JP2020000774A - 遊技機 - Google Patents

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【課題】表示部のベース部材に設けられる補強リブが光照射時に遊技者が視認できるような影を被照射体上に映さないようにする遊技機を提供する。【解決手段】本発明の遊技機は表示部としてのトップレンズ33を有し、このトップレンズ33は、アウターレンズ10とLED20との間に設けられて、LED20からの光が照射されることにより所定の表示がアウターレンズ10を通じて外部から視認可能なロゴシート14と、アウターレンズ10を保持するベース部材12とを備える。ベース部材12は、その開口穴を横切るように延在してベース部材12を補強する補強リブ15を有し、補強リブ15は、ベース部材12に接続される両端の接続部15a,15aと、これらの接続部同士を接続するようにLED側へ偏位して延在することにより光を通過させるための凹部19をロゴシート14との間に形成する補強部15bとを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、遊技機に関し、特に、ロゴシート等の被照射体に光を照射して被照射体上の表示を遊技者に見せるようになっている表示部を有する遊技機に関する。
スロットマシンやパチンコ遊技機等の遊技機においては、所定の情報を表示するための表示部が遊技機の筐体上部に設けられているものがある(例えば、特許文献1参照)。そのような表示部の一例として、例えば、被照射体としてのロゴシートに光を照射してロゴシートの表示を遊技者に見せるようになっているトップレンズが知られている。
このトップレンズは、例えば、アウターレンズの後面にロゴシートを備え、LEDが発する光を後方からロゴシートに照射することにより、ロゴシートの表示をアウターレンズを通じて明るく遊技者に見せるようになっている。
また、このようなトップレンズは、アウターレンズ等の各種構成部品を取り付けるための略矩形枠状を成すベース部材を備え、このベース部材は、LEDからの光をロゴシートへ向けて通過させるための開口穴を有する。この場合、LEDによってロゴシートの全面を照射する必要から、ベース部材の前記開口穴は大きく開放して形成され、そのため、ベース部材は、その長尺な延在方向と直交する方向で撓み易くなる。したがって、従来においては、撓み易い方向で開口穴を横切る(すなわち、ベース部材の対向する長辺部位同士を接続する)補強リブを設け、それにより、ベース部材の剛性を高めている。
特開2017−000844号公報
しかしながら、このような補強リブを設けると、LEDの発光時に、補強リブの影がロゴシート上に遊技者が視認できるほど色濃く映ってしまい、外観上見栄えが悪くなる。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、表示部のベース部材に設けられる補強リブが光照射時に遊技者が視認できるような影を被照射体上に映さないようにする遊技機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、所定の表示を遊技者に見せるようになっている表示部を有する遊技機であって、
前記表示部は、
光源と、
前記光源の光によって光るレンズ部材と、
前記レンズ部材と前記光源との間に設けられるとともに、前記光源からの光が照射されることにより所定の表示が前記レンズ部材を通じて外部から視認可能な被照射体と、
前記レンズ部材を保持するベース部材と、
を備え、
前記ベース部材は、前記光源からの光を前記被照射体へ向けて通過させるための開口穴と、前記開口穴を横切るように延在して前記ベース部材を補強する補強リブとを有し、
前記補強リブは、前記ベース部材に接続される両端の接続部と、これらの接続部同士を接続するように前記光源側へ偏位して延在することにより光を通過させるための凹部を前記被照射体との間に形成する補強部とを有することを特徴とする。
本発明においては、ベース部材を補強する補強リブが、被照射体に近接することなく光源側へ偏位して被照射体から離間されるとともに、光を通過させるための凹部を被照射体との間に形成するため、光源からの光が様々な方向から凹部に回り込んで干渉、散乱することにより被照射体に映し出され得る補強リブの影が薄められる。すなわち、補強部を光源側へ偏位させて被照射体から離間させる凹部の存在により、補強リブが光照射時に遊技者が視認できるような影を被照射体上に映し出さないようにすることができる。したがって、外観上見栄えが良い表示部を提供できる。
