JP5193390B1 - 動力伝達装置のケース構造および組み付け方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リングギヤ4と、リングギヤ4と一体に回転するデフケース5と、デフケース5を軸方向の両端で支持するベアリング6,6と、ベアリング6,6の外側面に予圧をかけるシム7,7と、を内蔵し、リングギヤ4の軸心Oと平行な面を分割面23,24として二分割されたケースを備えた終減速装置1において、ケースを、軸心Oからベアリング6の外径の範囲内でオフセットした分割面23,24により、軸心Oを含む第1ケース21と、軸心Oを含まない第2ケース22とに分割構成し、シム7の外側面に当接するシム圧接壁面に関し、第1ケース21のシム圧接壁面30,31の方を第2ケース22のシム圧接壁面37,38よりも面積を大きく形成する。
【選択図】図1
Description
このケース構造によれば、シムを第1ケースに組み付けた際、シムは、従来よりも多くの面積をもって第1ケースのシム圧接壁面に支持され、その分、第1ケースからはみ出る部分が少なくなる。これにより、シムの軸方向外側への拡開が抑制され、第2ケースをシムと干渉することなく第1ケースに組み付けることができる。
(2)ギヤ、ベアリング等を一方のケースに組み付けてから他方のケースを組み付けるケースの組み付け工程において、シムの拡開に起因するシムの変形や損傷を防止でき、再組み立て作業を行うことがなくなる。
図1ないし図6を参照して第1実施形態を説明する。第1実施形態は、本発明を後輪駆動用の終減速装置に適用した形態である。
図1において、動力伝達装置である終減速装置1は、ドライブピニオンシャフト2と、ドライブピニオンシャフト2の後端に形成されるドライブピニオンギヤ3と、ドライブピニオンギヤ3に直交に噛合するリングギヤ(請求項に記載の「ギヤ」に相当)4と、リングギヤ4と一体に回転する回転体としてのデフケース5と、デフケース5を軸方向(リングギヤ4の軸心Oに沿う方向)の両端で支持するベアリング6,6と、該ベアリング6,6の外側面6Dに予圧をかけるシム7,7と、以上の構成要素を内蔵するケース8と、を備えて構成される。
デフケース5は、ギヤ収納室9を構成して軸心O回りに回転する略球殻形状のシェル部10と、シェル部10の左右方向両端に形成され、軸心Oを中心に円筒形状をなす一対のボス部11とを備えた形状からなる。ギヤ収納室9には、軸心Oとの直交面に沿うようにピニオンシャフト12が配される。ピニオンシャフト12は、その両端がシェル部10に形成されたシャフト取付孔13に差し込まれてシェル部10と一体化される。
ケース8は、軸心Oと平行な面を分割面として二分割に構成されている。従来、軸心Oと平行な面を分割面とした動力伝達装置のケースにおいては、分割面が軸心Oを通るように形成されていたのに対し、本発明のケース8は、分割面が、軸心Oを通ることなく、軸心Oからベアリング6の外径の範囲内でオフセットした位置に配されている。
図1において、第1ケース21は、前記したようにケース内部に軸心Oを含むように形成されたケースであり、本実施形態では車両前後方向に分割されたケース8の内で車両前寄りに配されたケースとしている。
図1において、第2ケース22は、前記したように軸心Oを含まない、つまりケース外部に軸心Oが位置するように形成されたケースであり、本実施形態では車両前後方向に分割されたケース8の内で車両後寄りに配されたケースである。第2ケース22は、その前端および左右両端の一部が開口形成されて略半筒形状を呈している。第2ケース22の前端の開口周りの縁が分割面24を構成する。図3において、分割面24の縁部周りにはフランジ22Aが形成され、このフランジ22Aにはケース締結用のボルト40を通すボルト孔(図示せず)が形成されている。第2ケース22内には、図1に示すように、リングギヤ4、デフケース5、ベアリング6、シム7の各々後寄り半分弱の部位が収められる。
図1において、第1ケース21のケース前部21Bにベアリング25,26、コラプサブルスペーサ27、ドライブピニオンシャフト2等を組み付け、ロックナット47を適当なトルクで締め付けることによりコラプサブルスペーサ27をドライブピニオンシャフト2の軸方向に変形させ、その反力によりテーパローラベアリングであるベアリング25,26の予圧を調整する。
図7ないし図15を参照して第2実施形態を説明する。第2実施形態は、本発明を四輪駆動用の副変速装置に適用した形態である。当該装置を搭載する四輪駆動車は前輪駆動車をベースに四輪駆動化されたものであり、図7〜9に示す副変速装置51は図示しないトランスアクスル(変速機)に連結され、前輪を駆動するために出力された動力を後輪にも出力するべく動力を分配する装置である。
リングギヤシャフト53は、車幅方向に延びて左右両端が開口し、内部が中空に形成された略円筒状の部材であり、動力を伝達する軸である。リングギヤシャフト53は、その中間部分において右側に向かうにつれて徐々に拡径した中間部59と、中間部59の左側に形成されたボス部60と、中間部59の右側に形成されたボス部61と、を備えた形状からなる。リングギヤシャフト53の左側には、トランスアクスルの内部に設けられた図示しないフロントデフ装置が配置されており、このフロントデフ装置から右前輪に向かって延びる図示しない右前輪用駆動軸がリングギヤシャフト53の内部を挿通している。
