JP2019526633A - ウイルス感染の治療又は予防用の7位置換スルホンイミドイルプリノン化合物 - Google Patents

ウイルス感染の治療又は予防用の7位置換スルホンイミドイルプリノン化合物 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I)[式中、R1、R2、及びR3は、本明細書に記載される通りである]の化合物とそれらのプロドラッグ、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマ、又はジアステレオマー、並びに該化合物が含まれる組成物と、該化合物をTLR7アゴニストとしてウイルス感染症の治療のために使用する方法に関する。

Description

本発明は、生体内(in vivo)Toll様受容体アゴニズム活性を有する新規スルホンイミドイルプリノン誘導体、並びに、それらの製造法、それらを含有する医薬組成物、及びそれらの医薬品としての潜在的な使用に関する。
本発明は、式(I):
[式中、R〜Rは、下記に記載される]の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー又はジアステレオマーに関する。
Toll様受容体(TLR)は、広範囲の保存された病原体関連分子パターン(PAMP)を検出する。それらは、侵入病原体を感知することと後続の自然免疫応答の始動に重要な役割を担う。ヒトでは、TLRファミリーに10種のメンバーが知られていて、それらは、細胞外ロイシンリッチドメインと、保存されたToll/インターロイキン(IL)−1受容体(TIR)ドメインを含有する細胞質テールを特徴とするI型膜貫通タンパク質である。このファミリーでは、TLR3、TLR7、TLR8、及びTLR9がエンドソーム内に位置している。TLR7は、特定の低分子リガンド(即ち、TLR7アゴニスト)又はそのネイティブリガンド(即ち、一本鎖RNA、ssRNA)へ結合することによって活性化され得る。ssRNAのTLR7への結合に続いて、この受容体は、その二量体型で構造変化を受けて、続いて、骨髄分化一次応答遺伝子88(MyD88)が含まれる、アダプタータンパク質をその細胞質ドメインで動員すると考えられている。MyD88経路を介した受容体シグナル伝達カスケードの始動に続いて、インターフェロン調節因子7(IRF−7)及び核内因子κB(NF−κB)のような細胞質転写因子が活性化される。次いで、これらの転写因子は、核内へ転座して、様々な遺伝子、例えば、IFN−α遺伝子と他の抗ウイルス性サイトカイン遺伝子の転写を始動させる。TLR7は、形質細胞様細胞上で、そしてまたB細胞上で主に発現される。慢性ウイルス感染症の間には、免疫細胞の応答性の改変が自然免疫応答の低下へ与する場合がある。故に、アゴニスト誘発性のTLR7の活性化は、慢性ウイルス感染症の治療への新規アプローチとなる可能性がある(D. J Connolly and L. AJ O’Neill, Current Opinion in Pharmacology 2012, 12:510-518, P. A. Roethle et al, J. Med. Chem. 2013, 56, 7324-7333)。
慢性HBV感染への現行の療法は、従来型の抗ウイルスヌクレオシ(チ)ド類似体とより最近のペグ化IFN−α(PEG−IFN−α)という、2種の異なる薬物に基づく。経口ヌクレオシ(チ)ド類似体は、HBV複製を抑制することによって作用する。これは、生涯の治療コースであって、その間には、薬剤耐性がしばしば生じる。代替の選択肢として、一部の慢性被感染HBV患者を一定の治療期間内で治療するのに、ペグ化IFN−α(PEG−IFN−α)が使用されてきた。これにより、少なくともごく数パーセントのHBV患者ではHBeAgでの血清変換が達成されたが、その副作用により、それはほとんど忍容し得ない。注目すべきことに、HBsAg血清変換として定義される機能的治癒は、現行のいずれの療法でもごく稀である。故に、HBV患者を機能的治癒に向けて治療するための新世代の治療オプションが喫緊に求められている。
経口TLR7アゴニストでの治療は、より大きな効力をより良好な忍容性で提供する有望な解決法の代表となる。ペグ化IFN−α(PEG−IFN−α)は、慢性HBVを治療するのに現在使用されて、抗ウイルス性ヌクレオシ(チ)ド類似体を用いた潜在的に生涯の治療法の代替法である。慢性HBV患者の亜集合では、PEG−IFN−α療法が一定期間の療法の後にウイルスの持続的な免疫学的制御を誘導する可能性がある。しかしながら、インターフェロン療法で血清変換を達成するHBV患者の百分率は低く(HBeAg陽性患者で27%まで)、その治療は、典型的には、ほとんど忍容され得ない。さらに、PEG−IFN−αとヌクレオシ(チ)ド治療のいずれでも、機能的治癒(HBsAg消失と血清変換として定義される)は、ごく稀である。これらの限界に鑑みて、慢性HBVを治療してその機能的治癒を引き起こすための改善された治療選択肢が喫緊に求められている。経口の低分子TLR7アゴニストでの治療は、より優れた効力及び忍容性を提供する潜在可能性がある、有望なアプローチである(T. Asselah et al, Clin Liver Dis 2007, 11, 839-849)。
事実、いくつかの同定されたTLR7アゴニストが治療目的のために考慮されてきた。これまでのところ、イミキモド(Imiquimod)(ALDARATM)は、ヒト乳頭腫ウイルスによる皮膚病変を治療するための局所使用に米国FDA承認された、TLR7アゴニスト薬である。TLR7/8のデュアルアゴニストであるレジキモド(resiquimod)(R−848)とTLR7アゴニストの852Aについては、それぞれヒト性器ヘルペスと化学療法抵抗性転移性メラノーマを治療することについて評価されてきた。ANA773は、慢性C型肝炎ウイルス(HCV)感染と慢性B型肝炎ウイルス感染のある患者の治療用に開発された、経口プロドラッグTLR7アゴニストである。GS−9620は、経口で利用可能なTLR7アゴニストである。第Ib相試験では、慢性B型肝炎患者において、GS−9620での治療が安全で十分に忍容されて、用量依存的なISG15 mRNA誘導をもたらすことが実証された(E. J. Gane et al, Annu Meet Am Assoc Study Liver Dis (November 1-5, Washington, D.C.) 2013, Abst 946)。故に、より多くの治療解決法を提供するか又は既存の部分的に有効な治療法に置き換わるための新たなHBV治療法として、強力で安全なTLR7アゴニストを開発することへの高い未充足の臨床ニーズが存在する。
発明の要旨
本発明は、Toll様受容体アゴニズム活性を有する一連の新規6−アミノ−2−スルホンイミドイル−9位置換−7位置換−プリン−8−オン化合物とそれらのプロドラッグを提供する。本発明はまた、TLR7受容体のようなToll様受容体を活性化することによってSEAPレベル増加を誘導するこのような化合物の生体活性、ヒト肝細胞の存在下でのプロドラッグの親化合物への代謝的変換、並びにそのような化合物と、これらの化合物とそれらのプロドラッグを含んでなるその医薬組成物の、HBV又はHCVのような感染性疾患を治療又は予防するための療法的又は予防的な使用を提供する。本発明はまた、優れた活性のある化合物を提供する。加えて、式(I)の化合物はまた、良好な溶解性とPKプロフィールを示す。
本発明は、式(I):
式中:
は、C1−6アルキルであり;
は、ベンジルであり、該ベンジルは、未置換であるか又はハロゲンとC1−6アルキルより独立して選択される1、2又は3の置換基によって置換され;
は、−NRであり、ここで:
は、C1−6アルキル又はC1−6アルコキシC1−6アルキルであり;
は、(C1−6アルキル)NCOOC1−6アルキル、C1−6アルコキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル(フェニル)C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルオキシC1−6アルキル、C1−6アルキル、C1−6アルキルカルボニル(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、又はピロリジニルカルバモイルオキシC1−6アルキルである;又は
とRは、それらに付く窒素と一緒に、ヘテロシクリルを形成する
の新規化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーに関する;但し、
6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7−(ピロリジン−1−カルボニル)プリン−8−オン;
6−アミノ−9−ベンジル−7−(ピペリジン−1−カルボニル)−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
6−アミノ−9−ベンジル−7−(モルホリン−4−カルボニル)−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
6−アミノ−9−ベンジル−7−(3,3−ジメチルピロリジン−1−カルボニル)−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
1−[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]ピロリジン−2−カルボン酸エチル;
6−アミノ−7−(2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボニル)−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
6−アミノ−9−ベンジル−7−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−カルボニル)−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
6−アミノ−9−ベンジル−7−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−カルボニル)−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
6−アミノ−9−ベンジル−7−(3−フルオロ−3−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
及びそれらのエナンチオマー又はジアステレオマーは、除外される。
本発明はまた、それらの製造、本発明に準拠した化合物に基づく医薬品とそれらの生産、並びに式(I)の化合物のTLR7アゴニストとしての使用に関する。従って、式(I)の化合物は、Toll様受容体アゴニズムを用いた、HBV及び/又はHCV感染の治療又は予防に有用である。
他に定義しなければ、本明細書に使用するすべての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって通常理解されるのと同じ意味を有する。さらに、以下の諸定義について説明するのは、本発明について記載するために使用される様々な用語の意味及び範囲を明示して定義するためである。
諸定義
「C1−6アルキル」という用語は、1〜6個、特に1〜4個の炭素原子を含有する、飽和した直鎖又は分岐鎖アルキル基、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、等を意味する。特定の「C1−6アルキル」基は、メチル、エチル、及びn−プロピルである。
「C1−6アルコキシ」という用語は、式:C1−6アルキル−O−の基を意味する。C1−6アルコキシの例には、限定されないが、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、及びtert−ブトキシが含まれる。特定の「C1−6アルコキシ」基は、メトキシ、エトキシ、及びイソプロポキシである。より特定のC1−6アルコキシ基は、エトキシである。
「ハロゲン」及び「ハロ」という用語は、本明細書において交換可能的に使用されて、フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードを意味する。
「ヘテロシクリル」という用語は、N、O、及びSより選択される1〜5個の環ヘテロ原子を含んでなり、残る環原子が炭素である、3〜10個の環原子の一価で飽和又は部分不飽和の単環式又は二環式の環系を意味する。特定の態様において、ヘテロシクリルは、N、O、及びSより選択される1、2、又は3個の環ヘテロ原子を含んでなり、残る環原子が炭素である、4〜7個の環原子の一価で飽和した単環式の環系である。単環式飽和ヘテロシクリルの例は、アジリジニル、オキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、ピロリジニル、ジメチルピロリジニル、エトキシカルボニルピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、チアゾリジニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジオキソチオモルホリニル、アゼパニル、ジアゼパニル、ホモピペラジニル、又はオキサゼパニルである。単環式飽和ヘテロシクリルは、ハロゲン、C1−6アルキル、及びC1−6アルコキシカルボニルより独立して選択される1〜3の置換基によってさらに置換され得る。置換された単環式飽和ヘテロシクリルの例は、4−メチルピペラジニル、ジメチルピロリジニル、エトキシカルボニルピロリジニル、ジフルオロピロリジニル、フルオロ(メチル)ピロリジニルである。二環式飽和ヘテロシクリルの例は、アザビシクロ[3.2.1]オクチル、キヌクリジニル、オキサアザビシクロ[3.2.1]オクチル、アザビシクロ[3.3.1]ノニル、オキサアザビシクロ[3.3.1]ノニル、チアアザビシクロ[3.3.1]ノニル、アザスピロ[3.3]ヘプタニル、及びオキサアザスピロ[3.3]ヘプタニルである。部分不飽和ヘテロシクリルの例は、ジヒドロフリル、イミダゾリニル、ジヒドロオキサゾリル、テトラヒドロピリジニル、及びジヒドロピラニルである。
「カルボニル」という用語は、単独で、又は組合せにおいて、−C(O)−基を意味する。
「C1−6アルキルカルボニル」という用語は、C1−6アルキル−C(O)−基を意味し、ここで「C1−6アルキル」は、上記に定義される通りである。特定の「C1−6アルキルカルボニル」基は、アセチルである。
「エナンチオマー」という用語は、互いに重ね合わせることができない鏡像である、化合物の2つの立体異性体を意味する。
「ジアステレオマー」という用語は、2個以上のキラル中心があって、それらの分子が互いの鏡像ではない立体異性体を意味する。ジアステレオマーは、異なる物理特性(例、融点、沸点、スペクトル特性、及び反応性)を有する。
「医薬的に許容される塩」という用語は、生物学的にも他の点でも望ましくないものでない塩を意味する。医薬的に許容される塩には、酸付加塩と塩基付加塩の両方が含まれる。
「医薬的に許容される酸付加塩」という用語は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、炭酸、リン酸のような無機酸と、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、アスパラギン酸、アスコルビン酸、グルタミン酸、アントラニル酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、エンボン酸、フェニル酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、及びサリチル酸のような、脂肪族、脂環式、芳香族、芳香脂肪族、複素環式、カルボン酸、及びスルホン酸の有機酸群より選択される有機酸とともに生成される医薬的に許容される塩を意味する。
「医薬的に許容される塩基付加塩」という用語は、有機塩基又は無機塩基とともに生成される医薬的に許容される塩を意味する。許容される無機塩基の例には、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、及びアルミニウムの塩が含まれる。医薬的に許容される無害な有機塩基より誘導される塩には、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、2−ジエチルアミノエタノール、トリメタミン、ジシクロヘキシルアミン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン類、ピペリジン(piperizine)、ピペリジン(piperidine)、N−エチルピペリジン、及びポリアミン樹脂のような、一級、二級、及び三級アミン、天然に存在する置換アミンが含まれる置換アミン、環式アミンと塩基性イオン交換樹脂の塩が含まれる。
1個又は数個のキラル中心を含有する一般式(I)の化合物とそれらのプロドラッグは、ラセミ化合物、ジアステレオマー混合物、又は光学活性がある単一異性体のいずれとしても存在し得る。ラセミ化合物は、既知の方法に従って、エナンチオマーへ分離させることができる。特に、結晶化によって分離され得るジアステレオマー塩は、ラセミ混合物より、例えば、D若しくはL−酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸、乳酸、又はカンファースルホン酸のような光学活性酸との反応によって生成される。
「プロドラッグ」という用語は、生体内で、例えば、投与後に被験者の生体液又は酵素によって該化合物の薬理活性型へ代謝されて所望される薬理効果を産生する、化合物の形態又は誘導体を意味する。プロドラッグについては、例えば、「The Organic Chemistry of Drug Design and Drug Action(医薬設計及び医薬作用の有機化学)」、Richard B.Silverman(著)、アカデミック・プレス、サンディエゴ(2004)、第8章、Prodrugs and Drug Delivery System(プロドラッグとドラッグデリバリーシステム)」(497-558 頁)に記載されている。
「医薬活性代謝産物」とは、特定の化合物又はその塩の身体中での代謝により産生される薬理活性産物を意味すると企図される。身体中へのエントリーの後で、ほとんどの薬物は、それらの物理特性及び生体効果を変化させ得る化学反応の基質となる。これらの代謝変換は、通常、本発明の化合物の極性に影響を及ぼして、薬物が身体中に分布してそこから排出されるやり方を変化させる。しかしながら、ある場合には、薬物の代謝が治療効果のために必要とされる。
「治療有効量」という用語は、被験者へ投与される場合に、(i)特定の疾患、状態、又は障害を治療するか又は予防する、(ii)特定の疾患、状態、又は障害の1以上の症状を緩和する、改善する、又は消失させる、又は(iii)本明細書に記載される特定の疾患、状態、又は障害の1以上の症状の発現を予防するか又は遅延させる、本発明の化合物又は分子の量を意味する。治療有効量は、該化合物、治療される病態、治療される疾患の重症度、被験者の年齢と相対健常性、投与の経路及び形態、担当医又は担当獣医師の判断、及び他の要因に依存して変動するものである。
「医薬組成物」という用語は、治療有効量の医薬有効成分を医薬的に許容される賦形剤と一緒に含んでなり、哺乳動物(例、それを必要とするヒト)へ投与される、混合物又は溶液剤を意味する。
TLR7アゴニストとプロドラッグ
本発明は、式(I):
式中:
は、C1−6アルキルであり;
は、ベンジルであり、該ベンジルは、未置換であるか又はハロゲンとC1−6アルキルより独立して選択される1、2又は3の置換基によって置換され;
は、−NRであり、ここで:
は、C1−6アルキル又はC1−6アルコキシC1−6アルキルであり;
は、(C1−6アルキル)NCOOC1−6アルキル、C1−6アルコキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル(フェニル)C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルオキシC1−6アルキル、C1−6アルキル、C1−6アルキルカルボニル(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、又はピロリジニルカルバモイルオキシC1−6アルキルである;又は
とRは、それらに付く窒素と一緒に、ヘテロシクリルを形成する;
の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーに関する;但し、
6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7−(ピロリジン−1−カルボニル)プリン−8−オン;
6−アミノ−9−ベンジル−7−(ピペリジン−1−カルボニル)−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
6−アミノ−9−ベンジル−7−(モルホリン−4−カルボニル)−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
6−アミノ−9−ベンジル−7−(3,3−ジメチルピロリジン−1−カルボニル)−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
1−[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]ピロリジン−2−カルボン酸エチル;
6−アミノ−7−(2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボニル)−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
6−アミノ−9−ベンジル−7−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−カルボニル)−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
6−アミノ−9−ベンジル−7−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−カルボニル)−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
6−アミノ−9−ベンジル−7−(3−フルオロ−3−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
及びそれらのエナンチオマー又はジアステレオマーは、除外される。
本発明のさらなる態様は、(ii)
がC1−6アルキルであり;
は、ベンジルであり、該ベンジルは、未置換であるか又はハロゲン又はC1−6アルキルによって置換され;
は、アゼチジニル;
1−6アルキルによって置換されたピペラジニル;
ピペリジニルによって置換されたピペリジニル;
ピロリジニル;又は
−NR、ここで:
は、C1−6アルキル又はC1−6アルコキシC1−6アルキルであり;
は、(C1−6アルキル)NCOOC1−6アルキル、C1−6アルコキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル(フェニル)C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルオキシC1−6アルキル、C1−6アルキル、C1−6アルキルカルボニル(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、又はピロリジニルカルバモイルオキシC1−6アルキルである;
である、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明のさらなる態様は、(iii)
がエチル又はプロピルであり;
は、ベンジル、ブロモベンジル、クロロベンジル、フルオロベンジル、又はメチルベンジルであり;
は、アゼチジニル;
4−メチルピペラジニル;
ピペリジニルピペリジニル;
ピロリジニル;又は
−NR、ここで:
は、メチル、エチル、プロピル、又はメトキシエチルであり;
は、アセチル(メチル)アミノエチル、ブチル、ブチル(メチル)カルバモイルオキシエチル、ジエチルカルバモイルオキシエチル、エトキシカルボニル(メチル)アミノエチル、エトキシカルボニルエチル、エトキシカルボニルイソブチル、エトキシカルボニルイソペンチル、エトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルオキシエチル、エトキシカルボニル(フェニル)エチル、エチル、イソブチル、イソプロポキシカルボニルイソペンチル、イソプロポキシカルボニル(フェニル)エチル、イソプロピル、メトキシカルボニル(メチル)アミノエチル、メトキシエチル、メトキシプロピル、プロピル、プロピル(メチル)カルバモイルオキシエチル、ピロリジニルカルバモイルオキシエチル、tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノエチル、tert−ブトキシカルボニルエチル、tert−ブトキシカルボニルイソペンチル、又はtert−ブトキシカルボニル(フェニル)エチルである;
である、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明のさらなる態様は、(iii−1)
がエチル又はプロピルであり;
は、ベンジル、クロロベンジル、フルオロベンジル、又はメチルベンジルであり;
は、アゼチジニル;
4−メチルピペラジニル;
ピペリジニルピペリジニル;
ピロリジニル;又は
−NR、ここで:
は、メチル、エチル、プロピル、又はメトキシエチルであり;
は、アセチル(メチル)アミノエチル、ブチル、ブチル(メチル)カルバモイルオキシエチル、ジエチルカルバモイルオキシエチル、エトキシカルボニル(メチル)アミノエチル、エトキシカルボニルエチル、エトキシカルボニルイソブチル、エトキシカルボニルイソペンチル、エトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルオキシエチル、エトキシカルボニル(フェニル)エチル、エチル、イソブチル、イソプロポキシカルボニルイソペンチル、イソプロポキシカルボニル(フェニル)エチル、イソプロピル、メトキシカルボニル(メチル)アミノエチル、メトキシエチル、メトキシプロピル、プロピル、プロピル(メチル)カルバモイルオキシエチル、ピロリジニルカルバモイルオキシエチル、tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノエチル、tert−ブトキシカルボニルエチル、tert−ブトキシカルボニルイソペンチル、又はtert−ブトキシカルボニル(フェニル)エチルである;
である、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明のさらなる態様は、(iv)
が、アゼチジニル、4−メチルピペラジニル、ピペリジニルピペリジニル、ピロリジニル、アセチル(メチル)アミノエチル(メチル)アミノ、ビス(メトキシエチル)アミノ、ブチル(エチル)アミノ、ブチル(メチル)アミノ、ブチル(メチル)カルバモイルオキシエチル(メチル)アミノ、ジエチルカルバモイルオキシエチル(メチル)アミノ、エトキシカルボニル(メチル)アミノエチル(メチル)アミノ、エトキシカルボニルエチル(メチル)アミノ、エトキシカルボニルイソブチル(メチル)アミノ、エトキシカルボニルイソペンチル(メチル)アミノ、エトキシカルボニルメチル(メチル)アミノ、エトキシカルボニルオキシエチル(メチル)アミノ、エトキシカルボニル(フェニル)エチル(メチル)アミノ、エチル(メチル)アミノ、イソブチル(メチル)アミノ、イソプロポキシカルボニルイソペンチル(メチル)アミノ、イソプロポキシカルボニル(フェニル)エチル(メチル)アミノ、イソプロピル(メチル)アミノ、メトキシカルボニル(メチル)アミノエチル(メチル)アミノ、メトキシエチル(エチル)アミノ、メトキシエチル(メチル)アミノ、メトキシエチル(プロピル)アミノ、メトキシプロピル(メチル)アミノ、プロピル(エチル)アミノ、プロピル(メチル)アミノ、プロピル(メチル)カルバモイルオキシエチル(メチル)アミノ、ピロリジニルカルバモイルオキシエチル(メチル)アミノ、tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノエチル(メチル)アミノ、tert−ブトキシカルボニルエチル(メチル)アミノ、tert−ブトキシカルボニルイソペンチル(メチル)アミノ、又はtert−ブトキシカルボニル(フェニル)エチル(メチル)アミノである;
式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明のさらなる態様は、(v)Rがエチルである、式(I)の化合物である。
本発明のさらなる態様は、(vi)Rがハロゲン又はC1−6アルキルによって置換されたベンジルである、式(I)の化合物である。
本発明のさらなる態様は、(vii)Rが、ブロモベンジル、クロロベンジル、フルオロベンジル、又はメチルベンジルである、式(I)の化合物である。
本発明のさらなる態様は、(vii−1)Rが、クロロベンジル、フルオロベンジル、又はメチルベンジルである、式(I)の化合物である。
本発明のさらなる態様は、(viii)Rが、ブロモベンジル、クロロベンジル、又はフルオロベンジルである、式(I)の化合物である。
本発明のさらなる態様は、(viii−1)Rがクロロベンジル又はフルオロベンジルである、式(I)の化合物である。
本発明のさらなる態様は、(ix)Rが−NRであり、ここでRはC1−6アルキルであり、RはC1−6アルキルである、式(I)の化合物である。
本発明のさらなる態様は、(x)Rがプロピル(メチル)アミノ又はエチル(メチル)アミノである、式(I)の化合物である。
本発明のさらなる態様は、(xi)
がC1−6アルキルであり;
は、ベンジルであり、該ベンジルは、ハロゲン又はC1−6アルキルによって置換され;
は、−NRであり、ここでRはC1−6アルキルであり、RはC1−6アルキルである;
式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明のさらなる態様は、(xii)
がエチルであり;
は、メチルベンジル、ブロモベンジル、クロロベンジル、又はフルオロベンジルであり;
は、プロピル(メチル)アミノ又はエチル(メチル)アミノである;
式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明のさらなる態様は、(xii−1)
がエチルであり;
は、メチルベンジル、クロロベンジル、又はフルオロベンジルであり;
は、プロピル(メチル)アミノ又はエチル(メチル)アミノである;
式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明の別の態様は、(xiii)式(I)の特定の化合物が以下:
6−アミノ−9−ベンジル−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−ベンジル−N−(2−メトキシエチル)−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−ベンジル−N−エチル−8−オキソ−N−プロピル−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−ベンジル−7−[4−(1−ピペリジル)ピペリジン−1−カルボニル]−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
6−アミノ−9−ベンジル−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−ベンジル−N−ブチル−N−エチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−ベンジル−N−(2−メトキシエチル)−8−オキソ−N−プロピル−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−ベンジル−N,N−ビス(2−メトキシエチル)−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−7−(アゼチジン−1−カルボニル)−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
6−アミノ−9−ベンジル−N−イソプロピル−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−ベンジル−7−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
6−アミノ−9−ベンジル−N−(3−メトキシプロピル)−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−ベンジル−N−イソブチル−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド;
2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]酢酸エチル;
3−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]プロパン酸エチル;
3−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]プロパン酸tert−ブチル;
(2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]プロパン酸エチル;
(2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−4−メチル−ペンタン酸tert−ブチル;
(2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−4−メチル−ペンタン酸イソプロピル;
(2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−3−メチル−ブタン酸エチル;
(2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−4−メチル−ペンタン酸エチル;
(2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−3−フェニル−プロパン酸エチル;
(2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−3−フェニル−プロパン酸イソプロピル;
