JP2017002949A - 真空断熱材及びそれを用いた機器 - Google Patents

真空断熱材及びそれを用いた機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2017002949A
JP2017002949A JP2015115392A JP2015115392A JP2017002949A JP 2017002949 A JP2017002949 A JP 2017002949A JP 2015115392 A JP2015115392 A JP 2015115392A JP 2015115392 A JP2015115392 A JP 2015115392A JP 2017002949 A JP2017002949 A JP 2017002949A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
vacuum heat
insulating material
core material
stress suppressing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2015115392A
Other languages
English (en)
Inventor
祐志 新井
Yushi Arai
祐志 新井
康位 山崎
Yasutaka Yamazaki
康位 山崎
浩俊 渡邊
Hirotoshi Watanabe
浩俊 渡邊
越後屋 恒
Hisashi Echigoya
恒 越後屋
一輝 柏原
Kazuteru Kashiwabara
一輝 柏原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Appliances Inc
Original Assignee
Hitachi Appliances Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Appliances Inc filed Critical Hitachi Appliances Inc
Priority to JP2015115392A priority Critical patent/JP2017002949A/ja
Publication of JP2017002949A publication Critical patent/JP2017002949A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D23/00General constructional features
    • F25D23/02Doors; Covers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2201/00Insulation
    • F25D2201/10Insulation with respect to heat
    • F25D2201/14Insulation with respect to heat using subatmospheric pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2500/00Problems to be solved
    • F25D2500/02Geometry problems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Thermal Insulation (AREA)
  • Refrigerator Housings (AREA)

Abstract

【課題】曲げ加工に強く、かつリサイクル性を向上した真空断熱材を提供する。【解決手段】芯材と、該芯材を収納する外被材と、曲がり部と、を有する真空断熱材であって、芯材は、繊維水溶液から繊維を取り出してから乾燥させる工程を経て得た繊維シートを複数枚積層して有し、芯材を収納する袋状の応力抑制部を設け、曲がり部について曲率が大きい面の側に、別の応力抑制部を有する。【選択図】図4

