JP2020015983A - スパッタリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁束がより高いマグネトロンの提供。【解決手段】複数の磁石と、複数の磁石を少なくとも4つの一直線の、平行な、独立した線形アレイに保持するように構成されたヨークとを備えたマグネトロンアセンブリに関する。複数の磁石902は、外側部および内側部を備えたパターンを形成するようにヨークに配置構成され、外側部は内側部の外周を実質的に囲む。線形アレイの端部は一対の方向転換部分930を備え、各方向転換部分は、外側部の一対の細長い部分928の各端部を実質的にわたる。各方向転換部分における磁石は、ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成される。【選択図】図9

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2012年9月4日に出願された、米国仮特許出願整理番号第61/696,610号の利益を主張するものであり、これは、参照により本明細書に組み込まれる。
本出願は、2011年1月6日に出願された、米国仮特許出願整理番号第61/430,361号、および2012年1月6日に出願された、米国特許出願整理番号第13/344,871号に関する。これらの両方は、参照により本明細書に組み込まれる。
本記述は、一般的に、回転カソードのマグネトロンスパッタリングに関する。これは特に、ターゲット材料が、標準的なマグネトロンアセンブリがマグネトロンスパッタリングに好適な十分な磁束を供給できる点を超えて増大する場合に直面する特定の問題に対処する。また、本発明のいくつかの実施形態は、透明導電酸化物(TCO)のような材料の堆積のためのプロセスの状態を改善する。
回転ターゲットのマグネトロンスパッタリングが、当技術分野において周知であり、種々の基板上に種々の薄膜を生成するために広く使用されている。回転カソードを用いたスパッタリングの妥当な概説は、一例として、(その内容が参照により本明細書に組み込まれる)米国特許第5,096,562号に見ることができる。
回転ターゲットマグネトロンスパッタリングの最も基本的な形態では、スパッタされる材料は、管の形状に形成される、または剛性の材料から作られた支持管の外表面に接着される。マグネトロンアセンブリは、管内に配置され、ターゲットの外表面に十分な磁束が存在するようにターゲットに広がる磁束を供給する。磁界は、ターゲットから放出された電子を保ち、電子が作動ガスとの電離衝突が起こる可能性が高まるように作られ、従って、スパッタリングプロセスの効率が向上する。
いくつかの材料、特にセラミックTCO材料におけるターゲットにかかる製造コストは、原材料のコストと比較して高い。これらのターゲットの経済性を改善するために、ターゲット材料の厚さを増大することが望ましい。このようにして、ターゲットの全体コストに最小限に追加されるだけでありながら、ターゲットは大いに、より使用に適した材料を有することとなる。なぜならば、これにより製造コストが著しくは変わらないからである。著しい増大は、使用される追加の原材料に起因するものだけである。より厚いターゲットは、ターゲットが変更される間のより長い生産キャンペーンを可能にするという追加の利益を有するはずである。
言及するように、ターゲットを厚くし過ぎると、その結果、標準的なマグネトロンアセンブリを使用する場合に、ターゲット表面における磁束が不十分となり得る。磁束がより高いマグネトロンを作る必要が生じることが明らかである。
しかしながら、磁束を増大する試みは、大抵、方向転換の幅が広げられるという新しい問題を生み出す。これが、ターゲット端部における相対侵食率を増大し、それ故に、ターゲットの「溶け落ち」に起因してターゲット寿命を短縮する。これは、ターゲットの厚さを増大する目的に反する。
回転カソードのための(図1Aに示す)代表的なマグネトロンアセンブリ100は、磁気回路の完成に役立つ、鋼などの磁気伝導性材料のヨーク104に取り付けられた3つの実質的に平行な磁石の列102を備える。磁石の磁化の方向は、スパッタリングターゲットの主軸に対して放射状となる。中心の列106は、2つの外側の列108と反対の極性を有する。このタイプのマグネトロン(図1B参照)の追加の記述は、(その内容が参照により本明細書に組み込まれる)米国特許第5,047,131号に見ることができる。磁石の内側の列106および外側の列108の磁束は、磁石の片側では、磁気伝導性のヨーク104を通じて連結される。ヨーク104と反対側の磁石の側面では、磁気伝導性材料内に磁束が含まれない。従って、磁束は、実質的に非磁性であるターゲットを実質的に妨げられずに通って広がる。それ故に、2つの弧状の磁界が、ターゲットの作業面およびその上にもたらされる。この磁界は、電子を保ち、それらを磁石の列102に対して平行である磁力線に対して垂直方向にドリフトさせる。このことは、ExBドリフトとして公知であり、あらゆる基礎のプラズマ物理学の教科書に記述されている。通常の配置構成では、このドリフト経路もまた、ターゲットの主軸に対して平行である。
また、外側の列108は、内側の列106よりもわずかに長く、そして外側の列108と同じ極性を持つ(図1Bに示す)追加の磁石110が、アセンブリの端部に、2つの外側の列108の間に配置され、ドリフト経路のいわゆる「方向転換」領域を作り出す。これは、2つのドリフト経路を接続する効果がある。従って、1つの連続的な卵型の「レーストラック」ドリフト経路を形成する。これは、電子の保持を最適化し、それ故に、スパッタリングプロセスの効率を最適化する。
磁界の強度を増大するための直観的な手段は、単に磁石の寸法または強度を増大させることである。磁気の強度を増大させることは、より強い磁石の利用の可能性によって制限される。また、非常に高い強度の磁石は、非常に高価であり、扱いが困難である。さらに、より強い磁石は、本発明の実施形態のものなどの、追加の利益のためのあらゆる優れた設計に適用される可能性がある。
より大きな断面を有する磁石を考慮するときに問題が発生する。半径方向における寸法を増大することは、ターゲット表面における磁束の比例的な増大をもたらさない。そのようなものとして、これは自己限定的な手法である。ターゲット表面に対して接線方向における寸法の増大も、その幾何学的形状が磁性材料の大半をターゲット表面からさらに離れるように移動させる必要があり、ターゲット表面における磁界を弱めるように機能することから自己限定的である。これは、所望の効果を達成するのに不利である(そのような設計の一例は図2を参照)。
磁石の寸法を増大する手法の別の悪影響には、レーストラックの幅が拡大されることである。すなわち、レーストラックの2つの長い部分が、互いから遠く離される。これは、レーストラックの方向転換部分を広げ、ターゲットの端部における相対侵食率の増大を招く。その結果、ターゲットのこれらの部分が、ターゲット材料のより多くの部分を使用する前に消費される。従って、ターゲットは、ターゲット材料が完全に使用される前に操業を中止しなければならない。
端部における侵食率の増大を理解するために、回転ターゲットの表面上の2つの点を考察できる。1つの点が、レーストラックの2つの脚部(長い部分)を通って回転し、もう1つの点が、方向転換部を通って回転する。方向転換部を通り進む点は、レーストラック内において遥かに長い時間を費やすため、より激しく侵食されることが分かる。この論題のさらなる考察は、(その内容が参照により本明細書に組み込まれる)米国特許第5,3
64,518号に見ることができる。
前述の問題は、通例では3つの列の磁石の代わりに、4つ(または、それ以上)の列または他の独立した線形アレイの磁石を使用することによって克服できる。これにより、以前に考察された大き過ぎる磁石の問題を克服できる。しかし、より重要なことは、電子の保持に悪影響を及ぼすことなく(または、少なくとも悪影響を低減して)、ターゲットの端部における過度な侵食を最小限にする、方向転換に対する独特の修正を可能にする。
一実施形態は、複数の磁石と、複数の磁石を少なくとも4つの一直線の、平行な、独立した線形アレイに保持するように構成されたヨークとを備えたマグネトロンアセンブリに関する。複数の磁石は、外側部および内側部を備えたパターンを形成するようにヨークに配置構成され、外側部は内側部の外周を実質的に囲む。線形アレイの端部は一対の方向転換部分を備え、各方向転換部分は、外側部の一対の細長い部分の各端部を実質的にわたる。各方向転換部分における磁石は、ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成される。
別の実施形態は、基板がそこの中を通り移動するチャンバを備えたスパッタリングシステムに関する。システムは、チャンバ内に備え付けられており、ターゲット表面を有する回転可能な円筒形の細長い管と、回転可能な円筒形の細長い管内に位置付けられたマグネトロンアセンブリを含むカソードアセンブリも備えている。マグネトロンアセンブリは、複数の磁石と、複数の磁石を少なくとも4つの一直線の、平行な、独立した線形アレイに保持するように構成されたヨークとを備える。複数の磁石は、外側部および内側部を備えたパターンを形成するようにヨークに配置構成され、外側部は内側部の外周を実質的に囲む。線形アレイの端部は一対の方向転換部分を備え、各方向転換部分は、外側部の一対の細長い部分の各端部を実質的にわたる。各方向転換部分における磁石は、ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成される。
別の実施形態は、基板上に材料をスパッタリングする方法に関する。方法は、回転可能な円筒形の細長い管内に配置されたマグネトロンアセンブリの一部として磁石のパターンを形成することを含む。この回転可能な円筒形の細長い管はターゲット表面を備える。方法は、回転可能な円筒形の細長い管をチャンバ内に備え付けることと、チャンバ内の真空を保つことと、チャンバ内において回転可能な円筒形の細長い管を回転させることと、マグネトロンアセンブリを使用してターゲット表面に磁束を供給することと、チャンバ内においてターゲット表面付近に基板を移動させることと、をさらに含む。マグネトロンアセンブリは、複数の磁石と、複数の磁石を少なくとも4つの一直線の、平行な、独立した線形アレイに保持するように構成されたヨークとを備える。複数の磁石は、外側部および内側部を備えたパターンを形成するようにヨークに配置構成され、外側部は内側部の外周を実質的に囲む。線形アレイの端部は一対の方向転換部分を備え、各方向転換部分は、外側部の一対の細長い部分の各端部を実質的にわたる。各方向転換部分における磁石は、ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成される。
回転カソードのための代表的なマグネトロンアセンブリの図である。 図2Aのマグネトロンアセンブリ内での磁石の磁化の方向を図示する。 回転カソードのためのマグネトロンアセンブリの代替的な設計を示す図である。 マグネトロンアセンブリの例示的な一実施形態の図である。 図3Aのマグネトロンアセンブリに使用されるヨークの例示的な一実施形態の図である。 図3Aのマグネトロンアセンブリに使用するのに好適な一例示的な磁石の配置構成を図示する。 図3Aのマグネトロンアセンブリに使用するのに好適な別の例示的な磁石の配置構成を図示する。 図3Aのマグネトロンアセンブリに使用するのに好適ななおも別の例示的な磁石の配置構成600を図示する。 マグネトロンアセンブリの別の例示的な実施形態の図である。 図3Aおよび図7のマグネトロンアセンブリを使用できるスパッタリングシステムの例示的な一実施形態の図である。 ここに記述するマグネトロンアセンブリの使用に好適な別の例示的な磁石の配置構成を図示する。 それぞれ、図9に示す例示的な磁石の配置構成の線10A〜線10Eを横断する断面を図示する。 それぞれ、図9に示す例示的な磁石の配置構成の線10A〜線10Eを横断する断面を図示する。 それぞれ、図9に示す例示的な磁石の配置構成の線10A〜線10Eを横断する断面を図示する。 それぞれ、図9に示す例示的な磁石の配置構成の線10A〜線10Eを横断する断面を図示する。 それぞれ、図9に示す例示的な磁石の配置構成の線10A〜線10Eを横断する断面を図示する。 図9に示す磁石の配置構成を使用して形成されたプラズマを図示する。 基板上に材料をスパッタリングする方法の例示的な一実施形態のフロー図である。
図3Aに参照する本発明の例示的な一実施形態では、マグネトロンアセンブリ300は、複数の磁石302と、複数の磁石302を少なくとも4つの一直線の、平行な、独立した線形アレイ306に保持するように構成されたヨーク304とを備える。図3Aに示す例示的な実施形態では、マグネトロンアセンブリ300は、4つの列306に配置構成された、4つの一直線の、平行な、独立した磁石302の線形アレイ306を備える。
