JP2020001835A - 紙幣払出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙幣の重ね出しを極力防止できる紙幣払出装置を提供する。【解決手段】ストッカ12と、ストッカ12に収納された紙幣に当接し、紙幣を前方に送り出す第1の送りローラ21を有する第1の送り機構29と、第1の送りローラ21の前方に設けられるゲート部27と、ゲート部27の前方に設けられ、ゲート部27を通過した紙幣を上下から挟み、紙幣をさらに前方に送り込む、第2の送りローラ30および第2の送りローラ30に押圧される押圧ローラ31を有する第2の送り機構29と、第2の送り機構29の前方に設けられ、紙幣を前方に払い出す払出しローラ33と、押圧ローラ31に設けられたプーリ46と、払出しローラ33に設けられたプーリ47との間に掛け渡され、払出しローラ33からの回転力を、押圧ローラ31に、紙幣送り方向とは反対方向に回転させる方向に伝達するバネベルト48を具備する。【選択図】図2

Description

本発明は、パチンコの景品替え時における紙幣の払出しやATM等における紙幣の払出し等に用いることのできる紙幣払出装置に関する。
パチンコの景品替え時における紙幣の払出しやATM等における紙幣の払出しには、必要な数の紙幣を自動的に払い出せる紙幣の払出装置が用いられる。
特許文献1(特開2005−187197号公報)には、紙幣払出装置における紙幣出口装置について開示されている。
この特許文献1に記載された装置では、紙幣を紙幣出口から順次1枚ずつ送り出せるようになっている。
特開2005−187197号公報
しかしながら、紙幣を紙幣出口から確実に1枚ずつ送り出すのは、実際上、かなり困難である。特に新札の場合には、紙幣間の摩擦抵抗が大きいことから、時として複数枚重なった状態で送り出してしまう、重ね出しが生じるおそれが大きい。
本発明は上記課題を解決すべくなされたもので、その目的とするところは、紙幣の重ね出しを極力防止でき、また小型化が可能な紙幣払出装置を提供することにある。
本発明に係る紙幣払出装置は、紙幣が積層した状態で収納されるストッカと、該ストッカに収納された紙幣に当接し、摩擦力により紙幣を前方に送り出す第1の送りローラを有する第1の送り機構と、該第1の送りローラの前方に設けられ、送り出される紙幣を通過させる隙間を有するゲート部と、該ゲート部の前方に設けられ、前記ゲート部を通過した紙幣を上下から挟み、紙幣をさらに前方に送り込む、第2の送りローラおよび該第2の送りローラに押圧される押圧ローラからなる一対のローラを有する第2の送り機構と、前記第2の送り機構の前方に設けられ、前記第2の送り機構から送り込まれた紙幣を前方に払い出す払出しローラと、前記押圧ローラに設けられたプーリと、前記払出しローラに設けられたプーリとの間に掛け渡され、前記払出しローラからの回転力を、前記押圧ローラに、紙幣送り方向とは反対方向に回転させる方向に伝達するバネベルトを具備し、各前記プーリと前記バネベルトを介して、前記払出しローラから前記押圧ローラに伝達される回転力が、前記第2の送りローラと前記押圧ローラとの間を1枚の紙幣が通過する際は、該1枚の紙幣を介して前記第2の送りローラから前記押圧ローラに伝達される回転力が、前記各プーリと前記バネベルトを介して前記払出しローラから前記押圧ローラに伝達される前記回転力を上回り、前記バネベルトが空転し、前記押圧ローラが紙幣送り方向に回転されて紙幣を前方に送り、前記第2の送りローラと前記押圧ローラとの間を複数枚の紙幣が重なって通過しようとする際は、該複数枚の紙幣を介して前記第2の送りローラから前記押圧ローラに伝達される回転力が、前記各プーリと前記バネベルトを介して前記払出しローラから前記押圧ローラに伝達される前記回転力を下回り、前記押圧ローラが停止、もしくは紙幣の送り方向と反対方向に回転されて、前記押圧ローラに接触する紙幣を停止、もしくは送り方向と反対方向に戻し、前記第2の送りローラに接触する紙幣を前方に送るように設定されていることを特徴とする。
