JP2010091046A - デファレンシャル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】少ない部品点数と作業工程数で組み付けを可能にし、リングギアの噛み合い反力に対する溶接部の強度と耐久性を高める。
【解決手段】エンジンの駆動力を受けるリングギア3と、ケース本体5とカバー7とからなるデフケース9と、デフケース9の回転を一対の車輪側に配分する差動機構11とを備えたデファレンシャル装置1であって、リングギア3が、ケース本体5とカバー7の少なくとも一方に溶接されており、この溶接部15は、リングギア3が相手側ギアから受ける噛み合い反力の範囲Rの内側に位置している。
【選択図】図1
【解決手段】エンジンの駆動力を受けるリングギア3と、ケース本体5とカバー7とからなるデフケース9と、デフケース9の回転を一対の車輪側に配分する差動機構11とを備えたデファレンシャル装置1であって、リングギア3が、ケース本体5とカバー7の少なくとも一方に溶接されており、この溶接部15は、リングギア3が相手側ギアから受ける噛み合い反力の範囲Rの内側に位置している。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両に用いられるデファレンシャル装置に関する。
特許文献1に「車両用デファレンシャル装置」記載されている。
このデファレンシャル装置は、ケース本体とカバーとからなるデフケースと、デフケースに収容された差動ギア機構と、エンジンの駆動力によって回転するリングギアとを備えており、リングギアをケース本体とカバーとにそれぞれ溶接することによって、ケース本体とカバーとを固定するボルト及びリングギアをカバーに固定するボルトをそれぞれ廃止し、部品点数を低減させている。
特開昭51−66629号公報
しかし、上記の従来例では、リングギアとケース本体との溶接箇所が、リングギアが相手側ギアから受ける噛み合い反力範囲の外側にあり、溶接箇所は引張・圧縮応力には強いが、モーメントを受けると亀裂が入る恐れがある。
また、リングギアとケース本体との溶接箇所とリングギアとカバーとの溶接箇所は互いに異なった径の円周上にあって、これらの溶接を1工程で完了させることができず、それだけ作業の段取りが複雑になって時間が掛かり、溶接及び組み付けのコストが高い。
そこで、この発明は、少ない部品点数と作業工程数で組み付けが可能であり、リングギアの噛み合い反力に対する溶接部の強度と耐久性が高いデファレンシャル装置の提供を目的としている。
請求項1のデファレンシャル装置は、相手側ギアとの噛み合いによってエンジンの駆動力を受けるリングギアと、ケース本体とカバーとからなるデフケースと、前記デフケースの回転を一対の車輪側に配分する差動機構とを備えたデファレンシャル装置であって、前記リングギアが、前記ケース本体と前記カバーの少なくとも一方に溶接されており、前記の溶接箇所が、前記リングギアが相手側ギアから受ける噛み合い反力範囲の内側に位置していることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載されたデファレンシャル装置であって、前記リングギアが、前記ケース本体に溶接されると共に、前記カバーにボルトで固定されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載されたデファレンシャル装置であって、前記リングギアが、前記ケース本体と前記カバーとにそれぞれ溶接されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載されたデファレンシャル装置であって、前記リングギアが、同一円周上の溶接箇所で、前記ケース本体と前記カバーとにそれぞれ溶接されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4に記載されたデファレンシャル装置であって、同一円周上の溶接箇所が、前記ケース本体と前記カバーに周方向交互に設けられたフランジ部と、前記リングギアとの間に設けられていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載されたデファレンシャル装置であって、前記リングギアと前記ケース本体及び前記カバーとの各溶接部面積の比である前記各フランジ部の円周方向長さの比が、前記ケース本体と前記カバーに必要な強度の比に基づいて設定されていることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項5または請求項6に記載されたデファレンシャル装置であって、前記カバーには、前記差動機構の一側出力を車輪側に伝達する出力軸を支持するボス部が設けられており、前記ボス部と前記フランジ部との間に厚肉の補強部を設けたことを特徴とする。
