JP2020002509A - 液体化粧料含有シート用不織布 - Google Patents

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Abstract

【課題】フェイスマスクとして使用した際に密着性や剥がれにくさといった、貼付感に優れる液体化粧料含有シート用不織布を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の液体化粧料含有シート用不織布は、扁平度が2.0〜4.0の扁平断面ポリエステル繊維を含み、また厚さが0.60mm未満と薄い不織布であることで、不織布に液体化粧料を含ませ顔などの皮膚に貼付した際に剥がれにくく密着性に優れ、また皮膚に貼付した際の貼付感に優れることを見出した。また、前記不織布の重量の10倍量の純水を含ませた際の縦方向と横方向の5%モジュラス強度の平均値が3.0N/5cm以下であると、不織布に液体化粧料を含ませ顔などの皮膚に貼付した際に、皮膚が動いたときの不織布の追従性に優れ、皮膚に貼付した際の密着性に優れる液体化粧料含有シート用不織布となることを見出した。【選択図】なし

Description

本発明は、液体化粧料含有シート用不織布に関し、この不織布に液体化粧料を含有させたシートを、顔等の皮膚に貼付することによって、液体化粧料の有効成分を皮膚に移行させることができ、結果として、保湿効果、痩身効果、血行促進効果、美白効果、角質除去など様々な効果が期待できるものである。
従来から、液体化粧料を不織布等の繊維シートに含浸させた液体化粧料含有不織布を、フェイスマスクとして顔に貼付することによって、液体化粧料の有効成分を皮膚に移行させ、保湿効果など様々な美容効果を狙う、ということが行われている。
例えば、このような液体化粧料含有不織布として、「扁平度が2.0〜4.0の扁平断面ポリエステル繊維を含む不織布を有し、前記不織布の厚さが0.70mm以上1.60mm以下であるフェイスマスク用布帛」(特許文献1)が開示されている。特許文献1には、扁平断面のポリエステル繊維を使用し、かつ特定の厚さにすることによって、圧縮時の柔らかさと保液性、曲げた際のしなやかさを向上することが可能となることが開示されている。
特開2017−209409号公報
しかし、特許文献1に開示されているフェイスマスク用布帛は、確かに扁平断面のポリエステル繊維を使用することで、不織布の保液性は向上するものの、例えばフェイスマスクとして使用した場合、顔を動かしたときの追従性が悪く、その上、貼付した布帛が顔から剥がれやすい傾向があることから密着性が不十分であり、また、皮膚に貼付した際の感触が悪く、貼付感が不十分なものであった。
本発明はこのような状況下においてなされたものであり、保液性に優れ、皮膚への密着性や、貼付感に優れる液体化粧料含有シート用不織布を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る発明は、「扁平度が2.0〜4.0の扁平断面ポリエステル繊維を含み、厚さが0.60mm未満である液体化粧料含有シート用不織布であり、前記不織布の重量の10倍量の純水を含ませた際の縦方向と横方向の5%モジュラス強度の平均値が3.0N/5cm以下である、液体化粧料含有シート用不織布。」である。
本願出願人は、扁平度が2.0〜4.0の扁平断面ポリエステル繊維を含み、また厚さが0.60mm未満と薄い不織布であることで、不織布に液体化粧料を含ませ顔などの皮膚に貼付した際に剥がれにくく密着性に優れ、また皮膚に貼付した際の貼付感に優れることを見出した。また、前記不織布の重量の10倍量の純水を含ませた際の縦方向と横方向の5%モジュラス強度の平均値が3.0N/5cm以下であると、不織布に液体化粧料を含ませ顔などの皮膚に貼付した際に、皮膚が動いたときの不織布の追従性に優れ、皮膚に貼付した際の密着性に優れる液体化粧料含有シート用不織布となることを見出した。
本発明の液体化粧料含有シート用不織布は、扁平度が2.0〜4.0の扁平断面ポリエステル繊維を含む。なお、本発明の液体化粧料含有シート用不織布は、本発明の効果を損なわない範囲で、上記の不織布以外の織物や不織布、フィルムなどの部材を有することができる。
扁平度が2.0〜4.0の扁平断面ポリエステル繊維を含むことにより、不織布の保液性が向上できる。前記扁平度は、不織布の保液性が向上できることから、2.0〜3.0が好ましく、2.0〜2.5がより好ましい。
なお、本発明における「扁平度」とは、ポリエステル繊維の断面の最大直径である長径Aと、前記の直径の軸線(長軸)に直交しかつその長さが最大となる短径Bの比であり、以下の式で示される。
扁平度=A/B
扁平断面ポリエステル繊維を構成する繊維としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維、ポリトリメチレンテレフタレート繊維およびポリ乳酸繊維が挙げられる。中でもポリエチレンテレフタレート繊維は、強度が高いことから、本発明の液体化粧料含有シート用不織布に好適に使用できる。
