JP2020003270A - 原子磁気センサ、グラジオメータ、生体磁気計測装置 - Google Patents

原子磁気センサ、グラジオメータ、生体磁気計測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】原子磁気センサによる磁場計測の精度を向上させる。【解決手段】開示の技術の一態様に係る原子磁気センサは、光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光源から出射された光を、少なくとも2つに分割する光分割手段と、アルカリ金属原子を封入し、前記光分割手段により分割された光のうち、一方の光を透過させる透光性のセルと、前記光分割手段により分割された光のうち、前記セルを透過した前記一方の光と、前記セルを透過しなかった他方の光と、を受光する光検出器と、を有することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、原子磁気センサ、グラジオメータ、生体磁気計測装置に関する。
生体から発せられる磁場は生体磁場(Biomagnetism)と呼ばれる。微弱な生体磁場を計測する装置として、脳の神経細胞の電気的活動によって生じた磁場(脳磁場)を計測する脳磁計(Magnetoencephalography;MEG)が知られている。
また脳磁計で用いられる磁気センサとして、極低温環境を必要としない光ポンピング原子磁気センサ(Optical Pumping Atomic Magnetometer)が知られている。
光ポンピング原子磁気センサでは、透光性のセルを通過したプローブ光のP波とS波をそれぞれ光検出器で受光し、両者の差分に該当する偏光面の回転角から磁場の大きさを検出する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の技術では、光検出器や検出回路に混信するノイズにより、光ポンピング原子磁気センサ等の原子磁気センサによる磁場の計測精度が低下する場合があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、原子磁気センサによる磁場計測の精度を向上させることを課題とする。
開示の技術の一態様に係る原子磁気センサは、光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光源から出射された光を、少なくとも2つに分割する光分割手段と、アルカリ金属原子を封入し、前記光分割手段により分割された光のうち、一方の光を透過させる透光性のセルと、前記光分割手段により分割された光のうち、前記セルを透過した前記一方の光と、前記セルを透過しなかった他方の光と、を受光する光検出器と、を有することを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、原子磁気センサによる磁場計測の精度を向上させることができる。
第1の本実施形態に係る原子磁気センサの構成の一例を説明する図である。 実施形態に係る光分割手段の構成の一例を説明する図である。 実施形態に係る第1の光と第2の光の関係の一例を説明する図である。 実施形態に係る第1の光と第2の光の挙動の一例を説明する図である。 実施形態に係る第1の光と第2の光の挙動の他の例を説明する図である。 実施形態に係る所定の位相差を与える場合の構成の一例を説明する図である。 実施形態に係る1つの偏光子を備える場合の構成の一例を説明する図である。 実施形態に係る1つの1/2波長板を備える場合の構成の一例を説明する図である。 実施形態に係る干渉縞のシミュレーション結果の一例を示す図である。 実施形態に係る光検出器の位置を調整する構成の一例を説明する図である。 実施形態に係る光検出器が備える開口の一例を説明する図である。 実施形態に係る複数の画素を有する光検出器アレイの一例を説明する図である。 第2の実施形態に係る原子磁気センサの構成の一例を説明する図である。 第3の実施形態に係る原子磁気センサの構成の一例を説明する図である。 第4の実施形態に係るグラジオメータの構成の一例を説明する図である。 第5の実施形態に係る生体磁気計測装置の構成の一例を説明する図である。 第5の実施形態の制御部が有する構成要素の一例を機能ブロックで示す図である。 第1の変形例に係る生体磁気計測装置の構成の一例を説明する図である。 第2の変形例に係る生体磁気計測装置の構成の一例を説明する図である。 第3の変形例に係る生体磁気計測装置の構成の一例を説明する図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。また各図面において実線の矢印で方向を示す場合があるが、それぞれX、Y、及びZ方向を示すものとする。
実施形態に係る原子磁気センサは、光ポンピング法により生成されたアルカリ金属原子のスピン偏極を利用し、磁場の強度を計測する。ここで、光ポンピング法とは近接した2つのエネルギー準位における原子の占拠数に、光により大きな差を作る方法である。
光ポンピングされたアルカリ金属原子はスピン偏極する。被計測対象となる磁場は、偏極されたスピンを回転させ、プローブ光として入射した直線偏光の偏光面を回転させる。実施形態に係る原子磁気センサは、プローブ光の偏光面の回転角を検出することで、磁場の強度を計測する。
[第1の実施形態]
先ず第1の実施形態を説明する。図1は、本実施形態に係る原子磁気センサの構成の一例を説明する図である。
原子磁気センサ100は、光源1と、光分割手段2と、偏光子3a及び3bと、1/2波長板4a及び4bと、セル5と、光検出器6とを有する。
セル5は、アルカリ金属原子の蒸気を封入した透光性の容器である。アルカリ金属原子は、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)、セシウム(Cs)の何れかが好ましい。セル5の内部には、アルカリ金属原子の他に、原子の緩和時間を延ばすヘリウム、窒素、アルゴン等の不活性ガス(バッファガス)が封入されてもよい。又、セル5の内壁に原子のスピン偏極の緩和防止用にパラフィン等の緩和防止コーティングがされていても良い。
