JP2020003824A - 長尺偏光フィルムの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】長手方向に対して45°±15°方向に均一な吸収軸を有する長尺偏光フィルムを提供すること。【解決手段】長尺基材と、長尺偏光膜とを有する長尺偏光フィルムであって、該長尺偏光膜の吸収軸の方向が、該長尺基材の長手方向に対して45°±15°であり、該長尺偏光膜の遅相軸の方向が、該長尺基材の長手方向に対して0°±10°又は90°±10°である長尺偏光フィルム。【選択図】 図1

Description

本発明は、長尺偏光フィルムの製造方法に関する。
液晶表示装置や有機EL表示装置等のフラットパネル表示装置にはその光学補償を目的として偏光フィルム等の光学フィルムが使用されている。昨今のフラットパネル表示装置は、その薄膜化が強く要求されており、それに伴い偏光フィルムもより薄型のものが求められている。例えば特許文献1には、重合性液晶化合物と、二色性色素とを含む組成物から形成された薄型の偏光フィルムが記載されている。さらに、偏光フィルムの長手方向に対して斜め方向に吸収軸を有する偏光フィルムが求められていた。
特表2007−510946号公報
偏光フィルムの長手方向に対して斜め方向に吸収軸を有する長尺偏光フィルムの工業的な製造は、煩雑な加工技術を要するものであり、新たな製造方法が求められていた。
本発明は以下の発明を含む。
[1]長尺基材上に、前記長尺基材の長手方向に対して45°±15°方向に吸収軸を有する長尺偏光膜を形成する工程を含む長尺偏光フィルムの製造方法。
[2]長尺基材に、配向規制力の方向が前記長尺基材の長手方向に対して45°±15°である長尺配向膜を形成する工程をさらに有し、前記長尺配向膜を形成する工程と前記長尺偏光膜を形成する工程とをこの順に行う[1]に記載の長尺偏光フィルムの製造方法。
[3]長尺配向膜は、第1乾燥膜から形成される[2]に記載の長尺偏光フィルムの製造方法。
[4]第1乾燥膜は、長尺基材上に配向膜形成用組成物を連続的に塗布して形成された第1塗布膜を乾燥させたものであり、
前記第1乾燥膜に、前記長尺基材の長手方向に対して45°±15°方向の偏光を照射して前記長尺配向膜を形成する[3]に記載の長尺偏光フィルムの製造方法。
[5]長尺偏光膜は、第2乾燥膜から形成される[1]〜[4]のいずれかに記載の長尺偏光フィルムの製造方法。
[6]第2乾燥膜は、長尺配向膜の上に二色性色素を含む偏光膜形成用組成物を連続的に塗布して形成される第2塗布膜を乾燥させたものであり、
前記第2乾燥膜を硬化し、前記長尺基材の長手方向に対して45°±15°方向に吸収軸を有する前記長尺偏光膜を形成する[5]に記載の長尺偏光フィルムの製造方法。
[7]長尺基材が、1/4波長板機能を有する長尺位相差フィルムである[1]〜[6]のいずれかに記載の長尺偏光フィルムの製造方法。
[8]長尺基材と、長尺偏光膜とを有する長尺偏光フィルムであって、
該長尺偏光膜の吸収軸の方向が、該長尺基材の長手方向に対して45°±15°である長尺偏光フィルム。
[9]長尺偏光膜の厚さが、5μm以下である[8]に記載の長尺偏光フィルム。
[10]長尺基材と長尺偏光膜との間に、さらに長尺配向膜を有する[8]又は[9]に記載の長尺偏光フィルム。
[11]長尺配向膜が長尺光配向膜である[10]に記載の長尺偏光フィルム。
[12]長尺偏光膜が、二色性色素を含む[8]〜[11]のいずれかに記載の長尺偏光フィルム。
[13]長尺偏光膜が、重合性液晶化合物の重合物を含む[8]〜[12]のいずれかに記載の長尺偏光フィルム。
[14]長尺偏光膜が、X線回折測定においてブラッグピークを示す[8]〜[13]のいずれかに記載の長尺偏光フィルム。
[15]長尺基材が1/4波長板機能を有する長尺位相差フィルムであって、
該長尺位相差フィルムの遅相軸が該長尺位相差フィルムの長手方向に対して0°±15°又は90°±15°である[8]〜[14]のいずれかに記載の長尺偏光フィルム。
[16]長尺位相差フィルムが、下記式(40)、(50)及び式(51)で表される光学特性を有する[15]に記載の長尺偏光フィルム。
100nm<Re(550)<160nm (40)
Re(450)/Re(550)≦1.00 (50)
1.00≦Re(650)/Re(550) (51)
(Re(450)、Re(550)、Re(650)はそれぞれ波長450nm、550nm、650nmの光に対する正面位相差値を表す。)
[17]可視光全域での楕円率が50%以上であり、且つ、波長550nmの光に対する楕円率が70%以上である[15]又は[16]に記載の長尺偏光フィルム。
[18]視感度補正偏光度(Py)が80%以上である[8]〜[17]のいずれかに記載の長尺偏光フィルム。
[19]視感度補正透過率(Ty)が35%以上である[8]〜[18]のいずれかに記載の長尺偏光フィルム。
[20][8]〜[19]のいずれかに記載の長尺偏光フィルムから長尺基材の長手方向に対して長辺が0°又は90°となる長方形の形態で切り出された偏光フィルム。
[21][20]記載の偏光フィルムを備える表示装置。
[22][8]〜[19]のいずれかに記載の長尺偏光フィルムを表示装置に連続的に貼合することで得られる長尺偏光フィルム付表示装置。
本発明によれば、長尺偏光フィルムの長手方向に対して45°±15°方向に吸収軸を有する長尺偏光フィルムを製造することができる。
長尺偏光フィルムの連続的製造方法(Roll to Roll形式)の要部を表す模式図である。 長尺光配向膜の配向規制力の方向D2と、長尺基材の長手方向D1との関係を表す模式図である。 長尺円偏光板の連続的製造方法の要部を示す模式図である。
<長尺基材>
長尺基材は、通常、樹脂基材である。
樹脂基材は、通常、透明樹脂基材である。透明樹脂基材とは、光、特に可視光を透過できる透光性を有する基材を意味し、透光性とは、波長380nm〜780nmにわたる光線に対しての透過率が80%以上となる特性をいう。
長尺基材は、好ましくは1/4波長板機能を有する長尺位相差フィルムである。より好ましくは式(40)で表される光学特性を有し、さらに好ましくは式(40−1)で表される光学特性を有する。
100nm<Re(550)<160nm (40)
130nm<Re(550)<150nm (40−1)
Re(550)は波長550nmの光に対する正面位相差値を表す。
さらに、長尺基材は、好ましくは、式(50)及び式(51)で表される光学特性を有する。Re(λ)は波長λnmの光に対する正面位相差値を表す。
Re(450)/Re(550)≦1.00 (50)
1.00≦Re(650)/Re(550) (51)
前記長尺位相差フィルムは、位相差を有さない長尺基材を延伸することによって得ることができる。長尺位相差フィルムの光学特性は延伸方法によって調節することができ、式(50)及び(51)で表される光学特性を有する長尺基材は、特定の構造を有する長尺基材を延伸することで得ることができる。
長尺位相差フィルムの遅相軸方向は延伸方法により異なり、一軸、二軸または斜め延伸等、その延伸方法に応じて遅相軸および光軸が決定される。長手方向に一軸延伸された長尺位相差フィルムは生産性が高く、汎用性に富むため好ましい。
長尺基材は、1/4波長板機能を有し、さらに遅相軸が長尺位相差フィルムの長手方向に対して0°±10°又は90°±10°であると好ましい。このような長尺基材を用いれば、円偏光板として機能する長尺偏光フィルムを容易に得ることができる。
長尺基材の正面位相差値は、その厚さによって調整することができる。正面位相差値は式(10)によって決定されることから、所望の正面位相差値(Re(λ))を得るためには、Δn(λ)と膜厚dを調整すればよい。すなわち、Δn(λ)と膜厚dを調整することで1/4波長板機能を有する長尺基材を得ることができる。
Re(λ)=d×Δn(λ) (10)
式中、Re(λ)は、波長λnmにおける正面位相差値を表し、dは膜厚を表し、Δn(λ)は波長λnmにおける複屈折率を表わす。複屈折率Δn(λ)は、正面位相差値を測定して、位相差層の厚みで除することで得られる。
長尺基材を構成する樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ノルボルネン系ポリマーなどのポリオレフィン;環状オレフィン系樹脂;ポリビニルアルコール;ポリエチレンテレフタレート;ポリメタクリル酸エステル;ポリアクリル酸エステル;トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロース及びセルロースアセテートプロピオネートなどのセルロースエステル;ポリエチレンナフタレート;ポリカーボネート;ポリスルホン;ポリエーテルスルホン;ポリエーテルケトン;ポリフェニレンスルフィド;及びポリフェニレンオキシド等が挙げられる。好ましくは、セルロースエステル、環状オレフィン系樹脂、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリエチレンテレフタレート、又はポリメタクリル酸エステルである。
セルロースエステルは、セルロースに含まれる水酸基の少なくとも一部が、エステル化されたものであり、市場から入手することができる。また、セルロースエステルを含む基材も市場から入手することができる。市販のセルロースエステルを含む基材としては、フジタック(登録商標)フィルム(富士写真フイルム(株))、KC8UX2M(コニカミノルタオプト(株))、KC8UY(コニカミノルタオプト(株))及び、KC4UY(コニカミノルタオプト(株))等が挙げられる。
環状オレフィン系樹脂とは、ノルボルネン又は多環ノルボルネン系モノマー等の環状オレフィンの重合体、若しくはそれらの共重合体を含むものである。当該環状オレフィン系樹脂は、開環構造を含んでもよく、また、開環構造を含む環状オレフィン系樹脂を水素添加したものでもよい。また、当該環状オレフィン系樹脂は、透明性を著しく損なわず、著しく吸湿性を増大させない範囲で、鎖状オレフィン及びビニル化芳香族化合物に由来する構造単位を含んでいてもよい。また、当該環状オレフィン系樹脂は、その分子内に極性基が導入されていてもよい。
鎖状オレフィンは、エチレン及びプロピレン等が挙げられ、ビニル化芳香族化合物は、スチレン、α−メチルスチレン及びアルキル置換スチレン等が挙げられる。
環状オレフィン系樹脂が、環状オレフィンと、鎖状オレフィン又はビニル化芳香族化合物との共重合体である場合、環状オレフィンに由来する構造単位の含有量は、共重合体の全構造単位に対して、通常50モル%以下であり、好ましくは15〜50モル%である。
環状オレフィン系樹脂が、環状オレフィンと、鎖状オレフィンと、ビニル化芳香族化合物との三元共重合体である場合、鎖状オレフィンに由来する構造単位の含有量は、共重合体の全構造単位に対して、通常5〜80モル%であり、ビニル化芳香族化合物に由来する構造単位の含有割合は、共重合体の全構造単位に対して、通常5〜80モル%である。このような三元共重合体は、高価な環状オレフィンの使用量を比較的少なくすることができるという利点がある。
環状オレフィン系樹脂は、市場から入手できる。市販の環状オレフィン系樹脂は、Topas(登録商標)(Ticona社製)、アートン(登録商標)(JSR(株)製)、ゼオノア(ZEONOR)(登録商標)及びゼオネックス(ZEONEX)(登録商標)(以上、日本ゼオン(株)製)、並びにアペル(登録商標)(三井化学(株)製)等が挙げられる。このような環状オレフィン系樹脂を、例えば、溶剤キャスト法、溶融押出法などの公知の手段により製膜して、長尺基材とすることができる。市販の環状オレフィン系樹脂を含む長尺基材は、エスシーナ(登録商標)及びSCA40(以上、積水化学工業(株)製)、ゼオノアフィルム(登録商標)(オプテス(株))及び、アートンフィルム(登録商標)(JSR(株))等が挙げられる。
長尺基材には、表面処理を施してもよい。長尺基材の表面処理は、例えば、真空雰囲気下から大気圧雰囲気下でのコロナまたはプラズマ処理、レーザー処理、オゾン処理、ケン化処理、火炎処理、カップリング剤の塗布処理、プライマー処理及び、反応性モノマーや反応性を有するポリマーを長尺基材表面に付着させた後に放射線、プラズマ又は紫外線を照射して反応させるグラフト重合法による処理などが挙げられる。中でも、真空雰囲気下から大気圧雰囲気下でのコロナまたはプラズマ処理が好ましい。
コロナまたはプラズマによる長尺基材の表面処理としては、大気圧近傍の圧力下で、対向した電極間に長尺基材を設置し、コロナまたはプラズマを発生させて、長尺基材の表面処理を行う方法、対向した電極間にガスを流し、電極間でガスをプラズマ化し、プラズマ化したガスを長尺基材に吹付ける方法、および、低圧条件下で、グロー放電プラズマを発生させて、長尺基材の表面処理を行う方法が挙げられる。
中でも、大気圧近傍の圧力下で、対向した電極間に基材を設置し、コロナまたはプラズマを発生させて、長尺基材の表面処理を行う方法、または、対向した電極間にガスを流し、電極間でガスをプラズマ化し、プラズマ化したガスを長尺基材に吹付ける方法が好ましい。かかるコロナまたはプラズマによる表面処理は、通常、市販の表面処理装置により行われる。
