JP7369411B1 - スパッタリング成膜源および成膜装置 - Google Patents
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Abstract
Description
少なくとも一つのターゲットと、
作動時にプラズマが形成される空間に上記ターゲットの少なくとも一つのエロージョン部に対向または隣接して設けられた断面積が0.03mm2 以上3mm2 以下の少なくとも1本の線状のアノードと、
を有するスパッタリング成膜源である。
少なくとも一つのスパッタリング成膜源を有し、
上記スパッタリング成膜源が、
少なくとも一つのターゲットと、
作動時にプラズマが形成される空間に上記ターゲットの少なくとも一つのエロージョン部に対向または隣接して設けられた断面積が0.03mm2 以上3mm2 以下の少なくとも1本の線状のアノードと、
を有するスパッタリング成膜源
である成膜装置である。
[スパッタリング成膜源]
図1は第1の実施の形態によるスパッタリング成膜源を示す。図1に示すように、このスパッタリング成膜源においては、一対のプレーナーターゲット1a、1bが互いに対向し、かつ一般的には互いに平行に設けられている。プレーナーターゲット1a、1bの平面形状は特に限定されず、必要に応じて選択されるが、例えば長方形、正方形、円形等である。図1においては、プレーナーターゲット1a、1bの平面形状が長方形である場合が示されている。プレーナーターゲット1aとプレーナーターゲット1bとの間の空間には、作動時にプラズマが形成される空間に、プレーナーターゲット1aのエロージョン部に対向し、かつ平行または概ね平行に線状のアノード2が設けられているとともに、プレーナーターゲット1bのエロージョン部に対向し、かつ平行または概ね平行に線状のアノード3が設けられている。線状のアノード2、3はそれぞれプレーナーターゲット1a、1bの上下の辺と平行または概ね平行に延びている。これらの線状のアノード2、3の長さはこれらの線状のアノード2、3に平行な方向のプレーナーターゲット1a、1bの長さより大きくなっている。線状のアノード2、3の断面積は0.03mm2 以上3mm2 以下である。線状のアノード2、3の断面形状は例えば円形である。線状のアノード2、3は、例えば既に述べた材料のいずれかにより構成される。線状のアノード2、3の両端は、このスパッタリング成膜源が収容される真空容器(図示せず)に接続されている。線状のアノード2は、プレーナーターゲット1aに対向する部分の例えば2箇所にらせん状部2aを有する。同様に、線状のアノード3は、プレーナーターゲット1bに対向する部分の例えば2箇所にらせん状部3aを有する。
真空容器を真空ポンプにより高真空に排気した後、プレーナーターゲット1a、1bの間の空間にスパッタリングガス(例えばアルゴン(Ar)ガス)を導入し、スパッタリング電源20をオンとする。これによって、プラズマ放電が起こり、プレーナーターゲット1a、1bの表面近傍にプラズマが発生し、エロージョン部からスパッタ粒子が発生することにより被成膜体10上に成膜が行われる。このプラズマから流れ出る電子は、アノード電流という形でターゲットシールドアノード21、22および線状のアノード2、3を介してスパッタリング電源20のプラス極に戻る。このため、プラズマ放電が維持される。このとき、線状のアノード2、3はプラズマから与えられる熱と線状のアノード2、3に流れ込むアノード電流によるジュール熱との相乗効果により500℃以上3500℃以下(例えば900℃)の高温に加熱されることで、線状のアノード2、3にはターゲットシールドアノード21、22よりも相対的に多くのアノード電流が流れ込み、プラズマ放電を維持するための機能を多く担うことになる。この結果、プレーナーターゲット1a、1bの表面近傍にプラズマがより多く存在するようになるため、被成膜体10の存在する方向にはプラズマが拡散されず、極めて低いダメージでスパッタリング成膜を行うことができる。
[スパッタリング成膜源]
図3は第2の実施の形態によるスパッタリング成膜源を示す。図3に示すように、このスパッタリング成膜源においては、線状のアノード2、3がプレーナーターゲット1a、1bの上下方向に互いに離れて、かつそれぞれプレーナーターゲット1a、1bのエロージョン部に対向してそれぞれ2本設けられていることが第1の実施の形態によるスパッタリング成膜源と異なり、その他のことは第1の実施の形態によるスパッタリング成膜源と同様である。
