JP2019526450A - ホットプレス工具、その操作方法、ならびに対応する設置および製造方法 - Google Patents

ホットプレス工具、その操作方法、ならびに対応する設置および製造方法 Download PDF

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Abstract

プレス機に取り付けられるホットプレス用プレス工具は、第1圧盤(12)への固定のための第1手段(29;60)を有する第1工具部(2)と、第2圧盤(10)への固定のための第2手段(13、14;60)を有する第2工具部(3)(前記2つの工具部は、遠隔位置と、プレスチャンバ(300)を定義する近接位置の間で相互に移動可能である)と、プレスチャンバの内部空間を加熱する手段(5)とを備え、第1および第2工具部はそれぞれ、前記プレスチャンバに収容されるプレス対象物の対向面に押圧力を印加可能な第1プレス部材および第2プレス部材(28、38)をさらに備える。本発明によれば、前記加熱手段は、光放射により加熱を行う手段(5)であり、前記工具が放射エネルギーを前記対象物の方向に集束させることができる集束手段(26、28、46)をさらに備える。この方法により、光放射は、プレス対象物全体に向けられるが、この放射のうち、この対象物の横方向端部の外側に向かう部分は実質的に存在しない。この工具の好ましい用途は、固体リチウム電池の製造であるが、これに限定されるものではない。

