JP2019530793A - トレッド増強添加剤 - Google Patents

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Abstract

本明細書で提供されるのは、新規なタイヤトレッド組成物である。タイヤトレッド組成物は、ゴム、テルペン系樹脂及び少なくとも1つの充填剤を含む。テルペン系樹脂は、ホモポリマーと呼ばれるα−ピネンなどの1つのテルペン系モノマー、又はα−ピネン、β−ピネン、δ−3−カレン、β−フェランドレンから選択されるいくつかのテルペン系モノマー並びにα−ピネン、β−ピネン、δ−3−カレン、δ−2−カレン、テレビン油の熱分解物の組み合わせ並びにそれらの組み合わせを含む。テルペン系樹脂は、一般に、リモネンを実質的に含まない。テルペン系樹脂は、約80℃〜約130℃の軟化点、約500g/mol〜約775g/molの範囲の数平均分子量(Mn)及び約38℃〜約81℃のガラス転移温度(Tg)を有する。テルペン系樹脂を有するタイヤトレッド組成物は、テルペン系樹脂を含まない、又はαメチルスチレン樹脂を含む組成物と比較して、0°におけるtanδ、ウェットグリップ及び転がり抵抗の改善を示す。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2016年9月21日に出願された米国仮特許出願第62/397,647号の優先権を主張し、該特許出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は化学の分野にある。より具体的には、本開示はタイヤ用途に使用するのに適した高軟化点樹脂を含む組成物、より具体的にはタイヤトレッド組成物に関する。
車両と車道との唯一の結びつきとして、タイヤは自動車の安全性において重要な役割を果たしており、また燃料消費量並びに多くの他の特性にも間接的な影響を及ぼす。輸送に使用されるようなゴムタイヤは、通常、ゴムトレッドを用いて調製される。そのようなゴムトレッドはしばしば特定のゴム組成物で構成される。高性能タイヤのいくつかの望ましい属性には、低い転がり抵抗(例えば、タイヤが表面を転がる場合の動きに抵抗する力)、高い耐摩耗性及び湿った又は濡れた道路などの滑らかな表面での高レベルのグリップが含まれる。
米国特許第8,318,861号は、タイヤの初期グリップ性能と走行安定性との両方を従来のタイヤのものと比較して改善するためにタイヤのトレッドゴムに使用することができるゴム組成物を開示している。
米国特許公開第2004/0092644号は、タイヤのトレッドを構成するのに使用可能な架橋性又は架橋ゴム組成物、特に改善された耐摩耗性を有するそのようなトレッド及びこのトレッドを組み込むことによって改善された耐久性を有するタイヤを開示している。
米国特許出願第7,629,408号は、少なくともジエンエラストマー、シリカのような強化無機充填剤、無機充填剤/エラストマーカップリング剤及びカーボンブラック(非常に少量で)に基づくゴム組成物を含み、濡れた道路でのグリップが著しく改善されたタイヤトレッドを開示している。
米国特許公開第2013/0153100号は、湿潤牽引力を改善する構成及び材料特性を有するタイヤトレッドを開示している。これにより、制動時の湿潤牽引力が向上し、停止距離が短くなる。
米国特許公開第2014/0251519号は、1つ以上の繰り返しピッチを有するタイヤトレッドを開示している。トレッドブロックはまた、ジエンエラストマー、可塑化系及び架橋系に基づくゴム組成物から形成される。
米国特許第8,318,861号明細書 米国特許出願公開第2004/0092644号明細書 米国特許出願第7,629,408号 米国特許出願公開第2013/0153100号明細書 米国特許出願公開第2014/0251519号明細書
低い転がり抵抗と良好な湿潤牽引力との間の望ましいバランスを提供することができるタイヤ部品の調製のための改善された組成物に対する継続的な必要性が存在する。
本明細書に提供されるのは、タイヤに使用するための新規な組成物である。主題組成物は、ゴム及びテルペン系樹脂を含む。テルペン系樹脂成分は、テルペン系モノマーのホモポリマー又は混合物であってもよい。樹脂成分は、約80℃〜約130℃の範囲の軟化点;約500g/mol〜約775g/molの範囲の数平均分子量(M);及び約38℃〜約81℃のガラス転移温度(T)を有し得る。タイヤトレッド組成物中のテルペン系樹脂の存在は、転がり抵抗及びウェットグリップなどのタイヤトレッド性能の改善をもたらす。転がり抵抗の改善は、αメチルスチレン樹脂を有する組成物と比較した場合に少なくとも4%であり;0°におけるtanδは、樹脂を含まない組成物と比較した場合、約135%〜約153%増加し;ウェットグリップ/転がり抵抗比(ration)(WG*RR)は、αメチルスチレン樹脂を含む組成物と比較した場合、少なくとも7.5%(又は約7.5%以上)の改善を示す。
示されたサンプルについての湿潤牽引力指標(0℃でのtan)及び転がり抵抗指標(60℃でのtan)のグラフである。
本明細書に開示されているのは、新規な樹脂組成物並びにそれを製造及び使用する方法である。一態様では、樹脂はテルペン系樹脂であり、ここで樹脂は、本明細書でヘテロポリマーと呼ばれるテルペンモノマーの混合物、代替的にテルペンホモポリマーであり、ここでテルペンホモポリマーはα−ピネンホモポリマーであり得る。本明細書では、テルペン系樹脂のテルペンホモポリマーは、一部の重要でない量の追加のモノマーを含有してもよく、それでもなおホモポリマーと見なされる。例えば、重要でない量の別のモノマーが存在してもよく、その追加のモノマーが本明細書に開示される条件下で重合してもよい。一態様では、テルペン系樹脂は、リモネンを実質的に含まず、ここでリモネンの量は、テルペン系樹脂の総量に基づいて、10重量%未満、好ましくは5重量%未満、より好ましくは2重量%未満、最も好ましくは1重量%未満である。一態様では、本開示の組成物は、本明細書で後により詳細に説明されるように、高い軟化点を特徴とするテルペン樹脂を含む。
