方が好ましい。
このように、断熱部材60を絶縁部材82よりも厚くすることで、圧電素子72に対する断熱性をより向上させることができると共に、絶縁部材82を断熱部材60より薄くすることで、圧電素子72から絶縁部材82を介して固定部材81への熱移動を促進させて、圧電素子72からの放熱性をより向上させることができる。
図8ないし図10は、本発明に係る圧力センサの第2実施形態を示すものであり、前述の第1実施形態に係るセンサモジュールM1における位置決め部材、保持板、断熱部材を変更したものである。したがって、前述の第1実施形態に係る圧力センサと同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態に係る圧力センサは、外部ハウジング10及びサブハウジング20、ダイヤフラム30、位置決め部材150、圧力計測部材70、予荷重付与部材80、リード線91、リード線92、コネクタ100を備えている。
位置決め部材150は、電気的絶縁性及び熱的絶縁性を有する絶縁材料を用いて、軸線S方向に伸長する略有底円筒状に形成され、軸線Sを中心とする円筒状の凹部151、突出部32と第1電極71の間に介在する平板部152、外周面53、二つの切り欠き溝54を備えている。
尚、位置決め部材150を形成する絶縁材料は、前述の断熱部材60、位置決め部材50と同様のものである。
そして、位置決め部材150は、サブハウジング20の内周壁22に嵌合されると共に平板部152が突出部32に当接され、凹部151内において、第1電極71、圧電素子72及び第2電極73からなる圧力計測部材70と、絶縁部材82とを積層状態で位置決めして保持する。
すなわち、位置決め部材150は、ハウジングの一部をなすサブハウジング20の内側に配置されると共に、圧力計測部材70及び絶縁部材82を凹部151に嵌め込んでハウジングの軸線S上に位置決めする役割をなす。
したがって、位置決め部材150を基準として、圧力計測部材70を構成する第1電極71、圧電素子72、第2電極73を、両電極の絶縁性を確保しつつ軸線S上に位置決めして、容易に組み付けることができる。
ここで、平板部152は、ダイヤフラム30と第1電極71の間に介在して、ダイヤフラム30から第1電極71への伝熱を抑制する断熱部材としての役割をなす。
すなわち、位置決め部材150は、圧力計測部材70を軸線S上に位置決めして保持すると共に、ダイヤフラム30と第1電極71の間に介在する断熱部材を兼ねる。
このように、位置決め部材150が断熱部材を兼ねるように形成されているため、第1実施形態における保持板40及び断熱部材60が不要になり、断熱部材を別個に設ける場合に比べて、部品点数を削減することができる。
また、平板部152は、位置決め部材150の一部として一体的に形成されているため、位置決め部材150の全体が熱容量の大きな断熱部材として機能する。
上記第2実施形態に係る圧力センサによれば、ダイヤフラム30に伝達した熱は、位置決め部材150により断熱されて、第1電極71から圧電素子72への伝熱が抑制される。したがって、圧電素子72に対する熱の影響が抑制され、センサ出力の基準点(零点)の変動を防止でき、所期のセンサ精度を得ることができる。
特に、位置決め部材150が断熱部材を兼ねるため、部品点数を削減でき、構造を簡素化できる。
また、位置決め部材150が絶縁材料により形成され、第1電極71がリード線91を介して電気回路に直接接続され、第2電極73がリード線92を介して電気回路に直接接続されているため、第1実施形態と同様に、リーク電流が発生せず、所期のセンサ特性を維持することができる。
さらに、ハウジングは、外部ハウジング10と、外部ハウジング10の内側に嵌め込まれて固定されるサブハウジング20を含み、サブハウジング20には、ダイヤフラム30、位置決め部材150、圧力計測部材70、及び予荷重付与部材80が配置される。
すなわち、サブハウジング20に対して、ダイヤフラム30、断熱部材を兼ねる位置決め部材150、圧力計測部材70、及び予荷重付与部材80を予め組み込んで、センサモジュールM2を形成することができる。
したがって、適用対象物に応じて取付け形状等が異なる場合は、外部ハウジング10のみを適用対象毎に設定して、センサモジュールM2を共用することができる。
図11ないし図14は、本発明に係る圧力センサの第3実施形態を示すものであり、前述の第1実施形態に係る圧力センサと同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第3実施形態に係る圧力センサは、軸線Sを画定する筒状のハウジングとしての外部ハウジング110及びサブハウジング20、ダイヤフラム30、位置決め部材250、断熱部材160、圧力計測部材170、予荷重付与部材180、導電体としてのリード線190、コネクタ200を備えている。
