JP2020016395A - 恒湿度空調システム - Google Patents

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【課題】1日24時間連続運転する恒湿度空調システムにおいて、臭気を発生させることなく、室内湿度を高精度で制御する。【解決手段】本発明に係る恒湿度空調システム10は、取入外気の変動に対応して制御される前記第1の温水コイル18および第1の気化式加湿器19と、第1の温水コイル18および前記第1の気化式加湿器19より空気の流通方向の下流側に配置され、室内環境の変動に対応して制御される第2の温水コイル20および第2の気化加湿器21と、を備えていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、室内環境を予め設定した条件に保持するために設けられる恒湿度空調システムに関する。
一般に、工場や研究所のクリーンルーム、実験用動物飼育室、病院の手術室等の施設では、室内環境を一定の温湿度に保つことが厳格に求められるため、様々な空調システムが提案されている。
従来のこの種の空調システムとしては、例えば、特許文献1に記載されているように、ハウジングの内部に、加熱コイルを前段コイルと後段コイルの二つに分岐して設け、気化式加湿器を、前段コイルの下流側の第1加湿器と、後段コイルの下流側の第2加湿器の2段構成としたものが知られている。
特開2001−317795号公報
しかしながら、上記した従来の特許文献1に記載された発明では、室内の湿度を高精度で制御できないという問題がある。また、中間期など、加湿量が少なくなる時期でも第1加湿器と第2加湿器の2段で加湿を行うため、加湿給水量を節約できないという問題もある。
さらに、1日24時間連続運転する場合に、加湿器で増殖したカビや細菌類から臭気が発生するといいった問題もある。
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、1日24時間連続運転する恒湿度空調システムにおいて、臭気を発生させることがなく、室内湿度を高精度で制御することのできる恒湿度空調システムを提供することを目的とする。
本発明に係る恒湿度空調システムは、取入外気の変動に対応して制御される第1の温水コイルおよび第1の気化式加湿器と、前記第1の温水コイルおよび前記第1の気化式加湿器より空気の流通方向の下流側に配置され、室内環境の変動に対応して制御される第2の温水コイルおよび第2の気化加湿器と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係る恒湿度空調システムは、前記第1の気化式加湿器の加湿量能力と前記第2気化式加湿器の加湿量能力との比率が、80:20〜65:35の範囲になるように設定されているのが好ましい。
本発明に係る恒湿度空調システムにおいて、前記第1の温水コイルは、前記第1の気化式加湿器の空気の流通方向の上流側に配置される一次冷温水コイルであり、前記第2の温水コイルは、前記前記第2の気化式加湿器の空気の流通方向の上流側に配置される二次温水コイルであり、前記第2の気化式加湿器より空気の流通方向の下流側に配置される再熱温水コイルおよび再冷冷水コイルをさらに備えていても良い。
本発明に係る恒湿度空調システムにおいて、前記第1の気化式加湿器および前記第2の気化式加湿器はそれぞれ複数の加湿モジュールに分割されており、前記第1の気化式加湿器の前記複数の加湿モジュールのうちの少なくとも1つの加湿モジュールおよび前記第2の気化式加湿器の前記複数の加湿モジュールのうちの少なくとも1つの加湿モジュールへの給水がそれぞれ予め設定された順番に従って所定時間停止されるように制御されるのが好ましい。
本発明に係る恒湿度空調システムにおいて、前記第1の気化式加湿器の前記加湿モジュールおよび前記第2の気化式加湿器の前記加湿モジュールは、空気の流通方向から見て重なる位置の加湿モジュールへの給水が同時に停止されないように制御されるのが好ましい。
本発明によれば、1日24時間連続運転する恒湿度空調システムにおいて、臭気の発生を防止することができ、室内湿度を高精度で制御することができる等、種々の優れた効果を得ることができる。