(2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−3−フェニル−プロパン酸tert−ブチル;
N−[2−[アセチル(メチル)アミノ]エチル]−6−アミノ−9−ベンジル−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド;
N−[2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸メチル;
N−[2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル;
N−[2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸エチル;
N−ブチル−N−メチル−カルバミン酸2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル;
ピロリジン−1−カルボン酸2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル;
N−メチル−N−プロピル−カルバミン酸2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル;
N,N−ジエチルカルバミン酸2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル;
エチル炭酸2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル;
6−アミノ−N−ブチル−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−2−[S(S)−プロピルスルホンイミドイル]プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−N−ブチル−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−2−[S(S)−プロピルスルホンイミドイル]プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−エチル−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2[S(S)−プロピルスルホンイミドイル]−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2[S(R)−プロピルスルホンイミドイル]−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−2−[S(S)−プロピルスルホンイミドイル]−9−(p−トリルメチル)−7−(ピロリジン−1−カルボニル)プリン−8−オン;
6−アミノ−2−[S(R)−プロピルスルホンイミドイル]−9−(p−トリルメチル)−7−(ピロリジン−1−カルボニル)プリン−8−オン;
6−アミノ−N−(2−メトキシエチル)−N−メチル−8−オキソ−2−[S(S)−プロピルスルホンイミドイル]−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−N−(2−メトキシエチル)−N−メチル−8−オキソ−2−[S(R)−プロピルスルホンイミドイル]−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−N−エチル−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−N−ブチル−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−エチル−2[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−エチル−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−2−[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−N−エチル−2[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−N−エチル−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−2−[S(S)エチルスルホンイミドイル]−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−2−[S(R)エチルスルホンイミドイル]−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−N−エチル−2−(エチルスルホンイミドイル)−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−N−エチル−2−[S(S)−(エチルスルホンイミドイル)]−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−N−エチル−2−[S(R)−(エチルスルホンイミドイル)]−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−(エチルスルホンイミドイル)−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−2−[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−N−エチル−2−(エチルスルホンイミドイル)−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−N−エチル−2−[S(S)−(エチルスルホンイミドイル)]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;及び
6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−N−エチル−2−[S(R)−(エチルスルホンイミドイル)]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
本発明の別の態様は、(xiv)式(I)のより特定の化合物が以下:
6−アミノ−9−ベンジル−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−エチル−2[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−エチル−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−2−[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−N−エチル−2[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−N−エチル−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−2−(エチルスルホンイミドイル)−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−2−[S(S)エチルスルホンイミドイル]−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−2−[S(R)エチルスルホンイミドイル]−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−N−エチル−2−(エチルスルホンイミドイル)−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−N−エチル−2−[S(S)−(エチルスルホンイミドイル)]−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−N−エチル−2−[S(R)−(エチルスルホンイミドイル)]−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−(エチルスルホンイミドイル)−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−2−[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−N−エチル−2−(エチルスルホンイミドイル)−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−N−エチル−2−[S(S)−(エチルスルホンイミドイル)]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;及び
6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−N−エチル−2−[S(R)−(エチルスルホンイミドイル)]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマーである。
いくつかの態様では、本発明の化合物について試験して、以下の参照化合物と比較した。肝疾患を治療するためのTLR7アゴニストの探索及び開発に集中している最も成功したバイオ医薬企業として、ギリアド(Gilead)社は、第II相試験へ入ったGS−9620のようなリード化合物がある、最も先進的なTLR7アゴニストのパイプラインを有する。本出願では、US20100143301において実施例49として開示されたギリアドの化合物:GS−9620、JP1999193282に開示された化合物S−2と化合物S−3のいずれも参照化合物として選択した:
合成
本発明の化合物は、どの慣用の手段によっても製造することができる。下記のスキームと実施例では、上記の化合物並びにそれらの出発材料を合成するのに適した方法を提供する。すべての置換基、特にR〜R14は、他に断らなければ、上記に定義された通りである。さらに、そして他に明確に述べなければ、すべての反応、反応条件、略語、及び記号は、有機化学の当業者によく知られた意味を有する。
スキーム1:
イソシアネートVIIのアミノマロノニトリルp−トルエンスルホネートとの環化によって、式VIの化合物を製造する。次いで、NaOH又はKOHのような無機塩基の存在下での式VIの化合物のイソチオシアン酸ベンゾイルとの反応によって、二環Vを合成する。KCO、NaH、又はCsCOのような塩基の存在下での、二環Vのアルキルハロゲン化物でのアルキル化により、式IVの化合物を得る。メタ−クロロペルオキシ安息香酸、尿素−過酸化水素付加物、及びHIOのような酸化剤での式IVの化合物の酸化によって、式IIIの化合物を製造する。酸中のアジ化ナトリウム(該酸は、例えば、イートン試薬又はPPAである)のようなイミノ化試薬での式IIIの化合物のイミノ化によって、式IIの化合物を入手する。ピリジンとトリエチルアミン、ピリジンとDIPEA、DMAPとトリエチルアミン、又はDMAPとDIPEAのような混合塩基の存在下での式IIの化合物の塩化カルバモイルとの反応によって、式Iの化合物を入手する。
スキーム2
式IIの化合物は、スキーム2のように製造することもできる。
式XIの化合物のRNHとの反応によって、式Xの化合物を製造する。AcOH中の亜鉛粉又は鉄粉のような還元試薬での化合物Xの還元により、式IXの化合物を得る。ホスゲン、カルボニルジイミダゾール、炭酸ジエチル、及びトリホスゲンのような環化試薬での式IXの化合物の環化により、式VIIIの化合物を得る。式VIIIの化合物をPMBNHで処理することによって、式IVaの化合物を製造する。式IVaの化合物のCFCOOHのような酸での脱保護化に続く、メタ−クロロペルオキシ安息香酸、尿素−過酸化水素付加物、及びHIOのような酸化剤での酸化によって、式IIIの化合物を製造する。酸中のアジ化ナトリウム(該酸は、例えば、イートン試薬又はPPAである)のようなイミノ化試薬での式IIIの化合物のイミノ化によって、式IIの化合物を入手する。
本発明はまた、以下の反応:
式(II):
[式中、RとRは、上記に定義される]の化合物の、混合塩基の存在下での塩化カルバモイルとの反応を含んでなる、式(I)の化合物の製造方法に関する。
上記の工程において、混合塩基は、例えば、ピリジンとトリエチルアミン、ピリジンとDIPEA、DMAPとトリエチルアミン、又はDMAPとDIPEAであり得る。
式(I)の化合物は、上記の方法に従って製造される場合、本発明の目的でもある。
医薬組成物と投与
別の態様は、本発明の化合物と治療上不活性な担体、希釈剤、又は賦形剤を含有する医薬組成物又は医薬品、並びに、本発明の化合物を使用してそのような組成物及び医薬品を製造する方法を提供する。1つの例では、式(I)の化合物を、周囲温度で、適正なpHで、そして所望される度合いの純度で、生理学的に許容される担体(即ち、製剤投与形態へ利用される投与量及び濃度でレシピエントに対して無害である担体)と混合することによって製剤化し得る。製剤のpHは、化合物の具体的な使用とその濃度に主に依存するが、好ましくは、約3〜約8のあらゆる範囲に及ぶ。1つの例では、式(I)の化合物を酢酸塩緩衝液においてpH5で製剤化する。別の態様において、式(I)の化合物は、無菌である。該化合物は、例えば、固形性又は非晶性の組成物として、凍結乾燥製剤として、又は水溶液剤として保存し得る。
組成物は、良好な医療行為に一致したやり方で製剤化、用量決定されて、投与される。この状況における考慮要因には、治療される特定の障害、治療される特定の哺乳動物、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達部位、投与の方法、投与の計画、及び医療従事者に知られた他の要因が含まれる。投与される化合物の「有効量」は、そのような考慮事項によって支配されるものであって、TLR7受容体を活性化してIFN−αと他のサイトカインを産生することをもたらすのに必要な最小量であり、限定されないが、B型及び/又はC型肝炎ウイルス被感染患者の治療又は予防にこれを使用し得る。
1つの例において、非経口的に投与される本発明の化合物の投薬当たりの医薬有効量は、患者の体重1kgにつき、1日当たり約0.1〜50mg、あるいは約0.1〜30mgの範囲にあって、使用される化合物の典型的な初回範囲は、0.3〜15mg/kg/日であろう。別の態様では、錠剤及びカプセル剤のような経口の単位剤形は、好ましくは、本発明の化合物の約20〜約1000mgを含有する。
本発明の化合物は、経口、局部(頬内及び舌下が含まれる)、直腸、膣、経皮、非経口、皮下、腹腔内、肺内、皮内、髄腔内、及び硬膜外、及び鼻腔内と(局所治療が所望されるならば)病巣内の投与が含まれる、どの適した手段によっても投与し得る。非経口注入には、筋肉内、静脈内、動脈内、腹腔内、又は皮下の投与が含まれる。
本発明の化合物は、例えば、錠剤、散剤、カプセル剤、溶液剤、分散液剤、懸濁液剤、シロップ剤、スプレー剤、坐剤、ゲル剤、乳液剤、パッチ剤、等といったどの簡便な投与形態でも投与してよい。そのような組成物は、医薬調製品に慣用の成分、例えば、希釈剤、担体、pH調整剤、甘味剤、増嵩剤、及びさらなる有効成分を含有してよい。
典型的な製剤は、本発明の化合物と担体又は賦形剤を混合することによって調製される。好適な担体及び賦形剤は、当業者によく知られていて、例えば、Ansel, Howard C., et al.「Ansel's Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems(アンセルの医薬剤形と薬物送達系)」フィラデルフィア:リッピンコット、ウィリアムズ・アンド・ウィルキンス(2004);Gennaro, Alfonso R., et al.「Remington: The Science and Practice of Pharmacy(レミントン:調剤の科学及び実践)」フィラデルフィア:リッピンコット、ウィリアムズ・アンド・ウィルキンス(2000);及び、Rowe, Raymond C.「Handbook of Pharmaceutical Excipients(医薬賦形剤ハンドブック)」シカゴ、ファーマシューティカル・プレス(2005)に詳しく記載されている。この製剤には、薬物(即ち、本発明の化合物又はその医薬組成物)の洗練された提示を提供するか又はその製剤製品(即ち、医薬品)の製造に役立てるために、1以上の緩衝剤、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、滑沢剤、乳化剤、懸濁剤、保存剤、抗酸化剤、不透明化剤、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味剤、芳香剤、香味剤、希釈剤、及び他の既知の添加剤も含めてよい。
好適な経口剤形の例は、約20〜1000mgの本発明の化合物を約30〜90mgの無水乳糖、約5〜40mgのクロスカルメロースナトリウム、約5〜30mgのポリビニルピロリドン(PVP)K30、及び約1〜10mgのステアリン酸マグネシウムと複合して含有する錠剤である。最初に、粉末化した成分を一緒に混合して、次にPVPの溶液剤と混合する。生じる組成物は、慣用の機器を使用して、乾燥させ、造粒し、ステアリン酸マグネシウムと混合して、錠剤の形態へ圧縮することができる。本発明の化合物(例えば、20〜1000mg)を好適な緩衝溶液剤(例、リン酸塩緩衝液)に溶かし、所望されるならば等張化剤(例、塩化ナトリウムのような塩)を加えることによって、エアゾール製剤の例を調製することができる。この溶液剤は、例えば、0.2ミクロンのフィルターを使用して濾過して、不純物や混在物を除去してよい。
故に、ある態様には、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はエナンチオマー又はジアステレオマーを含んでなる医薬組成物が含まれる。
さらなる態様には、式(I)の化合物、又はそのの医薬的に許容される塩、又はエナンチオマー又はジアステレオマーを医薬的に許容される担体又は賦形剤と一緒に含んでなる医薬組成物が含まれる。
別の態様には、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、又はエナンチオマー又はジアステレオマーを含んでなる、B型肝炎ウイルス感染症の治療に使用のための医薬組成物が含まれる。
適応症と治療の方法
本発明は、その必要な患者において、B型肝炎ウイルス感染症及び/又はC型肝炎ウイルス感染症を治療するか又は予防するための方法を提供する。
さらに本発明は、B型及び/又はC型肝炎ウイルス感染の治療及び/又は予防のために、式(I)の化合物又は本発明の他の化合物の治療有効量を患者の血流へ導入するための方法を提供する。
本発明の方法は、ヒト患者に特によく適している。特に、本発明の方法及び用量は、限定されないが、HBV及び/又はHCV被感染患者に有用であり得る。本発明の方法及び用量は、他の抗ウイルス治療を受けている患者にも有用である。本発明の予防法は、ウイルス感染のリスク状態にある患者に特に有用である。これらの患者には、限定されないが、医療従事者(例えば、医師、看護師、ホスピス介護者);軍人;教師;保育士;海外現地(特に、第三世界の現地)へ旅行するか又はそこで暮らす患者(社会支援ワーカー、宣教師、及び外交官が含まれる)が含まれる。最後に、本発明の方法及び組成物には、難治性の患者、又は治療抵抗性(逆転写酵素阻害剤、プロテアーゼ阻害剤、等に対する抵抗性のような)の患者の治療が含まれる。
別の態様には、そのような処置が必要な哺乳動物において、B型肝炎ウイルス感染及び/又はC型肝炎ウイルス感染を治療するか又は予防する方法が含まれ、ここで該方法は、式(I)の化合物、又はそのエナンチオマー、ジアステレオマー、プロドラッグ、又は医薬的に許容される塩の治療有効量を該哺乳動物へ投与することを含む。
図1は実施例41−Bの単結晶X線回折を示す。 図2は実施例42−Aの単結晶X線回折を示す。 図3は実施例43−Bの単結晶X線回折を示す。 図4は、担体、実施例43−A(10mg/kg QODとQW)で42日間処理したAAV−HBV被感染マウスのHBV DNA、HBsAg、及び抗HBs抗体のレベルを示す。この結果は、平均±SEMとして提示する。LLOQ:定量下限。 図5は、担体、実施例41−A(1、3、及び10mg/kg QODと10mg/kg QW)で42日間処理したAAV−HBV被感染マウスのHBV DNA、HBsAg、及び抗HBs抗体のレベルを示す。この結果は、平均±SEMとして提示する。LLOQ:定量下限。 図6は、担体、実施例42−A(1、3、及び10mg/kg QOD)で42日間処理したAAV−HBV被感染マウスのHBV DNA、HBsAg、及び抗HBs抗体のレベルを示す。この結果は、平均±SEMとして提示する。LLOQ:定量下限。 図7は、担体、実施例41−B(1、3、及び10mg/kg QOD)で42日間処理したAAV−HBV被感染マウスのHBV DNA、HBsAg、及び抗HBs抗体のレベルを示す。この結果は、平均±SEMとして提示する。LLOQ:定量下限。
本発明は、以下の実施例を参照することによって、より完全に理解されよう。しかしながら、それらは、本発明の範囲を制限するものと解釈してはならない。
略語:
aq.: 水性
BSA: N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド
CDI: N,N’−カルボニルジイミダゾール
DIEPA: N,N−ジエチルプロピルアミン
DBU: 1,8−ジアザビシクロウンデク−7−エン
DPPA: ジフェニルホスホリルアジド
EC50: アゴニストの最大可能反応の50%をもたらす、該アゴニストのモル濃度
EDC: N1−((エチルイミノ)メチレン)−N3,N3−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン
EtOAc又はEA: 酢酸エチル
HATU: 3−オキシドヘキサフルオロリン酸1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム
hr(s): 時間(複数)
HPLC: 高速液体クロマトグラフィー
HOBt: N−ヒドロキシベンゾトリアゾール
MS(ESI): 質量分析法(電子スプレーイオン化)
m−CPBA: 3−クロロ過安息香酸
MTEB: メチルtert−ブチルエーテル
NMP: N−メチルピロリドン
obsd.: 実測値
PE: 石油エーテル
PMB: p−メトキシベンジル
PPA: ポリリン酸
QOD: 隔日に
QW: 週1回
RT又はrt: 室温
sat.: 飽和
TFA: トリフルオロ酢酸
TEA: トリエチルアミン
V/V: 容量比
全般的な実験条件
中間体と最終化合物は、以下の機器の1つを使用して、フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:i)Biotage SP1 システム及び Quad 12/25 Cartridge モジュール、ii)ISCO combi-フラッシュクロマトグラフィー機器。シリカゲルのブランド及び孔径:i)KP-SIL 60Å、粒径:40〜60μm;ii)CAS登録番号:Silica Gel:63231-67-4,粒径:47〜60ミクロンシリカゲル;iii)ZCX(Qingdao Haiyang Chemical 株式会社製)、空孔:200〜300又は300〜400。
中間体と最終化合物は、XBridgeTMPerp C18(5μm,OBDTM 30x100mm)カラム又はSunFireTMPerp C18(5μm,OBDTM 30x100mm)カラムを使用する逆相カラムでの分取用HPLCによって精製した。
LC/MSスペクトルは、Waters UPLC-SQD Mass を使用して入手した。標準的なLC/MS条件は、以下の通りであった(操作時間:3分):
酸性条件:A:HO中0.1%ギ酸及び1%アセトニトリル;B:アセトニトリル中0.1%ギ酸;
塩基性条件:A:HO中0.05% NH・HO;B:アセトニトリル;
質量スペクトル(MS):全般的には、親質量を示すイオンだけを報告して、他に述べなければ、引用される質量イオンは、陽性の質量イオン(M+H)である。
NMRスペクトルは、Bruker Avance 400 MHz を使用して入手した。
空気感受性の試薬が関わるすべての反応は、アルゴン雰囲気下で実施した。他に述べなければ、試薬は、市販の供給業者より受け取ったままで、さらに精製せずに使用した。
製造の実施例
中間体の製造
中間体AA
N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド
N−メチルプロパン−1−アミン(5g,68.4ミリモル)と炭酸水素ナトリウム(11.5g,137ミリモル)のDCM(70mL)中の混合物へDCM(30mL)中の炭酸ビス(トリクロロメチル)(8.11g,27.3ミリモル)を0℃で滴下した。この混合物を室温で2時間撹拌して濾過した。濾液を真空で濃縮した。入手したN−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(7.2g,中間体AA)をさらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体AB
N−(2−メトキシエチル)−N−メチル−カルバモイルクロリド
中間体ABは、N−メチルプロパン−1−アミンの代わりに2−メトキシ−N−メチル−エタンアミンを使用することによって、中間体AAと同様に製造した。N−(2−メトキシエチル)−N−メチル−カルバモイルクロリド(8g,中間体AB)を入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体AC
N−エチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド
中間体ACは、N−メチルプロパン−1−アミンの代わりにN−エチルプロパン−1−アミンを使用することによって、中間体AAと同様に製造した。N−エチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(12.6g,中間体AC)を黄色のオイルとして入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体AD
N−エチル−N−(2−メトキシエチル)カルバモイルクロリド
中間体ADは、N−メチルプロパン−1−アミンの代わりにN−エチル−2−メトキシエタンアミンを使用することによって、中間体AAと同様に製造した。粗製のN−エチル−N−(2−メトキシエチル)カルバモイルクロリド(2.5g,中間体AD)を淡黄色のオイルとして入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体AE
N−ブチル−N−エチル−カルバモイルクロリド
中間体AEは、N−メチルプロパン−1−アミンの代わりにN−エチルブタン−1−アミン(5g)を使用することによって、中間体AAと同様に製造した。粗製のN−ブチル−N−エチル−カルバモイルクロリド(6.3g,中間体AE)を淡黄色のオイルとして入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体AF
N−(2−メトキシエチル)−N−プロピル−カルバモイルクロリド
中間体AFは、N−メチルプロパン−1−アミンの代わりにN−(2−メトキシエチル)プロパン−1−アミン(2g,17.1ミリモル)を使用することによって、中間体AAと同様に製造した。粗製のN−(2−メトキシエチル)−N−プロピル−カルバモイルクロリド(2.5g,中間体AF)を淡黄色のオイルとして入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体AG
N,N−ビス(2−メトキシエチル)カルバモイルクロリド
中間体AGは、N−メチルプロパン−1−アミンの代わりにビス(2−メトキシエチル)アミン(2g,15ミリモル)を使用することによって、中間体AAと同様に製造した。粗生成物のN,N−ビス(2−メトキシエチル)カルバモイルクロリド(2.6g,中間体AG)を淡黄色のオイルとして入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体AH
アゼチジン−1−カルボニルクロリド
中間体AHは、N−メチルプロパン−1−アミンと重炭酸ナトリウム(2当量)の代わりに塩酸アゼチジン(10.7g,107ミリモル)と重炭酸ナトリウム(3当量)を使用することによって、中間体AAと同様に製造した。粗製のアゼチジン−1−カルボニルクロリド(1.5g,中間体AH)を淡黄色のオイルとして入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体AI
N−イソプロピル−N−メチル−カルバモイルクロリド
中間体AIは、N−メチルプロパン−1−アミンの代わりにN−メチルプロパン−2−アミン(5g,19.4ミリモル)を使用することによって、中間体AAと同様に製造した。粗製のN−イソプロピル−N−メチル−カルバモイルクロリド(8.6g,中間体AI)を黄色のオイルとして入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体AL
N−イソブチル−N−メチル−カルバモイルクロリド
中間体ALは、N−メチルプロパン−1−アミンの代わりにN−2−ジメチルプロパン−1−アミン(4.8g)を使用することによって、中間体AAと同様に製造した。粗製のN−イソブチル−N−メチル−カルバモイルクロリド(8.1g,中間体AL)を淡黄色のオイルとして入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体AP
2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]酢酸エチル
トリホスゲン(728mg,2.45ミリモル)のDCM(5mL)溶液へ2−(メチルアミノ)酢酸エチル塩酸塩(1.3g,8.46ミリモル)及びピリジン(1mL)のDCM(5mL)溶液を0℃で滴下した。この反応混合物は、橙色になって、黄色の沈殿が出現してから、これをそのまま室温まで温めた。1時間撹拌した後で、この反応混合物へHCl水溶液(0.1N,25mL)を加え、橙色の層を分離し、0.1N HCl(10mL)で2回、塩水(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させて真空で濃縮して、粗製の2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]酢酸エチル(2.0g,中間体AP)を淡黄色のオイルとして得て、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体AR
3−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]プロパン酸tert−ブチル
工程1:3−(メチルアミノ)プロパン酸tert−ブチル(化合物AR−1)の製造
アクリル酸tert−ブチル(3g)のDMF(40mL)溶液へ塩酸メチルアミン(4.74g,70ミリモル)とDBU(21.4g,140ミリモル)を−45℃で加えた。次いで、反応温度をそのまま−10℃へ温めた。この反応混合物を同じ温度で2.5時間撹拌した。EtO(200mL)を加えて、生じる混合物を塩水(50mL)で4回洗浄した。分離した有機層をNaSOで乾燥させて真空で濃縮して、3−(メチルアミノ)プロパン酸tert−ブチル(3.5g,化合物AR−1)を淡黄色のオイルとして得た。
工程2:3−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]プロパン酸tert−ブチル(中間体AR)の製造
中間体ARは、2−(メチルアミノ)酢酸エチル塩酸塩の代わりに3−(メチルアミノ)プロパン酸tert−ブチル(3.4g,化合物AR−1)を使用することによって、中間体APと同様に製造した。粗製の3−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]プロパン酸tert−ブチル(3.5g,中間体AR)を入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体AS
(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]プロパン酸エチル
工程1:(2S)−2−(メチルアミノ)プロパン酸エチル塩酸塩(化合物AS−1)の製造
(2S)−2−(メチルアミノ)プロパン酸(1g,9.70ミリモル)のEtOH(10mL)溶液へSOCl(1.50g,12.61ミリモル)を0℃で0.5時間のうちに滴下した。この反応混合物を25℃で15.5時間撹拌してからEA(20mL)で希釈し、HO(5mL)と塩水(5mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させて、真空で濃縮した。(2S)−2−(メチルアミノ)プロパン酸エチル塩酸塩(1.8g,化合物AS−1)を黄色のオイルとして入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
工程2:(2S)−2−(メチルアミノ)プロパン酸エチル(化合物AS−2)の製造
(2S)−2−(メチルアミノ)プロパン酸エチル塩酸塩(1.8g,化合物AS−1)のEA(10mL)溶液を10重量%のNaHCO水溶液でpH=8へ調整した。この反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。有機層を塩水(5mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させて真空で濃縮した。(2S)−2−(メチルアミノ)プロパン酸エチル(620mg,化合物AS−2)を黄色のオイルとして入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
工程3:(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]プロパン酸エチル(中間体AS)の製造
中間体ASは、2−(メチルアミノ)酢酸エチル塩酸塩の代わりに(2S)−2−(メチルアミノ)プロパン酸エチル(260mg,化合物AS−2)を使用することによって、中間体APと同様に製造した。粗製の(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]プロパン酸エチル(200mg,中間体AS)を黄色のオイルとして入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体AT
