JP2019532195A - 低計算カチオン電荷密度ポリマー及び布地柔軟化活性物質を有する布地処理組成物並びに利益をもたらすための方法 - Google Patents

低計算カチオン電荷密度ポリマー及び布地柔軟化活性物質を有する布地処理組成物並びに利益をもたらすための方法 Download PDF

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Abstract

ポリマー及び布地柔軟化活性物質を有する布地処理組成物。ポリマーは、カチオン性繰り返し単位及び非カチオン性繰り返し単位を含む。ポリマーは、約40,000〜約600,000ダルトンの重量平均分子量を有する。ポリマーは、pH約2〜約8で約0.05〜約2meq/gの計算カチオン電荷密度を有する。ポリマーは、約0.1モル%未満の架橋剤を含む。布地柔軟化活性物質は、第四級アンモニウム化合物を含む。組成物は、組成物の約5重量%未満のアニオン性界面活性剤を有する。

Description

本開示は、布地柔軟化活性物質を有する布地処理組成物、及びその使用方法を目的とする。
消費者が衣類を洗うとき、彼らは布地を、新品のように肌触りが良くかつ洗い立ての香りがする、新品を購入したときのような初期の外観に維持したいと望んでいる。消費者は衣類をきれいに洗う必要があることを知っているが、新しい衣類を洗うと、その衣類の布地は新品の外観を失い始める。従来の洗剤は、多くの場合、望ましい洗浄及び染み除去の効果を提供するが、洗浄された布地は、洗浄後に色があせたり、又は元の強度をいくらか失ったりするため、購入時より初期の外観の一部を失うことがある。柔らかな感触及び洗い立て感を得るために、消費者は通常、洗濯レジメンに液体布地柔軟剤を加える。布地柔軟剤は、すすぎサイクルを通して柔軟な感触及び洗い立て感の効果をもたらすのに役立つことができ、限られた回数の洗濯サイクルを通して新品の衣類の外観を維持するのに役立つことができる。しかしながら、布地柔軟化活性物質は、時間の経過と共に布地上に蓄積することがある。この蓄積により、望ましくない重い感触を布地にもたらす可能性があるか、又は色あせにつながる可能性がある。したがって、衣類の寿命にわたって、柔軟性、洗い立て感を提供し、かつ新品のような布地の外観を維持するか又は更には改善する、単一のすすぎ添加製品を提供することが有益であろう。
新しい布地の色は、洗濯プロセス中に発生する布地の磨耗により、洗濯後に退色するか又はくすんで見える場合がある。この研磨剤による損傷により、繊維が緩み、原繊維又は毛羽立ちが生じる。突出する繊維又は原繊維は、光を散乱し、色強度を下げるという光学的な効果を発生させることがある。損傷した布地上の色を維持又は改善するための1つの方法は、コアセルベートを介してカチオン性ポリマー及びアニオン性界面活性剤から形成される不溶性の疎水性粒子を介するものである。これらの疎水性粒子は、磨耗を防止するために布地表面上に付着し、損傷した布地上に繊維又は原繊維を再設定することができる。繊維又は原繊維をリセットすることは、滑らかな糸を結果としてもたらし、それにより布地表面から突出する繊維又は原繊維の数を低減すると考えられる。結果として、布地からの光散乱が減少し、未処理の布地と比較して、より強い色が消費者によって知覚される。
洗浄添加組成物中でカチオン性ポリマーとアニオン性界面活性剤とを組み合わせる洗浄添加組成物が記載されている。しかしながら、これらの洗浄添加組成物の問題は、洗浄に必要なアニオン性界面活性剤がカチオン性ポリマーとコアセルベートを形成し、洗濯プロセス中に形成されたコアセルベートは洗剤により衣類から除去された汚れを再付着させる可能性があるため、カチオン性ポリマーが洗浄を妨害する可能性があることが挙げられる。上述したこれら問題に対する解決策は、洗濯プロセスのすすぎサイクル中にカチオン性ポリマーを添加し、すすぎ水中のアニオン性界面活性剤のキャリーオーバーに頼ることである。しかしながら、すすぎ水に見られるアニオン性界面活性剤のキャリーオーバーレベルは、低い場合がある。驚くべきことに、すすぎ液中のアニオン性キャリーオーバーを超える高濃度のカチオン性ポリマーは、市販の布地柔軟剤に使用される典型的なカチオン性布地柔軟化活性物質と組み合わせて使用されるとき、布地に所望の外観効果をもたらし得ることが見出された。理論に束縛されるものではないが、アニオン性キャリーオーバー、過剰カチオン性ポリマー、及びカチオン性布地柔軟化活性物質が存在するとき、乾燥時にポリマーが粘着相を通って進むとき、布地上に付着することで繊維又は原繊維をリセットできるすすぎ液中に分離相が形成され、結果として、より滑らかな糸又は布地及び全体的により良好でより新しい外観が得られる。
外観、柔軟性及び洗いたて感という効果をもたらす組成物の配合は、製造業者にとっての課題である。布地柔軟化活性物質を有する高濃度のカチオン性ポリマーといった外観有益剤、及び香料といった洗い立て感付与剤を含む配合物は、製造が困難な場合がある。得られる組成物は、高粘度、相分離又は安定性の問題を有することがあるため、使用するには実用的でない。これらの問題は、カチオン性ポリマーが高分子量を有するとき及び/又はカチオン性ポリマーが高いカチオン電荷密度を有するときに悪化する可能性がある。高分子量カチオン性ポリマーは高粘度である場合もあるため、製造業者がポリマーを加工することは困難である。高粘度である組成物は、ボトルから容易に注ぐことができず、洗濯機ディスペンサから容易に分配することができない。可能性のある解決策は、カチオン性ポリマーの分子量を低下させることである。しかしながら、低分子量のカチオン性ポリマーは一般的に水溶性が過度に高く、洗濯プロセス全体を通して保持が不十分であるために、布地への付着は少ない。高カチオン電荷密度ポリマーは、アニオン性キャリーオーバーを用いてコアセルベートを形成するのに有効である。しかしながら、高カチオン電荷密度ポリマーで形成された組成物は、枯渇凝集及び相分離による安定性の問題をもたらす可能性がある。更に、高電荷密度ポリマーを使用して形成されたコアセルベートは、布地上での乾燥時に、消費者にとって不快となるべたつき、粘着感を生じ得る、大きなサイズの粒子を有する場合がある。
したがって、衣類の外観に柔軟性及び洗い立て感という効果を与え、更に衣類の外観を維持するか又は更には改善する、物理的に安定なすすぎ添加生産物を提供する必要性が依然として存在する。
ポリマー及び布地柔軟化活性物質を含む布地処理組成物であって、当該ポリマーは、カチオン性繰り返し単位及び非カチオン性繰り返し単位を含み、当該ポリマーは、約40,000〜約600,000ダルトンの重量平均分子量を有し、当該ポリマーは、pH約2〜約8で約0.05〜約2meq/gの計算カチオン電荷密度を有し、当該ポリマーは、約0.1モル%未満の架橋剤を含み、当該布地柔軟化活性物質は、第四級アンモニウム化合物を含み、当該組成物は、当該組成物の約5重量%未満のアニオン性界面活性剤を含む。布地を処理する方法は、布地処理組成物を布地に接触させる工程を含む。
ポリマー及び布地柔軟化活性物質を含む布地処理組成物であって、当該組成物は、当該組成物の約5重量%未満のアニオン性界面活性剤を含む。ポリマー及び布地柔軟化活性物質を含む布地処理組成物であって、当該ポリマーは、カチオン性繰り返し単位及び非カチオン性繰り返し単位を含み、当該ポリマーは、約40,000〜約600,000ダルトンの重量平均分子量を有し、当該ポリマーは、pH約2〜約8で約0.05〜約2meq/gの計算カチオン電荷密度を有し、当該ポリマーは、約0.1モル%未満の架橋剤を含み、当該布地柔軟化活性物質は、第四級アンモニウム化合物を含み、当該組成物は、当該組成物の約5重量%未満のアニオン性界面活性剤を含む。
本明細書に開示される布地処理組成物は、すすぎサイクル中に使用されることで柔軟性及び洗い立て感という効果をもたらすことができ、かつ衣類の外観を維持するか又は更には改善するのに役立ち得る。これらの効果は、特定の付着ポリマー、特定の布地柔軟化活性物質、及び特定の香料系を選択することによって得ることができる。これらの要素のそれぞれは、本明細書に詳述される。重量による組成物の残分は、水であってもよい。いくつかの態様では、布地処理組成物は、組成物の約50重量%〜約95重量%の水性液体担体を含み得る。好ましい水性担体は水であり、これは微量成分を含有し得る。
理論に束縛されることは望まないが、驚くべきことに、低電荷密度及びカチオン性布地柔軟化活性物質を有するカチオン性ポリマーを有する組成物は、洗濯機内のすすぎ液中に見られるアニオン性キャリーオーバーと組み合わされたとき、得られる組成物が物理的に安定であり得る分離相を形成するのに有効であることが発見された。
ポリマー
布地処理組成物はポリマーを含み得る。布地処理組成物は、組成物の約0.5重量%〜約25重量%のポリマーを含み得る。布地処理組成物は、組成物の約1重量%〜約20重量%のポリマーを含み得る。布地処理組成物は、組成物の約2重量%〜約15重量%のポリマーを含み得る。布地処理組成物は、組成物の約2.5重量%〜約10重量%のポリマーを含み得る。
ポリマーは、カチオン性繰り返し単位及び非カチオン性繰り返し単位を含み得る。カチオン性繰り返し単位は、四級化ジメチルアミノエチルアクリレート、四級化ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド、ビニルイミダゾール及びその四級化誘導体、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、並びにこれらの混合物からなる群から選択することができる。
非イオン性繰り返し単位は、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸、ビニルホルムアミド、ビニルピロリドン、ビニルアセテート、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。
ポリマーは、カチオン性ポリマーであってもよい。「カチオン性ポリマー」とは、pH約2〜約8で正味カチオン電荷を有するポリマーを意味することがある。カチオン性ポリマーは、ポリ(アクリルアミド−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(アクリルアミド−コ−N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート)及びその四級化誘導体、ポリ(アクリルアミド−コ−N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート)及びその四級化誘導体、ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド−コ−アクリル酸)、ポリ(メチルアクリルアミド−コ−ジメチルアミノエチルアクリレート)及びその四級化誘導体、ポリ(ビニルホルムアミド−コ−アクリル酸−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(アクリルアミド−コ−アクリル酸−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(ビニルホルムアミド−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(アクリルアミド−コ−アクリル酸−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(ピロリドン−コ−メタクリルアミド−コ−ビニルイミダゾール−コ−四級化ビニルイミダゾール)、ポリ(ビニルホルムアミド−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(ビニルピロリドン−コ−アクリルアミド−コ−ビニルイミダゾール)及びその四級化誘導体、ポリ(ビニルピロリドン−コ−メタクリルアミド−コ−ビニルイミダゾール)及びその四級化誘導体、ポリ(ビニルピロリドン−コ−ビニルアセテート−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、並びにこれらの混合物からなる群から選択されるポリマーを含み得る。
カチオン性ポリマーは、ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド−コ−アクリル酸)、ポリ(ビニルピロリドン−コ−アクリルアミド−コ−ビニルイミダゾール)及びその四級化誘導体、ポリ(ビニルピロリドン−コ−メタクリルアミド−コ−ビニルイミダゾール)及びその四級化誘導体、ポリ(ビニルピロリドン−コ−ビニルアセテート−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)並びにこれらの混合物からなる群から選択されるポリマーを含んでもよい。
理論に束縛されるものではないが、直前の群から選択されるポリマーは、例えば布地の湿潤感及び/若しくはべたつき感などの布地の濡れた感触又は乾燥した感触に悪影響を与えることなく、色の回復及び維持効果を得るという効果をもたらすことができる。
理論に束縛されるものではないが、カチオン性ポリマーは、アニオン性界面活性剤及び/又はカチオン性界面活性剤の外部源と接触するように配置されると、形成された分離層が、例えば布地の湿潤感及び/若しくはべたつき感などの布地の濡れた感触又は乾いた感触に悪影響を与えることなく、布地に色の回復及び維持効果もたらすことができる、望ましいレオロジー、粒径、及び熱特性を有し得る分離相を形成し得ると考えられる。
ポリマーは、約40,000〜約600,000ダルトンの重量平均分子量を有し得る。ポリマーは、約50,000〜約550,000ダルトンの重量平均分子量を有し得る。カチオン性ポリマーは、約100,000〜約500,000ダルトンの重量平均分子量を有し得る。重量平均分子量は、RI検出を伴うポリエチレンオキシド標準に対するサイズ排除クロマトグラフィーによって決定することができる。本明細書で使用する場合、「分子量」という用語は、ポリマー組成物中のポリマー鎖の重量平均分子量を指す。更に、本明細書で使用する場合、「重量平均分子量」(weight-average molecular weight、「Mw」)は、以下の等式を用いて計算される:
Figure 2019532195
式中、Niは、分子量Miを有する分子の数である。
理論に束縛されるものではないが、約40,000〜約600,000ダルトンの重量平均分子量を有するカチオン性ポリマーは、布地に色回復効果をもたらし得ると考えられる。理論に束縛されるものではないが、約40,000ダルトン未満の重量平均分子量を有する水溶性カチオン性ポリマーは、約40,000〜約600,000ダルトンの重量平均分子量を有する本開示の水溶性カチオン性ポリマーと比較して、布地に容易には付着し得ないと考えられる。理論に束縛されるものではないが、約600,000ダルトンより大きい重量平均分子量を有する本開示の水溶性カチオン性ポリマーは、望ましくない蓄積をもたらす場合がある。この蓄積は、高分子量ポリマーのより高いレオロジーに起因して、例えば湿潤感及び/又はべたつき感を布地上に生じることがある。
