JP2018096664A - 空気調和システム - Google Patents

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Abstract

【課題】室内空間を適した湿度及び温度に素早く調整することができる空気調和システムを提供する。【解決手段】空気調和システム1は、顕熱の交換を行う顕熱交換器3と、空気の湿度及び温度を調整する調湿装置4と、室外空気を顕熱交換器3及び調湿装置4に導く外気流路5と、複数の室内空間S1〜S3ごとに対応した第1支流路60を有し、調湿装置4を通過した空気を顕熱交換器3に導いた後、各第1支流路60により各室内空間S1〜S3に導く給気流路6と、複数の室内空間S1〜S3ごとに対応した第2支流路70を有し、各第2支流路70により各室内空間S1〜S3の空気を取り出して外気流路5に合流させる還気流路7と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和システムに関する。
従来、室内空間の温度や湿度を適正に保つ方法として種々の設備が提案されており、例えば、図3に示す空気調和システムが知られている(特許文献1を参照)。
図3に示す空気調和システム100は、全熱交換器101、顕熱交換器102及び調湿装置103を備えている。また、この空気調和システム100は、全熱交換器101、顕熱交換器102、調湿装置103、顕熱交換器102、室内空間S、全熱交換器101の順に室外空気を流送する流路104を備えている。全熱交換器101では、室外から導かれた室外空気と室内空間Sから導かれた室内空気との間で顕熱及び潜熱の交換が行われ、顕熱交換器102では、全熱交換器101を通過した室外空気と調湿装置103を通過して湿度が調整された空気との間で顕熱の交換が行われる。また、調湿装置103では、顕熱交換器102から導かれた室外空気に対して、除湿又は加湿が行われる。空気の除湿を行う場合には、調湿装置103が備える冷媒コイル105内に低温冷媒を流すことによって、この冷媒コイル105の外表面を通過する空気を過冷却し、空気中に含まれる湿気を凝縮させることにより除湿が行われる。また、空気の加湿を行うには、調湿装置103が備える加湿器106の作用により空気中に水蒸気を付与することにより加湿が行われる。
空気調和システム100は、上記構成により、例えば、夏季における除湿運転時では、顕熱交換器102が、全熱交換器101を通過した室外空気と、調湿装置103を通過した低温低湿の空気との間で顕熱交換を行うため、室内空間Sに供給される空気を湿気の少ない状態に維持したまま再熱して適度な温度とすることができる。一方で、冬季における加湿運転時では、顕熱交換器102が、全熱交換器101を通過した室外空気と、調湿装置103を通過した高温多湿の空気との間で顕熱交換を行うため、室内空間Sに供給される空気を湿気の多い状態に維持したまま冷却して適度な温度とすることができる。
特開2008−164252号公報
例えば夏季において、上記構成の空気調和システム100を稼働させると、調湿、調温された室外空気の導入により室内空間Sが換気されるとともに適した湿度、温度に調整される。しかしながら、上記構成の空気調和システム100は、空調の立ち上がりが遅いため、空調が長時間停止して室温がかなり高くなった状態の室内空間Sでは、室内空間Sを適した湿度、温度に調整するのに時間を要するという課題がある。
本発明は、上記した課題に着目してなされたものであり、室内空間を適した湿度及び温度に素早く調整することができる空気調和システムを提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、複数の室内空間の空調を行う空気調和システムであって、顕熱の交換を行う顕熱交換器と、空気の湿度及び温度を調整する調湿装置と、室外の空気を前記顕熱交換器及び前記調湿装置に導く外気流路と、複数の室内空間ごとに対応した第1支流路を有し、前記調湿装置を通過した空気を前記顕熱交換器に導いた後、各前記第1支流路により各室内空間に導く給気流路と、複数の室内空間ごとに対応した第2支流路を有し、各前記第2支流路により各室内空間の空気を取り出して前記外気流路に合流させる還気流路と、を備える空気調和システムにより達成される。
