JP2020007578A - MnAl合金及びこれを用いた磁心 - Google Patents

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Abstract

【課題】MnAl合金からなるメタ磁性材料であって、より低磁場で一次相転移が生じるMnAl合金を提供する。【解決手段】本発明によるMnAl合金は、メタ磁性を有し、B、C、典型金属元素(Alを除く)及び遷移金属元素(Alを除く)のいずれかを含む。本発明によれば、MnAl合金を構成するMnサイト又はAlサイトの一部がB、C、典型金属元素又は遷移金属元素で置換されているため、Alを介したMn−Mn間の超交換相互作用が低下する。これにより、強磁性状態と反強磁性状態のエネルギー差が小さくなることから、純粋なMnAl合金と比べ、メタ磁性転移磁場を下げることが可能となる。したがって、本発明によるMnAl合金を例えば限流器の磁心に用いれば、限流器が限流動作を開始する電流値をより小さくすることが可能となる。【選択図】図1

Description

本発明はMnAl合金及びこれを用いた磁心に関し、特に、メタ磁性を有するMnAl合金及びこれを用いた磁心に関する。
昨今の電力需要の増加に伴い、送電システムや配電システムといった電力設備における短絡事故の防止が重要である。そこで、短絡事故を防止する機器である限流器が求められている。現在の限流器に用いられている材料は、特許文献1に記載されているような超電導材料である。
特開2013−8962号公報 特開2014−228166号公報 特開2004−179467号公報
しかしながら、特許文献1に記載の超電導材料は常に液体ヘリウムによる冷却が必要であることから、運用が困難である。
また、特許文献2に示されているように、Mnを主たる構成元素とする磁性材料の一部は、メタ磁性を示すことが知られている。メタ磁性とは、磁場により常磁性または反強磁性から強磁性に転移する性質である。メタ磁性を示すメタ磁性材料は、磁気冷凍器やアクチュエータ、限流器への応用が期待されている。
しかしながら、特許文献2に記載されたメタ磁性材料は、いずれも磁場による常磁性から強磁性への一次相転移を利用しているため、キュリー温度近傍でしかメタ磁性を発現しない。このため、現実的には限流器などへの応用が困難であった。
特許文献3にもメタ磁性材料が記載されているが、特許文献3に記載されたメタ磁性材料は、キュリー温度から外れた場合にメタ磁性を示す磁場が大きい。そのため、限流器として使用するためには非常に大きな磁場が必要となり、応用が困難であった。
そこで、本発明らは、MnAl合金からなるメタ磁性材料に着目し、研究を重ねた。MnAl合金からなるメタ磁性材料は、磁場による反強磁性から強磁性への一次相転移を利用しているため、反強磁性状態が消失するネール温度以下であれば一次相転移が生じる。このため、常温でメタ磁性を得ることができ、限流器などへの応用に適していると考えられる。
しかしながら、MnAl合金からなるメタ磁性材料に一次相転移を生じさせるためには、比較的大きな磁場が必要であり、この点が限流器などの応用製品への利用の妨げになることが考えられる。
したがって、本発明は、MnAl合金からなるメタ磁性材料であって、より低磁場で一次相転移が生じるMnAl合金を提供することを目的とする。また、本発明は、このようなMnAl合金を用いた磁心を提供することを目的とする。
MnAl合金からなるメタ磁性材料のメタ磁性転移磁場は、反強磁性状態と強磁性状態のエネルギー差と相関がある。ここで、MnAl合金からなるメタ磁性材料は、Alを介したMn−Mn間の超交換相互作用により反強磁性化していると考えられるため、第三元素を添加することで超交換相互作用を弱め、エネルギー差を小さくすれば、メタ磁性転移磁場を下げることができると考えられる。
本発明は、このような技術的知見に基づき成されたものであって、本発明によるMnAl合金は、メタ磁性を有し、B、C、典型金属元素(Alを除く)及び遷移金属元素(Mnを除く)のいずれかを含むことを特徴とする。
