JP2020001029A - オイル吹付機 - Google Patents

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Kazumasa Harada
和正 原田
行雄 宮崎
Yukio Miyazaki
行雄 宮崎
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Abstract

【課題】対象物にオイルを適切に塗布でき、且つ、オイルが対象物の周囲に飛散することを防止することができるオイル吹付機を提供する。【解決手段】対象物(11)にオイルを吹き付けるオイル吹付機であって、筐体(1)と、筐体(1)の上面に設けられ、対象物(11)を上方から筐体(1)内に導入可能に構成された開口部(2)と、筐体(1)内に設けられ、開口部(2)を通って導入された対象物に対してオイルを吹き付け可能に構成されたオイルノズル(3)とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、オイル吹付機に関する。
作業場等において重量物を運搬する際には、重量物を吊り上げることができる装置としてチェーンブロックが多々利用される。チェーンブロックは、滑車、フック、及び、鎖(ロードチェーン)等から構成され、特にロードチェーンに対しては、防錆、潤滑等を目的としてオイルを塗布する必要がある。
ところで、潤滑等を目的として対象物にオイルを塗布する際には、圧縮された空気或いはブロワーを利用して噴出口からオイルが噴出するように構成されたオイル噴霧器が用いられている(特許文献1参照)。
実開平2−25050号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたような噴霧器を用いた場合には、噴出されたオイルが対象物の周囲にも飛散してしまうため、相応の作業スペースを確保する必要がある。また、飛散したオイルは、周囲の作業環境だけでなく、作業者の健康を害する虞がある。
本発明は、対象物にオイルを適切に塗布でき、且つ、オイルが対象物の周囲に飛散することを防止することができるオイル吹付機を提供することを目的とする。
本発明によるオイル吹付機は、対象物にオイルを吹き付けるオイル吹付機であって、筐体と、筐体の上面に設けられ、対象物を上方から筐体内に導入可能に構成された開口部と、筐体内に設けられ、開口部を通って導入された対象物に対してオイルを吹き付け可能に構成されたオイルノズルとを備える。
本発明によれば、筐体の内部において対象物にオイルを吹き付けることができるので、対象物にオイルを適切に塗布できるとともに、オイルが対象物の周囲に飛散することを防止することができる。
図1は、第1実施形態のオイル吹付機を斜め上方から見た斜視図である。 図2は、オイル吹付機が対象物にオイルを吹き付ける態様を説明する図であって、図1で示すオイル吹付機の開口部の中心を通る縦断面図である。 図3は、第2実施形態のオイル吹付機を斜め上方から見た斜視図である。 図4は、オイル吹付機が対象物にオイルを吹き付ける態様を説明する図であって、図3で示すオイル吹付機の開口部の中心を通る縦断面図である。 図5は、第2実施形態のオイル吹付機の他の例を説明する図である。 図6は、第3実施形態のオイル吹付機を説明する図である。 図7は、第3実施形態のオイル吹付機の他の例を説明する図である。 図8は、第4実施形態のオイル吹付機を説明する図である。
以下、図面等を参照して本発明の実施形態について説明する。
−第1実施形態−
図1は、第1実施形態のオイル吹付機10を斜め上方から見た斜視図である。オイル吹付機10は、筐体1と、筐体1の一部である上面プレート1aと、上面プレート1aに設けられた開口部2と、オイルノズル3と、エアノズル4と、オイル供給路5と、エア供給路6と、エア排出装置7と、オイルパン8と、を主に備える。
筐体1は、オイル吹付機10の外枠を構成する。本実施形態の筐体1は、例えば鋼板で構成される。なお、図1で示す斜視図において、筐体1の内部であって筐体1に隠れる部分の構成は点線で示す。
