JP2020001905A - 当せん番号照合装置 - Google Patents

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敬 松沼
Takashi Matsunuma
敬 松沼
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Abstract

【課題】当せん番号照合装置において、下段トレイに排出された当せん金付証票を片手の操作だけで回収できるようにする。【解決手段】上段トレイ17および中段トレイ18は、当せん金付証票が排出される上段排出口および中段排出口の外側にて跳ね上げ自在に回動できるよう振分排出部12に突設されているアーム20,22に軸支されている。また、中段トレイ18は、中段トレイ18の跳ね上げに連動して上段トレイ17を跳ね上げることができ、その跳ね上げ上限位置にて回転動作を固定状態にできるロック部24を備えている。ロック部24は、中段トレイ18の回転基部25における軸回り外周面26に形成された凹部27と、先端部に中段トレイ18の跳ね上げ上限位置にて凹部27と嵌合する凸部29が形成された樹脂ばね28とを有している。【選択図】図3

Description

本発明は、抽せん済みの当せん金付証票(宝くじ券)を抽せん結果と照合するための当せん番号照合装置に関する。
当せん金付証票を販売する宝くじ売り場および受託銀行には、一般に、抽せん済みの当せん金付証票が当せんしているかどうかを照合するための当せん番号照合装置が備えられている。
当せん番号照合装置としては、当せん金付証票を投入すると、投入された当せん金付証票を一枚ずつ取り込んで抽せん結果と照合し、照合結果に応じて当せん金付証票を複数のトレイに振り分けて排出するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の当せん番号照合装置では、当せん金付証票は、照合結果により、当せん金の支払いが可能な当たり券、外れ券および当せん金の即時支払いができない高額当せん券に振り分けられ、それぞれのトレイに排出されるようになっている。特許文献1に記載の当せん番号照合装置は、大型であり、主として受託銀行用であるが、宝くじ売り場のような狭い場所にも設置できる小型の当せん番号照合装置も開発されている。
図5は従来の小型の当せん番号照合装置の一例を示す側面図である。
図5に示した当せん番号照合装置100は、正面(図の右端)側に券挿入口を備えた読取部101を筐体下部に有し、筐体奥(図の左端)側には振分排出部102を有している。読取部101は、券挿入口に投入された当せん金付証票を一枚ずつ取り込み、取り込んだ当せん金付証票に印刷された一意の番号を読み取り、抽せん結果の番号と照合する機能を有している。振分排出部102は、正面側に照合結果に応じて振り分けられた当せん金付証票を排出する上段排出口103、中段排出口104および下段排出口105が開口している。上段排出口103は、高額当せん券排出用、中段排出口104は外れ券排出用、そして下段排出口105は、当たり券排出用である。
上段排出口103、中段排出口104および下段排出口105の外側には、排出された当せん金付証票を受け止める上段トレイ106、中段トレイ107および下段トレイ108がそれぞれ設けられている。
上段トレイ106は、上段排出口103の水平方向外側にそれぞれ突設されたアーム109に支点110を中心に回動自在に軸支されている。すなわち、上段トレイ106は、先端が上段排出口103の水平位置よりも高い位置に設置される券受取位置(図5では、破線で示す位置)にて自重で静止されている。また、上段トレイ106は、先端が持ち上げられることによって、先端が支点110を通って鉛直方向に延びる線を越えた跳ね上げ停止位置(図5で実線で示す位置)まで回転することができ、その跳ね上げ停止位置では、自重により跳ね上げ状態が維持される。中段トレイ107は、中段排出口104の水平方向外側にそれぞれ突設されたアーム111に支点112を中心に回動自在に軸支されている。すなわち、この中段トレイ107は、先端が中段排出口104の水平位置よりも高い位置に設置される券受取位置にて自重で静止され、その券受取位置で先端を持ち上げることにより跳ね上げられるようになっている。下段トレイ108は、上段トレイ106および中段トレイ107のように可動式ではなく固定式であり、上面が上段トレイ106および中段トレイ107の券受取位置における傾斜状態と同じ傾斜角度に形成されている。
この当せん番号照合装置100において、上段トレイ106に排出された当せん金付証票は、そのまま、上段トレイ106から拾い上げられる。中段トレイ107に排出された当せん金付証票は、上段トレイ106を跳ね上げて図5に示した跳ね上げ停止位置まで回転させてから中段トレイ107から拾い上げられる。下段トレイ108に排出された当せん金付証票は、中段トレイ107の先端を持ち上げながら下段トレイ108から拾い上げられる。
特開昭58−099873号公報
従来の小型の当せん番号照合装置は、コンパクトにする必要性から、上段、中段および下段トレイ間隔が狭く、特に、中段トレイは、跳ね上げ途中で上段トレイにぶつかり、上段トレイのように自重で跳ね上げ停止を維持する位置まで回転させることができない。このため、下段トレイに排出された当せん金付証票は、片手で中段トレイの先端を持ち上げながらもう一方の片手で回収しなければならなかった。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、3段の排出用トレイを有する当せん番号照合装置において、下段トレイに排出された当せん金付証票を片手の操作だけで回収できるようにして利便性を高めることを目的とする。
本発明の一観点によれば、投入された抽せん済みの当せん金付証票を抽せん結果と照合する読取部と、抽せん結果に応じて振り分けた当せん金付証票を上段トレイ、中段トレイおよび下段トレイに排出する振分排出部とを備えた当せん番号照合装置が提供される。当せん番号照合装置は、上段トレイおよび中段トレイは、当せん金付証票が排出される上段排出口および中段排出口の外側にて跳ね上げ自在に回動できるように振分排出部に突設されているアームに軸支されている。中段トレイは、中段トレイの跳ね上げに連動して上段トレイを跳ね上げることができる跳ね上げ上限位置にて回転動作が停止されるロック部を備えている。
3段の排出用トレイを有する当せん番号照合装置において、中段トレイ跳ね上げ時にロックするロック部を設けたことにより、下段トレイに排出された当せん金付証票を片手の操作だけで回収できるようにして利便性を高めることができるという効果がある。