Description

本発明は真空断熱材及び真空断熱材を適用した機器に関する。
関連する技術として特許文献1が知られている。特許文献1は、内側外被材9に対して第21構成部材4a、第22構成部材4b、第23構成部材4cが滑りやすくするための外被滑りシート10を設けている(0009、図1,2)。また、滑りシート10は、芯材1と外側外被材8の間(0038)に設けたり、複数枚設け得ることを開示している(0039)。
特開2010−96293号公報
特許文献1の滑りシートは、芯材間や、芯材と外被材の間などに設けられる。芯材間に設けると、真空断熱材のリサイクル時に、樹脂を主成分とする滑りシートとガラスを主成分とする芯材の分別が困難となったり手間が増加する。芯材と外被材の間に設けると、シート状の滑りシートでは、芯材の圧縮工程や、芯材の曲げ加工の際に位置ずれすることがある。
上記課題に鑑みてなされた本発明は、芯材と、該芯材を収納する外被材と、曲がり部と、を有する真空断熱材であって、前記芯材は、繊維水溶液から繊維を取り出してから乾燥させる工程を経て得た繊維シートを複数枚積層して有し、前記芯材を収納する袋状の応力抑制部を設け、前記曲がり部について曲率が大きい面の側に、別の応力抑制部を有することを特徴とする。
第一実施形態の冷蔵庫の正面図 第一実施形態の冷蔵庫の縦断面図(図1のA−A断面図) 第一実施形態の真空断熱材の断面図 第一実施形態の真空断熱材の屈曲部の断面図 第二実施形態の真空断熱材の断面図 冷蔵庫の扉の分解斜視図 冷蔵庫の扉の縦断面図
以下、本発明の実施形態を添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。同様の構成には同様の符号を付し、同様の説明は繰り返さない。
<<第一実施形態>>
<冷蔵庫1>
図1は本実施形態の冷蔵庫の正面図であり、図2は図1のA−A断面図を示している。
冷蔵庫1は、上から冷蔵室2、貯氷室3、冷凍室4、野菜室5を有している。各室の前面開口部は、扉6−9で閉塞される。冷蔵室2と製氷室3a及び上段冷凍室3bとの間に仕切断熱壁12を、下段冷凍室4と野菜室5の間に仕切断熱壁14を配置している。仕切断熱壁12、14は厚さ30〜50mm程度の断熱壁で、スチロフォーム、発泡断熱材(硬質ウレタンフォーム)、真空断熱材等、それぞれを単独使用又は複数の断熱材を組み合わせて作られている。各貯蔵室の配置や、冷蔵室扉6a、6b、製氷室扉7a、上段冷凍室扉7b、下段冷凍室扉8、野菜室扉9に関しても回転による開閉、引き出しによる開閉及び扉の分割数等は、特に本実施形態の態様に限定されるものではない。
箱体20は、外箱21と内箱22とを備え、外箱21と内箱22とによって形成される空間に真空断熱材50や硬質ウレタンフォーム等の発泡断熱材23を充填してある。真空断熱材50は、後述する固定部材70、支持部材80等で固定支持されている。
<真空断熱材50>
[芯材51]
図3は、真空断熱材50の断面図である。真空断熱材50は、芯材51、芯材51の外周に設けた袋状の応力抑制部52、応力抑制部52の外周に設けた外被材53を有する。芯材51は、繊維集合体のグラスウール繊維を有し、芯材51の中間には吸着剤(不図示)を配している。
芯材51は、ガラスカレットを溶融炉で溶かしたガラスを延伸法により紡糸したグラスウールの繊維を用いた繊維シートを複数層重ねたものであり、以下のようにして製造できる。まず、グラスウールの繊維を溶液に入れて撹拌した繊維水溶液から、網状の板で均一になるよう繊維を取出したものを乾燥することで繊維シートを得る。次に、繊維シートを一層以上積層したものを熱風乾燥炉で乾燥する。乾燥温度や時間は、たとえば200℃、5分間にできる。
乾燥後に応力抑制部52で芯材51を覆うため、乾燥後の温度が応力抑制部52の融点以下になるようにするか、乾燥後に応力抑制部52の融点以下に冷却する必要がある。乾燥後に応力抑制部52の融点以下に冷却する場合には、冷却時に空気中の水分が吸着しないよう、ドライ雰囲気で冷却するとよい。
乾燥方式についてもこれに限定されるものではなく、熱プレス方式や、無風乾燥炉等で乾燥してもよい。繊維シートの積層枚数は少ない方が乾燥の効率が良く、グラスウール繊維シートの中央層まで乾燥することができる。グラスウール繊維シートを複数層重ねて乾燥する場合には、芯材51の上部と下部から熱風を通過させて乾燥することが好ましい。
グラスウールの繊維径は細いほど繊維集合体としたときの空間層である空隙率が高くなることから、熱伝導率の観点からは細い方が好ましい。しかし、グラスウールの繊維径が細いと製造時に繊維が折れやすく、折れた繊維は短いため断熱方向に向きやすく断熱面から熱が伝わりやすくなってしまう。そのため、グラスウールの繊維径は1.0〜10.0μm、平均繊維径は3.0〜5.0μmが好ましい。さらに好ましくは、グラスウールの繊維径は2.0〜8.0μm、平均繊維径は3〜4μmが好ましい。本実施例においては、1.8〜8.8μmのグラスウール繊維を用い、平均繊維径を4.4μmとしている。
[応力抑制部52]
応力抑制部52は、シート状のフィルムを二枚重ね合わせて端部をシールした三方袋であり、内側応力抑制部52aを、内側応力抑制部52aと別体の外側応力抑制部52bに収納している。内側応力抑制部52a及び外側応力抑制部52bは、それぞれ一辺に開口を有している。なお、応力抑制部52a,52bの形状は、筒状でもよい。
応力抑制部52は、例えばポリビニルアルコール樹脂フィルム、未延伸タイプのポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂のほか、不織布を採用できる。
不織布は、滑り性を良くするために表面を熱溶着させて繊維の凹凸を少なくすることが好ましい。応力抑制部52を高密度ポリエチレン、外被材53の最内層を低密度ポリエチレンにすると好ましい。
[外被材53]
外被材53はラミネートフィルムを熱溶着により貼り合わせた袋状で構成されている。外被材53は、表面保護層、第一ガスバリヤ層、第二ガスバリヤ層、熱溶着層の4層構成からなる。表面保護層及び熱溶着層は低吸湿性の樹脂フィルムとし、ガスバリヤ層は樹脂フィルムに金属蒸着層を設けたものである。第一ガスバリヤ層は酸素バリヤ性の高い樹脂フィルムに金属蒸着層を設け、第一ガスバリヤ層と第二ガスバリヤ層は金属蒸着層同士が向かい合うように貼り合わせている。