圧力計測部材170は、ハウジングの先端側から軸線S方向に順次積層された、第1電極71、圧電素子72、及び第2電極173により構成されている。
予荷重付与部材180は、固定部材181及び絶縁部材182により構成されている。
外部ハウジング110は、析出硬化系やフェライト系のステンレス鋼等の金属材料を用いて、軸線S方向に伸長する円筒状に形成され、嵌合内周壁11、段差部12、貫通路13、雄ネジ部14、フランジ部15、コネクタ連結部116を備えている。
コネクタ連結部116は、コネクタ200を連結するように形成されている。
断熱部材160は、電導性を有しかつ断熱性を有するものであり、突出部32及び第1電極71の外径と同等の外径をなす所定高さの円柱状に形成されている。
ここで、断熱部材160としては、熱容量が大きく、熱伝導率の小さいものが好ましい。熱伝導率は、例えば15W/m・K以下が好ましく、より好ましくは5W/m・K以下である。具体的な材料としては、例えば、低熱伝導性材料により形成されたセラミックス等の部材の表面に導電性の薄膜を設けた導電被膜絶縁材料、又は、シリコン層及びゲルマニウム層を交互に並べた層状構造の断熱導電材料、その他の断熱導電材料等が挙げられる。
そして、断熱部材160は、サブハウジング20の内側において、ダイヤフラム30の突出部32と第1電極71の間に密接して配置される。
すなわち、断熱部材160は、ダイヤフラム30と第1電極71の間に介在するように配置される。
これにより、断熱部材160は、ダイヤフラム30を介して第1電極71をハウジング(外部ハウジング110及びサブハウジング20)と電気的に接続すると共に、ダイヤフラム30から第1電極71への伝熱を抑制するように機能する。
圧力計測部材170は、圧力を検出するべく機能するものであり、サブハウジング20の内側において、先端側から軸線S方向に順次積層された、第1電極71、圧電素子72、及び第2電極173を備えている。
第1電極71は、位置決め部材250の貫通孔51内において、一方の面が断熱部材160と密接し、他方の面が圧電素子72と密接するように配置される。
すなわち、第1電極71は、断熱部材160、ダイヤフラム30、及びハウジング(外部ハウジング110及びサブハウジング20)を介して、電気回路に対して電気的にグランド側(マイナス側)に接続される。
第2電極173は、析出硬化系やフェライト系のステンレス鋼等の導電性の金属材料を用いて、位置決め部材250の貫通孔51に嵌め込まれる外径をなす円柱又は円板状に形成され、一端面においてリード線190を接続する円筒状の接続部173aを備えている。
そして、第2電極173は、位置決め部材50の貫通孔51内において、一方の面が圧電素子72と密接し、他方の面が絶縁部材182と密接するように配置され、リード線190を介してコネクタ200の端子202に接続され、外部コネクタを介して電気回路に対して電気的に出力側(プラス側)に接続される。
予荷重付与部材180は、ハウジングの一部をなすサブハウジング20の内側に配置されて、ダイヤフラム30に向けて圧力計測部材170を押圧して予荷重を付与し、圧力計測部材170に対してセンサとしての直線特性を与える役割をなすものであり、固定部材181及び絶縁部材182により構成されている。
固定部材181は、析出硬化系やフェライト系のステンレス鋼等の金属材料を用いて略円柱状に形成され、軸線Sを中心とする中央領域においてリード線190を通す貫通孔181aを備えている。
絶縁部材182は、電気的に絶縁性の高い絶縁材料を用いて、位置決め部材250の貫通孔51に嵌め込まれる外径をなす円柱又は円板状に形成され、軸線Sを中心とする中央領域において第2電極173の接続部173a及びリード線190を通す貫通孔182aを備えている。
ここで、絶縁部材182の絶縁材料としては、熱容量が小さく、熱伝導率が大きいものが好ましく、具体的な材料としては、例えば、アルミナ、サファイア、窒化アルミニウム、炭化珪素等のセラミックス、又は、導電性材料に絶縁処理を施したものが挙げられる。
また、絶縁部材182としては、断熱部材160の熱伝導率よりも大きい熱伝導率を有するもの、例えば30W/m・K以上のものが好ましい。また、絶縁部材182としては、断熱部材160よりも熱容量が小さいものが好ましい。これによれば、断熱部材160により圧電素子72に伝わる伝熱量をできるだけ抑える一方で、圧電素子72に伝わった熱は絶縁部材182を通して放熱を促進させることができる。