長尺基材は、偏光膜形成用組成物を塗布する面とは反対の面に保護フィルムを有していてもよい。保護フィルムとしては、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート及びポリオレフィンなどのフィルム、並びに、当該フィルムにさらに粘着層を有するフィルム等が挙げられる。中でも、乾燥時における熱変形が小さいため、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。保護フィルムを、偏光膜形成用組成物を塗布する面とは反対の面に有することで、基材搬送時のフィルムのゆれや塗布面のわずかな振動を抑えることができ、塗膜の均一性を向上させることができる。
長尺基材の厚さは、実用的な取扱いができる程度の重量である点では、薄い方が好ましいが、薄すぎると強度が低下し、加工性に劣る傾向がある。長尺基材の厚さは、通常5〜300μmであり、好ましくは20〜200μmである。
長尺基材の長手方向の長さは、通常10〜3000mであり、好ましくは100〜2000mである。長尺基材の短手方向の長さは、通常0.1〜5mであり、好ましくは0.2〜2mである。なお、本明細書において「長尺」基材とは、「ロール状に巻かれた長尺の基材」及び「ロール状の長尺基材から巻きだした長尺基材」を含むものであり、長尺配向膜及び長尺偏光フィルムなどというときの「長尺」も同様である。
<長尺配向膜>
本発明の長尺偏光フィルムは、長尺基材と長尺偏光膜とを有し、長尺偏光膜の吸収軸の方向が、長尺基材の長手方向に対して45°±15°の角度であるのが好ましい。このような長尺偏光フィルムは、例えば、長尺基材上に長尺配向膜を形成し、その上に長尺偏光膜を形成する方法により得られる。長尺配向膜は、二色性色素及び重合性液晶化合物を所望の方向に配向させる配向規制力を有する。すなわち、長尺配向膜は、その配向規制力の方向に偏光膜形成用組成物に含まれる二色性色素を配向することができるため、該偏光膜形成用組成物を硬化することで長尺偏光膜の吸収軸の方向を上記角度にすることができる。長尺偏光膜の吸収軸の方向は、長尺配向膜の配向規制力と同じ方向であるのが好ましい。
長尺配向膜は、偏光膜形成用組成物の塗布等により溶解しない溶剤耐性を有し、また、溶剤の除去や二色性色素を配向させるための加熱処理における耐熱性を有するものが好ましい。長尺配向膜は、長尺光配向膜、配向性ポリマーを含む長尺配向膜及び、表面に凹凸パターンや複数の溝を有する長尺グルブ配向膜等が挙げられ、好ましくは、長尺光配向膜である。
長尺配向膜の膜厚は、通常10nm〜10000nmであり、好ましくは10nm〜1000nmであり、より好ましくは500nm以下であり、また、より好ましくは10nm以上である。上記範囲とすれば、配向規制力が十分に発現する。
長尺配向膜の配向規制力の方向は長尺基材の長手方向に対して45°±15°であり、好ましくは45°±10°であり、より好ましくは45°±5°であり、特に好ましくは45°±1°である。
<長尺光配向膜>
長尺光配向膜は、通常、光配向膜形成用組成物から形成される。
光配向膜形成用組成物は、光反応性基を有するポリマー又はモノマー、及び溶剤を含有する。
光反応性基とは、光を照射することにより配向能を示す基をいう。具体的に、光反応性基は、光を照射することで分子の配向誘起又は異性化反応、二量化反応、光架橋反応、あるいは光分解反応のような、配向能の起源となる光反応をする。当該光反応性基の中でも、二量化反応又は光架橋反応を起こすものが、配向性に優れる点で好ましい。以上のような反応を生じうる光反応性基としては、不飽和結合、特に二重結合を有するものが好ましく、炭素−炭素二重結合(C=C結合)、炭素−窒素二重結合(C=N結合)、窒素−窒素二重結合(N=N結合)、及び炭素−酸素二重結合(C=O結合)からなる群より選ばれる少なくとも一つを有する基が特に好ましい。
C=C結合を有する光反応性基としては例えば、ビニル基、ポリエン基、スチルベン基、スチルバゾ−ル基、スチルバゾリウム基、カルコン基及びシンナモイル基などが挙げられる。C=N結合を有する光反応性基としては、芳香族シッフ塩基及び芳香族ヒドラゾンなどの構造を有する基が挙げられる。N=N結合を有する光反応性基としては、アゾベンゼン基、アゾナフタレン基、芳香族複素環アゾ基、ビスアゾ基及びホルマザン基などや、アゾキシベンゼンを基本構造とするものが挙げられる。C=O結合を有する光反応性基としては、ベンゾフェノン基、クマリン基、アントラキノン基及びマレイミド基などが挙げられる。これらの基は、アルキル基、アルコキシ基、アリ−ル基、アリルオキシ基、シアノ基、アルコキシカルボニル基、ヒドロキシル基、スルホン酸基及びハロゲン化アルキル基などの置換基を有していてもよい。
中でも、光二量化反応する光反応性基が好ましく、光配向に必要な偏光照射量が比較的少なく、かつ、熱安定性や経時安定性に優れる光配向膜が得られやすいという点で、シンナモイル基およびカルコン基が好ましい。光反応性基を有するポリマーとしては、当該ポリマー側鎖の末端部が桂皮酸構造となるようなシンナモイル基を有するものが特に好ましい。
光配向膜形成用組成物の溶剤としては、光反応性基を有するポリマー及びモノマーを溶解するものが好ましい。該溶剤は、水、メタノール、エタノール、エチレングリコール、イソプロピルアルコール、プロピレングリコール、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ又はプロピレングリコールモノメチルエーテルなどのアルコール;酢酸エチル、酢酸ブチル、エチレングリコールメチルエーテルアセテート、ガンマーブチロラクトン、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート又は乳酸エチルなどのエステル系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、メチルアミルケトン又はメチルイソブチルケトンなどのケトン系溶剤;ペンタン、ヘキサン又はヘプタンなどの非塩素系脂肪族炭化水素溶剤;トルエン又はキシレンなどの非塩素系芳香族炭化水素溶剤、アセトニトリルなどのニトリル系溶剤;テトラヒドロフラン又はジメトキシエタンなどのエーテル系溶剤;クロロホルム又はクロロベンゼンなどの塩素系溶剤;などが挙げられる。これら溶剤は、単独で用いてもよいし、組み合わせてもよい。
光配向膜形成用組成物に対する、光反応性基を有するポリマー又はモノマーの含有量は、当該光反応性基を有するポリマー又はモノマーの種類や製造しようとする光配向膜の厚みによって適宜調節できるが、少なくとも0.2質量%以上とすることが好ましく、0.3〜10質量%の範囲が特に好ましい。また、光配向膜の特性が著しく損なわれない範囲で、ポリビニルアルコ−ルやポリイミドなどの高分子材料や光増感剤が含まれていてもよい。
<第1塗布膜>
配向膜が光配向膜である場合は、前記光配向膜形成用組成物を長尺基材に塗布することにより第1塗布膜が形成される。なお、第1塗布膜は、上記した他の配向膜を形成する組成物を長尺基材に塗布しても、形成することができる。
光配向膜形成用組成物を長尺基材に連続的に塗布する方法としては、グラビアコーティング法、ダイコーティング法、アプリケータ法及びフレキソ法等が挙げられる。好ましくは、グラビアコーティング法、ダイコーティング法及びフレキソ法である。
<第1乾燥膜>
第1塗布膜を乾燥することにより、第1乾燥膜が形成される。本願明細書においては、第1塗布膜の全質量に対して第1塗布膜が含有する溶剤の含有量が50質量%以下となったものを第1乾燥膜という。
第1塗布膜を乾燥する方法は、自然乾燥法、通風乾燥法、加熱乾燥法及び減圧乾燥法等が挙げられる。好ましくは、通風乾燥法と加熱乾燥法とを組み合わせた方法である。乾燥温度は、10〜250℃好ましく、25〜200℃がさらに好ましい。乾燥時間は、10秒間〜60分間が好ましく、30秒間〜30分間がより好ましい。乾燥することで第1塗布膜に含まれる溶剤が除去される。
第1乾燥膜における、溶剤の含有量は好ましくは30質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下であり、さらに好ましくは5質量%以下であり、特に好ましくは1質量%以下である。
第1乾燥膜に、長尺基材の長手方向に対して、当該膜平面における斜め方向の偏光を照射することにより、配向規制力の方向が長尺基材の長手方向に対して斜めである長尺光配向膜が得られる。すなわち、長尺配向膜の配向規制力の方向は、当該膜平面における偏光の照射角度で決めることができる。
偏光は、第1乾燥膜に直接照射してもよいし、長尺基材を透過させて照射してもよい。
偏光の波長は、光反応性基を有するポリマー又はモノマーの光反応性基が、光エネルギーを吸収できる波長領域のものが好ましい。具体的には、波長250〜400nmの範囲の紫外線が好ましい。
偏光の光源は、キセノンランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、KrF、ArFなどの紫外光レ−ザ−などが挙げられ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ及びメタルハライドランプが好ましい。これらのランプは、波長313nmの紫外線の発光強度が大きいため好ましい。
偏光は、例えば前記光源からの光を、偏光子を通過させることにより得られる。前記偏光子の偏光角を調整することにより、偏光の方向を任意に調整することができる。前記偏光子は、偏光フィルターやグラントムソン、グランテ−ラ−等の偏光プリズムやワイヤーグリッドタイプの偏光子が挙げられる。偏光は、実質的に平行光であると好ましい。
照射される偏光の角度を調整することにより、配向規制力の方向を任意に調整することができる。該偏光の方向は、長尺基材の長手方向に対して45°±15°であり、好ましくは45°±10°であり、より好ましくは45°±5°であり、特に好ましくは45°±1°である。
また、偏光を照射する時に、マスキングを行えば、配向規制力の方向が異なる複数の領域(パターン)を、配向膜に形成することができる。好ましくは、長尺光配向膜は一様の配向パターンを有する。
かくして、長尺光配向膜の配向規制力の方向が該長尺基材の長手方向に対して45°±15°である、長尺基材と長尺光配向膜とが積層された長尺配向フィルムが得られる。なお、本明細書においては、配向規制力を示すものを配向膜といい、第一乾燥膜に所定の操作を行ったもの、及び第一乾燥膜自体が配向規制力を示すものがこれに該当する。
前記長尺配向フィルムは、液晶材料の配向を誘起することができる。長尺光配向膜の配向規制力の方向が該長尺基材の長手方向に対して斜めであると、長尺配向フィルムは、吸収軸の方向が長尺基材の長手方向に対して斜めである長尺偏光フィルムの製造に有用である。
<配向性ポリマーを含む長尺配向膜>
配向性ポリマーは、アミド結合を有するポリアミドやゼラチン類、イミド結合を有するポリイミド及びその加水分解物であるポリアミック酸、ポリビニルアルコール、アルキル変性ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリオキサゾール、ポリエチレンイミン、ポリスチレン、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸及びポリアクリル酸エステル類が挙げられる。中でも、ポリビニルアルコールが好ましい。2種以上の配向性ポリマーを組み合わせてもよい。
配向性ポリマーを含む長尺配向膜は、通常、配向性ポリマーが溶剤に溶解した配向性ポリマー組成物から形成される。溶剤としては、光配向膜形成用組成物の溶剤として例示した溶剤と同様のものが挙げられる。
配向性ポリマー組成物中の配向性ポリマーの濃度は、配向性ポリマーが溶剤に完溶する範囲であればよい。配向性ポリマー組成物に対する配向性ポリマーの含有量は、好ましくは0.1〜20質量%であり、よりが好ましくは0.1〜10質量%である。
配向性ポリマー組成物は、市場から入手できる。市販の配向性ポリマー組成物としては、サンエバー(登録商標、日産化学工業(株)製)、オプトマー(登録商標、JSR(株)製)等が挙げられる。
光配向膜形成用組成物と同様の方法により、配向性ポリマー組成物から第1塗布膜及び第1乾燥膜を形成することができる。
配向性ポリマー組成物から形成された第1乾燥膜は、配向性を示せばそのままで長尺配向膜として用いてもよいし、ラビング処理を施してもよい。
ラビング処理の方法は、ラビング布が巻きつけられ、回転しているラビングロールに、第1乾燥膜を接触させる方法が挙げられる。ラビング処理を行う時に、マスキングを行えば、配向の方向が異なる複数の領域(パターン)を第1乾燥膜に形成することもできる。
ラビング処理の角度を調整することにより、配向規制力の方向を任意に調整することができる。該ラビング処理の方向は、長尺基材の長手方向に対して45°±15°であり、好ましくは45°±10°であり、より好ましくは45°±5°であり、特に好ましくは45°±1°である。
<グルブ配向膜>