本発明に係る空気調和システムは、前記外気流路の前記顕熱交換器よりも上流側に配置され、顕熱及び潜熱の交換を行う全熱交換器と、複数の室内空間ごとに対応した第3支流路を有し、各前記第3支流路により各室内空間の空気を取り出して前記全熱交換器に導いた後、室外に排出する排出流路と、をさらに備えることが好ましい。
また、本発明に係る空気調和システムは、各前記第1支流路及び各前記第2支流路に、風量調整ダンパーが設けられていることが好ましい。
また、本発明に係る空気調和システムは、各室内空間の天井、壁及び床のいずれかに設置された放射パネルをさらに備えることが好ましい。
本発明の空気調和システムによると、各室内空間を適した湿度及び温度に素早く調整することができる
本発明の一実施形態に係る空気調和システムの概略構成図である。 本発明の他の実施形態に係る空気調和システムの概略構成図である。 従来例の空気調和システムの概略構成図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る空気調和システム1の概略構成を示している。
本実施形態に係る空気調和システム1は、各種建物内における複数(図示例では3つ)の室内空間S1〜S3の湿度、温度を調整(調湿、調温)するシステムであって、顕熱及び潜熱を交換可能な全熱交換器2、顕熱のみを交換可能な顕熱交換器3、及び、空気の湿度及び温度を調整する調湿装置4を備えている。
また、空気調和システム1は、各室内空間S1〜S3を調湿、調温するとともに室内空間Sを換気するサイクルを構築するために、外気流路5、給気流路6、還気流路7及び排気流路8をさらに備えている。なお、図1中において、OAは室外から調湿装置4に引き込まれる空気を指し、SAは調湿装置4から各室内空間S1〜S3に送り込まれる空気を指し、RAは各室内空間S1〜S3から調温装置4に循環される空気を指し、EAは各室内空間S1〜S3から室外へ送り出される空気を指す。また、図1中において、符号9A〜9Cはそれぞれ外気流路5、排気流路8及び外気流路5に接続されたファン(送風機)であり、符号10及び11は各室内空間S1〜S3に設けられた温度センサ及び湿度センサである。なお、ファン9Aは、外気流路5の全熱交換器2の上流側に配置され、ファン9Cは、外気流路5の還気流路7との合流部よりも下流側であって顕熱交換器3の上流側に配置されている。
外気流路5は、室外空気を全熱交換器2、顕熱交換器3及び調湿装置4の順に導くラインであり、全熱交換器2に室外空気を導いた後、顕熱交換器3に全熱交換後の室外空気を導き、顕熱交換後の室外空気を調湿装置4に導く。外気流路5には、送風量を制御する風量調整ダンパー(電動ダンパー)15が、全熱交換器3の下流側であって還気流路7との合流部よりも上流側に設けられている。
給気流路6は、調湿装置4で温度や湿度が調整された空気(調和空気)を顕熱交換器3を介して室内空間S1〜S3に供給するラインである。給気流路6は、顕熱交換器3よりも下流側が複数(図示例では3つ)の第1支流路60に分岐している。第1支流路60は、複数の室内空間S1〜S3ごとに対応して設けられており、給気流路6は、調湿装置4及び顕熱交換器3を通過した調和空気をそれぞれ第1支流路60により各室内空間S1〜S3に導く。各第1支流路60には、送風量を制御する風量調整ダンパー(電動ダンパー)13がそれぞれ設けられている。
還気流路7は、室内空間S1〜S3の空気を外気流路5に導くことで顕熱交換器3を介して調湿装置4に供給するラインである。還気流路7は、分配器19Aを介して複数の第2支流路70が合流している。第2支流路70は、複数の室内空間S1〜S3ごとに対応して設けられており、還気流路7は、各室内空間S1〜S3の空気をそれぞれ第2支流路70により取り出して外気流路5に循環させる。各第2支流路70には、送風量を制御する風量調整ダンパー(電動ダンパー)12がそれぞれ設けられている。
