JP2019535261A - 斜め置き超音波霧化シート構造及び霧化器と電子タバコ - Google Patents

斜め置き超音波霧化シート構造及び霧化器と電子タバコ Download PDF

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Abstract

斜め置き超音波霧化シート構造及び霧化器(1)、電子タバコを提供する。霧化綿(14)と超音波霧化シート(16)とを含む斜め置き超音波霧化シート構造において、超音波霧化シート(16)は水平面に対して斜めに配置され、霧化綿(14)の両端はオイルガイド綿(17)を介してオイル室中のタバコオイルに接続される、又はそのままオイル室内に設けられ、霧化綿(14)の下面は超音波霧化シート(16)の霧化面と接触している。超音波霧化シート構造によれば、霧化シート(16)がオイルに浸ることにより煙が出るように霧化させることができなくなるのを回避可能である。【選択図】図1

Description

本発明は斜め置き超音波霧化シート構造及び霧化器と電子タバコに関し、電子タバコの分野に属する。
従来の霧化器は、電熱線によりタバコオイルを加熱し、オイルガイド綿や繊維を介してタバコオイルのような液体を電熱線に導くものであり、電熱線の温度が高くなりすぎると、オイルガイド綿や繊維等のオイルガイド材が焼損しやすく、有害物質が生じて喫煙者の健康を損なうとともに、焦げ臭さが発生して口当たりに影響してしまう。また、電熱線の熱は一部がオイルガイド材に吸収されることにより、熱伝達の損失が発生し、電力消費が高く、効率が低く、霧化器がほてりやすくなってしまう。
中国発明特許出願CN201610160216.3には、霧化シートと液体を前記霧化シートの上面に導くための液体案内構造とを含む超音波霧化器及び電子タバコにおいて、前記液体案内構造は液体貯蔵室と連通し、前記霧化シートの上面は気流通路と連通し、前記霧化シートは圧電セラミック層と前記圧電セラミック層を振動させるように駆動するための導電体とを含むものを開示した。この発明では、霧化した気体を吐出すために霧化シートに微細孔を設ける必要がないため、霧化した大きな気体粒子で微細孔が塞がれて吐出不可能になることがないうえ、霧化器からの液体漏れをより良好に防止可能であった。
しかしながら、開示された特許出願CN201610160216.3では、圧電セラミックは横置きのものであるから、霧化器を一定時間置いた場合、圧電セラミックの霧化面一面にタバコオイルが溜まるようになってしまい、圧電セラミックが起動してタバコオイルを霧化させるのが遅くなり、ひいては煙が出るように霧化させることができなくなっている。また、オイル漏れやタバコオイルの吸込みも発生していたので、圧電セラミックを取り外してその霧化面の余分なタバコオイルを除去しなければ煙が発生不可能になり、非常に使い勝手が悪く、ユーザ使用感に劣り、改良が強く望まれていた。
本発明は、霧化シートがオイルに浸ることにより煙が出るように霧化させることができなくなるのを回避可能な斜め置き超音波霧化シート構造及び霧化器と電子タバコを提供することを旨としている。さらには、本発明によれば、オイル漏れやタバコオイルの吸込みが発生して、ユーザ体験を劣化させることをも回避可能である。
上記の目的を達成するため、本発明による技術的解決手段は以下のとおりである。
霧化綿と超音波霧化シートとを含む斜め置き超音波霧化シート構造において、前記超音波霧化シートは斜めに配置され、霧化綿の両端はオイルガイド綿を介してオイル室中のタバコオイルに接続される、又はそのままオイル室内に設けられ、前記霧化綿の下面は超音波霧化シートの霧化面と接触していることを特徴とする。
このように超音波霧化シートを斜めに設けることによって、電子タバコの使用時には超音波霧化シートは水平面に対して斜めに配置されるようになる。霧化綿の両端はいずれもオイルガイド綿と接触する、又はそのままオイル室内に伸びることで、オイルガイド機能が実現される。霧化器の作動時、十分なオイル供給量が保証され、霧化器の非作動時、超音波霧化シートにおける余分なタバコオイルを傾斜部における低い方の霧化綿を介してオイルガイド綿又はオイル室へ還流させることで、超音波霧化シートの表面がオイルに浸ることもなければ、十分な量のタバコオイルが霧化に供される。