Description

本発明は、プレス機に取り付けられるホットプレス工具に関する。特に、本発明は、制御雰囲気下、具体的には真空下で動作するプレス工具に関するが、かかる用途のみに限るものではない。本発明の目的は、かかるホットプレス工具を実現する方法も含む。本発明の別の目的は、かかるホットプレス工具を備えた物品製造設備である。この設備の好ましい用途は、全固体リチウムイオン電池の製造であるが、それのみには限られない。最後に、本発明は、かかる設備を実現する方法に関する。
既知の方法では、ホットプレス工具は、一般的にそれぞれ上下2つの工具部からなり、それぞれの圧盤上に取り付けられる。圧盤は、一般的にはシリンダである運動手段の作用下で互いに可動である。2つの工具部は、したがって互いに離間した位置および互いに近接した位置に置かれ得る。近接位置において、2つの工具部は、製造される物品を形成する要素をプレスするための収容チャンバを定義する。
さらに、かかるホットプレス工具は、上記チャンバの内部空間を十分なプレス加工を行うのに適した温度にする加熱手段が設けられる。最後に、この工具を真空で動作させる場合、チャンバの内部空間を真空状態にする手段が設けられる。チャンバ内の印加圧力、温度および任意の真空の数値はそれぞれ、この工具および製造される物品の性質によって決まる。
上述の種類のホットプレス工具は、様々な種類の製品の製造についてすでに提案されている。例えば、平面導波路の製造に関する中国特許第103158252号および第101758638号、樹脂製部品の製造を目的とする日本特許第5576636号、パッド状物品の製造に関する欧州特許第2251188号、合金の製造について記述する中国特許第101468370号などである。これらの文献において、加熱は電気的にまたは誘導により行われる。
上述した先行技術の工具には、特に熱レベルに大きな限界がある。実際に、これらの工具の使用時には、発生した熱が、プレスされる部分を形成する要素が配置されている対象領域の外側へ著しく放散される。従って、そのプレス方法を実行する温度範囲を考えると、極めて大量の熱を発生させる必要がある。
さらに、上述の先行技術では、使用中の温度は、厳密に言えばプレス領域のみならず、その近傍においても非常に高い。この状況において、ジョイントやその同等物といった工具が正しく動作するために必要な補助要素の機械的製造は妥協を要する。
まず、全体の寸法を制限するために、プレス領域からの距離が小さくなる位置にこれらの要素を配置することが選択されうる。この場合、これらの要素は、相当な耐熱性を有していなければならないが、これは製造コストの面において好適ではない。あるいは、かかる補助要素を比較的低コストで製造することが選択されうるが、この場合、補助要素の耐熱性は低いため、これらをプレス領域から相当に離間した位置に配置することとなり、工具の寸法が著しく増大してしまう。
また、米国特許第7473088号により、光放射による熱源を備えるマイクロインプリントまたはナノインプリント装置が提案されている。しかし、この文献の教示は、上述の熱放散の問題に対して十分な解決法をもたらすものではない。
本発明の好ましい使用分野は、本文献において全固体Li−ion電池と称する全固体リチウムイオン電池の製造であるが、これに限定されるものではない。かかる電池は、実質的に少なくとも1つの基本セルから構成されるが、各基本セルは3つの層、すなわち、アノード層、カソード層、および電解質からなる中間層の集合体により形成される。
本発明は、異なる範囲の圧力および温度に関係する、かかる電池の2つの主な製造モードに適用することができる。まず、動作は一般的に400°C〜700°Cの高温、および一般的に20MPa〜200MPaの高圧下で行うことができる。この場合、上述の層の組立は、焼結または「拡散接合」(または拡散溶接)により行われる。あるいは、動作は一般的に100°C〜200°Cの低温および一般的に5MPa〜10MPaの低圧下で行うこともできる。この場合、上述の層の組立は接着または重合により行われる。
仏国特許第2956523号には、焼結による組立を伴う全固体電池の製造方法が記載されている。この方法では、上述の三層が型に入れられ、それらに100MPaの圧力が7分間印加される。このことにより、三層が相互に焼結され、所望の密着がもたらされる。プレス動作は、真空下、650℃まで漸進的に加熱しながら行われる。この温度勾配は、電気加熱、すなわちパルス状の直流の印加により得られる。
米国特許第7695865号には、接着により薄層の組立を実現する電池の製造方法が記載されている。この方法は、光学装置による加熱を行う。プレス温度は120℃以下である一方、圧力は50kg/cm〜500kg/cmである。
しかし、後者の2つの解決法には、一定の限界がある。実際に、仏国特許第2956523および米国特許第7695865号は、製造方法に関する実質的な仕様を提供しているが、これらは対応する設備について概略的に記述しているにすぎない。したがって、これらの文献を一読しても、構造レベルについての有意義な情報を得ることはできない。特に、これらの文献からは、熱放散の管理に関する教示、すなわち上述した技術的問題を解決できる有益な教示は得られない。
さらに、米国特許出願第2016/183327号には、複合材料を加熱する2つのシェルを含む装置が記載されている。これらのシェルは、前記複合材料を収容するチャンバを定義する。この材料と、発光ダイオード(Light Emitting Diode)(LED)からなる複数のモジュールにより形成される上側シェルとの間に、フィルムを挿入することができる。収容チャンバに配置される複合材料の加熱は、LEDにより行われる。この文献は、光の放射、誘導、分布および方向変換をほのめかしているにすぎない。
独国特許出願第20 2006 008399号は、シャフトおよびエンボス層を含む押し型について記載している。エンボス層は、処理対象の基板と協働する活性面を有している。一実施形態では、シャフトとエンボス層は少なくとも部分的に透明な材料から構成されており、点線矢印にそって光が通過することを可能にしている。この文献は、シャフトの先端の壁を介した光エネルギーの単純な伝送を教示している。
米国特許第2312232号は、液体による冷却を含む光生成装置について記載している。この装置は、特にガラスまたはクオーツ製の管で囲まれた水銀ランプにより形成されるランプユニットを備える。2つのエンドキャップにより閉じられているこのランプユニットは、冷却液の循環を可能にするスリーブで囲まれている。