グルブ(groove)配向膜は、膜表面に凹凸パターン又は複数のグルブ(溝)を有する膜である。等間隔に並んだ複数の直線状のグルブを有する膜に液晶分子を置いた場合、その溝に沿った方向に液晶分子が配向する。当該配向膜の配向規制力の方向は、グルブの形状などにより決めることができる。なお、光配向膜形成用組成物と同様の方法により、グルブ配向膜を形成する組成物から第1塗布膜及び第1乾燥膜を形成することができる。
グルブ配向膜を得る方法としては、感光性ポリイミド膜表面にパターン形状のスリットを有する露光用マスクを介して露光後、現像及びリンス処理を行って凹凸パターンを形成する方法、表面に溝を有する板状の原盤に、硬化前のUV硬化樹脂層を形成し、樹脂層を基材へ移してから硬化する方法、及び基材上に形成した硬化前のUV硬化樹脂の膜に、複数の溝を有するロール状の原盤を押し当てて凹凸を形成し、その後硬化する方法等が挙げられる。具体的には、特開平6−34976号公報及び、特開2011−242743号公報記載の方法等が挙げられる。
上記方法の中でも、基材上に形成した硬化前のUV硬化樹脂の膜に、複数の溝を有するロール状の原盤を押し当てて凹凸を形成し、その後硬化する方法が好ましい。ロール状原盤は、耐久性の観点からステンレス(SUS)鋼が好ましい。
UV硬化樹脂としては、単官能アクリレートの重合体、多官能アクリレートの重合体又はこれらの混合物の重合体が挙げられる。
単官能アクリレートとは、アクリロイルオキシ基(CH=CH−COO−)及びメタクリロイルオキシ基(CH=C(CH)−COO−)からなる群より選ばれる基(以下、(メタ)アクリロイルオキシ基と記すこともある。)を1個有する化合物である。また、(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートを意味する。
(メタ)アクリロイルオキシ基を1個有する単官能アクリレートとしては、炭素数4から16のアルキル(メタ)アクリレート、炭素数2から14のβカルボキシアルキル(メタ)アクリレート、炭素数2から14のアルキル化フェニル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート及びイソボニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
多官能アクリレートとは、2以上の(メタ)アクリロイルオキシ基を有する化合物であり、(メタ)アクリロイルオキシ基を2から6個有する化合物が好ましい。
(メタ)アクリロイルオキシ基を2個有する多官能アクリレートは、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート;1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート;エチレングリコールジ(メタ)アクリレート;ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート;ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート;トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート;テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート;ポリエチレングリコールジアクリレート;ビスフェノールAのビス(アクリロイロキシエチル)エーテル;エトキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート;プロポキシ化ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート;エトキシ化ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート及び3−メチルペンタンジオールジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
(メタ)アクリロイルオキシ基を3〜6個有する多官能アクリレートとしては、
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート;ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート;トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート;エトキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート;プロポキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート;ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート;ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート;ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート;トリペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート;トリペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート;トリペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート;トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレート;トリペンタエリスリトールオクタ(メタ)アクリレート;
ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートと酸無水物との反応物;ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートと酸無水物との反応物;
トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレートと酸無水物との反応物;
カプロラクトン変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート;カプロラクトン変性ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート;カプロラクトン変性トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート;カプロラクトン変性ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート;カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート;カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート;カプロラクトン変性トリペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート;カプロラクトン変性トリペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート;カプロラクトン変性トリペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート;カプロラクトン変性トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレート;カプロラクトン変性トリペンタエリスリトールオクタ(メタ)アクリレート;カプロラクトン変性ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートと酸無水物との反応物;カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートと酸無水物との反応物、及びカプロラクトン変性トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレートと酸無水物等が挙げられる。
カプロラクトン変性とは、(メタ)アクリレート化合物のアルコール由来部位と(メタ)アクリロイルオキシ基との間に、カプロラクトンの開環体、又は、開環重合体が導入されていることを意味する。
多官能アクリレートは市場から入手することができる。市販品としては、A−DOD−N、A−HD−N、A−NOD−N、APG−100、APG−200、APG−400、A−GLY−9E、A−GLY−20E、A−TMM−3、A−TMPT、AD−TMP、ATM−35E、A−TMMT、A−9550、A−DPH、HD−N、NOD−N、NPG、TMPT[新中村化学(株)製]、“ARONIX M−220”、同“M−325”、同“M−240”、同“M−270”同“M−309”同“M−310”、同“M−321”、同“M−350”、同“M−360”、同“M−305”、同“M−306”、同“M−450”、同“M−451”、同“M−408”、同“M−400”、同“M−402”、同“M−403”、同“M−404”、同“M−405”、同“M−406”[東亜合成(株)製]、“EBECRYL11”、同“145”、同“150”、同“40”、同“140”、同“180”、DPGDA、HDDA、TPGDA、HPNDA、PETIA、PETRA、TMPTA、TMPEOTA、DPHA、EBECRYLシリーズ[ダイセル・サイテック(株)製]等を挙げることができる。
配向乱れの小さな配向を得るためには、グルブ配向膜の凸部の幅は0.05μm〜5μmであることが好ましく、凹部の幅は0.1μm〜5μmであることが好ましく、凹凸の段差の深さは2μm以下であることが好ましく、0.01μm〜1μm以下であることが好ましい。
<偏光膜形成用組成物>
本発明における偏光膜形成用組成物は、二色性色素を含む。
偏光膜形成用組成物の粘度は、第2塗布膜の膜厚にムラが生じにくくなるため、10mPa・s以下が好ましく、0.1〜7mPa・sがより好ましい。
<二色性色素>
二色性色素とは、分子の長軸方向における吸光度と、短軸方向における吸光度とが異なる性質を有する色素をいう。
二色性色素は、300〜700nmの範囲に吸収極大波長(λMAX)を有するものが好ましい。このような二色性色素は、例えば、アクリジン色素、オキサジン色素、シアニン色素、ナフタレン色素、アゾ色素及びアントラキノン色素などが挙げられるが、中でもアゾ色素が好ましい。アゾ色素は、モノアゾ色素、ビスアゾ色素、トリスアゾ色素、テトラキスアゾ色素及びスチルベンアゾ色素などが挙げられ、好ましくはビスアゾ色素及びトリスアゾ色素である。二色性色素は単独でも、組み合わせても良いが、3種類以上を組み合わせるのが好ましい。特に、3種類以上のアゾ化合物を組み合わせるのが好ましい。
アゾ色素は、例えば、式(2)で表される化合物(以下、場合により「化合物(2)」という。)が挙げられる。
(−N=N−A−N=N−A (2)
[式(2)中、
及びAは、互いに独立に、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいナフチル基又は置換基を有していてもよい1価の複素環基を表す。Aは、置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基、置換基を有していてもよいナフタレン−1,4−ジイル基又は置換基を有していてもよい2価の複素環基を表す。pは1〜4の整数を表す。pが2以上の整数である場合、複数のAは互いに独立して同一でも異なっていてもよい。]
1価の複素環基としては、キノリン、チアゾール、ベンゾチアゾール、チエノチアゾール、イミダゾール、ベンゾイミダゾール、オキサゾール及びベンゾオキサゾールなどの複素環化合物から1個の水素原子を除いた基が挙げられる。2価の複素環基としては、前記複素環化合物から2個の水素原子を除いた基が挙げられる。
及びAにおけるフェニル基、ナフチル基及び1価の複素環基、並びにAにおけるp−フェニレン基、ナフタレン−1,4−ジイル基及び2価の複素環基が任意に有する置換基としては、炭素数1〜4のアルキル基;メトキシ基、エトキシ基及びブトキシ基などの炭素数1〜4のアルコキシ基;トリフルオロメチル基などの炭素数1〜4のフッ化アルキル基;シアノ基;ニトロ基;ハロゲン原子;アミノ基、ジエチルアミノ基及びピロリジノ基などの置換又は無置換アミノ基(置換アミノ基とは、炭素数1〜6のアルキル基を1つ又は2つ有するアミノ基、あるいは2つの置換アルキル基が互いに結合して炭素数2〜8のアルカンジイル基を形成しているアミノ基を意味する。無置換アミノ基は、−NHである。)が挙げられる。なお、炭素数1〜6のアルキル基の具体例は、化合物(1)のフェニレン基などが任意に有する置換基で例示したものと同じである。
化合物(2)のなかでも、以下の式(2−1)〜式(2−6)でそれぞれ表される化合物が好ましい。
Figure 2020003824
Figure 2020003824