この例示的な実施形態では、磁石の列306は、ある極性を持つ2つの内側の列308と、それと反対の極性を持つ2つの外側の列310とを備える。磁石302の列306は、ヨーク304に取り付けられる。ヨーク304は、鋼または磁性ステンレス鋼などの磁気伝導性材料から作られる。この構成では、追加の磁気質量を与えるが、磁石302をターゲット表面に対して実現可能な最も近い位置に残すことができる。それ故に、余分な磁気質量に対する十分な利点を得られる。
図3Bに示すように、一実施形態では、ヨーク304は、磁石302の列306ごとに1つの複数のスリットまたはチャネル312を備える。(簡略化のために、特定の磁石の配置構成に関する詳細は図3Bには示さず、代わりに、図4〜図6に関連して以下により詳細に考察されることに留意されたい。)チャネル312は、対応する磁石302の一部分をチャネル312内に挿入して、ここに記述して示す磁石302の列306を形成できる寸法に形成される。磁石302は、磁力、摩擦ばめ、または接着剤の使用を含むが、これらに限定されないいくつかの方法により定位置に保持できる。ここに記述する磁石パターンを形成するようなそのようなチャネル312の使用により、ヨーク304の設計を変更することなく、マグネトロンアセンブリ300全体を再構成できる。
好ましい実施形態では、磁石302の内側の列308および外側の列310は、アセンブリが「均衡マグネトロン」であるように、同一の強度および同一の横断寸法を有する。しかしながら、任意の選択で、内側の列308と外側の列310とに異種の磁石を配置して、「不均衡」マグネトロンを作成できる。
図4は、図3Aのマグネトロンアセンブリ300の使用に好適な一例示的な磁石の配置構成400を図示する。この例示的な磁石の配置構成400では、標準的な3列設計と同様に、外側の列410が内側の列408よりも長い。それ故に、レーストラックの方向転換部分の生成に使用される端部磁石414を配置するための空間がもたらされる。描写するように、方向転換部を形成する磁石414の横断寸法は、内側の列408の磁石のそれと同一であり、内側の列408と同一線上にずらされて配置されている。しかしながら、方向転換部を形成する磁石414は、外側の列410と極性が同一である。この設計は、方向転換領域の容易な修正に役立ち、より好ましい実施形態をもたらす。
図5は、別の例示的な磁石の配置構成500を図示し、ここでは、磁石502の列506が互いから横方向にずれている。これにより段の付けられた方向転換部がもたらされ、実際の方向転換は、標準的な3列のマグネトロン設計のそれにまで半径が短縮される。従って、ターゲット端部の侵食率は、より大きな磁石を用いた3列設計の場合のように、標準的な設計のそれを超えることはない。方向転換と同様に、この構成によって生み出される、ドリフト経路において残された段は、別の高侵食率の領域を生じさせる。しかしながら、この領域は方向転換部からずれているため、方向転換領域以上には早く侵食せず、早過ぎるターゲットの溶け落ちには寄与しない。
図5は、好ましい一例示的な配置を示すが、この設計は他の状況において有用となり得るあらゆる数の広がりに適することが明らかとなるはずである。例えば、種々の磁石強度、形状、幾何学的形状、寸法、向き、および列間の種々のギャップ間隔を有する磁石も実施できる。そのような1つの例示的な磁石の配置構成600を図6に示す。しかし、他の配置構成も可能であることが理解されるはずである。
さらに、図3A、図3Bおよび図4〜図6に示す実施形態では、磁石の各列を、ヨーク内に形成された異なるそれぞれのチャネル内に挿入する。しかしながら、他の実施形態では、2つ以上の列(または、他の独立した線形アレイ)の磁石を、単一のチャネル内に収容できる。そのような実施形態の一例を図7に示す。図7に示す例では、磁石702の2つの内側の列708の両方が、共通の単一のチャネル712内に収容されており、一方で、磁石702の2つの外側の列710の各々は、別個のそれぞれのチャネル712内に収容される。
本発明の実施形態は、ターゲット材料をより厚くすることによって、ターゲットの経済性を改善することを意図しているが、より一般的な材料厚のターゲットに対しても有益となり得る。磁界の強度を増大して、電子の旋回半径を低減し、より大きな電子密度をプラズマ内に生じさせることによって、電子のイオン化ポテンシャルが増大し、電子保持が改善されるからである。これにより、より低いターゲット電圧がもたらされ、これはTCOなどのいくつかの材料を堆積させる場合に有利である。当技術分野では、TCOのスパッタ堆積プロセスにおいて、より低いターゲット電圧が堆積された薄膜の性能を改善することが周知となっている。
別の4列のマグネトロン設計が、米国特許第5,364,518号に開示されている。しかしながら、’518号特許における設計の意図は、別の様式において方向転換のより容易な操作を可能にすることである。’518号特許では、その意図は、磁石間の距離を増大して磁界をレーストラックのより長い脚部に対して広げることによって、方向転換部
を修正することであった。米国特許第5,364,518号に開示されている発明が実現可能であるかどうか、または今までに現実の世界において組み立てられて試験されたことがあるかどうかは明らかではない。(その内容が参照により本明細書に組み込まれる)米国特許第6,375,814号には、’518号特許の発明がスパッタリングプロセスに不安定性をもたらすことが示唆されている。
米国特許第6,375,814号は、4列設計についても言及している。しかしながら、描写されているように、2つの内側の列が単に便宜上単一の中心の列に置き換えられ、これは、楕円形状の方向転換部を形成する目的のため、またはスパッタする方向を操作するために、レーストラックの2つの長い脚部を離すのに役立つ。実際面で、’814号特許の設計は、アセンブリの長さの大半において単一の列の磁石を使用できる。
本発明の実施形態は、’814号特許よりも優れたさらなる利点を有する。すなわち、同一の単純な長方形の幾何学的形状を有する種々の全長の磁石、および非常に単純な卵黄の設計から完全に組み立てることができる。’814号特許の楕円形のアセンブリは複雑な卵黄を必要とするが、好ましい実施形態では、特別に設計されて製造された磁石を必要とする。さらに、本発明の少なくともいくつかの実施形態の設計は、一旦組み立てられても容易に修正できるが、’814号特許の設計は固定されており、完全に再製造する以外には修正できない。
(その内容が参照により本明細書に組み込まれる)米国特許第6,264,803号は、2つの完全かつ平行なレーストラックを形成する5つの平行な列の磁石を用いるマグネトロンが開示されている。これは、本発明の実施形態のより強い磁界に伴う利点は有さない。しかしながら、’803号特許の発明は、本発明の実施形態と同様の段の付けられた方向転換部と類似の利点を達成するように2つのレーストラックをずらしている。
本発明の実施形態の単一かつ連続的なレーストラックは、’803号特許の二重レーストラック設計よりも優れた重要な利点を有する。二重レーストラック設計では、単一レーストラック設計と比較して、最も外側の脚部の間の空間が、ターゲットの外周において互いからより遠くに間隔をあけられる。これは、基板の平面に対してスパッタされる材料の排出間の相対角度を変える。これは、基板上に堆積されている材料の平均入射角を増大する。このことは、多くの場合に許容できない程度にまで分子密度を低下させることなどによって、堆積された薄膜の構造に影響を及ぼす。TCO薄膜の場合には、密度は非常に重要である。
’803号特許の設計の別の不利な結果は、スパッタされる材料の実質的により大きい部分が、プロセスチャンバの壁に堆積することであり、従って、所望の薄膜の形成に使用される材料がより少なくなることである。この損失は、本発明のいくつかの実施形態では低減または排除できる。
’803号特許の設計のレーストラックの外側の脚間同士の間の角度は、標準的な3列設計のそれのおよそ3倍であるが、本発明のいくつかの実施形態の設計の脚部同士の間の角度は、標準的な設計の2倍未満である。
図8は、前述のマグネトロンアセンブリ300および700を使用できるスパッタリングシステム800の例示的な一実施形態を図示する。図8に示すスパッタリングシステム800の例示的な実施形態は、(その内容が参照により本明細書に組み込まれる)米国特許第5,096,562号の図1に示され、’562号特許の第2段の55行目〜第4段の23行目に記述されているスパッタリングシステムと実質的に同様であり、主な違いは、前述のタイプのマグネトロンアセンブリ18の使用であり、ここでは少なくとも4つの列(他の独立した線形アレイ)の磁石がヨークに取り付けられる、さもなければその内側部に保持されることである。
プラズマが、封入型のリアクションチャンバ10内に形成され、ここでは、基板12がチャンバ10の中を移動するときに、基板12上に材料の薄膜を堆積させる目的で真空が維持される。基板12は、その上に堆積する薄膜を受け入れる大抵のものであり得、通常、金属、ガラスおよびいくつかのプラスチックなどの何らかの真空に対応可能な材料である。薄膜は、基板の表面上にすでに形成されている他の薄膜または被膜の上にも堆積できる。
カソードアセンブリ14は、概して、リアクションチャンバ10内に備え付けられており、ターゲット表面20を有する、回転可能な円筒形の細長い管16を備える。前述のタイプのマグネトロンアセンブリ18は、管16の下部内に担持され、管16と一緒には回転しない。管16の内部は、後述するようにシステムが高い電力レベルで動作することを可能にするために、通常、水冷式である。管16は、水平位置に支持され、その長手方向軸を中心として、駆動システム22によって、一定速度で回転する。
管16は、円筒形の表面20の外側にさらされることになるターゲット材料の特性および組成物に依存して、多くの異なる形態のうちの1つに構成できる。一構造は、実質的に全体が固体ターゲット材料から作られた壁を有する。別の構造では、例えば、真ちゅうまたはステンレス鋼などの適切な非磁性材料の芯から形成され、特定の操作を行うために必要な直径、壁の厚さおよび長さに形成される。芯の外表面に塗布されるのは、被膜されている基板12上に堆積されることになる、選択されたターゲット材料20の層である。いずれの場合でも、管16およびターゲット材料20の層は、より従来型の平面的なターゲットの代わりに、管状のターゲットまたはスパッタリング源を構成する。
スパッタリングを生じさせるのに十分なカソード電位は、電源30から、従来型の電気ブラシによって、管16との滑り接触34を有する電力線32を通じて回転カソード14に供給される。電源30は、記述する例では直流タイプであるが、交流電源もそのような構造に使用できる。リアクションチャンバ10のエンクロージャは、伝導性であり、電気的に接地される。これは、スパッタリングプロセスにおいてアノードの役割を果たす。個別のアノードが任意選択により用いられ、小さい正の電圧に維持されてもよい。
被覆動作を行うために必要な低い圧力を得るために、リアクションチャンバ10は、真空ポンプ38に通じる排出管36を備える。
被覆動作に必要なガスをチャンバ10に供給するために、ガス供給システムが含まれる。第1のガス供給管40が、不活性ガスの供給源42から、被膜チャンバ10内へと延在する。注入管40に接続されたノズル44が、回転カソード14の上の領域に不活性ガスを分散させる。ターゲット表面20と、接地されたチャンバのエンクロージャ10との間に確立された電場の影響下で、不活性ガスは荷電イオンに分解される。正イオンが、ターゲット表面20の、それらが磁界によって閉じ込められる領域に引き付けられて衝突し、磁石アセンブリ18の反対側の、円筒16の長さに沿ってその底部において、対向する磁極の各々の間にそれぞれがある、主として2つの平行な帯状になる。
第2のガス供給管46が、反応性ガス供給源48からチャンバ10内に延在する。注入管46に接続されたノズル50が、被膜されている基板12の幅に近接するかつその幅にわたる領域に反応性ガスを分散させる。イオン衝撃の結果、反応性ガスの分子は、ターゲット表面からスパッタされた分子と組み合わされて、基板12の上面上に堆積される所望の分子を形成する。
示すガス供給システムの多くの変形態様もまた実現可能である。供給源42および48からの不活性ガスおよび反応性ガスは、組み合わされて、共通の管およびノズルの組を通じてチャンバ10内に送出できる。これが終了すると、送出管は、好ましくは、回転ターゲット管16の側面に沿って、その長手方向軸に平行に位置付けられる。ターゲット管16の両側に、その長手方向軸に平行に1つずつ、2つのそのような管を使用でき、その各々が、不活性ガスと反応性ガスの同一の組み合わせを送出する。また、堆積される薄膜によっては、2つ以上の反応性ガスを同時に供給できる。
