JP2019532941A - パープルコーン抽出物を含む皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明はパープルコーン抽出物を含む皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物に関し、より詳細にはパープルコーン抽出物を利用してアトピー、乾癬、湿疹、角化症、痒疹及び水いぼから構成される群から選択されたいずれか1以上の皮膚疾患を予防または治療することにおいて卓越した効果があるパープルコーン抽出物を含む皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物に関する。【選択図】図1

Description

本発明はパープルコーン抽出物を含む皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物に関し、さらに詳細にはパープルコーン抽出物を利用してアトピー、乾癬、湿疹、角化症、痒疹及び水いぼから構成される群から選択されたいずれか1以上の皮膚疾患を予防または治療することにおいて卓越した効果があるパープルコーン抽出物を含む皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物に関する。
乾癬(psoriasis)は慢性再発性皮膚炎症疾患であり、銀白色の鱗屑で覆われた紅斑性丘疹が現れる。世界の人口の約3%(1億2千5百万人)が乾癬患者であり、国内でも全人口の2%程度が該当される。乾癬は組職学的に角質層の異常分化を特徴とするものであり、いまだに治療が難しい代表的慢性炎症性皮膚疾患の1つである。従って、乾癬治療剤に対する需要は持続的に増加している状況である。
湿疹(eczema)は共通する臨床的、組職学的特徴が見られる皮膚疾患群を通称する用語である。皮膚症状を考察すると初期は主に痒みとともに水疱丘疹、紅斑、腫れなどが観察され、慢性期には腫れ、水疱は減る代わりに皮膚の皺が目立ったり皮膚が厚くなる苔癬化、鱗、色素沈着などが見られる。一般的に皮膚炎と湿疹は同義語として使用されているが、皮膚炎はすべての炎症を指称する用語であり、厳密な定義では皮膚炎が湿疹よりもさらに広い意味を有する。
アトピー性皮膚炎はその原因はまだ正確に明らかになっていないが、一般的に環境と食べ物及び遺伝的素因が複合的に作用して発病するものとして認識されている。その他に乾燥した皮膚、正常人よりも容易に掻痒症を感じる皮膚、細菌・ウィルス・カビなどによる感染、情緒的要因など多くの要因が互いに複合的に関与するものと見られる。
アトピー性皮膚炎は掻痒症が最も重要な症状として大概皮膚が乾燥し、掻破するようになると掻痒症が発疹につながり再び掻痒症を引き起こす悪循環を生むようになる。急性期には境界が不確実な紅斑性丘疹を伴い、ひどくなると浮腫、ただれ、かすり傷、痂皮、乾燥、苔癬化、暗化などが見られる。掻破して傷ができるとブドウ状球菌による2次感染の可能性があり、膿疱と痂皮が生ずる。慢性的に皮膚を反復して掻破するため苔癬化現象が現れ、痛症を伴った亀裂が生じたり、反復的な刺激で色素が沈着して暗化現象が発生する。しかし、このような病症に留まらず、頻繁な再発による医療費負担の増加、正常な学業及び社会活動の制約、鬱病と対人恐怖症、自殺衝動などを伴う場合が多いため問題になっている。
上述した皮膚疾患を治療するため、通常ステロイド剤を使用している。しかし、ステロイド製剤の場合、一時的に症状の改善を図ることができても持続的な使用後中断時には反動現象によって皮膚疾患の症状がさらにひどくなる副作用があり、また糖尿病、高血圧などの副作用を誘発すると知られている。
これによって、韓国公開特許第10−2017−0013047号は生薬混合抽出物を有効成分として含む皮膚弾力増進、皮膚保湿、皮膚美白及びアトピー緩和用化粧料組成物及びこの製造方法が公知となっており、韓国公開特許第10−2016−0146021号はツボクサ抽出物、モクレン樹皮抽出物、アスナロ枝抽出物、ユーカリ油及びボリジオイルのような天然物質が含有されることによって副作用もなく、皮膚鎮静効果に優れてアトピー改善効果に優れた化粧料組成物が公知となっている。
上述した従来技術は天然物抽出物を利用した組成物を用いて皮膚疾患を治療に対する副作用が減り皮膚治療効果を得ることができるが、1つではなく種々の天然物を混合して使用しなければならないので製造段階が複雑であり、これによって製造費用が上がる問題点がある。また、他の化学物質を混合して使用するので、完全な天然物質を使用せずに混合した化学物質によって2次皮膚疾患を引き起こし得る問題点がある。
よって、本発明ではパープルコーン抽出物を含む薬剤学的組成物が皮膚疾患の予防または治療に効果があり、皮膚疾患の予防または治療に効果を有する活性物質に対する研究を進行した。その結果、パープルコーンの有機溶媒を利用した抽出物を収得した場合、皮膚疾患の予防または治療に優れた効果があることを確認した。
従って、本発明は皮膚疾患の予防または治療に卓越した効果があるパープルコーン抽出物を含む皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物に対して提供しようとする。