排気流路8は、室内空間S1〜S3の空気を全熱交換器2を介して室外に排出するラインである。排気流路8は、分配器19Bを介して複数の第3支流路80が合流している。第3支流路80は、複数の室内空間S1〜S3ごとに対応して設けられており、排気流路8は、各室内空間S1〜S3の空気をそれぞれ第3支流路80により取り出して全熱交換器2に導いた後、室外に排出する。各第3支流路80には、送風量を制御する風量調整ダンパー(電動ダンパー)14がそれぞれ設けられている。
各風量調整ダンパー12〜15は、例えばバタフライ弁方式であり、モータなどのアクチュエータ(図示せず)で開度が制御される。
全熱交換器2は、外気流路5により導かれた室外空気と、排気流路8により導かれた室内空間Sの空気との間で、顕熱及び潜熱の熱交換を行う装置である。
顕熱交換器3は、外気流路5により導かれ全熱交換器2を通過した室外空気と、調湿装置4を通過し給気流路7により導かれた調和空気との間で顕熱の熱交換を行う装置である。
調湿装置4は、室内空間S1〜S3へ供給する空気の湿度、温度を調整する装置であり、冷媒コイル40及び加湿器41を備えている。冷媒コイル40は、表面を通過する空気と内部を流れる冷媒との間で熱交換を行って空気を加熱又は冷却する装置である。加湿器41は、水道水などの水を気化させて空気中の湿度を高める装置であり、例えば気化式加湿器を用いることができる。この加湿器41は、必要に応じて作動されるものであり、例えば、夏季などにおいて空気の加湿が不要な場合には、加湿器41を作動させることなく、冷媒コイル40を通過した空気は加湿器41を通過して顕熱交換器3に導かれる。
ファン9A〜9Cは、それぞれ外気流路5の全熱交換器2、排気流路8、外気流路5の顕熱交換器3に空気を取り込んで送風する装置である。
上述した加湿装置4の動作制御(冷媒コイル40に供給する冷媒の温度・流量などの制御、加湿器41の動作制御)、ファン9A〜9Cの動作制御、各風量調整ダンパー12〜15の開閉制御などは、制御装置16により行われる。制御装置16は、各室内空間S1〜S3の温度や湿度を温度センサ10及び湿度センサ11により監視し、各室内空間S1〜S3に設けられた操作パネル17からの指示により各装置を制御することで、各室内空間S1〜S3を所望の環境とすることができる。
次に、本実施形態の空気調和システム1における通常の調湿運転、具体的には夏季の除湿運転及び冬季の加湿運転について説明する。この除湿運転及び加湿運転では、全てのファン9A〜9Cを作動させている。なお、ファン9Cの送風量が大きければ、ファン9Aを停止又は省略可能である。
最初に、夏季における除湿運転について説明する。まず、室外空気は、外気流路5により全熱交換器2に導かれる。この室外空気は、排気流路8を介して全熱交換器2に導かれる室内空間S1〜S3の空気との間で全熱交換を行う。夏季の室外空気は高温多湿であり、室内空間S1〜S3の空気は室外空気よりも温度及び湿度が低いため、室外空気は、全熱交換器2における熱交換により温度及び湿度が低下した状態となる。
次に、温度及び湿度が低下した室外空気は、外気流路5により顕熱交換器3に導かれ、調湿装置4を通過した調和空気との間で顕熱交換を行う。調湿装置4を通過した調和空気は、後述のように低温かつ低湿度であるため、全熱交換器2から導かれた室外空気は、顕熱交換器3における熱交換により冷却され、絶対湿度を維持したまま温度のみが更に低下した状態となって、調湿装置4に導かれる。
調湿装置4において、冷房除湿運転を行う場合には、冷媒コイル40に低温冷媒(冷水も含む)を供給して、冷媒コイル40を冷却コイルとして機能させる。これにより、顕熱交換器3から送り込まれた空気が冷媒コイル40の表面にて過冷却される結果、空気中に含まれる水分(湿気)が凝縮して凝縮水となるため、冷媒コイル40を通過した空気は、低温かつ絶対湿度が低い空気となる。除去された水分(湿気)は、図示しないドレンから外部に排出される。なお、除湿運転時においては、加湿器41を作動させずに、冷媒コイル40を通過した空気は、そのまま調湿装置4を通過する。
調湿装置4で調整された低温低湿の空気は、給気流路6により顕熱交換器3に導かれ、上述した顕熱交換器3における熱交換により加熱され、低湿度を維持したまま温度のみが適度に上昇した状態となって、各室内空間S1〜S3に供給される。これにより、各室内空間S1〜S3の空気の湿度を下げることができるとともに温度を下げることができる。