セル5の材料は、光の入出射部に関しては光を透過できる材料であればよく、例えば、ガラス材料を用いることができる。光の入出射部以外に関しては、特に限定されないが、ガラス材料、金属材料、樹脂材料等を用いることができる。但し、セル5の全体を硼珪酸ガラス等の光を透過できる材料により作製してもよい。
セル5には、図1に破線の矢印で示されているポンプ光7が入射する。ポンプ光7は、セル5内のアルカリ金属原子の吸収波長(例えば、133CsのD1線に相当する895nm)の光である。ポンプ光7には、例えば、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting LASER 垂直共振面発光レーザ)から出射された光を用いることができる。但し、アルカリ金属原子の吸収波長の光であれば、ポンプ光7はVCSELから出射された光に限定されない。
ポンプ光7は、略円偏光の光であることが好ましい。略円偏光の光でアルカリ金属原子を励起することにより、ポンピング率を高くすることができる。円偏光の光を得るために、直線偏光の光を略円偏光の光に変換する機能を有する1/4波長板を用いることができる。例えば直線偏光を出射するVCSELとセル5の間に、直線偏光の偏光面に対して光学軸を45度傾けて、1/4波長板を設置すればよい。
尚、偏光面とは、光の進行方向と電場、又は磁場の振動方向を含む面である。以下では、偏光面に振動方向が含まれるため、直線偏光の振動方向を偏光面と称する場合がある。また1/4波長板の光学軸は、1/4波長板の進相軸、又は遅相軸である。
尚、図1では、負のY方向から正のY方向に向けて、セル5にポンプ光を入射させる例を示したが、これには限定されない。例えば、正のY方向から負のY方向に向けて、セル5にポンプ光を入射させてもよい。または、正のX方向から負のX方向に向けて、或いは負のX方向から正のX方向に向けて、セル5にポンプ光を入射させてもよい。
光源1は、レーザ光源であり、ポンプ光7とは波長の異なるレーザ光を出射する。光源1は、例えばVCSELやLD(Laser Diode)、DBR(Distributed Bragg Reflector;分布反射型)レーザ等である。光源1から出射されるレーザ光は、「プローブ光」の一例である。
光分割手段2は、例えば2つのピンホール21a及び21bを備えるピンホールアレイである。光源1から出射された発散光であるプローブ光は、光分割手段2のピンホール21aを通過した光と、ピンホール21bを通過した光の2つの光に分割される。
ピンホールアレイは、例えば金属平板に2つの貫通孔を設けて作製される。但し、光分割手段2はこれに限定されず、スリットアレイであってもよい。図2は、実施形態に係る光分割手段2の構成の一例を説明する図である。図2(a)は、ピンホール21a及び21bを備えるピンホールアレイの一例を示す正面図である。図2(b)は、スリット22a及び22bを備えるスリットアレイの一例を示す正面図である。図2において、黒色で示されている領域は、プローブ光を遮光する領域であり、白色で示されている領域のピンホール21a及び21b、或いはスリット22a及び22bは、プローブ光を通過させる領域である。
図1に戻り、ピンホール21aを通過した光は偏光子3aを通過して直線偏光となる。或いは、光源1から直線偏光の光が出射される場合は、偏光子3aを通過することで、直線偏光の偏光度が高められる。偏光子3aは、例えば偏光板である。但し、これに限定されず、より偏光度の高い直線偏光が得られるように、グラントムソンプリズム等を用いてもよい。
偏光子3aを通過後の直線偏光は、1/2波長板4aに入射する。1/2波長板4aは、入射する直線偏光の偏光面を回転させて出射する光学素子である。例えば1/2波長板4aの光学軸を、光の進行方向に沿った軸回りに角度φだけ回転させると、1/2波長板4aに入射した直線偏光の偏光面に対して、角度2φだけ偏光面が回転した直線偏光の光が、1/2波長板4aから出射される。
1/2波長板4aから出射された光は、セル5を通過して光検出器6に入射する。図1に一点鎖線で示されているように、光分割手段2で分割された光のうち、ピンホール21aを通過して光検出器6に入射する光は、第1の光200aである。尚、第1の光200aは、「一方の光」の一例である。
他方、ピンホール21bを通過した光は偏光子3bに通過して直線偏光となる。或いは、光源1から直線偏光の光が出射される場合は、偏光子3aを通過することで、直線偏光の偏光度が高められる。偏光子3bを通過後の直線偏光は、1/2波長板4bに入射し、偏光面が所定角度だけ回転されて出射される。1/2波長板4bから出射された光は、セル5を通過せず、直接、光検出器6に入射する。図1に二点鎖線で示されているように、光分割手段2で分割された光のうち、ピンホール21bを通過して光検出器6に入射する光は、第2の光200bである。尚、第2の光200bは、「他方の光」の一例である。
光検出器6は、例えば、受光した光の光強度に応じた電圧信号を出力するフォトダイオードである。但し、これに限定されず、フォトダイオードアレイや、MOS(Metal Oxide Semiconductor Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor Device)、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子を用いてもよい。
1/2波長板4a及び4bの光学軸の成す角度を調整することで、第1の光200aの直線偏光の偏光面と、第2の光200bの直線偏光の偏光面の成す角度αを、所定の角度に設定することができる。一例として、角度αが0度の場合は、第1の光200aの直線偏光の偏光面と、第2の光200bの直線偏光の偏光面は平行な状態になる。角度αが90度の場合は、第1の光200aの直線偏光の偏光面と、第2の光200bの直線偏光の偏光面は直交する状態になる。尚、1/2波長板4a及び4bは、「偏光面回転手段」の一例である。