なお、上記構成において、被照射体としては、ロゴマークを表示として有するロゴシートなど、様々な形態のものを想定し得る。また、光源に関してもLEDなど様々な形態のものを採用し得る。さらに、ベース部材に設けられる補強リブの数も任意に設定できる。
また、補強リブの補強部は、被照射体に映し出され得る補強リブの影が無くなるまたは極力薄くなるように被照射体から可能な限り離間させることが好ましく、また、その場合、光源に対して不必要な外力が作用しないように光源(または光源を実装する基板)から所定の隙間を存して配設されることが好ましい。また、補強リブの接続部および補強部は、レンズ部材や光源を含む表示部の構成要素を保持、接続固定、または、補強し得る機能を兼ね備えていてもよい。
また、上記構成では、光源として複数のLEDが実装される基板と、LEDを露出させる開口および光を遮る仕切り部をそれぞれのLED毎に有して光反射面を形成するリフレクタとが更に設けられてもよい。この場合には、リフレクタによって凹部での光の散乱・干渉効果が促進されるとともに、リフレクタの開口および仕切り部によってそのような光の散乱・干渉を制御できるため、リフレクタと凹部との協働により被照射体に映し出され得る補強リブの影をより薄める(または無くす)ことが可能となる。
また、上記構成では、補強リブがリフレクタに接続または当接されてもよい。これによれば、ベース部材に対するリフレクタの取り付け面積が広がってリフレクタ(光源)を安定的に保持でき、したがって、被照射体に対する光照射精度を高めることもできる。また、補強リブがリフレクタと接続する(または当接する)ことにより補強リブおよびリフレクタの剛性も高まるため有益である。
また、上記構成において、リフレクタは、基板のLEDが実装される面の少なくとも一部を覆うように配置され、基板には、リフレクタが配置された状態においても各LEDを識別するための識別符号が各LEDを識別可能な位置に設けられてもよい。
このような構成によれば、基板のLEDが実装される面の少なくとも一部を覆うようにリフレクタが配置されている状態においても、識別符号によって各LEDを識別可能な状態となるため、リフレクタを動かす(取り外す)ことなく、識別符号によって各LEDを識別することができる。したがって、例えば、一部のLEDが点灯しなくなった場合などに、リフレクタを動かす(取り外す)ことなく、この点灯しなくなったLEDを識別符号から識別することができ、基板の故障時の解析等を容易に行なうことができる。
本発明によれば、ベース部材を補強する補強リブが、被照射体に近接することなく光源側へ偏位して被照射体から離間されるとともに、光を通過させるための凹部を被照射体との間に形成するため、光源からの光が様々な方向から凹部に回り込んで干渉、散乱することにより被照射体に映し出され得る補強リブの影が薄められる。したがって、外観上見栄えが良い表示部を提供できる。
本発明の実施の形態に係る遊技機の一例を示す斜視図である。 図1の遊技機のトップレンズの斜視図である。 図2のトップレンズの正面図である。 図2のトップレンズの分解斜視図である。 図2のトップレンズを構成するベース部材をその周辺要素と共に示す正面図である。 図5のベース部材の斜視図である。 図2のトップレンズを構成する光源基板が固定されて成るリフレクタの正面図である。 図7のリフレクタの斜視図である。 トップレンズからアウターレンズおよびロゴシートがその付設部材と共に取り外された状態の斜視図である。 図3のA−A線に沿う断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本実施の形態は本発明を遊技機の一つであるスロットマシンに適用した場合を例にとって説明するが、本発明は、スロットマシンに限ることなく、パチンコ遊技機等のその他の遊技機に適用されてもよい。
なお、以下の説明において、基本的に、「前後」とは、スロットマシンの前側に遊技者が居る場合に、遊技者側が「前」で、スロットマシン側が「後」を意味し、「上下」とはスロットマシンの上面側が「上」で、下面側が「下」を意味し、「左右」とはスロットマシンを遊技する遊技者の左手側が「左」を意味し、右手側が「右」を意味する。
まず、発明が適用されるスロットマシンMの概略構成について説明する。
図1はスロットマシンMを示す正面図である。
このスロットマシンMは、筐体1を備えており、この筐体1は、底板、左右の側板、天板および背板を備え、当該筐体1の正面側に開口する正面開口部を有する箱形に形成されている。なお、底板の上面には、各部品に電力を供給するための電源装置を内蔵した電源ユニット、メダルを貯留するとともにメダルを払い出す払い出し装置としてのホッパーユニット等が設けられている。