本発明の実施例によれば、本発明をより一層最適化でき、最適化した技術的解決手段は以下のとおりである。
好ましくは、前記超音波霧化シートは導電体により超音波振動を駆動する圧電セラミックである。
好ましくは、前記超音波霧化シートの傾斜角度Aが0°<A<90°、より好ましくは50°≦A≦75°である。傾斜角度が50°〜75°の範囲にあれば、効果が高くなることは試験により証明されていた。
本発明の実施例1によれば、前記超音波霧化シートはハウジングにおける斜めに配置された取付室内に設けられ、好ましくは前記超音波霧化シートはシリカゲルスリーブにより取付室内に設けられ、前記取付室の底部に貫通溝が設けられ、前記霧化綿の下部は貫通溝を通って前記オイルガイド綿と接続している。
オイルガイド綿をハウジングにロックするために、前記オイルガイド綿の上部にはハウジングと固定接続されるロックリングが設けられ、このロックリングの中心位置には吸込ノズルと連通するための通気路が開口し、ロックリングの外壁には外部と霧化綿との間に吸気通路を形成するための気体通過溝が開口している。
前記ロックリングにおける通気路の底部と霧化綿の上面との間に隙間が設けられ、好ましくは隙間が0.2mm〜5mm、より好ましくは0.5mm〜2.5mmである。それにより、大部分の気流は霧化綿の表面を経て超音波霧化による煙を持ち去ることが確保できる。
霧化綿と超音波霧化シートの霧化面の間に隙間が発生して、タバコオイルの霧化効果に影響することを防止するために、前記霧化綿の上面には霧化綿と超音波霧化シートの霧化面との接触を保持する押え手段が設けられ、好ましくは押え手段が押えばねである。圧縮ばねによれば、霧化綿と超音波霧化シートの霧化面との密接を常に保証できる。
本発明のもう一つの実施例によれば、前記超音波霧化シートは霧化ベースの頂部に設けられ、超音波霧化シートの上面にシリカゲルベースが設けられ、前記シリカゲルベースの中心位置には吸込ノズルと連通するための排気孔が開口し、このシリカゲルベースの下部には外部と霧化綿との間に吸気通路を形成するための吸気孔が開口している。それにより、超音波霧化シートは斜めに配置されるようになり、超音波霧化シートが作動する場合にタバコオイルの霧化による煙が排気孔の内壁へ吐出されると、粒子の大きい煙が内壁で集まってタバコオイルの液滴として凝集し、内壁に沿って霧化綿に滴下し再度霧化に供する。その同時に、粒子の小さい煙がユーザに吸い込まれ、粒子の大きい煙の吸込により煙の口当たりに影響を与えることが回避されている。
好ましくは、前記シリカゲルベースの底部には排気孔と吸気通路とを連通させるための通気溝が開口している。
霧化綿がタバコオイルをより良好に超音波霧化シートの霧化面に送るようにするため、前記霧化綿の両端は前記した霧化ベースとシリカゲルベースとの間の隙間を通ってオイル室内に伸びている。
同一の考えに基づき、本発明は、ハウジングと吸込ノズルとを含む霧化器において、前記ハウジング内に前記斜め置き超音波霧化シート構造が設けられ、前記霧化綿の両端がオイルガイド綿を介してオイル室中のタバコオイルに接続される、又はそのままオイル室内に設けられていることを特徴とする霧化器をさらに提供する。
本発明の実施例1によれば、前記オイルガイド綿の上部にはハウジングと固定接続されるロックリングが設けられ、前記したハウジングとロックリング、ハウジングと吸込ノズルはいずれも取外し可能に固定接続され、好ましくはハウジングの雌ねじがロックリングの雄ねじと接続され、このハウジングの雄ねじが吸込ノズルの雌ねじと接続されている。
前記ロックリングの中心には吸込ノズルの中空通路とともに排気通路を形成する通気路が開口し、前記ハウジングと吸込ノズルとの間に吸気溝が形成され、ロックリングの外壁面に気体通過溝が開口し、前記吸気溝と気体通過溝とは前記排気通路と連通する吸気通路を形成している。
