JP4036161B2 - 圧力センサ - Google Patents

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Description

本発明は,圧力を計測する圧力センサに関する。
圧力センサとしては,シリコン基板上に形成した歪ゲージと,シリコン基板を精密にエッチングして形成した圧力検知用のダイヤフラム(以下,素子ダイヤフラムと記載する。)とを有する感圧素子を利用したものがある。この感圧素子は,圧力が作用したときの素子ダイヤフラムのひずみ量を上記歪ゲージを用いて計測することで,上記素子ダイヤフラムに作用する圧力を計測するよう構成してある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら,上記従来の圧力センサにあっては,次のような問題がある。即ち,上記感圧素子は,可動部としての上記素子ダイヤフラムを有している。そのため,可動部である素子ダイヤフラムの耐久性,信頼性を十分に確保するためには,該素子ダイヤフラムの強度,耐久性を十分に確保したり,形状精度を十分に高める等の設計上の配慮が必要であった。
特開2003−57137号公報
本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,耐久性,信頼性に優れた圧力センサを提供しようとするものである。
本発明は,一対のターミナルピンと電気的に接続した感圧素子を配設したコネクタハウジングと,該コネクタハウジングを挿入するセンサハウジングと,上記コネクタハウジングと上記センサハウジングとの間に形成される圧力室とを有し,該圧力室の圧力が上記感圧素子に作用するように構成してなる圧力センサにおいて,
上記感圧素子は,作用する圧力の大きさに応じて電気的抵抗値が変化するセラミック材料を主体とした圧力抵抗効果素子よりなり,
上記コネクタハウジングは,合成樹脂よりなり,上記一対のターミナルピン及び該ターミナルピンと上記感圧素子との接合部及び上記感圧素子全体が,上記コネクタハウジングの内部に埋設されており,
かつ,上記接合部は,弾力性を有する導電性接着剤よりなることを特徴とする圧力センサにある(請求項1)。
本発明の上記圧力センサでは,上記感圧素子としては,上記圧力抵抗効果素子を用いている。該圧力抵抗効果素子によれば,該感圧素子を構成する材料の固有の特性によって,作用する圧力を電気信号に変換できる。そのため,上記圧力抵抗効果素子よりなる感圧素子は,可動する部分を有しておらず,耐久性,信頼性に優れている。
ここで,上記圧力抵抗効果素子とは,セラミック材料を主体とした素子であって,作用する圧力に応じて電気的な抵抗値を変更する素子である。そのため,従来のシリコン基板を用いた感圧素子に比べて耐食性にも優れているので,より一層の耐久性及び信頼性の向上を図ることができる。
また,上記コネクタハウジングは,合成樹脂よりなり,少なくとも上記一対のターミナルピン及び該ターミナルピンと上記感圧素子との上記接合部は,上記コネクタハウジングの内部に埋設してある
この場合には,上記コネクタハウジング内部に上記ターミナルピン及び上記接合部を埋設することにより,上記圧力室のシール性を向上することができる。
また,上記感圧素子全体が,上記コネクタハウジングの内部に埋設されているこの場合には,上記圧力室内に上記感圧素子が露出することがないため,該感圧素子の耐久性を向上することができる。さらに,上記感圧素子全体を上記コネクタハウジングの内部に埋設することによれば,上記コネクタハウジングのシール性を飛躍的に向上することができる。さらにまた,上記感圧素子が上記圧力室に露出していない上記圧力センサによれば,圧力測定対象である流体等が導電性を有するか否かに関わらず,上記圧力室内に直接,導入して圧力を計測することができる。そのため,上記圧力室と,上記圧力計測対象である流体等とを離隔するための手段,例えば,シールダイヤフラム等を省略することができる。
また,上記圧力室に対面する上記感圧素子の素子表面と,上記圧力室との間には,厚さ1mm以下の上記合成樹脂よりなる層が形成されていることが好ましい(請求項2)。
この場合には,上記感圧素子と上記圧力室との間に形成した薄い樹脂膜層を介して,上記感圧素子による圧力測定感度を高く維持することができる。