本発明の実施の形態に係る恒湿度空調システムを示す構成図である。 本発明の実施の形態に係る恒湿度空調システムの作用を示す空気線図である。 本発明の実施の形態に係る恒湿度空調システムにおいて第1の気化式加湿器と第2の気化式加湿器の制御方法を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る恒湿度空調システムにおいて第1の気化式加湿器と第2の気化式加湿器の制御方法を示す表である。 本発明の実施の形態に係る恒湿度空調システムの各位置における露点温度の時間変化を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る恒湿度空調システムについて説明する。ここで、図1は本発明の実施の形態に係る恒湿度空調システム10を示す構成図である。
[恒湿度空調システム10の構成]
図1に示されているように、本実施の形態に係る恒湿度空調システム10は、全外気の空調機11と、外気取入口12から空調機11の入口側に接続される外気取入ダクト13と、空調機11の出口側から室内の各吹出口14に接続される給気ダクト15と、を備えている。
空調機11には、空気の流通方向の上流側から下流側に向かって順に、プレフィルタ16、中性能フィルタ17、第1の温水コイルとしての一次冷温水コイル18、第1の気化式加湿器19、第2の温水コイルとしての二次温水コイル20、第2の気化式加湿器21、再熱温水コイル22、再冷冷水コイル23、および送風機24が配設されている。
第1の気化式加湿器19の加湿量能力は第2気化式加湿器21の加湿量能力より大きく設定されており、好ましくは、第1の気化式加湿器19の加湿量能力と第2気化式加湿器21の加湿量能力との比率は、80:20〜65:35の範囲になるように設定されている。
一次冷温水コイル18には、一次冷水管25および一次温水管26が接続されている。一次冷水管25には、一次冷水二方弁27が設けられ、一次温水管26には、一次温水二方弁28が設けられている。
第1の気化式加湿器19は、4分割された加湿モジュール19a,19b,19c,19d(図3参照)を備えている。各加湿モジュール19a,19b,19c,19dには、それぞれ、加湿給水管29a,29b,29c,29dが接続されており、加湿給水管29a,29b,29c,29dには市水から給水される。加湿給水管29a,29b,29c,29dには、それぞれ、給水電磁弁30a,30b,30c,30dが設けられている。また、第1の気化式加湿器19の下部には、排水管31が接続されている。
二次温水コイル20には、二次温水管32が接続され、二次温水管32には、二次温水二方弁33が設けられている。二次温水管32は一次温水管26とは独立して配管され、二次温水二方弁33は一次温水二方弁28とは独立して制御されるようになっている。
第2の気化式加湿器21は、第1の気化式加湿器19の加湿モジュール19a,19b,19c,19dに対応するように4分割された加湿モジュール21a,21b,21c,21d(図3参照)を備えている。各加湿モジュール21a,21b,21c,21dには、それぞれ、加湿給水管34a,34b,34c,34dが接続されており、加湿給水管34a,34b,34c,34dには市水から給水される。加湿給水管34a,34b,34c,34dには、それぞれ、給水電磁弁35a,35b,35c,35dが設けられている。また、第2の気化式加湿器21の下部には、排水管36が接続されている。
二次温水コイル20と第2の気化式加湿器21の間の空気流通経路には、4本の露点温度センサー37a,37b,37c,37dが配置されている。
再熱温水コイル22には、再熱温水管38が接続され、再熱温水管38には、再熱温水二方弁39が設けられている。また、再冷冷水コイル23には、再冷冷水管40が接続され、再冷冷水管40には、再冷冷水二方弁41が設けられている。