光検出器6に入射する第1の光200aと第2の光200bは、両者が所定の関係になる場合に干渉し、干渉縞を発生する。図3は、このような第1の光200aと第2の光200bの関係の一例を示す図である。尚、干渉縞は、「干渉光」の一例である。
図3において、一点鎖線で示されている矢印は、矢印の方向に進行する第1の光200aを示している。二点鎖線で示されている矢印は、矢印の方向に進行する第2の光200bを示している。尚、図1に示されているように、第1の光200aと第2の光200bは、光検出器6に向かって進行するため、両者の進行方向は平行ではないが、見やすさの便宜を図るため、図3では、両者の進行方向を平行にして示している。
実線で示されている矢印は、第1の光200aの直線偏光、又は第2の光200bの直線偏光の、紙面と平行な方向の振動方向を表している。換言すると、偏光面が紙面と平行な状態である。黒丸は、第1の光200aの直線偏光、又は第2の光200bの直線偏光の、紙面と垂直な方向の振動方向を表している。換言すると、偏光面が紙面と垂直な状態である。光の進行方向における実線の矢印の位置、又は黒丸の位置は、光の位相を表している。例えば、図3(a)において破線の矢印で示されている長さは、プローブ光の波長λに該当し、図3(c)において破線の矢印で示されている長さは、プローブ光の波長λの1/2に該当する。
図3(a)及び図3(c)は、第1の光200aの偏光面と、第2の光200bの偏光面が平行(両者の成す角度αが0度)の場合を示している。図3(b)及び図3(d)は、第1の光200aの偏光面と、第2の光200bの偏光面が直交(両者の成す角度αが90度)する場合を示している。
図3(a)及び図3(b)では、光の進行方向における実線の矢印、及び黒丸の位置は、第1の光200aと第2の光200bで一致している。これは第1の光200aと第2の光200bの位相が揃っていることを表している。換言すると、第1の光200aと第2の光200bの位相差は、位相角にして0度である。
図3(c)及び図3(d)では、光の進行方向における実線の矢印、及び黒丸の位置は、第1の光200aと第2の光200bとで波長λの1/2だけずれていることを表している。換言すると、第1の光200aと第2の光200bの位相差は、位相角にして180度である。尚、位相角の180度は、長さに換算するとプローブ光の波長の1/2である。
図3(a)に示されているように、第1の光200aの偏光面と、第2の光200bの偏光面が平行の場合は、両者は干渉し、干渉縞を発生する。一方、図3(b)に示されているように、第1の光200aの偏光面と、第2の光200bの偏光面が直交する場合は、両者は干渉せず、干渉縞を発生しない。また図3(a)と図3(b)に示されている状態の中間の状態(0度<α<90度)では、両者は部分的に干渉し、干渉縞を発生する。換言すると、両者の直線偏光で、振動方向が平行な成分(偏光面が平行な成分)のみが干渉し、干渉縞を発生する。
このような関係は、フレネル−アラゴの干渉の法則として知られている(例えば非特許文献1参照)。
同様に、図3(c)に示されているように、第1の光200aの偏光面と、第2の光200bの偏光面が平行の場合は、両者は干渉し、干渉縞を発生する。一方、図3(d)に示されているように、第1の光200aの偏光面と、第2の光200bの偏光面が直交する場合は、両者は干渉せず、干渉縞を発生しない。
但し、図3(c)の場合は、第1の光200aと第2の光200bの位相差は180度であるため、弱め合う干渉になり、干渉縞の光強度は最小値(極小値)になる。図3(a)の場合は、第1の光200aと第2の光200bの位相差は0度であるため、強め合う干渉になり、干渉縞の光強度は最大値(極大値)になる。位相差が0度から180度の間の中間の状態では、強め合う干渉と弱め合う干渉の中間の干渉になり、干渉縞の光強度は、干渉の程度に応じた値になる。
次に、図4は、セル5に磁場が印加された時の第1の光200aと第2の光200bの挙動の一例を説明する図である。
図4において、一点鎖線で示されている矢印は、矢印の方向に進行する第1の光200aを示し、二点鎖線で示されている矢印は、矢印の方向に進行する第2の光200bを示している。実線で示されている矢印は、第1の光200aの直線偏光、及び第2の光200bの直線偏光の振動方向を表している。
図4に示されている例では、セル5を通過する前の第1の光200aの偏光面と、第2の光200bの偏光面の成す角度αは0度である。セル5にポンプ光7が入射され、ポンプ光7による光ポンピングにより、セル5内のアルカリ金属原子はスピン偏極する。
図4(a)は、セル5に磁場が印加されていない場合である。セル5内のアルカリ金属原子のスピン偏極は回転せず、第1の光200aの直線偏光の偏光面は、セル5を通過した後も変化しないまま光検出器6に入射する。一方で、第2の光200bの直線偏光の偏光面は、直接、光検出器6に入射する。第1の光200aと、第2の光200bは干渉し、干渉縞の光強度Iが光検出器6で検出される。
図4(b)は、セル5に強度Bの磁場が印加された場合である。セル5内のアルカリ金属原子のスピン偏極は、磁場の強度Bに応じて回転する。スピン偏極の回転に比例したファラデー回転により、セル5に入射した第1の光200aの偏光面が光の進行方向に沿った軸回りに角度Δθだけ回転する。一方で、第2の光200bの直線偏光の偏光面は、直接、光検出器6に入射する。第1の光200aと、第2の光200bは干渉し、干渉縞の光強度Iが光検出器6で検出される。
光強度Iと光強度Iとの光強度差ΔIは、磁場の強度Bに比例する。従って光検出器6で検出した光強度差ΔIに基づき、磁場の強度Bを計測することができる。