本明細書におけるテルペンは、イソプレンの単位から誘導される分子を指す。テルペンの基本分子式は(Cの倍数であり、ここでnは連結イソプレン単位の数であり、最小のnは2に等しい。テルペン系樹脂に使用するのに適したテルペンの例には、限定されないが、α−ピネン、β−ピネン、δ−3−カレン、β−フェランドレン及びα−ピネン、β−ピネン、δ−3−カレン、δ−2−カレン、テレビン油の熱分解物及びそれらの組み合わせが含まれる。一態様では、テルペンはα−ピネンである。代替的に、テルペンは、α−ピネン及びβ−ピネンモノマーの混合物である。一態様では、本明細書に開示されるテルペン系樹脂は、異なるモノマーの樹脂を含んでいてもよく、これらのモノマーは、イソプレン、リモネン、テルペン、α−ピネン、β−ピネン及びそれらの組み合わせの群から選択され得るが、これらに限定されない。本開示において有用なテルペンモノマーは、限定はされないが粗硫酸テレビン油(CST)供給原料を含む様々な供給源から得られ得る。一態様では、テルペン系樹脂は、α−ピネンに富むモノマー供給物から得られてもよく、β−ピネン、カンフェン、ミルセン及びジペンテンを含むがこれらに限定されない追加のモノマーを含む。一態様では、α−ピネンに富むモノマー供給物は、追加のテルペンモノマーと共に、少なくとも90重量%、代替的に92重量%〜94重量%の量でα−ピネンを含んでいてもよい。代替的に、テルペン系樹脂は、β−ピネンモノマーに富むモノマー供給物から得られてもよく、α−ピネン、カンフェン、ミルセン及びフェランドレンを含むがこれらに限定されない追加のモノマーを含んでいてもよい。テルペン系樹脂はまた、α−ピネンに富むモノマー供給物とβ−ピネンに富むモノマー供給物との混合物から得られてもよい。
テルペン系樹脂は、α−ピネンを、テルペン系樹脂の総量に基づいて、少なくとも70重量%、少なくとも80重量%、少なくとも90重量%、少なくとも94重量%、少なくとも96重量%、又は100重量%の量で含んでいてもよい。代替的に、α−ピネンは、テルペン系樹脂の総重量に基づいて、70重量%〜100重量%、80重量%〜100重量%、90重量%〜100重量%、94重量%〜100重量%、又は96重量%〜100重量%の量で存在してもよい。一態様では、テルペン系樹脂は、テルペン系樹脂の総量に基づいて、30重量%以下、代替的に20重量%以下、15重量%以下、10重量%以下、6重量%以下、又は4重量%以下の量でβ−テルペンを含んでいてもよい。代替的に、テルペン系樹脂は、テルペン系樹脂の総重量に基づいて、0重量%〜30重量%、0重量%〜20重量%、0重量%〜10重量%、又は4重量%〜6重量%の範囲の量でβ−テルペンを含んでいてもよい。代替的に、テルペン系樹脂は、100:0、70:30〜96:4、代替的に80:20〜96:4、90:10〜96:4又は94:6〜96:4の範囲のα−ピネンモノマー対β−ピネンモノマーの比を含み得る。
本開示における使用に適したテルペン系樹脂は、任意の適切な方法論によって調製され得る。一態様では、テルペン系樹脂は、ルイス酸触媒を利用した、適切なテルペンモノマー、又は適切なテルペンモノマーの混合物のカチオン重合によって合成され得る。
テルペン系樹脂の調製に使用するのに適したルイス酸触媒の例には、限定されないが、金属ハライド、例えばBF、BBr、AlF、AlBr、TiCl、TiBr、TiL、FeCl、FeCl、SnCl、WCl、MoCl、ZrCl、SbCl、SbCl、TeCl及びZnCl;金属アルキル化合物、例えばEtAl、EtAlCl、EtAlCl、EtAlCl、(iBu)Al、(i−Bu)AlCl、(iBu)AlCl、MeSn、EtSn、BuSn及びBuSnCl並びに金属アルコキシ化合物、例えばAl(OR)3−xCl及びTi(OR)4−yCl(式中、Rはアルキル基又はアリール基を表し、xは1又は2の整数を表し、yは1〜3の整数を表す)が含まれる。他の例としては、(i)AlCl及びアルキル第三級アミン、例えばトリメチルアミンの組み合わせ;(ii)AlCl及び有機ケイ素化合物、例えばトリアルキルケイ素ハライド、低級ジアルキルフェニルケイ素ハライド及びヘキサアルキルジシロキサンの組み合わせ;(iii)AlCl及び有機ゲルマニウムハライド、例えばトリメチルゲルマニウムクロリド及びトリエチルゲルマニウムエトキシドの組み合わせ;並びに(iv)アルキル基中の1〜18個の炭素原子の低級アルキル基(十分(suffice))が挙げられる。特に、AlCl、EtAlCl、EtAlCl、EtAlCl、BCl、SnCl、MeSiCl、TiCl及びTi(OR)4−yClが、高い反応性及び良好な選択性の観点から有利に使用され得る。一態様では、触媒は、AlCl、AlBr、MeSiCl又はそれらの組み合わせを含む。別の態様では、触媒系全体が、ルイス酸触媒(例えば、AlBr又はMeSiCl)と組み合わせてAlClなどのハロゲン化アルミニウムをさらに含む。
その中で本明細書に開示されているタイプのカチオン重合が溶液重合方法によって行われ得る溶媒は、それが、テルペン系モノマー、例えばα−ピネン及び/又はテルペン系モノマー、例えばα−ピネン及びβ−ピネンの混合物が可溶性であり、その中で連鎖停止はほとんど起こらない溶媒である限り、特に限定されない。溶解性、反応性及び反応収率の観点から、溶媒はハロゲン化炭化水素、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素などであることができる。いくつかの態様では、本明細書に開示されているタイプの重合方法において利用される溶媒は、単一の溶媒又は代替的に2つ以上の溶媒が一緒にブレンドされている混合物を含む。具体例としては、限定されないが、ハロゲン化炭化水素系溶媒、例えば塩化メチレン、クロロホルム、1,1−ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、塩化n−プロピル、1−クロロ−n−ブタン及び2−クロロ−n−ブタン;芳香族炭化水素系溶媒、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、アニソール及びナフサ;並びに脂肪族炭化水素系溶媒、例えばペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサンなどが挙げられる。
一態様では、重合反応は、約−120℃〜約100℃、代替的に約−80℃〜約80℃、又は代替的に約5℃〜約50℃の温度範囲で行われてもよい。
