JP4877058B2 - 対向ターゲットスパッタ装置及び方法 - Google Patents

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基板上に均一な薄膜が低温で作製可能な対向ターゲットスパッタ装置及び方法に関するものである。
対向ターゲットスパッタは低温でスパッタ膜を形成できることから樹脂フィルム等への薄膜形成に利用されている(例えば、特許文献1,2及び3)。近年では、有機ELを用いた表示装置や光学部品の基板材料の樹脂フィルム化が研究されており、対向ターゲットスパッタはその製造用に検討されている。
以下、図6を参照しながら、従来の対向ターゲットスパッタ装置の一例について説明する。真空槽1内に、一対のターゲット2,3が空間を隔てて平行に対面するように配置されると共に、基板4はターゲット2,3の側方に設けた基板ホルダー5に配置されている。そして、ターゲットホルダー6,7は空洞構造とし冷却水の供給管8a,9a、及び、排出管8b,9bを設け冷却可能とし、絶縁部材10,11を介して真空槽1に設置されている。
一方、磁界発生手段は、永久磁石12,13にすると同時に、ターゲット2,3の後方のターゲットホルダー6,7内にその磁極により形成される磁界が全てターゲット2,3のスパッタ面の垂直方向で同じ向きになるように、かつ、ターゲット2,3の周辺部に配置してある。従って、磁界はターゲット2,3間の空間のみに形成される。なお、符号14,15は保護のためのシールドである。
従って、排気系(図示せず)により排気口16を通して真空槽1内を排気した後、ガス導入系(図示せず)から導入口17を通してアルゴン等のスパッタガスを導入し、直流電源からなるスパッタ電源18によりシールド14,15と真空槽1を陽極(接地)に、ターゲット2,3を陰極にしてスパッタ電力を供給し、永久磁石12,13により前述の磁界を発生させることによりスパッタが行われ、基板4表面にターゲット2,3に対応した組成の膜が形成される。
この際、前述の構成によりスパッタ面に垂直に磁界が発生しているので、対向するターゲット2,3の間の空間内に高エネルギー電子が閉じ込められ、この空間でのスパッタガスのイオン化が促進されて、スパッタ速度が高くなり高速の膜形成が可能となる。そのうえ、基板4は、従来のスパッタ装置のようにターゲットに対向せずターゲット2,3の側方に配置されているので、基板4表面上への高いエネルギーを有するイオンや電子の衝突がほとんど無くなり、かつ、ターゲット2,3からの熱輻射も小さく基板4の温度上昇が抑えられ、基板4表面上に低温で膜形成することができる。
特開昭57−158380号公報 特開昭59−053680号公報 特開昭58−189731号公報
確かに、前述の従来の対向ターゲットスパッタ装置でも、低温でスパッタできるなどの優れた特徴があるものの、ターゲットのエロージョン領域が磁力線の方向を軸として傾いて形成される、すなわち、短冊状のターゲットの場合、Ar+ イオンにより削られるターゲット材料のエロージョン領域の形が楕円形のような形になるのであるが、その中心軸はターゲットの辺とは平行にならず回転したものとなる。そのために従来の対向ターゲットスパッタ装置では、基板の成膜面とも平行にならず、基板の配置場所、基板面内の位置により、エロージョンに近いところは厚く、遠いところは薄くなり、付着する膜厚に差が生じ製造歩留まりを悪くするという問題があった。
更に、基板の配置場所、基板面内の位置により、エロージョンに近いところは基板温度が高く、遠いところは低くなり基板温度に差が生じるという問題があった。
本発明は上記従来の問題点に鑑み、エロージョンの中心軸を基板に対して等距離にし、膜厚均一性を向上し、基板の温度バラツキを減少することで、製造歩留まりを向上することが可能な対向ターゲットスパッタ装置及び方法を提供することを目的としている。