また、筐体1の正面には、筐体1の正面開口部を開閉可能に閉塞する前扉3が設けられており、この前扉3は、前記開口部の上部を開閉可能に閉塞する上扉30と、前記開口部の下部を開閉可能に閉塞する下扉40とを備えている。
筐体1内には、図示しない交換ユニットが着脱可能に設けられている。この交換ユニットは、略直方体状に組まれた金属枠である枠体と、枠体に支持されたリールユニットと、枠体に固定された基板ユニットとを備えている。
前記リールユニットは、枠体に設けられた3個のステッピングモータと、各々のステッピングモータの出力軸に固定された3個の回転リールとを備えている。また、前記基板ユニットは、CPU、ROM、RAM、I/O等の電子部品を備えた基板を、基板ケースに収納したものである。そして、前記基板ユニットは、スロットマシンMの遊技を制御するための遊技制御装置として機能する。
図1に示すように、上扉30の下部には表示窓31が設けられている。この表示窓31は上側ほど後側に向かうように水平面に対して傾斜して設けられ、この表示窓31の奥には、3個の前記回転リールが横一列に設けられている。各回転リールの外周面には複数種類の図柄が配列されており、回転リールが停止すると表示窓31を通して1リール当たり3個の図柄が表示される。スロットマシンMでは、横3本と斜め2本とからなる計5本の入賞有効ラインが設定されている。
そして、3個の回転リールが停止したときに入賞有効ライン上に停止した図柄の組み合わせによって当選役が入賞したか否かが表示される。
また、上扉30の上部には、表示窓31よりも大きい表示窓32がほぼ鉛直に設けられている。この表示窓32は上扉30に設けられた画像表示装置の表示面を見るために設けられたものである。画像表示装置は液晶表示パネルを有し、画像表示装置では、その表示面に遊技機における演出用の画像が表示されるようになっている。
また、上扉30の表示窓32の上側中央部には、ロゴシートの表示を遊技者に見せるようになっている本発明の特徴部分に係る横長のトップレンズ33が表示部として設けられている。
また、表示窓32と表示窓31との間には報知や演出などを行うための横長の照明装置34,35,34が左右に隣接して設けられている。
また、表示窓31の左右両側には報知や演出などを行うための演出用パネル61が設けられ、右側の演出用パネル61には演出ボタン62が設けられている。演出ボタン62は、遊技者によって押下操作されるものであり、押下されることで例えば表示窓32を通して見える画像表示装置に表示される演出画像の態様を変化させ、遊技者に対して遊技への参加意識を高めるとともに、興趣を高めるようにしたものである。例えば、演出ボタン62の操作に連動して画像表示装置に表示される演出画像を選択することができる。なお、演出ボタン62の配置は、これに限定されるものではなく、遊技者が押下操作可能な位置に設けられていればよい。
さらに、上扉30の左右両側にはそれぞれ報知や演出などを行うための照明装置37が設けられている。
また、上扉30は、筐体1内に設けられた前記交換ユニットにヒンジを介して回動可能に連結されることで、筐体1の開口上部を開閉するようになっている。また、下扉40は筐体1にヒンジを介して回動可能に連結されることで、筐体1の開口下部を開閉するようになっている。
なお、このスロットマシンMは、分離型筐体タイプの構造を有するものであり、遊技店における機種の交換時に、上扉30が回動自在に取り付けられた交換ユニットを交換するようになっており、機種の交換時に筐体1、下扉40および筐体1内の電源ユニットやホッパーユニット等は、遊技店の島設備に取り付けられたままで、交換されないようになっている。また、スロットマシンMは、分離型筐体タイプに限られるものではなく、機種交換時にスロットマシン全体を交換するものであってもよい。この場合に、前扉3を上扉30と下扉40とに分けない一体の構造としてもよい。また、上扉30と下扉40とに分ける場合に、上扉30を、筐体1の側板にヒンジを介して回動自在に取り付けてもよい。
また、上扉30の下端部には、下扉40の前面より後方側で下扉40の上端より下側に突出する係合部が設けられ、下扉40が閉じた状態で、上扉30を開放することができない構造になっている。