リード線190は、圧力計測部材170の第2電極173に電気的に接続され、絶縁部材182の貫通孔182a、固定部材181の貫通孔181a、及び外部ハウジング110の貫通路13を通り、外部ハウジング110と絶縁して導出された状態でコネクタ200に導かれる。
すなわち、第2電極173は、リード線190を介して、コネクタ200の端子202に接続され、外部コネクタを介して、電気回路に対して電気的に出力側(プラス側)に接続される。
コネクタ200は、外部ハウジング110のコネクタ連結部116に結合される結合部201、絶縁部材を介して結合部201に固定されると共にリード線190と電気接続される端子202を備えている。端子202は、外部コネクタの接続端子と接続されるようになっている。
位置決め部材250は、電気的絶縁性及び熱的絶縁性を有する絶縁材料を用いて、軸線S方向に伸長する略円筒状に形成され、軸線Sを中心とする円筒状の貫通孔51、外周面53、ダイヤフラム30の可撓平板部31に接する端面252を備えている。
尚、位置決め部材250を形成する絶縁材料は、前述の位置決め部材50,150と同様のものである。
そして、位置決め部材250は、サブハウジング20の内周壁22に嵌合されると共に、貫通孔51内において、ダイヤフラム30の突出部32と、断熱部材160と、第1電極71、圧電素子72及び第2電極173からなる圧力計測部材170と、絶縁部材182とを積層状態で位置決めして保持する。
すなわち、位置決め部材250は、ハウジングの一部をなすサブハウジング20の内側に配置されると共に、突出部32、断熱部材160、圧力計測部材170及び絶縁部材182を貫通孔51に嵌め込んでハウジングの軸線S上に位置決めする役割をなす。
したがって、位置決め部材250を基準として、突出部32、圧力計測部材170を構成する第1電極71、圧電素子72、第2電極173を、両電極の絶縁性を確保しつつ軸線S上に位置決めして、容易に組み付けることができる。
また、位置決め部材250の熱伝導率は、断熱部材160の熱伝導率と同等で、絶縁部材182の熱伝導率よりも小さいことが好ましい。これにより、位置決め部材250を断熱部材としても機能させることができる。
さらに、位置決め部材250は、断熱部材160及び圧力計測部材170を囲繞するように形成されているため、ダイヤフラム30及びハウジングの壁部から圧電素子72に向かう伝熱をより効率良く抑制することができる。
上記第3実施形態に係る圧力センサによれば、ダイヤフラム30に伝達した熱は、断熱部材160により断熱されて、ダイヤフラム30から第1電極71及び圧電素子72への伝熱が抑制される。したがって、圧電素子72に対する熱の影響が抑制され、センサ出力の基準点(零点)の変動を防止でき、所期のセンサ精度を得ることができる。
また、ハウジングは、外部ハウジング110と、外部ハウジング110の内側に嵌め込まれて固定されるサブハウジング20を含み、サブハウジング20には、ダイヤフラム30、位置決め部材250、断熱部材160、圧力計測部材170、及び予荷重付与部材180が配置される。
すなわち、サブハウジング20に対して、ダイヤフラム30、位置決め部材250、断熱部材160、圧力計測部材170、及び予荷重付与部材180を予め組み込んで、センサモジュールM3を形成することができる。
したがって、適用対象物に応じて取付け形状等が異なる場合は、外部ハウジング110のみを適用対象毎に設定して、センサモジュールM3を共用することができる。
図15及び図16は、本発明に係る圧力センサの第4実施形態を示すものであり、前述の第3実施形態に係るセンサモジュールM3における第1電極71の電気的な接続経路及び断熱部材を変更した以外は同一である。したがって、前述の第3実施形態に係る圧力センサと同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第4実施形態に係る圧力センサは、軸線Sを画定する筒状のハウジングとしての外部ハウジング110及びサブハウジング20、ダイヤフラム30、位置決め部材250、断熱部材260、圧力計測部材170、予荷重付与部材180、第1導電体としての圧縮バネ191、第2導電体としてのリード線192、コネクタ200を備えている。
圧縮バネ191は、第1電極71とダイヤフラム30とを電気的に接続するものであり、導電性のバネ材料によりコイル状に形成されている。
そして、圧縮バネ191は、断熱部材260の貫通孔261内において、ダイヤフラム30の突出部32と第1電極71とに接触するように圧縮して配置される。