本発明によるMnAl合金は、Mnサイト又はAlサイトの一部がB、C、典型金属元素又は遷移金属元素で置換されているため、Alを介したMn−Mn間の超交換相互作用が低下する。これにより、反強磁性状態と強磁性状態のエネルギー差が小さくなることから、純粋なMnAl合金と比べ、メタ磁性転移磁場を下げることが可能となる。したがって、本発明によるMnAl合金を例えば限流器の磁心に用いれば、限流器が限流動作を開始する電流値をより小さくすることが可能となる。
本発明によるMnAl合金は、τ−MnAl相を含む結晶粒子を有し、τ−MnAl相の組成式をMnAl1−x−yで表した場合、Mが、Li、Be、B、C、Na、Mg、K、Sc、Ti、V、Cr、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Ba、Hf、Ta、W、Re、Osからなる群から選択される1種以上の元素であり、xは0.48≦x<0.55を満たし、yは0<y≦0.12を満たすことが好ましい。τ−MnAl相におけるMnとAlの比率をこの範囲に設定すれば、MnAl合金に容易にメタ磁性を付与することが可能となる。また、添加する元素Mを上記の中から選択すれば、Mnサイト又はAlサイトへの置換が容易である。
前記組成式において、元素MがAlサイトに置換されていても構わないし、元素MがMnサイトに置換されても構わない。前者によれば、磁化を担うMnの比率が維持されるため、強磁性転移時の飽和磁化を高く保つことが可能となる。前者に適した元素Mとしては、Be、B、C、Mg、Cu、Zn、Ba、Wが挙げられる。これらの元素は、Alサイトに置換され易いため、実際にMnAl合金に添加すると、元素Mの60%以上がAlサイトに導入される。一方、後者によれば、メタ磁性転移磁場を大幅に小さくすることができる。後者に適した元素Mとしては、Li、Na、K、Sc、Ti、V、Cr、Fe、Co、Ni、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Hf、Ta、Re、Osが挙げられる。これらの元素は、Mnサイトに置換され易いため、実際にMnAl合金に添加すると、元素Mの60%以上がMnサイトに導入される。
このように、本発明によれば、より低磁場で一次相転移が生じるMnAl合金及びこれを用いた磁心を提供することが可能となる。
図1は、τ−MnAl相の結晶構造を説明するための構造図である。 図2は、MnAl合金を製造するための電析装置の模式図である。 図3は、メタ磁性を有するMnAl合金からなるトロイダル型の磁心11に、コイル12を巻回してなるリアクトル10の構成を示す模式図である。 図4は、実施例の評価結果を示す表である。 図5は、実施例の評価結果を示す表である。 図6は、実施例の評価結果を示す表である。 図7は、実施例の評価結果を示す表である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、本発明は以下に記載の実施形態及び実施例の内容により限定されるものではない。また、以下に記載の実施形態及び実施例にて示された構成要素は適宜組み合わせても良いし、適宜選択してもよい。
メタ磁性とは、磁場により常磁性(PM:Paramagnetic)もしくは反強磁性(AFM:Anti−Ferromagnetic)から強磁性(FM:Ferromagnetic)に一次相転移する性質を指す。磁場による一次相転移とは、磁場に関する磁化の変化が不連続になる点をもつことを指す。メタ磁性材料は、磁場により常磁性から強磁性に転移するPM−FM転移型メタ磁性材料と、磁場により反強磁性から強磁性に転移するAFM−FM転移型メタ磁性材料に分類される。PM−FM転移型メタ磁性材料は、キュリー温度の近傍でのみ一次相転移が生じるのに対し、AFM−FM転移型メタ磁性材料は、反強磁性状態が消失するネール温度以下であれば一次相転移が生じる。そして、本実施形態によるMnAl合金は、AFM−FM転移型メタ磁性材料であることから、幅広い温度でメタ磁性を発現する。