各室内空間S1〜S3の空気は、排気流路8により室外に排出されるが、排出前に全熱交換器2において外気流路5により導かれた室外の空気との間で全熱交換を行うことにより、温度及び湿度が高められた状態で室外に排出される。なお、各室内空間S1〜S3の空気の一部は、還気流路7に取り込まれて外気流路5に循環され、顕熱交換器3及び調湿装置4を通過して調湿、調温された後、再び各室内空間S1〜S3へ供給される。
次に、冬季における加湿運転について説明する。まず、室外の空気は、外気流路5により全熱交換器2に導かれる。この室外空気は、排気流路8を介して全熱交換器2に導かれる室内空間S1〜S3の空気との間で全熱交換を行う。冬季の室外空気は低温低湿であり、室内空間S1〜S3の空気は室外空気よりも温度及び湿度が高いため、室外空気は、全熱交換器2における熱交換により温度及び湿度が高められた状態となる。
次に、温度及び湿度が高められた室外空気は、外気流路5により顕熱交換器3に導かれ、調湿装置4を通過した調和空気との間で顕熱交換を行う。調湿装置4を通過した調和空気は、後述のように高温かつ高湿度であるため、全熱交換器2から導かれた室外空気は、顕熱交換器3における熱交換により加熱され、絶対湿度を維持したまま温度のみが更に高められた状態となって、調湿装置4に導かれる。
調湿装置4において、加湿運転を行う場合には、冷媒コイル40に高温冷媒(温水も含む)を供給して、冷媒コイル40を加熱コイルとして機能させるとともに、加湿器41により空気中に水蒸気を付加する。これにより、顕熱交換器3から送り込まれた空気が冷媒コイル40の表面にて加熱された後、加湿器41により水蒸気の供給を受ける結果、高温かつ絶対湿度が高い空気となる。
調湿装置4で調整された高温多湿の空気は、給気流路6により顕熱交換器3に導かれ、上述した顕熱交換機3における熱交換により冷却され、高湿度を維持したまま温度のみが適度に低下した状態で各室内空間S1〜S3に供給される。これにより、各室内空間S1〜S3の空気の湿度を上げることができるとともに温度を上げることができる。
各室内空間S1〜S3の空気は、排気流路8により室外に排出されるが、排出前に全熱交換器2において外気流路5により導かれた室外空気との間で全熱交換を行うことにより、温度及び湿度が低下した状態で室外に排出される。なお、各室内空間S1〜S3の空気の一部は、還気流路7に取り込まれて外気流路5に循環され、顕熱交換器3及び調湿装置4を通過して調湿、調温された後、再び各室内空間S1〜S3へ供給される。
上述した調湿運転においては、除湿運転及び加湿運転のいずれにおいても、調湿装置4の冷媒コイル40に供給する冷媒の温度・流量などを制御することにより、調湿装置4を通過し顕熱交換器3に導かれる空気の湿度、温度を変化させることができる。そのため、各室内空間S1〜S3に供給される空気の湿度、温度の制御を容易に行うことができ、各室内空間S1〜S3を適当な湿度、温度に設定することができる。そのうえ、各室内空間S1〜S3は、各室内空間S1〜S3に居住する人間が発する熱や水蒸気、二酸化炭素、配置されるパソコン、オーディオ設備などが発する熱の影響を長時間受けると、空気環境が悪化するが、各室内空間S1〜S3の空気が排気流路8により室外に排出されるとともに、室外の新鮮な空気が外気流路5及び給気流路6により各室内空間S1〜S3に取り入れられるので、各室内空間S1〜S3の換気を行うことができる。
以上のように、本実施形態の空気調和システム1によれば、従来の図3に示す空気調和システム100と同様に、高い省エネルギー効果を得て各室内空間S1〜S3の調湿、調温及び換気を容易に行うことができる。
そのうえ、本実施形態の空気調和システム1によれば、各室内空間S1〜S3の湿度を空間ごとに個別に所望の湿度に調整することができる。つまり、室内空間S1〜S3に供給される空気の湿度は、調湿装置4の冷媒コイル40の温度を制御することにより調整されるが、単に従来の図3に示す空気調和システム100により複数の室内空間S1〜S3の空調を行うように構成しても、全ての空間を同条件で制御することになり、個別に制御することができない。これに対して、本実施形態の空気調和システム1では、還気流路7の各第1支流路70に設けられた風量調整ダンパー12及び給気流路6の各第2支流路60に設けられた風量調整ダンパー13の開度を制御し、各室内空間S1〜S3から個別に取り出して再び各室内空間S1〜S3に戻す空気の風量を調整することにより、各室内空間S1〜S3の湿度を個別に調整することができる。よって、制御装置16が、各室内空間S1〜S3に設けられた操作パネル17からの指示により、各室内空間S1〜S3の湿度及び/又は温度に基づいて各機器を制御することで、室内空間S1〜S3ごとに湿度を所望の湿度とすることができる。
