JP2020010490A - ブラシレスモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性を維持しつつブラシレスモータの小型化を達成する。【解決手段】ブラシレスモータは、モータケースに取り付けられる樹脂製のブラケットと、ブラケットにインサート成形されるベアリングホルダ24とを備え、ブラケットには、シャフトの位置を検出する位置検出センサからの出力信号を送るセンサ配線54〜56と、位置検出センサに電力を供給する電源用とグランド用の配線57,58とが組み込まれる。フランジ部26の外周面には、端子配置部としての直線部72が設けられ、センサ配線54〜56の内部端子54a〜56aは、直線部72に配置される。【選択図】図7

Description

本発明は、シャフトを支持するためのベアリングホルダと回転位置を検出する検出素子とがモータケースの開口端部に配置されるブラシレスモータに関する。
ブラシレスモータは、磁界用マグネットが設けられたロータを有するシャフトと、電機子巻き線が設けられたステータとを有している。ロータの位置は磁気感応素子であるホール素子により検出され、ホール素子の検出信号に基づいて各ステータコイルに対する通電タイミングがインバータにより制御される。シャフトは、ステータとロータを収容するモータケースの開口端部から突出し、シャフトの回転運動はシャフトの突出端から外部の被駆動部品に伝達される。
シャフトはベアリングにより回転自在に支持され、ベアリングは金属製のベアリングホルダに組み込まれる。特許文献1に記載される電動送風機においては、ファンケースとモータケース等の樹脂部品を射出成形するときに、ベアリングホルダを樹脂部品に一体にインサート成形している。
シャフトをモータケースの開口端部から吐出させて、シャフトの回転運動を外部の部品に伝達する形態のブラシレスモータにおいては、モータケースの閉塞端部側と開口端部側とにベアリングが配置される。開口端部側に配置されるベアリングを支持するためのベアリングホルダは、モータケースの開口端部に装着される樹脂製部品であるブラケットに一体に成形することができる。
特開2010−206984号公報
モータのベアリングホルダのように、円筒形状の金属部品を樹脂製部品にインサート成形するときには、円筒形状の金属部品にフランジ部を設け、フランジ部を樹脂製部品にインサート成形している。このように、フランジ部を樹脂製部品にインサート成形すると、フランジ部が円形の場合には、モータに加わる振動により、フランジ部が樹脂製部品に対して回転する方向にずれ移動し、モータの耐久性を低下させることが考えられる。そこで、フランジ部と樹脂製部品との密着強度を高めるために、フランジ部を大きくしたり、フランジ部をピンで押さえたりするなどの対策が実施されている。
しかし、フランジ部の径を大きくすると、モータ自体の大型化や部品点数の増加を招来することになる。特に、車両ブレーキ用のモータ等のように、限られたスペースに配置されるモータにおいては、耐久性を維持しつつ小型化を図ることが大きな課題である。
本発明の目的は、耐久性を維持しつつブラシレスモータの小型化を達成することにある。
本発明のブラシレスモータは、底付き円筒部を有するモータケースの内部に固定されるステータと、ベアリングにより支持されるシャフトを備え前記ステータの内部に回転自在に支持さるロータと、前記モータケースの軸方向端部に取り付けられる樹脂製のブラケットと、前記ベアリングを保持する円筒部を有し前記ブラケットにインサート成形されるベアリングホルダと、を備えるブラシレスモータであって、前記ベアリングホルダに前記円筒部に連なって設けられ径方向外方に延在するフランジ部と、前記ロータの回転位置を検出する複数の検出センサが装着されるセンサ基板と、前記検出センサからの出力信号を送るセンサ配線と、を有し、一端から他端に向かうに従って中心点からの距離が変化するセンサ用の端子配置部を、前記フランジ部の外周面に設け、前記センサ配線の内部端子を前記端子配置部に沿って配置した。
