JP2020016305A - 真空断熱材用外包材、真空断熱材、および真空断熱材付き物品 - Google Patents
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Abstract
Description
本開示の真空断熱材用外包材は、ガスバリア層と、上記ガスバリア層の一方の主面側に配置された熱溶着可能なフィルムと、上記ガスバリア層の他方の主面側に配置された保護フィルムと、を有し、上記保護フィルムは、ポリプロピレンを含有し、かつ、上記保護フィルムの主面に対して、入射角2.0°、および回折角2θχ=14.05°の条件下で、広角X線回折法のインプレーン測定により回転測定した場合に検出される2つの(110)面のピーク半値幅の平均値が33°以下であるものである。
図2は、本開示の真空断熱材用外包材を用いた真空断熱材の一例を示す断面図ある。なお、ここでは、外包材の各構成部材については図示を省略する。図2に例示する真空断熱材20は、芯材21と、芯材21を封入する外包材10と、を有し、芯材21を介して対向する一対の外包材10の周縁が接合されてなるシール端部22を有する。シール部22は、通常真空断熱材20を緻密に配置するため、図2に示すように折り曲げられて使用される。このような折り曲げられたシール部22において、その外周側に位置する外包材の最外層に位置することとなる保護フィルム3は、折り曲げ部の頂部4を中心として、両側方向に引張応力を受ける。
本開示における保護フィルムは、本開示の外包材におけるガスバリア層の熱溶着可能なフィルムが形成された主面とは反対側の主面に配置されるものであり、通常は、本開示の外包材の熱溶着可能なフィルム側とは反対側の最外層に配置されるものである。
本開示においては、中でも上記半値幅の平均値が32°以下、特に、30°以下であることが好ましい。
なお、半値幅の下限は特には限定されるものではないが、柔軟性等の観点から25°以上であることが好ましい。
上記保護フィルムの(110)面の板面面内方向の配向度を調べるため、広角X線回折法(In−Plane法)を用いる。この測定は、全自動水平型多目的X線回折装置(リガク社製、SmartLab(回転対陰極型))を用い、出力:45kV、200mA、スキャン方式:φ連続スキャン(φ=0〜360°)、入射角:2.0°、回折角:2θχ=14.05°、測定ステップ:1°、スキャン速度:100°/分の条件にて測定を行う。得られた広角X線回折法測定のプロファイルに示されるピークの半値幅を測定し、これをピークの半値幅とする。測定は3回行い、その平均値を用いることとする。2θχの値は、広角X線回折法の2θ/θ測定時に検出されるポリプロピレンの結晶の(110)面の回折ピーク位置の値を採用している。
なお、この測定に用いたスリット系は、上流側(X線入射側)から下流側(検出器側)に向けて、1)0.5°入射縦発散防止ソーラースリット、2)0.1mm高さ×5mm幅スリット、3)試料、4)20mm幅スリット、5)0.5°受光縦発散防止ソーラースリット、及び6)20mm幅スリットをこの順に配置して構成する。
本開示における保護フィルムは、例えばポリプロピレンの延伸度合を変更すること、添加剤や異種ポリマーをブレンドすること、アニール等熱履歴を加えること等により上述したピークの半値幅の範囲内の保護フィルムを得ることが可能となる。
本開示におけるガスバリア層は、熱溶着可能なフィルムの一方の面側に配置される。ガスバリア層としては、酸素や水蒸気等のガスに対するガスバリア性能を発揮可能な層であれば特に限定されず、例えば、金属箔、樹脂基材および上記樹脂基材の一方の面上に配置されたガスバリア膜を有するもの等が挙げられる。
本開示における熱溶着可能なフィルムは、加熱により溶着可能なフィルムである。上記熱溶着可能なフィルムは、本開示の真空断熱材用外包材の厚み方向において一方の最外層となり、一方の最外面を担う部材である。また、上記熱溶着可能なフィルムは、本開示の真空断熱材用外包材を用いて真空断熱材を作製する際に芯材と接し、また、芯材を封止する際に、対向する真空断熱材用外包材同士の端部を接合する部材である。