また、本発明の扁平断面ポリエステル繊維は、その断面形状に凹凸を有する扁平多葉断面ポリエステル繊維とすることができる。前記の形状とすることにより、拭き取り性の機能を付与することができる。
本発明の液体化粧料含有シート用不織布に含まれる扁平断面ポリエステル繊維の割合は、不織布に液体化粧料を含ませた際に不織布が重くなりにくく、結果として液体化粧料を含ませた不織布を皮膚に貼付した際に不織布が皮膚から剥がれにくいこと、また液体化粧料を含ませた不織布を皮膚に貼付した際の肌触りが良いことから20重量%未満が好ましく、18重量%以下がより好ましく、15重量%以下が更に好ましい。扁平断面ポリエステル繊維の割合が低過ぎると保液性が低下することから、10重量%以上が好ましい。
本発明の液体化粧料含有シート用不織布に含まれる扁平断面ポリエステル繊維以外の繊維(以後、ほかの繊維と称する)は、例えば、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン66等のポリアミド繊維、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン繊維、パルプや絹、綿等の天然繊維、レーヨン等の再生繊維を使用することができる。これらの中でも、不織布の保液性が向上できることから、レーヨンを使用することが好ましい。また、ほかの繊維の断面形状についても、不織布の保液性が向上できることから、扁平度が2.0〜4.0の扁平断面形状の繊維が好ましい。
本発明の液体化粧料含有シート用不織布に含まれる扁平断面ポリエステル繊維、およびほかの繊維の繊度は特に限定するものではないが、液体化粧料含有シート用不織布に液体化粧料を含ませ貼付した際の貼付感に優れるように、繊度は0.5〜2.5dtexであるのが好ましく、0.7〜2.3dtexであるのがより好ましく、1.0〜2.0dtexであるのが更に好ましい。
また前記扁平断面ポリエステル繊維、およびほかの繊維の繊維長は特に限定するものではないが、本発明の液体化粧料含有シート用不織布が乾式不織布からなる場合には、不織布の強度および地合いの均一性に優れるように、繊維長は20〜70mmであるのが好ましく、25〜65mmであるのがより好ましく、30〜60mmであるのが更に好ましい。
本発明の液体化粧料含有シート用不織布の厚さは、0.60mm未満である。これにより、不織布に液体化粧料を含ませた際に不織布が重くなりにくく、結果として液体化粧料を含ませた不織布を皮膚に貼付した際に不織布が皮膚から剥がれにくい。また、皮膚に貼付したときの貼付感に優れる。
上述の観点から、液体化粧料含有シート用不織布の厚さは、0.55mm以下がより好ましく、0.50mm以下が更に好ましい。不織布の厚さの下限は、0.20mm以上が現実的である。なお、本発明の厚さは、圧縮弾性試験機を用い、接触面積5cm、荷重0.01Nの条件で測定した値である。
本発明の液体化粧料含有シート用不織布の目付は特に限定するものではないが、目付が低過ぎると不織布の保液量が少なくなる傾向があり、一方目付が高すぎると液体化粧料を含ませた際に不織布が重くなり、液体化粧料を含ませた不織布を皮膚に貼付した際に、皮膚から不織布が剥がれやすく密着性に劣り、また、後述の不織布の重量の10倍量の純水を含ませた際の縦方向と横方向の5%モジュラス強度の平均値が3.0N/5cmを超える傾向があることから、15〜50g/mが好ましく、20〜45g/mがより好ましく、25〜40g/mが更に好ましい。なお、本発明の目付は、不織布の最も広い面における1mあたりの質量である。
本発明の液体化粧料含有シート用不織布の、前記不織布の重量の10倍量の純水を含ませた際の縦方向と横方向の5%モジュラス強度の平均値は3.0N/5cm以下である。これにより、液体化粧料を含ませ不織布を皮膚に貼付した際に充分な追従性が得られ、また不織布が皮膚から剥がれにくく密着性に優れる。上述の観点から、前記不織布の重量の10倍量の純水を含ませた際の縦方向と横方向の5%モジュラス強度の平均値は2.8N/5cm以下がより好ましく、2.6N/5cm以下が更に好ましい。なお、本発明における「縦方向」とは、不織布製造時における流れ方向のことをいい、「横方向」とは、不織布製造時における流れ方向に直交する方向のことをいう。
なお、本発明においては、「不織布の重量の10倍量の純水を含ませた際の縦方向と横方向の5%モジュラス強度の平均値」で規定しているが、これは本発明の不織布をフェイスマスクなどの液体化粧料を含ませて皮膚に貼付する用途に使用した場合、一般的に不織布の重量の10〜15倍量程度の液体化粧料を含ませて使用する場合が多く、また、貼付後の皮膚の動きへの追従性と5%モジュラス強度の平均値との間に相関性があることを見出したためである。

