JP2020001646A - 車軸ケースの固定構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】スプロケットに大きな横引き荷重が加わった場合でも、本体ケースなどの破損を抑制できる、車軸ケースの固定構造を提供する。【解決手段】車軸ケース21は、円筒状の筒状部22と、筒状部22から周囲に張り出す複数の固定部23とを一体に有している。筒状部22の軸線方向の両端部には、それぞれベアリング25,26が嵌め込まれている。車軸6は、筒状部22に挿通されて、ベアリング25,26により、筒状部22に対して相対回転可能に保持されている。車軸ケース21は、各固定部23に挿通されるボルト28がコンバイン1のフレーム31にねじ込まれることにより、フレーム31に対して固定されている。【選択図】図1
Description
本発明は、作業車両の車軸を収容する車軸ケースの固定構造に関する。
たとえば、コンバインでは、不整地走破能力が必要とされるため、左右一対の走行装置にクローラが採用されている。クローラの駆動輪となるスプロケットには、車軸が相対回転不能に接続されている。そして、駆動源からの動力は、動力伝達機構を介して、左右の車軸に伝達され、左右のクローラの駆動輪がそれぞれ車軸と一体に回転する。
図2は、従来のコンバインにおける車軸の近傍の構成を示す断面図である。
車軸51の車幅方向内側の端部は、動力伝達機構を収容する本体ケース52内に挿入されて、本体ケース52内でギヤ53と相対回転不能に結合されている。車軸51の車幅方向外側の端部は、スプロケット54に相対回転不能に結合されている。
車軸51は、本体ケース52とスプロケット54との間において、車軸ケース55に被覆されている。車軸ケース55は、円筒状のケース本体部56と、ケース本体部56の本体ケース52側の端部から車軸51の回転径方向外側に張り出したフランジ部57とを備えている。ケース本体部56とフランジ部57とは、溶接により互いに固着されている。そして、フランジ部57が本体ケース52の外面に当接されて、フランジ部57を挿通するボルト58の先端部が本体ケース52にねじ込まれることにより、車軸ケース55が本体ケース52に固定されている。
かかる構成では、スプロケット54にその径方向の大きな荷重(横引き荷重)が加わると、ボルト58による車軸ケース55のフランジ部57と本体ケース52との締結部分にボルト58が抜ける方向の荷重が加わる。その結果、本体ケース52と車軸ケース55との間をシールするガスケット59の破損によるオイル漏れが発生したり、本体ケース52が破損したりするおそれがある。
本発明の目的は、スプロケットに大きな横引き荷重が加わった場合でも、本体ケースなどの破損を抑制できる、車軸ケースの固定構造を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る車軸ケースの固定構造は、作業車両の車軸を収容する車軸ケースを固定する構造であって、車軸ケースは、車軸が挿通される筒状部と、筒状部から車軸の径方向の外側に張り出す固定部とを一体に有し、固定部は、作業車両のフレームに固定される。
この構成によれば、車軸ケースが作業車両のフレームに固定されるので、車軸が結合される駆動輪に大きな横引き荷重が加わった場合でも、車軸に動力を伝達する動力伝達機構が収容される本体ケースなどの破損を抑制できる。
作業車両には、車軸に動力を伝達する動力伝達機構と、動力伝達機構を収容する本体ケースが設けられており、本体ケースには、車軸の軸線方向に延び、車軸が挿通される筒状の挿通部が形成されており、車軸ケースの筒状部は、挿通部に固定されずに、挿通部に差し込まれていてもよい。
本発明によれば、スプロケットに大きな横引き荷重が加わった場合でも、本体ケースなどの破損を抑制することができる。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<車軸ケースの固定構造>
図1は、本発明の一実施形態に係るコンバイン1の右側の車軸6の近傍の構成を示す断面図である。
図1は、本発明の一実施形態に係るコンバイン1の右側の車軸6の近傍の構成を示す断面図である。
コンバイン1は、エンジン(図示せず)の動力を走行装置2に伝達する動力伝達機構3を備えている。走行装置2は、たとえば、不整地走破能力を有するクローラであり、スプロケット4を備えている。動力伝達機構3には、HST(Hydro Static Transmission:静油圧式無段変速機)、トランスミッション5および左右の車軸6が含まれる。エンジンの動力は、HSTにより変速され、HSTからトランスミッション5を介して左右の車軸6に伝達される。左右の車軸6は、それぞれ左右のスプロケット4に相対回転不能に結合されている。これにより、エンジンの動力が車軸6に伝達されると、スプロケット4が車軸6と一体に回転する。
トランスミッション5は、本体ケース11に収容されている。本体ケース11には、コンバイン1の車幅方向と直交する方向に延びる壁部12と、この壁部12から車幅方向の外側に延出する円筒状の挿通部13とが一体に形成されている。挿通部13の内周面には、2個のガスケット溝14,15が車幅方向に間隔を空けて、それぞれ周方向の全周にわたって形成されている。ガスケット溝14,15には、それぞれリング状のガスケット16,17が嵌合されている。
車軸6は、車軸ケース21に挿通されている。車軸ケース21は、金属製の鋳造品であり、円筒状の筒状部22と、筒状部22から周囲に張り出す複数の固定部23とを一体に有している。
筒状部22の本体ケース11側の端部は、本体ケース11の挿通部13内に差し込まれている。挿通部13内において、ガスケット16,17が筒状部22の外周面に当接し、これにより、挿通部13の内周面と筒状部22の外周面との間が液密的に封止されている。また、ガスケット16,17よりも車幅方向の外側の位置において、本体ケース11の挿通部13には、ボルト24が挿通され、筒状部22の外周面に形成された溝25には、そのボルト24の先端が入り込んでいる。ボルト24は、車軸ケース21が本体ケース11に組み付けられる際の抜け止めとして使用される。したがって、ボルト24によっては、筒状部22が挿通部13に固定されていない。