モータケースに取り付けられる樹脂製のブラケットには、ベアリングホルダが固定され、ベアリングホルダはシャフトを回転自在に支持するベアリングを保持する円筒部と、ブラケットにインサート成形されるフランジ部とを有している。ブラケットには、ロータの回転方向の位置を検出するための検出センサのセンサ配線が設けられており、センサ配線の内部端子は、フランジ部の外周面に設けられたセンサ用の端子配置部に配置される。端子配置部は、その一端から他端に向かうに従ってフランジ部の中心点からの距離が変化しており、フランジ部がブラケット内にインサート成形されると、端子配置部がブラケットの樹脂材料に密着し、フランジ部がブラケットに対してずれ回転するのを防止する。これにより、フランジ部の外径を大きくすることなく、フランジ部とブラケットとの密着強度を高めることができ、モータの小型化を達成しつつ耐久性を向上させることができる。
一実施の形態であるブラシレスモータの外観を示す斜視図である。 図1の縦断面図である。 図2の拡大横断面図である。 モータの回転制御回路を示すブロック図である。 図2において左側に設けられたコネクタ部を示す拡大側面図である。 図1に示されたブラケットの内面を示す平面図である。 ブラケットに組み込まれた配線を示す平面図である。 図7の斜視図である。 ベアリングホルダのフランジ部と内側端子との配置関係を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1および図2に示されるように、ブラシレスモータ10はモータケース11を備えている。モータケース11は、金属板を深絞り等のプレス加工を施すことにより形成され、図2に示されるように、底壁部11aが設けられた底付きの円筒部11bを有し、円筒部11bの開口端部12にはフランジ部11cが設けられている。フランジ部11cには、樹脂製のブラケット13が取り付けられており、ブラケット13はモータケース11の軸方向端部に取り付けられる。
ブラケット13には複数のカラー14a〜14cが取り付けられており、それぞれのカラー14a〜14cを貫通するねじ部材により、ブラシレスモータ10は図示しない部材に取り付けられる。このブラシレスモータ10は、自動車のブレーキ装置駆動用に適用することができ、その場合には、モータケース11はカラー14a〜14cを貫通するねじ部材により減速機に取り付けられる。
図2および図3に示されるように、モータケース11の円筒部11bには、ステータ15が固定され、ステータ15の内部にはロータ16がエアギャップつまり隙間17を介して回転自在に軸支される。ロータ16はモータのシャフト18を有し、シャフト18の基端部はベアリング21によりモータケース11に回転自在に軸支され、先端部はベアリング22によりブラケット13に回転自在に支持される。ベアリング21は、モータケース11の底壁部11aに設けられた筒部23に保持される。一方、ベアリング22はブラケット13に固定される金属製のベアリングホルダ24に保持される。ベアリングホルダ24は、ベアリング22を保持する円筒部25と、この円筒部25に連なって径方向外方に延在してブラケット13に固定されるフランジ部26とを有している。
シャフト18の図2における下端部をシャフト18の基端部とし、上端部を先端部とすると、先端部にはピニオンギヤ27が取り付けられる。このブラシレスモータ10がブレーキ装置駆動用に適用される場合には、ピニオンギヤ27の回転は、図示しない減速歯車機構を介して送りねじ軸に伝達される。送りねじ軸は、ブレーキ装置のキャリパに軸方向に往復動自在に装着された往復動部材にねじ結合される。往復動部材とこれに対向するキャリパの爪部とには、それぞれ自動車の電動ブレーキ装置のブレーキディスクに押圧されるパッドが設けられており、ブラシレスモータ10により自動車には制動力が加えられる。