前記不織布の重量の10倍量の純水を含ませた際の縦方向の5%モジュラス強度、および前記不織布の重量の10倍量の純水を含ませた際の横方向の5%モジュラス強度は特に限定するものではないが、液体化粧料を含ませ不織布を皮膚に貼付した際の追従性、剥がれにくさに優れるように、前記不織布の重量の10倍量の純水を含ませた際の縦方向の5%モジュラス強度は2.0〜6.0N/5cmが好ましく、3.0〜5.5N/5cmがより好ましく、4.0〜5.0N/5cmが更に好ましい。前記不織布の重量の10倍量の純水を含ませた際の横方向の5%モジュラス強度は0.20〜0.70N/5cmが好ましく、0.25〜0.65N/5cmがより好ましく、0.30〜0.60N/5cmが更に好ましい。
この前記不織布の重量の10倍量の純水を含ませた際の縦方向及び横方向の5%モジュラス強度は、次の方法により測定することができる。
(1)不織布から、50mm×300mmの長方形の試験片を縦方向及び横方向で各3枚採取する。
(2)試験片の重量の10倍量の純水を含ませる。
(3)試験片を引張強さ試験機(エー・アンド・デイ製、テンシロン万能材料試験機RTG−1310)のチャック間(距離:200mm)に固定し、引張り速度200mm/min.で、チャック間の5%だけ離れた位置(チャック間距離:210mm)まで引っ張り、応力を測定する。
(4)上記(1)〜(3)の操作を繰り返し、縦方向及び横方向で各3枚の試験片について前記応力を測定し、その算術平均値を縦方向及び横方向の5%モジュラス強度とする。
本発明の液体化粧料含有シート用不織布の、前記不織布の重量の10倍量の純水を含ませた際の縦方向、横方向の引張強さは特に限定するものではないが、液体化粧料を含ませ不織布を皮膚に貼付する用途に使用した際の取り扱い性に優れるように、15〜80N/5cmが好ましく、15〜70N/5cmがより好ましく、15〜60N/5cmが更に好ましい。
なお、前記不織布の重量の10倍量の純水を含ませた際の縦方向、横方向の引張強さは、採取した試験片に、試験片の10倍量の純水を含ませたことを除いては、JIS L 1913:2010 6.3(ISO法) 6.3.2(湿潤時)に準じて、次の条件で測定した値である。
試験片の幅:5cm
チャック間距離:200mm
引張速度:200mm/min.
本発明の液体化粧料含有シート用不織布に含まれる液体化粧料は、皮膚と接触することによって、有効成分が移行するものであれば良く、特に限定するものではない。例えば、紫外線防止剤、保湿剤、収斂剤、美白剤、しわ・しみ形成予防・改善剤、抗炎症剤、血行促進剤、痩身剤、冷感剤、温感剤、角質除去剤などを、1種類以上含むものを使用することができる。
本発明の液体化粧料含有シート用不織布の製造方法について例示する。
まず、前述のような扁平度が2.0〜4.0の扁平断面ポリエステル繊維とほかの繊維を用意し、前記扁平断面ポリエステル繊維が含まれる繊維ウエブを形成する。繊維ウエブの形成方法については、特に限定するものではないが、繊維ウエブの目付は、目付が低すぎると不織布の保液量が少なくなる傾向があり、目付が高すぎると上述の不織布の重量の10倍量の純水を含ませた際の縦方向と横方向の5%モジュラス強度の平均値が3.0N/5cmを超える恐れがあることから、15〜50g/mが好ましい。
その後、繊維ウエブの構成繊維を絡合させる。繊維ウエブの構成繊維の絡合方法については、液体化粧料を含ませ不織布を皮膚に貼付する用途に使用した際の貼付感から、ニードルパンチや水流絡合により繊維ウエブを絡合させるのが好ましい。特に、0.60mm未満と薄く、かつ、ある程度の強度が確保された不織布を製造しやすいことから、水流絡合により繊維ウエブを絡合させるのがより好ましい。水流絡合条件は特に限定するものではないが、水圧が高すぎると、繊維ウエブの構成繊維の絡合が強くなりすぎ、上述の不織布の重量の10倍量の純水を含ませた際の縦方向と横方向の5%モジュラス強度の平均値が3.0N/5cmを超えるおそれがあることから、水圧は高くても9MPaとするのが好ましい。
以下に、実施例によって本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1)
