JP2020015525A - スクイズ容器用キャップ - Google Patents
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Abstract
Description
上記ヒンジキャップは、容器を傾けることにより、注出筒を介して内容液を注出するが、その際に、注出量が少量の場合には、傾きを小さくする必要があるにもかかわらず、この傾きの調整は難しく、傾け過ぎると内容液が出過ぎたり、思わぬ方向に内容液が飛び出したりすることがあり、流量を調整することが必要となる。
なお、以下の説明において、図1(a)でみて、上下方向を「軸線方向」とし、上方向を「上」とし、下方向を「下」とし、左方向を「正面側(ヒンジ部と反対側)」とし、右方向を「背面側(ヒンジ部側)」とする。
スクイズ容器Aは、口部1を有し、胴部をスクイズ(圧搾)して内容液を押し出すタイプの容器であり、口部1の外周面には、嵌合突条2が設けられている。
なお、本実施例では、流量調整機構Eは、キャップ本体Bと一体化されているが、流量調整機構Eは、キャップ本体Bと別体で成形した後、キャップ本体Bにセットするものであっても構わない。
本実施例では、図6(b)に示すように、スクイズ容器Aに収納される内容液がウスターソース(粘度が0.2Pa・s未満)、中濃ソース(粘度が0.2Pa・s以上2.0Pa・s未満)、濃厚(とんかつ)ソース(粘度が2.0Pa・s以上)の場合、注出筒8の内径s0は、5〜8mmの範囲が好ましく、6〜7mmの範囲がより好ましい。
なお、本実施例では、注出筒8は、リップ部8cがラッパ状に広がって形成されているが、注出筒8は、真っ直ぐな円筒状であっても構わない。
係合突部12aの外周切り込み部13に対応する位置には、内周切り込み部12bが縦方向に刻設され、縦方向引き裂きラインが形成される。
また、縦方向引き裂きラインに隣接するスリット溝15の起点を引き裂き開始点として、スリット溝15の底面16の内周側には、外筒12と基壁10を連結する薄肉の連結部17が設けられ、周方向引き裂きラインが円弧状に延びるように形成されている。
なお、本実施例では、周壁20は、注出口7から内方に向かってわずかに傾斜する逆円錐台形状をなしているが、周壁20は、これに限らず、注出口7から下方に垂設される円筒形状や多角形状をなしていても構わない。
また、整流スリット22の形状は、上記に限らず、縦長状の開口であれば、上幅w1だけの場合に逆三角形状になっても構わないし、下幅w2だけの場合に三角形状になっても構わないし、縦長の楕円状であっても構わない。
本実施例では、周壁20の8箇所に整流スリット22が設けられており、整流スリット22は、等間隔で配置され、同一の開口面積を有している。
なお、整流スリット22の数は、スクイズ容器Aに収納される内容液の粘度に応じて増減される。
・周壁20上端の内径s1 6mm
・底壁21の内径(周壁20下端の内径)s2 4.5mm
・周壁20の高さ 6.5mm
・整流スリット22の寸法 上幅(w1)0.77mm、下幅(w2)0.59mm、高さ(h)6.5mm
・整流スリット22の開口面積 (0.77+0.59)/2×6.5=4.42mm2
ここで、周壁20の内径s1は、5〜8mmの範囲が好ましく、5mm未満であると、スクイズ容器Aをスクイズする際に重く感じられ、内容液も出づらい傾向にあり、8mmを超えると、スクイズ容器A内と空気置換し易くなる傾向にある。さらに、6〜7mmの範囲がより好ましい。
さらに、一つの整流スリット22の寸法は、高さhが5〜8mmの範囲が好ましく、6〜7mmの範囲がより好ましい。また、スリット幅である上幅w1および下幅w2は、0.5〜1.5mmの範囲にする必要があり、0.5mm未満であると、スクイズ容器Aをスクイズする際に重く感じられ、内容液も出しづらい傾向にあり、1.5mmを超えると、スクイズ容器A内と空気置換し易くなり、内容液をダラダラ出し続ける傾向にある。さらに、0.6から0.8mmの範囲がより好ましい。
頂壁30は、内面から、閉蓋時に注出筒8の内周面に挿入されてキャップ本体B内を密封状態とする密封リング32が垂設されている。
さらに、側周壁31の正面側の外周には、周方向に円弧状の把手部36が延設されている。
本実施例のヒンジキャップは、最初に、図2に示す状態から、蓋体Dをヒンジ部Cを支点として回動し、キャップ本体Bに被せると、蓋体Dの係止凸部34と係合凹部35とでキャップ本体Bの蓋係合部9を包み込んで嵌合し、閉蓋する。
その際、蓋体Dの密封リング32の外周下部がキャップ本体Bの注出筒8内周に密着し、密封リング32と注出筒8とでキャップ本体B内を密封することができる。
打栓の際には、外筒12の係合突部12aが口部1の嵌合突条2を乗り越えて嵌合し、スクイズ容器Aの口部1が内筒11の外周と外筒12の内周、および基壁10とによって挟持されることで装着される。