本実施形態によるMnAl合金は、τ−MnAl相を含む結晶粒子を有するメタ磁性材料である。本実施形態によるMnAl合金は、メタ磁性を有する限り、τ−MnAl相の組成式を含む結晶粒子のみならず、γ2−MnAl相、β−MnAl相、アモルファス相などの異相を含んでいても構わない。
図1は、τ−MnAl相の結晶構造を説明するための構造図である。
図1に示すように、τ−MnAl相は正方晶構造を有している。MnAl合金からなるメタ磁性材料は、Alを介したMn−Mn間の超交換相互作用により反強磁性化していると考えられる。超交換相互作用とは、遷移金属原子の3d軌道価電子が、配位子と呼ばれる原子におけるp軌道価電子との軌道混成を通して働く交換相互作用のメカニズムの一種である。
Alを介した超交換相互作用が生じるMn−Mnの組み合わせは、3通り考えられる。第1の組み合わせは、図1(a)に示すように、あるMnを基準として[001]の位置にあるMnとの間で超交換相互作用が生じるケースである。この場合、Mn−Al−Mnの角度は85.2°となる。第2の組み合わせは、図1(b)に示すように、あるMnを基準として[110]の位置にあるMnとの間で超交換相互作用が生じるケースである。この場合、Mn−Al−Mnの角度は94.8°となる。第3の組み合わせは、図1(c)に示すように、あるMnを基準として[111]の位置にあるMnとの間で超交換相互作用が生じるケースである。この場合、Mn−Al−Mnの角度は180°となる。
さらに、本実施形態によるMnAl合金は、Mnサイト又はAlサイトの一部が異なる元素Mで置換されている。具体的には、τ−MnAl相の組成式をMnAl1−x−yで表した場合、Mが、Li、Be、B、C、Na、Mg、K、Sc、Ti、V、Cr、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Ba、Hf、Ta、W、Re、Osからなる群から選択される1種以上の元素である。元素Mを上記の中から選択すれば、反強磁性から強磁性への転移磁場を低減することが可能となる。置換量であるyの値は、0<y≦0.12であることが好ましい。これは、置換量yが0.12を超えると、超交換相互作用が弱くなりすぎ、メタ磁性を発現しなくなる場合があるからである。一例として、元素MがV、Nb、Mo、Taのいずれかである場合、0<y≦0.12でメタ磁性となり、y=0.15で強磁性となる。また、元素MがC、Wのいずれかである場合、0<y≦0.10でメタ磁性となり、y=0.12で強磁性となる。
これに対し、Mnサイト又はAlサイトをPで置換した場合、反強磁性から強磁性への転移磁場は却って高くなるため、元素MとしてPは不適切である。また、希ガスは、Mnサイト又はAlサイトへ置換されないため、元素Mとして不適格である。さらに、置換する元素Mとして毒性の強い元素、例えばHgや放射性元素は、環境面から不適切である。
元素MがMnサイト及びAlサイトのいずれに置換されやすいかは、元素Mの種類によって異なる。例えば、Be、B、C、Mg、Cu、Zn、Ba、WはAlサイトに置換されやすく、Li、Na、K、Sc、Ti、V、Cr、Fe、Co、Ni、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Hf、Ta、Re、OsはMnサイトに置換されやすい。このため、元素MとしてAlサイトに置換されやすい元素を選択した場合、元素Mの60%以上がAlサイトに置換され、Mnサイト置換される元素Mは40%以下となる。この場合、強磁性に転移した状態における飽和磁化が高い値に維持される。逆に、元素MとしてMnサイトに置換されやすい元素を選択した場合、元素Mの60%以上がMnサイトに置換され、Alサイト置換される元素Mは40%以下となる。この場合、反強磁性から強磁性に転移するのに必要な磁場強度を低下させることが可能となる。
尚、元素Mは1種類である必要はなく、2種類以上の元素を選択しても構わない。この場合、Alサイトに置換されやすい元素とMnサイトに置換されやすい元素の両方を選択しても構わない。