(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]−4−メチル−ペンタン酸tert−ブチル
工程1:(2S)−4−メチル−2−(メチルアミノ)ペンタン酸tert−ブチル(化合物AT−1)の製造
DCM(50mL)中へ2−メチルプロペン(25g,446ミリモル)を−78℃で泡立てて入れた。次いで、この2−メチルプロペン溶液を(S)−4−メチル−2−(メチルアミノ)ペンタン酸塩酸塩(500mg,2.75ミリモル)とHSO(3.68g,2mL,37.5ミリモル)のジオキサン(20mL)溶液へ0℃で加えた。この反応混合物を密封管において室温で18時間撹拌した。この反応溶液を氷冷KOH水溶液(水(30mL)中8.4g)の中へ注いで、生じる混合物をDCM(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層を塩水(30mL)で2回洗浄し、NaSOで乾燥させて真空で濃縮して、粗生成物の(2S)−4−メチル−2−(メチルアミノ)ペンタン酸tert−ブチル(化合物AT−1)を淡黄色のオイルとして得た。
工程2:(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]−4−メチル−ペンタン酸tert−ブチル(中間体AT)の製造
中間体ATは、2−(メチルアミノ)酢酸エチル塩酸塩の代わりに(2S)−4−メチル−2−(メチルアミノ)ペンタン酸tert−ブチル(300mg,化合物AT−1)を使用することによって、中間体APと同様に製造した。粗製の(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]−4−メチル−ペンタン酸tert−ブチル(350mg,中間体AT)を淡黄色のオイルとして入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体AU
(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]−4−メチル−ペンタン酸イソプロピル
工程1:(2S)−4−メチル−2−(メチルアミノ)ペンタン酸イソプロピル塩酸塩(化合物AU−1)の製造
(S)−4−メチル−2−(メチルアミノ)ペンタン酸塩酸塩(0.5g)のi−PrOH(7.8g,10mL)溶液へ塩化チオニル(655mg,402μL)を室温で滴下した。生じる混合物を16時間撹拌して還流させてから、真空で濃縮した。その残渣を飽和NaHCO水溶液(30mL)で塩基性にして、DCM(50mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させて真空で濃縮した。その残渣をHCl/EtOAc(10mL,1ミリモル/mL)で塩化して濃縮して、(2S)−4−メチル−2−(メチルアミノ)ペンタン酸イソプロピル塩酸塩(510mg,化合物AU−1)を白色の固形物として得た。
工程2:(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]−4−メチル−ペンタン酸イソプロピル(中間体AU)の製造
中間体AUは、2−(メチルアミノ)酢酸エチル塩酸塩の代わりに(2S)−4−メチル−2−(メチルアミノ)ペンタン酸イソプロピル塩酸塩(500mg,化合物AU−1)を使用することによって、中間体APと同様に製造した。粗製の(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]−4−メチル−ペンタン酸イソプロピル(650mg,中間体AU)を淡黄色のオイルとして入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体AV
(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]−3−メチル−ブタン酸エチル
工程1:(2S)−3−メチル−2−(メチルアミノ)ブタン酸エチル塩酸塩(化合物AV−1)の製造
(2S)−3−メチル−2−(メチルアミノ)ブタン酸(1.0g,7.6ミリモル)のEtOH(10mL)溶液へ塩化チオニル(2.45g,21ミリモル)を室温で滴下した。生じる混合物を16時間撹拌して還流させてから、真空で濃縮した。その残渣を飽和NaHCO水溶液(30mL)で塩基性にして、DCM(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させて真空で濃縮した。その残渣をHCl/EtOAc(10mL,1M)に溶かして濃縮して、(2S)−3−メチル−2−(メチルアミノ)ブタン酸エチル塩酸塩(1.9g,化合物AV−1)を白色の固形物として得た。
工程2:(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]−3−メチル−ブタン酸エチル(中間体AV)の製造
中間体AVは、2−(メチルアミノ)酢酸エチル塩酸塩の代わりに(2S)−3−メチル−2−(メチルアミノ)ブタン酸エチル塩酸塩(500mg,化合物AV−1)を使用することによって、中間体APと同様に製造した。粗製の(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]−3−メチル−ブタン酸エチル(600mg,中間体AV)を淡黄色のオイルとして入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体AW
(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]−4−メチル−ペンタン酸エチル
工程1:(2S)−4−メチル−2−(メチルアミノ)ペンタン酸エチル塩酸塩(化合物AW−1)の製造
(2S)−4−メチル−2−(メチルアミノ)ペンタン酸(1g,6.9ミリモル)のEtOH(10mL)溶液へ塩化チオニル(1.07g,8.3ミリモル)を室温で滴下した。生じる混合物を還流で16時間撹拌してから、真空で濃縮した。その残渣を飽和NaHCO水溶液(30mL)で塩基性にして、DCM(50mL)で抽出した。有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させて真空で濃縮した。その残渣をHCl/EtOAc(10mL,1ミリモル/mL)で塩化して濃縮して、(2S)−4−メチル−2−(メチルアミノ)ペンタン酸エチル塩酸塩(1.8g,化合物AW−1)を白色の固形物として得た。
工程2:(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]−4−メチル−ペンタン酸エチル(中間体AW)の製造
中間体AWは、2−(メチルアミノ)酢酸エチル塩酸塩の代わりに(2S)−4−メチル−2−(メチルアミノ)ペンタン酸エチル塩酸塩(610mg,AW−1)を使用することによって、中間体APと同様に製造した。粗製の(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]−4−メチル−ペンタン酸エチル(280mg,中間体AW)を淡黄色のオイルとして入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体AX
(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]−3−フェニル−プロパン酸エチル
中間体AXは、2−(メチルアミノ)酢酸エチル塩酸塩の代わりに(S)−エチル−2−(メチルアミノ)−3−フェニルプロパノエートを使用することによって、中間体APと同様に製造した。粗製の(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]−3−フェニル−プロパン酸エチル(200mg,中間体AX)を淡黄色のオイルとして入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体AY
(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]−3−フェニル−プロパン酸イソプロピル
中間体AYは、2−(メチルアミノ)酢酸エチル塩酸塩の代わりに(2S)−2−(メチルアミノ)−3−フェニル−プロパン酸イソプロピル(190mg)を使用することによって、中間体APと同様に製造した。粗製の(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]−3−フェニル−プロパン酸イソプロピル(220mg,中間体AY)を淡褐色のオイルとして入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体AZ
2−((クロロカルボニル)(メチル)アミノ)−3−フェニルプロパン酸(S)−tert−ブチル
工程1:(2S)−2−(メチルアミノ)−3−フェニル−プロパン酸tert−ブチル(化合物AZ−1)の製造
DCM(50mL)中で2−メチルプロペン(25g,446ミリモル)を−78℃で泡立てた。次いで、この2−メチルプロペン溶液を(S)−2−(メチルアミノ)−3−フェニルプロパン酸(500mg)とHSO(3.68g,2mL)のジオキサン(20mL)溶液へ0℃で加えた。この反応混合物を密封管において室温で18時間撹拌した。この反応混合物を氷冷KOH水溶液(水(30mL)中8.4g)の中へ注いで、生じる混合物をDCM(50mL)で2回抽出した。有機層を塩水(30mL)で2回洗浄し、NaSOで乾燥させて真空で濃縮して、(2S)−2−(メチルアミノ)−3−フェニル−プロパン酸tert−ブチル(710mg,化合物AZ−1)を淡黄色のオイルとして得た。
工程2:2−((クロロカルボニル)(メチル)アミノ)−3−フェニルプロパン酸(S)−tert−ブチル(中間体AZ)の製造
中間体AZは、2−(メチルアミノ)酢酸エチル塩酸塩の代わりに(2S)−2−(メチルアミノ)−3−フェニル−プロパン酸tert−ブチル(化合物AZ−1)を使用することによって、中間体APと同様に製造した。粗製の(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]−3−フェニル−プロパン酸tert−ブチル(360mg,中間体AZ)を淡黄色のオイルとして入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体BA
N−[2−[アセチル(メチル)アミノ]エチル]−N−メチル−カルバモイルクロリド
工程1:N−[2−[アセチル(メチル)アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル(化合物BA−1)の製造
メチル(2−(メチルアミノ)エチル)カルバミン酸tert−ブチル(1.13g,6ミリモル)のピリジン(10mL)溶液へ無水酢酸(3.06g,30ミリモル)を0℃で滴下した。次いで、この溶液を室温で0.5時間撹拌した。溶媒を真空で除去して、その残渣をEtOAc(50mL)と飽和NaHCO水溶液(25mL)の間で分配した。有機層を分離し、塩水(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させて真空で濃縮して、N−[2−[アセチル(メチル)アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル(1.28g,化合物BA−1)を黄色のオイルとして得た。
工程2:N−メチル−N−(2−(メチルアミノ)エチル)アセトアミド塩酸塩(化合物BA−2)の製造
N−[2−[アセチル(メチル)アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル(1.1g,化合物BA−1)のHCl/EtOAc(10mL,EtOAc中1N HCl)中の混合物を室温で2時間撹拌してから、この混合物を濾過した。採取した固形物をEtOAc(5mL)で3回洗浄して真空で乾燥させて、粗製のN−メチル−N−(2−(メチルアミノ)エチル)アセトアミド塩酸塩(460mg,化合物BA−2)を白色の固形物として得た。
工程3:N−[2−[アセチル(メチル)アミノ]エチル]−N−メチル−カルバモイルクロリド(中間体BA)の製造
中間体BAは、2−(メチルアミノ)酢酸エチル塩酸塩の代わりにN−メチル−N−(2−(メチルアミノ)エチル)アセトアミド塩酸塩(200mg,化合物BA−2)を使用することによって、中間体APと同様に製造した。粗製のN−[2−[アセチル(メチル)アミノ]エチル]−N−メチル−カルバモイルクロリド(300mg,中間体BA)を入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体BB
N−[2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸メチル
工程1:N−メチル−N−[2−(メチルアミノ)エチル]カルバミン酸メチル(化合物BB−1)の製造
N,N’−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(10g)のTHF(40mL)溶液へクロロギ酸メチル(1.92g)を−70℃で1時間のうちに滴下した。この混合物を25℃で15時間撹拌してから濾過して、水と塩水で洗浄した。有機層を乾燥させて濃縮して黄色の残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィーによって精製して、N−メチル−N−[2−(メチルアミノ)エチル]カルバミン酸メチル(2g,化合物BB−1)を無色のオイルとして得た。
工程2:N−[2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸メチル(中間体BB)の製造
中間体BBは、2−(メチルアミノ)酢酸エチル塩酸塩の代わりにN−メチル−N−[2−(メチルアミノ)エチル]カルバミン酸メチル(2.0g,化合物BB−1)を使用することによって、中間体APと同様に製造した。粗製のN−[2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸メチル(2.2g,中間体BB)を入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体BC
N−[2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル
工程1:N−メチル−N−[2−(メチルアミノ)エチル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物BC−1)の製造
N,N’−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(40.4g)のDCM(300mL)溶液へBocO(10g,10.6mL,45.8ミリモル)のDCM(100mL)溶液を0℃で1時間にわたり滴下した。この反応混合物を室温で18時間撹拌した。有機層を飽和NaHCO(50mL)水溶液、塩水(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させて真空で濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、N−メチル−N−[2−(メチルアミノ)エチル]カルバミン酸tert−ブチル(6.8g,化合物BC−1)を黄色のオイルとして得た。1H NMR (400MHz, CDCl3) δ ppm: 3.34 (br. s., 2H), 2.89 (s, 3H), 2.74 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 2.46 (s, 3H), 1.47 (s, 9H)。
工程2:N−[2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル(中間体BC)の製造
中間体BCは、2−(メチルアミノ)酢酸エチル塩酸塩の代わりにN−メチル−N−[2−(メチルアミノ)エチル]カルバミン酸tert−ブチル(1.15g,化合物BC−1)を使用することによって、中間体APと同様に製造した。粗製のN−[2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル(1.3g,中間体BC)を入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体BD
N−[2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸エチル
工程1:N−メチル−N−[2−(メチルアミノ)エチル]カルバミン酸エチル(化合物BD−1)の製造
N,N’−ジメチルエタン−1,2−ジアミン(10g)のDCM(40mL)溶液へクロロギ酸エチル(2.58g)を−70℃で1時間のうちに滴下した。この反応混合物を25℃で15時間撹拌してから濾過して、水と塩水で洗浄した。有機層を乾燥させて真空で濃縮した。この黄色の残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、N−メチル−N−[2−(メチルアミノ)エチル]カルバミン酸エチル(2g,化合物BD−1)を無色のオイルとして得た。
工程2:N−[2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸エチル(中間体BD)の製造
中間体BDは、2−(メチルアミノ)酢酸エチル塩酸塩の代わりにN−メチル−N−[2−(メチルアミノ)エチル]カルバミン酸エチル(化合物BD−1)を使用することによって、中間体AAと同様に製造した。粗製のN−[2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸エチル(2.2g,中間体BD)を入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体BE
N−ブチル−N−メチル−カルバミン酸2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル
工程1:N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル(化合物BE−1)の製造
2−(メチルアミノ)エタノール(10g,133.14ミリモル)のDCM(10mL)溶液へBocO(34.87g,159.77ミリモル)を25℃で加えた。この混合物を25℃で16時間撹拌してから濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル(20g,化合物BE−1)を無色のオイルとして得た。
工程2:N−ブチル−N−メチル−カルバミン酸2−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]エチル(化合物BE−2)の製造
N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル(880mg,化合物BE−1)とEtN(1g,10.08ミリモル)のDCM(10mL)溶液へN−ブチル−N−メチル−カルバモイルクロリド(903mg,7.04ミリモル)を−10℃で1時間のうちに滴下した。この反応混合物を25℃で15時間撹拌してから濾過して、水と塩水で洗浄した。有機層を乾燥させて濃縮して、N−ブチル−N−メチル−カルバミン酸2−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]エチル(2g,化合物BE−2)を無色のオイルとして得た。
工程3:N−ブチル−N−メチル−カルバミン酸2−(メチルアミノ)エチル塩酸塩(化合物BE−3)の製造
N−ブチル−N−メチル−カルバミン酸2−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]エチル(1g,化合物BE−2)の溶液へHCl/EA(40mL,1M)を加えた。この反応混合物を0℃で0.5時間撹拌して25℃へ温めて、さらに15.5時間撹拌した。この反応混合物を濃縮して、N−ブチル−N−メチル−カルバミン酸2−(メチルアミノ)エチル塩酸塩(400mg,化合物BE−3)を無色のオイルとして得た。
工程4:N−ブチル−N−メチル−カルバミン酸2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル(中間体BE)の製造
中間体BEは、2−(メチルアミノ)酢酸エチル塩酸塩の代わりにN−ブチル−N−メチル−カルバミン酸2−(メチルアミノ)エチル塩酸塩(374mg,化合物BE−3)を使用することによって、中間体APと同様に製造した。粗製のN−ブチル−N−メチル−カルバミン酸2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル(330mg,中間体BE)を入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体BF
ピロリジン−1−カルボン酸2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル
工程1:N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル(化合物BF−1)の製造
2−(メチルアミノ)エタノール(10g,133.14ミリモル)のDCM(10mL)溶液へBocO(34.87g,159.77ミリモル)を25℃で加えた。この混合物を25℃で16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮して残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィーによって精製して、N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル(20g,化合物BF−1)を無色のオイルとして得た。
工程2:ピロリジン−1−カルボン酸2−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]エチル(化合物BF−2)の製造
N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル(300mg,1.71ミリモル、化合物BF−1)とEtN(578mg,5.71ミリモル)のDCM(5mL)溶液へピロリジン−1−カルボニルクロリド(458mg,3.4ミリモル)を0℃で0.5時間滴下してから、25℃で15.5時間撹拌した。濾過後,濾液を水と塩水で洗浄した。有機層を乾燥させて濃縮して、ピロリジン−1−カルボン酸2−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]エチル(335mg,化合物BF−2)を無色のオイルとして得た。
工程3:ピロリジン−1−カルボン酸2−(メチルアミノ)エチル塩酸塩(化合物BF−3)の製造
EA中のHCl(12.3mL,1M)へピロリジン−1−カルボン酸2−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]エチル(335mg,化合物BF−2)を加えて、この混合物を0℃で0.5時間、そして次いで25℃でさらに15.5時間撹拌した。この反応混合物を濃縮して、ピロリジン−1−カルボン酸2−(メチルアミノ)エチル塩酸塩(300mg,化合物BF−3)を無色のオイルとして得た。
工程4:ピロリジン−1−カルボン酸2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル(中間体BF)の製造
中間体BFは、2−(メチルアミノ)酢酸エチル塩酸塩の代わりにピロリジン−1−カルボン酸2−(メチルアミノ)エチル塩酸塩(299mg,化合物BF−3)を使用することによって、中間体APと同様に製造した。粗製のピロリジン−1−カルボン酸2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル(230mg,中間体BF)を入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体BG
N−メチル−N−プロピル−カルバミン酸2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル
工程1:N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル(化合物BG−1)の製造
2−(メチルアミノ)エタノール(10g,133.14ミリモル)のDCM(10mL)溶液へBocO(34.87g,159.77ミリモル)を25℃で加えた。この反応混合物を25℃で16時間撹拌してから濃縮して残渣を得て、これをカラムクロマトグラフィーによって精製して、N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル(20g,化合物BG−1)を無色のオイルとして得た。
工程2:N−メチル−N−[2−[メチル(プロピル)カルバモイル]オキシエチル]カルバミン酸tert−ブチル(化合物BG−2)の製造
N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル(265mg,化合物BG−1)とEtN(1mL,5.71ミリモル)のDCM(5mL)溶液へN−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(410mg,1.83ミリモル)を0℃で0.5時間滴下した。この反応混合物を25℃で15.5時間撹拌してから濾過して、濾液を水と塩水で洗浄した。有機層を乾燥させて濃縮して、N−メチル−N−[2−[メチル(プロピル)カルバモイル]オキシエチル]カルバミン酸tert−ブチル(380mg,化合物BG−2)を無色のオイルとして得た。
工程3:N−メチル−N−プロピル−カルバミン酸2−(メチルアミノ)エチル塩酸塩(化合物BG−3)の製造
EA中のHCl(13.7mL,1M)へN−メチル−N−[2−[メチル(プロピル)カルバモイル]オキシエチル]カルバミン酸tert−ブチル(380mg,化合物BG−2)を加えた。この混合物を0℃で0.5時間撹拌した。次いで、この混合物を25℃でさらに15.5時間撹拌して濃縮して、N−メチル−N−プロピル−カルバミン酸2−(メチルアミノ)エチル塩酸塩(300mg,化合物BG−3)を無色のオイルとして得た。
工程4:N−メチル−N−プロピル−カルバミン酸2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル(中間体BG)の製造
中間体BGは、2−(メチルアミノ)酢酸エチル塩酸塩の代わりにN−メチル−N−プロピル−カルバミン酸2−(メチルアミノ)エチル塩酸塩(330mg,化合物BG−3)を使用することによって、中間体APと同様に製造した。このN−メチル−N−プロピル−カルバミン酸2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル(300mg,中間体BG)を入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体BH
N,N−ジエチルカルバミン酸2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル
工程1:N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル(化合物BH−1)の製造
2−(メチルアミノ)エタノール(10g,133.14ミリモル)のDCM(10mL)溶液へBocO(34.87g,159.77ミリモル)を25℃で加えた。この混合物を25℃で16時間撹拌してから濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィーによって精製して、N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル(20g,化合物BH−1)を無色のオイルとして得た。
工程2:N,N−ジエチルカルバミン酸2−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]エチル(化合物BH−2)の製造
N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル(200mg,1.14ミリモル、化合物BH−1)とEtN(578mg,5.71ミリモル)のDCM(5mL)溶液へN,N−ジエチルカルバモイルクロリド(248mg,1.83ミリモル)を0℃で0.5時間滴下して、25℃で15.5時間撹拌した。濾過後、濾液を水と塩水で洗浄した。有機層を乾燥させて濃縮して、このN,N−ジエチルカルバミン酸2−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]エチル(313mg,化合物BH−2)を無色のオイルとして得た。
工程3:N,N−ジエチルカルバミン酸2−(メチルアミノ)エチル塩酸塩(化合物BH−3)の製造
EA中のHCl(17mL,1M)へN,N−ジエチルカルバミン酸2−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]エチル(436mg,1.77ミリモル、化合物BH−2)を加えた。この混合物を0℃で0.5時間撹拌した。次いで、この混合物を25℃でさらに15.5時間撹拌して濃縮して、N,N−ジエチルカルバミン酸2−(メチルアミノ)エチル塩酸塩(230mg,化合物BH−3)を無色のオイルとして得た。
工程4:N,N−ジエチルカルバミン酸2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル(中間体BH)の製造
中間体BHは、2−(メチルアミノ)酢酸エチル塩酸塩の代わりにN,N−ジエチルカルバミン酸2−(メチルアミノ)エチル塩酸塩(274mg,化合物BH−3)を使用することによって、中間体APと同様に製造した。粗製のN,N−ジエチルカルバミン酸2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル(250mg,中間体BH)を入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
中間体BI
2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル炭酸エチル
工程1:N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル(化合物BI−1)の製造
2−(メチルアミノ)エタノール(1g,13.31ミリモル)のDCM(10mL)溶液へBocO(3.49g,15.98ミリモル)を25℃で加えた。この反応混合物を25℃で16時間撹拌してから濃縮して粗生成物を得て、これをカラムクロマトグラフィーによって精製して、N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル(1.6g,化合物BI−1)を無色のオイルとして得た。
工程2:2−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]エチル炭酸メチル(化合物BI−2)の製造
N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル(1g,化合物BI−1)、DMAP(0.1g)、及びピリジン(1.15g,11.41ミリモル)のEA(20mL)溶液へクロロギ酸メチル(1.21g,11.15ミリモル)を−10℃で滴下した。この混合物を−10℃で1時間撹拌した。この反応混合物を濾過して、濾液を5%クエン酸と塩水で洗浄した。有機層を乾燥させて濃縮して、2−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]エチル炭酸メチル(1.22g,化合物BI−2)を無色のオイルとして得た。
工程3:2−(メチルアミノ)エチル炭酸エチル塩酸塩(化合物BI−3)の製造
EA中のHCl(10mL,40ミリモル)へ2−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]エチル炭酸メチル(1.22g,4.94ミリモル、化合物BI−2)を加えて、この混合物を0℃で0.5時間、そして25℃でさらに15.5時間撹拌した。この反応混合物を濃縮して、2−(メチルアミノ)エチル炭酸エチル塩酸塩(1.06g,化合物BI−3)を得た。
工程4:2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル炭酸エチル(中間体BI)の製造
中間体BIは、2−(メチルアミノ)酢酸エチル塩酸塩の代わりに2−(メチルアミノ)エチル炭酸エチル塩酸塩(150mg,中間体BI−3)を使用することによって、中間体APと同様に製造した。粗製の2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル炭酸エチル(145mg,中間体BI)を入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。
製造の実施例
実施例1
6−アミノ−9−ベンジル−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド
方法A:
工程1:4−アミノ−3−ベンジル−2−オキソ−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル(化合物1a)の製造
アミノマロノニトリルp−トルエンスルホネート(25g,98.5ミリモル、TCI,カタログ番号:A1119−25G)の乾燥THF(100mL)溶液へイソシアン酸ベンジル(13.2g,98.5ミリモル)とTEA(10.2g,79.0ミリモル)を室温で加えた。室温で24時間撹拌後、この反応物を真空で濃縮して、残渣をEtOAc(500mL)と水(250mL)の間で分配した。分離した有機層を塩水(50mL)で2回洗浄して、水酸化ナトリウム溶液(50mL,1N)で2回抽出した。合わせた水酸化ナトリウム溶液層を10重量%硫酸水素ナトリウム溶液で中和して、EtOAcで抽出した。分離した有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過して真空で濃縮した。残渣を2−イソプロポキシプロパンに摩砕してからこの懸濁液を濾過して、4−アミノ−3−ベンジル−2−オキソ−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル(15g,化合物1a)を黄色の固形物として得た。この生成物をさらに精製せずに次の工程に使用した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 215.