次に、図5は、セル5を通過する前の第1の光200aの偏光面と、第2の光200bの偏光面の成す角度αが90度の場合に、セル5に磁場が印加された時の第1の光200aと、第2の光200bの挙動の一例を説明する図である。
図5に示されている例では、図4の例に対し、第2の光200bの偏光面のみが異なっている。この場合においても、磁場の強度Bに応じて偏光面が回転した第1の光200aと、第2の光200bは干渉し、干渉縞の光強度Iが光検出器6で検出される。但し、第2の光200bの偏光面が異なるため、干渉縞の光強度Iは、図4に示されている例とは異なった値となる。磁場が印加されていない場合の光強度Iと光強度Iとの光強度差ΔIの基づき、磁場の強度Bを計測することができる。
上記では、第1の光200aの偏光面と、第2の光200bの偏光面の成す角度αが0度、及び90度の場合の例を示したが、角度αは、例えば45度等、他の角度であってもよい。
図4〜5に示されている例では、第1の光200aと第2の光200bの位相差は0度の場合を示したが、これには限定されず、180度であってもよいし、0度と180度の間の予め規定された所定の位相差であってもよい。このような所定の位相差は、例えば第1の光200a、又は第2の光200bが光検出器6に入射するまでの光路に、位相差を設定する部材を設けることで、与えることができる。
図6は、所定の位相差を与える場合の原子磁気センサの構成の一例を説明する図である。図6において、位相差設定部材8は、第2の光200bが光検出器6に入射するまでの光路に設置される。位相差設定部材8は、例えばガラス等を材料とする透光部材である。ガラス部材の屈折率と厚み(光の進行方向のガラスの長さ)により、光路長が変化するため、第2の光200bに所定の位相遅れを与え、第1の光200aと第2の光200bとの間の位相差を設定することができる。
ここで、図1に示した例では、2つの偏光子3a及び3bを備える構成を示したが、1つの偏光子のみを備える構成にしてもよい。図7は、1つの偏光子のみを備える原子磁気センサの構成の一例を説明する図である。原子磁気センサ100は、偏光子3を有する。偏光子3は、ピンホール21a及び21bを通過した光を通過させ、これらを所定の偏光面の直線偏光にする。或いは、光源1から直線偏光の光が出射される場合は、偏光子3aを通過することで、直線偏光の偏光度が高められる。偏光子を1つにすることで、原子磁気センサの構成を簡略化することができる。
また、図1に示した例では、2つの1/2波長板4a及び4bを備える構成を示したが、ピンホール21a及び21bを通過した光の何れか一方の光路のみに、1つの1/2波長板を備える構成にしてもよい。図8は、1つの1/2波長板のみを備える原子磁気センサの構成の一例を説明する図である。原子磁気センサ100は、1/2波長板4bを有する。1/2波長板4bの光学軸の角度を調整することで、第1の光200aの偏光面と、第2の光200bの偏光面の成す角度αを、所定の角度に設定することができる。1/2波長板を1つにすることにより、原子磁気センサの構成を簡略化することができる。
次に、本実施形態に係る原子磁気センサ100で検出される干渉縞のシミュレーション結果を、図9を参照して説明する。シミュレーションは、光分割手段2から光検出器6までの距離(図1等参照)を50(mm)とし、光検出器6の受光面積を20×20(mm)として、光検出器6の位置での光の強度分布を算出する。図9は、シミュレーション結果である干渉縞の光強度の大小を、濃淡により表示する図である。
図9において、左側に示されている4つの図は、それぞれ磁場が印加されていない場合である。右側に示されている4つの図はそれぞれ磁場が印加され、第1の光200aの偏光面が光の進行方向の軸回りに1度回転した場合である。図9は、磁場が印加されていない場合(左側の図)と印加された場合(右側の図)を1セットにし、(a)〜(d)の4通りの条件でシミュレーションを実施した結果を示している。
尚、上記のシミュレーションの条件は一例であり、任意に変更可能である。
図9(a)は、第1の光200aの偏光面と第2の光200bの偏光面の成す角度αが0度で、且つ第1の光200aと第2の光200bの位相差が0度の場合である。図9(b)は、第1の光200aの偏光面と第2の光200bの偏光面の成す角度αが0度で、且つ第1の光200aと第2の光200bの位相差が180度の場合である。図9(c)は、第1の光200aの偏光面と第2の光200bの偏光面の成す角度αが90度で、且つ第1の光200aと第2の光200bの位相差が0度の場合である。図9(d)は、第1の光200aの偏光面と第2の光200bの偏光面の成す角度αが90度で、且つ第1の光200aと第2の光200bの位相差が180度の場合である。
図9(a)と図9(b)では、光強度分布における光強度の大小が反転する。これは、図9(a)の場合は、第1の光200aと第2の光200bが強め合って干渉しているのに対し、図9(b)の場合は、位相差が180度あることにより両者が弱め合って干渉しているためである。図9(a)と図9(b)ではともに、磁場の有無で光強度分布(干渉縞のパターン)の変化はほとんど見られない。但し、磁場の有無で、全体の光強度に差は生じている。
図9(c)と図9(d)では、左側の図に示されているように、磁場が印加されていない場合は、干渉縞は発生せず、光強度分布は生じていない。これは、第1の光200aの偏光面と第2の光200bの偏光面の成す角度αが90度であり、両者が干渉しないためである。
一方、右側の図に示されているように、磁場が印加された場合、干渉縞が発生し、光強度分布が生じている。また図9(c)と図9(d)では、光強度分布における光強度の大小が反転する。これは、図9(c)の場合は、第1の光200aと第2の光200bが強め合って干渉しているのに対し、図9(d)の場合は、位相差が180度あることにより弱め合って干渉しているためである。