吸込ノズルを取り外して洗浄又は交換しやすいようにするため、前記ハウジングと吸込ノズルは取外し可能に固定接続され、好ましくは前記ハウジングの雌ねじが吸込ノズルの雄ねじと接続されている。螺合を採用すると、取外しや取付けがより便利かつ素早く行われるようになる。
本発明のもう一つの実施例によれば、前記ハウジング内にシリカゲルベースと霧化ベースとが設けられ、前記超音波霧化シートと霧化綿はシリカゲルベースと霧化ベースとの間に設けられ、前記シリカゲルベースの中心位置に排気孔が開口し、このシリカゲルベースの下部に吸気孔が開口し、前記排気孔は吸込ノズルと連通して排気通路を形成し、前記吸気孔とシリカゲルベースの底部に設けられた通気溝とは前記排気通路と連通する吸気通路を形成している。
同一の考えに基づき、本発明は、電池組立体と前記霧化器とを含み、前記電池組立体は電池により超音波霧化シートを駆動して超音波振動を行うためのものであり、前記霧化器の超音波霧化シートは電子タバコの使用時に水平面に対して斜めに配置されている電子タバコをさらに提供する。
タバコオイルを加えやすいようにするため、前記した霧化器と電池組立体は取外し可能に固定接続され、好ましくは磁気接続となっている。
霧化器の作動時に電池ジャケットが熱くなって、手をやけどすることを回避するために、前記電池組立体は電池ジャケットと、断熱スペースが設けられたフレームと、電池とを含む。このように断熱スペースを設けることによって、ユーザ使用感が改善されている。
好ましくは、前記ハウジングの底部には上電極が取り付けられた上固定カバーが設けられ、電池ジャケットの頂部には下電極が取り付けられた下固定カバーが設けられ、上電極と下電極は電気的に接続され、前記電池ジャケットの側面にボタンが取り付けられ、このボタンの内側にPCBボードが設けられ、電池とPCBボードは電気的に接続され、このPCBボードはボタンの押圧にて前記下電極と接触するようになる。
上記構造により、本発明において、この電子タバコ用の霧化器内に傾斜角度Aが90°<A<0°である傾斜の圧電セラミックが配置され、傾斜した角度であるため、圧電セラミックは一方の端部が高く他方の端部が低い状態をしており、霧化綿が高い端部から低い端部にかけて設けられているので、オイルをガイドする場合にタバコオイルが霧化綿を介して圧電セラミックの表面に達して霧化に供され、また、傾斜によって、霧化綿に吸入されるオイルが飽和になった場合でも余分なタバコオイルに圧電セラミックの霧化面が浸ることもない。このため、圧電セラミックがオイルに浸ることにより起動速度が遅くなり、煙量が小さくなるという問題が解決され、ユーザ使用感が向上した。
従来技術に比べて、本発明は以下のような有益な効果がある。
1.霧化器内に傾斜した超音波霧化シートが設けられ、この超音波霧化シートは中実の圧電セラミックであり、傾斜角度Aが0°<A<90°、好ましくは50°≦A≦75°であり、この角度範囲において霧化綿の両端はいずれもオイルガイド綿に接触する、又はそのままオイル室内に伸びることで、オイルガイド機能が実現され、霧化器の作動時、十分なオイル供給量が保証され、霧化器の非作動時、圧電セラミックにおける余分なタバコオイルは傾斜部における低い方の霧化綿を介してオイルガイド綿又はオイル室へ還流することで、圧電セラミックの表面がオイルに浸ることもなければ、十分量のタバコオイルが霧化にも供している。
2.オイルガイド綿を介してタバコオイルが霧化綿に伝達され、そして圧電セラミックは霧化綿内のタバコオイルを霧化させて煙を生じることが可能になり、タバコオイルの流速が良好に制御されて霧化速度に影響している。
3.霧化綿は圧電セラミックの表面の一部と接触しており、圧電セラミックの作動速度が向上し、さらにユーザ使用感が向上している。
4.霧化器と電池は磁気接続となり、取り外しやすいようになっている。
5.吸込ノズルは取外し可能であり、洗浄が容易である。
6.電池組立体内には断熱スペースが設けられたフレームが設けられており、電子タバコの作動時に電池組立体による熱が電池ジャケットに伝達して手をやけどすることが防止されている。