前記第2の送り機構と前記払出しローラとの間に、送り込まれる紙幣の光透過率を検出するセンサを設け、複数枚の紙幣が送り込まれたことを検出すると、前記払出しローラの駆動を停止するようにすると好適である。
前記バネベルトを前記プーリ間に水平方向に対して斜めに掛け渡し、前記押圧ローラを、前記バネベルトにより下方に付勢して前記第2の送りローラに押圧するようにすることができる。
前記第1の送りローラと前記第2の送りローラとを同一の駆動部によりタイミングベルトを介して同期して駆動するようにすることができる。
前記第2の送りローラを、紙幣送り方向にのみ回転するワンウェイクラッチ付きのものとすることができる。
前記ストッカに、異なる長さの紙幣に対応するため、厚さの異なる複数のスペーサを交換可能に取り付け、取り付けられたスペーサの種類を検知可能なセンサを設けるようにすると好適である。
本発明によれば、独特な機械的な構成により、紙幣の重ね出しを極力防止でき、また小型化が可能な紙幣払出装置を提供することができる。
紙幣払出装置の後方側から見た斜視図である。 紙幣払出装置の要部の正面図である。 紙幣払出装置の前方側から見た斜視図である。 ストッカにおけるスペーサ機構の説明図である。 第2の送りローラと押圧ローラの作動状態を示す説明図である。
以下本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は紙幣払出装置10の、後方側から見た斜視図、図2はその要部の正面図、図3は紙幣払出装置10の、前方側から見た斜視図、図4はスペーサ機構についての説明図である。
なお、紙幣とは、いわゆる紙幣のみならず、各種の有価証券を含むものとする。
12はストッカであり、複数枚の紙幣を積層して収納可能となっている。
ストッカ12は、長さの異なる、1000円札、5000円札、10000円札に対応できるようになっている。
すなわち、ストッカ12の後部内壁面に、2種類のスペーサ13、14が、それぞれ取付片13a、14aをストッカ後部内壁面に当接するようにして、ネジ16によって交換可能に取り付けられるようになっている(図3、図4)。
各スペーサ13、14には、それぞれ取付片13a、14aから突出する当接片13b、14bが形成されている。各取付片から突出する各当接片の突出長さ(厚さ)がそれぞれ異なっていて、当接片13b、当接片14bの順に突出長さが長くなっている。
したがって、スペーサ14をストッカ12に固定すると、ストッカ12の長さが最も短くされる。すなわち、スペーサ14を用いた場合は、1000円札用のストッカ12となる。スペーサ13を用いた場合は5000円札用のストッカ12となり、スペーサを取り除いた場合は10000円札用のストッカ12となる。
図4に示されるように、スペーサ14の取付片14aの下部右側に透孔14cが形成され、スペーサ13の取付片13aの下部左側に透孔13cが形成されている。
ストッカ12の下方には、投受光センサからなる2つの検出センサ17、18が設けられている。検出センサ17により、スペーサ13の透孔13cを光が通過したことを検出でき、これにより、5000円札用の紙幣払出装置10であることが検出され、ストッカ12の下方に設けた制御部(図示せず)に5000円札用の紙幣払出装置である旨の検出信号が入力される。
同様に、検出センサ18によりスペーサ14の透孔14cを光が通過したことを検出でき、この場合には、1000円札用の紙幣払出装置10であることが検出され、制御部(図示せず)に1000円札用の紙幣払出装置である旨の検出信号が入力される。
スペーサを取り除いて両検出センサ17、18が光透過を検出した場合は、10000円札用の紙幣払出装置である旨の検出信号が制御部に入力される。
次に紙幣払出機構について説明する。
図1、図2において、20は第1の送り機構を示す。
第1の送り機構20は、第1の送りローラ21(図1)を有する。
第1の送りローラ21は、紙幣との間の摩擦係数の大きな、ゴム製、樹脂製であると好適である。