上記問題を解決するために、本発明の対向ターゲットスパッタ装置は、真空維持可能な真空槽と、前記真空槽内に配置されかつ複数の基板を載置する基板ホルダーと、前記真空槽内に配置されかつターゲットを載置する複数のターゲットホルダーと、前記ターゲットホルダーのうちターゲットを載置する表面の反対側に配置される磁石と、前記ターゲットホルダーに直流電源を印加するスパッタ電源と、前記真空槽内にガスを導入する導入口と、前記真空槽内からガスを排気する排気口とを備える対向ターゲットスパッタ装置において、前記複数のターゲットホルダーは互いに対向して配置されると共に、前記磁石のうち長手方向の中心軸を前記ターゲットホルダーの長手方向の中心軸に対して傾け、かつ、前記基板ホルダーは前記複数のターゲットホルダーの側方に配置されると共に、前記基板ホルダーの回転軸は前記複数のターゲットホルダーの側方かつ前記ターゲットホルダーのうちターゲットが載置される面と平行に設けられたことを特徴とするものである。
その結果、エロージョンの中心軸を基板に対して等距離にすることになり、基板の表面に形成される膜厚を均一にすることができると共に、基板の温度バラツキを減少することも可能となり、製造歩留まりを向上することができる。
以上のように本発明の対向ターゲットスパッタ装置によれば、基板の配置場所、基板面内での、膜厚均一性を向上することができる。また、基板の配置場所、基板面内でのスパッタ成膜温度バラツキを減少することができる。更に、磁石または、ターゲットならびにターゲットホルダー、磁石を含むカソードを傾けて設置するだけの簡単な構成であるため、安価な設備となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1を説明するための、ターゲットのエロージョン領域の回転を説明する図である。
図1において、ターゲット2、永久磁石12、基板4は、図6のPから見た図であり、符号19はスパッタによるエロージョン領域であり、符号21は楕円形のエロージョン領域19の中心軸を示すものである。このように、スパッタによるエロージョン領域19は、図6の磁力線Hの方向を軸として回転するような現象がある。
このとき、図1には図示していないが、ターゲット2のエロージョン領域19も同じ方向に、同じ角度回転している。この回転の量は磁界の強さ、形状、ターゲット間距離、電力等により変化する。エロージョン領域19が回転すると、基板4の成膜面とエロージョン領域19の中心軸21が平行でなくなるため、エロージョン領域19の端が基板4に対して、等距離ではなくなる。従って、エロージョン領域19からの距離の違いによって、基板4での膜厚にバラツキが生じる。さらに、スパッタ成膜における温度バラツキも生じることになる。
そこで、図2は本発明の実施の形態1の対向ターゲットスパッタにおけるターゲット2ならびに永久磁石12と、基板4との位置関係を示す。
図2において、構成要素は図1と同じであるため、同じ符号を用い説明を省略する。
図2において、永久磁石12は、図1のエロージョン領域19の中心軸21が、基板4の成膜面と平行となる角度に回転させて配置する。また、図2では図示していないが、対向するターゲット3の後ろに設置されている永久磁石13についても、図6の磁力線Hの方向を軸として永久磁石12と同じ方向に、エロージョン領域19が、基板4の成膜面と平行になる角度に回転させて配置する。
以上のように構成された対向ターゲットスパッタ装置でスパッタを行うと、ターゲット2の表面にAr+ イオンで削られた楕円形のエロージョン領域19が発生する。このとき、永久磁石12が回転して配置してあるため、エロージョン領域19の中心軸21が、基板4の成膜面と平行となり、すなわち、エロージョン領域19の端が基板4に対しておよそ等距離となる。図示していないが、対向するターゲット3の表面の楕円形のエロージョン領域20についても、永久磁石13が回転して配置してあるため、エロージョン領域20の端が基板4に対しておよそ等距離となる。
従って、基板4の配置場所、面内の位置による膜厚バラツキを減少し、膜厚均一性を向上することができる。また、スパッタのプラズマによる温度上昇についても、エロージョン領域19,20、すなわちプラズマの端が基板4に対しておよそ等距離になるため、基板4の配置場所、面内の位置による温度バラツキを減少でき、膜質を安定させることができる。更に、永久磁石12,13を回転配置するだけの安い価格のスパッタカソードで、上記の結果を得ることが可能となる。