さらに、τ−MnAl相を構成するMnの量、つまりxの値は、0.48≦x<0.55を満たしていることが好ましい。x<0.48であるτ−MnAl相は、AlサイトのMn量が少なくなり、反強磁性状態の安定性が非常に高く、磁気相転移に必要な磁場が大きくなり、応用上好ましくない。x≧0.55であるτ−MnAl相は、MnがAlよりも多く含まれることからAlサイトにMnが置換されやすい。Alサイトに置換したMnは、MnサイトのMnと反強磁性的に結合することで、MnサイトのMn間が強磁性的な結合を起こし、τ−MnAl相全体としてはフェリ磁性化することで、メタ磁性が得にくくなる。τ−MnAl相のMnの割合を0.48≦x<0.55とし、無磁場での反強磁性状態の安定性を調整することで、AFM−FM転移型メタ磁性を実現し、幅広い温度でのメタ磁性を得ることができる。
図2は、MnAl合金を製造するための電析装置の模式図である。
図2に示す電析装置は、ステンレス製の密閉容器1の内部に配置されたアルミナ坩堝2を備えている。アルミナ坩堝2は溶融塩3を保持するものであり、密閉容器1の外部に配置された電気炉4によってアルミナ坩堝2内の溶融塩3が加熱される。アルミナ坩堝2内には、溶融塩3に浸漬する陰極5及び陽極6が設けられており、これら陰極5及び陽極6には、定電流電源装置7を介して電流が供給される。陰極5はCuからなる板状体であり、陽極6はAlからなる板状体である。アルミナ坩堝2内の溶融塩3は、攪拌機8によって攪拌することが可能である。また、密閉容器1の内部は、ガス経路9を介して供給されるNなどの不活性ガスで満たされる。
溶融塩3は、少なくともMn化合物、Al化合物、及び添加する元素M又はその化合物を含む。Mn化合物としてはMnClを用いることができ、Al化合物としてはAlCl、AlF、AlBr又はAlNaを用いることができる。Al化合物はAlCl単独であっても構わないし、その一部をAlF、AlBr又はAlNaによって置換しても構わない。
溶融塩3は、上述したMn化合物、Al化合物、及び元素M又はその化合物の他に、別のハロゲン化物を添加しても構わない。別のハロゲン化物としては、NaCl、LiCl又はKClなどのアルカリ金属ハロゲン化物を選択することが好ましく、アルカリ金属ハロゲン化物にLaCl、DyCl、MgCl、CaCl、GaCl、InCl、GeCl、SnCl、NiCl、CoCl、FeClなどの希土類ハロゲン化物、アルカリ土類ハロゲン化物、典型元素ハロゲン化物、遷移金属ハロゲン化物などを添加しても構わない。
このようなMn化合物、Al化合物、元素M又はその化合物、及び別のハロゲン化物をアルミナ坩堝2にチャージし、電気炉4によって加熱溶融させることによって、溶融塩3を得ることができる。また、溶融塩3の組成分布が均一となるよう、溶融直後は攪拌機8によって溶融塩3を十分に攪拌することが好ましい。
溶融塩3の電解は、定電流電源装置7を介して陰極5と陽極6との間に電流を流すことによって行う。これにより、陰極5にMnAl合金を析出させることができる。電解中における溶融塩3の加熱温度は、150℃以上、500℃以下とすることが好ましく、電気量については、電極面積1cm当たりの電気量を15mAh以上、150mAh以下とすることが好ましい。電解中においては、密閉容器1の内部をNなどの不活性ガスで満たすことが好ましい。
また、陰極5と陽極6との間に流す電流は、溶融塩3中におけるMn化合物の濃度1mass%当たり、且つ、電極面積1cm当たりの電気量を50mAh以上とすることにより、陰極5に粉末状のMnAl合金を析出させることができる。これは、溶融塩3中におけるMn化合物の濃度が高いほど析出が促進されるとともに、単位電極面積当たりの電気量が多いほど析出が促進される結果、上記の数値範囲(50mAh以上)を満たすことによって、析出するMnAl合金が粉末状になりやすくなるからである。陰極5に析出するMnAl合金が粉末状であれば、電解を長時間行ってもMnAl合金の析出が停止することがないため、MnAl合金の生産性を高めることができる。また、得られた粉状体のMnAl合金を圧縮成形することによって、任意の製品形状を得ることも可能となる。