本開示のカチオン性ポリマーは、計算カチオン電荷密度を有し得る。カチオン性ポリマーは、pH約2〜約8で約0.05〜約2meq/gの計算カチオン電荷密度を有し得る。理論に束縛されるものではないが、pH約2〜約8で計算したときに0.05超〜約2meq/gのカチオン電荷密度を有する本開示のカチオン性ポリマーは、香料などの他の成分と共に布地柔軟化組成物へ添加されるとき、ポリマーの安定性を維持することができると考えられる。理論に束縛されるものではなく、pH約2〜約8で約2meq/gのカチオン電荷密度の上限が望ましい場合があるが、これは、高すぎるカチオン電荷密度を有するカチオン性ポリマーの粘度は組成物中に配合するのが困難であり得るためである。
本明細書で使用する場合、「計算カチオン電荷密度」(calculated cationic charge density、CCCD)という用語は、ポリマー1グラム当たりに存在する正味正電荷の量を意味する。計算カチオン電荷密度(ポリマー1グラム当たりの電荷の当量単位)は、下記の式に従って計算することができる:
Figure 2019532195
式中、Qc及びQaはそれぞれ、カチオン性、非イオン性、及びアニオン性の繰り返し単位(存在する場合)の電荷のモル当量である。mol%c、mol%n、及びmol%aはそれぞれ、カチオン性、非イオン性、及びアニオン性の繰り返し単位(存在する場合)のモル比であり、MWc、MWn、及びMWaはそれぞれ、カチオン性、非イオン性、及びアニオン性の繰り返し単位(存在する場合)の分子量である。1グラム当たりの電荷の当量を、1グラム当たりの電荷のミリ当量(meq/g)に換算するには、当量に1000を掛ける。ポリマーが、複数のタイプのカチオン性繰り返し単位、複数のタイプの非イオン性繰り返し単位、及び/又は複数のタイプのアニオン性繰り返し単位を含む場合、それに従って方程式を調節することができる。本明細書で使用する場合、「mol%」とは、ポリマー中の特定のモノマー構造単位の相対モル比率(%)を指す。本開示の意味の範囲内では、カチオン性ポリマー中に存在する全てのモノマー構造単位の相対モル比率の総和は100mol%となる点が理解されよう。
例として、モノマー分子量161.67g/molを有するカチオン性ホモポリマー(モル比=100%又は1.00)の場合、CCCDは、次のように計算される:ポリマー電荷密度=(1)×(1.00)/(161.67)×1000=6.19meq/g。分子量161.67g/molを有するカチオン性モノマーと、分子量71.079g/molを有する中性コモノマーとを、モル比1:1で有するコポリマーは、(1×0.50)/[(0.50×161.67)+(0.50×71.079)]×1000=4.3meq/gとして計算される。分子量161.67を有するカチオン性モノマー、分子量71.079g/molを有する中性コモノマー、及び中和された分子量94.04g/molを有するアニオン性コモノマーを、モル比20:75:5で有するターポリマーは、計算カチオン電荷密度1.7meq/gを有する。
一態様では、カチオン性ポリマーは、ポリ(ピロリドン−コ−メタクリルアミド−コ−ビニルイミダゾール−コ−四級化ビニルイミダゾール)であってもよく、約0.6meq/gのカチオン性計算電荷密度を有してもよい。
カチオン性ポリマーは、ポリマー全体が周囲条件下で中性になるように電荷中和アニオンを含み得る。好適な対イオンとしては、(使用中に生成されたアニオン種の他に)塩化物、臭化物、硫酸、硫酸メチル、スルホン酸、メチルスルホン酸、炭酸塩、重炭酸塩、ギ酸塩、アセタート、クエン酸塩、硝酸塩、及びそれらの混合物が挙げられる。
カチオン性ポリマーは、約0.1モル%未満の架橋剤を含み得る。カチオン性ポリマーは、約0.05モル%未満の架橋剤を含み得る。カチオン性ポリマーは、約0.01モル%未満の架橋剤を含み得る。架橋剤は、少なくとも2つのエチレン性不飽和部分を含有し得る。架橋剤は、少なくとも2つ以上のエチレン性不飽和部分を含有し得る。架橋剤は、少なくとも3つ以上のエチレン性不飽和部分を含有し得る。
典型的な架橋剤としては、ジビニルベンゼン、テトラアリルアンモニウムクロリド;アリルアクリレート;アリルアクリレート及びメタクリレート、グリコール及びポリグリコールのジアクリレート及びジメタクリレート、アリルメタクリレート;並びにポリグリコールのトリ−メタクリレート及びテトラメタクリレート;又はポリアリルスクロース若しくはペンタエリスリトールトリアリルエーテルなどのポリオールポリアリルエーテル、ブタジエン、1,7−オクタジエン、アリル−アクリルアミド及びアリルメタクリルアミド、ビスアクリルアミド酢酸、N,N’−メチレン−ビスアクリルアミド及びポリオールポリアリルエーテル、例えば、ポリアリルサッカロース及びペンタエリロールトリアリルエーテル、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ペンタエリスリチルテトラアクリレート、ペンタエリスリチルテトラアクリレートエトキシレート(pentaerythrityl tetraacrylate ethoxylated)、ペンタエリスリチルテトラメタクリレート、ペンタエリスリチルトリアクリレート、ペンタエリスリチルトリアクリレートエトキシレート、トリエタノールアミントリメタクリレート、1,1,1−トリメチロールプロパントリアクリレート、1,1,1−トリメチロールプロパントリアクリレートエトキシレート、トリメチロールプロパントリス(ポリエチレングリコールエーテル)トリアクリレート、1,1,1−トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリス−(2−ヒドロキエチル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリオントリアクリレート、トリス−(2−ヒドロキエチル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリオントリメタクリレート、ジペンタエリスリチルペンタアクリレート、3−(3−{[ジメチル−(ビニル)−シリル]−オキシ}−1,1,5,5−テトラメチル−1,5−ジビニル−3−トリシロキサニル)−プロピルメタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、1−(2−プロペニルオキシ)−2,2−ビス[(2−プロペニルオキシ)−メチル]−ブタン、トリメタクリル酸−1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリイルトリ−2,1−エタンジイルエステル、グリセリントリアクリレートプロポキシレート、1,3,5−トリアクリロイルヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,3−ジメチル−1,1,3,3−テトラビニルジシロキサン、ペンタエリスリチルテトラビニルエーテル、1,3−ジメチル−1,1,3,3−テトラビニルジシロキサン、(エトキシ)−トリビニルシラン、(メチル)−トリビニルシラン、1,1,3,5,5−ペンタメチル−1,3,5−トリビニルトリシロキサン、1,3,5−トリメチル−1,3,5−トリビニルシクロトリシラザン、2,4,6−トリメチル−2,4,6−トリビニルシクロトリシロキサン、1,3,5−トリメチル−1,3,5−トリビニルトリシラザン、トリス−(2−ブタノンオキシム)−ビニルシラン、1,2,4−トリビニルシクロヘキサン、トリビニルホスフィン、トリビニルシラン、メチルトリアリルシラン、ペンタエリスリチルトリアリルエーテル、フェニルトリアリルシラン、トリアリルアミン、トリアリルシトラート、トリアリルホスフェート、トリアリルホスフィン、トリアリルホスファイト、トリアリルシラン、1,3,5−トリアリル−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン、トリメリト酸トリアリルエステル、トリメタリルイソシアヌレート、2,4,6−トリス−(アリルオキシ)−1,3,5−トリアジン、1,2−ビス−(ジアリルアミノ)−エタン、ペンタエリスリチルテトラテラート(tetratallate)、1,3,5,7−テトラビニル−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラビニル−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン、トリス−[(2−アクリロイルオキシ)−エチル]−ホスフェート、無水ビニルボロン酸ピリジン、2,4,6−トリビニルシクロトリボロキサンピリジン、テトラアリルシラン、テトラアリルオキシシラン、1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラビニルシクロテトラシラザンが挙げられる。好ましい化合物は、アルキルトリメチルアンモニウムクロリド、ペンタエリスリチルトリアクリレート、ペンタエリスリチルテトラアクリレート、テトラアリルアンモニウムクロリド、1,1,1−トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。これらの好ましい化合物は、エトキシル化されていてもよい。架橋剤は、テトラアリルアンモニウムクロリド、アリル−アクリルアミド及びアリル−メタクリルアミド、ビスアクリルアミド酢酸、及びN,N’−メチレン−ビスアクリルアミド、並びにこれらの混合物からなる群から選択することができる。架橋剤は、テトラアリルアンモニウムクロリドであってもよい。架橋剤は、ペンタエリスリチルトリアクリレート、ペンタエリスリチルテトラアクリレート、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。
布地柔軟化活性物質
布地処理組成物は、布地柔軟化活性物質を含み得る。布地処理組成物は、組成物の約1重量%〜約49重量%の布地柔軟化活性物質を含んでもよく、具体的には、指定された範囲内及び指定された範囲中に形成される全範囲内又は指定された範囲によって形成される全範囲内の全1%刻みの値を列挙するものとする。布地処理組成物は、組成物の約5重量%〜約30重量%の布地柔軟化活性物質を含み得る。布地処理組成物は、組成物の約8重量%〜約20重量%の布地柔軟化活性物質を含み得る。
好適な布地柔軟化活性物質が下記に記述される。
形態
布地柔軟化活性物質は、柔軟剤組成物の一部として形成され得る。柔軟剤組成物は、液体、ゲル、又は発泡体などの任意の好適な形態をとることができる。柔軟剤組成物は、液体であってもよい。いくつかの態様において、柔軟剤組成物は、約50%〜約95%を構成し得る。柔軟剤組成物は、約60%〜約95%を構成し得る。柔軟剤組成物は、柔軟剤組成物の約70重量%〜約95重量%の水性液体担体を含んでもよい。水性担体は水であってもよく、これは微量成分を含有し得る。
布地処理組成物は、総柔軟剤組成物の約2重量%〜約30重量%の1種以上の布地柔軟化活性物質を含んでもよく、具体的には、指定された範囲内及び指定された範囲中に形成される全範囲内又は指定された範囲によって形成される全範囲内の全1%刻みの値を列挙するものとする。一態様では、柔軟剤組成物は、総柔軟剤組成物の約3重量%〜約25重量%の1種以上の布地柔軟化活性物質を含み得る。一態様では、柔軟剤組成物は、総柔軟剤組成物の約5重量%〜約20重量%の1種以上の布地柔軟化活性物質を含み得る。
好適な市販の布地柔軟剤も用いることができ、例えば、The Procter & Gamble Company(シンシナティ、オハイオ州、米国)製であるDOWNY(登録商標)及びLENOR(登録商標)、並びにThe Sun Products Corporation(ウィルトン、コネチカット州、米国)製であるSNUGGLE(登録商標)を用いることができる。
布地柔軟化活性物質
「布地柔軟化活性物質」という用語は、布地を軟化するのに好適な任意の活性物質を含むように、最も広い意味で本明細書で使用される。
布地柔軟化活性物質は、すすぎ工程での布地の柔軟化に好適な四級アンモニウム化合物を含み得る。布地柔軟化活性物質は、脂肪酸とアミノアルコールとの反応生成物から形成され得、これはモノエステル化合物、ジエステル化合物、及びトリエステル化合物の混合物を生じる。布地柔軟化活性物質は、モノアルキル第四級アンモニウム化合物、ジアルキル第四級アンモニウム化合物、トリアルキル第四級アンモニウム化合物、ジアミド第四級化合物、ジエステル第四級アンモニウム化合物、モノエステル第四級アンモニウム化合物及びこれらの混合物からなる群から選択される、1つ以上の柔軟剤第四級アンモニウム化合物を含んでもよい。
第四級アンモニウム化合物は、モノアルキル第四級アンモニウム化合物、ジアルキル第四級アンモニウム化合物、トリアルキル第四級アンモニウム化合物、及びこれらの混合物からなる群から選択されるアルキル第四級アンモニウム化合物を含み得る。布地柔軟化活性物質は、直鎖第四級アンモニウム化合物、分枝鎖第四級アンモニウム化合物、環式第四級アンモニウム化合物、及びこれらの混合物からなる群から選択される第四級アンモニウム化合物を含み得る。第四級アンモニウム化合物は、アルキル化第四級アンモニウム化合物、環状又は環式第四級アンモニウム化合物、芳香族第四級アンモニウム化合物、ジ第四級アンモニウム化合物、アルコキシル化第四級アンモニウム化合物、アミドアミン第四級アンモニウム化合物、エステル第四級アンモニウム化合物、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。
第四級アンモニウム化合物は、炭素原子約10〜約22個の平均鎖長と0〜約95のヨウ素価とを有する1つ以上の脂肪酸部分を含んでもよく、具体的には、指定されたヨウ素価範囲内及び指定されたヨウ素価範囲中に形成される全ヨウ素価範囲内又は指定されたヨウ素価範囲によって形成される全ヨウ素価範囲内の全1.0刻みの数値を列挙するものとする。第四級アンモニウム化合物は、炭素原子約10〜約22個の平均鎖長と約0.5〜約60のヨウ素価とを有する1つ以上の脂肪酸部分を含み得る。第四級アンモニウム化合物は、炭素原子約14〜約18個の平均鎖長と0〜約95のヨウ素価とを有する1つ以上の脂肪酸部分を含み得る。第四級アンモニウム化合物は、炭素原子約14〜約18個の平均鎖長及と約0.5〜約60のヨウ素価とを有する1つ以上の脂肪酸部分を含み得る。第四級アンモニウム化合物は、炭素原子約14〜約18個の平均鎖長と約10〜約30のヨウ素価とを有する1つ以上の脂肪酸部分を含み得る。第四級アンモニウム化合物は、炭素原子約14〜約16個の平均鎖長と約0.5〜約60のヨウ素価とを有する1つ以上の脂肪酸部分を含み得る。第四級アンモニウム化合物は、炭素原子の約14〜約16個の平均鎖長と約10〜約30のヨウ素価とを有する1つ以上の脂肪酸部分を含み得る。本明細書で使用する場合、ヨウ素価(IV)は、100gの脂肪酸の二重結合の反応により消費されるヨウ素の量(グラム)であり、ISO 3961の方法により測定される。