また、下扉40の下部には、スロットマシンMの内部よりメダルを排出するためのメダル払い出し口と、メダル払い出し口から排出されたメダルを溜めておくためのメダル受け皿43とが形成されている。また、下扉40の上部にはスロットマシンMを操作するための操作部50が設けられており、この操作部50とメダル受け皿43との間には液晶表示パネル45が取り付けられている。また、この液晶表示パネル45の左右両側にはそれぞれ報知や演出などを行うためのランプ33dが設けられている。
操作部50には、クレジットされたメダルを払い出すための精算スイッチ52、遊技を開始させるためのスタートレバー53、3個の回転リールそれぞれの回転を停止させるための3個のストップボタン54、メダル(遊技媒体)を投入するためのメダル投入口42、メダル投入口42の下方のメダル通路内で発生したメダル詰まりを解消するリジェクトボタン55、最大数の3枚のメダルをベットするときに操作されるMAXベットボタン56(ベットボタン)等が設けられる他、遊技の演出等を選択するための操作盤57や、表示ユニット58が設けられている。操作盤57は操作部50の幅方向(左右方向)の略中央部に配置され、メダル投入口42およびリジェクトボタン55を挟んで、右側に表示ユニット58が配置されている。なお、操作盤57には、演出等の選択用の十字キー、決定ボタン、キャンセルボタン等を有している。
MAXベットボタン56は、上方を向くように配置されており、上方から下方に向かって押し込まれるように形成されている。MAXベットボタン56を動作させるために必要な力(以下、操作力という)は、約1.0Nとなっている。また、MAXベットボタン56は、押圧部と弾性部材とを備えている。押圧部は、遊技者の指等によって押し込み操作される部材であり、樹脂等で形成されている。また、押圧部は、弾性部材によって上方に付勢されている。弾性部材は、押圧部を付勢するとともに、押圧部が押し込み操作された場合には付勢力に抗して弾性変形するように形成されている部材であり、ばね等が用いられている。
また、ストップボタン54は、前方を向くように配置されており、前方から後方に向かって押し込まれるように形成されている。ストップボタン54の操作力は、約0.7Nとなっている。すなわち、ストップボタン54の操作力は、MAXベットボタン56の操作力よりも小さくなっている。
また、前述した演出ボタン62は、前方を向くように配置されており、前方から後方に向かって押し込まれるように形成されている。演出ボタン62の操作力は、MAXベットボタン56の操作力よりも大きいか、あるいは同等のものとなっている。演出ボタン62の操作力は、例えば、約3.0Nとなっている。
また、ストップボタン54および演出ボタン62は、MAXベットボタン56と同様に、押圧部と弾性部材とを備えており、ストップボタン54および演出ボタン62の押圧部は、弾性部材によって前方に付勢されている。
また、既述のとおり、MAXベットボタン56の操作力は約1.0Nとなっている。すなわち、押圧部を押し込んで弾性部材を弾性変形させ、MAXベットボタン56が備えるセンサからスイッチON信号(ボタンが押された旨の信号)が出力される位置まで押圧部を移動させるのに必要な荷重(センサ検知荷重)が約1.0Nとなっている。本実施の形態の遊技機においては、センサには、フォトセンサが用いられているが、押圧部の押し込みを検知できるものであればその他のセンサを用いてもよい。フォトセンサは、例えば、押圧部の押し込みによって動く検出物体によって、発光素子から受光素子に向かう光が変化したことを検知すると、スイッチON信号を出力するようになっている。押圧部は、センサ検知荷重より大きな荷重が加えられると、弾性部材を弾性変形させながらさらに移動し、メカストッパーに当接して停止するようになっている。ストップボタン54(操作力約0.7N)および演出ボタン62(操作力約3.0N)についても同様である。
ここで、本実施の形態の遊技機における基本的な遊技の流れを説明する。遊技者がMAXベットボタン56を押下すると、クレジットされたメダルが投入(ベット)され、遊技を開始することが可能な状態となる。そして、遊技者が遊技を開始する操作としてスタートレバー53を押下する操作を行うと、回転リールが回転を始め、回転リールの回転速度が所定の速度まで上昇するとストップボタン54の押下操作が有効な状態となる。その後、遊技者が任意のタイミングでストップボタン54を押下していくと、各回転リールが停止する。そして、すべての回転リールが停止すると、遊技の結果に応じて、メダルを払い出す処理や、メダルを新たに消費することなく再度遊技を開始可能な状態とする処理等が行なわれ、1回の遊技が終了する。