[式(2−1)〜(2−6)中、
〜B20は、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、置換又は無置換のアミノ基(置換アミノ基及び無置換アミノ基の定義は前記のとおり)、塩素原子又はトリフルオロメチル基を表す。
n1〜n4は、互いに独立に0〜3の整数を表す。
n1が2以上である場合、複数のBは互いに独立して同一でも異なっていてもよく、 n2が2以上である場合、複数のBは互いに独立して同一でも異なっていてもよく、 n3が2以上である場合、複数のBは互いに独立して同一でも異なっていてもよく、 n4が2以上である場合、複数のB14は互いに独立して同一でも異なっていてもよい。
前記アントラキノン色素は、式(2−7)で表される化合物が好ましい。
Figure 2020003824

[式(2−7)中、
〜Rは、互いに独立に、水素原子、−R、−NH、−NHR、−NR 、−SR又はハロゲン原子を表す。
は、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜12のアリール基を表す。]
前記オキサゾン色素は、式(2−8)で表される化合物が好ましい。
Figure 2020003824

[式(2−8)中、
〜R15は、互いに独立に、水素原子、−R、−NH、−NHR、−NR 、−SR又はハロゲン原子を表す。
は、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜12のアリール基を表す。]
前記アクリジン色素は、式(2−9)で表される化合物が好ましい。
Figure 2020003824
[式(2−9)中、
16〜R23は、互いに独立に、水素原子、−R、−NH、−NHR、−NR 、−SR又はハロゲン原子を表す。
は、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜12のアリール基を表す。]
式(2−7)、式(2−8)及び式(2−9)における、Rで表される炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基及びヘキシル基などが挙げられ、炭素数6〜12のアリール基としては、フェニル基、トルイル基、キシリル基及びナフチル基などが挙げられる。
前記シアニン色素は、式(2−10)で表される化合物及び式(2−11)で表される化合物が好ましい。
Figure 2020003824
[式(2−10)中、
及びDは、互いに独立に、式(2−10a)〜式(2−10d)のいずれかで表される基を表す。
Figure 2020003824