第1の送りローラ21のプーリ22と駆動モータ(駆動部)23のプーリ24との間に、タイミングベルト25が掛け渡され、第1の送りローラ21は紙幣の送り方向に回転駆動される。第1の送りローラ21の周面は、ストッカ12の底面に設けられた開口部からストッカ12内に突出しており、ストッカ12内に収納された紙幣の内の最下段の紙幣に当接し、当該紙幣をストッカ12の前方に向けて送り込む。
なお、図示しないが、ストッカ12に収納される紙幣上には重り板が載せられ、紙幣を所要の力で第1の送りローラ21に押接するようになっている。
図1に示すように、第1の送りローラ21の前方となる、ストッカ12の前部の下部には、第1の送りローラによって送り出される紙幣を通過させることのできる隙間を有するゲート部27が設けられている。ゲート部27は、下向きに突出するゲート片27aを有する。
ゲート片27aは、1枚の紙幣のみを通過させるのが理想であるが、紙幣同士の間の摩擦力によって、時として2枚以上の紙幣をも通過させてしまうことがある。
ゲート部27の前方に、第2の送り機構29が設けられている。
第2の送り機構29は、ゲート部27を通過した紙幣を上下から挟み、紙幣をさらに前方に送り込む、第2の送りローラ30(ローラ本体は不可視)および該第2の送りローラ30に押圧される押圧ローラ31からなる一対のローラを有している。
第2の送りローラ30のプーリ32にも前述のタイミングベルト25が掛け回されることによって、第1の送りローラ21と第2の送りローラ30とは、同一の駆動モータ23によって、紙幣の送り方向に同期して同一の周速で回転されることになる。
なお、第2の送りローラ30は、ワンウェイクラッチ機構が内蔵され、そのローラ本体は紙幣の送り方向のみに回転され、逆方向への回転は阻止されるようになっている。これにより、駆動モータ23が停止しても、第2の送りローラ30のローラ本体は手動により紙幣送り方向へ自在に回転可能となっている。
第2の送りローラ30および押圧ローラ31もゴム製もしくは樹脂製とするのがよい。
第2の送り機構29の前方には、下ローラ33、上ローラ34からなる上下一対のローラからなる払出しローラ35が設けられている。
駆動モータ23とは異なる駆動モータ(図示せず)の回転軸37に固定された歯車38が中間歯車39を介して下ローラ33の回転軸40に固定された歯車41に噛合して、下ローラ33が紙幣の払出し方向に回転される。また下ローラ33の歯車41が上ローラ34の回転軸42に固定された歯車43に噛合し、これにより上ローラ34も紙幣払出し方向に回転される。
なお、上ローラ34は適宜機構により下ローラ33に圧接される。
下ローラ33および上ローラ34もゴム製あるいは樹脂製とするのがよい。なお、上ローラ34は必ずしもローラでなく、弾性を有する押圧板であってもよい。この場合には、1つの下ローラ33そのものが払出しローラとなる。
前記第2の送り機構29における押圧ローラ31は、その回転軸45が基台に設けた上下方向のスリット(図示せず)に案内されることで、上下方向に可動になっている。
そして本実施の形態において特徴とするところは、押圧ローラ31の回転軸45に固定したプーリ46と、払出しローラ35における下ローラ33の回転軸40に固定したプーリ47との間にバネベルト48が掛け回されている点にある。
プーリ46とプーリ47は、共にVプーリであるのが好ましい。
バネベルト48は、鋼材を密に巻回して形成したコイルスプリングの両端を連結してなる、伸縮性を有するリング状のベルトである。なお、コイルスプリングの一端側を他端側よりも小径となるように鋼材を巻回し、この小径部を他端側の大径部内に螺入するようにして両端を連結してリング状のベルトに形成してある。
図2等に示されるように、下ローラ33は押圧ローラ31よりも1段低い位置にある。したがってバネベルト48は、プーリ46、プーリ47間に水平方向に対して斜めに掛け渡される状態となり、これにより、押圧ローラ31はバネベルト48により下方に付勢されて第2の送りローラ30に押圧されるようになっている。