このスパッタリング成膜源の作動方法は、線状のアノード2、3がプレーナーターゲット1a、1bの上下方向に互いに離れてそれぞれ2本設けられていることを除いて第1の実施の形態によるスパッタリング成膜源と同様である。
[スパッタリング成膜源]
図4は第3の実施の形態によるスパッタリング成膜源を示す。図4に示すように、このスパッタリング成膜源においては、一対のロータリーターゲット31a、31bが互いに対向し、かつ一般的には互いに平行に設けられている。ロータリーターゲット31a、31bは全体として円筒状の形状を有する。ロータリーターゲット31aとロータリーターゲット31bとの間の空間の下部には、作動時にプラズマが形成される空間に、ロータリーターゲット31aのエロージョン部に対向し、かつ平行または概ね平行に線状のアノード2が設けられているとともに、ロータリーターゲット31bのエロージョン部に対向し、かつ平行または概ね平行に線状のアノード3が設けられている。線状のアノード2、3は第1の実施の形態と同様である。
このスパッタリング成膜源の作動方法は、ロータリーターゲット31a、31bを用いていることを除いて第1の実施の形態によるスパッタリング成膜源と同様である。
[スパッタリング成膜源]
図5は第4の実施の形態によるスパッタリング成膜源を示す。図5に示すように、このスパッタリング成膜源においては、水平に設けられた一つのプレーナーターゲット1に対向し、かつ平行に線状のアノード2が設けられている。線状のアノード2は第1の実施の形態と同様である。なお、プレーナーターゲット1の表面におけるエロージョン部が複数箇所に発生する場合は、その数に合わせて線状のアノードの本数を選択してもよい。
このスパッタリング成膜源の作動方法は、一つのプレーナーターゲット1と一つの線状のアノード2とを用いていることを除いて第1の実施の形態によるスパッタリング成膜源と同様である。
[スパッタリング成膜源]
図6は第5の実施の形態によるスパッタリング成膜源を示す。図6に示すように、このスパッタリング成膜源においては、一つのロータリーターゲット31のエロージョン部に対向し、かつ平行に線状のアノード2が設けられている。線状のアノード2は第1の実施の形態と同様である。なお、ロータリーターゲット31の表面におけるエロージョン部が複数箇所に発生する場合は、その数に合わせて線状のアノードの本数を選択してもよい。
このスパッタリング成膜源の作動方法は、一つのロータリーターゲット31と一つの線状のアノード2とを用いていることを除いて第1の実施の形態によるスパッタリング成膜源と同様である。
[スパッタリング成膜源]
図7は第6の実施の形態によるスパッタリング成膜源を示す。図7に示すように、このスパッタリング成膜源においては、一対のプレーナーターゲット1a、1bの間の空間の下部の作動時にプラズマが形成される空間に、プレーナーターゲット1a、1bのエロージョン部に対向して線状のアノード2、3が設けられているが、これらの線状のアノード2、3はそれぞれプレーナーターゲット1a、1bに対向する部分の2箇所にそれぞれジグザグ状部2b、3bを有することが第1の実施の形態と異なり、その他のことは第1の実施の形態によるスパッタリング成膜源と同様である。
スパッタリング成膜源の作動方法は、線状のアノード2、3がジグザグ状部2b、3bを有することを除いて第1の実施の形態によるスパッタリング成膜源と同様である。
図8は第7の実施の形態によるスパッタリング成膜源を示す。図8に示すように、このスパッタリング成膜源においては、一対のロータリーターゲット31a、31bの間の空間の作動時にプラズマが形成される空間にこれらのロータリーターゲット31a、31bのエロージョン部に対向し、かつ平行に1本の線状のアノード2が設けられている。線状のアノード2は第1の実施の形態と同様である。この線状のアノード2の下方にはプラズマ誘導磁気回路40が設けられている。このプラズマ誘導磁気回路40は、永久磁石とヨークとを組み合わせることにより構成され、線状のアノード2にプラズマを誘導するような磁力線が発生するように構成される。なお、ロータリーターゲット31a、31bの表面におけるエロージョン部が複数箇所に発生する場合は、その数に合わせて線状のアノードの本数を選択してもよい。
