JP2020007683A - 織機の織布検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】織機に対して簡便な着脱が可能であって、しかも、製作コストの低減が可能な織機の織布検査装置の提供にある。【解決手段】織布Wを撮影するカメラ本体19を有するカメラ機構18を備え、撮影された撮影画像の画像解析により織布Wを検査するエアジェット織機の織布検査装置において、カメラ機構18は、織布Wの上面に載置可能であり、カメラ本体19を支持する支持フレーム体20と、カメラ本体19の撮影範囲の照度を調節する照明灯25と、支持フレーム体20と織幅方向に延在する織機の構造体とを着脱可能に連結する紐35と、を備えることを特徴とする【選択図】 図3
Description
この発明は、織機の織布検査装置に関する。
織機の織布検査装置の従来技術としては、例えば、特許文献1に開示された織物検査装置が知られている。特許文献1に開示された織物検査装置では、ガイドレールが織機上の織物の上方に平行に且つ幅方向になるように第一脚部、第二脚部によって取り付けられている。そのガイドレールに移動可能に設けた移動台に、織物を拡大して撮影するカメラ本体が保持され、そのカメラ本体で撮影した画像はモニターテレビに表示され、表示された画像を目視検査して欠陥検出が行われる。カメラ本体が織物を正しく撮影しているか否かを判断するためには、モニターテレビに撮影した画像を表示させ、表示された画像を確認する。なお、カメラ本体の移動は移動台に備えられたハンドルの操作による。
しかしながら、特許文献1に開示された織物検査装置は、織機に対して着脱可能であるものの、ボルト締結により織機に取り付けられているため、着脱作業に時間がかかり作業効率が悪いという問題がある。また、ガイドレールや移動台等の大掛かりな部材を必要とすることから、製作コストが高くなるという問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、織機に対して簡便な着脱が可能であって、しかも、製作コストの低減が可能な織機の織布検査装置の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、織布を撮影するカメラ本体を有するカメラ機構を備え、撮影された撮影画像の画像解析により前記織布を検査する織機の織布検査装置において、前記カメラ機構は、前記織布の上面に載置可能であり、前記カメラ本体を支持する支持フレーム体と、前記カメラ本体の撮影範囲の照度を調節する照明灯と、前記支持フレーム体と織幅方向に延在する織機の構造体とを着脱可能に連結する紐状体と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、カメラ機構の支持フレーム体は紐状体を介して織機の構造体に連結されるので、カメラ機構は安定した姿勢を保つことができ、カメラ本体は織布を正しく撮影することができる。また、経糸方向に傾斜している織布にカメラ機構を載置しても、織機の構造体に紐状体を介して連結される支持フレーム体は、織布の上面を滑って傾斜方向に移動することはない。また、紐状体を用いて織機の構造体と支持フレーム体とを連結することができるので、カメラ機構を織機に対して簡便に着脱することができる。また、安価な紐状体を用いることから織機の織布検査装置の製作コストの低減が可能である。
また、上記の織機の織布検査装置において、前記織機の構造体はトップレールであり、前記トップレールは、前記紐状体を係止する係止部を備えている構成としてもよい。
この場合、トップレールが備えている係止部に紐状体を係止させることにより、支持フレーム体は紐状体に支持されて安定した姿勢を保つことができる。係止部に対する紐状体の係止および係止の解除は、紐状体を織機の構造体に直接巻き付けるよりも簡便であり、カメラ機構を織機に対してより簡便に着脱することができる。
この場合、トップレールが備えている係止部に紐状体を係止させることにより、支持フレーム体は紐状体に支持されて安定した姿勢を保つことができる。係止部に対する紐状体の係止および係止の解除は、紐状体を織機の構造体に直接巻き付けるよりも簡便であり、カメラ機構を織機に対してより簡便に着脱することができる。
また、上記の織機の織布検査装置において、前記カメラ機構は、前記紐状体の長さを調節する紐長さ調節機構を備えている構成としてもよい。
この場合、紐長さ調節機構により紐状体の長さを調節することができるので、織機の構造体に連結されたカメラ機構を織布における経糸方向の所望の位置にて載置させて姿勢を保つことができる。