第四級アンモニウム化合物は、アルキル部分、エステル部分、アミド部分、エーテル部分、及びこれらの混合物からなる群から選択される1つ以上の部分を含み得、1つ以上の部分は、第四級アンモニウム化合物の窒素に共有結合することができる。
一態様では、第四級アンモニウム化合物は、ビス−(2−ヒドロキシエチル)−ジメチルアンモニウムメチルサルフェート脂肪酸エステル、ビス−(2−ヒドロキシエチル)−ジメチルアンモニウムクロリド脂肪酸エステル、ビス−(2−ヒドロキシプロピル)−ジメチルアンモニウムメチルサルフェート脂肪酸エステル、ビス−(2−ヒドロキシプロピル−ジメチルアンモニウムクロリド脂肪酸エステル、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。第四級アンモニウム化合物は、炭素原子約16〜約18個の平均鎖長と0.5〜60のヨウ素価とを有する1つ以上の脂肪酸部分を含み得る。
布地柔軟化活性物質は、以下の式の化合物を含んでもよい:
{R4−m−N−[Z−Y−R}A (1)
(式中、各Rは、水素、短鎖C〜Cアルキル又はヒドロキシアルキル基、C〜Cアルキル又はヒドロキシアルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ヒドロキシエチルなど)、ポリ(C2〜3アルコキシ)、ポリエトキシ、ベンジル、又はこれらの混合物のいずれかを含んでもよく、各Zは、独立して、(CH)n、CH−CH(CH)−又はCH−(CH)−CH−であり、各Yは、−O−(O)C−、−C(O)−O−、−NR−C(O)−、又は−C(O)−NR−を含み得、各mは、2又は3であり、各nは、1〜約3、好ましくは2であり、各R中の炭素の合計(Yが−O−(O)C−又は−NR−C(O)−であるときには1を加える)は、C12〜C22又はC14〜C20であってもよく、各Rは、ヒドロカルビル又は置換ヒドロカルビル基であり、Aは、任意の柔軟剤相溶性アニオンを含み得る)。柔軟剤相溶性アニオンは、クロリド、ブロミド、メチルスルフェート、エチルスルフェート、スルフェート、及びニトレートを含み得る。柔軟剤相溶性アニオンは、クロリド又はメチルスルフェートを含み得る。本明細書で使用する場合、ジエステルが指定されている場合、それは、存在するモノエステルを含んでもよい。
布地柔軟化活性物質は、次の一般式のジエステル第四級アミン(DEQA)を含み得る:
[RCHCH(YR)(CHYR)]A
(式中、各Y、R、R及びAは、上記と同じ意味を有する)。このような化合物としては、次式を有するものが挙げられる。
[CH(+)[CHCH(CHO(O)CR)O(O)CR]Cl(−) (2)
(式中、各Rは、メチル又はエチル基を含み得る)。ある態様において、各Rは、C15〜C19基を含み得る。本明細書で使用する場合、ジエステルが指定されている場合、それは、存在するモノエステルを含んでもよい。
布地柔軟化活性物質の種類及びそれらの一般的な製造方法の例は、米国特許第4,137,180号に開示されている。好適なDEQA(2)の例は、式1,2−ジ(アシルオキシ)−3−トリメチルアンモニウムプロパンクロリドを含む「プロピル」エステル第四級アンモニウム布地柔軟剤活性物質である。
布地柔軟化活性物質は、次式:
[R4−m−N−R ]A (3)
の化合物を含んでもよく得、式中、各R、R、m及びAは、上記と同じ意味を有する。
いくつかの態様では、布地柔軟化活性物質は、次式の化合物を含んでもよく:
Figure 2019532195
式中、各R、R、及びAは、上記で与えられた定義を有し、Rは、C1〜6アルキレン基、好ましくはエチレン基を含んでもよく、Gは、酸素原子又は−NR−基を含んでもよく、A−は、塩化物、臭化物、ヨウ化物、メチルサルフェート、エチルサルフェート、アセテート、ホルメート、サルフェート、カーボネートなどであってもよい。
布地柔軟化活性物質は、次式を含んでもよく:
Figure 2019532195
式中、R、R及びGは、上記のように定義される。
布地柔軟化活性物質は、脂肪酸とジアルキレントリアミンとの、例えば分子量比約2:1の縮合反応生成物を含んでもよく、この反応生成物は次式の化合物を含有する:
−C(O)−NH−R−NH−R−NH−C(O)−R (6)
(式中、R、Rは、上記のとおりに定義され、各Rは、C1〜6アルキレン基、好ましくはエチレン基であり、反応生成物は、任意に、ジメチルサルフェートなどのアルキル化剤の添加によって四級化されてもよい)。そのような四級化反応生成物の例は、米国特許第5,296,622号に更なる詳細が記載されている。
布地柔軟化活性物質は、次式の化合物を含んでもよく:
[R−C(O)−NR−R−N(R)−R−NR−C(O)−R (7)
式中、R、R、R、R及びAは、上記のように定義される。
布地柔軟化活性物質は、脂肪酸とヒドロキシアルキルアルキレンジアミンとの、分子量比約2:1の反応生成物を含んでもよく、当該反応生成物は、次式の化合物を含んでもよく:
−C(O)−NH−R−N(ROH)−C(O)−R (8)
式中、R、R及びRは、上記のように定義される。
布地柔軟化活性物質は、次式の化合物を含んでもよく:
Figure 2019532195
式中、R、R、R、及びAは、上記のように定義される。
布地柔軟化活性物質は、次式の化合物を含んでもよく:
Figure 2019532195
式中、Xは、C2〜3アルキル基、好ましくはエチル基であり、
及びXは、独立して、C1〜6直鎖又は分枝鎖アルキル又はアルケニル基、好ましくは、メチル、エチル又はイソプロピル基であり、
及びRは、独立して、C8〜22直鎖又は分枝鎖アルキル又はアルケニル基であり、
B及びDは、独立して、−O−(C=O)−、−(C=O)−O−、及びこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは−O−(C=O)−であることを特徴とする。
式(1)を含む布地柔軟化活性物質の非限定的な例としては、N,N−ビス(ステアロイル−オキシ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド、N,N−ビス(タローオイル(tallowoyl)−オキシ−エチル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド、N,N−ビス−(ステアロイル−2−ヒドロキシプロピル)−N,N−ジメチルアンモニウムメチルサルフェート、N,N−ビス−(タローオイル−2−ヒドロキシプロピル)−N,N−ジメチルアンモニウムメチルサルフェート、N,N−ビス−(パルミトイル−2−ヒドロキシプロピル)−N,N−ジメチルアンモニウムメチルサルフェート、N,N−ビス−(ステアロイル−2−ヒドロキシプロピル)−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド、及びN,N−ビス(ステアロイル−オキシ−エチル)−N−(2ヒドロキシエチル)−N−メチルアンモニウムメチルサルフェートを挙げることができる。
式(2)を含む布地柔軟化活性物質の非限定的な例としては、1,2ジ(ステアロイル−オキシ)3−トリメチルアンモニウムプロパンクロリドを挙げることができる。
式(3)を含む布地柔軟化活性物質の非限定な例としては、ジカノーラジメチルアンモニウムクロリド及びジ(ハード)タロージメチルアンモニウムクロリド、ジカノーラジメチルアンモニウムメチルサルフェートなどのジアルキレンジメチルアンモニウム塩を挙げることができる。本開示で使用可能な市販のジアルキレンジメチルアンモニウム塩の例は、Evonik Industries(エッセン、ドイツ)製である商標名ADOGEN(登録商標)472として市販されているジオレイルジメチルアンモニウムクロリド、及びAkzoNobel(アムステルダム、オランダ)製である商標名ARQUAD(登録商標)2HT−75で入手可能なジハードタロー(dihardtallow)ジメチルアンモニウムクロリドである。
式(4)を含む布地柔軟化活性物質の非限定的な例は、1−メチル−1−ステアロイルアミドエチル−2−ステアロイルイミダゾリニウムメチルサルフェートであり、Rは、非環式脂肪族C15〜C17炭化水素基であり、Rは、エチレン基であり、Gは、NH基であり、Rは、メチル基であり、Aは、Evonik Industries(エッセン、ドイツ)製である商標名VARISOFT(登録商標)で入手可能なメチルサルフェートアニオンである。
式(5)を含む布地柔軟化活性物質の非限定的な例は、1−タローイルアミドエチル−2−タローイルイミダゾリンであり、Rは、非環式脂肪族C15〜C17炭化水素基であり、Rは、エチレン基であり、Gは、NH基である。
式(6)を含む布地柔軟化活性物質の非限定的な例は、分子量比約2:1の脂肪酸とジエチレントリアミンとの反応生成物であり、この反応生成物混合物は、次式のN,N”−ジアルキルジエチレントリアミンを含有する:
−C(O)−NH−CHCH−NH−CHCH−NH−C(O)−R
式中、Rは、Henkel Corporation(デュッセルドルフ、ドイツ)製である商標名EMERSOL(登録商標)223LL又はEMERSOL(登録商標)7021で入手可能なもののような、植物又は動物源に由来する市販の脂肪酸のアルキル基であり、R及びRは、二価エチレン基である。
式(7)を含む布地柔軟化活性物質の非限定的な例は、次式を有するジ脂肪アミドアミン系柔軟剤である:
[R−C(O)−NH−CHCH−N(CH)(CHCHOH)−CHCH−NH−C(O)−RCHSO
式中、Rは、アルキル基である。このような化合物の例は、Evonik Industries(エッセン、ドイツ)製である商標名VARISOFT(登録商標)222LTとして市販されている化合物である。
式(8)を有する布地柔軟化活性物質の例は、脂肪酸とN−2−ヒドロキシエチルエチレンジアミンとの分子量比約2:1の反応生成物であり、当該反応生成物混合物は、次式の化合物を含有する:
−C(O)−NH−CHCH−N(CHCHOH)−C(O)−R
式中、R−C(O)は、Henkel Corporation(デュッセルドルフ、ドイツ)製である商標名EMERSOL(登録商標)223LL又はEMERSOL(登録商標)7021で入手可能なもののような、植物源又は動物源由来の市販の脂肪酸のアルキル基である。
式(9)を含む布地柔軟化活性物質の例は、以下の式を有するジ四級化合物である:
Figure 2019532195
式中、Rは、脂肪酸に由来する。
式(10)を含む布地柔軟化活性物質の非限定的な例は、ジアルキルイミダゾリンジエステル化合物であり、この化合物は、N−(2−ヒドロキシエチル)−1,2−エチレンジアミン又はN−(2−ヒドロキシイソプロピル)−1,2−エチレンジアミンと、脂肪酸でエステル化されたグリコール酸との反応生成物であり、この脂肪酸は、(水素添加)タロー脂肪酸、パーム脂肪酸、水素添加パーム脂肪酸、オレイン酸、ナタネ脂肪酸、水素添加ナタネ脂肪酸又は上記のものの混合物である。
上に開示した布地柔軟化活性物質の組み合わせが、本発明での使用に好適であることが理解されるであろう。
アニオンA
本明細書に記載のカチオン性窒素塩において、任意の柔軟剤相溶性アニオンを含み得るアニオンAは、電気的中性をもたらす。これらの塩において電気的中性をもたらすために使用されるアニオンは、強酸、例えばハロゲン化物、例えば塩化物、臭化物、又はヨウ化物由来であり得る。しかし、メチルサルフェート、エチルサルフェート、アセテート、ホルメート、サルフェート、カーボネートなど、その他のアニオンを使用してもよい。ある態様において、アニオンA−は、塩化物イオン又はメチルサルフェートを含み得る。アニオンA−は、二重電荷を有し得る。アニオンA−は、基の半分を表し得る。
柔軟剤添加剤
柔軟剤組成物は、1つ以上の柔軟剤添加剤を含んでもよい。柔軟剤組成物は、塩、カチオン性ポリマー、香料及び/又は香料送達系並びにこれらの混合物からなる群から選択される柔軟剤添加剤を含んでもよい。
柔軟剤組成物は、総柔軟剤組成物の約0重量%〜約0.75重量%の塩を含み得る。柔軟剤組成物は、総柔軟剤組成物の約0.01重量%〜約0.2重量%の塩を含み得る。柔軟剤組成物は、総柔軟剤組成物の約0.02重量%〜約0.1重量%の塩を含み得る。柔軟剤組成物は、総柔軟剤組成物の約0.03重量%〜約0.075重量%の塩を含み得る。この塩は、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム及びこれらの混合物からなる群から選択されてもよい。
本明細書に記載の柔軟剤組成物は、他の柔軟剤補助成分、例えば、溶媒、キレート剤、移染防止剤、分散剤、ポリマー分散剤、粘土汚れ除去/再付着防止剤、増白剤、抑泡剤、染料、香料、有益剤送達系、構造弾性化剤、担体、ヒドロトロープ、加工助剤及び/又は顔料、カチオン性デンプン、スカム分散剤、染料、色調剤、蛍光増白剤、消泡剤、安定剤、pH制御剤、金属イオン制御剤、臭気制御剤、防腐剤、抗菌剤、塩素捕捉剤、防収縮剤、布地クリスピニング剤、染み抜き剤(spotting agent)、抗酸化剤、防食剤、増粘剤、ドレープ及び形態制御剤、平滑剤、静電気制御剤、しわ制御剤、衛生化剤、消毒剤、微生物制御剤、モールド制御剤、かび制御剤、抗ウイルス剤、乾燥剤、染み抵抗剤、防汚剤、悪臭制御剤、布地清涼化剤、染料固定剤、色維持剤、色回復/再生剤、色あせ防止剤、抗摩擦剤、耐磨耗性剤、布地団結剤、抗摩耗剤、及びすすぎ補助剤、UV保護剤、日焼け防止剤、防虫剤、抗アレルギー剤、酵素、難燃剤、防水剤、布地快適剤、水コンディショニング剤、防縮剤、防伸張剤並びにこれらの混合物を含んでもよい。
シリコーン
本布地処理組成物は、シリコーンを更に含み得る。シリコーンは、環状シリコーン、ポリジメチルシロキサン、アミノシリコーン、カチオン性シリコーン、アニオン性シリコーン、シリコーンポリエーテル、シリコーン樹脂、シリコーンウレタン、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。理論に束縛されるものではないが、ポリマー及び布地柔軟化活性物質を含有する組成物に添加したとき、直前のリストのシリコーンは、布地を潤滑化して、柔らかい感触及び/又は滑らかな感触を与えるという利益をもたらすと考えられる。
香料及び香料送達技術