本発明の実施例1の構造原理図である。 図1の分解模式図である。 図1における霧化器の分解断面図である。 図1の立体模式図である。 本発明の実施例2の構造原理図である。 図5における霧化器の分解模式図である。 図5における霧化器の分解断面図である。
以下、図面を参照し実施例に合わせて本発明を詳細に説明する。説明する必要があるのは、矛盾しない限り、本発明における実施例及びその特徴は互いに組み合わせることができる点である。説明しやすいようにするため、下記では「上」、「下」、「左」、「右」という用語が出る場合、図面自体の上、下、左、右の方向に一致するものを表しているに過ぎず、構造を限定していない。
(実施例1)
斜め置き超音波霧化シート構造は、図3に示されるように、霧化綿14と、圧電セラミック16と、オイルガイド綿17とを含む。前記オイルガイド綿17の下端はオイル室内に浸入し、前記霧化綿14の両端はオイルガイド綿17に接触していることで、オイルガイド綿17を介してタバコオイルが霧化綿14に伝達され、そして圧電セラミック16は霧化綿14内のタバコオイルを霧化させて煙を生じることが可能になり、タバコオイルの流速が良好に制御されて霧化速度に影響している。
本発明による霧化綿14は押えばね13で圧電セラミック16の霧化面に押圧されており、霧化器の作動時に圧電セラミック16の発振による霧化綿14と圧電セラミック16との接触不良が発生し、圧電セラミック16の霧化効果や寿命に影響してしまうことがない。
本発明による圧電セラミック16は中実のもので、導電体で駆動されて超音波霧化シートとなる。本発明による圧電セラミック16は斜めに配置されており、傾斜角度Aが好ましくは0°<A<90°、より好ましくは50°≦A≦75°であり、この角度範囲において霧化綿の両端がいずれもオイルガイド綿に接触することで、オイルガイド機能が実現され、霧化器の作動時、十分なオイル供給量が保証され、霧化器の非作動時、圧電セラミックにおける余分なタバコオイルは傾斜部における低い方の霧化綿を介してオイルガイド綿へ還流することで、圧電セラミックの表面がオイルに浸ることもなければ、十分量のタバコオイルが霧化にも供される。
ハウジング18における圧電セラミック16を配置するための圧電セラミック取付室34も斜めに設けられており、圧電セラミック取付室34の底部の周りに貫通溝35が開口し、霧化綿14はこの貫通溝35を通ってオイルガイド綿17に接触し、超音波霧化シートへ十分量のタバコオイルを提供可能になっている。
本発明による霧化綿は圧電セラミックの表面の一部と接触しており、圧電セラミックの作動速度が向上し、さらにユーザ使用感が向上している。霧化器は、図2と図3に示されるように、吸込ノズル11とハウジング18とを含み、前記ハウジング18内にオイル室が設けられ、オイル室中のタバコオイルはオイルガイド綿17を介して霧化綿14に入り、霧化綿14はタバコオイルを超音波霧化シートとしての圧電セラミックの霧化面に送って霧化に供し、霧化した煙は吸込ノズルの排気通路を介して喫煙者に吸い込まれる。
前記ハウジング18の雌ねじにロックリング12が接続され、その雄ねじに前記吸込ノズル11が接続されている。本発明による吸込ノズル11は取外し可能であり、掃除がしやすい。
ロックリング12の中心には吸引通路と連通する通気路31が設けられ、ロックリング12の側壁に気体通過溝32が開口し、吸込ノズル11とハウジング18との間には気体通過溝32と連通する吸気溝30が開口している。
本発明による通気路31は霧化綿14の表面と接触しないが、通気路31と霧化綿14との距離は、大部分の気流が霧化綿14の表面を経て超音波霧化による煙を持ち去ることを確保するために、0.2mm〜5mmであることが好ましい。
本発明によるオイルガイド綿17の下端はオイル室中のタバコオイルと接触していることで、タバコオイルがオイルガイド綿17に吸収可能になる。