図9(c)と図9(d)では、磁場の有無で、光強度分布がない状態からある状態に変化するため、光強度分布(干渉縞のパターン)が大きく異なっている。また図9(a)と図9(b)の場合の磁場の有無による光強度分布の差も、図9(a)と図9(b)の場合と比較して大きい。
図9(a)〜(d)の場合において、磁場の有無での光強度差ΔIを定量的に調査したところ、図9(d)の場合に最も差が大きく、次いで図9(c)の場合に差が大きく、次いで図9(a)及び図9(b)の場合に同程度の差が生じることが分かった。磁場の有無での光強度差ΔIが大きいほうが、より精度のよい計測が可能になる。そのため、図9(d)の場合に最も高精度の計測ができ、次いで図9(c)の場合に計測精度が高く、次いで図9(a)及び(b)の場合に同程度の計測精度になる。
尚、図9(c)、及び図9(d)において、第1の光200aの偏光面と第2の光200bの偏光面の成す角度αの90度は、厳密に90度のみが要求されるわけではなく、設置誤差等の一般に誤差と認められる程度の差は許容されてもよい。同様に、図9(d)において、位相差の180度は、厳密に180度のみが要求されるわけではなく、設置誤差等の一般に誤差と認められる程度の差は許容されてもよい。
次に本実施形態に係る光検出器6の設定方法の一例について説明する。
本実施形態では、例えば、計測前に磁場のない状態でキャリブレーションを行う。図9(d)の条件を例にすると、先ずは磁場を印加せず、干渉縞が発生しない状態にする。干渉縞が発生しない状態にする調整は、例えば1/2波長板4a、又は4b、或いは位相差設定部材8により行うことができる。
干渉縞が発生しない状態で、光検出器6により検出される光強度をIとする。次に磁場を印加し、光検出器6により光強度Iを検出する。光強度Iと光強度Iから光強度差ΔIを算出し、磁場の強度と対応付ける。例えば、両者の比例関係の比例係数を求める。
光強度分布(干渉縞パターン)に応じて、光強度が比較的大きい領域と小さい領域があるため、磁場の有無での光強度差ΔIが領域によって異なる場合がある。例えば図9(d)の場合、一点鎖線で示されているような光検出器6の中央の領域91より、二点鎖線で示されているような光検出器6の周辺の領域92のほうが、磁場の有無での光強度差ΔIが大きい。上述のように磁場の有無での光強度差ΔIが大きいほうが、より精度のよい計測が可能になるため、この場合、領域92を光強度の検出領域として使用することが好ましい。
例えば、光検出器6が上記の領域92に配置されるように、光検出器6の位置を調整してもよい。図10は、光検出器6の位置を調整する構成の一例を示す図である。原子磁気センサ100の備える位置調整手段93は、例えば、光検出器6を、破線で示されている位置(光検出器6a)から、実線で示されている位置(光検出器6)に移動させる。
位置調整手段93は、マイクロメータヘッド93a及び93bと、これらを進退可能に支持する支持部材93cとを有する。マイクロメータヘッド93aと、図示を省略するバネにより、光検出器6を矢印95の方向に進退させ、マイクロメータヘッド93bと、図示を省略するバネにより、光検出器6を矢印96の方向に進退させることができる。位置調整手段93で光強度差ΔIが大きい領域92に光検出器6を移動させることで、磁場強度を高精度に計測できる。図10の構成は、例えば原子磁気センサ100で実際に使用する光検出器6の受光面積が、シミュレーションで想定した20×20(mm)より小さい場合に好適である。
また、例えば、光強度差ΔIが大きい領域92でのみ光を通過させ、他の領域を遮光するような開口を設けてもよい。図11は、原子磁気センサ100の備える開口の構成の一例を示す図である。図11において光検出器6の受光面上にはマスク部材61が設置されている。マスク部材61は、開口部61aと遮光部61bとを有し、開口部61aは光を通過させ、遮光部61bは光を遮光する。これにより開口部61aの領域のみで、光検出器6による受光を可能にしている。マスク部材61により、光強度差ΔIが大きい領域92のみで光検出器6による受光を可能にすることで、磁場強度を高精度に計測できる。図11の構成は、例えば原子磁気センサ100で実際に使用する光検出器6の面積が、シミュレーションで想定した20×20(mm)より大きい場合に好適である。
さらに、図12に例示するように、複数の画素62を有する光検出器アレイ6を用い、光強度差ΔIが大きい領域92に該当する画素の出力を選択して抽出することで、計測の高精度化を図ってもよい。複数の画素62を有する光検出器アレイ6は、例えばフォトダイオードアレイやCMOS、CCDといった撮像素子等である。
以上説明してきたように、本実施形態では、光分割手段2により分割された光のうち、セル5を通過した光と、セル5を通過しなかった光を受光する光検出器6を備える。磁場計測のための信号の検出を1つの光検出器6のみで行うため、複数の光検出器を使用する場合と比較して、光検出器に混信するノイズを抑制できる。そして光検出器に混信するノイズによる磁場の計測精度の低下を抑制することができる。
また光検出器6により検出した光の光強度に、比例係数を乗じる等して磁場の強度Bを求めるため、電気・電子回路を用いた検出信号の処理を要しない。従って電気・電子回路にノイズが混信して磁場の計測精度が低下することを抑制することができる。
本実施形態では、このようにして原子磁気センサによる磁場計測の精度を向上させることができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態に係る原子磁気センサを説明する。尚、第1の実施形態において、既に説明した実施形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図13は、本実施形態に係る原子磁気センサ100aの構成の一例を説明する図である。
図13に示されているように、原子磁気センサ100aは、光分割手段30を有する。また光分割手段30は、ハーフミラー30aと、ミラー30bとを有する。