すなわち、第1電極71は、圧縮バネ191、ダイヤフラム30、及びハウジング(外部ハウジング110及びサブハウジング20)を介して、電気回路に対して電気的にグランド側(マイナス側)に接続される。
リード線192は、前述のリード線190と同様に、第2電極173に電気的に接続され、貫通孔182a,181a、及び貫通路13を通り、外部ハウジング110と絶縁して導出された状態でコネクタ200に導かれる。
すなわち、第2電極173は、リード線192を介して、コネクタ200の端子202に接続され、外部コネクタを介して、電気回路に対して電気的に出力側(プラス側)に接続される。
断熱部材260は、図15及び図16に示すように、電気的絶縁性及び熱的絶縁性を有する絶縁材料を用いて、突出部22及び第1電極71の外径と同等の外径をなす所定高さの円柱状に形成され、軸線Sを中心とする円形の貫通孔261を備えている。
貫通孔261は、圧縮バネ191を伸縮自在に受け入れるように形成されている。
尚、断熱部材260を形成する絶縁材料は、断熱部材60と同様のものである。
そして、断熱部材260は、サブハウジング20の内側において、ダイヤフラム30の突出部32と第1電極71の間に密接して配置される。
すなわち、断熱部材260は、ダイヤフラム30と第1電極71の間に介在するように配置される。
これにより、断熱部材260は、ダイヤフラム30から第1電極71への伝熱を抑制するように機能する。
上記第4実施形態に係る圧力センサによれば、ダイヤフラム30に伝達した熱は、断熱部材260により断熱されて、ダイヤフラム30から第1電極71及び圧電素子72への伝熱が抑制される。したがって、圧電素子72に対する熱の影響が抑制され、センサ出力の基準点(零点)の変動を防止でき、所期のセンサ精度を得ることができる。
また、第1電極71とダイヤフラム30に接続される第1導電体として、断熱部材260の貫通孔261に配置される圧縮バネ191を採用することにより、貫通孔261内において断熱性の高い空気の占める割合を高くでき、より断熱性を向上させることができる。さらに、圧縮バネ191を採用することにより、バネの付勢力を利用して電気的接点を維持することができる。
また、ハウジングは、外部ハウジング110と、外部ハウジング110の内側に嵌め込まれて固定されるサブハウジング20を含み、サブハウジング20には、ダイヤフラム30、位置決め部材250、断熱部材260、圧縮バネ191、圧力計測部材170、及び予荷重付与部材180が配置される。
すなわち、サブハウジング20に対して、ダイヤフラム30、位置決め部材250、断熱部材260、圧縮バネ191、圧力計測部材170、及び予荷重付与部材180を予め組み込んで、センサモジュールM4を形成することができる。
したがって、適用対象物に応じて取付け形状等が異なる場合は、外部ハウジング110のみを適用対象毎に設定して、センサモジュールM4を共用することができる。
図17及び図18は、本発明に係る圧力センサの第5実施形態を示すものであり、前述の第3実施形態に係るセンサモジュールM3における第1電極71の電気的な接続経路、断熱部材、及び位置決め部材を変更した以外は同一である。したがって、前述の第3実施形態に係る圧力センサと同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第5実施形態に係る圧力センサは、軸線Sを画定する筒状のハウジングとしての外部ハウジング110及びサブハウジング20、ダイヤフラム30、位置決め部材350、断熱部材360、圧力計測部材170、予荷重付与部材180、第1導電体としてのリード線291、第2導電体としてのリード線192、コネクタ200を備えている。
リード線291は、第1電極71とダイヤフラム30とを電気的に接続するものであり、断熱部材360を跨ぐように湾曲して形成されている。
そして、リード線291は、断熱部材360の周りで、かつ、位置決め部材350の切り欠き溝354内に配置されて、ダイヤフラム30の突出部32と第1電極71に接続される。
すなわち、第1電極71は、リード線291、ダイヤフラム30、及びハウジング(外部ハウジング110及びサブハウジング20)を介して、電気回路に対して電気的にグランド側(マイナス側)に接続される。
位置決め部材350は、電気的絶縁性及び熱的絶縁性を有する絶縁材料を用いて、軸線S方向に伸長する略円筒状に形成され、軸線を中心とする貫通孔51、外周面53、端面252、切り欠き溝354を備えている。
尚、位置決め部材350を形成する絶縁材料は、前述の位置決め部材50,150,250と同様のものである。