そして、バネベルト48は、払出しローラ35の内の下ローラ33(紙幣払出し方向に回転する)と第2の送り機構29の内の上ローラたる押圧ローラ31に掛け渡されているので、押圧ローラ31は、図2から明らかなように、下ローラ33から、紙幣の送り方向とは反対方向となる方向に回転するように回転力が伝達される。
プーリ46、プーリ47は前記のように、Vプーリとするのが好ましい。またプーリ46、プーリ47は、耐摩耗性を向上させるため、および適切な摩擦係数を得るために、油滴入りのエンジニアリングプラスチック製とするのが好ましい。
下ローラ33から押圧ローラ31へ伝達される回転力は、バネベルト48の引張力、両プーリ46、47の材質、両プーリ46、47のV溝の角度、両プーリ46、47の大きさ(直径)などを適宜選択することで、調整可能となる。
ところで、押圧ローラ31は従動ローラであることから、第2の送りローラ30から紙幣を介して摩擦力による回転力も伝達される。
そして、本実施の形態では、上記のようにバネベルト48の引張力などにより調整可能な、各プーリ46、47とバネベルト48を介して、払出しローラ35の下ローラ33から押圧ローラ31に伝達される回転力が、以下のように設定される。
1)第2の送りローラ30と押圧ローラ31との間を1枚の紙幣が通過する際は、該1枚の紙幣を介して第2の送りローラ30から押圧ローラ31に伝達される回転力が、各プーリ46、47とバネベルト48を介して払出しローラ35の下ローラ33から押圧ローラ31に伝達される回転力を上回り、これによりバネベルト48が空転し、押圧ローラ31が紙幣送り方向に回転されて紙幣を前方に送る(第1の状態)。
2)一方、第2の送りローラ30と押圧ローラ31との間を複数枚の紙幣が通過しようとする際は、該複数枚の紙幣を介して第2の送りローラ30から押圧ローラ31に伝達される回転力が、各プーリ46、47とバネベルト48を介して払出しローラ35の下ローラ33から押圧ローラ31に伝達される回転力を下回り、押圧ローラ31が停止、もしくは紙幣の送り方向と反対方向に回転されて、押圧ローラ31に接触する紙幣を停止、もしくは送り方向と反対方向に戻し、第2の送りローラ30に接触する紙幣を前方に送る(第2の状態)ように設定されているのである。
この紙幣の送り動作については、さらに後で詳述する。
次に、図2に簡単に記載しているが、第2の送り機構29と払出しローラ35との間に、送り込まれる紙幣の光透過率を検出するセンサ50が設けられている。
センサ50は、投光部と受光部を有し、送り込まれる紙幣の一方の側に向けて投光部により光を照射し、紙幣の他方の側に透過する光を受光部により検出することにより、光透過率を検出するようになっている。検出された光透過率は制御部に入力される。
センサ50に送り込まれる紙幣が1枚であるときの光透過率の方が、紙幣が複数枚の時の光透過率よりも大きい。
センサ50で検出される光透過率が設定範囲内の光透過率であるときは、制御部により紙幣が1枚であると判断され、紙幣はそのまま払出しローラ35から払い出される。払い出される紙幣の枚数は図示しないカウンターによって計数され、表示部51(図3)に枚数が表示される。
一方、センサ50で検出される、紙幣の光透過率が設定値よりも低いときは、制御部により、紙幣が複数枚重なった状態で送り込まれたと判断され、制御部により、全ての駆動モータを停止し、複数枚の紙幣の払出しを停止する。
続いて、図5により紙幣払出装置10の動作についてさらに詳細に説明する。
なお、本実施の形態に係る紙幣払出装置10は、同一の装置に、適宜スペーサ13、14を交換したり取り外したりして用いることで1000円札用、5000円札用、10000円札用として利用できる。したがって、3台の装置を積層して、あるいは並べて配置することで、全ての紙幣種に対応できる紙幣払出装置として構成しうる。図1〜図4に示すように、紙幣払出装置10は簡易な機構で小型化できるから、3台の紙幣払出装置10を配置したとしても、その占有面積を小さくできる。
