JP2020007195A - レンズ加熱装置及びレンズ加熱処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズを加熱した場合にレンズの形状不良の発生を抑制することができるレンズ加熱装置及びレンズ加熱処理方法を提供する。【解決手段】レンズアニール装置10は、台座部30と、加熱部40と、カバー部材50とを有する。台座部30は、収容室24の内側に設けられレンズ12が載せられる。加熱部40は、収容室24の内側の気体を加熱する。カバー部材50は、金属製で、収容室24の空間部25を、内側空間部25Aと外側空間部25Bとに仕切る。また、カバー部材50は、中空且つ光軸方向から見た場合に光軸対称に形成され、光軸Kを中心軸Gとして収容室24内に配置されている。光軸方向と直交する直交方向におけるレンズ12からカバー部材50までの長さL20は、光軸方向におけるレンズ12からカバー部材50までの長さL21よりも短くされている。加熱部40は、直交方向からカバー部材50を加熱する。【選択図】図2

Description

本開示は、レンズ加熱装置及びレンズ加熱処理方法に関する。
特許文献1のアニール処理装置は、加熱部を有する熱処理炉と、熱処理炉内に設けられ光学素子を収容する炉内容器と、炉内容器内に乾燥ガスを供給する乾燥ガス供給部と、循環路を形成する仕切り板と、炉内雰囲気ガスを強制的に循環させる撹拌翼と、を有する。
特開2011−63485号公報
特許文献1の構成では、撹拌翼が炉内容器に対して幅方向の一方側に配置されているので、炉内容器の一方側と他方側とで炉内雰囲気ガスの循環状態が異なり、炉内容器の温度上昇が一方側と他方側とで異なる。また、炉内容器の形状が規定されていないため、炉内容器が中心軸に対して非対称形状の場合には、炉内容器の温度上昇率が各部で異なることになる。
炉内容器の温度上昇が異なる場合には、炉内容器に収容されたレンズの温度上昇もレンズの各部で異なることになるので、レンズの膨張状態が各部で異なることになる。そして、レンズの膨張状態が各部で異なることで、レンズの光軸に対してレンズの形状が非対称になる形状不良が生じる可能性がある。つまり、特許文献1の構成において、レンズを加熱した場合にレンズの形状不良の発生を抑制するには、改善の余地がある。
本開示は、上記事実を考慮して、レンズを加熱した場合にレンズの形状不良の発生を抑制することができるレンズ加熱装置及びレンズ加熱処理方法を提供することを目的とする。
本開示の第1態様に係るレンズ加熱装置は、収容室の内側に設けられレンズが光軸方向を載置方向として載せられた台座部と、収容室の内側の気体を加熱する加熱部と、収容室の内側の空間部をレンズ及び台座部が配置された内側空間部と加熱部が配置された外側空間部とに仕切る金属製の仕切部材と、を有し、仕切部材は、中空且つ光軸方向から見た場合に光軸対称に形成され、レンズの光軸を中心軸として収容室内に配置され、光軸方向と直交する直交方向におけるレンズから仕切部材までの長さが、光軸方向におけるレンズから仕切部材までの長さよりも短くされ、加熱部が直交方向から仕切部材を加熱する。
本開示の第2態様に係るレンズ加熱装置の台座部には、レンズと接触されることで、光軸と中心軸とが一致する位置にレンズを位置決めさせる位置決め部が設けられていてもよい。
本開示の第3態様に係るレンズ加熱装置の位置決め部は、レンズの有効径範囲の外側で且つ有効径範囲の内側の曲面と連続する被位置決め部と接触されてもよい。
本開示の第4態様に係るレンズ加熱装置のレンズは、光軸方向に突出された光学面を有し、レンズの径方向において、光軸から台座部の外周までの長さは、光軸から光学面の外周までの長さよりも長くてもよい。
本開示の第5態様に係るレンズ加熱装置の台座部は、直交方向から見た場合に光軸対称に形成され、常温において仕切部材と直交方向に接触する接触部と、接触部から光軸方向に直立されレンズを支持する支持部と、を有してもよい。
本開示の第6態様に係るレンズ加熱装置の光軸方向における接触部の厚さに相当する第1長さは、直交方向における仕切部材の厚さに相当する第2長さよりも長く、且つ光軸方向における支持部の高さに相当する第3長さよりも短くてもよい。
本開示の第7態様に係るレンズ加熱装置の仕切部材の熱膨張率は、接触部の熱膨張率よりも大きくてもよい。
本開示の第8態様に係るレンズ加熱装置のレンズの熱伝導率は、台座部の熱伝導率よりも大きくされ、仕切部材の熱伝導率は、台座部の熱伝導率よりも大きくてもよい。
本開示の第9態様に係るレンズ加熱装置の収容室は、中心軸の軸方向から見た場合に四角形状に配置された4つの側壁に囲まれ、中心軸は、直交方向のうち一方向に対向する2つの側壁からの距離が等しくなる位置で、且つ一方向と直交する他の方向に対向する2つの側壁からの距離が等しくなる位置に配置されていてもよい。
本開示の第10態様に係るレンズ加熱装置の加熱部は、一方向の一方側と他方側とに配置され且つ光軸に対して対称に配置された複数のヒータを有していてもよい。
本開示の第11態様に係るレンズ加熱処理方法は、光軸を囲む側面を有するレンズを収容室の内側に設けられた台座部に光軸方向に沿って載せる工程と、光軸に対して対称に形成された仕切部材を用いて、収容室の内側の空間部を、レンズ及び台座部が配置された内側空間部と、加熱部が配置された外側空間部とに仕切る工程と、レンズを覆った仕切部材を、光軸方向と直交する直交方向に加熱部が加熱することで、側面を加熱する工程と、を有する。
本開示によれば、レンズを加熱した場合にレンズの形状不良の発生を抑制することができるレンズ加熱装置及びレンズ加熱処理方法を提供することができる。
第1実施形態に係るレンズアニール装置の構成図である。 第1実施形態に係るレンズアニール装置内部の各部材の配置状態を示す説明図である。 第1実施形態に係るレンズの縦断面図(図3Bの3A−3A線断面図)である。 第1実施形態に係るレンズを光軸方向の光の入射側から見た底面図である。 第1実施形態に係る台座部の縦断面図である。 第1実施形態に係る台座部の平面図である。 第1実施形態に係る台座部にレンズが載せられた状態を示す説明図である。 第1実施形態に係るカバー部材の縦断面図である。 第1実施形態に係るカバー部材の平面図である。 第1実施形態に係るカバー部材の横断面図である。 第1実施形態に係るレンズアニール装置内部の各部材の配置状態を示す説明図である。 第1実施形態に係る台座部にレンズが載せられた状態を示す説明図である。 第1実施形態に係る台座部及びレンズがカバー部材で覆われた状態を示す説明図である。 第1実施形態に係るレンズアニール装置においてレンズが加熱される状態を示す説明図である。 第2実施形態に係るレンズアニール装置の構成図である。 変形例に係る台座部にレンズが載せられた状態を示す説明図である。 第1実施形態に係るレンズアニール装置において底板の厚さと筒体の高さの比率を変えた場合のレンズの外形ランクとカバー部材の不具合の有無を評価した結果を示す表である。