また,上記コネクタハウジングには,上記感圧素子の出力信号を処理するための処理回路を配設してなることが好ましい(請求項3)。
この場合には,上記処理回路により上記感圧素子の出力信号を前処理することで,上記圧力センサの出力信号をさらに適切な信号に加工することができる。なお,上記処理回路としては,増幅回路,補正回路,フィルタ回路等が考えられ,上記感圧素子による圧力計測の目的,計測状況や,出力信号の特性等に応じて適宜,構成することができる。さらに,上記処理回路は,上記感圧素子を配置する圧力室内や,上記コネクタハウジングから外部に向けて上記ターミナルピンが突出する部分等に配置することができる。さらにまた,上記コネクタハウジング内部に,上記処理回路を埋設することもできる。
参考例1
本発明の参考例にかかる圧力センサ1について,図1〜図5を用いて説明する。本例の圧力センサ1は,図4に示すごとく,一対のターミナルピン10と電気的に接続した感圧素子20を配設したコネクタハウジング30と,該コネクタハウジング30を挿入するセンサハウジング40と,コネクタハウジング30とセンサハウジング40との間に形成される圧力室42とを有してなる圧力センサである。ここでは,圧力室42の圧力が感圧素子20に作用するように構成してある。該圧力センサ1においては,上記感圧素子20は,作用する圧力の大きさに応じて電気的抵抗値が変化する圧力抵抗効果素子よりなる。以下,この内容について詳しく説明する。
本例の圧力センサ1は,図4に示すごとく,シールダイヤフラム43を有するセンサハウジング40に,ターミナルピン10と感圧素子20とを有するコネクタハウジング30を挿入して組み立てたセンサである。すなわち,本例の圧力センサ1は,上記シールダイヤフラム43を介して,圧力計測対象である流体とは隔離された圧力室42を有するものである。そして,この圧力センサ1は,圧力室42に封入した圧力伝達媒体を介して,シールダイヤフラム43に作用する上記流体の圧力を感圧素子20に伝達できるよう構成されている。
本例の感圧素子20は,上記のごとく,作用する圧力の大きさに応じて電気的抵抗値が変化する圧力抵抗効果素子よりなる。本例では,圧力抵抗効果材料であるLa1−xSrMn0を含むセラミクスにより上記感圧素子20を作製した。本例の感圧素子20は,縦2mm横2mmの略矩形状の断面を有する長さ7mmの略4角柱状を呈する素子である。上記コネクタハウジング30は,図1に示すごとく,PPS樹脂よりなる部材である。該コネクタハウジング30は,同図に示すごとく,ターミナルピン10をインサートして一体成形してなると共に,センサハウジング40(図3)に挿入する挿入部35と,外部機器のコネクタ(図示略)と電気的に接続するためのソケット部300とを有している。
コネクタハウジング30における挿入部35は,図1に示すごとく,上記挿入方向に略平行な軸を軸芯とした略円柱形状の挿入基部353と,該挿入基部353よりも小径の挿入先端部351とを有している。そして,該挿入先端部351と挿入基部353との間には,コネクタテーパ面352を配設してある。さらに,この挿入先端部351は,図1に示すごとく,その先端側の外周面には,圧力室42の気密性を保持するためのOリング50及びバックアップリング51(図4参照。)を配設するためのリング溝350を形成してなる。なお,本例のリング溝350は,上記挿入方向の壁面がない不完全な溝形状を呈しており,センサハウジング40(図3参照。)の内表面との組み合わせにより完全な溝形状を形成するよう構成してある。
また,ソケット部300は,図1に示すごとく,外部機器(図示略)から延設された外部コネクタ(図示略)を挿入するよう構成してあると共に,該ソケット部300の内部には,それぞれのターミナルピン10における一方の端部を突出させてある。そして,それぞれのターミナルピン10は,ソケット部300に挿入された外部コネクタの各電極と電気的に接続されるよう構成されている。