図2に示されるように、シャフト18には両端部よりも大径の外周面の部分からなるマグネット装着部28が設けられており、マグネット装着部28の外周には接着剤29により、リングマグネット31が固定される。リングマグネット31は、磁性材料からなる円筒形状の部材に、磁極としてのN極とS極とを円周方向にずらして交互に着磁することにより形成される。したがって、異なった極性が円周方向に隣り合った状態でリングマグネット31に磁極が着磁される。図3に示されるように、リングマグネット31には、円周方向に10個の磁極が着磁されており、ロータ16は10極の極数を有している。図3においては、リングマグネット31の磁極の境界部分が破線で示されている。このように、ブラシレスモータ10は、リングマグネット型であり、表面磁石型や埋込磁石型のロータと相違して、円周方向に均等に磁極を割り付けることができるとともに、少ない組み立て工数でロータ16を製造することができる。表面磁石型のロータは、円筒形状の部材の外周面に貼り付けられた円弧形状の磁石が外れることが考えられるが、リングマグネット31によりモータの耐久性を向上させることができる。
ステータ15は、略円筒形状のステータコア32を有している。ステータコア32は、図3に示されるように、9つのティース部33を円周方向に組み合わせることにより形成される。それぞれのティース部33は、プレス加工により打ち抜かれた金属板(電磁鋼板)を複数枚積層することにより形成される。それぞれの金属板には、積層時の位置決め用の図示省略した貫通孔が設けられている。それぞれのティース部33には絶縁性の樹脂材料からなるインシュレータ34が装着され、インシュレータ34の外側にはコイル35が巻き付けられている。9つのティース部33にコイル35が巻き付けられており、図1〜図3に示されるステータ15は、9つのコイル35を有している。
それぞれのコイル35は、円周方向に順にU相、V相、W相の3相を構成し、それぞれの相は、3つのコイル35により形成される。図2に示されるように、ステータ15の先端側の端面にはバスバーユニット36が配置されている。バスバーユニット36には、各相のコイル端子37が設けられ、コイル端子37は外部の電力供給源に接続される。なお、図2においては、3相分の3本のコイル端子37のうち1本が示されている。
シャフト18には、ロータ16の回転方向の位置を検出するために、センサディスク38が取り付けられている。センサディスク38には、マグネットが設けられている。ブラケット13には、センサディスク38に対向してセンサ基板39が取り付けられており、センサディスク38に設けられたマグネットの磁力に感応するホール素子がセンサ基板39に設けられている。
図4はモータの回転制御回路を示すブロック図である。回転制御回路は、3相のコイルに対応させて3つのホール素子41a〜41cを有し、それぞれのホール素子は上述のように、図2に示したセンサ基板39に取り付けられる。それぞれのホール素子41a〜41cは、センサディスク38に設けられたマグネットの磁束を検出することにより、ロータ16の磁極部の極性がN極からS極の中性点となったときに検出信号を出力する検出センサとしての磁界検出素子である。ホール素子からの検出信号に基づいてロータ16の位置を検出し、それぞれのコイル35に対する通電切換動作が行われる。回転位置を検出するためのセンサとしては、ホール素子のみに限られず、コンパレータの機能を有する電子素子とホール素子をワンチップ化したホールICを用いるようにしても良い。
モータの回転制御回路は、U相、V相およびW相の各コイル35に対する駆動電流を制御するためのインバータ回路42を有している。インバータ回路42は、3相フルブリッジインバータ回路であり、それぞれ直列に接続された2つのスイッチング素子T1、T2と、2つのスイッチング素子T3、T4と、2つのスイッチング素子T5、T6とを有し、それぞれは直流電源43の正極と負極の出力端子に接続される。2つのスイッチング素子T1、T2の間には、U相のコイル35の一方のコイル端子が接続される。2つのスイッチング素子T3、T4の間には、V相のコイル35の一方のコイル端子が接続される。2つのスイッチング素子T5、T6の間には、W相のコイル35の一方のコイル端子が接続される。U相、V相およびW相のそれぞれのコイル35の他方のコイル端子は、相互に接続されており、各コイル35はスター結線となっている。なお、結線方式としては、デルタ結線としても良い。それぞれのスイッチング素子に供給される制御信号のタイミングを調整することにより、コイル35に電力が印加され各コイル35に対する転流動作が制御される。