以下、本開示に係るレンズ加熱装置及びレンズ加熱処理方法の一例について説明する。
[第1実施形態]
図1には、第1実施形態のレンズ加熱装置の一例としてのレンズアニール装置10が示されている。レンズアニール装置10は、後述するレンズ12をアニールする装置である。アニールとは、レンズ12を加熱することで、レンズ12の残留応力を取り除き、均一な屈折分布を得ることを意味する。
〔レンズ〕
図3Aに示すレンズ12は、一例として、遮光膜を設ける前であり且つレンズアニール装置10(図1参照)においてアニールされる前の状態で示されている。レンズ12は、一例として、ガラス製のメニスカスレンズとして構成されている。レンズ12の熱膨張率としての線膨張係数は、9×10−6/Kである。レンズ12の熱伝導率は、1W/m・Kである。また、レンズ12は、一例として、光学中心Cを有する円形のレンズとされている。
レンズ12における光の入射側の面を第1光学面14と称する。第1光学面14は、レンズ12の光軸Kが延びる方向(光軸方向であり、以後K方向と称する)において、光の入射側に突出された光学面の一例である。また、レンズ12における光の出射側の面を第2光学面15と称する。レンズ12において、光学中心Cは、光の入射側の第1光学面14及び光の出射側の第2光学面15について、それぞれの曲率中心を結ぶ線(光軸Kに相当する線)と、レンズ12の厚み方向の中点を結ぶ線とが交わる点として定義される。さらに、レンズ12は、光軸Kを囲む側面の一例としての外周面19を有する。
本実施形態では、一例として、第1光学面14側が、レンズアニール装置10(図1参照)において位置決めされる被位置決め側として設定されている。また、K方向と直交する直交方向をD方向と称する。D方向は、レンズ12の径方向である。さらに、レンズ12の光軸K周りの周方向をR方向(図3B参照)と称する。
図3Bには、レンズ12の底面図(第1光学面14をK方向から見た図)が示されている。第1光学面14は、光学中心CからD方向の外側に向けて、精密転写範囲SAと、非精密転写範囲SBとに区分される。精密転写範囲SAは、第1光学面14のうち、設計値に対して許容される誤差内となる面形状(面精度)を有する範囲である。換言すると、精密転写範囲SAは、レンズ12を形成する型の形状が、レンズ12に精度良く再現される範囲である。
非精密転写範囲SBは、第1光学面14のうち、精密転写範囲SAよりもD方向の外側に位置する範囲であり、且つ設計値に対して許容される誤差を超えた面形状(面精度)を有する範囲である。第1光学面14において、非精密転写範囲SBに対応する部位を外周部16と称する。また、第1光学面14において、外周部16を構成する面を曲面14Cと称する。
精密転写範囲SAは、光学中心Cを含む有効径範囲SA1と、光学中心Cを含まない非有効径範囲SA2とに区分される。有効径範囲SA1は、光束が通過する最大径の範囲である。第1光学面14において、有効径範囲SA1に対応する部位を光学部17と称する。また、第1光学面14において、光学部17を構成する面を曲面14Aと称する。
非有効径範囲SA2は、精密転写範囲SA内において、有効径範囲SA1よりもD方向の外側に位置する範囲である。第1光学面14において、非有効径範囲SA2に対応する部位を被位置決め部18と称する。被位置決め部18は、後述する上端部35(図4A参照)に載せられる部位である。また、第1光学面14において、被位置決め部18を構成する面を曲面14Bと称する。曲面14Bは、曲面14Aと連続している。曲面14Bが曲面14Aと連続する状態とは、曲面14Bの曲率と曲面14Aの曲率との差が、曲面14Bの曲率と曲面14Cの曲率との差よりも小さくされ、且つ目視で曲率の変化部分が段差として視認されない状態を意味する。まとめると、被位置決め部18は、レンズ12の有効径範囲SA1の外側で且つ有効径範囲SA1の内側の曲面14Aと連続する曲面14Bを有する。
本実施形態では、一例として、曲面14Bの曲率と曲面14Cの曲率との差が大きいために、精密転写範囲SAと非精密転写範囲SBとの境界が小さな段差として視認される。なお、図3Bにおいて、有効径範囲SA1と非有効径範囲SA2との境界を表す円E1は、仮想円であり、実際には視認されない。また、図3Bにおいて、非有効径範囲SA2と非精密転写範囲SBとの境界を表す円E2は、仮想円であり、実際には視認されない。円E2は、実際には円形の線ではなく、幅を持った円環状の段差として視認される。
K方向から見た場合の有効径範囲SA1の平均直径に相当する長さをLa(単位mm)とする。また、K方向から見た場合の非有効径範囲SA2の平均外径に相当する長さをLb(単位mm)とする。さらに、レンズ12の平均直径に相当する長さをLc(単位mm)とする。La<Lb<Lcとなる。
〔レンズアニール装置〕
次に、レンズアニール装置10について説明する。
図1に示すレンズアニール装置10は、一例として、収容室24を構成する本体部20と、台座部30と、加熱部40と、仕切部材の一例としてのカバー部材50とを有する。以後の説明では、矢印Zで示す方向を装置高さ方向、矢印Xで示す方向を装置幅方向とする。装置高さ方向と装置幅方向とは直交する。また、装置高さ方向及び装置幅方向のそれぞれに直交する方向(Yで示す)を装置奥行き方向とする。
レンズアニール装置10を正面視して、装置幅方向、装置奥行き方向、装置高さ方向、をX方向、Y方向、Z方向と記載する。X方向、Y方向、Z方向のそれぞれ一方側と他方側を区別する必要がある場合は、レンズアニール装置10を正面視(Y方向視)して、上側をZ側、下側を−Z側、右側をX側、左側を−X側、奥側をY側、前側を−Y側と記載する。なお、収容室24内にレンズ12が配置された状態では、既述のK方向とZ方向とがほぼ平行に揃えられている。
<本体部>
本体部20は、一例として、収容室24を構成する筐体22と、収容室24を開放及び閉塞する蓋部材23とを有する。本体部20の全体は、一例として、中空の直方体状に形成されている。また、本体部20は、図示しない設置台の上に載せられている。
(筐体)
筐体22は、底壁22A、左側壁22B、右側壁22C、後側壁22D及び上壁22Eを有する。底壁22A及び上壁22Eは、一例として、X方向を長手方向としY方向を短手方向とする矩形の板状に形成されている。また、底壁22A及び上壁22Eは、同じ大きさとされ、Z方向を厚さ方向として間隔をあけて配置されている。左側壁22B、右側壁22C及び後側壁22Dは、底壁22Aの外周部からZ方向に直立されており、それぞれ底壁22Aと上壁22EとをZ方向に繋いでいる。底壁22A、左側壁22B、右側壁22C、後側壁22D及び上壁22Eによって、収容室24が形成(構成)されている。換言すると、収容室24の内側には、−Y側に向けて開口された空間部25が形成されている。