n5は1〜3の整数を表す。]
Figure 2020003824

[式(2−11)中、
及びDは、互いに独立に、式(2−11a)〜式(2−11h)のいずれかで表される基を表す。
Figure 2020003824

n6は1〜3の整数を表す。]
偏光膜形成用組成物における二色性色素の含有量は、二色性色素の配向を良好にする観点から、偏光膜形成用組成物の固形分100質量部に対して、0.1質量部以上30質量部以下が好ましく、0.1質量部以上20質量部以下がより好ましく、0.1質量部以上10質量部以下がさらに好ましく、0.1質量部以上5質量部以下が特に好ましい。ここで、固形分とは、偏光膜形成用組成物から溶剤を除いた成分の合計量のことをいう。
偏光膜形成用組成物は、重合性液晶化合物、溶剤、重合開始剤、増感剤、重合禁止剤、レベリング剤及び、重合性非液晶化合物等を含んでもよい。好ましくは、重合性液晶化合物を含む。重合性液晶化合物を含む長尺偏光膜は、強度が向上し、また、色ムラが減少する。
<重合性液晶化合物>
重合性液晶化合物とは、重合性基を有し、かつ、液晶性を示す化合物である。
重合性基とは、重合反応に関与する基を意味し、光重合性基であることが好ましい。ここで、光重合性基とは、後述する光重合開始剤から発生した活性ラジカルや酸などによって重合反応し得る基のことをいう。重合性基としては、ビニル基、ビニルオキシ基、1−クロロビニル基、イソプロペニル基、4−ビニルフェニル基、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、オキシラニル基、オキセタニル基等が挙げられる。中でも、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニルオキシ基、オキシラニル基及びオキセタニル基が好ましく、アクリロイルオキシ基がより好ましい。液晶性を示す化合物は、サーモトロピック性液晶でもリオトロピック液晶でもよく、また、サーモトロピック液晶における、ネマチック液晶でもスメクチック液晶でもよい。
重合性液晶化合物は、より高い偏光特性が得られるという点でスメクチック液晶化合物が好ましく、高次スメクチック液晶化合物がより好ましい。中でも、スメクチックB相、スメクチックD相、スメクチックE相、スメクチックF相、スメクチックG相、スメクチックH相、スメクチックI相、スメクチックJ相、スメクチックK相またはスメクチックL相を形成する高次スメクチック液晶化合物がより好ましく、スメクチックB相、スメクチックF相またはスメクチックI相を形成する高次スメクチック液晶化合物がより好ましい。重合性液晶化合物が形成する液晶相がこれらの高次スメクチック相であると、配向秩序度のより高い偏光膜を製造することができる。また、このように配向秩序度の高い長尺偏光膜はX線回折測定においてヘキサチック相やクリスタル相といった高次構造由来のブラッグピークが得られる。当該ブラッグピークは、分子配向の周期構造に由来するピークであり、重合性液晶化合物が形成する液晶相がこれらの高次スメクチック相であると、その周期間隔が3.0〜6.0Åである膜を得ることができる。
このような化合物は、具体的には、下記式(B)で表される化合物(以下、化合物(B)ということがある。)等が挙げられる。当該重合性液晶化合物は、単独で用いてもよいし、組み合わせてもよい。
−V−W−X−Y−X−Y−X−W−V−U (B)
[式(B)中、
、X及びXは、互いに独立に、置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基又は置換基を有していてもよいシクロヘキサン−1,4−ジイル基を表す。ただし、X、X及びXのうち少なくとも1つは、置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基である。シクロへキサン−1,4−ジイル基を構成する−CH−は、−O−、−S−又は−NR−に置き換わっていてもよい。Rは、炭素数1〜6のアルキル基又はフェニル基を表す。
及びYは、互いに独立に、−CHCH−、−CHO−、−COO−、−OCOO−、単結合、−N=N−、−CR=CR−、−C≡C−又は−CR=N−を表す。R及びRは、互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
は、水素原子又は重合性基を表す。
は、重合性基を表す。
及びWは、互いに独立に、単結合、−O−、−S−、−COO−又は−OCOO−を表す。
及びVは、互いに独立に、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルカンジイル基を表し、該アルカンジイル基を構成する−CH−は、−O−、−S−又は−NH−に置き換わっていてもよい。]
化合物(B)において、X、X及びXのうち少なくとも1つは、置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基であることが好ましい。
置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基は、無置換であることが好ましい。置換基を有していてもよいシクロへキサン−1,4−ジイル基は、置換基を有していてもよいトランス−シクロへキサン−1,4−ジイル基であることが好ましく、置換基を有していてもよいトランス−シクロへキサン−1,4−ジイル基は無置換であることが好ましい。
置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基又は置換基を有していてもよいシクロへキサン−1,4−ジイル基が任意に有する置換基は、メチル基、エチル基及びブチル基などの炭素数1〜4のアルキル基、シアノ基およびハロゲン原子などが挙げられる。
は、−CHCH−、−COO−又は単結合であると好ましく、Yは、−CHCH−又は−CHO−であると好ましい。
は、重合性基である。Uは、水素原子又は重合性基であり、好ましくは重合性基である。U及びUは、ともに重合性基であると好ましく、ともに光重合性基であると好ましい。光重合性基を有する重合性液晶化合物は、より低温条件下で重合できる点で有利である。
及びUで表される重合性基は互いに独立して異なっていてもよいが、同一であると好ましい。重合性基としては、ビニル基、ビニルオキシ基、1−クロロビニル基、イソプロペニル基、4−ビニルフェニル基、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、オキシラニル基、オキセタニル基等が挙げられる。中でも、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニルオキシ基、オキシラニル基及びオキセタニル基が好ましく、アクリロイルオキシ基がより好ましい。
及びVで表されるアルカンジイル基としては、メチレン基、エチレン基、プロパン−1,3−ジイル基、ブタン−1,3−ジイル基、ブタン−1,4−ジイル基、ペンタン−1,5−ジイル基、ヘキサン−1,6−ジイル基、ヘプタン−1,7−ジイル基、オクタン−1,8−ジイル基、デカン−1,10−ジイル基、テトラデカン−1,14−ジイル基及びイコサン−1,20−ジイル基などが挙げられる。V及びVは、好ましくは炭素数2〜12のアルカンジイル基であり、より好ましくは炭素数6〜12のアルカンジイル基である。
置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルカンジイル基が任意に有する置換基としては、シアノ基及びハロゲン原子などが挙げられるが、該アルカンジイル基は、無置換であることが好ましく、無置換且つ直鎖状のアルカンジイル基であることがより好ましい。
及びWは、互いに独立に、好ましくは単結合又は−O−である。
化合物(B)の具体例は、式(1−1)〜式(1−23)で表される化合物などが挙げられる。化合物(B)が、シクロヘキサン−1,4−ジイル基を有する場合、そのシクロヘキサン−1,4−ジイル基は、トランス体であることが好ましい。
Figure 2020003824
Figure 2020003824
Figure 2020003824
Figure 2020003824
例示した化合物(B)の中でも、式(1−2)、式(1−3)、式(1−4)、式(1−6)、式(1−7)、式(1−8)、式(1−13)、式(1−14)及び式(1−15)でそれぞれ表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましい。
例示した化合物(B)は、単独又は組み合わせて、長尺偏光膜に用いることができる。
また、2種以上の重合性液晶化合物を組み合わせる場合には、少なくとも1種が化合物(B)であると好ましく、2種以上が化合物(B)であるとより好ましい。組み合わせることにより、液晶−結晶相転移温度以下の温度でも一時的に液晶性を保持することができる場合がある。2種類の重合性液晶化合物を組み合わせる場合の混合比は、通常、1:99〜50:50であり、好ましくは5:95〜50:50であり、より好ましくは10:90〜50:50である。
化合物(B)は、例えば、Lub et al. Recl.Trav.Chim.Pays−Bas,115, 321−328(1996)、又は特許第4719156号などに記載の公知方法で製造される。
偏光膜形成用組成物における重合性液晶化合物の含有割合は、重合性液晶化合物の配向性を高くするという観点から、偏光膜形成用組成物の固形分100質量部に対して、通常70〜99.5質量部であり、好ましくは80〜99質量部であり、より好ましくは80〜94質量部であり、さらに好ましくは80〜90質量部である。
<溶剤>
溶剤は、重合性液晶化合物を完全に溶解し得るものが好ましく、また、重合性液晶化合物の重合反応に不活性な溶剤であることが好ましい。
溶剤は、メタノール、エタノール、エチレングリコール、イソプロピルアルコール、プロピレングリコール、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールブチルエーテル及びプロピレングリコールモノメチルエーテルなどのアルコール溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル、エチレングリコールメチルエーテルアセテート、γ−ブチロラクトン又はプロピレングリコールメチルエーテルアセテート及び乳酸エチルなどのエステル溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、2−ヘプタノン及びメチルイソブチルケトンなどのケトン溶剤;ペンタン、ヘキサン及びヘプタンなどの脂肪族炭化水素溶剤;トルエン及びキシレンなどの芳香族炭化水素溶剤、アセトニトリルなどのニトリル溶剤;テトラヒドロフラン及びジメトキシエタンなどのエーテル溶剤;クロロホルム及びクロロベンゼンなどの塩素含有溶剤;などが挙げられる。これら溶剤は、単独で用いてもよいし、組み合わせてもよい。
溶剤の含有量は、前記偏光膜形成用組成物の総量に対して50〜98質量%が好ましい。換言すると、偏光膜形成用組成物における固形分は、2〜50質量%が好ましい。該固形分が50質量%以下であると、偏光膜形成用組成物の粘度が低くなることから、偏光膜の厚みが略均一になることで、当該偏光膜にムラが生じにくくなる傾向がある。また、かかる固形分は、製造しようとする長尺偏光膜の厚みを考慮して定めることができる。
<重合開始剤>
重合開始剤は、重合性液晶化合物などの重合反応を開始できる化合物である。重合開始剤は、光の作用により活性ラジカルを発生する光重合開始剤が好ましい。
重合開始剤は、例えばベンゾイン化合物、ベンゾフェノン化合物、アルキルフェノン化合物、アシルホスフィンオキサイド化合物、トリアジン化合物、ヨードニウム塩及びスルホニウム塩などが挙げられる。
ベンゾイン化合物は、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル及びベンゾインイソブチルエーテルなどが挙げられる。
ベンゾフェノン化合物は、例えば、ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、3,3’,4,4’−テトラ(tert−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン及び2,4,6−トリメチルベンゾフェノンなどが挙げられる。
アルキルフェノン化合物は、例えば、ジエトキシアセトフェノン、2−メチル−2−モルホリノ−1−(4−メチルチオフェニル)プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)ブタン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1,2−ジフェニル−2,2−ジメトキシエタン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル〕プロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン及び2−ヒドロキシ−2−メチル−1−〔4−(1−メチルビニル)フェニル〕プロパン−1−オンのオリゴマーなどが挙げられる。
アシルホスフィンオキサイド化合物は、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド及びビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイドなどが挙げられる。
トリアジン化合物は、例えば、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4−メトキシナフチル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4−メトキシスチリル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−〔2−(5−メチルフラン−2−イル)エテニル〕−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−〔2−(フラン−2−イル)エテニル〕−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−〔2−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)エテニル〕−1,3,5−トリアジン及び2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−〔2−(3,4−ジメトキシフェニル)エテニル〕−1,3,5−トリアジンなどが挙げられる。
重合開始剤には市販のものを用いることができる。市販の重合開始剤は、イルガキュア(Irgacure)(登録商標)907、184、651、819、250及び、369(BASFジャパン(株)製);セイクオール(登録商標)BZ、Z及び、BEE(精工化学(株)製);カヤキュアー(kayacure)(登録商標)BP100及び、UVI−6992(ダウ社製);アデカオプトマーSP−152及び、SP−170((株)ADEKA製);TAZ−A及び、TAZ−PP(DKSHジャパン(株)製);及び、TAZ−104((株)三和ケミカル製)等が挙げられる。
重合開始剤は、偏光膜形成用組成物に重合性液晶化合物が含まれる場合に、偏光膜形成用組成物に含まれると好ましい。偏光膜形成用組成物に重合性液晶化合物が含まれる場合の、偏光膜形成用組成物における重合開始剤の含有量は、重合性液晶化合物の配向を乱しにくいという観点から、重合性液晶化合物の含有量100質量部に対して、通常0.1〜30質量部であり、好ましくは0.5〜10質量部であり、より好ましくは0.5〜8質量部である。
<増感剤>
増感剤は、光増感剤が好ましい。増感剤は、例えば、キサントン及びチオキサントンなどのキサントン化合物(例えば、2,4−ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントンなど);アントラセン及びアルコキシ基含有アントラセン(例えば、ジブトキシアントラセンなど)などのアントラセン化合物;フェノチアジン及びルブレンなどが挙げられる。
増感剤は、偏光膜形成用組成物に重合性液晶化合物が含まれる場合に、偏光膜形成用組成物に含まれると好ましい。偏光膜形成用組成物に重合性液晶化合物が含まれる場合の、偏光膜形成用組成物における増感剤の含有量は、重合性液晶化合物の含有量100質量部に対して、通常0.1〜30質量部であり、好ましくは0.5〜10質量部であり、より好ましくは0.5〜8質量部である。
<重合禁止剤>
前記重合禁止剤は、ハイドロキノン、アルコキシ基含有ハイドロキノン、アルコキシ基含有カテコール(例えば、ブチルカテコールなど)、ピロガロール、2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシラジカルなどのラジカル捕捉剤;チオフェノール類;β−ナフチルアミン類及びβ−ナフトール類等が挙げられる。
重合禁止剤は、偏光膜形成用組成物に重合性液晶化合物が含まれる場合に、偏光膜形成用組成物に含まれると好ましい。重合禁止剤により、重合性液晶化合物の重合反応の進行度合いをコントロールすることができる。
偏光膜形成用組成物に重合性液晶化合物が含まれる場合の、偏光膜形成用組成物における増感剤の含有量は、重合性液晶化合物の含有量100質量部に対して、通常0.1〜30質量部であり、好ましくは0.5〜10質量部であり、より好ましくは0.5〜8質量部である。
<レベリング剤>
レベリング剤は、偏光膜形成用組成物の流動性を調整し、偏光膜形成用組成物の塗布膜をより平坦にする機能を有し、例えば、界面活性剤を挙げることができる。好ましいレベリング剤としては、ポリアクリレート化合物を主成分とするレベリング剤及びフッ素原子含有化合物を主成分とするレベリング剤が挙げられる。
ポリアクリレート化合物を主成分とするレベリング剤としては、”BYK−350、BYK−352、BYK−353、BYK−354、BYK−355、BYK−358N、BYK−361N、BYK−380、BYK−381及び、BYK−392(BYK Chemie社製)等が挙げられる。