そして、位置決め部材350は、サブハウジング20の内周壁22に嵌合されると共に、貫通孔51内において、ダイヤフラム30の突出部32と、断熱部材360と、第1電極71、圧電素子72及び第2電極173からなる圧力計測部材170と、絶縁部材182とを積層状態で位置決めして保持する。
すなわち、位置決め部材350は、ハウジングの一部をなすサブハウジング20の内側に配置されると共に、突出部32、断熱部材360、圧力計測部材170及び絶縁部材182を貫通孔51に嵌め込んでハウジングの軸線S上に位置決めする役割をなす。
したがって、位置決め部材350を基準として、突出部32、圧力計測部材170を構成する第1電極71、圧電素子72、第2電極173を、両電極の絶縁性を確保しつつ軸線S上に位置決めして、容易に組み付けることができる。
また、位置決め部材350の熱伝導率は、断熱部材360の熱伝導率と同等で、絶縁部材182の熱伝導率よりも小さいことが好ましい。これにより、位置決め部材350を断熱部材としても機能させることができる。
さらに、位置決め部材350は、断熱部材360及び圧力計測部材170を囲繞するように形成されているため、ダイヤフラム30及びハウジングの壁部から圧電素子72に向かう伝熱をより効率良く抑制することができる。
断熱部材360は、電気的絶縁性及び熱的絶縁性を有する絶縁材料を用いて、突出部32及び第1電極71の外径と同等の外径をなす所定高さの円柱状に形成されている。
尚、断熱部材360を形成する絶縁材料は、断熱部材60,260と同様のものである。
そして、断熱部材360は、サブハウジング20の内側において、ダイヤフラム30の突出部32と第1電極71の間に密接して配置される。
すなわち、断熱部材360は、ダイヤフラム30と第1電極71の間に介在するように配置される。
これにより、断熱部材360は、ダイヤフラム30から第1電極71への伝熱を抑制するように機能する。
上記第5実施形態に係る圧力センサによれば、ダイヤフラム30に伝達した熱は、断熱部材360により断熱されて、ダイヤフラム30から第1電極71及び圧電素子72への伝熱が抑制される。したがって、圧電素子72に対する熱の影響が抑制され、センサ出力の基準点(零点)の変動を防止でき、所期のセンサ精度を得ることができる。
また、ハウジングは、外部ハウジング110と、外部ハウジング110の内側に嵌め込まれて固定されるサブハウジング20を含み、サブハウジング20には、ダイヤフラム30、位置決め部材350、断熱部材360、リード線291、圧力計測部材170、及び予荷重付与部材180が配置される。
すなわち、サブハウジング20に対して、ダイヤフラム30、位置決め部材350、断熱部材360、リード線291、圧力計測部材170、及び予荷重付与部材180を予め組み込んで、センサモジュールM5を形成することができる。
したがって、適用対象物に応じて取付け形状等が異なる場合は、外部ハウジング110のみを適用対象毎に設定して、センサモジュールM5を共用することができる。
図19及び図20は、本発明に係る圧力センサの第6実施形態を示すものであり、前述の第3実施形態に係るセンサモジュールM3における第1電極71の電気的な接続経路、断熱部材、予荷重付与部材を変更し、位置決め部材を廃止した以外は同一である。したがって、前述の第3実施形態に係る圧力センサと同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第6実施形態に係る圧力センサは、軸線Sを画定する筒状のハウジングとしての外部ハウジング110及びサブハウジング20、ダイヤフラム30、断熱部材460、圧力計測部材170、予荷重付与部材280、第1導電体としてのリード線391、第2導電体としてのリード線192、コネクタ200を備えている。
予荷重付与部材280は、固定部材281、絶縁部材182により構成されている。
固定部材281は、析出硬化系やフェライト系のステンレス鋼等の金属材料を用いて略円柱状に形成され、軸線Sを中心とする中央領域においてリード線192を通す貫通孔281a、軸線Sを中心とする円柱状の嵌合部281b、嵌合部281cに嵌合された円筒状のスリーブ281cを備えている。
スリーブ281cは、嵌合部281bに嵌合された状態で、第1電極71、圧電素子72、及び第2電極173からなる圧力計測部材170と、絶縁部材182とを軸線S上に位置決めする役割をなす。
尚、スリーブ281cは、嵌合部281bと一体的に形成されてもよい。
すなわち、スリーブ281cは、前述の実施形態における位置決め部材のような役割をなす。
リード線391は、第1電極71と固定部材281のスリーブ281cに電気的に接続されている。
ここで、リード線391は、ダイヤフラム30が受ける圧力に応じて圧電素子72を押圧する第1電極71が移動可能となるように、ボンディングワイヤ等の柔軟性をもつ配線材料により形成されている。