以下、パチンコの景品替え時における紙幣の払出しを例として説明する。
パチンコの景品は、近時、金額分に応じたICカードとして利用者に渡される。
紙幣払出しを受ける際、利用者は、景品交換所において、ICカードをカウンターに投入する。カウンターにおいて、投入されたICカードの枚数がカウントされ、カウントされた枚数の信号が紙幣払出装置10の制御部に入力される。
カウントされた枚数が、例えば19枚であれば、制御部では、支払い分が例えば19000円であると算出し、10000円札用の紙幣払出装置10には、1枚の10000円札を、5000円札用の紙幣払出装置10には、1枚の5000円札を、1000円札用の紙幣払出装置10には、4枚の1000円札をそれぞれ払い出すように司令する。これにより、駆動モータ23および払出しローラ35を駆動する図示しないモータが駆動され、各紙幣払出装置10により司令された枚数の紙幣が払い出されることになる。
図5は、第2の送りローラ30と押圧ローラ31の作動状態を示す説明図である。
図5Aは、紙幣がまだ送り込まれていない状態を示す。
この場合、共にゴム製等の摩擦係数の大きな第2の送りローラ30と押圧ローラ31が直接接触していて、第2の送りローラ30から押圧ローラ31に伝達される回転力が、各プーリ46、47とバネベルト48を介して払出しローラ35の下ローラ33から押圧ローラ31に伝達される回転力よりも大きく、バネベルト48が空転し、押圧ローラ31は第2の送りローラ30に紙幣送り方向に連れ回りし、紙幣送り出しの待機状態となる。
図5Bは、ゲート部27を経て、第2の送りローラ30と押圧ローラ31との間に正常に1枚の紙幣が送り込まれた状態を示す。
この場合、第2の送りローラ30と押圧ローラ31との間に1枚の紙幣が介在することとなる。ゴムとゴムとの間の摩擦力よりも、ゴムと紙との間の摩擦力は低くなることから、1枚の紙幣が介在することにより、第2の送りローラ30から押圧ローラ31に伝達される回転力は図5Aに示す状態よりも低下する。
しかしながら、この場合にあっても、第2の送りローラ30から押圧ローラ31に伝達される回転力が、各プーリ46、47とバネベルト48を介して払出しローラ35の下ローラ33から押圧ローラ31に伝達される回転力よりも大きくなるように、バネベルト48の引張力等が調整されている。これにより、バネベルト48が空転し、図5Bに示すように、押圧ローラ31が紙幣送り方向に回転されて紙幣を前方に送る(上記第1の状態)。この前方に送り込まれた紙幣は払出しローラ35によって払い出される。
図5Cは、ゲート部27を経て、第2の送りローラ30と押圧ローラ31との間に2枚の紙幣が重ねて送り込まれた状態を示す。
この場合、第2の送りローラ30から押圧ローラ31に回転力が伝達される場合、第2の送りローラ30と紙幣との接触、紙幣と紙幣との接触、紙幣と押圧ローラ31との接触を経て伝達されることになる。紙幣と紙幣との間の摩擦力は、紙幣とゴムとの間の摩擦力よりも大幅に低下するから、結局、図5Cにおける、第2の送りローラ30から押圧ローラ31に伝達される回転力は、図5Bに比しても大幅に低下する。
このため、第2の送りローラ30から押圧ローラ31に伝達される回転力が、各プーリ46、47とバネベルト48を介して払出しローラ35の下ローラ33から押圧ローラ31に伝達される回転力を下回るようになる。これにより、押圧ローラ31が停止、もしくは図5Cに示すように、紙幣の送り方向と反対方向に回転されて、押圧ローラ31に接触する紙幣は停止、もしくは送り方向と反対方向に戻されて停止した状態となり、第2の送りローラ30に接触する紙幣のみを前方に送る(上記第2の状態)ようになる。この前方に送り込まれた紙幣は払出しローラ35によって払い出される。この紙幣が払い出されると、その上の紙幣に第2の送りローラ30が接触することから、上記第1の状態となって前方に送られ、この紙幣も払出しローラ35によい払い出されることになる。