布地処理組成物は、組成物の約0.1重量%〜約20重量%の香料を含み得る。布地処理組成物は、組成物の約0.1重量未満の香料を含み得る。理論に束縛されるものではないが、カプセル封入香料は、布地に付着した後に破裂することによって香料放出を高めることにより、布地処理経験を増強することができ、より高い芳香強度及び認識性をもたらす。本組成物及びプロセスにおいて有用な香料成分は、アルデヒド、ケトン、エステルなどを含むが、これらに限定されない多種多様の天然及び合成化学成分を含む。オレンジ油、レモン油、バラ抽出物、ラベンダー、ムスク、パチョリ、バルサムエキス、サンダルウッド油、パイン油、シーダーなどの成分の複雑な混合物を含むことができる様々な天然の抽出物及びエキスも挙げられる。最終香料は、そのような成分の複雑な混合物を含むことができる。布地処理組成物は、約3以下のClogPを有する香料原材料を含んでもよい。
布地処理組成物は、メロナール、ジヒドロミルセノール、フレスコメント、テトラヒドロリナロール、リナロール、アニスアルデヒド、シトロネロール、イオノンβ、イオノンα、ゲラニオール、δダマスコーン、チオ−ダマスコーン、ブルゲオナール、サイマール、αダマスコーン、エチルリナロール、リリアール、イオノンγメチル、ヘリオナール、カスメラン、バニリン、アミルサリチレート、エチルバニリン、カロン、イソeスーパー、ヘキシルサリチレート、ガラクソリド、ネクタリル、ベンジルサリチレート、トリクロロメチルフェニルカルビニルアセテート、β−ダマセノン、ジヒドロβイオノン、リグストラール、トリプラール、βナフトールメチルエーテル、及びこれらの混合物からなる群から選択される原材料を含み得る。
一態様では、布地処理組成物は、例えば、Firmenich(ジェノヴァ、スイス)より入手可能なHALOSCENT(登録商標)Dなどのチオ−ダマスコーンを含む香料を含んでもよい。チオ−ダマスコーンを含む香料は、布地上に容易に付着することができる高衝撃アコード(HIA)香料成分の送達によって、持続的な香料放出をもたらすことができる。
本明細書に開示される布地処理組成物は、カプセル封入香料、非カプセル封入香料、及びこれらの混合物からなる群から選択される香料を含んでもよい。
用語「非カプセル封入香料」とは、本明細書において最も広い意味で使用され、遊離香料成分を含む組成物を意味してもよい。ここで、遊離香料成分とは、香料担体(例えば、ゼオライト又は粘土又はシクロデキストリンに吸収される)上に吸収されたり、香料担体中に吸収されたりすることがないか、又は(例えば、香料カプセル内に)封入されたりもしない。非カプセル封入香料成分はまた、プロ香料が吸収もカプセル封入もされていないという条件で、プロ香料を含んでもよい。好適な香料成分の非限定的な例には、ブルーミング香料、香油、並びにアルコール、ケトン、アルデヒド、エステル、エーテル、ニトリルアルケン、及びこれらの混合物を含む香料の原料が挙げられる。本開示の生産物において有用であり得るブルーミング香料成分の非限定的な例は、米国特許公開第2005/0192207A1号に記載されている。
用語「カプセル封入香料」とは、本明細書においては最も広い意味で使用され、典型的に約100マイクロメートル未満の直径を有する小さいカプセル(即ち、封入体)への香料又は他の物質若しくは活性物質の封入を含み得る。これらの封入体は、一般的に高分子材料であり、香料のような活性物質が内部に含まれる、非水溶性又は少なくとも部分的に非水溶性の材料を含有する球形の外側シェルを含み得る。
カプセル封入香料は、少なくとも部分的にコアを包囲することができるシェルを有してもよい。シェルは、ポリエチレン、ポリアミド、ポリスチレン、ポリイソプレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアクリレート、アクリル、アミノプラスト、ポリオレフィン、多糖類、例えば、アルギネート及び/若しくはキトサン、ゼラチン、セラック、エポキシ樹脂、ビニルポリマー、非水溶性無機材料、シリコーン、並びにこれらの混合物からなる群から選択されるシェル材料を含むことができる。シェル材料は、アミノプラスト、アクリル、アクリレート、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。
シェル材料はアミノプラストを含んでもよい。アミノプラストは、ポリウレア、ポリウレタン及び/又はポリウウレア/ウレタンを含むことができる。アミノプラストは、アミノプラストコポリマー、例えば、メラミンホルムアルデヒド、尿素ホルムアルデヒド、架橋メラミンホルムアルデヒド、及びこれらの混合物を含み得る。シェル材料は、メラミンホルムアルデヒドを含んでもよく、シェルは、下記に述べるようなコーティングを更に含んでもよい。カプセル封入香料は、香料を含むコアと、メラミンホルムアルデヒド及び/又は架橋メラミンホルムアルデヒドを含むシェルとを含むことができる。カプセル封入香料は、香料を含むコアと、メラミンホルムアルデヒド及び/又は架橋メラミンホルムアルデヒド、ポリ(アクリル酸)及びポリ(アクリル酸−co−ブチルアクリレート)を含むシェルとを含むことができる。
カプセル封入香料の外壁は、コーティングを含んでもよい。特定のコーティングは、布地などの対象面上へのカプセル封入香料の付着を向上させることができる。カプセル封入香料のコーティングと壁との重量比は、約1:200〜約1:2、約1:100〜約1:4、又は更には約1:80〜約1:10であってもよい。
コーティングは、ポリマーを含み得る。コーティングは、カチオン性ポリマーを更に含み得る。カチオン性ポリマーは、多糖類、カチオン変性デンプン、カチオン変性グアー、ポリシロキサン、ポリジアリルジメチルアンモニウムハライド、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロリドとビニルピロリドンとのコポリマー、アクリルアミド、イミダゾール、イミダゾリニウムハライド、イミダゾリウムハライド、ポリビニルアミン、ポリビニルホルムアミド、ポリアリルアミン、これらのコポリマー、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。コーティングは、ポリビニルアミン、ポリビニルホルムアミド、ポリアリルアミン、これらのコポリマー、及びこれらの混合物からなる群から選択されるポリマーを含み得る。
コーティングは、ポリビニルホルムアミドを含んでもよい。ポリビニルホルムアミドは、約5%〜約95%、約7%〜約60%、又は更には約10%〜約40%の加水分解度を有してもよい。
一態様では、香料は、シェルを有するカプセル封入香料であってもよく、ここで、シェルは、アミノ樹脂共重合体、メラミンホルムアルデヒド又は尿素ホルムアルデヒド又は架橋メラミンホルムアルデヒド、アクリル、アクリレート、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含んでもよい。一態様では、香料は、シェルを有するカプセル封入香料であってもよく、ここで、シェルは、メラミンホルムアルデヒド、架橋ポリアクリレート、ポリ尿素、ポリウレタン、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含んでもよい。
カプセル封入香料は、脆砕性香料封入体を含んでもよい。脆砕性とは、外部からの直接的圧力又は剪断力を受けたときに、封入体が破裂、又は破断して開く傾向を指す。本明細書で使用する場合、処理した布地に付着している間、封入体が、カプセル含有布地が着用又は取り扱いによって扱われるときに遭遇する力によって破裂し得る(それによってカプセルの内容物を放出する)場合、封入体は「脆砕性」である。脆砕性香料封入体は、脆砕性香料封入体がトップノートの香りの特徴を布地処理プロセス中に布地上へ容易に付着することを可能にするだけでなく、消費者が衣類を着用している間にその日を通してこれらの香りの種類を経験できるようにもするため、布地処理組成物における使用に魅力的であり得る。脆砕性香料封入体は、化学的手段(例えば、水加水分解)ではなく、機械的手段(例えば、摩擦)によって、香料を破裂及び放出させる。構造を破壊するには、ジャケットを脱ぐ、シャツを脱ぐ、又は靴下を脱ぐ/履くなどの通常の日常的な身体動作のような、最小限の破壊圧力が必要である。カプセル封入香料として好適な香料封入体の非限定的な例は、以下の参考文献で入手可能である:米国特許及び公開第6645479号、同第6200949号、同第4882220号、同第4917920号、同第4514461号、同第4234627号、同第2003/215417A1号、同第2003/216488A1号、同第2003/158344A1号、同第2003/165692A1号、同第2004/071742A1号、同第2004/071746A1号、同第2004/072719A1号、同第2004/072720A1号、同第2003/203829A1号、同第2003/195133A1号、同第2004/087477A1号、同第2004/0106536A1号及び欧州特許公開第1393706A1号。香料封入体は、ブルーミング香料組成物をカプセル化することができ、ブルーミング香料組成物は、ブルーミング香料成分を含む。
香料は、エマルションとしてポリマーに添加されてもよい。
界面活性剤
本布地処理組成物は、非イオン性界面活性剤を更に含み得る。布地処理系は、組成物の約0.1重量%〜約8重量%の非イオン性界面活性剤を含んでもよく、具体的には、指定された範囲内及び指定された範囲中に形成される全範囲内又は指定された範囲によって形成される全範囲内の全1%刻みの値を列挙するものとする。組成物は、組成物の約5重量%未満のアニオン性界面活性剤を含み得る。本組成物は、アニオン性界面活性剤を実質的に含まなくてもよい。一態様では、布地組成物は、組成物の約0.1重量%〜約6重量%の非イオン性界面活性剤を含み得る。一態様では、布地組成物は、組成物の約0.5重量%〜約5重量%の非イオン性界面活性剤を含み得る。理論に束縛されるものではないが、香料が布地柔軟化組成物に添加される場合、この香料は布地柔軟化組成物内で安定ではない可能性がある。香料を安定化させるために、非イオン性界面活性剤を布地柔軟化組成物に添加してもよい。
本開示の目的のために、非イオン性界面活性剤は、親水性及び疎水性部分を有する分子構造を持つ物質として定義され得る。疎水性部分は炭化水素からなり、親水性部分は、強い極性基からなる。本開示の非イオン性界面活性剤は、水溶性であり得る。理論に束縛されるものではないが、非イオン性界面活性剤は、布地柔軟化組成物内で香料を乳化し得る。
布地処理組成物は、アルコキシル化化合物、エトキシル化合物、炭化水素化合物、及びこれらの混合物からなる群から選択される非イオン性界面活性剤を含んでよい。理論に束縛されるものではないが、このようなアルコキシル化化合物、エトキシル化合物、及び炭化水素化合物は、高カチオン性ポリマー布地処理組成物内の香料を乳化し得る。
布地処理組成物は、組成物の約5重量%未満のアニオン性界面活性剤を含み得る。布地処理組成物は、組成物の約1.5重量%未満のアニオン性界面活性剤を含み得る。本組成物は、アニオン性界面活性剤を実質的に含まなくてもよい。本明細書で使用する場合、「成分を実質的に含まない」とは、成分が完全に存在せず、その最小量が単に別の成分の不純物又は意図しない副産物として存在すること、及びその成分のいかなる量も組成物に意図的に組み込まれないか又は非機能的な量であることを指す。
理論に束縛されるものではないが、布地の色は、洗濯プロセス中に発生する布地の磨耗により、洗濯後に退色するか又はくすんで見える場合がある。この研磨剤による損傷により、繊維が緩み、原繊維又は毛羽立ちが生じ得る。突出する繊維又は原繊維は、光を散乱し、色強度を下げるという光学的な効果を発生させる場合がある。損傷した布地上の色を維持又は改善するための1つの方法は、コアセルベートを介してカチオン性ポリマー及びアニオン性界面活性剤から形成される不溶性の疎水性粒子を介するものであり得る。本明細書で使用する場合、「コアセルベート」は、水性環境下でカチオン性ポリマーとアニオン性界面活性剤が会合することによって形成される粒子を意味する。これらの疎水性粒子は、磨耗を防止するために布地表面上に付着し得、損傷した布地上に繊維又は原繊維をリセットすることができる。繊維又は原繊維をリセットすることは、滑らかな糸を結果としてもたらし、それにより布地表面から突出する繊維又は原繊維の数を低減すると考えられる。結果として、布地からの光散乱が減少し得、より強い色が消費者によって知覚され得る。
コアセルベート形成を介して色効果をもたらすことに加えて、すすぎ液中のアニオン性キャリーオーバーを超えるような高濃度のカチオン性ポリマーは、繊維上での乾燥時に粘着相を通って進むとき、繊維又は原繊維をリセットすることによって布地に所望の外観効果を送達することができる。
抑泡剤
布地処理組成物は、組成物の約0.01重量%〜約1重量%の抑泡剤を含み得る。一態様では、布地処理組成物は、組成物の約0.05量%〜約0.5重量%の抑泡剤を含み得る。一態様では、布地処理組成物は、組成物の約0.1量%〜約0.5重量%の抑泡剤を含み得る。理論に束縛されるものではないが、カチオン性ポリマー及び香料を有する布地処理組成物に添加するとき、非イオン性界面活性剤は、布地処理組成物を安定化させるように作用し得る。しかしながら、これは、安定した気泡又は泡立ちを生じさせることがある。気泡又は泡が完全にすすがれずに一部の気泡又は泡が衣類上に残る場合があるため、そのような気泡又は泡立ちは、洗濯機内のすすぎ添加剤において消費者に望ましくない。したがって、本布地処理組成物は抑泡剤を含み得る。理論に束縛されるものではないが、組成物の約0.05重量%より大きい抑泡剤を有する組成物は、使用中に製品の発泡を減少させる効果をもたらし得る。
抑泡剤はシリコーン系であってもよい。一態様では、布地処理組成物は、組成物の約0.01量%〜約1重量%のオルガノシリコーンを含み得る。布地処理組成物は、組成物の約0.05重量%〜約0.5重量%のオルガノシリコーンを含み得る。布地処理組成物は、組成物の約0.1重量%〜約0.5重量%のオルガノシリコーンを含み得る。好適な有機シリコーンは、Si−O部分を含み、(a)非官能化シロキサンポリマー、(b)官能化シロキサンポリマー、及びこれらの組み合わせから選択され得る。オルガノシリコーンの分子量は、通常、物質の粘度を参照することにより示される。一態様では、では、オルガノシリコーンは、25℃で約10〜約2,000,000センチストークスの粘度を含み得る。一態様では、好適なオルガノシリコーンは、25℃で約10〜約800,000センチストークスの粘度を有し得る。好適なオルガノシリコーンは、直鎖状であっても、分枝状であっても、又は架橋されていてもよい。一態様では、オルガノシリコーンは、直鎖状であり得る。布地処理組成物に使用される従来の抑泡剤系は、ポリジメチルシロキサン及び疎水化シリカベースであってもよい。