ハーフミラー30aは、光源1から出射され、偏光子3を通過した光のうち、一部の光を反射し、残りの光を透過する。ハーフミラー30aは、反射光の強度と、透過光の強度の比が1対1になるように構成されている。但し、1対1に限定はされず、任意に設定してもよい。
ハーフミラー30aを透過した光は、セル5を通過した後、光検出器6に入射する。ハーフミラー30aを透過した光は、第1の光200aとなる。一方、ハーフミラー30aで反射された光は、ミラー30bで偏向され、光検出器6に入射する。ハーフミラー30aで反射された光は、第2の光200bとなる。尚、ミラー30bは、「偏向手段」の一例である。
尚、図13に示されている例では、原子磁気センサ100aは1/2波長板を備えていないが、1/2波長板を備える構成にしてもよい。この場合、ハーフミラー30aとミラー30bの間の光路や、ミラー30bから光検出器6までの光路に1/2波長板を配置してもよい。これにより第2の光200bの偏光面を例えば90度等の任意の角度に回転させることができる。
またハーフミラー30aとセル5との間の光路に1/2波長板を配置してもよい。これにより第1の光200aの偏光面を任意の角度に回転させることができる。
ハーフミラー30aに代えて、キューブビームスプリッター等のビームスプリッターを用いてもよい。またミラー30bに代えて反射プリズム等を用いてもよいし、これらを任意に組み合わせて用いてもよい。
本実施形態では、光分割手段30がハーフミラー30aとミラー30bとを備え、ハーフミラー30aとミラー30bの配置を調整することで、第1の光200aと第2の光200bの光路を柔軟に設定することができる。例えば、ハーフミラー30aとミラー30bの配置の調整により、原子磁気センサ100aを小型化すること等ができる。また光分割手段としてハーフミラーやビームスプリッターを用いることで、光分割手段にピンホールやスリットを用いる場合等と比較して、プローブ光の光量を大きくすることができ、計測精度を向上させることができる。
尚、上記以外の効果は、第1の実施形態で説明したものと同様である。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態に係る原子磁気センサを説明する。尚、第1〜2の実施形態において、既に説明した実施形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図14は、本実施形態に係る原子磁気センサ100bの構成の一例を説明する図である。
図14に示されているように、原子磁気センサ100bは、光分割手段23と、ミラー9aと、ミラー9bとを有する。光分割手段23は、例えばハーフミラーである。光分割手段23は、光源1から出射され、偏光子3を通過した光のうち、一部の光を反射し、残りの光を透過する。
光分割手段23で反射された光は、ミラー9bで偏向されて逆方向に折り返され、光分割手段23を透過して光検出器6に入射する。ミラー9bで偏向され光検出器6に入射する光は、第2の光200bとなる。尚、ミラー9bは、「偏向手段」の一例である。
一方、光分割手段23を透過した光は、セル5を通過してミラー9aで反射されて逆方向に折り返される。ミラー9aによる反射光は、光分割手段23で光検出器6に向けて反射され、光検出器6に入射する。ミラー9aで反射され光検出器6に入射する光は、第1の光200aとなる。
光分割手段23による反射角度は、図14に示されているような90度での反射に限らず、任意の角度であってよい。この場合、ミラー9aはミラー9aへの入射光を、入射光に対して平行な角度で逆方向に反射するように設置される。ミラー9bも同様に、ミラー9bへの入射光を、入射光に対して平行な角度で逆方向に反射するように設置される。
第2の実施形態と同様に、1/2波長板を任意の光路に設置してもよい。また光分割手段としてハーフミラーを用いたり、ミラー9a、及び/又はミラー9bに代えて反射プリズムを用いたりしてもよい。
本実施形態では、光分割手段23と、ミラー9aと、ミラー9bとを備え、光分割手段23と、ミラー9aと、ミラー9bの配置を調整することで、第1の光200aと第2の光200bの光路を柔軟に設定することができる。例えば、光分割手段23と、ミラー9aと、ミラー9bの配置の調整により、原子磁気センサ100bを小型化すること等ができる。また第1の光200aがセル5を往きと帰りで2回通過するため、セルに印加される磁場の影響を1回通過の場合の2倍受けることができる。これにより光強度差ΔIを大きくでき、計測精度を向上させることができる。
尚、上記以外の効果は、第1の実施形態で説明したものと同様である。
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態のグラジオメータを説明する。尚、第1〜3の実施形態において、既に説明した実施形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
本実施形態に係るグラジオメータは、第1の実施形態に係る原子磁気センサ100等の構成を有する。図15は、本実施形態に係るグラジオメータ300の構成の一例を示す図である。本実施形態に係るグラジオメータ300と、第1の実施形態に係る原子磁気センサ100との構成の違いは、光分割手段2で分割され、ピンホール21bを通過した光がセル5を通過した後、光検出器6に入射する点等である。ピンホール21bを通過した光がセル5を通過した後、光検出器6に入射する光は、第3の光200cである。
光検出器6は、第1の光200aと、第3の光200cとの干渉による干渉縞の光強度を検出する。
セル5には強度B1の磁場と強度B2の磁場が印加される。強度B1と強度B2は異なる強度である。強度B1の磁場と強度B2の磁場に応じて光検出器6で検出される光強度は変化する。グラジオメータ300は、このような光強度を検出することで、強度B1の磁場と強度B2の磁場との強度差、すなわち磁場勾配を計測することができる。尚、光強度と磁場勾配との関係は、シミュレーション等で予め対応付けられている。例えば、両者が比例する場合には、予め比例係数が求められ、光検出器6が検出した光強度に比例係数が乗じられ、磁場勾配が算出される。