溶融塩3中におけるMn化合物の初期濃度は、0.2mass%以上であることが好ましく、0.2mass%以上、3mass%以下であることがより好ましい。また、電解中にMn化合物を追加投入することによって、溶融塩3中におけるMn化合物の濃度を維持することが好ましい。追加投入するMn化合物は、粉末状あるいは粉末を成形したペレット状とし、これを溶融塩3に連続的又は定期的に追加すればよい。このように、溶融塩3の電解中にMn化合物を追加投入すれば、電解の進行に伴うMn化合物の濃度低下が抑制され、溶融塩3中におけるMn化合物の濃度を所定値以上に維持することができる。これにより、析出するMnAl合金の組成のばらつきを抑制することが可能となる。元素M又はその化合物についても、電解中に追加投入することによって、溶融塩3中における元素Mの濃度を維持することが好ましい。
電解によって析出したMnAl合金の組成は、Mnが45原子%以上、55原子%未満であり、Alが45原子%超、55原子%以下である場合、ほぼ全体がτ−MnAl相の状態で析出する。電析直後のτ−MnAl相は強磁性を示す。そして、τ−MnAl相のMnAl合金に対して400℃以上、600℃未満の熱処理を施すと、メタ磁性を発現する。しかも、本実施形態によるMnAl合金は元素Mが添加され、この元素MがAlサイト又はMnサイトに置換されていることから、元素Mが添加されていない場合と比べて、メタ磁性転移磁場を低下させることが可能となる。これにより、反強磁性状態から強磁性状態への転移を利用した製品(例えば限流器)への応用が容易となる。
図3は、本実施形態によるMnAl合金からなるトロイダル型の磁心11に、コイル12を巻回してなるリアクトル10の構成を示す模式図である。コイル12は、抵抗値の低い銅(Cu)を芯材に用いた被覆導線などを用いることが好ましい。トロイダル型の磁心11は閉磁路を構成しており、磁心11に巻回されたコイル12に電流Iが流れると、トロイダル型の磁心11を周回する磁束が発生する。しかしながら、磁心11は、メタ磁性を有していることから、電流Iが所定値以下である通常動作時においては磁心11の透磁率が十分に低く、このため発生するリアクタンスも小さい。そして、電流Iが所定値を超えると、磁心11の透磁率が急激に増加し、これによりリアクタンスも急激に増加する。これにより、図3に示すリアクトル10は限流器として機能する。
メタ磁性を有するMnAl合金を含む磁心は、限流器としてだけでなく、アクチュエータやモータにも応用することが可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
<溶融塩電解法によるMnAl合金の作製>
まず、図2に示す構造を有する電析装置を用意した。陰極5は、溶融塩3への浸漬面積が5cm×8cmとなるよう切断した厚み3mmのCu板を用い、陽極6は、溶融塩3への浸漬面積が5cm×8cmとなるよう切断した厚み3mmのAl板を用いた。
次に、Al化合物である無水AlClと、別のハロゲン化物であるNaClをそれぞれ50mol%ずつ秤量し、Mn化合物として予め脱水処理したMnClを1mass%秤量し、Ti化合物としてTiFを1mass%秤量し、総重量が1200gとなるようアルミナ坩堝2に投入した。したがって、MnClの量は12gである。脱水処理は、MnCl水和物をNガスなどの不活性雰囲気中で約400℃、4時間以上加熱することにより行った。
材料が投入されたアルミナ坩堝2を密閉容器1の内部に移動し、電気炉4によって材料を350℃に加熱することによって溶融塩3を得た。次に、攪拌機8の回転羽根を溶融塩3に沈降させ、300rpmの回転数で0.5時間撹拌した。その後、陰極5と陽極6の間に単位電極面積当たり60mA/cm(2.4A)の定電流を4時間通電し、電流および加熱を停止した。そして、溶融塩3が冷却固化する前に電極を離脱し、陰極5をアセトンで超音波洗浄した。陰極5の表面には、膜状の電析物と粉状の電析物(MnAl合金)が析出していた。膜状の電析物は、陰極5を構成するCuを濃硝酸で溶解除去することによって回収し、乳鉢で粉砕して粉末状とした。粉状の電析物については、一部が陰極5に残留するものの、残りはアルミナ坩堝2の底部に堆積する。このため、溶融塩3中に沈降した粉末状の電析物をろ過回収するとともに、溶融塩をデカンテーションし、底部に残った粉末状の電析物と溶融塩の混合物を冷却固化後、アセトンで洗浄し、ろ過回収した。いずれの回収法で得られた粉末状電析物も、膜状電析物を粉砕した粉末状サンプルと合わせて混合した。