以下、本願に記載された多様な実施形態が図面を参照にして記載される。下記説明で、本発明の完全な理解のために、多様な特異的詳細事項、例えば、特異的形態、組成物及び工程などが記載されている。しかし、特定の実施形態はこれら特異的詳細事項のうち1つ以上なく、または他の公知となった方法及び形態とともに実行され得る。他の例で、公知となった工程及び製造技術は本発明を不要に曖昧にしないようにするために、特定の詳細事項によって記載されない。“一実施形態”または“実施形態”に対する本明細書全体を通じた参照は実施形態と結び付けて記載された特別な特徴、形態、組成または特性が本発明の1つ以上の実施形態に含まれることを意味する。従って、本明細書全体にかけて多様な位置で表現された“一実施形態で”または“実施形態”の状況は必ずしも本発明の同一の実施形態を示すものではない。追加で、特別な特徴、形態、組成、または特性は1つ以上の実施形態で何らかの適した方法で組み合わされ得る。
明細書で特別な定義がなければ本明細書に使用されたすべての科学的及び技術的な用語は本発明が属する技術分野で通常の技術者によって通常理解されるものと同一の意味を有する。
本発明の一実施形態は、パープルコーン抽出物を有効成分として含む皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物であり得る。具体的に前記パープルコーンはパープルコーン茎または種実であることを特徴とし得るが、これに制限されるものではない。
本発明で“パープルコーン(Purple corn,Zea mays L.)”とは、トウモロコシの茎または種実が濃色を帯びるトウモロコシを総称する意味であり、赤色だけではなく紫色、茶色、藍色または黒色などの色を帯びる場合も包括する。パープルコーンの名称は地域や分類、方言の影響などで多様に呼称され得る。
本発明の一実施形態で、前記パープルコーンは赤色、紫色、茶色、緑色、藍色及び黒色から選択されたいずれか1つの色を有するトウモロコシであり得る。
本発明の一実施形態で、前記皮膚疾患はアトピー、乾癬、湿疹、角化症、痒疹及び水いぼからなる群から選択されるいずれか1つ以上であり得る。
本発明の一実施形態で、前記皮膚疾患は乾癬であり得る。
本発明の一実施形態で、前記皮膚疾患は湿疹であり得る。
本発明の一実施形態で、前記皮膚疾患はアトピーであり得る。
本発明で用語、“抽出物(extract)”は天然物から分離された活性成分を意味し、ここではパープルコーンの茎または種実から分離された物質を意味する。
本発明で用語、“予防”とは組成物の投与によって皮膚疾患を抑制するか、発病を遅延させるすべての行為を意味する。
本発明で用語、“治療”とは組成物の投与によって皮膚疾患による症状が好転するか、良好に変更するすべての行為を意味する。
一般的にパープルコーンはイネ科(Graminese)に属する一年生植物であり、主にラテンアメリカのペルーで数千年前から栽培されてきた。また、パープルコーンは食物繊維素、ポリフェノール、植物性ステロール、トコフェロール誘導体及びカロチノイドなどの多様な機能性物質を含んでおり、特に前記ポリフェノールのうち1つのアントシアニン(anthocyanin)を主要成分としている。かかるアントシアニンはポリフェノール類の水溶性フラボノイド(flavonoid)系赤色色素の一種として抗肥満、抗糖尿、及び抗酸化効果に優れているため健康機能食品及び医薬品素材として用いられることができる。
本発明で用いられるパープルコーンは、特にトウモロコシ全体が紫色を帯びる品種であって、品種が特異で穀類が少量ぶら下がった、葉を除く全体部位が紫色のトウモロコシである。
“乾癬(psoriasis)”は銀白色の鱗で覆われており、境界がはっきりして大きさが多様な赤色の丘疹や斑をなす発疹が全身の皮膚に反復的に発生する慢性炎症性皮膚病であり、組職学的に表皮の角質細胞の増殖と真皮の炎症を特徴とする。
“湿疹(eczema)”は共通する臨床的、組職学的特徴が見られる皮膚疾患群を通称する用語である。臨床的に掻痒症、紅斑、鱗と群集した丘疹、水泡が現われ、組職学的には表在性皮膚炎であって、表皮には海綿化を伴い、真皮には血管周辺に炎症細胞が浸潤された炎症性皮膚反応が見られる皮膚疾患群を通称する。
“アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis)”は主に幼児期あるいは小児期に始まる慢性的かつ再発性の炎症性皮膚疾患として掻痒症と皮膚乾燥症、特徴的な湿疹を伴う皮膚炎を言う。初期には主に痒みとともに水泡、丘疹、紅斑、浮腫などが観察され、慢性期には浮腫、水泡は減る代わりに皮膚の皺が目立ったり皮膚が厚くなる苔癬化、鱗、色素沈着などが見られる。
一般的にアトピー皮膚炎と湿疹は同義語として用いられるが、皮膚炎はすべての炎症を指称する用語であり、厳密な定義では皮膚炎が湿疹よりもさらに広い意味を有する。
“角化症(keratosis)”とは皮膚表皮の最上層にある角質層が増殖、変化してカサカサになり固くなる皮膚病”を言う。表皮の角質が増殖するだけでなく、時には毛嚢の各層が表皮の各層よりもひどく増殖して丘疹を形成することがある。角質は表皮細胞が角化して生じ、正常な角化過程では各層に細胞核を発見することができない。ところが、角質増殖の場合には細胞核が良好に染色されて存在する。