好適な抑泡剤の例としては、Dow Corning Corporation(ミッドランド、ミシガン州、米国)製である商標名DOW CORNING(登録商標)消泡剤2310として入手可能な抑泡剤が挙げられる。X DOW CORNING(登録商標)消泡剤2310は、高効率の抑泡剤であり、かつ低濃度レベルでは消泡剤である。DOW CORNING(登録商標)消泡剤2310は、本開示の布地処理組成物内などの水性系内において容易に分散される。DOW CORNING(登録商標)消泡剤2310は、多くの液体洗剤及び液体布地向上剤製品の用途において、泡立ちを抑制し、消泡するために一般的に使用される。
構造剤系
本開示の布地処理組成物は、外部構造剤系を含んでもよい。外部構造剤は、組成物中の界面活性剤のいかなる構造化効果からも独立して、又は無関係に、構造化利益を提供する。抑泡剤として使用される場合、オルガノシリコーンなどのシリコーンは水溶性ではない。シリコーン系抑泡剤は、布地処理組成物内に懸濁される必要があり得る。したがって、外部構造化系は、例えば、注出するのに好適な粘度、相安定性、及び/又は懸濁能力を提供するために、十分なずり減粘度を組成物に与えるために使用されてもよい。外部構造化系は、オルガノシリコーン系抑泡剤及び/又は封入物の懸濁用に特に有用であってもよい。
布地処理組成物は、組成物の約0.03重量%〜約1重量%の外部構造化系を含み得る。布地処理組成物は、組成物の約0.06重量%〜約1重量%の外部構造化系を含み得る。
外部構造化系は、非イオン性、アニオン性、又はカチオン性の性質であってもよい。非イオン性の外部構造化系は、非イオン性の外部構造化系が布地処理組成物中の活性物質とほとんど相互作用しないことを考慮すると、アニオン性及び/又はカチオン性の性質の外部構造化系が経験する、望ましくない相互作用を回避することができる。理論に束縛されるものではないが、アニオン性の外部構造化系は、布地処理組成物の物理的安定性を低下させる本開示の布地処理組成物中のカチオン性ポリマーと、沈殿又は錯体を形成し得る。例えば、外部構造化系は、キサンタンガムを含んでもよい。しかしながら、理論に束縛されるものではないが、キサンタンガムは本質的にわずかにアニオン性であり、キサンタンガムは、安定ではない沈殿物又は錯体を形成し得るために、広い温度範囲にわたって長期間安定ではない場合があるため、理想的ではない場合がある。例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホネート及びアルキルエトキシル化サルフェートなどのアニオン性界面活性剤との混合物中における硬化ヒマシ油などの、本質的に非常にアニオン性である構造化剤もまた、本開示の布地処理組成物中のカチオン性ポリマーとの沈殿又は錯体をより容易に形成する可能性があるため、理想的ではない。例えば、架橋カチオン性ポリマーなどのカチオン性の外部構造化剤は、構造化剤であることが当該技術分野において既知である。非イオン性の性質及び/又はカチオン性の性質を有する外部構造化剤は、本開示の布地処理組成物中の活性物質とほとんど相互作用しないことにより、そのような相不安定性を回避するのに役立ち得る。
外部構造化系は、ミクロフィブリル化セルロース、架橋カチオン性ポリマー、トリグリセリド、ポリアクリレート、及びこれらの混合物からなる群から選択される構造化剤を含み得る。
布地処理組成物は、組成物の約0.03重量%〜約1重量%の天然由来及び/又は合成の高分子構造化剤を含み得る。好適なセルロース繊維は、アスペクト比(長さ対幅比)が約50〜約100,000、任意に約300〜約10,000であり、鉱物繊維、発酵由来セルロース繊維、野菜、果実、種子、茎、葉等の単子葉若しくは双子葉由来の繊維、及び/又は木材由来セルロース繊維、並びにこれらの混合物からなる群から選択することができる。
一態様では、外部構造化系は、野菜又は木材由来のミクロフィブリル化セルロースを含み得る。一態様において、ミクロフィブリル化セルロースは、サトウダイコン、チコリ根、食物の皮、及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含み得る。ミクロフィブリル化セルロースは、発酵由来セルロースであってもよい。
野菜又は木材に由来する微小繊維化セルロース(Microfibrillated cellulose、MFC)は、少なくとも1つの界面活性剤を含む液状配合物に対して、外部構造化剤としての使用に好適であることが見出されている。MFCが由来し得る好適な野菜としては、サトウダイコン、チコリ根、ジャガイモ、ニンジン、及び他のそのような炭水化物に富む野菜を挙げることができるが、これらに限定されない。野菜又は木材は、サトウダイコン、チコリ根、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る。野菜及び木材繊維は、柑橘類の果実を含む果実に由来する繊維よりも高い割合の不溶性繊維を含む。好ましいMFCは、全繊維の割合として約10%未満の可溶性繊維を含む野菜及び木材に由来する。野菜及び木材からMFCを得るための好適なプロセスとしては、米国特許第5,964,983号に説明されるプロセスが挙げられる。
MFCは、典型的に、高いアスペクト比(長さ対断面寸法の比)を有する、ナノサイズのセルロースフィブリルから構成される材料である。典型的な横方向寸法は、約1〜約100ナノメートル又は約5〜約20ナノメートルであり、長手方向寸法は、ナノメートル〜数マイクロメートルの広範囲にわたる。構造化の改善のために、MFCは、約50〜約200,000、任意に約100〜約10,000の平均アスペクト比を有してもよい。
甜菜パルプ(SBP)は、甜菜生産業からの副生成物である。乾燥重量ベースで、甜菜パルプは、典型的に、おおよそ40%のセルロース、30%のヘミセルロース、及び30%のペクチンからなる65〜80%の多糖類を含有する。
チコリ(Cichorium intybus L)はキク科に属し、食品産業において多くの用途を有する二年生植物である。乾燥及び焙煎された根は、コーヒーの矯味に使用される。幼葉はサラダ及び野菜料理に加えることができ、チコリ抽出物は、食品、飲料などに使用される。チコリ根に存在するチコリ繊維は、ペクチン、セルロース、ヘミセルロース、及びイヌリンを含むことが知られている。イヌリンは、末端グルコース単位を有するフルクトース単位の鎖から構成される多糖類である。チコリ根は、それらを、長いグルコース及びフルクトース鎖を含むイヌリンの産生のために使用することができるため、イヌリン源として特に好ましい。MFCを作製するために使用されるチコリ繊維は、イヌリンの抽出中に副生成物として得ることができる。イヌリンの抽出後、チコリ繊維は、典型的に、残りの残留物の大部分を形成する。
甜菜パルプ及びチコリに由来する繊維は、ヘミセルロースを含む。ヘミセルロースは、典型的には、α−1,5−結合l−アラビノース、及びα−1,3−結合l−アラビノースによる側鎖からなる主鎖を有する分岐鎖化合物の群を含む構造を有する。アラビノース及びガラクトースの他に、ヘミセルロースもまた、キシロース及びグルコースを含有し得る。構造化目的の使用の前に、繊維は、分岐が低減するように酵素処理することができる。
野菜又は木材に由来する微小繊維は、大きい割合の、実質細胞セルロース(PCC)とも呼ばれる一次壁セルロースを含む。そのような一次壁セルロースから形成されるそのような微小繊維は、改善された構造化を提供すると考えられている。加えて、一次壁セルロース内の微小繊維は、無秩序に堆積され、機械的手段を介して、残りの細胞残留物から容易に解離及び分離する。
MFCは、野菜又は木材が、それを膨張させるために、それ自体の乾燥重量の少なくとも15倍の水、又は更にそれ自体の乾燥重量の少なくとも20倍の水を、結果として吸収するまで、パルプ化され、水中の高強度混合の工程を含む機械的処理を受けた、野菜又は木材に由来し得る。それは、甜菜又はチコリ根の廃棄物ストリームから環境に優しいプロセスによって得られ得る。これは、先行技術の外部構造化剤よりも環境に負荷を与えず維持可能である。更に、それは、その分散を支援するための追加の化学物質を必要とせず、プロセスの柔軟性を可能にするように構造化プレミックスとして作製することができる。野菜又は木材、特に甜菜又はチコリ根に由来するMFCを作製するプロセスはまた、バクテリアセルロースに対するものよりも単純かつ安価である。
野菜又は木材に由来するMFCは、米国特許第5,964,983号に説明されるプロセスなどの任意の好適なプロセスを使用して、得ることができる。例えば、甜菜又はチコリ根などの原材料は、ペクチン及びヘミセルロースを抽出するために、酸性又は塩基性のいずれかの加水分解を使用して部分的に加水分解される前に、まずパルプ化され得る。次に固体残留物が懸濁液から回収され得、アルカリ加水分解条件下で第2の抽出が行われた後に、第2の抽出後の懸濁液を分離することによってセルロース系材料残留物を回収することができる。1つ以上の加水分解工程が、典型的には、60℃〜100℃、より典型的には70℃〜95℃の温度で行われ、加水分解工程のうちの少なくとも1つは、好ましくは塩基性条件下のものである。苛性ソーダ、カリ、及びこれらの混合物が、典型的には、混合物の9重量%未満、より好ましくは1重量%〜6重量%のレベルで、塩基性加水分解のために使用される。次いで、残留物は、典型的に、洗浄され、任意に、着色を低減又は除去するように脱色される。次いで、残留物は、典型的に、水性懸濁液に作製され、通常、0.5〜15重量%の固体物を含み、次いで、これは、均質化される。均質化は、任意の好適な機器を使用して行うことができ、混合若しくは粉砕、又は任意の他の機械的高剪断動作、続いて、典型的に、懸濁液を小さい直径のオリフィスに通過させること、並びに好ましくは、懸濁液を少なくとも20MPaの圧力降下、及び高速剪断作用、続いて、高速減速衝突に供することによって、実行することができる。
任意成分
一態様においては、組成物は、1つ以上の添加剤成分を含み得る。以下に図示する、本組成物に使用するために好適であり、かつ特定の態様において組み込まれることが望ましい場合がある添加剤の非制限的なリストを、下記に記載する。前述の添加剤成分の他に、他の添加剤の好適な例及び使用レベルは、米国特許第5,576,282号、同第6,306,812B1号、及び同第6,326,348B1号に見出すことができる。
使用方法
布地を処理する方法が開示される。本方法は、ポリマー及び布地柔軟化活性物質を含む布地処理組成物を有する布地を接触させる工程を含み、ここで、ポリマーはカチオン性繰り返し単位及び非カチオン性繰り返し単位を含み得、ポリマーは約40,000〜約600,000ダルトンの重量平均分子量を有し得、ポリマーはpH約2〜約8で約0.05〜約2meq/gの計算カチオン電荷密度を有し得、ポリマーは約0.1モル%未満の架橋剤を含み得、布地柔軟化活性物質は第四級アンモニウム化合物を含み得、組成物は、組成物の約5重量%未満のアニオン性界面活性剤を含み得る。
布地の処理方法は、布地処理組成物に布地を接触させる工程の前に、布地を洗浄する工程、すすぐ工程、及び/又は乾燥させる工程を更に含み得る。あるいは、布地の処理方法は、布地処理組成物に布地を接触させる工程の後に、布地を洗浄する工程、すすぐ工程、及び/又は乾燥させる工程を更に含み得る。布地の処理方法は、布地処理組成物に布地を接触させる工程の前に、アニオン性界面活性剤の外部源に布地を接触させる工程を更に含み得る。布地の処理方法は、布地を洗浄する工程、すすぐ工程、及び/又は乾燥させる工程の前に、アニオン性界面活性剤の外部源に布地を接触させる工程を更に含み得る。布地処理組成物に布地を接触させる工程の前又は後の、布地を洗浄する工程、すすぐ工程、及び/又は乾燥させる工程の前に、アニオン性界面活性剤の外部源に布地を接触させることにより、工程でアニオン性界面活性剤が布地上に存在させ、外部源からのアニオン性界面活性剤が布地処理組成物とコアセルベートを形成することを可能にし得る、より大きな色再生の効果をもたらすことができる。理論に束縛されるものではないが、布地上に既にアニオン性界面活性剤が存在する場合、次いで、布処理組成物内のカチオン性ポリマーは、布地上には存在しない遊離浮遊アニオン性界面活性剤と相互作用し、コアセルベートを形成するように相互作用し、次いで布地上にコアセルベートを非効率的に付着させる布処理組成物内のカチオン性ポリマーと比較して、布地上により容易に付着するコアセルベートを形成するように、アニオン性界面活性剤と相互作用することができると考えられる。布地を処理する方法は、布地処理組成物に布地を接触させる工程を含んでもよい。ここで、洗濯機液中のカチオン性ポリマー濃度は約1〜約500ppmであり、洗濯機液中の布地柔軟化活性物質は約25〜約500ppmである。
処理後、布地は、自動乾燥機などで能動的に乾燥されてもよい。処理後、布地は、ラジエータ上に配置されたときにライン乾燥又は乾燥されるなど、受動的に乾燥されてもよい。この方法は、布地処理組成物に布地を接触させる工程の前に、布地を洗浄する工程、すすぐ工程、及び/又は乾燥させる工程を含み得る。ここで、布地は能動的又は受動的に乾燥される。
布地処理組成物及びアニオン性界面活性剤源は、処理容器内で混合され得る。処理容器は、布地処理組成物及びアニオン性界面活性剤源を相互作用させるのに十分な任意の好適なリザーバであり得、上蓋洗濯機、前蓋洗濯機及び/又は商業用洗濯機を含み得る。処理容器は、布地処理組成物を添加する前に、水又は他の溶媒で充填され得る。布地処理組成物及びアニオン性界面活性剤源は、水の存在下において混合され得る。
本方法の接触させる工程は、処理容器内で混合されるとき、約15℃〜約40℃の温度で実施され得る。本方法の接触させる工程は、処理容器内の外で混合されるとき、周囲温度で実施され得る。
本方法は、消費者へのサービスとして実施され得る。本方法は、消費者の要望に応じて商業施設で実施され得る。本方法は、消費者によって自宅で実施され得る。
利益は、色維持及び/又は再生、磨耗耐性、しわ除去、毛玉防止、縮み防止、静電気防止、しわ防止、布地の柔軟性、布地の形状保持、泡の抑制、洗浄又はすすぎ中の残留物の減少、手触り又は質感の向上、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される利益を含んでもよい。
一態様では、布地処理組成物を形成する方法が開示され、この方法は、ポリマー及び布地柔軟化活性物質を含むエマルション組成物を形成する工程と、次いで組成物に非イオン性界面活性剤を添加する工程と、次いで組成物に抑泡剤を添加する工程と、次いで組成物に外部構造化系を添加する工程と、を含む。
試験方法
以下の項は、本開示で使用される試験方法を説明する。
衣類
「新品の衣類」は、任意の布地損傷プロトコルを受けていない衣類として定義される。「損傷した衣類」は、布地損傷プロトコルを受けた衣類として定義される。「脱糊した衣類」は、布地脱糊プロトコルを受けた衣類として定義される。「処理済衣類」は、布地処理プロトコルを受けた衣類として定義される。詳細な試験プロトコル及び実施例の目的のために、衣類は、タンクトップ及びテリーウォッシュクロスなどの品目を含んでもよい。
布地の脱糊方法