本開示においては、ポリエチレンが好ましく、特に直鎖状短鎖分岐ポリエチレン(LLDPE)が好ましい。
本開示の真空断熱材用外包材は、接着剤層を有していてもよい。上記接着剤層は、例えば熱溶着可能なフィルムとガスバリア層との間、2つのガスバリア層の間、ガスバリア層と保護フィルムとの間に、位置することができる。上記接着剤層の材料としては、従来公知の感圧性接着剤、熱可塑性接着剤、硬化性接着剤等を用いることができる。
本開示の真空断熱材用外包材は、上述した特性を有する保護フィルム、少なくとも1つのガスバリア層、および熱溶着可能なフィルムがこの順で積層されていればよく、層構成は真空断熱材用外包材のガスバリア性に応じて適宜設計することができる。例えば、真空断熱材用外包材は、熱溶着可能なフィルムと、3つのガスバリア層と、上記保護フィルムとを有していてもよい。
特に0.01g/(m2・day)以下であることが好ましい。上記水蒸気透過度の値は、上記真空断熱材用外包材の初期水蒸気透過度とすることができる。
本開示の真空断熱材用外包材の製造方法は、特に限定されず、公知の方法を用いることができる。例えば、保護フィルム、ガスバリア層、および熱溶着可能なフィルムを予め成膜し、接着剤層を介して貼り合せるドライラミネーション法等が挙げられる。
本開示の真空断熱材用外包材は、真空断熱材において、芯材を覆う外包材として用いることができる。真空断熱材用外包材は、真空断熱材において、熱溶着可能なフィルムが芯材側となるようにして芯材を介して対向して配置され、周縁が熱溶着により接合されて用いられる。
本開示の真空断熱材は、芯材および上記芯材を封入する外包材を有するものであって、上記外包材が、ガスバリア層と、上記ガスバリア層の一方の主面側に配置された熱溶着可能なフィルムと、上記ガスバリア層の他方の主面側に配置された保護フィルムと、を有し、上記保護フィルムは、ポリプロピレンを含有し、かつ、上記保護フィルムの主面に対して、入射角2.0°、および回折角2θχ=14.05°の条件下で、広角X線回折法のインプレーン測定によりφ連続スキャン(φ=0〜360°)した場合に検出される2つの(110)面のピーク半値幅の平均値が33°以下である外包材を用いるものである。
上記外包材10は、ガスバリア層と、上記ガスバリア層の一方の主面側に配置された熱溶着可能なフィルムと、上記ガスバリア層の他方の主面側に配置された保護フィルムと、を有し、上記保護フィルムは、ポリプロピレンを含有し、かつ、上記保護フィルムの主面に対して、入射角2.0°、および回折角2θχ=14.05°の条件下で、広角X線回折法のインプレーン測定によりφ連続スキャン(φ=0〜360°)した場合に検出される2つの(110)面のピーク半値幅の平均値が33°以下である。本開示の真空断熱材20は、外包材10が上述したような保護フィルムを有することで、シール端部22の頂部4からの水蒸気の透過を抑制することができる。
本開示の真空断熱材における外包材は、上記芯材を封入する部材である。本開示の真空断熱材における外包材は、上記「A.真空断熱材用外包材」の項で説明した真空断熱材用外包材と同様であるため、ここでの説明は省略する。
本開示の真空断熱材における芯材は、外包材により封入される部材である。なお、封入される(する)とは、外包材を用いて形成された袋体の内部に密封される(する)ことをいう。
本開示の真空断熱材は、外包材の袋体の中に芯材が封入され、密閉された内部が減圧されて真空状態となっている。本開示の真空断熱材の内部の真空度は、例えば5Pa以下であることが好ましい。内部に残存する空気の対流による熱伝導を低くすることができ、優れた断熱性を発揮することが可能となるからである。
本開示の真空断熱材の製造方法は、公知の方法を用いることができる。例えば、上記「A.真空断熱材用外包材」の項で説明した真空断熱材用外包材を2枚準備し、それぞれの熱溶着可能なフィルム同士を向き合わせて重ね、三辺の外縁を熱溶着により接合(ヒートシール)し、一辺が開口する袋体を得る。この袋体に、開口から芯材を入れた後、上記開口から空気を吸引し、袋体の内部が減圧された状態で開口を熱溶着により接合して封止することで、真空断熱材を得ることができる。