なお、本実施例では、装着部5は、内筒11の外周と外筒12の内周、および基壁10とによってスクイズ容器Aの口部1を狭持するものとしたが、スクイズ容器Aの口部1の外周に雄ネジを形成するとともに、外筒12の内周に雌ネジを形成することによって螺着するものであっても構わない。
このため、周壁20に開口される整流スリット22のスリット幅であるw1(上幅)およびw2(下幅)は、内容液の粘度に応じて、内容液がわずかしか滲み出さない程度の狭小な幅に設定されており、整流スリット22は、空気置換孔としての機能を有する必要がない。
その際には、蓋体Dを開蓋した後、蓋体Dを指で把持して外方に引っ張ると、外筒12のヒンジ部Cとの連設部位が引っ張られて変形し、外周切り込み部13に沿って縦方向引き裂きラインが破断され、さらに蓋体Dを周方向に引っ張ると、周方向引き裂きラインを形成する連結部17が破断を始める。連結部17の破断が進行すると、蓋体Dがキャップ本体Bから離れていく。
スリット溝15の終端部まで連結部17の切断が完了し、さらに蓋体Dを上方に引っ張ると、基壁10と外筒12とに一体に連結した終端連結部18が外側に引っ張られ、キャップ本体Bとスクイズ容器Aの口部1との嵌合が外され、ヒンジキャップとスクイズ容器Aとを分別廃棄することができる。
B キャップ本体
C ヒンジ部
D 蓋体
E 流量調整機構
f 流れ
h 高さ
s0 注出筒の内径
s1 周壁の内径
s2 底壁の内径
w1 上幅(スリット幅)
w2 下幅(スリット幅)
1 口部
2 嵌合突条
5 装着部
6 天壁
7 注出口
8 注出筒
8a 下端部
8b 段部
8c リップ部
9 蓋係合部
10 基壁
11 内筒
12 外筒
12a 係合突部
12b 内周切り込み部
13 外周切り込み部
13a 端面
14 薄肉底壁
15 スリット溝
16 底面
17 連結部
18 終端連結部
20 周壁
21 底壁
22 整流スリット
30 頂壁
31 側周壁
32 密封リング
34 係止凸部
35 係合凹部
36 把手部
Claims (6)
- 内容液を収納するスクイズ容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体を開閉する蓋体とを備えるスクイズ容器用キャップであって、
キャップ本体は、スクイズ容器の口部開口を封鎖する天壁と、天壁に開口される注出口と、注出口から立設される注出筒と、注出口の下方に設けられる流量調整機構とを備え、
流量調整機構は、注出口から下方に延設される周壁と、周壁の下端部を閉塞する底壁と、周壁の周方向に間隔を隔てて複数形成される軸線方向の整流スリットとを備え、
整流スリットは、スリット幅が0.5mm〜1.5mmの範囲であることを特徴とするスクイズ容器用キャップ。 - 流量調整機構は、周壁が内方に向かって傾斜する逆円錐台形状をなすことを特徴とする請求項1に記載のスクイズ容器用キャップ。
- 整流スリットは、上幅の方が下幅よりも広く形成された逆台形状をなすことを特徴とする請求項1または2に記載のスクイズ容器用キャップ。
- 周壁の内径は、5〜8mmの範囲であり、
整流スリットは、高さが5〜8mmの範囲であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスクイズ容器用キャップ。 - 整流スリットは、等間隔で配置され、同一の開口面積を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のスクイズ容器用キャップ。
- キャップは、キャップ本体と蓋体とがヒンジ部を介して連結されるヒンジキャップであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のスクイズ容器用キャップ。
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JPS63248662A (ja) * | 1986-12-19 | 1988-10-14 | ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー | 2モード式貯蔵−分与パッケージ |
JP2012030845A (ja) * | 2010-06-30 | 2012-02-16 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 注出キャップ |
JP2017137102A (ja) * | 2016-02-04 | 2017-08-10 | 株式会社吉野工業所 | ヒンジキャップ |
JP2018070236A (ja) * | 2016-10-31 | 2018-05-10 | 株式会社吉野工業所 | ヒンジキャップ |
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2018
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