この場合、紐長さ調節機構により紐状体の長さを調節することができるので、織機の構造体に連結されたカメラ機構を織布における経糸方向の所望の位置にて載置させて姿勢を保つことができる。
また、上記の織機の織布検査装置において、前記カメラ機構は、水平器を備えている構成としてもよい。
この場合、経糸方向に傾斜している織布にカメラ機構を載置するときに水平器を用いてカメラ機構を緯糸方向に対して水平にさせることにより、カメラ機構を緯糸方向に位置合せする作業が容易となる。
この場合、経糸方向に傾斜している織布にカメラ機構を載置するときに水平器を用いてカメラ機構を緯糸方向に対して水平にさせることにより、カメラ機構を緯糸方向に位置合せする作業が容易となる。
本発明によれば、織機に対して簡便な着脱が可能であって、しかも、製作コストの低減が可能な織機の織布検査装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態に係る織機の織布検査装置について図面を参照して説明する。まず、本実施形態に係る織機について説明するが、本実施形態の織機はエアジェット織機である。本実施形態の織機の織布検査装置は、織布における止段の有無を検査するためのものである。
図1に示すように、エアジェット織機10は、左右一対のサイドフレーム11、12を備えている。左右一対のサイドフレーム11、12は、複数のクロスレール(図示せず)によって連結されている。エアジェット織機10は、経糸が巻かれたワープビーム(図示せず)および製織された織布Wが巻かれるクロスロール13を備えている。ワープビームは経糸を送り出す送出装置の一部を構成し、クロスロール13は織布Wを巻き取る巻取装置の一部を構成する。
エアジェット織機10の上部には、トップレール14が備えられている。トップレール14は、織幅方向に延在する織機の構造体に相当する。トップレール14の下方には、上下に開口された経糸の間に緯入れされた緯糸を筬打ちする筬15が設けられている。エアジェット織機10の左端となるサイドフレーム11には、エアジェット織機10の動作状態の確認および操作を行うためのファンクションパネル16が設けられている。なお、図1では、ワープビームを含む送出装置、緯入れノズルを含む緯入れ装置および綜絖枠を含む開口装置の図示を省略している。
図2に示すように、本実施形態の織布検査装置17は、エアジェット織機10と独立して構成されている可搬式のカメラ機構18を有している。織布検査装置17を使用するときは、図1、図3に示すように、カメラ機構18を筬15の前方の織布Wの上面に載置する。織布Wの上面に載置可能なカメラ機構18は、織布Wの撮影が可能なカメラ本体19と、カメラ本体19を支持する支持フレーム体20と、を備えている。
カメラ本体19は、織布Wを撮影可能な公知のカメラであり、例えば、CCDイメージセンサを有するCCDカメラである。カメラ本体19は、カメラ機構18と別に設けた画像解析部21に接続されている。したがって、カメラ本体19によって撮影された撮影画像は、カメラ本体19から画像解析部21に出力され、画像解析部21による出力された撮影画像の画像解析処理を行うことにより止段の検査が行われる。画像解析部21は画像解析結果を表示する表示モニター(図示せず)と接続してもよく、あるいはエアジェット織機10のファンクションパネル16に接続してもよい。
支持フレーム体20は、一対の側壁板22と、側壁板22を連結する2本の梁部材23、24と、梁部材23、24の下方に設けた一対の照明灯25と、一方の梁部材23に固定され、カメラ本体19が備えられる柱部材26と、を有している。一対の側壁板22は、互いに平行に配置された方形の金属板である。
図2に示すように、2本の梁部材23、24のうち、一方の梁部材23は、柱部材26に近い側壁板22の上側の角部付近に水平に取り付けられている。他方の梁部材24は柱部材26から離れた側壁板22の上側の角部付近に水平に取り付けられている。止段の検査時には一方の梁部材23は筬15側となり、他方の梁部材24は織布巻取側に位置する。
梁部材23、24の下方には照明灯25がそれぞれ設けられている。照明灯25の長手方向は水平方向であり、照明灯25の両端部は側壁板22にそれぞれ固定されている。一対の照明灯25は互いに平行であって、互いに対向する面がそれぞれ照射部27となっている。なお、図2では一方の梁部材23側の照明灯25の照射部27が図示され、他方の梁部材24側の照明灯25の照射部27は図示されない。照明灯25は、カメラ本体19の撮影範囲Eに光を照射し、撮影範囲Eの照度を調節する。照射部27の光軸は僅かに上方から斜め下方へ向かう方向である。照明灯25は、両端部が側壁板22にそれぞれ固定されていることにより、梁部材としての機能を果たす。