具体的には、表面保護層は、二軸延伸タイプのポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート等の各フィルム、第一ガスバリヤ層は、アルミニウム蒸着付きの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、第二ガスバリヤ層は、アルミニウム蒸着付きの二軸延伸エチレンビニルアルコール共重合体樹脂フィルム、アルミニウム蒸着付きの二軸延伸ポリビニルアルコール樹脂フィルム、アルミ箔、熱溶着層は、未延伸タイプのポリエチレン、ポリプロピレン等の各フィルムを採用できる。なお、第一又は第二ガスバリヤ層は、金属箔、或いは樹脂系のフィルムに無機層状化合物、ポリアクリル酸等の樹脂系ガスバリヤコート材、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)等によるガスバリヤ膜を設けたものとしてもよい。また、熱溶着層は、酸素バリヤ性の高いポリブチレンテレフタレートフィルム等を用いても良い。
表面保護層及び熱溶着層を低吸湿性にすることで、真空断熱材50を製造する際の真空排気工程において、外被材53が持ち込む水分量を小さくできるため、真空排気効率を向上させて、断熱性能の高性能化が可能になる。尚、各フィルムのラミネート(貼り合せ)は、二液硬化型ウレタン接着剤を介してドライラミネート法によって貼り合わせるのが一般的であるが、接着剤の種類や貼り合わせ方法には特にこれに限定するものではなく、ウェットラミネート法、サーマルラミネート法等の他の方法によるものでも何ら構わない。
[真空引き工程]
上述した乾燥工程後の繊維シートを複数枚積層して芯材51とする。二重にした応力抑制部52の開口から芯材51を収納して、応力抑制部52とともに圧縮する。その後、熱溶着で応力抑制部52の開口をシールすることで、芯材51と応力抑制部52で構成されるコア材を得ることができる。コア材は、圧縮により薄厚になっている。次に、コア材を外被材53に挿入する。薄厚のコア材は、外被材53に容易に挿入することができる。また、外被材53の寸法をコア材に近い寸法にできるため、製造した真空断熱材50のヒートブリッジを低減することができる。
外被材53に挿入したコア材の外周、例えば応力抑制部52を破る等して開口を設け、真空包装することで真空断熱材50を得ることができる。
<曲げ加工>
次に、配置される空間の形状に応じて真空断熱材50を曲げる曲げ加工について説明する。図4は、曲げ加工によって曲がり部60を設けられた真空断熱材50の断面図である。
曲げ加工は、不図示の治具で真空断熱材50を固定し、これを折り曲げて曲がり部60を設けて行えるが、溝や凹凸形状を予め芯材51に設けておくと、より容易に真空断熱材50を曲げることができる。
真空断熱材50は、芯材51と外被材53の間に応力抑制部52a,52bが位置している。曲がり部60の内周側(曲率の大きい側)に応力抑制部52a,52bが位置するように曲げ加工を行う。すると、応力抑制部52aと応力抑制部52bの接触面同士、外被材53の最内層と応力抑制部52の接触面同士が滑ることにより、芯材51にかかる応力集中を抑制でき、曲げ部60の繊維が折れることを抑制できる。
芯材51は、繊維シートを厚み方向に複数枚積層したものである。このため、芯材51が曲げられて、応力が大きくなりやすい内周側の繊維に破断が生じても、この破断が厚み方向に伝達することを、芯材51が厚み方向に一枚等の少数枚で構成されている場合に比して、抑制できる。
なお、曲がり部60の曲がり角度は特に制限されない。また、屈曲に限らず、湾曲、波形状等としてもよい。
応力抑制部52を厚くすると、曲がり部60の成形時に生じる芯材への応力を少なくすることができる一方、応力抑制部52、外被材53が厚くなるほど加工が困難になり、作業牲が低下するため、両者のバランスを考慮する必要がある。応力抑制部52の厚さは10μm〜100μmにできるが、好ましくは、20,30,40,50,60,70,80,90μmのうち、一つを下限値に、他の一つを上限値にする。これにより得られた真空断熱材を冷蔵庫の断熱部に貼り付け、より寸法精度の高い真空断熱材を用いることで断熱性能の良い機器を提供することができる。
<リサイクル>
上述のように製造した真空断熱材50は、使用後のリサイクル時にも有効な構成となっている。真空断熱材50の主成分は、芯材51のガラス繊維である。しかし、真空断熱材50を取り付ける機器の多くは、鉄などの金属を主成分としているため、機器のリサイクル時には、これらを分別しなくてはならない。しかし、真空断熱材50の最外周面である外被材53は、機器の一例である冷蔵庫1の外箱21の鉄板面に、例えば接着剤で貼り付けられている。
本実施形態の真空断熱材50は、芯材51を応力抑制部52で収納している。このため、冷蔵庫1の解体時に真空断熱材50の外被材53を破り応力抑制部52を引き抜くことで、容易に芯材51を取り出すことができる。
また、応力抑制部52は、芯材51を収納するため、芯材51より寸法が大きい。このため、応力抑制部52のうち、収納時に余った部分を折り曲げて固定した耳を作成しておくと、さらに取り出しやすくなる。なお、外被材53を折り曲げて耳(例えば、図4参照)を作成する際、応力抑制部52の耳を巻き込まずに独立させておくと、応力抑制部52をさらに容易に取り出すことができる。
さらに、応力抑制部52が袋状であるため、樹脂を主成分とする応力抑制部52とガラス等を主成分とする芯材51の分離が容易にできる。また、袋状の応力抑制部52が芯材51の側方への移動を抑制するので、薄厚の芯材51の位置ずれを抑制できる。なお、芯材51は、例えば10層以上の繊維シートを積層して作成できる。
なお、外被材53の耳が位置する面と反対側に、応力抑制部52a,52bの一面が位置するようにしてある。これにより、曲がり部60の内周側にすべき面の判別が容易になる。この場合、外被材53の耳は曲がり部60の外周側に位置するため、真空断熱材50の内周側を機器に取付けることが容易になる。
<<第二実施形態>>
第二実施形態の構成は、以下の点を除いて第一実施形態と同様にできる。
図5は本実施形態の真空断熱材50の断面図である。本実施形態では、袋状の応力抑制部52を二重構造にする代わりに、応力抑制部52と芯材51との間に、シート状の応力抑制部54を配置している。応力抑制部54は、ポリビニルアルコール樹脂フィルム、未延伸タイプのポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂成分のほか、不織布を採用できる。また、応力抑制シート54は、芯材51の圧縮後に封止すべき開口を設ける必要がないため、アクリル系、ポリアミド系、フッ素系、ビニル系のフィルムを用いることもできる。