ケース58は、軸心Oと平行な面を分割面として二分割に構成されており、その分割面は、軸心Oを通ることなく、軸心Oからベアリング6の外径の範囲内でオフセットした位置に配されている。
第1ケース71は、前記したようにケース内部に軸心Oが通るように形成されたケースであり、本実施形態では車両前後方向に分割されたケース8の内で車両後寄りに配されたケースとしている。
図10において、第2ケース72は、前記したようにケース外部に軸心Oが位置するように形成されたケースであり、本実施形態では車両前後方向に分割されたケース58の内で車両前寄りに配されたケースである。第2ケース72は、その後端および左右両端の一部が開口形成されて略半筒形状を呈している。第2ケース72の後端の開口周りの縁が分割面74を構成する。第2ケース72内には、リングギヤ52、リングギヤシャフト53、ベアリング54、シム55の各々前寄り半分弱の部位が収められる。
先ず、図10、図11において、第1ケース71と第3ケースとによりベアリング77,78、ドライブピニオンシャフト57等を組み付ける。次いで、第1ケース71のケース前部71Aにリングギヤ52が取り付けられたリングギヤシャフト53、ベアリング54、シム55等を組み込み、リングギヤ52とドライブピニオンギヤ56とを噛合させる。図13における上平面部81および下平面部82によって、ベアリング収容壁79およびシム収容壁80は軸心O方向から見てベアリング54、シム55を挿通可能とする程度の略U字形状に形成されているため、ベアリング54およびシム55は何ら不都合なくベアリング収容壁79、シム収容壁80に組み込まれる。
また、ケース8,58の分割面23,24,73,74は、装置の組立手順、周辺装置との隙間関係を考慮し、ドライブピニオンギヤの軸心に対して直角に限定せず傾斜を持たせても良いし、リングギヤの軸心から前後のどちらにオフセットしてもよい。
4 リングギヤ(ギヤ)
5 デフケース(回転体)
6 ベアリング
7 シム
8 ケース
21 第1ケース
22 第2ケース
23 (第1ケースの)分割面
24 (第2ケースの)分割面
28 (第1ケースの)ベアリング収容壁
29 (第1ケースの)シム収容壁
30,31 (第1ケースの)シム圧接壁面
35 (第2ケースの)ベアリング収容壁
36 (第2ケースの)シム収容壁
37,38 (第2ケースの)シム圧接壁面
41 粘性継手
51 副変速装置(動力伝達装置)
52 リングギヤ(ギヤ)
53 リングギヤシャフト(回転体)
54 ベアリング
55 シム
58 ケース
71 第1ケース
72 第2ケース
73 (第1ケースの)分割面
74 (第2ケースの)分割面
79 (第1ケースの)ベアリング収容壁
80 (第1ケースの)シム収容壁
83,84 (第1ケースの)シム圧接壁面
86 (第2ケースの)ベアリング収容壁
87 (第2ケースの)シム収容壁
88,89 (第2ケースの)シム圧接壁面
S オフセット寸法
T1,T2 隙間
Claims (6)
- ギヤと、該ギヤと一体に回転する回転体と、該回転体を軸方向の両端で支持するベアリングと、該ベアリングの外側面に予圧をかけるシムと、を内蔵し、前記ギヤの軸心と平行な面を分割面として二分割されたケースを備えた動力伝達装置において、
前記ケースは、前記ギヤの軸心から前記ベアリングの外径の範囲内でオフセットした分割面により、前記ギヤの軸心を含む第1ケースと、前記ギヤの軸心を含まない第2ケースとに分割構成され、
前記シムの外側面に当接するケースのシム圧接壁面に関し、前記第1ケースの方が前記第2ケースよりも面積が大きく形成されていることを特徴とする動力伝達装置のケース構造。 - 前記第1ケースにおいて、前記シムの外周面を収容するシム収容壁と、前記ベアリングの外周面を収容するベアリング収容壁とが、前記ギヤの軸心方向から見て、前記ベアリングおよびシムを前記ギヤの軸心との直交方向から組み込み可能となるように、前記分割面において開口する略U字形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置のケース構造。
- 前記シムの外周面と前記シム収容壁の直線部との間に形成される隙間、および前記ベアリングの外周面と前記ベアリング収容壁の直線部との間に形成される隙間が、前記二分割されたケース内に充填された潤滑油の油路を構成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動力伝達装置のケース構造。
- 前記回転体がデフケースであり、前記二分割されたケースが終減速装置のケースであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の動力伝達装置のケース構造。
- 前記回転体が、その内部が中空状に形成されたリングギヤシャフトであり、前記二分割されたケースが、前輪と後輪とに動力を分配する四輪駆動用副変速装置のケースであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の動力伝達装置のケース構造。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の動力伝達装置のケース構造を用い、
前記第1ケースに前記ギヤと前記回転体と前記ベアリングと前記シムとを組み付け、次いで、前記第2ケースと前記第1ケースとをボルトにより締結することを特徴とする動力伝達装置の組み付け方法。
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