このように、本実施形態によりグラジオメータを実現することができる。本実施形態の効果は、第1の実施形態に係る原子磁気センサで説明したものと同様である。また、第2〜3の実施形態に係る原子磁気センサの構成をグラジオメータに適用することもできる。その場合、第2〜3の実施形態で説明したのと同様の効果が得られる。
[第5の実施形態]
次に、第5の実施形態の生体磁気計測装置を説明する。尚、第1〜4の実施形態において、既に説明した実施形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図16は、本実施形態に係る生体磁気計測装置400の構成の一例を示す図である。
生体磁気計測装置400は、原子磁気センサ100cと、制御部500とを有し、計測対象Sから印加される強度Bのうち、X方向成分の強度Bx、及びY方向成分の強度Byを計測する。強度Bxの磁場は、図16に矢印で示されているX方向の磁場であり、強度Byの磁場はY方向の磁場である。
尚、計測対象Sから生じる磁場Bは、X、Y、Z方向のそれぞれのベクトルで表すと、B=Bx+By+Bzであり、その大きさは|B|=(Bx+By+Bz1/2である。図16の原子磁気センサの配置では、このうちX方向とY方向の磁場を計測する。プローブ光の進行方向であるZ方向には感度を持たないためである。
ヒトを対象とする場合は、脳や心臓、脊髄等の生じさせる磁場が計測対象Sとなる。計測時には、例えば、原子磁気センサ100cは、計測対象Sに近付けられ、計測対象Sの生じさせる磁場がセル5に印加されるように配置される。尚、計測時には、図示を省略する加熱手段により、セル5を加熱する必要があるが、セル5に加えられる熱は、筐体に対して断熱されている。
原子磁気センサ100cは、ミラー11と、ミラー12と、ポンプ用光源13と、1/4波長板14とを有する。これらは光源1等の他の構成部品と合わせて、筐体15の内部に配置されている。
ミラー11は、光源1から出射され、光分割手段2、偏光子3、1/2波長板4a等を通過した光を、図16に示されるように正のZ方向に向けて反射する。ミラー12は、ミラー11の反射光を負のY方向に、光検出器6に向けて反射する。
ポンプ用光源13は、セル5内のアルカリ金属原子の吸収波長(例えば、133CsのD1線に相当する895nm)の光を出射する。ポンプ用光源13は、例えば、VCSELである。但し、アルカリ金属原子の吸収波長の光であれば、ポンプ用光源13はVCSELに限定されない。
1/4波長板14は、ポンプ用光源13から出射された直線偏光の光を略円偏光に変換し、セル5に照射する。上述したように、略円偏光の光でアルカリ金属原子を励起することにより、ポンピング率を高くすることができる。
図17は、本実施形態の制御部500が有する構成要素の一例を機能ブロックで示す図である。尚、図17に図示される各機能ブロックは概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。各機能ブロックの全部又は一部を、任意の単位で機能的又は物理的に分散・結合して構成することが可能である。各機能ブロックにて行われる各処理機能は、その全部又は任意の一部が、CPUにて実行されるプログラムにて実現され、或いはワイヤードロジックによるハードウェアとして実現されうる。
制御部500は、光源駆動部501と、ポンプ用光源駆動部502と、検出部503と、駆動制御部504と、磁場演算部505と、記憶部506と、出力部507とを有する。
光源駆動部501は、光源1にケーブル等で電気的に接続し、光源1の点灯、及び消灯を制御し、また光源1の出射する光の強度を制御する。光源駆動部501は、例えば制御信号に基づき、光源1に駆動電圧を印加する電気回路で実現される。
ポンプ用光源駆動部502は、ポンプ用光源13にケーブル等で電気的に接続し、ポンプ用光源13の点灯、及び消灯を制御し、またポンプ用光源13の出射する光の強度を制御する。ポンプ用光源駆動部502は、例えば制御信号に基づき、ポンプ用光源13に駆動電圧を印加する電気回路で実現される。
検出部503は、光検出器6と電気的に接続し、光検出器6による検出信号を入力し、磁場演算部505、又は記憶部506に出力する。検出部503は、例えば光検出器6による検出信号をアナログ電圧信号からデジタル電圧信号に変換するA/D(Analog/Digital)変換回路等により実現される。
駆動制御部504は、光源駆動部501やポンプ用光源駆動部502に制御信号を出力する。磁場演算部505は、検出部503の検出信号に基づき、計測対象Sの磁場を算出する。駆動制御部504、及び磁場演算部505は、例えばCPUがRAMをワークエリア(作業領域)としてROM等に格納されたプログラムを実行することで実現される。
記憶部506は、磁場演算部505による演算結果を記憶し、また検出部503による検出信号から磁場を算出するための比例係数等の設定値を記憶する。記憶部506は、HDD(Hard Disk Drive)やNVRAM(Non Volatile Memory)等により実現される。
出力部507は、磁場演算部505による演算結果等を外部装置に出力するI/F(Interface)である。外部装置は、例えばPC(Personal Computer)等である。
図18は、第1の変形例に係る生体磁気計測装置400bの構成の一例を示す図である。生体磁気計測装置400bは光分割手段24を有し、光分割手段24はビームスプリッター24aと、ミラー24bとを有する。ビームスプリッター24aは、光源1から出射され、偏光子3を通過した光のうち、一部の光を反射し、残りの光を透過する。ビームスプリッター24aで反射された光は、ミラー24bで偏向されて光検出器6に入射する第2の光となる。一方、ビームスプリッター24aを透過した光は、セル5を通過して光検出器6に入射する第1の光となる。尚、ミラー24bは、「偏向手段」の一例である。