本開示の真空断熱材付き物品は、熱絶縁領域を有する物品および真空断熱材を備えるものであって、上記真空断熱材は、芯材および上記芯材を封入する外包材を有し、上記外包材が、ガスバリア層と、上記ガスバリア層の一方の主面側に配置された熱溶着可能なフィルムと、上記ガスバリア層の他方の主面側に配置された保護フィルムと、を有し、上記保護フィルムは、ポリプロピレンを含有し、かつ、上記保護フィルムの主面に対して、入射角2.0°、および回折角2θχ=14.05°の条件下で、広角X線回折法のインプレーン測定によりφ連続スキャン(φ=0〜360°)した場合に検出される2つの(110)面のピーク半値幅の平均値が33°以下であるものである。
以下のポリプロピレンフィルムA〜H、およびナイロンフィルムを準備した。
・ポリプロピレンフィルムA:BNT(フタムラ化学株式会社製)
・ポリプロピレンフィルムB:PA30(サン・トックス株式会社製)
・ポリプロピレンフィルムC:P2261(東洋紡株式会社製)
・ポリプロピレンフィルムD:P2271(東洋紡株式会社製)
・ポリプロピレンフィルムE:PA30(サン・トックス株式会社製)
・ポリプロピレンフィルムF:FOR−AQ(フタムラ化学株式会社製)
・ポリプロピレンフィルムG:OPU−1(三井化学東セロ株式会社社製)
・ポリプロピレンフィルムH:FOA−BT(フタムラ化学株式会社製)
・ナイロンフィルム:ONBC(ユニチカ株式会社製)
上記ポリプロピレンフィルムA〜H、およびナイロンフィルムについて、下記方法により、(110)面でのピークの半値幅、および温度40℃、相対湿度差90%RHの条件での水蒸気透過度(以下、単に水蒸気透過度とする。)を測定した。評価1の結果を下記表1に示す。
((110)面でのピークの半値幅)
結晶化度を示す(110)面でのピークの半値幅は、上述した通りの方法により測定した。すなわち、広角X線回折法のインプレーン(In−Plane)測定を行い、得られたプロファイルから検出される2つの(110)面のピーク半値幅を測定し、その平均値をピークの半値幅とした。
結果を、表1に示す。
なお、この測定に用いたスリット系は、上流側(X線入射側)から下流側(検出器側)に向けて、1)0.5°入射縦発散防止ソーラースリット、2)0.1mm高さ×5mm幅スリット、3)試料、4)20mm幅スリット、5)0.5°受光縦発散防止ソーラースリット、及び6)20mm幅スリットをこの順に配置して構成した。
ポリプロピレンフィルム、およびナイロンフィルムの水蒸気透過度は、水蒸気透過度測定装置(MOCON社製、PERMATRAN−W Model 3/33G)を用いて、JIS K7129−B:2008(プラスチック−フィルム及びシート−水蒸気透過度の求め方(機器測定法)、付属書B:赤外線センサ法)に準拠して、透過面積を約50cm2として、温度40℃、相対湿度差90%RHの条件で測定した。各フィルムにつき、少なくとも3つのサンプルを測定し、それらの測定値の平均をそのフィルムの水蒸気透過度の値とした。
結果を表1に示す。
上記表1では、参考比較例4と他のものとの対比から、ナイロンフィルムが、ポリプロピレンフィルムに対して、大幅に初期の水蒸気透過度が悪い点が確認された。
また、例えば、参考実施例1と参考比較例1との対比等から、XRD in plane 半値幅(2deg)の値、すなわち(110)面でのピークの半値幅の値には、初期の水蒸気透過度との相関がない点が確認された。このことから、半値幅の値が25°〜40°程度の範囲内である結晶化度を有するポリプロピレンフィルムでは、初期の水蒸気透過度との相関がないことが示唆された。
さらに、参考実施例5および参考比較例3と、他のものとの対比から、フィルムの膜厚は、初期の水蒸気透過度に大きな影響を及ぼす点が確認された。
(真空断熱材用外包材の作製)