応力抑制部54を応力抑制部52と同じ材質にする場合には、応力抑制部52と応力抑制部54を固定することが好ましい。これは、真空包装時に芯材51から真空ポンプに空気が排気されるときに応力抑制部52と応力抑制部54がずれてしまい、応力抑制部54が曲がり部60からずれるおそれを抑制するためである。また、このようにすると、応力抑制部52に応力抑制部54が固定されるため、リサイクル性も向上する。固定法としては、接着剤やテープ、熱溶着等があるが、もっともガスの発生を抑えられるため、熱溶着方式が好ましい。
応力抑制部54は、曲がり部60の内周側(鋭角面側)に位置している。これにより、曲がり部60を形成する際に生じる鋭角部の応力が芯材の一部に集中することを抑制できる。
なお、応力抑制部54は、外被材53の耳が位置する面と反対側に位置するようにしてある。これにより、応力抑制部54がどの面に設けられているかの判別が容易になる。この場合、外被材53の耳は曲がり部60の外周側に位置するため、真空断熱材50の内周側を機器に取付けることが容易になる。
<真空断熱材の扉への適用>
次に、真空断熱材50を備える機器の一例である冷蔵庫1について、扉の一例である冷蔵室扉6への真空断熱材50の適用例を説明する。
図6は冷蔵室扉6aの分解斜視図、図7は冷蔵室扉6aの縦断面図である。冷蔵室扉6aは、表面に設けられたガラス製の外板6a1と、裏面に設けられた内板6a2と、外板6a1の裏側に配置された真空断熱材50と、発泡断熱材23と、を備えている。真空断熱材50は、外板6a1の裏面に略接触している又は接着等により外板6a1に対する相対移動が抑制されていると、発泡断熱材の充填時の位置ずれを抑制できるため好ましい。
外板6a1の外側に貼着された両面テープ70は、外板6a1を冷蔵室扉6aの扉枠80に固定している。扉枠は、冷蔵室扉6aの外周部位を形成する樹脂製の枠体である。扉枠80は、外板6a1の右辺部が挿入されて支持される係合溝81aを有する右側の枠部材81と、同様に外板6a1の左辺部、上辺部、下辺部が貼り付けられる両面テープ70が貼着された上側、下側及び左側の枠部材を四角形に連結して形成されている。両面テープ70は、表面及び裏面の両面が貼着可能な細長い帯状の粘着テープである。
真空断熱材50は冷蔵室扉6aに内設されており、外板6a1の裏面に載置された平板状の部材から成る。真空断熱材50の長さL1(横幅)は、縦断面視して、両面テープ70を貼付するテープ貼付部82aと係合溝81a間との距離L5よりも、長さL3だけ短く形成されている。このため、真空断熱材50は、テープ貼付部82aと係合溝21aとの間に間隔L3を介して、枠部材81,82から中央側に離間されて配置されている。
また、真空断熱材50は、外板6a1側の端部90bの表面側に段差部90aが切欠形成されて、段差部90aと外板6a1との間に隙間Sが形成されている。このため、真空断熱材50は、外板6a1側(表側)の長さL2が、内板6a2側の長さL1よりも小さく形成されている。その結果、発泡断熱材23を充填した際に、発泡断熱材23が隙間Sに入り込んで外板6a1に触れるので、段差部90a及び隙間Sがあることによって、発泡断熱材23と外板6a1とが密着して接着される面積が拡大されている。
発泡断熱材23は、中央部に真空断熱材50を載置した外板6a1と、外板6a1の外周に取り付けられた扉枠80とで形成された空間に、真空断熱材50を介在させて充填されることによって、空間の内壁面に接着される。このため、発泡断熱材23は、真空断熱材50を覆った状態で外板6a1の裏面に接着されている。
内板6a2は、冷蔵室扉6aの貯蔵室側に設けられた樹脂製の板部材である。内板6a2は、扉枠20の裏面側の周縁部に固定されている。内板6a2の裏面側の外周部には、冷蔵室扉6aを冷蔵庫本体と密着させて貯蔵室の気密性を確保するためのシール部材(図示省略)が設けられている。
冷蔵室扉6aの作用を組立順に沿って説明する。回動式の冷蔵室扉6aを組み立てる場合は、まず、図6に示すように、4つの枠部材のうち3つそれぞれに両面テープ70を貼り付ける。次に、外板6a1の右端部を枠部材81の係合溝81aに挿入し、外板6a1の上、下、及び左端部を3つの枠部材の両面テープ70に、それぞれ貼り付ける。
続いて、図7に示すように、外板6a1を下側に配置して、その外板6a1の裏面中央部に真空断熱材50を載置して、空間内に発泡断熱材23の材料を充填する。次に、扉枠80の裏面側周縁部に内板6a2を設けて、空間を閉塞する。このようにして冷蔵室扉6aは、組み立てられる。
このようにして組み立てられた冷蔵室扉6a内の真空断熱材50は、外板6a1に当接している外板6a1側(表面側)の長さL2が、内板6a2側(裏面側)の長さL1よりも小さく形成されている(L1>L2)。真空断熱材50の外板6a1側の表面の端部には、段差部90aが形成されているので、隙間Sが形成されている。このため、発泡断熱材23は、外板6a1の裏面に密着して接着される面積をその段差部90a(隙間S)がある分だけ広げることができるので、発泡断熱材23による外板6a1への接着力を増加させることができる。
このようにすると、接着剤としての機能がある発泡断熱材23は、真空断熱材50を覆った状態で外板6a1に広範囲に亘って接着されるので、特別な固定具及び接着剤を使用せずに又は使用量を抑制して、真空断熱材50を外板6a1にしっかりと固定することができる。その結果、外板6a1は、扉枠80から離脱すること無くしっかりと固定される。
同様にして回動式の冷蔵室扉6bを形成できる。このように形成された回動式の冷蔵室扉6a,6bは、内部の空間の発泡断熱材23の材料を充填し、さらに、発泡断熱材23と外板6a1との間に真空断熱材50が介在されているので、断熱効果を向上させて省エネルギー化を図ることができる。
1 冷蔵庫 2 冷蔵室 3a 製氷室
3b 上段冷凍室 4 下段冷凍室 5 野菜室
6a 冷蔵室扉 6b 冷蔵室扉 7a 製氷室扉
7b 上段冷凍室扉 8 下段冷凍室扉 9 野菜室扉
10 扉用ヒンジ 11 パッキン
12,14 断熱仕切り 13 仕切り部材
20 箱体 21 外箱 21a 天板
21b 後板 21d 底板 21e 側面
21f 前面 22 内箱 23 断熱材
23a 注入方向 23b 発泡方向 25 注入孔
27 送風機 28 冷却器 30 圧縮機
31 凝縮機 33 発泡ポリスチレン 40 凹部
41 電気部品 42 カバー
50 真空断熱材 51 芯材 52 袋状の応力抑制部
52a 内側応力抑制部 52b 外側応力抑制部
53 外被材
54 シート状の応力抑制部
60 曲がり部