工程2:6−アミノ−9−ベンジル−2−スルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物1b)の製造
4−アミノ−3−ベンジル−2−オキソ−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル(15.0g,70.0ミリモル、化合物1a)のTHF(700mL)溶液へベンゾイルイソチオシアネート(28.6g,175.1ミリモル、TCI,カタログ番号:A11596−100G)を滴下した。室温で12時間撹拌後、この反応混合物を真空で濃縮した。残渣をジエチルエーテル(100mL)に摩砕して、生じる沈殿を濾過によって回収した。
入手した沈殿のTHF(700mL)溶液へ水酸化ナトリウム(70mL,2N)を加えた。この混合物を50時間還流させてから、10重量%硫酸水素ナトリウム水溶液でpH=3へ酸性化した。生じる沈殿を濾過によって回収して、粗製の6−アミノ−9−ベンジル−2−スルファニル−7H−プリン−8−オン(8.1g,化合物1b)を黄色の固形物として得た。この生成物をさらに精製せずに次の工程に使用した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 274.
工程3:6−アミノ−9−ベンジル−2−(2−プロピルスルファニル)−7H−プリン−8−オン(化合物1c)の製造
6−アミノ−9−ベンジル−2−スルファニル−7H−プリン−8−オン(5.46g,20.0ミリモル、化合物1b)のDMF溶液へ炭酸カリウム(2.76g,20.0ミリモル)を加えた。そして次いで、DMF(5.0mL)中の1−ブロモプロパン(2.44g,20.0ミリモル、TCI,カタログ番号:B0638−500G)を先の溶液へゆっくり加えた。室温で12時間撹拌後、この反応混合物を水(200mL)へ注いでから、10重量%硫酸水素ナトリウム水溶液で酸性化して、EtOAc(100mL)で2回抽出した。有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させて真空で濃縮して粗生成物を得て、これをシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、6−アミノ−9−ベンジル−2−(2−プロピルスルファニル)−7H−プリン−8−オン(4.8g,化合物1c)を白色の固形物として得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 316.
工程4:6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルフィニル−7H−プリン−8−オン(化合物1d)の製造
化合物:6−アミノ−9−ベンジル−2−(2−プロピルスルファニル)−7H−プリン−8−オン(2.7g,8.7ミリモル、化合物1c)のDCM/MeOH(500mL,V/V=1:1)懸濁液へ3−クロロ過安息香酸(2.15g,8.7ミリモル、純度70%,Aldrich,カタログ番号:273031−100G)を加えた。反応混合物を2時間撹拌した後で、反応混合物の容量を真空で約50mLへ減らした。生じる沈殿を濾過によって回収し、メタノールで洗浄して乾燥させて、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルフィニル−7H−プリン−8−オン(1.0g,化合物1d)を白色の固形物として得た。この生成物をさらに精製せずに次の工程に使用した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 332.
工程5:6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物1e)の製造
6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルフィニル−7H−プリン−8−オン(1.52g,4.6ミリモル、化合物1d)のイートン試薬(40mL,メタンスルホン酸中7.5重量%の五酸化リン、Aldrich,カタログ番号:380814−100ML)溶液へアジ化ナトリウム(360mg,5.5ミリモル)を50℃で加えた。この温度で30分間撹拌後、この反応混合物を室温へ冷やして、飽和重炭酸ナトリウム水溶液中へ注いだ。この反応混合物をn−BuOH(100mL)で2回抽出して、有機相を真空で濃縮した。残渣を分取用HPLCによる精製へ処して、6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(1.2g,化合物1e)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.65 (br. s., 1H), 7.26-7.37 (m, 5H), 6.98 (br. s., 2H), 4.97 (s, 2H), 4.02 (s, 1H), 3.33 (t, J = 7.53 Hz, 2H), 1.55-1.74 (m, 2H), 0.92 (t, J =7.53 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 347.
化合物1eのキラルHPLCによる分離により、化合物1e−A(より遅い溶出、500mg)と化合物1e−B(より速い溶出、490mg)を白色の固形物として得た(分離条件:メタノール:5%〜40%(0.05% DEA)/CO、ChiralPak AS-3 カラム)。
化合物1e−A:1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δ ppm: 10.56 (s, 1H), 7.21-7.46 (m, 5H), 7.03 (s, 2H), 4.96 (s, 2H), 4.04 (s, 1H), 3.25-3.33 (m, 2H), 1.59-1.67 (m, 2H), 0.92 (t, J = 7.4 Hz, 3H).
化合物1e−B: 1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δ ppm: 10.57 (s, 1H), 7.23-7.39 (m, 5H), 6.97 (s, 2H), 4.96 (s, 2H), 4.05 (s, 1H), 3.31-3.30 (m, 2H), 1.49-1.74 (m, 2H), 0.91 (t, J = 7.4 Hz, 3H).
工程6:6−アミノ−9−ベンジル−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド(実施例1)の製造
6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(300mg,化合物1e)、ピリジン(329mg,4.2ミリモル)、及びDIPEA(538mg,4.2ミリモル)のNMP(5mL)溶液へN−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(564mg,4.2ミリモル、中間体AA)を室温で加えた。この混合物を室温で10時間撹拌した。この反応混合物を濃縮して、残渣を分取用HPLCによって精製して、6−アミノ−9−ベンジル−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド(108mg,実施例1)を白色の固形物として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.45-7.24 (m, 5H), 6.89 (s, 2H), 5.01 (s, 2H), 4.17 (s, 1H), 3.44-3.34 (m, 2H), 3.36-3.34 (m, 2H), 3.10-3.00 (m, 3H), 1.74-1.52 (m, 4H), 1.01-0.72 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 446.
イソプロパノール:5%〜40%(0.05% DEA)/CO、ChiralPak AS-3 カラムでのキラルHPLCによる実施例1の化合物の分離により、実施例1−A(より遅い溶出、50mg)と実施例1−B(より速い溶出、40mg)を白色の固形物として得た。
実施例1−A:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.44-7.24 (m, 5H), 6.89 (s, 2H), 5.01 (s, 2H), 4.17 (s, 1H), 3.44-3.37 (m, 2H), 3.37-3.35 (m, 2H), 3.10-3.00 (m, 3H), 1.74-1.52 (m, 4H), 1.00-0.72 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 446.
実施例1−B: 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.45-7.26 (m, 5H), 6.88 (s, 2H), 5.01 (s, 2H), 4.15 (s, 1H), 3.44-3.36 (m, 2H), 3.34 (s, 2H), 3.10-3.01 (m, 3H), 1.77-1.52 (m, 4H), 1.02-0.67 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 446.
方法B:6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物1e)を製造するための代替法
工程1:N−ベンジル−6−クロロ−5−ニトロ−2−プロピルスルファニル−ピリミジン−4−アミン(化合物1f)の製造
4,6−ジクロロ−5−ニトロ−2−プロピルスルファニルピリミジン(150.0g,559.5ミリモル)とDIPEA(108.5g,839.2ミリモル)のTHF(1.5L)溶液へTHF(200mL)中のフェニルメタンアミン(60.0g,559.5ミリモル)を−78℃でゆっくり加えた。添加後、この混合物を25℃まで温めて、この温度で16時間撹拌した。生じる混合物をEA(1L)で希釈し、水(400mL)3回と塩水(500mL)で洗浄した。分離した有機相をNaSOで乾燥させ、濾過して、真空で濃縮して、N−ベンジル−6−クロロ−5−ニトロ−2−プロピルスルファニル−ピリミジン−4−アミン(180.0g,化合物1f)を黄色の固形物として得て、さらに精製せずに次の工程に使用した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 339.1.
工程2:N4−ベンジル−6−クロロ−2−プロピルスルファニル−ピリミジン−4,5−ジアミン(化合物1g)の製造
N−ベンジル−6−クロロ−5−ニトロ−2−プロピルスルファニル−ピリミジン−4−アミン(180g,化合物1f)とHOAc(319g,5.31モル)のTHF(3.0L)溶液へZn(174g,2.66モル)を25℃でゆっくり加えた。添加後、この混合物を25℃で16時間撹拌した。この反応物を濾過して、濾液を飽和NaHCO水溶液(800mL)で塩基性にし、EA(400mL)で3回抽出し、NaSOで乾燥させて真空で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、N4−ベンジル−6−クロロ−2−プロピルスルファニル−ピリミジン−4,5−ジアミン(125g,化合物1g)を茶褐色の固形物として得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 309.1.
工程3:9−ベンジル−6−クロロ−2−プロピルスルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物1h)の製造
N−ベンジル−6−クロロ−2−(プロピルスルファニル)ピリミジン−4,5−ジアミン(72.0g,233.1ミリモル、化合物1g)とCDI(75.2g,233.1ミリモル)のTHF(800mL)溶液を80℃で16時間撹拌した。生じる混合物をEA(400mL)で希釈し、水(200mL)2回と塩水(200mL)で洗浄した。分離した有機層をNaSOで乾燥させ、真空で濃縮した。残渣をMTBE(200mL)で洗浄して、9−ベンジル−6−クロロ−2−プロピルスルファニル−7H−プリン−8−オン(58.0g,化合物1h)を白色の固形物として得て、さらに精製せずに次の工程に使用した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 335.1.
工程4:9−ベンジル−6−[(4−メトキシフェニル)メチルアミノ]−2−プロピルスルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物1i)の製造
9−ベンジル−6−クロロ−2−プロピルスルファニル−7H−プリン−8−オン(58.0g,化合物1h)とPMBNH(54.7g,398.42ミリモル)のn−BuOH(600mL)溶液を120℃で20時間撹拌した。この反応物を濃縮して、残渣をMTBE(400mL)で洗浄して、9−ベンジル−6−[(4−メトキシフェニル)メチルアミノ]−2−プロピルスルファニル−7H−プリン−8−オン(75g,化合物1i)を白色の固形物として得て、さらに精製せずに次の工程に使用した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 436.2.
工程5:6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物1c)の製造
TFA(200mL)中の9−ベンジル−6−[(4−メトキシフェニル)メチルアミノ]−2−プロピルスルファニル−7H−プリン−8−オン(87.0g,化合物1i)を80℃で16時間撹拌した。生じる反応混合物を濃縮し、飽和NaHCO水溶液(600mL)で塩基性にした。生じる沈殿を濾過によって回収して(PE/DCM=2:1,400mL)で洗浄して、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルファニル−7H−プリン−8−オン(38.0g,化合物1c)を白色の固形物として得た。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 316.1.
工程6:6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルフィニル−7H−プリン−8−オン(化合物1d)の製造
m−CPBA(22.98g,113.2ミリモル)のTHF(50mL)溶液を6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルファニル−7H−プリン−8−オン(35.0g,化合物1c)のTHF(200mL)懸濁液へ0℃で滴下した。添加後、この反応混合物を25℃で0.5時間撹拌した。この混合物を濾過して、MeCN(400mL)、MTBE(500mL)で洗浄して、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルフィニル−7H−プリン−8−オン(35.1g,化合物1d)を白色の固形物として得て、これをさらに精製せずに次の工程に使用した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 332.1.
工程7:6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物1e)の製造
6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルフィニル−7H−プリン−8−オン(34.0g,化合物1d)のイートン試薬(170.0mL,メタンスルホン酸中7.5重量%)溶液へNaN(15.34g,253.97ミリモル)を60℃でゆっくり加えた。次いで、この混合物を60℃で30分間撹拌した。生じる反応混合物を25℃へ冷やし、氷冷NH・HO(500mL,1モル/L)中へ注ぎ、n−BuOH(100mL)で4回抽出して、真空で濃縮した。残渣を分取用HPLCによって精製して、6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(10g,化合物1e)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.65 (br. s., 1H), 7.26-7.37 (m, 5H), 6.98 (br. s., 2H), 4.97 (s, 2H), 4.02 (s, 1H), 3.33 (t, J = 7.53 Hz, 2H), 1.55-1.74 (m, 2H), 0.92 (t, J =7.53 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 347.
実施例2
6−アミノ−9−ベンジル−N−(2−メトキシエチル)−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりにN−(2−メトキシエチル)−N−メチル−カルバモイルクロリド(中間体AB)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−9−ベンジル−N−(2−メトキシエチル)−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド(120mg,実施例2)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.27-7.39 (m, 5H), 6.89 (br. s., 1H), 6.78 (br. s., 1H), 5.00 (s, 2H), 4.16 (br. d, J = 4 Hz, 1H), 3.62 (br. dd, J = 4, 12 Hz, 2H), 3.28-3.42 (m, 6H), 3.12 (d, J = 12 Hz, 3H), 3.05 (s, 1H), 1.58-1.72 (m, 2H), 0.93 (t, J = 8 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 462.
メタノール:5%〜40%(0.05% DEA)/CO、ChiralPak OJ-3 カラムでのキラルHPLCによる実施例2の化合物の分離により、実施例2−A(より速い溶出、33mg)と実施例2−B(より遅い溶出、46mg)を白色の固形物として得た。
実施例2−A:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.27-7.39 (m, 5H), 6.89 (br. s., 1H), 6.78 (br. s., 1H), 5.00 (s, 2H), 4.16 (br. d, J = 4 Hz, 1H), 3.62 (br. dd, J = 4, 12 Hz, 2H), 3.28-3.42 (m, 6H), 3.12 (d, J = 12 Hz, 3H), 3.05 (s, 1H), 1.58-1.72 (m, 2H), 0.93 (t, J = 8Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 462.
実施例2−B:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.27-7.39 (m, 5H), 6.89 (br. s., 1H), 6.78 (br. s., 1H), 5.00 (s, 2H), 4.16 (br. d, J = 4 Hz, 1H), 3.62 (br. dd, J = 4, 12 Hz, 2H), 3.28-3.42 (m, 6H), 3.12 (d, J = 12 Hz, 3H), 3.05 (s, 1H), 1.58-1.72 (m, 2H), 0.93 (t, J = 8Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 462.
実施例3
6−アミノ−9−ベンジル−N−エチル−8−オキソ−N−プロピル−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりにN−エチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AC)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−9−ベンジル−N−エチル−8−オキソ−N−プロピル−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド(51mg,実施例3)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.27-7.39 (m, 5H), 6.85 (br. s., 2H), 4.99 (s, 2H), 4.20 (br. d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.13-3.54 (m, 4H), 1.46-1.72 (m, 4H), 1.30-1.39 (m, 1H), 1.00-1.26 (m, 6H), 0.81-0.95 (m, 5H), 0.73 (t, J = 8 Hz, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 474.
実施例4
6−アミノ−9−ベンジル−7−[4−(1−ピペリジル)ピペリジン−1−カルボニル]−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりに(1,4’−ビピペリジン)−1’−カルボニルクロリドを使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−9−ベンジル−7−[4−(1−ピペリジル)ピペリジン−1−カルボニル]−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン(55mg,実施例4)を白色の粉末として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.39-7.27 (m, 5H), 6.97 (br. s., 2H), 4.99 (s, 2H), 4.20 (br. s., 2H), 3.85 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 3.43-3.15 (m, 3H), 2.96 (t, J = 12.3 Hz, 2H), 2.56 (m, 4H), 1.83 (m, 1H), 1.79-1.54 (m, 4H), 1.50 (br. s., 4H), 1.45-1.33 (m, 3H), 0.93 (t, J = 7.4 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 541.2.
実施例5
6−アミノ−9−ベンジル−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりにN−エチル−N−(2−メトキシエチル)カルバモイルクロリド(中間体AD)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−9−ベンジル−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド(34mg,実施例5)を白色の粉末として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.39-7.28 (m, 5H), 6.89 (br. s., 1H), 6.74 (br. s., 1H), 4.99 (s, 2H), 4.17 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 3.67 (br. s., 2H), 3.63-3.51 (m, 2H), 3.50-3.34 (m, 4H), 3.29 (s, 1H), 3.11 (s, 2H), 1.73-1.59 (m, 2H), 1.23-1.07 (m, 3H), 0.93 (t, J = 7.5 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 476.3.
実施例6
6−アミノ−9−ベンジル−N−ブチル−N−エチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりにN−ブチル−N−エチル−カルバモイルクロリド(中間体AE)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−9−ベンジル−N−ブチル−N−エチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド(51mg,実施例6)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.27-7.39 (m, 5H), 6.85 (br. s., 2H), 4.99 (s, 2H), 4.20 (br. d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.13-3.54 (m, 4H), 1.46-1.72 (m, 4H), 1.30-1.39 (m, 1H), 1.00-1.26 (m, 6H), 0.81-0.95 (m, 5H), 0.73 (t, J = 8 Hz, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 474.
実施例7
6−アミノ−9−ベンジル−N−(2−メトキシエチル)−8−オキソ−N−プロピル−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりにN−エチル−N−(2−メトキシエチル)カルバモイルクロリド(中間体AF)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−9−ベンジル−N−(2−メトキシエチル)−8−オキソ−N−プロピル−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド(35mg,実施例7)を白色の粉末として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.40-7.28 (m, 5H), 6.89 (br. s., 1H), 6.75 (br. s., 1H), 5.00 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 4.24-4.16 (m, 1H), 3.77 (br. s., 1H), 3.67 (br. s., 1H), 3.62-3.53 (m, 1H), 3.42-3.27 (m, 5H), 3.23-3.02 (m, 3H), 1.66-1.38 (m, 4H), 0.96-0.70 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 490.5.
実施例8
6−アミノ−9−ベンジル−N,N−ビス(2−メトキシエチル)−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりにビス(2−メトキシエチル)カルバモイルクロリド(中間体AG)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−9−ベンジル−N,N−ビス(2−メトキシエチル)−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド(35mg,実施例8)を白色の粉末として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.40-7.28 (m, 5H), 6.83 (br. s., 2H), 4.99 (s, 2H), 3.71 (br. s., 3H), 3.52-3.27 (m, 11H), 3.09 (s, 3H), 1.73-1.59 (m, 2H), 0.93 (t, J = 7.5 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 506.
実施例9
6−アミノ−7−(アゼチジン−1−カルボニル)−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりにアゼチジン−1−カルボニルクロリド(中間体AH)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−7−(アゼチジン−1−カルボニル)−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン(120mg,実施例9)を白色の粉末として入手した。1HNMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.02-7.43 (m, 7H), 4.99 (s, 2H), 4.31 (t, J = 7.65 Hz, 2H), 4.08-4.23 (m, 3H), 3.34-3.41 (m, 2H), 2.28 (m, 2H), 1.56-1.73 (m, 2H), 0.93 (t, J = 7.40 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 430.