上面プレート1aは、筐体1の上面を構成する部分である。ただし、上面プレート1aは、筐体1と一体に構成される必要は必ずしもなく、筐体1と着脱可能に構成されてもよい。
開口部2は、上面プレート1aに設けられた孔部である。開口部2は、オイル吹付機10がオイルを吹き付ける対象物(ワーク)を筐体1の上方から筐体1の内部に導入するために設けられる。開口部2の大きさは、対象物の大きさに応じて、少なくとも対象物を導入可能な大きさに適宜設定される。また、図示するような円型に限らず、楕円型や多角形型であってもよい。開口部2が対象物を導入する態様については図2を参照して後述する。
オイルノズル3は、開口部2から筐体1の内部に導入される対象物に対してオイルを吹き付け可能に構成される。換言すると、オイルノズル3は、その噴出口から噴出(噴霧)したオイルが、筐体1の内部に導入された対象物に接触するように構成される。本実施形態のオイルノズル3は、気液混合型のいわゆる2流体ノズルで構成され、オイル供給路5を介して供給されるオイルをエア供給路6を介して供給されるエア(圧縮空気)により微粒子化して、対象物に吹き付ける(噴霧する)。
なお、オイルノズル3の噴出口の形状、スプレーパターン(噴霧の断面形状)、噴霧圧力、噴霧流量、およびオイル微粒子の粒子径等は、対象物に応じて適宜選択すればよく、特に限定されない。
また、本実施形態では、オイルノズル3の数および配置も特に限定されない。ただし、1個よりは複数個配置した方が塗布作業の効率の観点からは好ましい。例えば、本実施形態のように、3つのオイルノズル3を開口部2の周縁において均等な間隔(120°間隔)で配置して、3つのオイルノズル3からオイルを同時に噴出することにより、対象物の周囲にオイルを同時に吹き付けることができる。
エアノズル4は、エアを噴出可能な公知のノズルで構成され、開口部2から筐体1の内部に導入される対象物であって、特にオイルが吹き付けられた後の対象物にエアを吹き付け可能に構成される。換言すると、エアノズル4は、その噴出口から噴出したエアが、筐体1の内部に導入された対象物に接触するように構成される。エアノズル4は、オイルが吹き付けられた後の対象物にエアを吹き付け、対象物に塗布されたオイルのうち、過剰に塗布された分のオイルを吹き飛ばすことにより、対象物のオイル塗布量を適正量に調整する。ただし、エアノズル4は、オイルが塗布される前の対象物に対して、埃を吹き飛ばす等の目的でエアを吹き付けてもよい。
なお、本実施形態のエアノズル4の噴出口の形状、スプレーパターン、噴出圧力、噴出量等、および、エアノズル4の数ならびに配置については、オイルノズル3と同様に適宜設定されてよい。
なお、オイル供給路5、およびエア供給路6は、供給量を調整可能な不図示のバルブ(噴出量調整バルブ)を備え、オイルおよびエアの供給量(噴出量)を作業者が適宜調整することができるように構成されてもよい。
エア排出装置7は、筐体1内のエアを筐体1外に排出可能に構成される。より詳細には、エア排出装置7は、筐体1内に設けられたエア吸い込み口7aと筐体1外に設けられたエア排出口7bと、エア吸い込み口7aとエア排出口7bとを接続する内部ダクト7dと、エア吸い込み口7aからエアを吸い込むための吸気装置7c(ファン7c)とを備え、筐体1内のエアを筐体1外に排出する。また、図示しないが、エア排出装置7は、筐体1内のエアに含まれる粒子状のオイル(オイルミスト)を回収可能なフィルタを備える。これにより、筐体1内のエアに含まれたオイルミストが低減ないし排除された状態で筐体1外に排出することができる。また、これにより、オイルミストを含むエアが開口部2を介して筐体1外へ飛散することを抑制することができる。なお、吸気装置7cはファンに限らず、ブロワーやコンプレッサー等でもよい。