(蓋部材)
蓋部材23は、筐体22の−Y側の開口全体を覆う大きさ及び形状を有する。また、蓋部材23は、左側壁22Bの−Y側端部に、Z方向を軸方向とする図示しない蝶番を用いて設けられている。つまり、蝶番の軸周りに蓋部材23の右端部を−Y側に回転移動させることで、収容室24が開放される。また、蓋部材23の右端部をY側に回転移動させることで、収容室24が閉塞される。蓋部材23は、収容室24を囲む4つの側壁の1つを構成している。なお、蓋部材23を移動させる構造は、観音開き構造、スライド構造などの他の構造であってもよい。
(収容室)
収容室24のX方向の長さをL1(単位mm)とし、Y方向の長さをL2(単位mm)とし、Z方向の長さ(高さ)をL3(単位mm)とする。長さL1、L2、L3は、一例として、L3<L2<L1となっている。収容室24における底壁22Aの上面において、−X側且つ−Y側の端点を基準点Aと称する。基準点Aの座標(X、Y、Z)は、A(0、0、0)である。また、収容室24内の中央に位置する点を中央点Bと称する。中央点Bの座標は、長さL1、長さL2及び長さL3を用いて表すと、B((L1)/2、(L2)/2、(L3)/2)となる。
<台座部>
台座部30は、収容室24の内側で且つ底壁22A上に設けられている。台座部30には、レンズ12が、K方向を載置方向として載せられる。台座部30は、一例として、セラミクス製(例えば、ネオアーク(登録商標):ニチアス株式会社製)とされている。台座部30の熱膨張率としての線膨張係数は、5.6×10−6/Kである。台座部30の熱伝導率は、0.6W/m・Kである。なお、レンズ12の熱伝導率は、台座部30の熱伝導率よりも大きい。
図4Aに示す台座部30は、接触部の一例としての底板32と、底板32からK方向に直立された支持部の一例としての筒体34とを有する。
(底板)
図4Bに示す底板32は、円板状に形成されている。さらに、底板32は、底壁22A(図1参照)の上面にZ方向を厚さ方向として固定されている。具体的には、底板32の外形は、Z方向から見た場合に、点OAを中心とする円形とされている。また、底板32の外形の真円度は、一例として、20μm以下とされている。真円度とは、円形形体を二つの同心の幾何学的円で挟んだ場合に、同心二円の間隔が最小となる場合の二円の半径の差によって表される(JIS B 0621)。換言すると、底板32は、光軸Kに対して光軸対称に形成されている。
本実施形態において、光軸対称とは、D方向から部材を見た場合に、光軸Kを対称軸とする線対称に形成されていることを意味する。また、線対称な構成とは、光軸Kを中心として折り返した場合に一致する構成に限らず、光軸Kを中心として折り返した場合に、製造において許容される誤差分のずれが生じる構成も含む。なお、中心OAは、底壁22A(図1参照)のX−Y面内での中心とZ方向に重なる位置に配置されている。
底板32をZ方向から見た場合の直径に相当する長さをL4(単位mm)とする。長さL4は、既述の長さL1又は長さL2(図1参照)よりも短い。また、長さL4の大きさは、常温(15℃以上25℃以下の温度)において、後述するカバー部材50の内周面53(図1参照)と、底板32の外周面33とが、D方向に接触する大きさとされている。底板32のZ方向(K方向)の厚さに相当する長さをL5mm(図4A参照)とする。長さL5は、第1長さの一例である。また、一例として、L5=6mmとされている。
(筒体)
図4Aに示す筒体34は、Z方向(K方向)を中心軸方向とする円筒体とされている。また、筒体34は、光軸Kに対して光軸対称に形成されている。筒体34の中心軸は、中心OA(図4B参照)を通っている。
Z方向において、底板32の上面32Aから筒体34の上端面35AまでのZ方向の高さに相当する長さをL6(単位mm)とする。長さL6は、第3長さの一例である。また、長さL6は、長さL3(図1参照)よりも短い。一例として、L6=20mmとされている。換言すると、既述の長さL5は、一例として、長さL6の1/3よりも短くされている。なお、筒体34において、Z方向の上端部35は、位置決め部の一例である。換言すると、台座部30には、上端部35が設けられている。筒体34は、レンズ12を位置決めし且つ支持する。
筒体34のD方向の内径(直径)に相当する長さをL7(単位mm)とし、筒体34のD方向の外径(直径)に相当する長さをL8(単位mm)とする。長さL8は、長さL4(図4B参照)よりも短い。筒体34のD方向の厚さに相当する長さL9は、L9=(L8−L7)/2となる。
(上端部)
図5に示す上端部35は、一例として、D方向の中央部分を構成する上端面35Aと、上端面35Aに対してD方向の内側端に形成された接触面35Bと、上端面35Aに対してD方向の外側端に形成された外側端面35Cとを有する。上端面35Aは、Z方向(K方向)から見た場合に円環状に形成されている。また、上端面35Aは、X−Y面に沿った平面とされている。外側端面35Cは、曲面状に形成されている。
接触面35Bは、筒体34の形成後に上端且つ内側端の部分がR面取り加工されることで、曲面状に形成されている。接触面35Bの形状(曲率)は、レンズ12の被位置決め部18と接触面35Bとが接触された場合に、筒体34の中心軸と光軸K(図4A参照)とが一致され、且つD方向における筒体34に対するレンズ12の位置ずれが規制される形状とされている。つまり、上端部35は、接触面35Bと被位置決め部18とがZ方向に接触されることで、光軸Kと、後述するカバー部材50の中心軸G(図6参照)とが一致する位置にレンズ12を位置決めさせる。なお、一致する位置とは、光軸Kの全体と中心軸Gの全体とが重なる位置だけでなく、光軸Kと中心軸Gとが、許容される誤差の範囲内でD方向にずれた状態となる位置も含んでいる。
D方向において、光軸Kから筒体34の外周までの長さL11は、既述の長さL8(図4A参照)を用いて表すと、L11=(L8)/2となる。また、レンズ12が上端部35に位置決めされた状態で、光軸Kから第1光学面14の外周までの長さL10は、既述の長さLc(図3B参照)を用いて表すと、L10=(Lc)/2となる。長さL11は、長さL10よりも長い。
<加熱部>