モータの回転制御回路は、コントローラ44を有しており、コントローラ44からは制御信号出力回路45を介してインバータ回路42に制御信号が送られる。回転位置検出センサとしてのホール素子41a〜41cの検出信号は、回転子位置検出回路46に送られる。回転子位置検出回路46からはコントローラ44に信号が送られる。コントローラ44は制御信号を演算するマイクロプロセッサと、制御プログラムおよびデータ等が格納されるメモリとを有している。
インバータ回路42、コントローラ44、回転子位置検出回路46等はモータの外部に設けられており、各相のコイルには、インバータ回路42から電力が供給される。また、複数のホール素子41a〜41cからの検出信号は、外部の回転子位置検出回路46に送られる。それぞれのホール素子41a〜41cには、外部から電力が供給される。
図6は図1に示されたブラケットの内面を示す平面図であり、図7はブラケットに設けられた配線を示す平面図であり、図8は図7の斜視図である。
ブラケット13内には、図7に示されるように、3本のパワー配線51〜53が配置される。それぞれのパワー配線51〜53は、インバータ回路42から出力される電力をコイル35に通電する。ブラケット13内には、センサ配線54〜56が配置される。それぞれのセンサ配線は、ホール素子41a〜41cの出力信号を回転子位置検出回路46に送信する。ブラケット13内には、給電配線としての電源用の配線57とグランド用の配線58とが配置される。センサ基板39に設けられたホール素子41a〜41c等の検出センサに対して電源用の配線57から電力が供給される。
パワー配線51〜53の一端部には内部端子51a〜53aが設けられている。それぞれの内部端子51a〜53aは、パワー配線51〜53に対してシャフト18の先端部側に向けて直角方向に折り曲げられている。3つの内部端子51a〜53aは、間隔を隔ててベアリングホルダ24のフランジ部26の外周面に沿って配置されている。内部端子51a〜53aの軸方向に沿う部分の一部は、径方向視において、フランジ部26の一部に重なる位置に配置されている。図2には、パワー配線52とその内部端子52aとが示されており、内部端子52aはコイル端子37に接続される。同様に、他のパワー配線51、53の内部端子51a、53aは、他のコイル端子に接続される。このように、パワー配線51〜53の内部端子51a〜53aは、3相のコイル端子37に接続され、それぞれのコイル35にはパワー配線51〜53を介して電力が供給される。パワー配線51〜53は、ベアリングホルダ24の中心部に対して径方向に延びており、それぞれの他端部には外部端子51b〜53bが設けられている。
センサ配線54〜56の一端部には、内部端子54a〜56aが設けられている。内部端子54a〜56aは、センサ配線54〜56に対してシャフト18の基端部側に向けて直角方向に折り曲げられている。内部端子54a〜56aは、ホール素子41a〜41cに接続され、それぞれの検出信号はセンサ配線54〜56を介して回転子位置検出回路46に送られる。図2においては、1本のセンサ配線55が示されており、センサ配線54〜56は、パワー配線51〜53よりもシャフト18の基端部側に軸方向にずれており、図8においてはパワー配線51〜53よりも上側にずれている。センサ配線54〜56の他端部には外部端子54b〜56bが設けられており、それぞれの外部端子54b〜56bは、パワー配線51〜53の外部端子51b〜53bと平行となっている。それぞれの内部端子54a〜56aは、パワー配線51〜53の内部端子51a〜53aに対してベアリングホルダ24の円周方向にずれており、内部端子54a〜56aと外部端子54b〜56bの間のセンサ配線54〜56の部分は、蛇行している。