衣類を、5回の洗濯サイクルのために、Kenmore 80シリーズなどのトップローディング式洗濯機中に配置することで脱糊する。最初の2回の洗濯サイクルでは、Testfabrics Inc.(ウェスト・ピッツトン、ペンシルヴァニア州、米国)から購入可能なAATCC 2003 Standard Reference HE Liquid Detergent WOB(蛍光増白剤なし)を、洗濯量2.5〜2.6kg当たり119±0.01グラムで洗濯機中へ入れ、続いて2.5kgの衣類を入れた。衣類は、「強力(Heavy Duty)」サイクルで、ゼログレインの硬度の水を使用して洗浄される。2回の洗濯サイクルに続いて、洗剤を使用しない3回の「強力」サイクルを行う。
次いで衣類は、Kenmoreシリーズなどの乾燥機内における最後の洗濯サイクルの後に、タンブル乾燥される。衣類を「高」設定で約55分間乾燥させる。
布地損傷プロトコル
衣類は、10回の洗濯乾燥サイクルで洗浄することによって損傷を受ける。衣類を、Kenmore 600シリーズなどのトップローディング式洗濯機中に配置することで洗浄する。The Procter & Gamble Company(シンシナティ、オハイオ州、米国)製である市販のTIDE(登録商標)49.6±0.01グラムを、洗濯機に入れ、続いて2.5kgの衣類(又は約25着のAmerican Apparelタンクトップ)を入れる。約6グレイン/ガロンの平均硬度及び1ppmの平均塩素を有する水道水を使用して、「強力標準」サイクルで、17ガロン(64.35リットル)充填体積の水を使用して、約12分間の洗浄サイクル及び約2分間のすすぎサイクルを行って、衣類を洗浄する。
衣類は、モデル番号MLE24PDAYWのMaytag積重可能乾燥機などの乾燥機を使用して、各洗浄サイクルの後に乾燥させる。その後、衣類を「標準」サイクルで約60分間乾燥させる。
維持及び/又は再生のための布地処理プロトコル
衣類を、Kenmore 600シリーズなどのトップローディング式洗濯機中に配置することで処理する。The Procter & Gamble Company(シンシナティ、オハイオ州、米国)製である市販のTIDE(登録商標)49.6±0.01グラムを、洗濯機に入れ、続いて新品の衣類又は損傷した衣類を含む2.5kgの衣類を入れ、洗濯機のドラムへバラストとして任意の他の布地製品を入れる。約6グレイン/ガロンの平均硬度及び1ppmの平均塩素濃度を有する水道水を使用して、「標準」サイクルで、17ガロン(64.35リットル)充填体積の水を使用して、約6分間の洗浄サイクル、約1分間のすすぎサイクル、及び約1〜3分間のスピンサイクルを行い、布地を洗浄する。すすぎサイクルの開始時に、1回分以上の用量のすすぎ追加型布地柔軟化活性組成物(カチオン性ポリマーと共に布地処理組成物を形成するか、又は実施例に応じてカチオン性ポリマーを欠く)を、洗濯機ドラム内のすすぎ水に加える。すすぎ追加型布地柔軟化活性組成物(rinse-added fabric softening active composition)の1回用量は約25.5gであり、液体形態である。すすぎ追加型布地柔軟化活性組成物を加えず、布地処理組成物を加えない例では、他の組成物は洗浄サイクルの後に洗濯機へ加えられない。
衣類は、モデル番号MLE24PDAYWのMaytag積重可能乾燥機などの乾燥機を使用して、各洗浄サイクルの後に乾燥させる。その後、衣類を「標準」サイクルで約60分間乾燥させる。
布地摩擦変化に対する布地用の布地処理プロトコル
衣類を、Kenmore 80シリーズなどのトップローディング式洗濯機中に配置することで処理する。The Procter & Gamble Company(シンシナティ、オハイオ州、米国)製である市販のTIDE(登録商標)49.6±0.01グラムを、洗濯機に入れ、続いて脱糊した衣類を含む2.5kgの衣類を入れ、洗濯機のドラムへバラストとして任意の他の布地製品を入れる。約6グレイン/ガロンの平均硬度及び1ppmの平均塩素濃度を有する水道水を使用して、「強力」サイクルで、17ガロン(64.35リットル)充填体積の水を使用して、約6分間の洗浄サイクル、約1分間のすすぎサイクル、及び約1〜3分間のスピンサイクルを行って、布地を洗浄する。すすぎサイクルの開始時に、1回分以上の用量のすすぎ追加型布地柔軟化活性組成物(カチオン性ポリマーと共に布地処理組成物を形成するか、又は実施例に応じてカチオン性ポリマーを欠く)を、洗濯機ドラム内のすすぎ水に加える。すすぎ追加型布地柔軟化活性組成物の1回用量は約25.5gであり、液体形態である。すすぎ追加型布地柔軟化活性組成物を加えず、布地処理組成物を加えない例では、他の組成物は洗浄サイクルの後に洗濯機へ加えられない。
衣類は、Kenmoreシリーズ乾燥機又はMaytag乾燥機などの乾燥機を使用して、各洗浄サイクルの後に乾燥させる。その後、衣類を「木綿/高」サイクルで約50分間乾燥させる。
ΔLプロトコルの決定
布地に付与される色及び外観効果は、例えば、分光測光法を介して(例えば、コニカミノルタ(東京、日本)製のSpectrophotomer CM−3610dを介して)測定されるように、ΔL値として定義される布地処理の前後の繊維の屈折率に関して説明することができる。−ΔL値によって表されるL値の減少は、色の改善(又は、黒化)を示し、これは、色の効果を表す。+ΔL値によって表されるL値の増加は、色の悪化(又は、淡色化)を示し、これは、色の損失を表す。
実施例2及び3並びに表2及び3に示されるように、新品の衣類における色維持の効果を測定するとき、布地のL値は、以下の時点で決定される:任意の布地処理プロトコルがL(新品)値を生じさせる前にメーカーから受け取った際、及び所定の数の布地処理プロトコル洗浄サイクルがL(処理済)を生じさせた後。ΔL値は、L(処理済)−L(新品)値と同等である。
実施例4及び表4に示されるように、損傷した衣類の色における色再生効果を測定するとき、布地のL値は、以下の時点で決定される:布地損傷プロトコルがL(損傷)を生じさせる適用の後、及び所定の数の布地処理プロトコル洗浄サイクルがL(処理済)を生じさせた後。ΔL値は、L(処理済)−L(損傷)値と同等である。
物理的安定性観察プロトコル
物理的安定性は、25℃で24時間後に、妨害のないガラス瓶中で製品を目視観察することにより評価され、ここでのガラス瓶の幅は約5.5〜6.5cm、ガラス瓶の高さは約9〜約11cmである。瓶は、オーバーヘッド蛍光燈を有する実験室のベンチ上に置かれる。写真を経時的に撮影する。瓶内の液体の高さ及び任意の目視観察される相分離の高さが測定され、各試料当たりの安定性指数が計算される。安定性指数は、相分離の高さをガラス瓶中の液体の高さで除算した値として定義される。目視観察可能な相分離のない製品は、安定性指数ゼロを有する。
布地対布地摩擦変化プロトコル及び計算
布地ケア組成物が複数回の洗浄サイクルにわたる布地表面の摩擦を低下させる能力は、以下の方法に従ってコットンテリー洗浄布の布地対布地摩擦変化を決定することによって評価される。より低い摩擦は、柔らかな感触の布地と相関する。
布地と布地との摩擦について試験する前に、試験衣類は、上で詳述したとおり、存在し得る任意の製造業者の仕上げの布地を「剥く」ように、布地脱糊プロトコルに従って脱糊する。次いで、布地対布地摩擦変化のため布地処理プロトコルに従って、上に詳述したように、合計3回の洗濯乾燥機サイクルに対して、脱糊した衣類を処理する。
布地対布地摩擦変化のための布地処理プロトコルの3回目の洗濯乾燥サイクルが完了したら、処理した衣類を、23℃及び相対湿度50%で最低8時間平衡化させる。処理した衣類を平らに置き、平衡化しながら10着以下の高さで重ねる。
2kgの力負荷セルを有する摩擦剥離試験機を使用して、布地対布地摩擦を測定する(例えば、Thwing−Albert Instrument Company(ウェストベルリン、ニュージャージー州、米国)製のFriction Peel Tester Model FP2250を介して)。6.4×6.4cmのフットプリント及び200gの重量を有するクランプ式スレッドを使用する(例えば、Thwing−Albert Instrument Company(ウェストベルリン、ニュージャージー州、米国)製の商品番号00225−218)。ロードセルとスレッドとの間の距離を10.2cmに設定する。クロスアームの底からステージの頂部まで測定される、クロスヘッドアームとサンプルステージとの間の距離を25mmに調節する。器具は以下の設定で構成される:T2反応速度測定時間10.0秒、総測定時間20.0秒、試験速度20cm/分。
各処理済み衣類はタグ側を下にして配置し、処理済みの衣類の表面は上向きに面する側として定義する。タグが存在せず、処理済の衣類が前側と後側とで異なる場合、処理済の衣類の一面を「表面」として表記し、全ての処理済み衣類にわたって表記を一致させることが重要である。次いで、処理済み衣類は、パイルループが左側を向くように配向される。生地の底部及び側縁部から2.54cmで布地シートを使用して、処理済み衣類から11.4cm×6.4cmの布地見本を切断する。11.4cmの長さが処理済み衣類の底部と平行になり、6.4cmの縁部が処理済み衣類の左側及び右側と平行になるように、布地見本を位置合わせする。次いで、見本が切断される処理済み衣類を、この同じ配向を維持しながら、器具の試料テーブルに固定する。
スレッド上布地見本の布地面が試料プレート上の処理済み衣類の布地面全体に引き広げられ得るように、11.4cm×6.4cmの布地見本を、表面を外側にしてクランピングスレッドに取り付ける。次いでスレッドを、スレッド上の布地見本のループが処理済み衣類のループの起毛に対して配向されるように、処理済み衣類上に配置する。スレッドをロードセルに取り付ける。ロードセルが1.0〜2.0gf(重量グラム)を示すまでクロスヘッドを動かし、その後、ロードセルが0.0gfを指すまで戻す。次いで測定を開始し、スレッドドラッグ中に毎秒器具によって動摩擦係数(kCOF)を記録する。
各処理済み衣類について、10秒〜20秒の測定時間枠にわたる平均kCOFを計算する。
=(kCOF10s+kCOF11s+kCOF12s+...+kCOF20s)/12
次いで、製品ごとの5着の処理済み衣類の平均kCOFを計算する。
F=(f+f+f+f+f)/5
対照洗剤に対する試験製品の摩擦変化は、以下のように計算される。
(対照)−F(試験製品)=摩擦変化
試験製品及びnilポリマー(nil-polymer)対照製品の摩擦測定は、平衡化工程中に使用される同じ環境条件下において同じ日になされる。
実施例1:サンプル布地柔軟化活性組成物:表1に示す割合で列挙される成分の混合物を有する布地柔軟化活性組成物を得る。
Figure 2019532195
ジエステル第四級アンモニウム化合物の、9部のエタノール及び3部のココナッツ油との混合物。
Dow Corning Corporation(ミッドランド、ミシガン州、米国)製である商標名DOW CORNING(登録商標)消泡剤2310として入手可能なシリコーン消泡剤。
ジエチレントリアミン五酢酸
Encapsys,LLC(アップルトン、ウィスコンシン州、米国)から入手可能なアミノプラスト香料アコード封入体。
BASF Corporation(ルートウィヒスハーフェン、ドイツ)製であるRHEOVIS(登録商標)CDE。
実施例2A〜C:布地柔軟化活性組成物のみのサイクル当たりに添加される単回用量と比較した、サイクル改善当たりに添加されるカチオン性ポリマー及び布地柔軟化活性組成物を有する布地処理組成物の単回用量及び/又は10回の完全「標準」洗浄サイクル後の黒100%木綿タンクトップの色維持
実施例2A〜Cは、表2に示されるように、「標準」サイクルで10サイクル洗浄した新品の衣類の黒色維持に対する、本開示の布地処理組成物、カチオン性ポリマー及び布地柔軟化活性組成物の効果を示す。
TSC Apparel(シンシナティ、オハイオ州、米国)より入手可能なNew black American Apparelタンクトップ(5.8oz、100%混紡リングスパン2×1リブコットン、アームホール及びネック結合3/8トリム、二重針底部ヘム、American Apparelスタイル番号:0411AM、色:黒、サイズ:L又はXL)を、実施例2A〜Cの衣類として使用した。衣類は布地処理前に任意の布地損傷プロトコルを受けなかったため、新品の衣類である。新しい衣類は、10回の完全な洗濯乾燥サイクルのために、維持及び/再生用布地処理プロトコルを受けた。次いで、ΔLをΔLプロトコルの決定に従って計算した。
実施例2Aは、すすぎ追加型布地柔軟化活性組成物が各サイクル毎に洗濯機に添加されない場合、10回の完全「標準」サイクル後の洗濯で、新品の衣類の黒色がより明るく見えることを、0.88の正ΔL又は0.88単位淡色化によって示す。実施例2Bは、単回用量のすすぎ追加型布地柔軟化活性組成物が各サイクル毎に洗濯機に添加されない場合、10回の完全「標準」サイクル後の洗濯で、新品の衣類の黒色がより明るく見えることを、0.62の正ΔL又は0.62単位淡色化によって示す。比較すると、実施例2Cは、本開示の布地処理組成物などのカチオン性ポリマーとすすぎ追加型布地柔軟化活性組成物との組み合わせが各サイクル毎に洗濯機に添加される場合、10回の完全「標準」サイクル後の洗濯で、黒色がより暗く見えるか、又は維持されるかつ/又は更には改善されることを、−0.3の負のΔL又は0.3単位黒化によって示す。
Figure 2019532195
ポリ(ピロリドン−コ−メタクリルアミド−コ−ビニルイミダゾール−コ−四級化ビニルイミダゾール)(計算電荷密度は、0.6meq/g及び55:29:10:6モル比である)を、1Cの柔軟剤組成物に添加する。
総布地処理組成物の重量。
実施例3A〜C:布地柔軟化活性組成物のみのサイクル当たりに添加される4倍用量と比較した、サイクル改善当たりに添加されるカチオン性ポリマー及び布地柔軟化活性組成物を有する布地処理組成物の単回用量及び/又は15回の完全「標準」洗浄サイクル後の黒100%木綿タンクトップの色維持
実施例3A〜Cは、表3に示されるように、布地柔軟化活性組成物単体のサイクル当たりに添加される4倍用量と比較した、「標準」サイクルで15サイクル洗浄した新品の衣類の黒色維持に対する、本開示の布地処理組成物、カチオン性ポリマー及び布地柔軟化活性組成物の効果を示す。
TSC Apparel(シンシナティ、オハイオ州、米国)より入手可能なNew black American Apparelタンクトップ(5.8oz、100%混紡リングスパン2×1リブコットン、アームホール及びネック結合3/8トリム、二重針底部ヘム、American Apparelスタイル番号:0411AM、色:黒、サイズ:L又はXL)を、実施例3A〜Cの衣類として使用した。衣類は布地処理前に任意の布地損傷プロトコルを受けなかったため、新品の衣類である。新しい衣類は、5、10及び15回の完全な洗濯乾燥サイクルのために、維持及び/再生用布地処理プロトコルを受けた。次いで、5回の完全洗濯乾燥サイクル後、10回の完全洗濯乾燥サイクル後、及び15回の完全洗濯乾燥サイクル後に、ΔLをΔLプロトコルの決定に従って計算した。