“痒疹(prurigo)”は痒みがひどい神経性皮膚疾患であって、ヘブラ痒疹が代表的なものである。この他に15〜30歳の人によく発生して急速に衰退する雁瘡と類似する急性痒疹を含み、慢性化する尋常性痒疹、頑固な蕁麻疹のようなものと見られる結節性痒疹、妊娠3〜4ヶ月に四肢の外側に現れて徐々に重度になる妊娠性痒疹などがある。妊娠性痒疹は経産婦に現れるが、出産と同時に治癒される。
“水いぼ(wart)”は免疫力低下によるウィルス(HPV,human papillomavirus)感染を原因として、2〜5mm程度の小さな半球型で表面が滑らかで色は肌色または薄紅色であって、中央部分が凹んだ形状を有し、顔、手甲、足甲、体部位、肛門、性器周囲、唇、粘膜または頭皮などに度々発生する。
本発明の一実施形態は、前記抽出物が皮膚角質層の異常分化を抑制させることを特徴とする。
本発明の一実施形態は、前記パープルコーン抽出物は溶媒抽出法、超音波抽出法、超臨界抽出法、発酵法及び炮製法からなる群から選択された抽出法で収得することができるが、これに制限されるものではなく、前記溶媒抽出法は水、有機溶媒またはこれらの混合溶媒を利用したことを特徴とする。好ましくは前記溶媒抽出法を用いるものであるが、これに制限されるものではない。前記抽出過程を通じてパープルコーン内に含まれた有効成分をより多く収得することができるという長所がある。
本発明の一実施形態で、前記有機溶媒はCないしCの低級アルコールであり得る。
本発明の組成物は補助剤または添加剤は追加で含み得る。このように本発明の薬学組成物に追加的に含まれる添加剤の種類と量は関連技術分野で通常知られたものに従う。
本発明の他の一実施形態によれば、前記薬剤学的組成物を含む皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的製剤を提供する。
本発明の一実施形態で、前記薬剤学的製剤は薬剤学的に許容できる担体、補強剤及び賦形剤からなる群から選択された1種以上を追加で含み得る。
薬学的に許容できる担体を含む前記組成物は経口または非経口の種々の剤形であり得る。製剤化する場合には普通用いる充填剤、増量剤、結合剤、湿潤剤、崩壊剤、界面活性剤などの希釈剤または賦形剤を用いて調剤される。経口投与のための固形製剤には錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤などが含まれ、かかる固形製剤は1以上の化合物に少なくとも1以上の賦形剤、例えば、澱粉、炭酸カルシウム、スクロース(sucrose)またはラクトース(lactose)、ゼラチンなどを混ぜて調剤される。また単純な賦形剤以外にステアリン酸マグネシウム、タルクなどのような潤滑剤なども用いられる。経口投与のための液状製剤としては懸濁剤、内用液剤、油剤、シロップ剤などが該当されるが、よく用いられる単純な希釈剤である水、リキッドパラフィン以外に種々の賦形剤、例えば湿潤剤、甘味剤、芳香剤、保存剤などを含み得る。非経口投与のための製剤には滅菌された水溶液、非水性溶剤、懸濁剤、油剤、凍結乾燥製剤、坐剤が含まれる。非水性溶剤、懸濁溶剤としてはプロピレングリコール(propylene glycol)、ポリエチレングリコール、オリーブオイルのような植物性油、オレイン酸エチルのような注射可能なエステルなどが使用され得る。坐剤の機制としてはウィテップゾール(witepsol)、マクロゴール、ツイン(tween)61、カカオ脂、ラウリン脂、グリセロゼラチンなどが使用され得る。
本発明の組成物は錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、懸濁剤、内用液剤、油剤、シロップ剤などの経口投与剤、及び滅菌された注射溶液として水溶液、非水性溶剤、懸濁剤、及び油剤、凍結乾燥製剤、坐剤などの非経口投与剤などの形態で適用形態に適するように剤形化して使用され得る。
前記組成物の投与経路は目的組職に到達し得る一つのある一般的な経路を通じて投与され得る。本発明の組成物は目的するところによって腹腔内投与、静脈投与、動脈投与、筋肉内投与、骨内投与、子宮内投与、硬膜投与、皮下投与、血内投与、経口投与、鼻内投与、肺内投与、直腸内投与、脳血管内(intracerebroventricular)注射され得るが、これに制限されない。また、前記組成物は活性物質が標的細胞に移動し得る任意の装置によって投与され得る。
本発明の組成物は、薬剤学的に有効な量で投与され得る。
本発明で用語“薬剤学的に有効な量”は医学的治療に適用できる合理的な受恵/危険の比率で疾患を治療するのに充分な量を意味し、有効用量水準は個体種類及び重症度、年齢、性別、感染されたウィルスの種類、薬物の活性、薬物に対する敏感度、投与時間、投与経路及び排出比率、治療期間、同時に使用される薬物を含む要素及びその他医学分野でよく知られた要素によって決定され得る。本発明の組成物は個別治療剤として投与するか、他の治療剤と併用して投与され得て、従来の治療剤とは順次または同時に投与され得る。そして、単一または多重投与され得る。前記要素をすべて考慮して副作用なく最小限の量で最大の効果を得ることができる量を投与するのが重要であり、当業者によって容易に決定され得る。