第2の送りローラ30と押圧ローラ31の間に例えば3枚の紙幣が重ねて送り込まれてしまった場合にも、押圧ローラ31に直接接触する紙幣は、紙幣送り方向と反対側に回転する押圧ローラ31によって反対方向に戻され、これによりその下の紙幣(上から2枚目の紙幣)も直ちに押圧ローラ31に接触することとなるから、押圧ローラ31によって戻されて停止した状態となり、結局第2の送りローラ30に直接接触する紙幣のみが前方に送り出される。次いでその上の紙幣が第2の送りローラ30に接触することとなって前方に送り出されて払い出され、次いでさらにその上(下から3枚目)の紙幣が同様にして順次送り出され、払い出されることになる。
上記のように、本実施の形態に係る紙幣払出装置10によれば、上記第2の送り機構29の独特な機械的な構成により、紙幣の重ね出しを極力防止でき、また装置の小型化が可能となる。
払出しローラ35から押圧ローラ31に伝達される回転力の調整は、試行錯誤による微妙な調整が必要となるが、前記のように、バネベルト48の引張力、両プーリ46、47の材質、両プーリ46、47のV溝の角度、両プーリ46、47の大きさ(直径)などを適宜選択することで、調整可能となる。
上記のように、バネベルト48は、第2の送り機構29の上ローラたる押圧ローラ31のプーリ46と、第2の送り機構29の前方となる払出しローラ35の下ローラ33のプーリ47との間に掛け渡され、比較的長さの長いバネベルト48を用いることができるので、バネベルト48の引張力の調整は比較的容易にできる。
なお、バネベルトは、その直近の第2の送りローラ30にプーリを設け(図示せず)、このプーリと押圧ローラ31のプーリ46との間に掛け渡すようにしても、原理的には、押圧ローラ31に紙幣送り方向と反対方向となる方向に回転力を伝達することはできる。
しかしながら、この場合、第2の送りローラ30と押圧ローラ31とは近接しているため、バネベルトは短いものとせざるを得ず、その引張力の微妙な調整は容易ではない。
本実施の形態では、上記のように長いバネベルト48を用いることができるので、払出しローラ35から押圧ローラ31に伝達される回転力の微妙な調整が可能となる。
なお、この第2の送り機構29においても、2枚以上の紙幣が送り出されてしまった場合には、上記のように、センサ50によって、紙幣の光透過率を検出して1枚か2枚以上かの判別をし、2枚以上の場合に全ての駆動モータを停止することによって、2枚以上の紙幣の払出しを防止することができる。なお、この場合、別途警報部(図示せず)により、装置が停止したことをオペレーターに知らせるようにする。
オペレーターは、装置のカバー(図示せず)を開けるなどして、2枚の紙幣を目視し、手で紙幣を引っ張り出し、初期の状態に復帰させるようにする。第2の送りローラ30はそのローラ本体がワンウェイクラッチを内蔵しているので、駆動モータ23が停止していても、紙幣の引っ張り出しは容易に行える。
紙幣払出装置10のメンテナンスとしては、各部のローラが汚れてきた場合、ローラ間、ローラと紙幣との間の摩擦力が微妙に変化するが、この場合には、カバーを開け、アルコール等の洗浄液によりローラの洗浄を行えばよい。また、バネベルト48の引張力は、バネベルトの長さ調整を行うとか、場合によっては、新しいバネベルトに交換すればよい。プーリ46、47の摩耗による摩擦係数の変化が一番問題となるが、プーリ46、47を、例えば油の微粒子を混在させたエンジニアリングプラスチック製とすることによって、摩擦係数の変化を極力防止でき、また摩耗も好適に抑えることができた。事実、100万回の払出し試験にも耐えるプーリとすることができた。
10 紙幣払出装置
12 ストッカ
13 14 スペーサ
13a 14a 取付片
13b 14b 当接片
13c 14c 透孔
16 ネジ
17 18 検出センサ
20 第1の送り機構
21 第1の送りローラ
22 プーリ
23 駆動モータ
24 プーリ
25 タイミングベルト
27 ゲート部
27a ゲート片
29 第2の送り機構
30 第2の送りローラ
31 押圧ローラ
32 プーリ
33 下ローラ
34 上ローラ
35 払出しローラ
37 回転軸
38 歯車