また、本実施形態の空気調和システム1によれば、各室内空間S1〜S3の空気は、還気流路7により外気流路5に循環され、顕熱交換器3及び調湿装置4に導かれて調湿、調温され、各室内空間S1〜S3に戻されるように構成されている。そのため、例えば夏季において、空調が長時間停止していて温度がかなり高くなった状態の各室内空間S1〜S3について、素早く冷却することができる。この点について以下に説明する。
従来の図3に示す空気調和システム100では、例えば夏季においては、調湿装置103で低温低湿の空気が生成されるので、室内空間Sに供給される空気は湿度が低い状態であるが、温度は顕熱交換器102での熱交換により高い状態(例えば25℃〜28℃程度)となっている。また、従来の図3に示す空気調和システム100では、換気と調湿、調温とが必ず連動しており、調湿、調温された外気が室内空間Sに供給されることで、室内空間Sの温度が調整されている。そのため、空調の立ち上がりが遅く、室内空間Sを冷却するのに時間を要する。このような事態を回避し、室内空間Sの温度を快適な状態に素早く冷却するためには、調湿装置103で生成される空気の温度をさらに低下させる必要があるが、冷媒コイル105の作動負荷が増大してエネルギー効率が悪いものになる。
これに対して、本実施形態の空気調和システム1では、調湿、調温が換気と独立していることから、室内空間S1〜S3の調湿、調温のみを行うことができる。つまり、本実施形態の空気調和システム1では、ファン9A,9Bを停止させることで、外気流路5による室外空気の取り込み及び排気流路8による室内空間S1〜S3の空気の排出を止め(つまりは換気を止め)、ファン9Cのみを作動させることで、還気流路7により室内空間S1〜S3の空気だけを調湿装置4へ導いて、調湿、調温した後、給気流路6により調和空気を室内空間S1〜S3へ戻すことができる。このように、室内空間S1〜S3の高温多湿の空気を直接、調湿装置4に供給して調湿、調温し、低温低湿とした空気を室内空間S1〜S3に供給する結果、空調の立ち上がりが早くなる。そのため、室内空間S1〜S3の温度がかなり高くなった状態であっても、調湿装置4(冷媒コイル40)の作動負荷を増大させることなく、素早く室内空間S1〜S3を冷却することができる。この結果、高い省エネルギー効果を得ることができ、システム全体のランニングコストを低減させることができる。
その後、室内空間S1〜S3の温度がある程度(所定の温度まで)低下すると、ファン9A,9Bを稼働させ、全熱交換器2及び顕熱交換器3への室外空気の取り込みを開始することで、室内空間S1〜S3を快適な湿度、温度状態に維持できるとともに、室内空間S1〜S3の換気を行うことができる。
同様に、冬季における温度がかなり低くなった状態の室内空間S1〜S3についても、ファン9A〜9Cの動作を制御することにより、素早く室内空間S1〜S3を加熱することができる。
なお、還気流路7の各第1支流路70に設けられた風量調整ダンパー12及び給気流路6の各第2支流路60に設けられた風量調整ダンパー13の開閉を制御することで、所望の室内空間S1〜S3についてのみ、上述した空調の立ち上がりを早くする運転を行うことができる。
この空調の立ち上がりを早くする運転において、ファン9Aが省略されている場合は、風量調整ダンパー15を閉じることで、外気流路5による室外空気の取り込みを止めることができ、風量調整ダンパー15を閉じることで、外気流路5による室外空気の取り込みを開始することができる。