<MnAl合金の熱処理>
得られた粉末試料をAr雰囲気中で550℃、16時間の熱処理を行った。これにより得られたサンプルを実施例1とした。
また、Ti化合物であるTiFを省略した他は、実施例1と同様にして比較例1のサンプルを作製した。
<磁気特性の評価>
実施例1及び比較例1のサンプルに対し、パルス励磁型磁気特性測定装置(東英工業製)を用いて室温にて0〜100kOeの磁場範囲での磁気特性を測定し、得られた磁化曲線からメタ磁性の有無を判定した。その結果、実施例1及び比較例1のサンプルともに、メタ磁性を有していた。
<置換サイトの評価>
Tiがどのサイトに置換されているか、XRD測定及びリートベルト解析により評価した。
1.XRD測定
X線回折測定装置(XRD、Rigaku製)を用いてCuα1放射線により室温にて、スキャン間隔0.020°、測定時間1.2秒で20°〜80°範囲で回折強度を測定した。
2.リートベルト解析による質量分率
リートベルト解析用ソフト「RIETAN−FP」を用いて、Tiのτ−MnAl相におけるサイト置換率を定量化した。
その結果、実施例1のサンプルは、添加したTiのうち60%がMnサイトに置換され、40%がAlサイトに置換されていた。
<磁気特性の評価結果>
評価結果を図4に示す。
図4に示すように、比較例1のサンプルのメタ磁性転移磁場が1600kA/mであるのに対し、実施例1のサンプルのメタ磁性転移磁場は1257kA/mであり、Tiを添加することによりメタ磁性転移磁場が20%以上低減することが分かる。一方、飽和磁化については、比較例1のサンプルが1.17T、実施例1のサンプルが1.09Tであり、Tiを添加することにより飽和磁化が小さくなっているが、低下量は7%程度に抑えられている。
<シミュレーション方法>
種々の元素Mが添加されたMnAl合金について、メタ磁性転移磁場と飽和磁化をシミュレーションによって算出した。シミュレーションの方法は以下の通りである。
MnAl合金の飽和磁化およびメタ磁性転移磁場は、第一原理計算と呼ばれる電子状態のシミュレーション計算を活用した理論的予測により確認することができる。まず、第一原理計算の概要について説明する。第一原理計算とは、経験的なフィッティングパラメータ等を一切使用しない電子状態計算の総称であり、単位格子や分子等を構成する各元素の原子番号と座標を入力するだけで電子状態計算が可能な手法である。第一原理計算の手法の一つとして、PAW(Projector Augmented-Wave)法と呼ばれる計算方法がある。この手法は、高精度に、かつ、比較的短時間で計算を行うことができるという利点があり、単位格子等を構成する各原子のポテンシャルを予め用意し電子状態計算を行うことで、結晶構造最適化の計算も可能である。また、結晶中に多数存在する電子の相互作用を計算するため、密度汎関数法と呼ばれる計算手法を用いる。その密度汎関数法を用いた近似方法の一つとして、GGA(Generalized Gradient Approximation)と呼ばれる方法がある。この方法を用いることにより、比較的精度よく電子状態の計算を行うことができる。これらを内包した第一原理計算パッケージプログラムとして、VASP(the Vienna Ab-initio Simulation Package)と呼ばれるものがある。本実施例での第一原理計算は、全てこのVASPを用いて行った。