なお、本実施の形態において、永久磁石12,13の設置方法については、回転角度が調整可能な機構とする方が望ましい。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2の対向ターゲットスパッタにおけるターゲット2ならびに永久磁石12と、基板4との位置関係を示す図である。
図3において、構成要素は図1と同じであるため、同じ符号を用い説明を省略する。
図3において、ターゲット2ならびに永久磁石12を含むカソードは、図1のエロージョン領域19の中心軸21が、基板4の成膜面と平行となる角度に、回転させて配置する。また、図示していないが対向するターゲット3ならびに永久磁石13を含むカソードについても、図6の磁力線Hの方向を軸としてターゲット3ならびに永久磁石12と同じ方向に、エロージョン領域20が、基板4の成膜面と平行になる角度に回転させて配置する。
以上のように構成された対向ターゲットスパッタ装置でスパッタを行うと、ターゲット2の表面にAr+イオンで削られた楕円形のエロージョン領域19が発生する。このとき、ターゲット3ならびに永久磁石12を含むカソードが回転して配置してあるため、エロージョン領域19の中心軸21が、基板4の成膜面と平行となり、すなわち、エロージョン領域19の端が基板4に対しておよそ等距離となる。図示していないが、対向するターゲット3の表面の楕円形のエロージョン領域20についても、ターゲット3ならびに永久磁石13が回転して配置してあるため、エロージョン領域20の端が基板4に対しておよそ等距離となる。
従って、基板4の配置場所、面内の位置による膜厚バラツキを減少し、膜厚均一性を向上することができる。また、スパッタのプラズマによる温度上昇についても、エロージョン領域19,20、すなわちプラズマの端が基板4に対しておよそ等距離になるため、基板4の配置場所、面内の位置による温度バラツキを減少でき、膜質を安定させることができる。更に、ターゲット2,3ならびに永久磁石12,13を含むカソードを回転配置するだけの安い価格のスパッタカソードで、上記の結果を得ることが可能となる。
なお、本実施の形態において、ターゲット2,3ならびに永久磁石12,13を含むカソードの設置方法については、回転角度が調整可能な機構とする方が望ましい。
(実施の形態3)
図4は、本発明の実施の形態3における対向ターゲットスパッタ装置の概略断面図である。
図4において、図6と同じ構成要素については同じ符号を用い説明を省略する。
図4において、符号101は基板4を複数設置可能な基板ホルダーであるカルーセルであり、ターゲット2,3の空間の側方に該空間に対面するように配置され、回転可能となっている。
また、ターゲット2、永久磁石12ならびにターゲットホルダー6を含むカソードは、実施の形態2で説明した図3の構成であり、エロージョン領域19の中心軸21が、基板4の成膜面と平行となる角度に、回転させて配置され、更にカルーセル101の回転軸と平行になっている。
また、対向するターゲット3、永久磁石13ならびにターゲットホルダー7を含むカソードについても、図4の磁力線Hの方向を軸としてターゲット2、永久磁石12ならびにターゲットホルダー6を含むカソードと同じ方向に、エロージョン領域20が、基板4の成膜面と平行になる角度に回転させて配置する。
以上のように構成された対向ターゲットスパッタ装置について、その動作を説明する。
まず、図示省略した排気系により排気口16を通して真空槽1内を排気した後、図示省略したガス導入系から導入口17を通してアルゴン等のスパッタガスを導入し、図示のように直流電源からなるスパッタ電源18によりシールド14,15と真空槽1を陽極(接地)に、ターゲット2,3を陰極にしてスパッタ電力を供給し、永久磁石12,13により前述の磁界を発生させることによりスパッタが行われ、カルーセル101に設置された基板4上にターゲット2,3に対応した組成の膜が形成される。この際、基板4を複数設置したカルーセル101は、約50〜500rpmで回転するため、基板4の配置場所、基板4面内の位置による、カルーセル101の回転方向での膜厚バラツキが減少し、均一性が向上することとなる。