本発明では、圧電セラミック16は斜めに配置され、好ましくは傾斜角度が水平面に対して50°≦A≦75°であり、この角度範囲において霧化綿14の両端がいずれもオイルガイド綿17に接触していることで、オイルガイド機能が実現される。霧化器1の作動時、十分なオイル供給量が保証され、霧化器1の非作動時、圧電セラミック16における余分なタバコオイルは傾斜部における低い方の霧化綿14を介してオイルガイド綿17へ還流されることで、圧電セラミック16がオイルに浸ることが防止されている。
電子タバコは、図1と図4に示されるように、上記霧化器1と電池組立体2とを含み、霧化器1と電池組立体2は磁気接続となり、取り外しやすいようになっている。
本発明による電池組立体は電池ジャケット26と、フレーム25と、電池27とを含む。電子タバコの作動時に電池組立体2による熱が電池ジャケット26に伝達して手をやけどすることを防止するために、前記フレーム25内に断熱スペース29が設けられている。
ハウジング18の底部には上電極20が取り付けられた上固定カバー19が設けられ、電池ジャケット26の頂部には下電極22が取り付けられた下固定カバー21が設けられ、上電極20と下電極22は電気的に接続されている。電池ジャケット26の側面にボタン23が取り付けられ、このボタン23の内側にPCBボード24が設けられ、電池27とPCBボード24は電気的に接続され、このPCBボード24はボタン23の押圧にて前記下電極22と接触することで、電池27から超音波霧化シートとしての圧電セラミックに給電し超音波霧化を行うことが実現される。
電池ジャケット26の底部には電池27を充電する充電モジュール28が取り付けられている。
(実施例2)
斜め置き超音波霧化シート構造は、図7に示されるように、霧化綿14と圧電セラミック16とを含む。前記霧化綿14の両端はそのままオイル室内に浸入していることで、霧化綿14を介してタバコオイルが圧電セラミック16に伝達され、霧化綿14内のタバコオイルが霧化して煙を発生させ、タバコオイルの流速が良好に制御されて霧化速度に影響している。
本発明による霧化綿14はシリカゲルベース13で圧電セラミック16の霧化面に押圧されており、霧化器1の作動時に圧電セラミック16の発振による霧化綿14と圧電セラミック16との接触不良が発生することがない。
本実施例による圧電セラミック16は実施例1による超音波霧化シートと同様に、導電体で駆動されて超音波霧化シートとして形成され、タバコオイルを霧化させるものである。本発明による圧電セラミック16は斜めに配置され、傾斜角度Aが好ましくは0°<A<90°、より好ましくは50°≦A≦75°であり、この角度範囲において霧化綿の両端はそのままオイル室内に浸入することで、オイルガイド機能が実現され、霧化器の作動時、十分なオイル供給量が保証され、霧化器の非作動時、圧電セラミックにおける余分なタバコオイルは傾斜部における低い方の霧化綿を介してオイル室へ還流され、霧化綿内のタバコオイルが飽和状態となって、圧電セラミックの表面にオイルが溜まる、又はそれがオイルに浸ることなく、十分量のタバコオイルが霧化に供される。
本実施例によるシリカゲルベース13の中心には吸引通路と連通する排気孔39及び霧化綿14の霧化面と連通する吸気孔40が開口され、この吸気孔40は通気溝42を介して排気孔39と連通している。このようにシリカゲルベース13に吸気孔40が開口され、気流は吸気孔40を経て圧電セラミック16の霧化面に入り、そして煙をシリカゲルベース40の排気孔から排出している。
ハウジング18内に霧化ベース37が取り付けられ、霧化ベース37には圧電セラミック16を配置するための圧電セラミック取付室34が開口し、霧化綿14は霧化ベース37とシリカゲルベース13との間の隙間を通ることで、その両端はオイル室中のタバコオイルと接触するようになり、超音波霧化シートに対して十分量のタバコオイルが供給され得る。このように霧化ベース37において、圧電セラミック16を配置するための、傾斜角度Aが0°<A<90°、好ましくは50°≦A≦75°である傾斜室が設けられている。この角度範囲において霧化綿の両端はそのままオイル室内に浸入することで、オイルガイド機能が実現され、霧化器の作動時、十分なオイル供給量が保証され、霧化器の非作動時、圧電セラミックにおける余分なタバコオイルは傾斜部における低い方の霧化綿を介してオイル室へ還流することで、圧電セラミックがオイルに浸ることが防止されている。