すなわち、第1電極71は、リード線391、固定部材281、及びハウジング(外部ハウジング110及びサブハウジング20)を介して、電気回路に対して電気的にグランド側(マイナス側)に接続される。
断熱部材460は、図20に示すように、電気的絶縁性及び熱的絶縁性を有する絶縁材料を用いて略円柱状に形成され、突出部32を嵌合させる嵌合穴461を備えている。
尚、断熱部材460を形成する絶縁材料は、断熱部材60,260,360と同様のものである。
そして、断熱部材460は、サブハウジング20の内側において、ダイヤフラム30の突出部32を嵌合穴461に嵌合させることで、突出部32と第1電極71の間に密接して配置される。
すなわち、断熱部材460は、ダイヤフラム30と第1電極71の間に介在するように配置される。
これにより、断熱部材460は、ダイヤフラム30から第1電極71への伝熱を抑制ないし防止するように機能する。
上記第6実施形態に係る圧力センサによれば、ダイヤフラム30に伝達した熱は、断熱部材460により断熱されて、ダイヤフラム30から第1電極71及び圧電素子72への伝熱が抑制される。したがって、圧電素子72に対する熱の影響が抑制され、センサ出力の基準点(零点)の変動を防止でき、所期のセンサ精度を得ることができる。
また、ハウジングは、外部ハウジング110と、外部ハウジング110の内側に嵌め込まれて固定されるサブハウジング20を含み、サブハウジング20には、ダイヤフラム30、断熱部材460、リード線391、圧力計測部材170、及び予荷重付与部材280が配置される。
すなわち、サブハウジング20に対して、ダイヤフラム30、断熱部材460、リード線391、圧力計測部材170、及び予荷重付与部材280を予め組み込んで、センサモジュールM6を形成することができる。
したがって、適用対象物に応じて取付け形状等が異なる場合は、外部ハウジング110のみを適用対象毎に設定して、センサモジュールM6を共用することができる。
図21は、本発明に係る圧力センサの第7実施形態を示すものであり、前述の第3実施形態に係るセンサモジュールM3における第1電極71の電気的な接続経路、断熱部材、及び位置決め部材を変更した以外は同一である。したがって、前述の第3実施形態に係る圧力センサと同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第7実施形態に係る圧力センサは、軸線Sを画定する筒状のハウジングとしての外部ハウジング110及びサブハウジング20、ダイヤフラム30、位置決め部材450、断熱部材360、圧力計測部材170、予荷重付与部材380、第1導電体としてのリード線491、第2導電体としてのリード線192、コネクタ200を備えている。
予荷重付与部材380は、固定部材381、絶縁部材182により構成されている。
固定部材381は、析出硬化系やフェライト系のステンレス鋼等の金属材料を用いて略円柱状に形成され、軸線Sを中心とする中央領域においてリード線192を通す貫通孔381a、軸線Sから外れた外側寄りの領域においてリード線491を嵌合させて電気的に接続する嵌合孔381bを備えている。
位置決め部材450は、電気的絶縁性及び熱的絶縁性を有する絶縁材料を用いて、軸線S方向に伸長する略円筒状に形成され、軸線Sを中心とする貫通孔51、外周面53、端面252、リード線491を通す切り欠き溝454を備えている。
尚、位置決め部材450を形成する絶縁材料は、前述の位置決め部材50,150,250,350と同様のものである。
そして、位置決め部材450は、サブハウジング20の内周壁22に嵌合されると共に、貫通孔51内において、ダイヤフラム30の突出部32と、断熱部材360と、第1電極71、圧電素子72及び第2電極173からなる圧力計測部材170と、絶縁部材182とを積層状態で位置決めして保持する。
すなわち、位置決め部材450は、ハウジングの一部をなすサブハウジング20の内側に配置されると共に、突出部32、断熱部材360、圧力計測部材170及び絶縁部材182を貫通孔51に嵌め込んでハウジングの軸線S上に位置決めする役割をなす。
したがって、位置決め部材450を基準として、突出部32、圧力計測部材170を構成する第1電極71、圧電素子72、第2電極173を、両電極の絶縁性を確保しつつ軸線S上に位置決めして、容易に組み付けることができる。
また、位置決め部材450の熱伝導率は、断熱部材360の熱伝導率と同等で、絶縁部材182の熱伝導率よりも小さいことが好ましい。これにより、位置決め部材450を断熱部材としても機能させることができる。