本発明の組成物は皮膚疾患の予防または治療のために単独で、または手術、ホルモン治療、薬物治療及び生物学的反応調節剤を用いる方法と併用して使用し得る。
本発明の組成物は皮膚疾患の予防または治療のために単独で、または手術、ホルモン治療、薬物治療及び生物学的反応調節剤を用いる方法と併用して使用し得る。
本発明の一実施形態で、本発明によるパープルコーン抽出物は粉末または抽出物の形態であり、固形粉基準で総組成物100重量%に対して0.001ないし90重量%、好ましくは0.001ないし10重量%で含まれ得て、より好ましくは0.1ないし1重量%で含まれ得る。ここで前記パープルコーン抽出物が全体組成物に対して0.001重量%未満であれば前記パープルコーン抽出物の有効成分が極めて少ないため効果を奏することができず、前記パープルコーン抽出物が全体組成物に対して90重量%超過すると前記パープルコーン抽出物内に含まれた有効成分以外の物質によって皮膚疾患の予防または治療に対する効果が劣ることがある。
本発明はパープルコーンを乾燥させて粉砕する段階と、粉砕物を水、有機溶媒及びこれらの混合溶媒からなる群から選択される溶媒で抽出する段階、及び抽出物を減圧下で濃縮した後、乾燥する段階を含む皮膚疾患の予防または治療用組成物の製造方法を提供する。
本発明の一実施形態で、前記有機溶媒はCないしCの低級アルコールであり得る。
本発明の一実施形態で、前記乾燥は日光乾燥、熱風乾燥、蒸発乾燥、噴霧乾燥、凍結乾燥及びこれらの組み合わせからなる群から選択される乾燥であり得る。
本発明の一実施形態で、前記乾燥は凍結乾燥であり得る。
本発明の一効果は天然物質であるパープルコーン抽出物を利用することで副作用なく皮膚疾患の予防または治療に効果を有する皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物を提供する。
本発明の他の効果はパープルコーン抽出物を有効成分として含み皮膚角質層の異常分化を抑制させることができる皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物を提供する。
図1はパープルコーン抽出物を湿疹患者に適用して2週服用した経過を治療前(A)と後(B)で分けて示す皮膚写真である。 図2はパープルコーン抽出物を湿疹実験動物モデルに適用して8日後皮膚病変の緩和効果に対して示す写真である。 図3はパープルコーン抽出物を湿疹実験動物モデルに適用して2、4、6、8日後掻痒症の緩和効果に対して示す結果である。 図4はパープルコーン抽出物を湿疹実験動物モデルに適用して8日後血液を採取して血清を分離し、湿疹の重要なバイオマーカーであるIgEの数値を測定した結果である。 図5aないし5cはパープルコーン抽出物を乾癬治療用実験動物モデルに適用して皮膚病変の紅斑、角質、厚さなどの乾癬の臨床的変化に対する効能を示す結果である。 図6はパープルコーン抽出物を乾癬治療用実験動物モデルに適用して皮膚病変の緩和効果に対して示す写真である。 図7a及び7bはパープルコーン抽出物を乾癬治療用実験動物モデルに適用して耳側皮膚病変の紅斑、厚さなどの乾癬の臨床的変化に対する効能を示す結果である。 図8a及び8bはパープルコーン抽出物を乾癬治療用実験動物モデルに適用して背側皮膚病変の組職学的評価結果である。 図9はパープルコーン抽出物を乾癬治療用実験動物モデルに適用して解剖後、耳の重量を測定した結果である。 図10aないし10dはパープルコーン抽出物を乾癬治療用実験動物モデルに適用し、脾臓を摘出した後、AはヘルパーT細胞(helper T cell)、Bは細胞毒性T細胞(cytotoxic T cells)、Cはregulatory T細胞(CD4+CD25+)及びDはCD11c細胞の比率を測定した結果である。 図11aないし11cはパープルコーン抽出物を乾癬の予防及び治療用実験動物モデルに適用して皮膚病変の紅斑、角質、厚さなどの乾癬の臨床的変化に対する効能を示す結果である。 図12はパープルコーン抽出物を乾癬の予防及び治療用実験動物モデルに適用して皮膚病変の緩和効果に対して示す写真である。 図13a及び13bはパープルコーン抽出物を乾癬の予防及び治療用実験動物モデルに適用して耳側皮膚病変の紅斑、厚さなどの乾癬の臨床的変化に対する効能を示す結果である。 図14a及び14bはパープルコーン抽出物を乾癬の予防及び治療用実験動物モデルに適用して背側皮膚病変の組職学的評価結果である。 図15aないし15dはパープルコーン抽出物を乾癬の予防及び治療用実験動物モデルに適用して耳側皮膚病変の組職学的評価結果である。
本発明はパープルコーン抽出物を有効成分として含む皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物を提供する。
以下、本発明の好ましい実施形態を説明する。しかし、本発明の実施形態は種々の他の形態に変形され得て、本発明の範囲が以下説明する実施形態に限定されるものではない。また、本発明の実施形態は当該技術分野で平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。