更に、ターゲット2,3、永久磁石12,13ならびにターゲットホルダー6,7は、実施の形態2で説明した図3の構成であるため、エロージョン領域19の端が基板4に対しておよそ等距離となり、エロージョン領域20の端も基板4に対しておよそ等距離となる。
従って、基板4の配置場所、面内の位置によるカルーセル101の回転軸方向の膜厚バラツキを減少し、カルーセル101の回転の効果と併せて膜厚均一性を大幅に向上することができる。また、従来のスパッタでは、カルーセル101の回転軸方向の膜厚分布は、射影効果を利用し、例えば、膜厚の厚くなるところは、基板4とターゲット2,3の間にプレートなどを設け、スパッタ粒子の一部を遮ることで薄くして、均一性を向上させることが多いが、本実施の形態によれば、射影効果を利用することを極力抑えることができるため、ターゲット2,3の材料効率を向上し、製品のコストを削減することができる。
更に、スパッタのプラズマによる温度上昇についても、エロージョン領域19,20、すなわちプラズマの端が基板4に対しておよそ等距離になるため、基板4の配置場所、面内の位置による温度バラツキを減少でき、膜質を安定させることができる。さらに、ターゲット2,3ならびに永久磁石12,13を含むカソードを回転配置するだけの安い価格のスパッタカソードで、上記の結果を得ることができる。
なお、本実施の形態においては、カソードは実施の形態2の構成で説明したが、実施の形態1の構成としても良い。
(実施の形態4)
図5は、本発明の実施の形態4における対向ターゲットスパッタ装置の概略断面図である。図5において、図4と図6と同じ構成要素については同じ符号を用い説明を省略する。
図5において、符号16a,16bは、図示省略した排気系により真空槽1を排気する排気口、符号17a,17bは、アルゴン等のスパッタガスを図示省略したガス導入系から導入する導入口である。
符号102は基板4aを複数設置可能な基板ホルダーであるカルーセルであり、ターゲット2,3の空間の側方に該空間に対面するように配置され、回転可能となっている。符号103は、基板4bを複数設置可能な基板ホルダーであるカルーセルであり、カルーセル102と対面する位置に配置されている。
また、ターゲット2、永久磁石12ならびにターゲットホルダー6を含むカソードは、実施の形態2で説明した図3の構成であり、エロージョン領域19の中心軸21が、カルーセル102,103に設置された基板4a,4bの成膜面と平行となる角度に、回転させて配置され、更に、カルーセル102,103の回転軸と平行になっている。
また、対向するターゲット3、永久磁石13ならびにターゲットホルダー7を含むカソードについても、図5の磁力線Hの方向を軸としてターゲット2、永久磁石12ならびにターゲットホルダー6を含むカソードと同じ方向に、エロージョン領域20が、基板4a,4bの成膜面と平行になる角度に回転させて配置し、カルーセル102,103の回転軸と平行になっている。
以上のように構成された対向ターゲットスパッタ装置について、その動作を説明する。
まず、図示省略した排気系により排気口16a,16bは、を通して真空槽1内を排気した後、図示省略したガス導入系から導入口17a,17bは、を通してアルゴン等のスパッタガスを導入し、図示のように直流電源からなるスパッタ電源18によりシールド14,15と、真空槽1を陽極(接地)に、ターゲット2,3を陰極にしてスパッタ電力を供給し、永久磁石12,13により前述の磁界を発生させることによりスパッタが行われ、約50〜500rpmで回転するカルーセル102,103の上に設置された基板4a,4b上にターゲット2,3に対応した組成の膜が形成される。
このとき、ターゲット2,3から飛散するスパッタ粒子は、ターゲット2,3の空間の側方の全周に飛散するが、従来の対向ターゲットスパッタ装置では、基板4aなどをターゲット2,3の空間の側方の一方向にしか配置しないため、ターゲット材料の利用効率が低くなる。しかし、本発明の実施の形態によれば、ターゲット2,3の空間の側方に2個のカルーセル102,103が配置され基板4a,4bを設置しているため、ターゲット材料の利用効率を2倍以上向上させることができ、2倍以上の成膜処理能力を得ることが可能となる。