本発明による霧化綿14は圧電セラミックの表面の一部と接触しており、圧電セラミックの作動速度が向上し、さらにユーザ使用感が向上している。霧化綿14の頂部はシリカゲルベース13の下部に設けられた支持柱41で押えられることで、霧化綿14と圧電セラミック16は離間して霧化効果に影響することが防止されている。このように、支持柱41は霧化綿14に当接して、圧電セラミック16の作動時におけるそれと霧化綿14との接触が保持され、霧化効果が高まり、タバコを吸う吸引力によって霧化綿が吸引されて圧電セラミックから離間することが防止されている。
霧化器は、図6と図7に示されるように、吸込ノズル11とハウジング18とを含み、前記ハウジング内にオイル室が設けられ、オイル室中のタバコオイルは霧化綿14に入り、それにより超音波霧化シートとしての圧電セラミックの霧化面に送られて霧化に供し、霧化した煙は吸込ノズルの排気通路を介して喫煙者に吸い込まれる。
前記ハウジング18の雄ねじに前記吸込ノズル11が接続されている。本発明による吸込ノズル11は取外し可能であり、掃除が容易である。
前記ハウジング18の側壁にはシリカゲルベース13の吸気孔と連通する吸気溝30が開口している。
本発明による圧電セラミック14は斜めに配置されたものであるから、タバコオイルを霧化させる場合に吐出される煙は排気孔39の内壁に当たることになり、粒子の大きい煙によるタバコオイルの液滴はこの内壁に沿って霧化綿14に滴下して回収されるように再度霧化に供され、圧電セラミック14から吐出される煙がそのままユーザの口に当たって舌がぴりぴりしびれる等の不良な体験が防止されている。
また、本発明による霧化綿14の両端はそのままオイル室内に伸びて直接タバコオイルと接触していることで、霧化の時にオイルガイド速度がより早くなり、その霧化効果がより高くなっている。また、圧電セラミック16は斜めに配置されたものであるから、オイルが溜まることがなく、霧化の起動速度が向上している。
電子タバコは、図5に示されるように、上記の霧化器1と電池組立体2とを含み、霧化器1と電池組立体2は磁気接続となり、取り外しやすいようになっている。
本発明による電池組立体は電池ジャケット26と、フレーム25と、電池27とを含む。電子タバコの作動時に電池組立体2による熱が電池ジャケット26に伝達して手をやけどすることを防止するために、前記フレーム25内に断熱スペース29が設けられている。
ハウジング18の底部には上電極20が取り付けられた上固定カバー19が設けられ、電池ジャケット26の頂部には下電極22が取り付けられた下固定カバー21が設けられ、上電極20と下電極22は電気的に接続されている。電池ジャケット26の側面にボタン23が取り付けられ、このボタン23の内側にPCBボード24が設けられ、電池27とPCBボード24は電気的に接続されており、このPCBボード24はボタン23の押圧にて前記下電極22と接触することで、電池27から超音波霧化シートとして圧電セラミックに給電し超音波霧化を行うことが実現される。
本実施例は、以下の点で実施例1と異なっている。
1.霧化綿14は直接オイル室中のタバコオイルと接触しており、霧化器1の作動時におけるオイルガイド速度がより早くなり、霧化効果がより高くなっている。
2.圧電セラミック16はオイル室内に設けられるとともに斜めに配置されており、その作動時にタバコオイルが霧化した煙が排気孔39の内壁へ吐出され、粒子の大きい煙が内壁で集まってタバコオイルの液滴として凝集し、内壁に沿って霧化綿14に滴下し再度霧化に供する。同時に、粒子の小さい煙がユーザに吸い込まれ、粒子の大きい煙の吸込により煙の口当たりへの影響が回避されている。
3.霧化ベース37には霧化綿14へ当接するための支持柱41が設けられており、霧化綿14と圧電セラミック16は離間して霧化効果に影響してしまうことが防止されている。