そして、Mn:Alが50:50であり、規則度が1であるτ−MnAl相のAlサイトの一部又はMnサイトの一部を元素Mで置換した状態をシミュレーションした。元素Mの種類ごとに、Alサイトにのみ置換された場合、Mnサイトにのみ置換された場合、AlサイトとMnサイトの両方に置換された場合について第一原理計算を行い、飽和磁化と磁気モーメント及び強磁性状態と反強磁性状態のエネルギー差を算出した。さらに、算出した磁気モーメント及び強磁性状態と反強磁性状態のエネルギー差の値を用いて、ゼーマンエネルギーの式(E=−mH)からメタ磁性転移磁場を算出した。ここで、Hがメタ磁性転移磁場、Eは強磁性状態と反強磁性状態のエネルギー差、mは1原子当たりの磁気モーメントである。実際には、元素Mの全てをAlサイトに置換することは困難であり、また、元素Mの全てをMnサイトに置換することは困難であると考えられ、Alサイトに置換されやすい元素Mについては、MnサイトよりもAlサイトへの置換量が多くなり、Mnサイトに置換されやすい元素Mについては、AlサイトよりもMnサイトへの置換量が多くなるものと考えられる。このため、Alサイトに置換されやすい元素Mについては、Mnサイト及びAlサイトへの置換比率を0:100、100:0、40:60のいずれかとし、Mnサイトに置換されやすい元素Mについては、Mnサイト及びAlサイトへの置換比率を0:100、100:0、60:40のいずれかとした。
<シミュレーション結果>
シミュレーション結果を図5〜図7に示す。
サンプルB1は比較例1と同じ条件であり、メタ磁性転移磁場及び飽和磁化ともに比較例1の実測値とほぼ同等の値が得られている。また、サンプルA6は実施例1と同じ条件であり、メタ磁性転移磁場及び飽和磁化ともに実施例1の実測値とほぼ同等の値が得られている。
サンプルB2は元素MがPである。この場合、元素Mが導入されていないサンプルB1よりもメタ磁性転移磁場が高くなっている。
サンプルB3、A1、A2、A3、B4は、Mn比率であるxの値がそれぞれ0.47、0.48、0.50、0.54、0.55であり、Mnサイト及びAlサイトへの置換比率が50:50である他は、実施例1と同じ条件である。この場合、0.48≦x<0.55を満たすサンプルA1〜A3はメタ磁性を有し、且つ、メタ磁性転移磁場が低下することが分かった。これに対し、0.48≦x<0.55を満たさないサンプルB3、B4は、メタ磁性が発現しなかった。
サンプルA4、A5は、Mnサイト及びAlサイトへの置換比率がそれぞれ0:100及び100:0である他は、実施例1と同じ条件である。つまり、サンプルA4では元素MであるTiが全てAlサイトに置換され、サンプルA5では元素MであるTiが全てMnサイトに置換されている。この場合、Tiが全てAlサイトに置換されたサンプルA4では、高い飽和磁化を確保しつつ、メタ磁性転移磁場が大きく低下した。また、Tiが全てMnサイトに置換されたサンプルA5では、メタ磁性転移磁場が非常に低下したが、飽和磁化の値も低下した。
サンプルA7〜A96は、元素MをLi、Be、B、C、Na、Mg、K、Sc、V、Cr、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Ba、Hf、Ta、W、Re、Osのいずれかとし、Mnサイト及びAlサイトへの置換比率を0:100、100:0、60:40、40:60のいずれかとした他は、実施例1と同じ条件である。上記の元素Mのうち、Alサイトに置換されやすいBe、B、C、Mg、Cu、Zn、Ba、Wについては、Mnサイト及びAlサイトへの置換比率を0:100、100:0、40:60のいずれかとし、Mnサイトに置換されやすいLi、Na、K、Sc、Ti、V、Cr、Fe、Co、Ni、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Hf、Ta、Re、Osについては、Mnサイト及びAlサイトへの置換比率を0:100、100:0、60:40のいずれかとした。
その結果、元素MがTiである場合と同様の傾向が見られた。つまり、元素Mが全てAlサイトに置換されたサンプルでは飽和磁化が高く、元素Mが全てMnサイトに置換されたサンプルではメタ磁性転移磁場が大きく低下した。また、実際に元素Mによって置換した場合を想定したサンプル、つまり、Mnサイト及びAlサイトへの置換比率が40:60又は60:40のサンプルは、飽和磁化については、元素Mが全てAlサイトに置換されたサンプルと、元素Mが全てMnサイトに置換されたサンプルの間の値が得られ、メタ磁性転移磁場については、元素Mが全てAlサイトに置換されたサンプルと同等の値が得られた。