請求項1のデファレンシャル装置は、リングギアをケース本体とカバーの少なくとも一方に溶接すると共に、この溶接をリングギアが相手側ギアから受ける噛み合い反力範囲の内側で行っているから、従来例と異なって、溶接箇所にモーメントが働くことがなくなり、クラックなどの発生が防止され、溶接箇所及びデファレンシャル装置の耐久性が大きく向上している。
また、従来はボルト止めしていた箇所を溶接したので、ボルトの本数とボルト止めの作業工程とコストが低減される。
請求項2のデファレンシャル装置は、請求項1の構成と同等の効果が得られる。
また、リングギアをケース本体に溶接しカバーにボルト止めするこの構成では、ケース本体のフランジ部をなくすことができるから、それだけ軽量化され、低コスト化される。
請求項3のデファレンシャル装置は、請求項1の構成と同等の効果が得られる。
また、リングギアをケース本体とカバーの両方に溶接したこの構成では、ボルト本数とコストの低減効果がさらに向上する。
また、リングギアをケース本体とカバーに溶接するこの構成では、ケース本体とカバーには互いにボルト止めするためのフランジ部が不要であるから、それだけ軽量化され、低コスト化される。
請求項4のデファレンシャル装置は、請求項3の構成と同等の効果が得られる。
また、ケース本体とカバーの各溶接箇所を同一円周上に設けたから、リングギアとケース本体及びカバーの溶接を1工程で終了させることが可能になり、作業コストが大幅に低減される。
請求項5のデファレンシャル装置は、ケース本体とカバーのそれぞれにフランジ部を周方向交互に形成することによって各溶接箇所を同一円周上に設け、請求項4の構成と同等の効果を得ている。
また、各フランジ部を交互に設けたことによって各フランジ部の間に隙間が形成されるから、この隙間が溶接時のガス抜きになり、溶接品質が安定する。
請求項6のデファレンシャル装置は、請求項5の構成と同等の効果が得られる。
また、各フランジ部の円周方向長さの比(溶接部の深さを同一とした場合は各溶接部面積の比)は各溶接箇所の強度の比である。一方、リングギアからケース本体とカバーに配分される駆動力は異なっており、負担する荷重や左右の車軸から入力する衝撃の大きさも異なっており、このようにケース本体とカバーは必要な強度が異なっている。
そこで、この構成は、各フランジ部の円周方向長さの比をケース本体とカバーに必要な強度の比に基づいて設定したことにより、ケース本体及びカバーの各溶接箇所に扱う駆動力と荷重と衝撃などに対して充分な強度を与えている。
さらに、溶接箇所の強度を必要充分な値に設定することによって、溶接箇所の長さ(面積)を必要以上に大きくすることが回避され、作業コストを低く保つことができる。
請求項7のデファレンシャル装置は、請求項5または請求項6の構成と同等の効果が得られる。
また、カバーはフランジ部だけでリングギアに連結(溶接)されているが、フランジ部とボス部との間に厚肉の補強部を設けたことにより、フランジ部を設けたことによるカバー(フランジ部周辺)の強度低下が回避され、正常な機能が保全される。
<第1実施例>
図1によってリヤデフ1(デファレンシャル装置)の説明をする。なお、左右の方向はリヤデフ1を用いた車両及び図1での左右の方向である。
図1によってリヤデフ1(デファレンシャル装置)の説明をする。なお、左右の方向はリヤデフ1を用いた車両及び図1での左右の方向である。
[リヤデフ1の特徴]
リヤデフ1は、ドライブピニオンギア(相手側ギア)との噛み合いによってエンジンの駆動力を受けるリングギア3と、ケース本体5とカバー7とからなるデフケース9と、デフケース9の回転を左右の後輪(一対の車輪)側に配分するベベルギア式の差動機構11とを備え、リングギア3が、ケース本体5に溶接されるていると共に、カバー7にボルト13で固定されており、前記の溶接部15(溶接箇所)は、リングギア3が相手側ギアから受ける噛み合い反力の範囲R(噛み合い反力が通過する範囲R)の内側に位置している。
リヤデフ1は、ドライブピニオンギア(相手側ギア)との噛み合いによってエンジンの駆動力を受けるリングギア3と、ケース本体5とカバー7とからなるデフケース9と、デフケース9の回転を左右の後輪(一対の車輪)側に配分するベベルギア式の差動機構11とを備え、リングギア3が、ケース本体5に溶接されるていると共に、カバー7にボルト13で固定されており、前記の溶接部15(溶接箇所)は、リングギア3が相手側ギアから受ける噛み合い反力の範囲R(噛み合い反力が通過する範囲R)の内側に位置している。
[リヤデフ1の構成]
上記のように、デフケース9のケース本体5とカバー7は、直接連結されるのではなく、溶接部15とリングギア3とボルト13とを介して互いに連結されている。
上記のように、デフケース9のケース本体5とカバー7は、直接連結されるのではなく、溶接部15とリングギア3とボルト13とを介して互いに連結されている。