前述の例示的な磁石の配置構成では、個々の列(または、他の独立した線形アレイ)内の全ての磁石の磁極は、全て同一の平面内に含まれる。すなわち、全てのそれらの磁石の磁極は同一平面上にある。例えば、図4に示す例示的な磁石の配置構成では、外側の列410は単一の磁石のみを含み、必然的に、それ自体と同一平面の1つの磁極を有する。内側の列408については、パターンの外側部にある磁石は下向きの磁極を有し(図4の「S」の極性に示す)、パターンの内側部における磁石は上向きの磁極を有する(図4の「N」の極性に示す)。すなわち、内側の列408については、パターンの外側部における磁石の磁極は、パターンの内側部における磁石の磁極と位相が180度ずれるが、両方の組の磁石の磁極は、なおも同一平面上にある。
図9は、前述のヨークおよびマグネトロンアセンブリの使用に好適な別の例示的な磁石の配置構成900を図示する。例えば、図9に示す磁石の配置構成900は、前述のタイプの再構成可能なヨークに使用できる。また、前に示す例と同様に、図9に示す磁石の配置構成900の磁石902は、さまざまな方法(例えば、放射状パターン、階段パターンまたは平坦パターン)でヨークに配置構成できる。また、例示的な図9に示す磁石の配置構成900は、例えば、図8に関連する前述のスパッタリングシステム800に使用できる。しかし、他の実施形態を他の方法で実施できることが理解されるはずである。
この例示的な磁石の配置構成900では、それぞれ、図4、図5および図6に関連する前述の磁石の配置構成400、500および600と同様に、磁石902は、4つの一直線の、平行な、独立した磁石902の線形アレイ906に配置構成される。この例では、4つの独立した線形アレイ906は、2つの内側の列908および2つの外側の列910を備えた4列906の形状をとる。
この例では、磁石902は、外側部(レーストラック)および内側部(レーストラックの内側)を備えたレーストラックパターンを形成するように配置構成される。内側部の磁石920は、斜交平行模様で図9に示し、外側部における磁石922、924および926は、網掛け模様をかけずに図9に示す。内側部の磁石920は、ここでは「内側部磁石」920とも呼ばれる。図9に示す例では、レーストラックパターンの内側部は、内側の列908の各々に含まれる複数個の内側部磁石920から形成される(ただし、各内側の列908の内側部は、図9に示す2つの磁石920よりも多いまたは少ない磁石を使用しても形成できる)。
外側部は内側部の外周を実質的に囲む。配置900の外側部は、互いに実質的に平行な一対の細長い部分928を備える。図9に示す例では、細長い部分928は、外側の列910に複数個の磁石922から形成される(ただし、細長い部分928は、図9に示す4つの磁石922よりも多いまたは少ない磁石を使用しても形成できる)。
磁石の配置構成900の外側部は、一対の方向転換部分930も備える。各方向転換部分930は、一対の細長い部分928の各端部を実質的にわたる。図9に示す例では、各方向転換部分930は、各内側の列908に、その内側の列908内の最も近い内側部磁
石920に直接隣接して位置付けされる(以下に記述する)少なくとも1つの回転磁石924、およびその内側の列908の端に位置付けられた1つ以上の端部磁石926を使用して形成される。
この例示的な磁石の配置構成900では、図4、図5および図6に関連する前述の磁石の配置構成400、500および600と同様に、外側の列910に形成された細長い部分928が、内側の列908に形成されたパターンの内側部よりも長い。これにより内側の列908に、回転磁石924および端部磁石926を配置するための空間がもたらされ、レーストラックパターンの外側部の方向転換部分930を形成する。内側の列908に形成された内側部は、互いから横方向にずれている。これにより各方向転換部分930の半径が短縮された段の付けられた方向転換部分930がもたらされる。
この実施形態では、列906の少なくとも1つにおいて、その列906内の少なくとも2つの磁石902は、同一の平面にない(すなわち、同一平面上にはない)それぞれの磁極を有する。図9に示す特定の例示の磁石の配置構成900では、各方向転換部分930の実施に使用される磁石(回転磁石924)の1つは、90度「回転される」。図10Aは、図9に示す磁石の配置構成900の線10Aを横断する断面を図示する。この図は、両方の外側の列910の細長い部分の磁石922、および両方の内側の列908の回転磁石924の断面を含む。図10Bは、図9に示す磁石の配置構成900の線10Bを横断する断面を図示する。この図は、両方の外側の列910の細長い部分の磁石922、および両方の内側の列908の内側部磁石920の断面を含む。
図10A〜図10Eは、それぞれ、図9に示す例示的な磁石の配置構成の線10A〜線10Eを横断する断面を図示する。図10Aに示すように、(「S」の極性を有するものとして示す)細長い部分の磁石922の磁極932の方向は、(「N」の極性を有するものとして示す)内側部磁石920の磁極934の方向と位相が180度ずれている。
図10Bおよび図10Cに示すように、回転磁石924の各々の磁極936の方向は、同一の内側の列908の内側部磁石920の磁極934の方向と同一平面上にはなく、垂直である。すなわち、各磁石924の磁極936の方向は、それぞれの近接する細長い部分の磁石922の磁極932の方向に対して90度回転される。また、図10Cに示すように、各方向転換部分930内の回転磁石924の磁極936の方向は、互いに180度位相がずれている(一方は「N S」の極性を有するものとして示され、他方は「S N」の極性を有するものとして示されている)。
また、図10Dおよび図10Eに示すように、(「S」の極性を有するものとして示す)端部磁石926の磁極938の方向は、細長い部分の磁石922の磁極932の方向と同一である。
図9に示すように、各方向転換部分930における磁石は、その方向転換部分930内の磁石によって形成される2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成される。いくつかの実施形態では、少なくとも4つの種々の曲線が形成される。曲線は、(図9に示す例では、回転可能な円筒形の細長い管の回転に関連して)それぞれの少なくとも4つの種々の平面に形成される。図9に示す実施形態では、各方向転換部分930内の磁石は、その方向転換部分930内の磁石によって形成された4つの種々の曲線950、952、954および956を磁界内に形成するように配置構成される。より具体的には、第1の曲線950は、第1の外側の列910における(「S」の極性を有するものとして示す)細長い部分の磁石922の1つと、第1の内側の列908における(「S N」の極性を有するものとして示す)それと近接する回転磁石924とに交わるように形成される。第2の曲線952は、その回転磁石924と、その同一の第1の内側の列908における(「S」の極性を有するものとして示す)端部磁石926との間に形成される。第3の曲線954は、その端部磁石926と、他の内側の列908における(「N S」の極性を有するものとして示す)回転磁石924との間に形成される。そして第4の曲線956は、その回転磁石924と、他の外側の列910における(「S」の極性を有するものとして示す)細長い部分の磁石922との間に形成される。図9に示す例では、4つの曲線950、952、954および956の各々は、互いに対して回転する(特に、互いに対して少なくとも90度回転する)、磁極を有する2つ(または、それ以上)の磁石の間に形成される。
曲線950、952、954および956は、図9では一端のみにマークされているが、同様の曲線が他の端にも形成されることが理解されるはずである。
図11は、図9の磁石の配置構成900の一端を図示し、配置900によって生成されたプラズマ938をそこにオーバーレイする。図11に示すように、その方向転換部分930内の磁石によって形成された4つの種々の曲線950、952、954および956を磁界に形成した結果として、各方向転換部分930内に結果生じたプラズマ938の各隅部が4つの異なる曲線になる(形成されたプラズマ938は、列の間のギャップではなく、回転磁石924の上に位置する)。プラズマ938の各隅部をより小さい曲線にすることによって、ターゲットが回転するときにスパッタされる表面積の総和が各隅部によって減少し、これが、方向転換部分930におけるターゲットの侵食を低減する。
一方では、これらの複数個の曲線は、4つの一直線のかつ個々の列906をなおも使用して、磁石の列の軸を支点にして回転磁石924を90度回転させることによって生成できる。磁石924のこの回転によって、プラズマ938が磁石の列910と列908との間のギャップからシフトして、回転磁石924の上に位置し、これによって、磁界に追加の曲線および結果生じるプラズマ938を生成できる。交互パターンを保持することによって、これらの曲線が、ターゲットの回転に関連して個々の平面に位置できる。その結果として、方向転換部分がレーストラックパターンの直線コースの前のターゲットをもはや侵食しないため、ターゲット材料の利用が、通常、大いに増大される。また、何らかの重大な損失をせずにホール電流を維持するのに十分に方向転換部分が強いため、さもなければ発生し得る横断する隅部の影響が大いに低減される。
図9〜図11に示す磁石の配置構成900が単なる例示であり、この磁石の配置構成900の変形態様も実施できることが理解されるはずである。例えば、図10A〜図10Eに示すようなこれらの例では、方向転換部分930の形成に使用される、内側の列908における端部磁石926および回転磁石924の横断寸法は、内側の列908における内側部磁石920と同一である。しかしながら、他の実施形態では、これは必須ではない。また、交互に位置する磁石間の距離は変更でき、回転磁石924同士が互いと向かう角度も変更できる。また、より一般的には、図4〜図6に関連する前述の他の変形態様に加えて、磁石902の全長も変更でき、列906間の距離も変更できる。さらに、内側の列908のまさに端部における端部磁石926を除去することもできる。他の変形態様も可能である(例えば、少なくとも1つの磁石の幾何学的形状、寸法、向きまたは磁気の強度を、少なくとも1つの他の磁石と異ならせることができる)。
図12は、基板上に材料をスパッタリングする方法1200の例示的な一実施形態のフロー図である。図12に示す例示の方法1200は、図8に関連する前述のスパッタリングシステム800において実施されるものとしてここに記述する。しかし、他の実施形態を他の方法で実施できることが理解されるはずである。
方法1200は、回転可能な円筒形の細長い管16内に配置されたマグネトロンアセン
ブリ18の一部として図9〜図11に示す磁石の配置構成900を形成することを含む(ブロック1202)。これは、前述のタイプのヨークに磁石の配置構成900を形成することによって行うことができる。
方法1200は、チャンバ10内に回転可能な円筒形の細長い管16を備え付けること(ブロック1204)と、チャンバ10内の真空を保つこと(ブロック1206)と、をさらに含む。方法は、チャンバ10内において回転可能な円筒形の細長い管16を回転させること(ブロック1208)と、マグネトロンアセンブリ18を使用してターゲット表面20に磁束を供給すること(ブロック1210)と、チャンバ10内においてターゲット表面20付近に基板12を移動させること(ブロック1212)と、をさらに含む。
多くの実施形態を記述した。それでもなお、記述した実施形態にさまざまな修正が、請求の範囲に記載されている発明の趣旨および範囲を逸脱することなくされ得ることを理解されたい。また、前述の実施形態の個々の特徴の組み合わせが、ここに開示した本発明の範囲内にあると考慮される。
実施例の実施形態
実施例1は、複数の磁石と、複数の磁石を少なくとも4つの一直線の、平行な、独立した線形アレイに保持するように構成されたヨークとを備えたマグネトロンアセンブリを含む。複数の磁石は、外側部および内側部を備えたパターンを形成するようにヨークに配置構成され、外側部は内側部の外周を実質的に囲む。線形アレイの端部は一対の方向転換部分を備え、各方向転換部分は、外側部の一対の細長い部分の各端部を実質的にわたる。各方向転換部分における磁石は、ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成される。
実施例2は、実施例1のマグネトロンアセンブリを含む。ただし、各方向転換部分における磁石が、ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成される。これにより、結果生じる各曲線におけるターゲット侵食構成要素が、ターゲット材料が回転するときに互いに重ならない。
実施例3は、実施例1および2のいずれかのマグネトロンアセンブリを含む。ただし、磁石は、各方向転換部分における磁石によって形成された、磁界における少なくとも2つ以上の曲線の各々が、互いに対して回転する、磁極を有する2つの磁石の間に形成されるように、その方向転換部分に配置構成される。
実施例4は、実施例1〜3のいずれかのマグネトロンアセンブリを含む。ただし、磁石は、各方向転換部分における磁石によって形成された、磁界における少なくとも2つ以上の曲線の各々が、互いに対して少なくとも90度回転する、磁極を有する2つ以上の磁石の間に形成されるように、その方向転換部分に配置構成される。