外気取入ダクト13には、空調機11の入口側の近傍位置に外気露点温度センサー42が配置されている。給気ダクト15には、空調機11の出口側の近傍位置に露点温度センサー43および給気温度センサー45が設置されている。また、室内には、温湿度センサー44が設置されている。
[恒湿度空調システム10の作用]
次に、図1に加えて図2〜図4を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る恒湿度空調システム10の作用について説明する。なお、以下の説明では、室内の温湿度設定条件を24℃、50%とする。ここで、図2は恒湿度空調システム10の作用を示す空気線図、図3は恒湿度空調システム10において第1の気化式加湿器19と第2の気化式加湿器21の制御方法を示す模式図、図4は恒湿度空調システム10において第1の気化式加湿器19と第2の気化式加湿器21の制御方法を示す表である。
(冬期加湿時の作用)
まず、冬期加湿時における恒湿度空調システム10の作用について説明する。
外気取入口12から取り入れられた外気は、外気取入ダクト13を介して空調機11に流入し、プレフィルタ16および中性能フィルタ17によって空気中の塵埃を除去された後、一次冷温水コイル18を通過する。
一次冷温水コイル18では、外気露点温度センサー42により検出された外気露点温度が所定温度より低いことから、一次冷水二方弁27が閉鎖されると共に一次温水二方弁28が開放され、一次冷温水コイル18に温水(例えば入口温度45℃、出口温度40℃)が供給される。一次冷温水コイル18の流量は、二次温水コイル20の出口側に設置されている4本の露点温度センサー37a,37b,37c,37dの平均露点温度に基づき、一次温水二方弁28の開度が調整されることで制御され、一次冷温水コイル18を通過した空気は、図2に示されているように空気線図上でA点からB点まで加熱される。
一次冷温水コイル18を通過して加熱された空気は、第1の気化式加湿器19を通過する。第1の気化式加湿器19では、外気露点温度センサー42が検出した外気露点温度に基づき、加湿モジュール19a,19b,19c,19dの運転台数が決定され、決定された台数の加湿モジュール19a〜19dの給水電磁弁30a〜30dが開放される。
この時、給水電磁弁30a〜30dのうちの必ず1つの給水電磁弁30a〜30dは閉鎖され、図3に示されているように、少なくとも1台の加湿モジュール(例えば、19a)への給水が停止され、乾燥状態が24時間維持される。給水が停止される加湿モジュール19a〜19dは予め決められた順番に従って24時間停止される。このように第1の気化式加湿器19がローテーション運転されることにより、すべての加湿モジュール19a〜19dは少なくとも4日毎に給水停止され、乾燥されるため、加湿モジュール上でのカビや細菌類の発生が阻害され、カビや細菌類による臭気の発生を防止することができる。
第1の気化式加湿器19を通過した空気は、図2に示されているように空気線図上でB点からC点まで加湿された後、二次温水コイル20を通過し、二次温水コイル20に供給される温水(例えば入口温度45℃、出口温度40℃)により加熱される。二次温水コイル20の流量は、空調機11の出口側の給気ダクト15に設置されている露点温度センサー43が検出した露点温度に基づき、二次温水二方弁33の開度が調整されることで制御され、二次温水コイル20を通過した空気は、図2に示されているように空気線図上でC点からD点まで加熱される。
二次温水コイル20を通過して加熱された空気は、第2の気化式加湿器21を通過する。第2の気化式加湿器21では、4本の露点温度センサー37a,37b,37c,37dの平均露点温度に基づき、加湿モジュール21a,21b,21c,21dの運転台数が決定され、決定された台数の加湿モジュール21a〜21dの給水電磁弁34a〜34dが開放される。