第1の実施の形態に係る当せん番号照合装置の一構成例を示す外観斜視図である。 第1の実施の形態に係る当せん番号照合装置の静止状態を示す側面図である。 第1の実施の形態に係る当せん番号照合装置の跳ね上げ動作状態を示す側面図である。 第2の実施の形態に係る当せん番号照合装置の一構成例を示す側面図である。 従来の小型の当せん番号照合装置の一例を示す側面図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の第1の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は第1の実施の形態に係る当せん番号照合装置の一構成例を示す外観斜視図、図2は第1の実施の形態に係る当せん番号照合装置の静止状態を示す側面図、図3は第1の実施の形態に係る当せん番号照合装置の跳ね上げ動作状態を示す側面図である。
当せん番号照合装置10は、外観がL字状に形成された筐体を有し、水平方向に長い筐体は、当せん金付証票の読取部11を構成し、垂直方向に長い筐体は、抽せん結果に応じて当せん金付証票を振り分けて排出する振分排出部12を構成している。
読取部11は、正面に複数の当せん金付証票を積層状態でまとめて挿入することができる券挿入口13を有している。読取部11では、券挿入口13に挿入された当せん金付証票は、1枚ずつ分離されて読み取られ、順次抽せん結果と照合されて、振分排出部12に送り込まれる。振分排出部12では、照合済みの当せん金付証票を受け取ると、高額当せん券、外れ券および当たり券に振り分けて排出する。そのために、振分排出部12は、その正面側に、上段排出口14、中段排出口15および下段排出口16が設けられている。
上段排出口14、中段排出口15および下段排出口16は、それぞれ排出された当せん金付証票を受け止める上段トレイ17、中段トレイ18および下段トレイ19を有している。
上段トレイ17は、上段排出口14の水平方向外側(正面側)にて振分排出部12に突設されたアーム20に支点21を中心に回動自在に軸支されている。上段トレイ17は、当せん金付証票を受けるときには、図2に示したように、先端が上段排出口14の水平位置よりも高い位置になるように自重により傾斜状態で静止している。上段トレイ17の先端を持ち上げて回転された場合、上段トレイ17は、垂直位置を越えてさらに回転することができる。このため、上段トレイ17は、垂直位置を越えた位置まで回転したときには、自重でその位置を維持することができる。
中段トレイ18は、中段排出口15の水平方向外側にて振分排出部12に突設されたアーム22に支点23を中心に回動自在に軸支されている。中段トレイ18は、当せん金付証票を受けるときには、先端が上段排出口14の水平位置よりも高い位置になるように自重により傾斜状態で静止している。中段トレイ18は、中段トレイ18の跳ね上げに連動して中段トレイ18の先端が上段トレイ17の下面を押し上げることによって上段トレイ17を跳ね上げることができる。ただ、中段トレイ18は、上段トレイ17に邪魔されて上段トレイ17のように垂直位置まで回転させることができない。そこで、中段トレイ18は、その跳ね上げ上限位置まで回転したときに、その上限位置を維持することができるようロック部24を備えている。
このロック部24は、図3に部分的に拡大して示したように、中段トレイ18の回転基部25における軸回り外周面26に形成された凹部27と、回転基部25の軸回り外周面26に対して付勢するように振分排出部12に突設された樹脂ばね(付勢部材)28とを有している。樹脂ばね28は、その先端部に、中段トレイ18の跳ね上げ上限位置にて凹部27と嵌合する凸部29を有している。これにより、中段トレイ18は、その跳ね上げ上限位置まで回転されると、樹脂ばね28の凸部29が回転基部25の凹部27に嵌合して固定状態になる。跳ね上げ上限位置にある中段トレイ18は、その中段トレイ18の先端部が押し下げられることにより、樹脂ばね28の凸部29が回転基部25の凹部27から強制的に離脱され、中段トレイ18の固定状態が解除される。
下段トレイ19は、上段トレイ17および中段トレイ18のように可動式ではなく固定式であり、上面が上段トレイ17および中段トレイ18の券受取位置における傾斜状態と同じ傾斜角度に形成されている。
以上の構成の当せん番号照合装置10によれば、当せん金付証票を券挿入口13に投入すると、投入された当せん金付証票は、一枚ずつ取り込まれ、抽せん結果と当せん金付証票に印刷された一意の番号との照合処理が行われる。また、当せん番号照合装置10は、照合済みの当せん金付証票を照合結果に応じて振り分け、振り分けられた当せん金付証票を上段排出口14、中段排出口15および下段排出口16から排出する。これにより、上段トレイ17には、高額当せん券が集められ、中段トレイ18には、外れ券が集められ、下段トレイ19には、当たり券が集められる。
ここで、上段トレイ17に排出された当せん金付証票は、そのまま、上段トレイ17から拾い上げられて回収される。中段トレイ18に排出された当せん金付証票は、上段トレイ17を跳ね上げて跳ね上げ停止位置まで回転させてから中段トレイ18から拾い上げられて回収される。下段トレイ19に排出された当せん金付証票は、中段トレイ18の先端を跳ね上げて下段トレイ19から拾い上げられて回収される。このとき、中段トレイ18は、中段トレイ18の跳ね上げ動作に連動して上段トレイ17を十分に跳ね上げることができる跳ね上げ上限位置まで回転させると、ロック部24が作用して固定される。
上記のように、中段トレイ18の跳ね上げ時に中段トレイ18を固定状態にするロック部24を設けたことにより、下段トレイ19に排出された当せん金付証票を片手の操作だけで回収できるため照合済み当せん金付証票の回収操作の利便性を高めることができるという効果がある。
[第2の実施の形態]
図4は第2の実施の形態に係る当せん番号照合装置の一構成例を示す側面図である。
第2の実施の形態に係る当せん番号照合装置10aでは、第1の実施の形態のロック部24以外は、同じ構成であるため、同じ構成については説明を省略する。第2の実施の形態では、第1の実施の形態の樹脂ばね28を樹脂ばね32に換えてロック部31を構成している。
樹脂ばね32は、U字状に形成されており、その一方のアームの先端には、中段トレイ18の回転基部25における軸回り外周面26に形成された凹部27と嵌合する凸部30が一体に形成され、他方のアームは、下段トレイ19の上面に固定されている。この下段トレイ19の上面において、樹脂ばね32は、排出されてきた当せん金付証票と衝突しないよう当せん金付証票が排出される通路の外側に固定されている。
この当せん番号照合装置10aにおいても、排出された当せん金付証票を回収するときの上段トレイ17および中段トレイ18の操作は、第1の実施の形態と同様である。
上記の実施の形態では、上段トレイ17、中段トレイ18および下段トレイ19をそれぞれ高額当せん券、外れ券および当たり券に割り当てているが、これらに限定されるものではない。また、ロック部24,31には、付勢部材として樹脂ばね28,32を用いているが、金属性の板ばねを用いてもよい。
10,10a 当せん番号照合装置
11 読取部
12 振分排出部
13 券挿入口
14 上段排出口
15 中段排出口
16 下段排出口
17 上段トレイ
18 中段トレイ
19 下段トレイ
20 アーム
21 支点
22 アーム
23 支点
24 ロック部
25 回転基部
26 軸回り外周面
27 凹部
28 樹脂ばね
29 凸部
30 凸部
31 ロック部
32 樹脂ばね