実施例5は、実施例1〜4のいずれかのマグネトロンアセンブリを含む。ただし、磁石の個々の線形アレイが、放射状パターン、階段パターンまたは平坦パターンを形成するようにヨークに配置構成される。
実施例6は、実施例1〜5のいずれかのマグネトロンアセンブリを含む。ただし、複数の磁石の少なくとも1つの幾何学的形状、寸法、向きまたは磁気の強度が、少なくとも1つの他の磁石のそれらとは異なる。
実施例7は、実施例1〜6のいずれかのマグネトロンアセンブリを含む。ただし、パターンの外側部が、一対の方向転換部分を備える。各方向転換部分が一対の細長い部分の各端部を実質的にわたり、方向転換部分が2つ以上の段を備える。
実施例8は、実施例1〜7のいずれかのマグネトロンアセンブリを含む。ただし、ヨークが、ヨークの設計を変更せずに複数の磁石によって形成されたパターンを再構成できるように構成される。
実施例9は、基板がそこの中を通り移動するチャンバと、チャンバ内に備え付けられており、ターゲット表面を有する回転可能な円筒形の細長い管、および回転可能な円筒形の細長い管内に位置付けられたマグネトロンアセンブリを備えたカソードアセンブリと、を備えたスパッタリングシステムを含む。マグネトロンアセンブリは、複数の磁石と、複数の磁石を少なくとも4つの一直線の、平行な、独立した線形アレイに保持するように構成されたヨークとを備える。複数の磁石は、外側部および内側部を備えたパターンを形成するようにヨークに配置構成され、外側部は内側部の外周を実質的に囲む。線形アレイの端部は一対の方向転換部分を備え、各方向転換部分は、外側部の一対の細長い部分の各端部を実質的にわたる。各方向転換部分における磁石は、ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成される。
実施例10は、実施例9のシステムを含む。ただし、各方向転換部分における磁石は、ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成される。これにより、結果生じる各曲線におけるターゲット侵食構成要素が、ターゲット表面が回転するときに互いに重ならない。
実施例11は、実施例9および10のいずれかのシステムを含む。ただし、磁石は、各方向転換部分における磁石によって形成された、磁界における少なくとも2つ以上の曲線の各々が、互いに対して回転する、磁極を有する2つの磁石の間に形成されるように、その方向転換部分に配置構成される。
実施例12は、実施例9〜11のいずれかのシステムを含む。ただし、磁石は、各方向転換部分における磁石によって形成された、磁界における少なくとも2つ以上の曲線の各々が、互いに対して少なくとも90度回転する、磁極を有する2つ以上の磁石の間に形成されるように、その方向転換部分に配置構成される。
実施例13は、実施例9〜12のいずれかのシステムを含む。ただし、磁石の個々の線形アレイが、放射状パターン、階段パターンまたは平坦パターンを形成するようにヨークに配置構成される。
実施例14は、実施例9〜13のいずれかのシステムを含む。ただし、複数の磁石の少なくとも1つの幾何学的形状、寸法、向きまたは磁気の強度が、少なくとも1つの他の磁石のそれらとは異なる。
実施例15は、実施例9〜14のいずれかのシステムを含む。ただし、パターンの外側部が、一対の方向転換部分を備える。各方向転換部分が一対の細長い部分の各端部を実質的にわたり、方向転換部分が2つ以上の段を備える。
実施例16は、実施例9〜15のいずれかのシステムを含む。ただし、ヨークは、ヨークの設計を変更せずに複数の磁石によって形成されたパターンを再構成できるように構成される。
実施例17は、実施例9〜16のいずれかのシステムを含む。ただし、このシステムは、回転可能な円筒形の細長い管を支持および回転するための駆動システムをさらに備える。
実施例18は、実施例9〜17のいずれかのシステムを含む。ただし、このシステムは、基板がチャンバの中を移動するときに、基板上への薄膜の堆積に関連するプラズマをチャンバ内に形成するように構成される。
実施例19は、基板上に材料をスパッタリングする方法を含む。この方法は、ターゲット表面を備えた回転可能な円筒形の細長い管内に配置されたマグネトロンアセンブリの一部として磁石のパターンを形成することと、チャンバ内に回転可能な円筒形の細長い管を備え付けることと、チャンバ内の真空を保つことと、チャンバ内において回転可能な円筒形の細長い管を回転させることと、マグネトロンアセンブリを使用してターゲット表面に磁束を供給することと、チャンバ内においてターゲット表面付近に基板を移動させることと、を含む。マグネトロンアセンブリは、複数の磁石と、複数の磁石を少なくとも4つの一直線の、平行な、独立した線形アレイに保持するように構成されたヨークとを備える。複数の磁石は、外側部および内側部を備えたパターンを形成するようにヨークに配置構成され、外側部は内側部の外周を実質的に囲む。線形アレイの端部は一対の方向転換部分を備え、各方向転換部分は、外側部の一対の細長い部分の各端部を実質的にわたる。各方向転換部分における磁石は、ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成される。
実施例20は、実施例19の方法を含む。ただし、各方向転換部分における磁石は、ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成される。これにより、結果生じる各曲線におけるターゲット侵食構成要素が、ターゲット材料が回転するときに互いに重ならない。
関連出願の相互参照
本出願は、2012年9月4日に出願された、米国仮特許出願整理番号第61/696,610号の利益を主張するものであり、これは、参照により本明細書に組み込まれる。
本出願は、2011年1月6日に出願された、米国仮特許出願整理番号第61/430,361号、および2012年1月6日に出願された、米国特許出願整理番号第13/344,871号に関する。これらの両方は、参照により本明細書に組み込まれる。
本記述は、一般的に、回転カソードのマグネトロンスパッタリングに関する。これは特に、ターゲット材料が、標準的なマグネトロンアセンブリがマグネトロンスパッタリングに好適な十分な磁束を供給できる点を超えて増大する場合に直面する特定の問題に対処する。また、本発明のいくつかの実施形態は、透明導電酸化物(TCO)のような材料の堆積のためのプロセスの状態を改善する。
回転ターゲットのマグネトロンスパッタリングが、当技術分野において周知であり、種々の基板上に種々の薄膜を生成するために広く使用されている。回転カソードを用いたスパッタリングの妥当な概説は、一例として、(その内容が参照により本明細書に組み込まれる)米国特許第5,096,562号に見ることができる。
回転ターゲットマグネトロンスパッタリングの最も基本的な形態では、スパッタされる材料は、管の形状に形成される、または剛性の材料から作られた支持管の外表面に接着される。マグネトロンアセンブリは、管内に配置され、ターゲットの外表面に十分な磁束が存在するようにターゲットに広がる磁束を供給する。磁界は、ターゲットから放出された電子を保ち、電子が作動ガスとの電離衝突が起こる可能性が高まるように作られ、従って、スパッタリングプロセスの効率が向上する。
いくつかの材料、特にセラミックTCO材料におけるターゲットにかかる製造コストは、原材料のコストと比較して高い。これらのターゲットの経済性を改善するために、ターゲット材料の厚さを増大することが望ましい。このようにして、ターゲットの全体コストに最小限に追加されるだけでありながら、ターゲットは大いに、より使用に適した材料を有することとなる。なぜならば、これにより製造コストが著しくは変わらないからである。著しい増大は、使用される追加の原材料に起因するものだけである。より厚いターゲットは、ターゲットが変更される間のより長い生産キャンペーンを可能にするという追加の利益を有するはずである。
言及するように、ターゲットを厚くし過ぎると、その結果、標準的なマグネトロンアセンブリを使用する場合に、ターゲット表面における磁束が不十分となり得る。磁束がより高いマグネトロンを作る必要が生じることが明らかである。
しかしながら、磁束を増大する試みは、大抵、方向転換の幅が広げられるという新しい問題を生み出す。これが、ターゲット端部における相対侵食率を増大し、それ故に、ターゲットの「溶け落ち」に起因してターゲット寿命を短縮する。これは、ターゲットの厚さを増大する目的に反する。
回転カソードのための(図1Aに示す)代表的なマグネトロンアセンブリ100は、磁気回路の完成に役立つ、鋼などの磁気伝導性材料のヨーク104に取り付けられた3つの実質的に平行な磁石の列102を備える。磁石の磁化の方向は、スパッタリングターゲットの主軸に対して放射状となる。中心の列106は、2つの外側の列108と反対の極性を有する。このタイプのマグネトロン(図1B参照)の追加の記述は、(その内容が参照により本明細書に組み込まれる)米国特許第5,047,131号に見ることができる。磁石の内側の列106および外側の列108の磁束は、磁石の片側では、磁気伝導性のヨーク104を通じて連結される。ヨーク104と反対側の磁石の側面では、磁気伝導性材料内に磁束が含まれない。従って、磁束は、実質的に非磁性であるターゲットを実質的に妨げられずに通って広がる。それ故に、2つの弧状の磁界が、ターゲットの作業面およびその上にもたらされる。この磁界は、電子を保ち、それらを磁石の列102に対して平行である磁力線に対して垂直方向にドリフトさせる。このことは、ExBドリフトとして公知であり、あらゆる基礎のプラズマ物理学の教科書に記述されている。通常の配置構成では、このドリフト経路もまた、ターゲットの主軸に対して平行である。
また、外側の列108は、内側の列106よりもわずかに長く、そして外側の列108と同じ極性を持つ(図1Bに示す)追加の磁石110が、アセンブリの端部に、2つの外側の列108の間に配置され、ドリフト経路のいわゆる「方向転換」領域を作り出す。これは、2つのドリフト経路を接続する効果がある。従って、1つの連続的な卵型の「レーストラック」ドリフト経路を形成する。これは、電子の保持を最適化し、それ故に、スパッタリングプロセスの効率を最適化する。
磁界の強度を増大するための直観的な手段は、単に磁石の寸法または強度を増大させることである。磁気の強度を増大させることは、より強い磁石の利用の可能性によって制限される。また、非常に高い強度の磁石は、非常に高価であり、扱いが困難である。さらに、より強い磁石は、本発明の実施形態のものなどの、追加の利益のためのあらゆる優れた設計に適用される可能性がある。
より大きな断面を有する磁石を考慮するときに問題が発生する。半径方向における寸法を増大することは、ターゲット表面における磁束の比例的な増大をもたらさない。そのようなものとして、これは自己限定的な手法である。ターゲット表面に対して接線方向における寸法の増大も、その幾何学的形状が磁性材料の大半をターゲット表面からさらに離れるように移動させる必要があり、ターゲット表面における磁界を弱めるように機能することから自己限定的である。これは、所望の効果を達成するのに不利である(そのような設計の一例は図2を参照)。
磁石の寸法を増大する手法の別の悪影響には、レーストラックの幅が拡大されることである。すなわち、レーストラックの2つの長い部分が、互いから遠く離される。これは、レーストラックの方向転換部分を広げ、ターゲットの端部における相対侵食率の増大を招く。その結果、ターゲットのこれらの部分が、ターゲット材料のより多くの部分を使用する前に消費される。従って、ターゲットは、ターゲット材料が完全に使用される前に操業を中止しなければならない。
端部における侵食率の増大を理解するために、回転ターゲットの表面上の2つの点を考察できる。1つの点が、レーストラックの2つの脚部(長い部分)を通って回転し、もう1つの点が、方向転換部を通って回転する。方向転換部を通り進む点は、レーストラック内において遥かに長い時間を費やすため、より激しく侵食されることが分かる。この論題のさらなる考察は、(その内容が参照により本明細書に組み込まれる)米国特許第5,364,518号に見ることができる。
前述の問題は、通例では3つの列の磁石の代わりに、4つ(または、それ以上)の列または他の独立した線形アレイの磁石を使用することによって克服できる。これにより、以前に考察された大き過ぎる磁石の問題を克服できる。しかし、より重要なことは、電子の保持に悪影響を及ぼすことなく(または、少なくとも悪影響を低減して)、ターゲットの端部における過度な侵食を最小限にする、方向転換に対する独特の修正を可能にする。