スパッタリング成膜源の作動方法は、一対のロータリーターゲット31a、31bと線状のアノード2とを用いていることを除いて第1の実施の形態によるスパッタリング成膜源と基本的には同様であるが、この場合、プラズマ誘導磁気回路40およびスパッタリング磁気回路50、60により発生する磁力線70a、70bにより、プラズマが線状のアノード2に誘導される。このため、線状のアノード2の材料がスパッタリングにより成膜された膜中に混入するのをより防止することができる。
[スパッタリング成膜源]
図10は第8の実施の形態によるスパッタリング成膜源を示す。図10に示すように、このスパッタリング成膜源においては、一対のロータリーターゲット31a、31bの間の空間の下部の作動時にプラズマが形成される空間にこれらのロータリーターゲット31a、31bのエロージョン部に対向し、かつ平行に線状のアノード2、3が設けられている。線状のアノード2、3は第1の実施の形態と同様である。これらの線状のアノード2、3の下方にはプラズマ誘導磁気回路40が設けられている。このプラズマ誘導磁気回路40は、永久磁石とヨークとを組み合わせることにより構成され、線状のアノード2、3にプラズマを誘導するような磁力線が発生するように構成される。なお、ロータリーターゲット31a、31bの表面におけるエロージョン部が複数箇所に発生する場合は、その数に合わせて線状のアノードの本数を選択してもよい。
スパッタリング成膜源の作動方法は、一対のロータリーターゲット31a、31bと線状のアノード2、3とを用いていることを除いて基本的には第1の実施の形態によるスパッタリング成膜源と同様であるが、この場合、プラズマ誘導磁気回路40およびスパッタリング磁気回路50、60により発生する磁力線70a、70bにより、プラズマが線状のアノード2、3に誘導される。このため、線状のアノード2、3の材料がスパッタリングにより成膜された膜中に混入するのをより防止することができる。
[スパッタリング成膜源]
図12は第9の実施の形態によるスパッタリング成膜源を示す。図12に示すように、このスパッタリング成膜源においては、プレーナーターゲット1の周りを囲むようにターゲットシールドアノード21が設けられている。ターゲットシールドアノード21は、このスパッタリング成膜源が収容される真空容器(図示せず)に接続されている。図示は省略するが、この場合、被成膜体10は、プレーナーターゲット1の上方に配置され、あるいは上方をプレーナーターゲット1に平行な方向に移動される。ターゲットシールドアノード21の両端部の上方にそれぞれ線状のアノード2、3がプレーナーターゲット1のエロージョン部に隣接して設けられている。線状のアノード2、3は第1の実施の形態と同様である。プレーナーターゲット1の下方には第7の実施の形態と同様な構成のスパッタリング磁気回路50が設けられている。ターゲットシールドアノード21の両端部の下方にはそれぞれプラズマ誘導磁気回路40a、40bが設けられている。プラズマ誘導磁気回路40aは、ヨーク41aおよびこのヨーク41aの外側の一端部に磁化方向がこのヨーク41aと垂直になるように、かつスパッタリング磁気回路50の永久磁石52と逆極性になるように設けられた永久磁石46からなる。ヨーク41aはスパッタリング磁気回路50のヨーク51と同一平面上にこのヨーク51と結合または近接して設けられている。永久磁石46は線状のアノード2とほぼ対応した位置に設けられている。同様に、プラズマ誘導磁気回路40bは、ヨーク41bおよびこのヨーク41bの外側の一端部に磁化方向がこのヨーク41bと垂直になるように、かつスパッタリング磁気回路50の永久磁石52と逆極性になるように設けられた永久磁石47からなる。ヨーク41bはスパッタリング磁気回路50のヨーク51と同一平面上にこのヨーク51と結合または近接して設けられている。永久磁石47は線状のアノード3とほぼ対応した位置に設けられている。永久磁石46、47、52、53のN極およびS極は図12に示す通りである。線状のアノード2、3はそれぞれターゲットシールドアノード21に接続され、従ってターゲットシールドアノード21を介して真空容器に接続されている。プラズマ誘導磁気回路40a、40bにより、それぞれ線状のアノード2、3を通る磁力線90a、90bが形成される。これらの磁力線90a、90bによって線状のアノード2、3にプラズマが誘導される。