39 中間歯車
40 回転軸
41 歯車
42 回転軸
43 歯車
45 回転軸
46 プーリ
47 プーリ
48 バネベルト
50 センサ
51 表示部

Claims (7)

  1. 紙幣が積層した状態で収納されるストッカと、
    該ストッカに収納された紙幣に当接し、摩擦力により紙幣を前方に送り出す第1の送りローラを有する第1の送り機構と、
    該第1の送りローラの前方に設けられ、送り出される紙幣を通過させる隙間を有するゲート部と、
    該ゲート部の前方に設けられ、前記ゲート部を通過した紙幣を上下から挟み、紙幣をさらに前方に送り込む、第2の送りローラおよび該第2の送りローラに押圧される押圧ローラからなる一対のローラを有する第2の送り機構と、
    前記第2の送り機構の前方に設けられ、前記第2の送り機構から送り込まれた紙幣を前方に払い出す払出しローラと、
    前記押圧ローラに設けられたプーリと、前記払出しローラに設けられたプーリとの間に掛け渡され、前記払出しローラからの回転力を、前記押圧ローラに、紙幣送り方向とは反対方向に回転させる方向に伝達するバネベルトを具備し、
    各前記プーリと前記バネベルトを介して、前記払出しローラから前記押圧ローラに伝達される回転力が、
    前記第2の送りローラと前記押圧ローラとの間を1枚の紙幣が通過する際は、該1枚の紙幣を介して前記第2の送りローラから前記押圧ローラに伝達される回転力が、前記各プーリと前記バネベルトを介して前記払出しローラから前記押圧ローラに伝達される前記回転力を上回り、前記バネベルトが空転し、前記押圧ローラが紙幣送り方向に回転されて紙幣を前方に送り、
    前記第2の送りローラと前記押圧ローラとの間を複数枚の紙幣が重なって通過しようとする際は、該複数枚の紙幣を介して前記第2の送りローラから前記押圧ローラに伝達される回転力が、前記各プーリと前記バネベルトを介して前記払出しローラから前記押圧ローラに伝達される前記回転力を下回り、前記押圧ローラが停止、もしくは紙幣の送り方向と反対方向に回転されて、前記押圧ローラに接触する紙幣を停止、もしくは送り方向と反対方向に戻し、前記第2の送りローラに接触する紙幣を前方に送るように設定されていることを特徴とする紙幣払出装置。
  2. 前記押圧ローラに設けられたプーリと、前記払出しローラに設けられたプーリとが共にVプーリであることを特徴とする請求項1記載の紙幣払出装置。
  3. 前記第2の送り機構と前記払出しローラとの間に、送り込まれる紙幣の光透過率を検出するセンサが設けられ、複数枚の紙幣が送り込まれたことを検出すると、前記払出しローラの駆動が停止されることを特徴とする請求項1または2記載の紙幣払出装置。
  4. 前記バネベルトが前記プーリ間に水平方向に対して斜めに掛け渡されて、前記押圧ローラが、前記バネベルトにより下方に付勢されて前記第2の送りローラに押圧されることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の紙幣払出装置。
  5. 前記第1の送りローラと前記第2の送りローラとが同一の駆動部からタイミングベルトを介して同期して駆動されることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の紙幣払出装置。
  6. 前記第2の送りローラが、紙幣送り方向にのみ回転するワンウェイクラッチ付きであることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の紙幣払出装置。
  7. 前記ストッカに、異なる長さの紙幣に対応するため、厚さの異なる複数のスペーサが交換可能に取り付けられ、取り付けられたスペーサの種類を検知可能なセンサを有することを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載の紙幣払出装置。
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