一態様では、本開示での使用に適したテルペン系樹脂は、ASTM D6090(刊行日1997)に従って決定される場合、約60℃〜約150℃、代替的に約70℃〜約140℃、又は代替的に約80℃〜約130℃の軟化点を有する。本明細書における軟化点は、サンプルが空気中で線速度で加熱されるときに、底部に6.35mmのホールを有し、カップ内のサンプル上に中心がある直径8mmのステンレス鋼球を有する円筒状のカップ内に留めたサンプルが光線を遮断するように19mmの距離を下向きに流れる温度を指す。軟化点温度は、Mettler−ToledoのFP83HTを使用してカップとボール法(Cup and Ball)で決定されてもよい。
一態様では、本開示での使用に適したテルペン系樹脂は、約800g/mol〜約1100g/molの範囲の重量平均分子量(M)を有する。Mは、樹脂(例えば、テルペン系樹脂)の分子量平均分布を記載し、式1に従って計算される:
Figure 2019530793
式中、Nは分子量Mの分子数である。重量平均分子量(M)を計算する方法は、ASTM D5296(刊行日2005)に記載されているようにゲル浸透/サイズ排除クロマトグラフィ(GPC−SEC)を用いて決定される。
一態様では、本開示における使用に適したテルペン系樹脂は、約500g/mol〜約775g/molの範囲の数平均分子量(M)を有する。Mは個々の樹脂の分子量の数平均であり、式2に従って計算され得る:
Figure 2019530793
式中、Nは分子量Mの分子数である。数平均分子量(M)を計算する方法は、ASTM D5296(刊行日2005)に記載されているように、ゲル浸透/サイズ排除クロマトグラフィ(GPC−SEC)を用いて決定される。
一態様では、本開示での使用に適したテルペン系樹脂は、約1300g/mol〜約1600g/molの範囲の三次モーメント又は三乗平均分子量(M)を有する。Mは、式3に従って計算される高次分子量平均である:
Figure 2019530793
式中、Niは種iの物質の量であり、Mは種iの分子量である。三乗分子量(M)を計算する方法は、ASTM D5296(刊行日2005)に記載されているようにゲル浸透/サイズ排除クロマトグラフィ(GPC−SEC)を用いて決定される。
一態様では、本開示における使用に適したテルペン系樹脂は、約1.30〜約1.70の多分散指数(PDI)を特徴とする。業界経験を有する当業者によって理解されるように、より低いPDIを有する樹脂は改善された転がり抵抗を有するトレッド組成物をもたらすということである。PDIは式4によって与えられる:
PDI=M/M (4)
一態様では、本開示における使用に適したテルペン系樹脂は、約38℃〜約81℃のガラス転移温度(T)を有する。一般に、Tg(ガラス−液体転移又はガラス転移)は、温度が上昇するにつれて、硬くて比較的脆い「ガラス」状態から溶融状態への非晶質材料の可逆的転移である。Tgは、TA Instrumentsの示差走査熱量計SC Q2000を使用してASTM D 6604(刊行日2013)に従って決定され得る。
一態様では、本開示の組成物は、(i)本明細書に開示されているタイプのテルペン系樹脂及び(ii)ゴムを含む。本開示における使用に適したゴムは、所望の最終用途に応じて、天然ゴム及びその様々な生の形態、再生された形態、又は修飾された形態及び種々の合成ゴムポリマー及びそれらの任意の組み合わせを含み得る。代表的な合成ゴムポリマーは、ブタジエン並びにその同族体及び誘導体、例えばメチルブタジエン、ジメチルブタジエン及びペンタジエンの単独重合生成物、並びに他の不飽和モノマーと共にブタジエン又はその同族体若しくは誘導体から形成されるものなどのコポリマーである。後者の中には、アセチレン、例えばビニルアセチレン;オレフィン、例えばイソブチレン(これはイソプレンと共重合してブチルゴムを形成する);ビニル化合物及びスチレン(後者の化合物はブタジエンと重合してSBRを形成する)、並びにビニルエステル及び種々の不飽和アルデヒド、ケトン及びエーテル、例えばアクロレイン、メチルイソプロペニルケトン及びビニルエチルエーテルである。合成ゴムの具体例としては、ネオプレン(ポリクロロプレン)、ポリブタジエン(シス−1,4−ポリブタジエンを含む)、ポリイソプレン(シス−1,4−ポリイソプレンを含む)、ブチルゴム、ハロブチルゴム、例えばクロロブチルゴム又はブロモブチルゴム、スチレン/イソプレン/ブタジエンゴム、1,3−ブタジエン又はイソプレンとモノマー、例えばスチレン、アクリロニトリル及びメチルメタクリレートとのコポリマー、並びにエチレン/プロピレンターポリマー(エチレン/プロピレン/ジエンモノマー(EPDM)としても知られる)及びエチレン/プロピレン/ジシクロペンタジエンターポリマーが挙げられる。
使用され得るゴムのさらなる例としては、限定されないが、アルコキシシリル末端官能化溶液重合ポリマー(SBR、PBR、IBR及びSIBR)、ケイ素結合及びスズ結合星状分岐ポリマーが挙げられる。ゴムのいずれも末端修飾されていてもよいことを理解すべきである。このような末端修飾基は、例えば、カルボキシル基、アミノ基、ヒドロキシル基、アルコキシル基又はシラノール基(−SiOH)であり得る。なお、ゴムはゴム鎖の内部に修飾基を含有していてもよい。そのような修飾基は、例えば、エポキシ基又はケトン基であり得る。これらのゴムはいずれも単一形態又はブレンド形態のいずれでも使用することができる。
一態様では、ゴムは、スチレンブタジエンゴム、ポリブタジエンゴム、天然ゴム、ハロゲン化ブチルゴム、ブチルゴム、ポリイソプレンゴム、鎖状溶液重合ポリマー及びスチレン/イソプレン/ブタジエンターポリマーゴムからなる群から選択される。
本開示における使用に適したスチレンブタジエンゴムの例は、任意の量のスチレンを含有するコポリマーである。例えば、スチレンブタジエンゴムは、約50重量%より多いか又は少ないスチレンを含有してもよい。組成物がスチレンブタジエンコポリマーを含有する場合、スチレンブタジエンゴムは5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90及び95重量%のスチレンを含有してもよい(その中のありとあらゆる範囲及び下位範囲を含む)。本開示における使用に適したポリブタジエンゴムの例としては、限定されないが、1,4配置又は1,2配置を有するものが挙げられる。本開示における使用に適したポリイソプレンゴムの例としては、限定されないが、1,4配置、シス−1,4配置及び/又は3,4配置を有するものが挙げられる。