一実施形態は、複数の磁石と、複数の磁石を少なくとも4つの一直線の、平行な、独立した線形アレイに保持するように構成されたヨークとを備えたマグネトロンアセンブリに関する。複数の磁石は、外側部および内側部を備えたパターンを形成するようにヨークに配置構成され、外側部は内側部の外周を実質的に囲む。線形アレイの端部は一対の方向転換部分を備え、各方向転換部分は、外側部の一対の細長い部分の各端部を実質的にわたる。各方向転換部分における磁石は、ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成される。なお、本明細書中において、「各々からずらされる」とは、各方向転換部分における磁石の各々が、ターゲット回転軸に沿って完全にずれなくとも良く部分的に重なりつつずらされることを含む(図9参照)。
別の実施形態は、基板がそこの中を通り移動するチャンバを備えたスパッタリングシステムに関する。システムは、チャンバ内に備え付けられており、ターゲット表面を有する回転可能な円筒形の細長い管と、回転可能な円筒形の細長い管内に位置付けられたマグネトロンアセンブリを含むカソードアセンブリも備えている。マグネトロンアセンブリは、複数の磁石と、複数の磁石を少なくとも4つの一直線の、平行な、独立した線形アレイに保持するように構成されたヨークとを備える。複数の磁石は、外側部および内側部を備えたパターンを形成するようにヨークに配置構成され、外側部は内側部の外周を実質的に囲む。線形アレイの端部は一対の方向転換部分を備え、各方向転換部分は、外側部の一対の細長い部分の各端部を実質的にわたる。各方向転換部分における磁石は、ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成される。
別の実施形態は、基板上に材料をスパッタリングする方法に関する。方法は、回転可能な円筒形の細長い管内に配置されたマグネトロンアセンブリの一部として磁石のパターンを形成することを含む。この回転可能な円筒形の細長い管はターゲット表面を備える。方法は、回転可能な円筒形の細長い管をチャンバ内に備え付けることと、チャンバ内の真空を保つことと、チャンバ内において回転可能な円筒形の細長い管を回転させることと、マグネトロンアセンブリを使用してターゲット表面に磁束を供給することと、チャンバ内においてターゲット表面付近に基板を移動させることと、をさらに含む。マグネトロンアセンブリは、複数の磁石と、複数の磁石を少なくとも4つの一直線の、平行な、独立した線形アレイに保持するように構成されたヨークとを備える。複数の磁石は、外側部および内側部を備えたパターンを形成するようにヨークに配置構成され、外側部は内側部の外周を実質的に囲む。線形アレイの端部は一対の方向転換部分を備え、各方向転換部分は、外側部の一対の細長い部分の各端部を実質的にわたる。各方向転換部分における磁石は、ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成される。
回転カソードのための代表的なマグネトロンアセンブリの図である。 図2Aのマグネトロンアセンブリ内での磁石の磁化の方向を図示する。 回転カソードのためのマグネトロンアセンブリの代替的な設計を示す図である。 マグネトロンアセンブリの例示的な一実施形態の図である。 図3Aのマグネトロンアセンブリに使用されるヨークの例示的な一実施形態の図である。 図3Aのマグネトロンアセンブリに使用するのに好適な一例示的な磁石の配置構成を図示する。 図3Aのマグネトロンアセンブリに使用するのに好適な別の例示的な磁石の配置構成を図示する。 図3Aのマグネトロンアセンブリに使用するのに好適ななおも別の例示的な磁石の配置構成600を図示する。 マグネトロンアセンブリの別の例示的な実施形態の図である。 図3Aおよび図7のマグネトロンアセンブリを使用できるスパッタリングシステムの例示的な一実施形態の図である。 ここに記述するマグネトロンアセンブリの使用に好適な別の例示的な磁石の配置構成を図示する。 それぞれ、図9に示す例示的な磁石の配置構成の線10A〜線10Eを横断する断面を図示する。 それぞれ、図9に示す例示的な磁石の配置構成の線10A〜線10Eを横断する断面を図示する。 それぞれ、図9に示す例示的な磁石の配置構成の線10A〜線10Eを横断する断面を図示する。 それぞれ、図9に示す例示的な磁石の配置構成の線10A〜線10Eを横断する断面を図示する。 それぞれ、図9に示す例示的な磁石の配置構成の線10A〜線10Eを横断する断面を図示する。 図9に示す磁石の配置構成を使用して形成されたプラズマを図示する。 基板上に材料をスパッタリングする方法の例示的な一実施形態のフロー図である。
図3Aに参照する本発明の例示的な一実施形態では、マグネトロンアセンブリ300は、複数の磁石302と、複数の磁石302を少なくとも4つの一直線の、平行な、独立した線形アレイ306に保持するように構成されたヨーク304とを備える。図3Aに示す例示的な実施形態では、マグネトロンアセンブリ300は、4つの列306に配置構成された、4つの一直線の、平行な、独立した磁石302の線形アレイ306を備える。
この例示的な実施形態では、磁石の列306は、ある極性を持つ2つの内側の列308と、それと反対の極性を持つ2つの外側の列310とを備える。磁石302の列306は、ヨーク304に取り付けられる。ヨーク304は、鋼または磁性ステンレス鋼などの磁気伝導性材料から作られる。この構成では、追加の磁気質量を与えるが、磁石302をターゲット表面に対して実現可能な最も近い位置に残すことができる。それ故に、余分な磁気質量に対する十分な利点を得られる。
図3Bに示すように、一実施形態では、ヨーク304は、磁石302の列306ごとに1つの複数のスリットまたはチャネル312を備える。(簡略化のために、特定の磁石の配置構成に関する詳細は図3Bには示さず、代わりに、図4〜図6に関連して以下により詳細に考察されることに留意されたい。)チャネル312は、対応する磁石302の一部分をチャネル312内に挿入して、ここに記述して示す磁石302の列306を形成できる寸法に形成される。磁石302は、磁力、摩擦ばめ、または接着剤の使用を含むが、これらに限定されないいくつかの方法により定位置に保持できる。ここに記述する磁石パターンを形成するようなそのようなチャネル312の使用により、ヨーク304の設計を変更することなく、マグネトロンアセンブリ300全体を再構成できる。
好ましい実施形態では、磁石302の内側の列308および外側の列310は、アセンブリが「均衡マグネトロン」であるように、同一の強度および同一の横断寸法を有する。しかしながら、任意の選択で、内側の列308と外側の列310とに異種の磁石を配置して、「不均衡」マグネトロンを作成できる。
図4は、図3Aのマグネトロンアセンブリ300の使用に好適な一例示的な磁石の配置構成400を図示する。この例示的な磁石の配置構成400では、標準的な3列設計と同様に、外側の列410が内側の列408よりも長い。それ故に、レーストラックの方向転換部分の生成に使用される端部磁石414を配置するための空間がもたらされる。描写するように、方向転換部を形成する磁石414の横断寸法は、内側の列408の磁石のそれと同一であり、内側の列408と同一線上にずらされて配置されている。しかしながら、方向転換部を形成する磁石414は、外側の列410と極性が同一である。この設計は、方向転換領域の容易な修正に役立ち、より好ましい実施形態をもたらす。
図5は、別の例示的な磁石の配置構成500を図示し、ここでは、磁石502の列506が互いから横方向にずれている。これにより段の付けられた方向転換部がもたらされ、実際の方向転換は、標準的な3列のマグネトロン設計のそれにまで半径が短縮される。従って、ターゲット端部の侵食率は、より大きな磁石を用いた3列設計の場合のように、標準的な設計のそれを超えることはない。方向転換と同様に、この構成によって生み出される、ドリフト経路において残された段は、別の高侵食率の領域を生じさせる。しかしながら、この領域は方向転換部からずれているため、方向転換領域以上には早く侵食せず、早過ぎるターゲットの溶け落ちには寄与しない。
図5は、好ましい一例示的な配置を示すが、この設計は他の状況において有用となり得るあらゆる数の広がりに適することが明らかとなるはずである。例えば、種々の磁石強度、形状、幾何学的形状、寸法、向き、および列間の種々のギャップ間隔を有する磁石も実施できる。そのような1つの例示的な磁石の配置構成600を図6に示す。しかし、他の配置構成も可能であることが理解されるはずである。
さらに、図3A、図3Bおよび図4〜図6に示す実施形態では、磁石の各列を、ヨーク内に形成された異なるそれぞれのチャネル内に挿入する。しかしながら、他の実施形態では、2つ以上の列(または、他の独立した線形アレイ)の磁石を、単一のチャネル内に収容できる。そのような実施形態の一例を図7に示す。図7に示す例では、磁石702の2つの内側の列708の両方が、共通の単一のチャネル712内に収容されており、一方で、磁石702の2つの外側の列710の各々は、別個のそれぞれのチャネル712内に収容される。
本発明の実施形態は、ターゲット材料をより厚くすることによって、ターゲットの経済性を改善することを意図しているが、より一般的な材料厚のターゲットに対しても有益となり得る。磁界の強度を増大して、電子の旋回半径を低減し、より大きな電子密度をプラズマ内に生じさせることによって、電子のイオン化ポテンシャルが増大し、電子保持が改善されるからである。これにより、より低いターゲット電圧がもたらされ、これはTCOなどのいくつかの材料を堆積させる場合に有利である。当技術分野では、TCOのスパッタ堆積プロセスにおいて、より低いターゲット電圧が堆積された薄膜の性能を改善することが周知となっている。
別の4列のマグネトロン設計が、米国特許第5,364,518号に開示されている。しかしながら、’518号特許における設計の意図は、別の様式において方向転換のより容易な操作を可能にすることである。’518号特許では、その意図は、磁石間の距離を増大して磁界をレーストラックのより長い脚部に対して広げることによって、方向転換部を修正することであった。米国特許第5,364,518号に開示されている発明が実現可能であるかどうか、または今までに現実の世界において組み立てられて試験されたことがあるかどうかは明らかではない。(その内容が参照により本明細書に組み込まれる)米国特許第6,375,814号には、’518号特許の発明がスパッタリングプロセスに不安定性をもたらすことが示唆されている。
米国特許第6,375,814号は、4列設計についても言及している。しかしながら、描写されているように、2つの内側の列が単に便宜上単一の中心の列に置き換えられ、これは、楕円形状の方向転換部を形成する目的のため、またはスパッタする方向を操作するために、レーストラックの2つの長い脚部を離すのに役立つ。実際面で、’814号特許の設計は、アセンブリの長さの大半において単一の列の磁石を使用できる。
本発明の実施形態は、’814号特許よりも優れたさらなる利点を有する。すなわち、同一の単純な長方形の幾何学的形状を有する種々の全長の磁石、および非常に単純な卵黄の設計から完全に組み立てることができる。’814号特許の楕円形のアセンブリは複雑な卵黄を必要とするが、好ましい実施形態では、特別に設計されて製造された磁石を必要とする。さらに、本発明の少なくともいくつかの実施形態の設計は、一旦組み立てられても容易に修正できるが、’814号特許の設計は固定されており、完全に再製造する以外には修正できない。
(その内容が参照により本明細書に組み込まれる)米国特許第6,264,803号は、2つの完全かつ平行なレーストラックを形成する5つの平行な列の磁石を用いるマグネトロンが開示されている。これは、本発明の実施形態のより強い磁界に伴う利点は有さない。しかしながら、’803号特許の発明は、本発明の実施形態と同様の段の付けられた方向転換部と類似の利点を達成するように2つのレーストラックをずらしている。
本発明の実施形態の単一かつ連続的なレーストラックは、’803号特許の二重レーストラック設計よりも優れた重要な利点を有する。二重レーストラック設計では、単一レーストラック設計と比較して、最も外側の脚部の間の空間が、ターゲットの外周において互いからより遠くに間隔をあけられる。これは、基板の平面に対してスパッタされる材料の排出間の相対角度を変える。これは、基板上に堆積されている材料の平均入射角を増大する。このことは、多くの場合に許容できない程度にまで分子密度を低下させることなどによって、堆積された薄膜の構造に影響を及ぼす。TCO薄膜の場合には、密度は非常に重要である。
’803号特許の設計の別の不利な結果は、スパッタされる材料の実質的により大きい部分が、プロセスチャンバの壁に堆積することであり、従って、所望の薄膜の形成に使用される材料がより少なくなることである。この損失は、本発明のいくつかの実施形態では低減または排除できる。
’803号特許の設計のレーストラックの外側の脚間同士の間の角度は、標準的な3列設計のそれのおよそ3倍であるが、本発明のいくつかの実施形態の設計の脚部同士の間の角度は、標準的な設計の2倍未満である。