柱部材26は、角柱状の本体部28と、カメラ本体19を取り付ける取付部29と、を備えている。本体部28の基部は一方の梁部材23の外側面に固定されて、本体部28の先端部は基部の上方に位置する。取付部29は本体部28の先端部の内側面に設けられており、カメラ本体19のレンズ(図示せず)が下方を向くようにカメラ本体19を支持する。カメラ本体19の撮影範囲Eは、支持フレーム体20における一対の側壁板22および一対の照明灯25により囲まれた領域内に設定されている。
支持フレーム体20の底部には、一対のプレート部材30が設けられている。プレート部材30は透明のアクリル板である。プレート部材30は、固定具31により側壁板22に固定されている。プレート部材30は織布Wに当接可能である。一対のプレート部材30の間に撮影範囲Eが位置する。
本実施形態のプレート部材30は、止段を検査するための織布Wにおける製織再開糸との位置合わせのための位置合わせ目印32、33を有する。製織再開糸は、織布Wにおける緯糸のうち、エアジェット織機10の停止後の製織再開時に経糸間に緯入れされた緯糸である。エアジェット織機10が何らかの理由によって製織を停止すると、停止後の製織再開後に止段が生じ易い。止段は、緯糸のピッチが正常ピッチよりも狭い厚段と、緯糸のピッチが正常ピッチよりも広い薄段と、緯糸が上下に位置ずれする枕段と、が存在する。
位置合わせ目印32は、厚段および薄段を検査するときに製織再開糸と位置合わせするための目印であり、プレート部材30を横断するように形成されている。位置合わせ目印32の延在方向は、側壁板22の板面と直交する方向、すなわち、梁部材23、24の長手方向と平行である。したがって、止段の検査時には、位置合わせ目印32は織布Wの緯糸方向に延在可能である。位置合わせ目印32を製織再開糸に位置合わせすることにより、厚段および薄段の検査が可能となる。
位置合わせ目印33は、枕段を検査するときに製織再開糸と位置合わせするための目印であり、プレート部材30を横断するように形成されている。位置合わせ目印33の延在方向は、位置合わせ目印32と同様に、側壁板22の板面と直交する方向、すなわち、梁部材23、24の長手方向と平行である。したがって、止段の検査時には、位置合わせ目印33は織布Wの緯糸方向に延在可能である。位置合わせ目印33を製織再開糸に位置合わせすることにより、枕段の検査が可能となる。
本実施形態のカメラ機構18は、カメラ機構18とトップレール14とを着脱可能に連結する紐状体としての紐35を備えている。紐35は、市販されている比較的安価な樹脂製の紐である。紐35の両端は結束されて無端状である。図1に示すように、カメラ機構18の一方の梁部材23の両端付近の外側面には、リング状部材36それぞれ設けられている。これらのリング状部材36には紐35が挿通されている。
紐35は、紐35の長さを調節する紐長さ調節機構37に通されている。紐長さ調節機構37は、外筒部材38、内筒部材39および付勢部材(図示せず)を備えた公知のものである。外筒部材38および内筒部材39には紐35を横断して通す孔(図示せず)がそれぞれ形成されている。付勢部材は、外筒部材38と内筒部材39との間に位置するように収容されている。
内筒部材39は付勢部材により外筒部材38から飛び出す方向へ付勢されており、外筒部材38および内筒部材39の孔の位置が互いに異なる位置となり、外筒部材38および内筒部材39に対する紐35の移動が規制される。紐35の長さを調節する場合には、内筒部材39を外筒部材38に押し込むことにより両者の孔の位置を一致させると外筒部材38および内筒部材39に対する紐35の移動が可能となる。
本実施形態では、図3に示すように、トップレール14の前面に紐35を係止させる係止部としてのフック部42が取り付けられている。フック部42はナスカン43を備えている。ナスカン43に紐35を係止させることにより、カメラ機構18は紐35を介してトップレール14に連結される。
カメラ機構18は、カメラ機構18の姿勢を緯糸方向と位置合わせするための水平器40を備えている。水平器40は、水平器40の内部に形成された密閉空間41に液体および気泡Vを封入した気泡式の水平器である。水平器40は梁部材24の上面に固定されている。気泡Vの移動方向と梁部材24の長手方向は平行であり、水平器40の気泡Vが梁部材24の長手方向に移動できる。