図2に示す加熱部40は、一例として、操作パネル42と、複数組のヒータ44及びリフレクタ46と、温度センサ48とを有する。操作パネル42は、筐体22に設けられたタッチパネルと電子回路とで構成されている。操作パネル42では、収容室24内の加熱目標温度及び加熱時間を含む加熱プログラムの設定、ヒータ44の加熱動作の開始及び停止が操作される。本実施形態では、収容室24内の温度が加熱目標温度に到達した後に、ヒータ44の出力は低下されるが、継続して加熱が行われる。換言すると、加熱目標温度に到達した後は、ヒータ44は停止されずに、収容室24内の温度が徐々に低下される構成となっている。
ヒータ44は、一例として、Y方向に長尺とされた棒状に形成され且つ赤外線を放射するハロゲンヒータで構成されている。リフレクタ46は、Y方向に長尺とされ且つX−Z断面がC字状に形成された部材で構成されており、ヒータ44の赤外線を中央点B側に向けて反射させる。
複数組のヒータ44及びリフレクタ46は、収容室24内において、左側壁22Bに対する+X側と右側壁22Cに対する−X側とに配置され、且つZ方向に間隔をあけて配置されている。換言すると、複数のヒータ44は、Y方向から見た場合に、光軸Kに対して対称に配置されている。そして、複数のヒータ44は、K方向と直交する直交方向のうちの1つであるX方向から、後述するカバー部材50を加熱する構成とされている。なお、ヒータ44及びリフレクタ46は、一例として、後側壁22D及び蓋部材23(図1参照)には設けられていない。
温度センサ48は、一例として、収容室24内の中央上部に配置されている。操作パネル42の電子回路では、温度センサ48を用いて測定された温度データと設定済の温度との差に応じて、ヒータ44の出力が制御される。そして、加熱部40では、収容室24の内側の気体(空気)が加熱される。
<カバー部材>
カバー部材50は、収容室24の内側の空間部25を、レンズ12及び台座部30が配置された内側空間部25Aと、加熱部40が配置された外側空間部25Bとに仕切っている。また、カバー部材50は、金属製の一例として、SUS製(ステンレス鋼製)とされている。カバー部材50の熱膨張率としての線膨張係数は、17×10−6/Kである。また、カバー部材50の線膨張係数は、台座部30(底板32)の線膨張係数よりも大きい。カバー部材50の熱伝導率は、15W/m・Kである。つまり、カバー部材50の熱膨張率は、底板32(台座部30)の熱膨張率よりも大きい。また、カバー部材50の熱伝導率は、台座部30の熱伝導率よりも大きい。
図6に示すカバー部材50は、円筒状の側壁52と、側壁52のZ側端部を覆う上壁54とを有する。つまり、カバー部材50は、中空とされ且つ−Z側に開口されている。さらに、カバー部材50は、一例として、Z方向(K方向)及びD方向から見た場合に光軸対称に形成されている。光軸対称については、既述の通りであるため、説明を省略する。
(側壁)
図6及び図7Bに示す側壁52は、Z方向を中心軸方向とする円筒体とされている。また、側壁52は、光軸対称に形成されている。ここで、カバー部材50の中心軸をGとする。中心軸Gは、Z方向に沿った直線で表され、台座部30の中心OA(図4B参照)を通っている。
側壁52のD方向の内径(直径)に相当する長さをL12(単位mm)とし、側壁52のD方向の外径(直径)に相当する長さをL13(単位mm)とする。側壁52のD方向の厚さに相当する長さL14(単位mm)は、L14=(L13−L12)/2となる。長さL14は、第2長さの一例である。ここで、既述の長さL5(図4A参照)は、長さL14よりも長く、長さL6(図4A参照)よりも短い。また、長さL12の大きさは、長さL4(図4B参照)とほぼ同じ大きさとされており、常温において、底板32(図2参照)の外周面33と側壁52の内周面53とがD方向に接触する大きさとされている。
(上壁)
図7Aに示す上壁54は、円板状に形成されている。上壁54をZ方向から見た場合のD方向の外径に相当する長さをL15(単位mm)とする。長さL15は、側壁52の長さL13(図7B参照)と同じとされている。また、上壁54は、側壁52の上面にZ方向を厚さ方向として固定されている。具体的には、上壁54の外形は、Z方向から見た場合に、点OBを中心とする円形とされている。また、上壁54の外形の真円度は、一例として、20μm以下とされている。換言すると、上壁54は、光軸Kに対して光軸対称に形成されている。上壁54の中心OBは、Z方向から見た場合に、底板32の中心OA(図4B参照)と重なっている。
<各部材の配置>
図8に示すレンズアニール装置10において、中心軸G及び光軸Kは、左側壁22B及び右側壁22Cからのそれぞれの距離が等しくなる位置に配置されている。具体的には、X方向において、光軸Kと左側壁22Bとの距離L16(単位mm)は、光軸Kと右側壁22Cとの距離L17(単位mm)と等しくされ、L16=L17=(L1)/2とされている。光軸Kは、Y方向に対向する蓋部材23及び後側壁22Dからの距離が等しくなる位置に配置されている。具体的には、Y方向において、光軸Kと蓋部材23との距離L18(単位mm)は、光軸Kと後側壁22Dとの距離L19(単位mm)と等しくされ、L18=L19=(L2)/2とされている。なお、Y方向は、D方向のうちX方向と直交する他の方向の一例である。
図2に示すカバー部材50は、レンズ12の光軸Kを中心軸として、収容室24内に配置されている。そして、D方向におけるレンズ12の外周面19からカバー部材50の内周面53までの長さL20(単位mm)は、K方向における第2光学面15の上面から上壁54までの長さL21(単位mm)よりも短くされている。
〔作用〕
次に、第1実施形態のレンズアニール装置10及びレンズ加熱処理方法の作用について説明する。なお、以下の説明では、個別の図番の記載を省略する場合がある。
図3Aに示すレンズ12は、溶解されたガラスからプリフォームを作り、プリフォームを高温で軟化させ図示しない金型を用いてプレスした後、冷却することで形成される。形成されたレンズ12の外形データは、一例として、株式会社東京精密の真円度測定機(ロンコム65A)により測定されることで得られる。外形データは、レンズ12の真円度データ及び平均直径データを含む。また、レンズ12のK方向の形状データは、一例として、超高精度三次元測定機UA3P(パナソニックプロダクションエンジニアリング株式会社製)によって測定されることで得られる。
図9Aに示すレンズアニール装置10では、蓋部材23(図1参照)が開放されている。そして、既述の方法で形成されたレンズ12が、台座部30の上端部35に、Z方向(K方向)に沿って載せられる。レンズ12は、上端部35に載せられ、且つ接触面35Bと被位置決め部18(図5参照)とが接触されることで、光軸Kと中心軸G(図6参照)とが一致する位置に、位置決めされる。