一態様では、ゴムはスチレンブタジエンコポリマーを含み、ここでゴムポリマー又はコポリマーの二重結合は少なくとも部分的に水素化されていてもよい。スチレンブタジエンコポリマーは、例えばコポリマーのブタジエン部分において、50%より多く又は少なく水素化されている二重結合を含有していてもよい。代替的に、ゴムポリマー又はコポリマーは、約0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95及び100%水素化され得る(その中のありとあらゆる範囲及び部分範囲を含む)。
本開示の組成物はまた、顔料及び充填剤、例えば強化充填剤を含有し得る。そのような顔料及び充填剤の非限定的な例としては、無機及び有機充填剤、例えばケイ素含有化合物、アルミニウム含有化合物、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、粘土及びそれらの組み合わせが挙げられる。ケイ素含有化合物の非限定的な例としては、ケイ酸含有(silaceous)化合物、例えばケイ酸含有顔料、熱分解ケイ酸含有化合物(シリカ)、沈降シリカ、湿式シリカ(含水ケイ酸)、乾式シリカ(無水ケイ酸)、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム及びそれらの組み合わせが挙げられる。一態様では、組成物は沈降シリカ、代替的に高分散性沈降シリカを含む。一態様では、本開示での使用に適したシリカは高い表面積を有する。例えば、シリカ表面積は、約100m/g〜約1000m/gの範囲であり得る。
本開示において充填剤として使用するのに適したアルミニウム含有化合物の非限定的な例としては、以下の一般式で表されるヒュームドアルミナ及び/又は沈降アルミナが挙げられる;Al.nHO;式中、nは、約0〜約3の範囲の数を表す。
一態様では、充填剤はカーボンブラックを含む。ここでカーボンブラックとは、主に不十分な空気中で炭化水素を燃焼させることによって得られる非晶質準黒鉛状分子構造を有する炭素の微粒子状凝集体を指す。一態様において、本開示での使用に適したカーボンブラックは、60mg/g以上のヨウ素吸着[IA]及び80ml/100g以上のジブチルフタレート吸収(DBP)数によって特徴付けられる。ヨウ素吸収はカーボンブラックの表面積に関連しており、ASTM D1510に従って決定され得、DBP吸収数は材料の構造に関連しており、ASTM D2414(刊行日2016)に従って決定され得る。
組成物は、本明細書に開示された充填剤を単独で又は組み合わせて含有して、一部の使用者及び/又は方法に望ましい量を提供し得る。一態様では、充填剤は、ゴム100部当たり約5部(phr)〜約250phr、代替的に約10phr〜約150phr、代替的に約40phr〜約120phr、又は代替的に約60phr〜約120phrの量で組成物中に存在する。組成物は、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240及び250phrの充填剤を含有してもよく、その中のありとあらゆる範囲及び下位範囲を含む。
本開示の組成物は、カプラー又はカップリング剤をさらに含み得る。ここで、カップリング剤は、充填剤がゴムポリマー及び/又はコポリマーを強化することを可能にするように、充填剤とゴムポリマー又はコポリマーとの間の不十分な程度の物理的及び/又は化学的結合を修復するように機能し得る。一態様では、カップリング剤は、充填剤とゴムポリマー又はコポリマーとの間の物理的及び/又は化学的結合の程度を増強できる任意の化合物である。
例えば、シリカが充填剤として使用される場合、カップリング剤は一般に、シリカ表面と反応することができる構成成分又は部分(シラン部分)及び同様にゴム、特に炭素−炭素二重結合又は不飽和を含有する硫黄−加硫可能なゴムと相互作用することができる構成成分又は部分を有するシランを構成し得る。このようにして、ここではカップリング剤は、シリカとゴムとの間の連結橋として作用し得、それによってシリカのゴム強化特徴を増強する。
本開示における使用に適した他のカップリング剤の非限定的な例としては、ポリスルフィド成分又は構造を含有するシランカップリング剤、例えばポリスルフィド架橋中に2〜約8個の硫黄原子を含有するビス−(トリアルコキシシリルアルキル)オルガノシランポリスルフィド、例えばビス−(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、トリスルフィド又はジスルフィドが挙げられる。
組成物はさらに加硫剤を含んでもよい。本開示での使用に適した加硫剤は、加硫促進剤及び酸化防止剤などの反応の速度論的改質剤の存在下で使用され得る硫黄又は硫黄供与体化合物である。本開示での使用に適した硫黄供与体化合物の非限定的な例は、2−(4−モルホリニルジチオ)−ベンゾチアゾール、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、ジペンタメチレンチウラムヘキサスルフィド、N,N’−カプロラクタムジスルフィドなどである。
本開示での使用に適した加硫促進剤の例としては、チアゾール系加硫促進剤、例えば2−メルカプトベンゾチアゾール、ジベンゾチアジルジスルフィド及びN−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド;チウラム系加硫促進剤、例えばテトラメチルチウラムモノスルフィド及びテトラメチルチウラムジスルフィド;スルフェンアミド系加硫促進剤、例えばN−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−オキシエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−オキシエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド及びN,N’−ジイソプロピル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド;並びにグアニジン系加硫促進剤、例えばジフェニルグアニジン、ジオルトトリルグアニジン及びオルトトリルビグアニジンが挙げられる。組成物は、酸化防止剤及び劣化防止剤、例えばジフェニル−p−フェニレンジアミン、脂肪酸、例えばステアリン酸、並びに無機酸化物、例えば酸化亜鉛をさらに含んでいてもよい。