製造例1.パープルコーン抽出物の製造
パープルコーン[品種名:パープルコーン(purple corn)(Zeamays.L)]はトウモロコシ試験場(韓国、江原道)から提供を受けた。乾燥させたパープルコーン5kgを粉砕し、ガラスチャンバーで30Lの30%エタノール−水溶液と混合して、20時間室温で抽出した。抽出物を集めてモデルEYELA N−1000ロータリーエバポレーター(Tokyo Rikakikai,Tokyo,Japan)を用いて減圧下で濃縮させて冷凍乾燥させた(収率:410g、8.2%)。乾燥させた抽出物は下の実験で使用する前まで−20℃で保管した。
実験例1.皮膚角質層の異常分化抑制に関する評価
手に湿疹を有する患者3人を募集して前記製造例1によって製造されたパープルコーン抽出物を2週間1日1回ずつ服用した。2週後、各患者の手の写真を撮影して手に発生した皮膚角質層の異常分化に対する変化を確認した(図1)。
前記図1のように、患者3人すべて湿疹が好転し、最もひどい湿疹を有する患者2は割れて赤く盛り上がった症状がすべて消えた。これによって、パープルコーン抽出物によって皮膚角質層の異常分化が抑制されることを確認した。
実験例2.実験動物モデルを利用した湿疹(アトピー)皮膚病変の緩和に対する評価
まず、実験動物(BALB/C MOUSE)をペントバルビタールで麻酔後に毛を除去した。1%2,4−ジニトロクロロベンゼン(2.4−dinitrochlorobenzen、DNCB)をアセトン(アセトン:オリーブオイル=4:1)に溶かした溶液を6日間1日2回150ulずつガーゼの上に投与後、パッチ(patch)により実験動物の皮膚の上に付着して湿疹を誘発した。その後、麻酔後100ulの1%2,4−ジニトロクロロベンゼンを1日2回ずつガーゼの上に投与してパッチにより製作した。これを皮膚の上に付着して湿疹(アトピー)を誘発した。次に、下記表1のように、各実験群の実験動物モデルに8日間1日2回経口投与した。図2に湿疹に対する皮膚病変の状態を確認した結果を示した。
前記図2のように、何も処理しない対照群に比べてパープルコーン抽出物を経口投与した実験群1及び2の皮膚に発生した湿疹(アトピー)に対する症状が緩和された。また、パープルコーン抽出物を経口投与した陽性対照群と同一に実験群1及び2で湿疹の症状が緩和された。
実験例3.実験動物モデルを利用した湿疹(アトピー)による痒み抑制効能評価
湿疹による痒みを抑制させる効能を評価するため、前記実験例2のように湿疹を誘発させた実験動物モデルに前記表1のように経口投与しながら、2、4、6、8日目掻破(scratching)回数を測定して図3に示した。
前記図3のように、4日目に対照群は最も掻破回数が多かった。この時、実験群2は対照群に比べて50%程度掻破回数が少なかった。一方、6日目に陽性対照群は最も掻破回数が多かった。この時、実験群1及び2は陽性対照群に比べて掻破回数が低く示された。これによって、パープルコーン抽出物によって痒みの症状が抑制されたことを確認した。
実験例4.実験動物モデルを利用した湿疹(アトピー)のバイオマーカーIgEの数値測定
前記実験例2を終えた後、各実験群の実験動物モデルの皮膚組職を2等分で採取した。1片は4%パラホルムアルデヒド(paraformaldehyde,at pH7.4)で固定し、残りの1片は冷凍保管した。その後、血液を採取してバイオマーカーIgEの数値を測定して図4に示した。
前記図4のように、実験群1及び2は現在市販している薬物であるデキサメタゾン(dexamethasone)を投与した陽性対照群と同一の水準でIgEの数値が低くなったことを確認した。
実験例5.乾癬治療用実験動物モデルを利用したパープルコーン抽出物に対する乾癬治療効果に関する評価
1.乾癬治療用実験動物モデル準備
乾癬は2009年van der Fitsなどによって発表された方法であるイミキモドクリーム(Imiquimod cream,IMQ)で誘導した。実験動物は7週齢のマウス(BALB/C MOUSE)を実験動物室で7日間飼育、純化させた後に使用した。飼育室の温度は20.9〜22.6℃、相対湿度50〜55%、照明周期12時間(08:00−20:00)に調節し、水と食餌は自由に与えた。実験動物の背の毛を除毛クリーム(Veet,Oxy Reckitt Benckiser,Cedex,France)を利用して除毛した。背と耳の臨床的な症状を考慮し、下記表2のように、実験動物モデルを4つの群に分けた。除毛の翌日から、正常対照群を除く残りの実験群の実験動物は62.5mgのイミキモドクリームを毎日背と右耳に6日間塗布した。この時、正常対照群は毎日62.5mgずつ背と右耳にバセリンを塗布した。
2.乾癬治療用実験動物モデルを利用したパープルコーン抽出物に対する皮膚病変の臨床的評価
前記乾癬治療用実験動物モデルの4つの実験群は下記表3のように7日間経口投与した。この時、前記正常対照群と対照群は同量の生理食塩水を経口投与した。前記パープルコーン抽出物は生理食塩水に溶かして使用した。