図4(a)に示すように、水平器40の気泡Vが決められた範囲に位置するとき、カメラ機構18は緯糸Y方向に対して水平となる。図4(b)に示すように、カメラ機構18が緯糸Y方向に対して水平でない状態では、水平器40の気泡Vは決められた範囲から外れた位置となる。このとき、カメラ機構18は緯糸Y方向に対して水平ではない状態である。
次に、本実施形態のエアジェット織機10の織布検査装置17による織布Wの検査の手順について説明する。本実施形態では、試運転により製織された織布Wについて止段の検査を行う。具体的には、試運転中のエアジェット織機10を一旦停止させ、停止後に運転を再開させた後に、さらに運転を停止した状態にて、織布Wにおける止段を検査する。
まず、オペレータは、織布Wの緯糸Yのうちエアジェット織機10の最初の停止後の製織再開時に経糸T間に緯入れされた緯糸である製織再開糸Ysを探す。次に、オペレータは、図4(a)に示すように、製織再開糸Ysの位置が一目で判別できるようにペン等で製織再開糸Ysの一部を着色し、着色部Mを形成する。
次に、オペレータは、プレート部材30が織布Wに当接するように、カメラ機構18を織布Wに載置させ、紐35をナスカン43に係止する。着色部Mの位置に位置合わせ目印32を近づけるように紐長さ調節機構37を操作して、紐35の長さを適切な長さに調節する。紐35の長さを調節することにより、トップレール14とカメラ機構18との間の距離を変更することができる。なお、紐35の長さを調節した後は、織布Wにおける製織再開糸Ysの位置が変わらない限り、紐35の長さを調節する必要がない。
次に、オペレータは、カメラ機構18が緯糸Y方向と平行になるように、カメラ機構18の姿勢を変更する。例えば、厚段および薄段の検査の場合には、図4(b)のように、オペレータは製織再開糸Ysと位置合わせ目印32が一致しない状態から、図4(a)に示すように、製織再開糸Ysと位置合わせ目印32が一致するようにカメラ機構18の姿勢を変更する。枕段の検査の場合には、製織再開糸Ysが位置合わせ目印33に一致するようにカメラ機構18の姿勢を調整する。なお、製織再開糸Ysの着色部Mが撮影範囲Eに含まれると画像解析処理に影響を与えるため、製織再開糸Ysの着色部Mは、撮影範囲Eに含まれないようにする。
カメラ機構18の姿勢を変更するとき、水平器40の気泡Vの位置を確認する。図4(a)に示すように、水平器40の気泡Vが決められた範囲に位置するとき、カメラ機構18は緯糸Y方向に対して水平となる。図4(b)に示すように、カメラ機構18が緯糸Y方向に対して水平でない状態では、水平器40の気泡Vは決められた範囲から外れた位置となる。カメラ機構18の姿勢を変更するとき、カメラ機構18は、紐35を介してトップレール14に連結されているので安定した姿勢を保つ。したがって、カメラ機構18は、カメラ機構18の自重により織布W上を滑り落ちることはなく、また、織布W上にて転倒しない。
製織再開糸Ysと位置合わせ目印32、33が一致するようにカメラ機構18を織布Wに載置することにより、織布Wにおいて止段が生じていない領域および織布Wにおいて止段が生じている可能性がある領域が撮影範囲Eに確実に取り込まれる。織布Wにおいて止段が生じていない領域は、製織再開糸Ysが緯入れされる前の領域であり、止段が生じている可能性がある領域は、製織再開糸Ysの緯入された後の領域である。
製織再開糸Ysと位置合わせ目印32、33との位置合わせが完了後、オペレータは、カメラ本体19により正しく撮影可能な状態であるとし、カメラ本体19による織布Wの撮影を行う。撮影された撮影画像は画像解析部21へ伝送され、画像解析部21は撮影画像の画像解析処理を行い、止段の有無を判別する。
止段のうち厚段又は薄段の有無の判別では、撮影画像において製織再開糸Ysの緯入れ以前に製織された領域における緯糸Yの正常ピッチを算出し、製織再開糸Ysの緯入れ後に製織された製織再開糸Ysを含む領域の緯糸Yの平均ピッチを算出する。画像解析部21が算出された正常ピッチと緯入れ後に製織された領域の緯糸Yの平均ピッチと、を比較することにより、厚段又は薄段の有無が判別される。止段のうちの枕段の有無の判別は撮影画像の濃淡差に基づく。例えば、撮影画像において濃淡差が著しい部位が存在する場合には、画像解析部21は枕段が存在すると判別する。