実施例3Aは、すすぎ追加型布地柔軟化活性組成物が各サイクル毎に洗濯機に添加されない場合、5回の完全「標準」サイクル後の洗濯で、新品の衣類の黒色がより明るく見えることを、0.2の正ΔL又は0.2単位淡色化によって示す。新品の衣類の黒色は、すすぎ追加型布地柔軟化活性組成物が各サイクル毎に洗濯機に添加されない場合、10回の完全「標準」サイクル後の洗濯で、新品の衣類の黒色が更に淡色化して見えることが、1.1の正ΔL又は1.1単位淡色化(新品と比べて)によって示され、15回の完全「標準」サイクルの後にはより一層淡色化して見えることが、1.5の正ΔL又は1.5単位淡色化(新品と比べて)によって示される。
実施例3Bは、4倍用量のすすぎ追加型布地柔軟化活性組成物が各サイクル毎に洗濯機に添加される場合、5回の完全「標準」サイクル後の洗濯で、新品の衣類の黒色が当初より暗く見えることを、−0.9の負ΔL又は0.9単位黒化によって示す。4倍用量のすすぎ追加型柔軟化活性組成物が各サイクル毎に洗濯機に添加される場合、10回の完全「標準」サイクル後の洗濯で、新品の衣類の黒色がより暗く見えることが、−0.3の負ΔL又は0.3単位黒化によって示される。しかしながら、4倍用量のすすぎ追加型布地柔軟化活性組成物が各サイクル毎に洗濯機に添加される場合、15回の完全「標準」サイクル後の洗濯で、新品の衣類の黒色がより明るく見えることが、0.1の正ΔL又は0.1単位淡色化によって示される。すすぎ追加型布地柔軟化活性組成物の標準用量の4倍を各サイクル毎に洗濯機に添加した場合であっても、約10〜約15回の洗浄サイクルで、色維持効果が低下し始める。
実施例3Cは、本開示の布地処理組成物などのカチオン性ポリマーとすすぎ追加型布地柔軟化活性組成物との組み合わせが各サイクル毎に洗濯機に添加される場合、5回の完全「標準」サイクル後の洗濯で、黒色がより暗く見えるか、又は維持されるかつ/又は更には改善されることを、−0.9の負のΔL又は0.9単位黒化によって示す。本開示の布地処理組成物などのカチオン性ポリマーとすすぎ追加型布地柔軟化活性組成物との組み合わせが各サイクル毎に洗濯機に添加される場合、10回の完全「標準」サイクル後の洗濯で、黒色がより暗く見えるか、又は維持されるかつ/又は更には改善されることが、−0.3の負のΔL又は0.3単位黒化によって示される。本開示の布地処理組成物などのカチオン性ポリマーとすすぎ追加型布地柔軟化活性組成物との組み合わせが各サイクル毎に洗濯機に添加される場合、15回の完全「標準」サイクル後の洗濯で、黒色がより暗く見えるか、又は維持されるかつ/又は更には改善されることが、−0.04の負のΔL又は0.04単位黒化によって示される。
実施例3A〜Cは、本開示の布地処理組成物のようなカチオン性ポリマー及び単回用量の布地柔軟化活性組成物を有する布地処理組成物を使用することで、15回の完全「標準」サイクル後の布地の黒色の外観が維持されるかつ/又は更には改善されるが、一方で一度における布地柔軟化活性組成物単体の用量の4倍の使用でさえも、15回の完全「標準」サイクル後の効果を示さないことを実証する。
Figure 2019532195
ポリ(ピロリドン−コ−メタクリルアミド−コ−ビニルイミダゾール−コ−四級化ビニルイミダゾール)(計算電荷密度は、0.6meq/g及び55:29:10:6モル比である)を、1Cの柔軟剤組成物に添加する。
総布地処理組成物の重量。
実施例4A〜C:3回の完全「標準」洗浄サイクル後、布地損傷プロトコル黒色100%木綿タンクトップ毎に事前損傷の回復色サイクル当たりに添加されるカチオン性ポリマー及び布地柔軟化活性組成物を有する、単回用量の布地処理組成物
実施例4A〜Cは、表4に示されるように、処理なし及びすすぎ追加型布地柔軟化組成物のみ使用と比較した場合の、「標準」サイクルで3サイクル洗浄した布地損傷プロトコル新品衣類毎の事前損傷の黒色の再生に対する、カチオン性ポリマー及び布地柔軟化活性組成物を有する、本開示の布地意処理組成物の効果を示す。
TSC Apparel(シンシナティ、オハイオ州、米国)より入手可能なNew black American Apparelタンクトップ(5.8oz、100%混紡リングスパン2×1リブコットン、アームホール及びネック結合3/8トリム、二重針底部ヘム、American Apparelスタイル番号:0411AM、色:黒、サイズ:L又はXL)を、実施例4A〜Cの衣類として使用した。衣類は布地損傷プロトコルを受けたため、損傷した衣類である。損傷した衣類は次いで、3回の完全な洗濯乾燥サイクルのために、維持及び/再生用布地処理プロトコルを受けた。次いで、ΔLをΔLプロトコルの決定に従って計算した。
実施例4Aは、すすぎ追加型布地柔軟化活性組成物が各サイクル毎に洗濯機に添加されない場合、3回の完全「標準」サイクル後の洗濯で、損傷した衣類の黒色がより明るく見えることを、0.5の正ΔL又は0.5単位淡色化によって示す。実施例4Bは、単回用量のすすぎ追加型布地柔軟化活性組成物が各サイクル毎に洗濯機に添加される場合、3回の完全「標準」サイクル後の洗濯で、損傷した衣類の黒色がより明るく見えることを、0.3の正ΔL又は0.3単位淡色化によって示す。比較すると、実施例4Cは、本開示の布地処理組成物などのカチオン性ポリマーとすすぎ追加型布地柔軟化活性組成物との組み合わせが各サイクル毎に洗濯機に添加される場合、3回の完全「標準」サイクル後の洗濯で、黒色がより暗く見えるか、又は再生されるかつ/又は更には改善されることを、−0.6の負のΔL又は0.6単位黒化によって示す。布地のこの黒化は、布地を再生して新品のときにより近く見えるようにする。
Figure 2019532195
ポリ(ピロリドン−コ−メタクリルアミド−コ−ビニルイミダゾール−コ−四級化ビニルイミダゾール)(計算電荷密度は、0.6meq/g及び55:29:10:6モル比である)を、1Cの柔軟剤組成物に添加する。
総布地処理組成物の重量。
実施例5A〜B:室温で24時間後の、5.9%カチオン性ポリマー及び布地柔軟化活性組成物を有する布地処理組成物の物理的安定性。
実施例5A〜Bは、表5に示すように、室温で24時間後の5.9%カチオン性ポリマー及び布地柔軟化活性組成物を有する布地処理組成物の物理的安定性の差を示す。ここで、実施例におけるカチオン性ポリマーは、異なるポリマー及び電荷密度である。物理的安定性を観察し、物理的安定性観察プロトコルに従って安定性指数を評価した。
実施例5Aは、中性pHで0.6meq/gの電荷密度を有するポリ(ピロリドン−コ−メタクリルアミド−コ−ビニルイミダゾール−コ−四級化ビニルイミダゾール)のような低電荷密度ポリマーを布地処理組成物が含有する場合、可視相分離が存在しないか、又は組成物が均質なままであることを示す。実施例5Bは、中性pHで4.2meq/gの電荷密度を有する、四級化されているポリ(アクリルアミド−コ−ジメチルアミノエチルアクリレート)のような高電荷密度ポリマーを布地処理組成物が含有する場合、可視相分離が存在するか、又は組成物が均質なままでないことを示す。
Figure 2019532195
ポリ(ピロリドン−コ−メタクリルアミド−コ−ビニルイミダゾール−コ−四級化ビニルイミダゾール)(計算電荷密度は、中性pHで0.6meq/g及び55:29:10:6モル比である)を、1Cの柔軟剤組成物に添加する。
四級化されているポリ(アクリルアミド−コ−ジメチルアミノエチルアクリレート)(計算電荷密度は、中性pHで4.2meq/g及び40:60モル比である)を、1Cの柔軟剤活性組成物に添加する。
総布地処理組成物の重量。
実施例6A〜D:カチオン性ポリマー及び布地柔軟化活性物質を有する布地処理組成物の柔軟性における差異の布地対布地摩擦減少結果
実施例6A〜Dは、表6に示されるように、3サイクルで洗浄した脱糊100%コットンテリークロスタオルにおける布地対布地摩擦に対する、カチオン性ポリマー及び布地柔軟化活性組成物を有する、本開示のすすぎ追加型布地処理組成物の効果を示す。
Calderon Textiles,LLC(インディアナポリス、インディアナ州、米国)から入手可能な100%コットンテリー洗浄布(30.5cm×30.5cm、RN37002LL)を、実施例6A〜Dの衣類として使用した。布地対布地摩擦変化プロトコル毎に、衣類は布地脱糊プロトコルの脱糊プロセスを受けたため、脱糊衣類である。脱糊衣類は、3回の完全な洗濯乾燥サイクルのために、布地対布地摩擦変化に対する布地処理プロトコルを受けた。布地対布地摩擦変化に対する布地処理プロトコルの間、2.5kgの布地を含有した各洗濯機サイクルは、脱糊衣類(約12着の衣類)及び50/50ポリエステル/コットンジャージニット布地(約10枚の布地見本、30.5cm×30.5cm、Testfabrics,Inc.(ウェスト・ピッツトン、ペンシルヴァニア州、米国)より入手可能)を含む2.5kgを含み、Gildan(モントリオール、カナダ)より入手可能な2着のサイズLの100%コットンTシャツをバラストとして洗濯機ドラム内に有した。
次いで、布地対布地摩擦変化プロトコル及び計算に従って動摩擦係数(kCoF)を計算した。すすぎ追加型布地柔軟化活性組成物で処理した布地のkCoFから布地柔軟化組成物なしで処理した布地のkCoFを減じることによって、動摩擦係数の低下を計算した。kCoFの減少が大きいほど、布地の感触はより柔らかくなる。
実施例6Bは、すすぎ追加型布地柔軟化活性組成物が洗濯機に添加されていない場合と比較して、すすぎ追加型布地柔軟化活性組成物のみが洗濯機に添加された後の布地におけるkCoFの低減を、マイナス0.09kCoF又は0.09単位柔軟化によって表す。
実施例6Cは、すすぎ追加型布地柔軟化活性組成物が洗濯機に添加されていない場合と比較して、カチオン性ポリマーのみが洗濯機に添加された後の布地におけるkCoFの増加を、プラス0.09kCoF又は0.09単位低柔軟化によって表す。
実施例6Dは、すすぎ追加型布地柔軟化活性組成物が洗濯機に添加されていない場合と比較して、本開示の布地処理組成物といったカチオン性ポリマーとすすぎ追加型布地柔軟化活性組成物との組み合わせが洗濯機に添加された後の布地におけるkCoFの低減を、マイナス0.52kCoF又は0.52単位柔軟化によって表す。実施例6Dは、すすぎ追加型布地柔軟化活性組成物のみが洗濯機に添加されている場合と比較して、本開示の布地処理組成物といったカチオン性ポリマーとすすぎ追加型布地柔軟化活性組成物との組み合わせを用いる際に、より大きな柔軟性効果が存在することを示す。実施例6Dは、効果が存在しない、カチオン性ポリマーのみが洗濯機に添加されている場合と比較して、本開示の布地処理組成物といったカチオン性ポリマーとすすぎ追加型布地柔軟化活性組成物との組み合わせを用いる際に、柔軟性効果が存在することを示す。
Figure 2019532195
ポリ(ビニル−コ−メタクリルアミド−コ−イミダゾール−コ−四級化イミダゾール)(計算電荷密度は、中性pHで0.6meq/g及び55:29:10:6モル比である)を、1Cの柔軟剤組成物に添加する。
総布地処理組成物の重量。
組み合わせ:
本開示の具体的に想到される組み合わせを、ここで以下のアルファベットを付した段落に記載する。これらの組み合わせは、事実上例示的なものであり、制限的であることを意図したものではない。
A.ポリマー及び布地柔軟化活性物質を含む布地処理組成物であって、
(i)当該ポリマーは、
カチオン性繰り返し単位及び非カチオン性繰り返し単位を含み、
当該ポリマーは、約40,000〜約600,000ダルトンの重量平均分子量を有し、
当該ポリマーは、pH約2〜約8で約0.05〜約2meq/gの計算カチオン電荷密度を有し、
当該ポリマーは、約0.1モル%未満の架橋剤、好ましくは約0.05モル%未満の架橋剤、より好ましくは約0.01モル%未満の架橋剤を含み、
(ii)当該布地柔軟化活性物質は、第四級アンモニウム化合物を含み、
当該組成物は、組成物の約5重量%未満のアニオン性界面活性剤を含む、布地処理組成物。
B.当該組成物が、
(i)組成物の約0.5重量%〜約25重量%の当該ポリマーと、
(ii)組成物の約1重量%〜約49重量%の当該布地柔軟化活性物質と、
(iii)約0.1%〜約20%の香料と、を含む、段落Aに記載の布地処理組成物。
C.当該カチオン性繰り返し単位が、四級化ジメチルアミノエチルアクリレート、四級化ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド、ビニルイミダゾール及びその四級化誘導体、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、並びにこれらの混合物からなる群から選択される、段落A又はBに記載の布地処理組成物。
D.当該非カチオン性繰り返し単位が、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸、ビニルホルムアミド、ビニルピロリドン、ビニルアセテート、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、及びこれらの混合物からなる群から選択される、段落A〜Cのいずれか一段落に記載の布地処理組成物。
E.当該カチオン性リマーが、ポリ(アクリルアミド−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(アクリルアミド−コ−N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート)及びその四級化誘導体、ポリ(アクリルアミド−コ−N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート)及びその四級化誘導体、ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド−コ−アクリル酸)、ポリ(メチルアクリルアミド−コ−ジメチルアミノエチルアクリレート)及びその四級化誘導体、ポリ(ビニルホルムアミド−コ−アクリル酸−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(アクリルアミド−コ−アクリル酸−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(ビニルホルムアミド−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(アクリルアミド−コ−アクリル酸−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(ピロリドン−コ−メタクリルアミド−コ−ビニルイミダゾール−コ−四級化ビニルイミダゾール)、ポリ(ビニルホルムアミド−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(ビニルピロリドン−コ−アクリルアミド−コ−ビニルイミダゾール)及びその四級化誘導体、ポリ(ビニルピロリドン−コ−メタクリルアミド−コ−ビニルイミダゾール)及びその四級化誘導体、ポリ(ビニルピロリドン−コ−ビニルアセテート−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、並びにこれらの混合物からなる群から選択されるポリマーを含むカチオン性ポリマーである、段落A又はBに記載の布地処理組成物。