また、前記乾癬治療用実験動物モデルの4つの実験群は7日間皮膚病変の紅斑(erythema)、厚さ(thickness)及び鱗屑(scaliness)の臨床的変化を考察した。皮膚病変の程度(clinical Skin Severity Score)の測定は乾癬評価に一般的に用いられる臨床的肉眼評価法を利用した。即ち、肉眼評価項目として紅斑、厚さ及び鱗屑を測定し、紅斑及び鱗屑は実験有経験者3人以上が各々実施して次の基準によって症状なし(0点)、症状が弱い(1点)、重症度(2点)、ひどい(3点)、非常にひどい(4点)で採点した後、平均値として示した。厚さはキャリパー(caliper)を利用して測定した。この結果を図5ないし図8に示した。
前記図5のように、背の皮膚の紅斑、厚さ及び鱗屑の程度がイミキモドクリーム塗布6日後に最高値を示し、すべての実験動物でイミキモドクリームの塗布を止めることによって紅斑、厚さ、鱗屑の程度が次第に減少した。実験群1及び実験群2では対照群に比べて紅斑、厚さ、鱗屑の程度が減少が有意的に低かった。また、経口投与したパープルコーン抽出物の濃度が高くなるほど紅斑、厚さ及び鱗屑の程度が低くなることを確認した。パープルコーン抽出物投与7日目、実験群2では正常対照群と類似する結果を示すほどに乾癬の症状が好転したことが分かった
前記図6は乾癬を誘発させた実験動物モデルにパープルコーン抽出物を投与して皮膚病変の緩和効果を示す写真であり、イミキモドクリームを塗布して生理食塩水のみを投与した対照群の背の皮膚には角質、紅斑などが観察された。一方、パープルコーン抽出物を投与した実験群1及び実験群2の背の皮膚には角質と紅斑の程度が極めて良好なものとして示された。これによって、パープルコーン抽出物が乾癬治療に効果を確認した。
前記図7のように、右耳の皮膚の紅斑及び厚さの程度は背の皮膚の臨床的評価結果と類似する結果を示した。即ち、イミキモドクリーム塗布6日後に紅斑と厚さが最も増加し、対照群の場合7日ないし8日後に紅斑と厚さが増加する様相を見せた。パープルコーン抽出物を経口投与した実験群1及び実験群2ではパープルコーン抽出物を経口投与した直後に紅斑及び厚さが対照群に比べて有意的に急激に減少した。
3.乾癬治療用実験動物モデルを利用したパープルコーン抽出物に対する皮膚病変の組職学的評価
各実験群の実験動物を解剖した後、背の皮膚の一部を摘出してヘマトキシリン−エオシン(hematoxylin & eosin,H&E)染色を通じた組職学的に観察した。この結果を図8及び図9に示した。
前記図8のように、正常対照群と比較した時、対照群の実験動物は乾癬の代表的な特徴の一つである表皮(epidermis)の厚さが有意的に増加した。一方、実験群1及び実験群2では有意的に減少した。また、対照群で観察される炎症細胞の蓄積がパープルコーン抽出物を投与した実験動物の背の皮膚では減少したことを確認した。
前記図9は耳の炎症程度を測定するために耳の重量を測定した結果であり、実験群1及び2は対照群に比べて耳の重量が軽かった。
4.乾癬治療用実験動物モデルを利用したパープルコーン抽出物に対する脾臓及び脾臓リンパ球の変化評価
乾癬モデルの場合、脾臓細胞のヘルパーT細胞(helper T cell)と細胞毒性T細胞(cytotoxic T cells)の比率が減少するものとして知られている。従って、パープルコーン抽出物が脾臓及び脾臓リンパ球の変化に及ぼす影響を観察した。
具体的に、各実験動物から脾臓を摘出し、RPMI 1640 medium(Hyclone,Utah,USA)内で40μmステンレススチールメッシュ(stainless steel mesh,BD Falcon)を利用して脾臓を粉砕して単一細胞にした。粉砕された単一細胞溶液にRPMI 1640 mediumを添加して4℃下で1200rpmで5分間遠心分離後、赤血球溶解バッファー(RBC lysis buffer,eBIOSCIENCE)で赤血球を除去してリンパ球を得た。得られたリンパ球に10%ウシ胎児血清(fetal bovineserum,FBS)、100units/mLペニシリン(penicillin)、100μg/mLストレプトマイシン(streptomycin)が含有されたcomplete RPMI 1640 mediumを添加して浮遊させた後、Muse Count & Viability Assay KitとMuse Cell Analyzerを利用して細胞数を測定した。測定した細胞の数に基づき脾臓細胞浮遊液を5×10 cells/tubeの濃度で調剤し、PE−anti CD4/FITC−antiCD3 monoclonal antibody,PE−anti CD4/FITC−anti CD8αmonoclonalantibody、PE−anti CD25/FITC−anti CD4 monoclonalantibody,CD11c−PE monoclonal antibodyを添加し、遮光状態で4℃で30分間反応させた。以後、蛍光活性細胞分類機(fluorescence−activated cell sorting,FACS)を利用して脾臓細胞の亜集団の比率を測定した。この結果を図10に示した。