図8は、前述のマグネトロンアセンブリ300および700を使用できるスパッタリングシステム800の例示的な一実施形態を図示する。図8に示すスパッタリングシステム800の例示的な実施形態は、(その内容が参照により本明細書に組み込まれる)米国特許第5,096,562号の図1に示され、’562号特許の第2段の55行目〜第4段の23行目に記述されているスパッタリングシステムと実質的に同様であり、主な違いは、前述のタイプのマグネトロンアセンブリ18の使用であり、ここでは少なくとも4つの列(他の独立した線形アレイ)の磁石がヨークに取り付けられる、さもなければその内側部に保持されることである。
プラズマが、封入型のリアクションチャンバ10内に形成され、ここでは、基板12がチャンバ10の中を移動するときに、基板12上に材料の薄膜を堆積させる目的で真空が維持される。基板12は、その上に堆積する薄膜を受け入れる大抵のものであり得、通常、金属、ガラスおよびいくつかのプラスチックなどの何らかの真空に対応可能な材料である。薄膜は、基板の表面上にすでに形成されている他の薄膜または被膜の上にも堆積できる。
カソードアセンブリ14は、概して、リアクションチャンバ10内に備え付けられており、ターゲット表面20を有する、回転可能な円筒形の細長い管16を備える。前述のタイプのマグネトロンアセンブリ18は、管16の下部内に担持され、管16と一緒には回転しない。管16の内部は、後述するようにシステムが高い電力レベルで動作することを可能にするために、通常、水冷式である。管16は、水平位置に支持され、その長手方向軸を中心として、駆動システム22によって、一定速度で回転する。
管16は、円筒形の表面20の外側にさらされることになるターゲット材料の特性および組成物に依存して、多くの異なる形態のうちの1つに構成できる。一構造は、実質的に全体が固体ターゲット材料から作られた壁を有する。別の構造では、例えば、真ちゅうまたはステンレス鋼などの適切な非磁性材料の芯から形成され、特定の操作を行うために必要な直径、壁の厚さおよび長さに形成される。芯の外表面に塗布されるのは、被膜されている基板12上に堆積されることになる、選択されたターゲット材料20の層である。いずれの場合でも、管16およびターゲット材料20の層は、より従来型の平面的なターゲットの代わりに、管状のターゲットまたはスパッタリング源を構成する。
スパッタリングを生じさせるのに十分なカソード電位は、電源30から、従来型の電気ブラシによって、管16との滑り接触34を有する電力線32を通じて回転カソード14に供給される。電源30は、記述する例では直流タイプであるが、交流電源もそのような構造に使用できる。リアクションチャンバ10のエンクロージャは、伝導性であり、電気的に接地される。これは、スパッタリングプロセスにおいてアノードの役割を果たす。個別のアノードが任意選択により用いられ、小さい正の電圧に維持されてもよい。
被覆動作を行うために必要な低い圧力を得るために、リアクションチャンバ10は、真空ポンプ38に通じる排出管36を備える。
被覆動作に必要なガスをチャンバ10に供給するために、ガス供給システムが含まれる。第1のガス供給管40が、不活性ガスの供給源42から、被膜チャンバ10内へと延在する。注入管40に接続されたノズル44が、回転カソード14の上の領域に不活性ガスを分散させる。ターゲット表面20と、接地されたチャンバのエンクロージャ10との間に確立された電場の影響下で、不活性ガスは荷電イオンに分解される。正イオンが、ターゲット表面20の、それらが磁界によって閉じ込められる領域に引き付けられて衝突し、磁石アセンブリ18の反対側の、円筒16の長さに沿ってその底部において、対向する磁極の各々の間にそれぞれがある、主として2つの平行な帯状になる。
第2のガス供給管46が、反応性ガス供給源48からチャンバ10内に延在する。注入管46に接続されたノズル50が、被膜されている基板12の幅に近接するかつその幅にわたる領域に反応性ガスを分散させる。イオン衝撃の結果、反応性ガスの分子は、ターゲット表面からスパッタされた分子と組み合わされて、基板12の上面上に堆積される所望の分子を形成する。
示すガス供給システムの多くの変形態様もまた実現可能である。供給源42および48からの不活性ガスおよび反応性ガスは、組み合わされて、共通の管およびノズルの組を通じてチャンバ10内に送出できる。これが終了すると、送出管は、好ましくは、回転ターゲット管16の側面に沿って、その長手方向軸に平行に位置付けられる。ターゲット管16の両側に、その長手方向軸に平行に1つずつ、2つのそのような管を使用でき、その各々が、不活性ガスと反応性ガスの同一の組み合わせを送出する。また、堆積される薄膜によっては、2つ以上の反応性ガスを同時に供給できる。
前述の例示的な磁石の配置構成では、個々の列(または、他の独立した線形アレイ)内の全ての磁石の磁極は、全て同一の平面内に含まれる。すなわち、全てのそれらの磁石の磁極は同一平面上にある。例えば、図4に示す例示的な磁石の配置構成では、外側の列410は単一の磁石のみを含み、必然的に、それ自体と同一平面の1つの磁極を有する。内側の列408については、パターンの外側部にある磁石は下向きの磁極を有し(図4の「S」の極性に示す)、パターンの内側部における磁石は上向きの磁極を有する(図4の「N」の極性に示す)。すなわち、内側の列408については、パターンの外側部における磁石の磁極は、パターンの内側部における磁石の磁極と位相が180度ずれるが、両方の組の磁石の磁極は、なおも同一平面上にある。
図9は、前述のヨークおよびマグネトロンアセンブリの使用に好適な別の例示的な磁石の配置構成900を図示する。例えば、図9に示す磁石の配置構成900は、前述のタイプの再構成可能なヨークに使用できる。また、前に示す例と同様に、図9に示す磁石の配置構成900の磁石902は、さまざまな方法(例えば、放射状パターン、階段パターンまたは平坦パターン)でヨークに配置構成できる。また、例示的な図9に示す磁石の配置構成900は、例えば、図8に関連する前述のスパッタリングシステム800に使用できる。しかし、他の実施形態を他の方法で実施できることが理解されるはずである。
この例示的な磁石の配置構成900では、それぞれ、図4、図5および図6に関連する前述の磁石の配置構成400、500および600と同様に、磁石902は、4つの一直線の、平行な、独立した磁石902の線形アレイ906に配置構成される。この例では、4つの独立した線形アレイ906は、2つの内側の列908および2つの外側の列910を備えた4列906の形状をとる。
この例では、磁石902は、外側部(レーストラック)および内側部(レーストラックの内側)を備えたレーストラックパターンを形成するように配置構成される。内側部の磁石920は、斜交平行模様で図9に示し、外側部における磁石922、924および926は、網掛け模様をかけずに図9に示す。内側部の磁石920は、ここでは「内側部磁石」920とも呼ばれる。図9に示す例では、レーストラックパターンの内側部は、内側の列908の各々に含まれる複数個の内側部磁石920から形成される(ただし、各内側の列908の内側部は、図9に示す2つの磁石920よりも多いまたは少ない磁石を使用しても形成できる)。
外側部は内側部の外周を実質的に囲む。配置900の外側部は、互いに実質的に平行な一対の細長い部分928を備える。図9に示す例では、細長い部分928は、外側の列910に複数個の磁石922から形成される(ただし、細長い部分928は、図9に示す4つの磁石922よりも多いまたは少ない磁石を使用しても形成できる)。
磁石の配置構成900の外側部は、一対の方向転換部分930も備える。各方向転換部分930は、一対の細長い部分928の各端部を実質的にわたる。図9に示す例では、各方向転換部分930は、各内側の列908に、その内側の列908内の最も近い内側部磁石920に直接隣接して位置付けされる(以下に記述する)少なくとも1つの回転磁石924、およびその内側の列908の端に位置付けられた1つ以上の端部磁石926を使用して形成される。
この例示的な磁石の配置構成900では、図4、図5および図6に関連する前述の磁石の配置構成400、500および600と同様に、外側の列910に形成された細長い部分928が、内側の列908に形成されたパターンの内側部よりも長い。これにより内側の列908に、回転磁石924および端部磁石926を配置するための空間がもたらされ、レーストラックパターンの外側部の方向転換部分930を形成する。内側の列908に形成された内側部は、互いから横方向にずれている。これにより各方向転換部分930の半径が短縮された段の付けられた方向転換部分930がもたらされる。
この実施形態では、列906の少なくとも1つにおいて、その列906内の少なくとも2つの磁石902は、同一の平面にない(すなわち、同一平面上にはない)それぞれの磁極を有する。図9に示す特定の例示の磁石の配置構成900では、各方向転換部分930の実施に使用される磁石(回転磁石924)の1つは、90度「回転される」。図10Aは、図9に示す磁石の配置構成900の線10Aを横断する断面を図示する。この図は、両方の外側の列910の細長い部分の磁石922、および両方の内側の列908の回転磁石924の断面を含む。図10Bは、図9に示す磁石の配置構成900の線10Bを横断する断面を図示する。この図は、両方の外側の列910の細長い部分の磁石922、および両方の内側の列908の内側部磁石920の断面を含む。
図10A〜図10Eは、それぞれ、図9に示す例示的な磁石の配置構成の線10A〜線10Eを横断する断面を図示する。図10Aに示すように、(「S」の極性を有するものとして示す)細長い部分の磁石922の磁極932の方向は、(「N」の極性を有するものとして示す)内側部磁石920の磁極934の方向と位相が180度ずれている。
図10Bおよび図10Cに示すように、回転磁石924の各々の磁極936の方向は、同一の内側の列908の内側部磁石920の磁極934の方向と同一平面上にはなく、垂直である。すなわち、各磁石924の磁極936の方向は、それぞれの近接する細長い部分の磁石922の磁極932の方向に対して90度回転される。また、図10Cに示すように、各方向転換部分930内の回転磁石924の磁極936の方向は、互いに180度位相がずれている(一方は「N S」の極性を有するものとして示され、他方は「S N」の極性を有するものとして示されている)。
また、図10Dおよび図10Eに示すように、(「S」の極性を有するものとして示す)端部磁石926の磁極938の方向は、細長い部分の磁石922の磁極932の方向と同一である。
図9に示すように、各方向転換部分930における磁石は、その方向転換部分930内の磁石によって形成される2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成される。いくつかの実施形態では、少なくとも4つの種々の曲線が形成される。曲線は、(図9に示す例では、回転可能な円筒形の細長い管の回転に関連して)それぞれの少なくとも4つの種々の平面に形成される。図9に示す実施形態では、各方向転換部分930内の磁石は、その方向転換部分930内の磁石によって形成された4つの種々の曲線950、952、954および956を磁界内に形成するように配置構成される。より具体的には、第1の曲線950は、第1の外側の列910における(「S」の極性を有するものとして示す)細長い部分の磁石922の1つのS極と、第1の内側の列908における(「S N」の極性を有するものとして示す)それと近接する回転磁石924のN極とに交わるように形成される。第2の曲線952は、その回転磁石924のN極と、その同一の第1の内側の列908における(「S」の極性を有するものとして示す)端部磁石926のS極との間に形成される。第3の曲線954は、その端部磁石926のS極と、他の内側の列908における(「N S」の極性を有するものとして示す)回転磁石924のN極との間に形成される。そして第4の曲線956は、その回転磁石924のN極と、他の外側の列910における(「S」の極性を有するものとして示す)細長い部分の磁石922のS極との間に形成される。図9に示す例では、4つの曲線950、952、954および956の各々は、互いに対して回転する(特に、互いに対して少なくとも90度回転する)、磁極を有する2つ(または、それ以上)の磁石の間に形成される。なお、上記4つの曲線950、952、954および956以外にも、磁石922〜926の隣り合うN極及びS極間に曲線が形成されることは当業者には自明である。
曲線950、952、954および956は、図9では一端のみにマークされているが、同様の曲線が他の端にも形成されることが理解されるはずである。
図11は、図9の磁石の配置構成900の一端を図示し、配置900によって生成されたプラズマ940をそこにオーバーレイする。図11に示すように、その方向転換部分930内の磁石によって形成された4つの種々の曲線950、952、954および956を磁界に形成した結果として、各方向転換部分930内に結果生じたプラズマ940の各隅部が4つの異なる曲線になる(形成されたプラズマ940は、列の間のギャップではなく、回転磁石924の上に位置する)。プラズマ940の各隅部をより小さい曲線にすることによって、ターゲットが回転するときにスパッタされる表面積の総和が各隅部によって減少し、これが、方向転換部分930におけるターゲットの侵食を低減する。