スパッタリング成膜源の作動方法は、プレーナーターゲット1と一対の線状のアノード2、3とを用いてスパッタリングを行う。この場合、プラズマ誘導磁気回路40a、40bにより発生する磁力線90a、90bにより、プラズマが線状のアノード2、3に誘導される。このため、線状のアノード2、3の材料がスパッタリングにより成膜された膜中に混入するのをより防止することができる。
Claims (9)
- 少なくとも一つのターゲットと、
作動時にプラズマが形成される空間に上記ターゲットの少なくとも一つのエロージョン部に対向または隣接して設けられた断面積が0.03mm2 以上3mm2 以下の少なくとも1本の線状のアノードと、
を有し、
上記線状のアノードの少なくとも一部がらせん状の形状またはジグザグ形状を有することにより上記線状のアノードは膜厚分布調整機能およびスプリング機能を有し、
上記線状のアノードはスパッタリング電源のプラス極に直接または間接的に接続されるスパッタリング成膜源。 - 作動時に、上記線状のアノードはプラズマから与えられる熱と上記線状のアノードに流れ込むアノード電流によるジュール熱との相乗効果により500℃以上3500℃以下の高温に加熱される請求項1記載のスパッタリング成膜源。
- 上記ターゲットがプレーナーターゲットまたはロータリーターゲットである請求項1記載のスパッタリング成膜源。
- 一つまたは互いに対向した一対の上記プレーナーターゲットまたは上記ロータリーターゲットを有する請求項3記載のスパッタリング成膜源。
- 上記線状のアノードが上記プレーナーターゲットまたは上記ロータリーターゲットに平行である請求項3記載のスパッタリング成膜源。
- 上記線状のアノードがワイヤーまたはリボンからなる請求項1記載のスパッタリング成膜源。
- 上記ターゲットが互いに対向した一対のロータリーターゲットであり、
上記一対のロータリーターゲットの間の空間の下部の作動時にプラズマが形成される空間に上記一対のロータリーターゲットのエロージョン部に対向し、かつ平行に1本の上記線状のアノードが設けられ、
上記線状のアノードの下方に上記線状のアノードにプラズマが誘導されるように磁気回路が設けられ、
上記磁気回路は、上記一対のロータリーターゲットの中心軸を含む平面に平行な平面に設けられた長方形の平板状のヨーク、当該ヨークの上記一対のロータリーターゲット側の面の両端部上に磁化方向が当該ヨークに垂直となるように設けられた一対の永久磁石および当該ヨークの中央部に設けられた上記一対の永久磁石と逆極性の永久磁石からなる請求項1記載のスパッタリング成膜源。 - 上記ターゲットが互いに対向した一対のロータリーターゲットであり、
上記一対のロータリーターゲットの間の空間の下部の作動時にプラズマが形成される空間に上記一対のロータリーターゲットのエロージョン部に対向し、かつ平行に2本の上記線状のアノードが設けられ、
上記2本の上記線状のアノードの下方に上記2本の上記線状のアノードにプラズマが誘導されるように磁気回路が設けられ、
上記磁気回路は、上記一対のロータリーターゲットの中心軸を含む平面に平行な平面に設けられた長方形の平板状のヨークおよび当該ヨークの上記一対のロータリーターゲット側の面の両端部上に磁化方向が当該ヨークに垂直となり、かつ互いに逆極性となるように設けられた一対の永久磁石からなる請求項1記載のスパッタリング成膜源。 - 少なくとも一つのスパッタリング成膜源を有し、
上記スパッタリング成膜源が、
少なくとも一つのターゲットと、
作動時にプラズマが形成される空間に上記ターゲットの少なくとも一つのエロージョン部に対向または隣接して設けられた断面積が0.03mm2 以上3mm2 以下の少なくとも1本の線状のアノードと、
を有し、
上記線状のアノードの少なくとも一部がらせん状の形状またはジグザグ形状を有することにより上記線状のアノードは膜厚分布調整機能およびスプリング機能を有し、
上記線状のアノードはスパッタリング電源のプラス極に直接または間接的に接続されるスパッタリング成膜源
である成膜装置。
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