また、オイル吹付機10は図示するようなオイルパン8を備えてもよい。オイルパン8は、オイルノズルから噴霧されたオイルの内、対象物に塗布されなかった分のオイル、および、エアノズル4から噴出されるエアにより対象物から吹き飛ばされたオイルを筐体1の内部で回収するために構成される。本実施形態のオイルパン8は、筐体1内部において筐体1を上下に区画し、上側(開口部2を有する側)の空間において、対象物に塗布されなかったオイルを回収する。なお、筐体1の内部にオイルタンク(不図示)を収容する際には、当該オイルタンクをオイルパン8によって回収されたオイルが流入するように構成してもよい。
また、オイル吹付機10は、図示するような車輪9を備えてもよい。オイル吹付機10は、車輪9を備えることにより、対象物へオイルを吹き付ける作業場を作業者等によって適宜移動させることができる。
図2は、オイル吹付機10が対象物にオイルを吹き付ける動作を説明する図であって、図1で示すオイル吹付機10の開口部2の中心を通る縦断面図である。図2で示す対象物11は、チェーンブロックが備える鎖(ロードチェーン)である。なお、対象物11として図示するチェーンブロックは一例であり、防錆、潤滑等を目的としてオイルを塗布する必要があるものであれば特に限定されない。
対象物11は、先ず、オイル吹付機10とは別に用意された不図示のクレーン等を用いて、少なくともその下端がオイル吹付機10の上端以上の高さになるように吊り上げられる。そして、対象物11は、作業者のクレーン操作によりオイル吹付機10の開口部2の上方に移動され、そこから降下されることによって、開口部2を通って筐体1の内部に導入される。
本実施形態のオイルノズル3は、開口部2の周辺であって、上面プレート1aの下部において、対象物11にオイルを吹き付け可能に設置される。より詳細には、本実施形態のオイルノズル3は、筐体1の内部において、その噴出方向が開口部2の面方向中心から垂直下方に伸びる中心線(仮想線L)側に向くように設置される(太点線矢印参照)。
そして、オイルノズル3は、対象物11が降下する際に、対象物11の下端部分が開口部2から導入されてから対象物11の上端部分が筐体1内に収まるまでの間、或いは、対象物11が上昇する際に、対象物11の上端部分までが筐体1内に収まった状態から対象物11の下端部分が筐体1外に達するまでの間にオイルを噴霧することにより、対象物11にオイルを吹き付ける。これにより、オイル吹付機10は、対象物11に対して筐体1の内部においてオイルを塗布することができる。
なお、上述した対象物11の上端部分と下端部分との間は、対象物11におけるオイルを塗布したい箇所の範囲を示す意図で用いた用語であって、その範囲は対象物11の実際の上端下端とは異なっていてもよく、適宜設定されてよい。また、オイルノズル3がオイルを噴霧する際に対象物11を常に昇降させる必要はない。また、対象物11の高さ位置と、オイルノズル3がオイルを噴霧するタイミングとの関係も適宜設定されてよい。例えば、オイルを入念に塗布したい場所があれば、オイルを噴霧を継続しながら対象物11を停止させる、又は、昇降を小刻みに繰り返すことにより、塗布領域および塗布量を適宜調整してもよい。
本実施形態のエアノズル4は、開口部2の周辺であって、上面プレート1aの下部において、対象物11にエアを吹き付け可能に設置される。本実施形態のエアノズル4は、図示するようにオイルノズル3の近傍に配置される。また、本実施形態のエアノズル4は、オイルノズルと同様に、仮想線L側に向くように設置される(細矢印参照)。そして、エアノズル4は、特にオイルを塗布された後の対象物11に対してエアを吹き付け、対象物11に過剰に塗布された分のオイルを吹き飛ばすことにより、対象物11のオイル塗布量を適切な量に調整する。
なお、本実施形態のオイルノズル3とエアノズル4の相対配置関係は、図示するように近接している必要性は必ずしもなく、適宜設定されてよい。また、本実施形態のオイルノズル3とエアノズル4が上面プレート1aの下部に設置される旨説明したが、これに限られない。オイルノズル3とエアノズル4とを筐体1の内部に固定可能な部材(ブランケット等)をさらに設けることにより、各ノズルの配置位置を自由に設定することができる。