実施例10
6−アミノ−9−ベンジル−N−イソプロピル−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりにN−イソプロピル−N−メチル−カルバモイルクロリド(中間体AI)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−9−ベンジル−N−イソプロピル−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド(97mg,実施例10)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.27-7.39 (m, 5H), 6.87 (br. s., 2H), 4.99 (s, 2H), 4.38-4.45 (m, 1H), 4.09-4.21 (m, 1H), 3.29-3.43 (m, 2H), 2.89-2.95 (m, 3H), 1.58-1.73 (m, 2H), 1.21 (br d, J = 8 Hz, 6H), 0.93 (t, J = 8 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 446.
実施例11
6−アミノ−9−ベンジル−7−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりに4−メチルピペラジン−1−カルボニルクロリドを使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−9−ベンジル−7−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン(59.5mg,実施例11)を黄色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.39-7.31 (m, 5H), 6.99 (s, 2H), 4.98 (s, 2H), 4.18 (s, 1H), 3.58-3.49 (m, 6H), 2.42 (m, 4H), 2.22 (s, 3H), 1.66-1.61 (m, 2H), 0.95-0.91 (t, J = 7.2 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 473.
実施例12
6−アミノ−9−ベンジル−N−(3−メトキシプロピル)−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりにN−(3−メトキシプロピル)−N−メチル−カルバモイルクロリドを使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−9−ベンジル−N−(3−メトキシプロピル)−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド(92.2mg,実施例12)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.23-7.45 (m, 5H), 6.94 (s., 2H), 4.93-5.08 (m, 2H), 4.19 (s, 1H), 3.30-3.62 (m, 6H), 3.25 (s, 3H), 3.02-3.10 (m, 3H), 1.74-1.90 (m, 2H), 1.55-1.77 (m, 2H), 0.98-0.82 (m, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 476.3.
実施例13
6−アミノ−9−ベンジル−N−イソブチル−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりにN−イソブチル−N−メチル−カルバモイルクロリド(中間体AL)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−9−ベンジル−N−イソブチル−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド(64mg,実施例13)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.27-7.40 (m, 5H), 6.89 (br. s., 2H), 5.00 (s, 2H), 4.16 (br. s., 1H), 3.25-3.44 (m, 4H), 3.07 (s, 2H), 3.03 (s, 1H), 1.87-2.09 (m, 1H), 1.57-1.74 (m, 2H), 0.75-0.99 (m, 9H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 460.
実施例14
2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]酢酸エチル
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりに2−((クロロカルボニル)(メチル)アミノ)酢酸エチル(中間体AP)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]酢酸エチル(38mg,実施例14)を淡黄色の粉末として入手した。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.41-7.27 (m, 5H), 6.82 (br. s., 1H), 5.04-4.95 (m, 2H), 4.35 (br. s., 1H), 4.28 (br. s., 1H), 4.23-4.16 (m, 2H), 4.08 (q, J = 7.2 Hz, 1H), 3.43-3.28 (m, 3H), 3.15 (s, 2H), 3.08 (s, 1H), 1.71-1.58 (m, 2H), 1.24 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 1.12 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 0.93 (t, J = 7.4 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 490.
実施例15
3−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]プロパン酸エチル
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりに3−((クロロカルボニル)(メチル)アミノ)プロパン酸エチルを使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。3−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]プロパン酸エチル(35mg,実施例15)を白色の粉末として入手した。 1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.43-7.26 (m, 5H), 6.93 (br. s., 2H), 4.99 (s, 2H), 4.16 (s, 1H), 4.08 (q, J = 7.1 Hz, 1H), 3.99 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 3.67 (br. s., 2H), 3.40-3.29 (m, 2H), 3.08 (s, 2H), 2.99 (s, 1H), 2.71 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 1.74-1.56 (m, 2H), 1.27-1.05 (m, 3H), 0.93 (t, J = 7.5 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 504.
実施例16
3−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]プロパン酸tert−ブチル
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりに3−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]プロパン酸tert−ブチル(中間体AR)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。3−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]プロパン酸tert−ブチル(60mg,実施例16)を白色の粉末として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.41-7.27 (m, 5H), 6.93 (br. s., 2H), 4.99 (s, 2H), 4.15 (s, 1H), 3.64 (br. s., 2H), 3.51-3.33 (m, 2H), 3.08 (s, 2H), 2.98 (s, 1H), 2.62 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 1.71-1.57 (m, 2H), 1.41 (s, 6H), 1.34 (s, 3H), 0.93 (t, J = 7.4 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 532.
実施例17
(2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]プロパン酸エチル
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりに(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]プロパン酸エチル(中間体AS)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。(2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]プロパン酸エチル(34.1mg,実施例17)を黄色の固形物として入手した。1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.22-7.49 (m, 5 H), 6.78 (br. s., 2H), 4.93-5.08 (m, 2H), 4.75 (br. s., 1H), 3.96-4.29 (m, 3H), 3.30-3.46 (m, 2H), 3.09 (s, 2H), 2.93 (br. s., 1H), 1.55-1.77 (m, 2H), 1.48 (d, J = 7.16 Hz, 3H), 1.09-1.29 (m, 3H), 0.94 (t, J = 7.44 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 504.2.
実施例18
(2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−4−メチル−ペンタン酸tert−ブチル
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりに(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]−4−メチル−ペンタン酸tert−ブチル(中間体AT)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。(2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−4−メチル−ペンタン酸tert−ブチル(22mg,実施例18)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.42-7.27 (m, 5H), 6.78 (br. s., 2H), 5.05-4.96 (m, 2H), 4.78 (br. s., 1H), 4.33 (br. s., 1H), 3.51-3.37 (m, 2H), 3.01 (s, 3H), 1.75-1.54 (m, 4H), 1.44 (s, 8H), 1.33-1.11 (m, 2H), 0.99-0.82 (m, 9H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 574.3.
実施例19
(2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−4−メチル−ペンタン酸イソプロピル
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりに(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]−4−メチル−ペンタン酸イソプロピル(中間体AU)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。(2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−4−メチル−ペンタン酸イソプロピル(43mg,実施例19)を白色の粉末として入手した。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.43-7.27 (m, 5H), 6.75 (br. s., 2H), 5.05-4.94 (m, 3H), 4.88 (br. s., 1H), 4.19 (br. s., 1H), 3.43-3.34 (m, 2H), 3.01 (s, 3H), 1.91 (br. s., 1H), 1.77-1.56 (m, 4H), 1.25-1.16 (m, 6H), 0.99-0.83 (m, 9H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 560.3.
実施例20
(2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−3−メチル−ブタン酸エチル
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりに(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]−3−メチル−ブタン酸エチル(中間体AV)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。(2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−3−メチル−ブタン酸エチル(51.5mg,実施例20)を白色の粉末として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.23-7.51 (m, 5H), 6.76 (br. s., 2H), 5.01 (br. s., 2H), 4.42 (br. s., 1H), 3.97-4.26 (m, 3H), 3.34-3.45 (m, 2H), 3.12 (br. s., 3H), 2.24 (br. s., 1H), 1.65 (br. s., 2H), 1.13-1.29 (m, 3H), 0.88-1.10 (m, 9H). MS obsd. (ESI+) [M+H+]: 532.2.
実施例21
(2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−4−メチル−ペンタン酸エチル
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりに(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]−4−メチル−ペンタン酸エチル(中間体AW)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。(2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−4−メチル−ペンタン酸エチル(17.3mg,実施例21)を白色の粉末として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.26-7.45 (m, 5H), 6.73 (br. s., 2H), 4.91-5.09 (m, 3H), 4.06-4.25 (m, 3H), 3.34-3.45 (m, 2H), 3.04 (br. s., 3H), 1.93 (br. s., 1H), 1.54-1.78 (m, 4H), 1.22 (t, J = 7.09 Hz, 3H), 0.77-1.01 (m, 9H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 546.3.
実施例22
(2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−3−フェニル−プロパン酸エチル
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりに(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]−3−フェニル−プロパン酸エチル(中間体AX)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。(2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−3−フェニル−プロパン酸エチル(30mg,実施例22)を白色の粉末として入手した。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.42-7.16 (m, 10H), 4.97 (s, 3H), 4.19 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.35-3.15 (m, 6H), 3.10-2.90 (m, 3H), 1.71-1.46 (m, 2H), 1.28-1.18 (m, 4H), 0.97-0.85 (m, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 580.
実施例23
(2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−3−フェニル−プロパン酸イソプロピル
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりに(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]−3−フェニル−プロパン酸イソプロピル(中間体AY)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。(2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−3−フェニル−プロパン酸イソプロピル(22mg,実施例23)を白色の粉末として入手した。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.35-7.01 (m, 10H), 5.02-4.89 (m, 3H), 3.37-3.17 (m, 3H), 3.02-3.09 (m, 3H), 3.10-2.90 (m, 3H), 1.66-1.62 (m, 2H), 1.22-1.11 (m, 8H), 0.92 (t, J = 7.4 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 594.
実施例24
(2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−3−フェニル−プロパン酸tert−ブチル
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりに(2S)−2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]−3−フェニル−プロパン酸tert−ブチル(中間体AZ)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。(2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−3−フェニル−プロパン酸tert−ブチル(34mg,実施例24)を白色の粉末として入手した。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.42-7.16 (m, 10H), 5.03-4.90 (m, 3H), 3.68-3.24 (m, 5H), 3.24-3.09 (m, 2H), 3.01 (s, 3H), 1.68-1.57 (m, 2H), 1.43 (s, 9H), 0.99-0.85 (m, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 608.3.
実施例25
N−[2−[アセチル(メチル)アミノ]エチル]−6−アミノ−9−ベンジル−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりにN−[2−[アセチル(メチル)アミノ]エチル]−N−メチル−カルバモイルクロリド(中間体BA)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。N−[2−[アセチル(メチル)アミノ]エチル]−6−アミノ−9−ベンジル−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド(26.1mg,実施例25)を白色の粉末として入手した。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.43-7.27 (m, 5H), 7.02 (br, 2H), 5.04-4.97 (m, 2H), 4.19-4.13 (m, 1H), 3.57 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 3.49-3.34 (m, 2H), 3.14 (s, 1H), 3.12-3.02 (m, 4H), 2.86 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 2.69-2.64 (m, 1H), 2.05 (s, 1H), 1.99 (s, 1H), 1.91-1.83 (m, 1H), 1.70-1.59 (m, 2H), 0.97-0.90 (m, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 503.2.
実施例26
N−[2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸メチル
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりにN−[2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸メチル(中間体BB)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。N−[2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸メチル(65mg,実施例26)を黄色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 7.29-7.49 (m, 5H), 5.63-5.92 (m, 2H), 5.03-5.17 (m, 2H), 3.43-3.69 (m, 8H), 3.13-3.27 (m, 3H), 2.96-3.05 (m, 2H), 2.72 (br. s., 1H), 1.05 (t, J = 7.40 Hz, 3H), 1.87 (dd, J = 14.12, 6.96 Hz, 2H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 519.2.
実施例27
N−[2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりにN−[2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル(中間体BC)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。N−[2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル(32mg,実施例27)を白色の粉末として入手した。1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.43-7.26 (m, 5H), 6.89 (br. s., 2H), 4.99 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 4.16 (s, 1H), 3.55 (br. s., 2H), 3.48-3.34 (m, 2H), 3.10 (s, 2H), 3.07 (s, 1H), 2.86 (d, J = 12.8 Hz, 2H), 2.74 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 2.70-2.60 (m, 1H), 1.72-1.54 (m, 2H), 1.39 (s, 6H), 1.23 (s, 2H), 1.13 (s, 2H), 0.93 (t, J = 7.4 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 562.
実施例28
N−[2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸エチル
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりにN−[2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸エチル(中間体BD)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。N−[2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸エチル(87mg,実施例28)を黄色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm: 7.29-7.53 (m, 5H), 5.65-5.90 (m, 2H), 5.02-5.14 (m, 2H), 3.38-4.21 (m, 9H), 3.14-3.26 (m, 3H), 3.00 (br. s., 2H), 2.73 (s, 1H), 1.76-1.99 (m, 2H), 1.22-1.31 (m, 3H), 1.05 (s, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 533.2.
実施例29
N−ブチル−N−メチル−カルバミン酸2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりにN−ブチル−N−メチル−カルバミン酸2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル(中間体BE)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。N−ブチル−N−メチル−カルバミン酸2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル(19mg,化合物29)を黄色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.25-7.48 (m, 5H), 6.96 (br. s., 2H), 4.99 (s, 2H), 4.06-4.36 (m, 3H), 3.59-3.83 (m, 1H), 3.33-3.49 (m, 3H), 3.07-3.21 (m, 4H), 2.79 (s, 2H), 1.65 (br. s., 2H), 1.05-1.47 (m, 6H), 0.93 (t, J = 7.40 Hz, 3H), 0.70-0.87 (m, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 561.2.
実施例30
ピロリジン−1−カルボン酸2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりにピロリジン−1−カルボン酸2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル(中間体BF)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。ピロリジン−1−カルボン酸2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル(10.0mg,実施例30)を黄色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.26-7.41 (m, 5H), 6.96 (br.s., 2H), 4.99 (s, 2H), 4.01-4.35 (m, 4H), 3.29-3.47 (m, 3H), 3.23 (br. s., 3H), 3.03-3.17 (m, 4H), 1.52-1.84 (m, 6H), 0.90-0.96 (m, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 545.2.
実施例31
N−メチル−N−プロピル−カルバミン酸2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりにN−メチル−N−プロピル−カルバミン酸2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル(中間体BG)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。N−メチル−N−プロピル−カルバミン酸2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル(3.7mg,実施例31)を黄色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm: 7.22-7.48 (m, 5H), 5.09-5.22 (m, 4H), 4.55 (s, 2H), 3.38-3.57 (m, 4H), 3.13 (s, 3H), 1.61-1.85 (m, 4H), 1.22-1.41 (m, 3H), 0.88-1.13 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 547.2.
実施例32
N,N−ジエチルカルバミン酸2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりにN,N−ジエチルカルバミン酸2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル(中間体BH)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。N,N−ジエチルカルバミン酸2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル(21.7mg,実施例32)を黄色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.25-7.41 (m, 5H), 6.96 (br. s., 2H), 4.99 (s, 2H), 4.08-4.36 (m, 3H), 3.70 (br, 1H), 3.33-3.46 (m, 3H), 3.01-3.24 (m, 7H), 1.55-1.74 (m, 2H), 0.86-1.05 (m, 9H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 547.2.
実施例33
2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル炭酸エチル
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりに2−[クロロカルボニル(メチル)アミノ]エチル炭酸エチル(中間体BI)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル炭酸エチル(46mg,実施例33)を黄色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 0.82-0.99 (m, 3H), 1.02-1.28 (m, 3H), 1.56-1.76 (m, 2H), 3.05-3.18 (m, 3H), 3.35-3.48 (m, 3H), 3.73 (t, J = 5.08 Hz, 2H), 4.08-4.27 (m, 3H), 4.37 (br. s., 1H), 5.00 (s, 2H), 6.76-7.11 (m, 2H), 7.22-7.45 (m, 5H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 520.
実施例34−Aと実施例34−B
6−アミノ−N−ブチル−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−2−[S(S)−プロピルスルホンイミドイル]プリン−7−カルボキサミドと6−アミノ−N−ブチル−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−2−[S(S)−プロピルスルホンイミドイル]プリン−7−カルボキサミド
工程1:4−アミノ−3−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−オキソ−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル(化合物34a)の製造
化合物34aは、イソシアン酸ベンジルの代わりにイソシアン酸4−クロロベンジルを使用することによって、実施例1、方法A、工程1と同様に製造した。4−アミノ−3−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−オキソ−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル(8.0g,化合物34a)を黄色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 249.
工程2:6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−スルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物34b)の製造
化合物34bは、4−アミノ−3−フェニルメチル−2−オキソ−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル(化合物1a)の代わりに4−アミノ−3−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−オキソ−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル(化合物34a)を使用することによって、実施例1、方法A、工程2と同様に製造した。6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−スルファニル−7H−プリン−8−オン(6.4g,化合物34b)を黄色の固形物として入手して、さらに精製せずに次の工程に使用した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 308.
工程3:6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−プロピルスルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物34c)の製造
化合物34cは、6−アミノ−9−フェニルメチル−2−スルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物1b)の代わりに6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−スルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物34b)を使用することによって、実施例1、方法A、工程3と同様に製造した。6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−プロピルスルファニル−7H−プリン−8−オン(800mg,化合物34c)を白色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 350.
工程4:6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−プロピルスルフィニル−7H−プリン−8−オン(化合物34d)の製造
化合物34dは、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物1c)の代わりに6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−プロピルスルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物34c)を使用することによって、実施例1、方法A、工程4と同様に製造した。6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−プロピルスルフィニル−7H−プリン−8−オン(150mg,化合物34d)を白色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 366.
工程5:6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物34e)、6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−[S(S)−プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オンと6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−[S(S)−プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物34e−Aと化合物34e−B)の製造
化合物34eは、6−アミノ−9−ベンジル−2−(2−プロピルスルフィニル)−7H−プリン−8−オン(化合物1d)の代わりに6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−プロピルスルフィニル−7H−プリン−8−オン(化合物34d)を使用することによって、実施例1、方法A、工程5と同様に製造した。6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(250mg,化合物34e)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.60 (br. s, 1H), 7.32-7.42 (m, 4H), 6.98 (br. s, 2H), 4.96 (s, 2H), 4.03 (s, 1H), 3.25-3.41 (m, 2H), 1.56-1.68 (m, 2H), 0.91 (t, J = 8 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 381.
メタノール:5%〜40%(0.05% DEA)/CO、ChiralPak OJ-3 カラムでのキラルHPLCによる化合物34eの化合物の分離により、化合物34e−A(より速い溶出、110mg)と化合物34e−B(より遅い溶出、100mg)を白色の固形物として得た。
化合物34e−A:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.63 (br. s, 1H), 7.33-7.42 (m, 4H), 6.99 (br. s, 2H), 4.96 (s, 2H), 4.05 (br. s, 1H), 3.26-3.39 (m, 2H), 1.53-1.69 (m, 2H), 0.91 (t, J = 7.4 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 381.
化合物34e−B:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.63 (br. s, 1H), 7.33-7.42 (m, 4H), 6.99 (br. s, 2H), 4.96 (s, 2H), 4.05 (br. s, 1H), 3.26-3.40 (m, 2H), 1.54-1.69 (m, 2H), 0.91 (t, J = 7.5 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 381.
工程6:6−アミノ−N−ブチル−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−2−[S(S)−プロピルスルホンイミドイル]プリン−7−カルボキサミドと6−アミノ−N−ブチル−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−2−[S(S)−プロピルスルホンイミドイル]プリン−7−カルボキサミド(実施例34−Aと実施例34−B)
実施例34−Aは、6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物1e)とN−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりに化合物34e−AとN−ブチル−N−メチル−カルバモイルクロリドを使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。
実施例34−A(160mg):1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.37-7.45 (m, 4H), 6.91 (br. s., 2H), 4.99 (s, 2H), 4.17 (s, 1H), 3.28-3.40 (m, 4H), 3.05 (s, 2H), 3.02 (s, 1H), 1.49-1.70 (m, 4H), 1.15-1.37 (m, 2H), 0.89-0.94 (m, 5H), 0.76 (t, J = 8 Hz, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 494.
実施例34−B(167mg)は、化合物34e−A代わりに化合物34e−Bを使用することによって、実施例34−Aと同様に製造した。
実施例34−B:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.36-7.45 (m, 4H), 6.91 (br. s., 2H), 4.99 (s, 2H), 4.17 (s, 1H), 3.28-3.41 (m, 4H), 3.05 (s, 2H), 3.02 (s, 1H), 1.50-1.71 (m, 4H), 1.15-1.37 (m, 2H), 0.89-0.94 (m, 5H), 0.76 (t, J = 7.4 Hz, 1H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 494.
実施例35
6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−エチル−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド
表題化合物は、6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物1e)とN−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりに6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物34e)とN−エチル−N−メチル−カルバモイルクロリドを使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−エチル−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド(60mg,実施例35)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.40 (s, 4H), 6.91 (br s, 2H), 4.99 (s, 2H), 4.16 (s, 1H), 3.34-3.44 (m, 4H), 3.05 (s, 2H), 3.01 (s, 1H), 1.58-1.67 (m, 2H), 1.18 (t, J = 8.0 Hz, 3H), 0.92 (t, J = 8.0 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 466.
実施例36−Aと実施例36−B
6−アミノ−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2[S(S)−プロピルスルホンイミドイル]−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミドと6−アミノ−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2[S(R)−プロピルスルホンイミドイル]−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド
工程1:6−クロロ−5−ニトロ−2−プロピルスルファニル−N−(p−トリルメチル)ピリミジン−4−アミン(化合物36a)の製造
化合物36aは、フェニルメタンアミンの代わりにp−トリルメチルアミンを使用することによって、実施例1、方法B、工程1と同様に製造した。6−クロロ−5−ニトロ−2−プロピルスルファニル−N−(p−トリルメチル)ピリミジン−4−アミン(3.9g,化合物36a)を白色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 353.
工程2:6−クロロ−2−プロピルスルファニル−N4−(p−トリルメチル)ピリミジン−4,5−ジアミン(化合物36b)の製造
化合物36bは、N−ベンジル−6−クロロ−5−ニトロ−2−プロピルスルファニル−ピリミジン−4−アミン(化合物1f)の代わりに6−クロロ−5−ニトロ−2−プロピルスルファニル−N−(p−トリルメチル)ピリミジン−4−アミン(化合物36a)を使用することによって、実施例1、方法B、工程2と同様に製造した。6−クロロ−2−プロピルスルファニル−N4−(p−トリルメチル)ピリミジン−4,5−ジアミン(2.2g,化合物36b)を白色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 323.
工程3:6−クロロ−2−プロピルスルファニル−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(化合物36c)の製造
化合物36cは、N−ベンジル−6−クロロ−2−(プロピルスルファニル)ピリミジン−4,5−ジアミン(化合物1g)の代わりに6−クロロ−2−プロピルスルファニル−N4−(p−トリルメチル)ピリミジン−4,5−ジアミン(化合物36b)を使用することによって、実施例1、方法B、工程3と同様に製造した。6−クロロ−2−プロピルスルファニル−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(2.2g,化合物36c)を白色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 349.
工程4:6−[(4−メトキシフェニル)メチルアミノ]−2−プロピルスルファニル−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(化合物36d)の製造
化合物36dは、9−ベンジル−6−クロロ−2−プロピルスルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物1h)の代わりに6−クロロ−2−プロピルスルファニル−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(化合物36c)を使用することによって、実施例1、方法B、工程4と同様に製造した。6−[(4−メトキシフェニル)メチルアミノ]−2−プロピルスルファニル−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(2.0g,化合物36d)を白色の固形物として入手した。 MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 450.