前記図10から分かるように、対照群は正常対照群と比較してヘルパーT細胞(helper T cell)と細胞毒性T細胞(cytotoxic T cells)の比率が有意的に減少することを観察し、かかる減少がパープルコーン抽出物の投与によって有意的に回復することを観察した(図10A、B)。また、一般的に免疫抑制活性を有しているregulatory T細胞(CD4+CD25+)の比率がパープルコーンの投与によって対照群に比べて有意的に増加した(図10C)。乾癬によって増加すると知られている脾臓のCD11c細胞の比率はすべての実験群が類似する比率を示した(図10D)。これによって、パープルコーン抽出物は脾臓のT細胞の比率の変化に起因していることを確認した。
実験例6.乾癬予防及び治療用実験動物モデルを利用したパープルコーン抽出物に対する乾癬治療効果に関する評価
1.乾癬予防及び治療用実験動物モデル準備
乾癬は2009年 van der Fitsなどによって発表された方法であるイミキモドクリーム(imiquimod cream)で誘導した。実験動物は7週齢のマウス(BALB/C MOUSE)を実験動物室で7日間飼育、純化させた後に使用した。飼育室の温度は20.9〜22.6℃、相対湿度50〜55%、照明周期12時間(08:00−20:00)に調節した。実験動物の背の毛を除毛クリーム(Veet,Oxy Reckitt Benckiser,Cedex,France)を利用して除毛した。背と耳の臨床的な症状を考慮し、実験動物モデルを正常対照群、対照群、実験群1及び実験群2に分けた。除毛翌日から、正常対照群を除く残りの実験群の実験動物は62.5mgのイミキモドクリームを毎日背と右耳に6日間塗布した。この時、正常対照群は毎日62.5mgずつ背と右耳にバセリンを塗布した。また、イミキモドクリーム塗布と同時に下記表4のように毎日経口投与した。この時、前記正常対照群と対照群は同量の生理食塩水を経口投与した。前記パープルコーン抽出物は生理食塩水に溶かして使用した。
2.乾癬予防及び治療用実験動物モデルを利用したパープルコーン抽出物に対する皮膚病変の臨床的評価
前記乾癬予防及び治療用実験動物モデルの4つの実験群は7日間皮膚病変の紅斑(erythema)、厚さ(thickness)及び鱗屑(scaliness)の臨床的変化を考察した。皮膚病変の程度(clinical Skin Severity Score)の測定は乾癬評価に一般的に用いられる臨床的肉眼評価法を利用した。即ち、肉眼評価項目として紅斑、厚さ及び鱗屑を測定し、紅斑及び鱗屑は実験有経験者3人以上が各々実施して次の基準によって症状なし(0点)、症状が弱い(1点)、重症度(2点)、ひどい(3点)、極めてひどい(4点)で採点した後、平均値で示した。厚さはキャリパー(caliper)を利用して測定した。この結果を図11ないし図13に示した。
前記図11のように、すべての実験動物の背の皮膚に対する紅斑(図11A)、厚さ(図11B)、鱗屑(図11C)の程度がイミキモドクリーム塗布以後に増加した。しかし、パープルコーン抽出物を投与した実験群1及び実験群2では対照群に比べて紅斑、厚さ、鱗屑の程度が有意的に減少する傾向を示した。
前記図12はイミキモドクリームを塗布し、生理食塩水のみを処置した対照群の背の皮膚には程度がひどい角質、紅斑などが観察された。一方、パープルコーン抽出物を投与した実験群1及び実験群2の背の皮膚には角質と紅斑の程度が対照群に比べて極めて良好なものとして示された。この結果としてパープルコーン抽出物が乾癬予防及び治療に効果を奏することを確認した。
前記図13のように、右耳の皮膚の紅斑及び厚さの程度は背の皮膚の臨床的評価結果と類似する結果を示した。パープルコーン抽出物を経口投与した実験群1及び実験群2では対照群に比べて耳の紅斑及び厚さが濃度依存的に減少することを示した。
3.乾癬治療用実験動物モデルを利用したパープルコーン抽出物に対する皮膚病変の組職学的評価
各実験群の実験動物を解剖した後、背及び耳の皮膚の一部を摘出してヘマトキシリン−エオシン(hematoxylin & eosin,H&E)染色を通じて組職学的に観察した。この結果を図14及び図15に示した。
前記図14のように、正常対照群と比較した時、イミキモドクリームを塗布した対照群の場合、乾癬の代表的な特徴の一つである背の皮膚に対する表皮の厚さが有意的に増加した。一方、パープルコーン抽出物を経口投与した実験群1及び実験群2では背の皮膚に対する表皮の厚さが有意的に減少した。
前記図15から分かるように、対照群はイミキモドクリームの塗布によって炎症反応を誘発させ、耳の皮膚の厚さ及び表皮の厚さが増加することを観察した。また、対照群は多くの炎症細胞の沈殿が観察された。一方、パープルコーン抽出物の経口投与した実験群1及び2は炎症反応の程度を緩和させて耳の皮膚の厚さ及び表皮の厚さが減少することが分かった。また、前記実験群1及び2は対照群に比べて顕著に炎症細胞の沈殿程度が低かった。特に、前記実験群2は対照群に比べて炎症細胞の沈殿程度が極めて低いものとして示された。
また、前記図15は耳の炎症程度を測定するために耳の重量を測定した結果であり、実験群1及び2は対照群に比べて耳の重量が軽かった。
以上、本発明の実施例に対して詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものではなく、請求の範囲に記載された本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で多様な修正及び変形が可能であることは当技術分野の通常の知識を有する者には自明である。