ただし、本実施形態のように、各ノズルを筐体1の内部において出来る限り高い位置に配置することにより、対象物11が筐体1内に導入された直後から、対象物11が筐体1外に出る直前まで対象物11にオイルあるいはエアを吹き付けることができるので、オイル吹付作業時における対象物11の昇降距離を最小限に抑えることができる。また、各ノズルを筐体1の内部において出来る限り高い位置に配置することにより、オイル吹付作業時における対象物11の昇降距離を最小限に抑えることができるので、筐体1の高さを最小限に抑えることができる。
また、オイルノズル3とエアノズル4の噴出方向は、水平方向よりは、若干下方に向けられた方が好ましい。各ノズルが若干下方に向けられることにより、オイルノズル3から噴出されるオイル、および、エアノズル4から噴出され対象物11から吹き飛ばされたオイルを含むエアが開口部2から筐体外へ飛散することをより抑制することができる。
オイルパン8は、上述したように、オイル吹付作業において対象物11に塗布されなかったオイル、及びエアが吹き付けられること等によって対象物11から吹き飛ばされたオイルを回収することができる。これにより、従来であれば作業場に飛散していたオイルを回収し、再利用することができるので、作業環境を改善できるとともに、油の資源、および経費を節約することができる。
以上、第1実施形態のオイル吹付機10によれば、対象物11にオイルを吹き付けるオイル吹付機10であって、筐体1と、筐体1の上面に設けられ、対象物11を上方から筐体1内に導入可能に構成された開口部2と、筐体1内に設けられ、開口部2を通って導入された対象物11に対してオイルを吹き付け可能に構成されたオイルノズル3とを備える。これにより、筐体1の内部において対象物11にオイルを吹き付けることができるので、対象物11にオイルを適切に塗布できるとともに、オイルが対象物11の周囲に飛散することを防止することができる。
また、第1実施形態のオイル吹付機10によれば、筐体1内に設けられ、開口部2を通って導入された対象物11に対してエアを吹き付け可能に構成されたエアノズル4をさらに備える。これにより、対象物11のオイル塗布量を適切な量に調整することができるとともに、エアノズル4から噴出され対象物11から吹き飛ばされたオイルが対象物11の周囲に飛散することを防止することができる。
−第2実施形態−
以下では、本発明の第2実施形態に係るオイル吹付機20について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図3は、オイル吹付機20を斜め上方から見た斜視図である。図1と同様、筐体1の内部の構成は点線で示している。また、第1実施形態のオイル吹付機10と同様の構成には同じ指示番号を付して説明は省略する。
第2実施形態のオイル吹付機20は、内部プレート21と、内部プレート21に設けられた開口部22とをさらに備える点が、第1実施形態のオイル吹付機10と主に相違する。
内部プレート21は、筐体1の内部に設けられ、筐体1の内部の空間を上下に区画するように構成される。より詳細には、オイル吹付機20がオイルパン8を有する場合には、内部プレート21は、筐体1の内部において、上面プレート1aを含む上方と、オイルパン8を含む下方とを区画するように構成される。以下では、筐体1の内部における内部プレート21の上方の空間を「第1空間」と称し、内部プレート21の下方の空間、より詳細には、筐体1の内部における内部プレート21とオイルパン8との間の空間を「第2空間」と称する。
開口部22は、内部プレート21に設けられた孔部である。開口部22は、対象物11を内部プレート21の上方(第1空間)から第2空間に導入するために設けられる。開口部22の大きさは、開口部2と同様に対象物の大きさに応じて適宜設定される。また、開口部22の内部プレート21の面方向における位置は、少なくとも、その内径に上述の仮想線Lを含み(図4参照)、筐体1の上方から開口部2を介して導入された対象物11がそのまま降下することで第2空間に導入されることができる位置に設けられる。本実施形態の開口部22は、開口部2と同様の形状を有し、その面方向中心が開口部2の面方向中心と垂直方向において同じ位置となるように構成される。