この時、室内温湿度センサー44の検出値により第2の気化式加湿器21の露点温度の設定値を変更するカスケード制御を行う。また、第1の気化式加湿器19の場合と同様に、給水電磁弁34a〜34dのうちの必ず1つの給水電磁弁34a〜34dは閉鎖され、図3に示されているように、少なくとも1台の加湿モジュール(例えば、21b)への給水が停止され、乾燥状態が24時間維持される。給水が停止される加湿モジュール21a〜21dは予め決められた順番に従って24時間停止される。このように第2の気化式加湿器21がローテーション運転されることにより、すべての加湿モジュール21a〜21dは少なくとも4日毎に給水停止され、乾燥されるため、加湿モジュール上でのカビや細菌類の発生が阻害され、カビや細菌類による臭気の発生を防止することができる。
また、この時、図3に示されているように、第1の気化式加湿器19の加湿モジュール19a〜19dおよび第2の気化式加湿器21の加湿モジュール21a〜21dは、空気の流通方向から見て重なる位置の加湿モジュールへの給水が同時に停止されないように制御される。これにより、空気のショートサーキットを防止することができるため、湿度制御を高精度で行うことができる。
また、この時、第2の気化式加湿器21が台数運転されるのは、第2の気化式加湿器21に流入する空気の露点温度が少なくとも第1の気化式加湿器19の出口露点温度以上の場合に限られることから、第1の気化式加湿器19が運転されている条件下では第2の気化式加湿器21は必ず3台運転される。したがって、第1の気化式加湿器19が運転されている場合、第1の気化式加湿器19と第2の気化式加湿器21は、図4に示されているように、全部で28通りの組合せでそれぞれローテーション運転される。
第2の気化式加湿器21を通過した空気は、図2に示されているように空気線図上でD点からE点まで加湿された後、再熱温水コイル22および再冷冷水コイル23を通過する。再熱温水コイル22と再冷冷水コイル23の流量は、室内に設置されている温湿度センサー44が検出した温度に基づき、給気温度センサー45の設定値が変更され、再熱温水二方弁39または再冷冷水二方弁41の開度が調整されることで制御される。この場合、図2の空気線図上では、再熱処理および再冷処理が不要のケースを示しているため、第2の気化式加湿器21を通過した空気は、そのまま図2のE点の状態で、送風機24によって空調機11から送出される。空調機11から送出された空気は、給気ダクト15を通って室内に吹き出され、室内は、F点(24℃、50%)の状態になる。
なお、室内の熱負荷が少ない場合には、第2の気化式加湿器21を通過した空気は、再熱温水コイル22によって加熱され、図2の空気線図上のE点とF点の間の点で空調機11から送出される。一方、室内の熱負荷が多い場合には、第2の気化式加湿器21を通過した空気は、再冷冷水コイル23によって冷却され、図2の空気線図上のE点より左側の点で空調機11から送出される。
(夏期除湿時の作用)
次に、夏期加除湿時における恒湿度空調システム10の作用について説明する。
上記した冬期加湿時と同様に、外気取入口12から空調機11に流入してプレフィルタ16および中性能フィルタ17によって空気中の塵埃を除去された空気は、一次冷温水コイル18を通過する。
一次冷温水コイル18では、外気露点温度センサー42が検出した外気露点温度が所定温度より高いことから、一次冷水二方弁27が開放されると共に一次温水二方弁28が閉鎖され、一次冷温水コイル18に冷水が供給される。一次冷温水コイル18の流量は、二次温水コイル20の出口側に設置されている4本の露点温度センサー37a,37b,37c,37dの平均露点温度に基づき、一次冷水二方弁27の開度が調整されることで制御され、一次冷温水コイル18を通過した空気は、冷却されると共に除湿される。
一次冷温水コイル18を通過して冷却除湿された空気は、いずれもオフ状態となっている、第1の気化式加湿器19、二次温水コイル20、第2の気化式加湿器21を通過した後、再熱温水コイル22および再冷冷水コイル23を通過する。再熱温水コイル22と再冷冷水コイル23の流量は、室内に設置されている温湿度センサー44が検出した値に基づき、再熱温水二方弁39または再冷冷水二方弁41の開度が調整されることで制御される。
再熱温水コイル22および再冷冷水コイル23を通過した空気は、送風機24によって空調機11から送出される。空調機11から送出された空気は、給気ダクト15を通って室内に吹き出される。
(中間期の作用)