組成物はさらにエクステンダ油を含んでもよい。このようなエクステンダ油は、様々な機能、例えば(i)他のゴム混合物成分とのコンパウンドを容易にするために合成ゴムのムーニー粘度を低下させること、(ii)ムーニー粘度を低下させてコンパウンドの押出を容易にする可塑剤として及びiii)加硫後のゴムコンパウンドの機械的特性を改質することに役立ち得る。一態様では、エクステンダ油は、鉱物系油、例えば処理蒸留芳香族抽出物(TDAE)、軽度抽出溶媒和物(MES)、残留芳香族抽出物(RAE)、処理芳香族抽出物(TAE)、ナフテン油、ブラックナフテン油及び植物油、例えばヒマワリ油、カルナバ油、亜麻仁油、菜種油、植物脂肪酸の誘導体又はトール油脂肪酸である。
一態様では、本明細書に開示されているタイプの組成物は、テルペン系樹脂、ゴムコンパウンド;及び以下の1つ以上:充填剤、カップリング剤、エクステンダ油、加硫剤、加硫促進剤及び酸化防止剤;本明細書に開示されている全てのタイプを含む。そのような態様では、テルペン系樹脂は、約1〜約50phrの範囲の量で組成物中に存在してもよい。
一態様では、本開示は、ホットメルト接着剤などの接着剤組成物の成分としてテルペン系樹脂を想定している。そのような態様において、接着剤組成物は追加のポリマーを含み得る。接着剤組成物中の追加のポリマーは、任意の適切なポリマーであることができる。ポリマーは、例えば、ポリアクリレート、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリビニルエーテル、ポリウレタン、ポリエステル、ポリビニルエステル、それらのコポリマー、又はそれらのブレンドであることができる。場合により、ポリマーは1つ以上のエチレン性不飽和モノマーから誘導できる(例えば、1つ以上のエチレン性不飽和モノマーはスチレン、エチレン、ブタジエン、イソプレン、(メタ)アクリレートモノマー、酢酸ビニル、ビニルエステルモノマー及びそれらの組み合わせから選択される)。いくつかの態様では、ポリマーは、エチレンとアクリル酸n−ブチルとのコポリマーを含むことができる。いくつかの態様では、ポリマーは、スチレンとイソプレン及びブタジエンの1つ以上とのコポリマーを含むことができる。いくつかの態様では、ポリマーは、スチレンとイソプレン及びブタジエンの1つ以上とのブロックコポリマーを含むことができる。いくつかの態様では、ポリマーは、スチレンと、イソプレン及びブタジエンの1つ以上との水素化ブロックコポリマーを含むことができ、ここで、イソプレン及びブタジエンの1つ以上は、水素化又は部分的に水素化されている。特定の態様では、1つ以上のエチレン性不飽和モノマーから誘導されるポリマーは、酢酸ビニルから誘導されるポリマーを含む。酢酸ビニルから誘導されるポリマーはまた、少なくとも部分的には、酢酸ビニルモノマーの重合から誘導されるポリマーを含む。例えば、酢酸ビニルから誘導されるポリマーは、酢酸ビニルのホモポリマー(すなわち、ポリ酢酸ビニル;PVA)であることができる。酢酸ビニルから誘導されるポリマーはまた、酢酸ビニルと1つ以上の追加のエチレン性不飽和モノマーとのコポリマー(例えば、ポリ(エチレン−co−酢酸ビニル)、EVA)であることができる。
ホットメルト接着剤は、追加の粘着付与剤、ワックス、安定剤(例えば、酸化防止剤)、テンプレート剤、顔料及び染料、可塑剤、並びに充填剤を含む1つ以上の追加の成分を含むことができる。ホットメルト接着剤組成物は一般に、フィッシャー−トロプシュワックス又はパラフィンワックスのような1つ以上のワックスを含有する。Liuの米国特許第8,921,464 B2号は、ホットメルト接着剤に適用することができるワックス成分を記載している。そのようなワックスとしては、石油系ワックス、合成ワックス、並びに天然ワックス、例えば植物性及び動物性ワックスが挙げられる。ワックスとしては、パラフィン系ワックス、マイクロクリスタリンワックス、高密度低分子量ワックス、低精製度ワックス、シャープな融点を引き出す高精製度ワックス及び低融点フィッシャー−トロプシュワックスを含む合成フィッシャー−トロプシュワックス及び酸化フィッシャートロプシュワックスが挙げられるが、これらに限定されない。テンプレート剤は、Liuらの米国特許第8,921,464 B2号に記載されており、該特許は、その全体が参照により本明細書に組み入れられる。
ホットメルト接着剤としては、一般にエチレンコポリマーの混合物、例えば高いメルトフロー(MI)インデックス値、例えば750グラム/10分以上のMI値を有するエチレンn−ブチルアクリレート(EnBA)コポリマーを含む低温適用ホットメルト接着剤が挙げられる。低温適用ホットメルト接着剤としては、約100℃〜約150℃の温度で適用することができるホットメルト接着剤をもたらすことができるポリ(エチレン−co−酢酸ビニル(EVA)コポリマーとのブレンドなどのEnBAコポリマーを含むブレンドが挙げられる。そのような低温適用ホットメルト接着剤は、並外れた靭性、良好な耐熱性及び許容される適用粘度で良好な接着強度を有する、他のコポリマー、例えばエチレンエチルヘキシルアクリレート、エチレン−エチルアクリレート、エチレン−メチルアクリレート及びそれらの組み合わせを含有できる。
いくつかの態様では、ポリマー組成物は分散液(例えば、水性分散液)であることができる。いくつかの態様では、ポリマー組成物は接着剤分散液であることができる。特定の態様では、分散液は、20重量%〜50重量%のポリアクリレートポリマー又はコポリマー、及び5〜50重量%のオリゴエステル組成物を含むことができる。分散液は、35%〜80%の固形分含有量を有することができる。分散液は、走査型電子顕微鏡法によって決定される場合、5nm〜5000nm(例えば、5nm〜1500nm、又は5nm〜500nm)の中央粒径を有する粒子を含むことができる。