Claims (4)

  1. 投入された抽せん済みの当せん金付証票を抽せん結果と照合する読取部と、抽せん結果に応じて振り分けた前記当せん金付証票を上段トレイ、中段トレイおよび下段トレイに排出する振分排出部とを備えた当せん番号照合装置において、
    前記上段トレイおよび前記中段トレイは、前記当せん金付証票が排出される上段排出口および中段排出口の外側にて跳ね上げ自在に回動できるように前記振分排出部に突設されているアームに軸支され、
    前記中段トレイは、前記中段トレイの跳ね上げに連動して前記上段トレイを跳ね上げることができる跳ね上げ上限位置にて回転動作が停止されるロック部を備えている、
    当せん番号照合装置。
  2. 前記ロック部は、前記アームに軸支されている側にある前記中段トレイの回転基部における軸回り外周面に形成された凹部と、先端部に前記凹部と嵌脱可能な凸部を有していて前記回転基部の前記軸回り外周面を付勢するように前記振分排出部に突設された付勢部材とを有している、請求項1記載の当せん番号照合装置。
  3. 前記ロック部は、前記アームに軸支されている側にある前記中段トレイの回転基部における軸回り外周面に形成された凹部と、一方のアームの先端部に前記凹部と嵌脱可能な凸部を有していて前記回転基部の前記軸回り外周面を付勢するように他方のアームを前記下段トレイに固定されたU字状の付勢部材とを有し、
    前記付勢部材は、前記下段トレイの上面にて前記当せん金付証票が排出される通路の外側に固定されている、請求項1記載の当せん番号照合装置。
  4. 前記付勢部材は、樹脂ばねである、請求項2または3記載の当せん番号照合装置。
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