図19は、第2の変形例に係る生体磁気計測装置400cの構成の一例を示す図である。生体磁気計測装置400cは光分割手段25を有し、光分割手段25はビームスプリッター25aと、ミラー25bとを有する。ビームスプリッター25aは、光源1から出射され、偏光子3を通過した光のうち、一部の光を反射し、残りの光を透過する。
ビームスプリッター25aで反射された光は、ミラー25bで偏向されて光検出器6に入射する第2の光となる。一方、ビームスプリッター25aを透過した光は、ミラー26で反射され、セル5を透過する。セル5を透過した光は、ミラー27で反射されて光検出器6に入射する第1の光となる。尚、ミラー25bは、「偏向手段」の一例である。
図20は、第3の変形例に係る生体磁気計測装置400dの構成の一例を示す図である。生体磁気計測装置400dは、グラジオメータ300aを有する。グラジオメータ300aは、第5の実施形態に係る原子磁気センサ100cに対し、光分割手段2で分割された2つの光の両方がセル5を通過する点が異なる。
以上説明したように、本実施形態により生体磁気計測装置を実現することができる。本実施形態に係る効果は、第1の実施形態に係る原子磁気センサで説明したのと同様である。
本実施形態では、図16に示されているように、ミラー11により、光源1から出射され、光分割手段2等を通過した光を反射し、ミラー12により、ミラー11の反射光を光検出器6に向けて反射する。これにより、原子磁気センサ100cを小型化でき、計測対象Sに近付ける等の配置が容易になる。
第2〜3の実施形態に係る原子磁気センサを生体磁気計測装置に適用することもできる。その場合、第2〜3の実施形態で説明したものと同様の効果が得られる。
以上、本発明の実施形態の例について記述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 光源
2 光分割手段
3、3a、3b 偏光子
4a、4b 1/2波長板(偏光面回転手段の一例)
5 セル
6 光検出器
7 ポンプ光
8 位相差設定部材
9b、24b、25b、30b ミラー(偏向手段の一例)
93 位置調整手段
100 原子磁気センサ
200a 第1の光(一方の光の一例)
200b 第2の光(他方の光の一例)
300 グラジオメータ
400 生体磁気計測装置
500 制御部
特開2014−215151号公報
"A law of interference of electromagnetic beams of and state of coherence and polarization and the Fresnel-Arago interference laws"、J.Opt.Soc. Am. A、Vol.21、No.12、2414-2147、Dec. 2004、M.Mujat、A.Dogariu、and E.Wolf.

Claims (11)

  1. 光を出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光源から出射された光を、少なくとも2つに分割する光分割手段と、
    アルカリ金属原子を封入し、前記光分割手段により分割された光のうち、一方の光を透過させる透光性のセルと、
    前記光分割手段により分割された光のうち、前記セルを透過した前記一方の光と、前記セルを透過しなかった他方の光と、を受光する光検出器と、を有する
    ことを特徴とする原子磁気センサ。
  2. プローブ光を用いて、磁場の強度を計測する原子磁気センサであって、
    前記プローブ光を出射するレーザ光源と、
    前記プローブ光を第1の光と第2の光に分割する光分割手段と、
    アルカリ金属原子を封入し、前記第1の光を透過させる透光性のセルと、
    前記第2の光と、前記セルを透過した前記第1の光との干渉光の光強度を検出する光検出器と、を有する
    ことを特徴とする原子磁気センサ。
  3. 前記第1の光と、前記第2の光は、それぞれ直線偏光であり、
    前記第1の光、及び前記第2の光の少なくとも1つの直線偏光の偏光面を回転させる偏光面回転手段を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の原子磁気センサ。
  4. 前記第1の光の前記偏光面と、前記第2の光の前記偏光面は平行ではない
    ことを特徴とする請求項2、又は3に記載の原子磁気センサ。
  5. 前記第1の光の前記偏光面と、前記第2の光の前記偏光面は直交する
    ことを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の原子磁気センサ。
  6. 前記第1の光と前記第2の光の位相差は、180度である
    ことを特徴とする請求項2乃至5の何れか1項に記載の原子磁気センサ。
  7. 前記光検出器の位置を調整する位置調整手段を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の原子磁気センサ。
  8. 前記第2の光を前記光検出器に向けて偏向する偏向手段を有する請求項2乃至7の何れか1項に記載の原子磁気センサ。
  9. 前記アルカリ金属原子は、カリウム、ルビジウム、又はセシウムの何れかである
    ことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の原子磁気センサ。
  10. 請求項1乃至9の何れか1項に記載の原子磁気センサを有するグラジオメータ。
  11. 請求項1乃至9の何れか1項に記載の原子磁気センサ、又は請求項10に記載のグラジオメータと、
    前記原子磁気センサ、又は前記グラジオメータを制御する制御部と、
    を有する生体磁気計測装置。
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