一方では、これらの複数個の曲線は、4つの一直線のかつ個々の列906をなおも使用して、磁石の列の軸を支点にして回転磁石924を90度回転させることによって生成できる。磁石924のこの回転によって、プラズマ940が磁石の列910と列908との間のギャップからシフトして、回転磁石924の上に位置し、これによって、磁界に追加の曲線および結果生じるプラズマ940を生成できる。その結果として、方向転換部分がレーストラックパターンの直線コースの前のターゲットをもはや侵食しないため、ターゲット材料の利用が、通常、大いに増大される。また、何らかの重大な損失をせずにホール電流を維持するのに十分に方向転換部分が強いため、さもなければ発生し得る横断する隅部の影響が大いに低減される。
図9〜図11に示す磁石の配置構成900が単なる例示であり、この磁石の配置構成900の変形態様も実施できることが理解されるはずである。例えば、図10A〜図10Eに示すようなこれらの例では、方向転換部分930の形成に使用される、内側の列908における端部磁石926および回転磁石924の横断寸法は、内側の列908における内側部磁石920と同一である。しかしながら、他の実施形態では、これは必須ではない。また、交互に位置する磁石間の距離は変更でき、回転磁石924同士が互いと向かう角度も変更できる。また、より一般的には、図4〜図6に関連する前述の他の変形態様に加えて、磁石902の全長も変更でき、列906間の距離も変更できる。さらに、内側の列908のまさに端部における端部磁石926を除去することもできる。他の変形態様も可能である(例えば、少なくとも1つの磁石の幾何学的形状、寸法、向きまたは磁気の強度を、少なくとも1つの他の磁石と異ならせることができる)。
図12は、基板上に材料をスパッタリングする方法1200の例示的な一実施形態のフロー図である。図12に示す例示の方法1200は、図8に関連する前述のスパッタリングシステム800において実施されるものとしてここに記述する。しかし、他の実施形態を他の方法で実施できることが理解されるはずである。
方法1200は、回転可能な円筒形の細長い管16内に配置されたマグネトロンアセンブリ18の一部として図9〜図11に示す磁石の配置構成900を形成することを含む(ブロック1202)。これは、前述のタイプのヨークに磁石の配置構成900を形成することによって行うことができる。
方法1200は、チャンバ10内に回転可能な円筒形の細長い管16を備え付けること(ブロック1204)と、チャンバ10内の真空を保つこと(ブロック1206)と、をさらに含む。方法は、チャンバ10内において回転可能な円筒形の細長い管16を回転させること(ブロック1208)と、マグネトロンアセンブリ18を使用してターゲット表面20に磁束を供給すること(ブロック1210)と、チャンバ10内においてターゲット表面20付近に基板12を移動させること(ブロック1212)と、をさらに含む。
多くの実施形態を記述した。それでもなお、記述した実施形態にさまざまな修正が、請求の範囲に記載されている発明の趣旨および範囲を逸脱することなくされ得ることを理解されたい。また、前述の実施形態の個々の特徴の組み合わせが、ここに開示した本発明の範囲内にあると考慮される。
実施例の実施形態
実施例1は、複数の磁石と、複数の磁石を少なくとも4つの一直線の、平行な、独立した線形アレイに保持するように構成されたヨークとを備えたマグネトロンアセンブリを含む。複数の磁石は、外側部および内側部を備えたパターンを形成するようにヨークに配置構成され、外側部は内側部の外周を実質的に囲む。線形アレイの端部は一対の方向転換部分を備え、各方向転換部分は、外側部の一対の細長い部分の各端部を実質的にわたる。各方向転換部分における磁石は、ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成される。
実施例2は、実施例1のマグネトロンアセンブリを含む。ただし、各方向転換部分における磁石が、ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成される。これにより、結果生じる各曲線におけるターゲット侵食構成要素が、ターゲット材料が回転するときに互いに重ならない。
実施例3は、実施例1および2のいずれかのマグネトロンアセンブリを含む。ただし、磁石は、各方向転換部分における磁石によって形成された、磁界における少なくとも2つ以上の曲線の各々が、互いに対して回転する、磁極を有する2つの磁石の間に形成されるように、その方向転換部分に配置構成される。
実施例4は、実施例1〜3のいずれかのマグネトロンアセンブリを含む。ただし、磁石は、各方向転換部分における磁石によって形成された、磁界における少なくとも2つ以上の曲線の各々が、互いに対して少なくとも90度回転する、磁極を有する2つ以上の磁石の間に形成されるように、その方向転換部分に配置構成される。
実施例5は、実施例1〜4のいずれかのマグネトロンアセンブリを含む。ただし、磁石の個々の線形アレイが、放射状パターン、階段パターンまたは平坦パターンを形成するようにヨークに配置構成される。
実施例6は、実施例1〜5のいずれかのマグネトロンアセンブリを含む。ただし、複数の磁石の少なくとも1つの幾何学的形状、寸法、向きまたは磁気の強度が、少なくとも1つの他の磁石のそれらとは異なる。
実施例7は、実施例1〜6のいずれかのマグネトロンアセンブリを含む。ただし、パターンの外側部が、一対の方向転換部分を備える。各方向転換部分が一対の細長い部分の各端部を実質的にわたり、方向転換部分が2つ以上の段を備える。
実施例8は、実施例1〜7のいずれかのマグネトロンアセンブリを含む。ただし、ヨークが、ヨークの設計を変更せずに複数の磁石によって形成されたパターンを再構成できるように構成される。
実施例9は、基板がそこの中を通り移動するチャンバと、チャンバ内に備え付けられており、ターゲット表面を有する回転可能な円筒形の細長い管、および回転可能な円筒形の細長い管内に位置付けられたマグネトロンアセンブリを備えたカソードアセンブリと、を備えたスパッタリングシステムを含む。マグネトロンアセンブリは、複数の磁石と、複数の磁石を少なくとも4つの一直線の、平行な、独立した線形アレイに保持するように構成されたヨークとを備える。複数の磁石は、外側部および内側部を備えたパターンを形成するようにヨークに配置構成され、外側部は内側部の外周を実質的に囲む。線形アレイの端部は一対の方向転換部分を備え、各方向転換部分は、外側部の一対の細長い部分の各端部を実質的にわたる。各方向転換部分における磁石は、ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成される。
実施例10は、実施例9のシステムを含む。ただし、各方向転換部分における磁石は、ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成される。これにより、結果生じる各曲線におけるターゲット侵食構成要素が、ターゲット表面が回転するときに互いに重ならない。
実施例11は、実施例9および10のいずれかのシステムを含む。ただし、磁石は、各方向転換部分における磁石によって形成された、磁界における少なくとも2つ以上の曲線の各々が、互いに対して回転する、磁極を有する2つの磁石の間に形成されるように、その方向転換部分に配置構成される。
実施例12は、実施例9〜11のいずれかのシステムを含む。ただし、磁石は、各方向転換部分における磁石によって形成された、磁界における少なくとも2つ以上の曲線の各々が、互いに対して少なくとも90度回転する、磁極を有する2つ以上の磁石の間に形成されるように、その方向転換部分に配置構成される。
実施例13は、実施例9〜12のいずれかのシステムを含む。ただし、磁石の個々の線形アレイが、放射状パターン、階段パターンまたは平坦パターンを形成するようにヨークに配置構成される。
実施例14は、実施例9〜13のいずれかのシステムを含む。ただし、複数の磁石の少なくとも1つの幾何学的形状、寸法、向きまたは磁気の強度が、少なくとも1つの他の磁石のそれらとは異なる。
実施例15は、実施例9〜14のいずれかのシステムを含む。ただし、パターンの外側部が、一対の方向転換部分を備える。各方向転換部分が一対の細長い部分の各端部を実質的にわたり、方向転換部分が2つ以上の段を備える。
実施例16は、実施例9〜15のいずれかのシステムを含む。ただし、ヨークは、ヨークの設計を変更せずに複数の磁石によって形成されたパターンを再構成できるように構成される。
実施例17は、実施例9〜16のいずれかのシステムを含む。ただし、このシステムは、回転可能な円筒形の細長い管を支持および回転するための駆動システムをさらに備える。
実施例18は、実施例9〜17のいずれかのシステムを含む。ただし、このシステムは、基板がチャンバの中を移動するときに、基板上への薄膜の堆積に関連するプラズマをチャンバ内に形成するように構成される。
実施例19は、基板上に材料をスパッタリングする方法を含む。この方法は、ターゲット表面を備えた回転可能な円筒形の細長い管内に配置されたマグネトロンアセンブリの一部として磁石のパターンを形成することと、チャンバ内に回転可能な円筒形の細長い管を備え付けることと、チャンバ内の真空を保つことと、チャンバ内において回転可能な円筒形の細長い管を回転させることと、マグネトロンアセンブリを使用してターゲット表面に磁束を供給することと、チャンバ内においてターゲット表面付近に基板を移動させることと、を含む。マグネトロンアセンブリは、複数の磁石と、複数の磁石を少なくとも4つの一直線の、平行な、独立した線形アレイに保持するように構成されたヨークとを備える。複数の磁石は、外側部および内側部を備えたパターンを形成するようにヨークに配置構成され、外側部は内側部の外周を実質的に囲む。線形アレイの端部は一対の方向転換部分を備え、各方向転換部分は、外側部の一対の細長い部分の各端部を実質的にわたる。各方向転換部分における磁石は、ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成される。
実施例20は、実施例19の方法を含む。ただし、各方向転換部分における磁石は、ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成される。これにより、結果生じる各曲線におけるターゲット侵食構成要素が、ターゲット材料が回転するときに互いに重ならない。以下は、本願出願当初の本発明の各種形態である。
(形態1) マグネトロンアセンブリであって、
複数の磁石と、
前記複数の磁石を少なくとも4つの一直線の、平行な、独立した線形アレイに保持するように構成されたヨークと
を備えており、
前記複数の磁石が、外側部および内側部を備えたパターンを形成するように前記ヨークに配置構成され、前記外側部が前記内側部の外周を実質的に囲み、
前記線形アレイの端部が一対の方向転換部分を備え、各方向転換部分が前記外側部の一対の細長い部分の各端部を実質的にわたり、
各方向転換部分における前記磁石が、ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成された
マグネトロンアセンブリ。
(形態2) 各方向転換部分における前記磁石が、前記ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を前記磁界内に形成するように配置構成されており、これにより、結果生じる各曲線におけるターゲット侵食構成要素が、ターゲット材料が回転するときに互いに重ならない、形態1に記載のマグネトロンアセンブリ。
(形態3) 前記磁石が、各方向転換部分における前記磁石によって形成された、前記磁界における少なくとも2つ以上の曲線の各々が、互いに対して回転する、磁極を有する2つの磁石の間に形成されるように、その方向転換部分に配置構成された、形態1に記載のマグネトロンアセンブリ。
(形態4) 前記磁石が、各方向転換部分における前記磁石によって形成された、前記磁界における少なくとも2つ以上の曲線の各々が、互いに対して少なくとも90度回転する、磁極を有する2つ以上の磁石の間に形成されるように、その方向転換部分に配置構成された、形態1に記載のマグネトロンアセンブリ。
(形態5) 前記磁石の個々の線形アレイが、放射状パターン、階段パターンまたは平坦パターンを形成するように前記ヨークに配置構成された、形態1に記載のマグネトロンアセンブリ。
(形態6) 前記複数の磁石の少なくとも1つの幾何学的形状、寸法、向きまたは磁気の強度が、少なくとも1つの他の磁石のそれらとは異なる、形態1に記載のマグネトロンアセンブリ。