次に、図9Bに示すレンズアニール装置10では、レンズ12がカバー部材50によってZ側から覆われる。内周面53のうち−Z側端部は、底板32の外周面33と接触される。内周面53と外周面33とが接触されることで、レンズ12に対して、カバー部材50の位置が決められる。また、レンズアニール装置10では、カバー部材50がレンズ12及び台座部30に対して位置決めされることで、空間部25が内側空間部25Aと外側空間部25Bとに仕切られる。なお、収容室24は、蓋部材23(図1参照)により閉じられる。
次に、図9Cに示すレンズアニール装置10では、複数組のヒータ44に通電されることで、加熱部40が加熱を開始する。カバー部材50は、加熱部40からの輻射熱によって加熱される。加熱されたカバー部材50は、光軸対称に形成されているため、カバー部材50の温度上昇の分布も光軸対称な分布となる。そして、光軸対称に加熱されたカバー部材50からの輻射熱によって、レンズ12が光軸対称に加熱される。
以上、説明した通り、レンズアニール装置10及び本開示のレンズ加熱処理方法では、空間部25が、カバー部材50によって、内側空間部25Aと外側空間部25Bとに仕切られている。空間部25が仕切られていることにより、加熱部40が空間部25の気体(空気)を加熱して、外側空間部25Bに気体の対流が生じることがあっても、内側空間部25Aは対流の影響を受け難くなる。また、加熱部40の輻射熱によってカバー部材50が加熱され、カバー部材50から輻射熱が放射されることで、内側空間部25Aが加熱される。カバー部材50は、光軸対称に形成されているので、カバー部材50からレンズ12の各部に対して、均等に輻射熱が与えられる。
レンズ12では、外周面19の方が、第1光学面14及び第2光学面15よりも外形の変化率(曲率)が小さい。換言すると、側壁52から外周面19までの距離の方が、上壁54から第1光学面14又は第2光学面15までの距離に比べて、ばらつきが小さい。ここで、レンズアニール装置10では、外周面19から側壁52までの長さL20が、第2光学面15から上壁54までの長さ21よりも短くされている。つまり、長さL20が長さL21よりも短くされていることで、加熱部40は、第2光学面15側よりも距離のばらつきが小さい外周面19側を主として加熱することになるので、レンズ12の外周面19が均等に加熱される。
レンズアニール装置10では、内側空間部25Aが対流の影響を受け難い作用、レンズ12に対して均等に輻射熱が与えられる作用、及びレンズ12の外周面19が均等に加熱される作用によって、レンズ12が光軸Kに対して均等に加熱されることになる。レンズ12が光軸Kに対して均等に加熱されることで、レンズ12の各部では、膨張状態が均等となり、且つ加熱に伴う内部歪の解消状態が均等となる。レンズ12の各部で膨張状態が均等となり且つ内部歪が均等に解消されることで、レンズ12の外形寸法の過大な部位及び過少な部位が少なくなる。つまり、レンズ12のR方向の外径差及びレンズ12の各部でのK方向の肉厚の差が大きくなる(レンズ12の光軸Kに対してレンズ12の形状が非対称になる)ことが抑制されるので、レンズ12の形状不良の発生を抑制することができる。
また、レンズアニール装置10では、上端部35の接触面35Bと被位置決め部18とがZ方向(K方向)に接触されることで、光軸Kとカバー部材50の中心軸Gとが一致する位置に、レンズ12が位置決めされる。つまり、台座部30にレンズ12を載せた場合に、レンズ12の位置がずれ難くなるので、上端部35が設けられていない構成に比べて、光軸Kと中心軸Gとの位置ずれを抑制することができる。
さらに、レンズアニール装置10では、上端部35が、被位置決め部18と接触される。ここで、被位置決め部18は、非有効径範囲SA2に対応する部位であり、面精度が高い部位である。被位置決め部18の面精度が高いことで、上端部35と被位置決め部18との接触により、光軸Kとカバー部材50の中心軸Gとを一致させ易くなるので、レンズ12を光軸対称に加熱させることができる。レンズ12を光軸対称に加熱させることで、レンズ12の外形寸法の過大な部位及び過少な部位が少なくなるので、レンズ12の形状不良の発生を抑制することができる。一方、レンズ12では、被位置決め部18が有効径範囲SA1外の部位であるので、上端部35と接触することで被位置決め部18が傷付くことがあっても、有効径範囲SA1内には傷がつかない。つまり、有効径範囲SA1内の傷の発生を抑制することができる。
加えて、レンズアニール装置10では、光軸Kから筒体34の外周までの長さL11が、光軸Kから第1光学面14の外周までの長さL10よりも長い。ここで、レンズ12の位置が僅かにD方向にずれることがあっても、レンズ12が筒体34によって支持されるので、レンズ12のX−Y面に対する傾きが抑制される。レンズ12の傾きが抑制されることで、加熱時のレンズ12の温度分布に偏りが生じ難くなるので、レンズ12を加熱した場合のレンズ12の形状不良の発生を抑制することができる。
また、レンズアニール装置10では、台座部30が底板32と筒体34とを有する。底板32は、常温においてカバー部材50と接触されることで、カバー部材50を位置決めする。つまり、台座部30は、レンズ12を支持するだけでなく、カバー部材50の位置決めも行うので、台座部30とは別部材を用いてカバー部材50を位置決めする構成に比べて、簡単な構成でカバー部材50の位置決めをすることができる。
さらに、レンズアニール装置10では、底板32の長さL5が、カバー部材50の長さL14よりも長い。つまり、底板32の厚さがカバー部材50の厚さよりも厚いことで、カバー部材50の温度上昇に比べて底板32の温度上昇が抑制される。加えて、長さL5は、筒体34の長さL6よりも短い。つまり、底板32が加熱されるような状態となった場合でも、底板32の厚さに相当する長さが筒体34の高さに相当する長さよりも短いことで、底板32から筒体34への熱の伝達が抑制される。まとめると、底板32の温度上昇が抑制され且つ底板32から筒体34への熱の伝達が抑制されることで、レンズ12が台座部30によって加熱され難くなる。換言すると、レンズ12が加熱された場合に、台座部30における熱伝導状態が、レンズ12の加熱状態に影響を与え難くなるので、レンズ12の形状不良の発生を抑制することができる。
また、レンズアニール装置10では、カバー部材50の熱膨張率が、底板32(台座部30)の熱膨張率よりも大きい。ここで、常温では、底板32とカバー部材50が接触している。しかし、加熱部40の加熱時間が長くなり、底板32及びカバー部材50が温度上昇した場合には、熱膨張率の大きいカバー部材50の方が、熱膨張率の小さい底板32よりも変形量が大きくなるので、カバー部材50が底板32から離れる場合がある。カバー部材50が底板32から離れることで、カバー部材50から底板32への熱伝導量が少なくなるので、台座部30からレンズ12に伝わる熱量を低減させることができる。