扁平度が1.2のレーヨン繊維(繊度:1.3dtex、繊維長:38mm)85重量%と、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなる扁平度が2.5で、8個の凸部を有する扁平多葉断面ポリエステル繊維(繊度:1.7dtex、繊維長:51mm)15重量%をカード機にかけて開繊し、繊維ウエブを形成した。この繊維ウエブを搬送しながら、水流(水圧:7.5MPa)により絡合させた。その後、繊維ウエブを反転させた後、再度、反対面に対して水流(水圧:7.5MPa)により絡合させ、乾燥し、目付37.9g/mの不織布を得た。
(比較例1)
不織布の目付が57.2g/mであったこと以外は、実施例1と同様の方法により不織布を得た。
(比較例2)
扁平度が1.2のレーヨン繊維(繊度:1.3dtex、繊維長:38mm)の含有率を100重量%に変更した以外は、実施例1と同様の方法により、目付36.5g/mの不織布を得た。
<物性評価>
前述の手順に従って、実施例及び比較例の不織布の厚さ、前記重量の10倍量の純水を含ませた際の縦方向及び横方向の5%モジュラス強度及び引張強度の測定を行った。また、後述の方法で、吸水率及び保液率の測定を行った。
(吸水率)
(1)実施例及び比較例の不織布から、縦100mm×横100mmの正方形の試験片を採取し、乾燥時の試験片の重量(A)を測定した。
(2)試験片を純水に浸漬させた。
(3)試験片を8メッシュの金網の上に水平に置き、10分後の試験片の重量(B)を測定した。
(4)以下の式により、吸水率を求めた。測定は3枚の試験片で行い、平均値を算出した。
吸水率=(B/A)×100
(保液率)
(1)実施例及び比較例の不織布から、縦100mm×横50mmの長方形の試験片を採取し、乾燥時の試験片の重量(A)を測定した。
(2)乾燥時の試験片の重量(A)の10倍量の純水を試験片に含ませ、吸水時の試験片の重量(C)を測定した。
(3)試験片の短辺をクリップでつかみ試験片をつるし、10分後の試験片の重量(D)を測定した。
(4)以下の式により、保液率を求めた。測定は3枚の試験片で行い、平均値を算出した。
保液率={(D−A)/(C−A)}×100
<官能評価>
実施例及び比較例の不織布を、フェイスマスク形に打ち抜いてフェイスマスクを作成し、このフェイスマスクの重量の10倍量の純水を含浸させた。
5人のパネラーにより、フェイスマスクを貼付した際の追従性、剥がれ、貼付感、液だれ防止性を以下の基準で評価し、評価結果の平均値をとった。
(追従性)
顔を動かした際のフェイスマスクの追従性について、比較例1のフェイスマスクの追従性を基準として、5段階評価(1:悪い〜5:良好)で評価した。なお、基準となる比較例1の評価は3とした。
(剥がれ)
フェイスマスクを貼付し続けた際の、顔からの剥がれやすさについて、比較例1のフェイスマスクの剥がれを基準として、5段階評価(1:剥がれやすい〜5:剥がれにくい)で評価した。なお、基準となる比較例1の評価は3とした。
(貼付感)
フェイスマスクを貼付した際の感触について、比較例1のフェイスマスクの貼付感を基準として、5段階評価(1:悪い〜5:良好)で評価した。なお、基準となる比較例1の評価は3とした。
(液だれ防止性)
フェイスマスクを貼付した際の水の液だれの状態について、比較例1のフェイスマスクの液だれの状態を基準として、5段階評価(1:液だれが多い〜5:液だれが少ない)で評価した。なお、基準となる比較例1の評価は3とした。
以上の物性評価および官能評価の結果を、表1に示す。
Figure 2020002509
表1の結果から、本発明にかかる実施例1の不織布は、フェイスマスクとして使用して顔に貼付した際に、顔を動かしたときの追従性に優れ、その上貼付したフェイスマスクが顔から剥がれにくいことから密着性に優れ、また、フェイスマスクとして使用した際の貼付感に優れることがわかった。さらに、吸水率が実施例1と比較例2の不織布でほぼ同等にも関わらず実施例1の不織布を用いたフェイスマスクは、純水が液だれしにくく、液だれ防止性に優れるものであった。
本発明の液体化粧料含有シート用不織布は、皮膚に貼付した際に、密着性や剥がれにくさといった貼付感に優れる不織布である。そのため、フェイスマスクや、目元や手・首元を保湿するシートといった、皮膚に貼付する用途に好適に使用することができる。

Claims (1)

  1. 扁平度が2.0〜4.0の扁平断面ポリエステル繊維を含み、厚さが0.60mm未満である液体化粧料含有シート用不織布であり、前記不織布の重量の10倍量の純水を含ませた際の縦方向と横方向の5%モジュラス強度の平均値が3.0N/5cm以下である、液体化粧料含有シート用不織布。
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