上記のターミナルピン10としては,図1に示すごとく,プラス側,グランド側の2本があり,これらのターミナルピン10は,ソケット部300から受圧面32へとコネクタハウジング30を貫通した状態で,コネクタハウジング30内にインサート成形してある。コネクタハウジング30の挿入方向の端面である受圧面32の中央部には,図1及び図2に示すごとく,断面略長方形状を呈する窪みである素子収容部320を形成してある。該素子収容部320には,ターミナルピン10の端部である一対のピン先端部110が突出していると共に,各ピン先端部110の外周には,素子収容部320の底面から,さらに凹む窪み部120を形成してある。
各ピン先端部110及び各窪み部120の断面形状は,図2に示すごとく,略矩形状を呈している。そして,窪み部120の断面形状は,ピン先端部110の断面形状よりもひと回り大きくしてある。本例では,窪み部120の内部にピン先端部110を配置してあり,該ピン先端部110は,その外周全周に渡って,窪み部120が形成する窪み空間と接している。
さらに,窪み部120には,図1及び図2に示すごとく,フッ素系シール材よりなるシール層125を形成してある。本例の圧力センサ1は,ターミナルピン10のピン先端部110とコネクタハウジング30との間隙を,シール層125により確実にシールして,圧力室42の気密性を良好に保持し得るように構成してある。上記素子収容部320においては,図2に示すごとく,所定の間隙を空けて相互に対面するように上記一対のピン先端部110を配置してある。そして,一対のピン先端部110の間隙には,略直方体形状を呈する感圧素子20を配設してある。本例では,一対のピン先端部110と,感圧素子20の両端面とを,ろう付け,ハンダ又は導電性接着剤により接合してある。さらに本例では,素子収容部320の底面と,該底面に対して略平行に対面する感圧素子20の素子表面との間に,1mmの隙間G(図1参照。)を空けた状態で,感圧素子20を保持してある。
上記センサハウジング40は,ステンレススチールよりなると共に,図3に示すごとく,上記コネクタハウジング30を挿入する側に,上記挿入部35を挿入する凹部45と,該凹部45に収容した挿入部35をかしめ固定するためのかしめ部41とを有している。センサハウジング40における凹部45は,図3に示すごとく,上記挿入先端部351を挿入する略円柱形状の内周面を形成する第1凹部451と,上記挿入基部353を挿入する略円柱形状の第2凹部453とを有している。そして,該第2凹部453と上記第1凹部451との間に,センサテーパ面452を形成してある。
センサテーパ面452は,図3に示すごとく,Oリング50を外挿したコネクタハウジング30を滑らかに挿入できるように,その挿入方向とのなす角を25度に設定してある。また,凹部45の底面部分には,図3に示すごとく,シールダイヤフラム43を配設してある。該シールダイヤフラム43は,その外周部に略一致して配置した平板リング状のシールリング(図示略)と共にレーザ溶接してある。
さらに,センサハウジング40は,図3に示すごとく,シールダイヤフラム43の被計測環境側に圧力計測対象としての流体,気体等をシールダイヤフラム43側へ導入する圧力導入孔441と,圧力計測対象としての流体等を収容する配管パイプ等に対して圧力センサ1を取り付けるためのネジ部442とを有している。上記のごとく構成されたコネクタハウジング30とセンサハウジング40とを組み立てて製造した圧力センサ1は,図4に示すごとく,コネクタハウジング30を挿入したセンサハウジング40のかしめ部41を内径方向に変形(図3参照。)させてある。このようにかしめ部41を内径方向に変形させることにより,かしめ部41を,コネクタハウジング30の挿入基部353に係合させ,センサハウジング40とコネクタハウジング30とを組み立ててある。コネクタハウジング30とセンサハウジング40とは,図4に示すごとく,それぞれが有するコネクタテーパ面352とセンサテーパ面452とを当接させることにより,両者の挿入方向の位置を規制してある。そのため,コネクタハウジング30の先端面とセンサハウジング40の凹部45の底部との間に,一定の微小な隙間を形成することができる。
本例の圧力センサ1は,図4に示すごとく,コネクタハウジング30の受圧面32とセンサハウジング40のシールダイヤフラム43とが対峙して形成された空間に圧力室42を有している。そして,この圧力室42には,上記圧力伝達媒体としてシリコンオイルを充填してある。また,この圧力室42は,コネクタハウジング30のリング溝350に装着したOリング50及びバックアップリング51によりシールしてある。特に,本例のOリング50は,リング溝350に配置したバックアップリング51により保持され,高圧にも耐え得るよう構成してある。