いくつかの態様では、ポリマー組成物は、その軟化点のために、チューインガム、デンタルフィルム形成組成物、制御放出粘膜接着剤系、又はカプセル化食品若しくは医療用放出系、例えば医薬配合物に使用することができ、ベースとして使用する場合に、最終硬度及び適合性の程度を制御することを可能にする。ポリマー組成物は、1つのタイプ、例えば、α−ピネン、又は2つ以上のタイプの組み合わせ、例えば、α−ピネン及びβ−ピネンであることができる。一実施形態では、ポリマー組成物は、圧縮性チューインガムの5〜100重量%の範囲の量で使用される。制御放出粘膜接着剤系、例えばチューインガム、デンタルフィルムなどに使用するためのポリマー組成物の実施形態は、米国特許公開第2010/0104689 A1号、US2014/0056949A1、WO2017079668A1、CA2642595C、US20100104689A1、WO2007095939A1及びWO2009007767A1に開示されており、これらは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
いくつかの態様では、ポリマー組成物は、ゴムポリマー(例えば、スチレンとイソプレン及びブタジエンの1つ以上とから誘導されたコポリマー)、充填剤及び本明細書に記載のテルペン系樹脂を含むタイヤトレッド組成物であることができる。テルペン系樹脂は、タイヤトレッド組成物中に、ゴムポリマー100重量部に基づいて1〜80重量部(例えば、2〜75重量部、5〜70重量部、35〜75重量部又は55〜75重量部)の量で存在してもよい。いくつかの態様において、テルペン系樹脂は、30℃〜100℃のガラス転移温度を有し得る。
一態様では、本明細書に開示されているタイプの組成物(例えば、テルペン系樹脂、ゴムなど)は、列挙した順序で成分を接触させ、適切なミキサを使用して材料を混合することによって調製され得る。混合操作は典型的にはバッチ操作であり、各バッチは3〜5分未満にゴムコンパウンドを製造する。ミキサは、内部にローターを有する混合チャンバを備えた高性能重機器である。その主な機能は、ゴムベール、充填剤及び化学物質を分解し、それらを他の成分と混合することである。硬化剤パッケージは通常、混合の最終段階で添加される。混合が完了すると、バッチはミキサから排出され、一連の機械を通して送られて「スラップ」と呼ばれる連続シートに形成される。例示的な混合プロトコルが実施例に提供されている。
一態様では、本明細書に開示されるタイプの組成物(トレッド増強組成物(TEC)と指定される)から製造されたタイヤ部品は、参照樹脂を含むその他の点では同様の組成物と比較した場合に9%程度増加する湿潤牽引力指標(ウェットグリップとしても知られる)を示す。湿潤牽引力及び転がり抵抗の指標は、動的機械分析を利用して実施例のセクションに記載のように決定することができる。
一態様では、本明細書に開示されるTECは、油のみを含有するTECと比較した場合、0°で約135%〜約153%増加するtanδを有する。0℃におけるtanδは湿潤牽引力の指標である。
一態様では、本明細書に開示されるTECは、市販の参照樹脂サンプル6を用いたTECと比較した場合、約4%を超える、代替的には約7%を超える、又は代替的には約9%を超える転がり抵抗指標(60℃でのtanδ)を有する。60℃におけるTanδは転がり抵抗の指標であり、60℃におけるTanδが低いほど、転がり抵抗は良好となる。
一態様では、本明細書に開示されるTECは、AMSを含有するTEC、又は市販の参照樹脂サンプル6と比較した場合に考慮される軟化点範囲について、最小約7.5%〜約15%で最適化されるウェットグリップ指標及び転がり抵抗を有する。
本開示の主題を一般的に説明してきたが、以下の実施例は、本開示の特定の態様として及びその実施及び利点を実証するために与えられる。実施例は説明のために示されており、本明細書又は特許請求の範囲を任意の様式に従うように限定することを決して意図するものではないことが理解される。
[実施例1]
−サンプル1
85℃の軟化点を有するテルペン系樹脂の調製。
窒素ブランケットでの1LのMorton(バッフル付き)丸底フラスコ(RBF)に、250グラムの試薬グレードのキシレン(4Åシーブで乾燥)を添加した。キシレンに、塩化アルミニウム(AlCl)及び10グラムの臭化アルミニウム(AlBr)を含有する15グラムの触媒溶液を添加して、空気/湿気への曝露を最小限にした。AlCl及びAlBrは、テルペン系モノマーに対する触媒として作用して標的生成物をもたらした。次に、触媒溶液を外部氷水浴を用いて10〜30℃に冷却した。窒素ブランケット下で機械的撹拌機を用いて不均一触媒溶液を急速に撹拌しながら、α−ピネンに富むモノマー供給物250グラムを徐々に添加した。モノマー供給物の添加が完了したら、溶液を窒素下で20〜50℃の間で撹拌して反応を完了させた。次に、加熱マントルを取り外し、溶液を室温に冷却した。その後、100グラムの水をRBFに添加し、室温で10分間撹拌を続けた。次いで撹拌を停止し、水層と有機層とを分離させ、水層を除去した。追加の水洗を行った。次いで有機層を別の1LのRBFに移した。溶媒及び軽油は標準的な蒸留方法により除去された。軟化点85.6℃、正味の樹脂色2.1ガードナーを有する樹脂が製造された。樹脂収率は73.6%であった。
[実施例2]
−サンプル2
100℃軟化点樹脂を有するテルペン系樹脂の調製。
窒素ブランケットでの1LのMorton(バッフル付き)丸底フラスコ(RBF)に、200グラムの試薬グレードのキシレン(4Åシーブで乾燥)を添加した。キシレンに、10グラムの塩化アルミニウム(AlCl)及び2グラムのトリメチルクロロシラン(TMSCl)を、空気/水分への曝露を最小限にする様式で添加した。AlCl及びTMSClは、標的生成物をもたらすための触媒として作用する。次に触媒溶液を外部氷水浴を用いて10〜30℃に冷却した。窒素ブランケット下で機械的撹拌機を用いて不均一触媒溶液を急速に撹拌しながら、α−ピネンに富むモノマー供給物200グラム(4Åシーブで乾燥)を徐々に添加した。供給原料の添加が完了したら、溶液を窒素下で20〜50℃で2時間撹拌した。次に、氷水浴を取り除き、溶液を室温(約22℃)に加温した。室温に達したら、100グラムの水をRBFに添加し、室温で10分間撹拌を続けた。次いで撹拌を停止し、水層と有機層とを分離させ、水層を除去した。追加の水洗を行った。次いで有機層を別の1LのRBFに移し、そこで溶媒及び軽油は標準的な蒸留方法を用いて除去された。軟化点101.5℃、正味の樹脂色3.1ガードナーを有する樹脂が製造された。樹脂収率は77.3%であった。