次に、中間期における恒湿度空調システム10の作用について説明する。
上記した冬期加湿時と同様に、外気取入口12から空調機11に流入してプレフィルタ16および中性能フィルタ17によって空気中の塵埃を除去された空気は、一次冷温水コイル18を通過する。
一次冷温水コイル18では、外気露点温度センサー42が検出した外気露点温度が所定温度より高いことから、一次冷水二方弁27が開放されると共に一次温水二方弁28が閉鎖され、一次冷温水コイル18に冷水が供給される。一次冷温水コイル18の流量は、二次温水コイル20の出口側に設置されている4本の露点温度センサー37a,37b,37c,37dの平均露点温度に基づき、一次冷水二方弁27の開度が調整されることで制御され、一次冷温水コイル18を通過した空気は、冷却されると共に除湿される。
中間期は、第1の気化式加湿器19と第2の気化式加湿器21の設定値を変更することで第2の気化式加湿器21だけを運転可能とすると共に、室内温湿度センサー44の検出値により第2の気化式加湿器21の露点温度の設定値を変更するカスケード制御を行う。これにより、一次冷温水コイル18を通過して冷却除湿された空気は、オフ状態となっている第1の気化式加湿器19を通過した後、二次温水コイル20を通過する。二次温水コイル20の流量は、露点温度センサー43が検出した露点温度に基づき、二次温水二方弁33の開度が調整されることで制御され、二次温水コイル20を通過した空気は、加熱される。
二次温水コイル20を通過して加熱された空気は、第2の気化式加湿器21を通過する。第2の気化式加湿器21では、4本の露点温度センサー37a,37b,37c,37dの平均露点温度に基づき、加湿モジュール21a,21b,21c,21dの運転台数が決定され、決定された台数の加湿モジュール21a〜21dの給水電磁弁34a〜34dが開放される。
この時、給水電磁弁34a〜34dのうちの必ず1つの給水電磁弁34a〜34dは閉鎖され、図3に示されているように、少なくとも1台の加湿モジュール(例えば、21b)への給水が停止され、乾燥状態が24時間維持される。給水が停止される加湿モジュール21a〜21dは予め決められた順番に従って24時間停止される。このように第2の気化式加湿器21がローテーション運転されることにより、すべての加湿モジュール21a〜21dは少なくとも4日毎に給水停止され、乾燥されるため、加湿モジュール上でのカビや細菌類の発生が阻害され、カビや細菌類による臭気の発生を防止することができる。
第2の気化式加湿器21を通過して加湿された空気は、再熱温水コイル22および再冷冷水コイル23を通過する。再熱温水コイル22と再冷冷水コイル23の流量は、室内に設置されている温湿度センサー44が検出した値に基づき、再熱温水二方弁39または再冷冷水二方弁41の開度が調整されることで制御される。
再熱温水コイル22および再冷冷水コイル23を通過した空気は、送風機24によって空調機11から送出され、給気ダクト15を通って室内に吹き出される。
[恒湿度空調システム10の効果]
上記した本発明の実施の形態に係る恒湿度空調システム10によれば、一次冷温水コイル18および第1の気化式加湿器19を制御することで比較的大きな取入外気の変動(外乱)に対して余裕を持って追随することができると共に、二次温水コイル20および第2の気化加湿器21を制御することで比較的小さな室内湿度の変動に対して細かく追随することができるため、室内の湿度を高精度で所定値に保つことができる。
例えば、図5は本発明の実施の形態に係る恒湿度空調システム10において、取入外気の露点温度の時間変化に応じて、第1の気化式加湿器19の出口、第2の気化式加湿器21の出口、空調機11の出口、および室内の各位置における露点温度が時間の経過に伴ってどのように変化するかを計測した結果を示しているが、これによれば、取入外気の露点温度が大きく変化する場合でも、室内の露点温度の変化は、±0.4℃以内で、相対湿度の変化は、±2%以内に納まっており、高精度で制御できることが分かる。