サンプルA97〜A99は、yの値(元素Mの置換量)を0.05、0.12、0.15とした他は、サンプルA16と同じ条件である。その結果、yの値が0.05又は0.10の場合はメタ磁性を示したが、yの値が0.12又は0.15の場合は強磁性を示した。
サンプルA100〜A102は、yの値(元素Mの置換量)を0.05、0.12、0.15とした他は、サンプルA32と同じ条件である。その結果、yの値が0.05、0.10又は0.12の場合はメタ磁性を示したが、yの値が0.15の場合は強磁性を示した。
サンプルA103〜A105は、yの値(元素Mの置換量)を0.05、0.12、0.15とした他は、サンプルA65と同じ条件である。その結果、yの値が0.05、0.10又は0.12の場合はメタ磁性を示したが、yの値が0.15の場合は強磁性を示した。
サンプルA106〜A108は、yの値(元素Mの置換量)を0.05、0.12、0.15とした他は、サンプルA68と同じ条件である。その結果、yの値が0.05、0.10又は0.12の場合はメタ磁性を示したが、yの値が0.15の場合は強磁性を示した。
サンプルA109〜A111は、yの値(元素Mの置換量)を0.05、0.12、0.15とした他は、サンプルA86と同じ条件である。その結果、yの値が0.05、0.10又は0.12の場合はメタ磁性を示したが、yの値が0.15の場合は強磁性を示した。
サンプルA112〜A114は、yの値(元素Mの置換量)を0.05、0.12、0.15とした他は、サンプルA88と同じ条件である。その結果、yの値が0.05又は0.10の場合はメタ磁性を示したが、yの値が0.12又は0.15の場合は強磁性を示した。
1 密閉容器
2 アルミナ坩堝
3 溶融塩
4 電気炉
5 陰極
6 陽極
7 定電流電源装置
8 攪拌機
9 ガス経路
10 リアクトル
11 磁心
12 コイル

Claims (7)

  1. メタ磁性を有し、B、C、典型金属元素(Alを除く)及び遷移金属元素(Mnを除く)のいずれかを含むことを特徴とするMnAl合金。
  2. τ−MnAl相を含む結晶粒子を有し、
    前記τ−MnAl相の組成式をMnAl1−x−yで表した場合、Mが、Li、Be、B、C、Na、Mg、K、Sc、Ti、V、Cr、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Ba、Hf、Ta、W、Re、Osからなる群から選択される1種以上の元素であり、
    xは、0.48≦x<0.55を満たし、
    yは、0<y≦0.12を満たすことを特徴とする請求項1に記載のMnAl合金。
  3. 前記組成式において、MがAlサイトに置換されていることを特徴とする請求項2に記載のMnAl合金。
  4. 前記組成式におけるMが、Be、B、C、Mg、Cu、Zn、Ba、Wからなる群から選択される1種以上の元素であり、Mの60%以上がAlサイトに存在することを特徴とする請求項3に記載のMnAl合金。
  5. 前記組成式において、MがMnサイトに置換されていることを特徴とする請求項2に記載のMnAl合金。
  6. 前記組成式におけるMが、Li、Na、K、Sc、Ti、V、Cr、Fe、Co、Ni、Rb、Sr、Y、Zr、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Hf、Ta、Re、Osからなる群から選択される1種以上の元素であり、Mの60%以上がMnサイトに存在することを特徴とする、請求項5に記載のMnAl合金。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のMnAl合金を含む磁心。
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