[実施例3]
−サンプル3
105℃の軟化点を有するテルペン系樹脂の調製。窒素ブランケットでの5LのMorton(バッフル付き)丸底フラスコ(RBF)に、800グラムの試薬グレードのキシレン(4Åシーブで乾燥)を添加した。キシレンに、50グラムの塩化アルミニウム(AlCl)及び10.4グラムのトリメチルクロロシラン(TMSCl)を、空気/水分への曝露を最小限にする様式で添加した。AlCl及びTMSClは、標的生成物をもたらすための触媒として作用する。次に、触媒溶液を外部エタノール/ドライアイス浴を用いて0〜10℃に冷却した。窒素ブランケット下で機械的撹拌機を用いて不均一触媒溶液を急速に撹拌しながら、α−ピネンに富むモノマー供給物1000グラム(4Åシーブで乾燥)を徐々に添加した。モノマー供給物の添加が完了したら、溶液を窒素下で0〜20℃で1.5時間撹拌した。次に、エタノール/ドライアイス浴を取り除き、溶液を室温(約22℃)に加温した。室温に達したら、500グラムの水をRBFに添加し、室温で10分間撹拌を続けた。次いで撹拌を停止し、水層と有機層とを分離させ、水層を。追加の水洗を行った。次いで有機層を別の5LのRBFに移し、そこで溶媒及び軽油は標準的な蒸留方法によって除去された。軟化点105.5℃、正味の樹脂色4.4ガードナーを有する黄色樹脂が製造された。この反応について樹脂収率は測定されなかった。
[実施例4]
−サンプル4
117℃の軟化点を有するテルペン系樹脂の調製。窒素ブランケットでの5LのMorton(バッフル付き)丸底フラスコ(RBF)に、800グラムの試薬グレードのキシレン(4Åシーブで乾燥)を添加した。キシレンに、50グラムの塩化アルミニウム(AlCl)及び9.8グラムのトリメチルクロロシラン(TMSCl)を、空気/水分への曝露を最小限にする様式で添加した。AlCl及びTMSClは、標的生成物をもたらすための触媒として作用する。次に、触媒溶液を外部エタノール/ドライアイス浴を用いて0〜10℃に冷却した。窒素ブランケット下で機械的撹拌機を用いて不均一触媒溶液を急速に撹拌しながら、α−ピネンに富むモノマー供給物1000グラム(4Åシーブで乾燥)を徐々に添加した。モノマー供給物の添加が完了したら、溶液を窒素下で0〜20℃で1.5時間撹拌した。次に、エタノール/ドライアイス浴を取り除き、溶液を室温(約22℃)に加温した。これを窒素ブランケット下で一晩撹拌した。窒素下で約18.5時間撹拌した後、500グラムの水をRBFに添加し、撹拌を室温で10分間続けた。次いで撹拌を停止し、水層と有機層とを分離させ、ピペットを介して水層を除去した。追加の水洗を行った。次いで有機層を別の5LのRBFに移し、そこで溶媒及び軽油は標準的な蒸留方法によって除去された。軟化点116.7℃を有する黄色樹脂が製造された。この反応について樹脂収率は測定されなかった。
[実施例5]
−サンプル5
129℃の軟化点を有するテルペン系樹脂の調製。
窒素ブランケットでの1LのMorton(バッフル付き)丸底フラスコ(RBF)に、135グラムの試薬グレードのキシレン(4Åシーブで「乾燥」)を添加した。キシレンに、13.5グラムの塩化アルミニウム(AlCl)及び2.7グラムのトリメチルクロロシラン(TMSCl)を、空気/水分への曝露を最小限にする様式で添加した。AlCl及びTMSClは触媒として作用し、正確な量は標的生成物をもたらすためのα−ピネンモノマーに基づいていた。次に、触媒溶液を外部エタノール/ドライアイス浴を用いて0〜10℃に冷却した。窒素ブランケット下で機械的撹拌機を用いて不均一触媒溶液を急速に撹拌しながら、α−ピネンに富むモノマー供給物270グラム(4Åシーブで「乾燥」)を徐々に添加した。モノマー供給物の添加が完了したら、溶液を窒素下で0〜10℃で5時間撹拌した。溶液を室温(約22℃)に加温し、窒素ブランケット下で一晩撹拌した。窒素下で約18.5時間撹拌した後、100グラムの水をRBFに添加し、撹拌を室温で10分間続けた。次いで撹拌を停止し、水層と有機層とを分離させ、ピペットを介して水層を除去した。追加の水洗を行った。次いで有機層を別の1LのRBFに移し、そこで溶媒及び軽油は標準的な蒸留方法によって除去された。軟化点129.4℃、色4.5ガードナーを有する黄色樹脂が製造された(889Hazen、44.2黄色度指数)。樹脂収率は68.5%であった。
使用された方法:Metravib+450Nを用いて10Hz及び0.1%(−60℃〜−5℃まで)及び3%(−5℃〜100℃まで)の動的歪で1℃/分で−60℃〜100℃までの二重剪断モードでの温度掃引によるDMA特性。この測定から、一般的に使用されるウェットグリップ指標は0℃でのtanデルタ(tanδ 0℃)であり、一般的に使用される転がり抵抗指標は60℃でのtanデルタ(tanδ 60℃)である。
これらの実験の結果は、本明細書に開示されるタイプのテルペン系樹脂が、市販のリモネン(1800〜2250の範囲)及びβ−ピネン系樹脂(3000〜5000)と比較して、顕著に低いM(1300〜1600の範囲)を有することを実証した。表1を参照されたい。より良好な転がり抵抗(α−メチルスチレンを含有する標準的な市販の樹脂(Comm.6)と比較して10〜15%の改善)と共に優れた湿潤牽引力特性が見いだされた(0℃でのtan、135〜153%)。試験した条件下で、本明細書に開示されているタイプのテルペン系樹脂は、トレッド増強添加剤として使用される他のトレッド増強添加剤(Comm.1〜6)と比較して、転がり抵抗への悪影響が最も少なかった。本開示の組成物は、Comm.1〜5樹脂よりも優れた性能を示した。本開示の樹脂は、転がり抵抗に対する悪影響が最小でありながら、湿潤牽引力特性が向上する。シリーズ内では、湿潤牽引力と転がり抵抗とのバランスをとるために好ましい樹脂を選択する可能性がある。