さらに、レンズアニール装置10では、レンズ12の熱伝導率が台座部30の熱伝導率よりも大きくされ、カバー部材50の熱伝導率が台座部30の熱伝導率よりも大きくされている。換言すると、台座部30は、レンズ12及びカバー部材50に比べて熱伝導され難くなっており、レンズ12への熱供給源にはなり難くなっているので、台座部30からレンズ12に伝わる熱量を低減させることができる。
また、レンズアニール装置10では、光軸K及びカバー部材50の中心軸Gが、左側壁22B及び右側壁22Cからの距離が等しくなる位置に配置されている。さらに、光軸K及び中心軸Gは、蓋部材23及び後側壁22Dからの距離が等しくなる位置に配置されている。換言すると、レンズ12及びカバー部材50が、収容室24内の中央部に配置され且つ均等に(光軸対称に)加熱されることで、レンズ12の外形寸法の過大な部位及び過少な部位が少なくなるので、レンズ12の形状不良の発生を抑制することができる。
さらに、レンズアニール装置10では、複数のヒータ44がX側と−X側とに配置され、且つ光軸Kに対して対称に配置されていることで、レンズ12の光軸Kに対するX側の部位と、光軸Kに対する−X側の部位とが、均等に加熱されることになる。レンズ12が均等に加熱されることで、レンズ12の外形寸法の過大な部位及び過少な部位が少なくなるので、レンズ12の形状不良の発生を抑制することができる。
比較例として、レンズ12が、Z側に向けて山型となる状態で上端部35の外周縁部と接触され且つ位置決めされた場合には、レンズ12が収縮した場合に、上端部35からレンズ12に作用する反力によって、レンズ12が欠ける可能性がある。
一方、本実施形態のレンズアニール装置10では、レンズ12が−Z側に向けて山型となる状態で、レンズ12の被位置決め部18が台座部30により位置決めされているので、レンズ12が収縮した場合に、上端部35からレンズ12へ反力が作用し難い。つまり、レンズ12が欠け難くなっている。
<台座部の評価>
図12には、底板32の長さL5(図4A参照)と、筒体34の長さL6(図4A参照)との比(L5/L6)を変えた場合における、レンズ12の外形ランク及びカバー部材50の不具合の評価結果が示されている。なお、L5/L6=1/6、1/5、1/4、1/3、1/2の5種類の台座部30を用いた。
外形ランクについては、既述の超高精度三次元測定機UA3Pによって測定されたレンズ12の形状の測定値と設計値との誤差(形状誤差)について、A、B、Cの3つのランクに分けた。具体的には、形状誤差について、0.5μm以内の場合をAランク、0.5μmよりも大きく且つ4μm以内の場合をBランク、4μmよりも大きい場合をCランクとした。
カバー部材50の不具合については、底板32に対してカバー部材50を接触させ難い(嵌め難い)場合、あるいは、底板32に対してカバー部材50がずれ易い場合の2つの場合を不具合有りとした。2つの場合以外の場合は、不具合無しとした。図12に示す評価結果から、L5/L6が1/5以上1/3以下の範囲において、評価ランクがAとなり、且つカバー部材50の不具合も無いことが分かった。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係るレンズ加熱装置及びレンズ加熱処理方法の一例について説明する。なお、第1実施形態と同一の構成については、第1実施形態と同一の符号を付して、構造及び作用の説明を省略する。また、第1実施形態と同様の製造方法については、説明を省略する。
図10には、第2実施形態のレンズ加熱装置の一例としてのレンズアニール装置60が示されている。レンズアニール装置60は、一例として、収容室74を構成する本体部70と、3つの台座部30と、加熱部80と、3つのカバー部材50と、2つの断熱部材92とを有する。
<本体部>
本体部70は、一例として、収容室74を構成する筐体72と、収容室74を開放及び閉塞する蓋部材73とを有する。本体部70の全体は、一例として、中空の直方体状に形成されている。また、本体部70は、図示しない設置台の上に載せられている。
(筐体)
筐体72は、底壁72A、左側壁72B、右側壁72C、後側壁72D及び上壁72Eを有する。底壁72A及び上壁72Eは、一例として、X方向を長手方向としY方向を短手方向とする矩形の板状に形成されている。また、底壁72A及び上壁72Eは、同じ大きさとされ、Z方向を厚さ方向としてZ方向に間隔をあけて配置されている。左側壁72B、右側壁72C及び後側壁72Dは、底壁72Aの外周部からZ方向に直立されており、それぞれ底壁72Aと上壁72EとをZ方向に繋いでいる。底壁72A、左側壁72B、右側壁72C、後側壁72D及び上壁72Eによって、収容室74が構成されている。換言すると、収容室74の内側には、−Y側に向けて開口された空間部75が形成されている。
(蓋部材)
蓋部材73は、筐体72の−Y側の開口全体を覆う大きさ及び形状を有する。また、蓋部材73は、左側壁72Bの−Y側端部に、Z方向を軸方向とする図示しない蝶番を用いて設けられている。つまり、蝶番の軸周りに蓋部材73の右端部を−Y側に回転移動させることで、収容室74が開放される。また、蓋部材73の右端部をY側に回転移動させることで、収容室74が閉塞される。蓋部材73は、収容室74を囲む4つの側壁の1つを構成している。なお、蓋部材73を移動させる構造は、観音開き構造、スライド構造などの他の構造であってもよい。
(収容室)
収容室74は、一例として、収容室24(図1参照)がZ方向にカバー部材50の高さの2倍に相当する高さ分だけ拡大された構成とされている。収容室74のX方向及びY方向の大きさは、一例として、収容室24のX方向及びY方向の大きさと同じとされている。
<加熱部>
加熱部80の基本構成は、加熱部40(図1参照)と同様であるが、ヒータ44及びリフレクタ46の組数が増えている点が、加熱部40とは異なっている。複数組のヒータ44及びリフレクタ46は、収容室74内において、左側壁72Bに対する+X側と、右側壁72Cに対する−X側とに配置され、且つZ方向に間隔をあけて配置されている。そして、加熱部80の複数のヒータ44は、X方向から、3つのカバー部材50に向けて加熱を行う構成とされている。
断熱部材92は、一例として、Z方向から見た場合に、カバー部材50の上壁54と同じ形状及び同じ大きさとされ、Z方向を厚さ方向とする円板状に形成されている。また、断熱部材92は、一例として、ジルコニアからなる部材で構成されている。断熱部材92の厚さは、一例として、底板32の厚さと同程度とされている。