ポリプロピレンフィルムAを保護フィルムとして、ポリプロピレンフィルムA、ガスバリアフィルムA、ガスバリアフィルムB、および熱溶着可能なフィルムをこの順に有する真空断熱材用外包材を得た。ガスバリアフィルムAとして、片面に厚み約40nmのアルミニウム膜(Al膜)が蒸着された厚み12μmのポリエチレンテレフタレートフィルム基材(東レフィルム加工株式会社製 VM−PET1510)を用い、ガスバリアフィルムBとして、片面に厚み約40nmのアルミニウム膜(Al膜)が蒸着された厚み12μmのエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂基材(株式会社クラレ社製 VMXL)を用いた。また、熱溶着可能なフィルムとして、厚み30μmの直鎖状短鎖分岐ポリエチレン(LLDPE)(三井化学東セロ株式会社製 TUX(登録商標)HCE)を用いた。
ガスバリア性フィルムAおよびガスバリア性フィルムBは、Al膜が互いに向き合うように配置した。各フィルムは、接着剤層で接合した。接着剤層を形成するための接着剤は、ポリエステルポリオールを主成分とする主剤(ロックペイント社製 製品名:RU−77T)、脂肪族系ポリイソシアネートを含む硬化剤(ロックペイント社製 製品名:H−7)、および酢酸エチルの溶剤が、重量配合比が主剤:硬化剤:溶剤=10:1:14となるように混合された、2液硬化型の接着剤を用いた。上述した接着剤を外側となる側のフィルムの一方の面に塗布量3.5g/m2となるように塗布して接着剤層を形成し、接着剤層が形成された外側となる側のフィルムと内側となる側のフィルムとを接着剤層を間に挟んで加圧した。
実施例1で得られた真空断熱材用外包材(寸法:360mm×450mm)を2枚準備し、熱溶着可能なフィルム同士が向き合う様にして2枚重ねて、四辺形の三辺をヒートシールして一辺のみが開口した袋体を作製した。芯材として290mm×300mm×30mmのグラスウールを用い、乾燥処理を行った後、袋体に、芯材および乾燥剤として5gの酸化カルシウムを収納して、袋体内部を排気した。その後、袋体の開口部分をヒートシールにより密封し、ヒートシール部を図2に示すような折り曲げ加工を行い真空断熱材を得た。到達圧力は0.05Paとした。
保護フィルムとしてポリプロピレンフィルムBを用いたこと以外は、実施例1と同様にして真空断熱材用外包材および真空断熱材を得た。
保護フィルムとしてポリプロピレンフィルムCを用いたこと以外は、実施例1と同様にして真空断熱材用外包材および真空断熱材を得た。
保護フィルムとしてポリプロピレンフィルムDを用いたこと以外は、実施例1と同様にして真空断熱材用外包材および真空断熱材を得た。
保護フィルムとしてポリプロピレンフィルムEを用いたこと以外は、実施例1と同様にして真空断熱材用外包材および真空断熱材を得た。
保護フィルムとしてポリプロピレンフィルムFを用いたこと以外は、実施例1と同様にして真空断熱材用外包材および真空断熱材を得た。
保護フィルムとしてポリプロピレンフィルムGを用いたこと以外は、実施例1と同様にして真空断熱材用外包材および真空断熱材を得た。
保護フィルムとしてポリプロピレンフィルムHを用いたこと以外は、実施例1と同様にして真空断熱材用外包材および真空断熱材を得た。
保護フィルムとしてナイロンフィルムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして真空断熱材用外包材および真空断熱材を得た。
(屈曲処理後(ゲルボ後)の水蒸気透過度)
実施例1〜5および比較例1〜4で得た真空断熱材用外包材から、それぞれ幅210mm×長さ297mm(A4サイズ)の長方形のサンプルを切り出し、幅方向の両端を貼り合わせて円筒状に丸め、筒状にした試験片を作成した。この試験片の両端をゲルボフレックステスター(テスター産業社製、機種名BE1006)の固定ヘッドと駆動ヘッドとで保持し、ASTM F392に準拠して、440度の角度でひねりを加えながら固定ヘッドと駆動ヘッドの間隔を7インチから3.5インチに狭めて、さらにひねりを加えた状態を維持したままヘッドの間隔を1インチまで狭め、その後、ヘッドの間隔を3.5インチまで広げて、さらにひねりを戻しながらヘッドの間隔を7インチまで広げるという往復運動を40回/minの速さで、温度25℃で3回行った。