筒状部22の軸線方向の両端部には、それぞれベアリング26,27が嵌め込まれている。車軸6は、筒状部22に挿通されて、ベアリング26,27により、筒状部22に対して相対回転可能に保持されている。そして、車軸6は、本体ケース11内まで進入し、本体ケース11内で動力伝達機構3に含まれるギヤ28に相対回転不能に結合されている。
固定部23は、たとえば、4個設けられている。2個の固定部23は、車幅方向に並び、筒状部22の外周面の上端から上方に延出する略半円形板状に形成されている。残りの2個の固定部23は、車幅方向に並び、筒状部22の外周面の下端から下方に延出する略半円形板状に形成されている。
そして、車軸ケース21は、各固定部23に挿通されるボルト29がコンバイン1のフレーム31にねじ込まれることにより、フレーム31に対して固定されている。
なお、図1には、右側の車軸6が示されているが、左側の車軸6は、たとえば、右側の車軸6を左右反転させた構成である。
<作用効果>
以上のように、車軸ケース21がコンバイン1のフレーム31に固定されるので、車軸6が結合されるスプロケット4に大きな横引き荷重が加わった場合でも、車軸6に動力を伝達する動力伝達機構3が収容される本体ケース11などの破損を抑制できる。
以上のように、車軸ケース21がコンバイン1のフレーム31に固定されるので、車軸6が結合されるスプロケット4に大きな横引き荷重が加わった場合でも、車軸6に動力を伝達する動力伝達機構3が収容される本体ケース11などの破損を抑制できる。
また、車軸ケース21では、図2に示される従来の車軸ケース55の構成、つまりケース本体部56とフランジ部57が溶接により互いに固定された構成の車軸ケース55と比較して、車軸ケース21の構成が簡素でありながら、強度の向上を達成することができる。また、車軸ケース21の構成では、溶接加工が不要であるので、加工コストを低減することができる。
<変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することも可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することも可能である。
たとえば、作業車両の一例として、コンバイン1を取り上げたが、本発明は、コンバイン1に限らず、人参や大根、枝豆、キャベツなどの野菜を収穫する収穫機など、コンバイン1以外の作業車両に適用することができる。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:コンバイン(作業車両)
3:動力伝達機構
4:スプロケット(駆動輪)
6:車軸
11:本体ケース
13:挿通部
21:車軸ケース
22:筒状部
23:固定部
31:フレーム
3:動力伝達機構
4:スプロケット(駆動輪)
6:車軸
11:本体ケース
13:挿通部
21:車軸ケース
22:筒状部
23:固定部
31:フレーム
Claims (2)
- 作業車両の車軸を収容する車軸ケースを固定する構造であって、
前記車軸ケースは、前記車軸が挿通される筒状部と、前記筒状部から前記車軸の径方向の外側に張り出す固定部とを一体に有し、
前記固定部は、前記作業車両のフレームに固定される、固定構造。 - 前記作業車両には、前記車軸に動力を伝達する動力伝達機構と、前記動力伝達機構を収容する本体ケースが設けられており、
前記本体ケースには、前記車軸の軸線方向に延び、前記車軸が挿通される筒状の挿通部が形成されており、
前記車軸ケースの前記筒状部は、前記挿通部に固定されずに、前記挿通部に差し込まれている、請求項1に記載の固定構造。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018125629A JP2020001646A (ja) | 2018-06-29 | 2018-06-29 | 車軸ケースの固定構造 |
KR1020190066000A KR102666858B1 (ko) | 2018-06-26 | 2019-06-04 | 동력 전달 장치, 변속 장치 및 차축 케이스의 고정 구조 |
CN201910553964.1A CN110645285B (zh) | 2018-06-26 | 2019-06-25 | 动力传递装置、变速装置及固定结构 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018125629A JP2020001646A (ja) | 2018-06-29 | 2018-06-29 | 車軸ケースの固定構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020001646A true JP2020001646A (ja) | 2020-01-09 |
Family
ID=69098338
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018125629A Pending JP2020001646A (ja) | 2018-06-26 | 2018-06-29 | 車軸ケースの固定構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020001646A (ja) |
-
2018
- 2018-06-29 JP JP2018125629A patent/JP2020001646A/ja active Pending
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