また、演出ボタン62は、例えば、ボーナスに当たったことや、遊技者にとって有利な状態に移行することが決定したこと等の、遊技者にとって喜ばしいことを遊技者に報知する場合や、遊技者にとっての勝負所等の所定のタイミングで、演出の態様を変化させるための押下操作が有効な状態となる。そして、当該押下操作が有効な状態で、演出ボタン62が押下されると、画像表示装置に表示される演出画像の態様が変化したり、可動役物が動いたりして、演出の態様が変化する。
上記から明らかなように、ストップボタン54は、遊技毎に回転リールの数に応じた複数個押下する必要がある。このとき、ストップボタン54の操作力が、MAXベットボタン56および演出ボタン62の操作力よりも小さく設定されていることにより、遊技者は、ストップボタン54の操作に関して軽くて心地よい操作フィーリングを得ることができるとともに、テンポよくすべてのストップボタン54を押下することが可能となる。したがって、遊技者は快適に遊技を行うことが可能となり、遊技性が向上する。また、このように使用頻度の高いストップボタン54の操作力が小さく設定されていることにより、遊技者の疲労の蓄積が軽減され、遊技性が向上する。
また、MAXベットボタン56は、遊技を開始するための操作に用いられることや、上から叩くようにして操作することが可能であることから、強い力で操作されることも多いが、ストップボタン54よりも操作力が大きく設定されていることにより、遊技者は適度に押しごたえのある操作フィーリングを得ることができ、遊技性が向上する。
また、演出ボタン62は、ストップボタン54やMAXベットボタン56よりも操作頻度が低い。また、演出ボタン62は、上記のように遊技者にとって喜ばしいことを遊技者に報知する場合や、遊技者にとっての勝負所等で、演出の態様を変化させるための押下操作が有効な状態となるので、気分が高揚した状態の遊技者によって強い力で操作される傾向がある。このような演出ボタン62の操作力が、ストップボタン54の操作力より大きく、かつMAXベットボタン56の操作力以上となるように設定されているので、遊技者は重くてずっしりとした操作フィーリングを得ることができ、遊技性が向上する。
図2〜図4には、上扉30の表示窓32の上側中央部に設けられた表示部としての前記トップレンズ33が斜視図、正面図および分解斜視図でそれぞれ示される。これらの図に示されるように、このトップレンズ33は、被照射体としてのロゴシート14(図4参照)に光を照射してロゴシート14の表示を遊技者に見せるようになっており、具体的には、光源の光によって光るレンズ部材としてのアウターレンズ10の後面にロゴシート14を備え、光源としてのLED20が発する光を後方からロゴシート14に照射することにより、ロゴシート14の表示をアウターレンズ10を通じて明るく遊技者に見せるようになっている。言い換えると、ロゴシート14は、アウターレンズ10とLED20との間に位置して、LED20からの光が照射されることにより所定の表示がアウターレンズ10を通じて外部から視認可能となっている。
また、トップレンズ33は、アウターレンズ10を含む各種構成部品を取り付ける(保持する)ための略矩形枠状を成すベース部材12と、光源として複数のLED20が実装される基板29と、光を遮る仕切り部22aおよびLED20を露出させる開口22bをそれぞれのLED20毎に有して光反射面を形成するリフレクタ22とを備える。この場合、ベース部材12は、図5および図6に明確に示されるように、長尺な横長の上側横枠部12Aと、長尺な横長の下側横枠部12Bと、これらの上下の横枠部12A,12Bの端部同士を接続する一対の縦枠部12C,12D(横枠部12A,12Bよりも短く形成される)とによって略矩形枠状に形成されており、これらの枠部12A,12B,12C,12Dは、LED20からの光をロゴシート14の全面に向けて通過させるための開口穴12aを画定している。なお、上側横枠部12Aには天板12Eが一体に設けられる。
また、ベース部材12は、その形態に起因して、その長尺な延在方向である横方向と直交する縦方向(上下方向)で撓み易くなるため、その延在方向(横方向)の中央部位に、撓み易い上下方向で開口穴12aを横切る補強リブ15を有し、それにより、その剛性を高めている。
開口穴12aを横切るように延在してベース部材12を補強する補強リブ15は、図4〜図6および図9に示されるように、ベース部材12に接続される上下両端の接続部15a,15aと、これらの接続部15a,15a同士を接続する補強部15bとを有する。この場合、補強部15bは、接続部15a,15aからLED20側へ偏位して延在することにより光を通過させるための凹部19をロゴシート14との間に形成する(図10も参照)。