上記の実施例において述べた内容は本発明をより明確に説明するためのものに過ぎず、本発明の範囲を制限するものではなく、当業者が本発明に基づいて様々な等価物として改良したものはいずれも本願の特許請求の範囲に含まれているはずである。
1 霧化器
2 電池組立体
11 吸込ノズル
12 ロックリング
13 押えばね
14 霧化綿
15 シリカゲルスリーブ
16 圧電セラミック
17 オイルガイド綿
18 ハウジング
19 上固定カバー
20 上電極
21 下固定カバー
22 下電極
23 ボタン
24 PCBボード
25 フレーム
26 電池ジャケット
27 電池
28 充電モジュール
29 断熱スペース
30 吸気溝
31 通気路
32 気体通過溝
33 気流口
34 取付室
35 貫通溝
36 接続電極
37 霧化ベース
38 シリカゲルベース
39 排気孔
40 排気孔
41 支持柱
42 通気溝

Claims (19)

  1. 霧化綿(14)と超音波霧化シートとを含む斜め置き超音波霧化シート構造において、前記超音波霧化シートは斜めに配置され、霧化綿(14)の両端はオイルガイド綿(17)を介してオイル室中のタバコオイルに接続される、又はそのままオイル室内に設けられ、前記霧化綿(14)の下面は超音波霧化シートの霧化面と接触していることを特徴とする斜め置き超音波霧化シート構造。
  2. 前記超音波霧化シートは導電体により超音波振動を駆動する圧電セラミック(16)であることを特徴とする、請求項1に記載の斜め置き超音波霧化シート構造。
  3. 前記超音波霧化シートの傾斜角度Aが0°<A<90°、より好ましくは50°≦A≦75°であることを特徴とする、請求項1に記載の斜め置き超音波霧化シート構造。
  4. 前記超音波霧化シートはハウジング(18)における斜めに配置された取付室(34)内に設けられ、好ましくは前記超音波霧化シートはシリカゲルスリーブ(15)により取付室(34)内に設けられ、前記取付室(34)の底部に貫通溝(35)が設けられ、前記霧化綿(14)の下部は貫通溝(35)を通って前記オイルガイド綿(17)と接続されていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の斜め置き超音波霧化シート構造。
  5. 前記オイルガイド綿(17)の上部にはハウジング(18)と固定接続されるロックリング(12)が設けられ、このロックリング(12)の中心位置には吸込ノズル(11)と連通するための通気路(31)が開口し、ロックリング(12)の外壁には外部と霧化綿(14)との間に吸気通路を形成するための気体通過溝(32)が開口していることを特徴とする、請求項4に記載の斜め置き超音波霧化シート構造。
  6. 前記ロックリング(12)の通気路(31)の底部と霧化綿(14)の上面との間に隙間が設けられ、好ましくは隙間が0.2mm〜5mm、より好ましくは0.5mm〜2.5mmであることを特徴とする、請求項5に記載の斜め置き超音波霧化シート構造。
  7. 前記霧化綿(14)の上面には霧化綿(14)と超音波霧化シートの霧化面との接触を保持する押え手段が設けられ、好ましくは押え手段が押えばね(13)であることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の斜め置き超音波霧化シート構造。
  8. 前記超音波霧化シートは霧化ベース(37)の頂部に設けられ、超音波霧化シートの上面にシリカゲルベース(38)が設けられ、前記シリカゲルベース(38)の中心位置には吸込ノズル(11)と連通するための排気孔(39)が開口し、このシリカゲルベース(38)の下部には外部と霧化綿(14)との間に吸気通路を形成するための吸気孔(40)が開口していることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の斜め置き超音波霧化シート構造。