フッ素原子含有化合物を主成分とするレベリング剤としては、メガファック(登録商標)R−08、R−30、R−90、F−410、F−411、F−443、F−445、F−470、F−471、F−477、F−479、F−482、F−483(DIC(株)製);サーフロン(登録商標)S−381、S−382、S−383、S−393、SC−101、SC−105、KH−40及び、SA−100(AGCセイミケミカル(株)製);E1830及び、E5844((株)ダイキンファインケミカル研究所製);エフトップEF301、EF303、EF351及び、EF352(三菱マテリアル電子化成(株)製)等が挙げられる。
レベリング剤は、偏光膜形成用組成物に重合性液晶化合物が含まれる場合に、偏光膜形成用組成物に含まれると好ましい。偏光膜形成用組成物におけるレベリング剤の含有量は、重合性液晶化合物の含有量100質量部に対して、通常0.3質量部以上5質量部以下であり、好ましくは0.5質量部以上3質量部以下である。
レベリング剤の含有量が前記の範囲内であると、重合性液晶化合物を水平配向させることが容易であり、かつ得られる長尺偏光膜がより平滑となる傾向があるため好ましい。重合性液晶化合物に対するレベリング剤の含有量が前記の範囲を超えると、得られる長尺偏光膜にムラが生じやすい傾向があるため好ましくない。偏光膜形成用組成物は、レベリング剤を2種類以上含有していてもよい。
<重合性非液晶化合物>
偏光膜形成用組成物は、重合性非液晶化合物を含有しても良い。重合性非液晶化合物を含有することで、重合反応性部位の架橋密度を高め、長尺偏光膜の強度を向上させることができる。
重合性非液晶化合物は、アクリロイル基、メタクリロイル基、イソシアナート基からなる群のうち少なくとも1個以上の重合性基を有することが好ましい。より好ましくは2個以上10個以下の重合性基を有することが好ましく、更に好ましくは3個以上8個以下の重合性基を有することが好ましい。
偏光膜形成用組成物における重合性非液晶化合物の含有量は、偏光膜形成用組成物の固形分100質量部に対して、通常0.1〜30質量部であり、好ましくは0.5〜10質量部である。
<第2塗布膜>
偏光膜形成用組成物を長尺配向膜の上に連続的に塗布することにより第2塗布膜が形成される。
偏光膜形成用組成物を長尺配向膜に連続的に塗布する方法は、配向膜形成用組成物の塗布方法と同様の方法が挙げられる。二色性色素がリオトロピック液晶性を有する場合は、せん断力をかけて塗布することにより、二色性色素を配向させることができる。
<第2乾燥膜>
第2塗布膜を乾燥することにより、第2乾燥膜が形成される。本願明細書においては、第2塗布膜の全質量に対して第2塗布膜における溶剤の含有量が50質量%以下となったものを第2乾燥膜という。該溶剤の含有量は好ましくは30質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下であり、さらに好ましくは5質量%以下であり、特に好ましくは1質量%以下である。
第2塗布膜を乾燥する方法は、第1塗布膜を乾燥する方法と同様の方法が挙げられる。
第2塗布膜を加熱乾燥し、二色性色素及び重合性液晶化合物を液晶相に転移させることで、二色性色素及び重合性液晶化合物は、通常、配向する。
乾燥後の第2乾燥膜に含まれる二色性色素及び重合性液晶化合物が液晶相を形成していない場合、これらが液晶相を示す温度にまで第2乾燥膜を加熱することで液晶相を形成することができる。第2乾燥膜に含まれる二色性色素及び重合性液晶化合物を溶液状態に転移する温度以上に加熱し、次いで該二色性色素又は重合性液晶化合物が液晶相を示す温度まで冷却することにより、液晶相を形成してもよい。
なお、上記乾燥と、上記液晶相を形成するための加熱は、同一の加熱工程によって行ってもよい。
<長尺偏光膜>
第2乾燥膜は、そのまま長尺偏光膜として用いてもよいが、第2乾燥膜に重合性液晶化合物が含まれる場合は、硬化するのが好ましい。硬化するとは、第2乾燥膜に含まれる重合性液晶化合物を重合することであり、重合方法としては、加熱及び光照射が挙げられ、好ましくは光照射である。この硬化により、第2乾燥膜に含まれる二色性色素を配向した状態で固定することができる。
硬化は、重合性液晶化合物に液晶相を形成させた状態で行うのが好ましく、液晶相を示す温度で、光照射して硬化してもよい。
光照射における光は、可視光、紫外光及びレーザー光が挙げられる。取り扱いやすい点で、紫外光が好ましい。光は、第2乾燥膜に直接照射してもよいし、長尺基材を透過させて照射してもよい。
前記光照射の光源は、キセノンランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、KrF、ArFなどの紫外光レ−ザ−などが挙げられ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ及びメタルハライドランプが好ましい。これらのランプは、波長313nmの紫外線の発光強度が大きいため好ましい。
長尺偏光膜の厚さは、通常5μm以下であり、好ましくは0.5μm以上3μm以下であり、より好ましくは1μm以上3μm以下である。長尺偏光膜の厚さは、干渉膜厚計やレーザー顕微鏡あるいは触針式膜厚計で測定することができる。
また、長尺偏光膜は好ましくはX線回折測定においてブラッグピークを示す。
<長尺偏光フィルム>
かくして、長尺基材と、長尺偏光膜とを有する長尺偏光フィルムであって、該長尺配向膜の配向規制力の方向が該長尺基材の長手方向に対して45°±15°であり、該長尺偏光膜の吸収軸の方向が該長尺基材の長手方向に対して45°±15°であり且つ該光配向規制力の方向に平行である長尺偏光フィルムが得られる。
長尺偏光フィルムにおいて、長尺偏光膜の吸収軸の方向は、長尺基材の長手方向に対して、45°±10°であり、好ましくは45°±5°であり、より好ましくは45°±1°である。長尺偏光膜の吸収軸の方向が、45°により近い方が、長尺偏光膜と長尺位相差フィルムとを積層したフィルムがより高い楕円率を示す。
本発明の長尺偏光フィルムに、長尺基材としての長尺位相差フィルムを一体ラミネート(貼合)することにより、長尺円偏光板を製造することができる。
得られた、長尺偏光フィルムを枚葉状に切断することで偏光フィルムが得られる。
また、長尺円偏光板を枚葉状に切断することで円偏光板が得られる。
好ましくは、長尺偏光フィル又は長尺円偏光板から長尺基材の長手方向に対して長辺が0°又は90°となる長方形の形態で切り出すことで偏光フィルム又は円偏光フィルムを得る。ここで、長辺が0°となる長方形とは、長方形の長辺方向と長尺基材の長手方向とが一致するものであり、長辺が90°となる長方形とは、長方形の短辺方向と長尺基材の長手方向とが一致するものである。
枚葉状とは、フィルムの長手方向と短手方向のバランスが著しく異なるものを除くものであり、本願明細書においては、長手方向の長さが短手方向の長さの5倍以下であれば枚葉状という。
切断は任意の方法で行うことができる。
本発明の長尺偏光フィルムのヘイズ値は、通常2%以下であり、好ましくは1%以下であり、より好ましくは0.5%以下である。ヘイズ値が低いほど透明性が高い。
本発明の長尺偏光フィルムの視感度補正偏光度(Py)は、通常80%以上であり、好ましくは90%以上であり、より好ましくは95%以上である。Pyが80%以上であると黒輝度が低下する、すなわち、コントラストが向上するため好ましい。
本発明の長尺偏光フィルムの視感度補正透過率(Ty)は、通常35%以上であり、好ましくは40%以上であり、より好ましくは42%以上である。Tyが35%以上であると白輝度が向上するため好ましい。尚、ここでの透過率とは基材フィルムと空気界面での屈折率差に伴う界面反射損失分や基材フィルム自体の吸収による損失分も含む。また、アンチグレア処理等により偏光フィルムに防眩性能を付与した場合には、散乱光を含めて積分球により測定した値である。
本発明の長尺偏光フィルムのLab表色系での色度(単体a)は、通常0±5であり、好ましくは0±3であり、より好ましくは0±2であり、さらに好ましくは0±1である。Lab表色系での色度(単体b)は、通常0±5であり、好ましくは0±3でり、より好ましくは0±2であり、さらに好ましくは0±1である。色度が0により近いほどニュートラルとなるため、白表示時の色再現性が向上するという点で好ましい。
本発明における長尺偏光膜と、長尺位相差フィルムとを有する長尺偏光フィルムの楕円率、及び、長尺位相差フィルムを有する長尺円偏光板の楕円率は、可視光全域において100%に近い事が理想であるが、波長分散性という観点から困難である。よって、視感度の高い波長域での楕円率が高いことが外光反射防止機能という点では重要である。すなわち可視光全域での楕円率が50%以上であり、且つ、波長550nmの光に対する楕円率が70%であると好ましい。より好ましくは、可視光全域での楕円率が60%以上であり、且つ、波長550nmの光に対する楕円率が80%であり、さらに好ましくは可視光全域での楕円率が70%以上であり、且つ、波長550nmの光に対する楕円率が90%以上である。
<長尺偏光フィルムの連続的製造方法>
本発明の長尺偏光フィルムは、通常、Roll to Roll形式により連続的に製造する。図1を参照して、長尺偏光フィルムを、Roll to Roll形式により連続的に製造する方法の要部の一例を説明する。なお、図1には、長尺配向膜として長尺光配向膜を採用した例を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、上述した他の配向膜を適宜採用することができる。
長尺基材が第1の巻芯210Aに巻き取られている第1ロール210は例えば、市場から容易に入手できる。このようなロールの形態で市場から入手できる長尺基材は、すでに例示した長尺基材の中でも、セルロースエステル、環状オレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート又はポリメタクリル酸エステルからなるフィルムなどが挙げられる。
続いて、前記第1ロール210から長尺基材を巻き出す。長尺基材を巻き出す方法は該第1ロール210の巻芯210Aに適当な回転手段を設置し、当該回転手段により第1ロール210を回転させることにより行われる。また、第1ロール210から長尺基材を搬送する方向に、適当な補助ロール300を設置し、当該補助ロール300の回転手段で長尺基材を巻き出す形式でもよい。さらに、第1の巻芯210A及び補助ロール300ともに回転手段を設置することで、長尺基材に適度な張力を付与しながら、長尺基材を巻き出す形式でもよい。
前記第1ロール210から巻き出された長尺基材は、塗布装置211Aを通過する際に、その表面上に塗布装置211Aにより光配向膜形成用組成物が塗布される。このように連続的に光配向膜形成用組成物を塗布する塗布装置211Aは、グラビアコーティング法、ダイコーティング法、フレキソ法が好ましい。
塗布装置211Aを通過して第1塗布膜が形成された長尺基材は、乾燥炉212Aへ搬送され、乾燥炉212Aによって第1塗布膜が乾燥されて第1乾燥膜が形成される。乾燥炉212Aには、例えば、通風乾燥法と加熱乾燥法とを組み合わせた熱風式乾燥炉が用いられる。乾燥炉212Aの設定温度は、前記光配向膜形成用組成物に含まれる溶剤の種類などに応じて定められる。乾燥炉212Aは、互いに異なる設定温度の、複数のゾーンからなるものであってもよいし、互いに異なる設定温度の複数の乾燥炉を直列に設置したものであってもよい。
得られた前記第1乾燥膜に、偏光照射装置213Aによって偏光を照射することにより、長尺光配向膜が得られる。その際、長尺基材の長手方向D1に対して、光配向膜の配向規制力の方向D2が斜めとなるように偏光を照射する。図2は、偏光照射後に形成された光配向膜の配向規制力の方向D2と、長尺基材の長手方向D1との関係が45°である場合を模式的に表した図である。すなわち、図2は偏光照射装置213A通過後の長尺光配向膜の表面を、長尺基材の長手方向D1と、長尺光配向膜の配向規制力の方向D2とを見たとき、それらのなす角度が45°を示すことを表す。
続いて、長尺光配向膜が形成された長尺基材は、塗布装置211Bを通過する。塗布装置211Bによって、前記長尺光配向膜上に偏光膜形成用組成物(重合性液晶化合物を含むもの)が塗布され、第2塗布膜が形成される。その後、乾燥炉212Bを通過することにより、第2乾燥膜が形成される。乾燥炉212Bは、乾燥炉212Aと同様に、互いに異なる設定温度の複数のゾーンからなるものであってもよいし、互いに異なる設定温度の複数の乾燥炉を直列に設置したものであってもよい。
前記乾燥炉212Bを通過することにより、偏光膜形成用組成物に含まれる重合性液晶化合物が液晶相を形成し、二色性色素が配向する。第2乾燥膜に含まれる重合性液晶化合物が液晶相を形成した状態で、偏光照射装置213Bによって光を照射することにより、該重合性液晶化合物は液晶相を保持したまま重合して、長尺偏光膜が形成される。
かくして得られた長尺偏光フィルムは、第2の巻芯220Aに巻き取られ、第2ロール220の形態が得られる。なお、巻き取る際には、適当なスペーサを用いた供巻きを行ってもよい。
このように、長尺基材が、第1ロール210から、塗布装置211A、乾燥炉212A、偏光UV照射装置213A、塗布装置211B、乾燥炉212B及び光照射装置213Bの順で通過することにより、Roll to Roll形式により連続的に長尺偏光フィルムを製造することができる。
また、図1に示す製造方法では、長尺基材から長尺偏光フィルムまでを連続的に製造する方法を示したが、他の方法で製造することもできる。例えば、まず、長尺基材を第1ロール210から巻き出し、塗布装置211A、乾燥炉212A及び偏光照射装置213Aをこの順で通過させ、これを巻芯に巻き取ることで、ロール状の長尺配向フィルムを連続的製造し、次いで得られたロール状の長尺配向フィルムを巻き出し、塗布装置211B、乾燥炉212B及び光照射装置213Bをこの順で通過させて長尺偏光フィルムを製造してもよい。
第2ロール220の形態で、長尺偏光フィルムを製造した場合には、該第2ロール220から長尺偏光フィルムを巻き出し、所定の寸法に裁断してから、裁断された偏光フィルムに位相差フィルムを貼合することにより円偏光板を製造してもよいが、長尺位相差フィルムが巻芯に巻き取られている第3ロールを準備することで、長尺円偏光板を連続的に製造することもできる。
長尺円偏光板を連続的に製造する方法について、図3を参照して説明する。かかる製造方法は、
第2ロール220から連続的に本発明の長尺偏光フィルムを巻き出すとともに、長尺位相差フィルムが巻き取られている第3ロール230から連続的に長尺位相差フィルムを巻き出す工程と、
前記長尺偏光フィルムと、前記長尺位相差フィルムとを連続的に貼合して長尺円偏光板を得る工程と、
得られた長尺円偏光フィルムを第4の巻芯240Aに巻き取り、第4ロール240を得る工程とからなる。この方法はいわゆるRoll to Roll貼合である。
長尺偏光フィルムと、長尺位相差フィルムとは、適当な接着剤を用いて貼合することができる。
本発明の長尺偏光フィルムは、必要に応じて裁断し、さまざまな表示装置に用いることができる。本発明の長尺偏光フィルム及び、本発明の長尺偏光フィルムから切り出された偏光フィルムは、通常、接着剤又は感圧式接着剤を介して表示装置に貼合される。好ましくは、本発明の長尺偏光フィルムは連続的に表示装置に貼合され、より好ましくは連続的に複数の表示装置に貼合される。本発明の長尺偏光フィルムを表示装置に連続的に貼合することで、長尺偏光フィルム付表示装置が得られる。
表示装置は、表示素子を有する装置であり、発光源として発光素子又は発光装置を含む。本発明の長尺偏光フィルム又は、本発明の長尺偏光フィルムから切り出された偏光フィルムを備える表示装置は、例えば、液晶表示装置、有機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置、無機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置、電子放出表示装置(例えば電場放出表示装置(FED)、表面電界放出表示装置(SED))、電子ペーパー(電子インクや電気泳動素子を用いた表示装置、プラズマ表示装置、投射型表示装置(例えばグレーティングライトバルブ(GLV)表示装置、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を有する表示装置)及び圧電セラミックディスプレイなどが挙げられる。液晶表示装置は、透過型液晶表示装置、半透過型液晶表示装置、反射型液晶表示装置、直視型液晶表示装置及び投写型液晶表示装置などのいずれをも含む。これらの表示装置は、2次元画像を表示する表示装置であってもよいし、3次元画像を表示する立体表示装置であってもよい。本発明の長尺偏光フィルム及び、本発明の長尺偏光フィルムから切り出された偏光フィルムは、特に、有機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置及び、無機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置等の表示装置、並びに、タッチパネルを含む表示装置に有効に用いられる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。例中の「%」及び「部」は、特記ない限り、質量%及び質量部である。
実施例1
[光配向膜形成用組成物の製造]
下記成分を混合し、得られた混合物を80℃で1時間攪拌することにより、光配向膜形成用組成物を得た。下記光配向性材料は、特開2013−33248号公報記載の方法で合成した。
光配向性材料(2部):
Figure 2020003824
溶剤(98部):o-キシレン
〔偏光膜形成用組成物の製造〕
下記の成分を混合し、80℃で1時間攪拌することで、偏光膜形成用組成物を得た。二色性色素には、特開2013−101328号公報の実施例に記載のアゾ系色素を用いた。
〔重合性液晶化合物〕
Figure 2020003824
75部