工程5:6−アミノ−2−プロピルスルファニル−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(化合物36e)の製造
化合物36eは、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物1i)の代わりに6−[(4−メトキシフェニル)メチルアミノ]−2−プロピルスルファニル−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(化合物36d)を使用することによって、実施例1、方法B、工程5と同様に製造した。6−アミノ−2−プロピルスルファニル−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(1.0g,化合物36e)を白色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 330.
工程6:6−アミノ−2−プロピルスルフィニル−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(化合物36f)の製造
化合物36fは、6−アミノ−9−ベンジル−2−(2−プロピルスルファニル)−7H−プリン−8−オン(化合物1c)の代わりに6−アミノ−2−プロピルスルファニル−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(化合物36e)を使用することによって、実施例1、方法B、工程6と同様に製造した。6−アミノ−2−プロピルスルフィニル−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(220mg,化合物36f)を白色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 345.
工程7:6−アミノ−2−(プロピルスルホンイミドイル)−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(化合物36g)の製造
化合物36gは、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルフィニル−7H−プリン−8−オン(化合物1d)の代わりに6−アミノ−2−プロピルスルフィニル−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(化合物36f)を使用することによって、実施例1、方法B、工程7と同様に製造した。6−アミノ−2−(プロピルスルホンイミドイル)−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(127mg,化合物36g)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.67 (br. s., 1H), 7.23 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.13 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.98 (br. s., 2H), 4.91 (s, 2H), 4.05 (s, 1H), 3.34-3.27 (m, 2H), 2.26 (s, 3H), 1.67-1.62 (m, 2H), 0.92 (t, J = 8.0 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 361.
30% イソプロパノール(0.05% DEA)/CO、ChiralPak AD-3 カラムでのキラルHPLCによる化合物36gの分離により、化合物36g−A(より速い溶出、50mg)と化合物36g−B(より遅い溶出、49mg)を白色の固形物として得た。
化合物36g−A:1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.51 (s, 1 H), 7.22 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.12 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.00 (s, 2H), 4.91 (s, 2H), 4.03 (s, 1H), 3.35-3.31 (m, 2H), 2.26 (s, 3H), 1.70-1.58 (m, 2H), 0.93 (t, J = 7.40 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 361.
化合物36g−B:1H NMR: (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.54 (s, 1H), 7.23 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.13 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.97 (s, 2H), 4.91 (s, 2H), 4.04 (s, 1H), 3.34-3.30 (m, 2H), 2.26 (s, 3H), 1.72-1.57 (m, 2H), 0.93 (t, J = 7.40 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 361.
工程8:6−アミノ−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2[S(S)−プロピルスルホンイミドイル]−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミドと6−アミノ−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2[S(R)−プロピルスルホンイミドイル]−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド(実施例36−Aと実施例36−B)の製造
実施例36−Aは、6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物1e)の代わりに化合物36g−Aを使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。実施例36−A(108mg)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.27 (d, J = 8 Hz, 2H), 7.14 (d, J = 8 Hz, 2H), 6.87 (br. s., 2H), 4.95 (s, 2H), 4.15 (s, 1H), 3.33-3.57 (m, 4H), 3.05 (s, 2H), 3.02 (s, 1H), 2.26 (s, 3H), 1.52-1.73 (m, 4H), 0.75-0.97 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 460.
実施例36−Bは、6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物1e)の代わりに化合物36g−Bを使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。実施例36−B(125mg):1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.27 (d, J = 8 Hz, 2H), 7.14 (d, J = 8 Hz, 2H), 6.87 (br. s., 2H), 4.95 (s, 2H), 4.15 (s, 1H), 3.33-3.57 (m, 4H), 3.05 (s, 2H), 3.02 (s, 1H), 2.26 (s, 3H), 1.52-1.73 (m, 4H), 0.75-0.97 (m, 5H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 460.
実施例37−Aと実施例37−B
6−アミノ−2−[S(S)−プロピルスルホンイミドイル]−9−(p−トリルメチル)−7−(ピロリジン−1−カルボニル)プリン−8−オンと6−アミノ−2−[S(R)−プロピルスルホンイミドイル]−9−(p−トリルメチル)−7−(ピロリジン−1−カルボニル)プリン−8−オン
実施例37−Aは、6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物1e)とN−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりに化合物36g−Aとピロリジン−1−カルボニルクロリドを使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。
実施例37−A(390mg)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.31-7.11 (m, 4H), 7.04 (s, 2H), 4.95 (s, 2H), 4.15 (s, 1H), 3.65-3.47 (m, 4H), 3.37 (m, 2H), 2.27 (s, 3H), 1.97-1.81 (m, 4H), 1.71-1.59 (m, 2H), 0.94 (t, J = 7.4 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 458.2.
実施例37−B(125mg)は、化合物36g−Aの代わりに化合物36g−Bを使用することによって、実施例37−Aと同様に製造した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d ppm: 7.28-7.14 (m, 4H), 7.04 (s, 2H), 4.95 (s, 2H), 4.15 (s, 1H), 3.65-3.47 (m, 4H), 3.37 (m, 2H), 2.27 (s, 3H), 1.93-1.84 (m, 4H), 1.65-1.60 (m, 2H), 0.95 (t, J = 7.4 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 458.3.
実施例38−Aと実施例38−B
6−アミノ−N−(2−メトキシエチル)−N−メチル−8−オキソ−2−[S(S)−プロピルスルホンイミドイル]−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミドと6−アミノ−N−(2−メトキシエチル)−N−メチル−8−オキソ−2−[S(R)−プロピルスルホンイミドイル]−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド
実施例38−Aは、6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物1e)とN−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりに化合物36g−AとN−(2−メトキシエチル)−N−メチル−カルバモイルクロリド(中間体AB)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。
実施例38−A(57.8mg)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.26 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.14 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 6.89-6.78 (m, 2H), 4.95 (s, 2H), 4.18 (s, 1H), 3.62 -3.58 (m, 2H), 3.43-3.37 (m, 2H), 3.30-3.10 (m, 3H), 3.09-3.08 (m, 3H), 3.08-3.05 (m, 2H), 2.27 (s, 3H), 1.77-1.54 (m, 2H), 0.95 (t, J = 7.4 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 476.3.
実施例38−B(46.6mg)は、化合物36g−Aの代わりに化合物36g−Bを使用することによって、実施例38−Aと同様に製造した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.26 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.14 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 6.89-6.78 (m, 2H), 4.95 (s, 2H), 4.18 (s, 1H), 3.62 -3.58 (m, 2H), 3.43-3.37 (m, 2H), 3.30-3.10 (m, 3H), 3.09-3.08 (m, 3H), 3.08-3.05 (m, 2H), 2.27 (s, 3H), 1.77-1.54 (m, 2H), 0.95 (t, J = 7.4 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 476.3.
実施例39
6−アミノ−N−エチル−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド
表題化合物は、N−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)と6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物1e)の代わりにN−エチル−N−メチル−カルバモイルクロリドと6−アミノ−2−(プロピルスルホンイミドイル)−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(化合物36g)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−N−エチル−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド(141.8mg,実施例39)を淡黄色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.26 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.15 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 6.89 (s, 2H), 4.95 (s, 2H), 4.24-4.07 (m, 1H), 3.52-3.35 (m, 4H), 3.10-2.95 (m, 3H), 2.26 (s, 3H), 1.77-1.55 (m, 2H), 1.24-1.10 (m, 3H), 0.95 (t, J = 7.4 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 446.1.
実施例40
6−アミノ−N−ブチル−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド
表題化合物は、6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物1e)とN−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりに6−アミノ−2−(プロピルスルホンイミドイル)−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(化合物36g)とN−ブチル−N−メチル−カルバモイルクロリドを使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−N−ブチル−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド(32mg,実施例40)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.28-7.14 (m, 4H), 6.88 (s, 2H), 4.95 (s, 2H), 4.16 (s, 1H), 3.41-3.36 (m, 2H), 3.10-2.99 (m, 3H), 2.53-2.51 (m, 2H), 2.27 (s, 3H), 1.71-1.63 (m, 2H), 1.62-1.51 (m, 2H), 1.42-1.26 (m, 2H), 0.97-0.74 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 474.3.
実施例41−Aと実施例41−B
6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド(実施例41−A)と6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド(実施例41−B)
工程1:6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−エチルスルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物41a)の製造
化合物41aは、ブロモプロパンと6−アミノ−9−フェニルメチル−2−スルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物1b)の代わりにヨードエタンと6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−スルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物34b)を使用することによって、実施例1、方法A、工程3と同様に製造した。6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−エチルスルファニル−7H−プリン−8−オン(2.5g,化合物41a)を白色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 336.
工程2:6−アミノ−9−(4−クロロベンジル)−2−エチルスルフィニル−7H−プリン−8−オン(化合物41b)の製造
化合物41bは、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物1c)の代わりに6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−エチルスルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物41a)を使用することによって、実施例1、方法A、工程4と同様に製造した。6−アミノ−9−(4−クロロベンジル)−2−エチルスルフィニル−7H−プリン−8−オン(1.94g,化合物41b)を白色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 352.
工程3:6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−(エチルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物41c)の製造
化合物41cは、6−アミノ−9−ベンジル−2−(2−メチルスルフィニル)−7H−プリン−8−オン(化合物1d)の代わりに6−アミノ−9−(4−クロロベンジル)−2−エチルスルフィニル−7H−プリン−8−オン(化合物41b)を使用することによって、実施例1、方法A、工程5と同様に製造した。6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−(エチルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(217mg,実施例41c)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.61 (s, 1H), 7.42-7.35 (m, 4H), 6.98 (s, 2H), 4.96 (s, 2H), 4.05 (s, 1H), 3.42-3.37 (m, 2H), 1.16 (t, J = 7.4 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 367.0.
メタノール:5%〜40%(0.05% DEA)/CO、ChiralPakI C-3 カラムでのキラルHPLCによる化合物41の化合物の分離により、化合物41c−A(より速い溶出、31.8mg)と化合物41c−B(より遅い溶出、10mg)を白色の固形物として得た。
化合物41c−A:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.76 (s, 1H), 7.45-7.33 (m, 4H), 7.01 (s, 2H), 4.96 (s, 2H), 4.03 (s, 1H), 3.40-3.34 (m, 2H), 1.17 (t, J = 7.4 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 367.0.
化合物41c−B:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 10.70 (s, 1H), 7.46 -7.28 (m, 4H), 7.01 (s, 2H), 4.96 (s, 2H), 4.03 (s, 1H), 3.44-3.36 (m, 2H), 1.17 (t, J = 7.4 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 367.0.
工程4:6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド(実施例41−A)と6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド(実施例41−B)
実施例41−Aは、6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物1e)の代わりに化合物41c−Bを使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド(実施例41−A,78mg)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.43-7.41 (m, 4H), 6.90 (s, 2H), 5.00 (s, 2H), 4.19 (s, 1H), 3.46-3.39 (m, 2H), 3.39-3.38 (m, 2H), 3.09-2.99 (m, 3H), 1.69-1.52 (m, 2H), 1.19 (t, J = 7.28 Hz, 3H), 0.95-0.66 (m, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 466.1.
実施例41−B(125mg)は、6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物1e)の代わりに化合物41c−Aを使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド(実施例41−B,38mg)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.43-7.41 (m, 4H), 6.90 (s, 2H), 5.00 (s, 2H), 4.20 (s, 1H), 3.46-3.41 (m, 2H), 3.40-3.39 (m, 2H), 3.10-3.00 (m, 3H), 1.69-1.50 (m, 2H), 1.24-1.12 (m, 3H), 0.93-0.73 (m, 3H). (MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 466.2.
実施例41−Bの立体化学は、図面1に示す単結晶X線回折によって決定した。
実施例42−Aと実施例42−B
6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−エチル−2[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド(実施例42−A)と6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−エチル−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド(実施例42−B)
実施例42−Aは、6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物1e)とN−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりに化合物41c−AとN−エチル−N−メチル−カルバモイルクロリドを使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−エチル−2[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド(実施例42−A,40mg)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.43-7.41 (m, 4H), 6.90 (s, 2H), 4.99 (s, 2H), 4.18 (s, 1H), 3.48-3.40 (m, 2H), 3.39 (s, 2H), 3.05-3.01 (m, 3H), 1.20-1.14 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 452.2.
実施例42−Bは、6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物1e)とN−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりに化合物41c−BとN−エチル−N−メチル−カルバモイルクロリドを使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−エチル−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド(実施例42−B,38mg)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δppm: 7.43-7.41 (m, 4H), 6.91 (s, 2H), 4.98 (s, 2H), 4.19 (s, 1H), 3.48-3.40 (m, 2H), 3.39 (s, 2H), 3.09-2.97 (m, 3H), 1.23-1.11 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 452.2.
実施例42−Aの立体化学は、図面2に示す単結晶X線回折によって決定した。
実施例43−Aと実施例43−B
6−アミノ−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド(実施例43−A)と6−アミノ−2−[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド(実施例43−B)
工程1:4−アミノ−2−オキソ−3−(p−トリルメチル)−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル(化合物43a)の製造
化合物43aは、イソシアン酸ベンジルの代わりにイソシアン酸4−メチルベンジルを使用することによって、実施例1、方法A、工程1と同様に製造した。4−アミノ−2−オキソ−3−(p−トリルメチル)−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル(26.6g,化合物43a)を灰色の固形物として入手して、さらに精製せずに次の工程に直接使用した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 229.2.
工程2:6−アミノ−9−(p−トリルメチル)−2−スルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物43b)の製造
化合物43bは、4−アミノ−3−ベンジル−2−オキソ−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル(化合物1a)の代わりに4−アミノ−2−オキソ−3−(p−トリルメチル)−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル(化合物43a)を使用することによって、実施例1、方法A、工程2と同様に製造した。6−アミノ−9−(p−トリルメチル)−2−スルファニル−7H−プリン−8−オン(20.0g,化合物43b)を黄色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 288.
工程3:6−アミノ−2−エチルスルファニル−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(化合物43c)の製造
化合物43cは、6−アミノ−9−ベンジル−2−スルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物1b)とブロモプロパンの代わりに6−アミノ−9−(p−トリルメチル)−2−スルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物43b)とヨードエタンを使用することによって、実施例1、方法A、工程3と同様に製造した。6−アミノ−2−エチルスルファニル−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(13g,化合物43c)を黄色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 316.
工程4:6−アミノ−2−エチルスルフィニル−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(化合物43d)の製造
化合物43dは、6−アミノ−9−ベンジル−2−メチルスルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物1c)の代わりに6−アミノ−2−エチルスルファニル−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(化合物43c)を使用することによって、実施例1、方法A、工程4と同様に製造した。6−アミノ−2−エチルスルフィニル−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(3.5g,化合物43d)を黄色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 332.
工程5:6−アミノ−2−(エチルスルホンイミドイル)−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(化合物43e)の製造
化合物43eは、6−アミノ−9−ベンジル−2−メチルスルフィニル−7H−プリン−8−オン(化合物1d)の代わりに6−アミノ−2−エチルスルフィニル−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(化合物43d)を使用することによって、実施例1、方法A、工程5と同様に製造した。6−アミノ−2−(エチルスルホンイミドイル)−9−(p−トリルメチル)−7H−プリン−8−オン(530mg,化合物43e)を黄色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.53 (s, 1H), 7.24 (d, J = 8.03 Hz, 2H), 7.13 (d, J = 8.03 Hz, 2H), 6.94 (br. s., 2H), 4.91 (s, 2H), 4.03 (s, 1H), 3.36-3.41 (m, 2H), 2.26 (s, 3H), 1.18 (t, J = 7.28 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 347.
メタノール:5%〜40%(0.05% DEA)/CO、ChiralPak AD-3 カラムでのキラルHPLCによる化合物43eの化合物の分離により、化合物43e−A(より速い溶出、56.8mg)と化合物43e−B(より遅い溶出、56.7mg)を白色の固形物として得た。
化合物43e−A:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.52 (br. s., 1H), 7.23 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.13 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 6.94 (br. s., 2H), 4.90 (s, 2H), 4.03 (s, 1H), 3.42-3.33 (m, 2H), 2.25 (s, 3H), 1.17 (t, J = 7.3 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 347.
化合物43e−B:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.56 (br. s., 1H), 7.23 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.13 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.95 (br. s., 2H), 4.90 (s, 2H) 4.03 (s, 1H), 3.44-3.29 (m, 2H), 2.25 (s, 3H), 1.17 (t, J = 7.3 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 347.
工程6:6−アミノ−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド(実施例43−A)と6−アミノ−2−[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド(実施例43−B)の製造
実施例43−Aは、6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物1e)の代わりに化合物43e−Aを使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド(実施例43−A,58.1mg,より速い溶出、イソプロパノール:5%〜40%(0.05% DEA)/CO、ChiralPak AD-3 カラム)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.28 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.15 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 6.88 (br. s., 2H), 5.03-4.87 (m, 2H), 4.19 (s, 1H), 3.61-3.36 (m, 4H), 3.11 - 2.96 (m, 3H), 2.26 (s, 3H), 1.72-1.45 (m, 2H), 1.20 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 0.97-0.65 (m, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 446.
実施例43−Bは、6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物1e)の代わりに化合物43e−Bを使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−2−[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド(実施例43−B,40.1mg,より遅い溶出、イソプロパノール:5%〜40%(0.05% DEA)/CO、ChiralPak AD-3 カラム)を白色の固形物として入手した:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.28 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 7.15 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 6.89 (br. s., 2H), 5.03-4.86 (m, 2H), 4.19 (s, 1H), 3.49-3.37 (m, 4H), 3.08-3.00 (m, 3H), 2.27 (s, 3H), 1.70-1.48 (m, 2H), 1.20 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 0.95-0.71 (m, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 446.3.
実施例43−Bの立体化学は、図面3に示す単結晶X線回折によって決定した。
実施例44−Aと実施例44−B
6−アミノ−N−エチル−2[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド(実施例44−A)と6−アミノ−N−エチル−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド(実施例44−B)
実施例44−Aは、6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物1e)とN−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりに化合物43e−BとN−エチル−N−メチル−カルバモイルクロリドを使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−N−エチル−2[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド(実施例44−A,73.1mg)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.28 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.15 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 6.90 (br. s., 2H), 4.95 (s, 2H), 4.19 (br. s., 1H), 3.48-3.39 (m, 4H), 3.06-3.00 (m, 3H), 2.27 (s, 3H), 1.29-1.04 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 432.
実施例44−Bは、6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物1e)とN−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりに化合物43e−AとN−エチル−N−メチル−カルバモイルクロリドを使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−N−エチル−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド(実施例44−B,46.7mg)を白色の固形物として入手した:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.28 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.15 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 6.90 (br. s., 2H), 4.95 (s, 2H), 4.19 (br. s., 1H), 3.50-3.39 (m, 4H), 3.10 - 2.96 (m, 3H), 2.27 (s, 3H), 1.27-1.10 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 432.
実施例45−Aと実施例45−B
6−アミノ−2−[S(R)エチルスルホンイミドイル]−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミドと6−アミノ−2−[S(S)エチルスルホンイミドイル]−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド
工程1:4−アミノ−3−[(4−フルオロフェニル)メチル]−2−オキソ−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル(化合物45a)の製造
化合物45aは、イソシアン酸ベンジルの代わりにイソシアン酸4−フルオロベンジルを使用することによって、実施例1、方法A、工程1と同様に製造した。4−アミノ−3−[(4−フルオロフェニル)メチル]−2−オキソ−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル(48g,化合物45a)を淡黄色の固形物として入手して、さらに精製せずに次の工程に直接使用した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 233.
工程2:6−アミノ−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−2−スルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物45b)の製造
化合物45bは、4−アミノ−3−フェニルメチル−2−オキソ−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル(化合物1a)の代わりに4−アミノ−3−[(4−フルオロフェニル)メチル]−2−オキソ−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル(化合物45a)を使用することによって、実施例1、方法A、工程2と同様に製造した。6−アミノ−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−2−スルファニル−7H−プリン−8−オン(32.0g,化合物45b)を黄色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 292.
工程3:6−アミノ−2−エチルスルファニル−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−7H−プリン−8−オン(化合物45c)の製造
化合物45cは、6−アミノ−9−ベンジル−2−スルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物1b)とブロモプロパンの代わりに6−アミノ−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−2−スルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物45b)とヨードエタンを使用することによって、実施例1、方法A、工程3と同様に製造した。6−アミノ−2−エチルスルファニル−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−7H−プリン−8−オン(5.6g,化合物45c)を黄色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 320.
工程5:6−アミノ−2−エチルスルフィニル−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−7H−プリン−8−オン(化合物45d)の製造
化合物45dは、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物1c)の代わりに6−アミノ−2−エチルスルファニル−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−7H−プリン−8−オン(化合物45c)を使用することによって、実施例1、方法A、工程4と同様に製造した。6−アミノ−2−エチルスルフィニル−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−7H−プリン−8−オン(4.8g,化合物45d)を黄色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 332.
工程6:6−アミノ−2−(エチルスルホンイミドイル)−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−7H−プリン−8−オン(化合物45e)の製造
化合物45eは、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルフィニル−7H−プリン−8−オン(化合物1d)の代わりに6−アミノ−2−エチルスルフィニル−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−7H−プリン−8−オン(化合物45d)を使用することによって、実施例1、方法A、工程5と同様に製造した。6−アミノ−2−(エチルスルホンイミドイル)−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−7H−プリン−8−オン(2.9g,化合物45e)を黄色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.57 (br. s., 1H), 7.40 (dd, J = 8.5, 5.5 Hz, 2H), 7.16 (t, J = 8.9 Hz, 2H), 6.97 (br. s., 2H), 4.94 (s, 2H), 4.07 (s, 1H), 3.43-3.36 (m, 2H), 1.17 (t, J = 7.4 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 351.
メタノール:5%〜40%(0.05% DEA)/CO、ChiralPak AD-3 カラムでのキラルHPLCによる化合物45eの化合物の分離により、化合物45e−A(より速い溶出、85.4mg)と化合物45e−B(より遅い溶出、36.4mg)を白色の固形物として得た。
化合物45e−A:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.53 (br. s., 1H), 7.41 (dd, J = 8.5, 5.5 Hz, 2H), 7.17 (t, J = 8.9 Hz, 2H), 6.98 (br. s., 2H), 4.95 (s, 2H), 4.07 (s, 1H), 3.45-3.36 (m, 2H), 1.17 (t, J = 7.3 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 351.
化合物45e−B:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.53 (br. s., 1H), 7.41 (dd, J = 8.5, 5.5 Hz, 2H), 7.17 (t, J = 8.9 Hz, 2H), 6.98 (br. s., 2H), 4.95 (s, 2H), 4.07 (s, 1H), 3.44-3.37 (m, 2H) 1.17 (t, J = 7.3 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 351.