本実施形態のオイルノズル3とエアノズル4は、上述のように構成された内部プレート21を利用して配置される。
本実施形態のオイルノズル3は、内部プレート21に設けられる。具体的には、オイルノズル3は、開口部22の周辺であって、内部プレート21の下部において、対象物11にオイルを吹き付け可能に設置される。より詳細には、本実施形態のオイルノズル3は、第2空間において、その噴出方向が開口部2の面方向中心から垂直下方に伸びる中心線(仮想線L)側に向くように設置される(図4参照)。なお、第1実施形態と同様に、その噴出方向は、水平方向よりは、若干下方(例えば水平方向から約10度下方)に向けられた方が好ましい。オイルノズル3がこのように設けられることにより、第2空間において対象物11にオイルを吹き付けることができるので、噴出したオイルを第2空間により留めやすくすることができる。
一方、本実施形態のエアノズル4は、第1空間に設けられる。具体的には、エアノズル4は、開口部22の周辺であって、内部プレート21の上面において、対象物11にエアを吹き付け可能に設置される。より詳細には、本実施形態のエアノズル4は、内部プレート21の上面(第1空間)に設置された状態において、その噴出方向が開口部2の面方向中心から垂直下方に伸びる中心線(仮想線L)側に向くように設置される。また、エアノズル4は、その噴出方向が、第2空間内にエアを噴出可能な程度に下方に向けられた方が好ましい。これにより、上方(第1空間)から下方(第2空間)に向かうエアが第2空間において対象物11に吹き付けられるので、吹き飛ばされたオイルが第2空間により留まりやすくなり、当該オイルが筐体外に飛散することをより抑制することができる。
このように、本実施形態のオイル吹付機20は、内部プレート21を有し、対象物11へのオイルおよびエアの吹き付けを内部プレート21で区画された第2空間内において行うことができるように構成される。これにより、オイルノズル3から噴出されるオイル噴霧、および、エアノズル4から噴出されたエアであってオイルミストが含まれたエアの多くが第2空間に留まりやすくなるので、これらが筐体1の外部へ飛散することをより抑制することができる。
なお、図5で示すように、エアノズル4は、第1空間における上面プレート1aの下面において、その噴出方向が第2空間に向くように設置されてもよい。
以上、第2実施形態のオイル吹付機20によれば、筐体1内に設けられ、筐体1内を上下に区画するプレート(内部プレート21)をさらに備え、区画された上側の空間を第1空間、区画された下側の空間を第2空間とした場合に、内部プレート21は、対象物11を第1空間から第2空間に導入可能に構成されたプレート開口部(開口部22)を有する。これにより、第2空間において対象物11にオイルおよびエアを吹き付けることができるので、噴出したオイル、および吹き飛ばされたオイルを第2空間により留めやすくすることができ、当該オイルが筐体外に飛散することをより抑制することができる。
また、第2実施形態のオイル吹付機20によれば、オイルノズル3は、第2空間に設けられ、エアノズル4は、第1空間に設けられ、エアの噴出方向が第2空間に向くように構成される。これにより、上方から下方に向かうエアが第2空間において対象物11に吹き付けられるので、吹き飛ばされたオイルが第2空間により留まりやすくなり、当該オイルが筐体外に飛散することをより抑制することができる。
−第3実施形態−
以下では、本発明の第3実施形態に係るオイル吹付機30について、第2実施形態との相違点を中心に説明する。
第3実施形態のオイル吹付機30は、外部ダクト31をさらに備える点が第2実施形態と相違する。