本発明はパープルコーン抽出物を含む皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物に関し、より詳細にはパープルコーン抽出物を利用してアトピー、乾癬、湿疹、角化症、痒疹及び水いぼから構成される群から選択されたいずれか1以上の皮膚疾患を予防または治療することにおいて卓越した効果があるパープルコーン抽出物を含む皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物に関する。

Claims (18)

  1. パープルコーン抽出物を有効成分として含む皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物。
  2. 前記皮膚疾患はアトピー、乾癬、湿疹、角化症、痒疹及び水いぼからなる群から選択されるいずれか1以上である請求項1に記載の皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物。
  3. 前記皮膚疾患は乾癬である、請求項2に記載の皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物。
  4. 前記皮膚疾患は湿疹である、請求項2に記載の皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物。
  5. 前記皮膚疾患はアトピーである、請求項2に記載の皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物。
  6. 前記パープルコーン抽出物は全体組成物に対して0.001ないし90.0重量%で含有されている、請求項1に記載の皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物。
  7. 前記抽出物が皮膚角質層の異常分化を抑制させる、請求項1に記載の皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物。
  8. 前記パープルコーン抽出物は溶媒抽出法、超音波抽出法、超臨界抽出法、発酵法及び炮製法からなる群から選択された抽出法で収得する、請求項1に記載の皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物。
  9. 前記溶媒抽出法は水、有機溶媒及びこれらの混合溶媒からなる群から選択される請求項8に記載の皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物。
  10. 前記有機溶媒はCないしCの低級アルコールである請求項9に記載の皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物。
  11. 前記薬剤学的組成物は補助剤または添加剤が追加で含まれる請求項1に記載の皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物。
  12. 請求項1ないし請求項11のいずれか1項による薬剤学的組成物を含む皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的製剤。
  13. 前記薬剤学的製剤は錠剤、丸剤、散剤、カプセル剤、シロップ及びエマルジョン形態からなる群から選択される請求項12に記載の皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的製剤。
  14. 前記薬剤学的製剤は薬剤学的に許容できる担体、補強剤及び賦形剤からなる群から選択された1種以上を追加で含む、請求項12に記載の皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的製剤。
  15. パープルコーンを乾燥させて粉砕する段階と、
    粉砕物を水、有機溶媒及びこれらの混合溶媒からなる群から選択される溶媒で抽出する段階、及び
    抽出物を減圧下で濃縮した後、乾燥する段階を含む請求項1による皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物の製造方法。
  16. 前記有機溶媒はCないしCの低級アルコールである請求項15に記載の皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物の製造方法。
  17. 前記乾燥は日光乾燥、熱風乾燥、蒸発乾燥、噴霧乾燥、凍結乾燥及びこれらの組み合わせからなる群から選択される乾燥である請求項15に記載の皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物の製造方法。
  18. 前記乾燥は凍結乾燥である請求項17に記載の皮膚疾患の予防または治療用薬剤学的組成物の製造方法。
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