さらに、位置決め部材450は、断熱部材360及び圧力計測部材170を囲繞するように形成されているため、ダイヤフラム30及びハウジングの壁部から圧電素子72に向かう伝熱をより効率良く抑制することができる。
リード線491は、圧力計測部材170の第1電極71に電気的に接続され、位置決め部材450の切り欠き溝454を通り、固定部材381の嵌合孔381bに嵌合されて電気的に接続されている。
ここで、リード線491は、ダイヤフラム30が受ける圧力に応じて圧電素子72を押圧する第1電極71が移動可能となるように、ボンディングワイヤ等の柔軟性をもつ配線材料により形成されている。
すなわち、第1電極71は、リード線491、固定部材381、及びハウジング(外部ハウジング110及びサブハウジング20)を介して、電気回路に対して電気的にグランド側(マイナス側)に接続される。
上記第7実施形態に係る圧力センサによれば、ダイヤフラム30に伝達した熱は、断熱部材360により断熱されて、ダイヤフラム30から第1電極71及び圧電素子72への伝熱が抑制される。したがって、圧電素子72に対する熱の影響が抑制され、センサ出力の基準点(零点)の変動を防止でき、所期のセンサ精度を得ることができる。
また、ハウジングは、外部ハウジング110と、外部ハウジング110の内側に嵌め込まれて固定されるサブハウジング20を含み、サブハウジング20には、ダイヤフラム30、位置決め部材450、断熱部材360、圧力計測部材170、及び予荷重付与部材380が配置される。
すなわち、サブハウジング20に対して、ダイヤフラム30、位置決め部材450、断熱部材360、圧力計測部材170、及び予荷重付与部材380を予め組み込んで、センサモジュールM7を形成することができる。
したがって、適用対象物に応じて取付け形状等が異なる場合は、外部ハウジング110のみを適用対象毎に設定して、センサモジュールM7を共用することができる。
上記実施形態においては、ダイヤフラムとして、可撓板状部31及び突出部32を一体的に備えたダイヤフラム30を示したが、これに限定されるものではなく、可撓板状部31と突出部32が別個に形成されて、可撓板状部31がダイヤフラムとして機能し、突出部32が力伝達部材として機能する構成を採用してもよい。
上記実施形態においては、ハウジングとして、外部ハウジング10,110と、サブハウジング20を含む構成を示したが、これに限定されるものではなく、一つのハウジングを採用してもよい。
以上述べたように、本発明の圧力センサは、熱の影響を抑制して、所期のセンサ精度を確保できるため、特にエンジンの燃焼室内の燃焼ガス等の高温圧力媒体の圧力を検出する圧力センサとして適用できるのは勿論のこと、燃焼ガス以外の高温の圧力媒体あるいはその他の圧力媒体の圧力を検出する圧力センサとしても有用である。
S 軸線
10,110 外部ハウジング
20 サブハウジング
30 ダイヤフラム
31 可撓平板部
32 突出部
50,150,250,350,450 位置決め部材
60,160,260,360,460 断熱部材
70,170 圧力計測部材
71 第1電極
72 圧電素子
73,173 第2電極
80,180,280,380 予荷重付与部材
81,181,281,381 固定部材
82,182 絶縁部材
91 リード線(第1導電体)
92 リード線(第2導電体)
190 リード線(導電体)
191 圧縮バネ(第1導電体)
192 リード線(第2導電体)
291,391,491 リード線(第1導電体)

Claims (16)

  1. 筒状に形成された導電性のハウジングと、
    前記ハウジングの先端に固定されて圧力媒体に曝される導電性のダイヤフラムと、
    前記ハウジングの内側において順次積層された第1電極、圧電素子、及び第2電極からなる圧力計測部材と、
    前記ダイヤフラムに向けて前記圧力計測部材を押圧して予荷重を付与するべく、前記ハウジングの内側に配置された予荷重付与部材と、
    前記ハウジングの内側において前記ダイヤフラムと前記第1電極の間に介在するように配置された断熱部材と、
    を含む、圧力センサ。
  2. 前記ダイヤフラムは、前記ハウジングに固定される可撓板状部と、前記可撓板状部の中央領域から前記ハウジングの内側に突出する突出部を含み、
    前記断熱部材は、前記突出部と前記第1電極との間に介在するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記予荷重付与部材は、前記ハウジングに固定された導電性の固定部材と、前記固定部材と前記第2電極の間に配置された絶縁部材を含む、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の圧力センサ。