図6は、外部ダクト31を説明するための図である。図6(a)はオイル吹付機30を外部ダクト31が設けられる側の面から見た正面図、図6(b)はオイル吹付機30を外部ダクト31が設けられる側を左手に見た場合の側面図を示す。そして、図5(b)に示す白抜き点線矢印は、エアの流れを示している。
外部ダクト31は、筐体1の外部に設けられ、エア排出口7bから排出されるエアを取り込むとともに、取り込んだエアを再び筐体1内に戻すことができるように構成される。
具体的には、外部ダクト31は、エア吸い込み口31aとエア排出口31bとを備え、エア吸い込み口31aがエア排出口7bと連通するとともに、エア排出口31bは筐体1内に開放するように構成される。換言すると、オイル吹付機30は、筐体1内に設けられたエア吸い込み口7aと、エア吸い込み口7aと連通する内部ダクト7dと、内部ダクト7dと筐体1の内部とに連通する外部ダクト31と、エア吸い込み口7aからエアを吸い込むためのファン7cとから構成されるエア排出装置7(エアダクト7)を備える。なお、エア吸い込み口7aの向きは図示するような横向きである必要は必ずしもなく、図1で示すように上向きでもよい。オイル吹付機30における外部ダクト31を介したエアの流路について、図5(b)を参照して説明する。
図6(b)で示す白抜き点線矢印は、エアの流れを示す。図示するとおり、筐体1内のエアは、エア吸い込み口7aを介して内部ダクト7dに吸い込まれるとともに、外部ダクト31を通って再び筐体1の内部に排出される。この時、エア吸い込み口7aを介して吸い込まれたオイル微粒子を含むエアは、内部ダクト7dおよび外部ダクト31を通って流れる際に、オイル微粒子が各ダクトの内壁に接触する、あるいは、オイル微粒子同士が接触すること等により集合して液体となり、各ダクトの下部に溜まっていく。結果として、筐体1内のエアに含まれるオイル微粒子を減少させることができるので、オイル微粒子が筐体1の外部に飛散することをより抑制することができる。なお、各ダクトの下部に溜まったオイルは回収して再利用することができる。
また、図示していないが、内部ダクト7dと外部ダクト31との少なくとも一方にいわゆるバッフルプレート等をさらに備え、オイル微粒子同士、あるいはオイル微粒子と当該バッフルプレート等との接触機会を増加させ、オイル微粒子をより効率よく液体化させることもできる。
また、図示するように、本実施形態におけるエア吸い込み口7aは、エア排出口31bよりも上方に配置される。ここで、オイル微粒子は、その粒子径によっては空気より軽く、空気中を上昇する。従って、エア吸い込み口7aを開口部2により近い上方に配置し、オイル微粒子がより含まれないエアを排出するエア排出口31bをエア吸い込み口7aよりも下方に配置することにより、オイル微粒子をより多く含むエアを効率的に吸引することができる。その結果、オイル微粒子が筐体1の外部に飛散することをより抑制することができる。なお、外部ダクト31を筐体1に取り付ける際には、気密性を向上させるためにシール部材等を介して取り付けてもよい。
なお、外部ダクト31は、図示するように筐体1の外部に取り付けられる必要は必ずしもなく、筐体1の内部に配置されてもよい。すなわち、図6で示すエア吸い込み口7a、内部ダクト7d、エア排出口7b、エア吸い込み口31a、外部ダクト31、エア排出口31bで構成されるエアダクト7は、筐体1の内部に設置されてもよい。
一方で、外部ダクト31は、図7で示すような構成であってもよい。
図7は、本実施形態の外部ダクト31の他の例を説明する図である。本例の外部ダクト31は、外部排出口31cと、フィルタ31dとをさらに備える。図7(a)(b)で示すように、外部排出口31cは、フィルタ31dとエア排出口31cとを介して外部ダクト31に排出されたエアの一部を外部ダクト31外に排出する(白抜き実線矢印参照)。なお、フィルタ31dは、外部排出口31cから排出されるエアに含まれるオイル微粒子を低減ないし排除する機能を有している。