Claims (5)

  1. 芯材と、該芯材を収納する外被材と、曲がり部と、を有する真空断熱材であって、
    前記芯材は、繊維水溶液から繊維を取り出してから乾燥させる工程を経て得た繊維シートを複数枚積層して有し、
    前記芯材を収納する袋状の応力抑制部を設け、
    前記曲がり部について曲率が大きい面の側に、別の応力抑制部を有することを特徴とする真空断熱材。
  2. 前記別の応力抑制部は、シート状の応力抑制部であり、
    該シート状の応力抑制部を設けた側の面とは反対側の面に向けて、前記外被材を折り曲げた耳部を有することを特徴とする請求項1に記載の真空断熱材。
  3. 前記袋状の応力抑制部と前記シート状の応力抑制部とを接着したことを特徴とする請求項2に記載の真空断熱材。
  4. 前記袋状の応力抑制部の耳と前記外被材の耳とが独立していることを特徴とする請求項3に記載の真空断熱材。
  5. 請求項1乃至4何れか一項に記載の真空断熱材を有する扉を備える機器であって、
    前記扉は、
    前記真空断熱材が略接触し、かつ前記真空断熱材の一面側に設けられた外板と、
    前記真空断熱材の他面側に設けられた内板と、
    発泡断熱材と、を有し、
    前記真空断熱材は、
    前記外板側の長さを前記内板側の長さより短くして形成した段差部を一面側に有し、
    前記発泡断熱材は、
    前記真空断熱材の他面側及び前記段差部に位置することを特徴とする機器。
JP2015115392A 2015-06-08 2015-06-08 真空断熱材及びそれを用いた機器 Withdrawn JP2017002949A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015115392A JP2017002949A (ja) 2015-06-08 2015-06-08 真空断熱材及びそれを用いた機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015115392A JP2017002949A (ja) 2015-06-08 2015-06-08 真空断熱材及びそれを用いた機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017002949A true JP2017002949A (ja) 2017-01-05