また,本例の圧力センサ1は,図4に示すごとく,センサハウジング40に設けられたねじ部442により,圧力計測対象としての流体等を収容する配管パイプ等に取り付けられるよう構成してある。そして,圧力導入孔441を経由してシールダイヤフラム43側に導入される圧力計測対象としての流体の圧力は,シールダイヤフラム43を介して圧力室42に充填されたシリコンオイルに伝達され,感圧素子20の素子表面に作用するように構成してある。
以上のように構成した本例の圧力センサ1は,上記La1−xSrMn0を含むセラミックスよりなる上記圧力抵抗効果素子としての感圧素子20を利用したセンサである。従来のシリコン基板を用いた感圧素子に比べて耐食性に優れた上記感圧素子20によれば,圧力センサ1の耐久性,信頼性を向上することができる。また,本例の圧力センサ1では,感圧素子20の素子表面のうちターミナルピン10を接合する端面を除く全ての素子表面に対して,上記圧力室42の圧力が直接作用するように構成してある。そのため,本例の圧力センサ1によれば,高感度に圧力を計測することができる。なお,図5に示すごとく,コネクタハウジング30,感圧素子20及びターミナルピン10の表面等,上記圧力室42に露出する表面に,パリレンコーティングによるコーティング被膜400を形成することも良い。この場合には,上記コーティング被膜400により,計測対象である圧力流体から感圧素子20等を隔離できるため,センサハウジング40のシールダイヤフラム43(図3)を省略することができる。
参考例2
本例は,参考例1を基にして,コネクタハウジングのインサート成形方法を変更した例である。本例について,図6〜図11を用いて説明する。本例のコネクタハウジング30(図7)を樹脂成形により作製するに当たっては,図6に示すごとく,予め,感圧素子20の両端面にターミナルピン10を接合しておき,これをインサートした状態でインサート成形を実施した。
ここでは,各ターミナルピン10と感圧素子20とを形状精度良く接合するため,図示しない組み付け治具に各部品をセットしたうえで,ターミナルピン10と感圧素子20とをろう付け,ハンダ又は導電性接着剤により接合した。そして,図7に示すごとく,予め,感圧素子20及びターミナルピン10を一体的にインサートした状態で,コネクタハウジング30をインサート成形により作製した。本例では,インサート成形する際,感圧素子20の外周側に成形中子331(図8参照。)をはめ込むことにより,コネクタハウジング30の受圧面32に凹む素子開口部330を形成した。これに代えて、成形型で同様の素子開口部を形成することもできる。
この素子開口部330は,図9,10に示すごとく,感圧素子20の素子表面のうち,ターミナルピン10との接合面と,ソケット部300側の端面を除く3面を露出するように形成してある。そして,素子開口部330では,ターミナルピン10の受圧面32側の端部は,完全にコネクタハウジング30の内部に埋設された状態にしてある。以上のような本例のコネクタハウジング30によれば,ターミナルピン10が圧力室42に露出することがない。そのため,ターミナルピン10の外周面とコネクタハウジング30との間隙をシールするためのシール構造を省略することができる。なお,その他の構成及び作用効果については参考例1と同様である。
参考例3
本例は,参考例1の圧力センサを基にして,コネクタハウジングに電気回路を配設した例である。本例について図11〜図13を用いて説明する。本例のコネクタハウジング30は,図11に示すごとく,感圧素子20と,素子収容部320の底面との間に,感圧素子20の出力を増幅する電気回路を構成した略円形状を呈する回路基板200を配置してある。また,コネクタハウジング30には,図12に示すごとく,感圧素子20に接続した一対のターミナルピン10に加えて,回路基板200への電源供給用のターミナルピン15と,回路基板200の出力に接続したターミナルピン15とをインサート成形してある。