Figure 2020003824
25部
〔二色性色素〕
Figure 2020003824
2.5部

Figure 2020003824
2.5部

Figure 2020003824
2.5部
〔他の成分〕
重合開始剤;
2−ジメチルアミノ−2−ベンジル−1−(4−モルホリノフェニル)ブタン−1−オン(イルガキュア369;BASFジャパン(株)製) 6部
レベリング剤;
ポリアクリレート化合物(BYK−361N;BYK−Chemie社製)
1.2部
溶剤;o-キシレン 250部
[長尺偏光フィルム(1)の製造]
幅640mmのロール状の長尺トリアセチルセルロースフィルム(コニカミノルタ(株)製KC4UY-TAC 40μm)を8m/minの速度で連続的に巻出し、フィルム表面にプラズマ処理を施した後に、スロットダイコーターを用いて光配向膜形成用組成物を16ml/minの流量で吐出して、フィルム中央部の幅400mm範囲に第一塗布膜を形成した。さらに、100℃に設定した通風乾燥炉中を2分間かけて搬送することで溶媒を除去し、第一乾燥膜を形成した。その後、フィルムの長手方向に対して45°方向の偏光UV光を該第一乾燥膜に20mJ/cm2(313nm基準)の強度となるように照射することで配向規制力を付与して、長尺光配向膜を形成した。得られた長尺光配向膜上に、スロットダイコーターを用いて偏光膜形成用組成物を24ml/minの流量で吐出し、フィルム中央部の幅400mm範囲に第二塗布膜を形成した。さらに、110℃に設定した通風乾燥炉中を2分間かけて搬送することで溶媒を除去し、第二乾燥膜を形成した。
その後、UV光を1000mJ/cm2(365nm基準)で照射して第二乾燥膜に含まれる重合性液晶化合物を硬化させることで長尺偏光膜を形成した。その後、連続的にロール状に巻き上げ、45°方向に吸収軸を有する長尺偏光フィルム(1)200mを得た。
[長尺偏光フィルム(1)の評価]
得られた長尺偏光フィルム(1)の、塗工スタート部分から3mの位置及び、塗工終了部分から3mの位置から、それぞれ、5cm角の大きさの偏光フィルムを、幅方向で5点切り出し、偏光フィルムを得た。
〔偏光度/透過率測定〕
本発明の長尺偏光フィルムの有用性を確認するため、以下のようにして偏光度及び、透過率を測定した。透過軸方向の透過率(T)及び吸収軸方向の透過率(T)を、分光光度計(島津製作所(株)製 UV−3150)に偏光子付フォルダーをセットした装置を用いて、ダブルビーム法により2nmステップ380〜680nmの波長範囲で測定した。測定された各波長の透過軸方向の透過率(T)及び吸収軸方向の透過率(T)の値から、下記式(1)及び、式(2)を用いて単体透過率ならびに偏光度を算出し、JIS Z 8701の2度視野(C光源)により視感度補正を行い視感度補正偏光度(Py)、視感度補正透過率(Ty)ならびにLab表色系での色度(単体a及び単体b)を算出した。これらの測定結果を表1に示す。
単体透過率(%)=(T+T)/2 式(1)
偏光度(%)={(T−T)/(T+T)}×100 式(2)
〔ヘイズ値の測定〕
本発明の長尺偏光フィルムの透明性を確認するため、ヘイズメーター(HZ−2;スガ試験機(株)製)を用いてヘイズ値を測定した。その測定結果を表1に示す。
〔膜厚測定〕
偏光フィルムをミクロトームで切削した後、この断面にカーボン蒸着を施して、走査型透過電子顕微鏡(STEM、電界放射型走査電子顕微鏡(FE−STEM)、型番:「S−5500」、(株)日立製作所製)による観察を行ったところ、光配向膜の膜厚は100nm、偏光膜の膜厚は2.1μmであった。
Figure 2020003824