1つの台座部30と1つのカバー部材50とを1組として、3組の台座部30及びカバー部材50は、2つの断熱部材92を介して、Z方向に3段に並べられている。具体的には、下段の台座部30には、下段のカバー部材50が位置決めされている。下段のカバー部材50の上壁54上には、下側の断熱部材92が固定されている。下側の断熱部材92には、中段の台座部30が固定されている。中段の台座部30には、中段のカバー部材50が位置決めされている。中段のカバー部材50の上壁54上には、上側の断熱部材92が固定されている。上側の断熱部材92には、上段の台座部30が固定されている。上段の台座部30には、上段のカバー部材50が位置決めされている。なお、3つの台座部30には、それぞれレンズ12が載せられ且つ位置決めされている。各部材の固定方法には、接着剤を用いた固定方法、締結部材を用いた締結方法などがある。
〔作用〕
次に、第2実施形態のレンズアニール装置60及びレンズ加熱処理方法の作用について説明する。
図10に示すレンズアニール装置60では、蓋部材73が開放されている。そして、既述の方法で形成されたレンズ12が、下段の台座部30の上端部35に、K方向に沿って載せられる。レンズ12は、上端部35に載せられることで位置決めされる。そして、レンズ12は、下段のカバー部材50によって覆われる。下段のカバー部材50は、下段の台座部30によって位置決めされる。
下段と同様の手順によって、中段の台座部30、レンズ12及び中段のカバー部材50と、上段の台座部30、レンズ12及び上段のカバー部材50とが、断熱部材92を介して配置される。収容室74内は、3つのカバー部材50によって、3つの内側空間部75Aと、1つの外側空間部75Bとに仕切られる。
レンズアニール装置60では、複数組のヒータ44に通電されることで、加熱部80が加熱を開始する。3つのカバー部材50は、加熱部80からの輻射熱によって加熱される。加熱された3つのカバー部材50は、光軸対称に形成されているため、3つのカバー部材50の温度上昇の分布も光軸対称となる。光軸対称に加熱されたそれぞれのカバー部材50からの輻射熱によって、それぞれのレンズ12が光軸対称に加熱される。なお、カバー部材50と台座部30との間には、断熱部材92が配置されているので、台座部30が、加熱されたカバー部材50によって加熱されるのを抑制することができる。
そして、レンズアニール装置60では、各内側空間部75Aが対流の影響を受け難い作用、各レンズ12に対して均等に輻射熱が与えられる作用、及び各レンズ12の外周面19が均等に加熱される作用によって、各レンズ12が光軸Kに対して均等に加熱される。各レンズ12が光軸Kに対して均等に加熱されることで、各レンズ12では、膨張状態が均等となり、且つ加熱に伴う内部歪の解消状態が均等となる。各レンズ12で膨張状態が均等となり且つ内部歪が均等に解消されることで、各レンズ12の外形寸法の過大な部位及び過少な部位が少なくなる。つまり、各レンズ12のR方向の外径差及びレンズ12の各部でのK方向の肉厚の差が大きくなることが抑制されるので、各レンズ12の形状不良の発生を抑制することができる。また、レンズアニール装置60では、複数(一例として3つ)のレンズ12を同じタイミングで加熱することができる。
なお、本開示は上記の実施形態に限定されない。
<変形例>
図11には、第1実施形態の上端部35(図5参照)に換えて、上端部95が設けられた台座部30及びレンズ12が示されている。上端部95は、位置決め部の一例である。
上端部95は、一例として、D方向の中央部分を構成する上端面95Aと、上端面95Aに対してD方向の内側端に形成された接触面95Bと、上端面95Aに対してD方向の外側端に形成された外側端面95Cとを有する。上端面95Aは、K方向から見た場合に円環状に形成されている。また、上端面95Aは、X−Y面に沿った平面とされている。外側端面95Cは、曲面状に形成されている。
接触面95Bは、筒体34の形成後に上端内周側の部分がC面取り加工されることで、平面状に形成されている。接触面95Bの形状(傾斜角度)は、レンズ12の被位置決め部18と接触面95Bとが接触された場合に、筒体34の中心軸と光軸Kとが一致され、且つD方向における筒体34に対するレンズ12の位置ずれが規制される形状とされている。つまり、上端部95は、接触面95Bと被位置決め部18とがZ方向(K方向)に接触されることで、光軸Kと中心軸G(図6参照)とが一致する位置にレンズ12を位置決めさせる。
上端部95を有する台座部30を用いたレンズアニール装置10においても、レンズ12が光軸Kに対して均等に加熱されることで、レンズ12の各部では、膨張状態が均等となり、且つ加熱に伴う内部歪の解消状態が均等となる。レンズ12の各部で膨張状態が均等となり且つ内部歪が均等に解消されることで、レンズ12の外形寸法の過大な部位及び過少な部位が少なくなる。つまり、レンズ12のR方向の外径差及びレンズ12の各部でのK方向の肉厚の差が大きくなることが抑制されるので、レンズ12の形状不良の発生を抑制することができる。
<他の変形例>
レンズアニール装置10は、台座部30にレンズ12の位置決めのための上端部35が設けられておらず、筒体34の上端面にレンズ12を載せる構成であってもよい。上端部35は、筒体34に形成された構成に限らず、筒体34とは別体とされ、筒体34に取付けられた構成であってもよい。また、レンズアニール装置10は、上端部35がレンズ12の外周部16と接触される構成であってもよい。
さらに、レンズアニール装置10は、光軸Kから筒体34の外周までの長さL11が、光軸Kから第1光学面14の外周までの長さL10よりも短くてもよい。加えて、レンズアニール装置10は、台座部30が底板32と筒体34とを有する構成に限らず、筒体34のみを有する構成であってもよい。底板32の厚さに相当する長さL5は、カバー部材50の厚さに相当する長さL14よりも短くてもよい。
また、レンズアニール装置10は、カバー部材50の熱膨張率が、底板32(台座部30)の熱膨張率以下の構成であってもよい。レンズ12の熱伝導率は、台座部30の熱伝導率以下であってもよい。カバー部材50の中心軸Gは、左側壁22B及び右側壁22Cからの距離が異なる位置、又は、蓋部材23及び後側壁22Dからの距離が異なる位置に配置されていてもよい。さらに、レンズアニール装置10は、加熱部40が光軸Kに対して非対称に配置された複数のヒータ44を有する構成であってもよい。
レンズアニール装置60は、1つの台座部30及び1つのカバー部材50を1組として、台座部30及びカバー部材50が3組の構成に限らず、2組又は4組以上の構成であってもよい。また、台座部30及びカバー部材50は、Z方向に複数組で並べられた構成に限らず、X方向(ヒータ44が対向する方向)に対して直交するY方向に複数組で並べられた構成であってもよい。
蓋部材23、73は、Y方向に開放及び閉止される構成に限らず、Z方向に開放及び閉止される構成であってもよい。