F.当該第四級アンモニウム化合物が、モノアルキル第四級アンモニウム化合物、ジアルキル第四級アンモニウム化合物、トリアルキル第四級アンモニウム化合物、及びこれらの混合物からなる群から選択されるアルキル第四級アンモニウム化合物を含む、段落A〜Eのいずれか一段落に記載の布地処理組成物。
G.当該布地柔軟化活性物質が、直鎖第四級アンモニウム化合物、分枝鎖第四級アンモニウム化合物、環式第四級アンモニウム化合物、及びこれらの混合物を含み、当該第四級アンモニウム化合物が、炭素原子約10〜約22個の平均鎖長と、0〜95、好ましくは0.5〜60のヨウ素価とを有する1つ以上の脂肪酸部分を含む、段落A〜Fのいずれか一段落に記載の布地処理組成物。
H.当該第四級アンモニウム化合物が、ビス−(2−ヒドロキシエチル)−ジメチルアンモニウムメチルサルフェート脂肪酸エステル、ビス−(2−ヒドロキシエチル)−ジメチルアンモニウムクロリド脂肪酸エステル、ビス−(2−ヒドロキシプロピル)−ジメチルアンモニウムメチルサルフェート脂肪酸エステル、ビス−(2−ヒドロキシプロピル−ジメチルアンモニウムクロリド脂肪酸エステル、及びこれらの混合物からなる群から選択され、当該脂肪酸部分が、炭素原子約16〜約18個の平均鎖長と0.5〜60のヨウ素価とを有する、段落A〜Gのいずれか一段落に記載の布地処理組成物。
I.当該組成物がシリコーンを更に含み、当該シリコーンが好ましくは、環状シリコーン、ポリジメチルシロキサン、アミノシリコーン、カチオン性シリコーン、アニオン性シリコーン、シリコーンポリエーテル、シリコーン樹脂、シリコーンウレタン、及びこれらの混合物からなる群から選択される、段落A〜Hのいずれか一段落に記載の布地処理組成物。
J.当該組成物が、組成物の約0.1重量%〜約8重量%の非イオン性界面活性剤を更に含み、当該組成物がアニオン性界面活性剤を実質的に含まない、段落A〜Iのいずれか一段落に記載の布地処理組成物。
K.当該組成物が、組成物の約0.01重量%〜約1重量%の抑泡剤を更に含み、好ましくは当該抑泡剤がシリコーン系である、段落A〜Jいずれか一段落に記載の布地処理組成物。
L.当該組成物が、組成物約0.03重量%〜約1重量%、好ましくは約0.06重量%〜約1重量%の外部構造化系を更に含み、好ましくは当該外部構造化系が、ミクロフィブリル化セルロース、架橋カチオン性ポリマー、トリグリセリド、ポリアクリレート、及びこれらの混合物からなる群から選択される構造化剤を含む、段落A〜Kのいずれか一段落に記載の布地処理組成物。
M.段落A〜Lいずれか一段落に記載の布地処理組成物に布地を接触させる工程を含む、布地の処理方法。
N.段落A〜Lのいずれか一段落に記載の布地処理組成物に布地を接触させる工程の前に、当該布地を洗浄する工程、すすぐ工程、及び/又は乾燥させる工程を更に含む、段落Mに記載の布地の処理方法。
O.当該布地処理組成物に当該布地を接触させる工程の前に、アニオン性界面活性剤の外部源に当該布地を接触させる工程を更に含む、段落M又はNに記載の布地の処理方法。
本明細書の全体を通して記載される全ての最大数値限定は、それよりも小さい全ての数値限定を、かかるより小さい数値限定があたかも本明細書に明確に記載されているかのように含むものと理解すべきである。本明細書の全体を通して与えられる全ての最小数値限定は、それよりも高い全ての数値限定を、かかるより高い数値限定があたかも本明細書に明示的に記載されているかのように含むことになる。本明細書の全体を通して与えられる全ての数値範囲は、かかるより広い数値範囲内に含まれるより狭い全ての数値範囲を、かかるより狭い数値範囲があたかも全て本明細書に明示的に記載されているかのように含むことになる。
本明細書で開示する寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限られるとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、このような寸法はそれぞれ、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図されている。例えば「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味するものとする。
相互参照される又は関連特許若しくは出願のいずれをも含めた、本明細書に引用されている全ての文書は、明示的に除外される、又は特に限定されない限り、その全体が本明細書に参照として組み込まれる。いずれの文献の引用もこうした文献が本明細書中で開示又は請求される任意の発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他のあらゆる参照文献との組み合わせにおいて、こうした発明全てを、教示、示唆又は開示することを容認するものでもない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照することによって組み込まれた文書内の同じ用語の意味又は定義と矛盾する場合、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図したものである。

Claims (15)

  1. ポリマー及び布地柔軟化活性物質を含む布地処理組成物であって、
    (iii)前記ポリマーが、
    カチオン性繰り返し単位及び非カチオン性繰り返し単位を含み、
    前記ポリマーが、40,000〜600,000ダルトン、好ましくは50,000〜550,000ダルトン、より好ましくは100,000〜500,000ダルトンの重量平均分子量を有し、
    前記ポリマーが、pH2〜8で0.05〜2meq/gの計算カチオン電荷密度を有し、
    前記ポリマーが、0.1モル%未満の架橋剤、好ましくは0.05モル%未満の架橋剤、より好ましくは0.01モル%未満の架橋剤を含み、
    (iv)前記布地柔軟化活性物質が、第四級アンモニウム化合物を含み、
    前記組成物が、前記組成物の5重量%未満のアニオン性界面活性剤を含む、布地処理組成物。
  2. 前記組成物が、
    (iv)前記組成物の0.5重量%〜25重量%、好ましくは1重量%〜20重量%、より好ましくは2重量%〜15重量%、最も好ましくは2.5重量%〜10重量%の前記ポリマーと、
    (v)前記組成物の1重量%〜49重量%、好ましくは5重量%〜30重量%、より好ましくは8重量%〜20重量%の前記布地柔軟剤活性物質と、
    (vi)0.1重量%〜20重量%の香料と、を含む、請求項1に記載の布地処理組成物。
  3. 前記カチオン性繰り返し単位が、四級化ジメチルアミノエチルアクリレート、四級化ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド、ビニルイミダゾール及びその四級化誘導体、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、並びにこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1又は2に記載の布地処理組成物。
  4. 前記非カチオン性繰り返し単位が、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸、ビニルホルムアミド、ビニルピロリドン、ビニルアセテート、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の布地処理組成物。
  5. 前記ポリマーが、ポリ(アクリルアミド−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(アクリルアミド−コ−N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート)及びその四級化誘導体、ポリ(アクリルアミド−コ−N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート)及びその四級化誘導体、ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド−コ−アクリル酸)、ポリ(メチルアクリルアミド−コ−ジメチルアミノエチルアクリレート)及びその四級化誘導体、ポリ(ビニルホルムアミド−コ−アクリル酸−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(アクリルアミド−コ−アクリル酸−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(ビニルホルムアミド−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(アクリルアミド−コ−アクリル酸−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(ピロリドン−コ−メタクリルアミド−コ−ビニルイミダゾール−コ−四級化ビニルイミダゾール)、ポリ(ビニルホルムアミド−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(ビニルピロリドン−コ−アクリルアミド−コ−ビニルイミダゾール)及びその四級化誘導体、ポリ(ビニルピロリドン−コ−メタクリルアミド−コ−ビニルイミダゾール)及びその四級化誘導体、ポリ(ビニルピロリドン−コ−ビニルアセテート−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、並びにこれらの混合物からなる群から選択されるポリマーを含むカチオン性ポリマーであり、前記ポリマーが、好ましくは、ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド−コ−アクリル酸)、ポリ(ビニルピロリドン−コ−アクリルアミド−コ−ビニルイミダゾール)及びその四級化誘導体、ポリ(ビニルピロリドン−コ−メタクリルアミド−コ−ビニルイミダゾール)及びその四級化誘導体、ポリ(ビニルピロリドン−コ−ビニルアセテート−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)並びにこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1又は2に記載の布地処理組成物。
  6. 前記第四級アンモニウム化合物が、モノアルキル第四級アンモニウム化合物、ジアルキル第四級アンモニウム化合物、トリアルキル第四級アンモニウム化合物、及びこれらの混合物からなる群から選択されるアルキル第四級アンモニウム化合物を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の布地処理組成物。
  7. 前記布地柔軟化活性物質が、直鎖第四級アンモニウム化合物、分枝鎖第四級アンモニウム化合物、環式第四級アンモニウム化合物、及びこれらの混合物からなる群から選択される第四級アンモニウム化合物を含み、前記第四級アンモニウム化合物が、炭素原子10〜22個の平均鎖長と、0〜95、好ましくは0.5〜60のヨウ素価とを有する1つ以上の脂肪酸部分を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の布地処理組成物。
  8. 前記第四級アンモニウム化合物が、ビス−(2−ヒドロキシエチル)−ジメチルアンモニウムメチルサルフェート脂肪酸エステル、ビス−(2−ヒドロキシエチル)−ジメチルアンモニウムクロリド脂肪酸エステル、ビス−(2−ヒドロキシプロピル)−ジメチルアンモニウムメチルサルフェート脂肪酸エステル、ビス−(2−ヒドロキシプロピル−ジメチルアンモニウムクロリド脂肪酸エステル、及びこれらの混合物からなる群から選択され、前記脂肪酸部分が、炭素原子16〜18個の平均鎖長と0.5〜60のヨウ素価とを有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の布地処理組成物。
  9. 前記組成物がシリコーンを更に含み、前記シリコーンが、好ましくは、環式シリコーン、ポリジメチルシロキサン、アミノシリコーン、カチオン性シリコーン、アニオン性シリコーン、シリコーンポリエーテル、シリコーン樹脂、シリコーンウレタン、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の布地処理組成物。
  10. 前記組成物が、前記組成物0.1重量%〜8重量%、好ましくは0.1重量%〜6重量%、より好ましくは0.5重量%〜5重量%の非イオン性界面活性剤を更に含み、前記組成物がアニオン性界面活性剤を実質的に含まない、請求項1〜9のいずれか一項に記載の布地処理組成物。
  11. 前記組成物が、前記組成物0.01重量%〜1重量%の抑泡剤を更に含み、好ましくは、前記抑泡剤がシリコーン系である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の布地処理組成物。
  12. 前記組成物が、前記組成物の0.03重量%〜1重量%、好ましくは0.06重量%〜1重量%の外部構造化系を更に含み、好ましくは、前記外部構造化系が、ミクロフィブリル化セルロース、架橋カチオン性ポリマー、トリグリセリド、ポリアクリレート、及びこれらの混合物からなる群から選択される構造化剤を含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の布地処理組成物。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の布地処理組成物に布地を接触させる工程を含む、布地の処理方法。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の布地処理組成物に前記布地を接触させる工程の前に、前記布地を洗浄する工程、すすぐ工程、及び/又は乾燥させる工程を更に含む、請求項13に記載の布地の処理方法。
  15. 前記布地処理組成物に前記布地を接触させる工程の前に、アニオン性界面活性剤の外部源に前記布地を接触させる工程を更に含む、請求項13又は14に記載の布地の処理方法。
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