電源用の配線57とグランド用の配線58の一端部には、内部端子57a、58aが設けられている。内部端子57a、58aは、電源用の配線57とグランド用の配線58に対してシャフト18の基端部側に向けて直角方向に折り曲げられている。それぞれの内部端子57a、58aは、センサ基板39に設けられた基板側の図示しない端子に接続され、センサ基板39に設けられた素子等に電力が供給される。図2においては、電源用の配線57が示されており、電源用とグランド用の配線57、58は、パワー配線51〜53よりもシャフト18の先端部側にずれており、図8においてはパワー配線51〜53よりも下側にずれている。それぞれの内部端子57a、58aの軸方向に沿う部分の一部は、径方向視において、フランジ部26の一部に重なる位置に配置されている。電源用とグランド用の配線57、58の他端部には、図8に示されるように、外部端子57b、58bが設けられており、それぞれの外部端子57b、58bは、パワー配線51〜53の外部端子51b〜53bと、センサ配線54〜56の外部端子54b〜56bとに対して平行となっている。
図5に示されるように、ブラケット13にはコネクタ47が設けられる。コネクタ47は樹脂製の円筒部48を有している。コネクタ47の底面からパワー配線51〜53の外部端子51b〜53bが突出し、これらは相互に一直線状に配置されている。外部端子51b〜53bに対して、図5において下側には、コネクタ47の底面からセンサ配線54〜56の外部端子54b〜56bが突出し、これらは相互に一直線状に配置されている。さらに、コネクタ47の底面から電源用とグランド用の配線57、58の外部端子57b、58bが突出し、外部端子51b〜53bに対しては図5において上側に配置されている。
コネクタ47には、図示しない接続プラグが装着されるようになっており、接続プラグのケーブルが全ての外部端子51b〜58bに接続される。これにより、インバータ回路42からそれぞれのコイル35に対して所定のタイミングで電力が供給され、ホール素子41a〜41cの検出信号は回転子位置検出回路46に送信される。さらに、センサ基板39に設けられたホール素子41a〜41c等の検出センサに対して電源用の配線57から電力が供給される。
図7に示されるように、ベアリングホルダ24の中心点O、つまり円筒部25の中心点Oから径方向に延び、3つの内部端子51a〜53aの円周方向の中心部分を通る基準線を第1基準線P1とし、中心点Oから径方向に延び、3つの内部端子54a〜56aの円周方向の中心部分を通る基準線を第2基準線P2とし、中心点Oから径方向に延び、2つの内部端子57a、58aの円周方向の中心部分を通る基準線を第3基準線P3とする。第1基準線P1と第2基準線P2とのなす角度αと、第1基準線P1と第3基準線P3とのなす角度βは、それぞれ約60度であり、第2基準線P2と第3基準線P3とのなす角度、つまり内部端子54a〜56aと、内部端子57a、58aとが円周方向に離れている角度γ(γ=α+β)は、約120度であり、90度から180度の範囲の鈍角である。なお、中心点Oは円筒部25の中心軸とこれに対して直角方向の平面や直線が交差する点を示す。
このように、センサ配線の内部端子54a〜56aと、給電配線としての電源用とグランド用の内部端子57a、57bとが、ベアリングホルダ24のフランジ部26に対して円周方向に分散して配置される。これにより、これらの内部端子54a〜58aを集合配置した場合に比してセンサ基板39の回路パターンを複雑にすることなく、フランジ部26の径を小さくすることができ、モータを小型化することができる。
外部端子54b〜56bと外部端子57b、58bとが、フランジ部26の円周方向のほぼ同一の部分に集合するように、センサ配線54〜56と、電源用とグランド用の配線57,58とを、ベアリングホルダ24のフランジ部26の径方向外方のスペースにおいて外部端子51b〜53bに向けて引き回すことにより、1つのコネクタ47内に全ての外部端子51b〜58bを配置することができる。これにより、コネクタ47に1つの接続プラグを挿入することで、全ての外部端子を接続することができる。ただし、パワー配線51〜53の外部端子51b〜53bが設けられるコネクタと、他の外部端子54b〜58bが設けられるコネクタとを、ブラケット13に設けると、2つのコネクタを有する形態となる。