レンズ加熱装置は、レンズ12の内部歪を除くためにレンズ12を加熱する装置に限らず、例えば、レンズ12に形成された遮光層の内部歪を除くために加熱する装置であってもよい。
レンズ12は、光軸Kに対して対称な構成に限らず、光軸Kに対して非対称な形状とされていてもよい。
台座部30は、筒体34(中空の部材)に換えて、曲面状の窪みを有する中実の部材で構成されてもよい。また、台座部30は、セラミクス製に限らず、例えば、レンガ製であってもよい。底板32は、筒体34の下端に位置する構成に限らず、筒体34の下端及び上端を除く部位に位置する構成であってもよい。なお、ガラスの熱伝導率よりも低い熱伝導率を有し、且つSUSの熱膨張係数よりも低い熱膨張係数を有する材料であれば、レンガを含めて、台座部30の素材として用いることができる。
カバー部材50は、SUS製に限らず、銅製、アルミニウム製などの他の金属製であってもよい。
ヒータ44は、ハロゲンヒータに限らず、面状発熱体であってもよい。
10 レンズアニール装置(レンズ加熱装置の一例)、12 レンズ、14 第1光学面(光学面の一例)、14A 曲面、14B 曲面、14C 曲面、15 第2光学面、16 外周部、17 光学部、18 被位置決め部、19 外周面(側面の一例)、20 本体部、22 筐体、22A 底壁、22B 左側壁、22C 右側壁、22D 後側壁、22E 上壁、23 蓋部材、24 収容室、25 空間部、25A 内側空間部、25B 外側空間部、30 台座部、32 底板(接触部の一例)、32A 上面、33 外周面、34 筒体(支持部の一例)、34A 上面、35 上端部(位置決め部の一例)、35A 上端面、35B 接触面、35C 外側端面、40 加熱部、42 操作パネル、44 ヒータ、46 リフレクタ、48 温度センサ、50 カバー部材(仕切部材の一例)、52 側壁、53 内周面、54 上壁、60 レンズアニール装置(レンズ加熱装置の一例)、70 本体部、72 筐体、72A 底壁、72B 左側壁、72C 右側壁、72D 後側壁、72E 上壁、73 蓋部材、74 収容室、80 加熱部、92 断熱部材、95 上端部(位置決め部の一例)、95A 上端面、95B 接触面、95C 外側端面、A 基準点、B 中央点、C 光学中心、E1 円、E2 円、G 中心軸、K光軸、L1 長さ、L2 長さ、L3 長さ、L4 長さ、L5 長さ(第1長さの一例)、L6 長さ(第3長さの一例)、L7 長さ、L8 長さ、L9 長さ、L10 長さ、L11 長さ、L12 長さ、L13 長さ、L14 長さ(第2長さの一例)、L15 長さ、L16 距離、L17 距離、L18 距離、L19 距離、L20 長さ、L21 長さ、OA 中心、OB 中心、SA 精密転写範囲、SA1 有効径範囲、SA2 非有効径範囲、SB 非精密転写範囲

Claims (11)

  1. 収容室の内側に設けられレンズが光軸方向を載置方向として載せられた台座部と、
    前記収容室の内側の気体を加熱する加熱部と、
    前記収容室の内側の空間部を前記レンズ及び前記台座部が配置された内側空間部と前記加熱部が配置された外側空間部とに仕切る金属製の仕切部材と、
    を有し、
    前記仕切部材は、中空且つ前記光軸方向から見た場合に光軸対称に形成され、前記レンズの光軸を中心軸として前記収容室内に配置され、
    前記光軸方向と直交する直交方向における前記レンズから前記仕切部材までの長さが、前記光軸方向における前記レンズから前記仕切部材までの長さよりも短くされ、
    前記加熱部が前記直交方向から前記仕切部材を加熱するレンズ加熱装置。
  2. 前記台座部には、前記レンズと接触されることで、前記光軸と前記中心軸とが一致する位置に前記レンズを位置決めさせる位置決め部が設けられている請求項1に記載のレンズ加熱装置。
  3. 前記位置決め部は、前記レンズの有効径範囲の外側で且つ該有効径範囲の内側の曲面と連続する被位置決め部と接触される請求項2に記載のレンズ加熱装置。
  4. 前記レンズは、前記光軸方向に突出された光学面を有し、
    前記レンズの径方向において、前記光軸から前記台座部の外周までの長さは、前記光軸から前記光学面の外周までの長さよりも長い請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のレンズ加熱装置。
  5. 前記台座部は、
    前記直交方向から見た場合に光軸対称に形成され、常温において前記仕切部材と前記直交方向に接触する接触部と、
    前記接触部から前記光軸方向に直立され前記レンズを支持する支持部と、
    を有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレンズ加熱装置。
  6. 前記光軸方向における前記接触部の厚さに相当する第1長さは、前記直交方向における前記仕切部材の厚さに相当する第2長さよりも長く、且つ前記光軸方向における前記支持部の高さに相当する第3長さよりも短い請求項5に記載のレンズ加熱装置。
  7. 前記仕切部材の熱膨張率は、前記接触部の熱膨張率よりも大きい請求項5又は請求項6に記載のレンズ加熱装置。
  8. 前記レンズの熱伝導率は、前記台座部の熱伝導率よりも大きくされ、
    前記仕切部材の熱伝導率は、前記台座部の熱伝導率よりも大きい請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のレンズ加熱装置。
  9. 前記収容室は、前記中心軸の軸方向から見た場合に四角形状に配置された4つの側壁に囲まれ、
    前記中心軸は、前記直交方向のうち一方向に対向する2つの前記側壁からの距離が等しくなる位置で、且つ該一方向と直交する他の方向に対向する2つの前記側壁からの距離が等しくなる位置に配置されている請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のレンズ加熱装置。
  10. 前記加熱部は、前記一方向の一方側と他方側とに配置され且つ前記光軸に対して対称に配置された複数のヒータを有する請求項9に記載のレンズ加熱装置。
  11. 光軸を囲む側面を有するレンズを収容室の内側に設けられた台座部に光軸方向に沿って載せる工程と、
    前記光軸に対して対称に形成された仕切部材を用いて、前記収容室の内側の空間部を、前記レンズ及び前記台座部が配置された内側空間部と、加熱部が配置された外側空間部とに仕切る工程と、
    前記レンズを覆った前記仕切部材を、前記光軸方向と直交する直交方向に前記加熱部が加熱することで、前記側面を加熱する工程と、
    を有するレンズ加熱処理方法。
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