なお、図7で示す外部ダクト31も、図示するように筐体1の外部に取り付けられる必要は必ずしもなく、筐体1の内部に配置されてもよい。ただし、本例においては、外部ダクト31が筐体1内に配置された場合でも、外部排出口31cは、エア吸い込み口7aから吸い込んだエアの一部を筐体1の外部へ排出可能に構成される。
これにより、エア排出口31bを介して筐体1内に排出されるエアの量が、エア吸い込み口7aを介して吸い込まれるエアの量より少なくなるので、ファン7cが稼動する限り開口部2から筐体外のエア(外気)が筐体1内に取り込まれる。その結果、開口部2からエアが排出されにくくなるので、オイル微粒子が筐体1の外部に飛散することをさらに抑制することができる。
以上、第3実施形態のオイル吹付機30は、エアダクト7をさらに備え、エアダクト7は、筐体1内に設けられたエア吸い込み口7aと、エア吸い込み口7aと連通するダクト(内部ダクト7d、外部ダクト31)と、ダクト(外部ダクト31)と筐体1内とに連通し、当該ダクト(外部ダクト31)を通るエアを筐体1内に排出するエア排出口31bと、エアダクトにエアを吸い込むための吸気装置7cと、を有する。これにより、ダクト内でオイル微粒子が液体となることにより筐体1内のエアに含まれるオイル微粒子を減少させることができるので、オイル微粒子が筐体1の外部に飛散することをより抑制することができる。
−第4実施形態−
以下では、第4実施形態のオイル吹付機40について説明する。第4実施形態のオイル吹付機40は、エアノズル4のエアの噴出方向に特徴がある。以下では、該特徴について図8を参照して説明する。
図8は、本実施形態のエアノズル4のエアの噴出方向を説明する図である。図8(a)はオイル吹付機40の上方から見た上面図を示し、図8(b)は上面プレート1aの下部に設けられたエアノズル4の側面図を示している。
図8(a)で示すように、本実施形態のエアノズル4の噴出方向(点線矢印)は、開口部2の面方向中心(仮想線L)に対して、右向きに所定の角度Aを有するように設定される。なお、点線矢印は、エアノズル4から噴出されるエアの流量分布のうち最も多い流量(均等分布の場合は中心)を示す線であり、当該矢印線状にのみエアが噴出されるわけではない。すなわち、本実施形態においても、エアノズル4から噴出されるエアは、対象物11に直接吹き付けられるエアを含む。また、図8では、所定の角度Aは、仮想線Lに対して右向きの角度で示してあるが、右向きに限らず、左向きであってもよい。
また、図8(b)で示すように、本実施形態のエアノズル4の噴出方向(点線矢印)は、水平方向(上面プレート1a)に対して、下方に所定の角度Bを有するように設定される。
エアノズル4の噴出方向が所定の角度A、Bを有するように設定されることにより、エアノズル4から噴出されたエアは、筐体1の内部で仮想線Lを中心に旋回し、エアの流れる向きを下向きとする旋風を発生させる。これにより、オイル微粒子を含むエアを筐体1内の下方により強く留めることができるので、オイル微粒子が筐体1の外部に飛散することをさらに抑制することができる。
なお、所定の角度Aは、エアノズル4から噴出されるエアが筐体1の内部で仮想線Lを中心に旋回するように設定される角度であって、本実施形態では35度に設定される。ただし、所定の角度Aは、例えば20〜50度の範囲内において設定されてもよく、エアノズル4の配置、筐体1の形状、エアノズル4から噴出するエアの流量等によって適宜調整されてよい。
また、所定の角度Bは、エアノズル4から噴出されるエアが筐体1の内部で仮想線Lを中心に特に下向きに旋回するように設定される角度であって、本実施形態では、15度に設定される。ただし、所定の角度Aは、例えば1〜40度の範囲内において設定されてもよく、エアノズル4の配置、筐体1の形状、エアノズル4から噴出するエアの流量等によって適宜調整されてよい。