表1の結果から、透明性が高く、高い偏光性能を有し、かつ、ニュートラルな色相を有する偏光フィルムを、200mロールで幅方向及び長手方向で均一に作製できることを確認した。
実施例2
[長尺偏光フィルム(2)の製造]
偏光膜形成用組成物の塗布流量を35.5ml/minとした以外は実施例1と同様にして、長尺偏光フィルム(2)200mを得た。
[長尺偏光フィルム(2)の評価]
長尺偏光フィルム(1)と同様にして偏光度/透過率測定及び、ヘイズ値の測定を行った。結果を表2に示す。また、長尺偏光フィルム(1)と同様にして膜厚を測定したところ、長尺偏光フィルム(2)の光配向膜の膜厚は100nm、偏光膜の膜厚は2.5μmであった。
Figure 2020003824

表2の結果から、透明性が高く、高い偏光性能を有し、かつ、ニュートラルな色相を有する偏光フィルムを200mロールで幅方向及び、長手方向で均一に作製できていることを確認した。
実施例3
[長尺偏光フィルム(3)の製造]
幅640mmのロール状の長尺トリアセチルセルロースフィルム(コニカミノルタ(株)製KC4UY-TAC 40μm)を、幅640mmのロール状の一軸延伸フィルムWRF−S(変性ポリカーボネート系樹脂、膜厚50μm)とした以外は実施例1と同様にして長尺偏光フィルム(3)200mを得た。
前記ロール状のWRF−Sフィルムから一部をサンプリングして、正面位相差値(Re(λ))を、王子計測機器(株)製の自動複屈折計「KOBRA(登録商標)」を用いて測定した。その結果、Re(450.0)=131.0nm、Re(498.6)=140.0nm、Re(549.4)=144.5nm、Re(587.7)=146.3nm、Re(627.8)=147.3nm、Re(751.3)=148.0nmであり、遅相軸の方向はフィルム長手方向に対して0°(平行方向)であった。上記の測定結果からコーシー近似を用いて再計算したところ、Re(550)=144.6nm、Re(650)=147.6nmが得られた。すなわち、前記ロール状のWRF−Sフィルムは、下記式(40)、(50)及び、(51)で表される光学特性を有していた。
100nm<Re(550)<160nm (40)
Re(450)/Re(550)≦1.00 (50)
1.00≦Re(650)/Re(550) (51)
尚、コーシー近似式はRe(λ) = a + b/λ^2 + c/λ^4 + d/λ^6を用いて、各係数を実測値から求めた。
[長尺偏光フィルム(3)の評価]
長尺偏光フィルム(1)と同様にして偏光度/透過率測定及び、ヘイズ値の測定を行った。結果を表3に示す。尚、偏光度/透過率測定は、サンプルの偏光膜側から測定偏光光を入射して測定した。また、長尺偏光フィルム(1)と同様にして膜厚を測定したところ、長尺偏光フィルム(3)の光配向膜の膜厚は100nmであり、偏光膜の膜厚は2.1μmであった。
Figure 2020003824

表3の結果から、透明性が高く、高い偏光性能を有し、かつ、ニュートラルな色相を有する偏光フィルムを200mロールで幅方向及び、長手方向で均一に作製できていることを確認した。
〔楕円率測定〕
長尺偏光フィルム(3)の円偏光板としての有用性を確認するため、王子計測機器(株)製の自動複屈折計「KOBRA(登録商標)」を用いて、長尺偏光フィルム(3)の長手方向に対する長尺偏光膜の吸収軸の角度、長尺偏光膜の吸収軸とフィルム基材(一軸延伸フィルムWRF−S)の遅相軸の為す角度、並びに、波長450nm、550nm、588nm、628nm及び、751nmの光に対する楕円率を、切り出されたそれぞれの偏光フィルムについて測定した。ここで、楕円率とは、円偏光の短軸/長軸の比であり、具体的には、完全円偏光のときの楕円率は100%、直線偏光のときの楕円率が0%であって、各波長における楕円率が100%に近いほど、優れた円偏光板となり、反射防止特性に優れる。この測定結果を表4に示す。
Figure 2020003824

表4の結果から、200mの長尺偏光フィルム(3)の幅方向及び、長手方向において、長尺偏光膜の吸収軸はフィルム基材の長手方向に対して実質的に45°(設定値45°)で均一に作製できていることを確認した。また、広い波長範囲に渡って高い円偏光変換が達成できていることから、OLED等の反射防止フィルムに有用である。
実施例4
[長尺偏光フィルム(4)の製造]
偏光膜形成用組成物の塗布流量を35.5ml/minとした以外は実施例3と同様にして、長尺偏光フィルム(4)200mを得た。
[長尺偏光フィルム(4)の評価]
長尺偏光フィルム(1)と同様にして偏光度/透過率測定及び、ヘイズ値の測定を行った。結果を表5に示す。尚、偏光度/透過率測定は、サンプルの偏光膜側から測定偏光光を入射して測定した。また、長尺偏光フィルム(1)と同様にして膜厚を測定したところ、長尺偏光フィルム(4)の光配向膜の膜厚は100nmであり、偏光膜の膜厚は2.5μmであった。また、実施例3と同様に楕円率を測定した、結果を表6に示す。
Figure 2020003824
Figure 2020003824

表6の結果から、200mの長尺偏光フィルム(4)の幅方向及び、長手方向において、長尺偏光膜の吸収軸はフィルム基材の長手方向に対して実質的に45°(設定値45°)で均一に作製できていることを確認した。また、広い波長範囲に渡って高い円偏光変換が達成できていることから、OLED等の反射防止フィルムに有用である。
本発明は、長尺偏光フィルムの長手方向に対して45°±15°方向に吸収軸を有する長尺偏光フィルムを製造するのに有用である。
210 第1ロール
210A 巻芯
220 第2ロール
220A 巻芯
211A,211B 塗布装置
212A,212B 乾燥炉
213A 偏光UV照射装置
213B 偏光照射装置
300 補助ロール
230 第3ロール
230A 巻芯
240 第4ロール
240A 巻芯

Claims (9)

  1. 長尺基材と、長尺偏光膜とを有する長尺偏光フィルムであって、
    該長尺偏光膜の吸収軸の方向が、該長尺基材の長手方向に対して45°±15°であり、
    該長尺偏光膜の遅相軸の方向が、該長尺基材の長手方向に対して0°±10°又は90°±10°である
    長尺偏光フィルム。
  2. 長尺偏光膜は、2種以上のアゾ色素と重合性液晶化合物を含む偏光膜形成用組成物の硬化膜である
    請求項1に記載の長尺偏光フィルム。
  3. 偏光膜形成用組成物は、3種以上のアゾ色素と重合性液晶化合物を含む
    請求項2に記載の長尺偏光フィルム。
  4. 偏光膜形成用組成物は、粘度が0.1〜7mPa・sである
    請求項2又は3に記載の長尺偏光フィルム。
  5. 長尺基材が1/4波長板機能を有する長尺位相差フィルムである請求項1〜4のいずれかに記載の長尺偏光フィルム。
  6. 長尺位相差フィルムが、下記式(40)、(50)及び式(51)で表される光学特性を有する請求項5に記載の長尺偏光フィルム。
    100nm<Re(550)<160nm (40)
    Re(450)/Re(550)≦1.00 (50)
    1.00≦Re(650)/Re(550) (51)
    (Re(450)、Re(550)、Re(650)はそれぞれ波長450nm、550nm、650nmの光に対する正面位相差値を表す。)
  7. 長尺基材が第1の巻芯に巻き取られている第1ロールを準備する工程と、
    該第1ロールから、該長尺基材を送り出す工程と、
    光反応性基を有するポリマー及び溶剤を含む配向膜形成用組成物を連続的に塗布して、該長尺基材上に第1塗布膜を形成する工程と、
    該第1塗布膜から該溶剤を乾燥除去することにより第1乾燥膜を得る工程と、
    該第1乾燥膜に偏光を照射することにより、該長尺基材の搬送方向に対して45°±15°の角度に配向方向を有する長尺光配向膜を得る工程と、
    該長尺光配向膜上に、重合性液晶化合物及び二色性色素を含有し、粘度が0.1〜7mPa・sである偏光膜形成用組成物を塗布して、該長尺光配向膜上に第2塗布膜を連続的に形成する工程と
    該第2塗布膜を、該第2塗布膜中に含まれる該重合性液晶化合物が重合しない条件で乾燥することにより、該重合性液晶化合物の液晶相が形成された第2乾燥膜に得る工程と
    該液晶相が形成された状態で、該重合性液晶化合物を重合させることにより、偏光層を形成して、フィルム状且つ長尺状である長尺偏光フィルムを連続的に得る工程と
    を有する長尺偏光フィルムの製造方法。
  8. 偏光膜形成用組成物は、2種以上のアゾ色素と重合性液晶化合物を含む
    請求項7に記載の製造方法。
  9. 偏光膜形成用組成物は、3種以上のアゾ色素と重合性液晶化合物を含む
    請求項8に記載の製造方法。
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