また、リングギア3はセンターリング部17でケース本体5にセンターリングされており、溶接部15とセンターリング17との間には環状溝19がリングギア3とケース本体5とに亘って設けられ、溶接時の変形を防止している。
リヤデフ1は、上記リングギア3とデフケース9と差動機構11に加えて、左右一対のプレッシャーリング21,21とカム機構23,23と多板クラッチ25,25と皿バネ27,27などから構成されている。
差動機構11は、ピニオンシャフト29上で支承されたピニオンギア31と、ピニオンギア31と噛み合うと共に左右の後輪側車軸(出力軸)にスプライン連結された出力側サイドギア33,35とからなり、各プレッシャーリング21はケース本体5に設けられたラグ溝37に係合し、各カム機構23は各プレッシャーリング21とピニオンシャフト29の先端部分との間に設けられ、各多板クラッチ21のアウタープレートは前記のラグ溝37に係合し、インナープレートは各サイドギア33,35のボス部39,41に設けられたラグ溝43に係合し、左皿バネ27はカバー7と多板クラッチ25との間に、右皿バネ27はケース本体5の底部壁45と多板クラッチ25との間にそれぞれ配置されている。
また、ケース本体5の溶接部15の左方には延設部47が周方向の複数箇所に設けられ、左のラグ溝37はこの延設部47に形成され、延設部47と延設部47との間にはオイル溜りになる空間49が形成され、カバー7には延設部47の先端部が侵入する環状の凹部51が設けられ、ケース本体5とカバー7は延設部47とカバー7間のセンターリング部53によってセンターリングされている。
リングギア3を介してデフケース9を回転させるエンジンの駆動力は、各プレッシャーリング21から各カム機構23を介してピニオンシャフト29に伝達され、ピニオンギヤ31からサイドギヤ33,35に配分されて左右の後輪に伝達され、発進時、加速時、悪路走行中などで後輪間に駆動抵抗差が生じるとエンジンの駆動力はピニオンギヤ31の自転によって左右の後輪に差動配分される。
また、各皿ばね13は各多板クラッチ25を押圧しイニシャルトルク(一定の差動制限力)を与えており、各カム機構23は各プレッシャーリング21からピニオンシャフト29に伝達されるトルクを受けて生じるカムスラスト力により各多板クラッチ11を押圧してトルク感応式の差動制限力を発生させ、さらに、ピニオンギヤ31との噛み合いによって生じるサイドギヤ33,35の噛み合いスラスト力が各プレッシャーリング21を介して各多板クラッチ11を押圧し、差動制限力を強化する。
また、リヤデフ1はオイル溜りを有するデフキャリヤに収容されており、このオイルは開口55,57,59からデフケース9に流入して差動機構11や多板クラッチ25などを潤滑すると共に、空間49に留まって多板クラッチ25の潤滑効果を促進する。
[リヤデフ1の効果]
リヤデフ1は、リングギア3をケース本体5に溶接し、この溶接をリングギア3がドライブピニオンギアから受ける噛み合い反力が通過する範囲Rの内側で行っているから、この溶接部15にモーメントが働くことがなくなり、クラックなどの発生が防止され、溶接部15及びリヤデフ1の耐久性が大きく向上している。
リヤデフ1は、リングギア3をケース本体5に溶接し、この溶接をリングギア3がドライブピニオンギアから受ける噛み合い反力が通過する範囲Rの内側で行っているから、この溶接部15にモーメントが働くことがなくなり、クラックなどの発生が防止され、溶接部15及びリヤデフ1の耐久性が大きく向上している。
また、従来はボルト止めしていた箇所(リングギア3とケース本体5)を溶接したので、その分のボルト本数とボルト止めの作業工程とコストが低減されている。
また、リングギア3をケース本体5に溶接しカバー7にボルト止めするリヤデフ1では、ケース本体5のフランジ部をなくすことができるから、それだけ軽量化され、低コスト化されている。
<第2実施例>
図2と図3によってリヤデフ101(デファレンシャル装置)の説明をする。以下、リヤデフ1(第1実施例)と同一の機能部及び機能部材には同一の符号を付して説明し、重複する説明文は省略するが、必要に応じて第1実施例の説明文と図1とを参照するものとする。
図2と図3によってリヤデフ101(デファレンシャル装置)の説明をする。以下、リヤデフ1(第1実施例)と同一の機能部及び機能部材には同一の符号を付して説明し、重複する説明文は省略するが、必要に応じて第1実施例の説明文と図1とを参照するものとする。
[リヤデフ101の特徴]
リヤデフ101は、ドライブピニオンギア(相手側ギア)との噛み合いによってエンジンの駆動力を受けるリングギア3と、ケース本体5とカバー7とからなるデフケース9と、デフケース9の回転を左右の後輪(一対の車輪)側に配分するベベルギア式の差動機構11とを備え、リングギア3が、ケース本体5とカバー7とにそれぞれ溶接されており、これらの溶接部103,105(溶接箇所)は、リングギア3が相手側ギアから受ける噛み合い反力の範囲R(噛み合い反力が通過する範囲R)の内側に位置している。