Family

ID=57753968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015115392A Withdrawn JP2017002949A (ja) 2015-06-08 2015-06-08 真空断熱材及びそれを用いた機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017002949A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109813034A (zh) * 2017-11-20 2019-05-28 东芝生活电器株式会社 真空绝热件以及真空绝热件的制造方法
JP2020016305A (ja) * 2018-07-26 2020-01-30 大日本印刷株式会社 真空断熱材用外包材、真空断熱材、および真空断熱材付き物品

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10205991A (ja) * 1997-01-22 1998-08-04 Sanyo Electric Co Ltd 冷却貯蔵庫の断熱箱体
JP2000320958A (ja) * 1999-05-11 2000-11-24 Mitsubishi Electric Corp 真空断熱体、断熱構造体
JP2007009928A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Hitachi Appliances Inc 真空断熱材及びその製造方法並びに冷蔵庫
JP2007056972A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 Hitachi Appliances Inc 真空断熱材及びそれを用いた冷蔵庫
JP2010096293A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Mitsubishi Electric Corp 真空断熱材
JP2011002033A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 Hitachi Appliances Inc 真空断熱材およびこれを用いた断熱箱体並びに冷蔵庫
JP2011149501A (ja) * 2010-01-22 2011-08-04 Hitachi Appliances Inc 真空断熱材及びこれを用いた冷蔵庫
JP2011196392A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Mitsubishi Electric Corp 真空断熱材およびその製造方法
JP2012163138A (ja) * 2011-02-04 2012-08-30 Mitsubishi Electric Corp 真空断熱材および断熱箱
JP2013002485A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Hitachi Appliances Inc 真空断熱材及びこれを用いた冷蔵庫
JP2014051993A (ja) * 2010-10-18 2014-03-20 Mitsubishi Electric Corp 真空断熱材およびその製造方法