画像解析処理により得られた止段の検査結果は、画像解析部21に接続された表示モニター(図示せず)、あるいは、ファンクションパネル16に表示する。オペレータは、表示された止段の検査結果に基づいてエアジェット織機10の各部の調整を行う。なお、止段の検査は、織幅方向において織布Wにおける撮影範囲Eの場所を変えて複数回行うことが好ましい。
本実施形態に係るエアジェット織機10の織布検査装置17は以下の作用効果を奏する。
(1)支持フレーム体20は紐35を介してトップレール14に連結されるので、カメラ機構18は安定した姿勢を保つことができ、カメラ本体19は織布Wを正しく撮影することができる。また、経糸T方向に傾斜している織布Wにカメラ機構18を載置しても、トップレール14に紐35を介して連結される支持フレーム体20は、織布Wの上面を滑って傾斜方向に移動することはない。また、紐35を用いてトップレール14と支持フレーム体20とを連結することができるので、カメラ機構18をエアジェット織機10に対して簡便に着脱することができる。また、比較的安価な紐35を用いることからエアジェット織機10の織布検査装置17の製作コストの低減が可能である。
(1)支持フレーム体20は紐35を介してトップレール14に連結されるので、カメラ機構18は安定した姿勢を保つことができ、カメラ本体19は織布Wを正しく撮影することができる。また、経糸T方向に傾斜している織布Wにカメラ機構18を載置しても、トップレール14に紐35を介して連結される支持フレーム体20は、織布Wの上面を滑って傾斜方向に移動することはない。また、紐35を用いてトップレール14と支持フレーム体20とを連結することができるので、カメラ機構18をエアジェット織機10に対して簡便に着脱することができる。また、比較的安価な紐35を用いることからエアジェット織機10の織布検査装置17の製作コストの低減が可能である。
(2)トップレール14に設けたフック部42に紐35を係止させることにより、支持フレーム体20は紐35に支持されて安定した姿勢を保つことができる。フック部42に対する紐35の係止および係止の解除は、紐35をトップレール14に直接巻き付けるよりも簡便であり、カメラ機構18をエアジェット織機10に対してより簡便に着脱することができる。
(3)紐長さ調節機構37により紐35の長さを調節することができるので、トップレール14に連結されたカメラ機構18を織布Wにおける経糸T方向の所望の位置にて載置させて姿勢を保つことができる。
(4)カメラ機構18は、水平器40を備えている。このため、経糸T方向に傾斜している織布Wにカメラ機構18を載置するときに、水平器40を用いてカメラ機構18を緯糸Y方向に対して水平させることにより、カメラ機構18を緯糸Y方向に位置合せする作業が容易となる。
(5)支持フレーム体20は紐35を介してトップレール14に連結されるので、カメラ機構18は安定した姿勢を保つことができ、オペレータはカメラ機構18から手を離すことが可能となる。このため、カメラ機構18から離れた位置でのエアジェット織機10の操作が可能となり、オペレータ1人による作業が可能となる。
なお、上記の実施形態は、本発明の一実施形態を示すものであり、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、下記のように発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能である。
○ 上記の実施形態では、織機の構造体であるトップレールに係止部としてのフック部が取り付けられ、フック部に紐状体としての紐が係止されたが、このかぎりではない。例えば、織機の構造体に係止部を取り付けず、支持フレーム体は紐状体を織機の構造体に巻き付けることにより紐状体により支持されてもよい。また、織機の構造体はトップレール以外に織幅方向に延在する筬上枠であってもよい。
○ 上記の実施形態では、カメラ機構に水平器が備えられるとしたが、この限りではない。水平器は必須の構成ではなく、水平器を備えないカメラ機構であってもよい。また、水平器を備える場合、水平器は気泡式の水平器だけでなく、例えば、デジタル表示によるデジタル式の水平器であってもよい。気泡式の水平器の場合、カメラ機構において水平器が備えられる位置は、気泡が梁部材の長手方向と平行な方向に移動できる位置であればどこでもよい。
○ 上記の実施形態では、紐長さ調節機構がカメラ機構に備えられるとしたが、この限りではない。紐長さ調節機構は必須の構成ではなく、紐長さ調節機構を備えないカメラ機構であってもよい。また、紐長さ調節機構を備える場合、紐長さ調節機構は、実施形態に開示した紐長さ調節機構以外であって紐状体の長さを調整可能な構成であれば、特に構成は限定されない。