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明の具体的な態様は上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態の空気調和システム1において、図2に示すように、放射パネル18を併用して各室内空間S1〜S3の空調を行うように構成してもよい。放射パネル18は、各室内空間S1〜S3の天井、壁及び床のいずれかに設置することができるが、図2では天井に設置されている。
放射パネル18は、冷媒としての冷水又は温水が流通する流通管180と、室内空間S1〜S3の天井を構成するパネル本体181とを備えており、流通管180及びパネル本体181は溶接などによって接合されている。流通管180は、図示は省略するが、平面視でジグザグ状に蛇行しており、平行に延びる複数本の直線部と、隣り合った直線部を連続させる湾曲部とからなるものである。流通管180の両端のうち、一方は冷媒の流入口であり、他方は冷媒の流出口であり、それぞれ配管(図示せず)を介して例えば20℃〜26℃の冷温水を供給可能な冷凍機(図示せず)に接続されている。
この図2に示す実施形態の空気調和システム1では、放射パネル18に供給される冷温水の流量及び温度の制御により、パネル本体181の表面温度を所望の温度に一定に保つことができる。これにより、放射パネル18が室内空間S1〜S3に滞在する人間が発する熱や配置されるパソコン、オーディオ設備などが発する熱を効率よく直接吸収する。よって、各室内空間S1〜S3の人口密度や滞在する人のエネルギー代謝(放熱量)、設備稼働状況などに応じて放射パネル18による放射空調(パネル本体161の表面温度)を個別に調整することで、各室内空間S1〜S3を適切に調温することができる。よって、図2に示す実施形態の空気調和システム1では、調湿を空気調和システム1で行うとともに調温を放射パネル18により行うことで、各室内空間S1〜S3をさらに快適な環境にすることができる。なお、放射パネル18としては従来から公知のものを用いることができる。
また、上述したいずれの実施形態の空気調和システム1においても、全熱交換器2を備えており、外気流路5により導かれた室外空気と、排気流路8により導かれた室内空間S1〜S3の空気との間で顕熱及び潜熱の交換が行われることで、室内空間S1〜S3から室外に排出される空気の持つ熱エネルギーを有効的に利用して、室外空気が有する温度や湿度を所望の状態に調整して顕熱交換器3に導き、これにより、顕熱交換器3の作動負荷を低減させている。ただし、この全熱交換器2を省いた構成を採用することも可能である。
1 空気調和システム
2 全熱交換器
3 顕熱交換器
4 調湿装置
5 外気流路
6 給気流路
7 還気流路
8 排気流路
12 風量調整ダンパー
13 風量調整ダンパー
14 風量調整ダンパー
18 放射パネル
60 第1支流路
70 第2支流路
80 第3支流路
S1〜S3 室内空間

Claims (4)

  1. 複数の室内空間の空調を行う空気調和システムであって、
    顕熱の交換を行う顕熱交換器と、
    空気の湿度及び温度を調整する調湿装置と、
    室外の空気を前記顕熱交換器及び前記調湿装置に導く外気流路と、
    複数の室内空間ごとに対応した第1支流路を有し、前記調湿装置を通過した空気を前記顕熱交換器に導いた後、各前記第1支流路により各室内空間に導く給気流路と、
    複数の室内空間ごとに対応した第2支流路を有し、各前記第2支流路により各室内空間の空気を取り出して前記外気流路に合流させる還気流路と、を備える空気調和システム。
  2. 前記外気流路の前記顕熱交換器よりも上流側に配置され、顕熱及び潜熱の交換を行う全熱交換器と、
    複数の室内空間ごとに対応した第3支流路を有し、各前記第3支流路により各室内空間の空気を取り出して前記全熱交換器に導いた後、室外に排出する排出流路と、をさらに備える請求項1に記載の空気調和システム。
  3. 各前記第1支流路及び各前記第2支流路に、風量調整ダンパーが設けられている請求項1又は2に記載の空気調和システム。
  4. 各室内空間の天井、壁及び床のいずれかに設置された放射パネルをさらに備える請求項1〜3のいずれかに記載の空気調和システム。
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