工程7:6−アミノ−2−(エチルスルホンイミドイル)−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド(実施例45)、6−アミノ−2−[S(R)エチルスルホンイミドイル]−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミドと6−アミノ−2−[S(S)エチルスルホンイミドイル]−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド(実施例45−Aと実施例45−B)の製造
実施例45は、6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物1e)の代わりに6−アミノ−2−(エチルスルホンイミドイル)−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−7H−プリン−8−オン(化合物45e)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−2−(エチルスルホンイミドイル)−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド(162.4mg,実施例45)を白色の固形物として入手した。
メタノール:5%〜40%(0.05% DEA)/CO、ChiralPak AD-3 カラムでのキラルHPLCによる実施例45の化合物の分離により、実施例45−A(より速い溶出、85.3mg)と実施例45−B(より遅い溶出、52mg)を白色の固形物として得た。
実施例45−A:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.53-7.38 (m, 2H), 7.18 (t, J = 8.9 Hz, 2H), 6.90 (br. s., 2H), 4.99 (s, 2H), 4.21 (s, 1H), 3.48-3.37 (m, 4H), 3.10-3.01 (m, 3H), 1.69-1.49 (m, 2H), 1.25-1.14 (m, 3H), 0.94-0.72 (m, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 450.
実施例45−B:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.54-7.38 (m, 2H), 7.18 (t, J = 8.9 Hz, 2H), 7.01-6.72 (m, 2H), 4.99 (s, 2H), 4.21 (s, 1H), 3.46-3.38 (m, 4H), 3.10-3.01 (m, 3H), 1.76-1.50 (m, 2H), 1.25-1.16 (m, 3H), 0.99-0.69 (m, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 450.
実施例46−Aと実施例46−B
6−アミノ−N−エチル−2−(エチルスルホンイミドイル)−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド(実施例46)、6−アミノ−N−エチル−2−[S(S)−(エチルスルホンイミドイル)]−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミドと6−アミノ−N−エチル−2−[S(R)−(エチルスルホンイミドイル)]−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド(実施例46−Aと実施例46−B)
実施例46は、6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物1e)とN−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりに6−アミノ−2−(エチルスルホンイミドイル)−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−7H−プリン−8−オン(化合物45e)とN−エチル−N−メチルカルバモイルクロリドを使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−N−エチル−2−(エチルスルホンイミドイル)−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド(51mg,実施例46)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.46-7.43 (m, 2H), 7.20-7.15 (m, 2H), 6.90 (br. s., 2H), 4.98 (s, 2H), 4.18 (s, 1H), 3.47-3.32 (m, 4H), 3.05-3.01 (m, 3H), 1.21-1.14 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 436.
メタノール:5%〜40%(0.05% DEA)/CO、ChiralPak AD-3 カラムでのキラルHPLCによる実施例46の化合物の分離により、実施例46−A(より速い溶出、72mg)と実施例46−B(より遅い溶出、45mg)を白色の固形物として得た。
実施例46−A:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.46-7.43 (m, 2H), 7.20-7.16 (m, 2H), 6.90 (br. s., 2H), 4.98 (s, 2H), 4.18 (s, 1H), 3.47-3.32 (m, 4H), 3.05-3.01 (m, 3H), 1.21-1.14 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 436.
実施例46−B:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.46-7.43 (m, 2H), 7.20-7.14 (m, 2H), 6.92 (br. s., 2H), 4.98 (s, 2H), 4.20 (br. s., 1H), 3.47-3.32 (m, 4H), 3.05-3.01 (m, 3H), 1.23-1.19 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 436.
実施例47−Aと実施例47−B
6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−(エチルスルホンイミドイル)−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド(実施例47)、6−アミノ−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミドと6−アミノ−2−[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド
工程1:4−アミノ−3−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−オキソ−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル(化合物47a)の製造
化合物47aは、イソシアン酸ベンジルの代わりにイソシアン酸4−ブロモベンジルを使用することによって、実施例1、方法A、工程1と同様に製造した。4−アミノ−3−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−オキソ−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル(500mg,化合物47a)を淡黄色の固形物として入手して、さらに精製せずに次の工程に直接使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 9.94 (S, 1H), 7.55-7.53 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.20-7.18 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.52 (br. s., 2H), 4.74 (s, 2H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 293.
工程2:6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−スルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物47b)の製造
化合物47bは、4−アミノ−3−フェニルメチル−2−オキソ−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル(化合物1a)の代わりに4−アミノ−3−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−オキソ−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル(化合物47a)を使用することによって、実施例1、方法A、工程2と同様に製造した。6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−スルファニル−7H−プリン−8−オン(300mg,化合物47b)を黄色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 352.
工程3:6−アミノ−2−エチルスルファニル−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−7H−プリン−8−オン(化合物47c)の製造
化合物47cは、6−アミノ−9−ベンジル−2−スルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物1b)とブロモプロパンの代わりに6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−スルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物45b)とヨードエタンを使用することによって、実施例1、方法A、工程3と同様に製造した。6−アミノ−2−エチルスルファニル−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−7H−プリン−8−オン(5.6g,化合物47c)を黄色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 380.
工程4:6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−エチルスルフィニル−7H−プリン−8−オン(化合物47d)の製造
化合物47dは、6−アミノ−9−ベンジル−2−(2−プロピルスルファニル)−7H−プリン−8−オン(化合物1c)の代わりに6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−エチルスルファニル−7H−プリン−8−オン(化合物47c)を使用することによって、実施例1、方法B、工程6と同様に製造した。6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−エチルスルフィニル−7H−プリン−8−オン(3.2g,化合物47d)を白色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 396.
工程5:6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−(エチルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物47e)の製造
化合物47eは、6−アミノ−9−ベンジル−2−プロピルスルフィニル−7H−プリン−8−オン(化合物1d)の代わりに6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−エチルスルフィニル−7H−プリン−8−オン(化合物47d)を使用することによって、実施例1、方法B、工程7と同様に製造した。6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−(エチルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(4.0g,化合物47e)を白色の固形物として入手した。MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 411.
メタノール:5%〜40%(0.05% DEA)/CO、ChiralPak AD-3 カラムでのキラルHPLCによる化合物47eの化合物の分離により、化合物47e−A(より速い溶出、112mg)と化合物47e−B(より遅い溶出、99mg)を白色の固形物として得た。
化合物47e−A:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.58 (br. s., 1H), 7.52-7.54 (d, J = 8.0, 2H), 7.31-7.29 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 6.54 (br. s., 2H), 4.93 (s, 2H), 4.05 (s, 1H), 3.42-3.31 (m, 2H), 1.15 (t, J = 7.3 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 411.
化合物47e−B:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.58 (br. s., 1H), 7.54-7.52 (d, J = 8.0, 2H), 7.31-7.29 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 6.98 (br. s., 2H), 4.93 (s, 2H), 4.06 (s, 1H), 3.40-3.37 (m, 2H), 1.15 (t, J = 7.3 Hz, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 411.
工程6:6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−(エチルスルホンイミドイル)−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド(実施例47)、6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミドと6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド(実施例47−Aと実施例47−B)の製造
実施例47は、6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物1e)の代わりに6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−(エチルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物47e)を使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−(エチルスルホンイミドイル)−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド(570mg,実施例47)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.56-7.53 (m, 2H), 7.36-7.34 (m, 2H), 6.92 (br. s., 2H), 4.97 (s, 2H), 4.18 (s, 1H), 3.45-3.38 (m, 4H), 3.05-3.02 (m, 3H), 1.65-1.56 (m, 2H), 1.19 (t, J = 8.0 Hz, 3H), 0.93-0.75 (m, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 510.
メタノール:5%〜40%(0.05% DEA)/CO、ChiralPak AD-3 カラムでのキラルHPLCによる実施例47eの化合物の分離により、実施例47−A(より速い溶出、260mg)と実施例47−B(より遅い溶出、266mg)を白色の固形物として得た。
実施例47−A:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.56-7.54 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.36-7.33 (d, J = 8,0 Hz, 2H), 6.90 (br. s., 2H), 4.97 (s, 2H), 4.21 (s, 1H), 3.46-3.41 (m, 4H), 3.05-3.02 (m, 3H),1.65-1.54 (m, 2H), 1.24-1.16 (m, 3H), 0.93-0.75 (m, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 510.
実施例47−B:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.54-7.53 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.36-7.33 (d, J = 8,0 Hz, 2H), 6.90 (br. s., 2H), 4.97 (s, 2H), 4.21 (s, 1H), 3.46-3.41 (m, 4H), 3.06-3.02 (m, 3H), 1.65-1.54 (m, 2H), 1.20-1.16 (m, 3H), 0.93-0.75 (m, 3H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 510.
実施例48−Aと実施例48−B
6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−N−エチル−2−(エチルスルホンイミドイル)−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド(実施例48)、6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−N−エチル−2−[S(S)−(エチルスルホンイミドイル)]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミドと6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−N−エチル−2−[S(R)−(エチルスルホンイミドイル)]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド(実施例48−Aと実施例48−B)
実施例48は、6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物1e)とN−メチル−N−プロピル−カルバモイルクロリド(中間体AA)の代わりに6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−(エチルスルホンイミドイル)−7H−プリン−8−オン(化合物47e)とN−エチル−N−メチル−カルバモイルクロリドを使用することによって、実施例1、方法A、工程6と同様に製造した。6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−(エチルスルホンイミドイル)−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド(469mg,実施例48)を白色の固形物として入手した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.56-7.54 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.36-7.34 (d, J = 8,0 Hz, 2H), 6.98 (br. s., 2H), 4.97 (s, 2H), 3.53-3.46 (m, 4H), 3.05-3.01 (m, 3H), 1.22-1.16 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 496.
メタノール:5%〜40%(0.05% DEA)/CO、ChiralPak AD-3 カラムでのキラルHPLCによる実施例48の化合物の分離により、実施例48−A(より速い溶出、198mg)と実施例48−B(より遅い溶出、202mg)を白色の固形物として得た。
実施例48−A:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.56-7.54 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.36-7.34 (d, J = 8,0 Hz, 2H), 6.92 (br. s., 2H), 4.97 (s, 2H), 4.19-4.18 (m, 1H), 3.46-3.41 (m, 4H), 3.05-3.01 (m, 3H), 1.20-1.14 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 496.
実施例48−B:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.56-7.54 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.36-7.34 (d, J = 8,0 Hz, 2H), 6.92 (br. s., 2H), 4.97 (s, 2H), 4.24 (br. s., 1H), 3.58-3.41 (m, 4H), 3.05-3.01 (m, 3H), 1.26-1.01 (m, 6H). MS obsd. (ESI+) [(M+H)+]: 496.
実施例49
HEK293−hTLR−7アッセイにおける、化合物及び実施例の活性
HEK293−Blue−hTLR−7細胞アッセイ:
InvivoGen(カタログ番号:hkb−htlr7,カリフォルニア州サンディエゴ、アメリカ)より、安定したHEK293−Blue−hTLR−7細胞系を購入した。これらの細胞は、NF−κBの活性化をモニターすることによってヒトTLR7の刺激について検討するために設計された。5つのNF−κB及びAP−1結合部位へ融合したIFN−β最小プロモーターの制御下にSEAP(分泌型胚性アルカリホスファターゼ)レポーター遺伝子を配置した。HEK−Blue hTLR7細胞をTLR7リガンドで刺激することを介してNF−κBとAP−1を活性化することによって、SEAPを誘導した。故に、そのレポーターの発現は、ヒトTLR7の刺激時のNF−κBプロモーターによって20時間調節された。アルカリホスファターゼの存在下で紫色又は青色になる検出媒体である、QUANTI−BlueTMキット(カタログ番号:rep−qb1,Invivogen,カリフォルニア州サンディエゴ、アメリカ)を640nmの波長で使用して、細胞培養上清のSEAPレポーター活性を定量した。
HEK293−Blue−hTLR7細胞を、96ウェルプレートにおいて、4.5g/l グルコース、50U/ml ペニシリン、50mg/ml ストレプトマイシン、100mg/ml ノルモシン(Normocin)、2mM L−グルタミン、10%(v/v)熱不活性化胎仔ウシ血清を含有するダルベッコ改良イーグル培地(DMEM)中180μLの容量において250,000〜450,000個の細胞/mLの密度で24時間インキュベートした。次いで、このHEK293−Blue−hTLR−7細胞を、最終DMSOが1%で存在する系列希釈液中20μLの試験化合物を加えてインキュベートし、COインキュベーターにおいて37℃で20時間のインキュベーションを実施した。次いで、各ウェルからの上清の20μLを180μLのQuanti−blue基質溶液とともに37℃で2時間インキュベートして、分光光度計を使用して620〜655nmで吸光度を読み取った。TLR7活性化が下流のNF−κB活性化をもたらすシグナル伝達経路については広く受け入れられているので、TLR7アゴニストについて評価するのに類似のレポーターアッセイも広く使用されてきた(Tsuneyasu Kaisho and Takashi Tanaka, Trends in Immunology, Volume 29, Issue 7, July 2008, Pages 329.sci; Hiroaki Hemmi et al, Nature Immunology 3, 196-200 (2002))。
本発明の化合物と実施例について、そのTLR7アゴニズム活性を本明細書に記載のようなHEK293−hTLR−7アッセイにおいて試験して、結果を表1に収載する。プロドラッグの実施例については、約2.1μM〜約1000μMのEC50を有することがわかり、活性型の化合物については、0.2μM未満のEC50を有することがわかった。EC50(プロドラッグ)/EC50(活性型)の計算比は、32〜約7600の範囲内にあった。
表1:HEK293−hTLR−7アッセイにおける本発明の実施例及び化合物の活性
実施例50
式(I)の化合物のプロドラッグの代謝
ある試験を行って、プロドラッグである式(I)の化合物の、その対応する活性型への代謝変換について評価した。式(I)の化合物は、プロドラッグとして供される場合、身体中で本発明の活性化合物や他の化合物へ代謝され得る。動物又はヒトの身体中でのプロドラッグの代謝変換の度合いについて評価するには、ヒト肝臓ミクロソームがしばしば使用される。
材料
β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP)、イソクエン酸、及びイソクエン酸デヒドロゲナーゼが含まれるNADPH補因子系をシグマ・アルドリッチ社(ミズーリ州セントルイス、アメリカ)より購入した。ヒト肝臓ミクロソーム(カタログ番号:452117,ロット番号:38290)を Corning(マサチューセッツ州ウーバン、アメリカ)より入手した。マウス肝臓ミクロソーム(カタログ番号:M1000,ロット番号:1310028)を Xenotech より入手した。
化合物の作業溶液(working solution)と他の溶液
化合物をDMSOに溶かして、10mMのストック溶液を作製した。このストック溶液の10μLをアセトニトリル(990μL)で希釈して、100μMの作業溶液を得た。
インキュベーション
100μMリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)において37℃で10分間、ミクロソームを試験化合物と共にプレインキュベートした。NADPH再生系を加えて200μLの最終インキュベーション量とすることによって反応を開始して、37℃の水浴において振り混ぜた。インキュベーション混合物は、肝臓ミクロソーム(0.5mgのミクロソームタンパク質/mL)、基質(1.0μM)、及びNADP(1mM)、イソクエン酸デヒドロゲナーゼ(1ユニット/mL)、イソクエン酸(6mM)からなった。
分析用試料の調製
30分の時点で、600μLの冷アセトニトリル(100ng/mL トルブタミドと100ng/mL ラベタロールが内部標準として含まれる)を加えることによって、反応をクエンチした。この試料を4000rpmで20分間遠心分離させて、生じる上清をLC−MS/MS分析へ処した。
検量線用の試料は、以下のように調製した。100μL/ウェルの肝臓ミクロソームと98μL/ウェルのNADPH再生系を96ウェルプレートへ分配する。600μLのクエンチング溶液を初めに加えてから、2μLの標準曲線用及びQC作業用溶液を続けて加える。
生物分析
化合物は、API4000 LC−MC/MC機器においてESI−ポジティブMRMモードで定量した。
試験を実施して、ヒト肝臓ミクロソームの存在下でのプロドラッグ(1μM):実施例1、実施例1−A、実施例1−B、実施例2、実施例2−A、実施例2−B、実施例3、実施例4、実施例5、実施例6、実施例7、実施例8、実施例9、実施例10、実施例11、実施例12、実施例13、実施例14、実施例15、実施例16、実施例17、実施例21、実施例22、実施例23、実施例25、実施例26、実施例27、実施例28実施例29、実施例30、実施例31、実施例32、実施例33、実施例34−A、実施例34−B、実施例36−A、実施例36−B、実施例37−A、実施例37−B、実施例38−A、実施例38−B、実施例39、実施例40、実施例41、実施例41−A、実施例41−B、実施例42、実施例42−A、実施例42−B、実施例43、実施例43−A、実施例43−B、実施例44、実施例44−A、実施例44−Bと実施例45−A、実施例46−A、実施例46−B、実施例47−A、実施例47−B、実施例48−A、実施例48−Bのその対応する活性型:化合物1e、化合物1e−A、化合物1e−B、化合物34e−A、化合物34e−B、化合物36g−A、化合物36g−B、化合物36g、化合物41c、化合物41c−B、化合物41c−A、化合物43e、化合物43e−A、化合物43e−B、化合物45e−A、化合物45e−B、化合物47e−A、及び化合物47e−Bへの代謝変換について評価した。結果を表2に要約して示した。
表2:ヒト肝臓ミクロソームにおけるプロドラッグの代謝変換
実施例51
AAV−HBVマウスモデルにおける実施例43−Aの生体内(in vivo)抗ウイルス効果
動物モデル
中国科学院(SLAC)の上海実験動物センターより特定病原体未感染で4〜6週齢の雄性C57BL/6マウスを購入して、動物飼養施設の個別換気ケージにおいて、実験動物飼養ガイドラインに従って制御される温度及び光条件下に収容した。AAV−HBVウイルスを北京大学分子医学研究所(Beijing FivePlus Molecular Medicine Institute)(北京、中国)より購入した。この組換えウイルスは、AAV血清型8(AAV8)キャプシド中へ包まれた1.3コピーのHBVゲノムを担う。C57BL/6マウスに、緩衝生理食塩水に希釈した200μLの組換えウイルスを尾静脈より注射した。14日目、このマウスを出血させて、血清中のHBV表面抗原(HBsAg)とHBVゲノムDNAを測定してから、これらのHBVバイオマーカーに従って動物を数群へ無作為化した。
HBVバイオマーカーの測定
CLIAキット(Autobio Diagnostics 株式会社、鄭州、中国)を製造業者の説明書に従って使用して、血清のHBsAg及びHBeAgを測定した。HBsAgの検出下限は、0.05IU/mLであった。500倍の血清希釈液を使用して、標準曲線の線形範囲内での数値を得た。
MagNA Pure 96 DNA と Viral NA Small VolumeKit(ロシュ)を製造業者の説明書に従って使用して、血清HBV DNAを抽出した。このDNA試料について、ヌクレオチド:2969〜3096の128bp HBVゲノム領域の特異的な増幅及び検出用のHBV特異的プライマー及びプローブのセットを使用するリアルタイム定量PCR(qPCR)によって分析した。プライマーとプローブの配列は、以下である:
フォワードプライマー:AAGAAAAACCCCGCCTGTAA;
リバースプライマー:CCTGTTCTGACTACTGCCTCTCC;
HBV−プローブ:5’TAMRA−CCTGATGTGATGTTCTCCATGTTCAGC−BHQ2−3’。
血清中の抗HBについて、Anti-HBs CLIA キット(Autobio Diagnostics 株式会社、鄭州、中国)と Mabtech B Elispot キットからのビオチン共役マウス抗IgG(0.5mg/mL)を使用して検定した。抗IgGビオチンは、PBSにおいて1μg/mLの最終濃度で希釈した。Anti-HBs CLIA キット中のプレートのウェルにおいて、25μLのマウス抗IgGを血清試料と混合して1時間インキュベートした。次いで、このプレートを洗浄して、ストレプタビジン−HRPを加えて、室温で1時間インキュベートする。この洗浄工程を繰り返した後で、CLIA キットからの基質Aと基質Bを混合して、この混合物の50μLを各ウェル中に加える。室温で5分のインキュベーションの後で、このプレートを Envision Plate Reader(パーキンエルマー)で読み取って、発光を測定した。
試験デザインと結果
複製可能なHBVゲノムを担う組換えアデノ関連ウイルス(AAV)(AAV−HBV)をC57BL/6マウスに注射することによって、HBV DNAとHBsAgの両方を高レベルで発現するマウスモデルを作製した。長期持続性のHBVウイルス血症と十分に適格な免疫系を備えたこのAAV−HBVマウスモデルを利用して、表3に示す試験デザインに従って、TLR7アゴニストの抗ウイルス効果について評価した。
表3.AAV−HBVマウスモデルにおける実施例43−Aの生体内(in vivo)効果試験
具体的には、第2群と第3群に実施例43−Aを10mg/kgでそれぞれ隔日(QOD)と週1回(QW)経口的に投薬して、対照群1には、担体のみを与えた。10mL/kgの投薬量では、実施例43−A(1mg/mL)を水中2% Klucel LF、0.5% TPGS、0.09%メチルパラベン、0.01%プロピルパラベンとの包接体(inclusion complex)として製剤化した。動物は、全体で42日間処理して、試験を通して週2回、血清採取のために顎下より出血させた。この血清試料をHBVバイオマーカーの分析へ処した。
図面4に示すように、実施例43−Aの10mg/kg QODでの処理は、HBV DNA(>3log(対数))とHBsAg(>2.8log)の劇的な低下をもたらした。42日処理の最後に、これらウイルスマーカーのレベルは検出不能で定量下限(LLOQ)になった。より低頻度のQW投薬でも、実施例43−Aは、HBV DNA(>2log)とHBsAg(>2.8log)の両方を有意に低下させた。さらに、実施例43−Aの10mg/kgでの処理は、QODとQWの投薬に拘らず、かなりのレベルの抗HBsAg抗体を誘導した。結論として、実施例43−Aは、HBVウイルスマーカーを低下させてHBV特異抗体の産生を促進することによって、良好な生体内(in vivo)抗HBV活性を明示した。
実施例52
AAV−HBVマウスモデルにおける実施例41−Aの生体内(in vivo)抗ウイルス効果
実施例41−Aの抗ウイルス効果について、表4の試験デザインに従って、実施例51に記載したのと同じAAV−HBVモデルにおいて、HBVバイオマーカーを測定するための同じ方法で評価した。
表4.AAV−HBVマウスモデルにおける実施例41−Aの生体内(in vivo)効果試験