上述した全ての配線51〜58は、図7および図8に示されるように、樹脂製の配線保持ブロック61に予備成形によりインサート成形される。次いで、ブラケット13を成形するための本成形時に、予備成形つまりプリモールドされた配線保持ブロック61とベアリングホルダ24とがブラケット13にインサート成形される。図6はインサート成形されたブラケット13の内面が示されている。
配線保持ブロック61は、図8に示されるように、電源用の配線57とグランド用の配線58とがインサート成形される予備成形部62と、センサ配線54〜56がインサート成形さる予備成形部63とを有している。予備成形部62は、外部端子保持部62aと配線保持部62bと内部端子保持部62cとからなり、外部端子57b、58bは外部端子保持部62aから突出し、内部端子57a、58aは内部端子保持部62cから突出している。一方、予備成形部63は、第1の配線保持部63aと第2の配線保持部63bとを有し、第1の配線保持部63aには外部端子保持部63cが一体となり、第2の配線保持部63bには内部端子保持部63dが一体となっている。外部端子54b〜56bは外部端子保持部63cから突出し、内部端子54a〜56aは内部端子保持部63dから突出している。
それぞれの予備成形部62、63には窓部64a〜64cが形成されており、それぞれの窓部は、予備成形時に、配線を位置決めするための位置決め治具により形成される。パワー配線51は両方の予備成形部62、63の間に配置される。
予備成形部63の外部端子保持部63cには、予備成形用の金型に設けられたピンにより4つの穴65a〜65dが成形される。3つの穴65a〜65cを成形するピンは、予備成形時に3つのセンサ配線54〜56に当接して配線の位置決めを行う。予備成形された配線保持ブロック61を成形金型に配置して、ベアリングホルダ24とともにブラケット13を本成形する際には、2つの穴65c、65dには、配線保持ブロック61を本成形の金型に位置決めするためのピンが挿入される。
図9はベアリングホルダのフランジ部と各内側端子との配置関係を示す平面図である。図7および図9に示されるように、ベアリングホルダ24のフランジ部26の最大外径をR1とすると、フランジ部26のうち、パワー配線51〜53の内部端子51a〜53aが対向する対向面71は、最大外径R1よりも小さい外径R2の円弧面形状により形成されている。このように対向面71は、フランジ部26に切り欠き部を設けることにより、最大外径よりも小径となった半径R2の円弧面により形成される。
予備成形部63の内部端子保持部63dは、対向面71に対して円周方向に角度αずれた位置に配置されて、フランジ部26の内面に当接する。図9に示されるように、フランジ部26の外周面には、センサ用の端子配置部として直線部72が設けられ、内部端子保持部63dに設けられた内部端子54a〜56aは、直線部72に沿って配置される。直線部72からなる端子配置部は、円周方向の一端から他端に向かうに従って中心点O、つまり円筒部25の中心軸における点からの距離が変化し、端子配置部の中心点Oからの距離は、フランジ部26の最大半径R1よりも小さい。
内部端子保持部63dには、図8および図9に示されるように、直線部72に沿って延びる対向面73が設けられている。したがって、本成形により、予備成形部63がブラケット13にインサート成形されると、直線部72と対向面73との間に樹脂が入り込み、フランジ部26の直線部72にはブラケット13の樹脂材料が密着する。これにより、モータに加わる振動によりフランジ部26が樹脂製のブラケット13に対して回転する方向の外力を受けても、フランジ部26がブラケット13に対してずれ移動することが防止され、モータの耐久性が高められる。
端子配置部は直線部72により形成されているが、端子配置部をその一端から他端に向けて全体的に中心点Oからの距離を同一半径とした円弧部とした場合には、モータに加わる振動によりフランジ部26がブラケット13に対して回転する方向の外力を受けると、フランジ部26がブラケット13に対してずれるおそれが考えられる。しかし、直線部等のように、その一端から他端に向けて中心点Oからの距離が変化する端子配置部をフランジ部26に設けると、フランジ部26がブラケット13に対してずれ移動することを防止できる。