○ 上記の実施形態では、織布検査装置は織布における止段の有無を検査するとしたが、この限りではない。織布検査装置は、織布における止段の有無の検査以外の織布の検査であってもよい。
○ 上記の実施形態では、係止部としてのフック部が紐を係止可能とするナスカンを備えたが、この限りではない。フック部はナスカンに限らず、紐を係止することが可能な部材を備えればよく、例えば、クランプや磁石を用いてもよい。
○ 上記の実施形態では、紐状体としての紐が用いられたが、紐状体は紐に限定されない。紐状体は、紐と同様に比較的安価であって可撓性を有する紐状の部材であればよく、例えば、チェーンやワイヤであってもよい。
○ 上記の実施形態では、カメラ機構に水平器が備えられるとしたが、この限りではない。水平器は必須の構成ではなく、水平器を備えないカメラ機構であってもよい。また、水平器を備える場合、水平器は気泡式の水平器だけでなく、例えば、デジタル表示によるデジタル式の水平器であってもよい。気泡式の水平器の場合、カメラ機構において水平器が備えられる位置は、気泡が梁部材の長手方向と平行な方向に移動できる位置であればどこでもよい。
○ 上記の実施形態では、紐長さ調節機構がカメラ機構に備えられるとしたが、この限りではない。紐長さ調節機構は必須の構成ではなく、紐長さ調節機構を備えないカメラ機構であってもよい。また、紐長さ調節機構を備える場合、紐長さ調節機構は、実施形態に開示した紐長さ調節機構以外であって紐状体の長さを調整可能な構成であれば、特に構成は限定されない。
○ 上記の実施形態では、織布検査装置は織布における止段の有無を検査するとしたが、この限りではない。織布検査装置は、織布における止段の有無の検査以外の織布の検査であってもよい。
○ 上記の実施形態では、係止部としてのフック部が紐を係止可能とするナスカンを備えたが、この限りではない。フック部はナスカンに限らず、紐を係止することが可能な部材を備えればよく、例えば、クランプや磁石を用いてもよい。
○ 上記の実施形態では、紐状体としての紐が用いられたが、紐状体は紐に限定されない。紐状体は、紐と同様に比較的安価であって可撓性を有する紐状の部材であればよく、例えば、チェーンやワイヤであってもよい。
10 エアジェット織機
13 クロスロール
14 トップレール
15 筬
17 止段検査装置
18 カメラ機構
19 カメラ本体
20 支持フレーム体
21 画像処理部
25 照明灯
35 紐(紐状体)
37 紐長さ調節機構
40 水平器
42 フック部
43 ナスカン
E 撮影範囲
M 着色部(製織再開糸)
T 経糸
Y 緯糸
Ys 製織再開糸
V 気泡
W 織布
13 クロスロール
14 トップレール
15 筬
17 止段検査装置
18 カメラ機構
19 カメラ本体
20 支持フレーム体
21 画像処理部
25 照明灯
35 紐(紐状体)
37 紐長さ調節機構
40 水平器
42 フック部
43 ナスカン
E 撮影範囲
M 着色部(製織再開糸)
T 経糸
Y 緯糸
Ys 製織再開糸
V 気泡
W 織布
Claims (4)
- 織布を撮影するカメラ本体を有するカメラ機構を備え、
撮影された撮影画像の画像解析により前記織布を検査する織機の織布検査装置において、
前記カメラ機構は、前記織布の上面に載置可能であり、
前記カメラ本体を支持する支持フレーム体と、
前記カメラ本体の撮影範囲の照度を調節する照明灯と、
前記支持フレーム体と織幅方向に延在する織機の構造体とを着脱可能に連結する紐状体と、を備えることを特徴とする織機の織布検査装置。 - 前記織機の構造体はトップレールであり、
前記トップレールは、前記紐状体を係止する係止部を備えていることを特徴とする請求項1記載の織機の織布検査装置。 - 前記カメラ機構は、前記紐状体の長さを調節する紐長さ調節機構を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の織機の織布検査装置。
- 前記カメラ機構は、水平器を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の織機の織布検査装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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