具体的には、第2群、第3群、及び第4群に実施例41−Aをそれぞれ1mg/kg、3mg/kg、及び10mg/kg、QODで経口的に投薬した。第5群を10mg/kg QWで処理する一方、第1群は、担体で処理した。10mL/kgの投薬量では、実施例41−A(0.1、0.3、及び1mg/mL)を水中2% Klucel LF、0.5% TPGS、0.09%メチルパラベン、0.01%プロピルパラベンとの包接体として製剤化した。動物は、全体で42日間処理して、試験を通して週2回、血清採取のために顎下より出血させた。この血清試料をHBVバイオマーカーの分析へ処した。
図面5に示すように、実施例41−Aの1、3、10mg/kg QODでの処理は、HBV DNAとHBsAgを用量依存的に低下させた。3つの用量は、いずれも42日処理の最後には、これらウイルスマーカーをLLOQ未満又はその近傍まで何とか低下させた。より低頻度のQW投薬でも、実施例41−Aはまた、10mg/kgで、処理終了時には、HBV DNAとHBsAgを検出不能レベルまで低下させた。さらに、実施例41−Aは、処理後に、担体より有意に高いレベルの抗HbsAg抗体を誘導した。結論として、実施例41−Aは、HBVウイルスマーカーを低下させてHBV特異抗体の産生を促進することによって、良好な生体内(in vivo)抗HBV活性を明示した。
実施例53
AAV−HBVマウスモデルにおける実施例42−Aの生体内(in vivo)抗ウイルス効果
実施例42−Aの抗ウイルス効果について、表5の試験デザインに従って、実施例51に記載したのと同じAAV−HBVモデルにおいて、HBVバイオマーカーを測定するための同じ方法で評価した。
表5.AAV−HBVマウスモデルにおける実施例42−Aの生体内効果試験
具体的には、第2群、第3群、及び第4群に実施例42−Aをそれぞれ1mg/kg、3mg/kg、及び10mg/kg、QODで経口的に投薬して、一方第1群には、担体のみを投薬した。10mL/kgの投薬量では、実施例42−A(0.1、0.3、及び1mg/mL)を水中2% Klucel LF、0.5% TPGS、0.09%メチルパラベン、0.01%プロピルパラベンとの包接体として製剤化した。動物は、全体で42日間処理して、試験を通して週2回、血清採取のために顎下より出血させた。この血清試料をHBVバイオマーカーの分析へ処した。
図面6に示すように、実施例42−Aの1、3、10mg/kg QODでの処理は、HBV DNAとHBsAgを低下させるのにいずれも有効であった。より高い用量がより迅速なHBV DNAとHBsAgのクリアランスをもたらしたが、3つの用量は、いずれも42日処理の最後には、これらウイルスマーカーをLLOQ未満又はその近傍まで何とか低下させた。実施例42−Aで処理された群のいずれでも、有意に高いレベルの抗HbsAg抗体を発現した。結論として、実施例42−Aは、HBVウイルスマーカーを低下させてHBV特異抗体の産生を促進することによって、良好な生体内抗HBV活性を明示した。
実施例54
AAV−HBVマウスモデルにおける実施例41−Bの生体内(in vivo)抗ウイルス効果
実施例41−Bの抗ウイルス効果について、表6の試験デザインに従って、実施例51に記載したのと同じAAV−HBVモデルにおいて、HBVバイオマーカーを測定するための同じ方法で評価した。
表6.AAV−HBVマウスモデルにおける実施例41−Bの生体内効果試験
具体的には、第2群、第3群、及び第4群に実施例41−Bをそれぞれ1mg/kg、3mg/kg、及び10mg/kg、QODで経口的に投薬して、一方第1群には、担体のみを投薬した。10mL/kgの投薬量では、実施例41−B(0.1、0.3、及び1mg/mL)を水中2% Klucel LF、0.5% TPGS、0.09%メチルパラベン、0.01%プロピルパラベンとの包接体として製剤化した。動物は、全体で42日間処理して、試験を通して週2回、血清採取のために顎下より出血させた。この血清試料をHBVバイオマーカーの分析へ処した。
図面7に示すように、実施例41−Bの1、3、10mg/kg QODでの処理は、HBV DNAとHBsAgを低下させるのにいずれも有効であった。3つの用量は、いずれも42日処理の最後には、これらウイルスマーカーをLLOQ未満まで何とか低下させた。実施例41−Bで処理された群のいずれでも、担体群より高いレベルの抗HbsAg抗体を発現した。結論として、実施例41−Bは、HBVウイルスマーカーを低下させてHBV特異抗体の産生を促進することによって、生体内(in vivo)抗HBV活性を明示した。
実施例55
雄性 Wister-Han ラットにおける単回投与PK試験
雄性 Wister-Han ラットにおける単回投与PKを実施して、被験化合物の薬物動態特性について評価した。2群の動物に各化合物の強制摂食(POE)により投薬した。血液試料(ほぼ20μL)を頸静脈又は代替部位より投与後15分、30分、1時間、2時間、4時間、7時間、及び24時間の群で採取した。EDTA−K2抗凝固薬を含有する試験管の中へ血液試料を入れて、5000rpmで、4℃で6分間遠心分離させて、試料より血漿を分離した。遠心分離後、生じる血漿をプロドラッグと活性型の両方のLC/MS/MSでの生物分析のために清浄な試験管へ移した。プロドラッグが投薬された群において、プロドラッグの血漿試料中の濃度は、検出限界未満であった。表8中の「被験化合物」は、「投与化合物」の生体内での代謝産物(活性型)について検定するための内部標準として使用した。薬物動態変数は、WinNonlin(登録商標)Professional 6.2のノンコンパートメントモジュールを使用して計算した。ピーク濃度(Cmax)は、実験観測値より直接記録した。血漿濃度−時間曲線下面積(AUC0−t)は、検出可能な最終濃度までの線形台形法を使用して計算した。
maxとAUC0−lastは、被験化合物の生体内効果に関連する2つの重要なPK変数である。CmaxとAUC0−lastが高い化合物ほどより良好な生体内効果をもたらすものである。活性型と競合化合物の経口投与に続くPK変数の結果を表7に示す。プロドラッグのPK変数については、表8に作表する。
プロドラッグの経口投与の後で、血漿において活性型が観測されたので、これを検定した。本発明の例示のプロドラッグ(実施例41−B、42−A、42−B、43−A、45−A、及び45−B)は、驚くべきことに、参照化合物(GS9620、S−2、及びS−3)や本発明において言及された、いずれも活性型である化合物(化合物41c−A、41c−B、及び43e−A)と比較して、ずっと改善されたCmax(5〜175倍の増加)とAUC0−last(2.5〜56倍の増加)を示した。この結果は、より良好な生体内効果をもたらすPK変数についての、活性型に優るプロドラッグの予期せぬ優越性を明らかに実証した。
表7.活性型の5mg/kg 経口投薬後の平均血漿濃度とPK変数
表8.プロドラッグの5mg/kg 経口投与後のPK変数
実施例56
LYSA溶解度試験
LYSA試験を使用して、被験化合物の水溶解度を定量する。試料を10mM DMSOストック溶液より同一2検体で調製した。遠心真空エバポレータでのDMSOの除去後、該化合物を0.05Mリン酸緩衝液(pH6.5)に溶かし、1時間撹拌して、2時間振り混ぜた。一晩後、マイクロタイターフィルタープレートを使用して、この溶液を濾過した。次いで、この濾液とその1/10希釈液について、HPLC−UVによって分析した。加えて、先の10mMストック溶液より4点検量線を作成して、該化合物の溶解度定量に使用した。この結果は、μg/mLで示した。蒸発後の溶液で測定した試料を試料量の計算最大値で割った百分率が80%より大きい場合、溶解度は、この数値より大きいと報告した。
LYSAの結果を表9に示した。活性型の溶解度が様々なプロドラッグへ変換される場合に、驚くべきことに10〜200倍以上改善されることが明らかであった。
表9.特定の化合物の溶解度データ
実施例57
門脈試験
本試験の目的は、プロドラッグが腸から門脈循環中へ吸収されるときに不変のままであるかどうかを理解して、変換の主要部位を明示することであった。
門脈挿管(PVC)と頸動脈挿管(CAC)の外科的手技
ペントバルビタール/イソフルラン麻酔下に手術を実施した。簡潔に言えば、腹部領域をベタダイン(betadine)と70%イソプロピルアルコールで消毒した後で、小さな腹部正中切開を行った。盲腸を引き出して、腸管膜を確認して約5mmの血管を単離した。この静脈の近位で緩い結紮を配置して、その遠位端を結紮した。単離した静脈上に(カテーテルの挿入を可能にするのに十分なだけの)小さな切開を施して、PUカテーテルを肝臓に向かって適正な長さだけ挿入した。先の緩い結紮をカニューレ挿入血管の周囲で結束することによって、このカテーテルを適所に固定した。盲腸は、腹腔内へ戻した。右腹壁に穴を開けて、カテーテルの末端を自由に通過させた。このカテーテルは、縫合によって腹壁上に固定した。腹筋切開部は、縫合で閉じた。そのカテーテルの出口部位として役立てるために、肩甲域に小さな切開を施した。カテーテルは、皮下にトンネル貫通させて、その肩甲切開部を通って露出させた。固定縫合糸を肩甲領域に留置した。カテーテルの開存性について確認してから、皮下空間より頸背部へ露出させた。その領域を穏やかに拭き取った後で、腹腔を縫合した。次いで、PE50カテーテルを挿入することによって、左頸動脈に挿管した。両方の露出カテーテルを頸背部域上で確り結束して、固定した。次いで、動物をそのケージにて回復させて、術後少なくとも3日で試験に使用した。いずれのカテーテルもヘパリン添加生理食塩水を1日1回流して、開存性を維持した。
PVC/CACデュアル挿管ラットにおける経口PK試験
動物(n=3)を一晩絶食させて、経口強制摂取(10mg/kg,10mL/kg)により投与した。血液試料(60μL)を門脈カテーテルと頸動脈カテーテルより0.083、0.25、0.5、1、2、4、7、24時間で同時に採取した。2μLのKEDTA(0.5M)を抗凝固薬として含有するミクロ遠心分離管の中へすべての血液試料を移して、ウェットアイス上に置く。次いで、採取から半時間以内に、約4℃、3000gでの遠心分離によって、血液試料を血漿用に処理する。血漿試料をポリプロピレン管に保存し、ドライアイスで速やかに凍結させて、LC/MS/MS分析まで−70±10℃で保管した。
門脈挿管ラットにおけるプロドラッグ(10mg/kg)の経口投与後の門脈試料と頸動脈試料中のプロドラッグと活性型を検出して、その薬物動態変数(平均±SD,n=3)について解析した。実施例1−B、41−A、41−B、42−A、及び43−Aの試験結果を下記に要約した。
表10.門脈挿管ラットにおける実施例41−A(10mg/kg)の経口投与後の門脈試料と頸動脈試料中の実施例41−Aとその対応する活性型化合物41c−Bの薬物動態変数
表11.門脈挿管ラットにおける実施例43−A(10mg/kg)の経口投与後の門脈試料と頸動脈試料中の実施例43−Aとその対応する活性型化合物43e−Aの薬物動態変数
表12.門脈挿管ラットにおける実施例1−B(10mg/kg)の経口投与後の門脈試料と頸動脈試料中の実施例1−Bとその対応する活性型化合物1e−Aの薬物動態変数
表13.門脈挿管ラットにおける実施例42−A(10mg/kg)の経口投与後の門脈試料と頸動脈試料中の実施例42−Aとその対応する活性型化合物41c−Aの薬物動態変数
表14.門脈挿管ラットにおける実施例41−B(10mg/kg)の経口投与後の門脈試料と頸動脈試料中の実施例41−Bとその対応する活性型化合物41c−Aの薬物動態変数
上記の結果に基づくと、門脈由来試料中のAUC活性/AUC全体に比較して、頸動脈由来試料中のAUC活性/AUC全体が高かったので、プロドラッグの変換の主要部位は、腸よりむしろ肝臓であると結論された。

Claims (25)

  1. 式(I):
    式中:
    は、C1−6アルキルであり;
    は、ベンジルであり、該ベンジルは、未置換であるか又はハロゲンとC1−6アルキルより独立して選択される1、2又は3の置換基によって置換され;
    は、−NRであり、ここで:
    は、C1−6アルキル又はC1−6アルコキシC1−6アルキルであり;
    は、(C1−6アルキル)NCOOC1−6アルキル、C1−6アルコキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル(フェニル)C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルオキシC1−6アルキル、C1−6アルキル、C1−6アルキルカルボニル(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、又はピロリジニルカルバモイルオキシC1−6アルキルである;又は
    とRは、それらに付く窒素と一緒に、ヘテロシクリルを形成する;
    の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマー;但し、
    6−アミノ−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)−7−(ピロリジン−1−カルボニル)プリン−8−オン;
    6−アミノ−9−ベンジル−7−(ピペリジン−1−カルボニル)−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
    6−アミノ−9−ベンジル−7−(モルホリン−4−カルボニル)−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
    6−アミノ−9−ベンジル−7−(3,3−ジメチルピロリジン−1−カルボニル)−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
    1−[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]ピロリジン−2−カルボン酸エチル;
    6−アミノ−7−(2−アザスピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボニル)−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
    6−アミノ−9−ベンジル−7−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン−6−カルボニル)−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
    6−アミノ−9−ベンジル−7−(3,3−ジフルオロピロリジン−1−カルボニル)−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
    6−アミノ−9−ベンジル−7−(3−フルオロ−3−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
    及びそれらのエナンチオマー又はジアステレオマーは、除外される。
  2. がC1−6アルキルであり;
    は、ベンジルであり、該ベンジルは、未置換であるか又はハロゲン又はC1−6アルキルによって置換され;
    は、アゼチジニル;
    1−6アルキルによって置換されたピペラジニル;
    ピペリジニルによって置換されたピペリジニル;
    ピロリジニル;又は
    −NR、ここで:
    は、C1−6アルキル又はC1−6アルコキシC1−6アルキルであり;
    は、(C1−6アルキル)NCOOC1−6アルキル、C1−6アルコキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル(フェニル)C1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニルオキシC1−6アルキル、C1−6アルキル、C1−6アルキルカルボニル(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル、又はピロリジニルカルバモイルオキシC1−6アルキルである;
    である、請求項1に記載の化合物。
  3. がエチル又はプロピルであり;
    は、ベンジル、ブロモベンジル、クロロベンジル、フルオロベンジル、又はメチルベンジルであり;
    は、アゼチジニル;
    4−メチルピペラジニル;
    ピペリジニルピペリジニル;
    ピロリジニル;又は
    −NR、ここで:
    は、メチル、エチル、プロピル、又はメトキシエチルであり;
    は、アセチル(メチル)アミノエチル、ブチル、ブチル(メチル)カルバモイルオキシエチル、ジエチルカルバモイルオキシエチル、エトキシカルボニル(メチル)アミノエチル、エトキシカルボニルエチル、エトキシカルボニルイソブチル、エトキシカルボニルイソペンチル、エトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルオキシエチル、エトキシカルボニル(フェニル)エチル、エチル、イソブチル、イソプロポキシカルボニルイソペンチル、イソプロポキシカルボニル(フェニル)エチル、イソプロピル、メトキシカルボニル(メチル)アミノエチル、メトキシエチル、メトキシプロピル、プロピル、プロピル(メチル)カルバモイルオキシエチル、ピロリジニルカルバモイルオキシエチル、tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノエチル、tert−ブトキシカルボニルエチル、tert−ブトキシカルボニルイソペンチル、又はtert−ブトキシカルボニル(フェニル)エチルである;
    である、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. が、アゼチジニル、4−メチルピペラジニル、ピペリジニルピペリジニル、ピロリジニル、アセチル(メチル)アミノエチル(メチル)アミノ、ビス(メトキシエチル)アミノ、ブチル(エチル)アミノ、ブチル(メチル)アミノ、ブチル(メチル)カルバモイルオキシエチル(メチル)アミノ、ジエチルカルバモイルオキシエチル(メチル)アミノ、エトキシカルボニル(メチル)アミノエチル(メチル)アミノ、エトキシカルボニルエチル(メチル)アミノ、エトキシカルボニルイソブチル(メチル)アミノ、エトキシカルボニルイソペンチル(メチル)アミノ、エトキシカルボニルメチル(メチル)アミノ、エトキシカルボニルオキシエチル(メチル)アミノ、エトキシカルボニル(フェニル)エチル(メチル)アミノ、エチル(メチル)アミノ、イソブチル(メチル)アミノ、イソプロポキシカルボニルイソペンチル(メチル)アミノ、イソプロポキシカルボニル(フェニル)エチル(メチル)アミノ、イソプロピル(メチル)アミノ、メトキシカルボニル(メチル)アミノエチル(メチル)アミノ、メトキシエチル(エチル)アミノ、メトキシエチル(メチル)アミノ、メトキシエチル(プロピル)アミノ、メトキシプロピル(メチル)アミノ、プロピル(エチル)アミノ、プロピル(メチル)アミノ、プロピル(メチル)カルバモイルオキシエチル(メチル)アミノ、ピロリジニルカルバモイルオキシエチル(メチル)アミノ、tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノエチル(メチル)アミノ、tert−ブトキシカルボニルエチル(メチル)アミノ、tert−ブトキシカルボニルイソペンチル(メチル)アミノ、又はtert−ブトキシカルボニル(フェニル)エチル(メチル)アミノである、請求項3に記載の化合物。
  5. がエチルである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
  6. がハロゲン又はC1−6アルキルによって置換されたベンジルである、請求項1又は2に記載の化合物。
  7. が、ブロモベンジル、クロロベンジル、フルオロベンジル、又はメチルベンジルである、請求項2〜6のいずれか1項に記載の化合物。
  8. が、ブロモベンジル、クロロベンジル、又はフルオロベンジルである、請求項7に記載の化合物。
  9. が−NRであり、ここでRはC1−6アルキルであり、RはC1−6アルキルである、請求項1又は2に記載の化合物。
  10. がプロピル(メチル)アミノ又はエチル(メチル)アミノである、請求項9に記載の化合物。
  11. がC1−6アルキルであり;
    は、ベンジルであり、該ベンジルは、ハロゲン又はC1−6アルキルによって置換され;
    は、−NRであり、ここでRはC1−6アルキルであり、RはC1−6アルキルである、
    請求項1、2、6、及び9のいずれか1項に記載の化合物。
  12. がエチルであり;
    は、メチルベンジル、ブロモベンジル、クロロベンジル、又はフルオロベンジルであり;
    は、プロピル(メチル)アミノ又はエチル(メチル)アミノである、
    請求項11に記載の化合物。
  13. 6−アミノ−9−ベンジル−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−ベンジル−N−(2−メトキシエチル)−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−ベンジル−N−エチル−8−オキソ−N−プロピル−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−ベンジル−7−[4−(1−ピペリジル)ピペリジン−1−カルボニル]−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
    6−アミノ−9−ベンジル−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−ベンジル−N−ブチル−N−エチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−ベンジル−N−(2−メトキシエチル)−8−オキソ−N−プロピル−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−ベンジル−N,N−ビス(2−メトキシエチル)−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−7−(アゼチジン−1−カルボニル)−9−ベンジル−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
    6−アミノ−9−ベンジル−N−イソプロピル−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−ベンジル−7−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−8−オン;
    6−アミノ−9−ベンジル−N−(3−メトキシプロピル)−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−ベンジル−N−イソブチル−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド;
    2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]酢酸エチル;
    3−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]プロパン酸エチル;
    3−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]プロパン酸tert−ブチル;
    (2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]プロパン酸エチル;
    (2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−4−メチル−ペンタン酸tert−ブチル;
    (2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−4−メチル−ペンタン酸イソプロピル;
    (2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−3−メチル−ブタン酸エチル;
    (2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−4−メチル−ペンタン酸エチル;
    (2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−3−フェニル−プロパン酸エチル;
    (2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−3−フェニル−プロパン酸イソプロピル;
    (2S)−2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]−3−フェニル−プロパン酸tert−ブチル;
    N−[2−[アセチル(メチル)アミノ]エチル]−6−アミノ−9−ベンジル−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド;
    N−[2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸メチル;
    N−[2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸tert−ブチル;
    N−[2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル]−N−メチル−カルバミン酸エチル;
    N−ブチル−N−メチル−カルバミン酸2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル;
    ピロリジン−1−カルボン酸2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル;
    N−メチル−N−プロピル−カルバミン酸2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル;
    N,N−ジエチルカルバミン酸2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル;
    エチル炭酸2−[[6−アミノ−9−ベンジル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボニル]−メチル−アミノ]エチル;
    6−アミノ−N−ブチル−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−2−[S(S)−プロピルスルホンイミドイル]プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−N−ブチル−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−2−[S(S)−プロピルスルホンイミドイル]プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−エチル−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2[S(S)−プロピルスルホンイミドイル]−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2[S(R)−プロピルスルホンイミドイル]−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−2−[S(S)−プロピルスルホンイミドイル]−9−(p−トリルメチル)−7−(ピロリジン−1−カルボニル)プリン−8−オン;
    6−アミノ−2−[S(R)−プロピルスルホンイミドイル]−9−(p−トリルメチル)−7−(ピロリジン−1−カルボニル)プリン−8−オン;
    6−アミノ−N−(2−メトキシエチル)−N−メチル−8−オキソ−2−[S(S)−プロピルスルホンイミドイル]−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−N−(2−メトキシエチル)−N−メチル−8−オキソ−2−[S(R)−プロピルスルホンイミドイル]−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−N−エチル−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−N−ブチル−N−メチル−8−オキソ−2−(プロピルスルホンイミドイル)−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−エチル−2[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−エチル−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−2−[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−N−エチル−2[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−N−エチル−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−2−[S(S)エチルスルホンイミドイル]−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−2−[S(R)エチルスルホンイミドイル]−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−N−エチル−2−(エチルスルホンイミドイル)−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−N−エチル−2−[S(S)−(エチルスルホンイミドイル)]−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−N−エチル−2−[S(R)−(エチルスルホンイミドイル)]−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−(エチルスルホンイミドイル)−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−2−[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−N−エチル−2−(エチルスルホンイミドイル)−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−N−エチル−2−[S(S)−(エチルスルホンイミドイル)]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;及び
    6−アミノ−9−[(4−ブロモフェニル)メチル]−N−エチル−2−[S(R)−(エチルスルホンイミドイル)]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
    より選択される化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマー。
  14. 6−アミノ−9−ベンジル−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−2−(プロピルスルホンイミドイル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−2−[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−エチル−2[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−9−[(4−クロロフェニル)メチル]−N−エチル−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−2−[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−N−エチル−2[S(S)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−N−エチル−2−[S(R)−エチルスルホンイミドイル]−N−メチル−8−オキソ−9−(p−トリルメチル)プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−2−(エチルスルホンイミドイル)−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
    6−アミノ−2−[S(S)エチルスルホンイミドイル]−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;及び
    6−アミノ−2−[S(R)エチルスルホンイミドイル]−9−[(4−フルオロフェニル)メチル]−N−メチル−8−オキソ−N−プロピル−プリン−7−カルボキサミド;
    より選択される、請求項13に記載の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマー。
  15. 以下の工程:
    式(II):
    の化合物の、混合塩基の存在下での塩化カルバモイルとの反応、
    該混合塩基は、ピリジンとトリエチルアミン、ピリジンとDIPEA、DMAPとトリエチルアミン、又はDMAPとDIPEAであり;RとRは、請求項1〜請求項14のいずれか1項のように定義される、
    を含んでなる、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物の製造方法。
  16. 治療活性物質としての使用のための、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマー。
  17. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物と治療上不活性な担体を含んでなる医薬組成物。
  18. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物の、B型肝炎ウイルス感染の治療又は予防のための使用。
  19. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物の、B型肝炎ウイルス感染の治療又は予防用医薬品の製造への使用。
  20. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物の、TLR7アゴニストとしての使用。
  21. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物の、インターフェロン−αの産生を誘導するための使用。
  22. B型肝炎ウイルス感染の治療又は予防のための、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマー。
  23. 請求項15の方法に従って製造される場合の、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩、エナンチオマー、又はジアステレオマー。
  24. B型肝炎ウイルス感染の治療又は予防のための方法であって、請求項1〜14のいずれか1項に定義されるような化合物の治療有効量を投与することを含む、前記方法。
  25. 本明細書に記載されるような、本発明。
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