本明細書に開示されるタイプのTECは、良好な湿潤牽引力特性(tanδ0℃、153%)を示し、約10%良好なRR特性を示す。データは、α−ピネンのホモポリマーを含むTECが、改善された転がり抵抗と共に改善された湿潤牽引力特性を示すことを示した。その比較的高い軟化点のために、Comm.4は、良好な湿潤牽引力特性を示したが、より悪い転がり抵抗を示した。Comm.5はサンプル2(SP100℃)とサンプル5(SP130℃)との間の湿潤牽引力特性を示し、それはその軟化点に基づいて予想することができた。リモネン含有樹脂(Comm.1〜3)は、α−ピネン樹脂(S1〜5)よりも悪いRRを示す。データを図1にグラフで示す。樹脂の様々な特性を表1に示す。
Figure 2019530793
本明細書に開示されているタイプのTECの典型的な配合及びその調製方法を表2〜5に示す。
Figure 2019530793
Figure 2019530793
Figure 2019530793
Figure 2019530793
用語「a」、「an」及び「the」は、特に断らない限り、複数の選択肢、例えば少なくとも1つを含むことを意図している。本明細書では、組成物及び方法は様々な成分又は工程を「含む」という観点から説明されているが、組成物及び方法はまた様々な成分又は工程から「本質的になる」又は「からなる」こともできる。開示された主題の特定の特徴は次のように開示できる:特徴Xは、A、B、又はCであることができる。また、各特徴について、その記述は、「特徴XはA、代替的にB又は代替的にCである」という記述がまた、この記述が明示的に記載されているかどうかにかかわらず、本開示の態様であるように、代替物のリストとして表現することもできることも想定される。
本開示の様々な態様が示され説明されてきたが、それらの変更は、本開示の趣旨及び教示から逸脱することなく当業者によってなされ得る。本明細書に記載の本開示の態様は例示的なものにすぎず、限定的であることを意図するものではない。本明細書に開示された本開示の多くの変形及び変更が可能であり、それらは本開示の範囲内である。数値範囲又は限定が明示的に記述される場合、そのような明示範囲又は限定は、明示的に記述されている範囲又は限定内に含まれる同様の規模の反復範囲又は限定を含むと理解されるべきである(例えば約1〜約10は、2、3、4などを含む;0.10を超える、は、0.11、0.12、0.13などを含む)。特許請求の範囲の任意の要素に関して用語「任意に」を使用することは、主題の要素が必要であるか、又は代替的に必要ではないことを意味することを意図している。両方の選択肢は特許請求の範囲内にあることを意図している。含む(comprise)、含む(include)、有するなどのより広い用語の使用は、からなる、から本質的になる、から実質的になるなどのより狭い用語に対する支持を提供すると理解されるべきである。
したがって、保護の範囲は上記に示した説明によって限定されるのではなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定され、その範囲は特許請求の範囲の主題の全ての均等物を含む。どの請求項も、本開示の本開示の態様として本明細書に組み込まれている。したがって、特許請求の範囲はさらなる説明であり、本開示の本開示の態様への追加である。本開示における参考文献の議論は、それが本開示に対する先行技術であることを承認するものではなく、特に本出願の優先日の後に公開日を有する可能性がある任意の参考文献である。本明細書に引用された全ての特許、特許出願及び刊行物の本開示は、それらが本明細書に記載されたものを補足する例示、手順又は他の詳細を提供する限りにおいて、参照により本明細書に組み込まれる。

Claims (13)

  1. (a)合成ジエンゴム及び天然ゴムからなる群から選択されるゴム成分;
    (b)約5〜250phrの量の少なくとも1つの充填剤;及び
    (c)(i)約80℃〜約130℃の軟化点;(ii)約500g/mol〜約775g/molの範囲の数平均分子量(M);(iii)約38℃〜約81℃のガラス転移温度(T)を有するテルペン系樹脂であって、(iv)該樹脂がリモネンを実質的に含まない、テルペン系樹脂
    を含むタイヤトレッド組成物。
  2. 前記テルペン系樹脂が、α−ピネンホモポリマーである、請求項1に記載のタイヤトレッド組成物。
  3. 前記テルペン系樹脂が、該テルペン系樹脂の総重量に基づいて少なくとも99重量%のα−ピネンを含む、請求項2に記載のタイヤトレッド組成物。
  4. 前記テルペン系樹脂が、α−ピネンとβ−ピネンとの混合物であり、ここでα−ピネンが、前記テルペン系樹脂の総重量に基づいて少なくとも80重量%の量で存在する、請求項1に記載のタイヤトレッド組成物。
  5. 前記テルペン系樹脂が、65:35〜85:15の範囲の比で存在するα−ピネンとβ−ピネンとの混合物である、請求項1に記載のタイヤトレッド組成物。
  6. 約500g/mol〜約775g/molの範囲の数平均分子量(M)を有する、請求項1に記載のタイヤトレッド組成物。
  7. 約1300g/mol〜約1600g/molの範囲のz平均分子量(M)を有する、請求項1に記載のタイヤトレッド組成物。
  8. 樹脂を含まない組成物と比較した場合に約135%〜約153%増加した0°でのtanδを有する、請求項1に記載のタイヤトレッド組成物。
  9. αメチルスチレン樹脂を含む組成物と比較した場合、少なくとも4%(約4%以上)の転がり抵抗の改善を有する、請求項1に記載のタイヤトレッド組成物。
  10. αメチルスチレンを含む組成物と比較した場合、少なくとも7.5%(又は約7.5%以上)のウェットグリップ/転がり抵抗比(WG*RR)の改善を有する、請求項1に記載のタイヤトレッド組成物。
  11. 前記テルペン系樹脂が、約60℃〜約150℃の軟化点、約800g/mol〜約1100g/mol、約500g/mol〜約775g/molの重量平均分子量、約1300g/mol〜約1600g/molのz平均分子量、及び約38℃〜約81℃のガラス転移温度(T)を有する、請求項1に記載のタイヤトレッド組成物。
  12. 前記テルペン系樹脂が約1〜約50phrの範囲で存在する、請求項1に記載のタイヤトレッド組成物。
  13. 成分c)がオレフィン性不飽和非酸性テルペン化合物である、請求項1記載のタイヤトレッド組成物。
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