予備成形部62の内部端子保持部62cは、内部端子保持部63dに対して円周方向に角度γ(α+β)ずれた位置に配置され、フランジ部26の内面に当接する。図9に示されるように、フランジ部26の外周面には、給電用の端子配置部として直線部74が設けられ、内部端子保持部62cに設けられた内部端子57a、58aは、直線部74に沿って配置される。直線部74からなる端子配置部は、直線部72と同様に、円周方向の一端から他端に向かうに従って中心点Oからの距離が変化し、端子配置部の中心点Oからの距離は、フランジ部26の最大半径R1よりも小さい。一方、内部端子保持部62cにも、直線部74に沿って延びる対向面75が形成されている。
したがって、本成形により、予備成形部62がブラケット13にインサート成形されると、直線部74と対向面75との間に樹脂が入り込み、フランジ部26の直線部74には、直線部72と同様に、ブラケット13の樹脂材料が密着する。これにより、モータに加わる振動によりフランジ部26が樹脂製のブラケット13に対して回転する方向の外力を受けても、フランジ部26がブラケット13に対してずれ移動することが防止される。
それぞれの端子配置部としては、ベアリングホルダ24の加工容易性から、直線部が好ましいが、中心点Oを中心としない半径の円弧面形状としても良く、凹面形状部としても良い。
直線部72の径方向反対側に位置させてフランジ部26の外周面には、直線部72と相似形状の相似形状部として応力緩和用の直線部72aが形成されており、直線部72aは直線部72と平行である。同様に、直線部74の径方向反対側に位置させてフランジ部26の外周面には、直線部74に平行な応力緩和用の直線部74aが形成されており、直線部74aは相似形状部を形成している。それぞれ端子配置部としての2つの直線部72、74は、円周方向に角度γずれており、180度以下の鈍角に設定されているので、それぞれの直線部72、74の径方向反対側に直線部72a、74aを設けることができる。
このように、直線部72、74に対して径方向反対側に位置させて応力緩和用の直線部72a、74aを設けると、ベアリングホルダ24を加工した後においても、円筒部25の真円度を保持することができる。金属板を絞り加工して円筒部25とフランジ部26とを塑性加工すると、塑性加工時にフランジ部26を含めてベアリングホルダ24全体に残留応力が発生する。塑性加工後に、フランジ部26に2つの直線部72、74のいずれかまたは両方を切断加工すると、残留応力が切断加工された直線部に集中して応力集中部となる。応力集中部は変形し易くなり、円筒部25の真円度に影響を与えることがある。
これに対して、それぞれの直線部72、74の径方向反対側に応力緩和用の相似形状部としての直線部72a、74aを形成すると、円筒部25の真円度が確保されて、モータの耐久性を向上させることができる。
図9において二点鎖線で示すように、対向面71の径方向反対側に対向面71と相似形状部としての円弧面71aを形成するようにしても良く、その場合には、対向面71への応力集中を緩和することができる。
図6は樹脂製のブラケット13が本成形により成形された状態におけるブラケット13の内面を示す。予備成形部62、63からなる配線保持ブロック61と、ベアリングホルダ24とが、ブラケット13にインサート成形されると、ブラケット13の樹脂材料により、内部端子51a〜53aを内部に露出させるような開口部81がブラケット13に形成される。また、ブラケット13の内部には、円筒孔82が形成され、ベアリングホルダ24のフランジ部26のうち円筒孔82よりも内方の部分がブラケット13の内部に露出される。内部端子保持部62c、63dは端子突出面を残して、ブラケット13の内部に組み込まれる。なお、図6において、符号83はベアリングホルダ24に形成された貫通孔であり、シャフト18がこの貫通孔83を貫通する。また、符号84はベアリングホルダ24の円筒部25の内周面である。