また、補強リブ15は、仕切り部22aを形成するリフレクタ22の本体部から前方(アウターレンズ10側)へ延在するリフレクタ22の上下の接続部位22c,22dと接続してリフレクタ22を保持している。具体的には、図10に明確に示されるように、リフレクタ22の下側接続部位22cは、ベース部材12の下側横枠部12Bに当接した状態で、補強リブ15の下側の接続部15aからリフレクタ22側へと延びる補強部15bの部位の底面に接続されるとともに、リフレクタ22の上側接続部位22dは、ベース部材12の上側横枠部12Aに当接した状態で、補強リブ15の上側の接続部15aからリフレクタ22側へと延びる補強部15bの部位の上面に天板12Eとの間で挟持されるように接続される。なお、補強リブ15は、リフレクタ22と接続されずに、単に当接されているだけでもよい。
また、補強部15bは、図4および図9に明確に示されるように、LED20からの光を遮らないようにリフレクタ22の中央の仕切り部22aと対向して位置される。本実施の形態では、補強部15bがリフレクタ22の中央の仕切り部22aと当接されるが、当接することなく補強部15bとリフレクタ22との間にクリアランスが形成されてもよい。このようにすると、LED20からの光が補強部15を直接に照らすことにより被照射体(ロゴシート)上への影の生成が促進されることを防止でき、補強リブ15の影の抑制に寄与し得る。
図7および図8に示されるように、リフレクタ22の各仕切り部22aは、対応する開口22bの上下左右で、その開口22bから前方へ向けて広がるように延びている。また、リフレクタ22に取り付けられる基板29の前面には、光源としての各LED20の近傍に、各LED20を識別するための識別符号86が記されている(図7参照;図8には図示せず)。具体的には、それぞれのLED20毎に、対応する通し番号(例えば1から始まる序数)が付与される。すなわち、各LED20の近傍には、識別符号86として「LED1」〜「LED18」の文字が付される。なお、図7には、主要な18個のLED20に識別符号86が付されているが、その他のLED20にも対応する識別符号が付されてもよい。
通し番号は、遊技機(基板29)の設計者によって定められるものであり、複数あるLED20のうちの1つが点灯しなくなった場合等に、当該点灯しなくなったLED20の識別符号86を確認することで、点灯しなくなったLED20の通し番号を判別することが可能となり、当該点灯しなくなったLED20の識別符号86から基板29の回路図等を辿ることにより、源基板29の故障個所等を解析することが可能となる。
また、識別符号86は、リフレクタ22が基板20の前面側に配置された状態であっても各LED20を識別可能な位置に設けられている。すなわち、リフレクタ22は、基板29の前方に配置されるようになっており、基板29の前面の一部がリフレクタ22に覆われるとともに、リフレクタ22の開口22bからLED20が露出した状態となっているが、このような状態においても、正面視において各LED20の通し番号が何番なのかが分かるようになっている。このとき、識別符号86は、その全体が視認可能となっていなくてもよく、各LED20を識別可能な状態となっていればよい。
なお、図示は省略するが、識別符号86としての「LED1」〜「LED18」の文字のうちの数字部分「1」〜「18」は、リフレクタ22が基板29の前面側に配置された状態において、正面側から全て視認可能な状態となっている。したがって、リフレクタ22が基板29の前面側に配置された状態において、基板29の前面側に設けられたLED20は全て、識別符号86により識別可能な状態となっている。
また、基板29の前面に設けられた識別符号86は全て、LED20に対して同じ側(図7ではLED20の下側)に設けられている。また、識別符号86は、全て標記方向が揃えられている。例えば図7に示されるように、識別符号86は全て、左から右に読むように記載されている。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ベース部材12を補強する補強リブ15が、被照射体としてのロゴシート14に近接することなく光源であるLED20側へ偏位してロゴシート14から離間されるとともに、光を通過させるための凹部19をロゴシート14との間に形成するため、LED20からの光が様々な方向から凹部19に回り込んで干渉、散乱することによりロゴシート14に映し出され得る補強リブ15の影が薄められる。すなわち、補強部15bをLED20側へ偏位させてロゴシート14から離間させる凹部19の存在により、補強リブ15が光照射時に遊技者が視認できるような影をロゴシート14上に映し出さないようにすることができる。したがって、外観上見栄えが良いトップレンズ33を提供できる。