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10205991A (ja) * 1997-01-22 1998-08-04 Sanyo Electric Co Ltd 冷却貯蔵庫の断熱箱体
JP2000320958A (ja) * 1999-05-11 2000-11-24 Mitsubishi Electric Corp 真空断熱体、断熱構造体
JP2007009928A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Hitachi Appliances Inc 真空断熱材及びその製造方法並びに冷蔵庫
JP2007056972A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 Hitachi Appliances Inc 真空断熱材及びそれを用いた冷蔵庫
JP2010096293A (ja) * 2008-10-17 2010-04-30 Mitsubishi Electric Corp 真空断熱材
JP2011002033A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 Hitachi Appliances Inc 真空断熱材およびこれを用いた断熱箱体並びに冷蔵庫
JP2011149501A (ja) * 2010-01-22 2011-08-04 Hitachi Appliances Inc 真空断熱材及びこれを用いた冷蔵庫
JP2011196392A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Mitsubishi Electric Corp 真空断熱材およびその製造方法
JP2014051993A (ja) * 2010-10-18 2014-03-20 Mitsubishi Electric Corp 真空断熱材およびその製造方法
JP2012163138A (ja) * 2011-02-04 2012-08-30 Mitsubishi Electric Corp 真空断熱材および断熱箱
JP2013002485A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Hitachi Appliances Inc 真空断熱材及びこれを用いた冷蔵庫

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109813034A (zh) * 2017-11-20 2019-05-28 东芝生活电器株式会社 真空绝热件以及真空绝热件的制造方法
JP2020016305A (ja) * 2018-07-26 2020-01-30 大日本印刷株式会社 真空断熱材用外包材、真空断熱材、および真空断熱材付き物品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5492685B2 (ja) 真空断熱材及びそれを用いた冷蔵庫
JP2013088036A (ja) 断熱箱体、冷蔵庫及び貯湯式給湯器
JP2009228917A (ja) 冷蔵庫
JP2013002484A (ja) 真空断熱材及びそれを用いた冷蔵庫
JP2016080281A (ja) 断熱箱体及び断熱扉
JP2011099566A (ja) 真空断熱パネル及び冷蔵庫
JP2011153721A (ja) 冷蔵庫
JP2009024921A (ja) 冷蔵庫
JP2012063021A (ja) 真空断熱材及びそれを用いた冷蔵庫
JP5571610B2 (ja) 真空断熱材の製造方法、真空断熱材及びこれを備えた冷蔵庫
JP2017002949A (ja) 真空断熱材及びそれを用いた機器
JP2013053722A (ja) 真空断熱材及びこれを用いた断熱機器
JP2001165389A (ja) 断熱箱体
JP2013024440A (ja) 冷蔵庫
JP7139480B2 (ja) 冷蔵庫
WO2014122939A1 (ja) 断熱パネル
JP6382596B2 (ja) 冷蔵庫
JP5401422B2 (ja) 真空断熱材及びこれを用いた冷蔵庫
JP6486079B2 (ja) 真空断熱パネルの断熱性能を維持する方法及び冷蔵庫の断熱性能を維持する方法
JP2015055368A (ja) 真空断熱材及びそれを用いた冷蔵庫
JP2013002580A (ja) 真空断熱材及びそれを用いた冷蔵庫
JP2012229849A (ja) 冷蔵庫および冷凍庫
JP2012026622A (ja) 真空断熱材及びこれを用いた冷蔵庫
JP2016089962A (ja) 真空断熱材及びこの真空断熱材を用いた冷蔵庫
JP2015200361A (ja) 真空断熱材及びこれを用いた冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150610

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170119

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170125

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190604

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20190717