リヤデフ101は、ドライブピニオンギア(相手側ギア)との噛み合いによってエンジンの駆動力を受けるリングギア3と、ケース本体5とカバー7とからなるデフケース9と、デフケース9の回転を左右の後輪(一対の車輪)側に配分するベベルギア式の差動機構11とを備え、リングギア3が、ケース本体5とカバー7とにそれぞれ溶接されており、これらの溶接部103,105(溶接箇所)は、リングギア3が相手側ギアから受ける噛み合い反力の範囲R(噛み合い反力が通過する範囲R)の内側に位置している。
また、溶接部103,105は、ケース本体5とカバー7に周方向交互にそれぞれ設けられた各3箇所のフランジ部107,109とリングギア3との接触面において、同一円周上に設けられている。
また、フランジ部107,109の円周方向長さの比は、(溶接部の深さを同一とした場合は各溶接部面積の比)は溶接部103,105の強度の比であり、この円周方向長さの比は、リングギア3からケース本体5とカバー7に配分される駆動力の割合や、荷重の負担割合や、車軸からボス部111,113を介して入力する衝撃の割合などのように、ケース本体5とカバー7でそれぞれ異なった要求強度の比に基づいて設定されている。
また、図3のように、カバー7のフランジ部109とボス部113との間には、これらを連結する厚肉の補強部115が設けられている。
また、溶接部103、105の内径側において、ケース本体5は筒状の部分6の端部をカバー7側に向けて軸方向に直線的に開放された形状を有している。その筒状の内周にはラグ溝37が形成され、多板クラッチ21のアウタープレートが係合している。カバー7は、筒状の部分6の端面と対向しており、それらの対向部分より内径側の軸方向に向けた空間には、ケース本体5のラグ溝および多板クラッチ21が配置可能に、十分な収容空間容積が確保されている。そして、ラグ溝37に対する多板クラッチ21の組付けをスムーズに行うことができる。
カバー7は筒状の部分の端面より外径側に延設され、筒状の部分6の端面と端部外周を覆うように回折し、リングギヤ3との溶接部を形成している。また、カバー7における回折した部分の内周面8と、ケース本体5における筒状の部分6の外周面との間でお互いのセンタリング10が行われており、筒状の部分6の内周側の多板クラッチ21の収容空間には影響を与えることがない。
[リヤデフ101の構成]
上記のように、デフケース9のケース本体5とカバー7は、直接連結されるのではなく、溶接部103,105とリングギア3とを介して互いに連結されている。また、フランジ部107,109を交互に設けたことによってフランジ部107,109の間には、溶接時のガス抜きになる隙間117が形成されている。
上記のように、デフケース9のケース本体5とカバー7は、直接連結されるのではなく、溶接部103,105とリングギア3とを介して互いに連結されている。また、フランジ部107,109を交互に設けたことによってフランジ部107,109の間には、溶接時のガス抜きになる隙間117が形成されている。
[リヤデフ101の効果]
リヤデフ101は、リングギア3をケース本体5とカバー7にそれぞれ溶接し、これらの溶接をリングギア3とドライブピニオンギアとの噛み合い反力が通過する範囲R内で行っているから、各溶接部103,105にモーメントが働くことがなくなり、クラックなどの発生が防止され、溶接部103,105及びリヤデフ101の耐久性が大きく向上している。
リヤデフ101は、リングギア3をケース本体5とカバー7にそれぞれ溶接し、これらの溶接をリングギア3とドライブピニオンギアとの噛み合い反力が通過する範囲R内で行っているから、各溶接部103,105にモーメントが働くことがなくなり、クラックなどの発生が防止され、溶接部103,105及びリヤデフ101の耐久性が大きく向上している。
また、リングギア3とケース本体5とカバー7の固定にボルトを用いないから、その分のボルト本数とボルト止めの作業工程とコストが低減されている。
また、リングギア3をケース本体5とカバー7に溶接するリヤデフ101では、ケース本体5とカバー7には互いにボルト止めするためのフランジ部が不要であり、それだけ軽量化され、低コスト化されている。
また、リングギア3とケース本体5及びカバー7の溶接部103,105を同の一円周上に設けたことによってこれらの溶接が1工程で完了するから、作業コストが大幅に低減されている。
また、ケース本体5とカバー7のフランジ部107,109を周方向交互に形成したことによって、同一円周上に溶接部103,105を設けることが可能になった。
また、フランジ部107,109の間に形成された隙間117が溶接時のガス抜きになり、溶接品質をさらに安定させている。