したがって、フランジ部26の外周面はブラケット13の内部に埋め込まれ、それぞれの直線部72、72a、74、74aにはブラケット13の樹脂材料が密着する。これにより、フランジ部26は強固にブラケット13に固定される。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
11 モータケース
13 ブラケット
15 ステータ
16 ロータ
18 シャフト
21、22 ベアリング
24 ベアリングホルダ
25 円筒部
26 フランジ部
31 リングマグネット
35 コイル
36 バスバーユニット
37 コイル端子
39 センサ基板
41a〜41c ホール素子
47 コネクタ
51〜53 パワー配線
51a〜53a 内部端子
51b〜53b 外部端子
54〜56 センサ配線
54a〜56a 内部端子
54b〜56b 外部端子
57 電源用配線
58 グランド用配線
57a、58a 内部端子
57b、58b 外部端子
61 配線保持ブロック
62、63 予備成形部
71 対向面
72、72a 直線部
73 対向面
74、74a 直線部
75 対向面

Claims (8)

  1. 底付き円筒部を有するモータケースの内部に固定されるステータと、ベアリングにより支持されるシャフトを備え前記ステータの内部に回転自在に支持さるロータと、前記モータケースの軸方向端部に取り付けられる樹脂製のブラケットと、前記ベアリングを保持する円筒部を有し前記ブラケットにインサート成形されるベアリングホルダと、を備えるブラシレスモータであって、
    前記ベアリングホルダに前記円筒部に連なって設けられ径方向外方に延在するフランジ部と、
    前記ロータの回転位置を検出する複数の検出センサが装着されるセンサ基板と、
    前記検出センサからの出力信号を送るセンサ配線と、を有し、
    一端から他端に向かうに従って中心点からの距離が変化するセンサ用の端子配置部を、前記フランジ部の外周面に設け、
    前記センサ配線の内部端子を前記端子配置部に沿って配置した、ブラシレスモータ。
  2. 請求項1記載のブラシレスモータにおいて、
    前記検出センサに電力を供給する電源用とグランド用の給電配線を有し、
    一端から他端に向かうに従って中心点からの距離が変化する給電用の端子配置部を、前記センサ用の端子配置部に対して鈍角をなして円周方向にずらして、前記フランジ部の外周面に設け、
    前記給電配線の内部端子を前記給電用の端子配置部に沿って配置した、ブラシレスモータ。
  3. 請求項1または2記載のブラシレスモータにおいて、
    前記端子配置部の径方向反対側に位置させて前記フランジ部の外周面に応力緩和用の相似形状部を設けた、ブラシレスモータ。
  4. 請求項2記載のブラシレスモータにおいて、
    前記ステータに設けられたコイルに電力を供給するパワー配線を有し、
    前記パワー配線の内部端子を前記センサ用の端子配置部と前記給電用の端子配置部との間に配置し、
    前記パワー配線の前記内部端子が対向する対向面を、切り欠き部により前記フランジ部に形成した、ブラシレスモータ。
  5. 請求項4記載のブラシレスモータにおいて、
    前記対向面の径方向反対側に位置させて前記フランジ部の外周面に応力緩和用の切り欠き部を設けた、ブラシレスモータ。
  6. 請求項2記載のブラシレスモータにおいて、
    前記ブラケットにコネクタを設け、
    前記センサ配線の外部端子と、前記給電配線の外部端子とを、前記コネクタに設けた、ブラシレスモータ。
  7. 請求項4記載のブラシレスモータにおいて、
    前記ブラケットにコネクタを設け、
    前記センサ配線の外部端子と、前記給電配線の外部端子と、前記パワー配線の外部端子とを、前記コネクタに設けた、ブラシレスモータ。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記端子配置部は直線部である、ブラシレスモータ。
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