また、従来の対向ターゲットスパッタ装置では、図1に示すように、エロージョン領域19,20が磁力線Hの方向を軸として回転するため、基板4での膜厚バラツキがカルーセル102,103の両方において回転軸方向で大きくなる。更にカルーセル102と103での基板4の膜厚分布形状が、軸方向でおよそ逆となり異なる。
そこで本発明の実施の形態では、ターゲット2,3、永久磁石12,13ならびにターゲットホルダー6,7を含むカソードは、実施の形態2で説明した図3の構成であるため、エロージョン領域19の端がカルーセル102,103に設置された基板4a,4bに対しておよそ等距離となり、エロージョン領域20の端もカルーセル102,103に設置された基板4a,4bに対しておよそ等距離となっている。
そのため、カルーセル102,103の両方において、基板4a,4bの配置場所、面内の位置によるカルーセル102,103の回転軸方向の膜厚バラツキを減少し、更に、カルーセル102と103に設置された基板4aと4bの膜厚、膜厚分布、膜質をおよそ同じとすることができ、製造歩留りを向上し、コストを削減することができる。また、実施の形態3と同様に、射影効果を利用することを極力抑えることができる。
スパッタのプラズマによる温度上昇についても、ターゲット2,3、永久磁石12,13ならびにターゲットホルダー6,7を含むカソードは、実施の形態2で説明した図3の構成であるため、エロージョン領域19、すなわちプラズマの端がカルーセル102,103に設置された基板4a,4bに対しておよそ等距離となり、エロージョン領域20の端もカルーセル102,103に設置された基板4a,4bに対しておよそ等距離となり、カルーセル102,103の両方において、基板4a,4bの配置場所、面内の位置による温度バラツキを減少でき、膜質を安定させることができる。
なお、本実施の形態におけるカソードは、実施の形態2の構成で説明した内容と同様であるが、実施の形態1の構成としても良い。
また、本実施の形態においては、ターゲットの空間の側方にカルーセルを2個配置することとしたが、他の側方にも2個、すなわち、複数個配置しても良い。
対向ターゲットスパッタ装置である限り、試料の形状や材料あるいは固定であろうと動いていようと本発明を利用できる。
ターゲットのエロージョン領域の回転を説明する図 本発明の実施の形態1におけるエロージョン領域を回転させる図 本発明の実施の形態2におけるエロージョン領域を回転させる図 本発明の実施の形態3における対向ターゲットスパッタ装置の概略断面図 本発明の実施の形態4における対向ターゲットスパッタ装置の概略断面図 従来の対向ターゲットスパッタ装置の概略断面図
符号の説明
1 真空槽
2,3 ターゲット
4,4a,4b 基板
5 基板ホルダー
6,7 ターゲットホルダー
8a,9a 供給管(冷却水)
8b,9b 排出管(冷却水)
10,11 絶縁部材
12,13 磁石(磁界発生手段)
14,15 シールド
16,16a,16b 排気口(排気系)
17,17a,17b 導入口(ガス導入系)
18 スパッタ電源
19,20 エロージョン領域
21 エロージョン領域の中心軸
101,102,103 カルーセル

Claims (1)

  1. 真空維持可能な真空槽と、前記真空槽内に配置されかつ複数の基板を載置する基板ホルダーと、前記真空槽内に配置されかつターゲットを載置する複数のターゲットホルダーと、前記ターゲットホルダーのうちターゲットを載置する表面の反対側に配置される磁石と、前記ターゲットホルダーに直流電源を印加するスパッタ電源と、前記真空槽内にガスを導入する導入口と、前記真空槽内からガスを排気する排気口とを備える対向ターゲットスパッタ装置において、
    前記複数のターゲットホルダーは互いに対向して配置されると共に、前記磁石のうち長手方向の中心軸を前記ターゲットホルダーの長手方向の中心軸に対して傾け、かつ、
    前記基板ホルダーは前記複数のターゲットホルダーの側方に配置されると共に、前記基板ホルダーの回転軸は前記複数のターゲットホルダーの側方かつ前記ターゲットホルダーのうちターゲットが載置される面と平行に設けられたことを特徴とする対向ターゲットスパッタ装置。
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