また、フランジ部107,109の円周方向長さの比を、配分駆動力や負担荷重や入力衝撃の大きさなどの差によるケース本体5とカバー7に必要な強度の比に基づいて設定したので、ケース本体5とカバー7(溶接部103,105)はそれぞれが扱う駆動力や荷重や衝撃などに対して充分な強度が得られる。
さらに、溶接部103,105の強度を必要充分な値に設定することによって、溶接部103,105の長さ(面積)を必要以上に大きくすることが回避され、作業コストを低く保つことができる。
また、カバー7はフランジ部109だけでリングギア3に連結(溶接)されているが、フランジ部109とボス部113との間にこれらを連結する厚肉の補強部115を設けたことにより、フランジ部109周辺の強度低下が回避され、正常な機能が保全されている。
1 リヤデフ(デファレンシャル装置)
3 リングギア
5 ケース本体
7 カバー
9 デフケース
11 差動機構
13 ボルト
15 溶接部
101 リヤデフ(デファレンシャル装置)
103,105 溶接部
107,109 フランジ部
113 ボス部
115 補強部
117 隙間
R 噛み合い反力の範囲
3 リングギア
5 ケース本体
7 カバー
9 デフケース
11 差動機構
13 ボルト
15 溶接部
101 リヤデフ(デファレンシャル装置)
103,105 溶接部
107,109 フランジ部
113 ボス部
115 補強部
117 隙間
R 噛み合い反力の範囲
Claims (7)
- 相手側ギアとの噛み合いによってエンジンの駆動力を受けるリングギアと、ケース本体とカバーとからなるデフケースと、前記デフケースの回転を一対の車輪側に配分する差動機構とを備えたデファレンシャル装置であって、
前記リングギアが、前記ケース本体と前記カバーの少なくとも一方に溶接されており、前記の溶接箇所が、前記リングギアが相手側ギアから受ける噛み合い反力範囲の内側に位置していることを特徴とするデファレンシャル装置。 - 請求項1に記載されたデファレンシャル装置であって、
前記リングギアが、前記ケース本体に溶接されると共に、前記カバーにボルトで固定されていることを特徴とするデファレンシャル装置。 - 請求項1に記載されたデファレンシャル装置であって、
前記リングギアが、前記ケース本体と前記カバーとにそれぞれ溶接されていることを特徴とするデファレンシャル装置。 - 請求項3に記載されたデファレンシャル装置であって、
前記リングギアが、同一円周上の溶接箇所で、前記ケース本体と前記カバーとにそれぞれ溶接されていることを特徴とするデファレンシャル装置。 - 請求項4に記載されたデファレンシャル装置であって、
同一円周上の溶接箇所が、前記ケース本体と前記カバーに周方向交互に設けられたフランジ部と、前記リングギアとの間に設けられていることを特徴とするデファレンシャル装置。 - 請求項5に記載されたデファレンシャル装置であって、
前記リングギアと前記ケース本体及び前記カバーとの各溶接部面積の比である前記各フランジ部の円周方向長さの比が、前記ケース本体と前記カバーに必要な強度の比に基づいて設定されていることを特徴とするデファレンシャル装置。 - 請求項5または請求項6に記載されたデファレンシャル装置であって、
前記カバーには、前記差動機構の一側出力を車輪側に伝達する出力軸を支持するボス部が設けられており、
前記ボス部と前記フランジ部との間に厚肉の補強部を設けたことを特徴とするデファレンシャル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008262904A JP2010091046A (ja) | 2008-10-09 | 2008-10-09 | デファレンシャル装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010151271A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Showa Corp | デファレンシャル装置 |
DE102016104997A1 (de) | 2015-03-27 | 2016-09-29 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Differentialgehäuse und Differentialvorrichtung |
DE112015006743T5 (de) | 2015-07-29 | 2018-04-19 | GKN Driveline Japan Ltd. | Differentialgehäuse |
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2008
- 2008-10-09 JP JP2008262904A patent/JP2010091046A/ja active Pending
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