上記屈曲処理後の水蒸気透過度を上述した方法と同様の方法により測定した。
結果を表2に示す。
実施例1〜5および比較例1〜4で得た真空断熱材を、温度40℃、湿度90%RHの雰囲気で500時間保管した後、熱伝導率測定装置(オートラムダHC−074、英弘精機社製)を用いて、JIS A1412−2:1999(熱絶縁材の熱抵抗及び熱伝導率の測定方法−第2部:熱流計法(HFM法))に準拠して熱伝導率を測定した。測定は、真空断熱材の主面が上下方向を向くように配置して下記の条件で行った。各実施例および比較例につき、少なくとも3つのサンプルを用いて測定し、それらの測定値の平均をその実施例または比較例の真空断熱材の湿熱劣化後の熱伝導率とした。
(熱伝導率の測定条件)
・試験の定常に要する時間:15分以上
・標準板:EPS
・高温面の温度:30℃
・低温面の温度:10℃
・測定試料の平均温度:20℃
これは、上記表1で示されたように、保護フィルムの結晶化度が初期の水蒸気透過度との相関がないにも関わらず、シール端部が図2に示すような折り曲げ加工が施された真空断熱材を、高湿度環境下で長期間にわたり保存した場合、所定の結晶化度に満たないポリプロピレンフィルムを保護フィルムとして用いた真空断熱材は水蒸気透過度が低下したことが示唆されるものであり、結晶化度が所定の範囲未満である場合の水蒸気バリア性の低下の推定理論を裏付けるものであると思われる。定歪条件により機械的劣化を行うゲルボ後の水蒸気透過度の結果についても、これを裏付けるものと思われる。
2 … ガスバリア層
3 … 保護フィルム
4 … 頂部
11 … 基材
12 … ガスバリア膜
10 … 真空断熱材用外包材
20 … 真空断熱材
21 … 芯材
22 … シール端部
Claims (6)
- ガスバリア層と、前記ガスバリア層の一方の主面側に配置された熱溶着可能なフィルムと、前記ガスバリア層の他方の主面側に配置された保護フィルムと、を有し、
前記保護フィルムは、ポリプロピレンを含有し、かつ、前記保護フィルムの主面に対して、入射角2.0°、および回折角2θχ=14.05°の条件下で、広角X線回折法のインプレーン測定によりφ連続スキャン(φ=0〜360°)した場合に検出される2つの(110)面のピーク半値幅の平均値が33°以下である、真空断熱材用外包材。 - 2つの前記ガスバリア層を有する、請求項1に記載の真空断熱材用外包材。
- 芯材および前記芯材を封入する外包材を有する真空断熱材であって、
前記外包材は、ガスバリア層と、前記ガスバリア層の一方の主面側に配置された熱溶着可能なフィルムと、前記ガスバリア層の他方の主面側に配置された保護フィルムと、を有し、
前記保護フィルムは、ポリプロピレンを含有し、かつ、前記保護フィルムの主面に対して、入射角2.0°、および回折角2θχ=14.05°の条件下で、広角X線回折法のインプレーン測定によりφ連続スキャン(φ=0〜360°)した場合に検出される2つの(110)面のピーク半値幅の平均値が33°以下である、真空断熱材。 - 前記外包材が、2つの前記ガスバリア層を有する、請求項3に記載の真空断熱材。
- 熱絶縁領域を有する物品および真空断熱材を備える真空断熱材付き物品であって、
前記真空断熱材は、芯材および前記芯材を封入する外包材を有し、
前記外包材は、ガスバリア層と、前記ガスバリア層の一方の主面側に配置された熱溶着可能なフィルムと、前記ガスバリア層の他方の主面側に配置された保護フィルムと、を有し、
前記保護フィルムは、ポリプロピレンを含有し、かつ、前記保護フィルムの主面に対して、入射角2.0°、および回折角2θχ=14.05°の条件下で、広角X線回折法のインプレーン測定によりφ連続スキャン(φ=0〜360°)した場合に検出される2つの(110)面のピーク半値幅の平均値が33°以下である、真空断熱材付き物品。 - 前記外包材が、2つの前記ガスバリア層を有する、請求項5に記載の真空断熱材付き物品。
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