(形態7) 前記パターンの前記外側部が一対の方向転換部分を備えており、各方向転換部分が前記一対の細長い部分の各端部を実質的にわたり、前記方向転換部分が2つ以上の段を備えた、形態1に記載のマグネトロンアセンブリ。
(形態8) 前記ヨークが、前記ヨークの設計を変更せずに前記複数の磁石によって形成された前記パターンを再構成できるように構成された、形態1に記載のマグネトロンアセンブリ。
(形態9) スパッタリングシステムであって、
基板がそこの中を通り移動するチャンバと、
カソードアセンブリであって
前記チャンバ内に備え付けられており、ターゲット表面を有する回転可能な円筒形の細長い管と、 前記回転可能な円筒形の細長い管内に位置付けられたマグネトロンアセンブリであって、
複数の磁石と、
前記複数の磁石を少なくとも4つの一直線の、平行な、独立した線形アレイに保持するように構成されたヨークと
を備えたマグネトロンアセンブリと
を備えたカソードアセンブリと
を備えており、
前記複数の磁石が、外側部および内側部を備えたパターンを形成するように前記ヨークに配置構成され、前記外側部が前記内側部の外周を実質的に囲み、
前記線形アレイの端部が一対の方向転換部分を備え、各方向転換部分が前記外側部の一対の細長い部分の各端部を実質的にわたり、
各方向転換部分における前記磁石が、ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成された
スパッタリングシステム。
(形態10) 各方向転換部分における前記磁石が、前記ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を前記磁界内に形成するように配置構成されており、これにより、結果生じる各曲線におけるターゲット侵食構成要素が、ターゲット表面が回転するときに互いに重ならない、形態9に記載のシステム。
(形態11) 前記磁石が、各方向転換部分における前記磁石によって形成された、前記磁界における少なくとも2つ以上の曲線の各々が、互いに対して回転する、磁極を有する2つの磁石の間に形成されるように、その方向転換部分に配置構成された、形態9に記載のシステム。
(形態12) 前記磁石が、各方向転換部分における前記磁石によって形成された、前記磁界における少なくとも2つ以上の曲線の各々が、互いに対して少なくとも90度回転する、磁極を有する2つ以上の磁石の間に形成されるように、その方向転換部分に配置構成された、形態9に記載のシステム。
(形態13) 前記磁石の個々の線形アレイが、放射状パターン、階段パターンまたは平坦パターンを形成するように前記ヨークに配置構成された、形態9に記載のシステム。
(形態14) 前記複数の磁石の少なくとも1つの幾何学的形状、寸法、向きまたは磁気の強度が、少なくとも1つの他の磁石のそれらとは異なる、形態9に記載のシステム。
(形態15) 前記パターンの前記外側部が一対の方向転換部分を備えており、各方向転換部分が前記一対の細長い部分の各端部を実質的にわたり、前記方向転換部分が2つ以上の段を備えた、形態9に記載のシステム。
(形態16) 前記ヨークが、前記ヨークの設計を変更せずに前記複数の磁石によって形成された前記パターンを再構成できるように構成された、形態9に記載のシステム。
(形態17) 前記回転可能な円筒形の細長い管を支持および回転するための駆動システムをさらに備えた、形態9に記載のシステム。
(形態18) 前記基板が前記チャンバの中を移動するときに、前記基板上への薄膜の堆積に関連するプラズマを前記チャンバ内に形成するように構成された、形態9に記載のシステム。
(形態19) 基板上に材料をスパッタリングする方法であって、
ターゲット表面を備えた回転可能な円筒形の細長い管内に配置されたマグネトロンアセンブリの一部として磁石のパターンを形成することと、
チャンバ内に前記回転可能な円筒形の細長い管を備え付けることと、
前記チャンバ内の真空を保つことと、
前記チャンバ内において前記回転可能な円筒形の細長い管を回転させることと、
前記マグネトロンアセンブリを使用して前記ターゲット表面に磁束を供給することと、
前記チャンバ内において前記ターゲット表面付近に前記基板を移動させることと
を含み、
前記マグネトロンアセンブリが、
複数の磁石と、
前記複数の磁石を少なくとも4つの一直線の、平行な、独立した線形アレイに保持するように構成されたヨークと
を備えており、
前記複数の磁石が、外側部および内側部を備えたパターンを形成するように前記ヨークに配置構成され、前記外側部が前記内側部の外周を実質的に囲み、
前記線形アレイの端部が一対の方向転換部分を備え、各方向転換部分が前記外側部の一対の細長い部分の各端部を実質的にわたり、
各方向転換部分における前記磁石が、ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成された
方法。
(形態20) 各方向転換部分における前記磁石が、前記ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を前記磁界内に形成するように配置構成されており、これにより、結果生じる各曲線におけるターゲット侵食構成要素が、ターゲット材料が回転するときに互いに重ならない、形態19に記載の方法。

Claims (20)

  1. マグネトロンアセンブリであって、
    複数の磁石と、
    前記複数の磁石を少なくとも4つの一直線の、平行な、独立した線形アレイに保持するように構成されたヨークと
    を備えており、
    前記複数の磁石が、外側部および内側部を備えたパターンを形成するように前記ヨークに配置構成され、前記外側部が前記内側部の外周を実質的に囲み、
    前記線形アレイの端部が一対の方向転換部分を備え、各方向転換部分が前記外側部の一対の細長い部分の各端部を実質的にわたり、
    各方向転換部分における前記磁石が、ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成された
    マグネトロンアセンブリ。
  2. 各方向転換部分における前記磁石が、前記ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を前記磁界内に形成するように配置構成されており、これにより、結果生じる各曲線におけるターゲット侵食構成要素が、ターゲット材料が回転するときに互いに重ならない、請求項1に記載のマグネトロンアセンブリ。
  3. 前記磁石が、各方向転換部分における前記磁石によって形成された、前記磁界における少なくとも2つ以上の曲線の各々が、互いに対して回転する、磁極を有する2つの磁石の間に形成されるように、その方向転換部分に配置構成された、請求項1に記載のマグネトロンアセンブリ。
  4. 前記磁石が、各方向転換部分における前記磁石によって形成された、前記磁界における少なくとも2つ以上の曲線の各々が、互いに対して少なくとも90度回転する、磁極を有する2つ以上の磁石の間に形成されるように、その方向転換部分に配置構成された、請求項1に記載のマグネトロンアセンブリ。
  5. 前記磁石の個々の線形アレイが、放射状パターン、階段パターンまたは平坦パターンを形成するように前記ヨークに配置構成された、請求項1に記載のマグネトロンアセンブリ。
  6. 前記複数の磁石の少なくとも1つの幾何学的形状、寸法、向きまたは磁気の強度が、少なくとも1つの他の磁石のそれらとは異なる、請求項1に記載のマグネトロンアセンブリ。
  7. 前記パターンの前記外側部が一対の方向転換部分を備えており、各方向転換部分が前記一対の細長い部分の各端部を実質的にわたり、前記方向転換部分が2つ以上の段を備えた、請求項1に記載のマグネトロンアセンブリ。
  8. 前記ヨークが、前記ヨークの設計を変更せずに前記複数の磁石によって形成された前記パターンを再構成できるように構成された、請求項1に記載のマグネトロンアセンブリ。
  9. スパッタリングシステムであって、
    基板がそこの中を通り移動するチャンバと、
    カソードアセンブリであって
    前記チャンバ内に備え付けられており、ターゲット表面を有する回転可能な円筒形の細長い管と、
    前記回転可能な円筒形の細長い管内に位置付けられたマグネトロンアセンブリであって、
    複数の磁石と、
    前記複数の磁石を少なくとも4つの一直線の、平行な、独立した線形アレイに保持するように構成されたヨークと
    を備えたマグネトロンアセンブリと
    を備えたカソードアセンブリと
    を備えており、
    前記複数の磁石が、外側部および内側部を備えたパターンを形成するように前記ヨークに配置構成され、前記外側部が前記内側部の外周を実質的に囲み、
    前記線形アレイの端部が一対の方向転換部分を備え、各方向転換部分が前記外側部の一対の細長い部分の各端部を実質的にわたり、
    各方向転換部分における前記磁石が、ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成された
    スパッタリングシステム。
  10. 各方向転換部分における前記磁石が、前記ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を前記磁界内に形成するように配置構成されており、これにより、結果生じる各曲線におけるターゲット侵食構成要素が、ターゲット表面が回転するときに互いに重ならない、請求項9に記載のシステム。
  11. 前記磁石が、各方向転換部分における前記磁石によって形成された、前記磁界における少なくとも2つ以上の曲線の各々が、互いに対して回転する、磁極を有する2つの磁石の間に形成されるように、その方向転換部分に配置構成された、請求項9に記載のシステム。
  12. 前記磁石が、各方向転換部分における前記磁石によって形成された、前記磁界における少なくとも2つ以上の曲線の各々が、互いに対して少なくとも90度回転する、磁極を有する2つ以上の磁石の間に形成されるように、その方向転換部分に配置構成された、請求項9に記載のシステム。
  13. 前記磁石の個々の線形アレイが、放射状パターン、階段パターンまたは平坦パターンを形成するように前記ヨークに配置構成された、請求項9に記載のシステム。
  14. 前記複数の磁石の少なくとも1つの幾何学的形状、寸法、向きまたは磁気の強度が、少なくとも1つの他の磁石のそれらとは異なる、請求項9に記載のシステム。
  15. 前記パターンの前記外側部が一対の方向転換部分を備えており、各方向転換部分が前記一対の細長い部分の各端部を実質的にわたり、前記方向転換部分が2つ以上の段を備えた、請求項9に記載のシステム。
  16. 前記ヨークが、前記ヨークの設計を変更せずに前記複数の磁石によって形成された前記パターンを再構成できるように構成された、請求項9に記載のシステム。
  17. 前記回転可能な円筒形の細長い管を支持および回転するための駆動システムをさらに備えた、請求項9に記載のシステム。
  18. 前記基板が前記チャンバの中を移動するときに、前記基板上への薄膜の堆積に関連するプラズマを前記チャンバ内に形成するように構成された、請求項9に記載のシステム。
  19. 基板上に材料をスパッタリングする方法であって、
    ターゲット表面を備えた回転可能な円筒形の細長い管内に配置されたマグネトロンアセンブリの一部として磁石のパターンを形成することと、
    チャンバ内に前記回転可能な円筒形の細長い管を備え付けることと、
    前記チャンバ内の真空を保つことと、
    前記チャンバ内において前記回転可能な円筒形の細長い管を回転させることと、
    前記マグネトロンアセンブリを使用して前記ターゲット表面に磁束を供給することと、
    前記チャンバ内において前記ターゲット表面付近に前記基板を移動させることと
    を含み、
    前記マグネトロンアセンブリが、
    複数の磁石と、
    前記複数の磁石を少なくとも4つの一直線の、平行な、独立した線形アレイに保持するように構成されたヨークと
    を備えており、
    前記複数の磁石が、外側部および内側部を備えたパターンを形成するように前記ヨークに配置構成され、前記外側部が前記内側部の外周を実質的に囲み、
    前記線形アレイの端部が一対の方向転換部分を備え、各方向転換部分が前記外側部の一対の細長い部分の各端部を実質的にわたり、
    各方向転換部分における前記磁石が、ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を磁界内に形成するように配置構成された
    方法。
  20. 各方向転換部分における前記磁石が、前記ターゲット回転軸に沿って各々からずらされる少なくとも2つ以上の種々の曲線を前記磁界内に形成するように配置構成されており、これにより、結果生じる各曲線におけるターゲット侵食構成要素が、ターゲット材料が回転するときに互いに重ならない、請求項19に記載の方法。
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