また、本発明の実施の形態に係る恒湿度空調システム10によれば、第1の気化式加湿器19および第2の気化式加湿器21がローテーション運転されることにより、4分割された加湿モジュール19a〜19d、21a〜21dは少なくとも4日毎に給水停止され、乾燥状態になるため、加湿モジュール上でのカビや細菌類の発生が阻害され、カビや細菌類による臭気の発生を防止することができる。
なお、上記した本発明の実施の形態に係る恒湿度空調システム10では、全外気の空調機11を採用しているが、これは単なる例示に過ぎず、全外気以外の空調機であっても本発明を適用することは可能である。
また、上記した本発明の実施の形態に係る恒湿度空調システム10では、第1の気化式加湿器19および第2の気化式加湿器21が、それぞれ、4つの加湿モジュール19a〜19dおよび21a〜21dに分割されているが、複数に分割されていれば、2分割、3分割、或いは、5分割以上されていても良い。この場合、加湿モジュールの分割数に対応した数の露点温度センサー37a・・・、および給水電磁弁30a・・・、35a・・・が設置される。
また、上記した本発明の実施の形態の説明は、本発明に係る恒湿度空調システムにおける好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。
10 恒湿度空調システム
18 一次冷温水コイル(第1の温水コイル)
19 第1の気化式加湿器
19a,19b,19c,19d 加湿モジュール
20 二次温水コイル(第21の温水コイル)
21 第2の気化加湿器
21a,21b,21c,21d 加湿モジュール
22 再熱温水コイル
23 再冷冷水コイル
本発明に係る恒湿度空調システムは、前記第1の気化式加湿器の加湿量と前記第2気化式加湿器の加湿量との比率が、80:20〜65:35の範囲になるように設定されているのが好ましい。
第1の気化式加湿器19の加湿量は第2気化式加湿器21の加湿量より大きく設定されており、好ましくは、第1の気化式加湿器19の加湿量と第2気化式加湿器21の加湿量との比率は、80:20〜65:35の範囲になるように設定されている。

Claims (5)

  1. 取入外気の変動に対応して制御される第1の温水コイルおよび第1の気化式加湿器と、
    前記第1の温水コイルおよび前記第1の気化式加湿器より空気の流通方向の下流側に配置され、室内環境の変動に対応して制御される第2の温水コイルおよび第2の気化加湿器と、
    を備えていることを特徴とする恒湿度空調システム。
  2. 前記第1の気化式加湿器の加湿量能力と前記第2気化式加湿器の加湿量能力との比率が、80:20〜65:35の範囲になるように設定されている請求項1に記載の恒湿度空調システム。
  3. 前記第1の温水コイルは、前記第1の気化式加湿器の空気の流通方向の上流側に配置される一次冷温水コイルであり、
    前記第2の温水コイルは、前記前記第2の気化式加湿器の空気の流通方向の上流側に配置される二次温水コイルであり、
    前記第2の気化式加湿器より空気の流通方向の下流側に配置される再熱温水コイルおよび再冷冷水コイルをさらに備えている請求項1または2に記載の恒湿度空調システム。
  4. 前記第1の気化式加湿器および前記第2の気化式加湿器はそれぞれ複数の加湿モジュールに分割されており、前記第1の気化式加湿器の前記複数の加湿モジュールのうちの少なくとも1つの加湿モジュールおよび前記第2の気化式加湿器の前記複数の加湿モジュールのうちの少なくとも1つの加湿モジュールへの給水がそれぞれ予め設定された順番に従って所定時間停止するように制御される請求項1〜3のいずれかの請求項に記載の恒湿度空調システム。
  5. 前記第1の気化式加湿器の前記加湿モジュールおよび前記第2の気化式加湿器の前記加湿モジュールは、空気の流通方向から見て重なる位置の加湿モジュールへの給水が同時に停止しないように制御される請求項4に記載の恒湿度空調システム。
JP2018139984A 2018-07-26 2018-07-26 恒湿度空調システム Active JP6708708B2 (ja)

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