  4. 前記絶縁部材の熱伝導率は、前記断熱部材の熱伝導率よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項3に記載の圧力センサ。
  5. 前記断熱部材の体積は、前記絶縁部材の体積よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の圧力センサ。
  6. 前記ハウジングの内側に配置されると共に前記圧力計測部材を嵌め込んで前記ハウジングの軸線上に位置決めするべく、絶縁材料により形成された位置決め部材をさらに含む、
    ことを特徴とする請求項1ないし5いずれか一つに記載の圧力センサ。
  7. 前記予荷重付与部材は、前記ハウジングに固定された導電性の固定部材と、前記固定部材と前記第2電極の間に配置された絶縁部材を含み、
    前記位置決め部材の熱伝導率は、前記絶縁部材の熱伝導率よりも小さい、
    ことを特徴とする請求項6に記載の圧力センサ。
  8. 前記ダイヤフラムは、前記ハウジングに固定される可撓板状部と、前記可撓板状部の中央領域から前記ハウジングの内側に突出する突出部を含み、
    前記位置決め部材は、前記可撓板状部から離隔して配置されている、
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の圧力センサ。
  9. 前記位置決め部材は、前記断熱部材を囲繞するように筒状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項6ないし8いずれか一つに記載の圧力センサ。
  10. 前記位置決め部材は、前記断熱部材を兼ねるように形成されている、
    ことを特徴とする請求項6ないし8いずれか一つに記載の圧力センサ。
  11. 前記断熱部材は、導電性及び断熱性を有するように形成され、
    前記第2電極には、前記ハウジングと絶縁して導出される導電体が接続されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし9いずれか一つに記載の圧力センサ。
  12. 前記断熱部材は、絶縁材料により形成され、
    前記第1電極には、前記ダイヤフラムと接続される第1導電体が接続され、
    前記第2電極には、前記ハウジングと絶縁して導出される第2導電体が接続されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし10いずれか一つに記載の圧力センサ。
  13. 前記第1導電体は、前記断熱部材に設けられた貫通孔内において、前記ダイヤフラムと前記第1電極の間に配置された圧縮バネである、
    ことを特徴とする請求項12に記載の圧力センサ。
  14. 前記予荷重付与部材は、前記ハウジングに固定された導電性の固定部材と、前記固定部材と前記第2電極の間に配置された絶縁部材を含み、
    前記断熱部材は、絶縁材料により形成され、
    前記第1電極には、前記固定部材と接続される第1導電体が接続され、
    前記第2電極には、前記ハウジングと絶縁して導出される第2導電体が接続されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし10いずれか一つに記載の圧力センサ。
  15. 前記断熱部材は、絶縁材料により形成され、
    前記第1電極には、前記ハウジングと絶縁して導出される第1導電体が接続され、
    前記第2電極には、前記ハウジングと絶縁して導出される第2導電体が接続されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし10いずれか一つに記載の圧力センサ。
  16. 前記ハウジングの内側に配置されると共に前記圧力計測部材を嵌め込んで前記ハウジングの軸線上に位置決めするべく、絶縁材料により形成された位置決め部材をさらに含み、
    前記ハウジングは、外部ハウジングと、前記外部ハウジングの内側に嵌め込まれて固定されるサブハウジングを含み、
    前記サブハウジング内には、前記ダイヤフラム、前記位置決め部材、前記断熱部材、前記圧力計測部材、及び前記予荷重付与部材が配置されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし15いずれか一つに記載の圧力センサ。


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