  9. 前記シリカゲルベース(38)の底部には排気孔(39)と吸気通路とを連通させるための通気溝(42)が開口していることを特徴とする、請求項8に記載の斜め置き超音波霧化シート構造。
  10. 前記霧化綿(14)の両端は前記した霧化ベース(37)とシリカゲルベース(38)との間の隙間を通ってオイル室内に伸びていることを特徴とする、請求項8に記載の斜め置き超音波霧化シート構造。
  11. ハウジング(18)と吸込ノズル(11)とを含む霧化器において、前記ハウジング(18)内には請求項1乃至10のいずれかに記載の斜め置き超音波霧化シート構造が設けられ、前記霧化綿(14)の両端はオイルガイド綿(17)を介してオイル室中のタバコオイルに接続される、又はそのままオイル室内に設けられていることを特徴とする霧化器。
  12. 前記オイルガイド綿(17)の上部にはハウジング(18)と固定接続されるロックリング(12)が設けられ、前記したハウジング(18)とロックリング(12)、ハウジング(18)と吸込ノズル(11)はいずれも取外し可能に固定接続され、好ましくはハウジング(18)の雌ねじがロックリング(12)の雄ねじと接続され、このハウジング(18)の雄ねじが吸込ノズル(11)の雌ねじと接続されていることを特徴とする、請求項11に記載の霧化器。
  13. 前記ロックリング(12)の中心には吸込ノズル(11)の中空通路とともに排気通路を形成する通気路(31)が開口し、前記したハウジング(18)と吸込ノズル(11)との間に吸気溝(30)が形成され、ロックリング(12)の外壁面に気体通過溝(32)が開口し、前記した吸気溝(30)と気体通過溝(32)とは前記排気通路と連通する吸気通路を形成していることを特徴とする、請求項12に記載の霧化器。
  14. 前記ハウジング(18)と吸込ノズル(11)は取外し可能に固定接続され、好ましくは前記ハウジング(18)の雌ねじが吸込ノズル(11)の雄ねじと接続されていることを特徴とする、請求項11に記載の霧化器。
  15. 前記ハウジング(18)内にシリカゲルベース(38)と霧化ベース(37)とが設けられ、前記した超音波霧化シートと霧化綿(14)はシリカゲルベース(38)と霧化ベース(37)との間に設けられ、前記シリカゲルベース(38)の中心位置に排気孔が開口し(39)、このシリカゲルベース(38)の下部に吸気孔(40)が開口し、前記排気孔(39)は吸込ノズル(11)と連通して排気通路を形成し、前記した吸気孔(40)とシリカゲルベース(38)の底部に設けられた通気溝(42)とは前記排気通路と連通する吸気通路を形成していることを特徴とする、請求項14に記載の霧化器。
  16. 電池組立体(2)と、請求項11乃至14のいずれかに記載の霧化器(1)とを含み、前記電池組立体(2)は電池により超音波霧化シートを駆動して超音波振動を行わせるためのものであり、前記霧化器(1)の超音波霧化シートは電子タバコの使用時に水平面に対して斜めに配置されていることを特徴とする電子タバコ。
  17. 前記した霧化器(1)と電池組立体(2)は取外し可能に固定接続され、好ましくは磁気接続となっていることを特徴とする、請求項16に記載の電子タバコ。
  18. 前記電池組立体(2)は電池ジャケット(26)と、断熱スペース(29)が設けられたフレーム(25)と、電池(27)とを含むことを特徴とする、請求項16に記載の電子タバコ。
  19. 前記ハウジング(18)の底部には上電極(20)が取り付けられた上固定カバー(19)が設けられ、電池ジャケット(26)の頂部には下電極(22)が取り付けられた下固定カバー(21)が設けられ、上電極(20)と下電極(22)は電気的に接続され、前記電池ジャケット(26)の側面にボタン(23)が取り付けられ、このボタン(23)の内側にPCBボード(24)が設けられ、電池(27)とPCBボード(24)は電気的に接続され、このPCBボード(24)はボタン(23)の押圧にて前記下電極(22)と接触することを特徴とする、請求項18に記載の電子タバコ。
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