また、本実施の形態では、トップレンズ33がリフレクタ22を備えるため、リフレクタ22によって凹部19での光の散乱・干渉効果が促進されるとともに、リフレクタ22の開口22bおよび仕切り部22aによってそのような光の散乱・干渉を制御できるため、リフレクタ22と凹部19との協働によりロゴシート14に映し出され得る補強リブ15の影をより薄める(または無くす)ことが可能となる。
また、本実施の形態において、補強部15bは、LED20からの光を遮らないようにリフレクタ22の仕切り部22aと対向して位置されるため、LED20からの光が補強部15bを直接に照らすことによりロゴシート14上への影の生成が促進されることを防止でき、補強リブ15の影の抑制に寄与し得る。
また、本実施の形態では、補強リブ15がリフレクタ22に接続されているため、ベース部材12に対するリフレクタ22の取り付け面積が広がってリフレクタ22(光源基板29)を安定的に保持でき、したがって、ロゴシート14に対する光照射精度を高めることもできる。また、補強リブ15がリフレクタ22と接続する(当接する)ことにより補強リブ15およびリフレクタ22の剛性も高まるため有益である。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。例えば、前述の実施の形態では、補強リブがベース部材の開口の上下方向で延びているが、ベース部材が縦長に形成される場合には補強リブが左右方向(横方向)に延びていてもよい。また、前述した実施の形態では、リフレクタが設けられているが、リフレクタが省かれてもよい。また、前述した実施の形態では、被照射体がロゴシートとして形成されているが、被照射体の形態はこれに限定されない。また、光源に関しても、LEDに限定されず、様々な形態のものを採用し得る。さらに、ベース部材に設けられる補強リブの数も任意に設定できる。また、前述した実施の形態では、表示部がトップレンズとして上扉の表示窓の上側中央部に設けられているが、表示部の設置位置は任意に設定できる。また、前述した補強リブの特徴的形態を含む構造は、トップレンズのみならず、他の照明装置、例えば前述したリールユニット(回転リール)のバックライトにも適用可能である。
10 アウターレンズ(レンズ部材)
12 ベース部材
12a 開口穴
14 ロゴシート(被照射体)
15 補強リブ
15a 接続部
15b 補強部
19 凹部
20 LED(光源)
22 リフレクタ
22a 仕切り部
22b 開口
29 基板
33 トップレンッズ(表示部)
86 識別符号

Claims (4)

  1. 所定の表示を遊技者に見せるようになっている表示部を有する遊技機であって、
    前記表示部は、
    光源と、
    前記光源の光によって光るレンズ部材と、
    前記レンズ部材と前記光源との間に設けられるとともに、前記光源からの光が照射されることにより所定の表示が前記レンズ部材を通じて外部から視認可能な被照射体と、
    前記レンズ部材を保持するベース部材と、
    を備え、
    前記ベース部材は、前記光源からの光を前記被照射体へ向けて通過させるための開口穴と、前記開口穴を横切るように延在して前記ベース部材を補強する補強リブとを有し、
    前記補強リブは、前記ベース部材に接続される両端の接続部と、これらの接続部同士を接続するように前記光源側へ偏位して延在することにより光を通過させるための凹部を前記被照射体との間に形成する補強部とを有することを特徴とする遊技機。
  2. 前記光源として複数のLEDが実装される基板と、前記LEDを露出させる開口および光を遮る仕切り部をそれぞれのLED毎に有して光反射面を形成するリフレクタとを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記補強リブが前記リフレクタと当接することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記リフレクタは、前記基板の前記LEDが実装される面の少なくとも一部を覆うように配置され、前記基板には、前記リフレクタが配置された状態においても前記各LEDを識別するための識別符号が前記各LEDを識別可能な位置に設けられることを特徴とする請求項2または3に記載の遊技機。
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