本例のコネクタハウジング30は,図12に示すごとく,シールダイヤフラム43(図11参照。)と対面する受圧面32に,略円形状を呈する素子収容部320を設けてなる。そして,回路基板200は,図12に示すごとく,素子収容部320の内径よりもわずかに小さく形成してあり,該素子収容部320に収容できるように構成してある。
素子収容部320に収容した回路基板200には,図11及び図12に示すごとく,感圧素子20に接合するピン先端部110を貫通させる貫通孔を穿孔してある。そして,ピン先端部110を貫通させたとき,貫通孔の周辺に配設したプリントパターンと,ターミナルピン10とが電気的に接続するように構成してある。さらに,回路基板200には,上記2本のターミナルピン15を電気的に接続してある。2本のターミナルピン15のうちの一方は,回路基板200に動作電圧を供給するためのものであり,他方は,回路基板200により増幅した出力信号を出力するためのものである。
そして,本例の回路基板200は,上記一対のターミナルピン10間に接続した感圧素子20の出力信号を増幅し,上記ターミナルピン15を介して,増幅した信号を外部に出力するように構成してある。なお,その他の構成及び作用効果については,参考例1と同様である。さらになお,回路基板200としては,上記のような増幅回路に限定されるものではなく,感圧素子20の出力信号から特定周波数成分を選択的に除去等するフィルタ回路や,感圧素子2の出力特性を補正するための補正回路を構成することもできる。また,本例では,回路基板200を圧力室42内に配置したが,その他,図13に示すごとく,ソケット部300に配置することもできる。さらにまた,ターミナルピン10,15等と共に,コネクタハウジング30の内部に,回路基板をインサート成形することもできる。
実施例1
本例は,参考例2を基にして,コネクタハウジング30内部に感圧素子20を埋設すると共に,シールダイヤフラムを省略した例である。本例について,図14〜図19を用いて説明する。本例では,図14及び図15に示すごとく,コネクタハウジング30の内部に感圧素子20を埋設してあり,コネクタハウジング30の外表面として,感圧素子20が露出しないようにしてある。さらに,本例では,感圧素子20とターミナルピン10とを,弾力性を有する導電性接着剤よりなる接合部101(図18参照。)を介設して接合してある。
本例のコネクタハウジング30をインサート成形により作製するに当たっては,参考例2の成形中子と同様に,U字状の断面形状を有する成形中子(図示略)を用いた。本例の成形中子は,参考例2の成形中子と相違して感圧素子20の外周と所定の間隙を空けた状態で,成形型内に配置できるように構成してある。そして,本例のコネクタハウジング30は,図16に示すごとく,感圧素子20の外周を取り巻くように凹む圧力作用部340を,上記受圧面32に形成してなる。特に,本例では,上記圧力作用部340に対面する感圧素子20の素子表面と,圧力作用部340との間の樹脂部分の膜厚Tが,0.5mmとなるよう,上記コネクタハウジング30のインサート成形を実施した。
以上のように本例のコネクタハウジング30では,ターミナルピン10及び感圧素子20を,コネクタハウジング30をなす樹脂材料の内部に埋設することができる。すなわち,本例の圧力センサでは,コネクタハウジング30における圧力室42に露出する受圧面32を,全て樹脂表面によって構成することができる。そのため,上記圧力センサ1では,図14に示すごとく,シールダイヤフラムを省略して,上記受圧面32に対して直接的に圧力が作用するという構成を容易に実現することができる。また,ターミナルピン10及び感圧素子20をコネクタハウジング30の内部に埋設することで,圧力室42のシール性を向上でき,圧力センサ1の耐久性,信頼性を高くすることができる。
特に,本例では,上記感圧素子20の素子表面を覆う樹脂部分の膜厚T(図16)を0.5mmとしてある。そのため,圧力室42から感圧素子20への圧力伝達が阻害されるおそれが少ない。それ故,本例の圧力センサ1では,精度の良い圧力測定が可能である。さらに,本例の圧力センサ1では,図17に示すごとく,上記感圧素子20の素子表面を3方向から取り囲むように圧力作用部340を形成してあるため,感圧素子20の3面に圧力を作用させることができる。さらにまた,本例の圧力センサ1では,図18に示すごとく,感圧素子20とターミナルピン10とを,弾力性を有する導電性接着剤による接合部101を介設して接合してある。そして,弾性的に保持された感圧素子20は,受圧面32側から作用した圧力により,その圧力の作用方向に微小な変位を生じることになる。そうすると,感圧素子20に対しては,コネクタハウジング30の応力としての圧力が,受圧面32と反対側の裏面にも作用させることができる。