以上、第4実施形態のオイル吹付器40によれば、エアノズル4は、開口部2の面方向中心から垂直下方に伸びる仮想線に対して、噴出方向が右又は左向きの所定の角度に設定される。これにより、エアの流れる向きを下向きとする旋風を発生させることができるので、オイル微粒子を含むエアを筐体1内の下方により強く留めることができ、オイル微粒子が筐体1の外部に飛散することをさらに抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。上記の各実施形態は、矛盾が生じない範囲で適宜組み合わせ可能である。
例えば、第3実施形態で説明した外部ダクト31を第1実施形態のオイル吹付機10に取り付けても良い。
また、各構成の形状は、図面等で表した形状に限られない、上述した各構成の機能を損なわない限りその形状は適宜変更可能である。例えば、筐体1は図示するような箱型に限らず、円柱形状等であってもよい。また例えば、図7で示した外部排出口31cは開口していればよく、図7(b)に示すように突出している必要はない。
また、オイルノズル3およびエアノズル4の配置は適宜設定可能である。オイル噴霧、および、オイル微粒子を含むエアが筐体1の外部に飛散することを抑制できる限り、例えばオイルノズル3を上面プレート1aの上面に設け、その噴出方向が筐体1の内部に向くように構成することもできる。また、第3実施形態で説明したエア吸い込み口7aおよびエア排出口31bは、内部プレート21の下方の第2空間に必ずしも配置される必要はなく、例えばエア吸い込み口7aを第1空間に配置してもよい。
1…筐体
1a…上面(上面プレート)
2…開口部
3…オイルノズル
4…エアノズル
7…エアダクト
7a…エア吸い込み口
7c…吸気装置(ファン)
7d…内部ダクト(ダクト)
21…プレート(内部プレート)
22…プレート開口部(開口部)
31…外部ダクト(ダクト)
31b…エア排出口

Claims (6)

  1. 対象物にオイルを吹き付けるオイル吹付機であって、
    筐体と、
    前記筐体の上面に設けられ、前記対象物を上方から前記筐体内に導入可能に構成された開口部と、
    前記筐体内に設けられ、前記開口部を通って導入された前記対象物に対して前記オイルを吹き付け可能に構成されたオイルノズルと、を備える、
    ことを特徴とするオイル吹付機。
  2. 前記筐体内に設けられ、前記開口部を通って導入された前記対象物に対してエアを吹き付け可能に構成されたエアノズルをさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のオイル吹付機。
  3. 前記筐体内に設けられ、前記筐体内を上下に区画するプレートをさらに備え、
    区画された上側の空間を第1空間、区画された下側の空間を第2空間とした場合に、前記プレートは、前記対象物を前記第1空間から前記第2空間に導入可能に構成されたプレート開口部を有する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のオイル吹付機。
  4. 前記オイルノズルは、前記第2空間に設けられ、
    前記エアノズルは、前記第1空間に設けられ、エアの噴出方向が前記第2空間に向くように構成される、
    ことを特徴とする請求項3に記載のオイル吹付機。
  5. エアダクトをさらに備え、
    前記エアダクトは、
    前記筐体内に設けられたエア吸い込み口と、
    前記エア吸い込み口と連通するダクトと、
    前記ダクトと前記筐体内とに連通し、当該ダクトを通るエアを前記筐体内に排出するエア排出口と、
    前記ダクトにエアを吸い込むための吸気装置と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のオイル吹付機。
  6. 前記エアノズルは、前記開口部の面方向中心から垂直下方に伸びる仮想線に対して、噴出方向が右又は左向きの所定の角度に設定される、
    ことを特徴とする請求項2から5のいずれか一項に記載のオイル吹付機。
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