そのため,コネクタハウジング30の内部で弾性的に保持した感圧素子20によれば,受圧面積をさらに拡大して,感圧素子20の感度を高めることができる。それ故,コネクタハウジング30内部に感圧素子20を埋設したことにより生じる弊害,例えば,圧力感度の低下等が生じるおそれをさらに抑制することができる。なお,その他の構成及び作用効果については,参考例2と同様である。さらになお,上記のごとく感圧素子20を弾性的に保持する方法としては,本例の弾力性を有する接合部101による接合する方法に限定されるものではなく,図19に示すごとく,感圧素子20を把持し得る弾性力を発揮する弾性変形部102を,ターミナルピン10に配設する方法も考えられる。
参考例1における,コネクタハウジングの構造を示す断面図。 参考例1における,コネクタハウジングの受圧面を示す正面図。 参考例1における,センサハウジングの構造を示す断面図。 参考例1における,圧力センサの構造を示す断面図。 参考例1における,受圧面にコーティング被膜を形成したコネクタハウジングを含む圧力センサの構造を示す断面図。 参考例2における,インサートするターミナルピンと感圧素子との接合状態を示す説明図。 参考例2における,コネクタハウジングの構造を示す断面図。 参考例2における,コネクタハウジングの成形に適用する成形中子を示す説明図。 参考例2における,コネクタハウジングの受圧面を示す正面図。 参考例2における,コネクタハウジングの受圧面の断面構造を示す図で,図9におけるA−A線矢視断面図。 参考例3における,圧力センサの構造を示す断面図。 参考例3における,コネクタハウジングの受圧面を示す正面図。 参考例3における,コネクタハウジングのソケット部を示す断面図。 実施例1における,圧力センサの構造を示す断面図。 実施例1における,圧力センサの受圧面を示す正面図。 実施例1における,感圧素子のインサート構造を示す図14におけるB−B線矢視断面図。 実施例1における,圧力室側から感圧素子に作用する圧力方向を示す説明図。 実施例1における,コネクタハウジング側から感圧素子に作用する応力を示す説明図。 実施例1における,その他のコネクタハウジングにおける感圧素子とターミナルピンとの接続構造を示す断面図。
符号の説明
1 圧力センサ
10 ターミナルピン
110 ピン先端部
120 窪み部
20 感圧素子
30 コネクタハウジング
35 挿入部
350 リング溝
351 挿入先端部
352 コネクタテーパ面
353 挿入基部
40 センサハウジング
42 圧力室
45 凹部

Claims (3)

  1. 一対のターミナルピンと電気的に接続した感圧素子を配設したコネクタハウジングと,該コネクタハウジングを挿入するセンサハウジングと,上記コネクタハウジングと上記センサハウジングとの間に形成される圧力室とを有し,該圧力室の圧力が上記感圧素子に作用するように構成してなる圧力センサにおいて,
    上記感圧素子は,作用する圧力の大きさに応じて電気的抵抗値が変化するセラミック材料を主体とした圧力抵抗効果素子よりなり,
    上記コネクタハウジングは,合成樹脂よりなり,上記一対のターミナルピン及び該ターミナルピンと上記感圧素子との接合部及び上記感圧素子全体が,上記コネクタハウジングの内部に埋設されており,
    かつ,上記接合部は,弾力性を有する導電性接着剤よりなることを特徴とする圧力センサ。
  2. 請求項1において,上記圧力室に対面する上記感圧素子の素子表面と,上記圧力室との間には,厚さ1mm以下の上記合成樹脂よりなる層が形成されていることを特徴とする圧力センサ。
  3. 請求項1又は2において,上記コネクタハウジングには,上記感圧素子の出力信号を処理するための処理回路を配設してなることを特徴とする圧力センサ。
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