米国特許出願第2005/284320号は、基板、磁気フィルムおよび抵抗フィルムにより形成される構造体の積層を可能にする装置について記載している。この装置は、まず、2つの圧盤および光源を備えている。この光源は、圧盤から離間して放射状に配置され、処理対象の構造体と同じ高さに配置される。
米国特許出願第2010/104682号は、それぞれの圧盤上に取り付けられる2つのプレス部材を備えるインプリント装置について記載している。光源は、上述の圧盤上に直接配置される。
上記に鑑み、本発明の1つの目的は、上記先行技術の不都合の少なくとも一部を克服することである。
本発明の主要な目的は、特に効率的かつ比較的簡素に、ホットプレスにより物品を製造することを可能にする工具を提案するために、十分な構造的解決策を提供することである。
本発明の別の目的は、使用時に押圧力が作用する領域以外において、好適に相当な温度上昇をもたらさないホットプレス工具を提案することである。
本発明のさらに別の目的は、簡便な手法で方法のパラメータを変更するように、柔軟に使用できる工具を提案することである。
本発明のさらに別の目的は、かかる工具を備える設備であって、複数の層により形成される物品の製造、特に全固体Li−ion電池の製造に適合された設備を提案することである。
本発明のさらに別の目的は、かかる電池を形成する各層を効果的に密着させることを可能にする製造設備を提案することである。
本発明によれば、プレス機に取り付けられるホットプレス工具O1;O2により上記の目標が達成される。この工具は、
第1圧盤12上に固定するための第1手段29;60を有する第1工具部2と、
第2圧盤10上に固定するための第2手段13、14;70を有する第2工具部3とを備え、
前記2つの工具部は、遠隔位置と、プレスチャンバ300を定義する近接位置との間で相互に移動可能であって、
前記プレスチャンバの内部空間を加熱する手段5とを備え、
前記第1および第2工具部はそれぞれ、前記プレスチャンバに収容されるプレス対象物の対向面に押圧力を与えるのに適した第1プレス部材28および第2プレス部材38をさらに備え、
前記加熱手段が光放射により加熱を行う手段5であり、前記工具が放射エネルギーを前記対象物の方向に集束させることができる集束手段26、28、36、38、46をさらに備えることを特徴とする、工具である。
単独にまたは技術的に互換性のある組み合わせにおいて、本発明の工具のその他の特徴によれば、
前記加熱手段は、光放射により加熱を行う少なくとも1つの部材5を備え、各加熱部材は、少なくとも1つのクオーツランプ51と、各ランプ51を収容するスリーブ52と、前記スリーブの軸方向に延びる少なくとも1つのキャップ53、54であって、その対向する壁および前記スリーブの対向する壁が、熱伝導流体源と連通するように配置され得る環状空間を定義する、少なくとも1つのキャップを備える。
前記プレス部材の1つが、前記プレス対象物が戴置される多角形状、とりわけ矩形状の台座282を定義し、光放射により加熱を行う部材5が、この多角形台座の各辺に沿って設けられる。
各加熱部材5は、前記光放射の放出のための開口部47が設けられた開放ハウジング45に収容される。
前記集束手段が、各加熱部材を収容する前記ハウジング45の壁の一部である反射部46を備え、前記反射部が、前記加熱部材の放射領域51に面して配置され、かつ、前記反射部のコーティングが前記光放射エネルギーを送り返し得る。
前記ハウジング45の壁が、具体的には前記キャップである前記加熱部材の非放射領域54に対向する、吸収部46’と呼ばれる少なくとも1つの部分をさらに備え、前記吸収部のコーティングが前記放射エネルギーの吸収に適している。
第1工具部3が、加熱部材を収容する前記ハウジング45または各ハウジング45を定義する環状支持部材4を有する。
前記環状支持部材4が、第2工具部2に対して停止し得る、自由正面42と呼ばれる正面を備える。
前記自由正面と前記第2工具部の間に、具体的には前記自由正面42に設けられる少なくとも1つの溝42’に収容される少なくとも1つのOリング42”である封止手段が設けられる。
前記環状支持部材4が、少なくとも1つの切欠部48により凹んでおり、この支持部材の外面44からそれぞれの収容ハウジング45へのアクセスを可能にしている。
前記環状支持部材4が、各切欠部を覆う少なくとも1つのシャッター48’を有し、前記シャッターは前記外面44に着脱可能に固定される。
前記工具は、前記2つの工具部をプレス方向に対して横方向に相互に位置決めすることを可能にする横方向位置決め手段を備える。
前記横方向位置決め手段が、それぞれ前記支持リングの上および前記第2工具部の上に配置される補完肩部を備える。
前記放射エネルギーを集束させる前記手段が、各工具部について、前記放射開口部47と前記プレス対象物が戴置される前記台座282との間の前記放射の軌道に沿って配置される、前記光放射を集束させる部材28、38および前記光放射を反射する部材26、36を備える。
前記光放射を集束させる前記部材28、38が2つの対向する正面を備え、前記2つの対向する正面が斜め側面283により結合され、各側面がそれぞれの加熱部材5に隣接している。
前記光放射を集束させる前記部材28、38は、シリカ製である。
前記光放射を集束させる各部材28、38がプレス部材を形成し、前記光放射を集束させる前記下側部材の上側表面が前記受け入れ台座282を形成する。
前記光放射を反射する前記部材26、36が、前記光放射を集束させる前記部材28、38の正面281に対して配置される。
前記光放射を反射する前記部材26、36は、研磨されたアルミニウム製である。
前記工具は、前記プレスチャンバ300を制御雰囲気下に配置し、不活性ガス供給源および/または真空源に接続され得る手段49をさらに備える。
各工具部をそれぞれの圧盤に固定する前記手段が、機械式の着脱可能な固定手段、具体的にはねじ留め13、14、29である。
各工具部をそれぞれの圧盤に固定する前記手段が、磁気式の着脱可能な固定手段60、70である。
上記目標は、上記工具を実現する1つの方法によっても達成される。該方法は、
前記2つの工具部2、3を相互に離間した位置に配置し、
少なくとも1つのプレス対象物200を前記プレス台座282に戴置し、
前記工具部を相互に近接する位置に移動させてプレスチャンバ300を定義し、前記物体を前記プレスチャンバに閉じ込め、
前記チャンバの内部空間を目標温度まで加熱し、
前記チャンバの内部空間を前記目標温度に近い温度に保ちつつ、前記対象物の対向する面に圧力を加える、方法である。
単独にまたは技術的に互換性のある組み合わせにおいて、本発明の方法のその他の特徴によれば、
前記プレスチャンバの内部空間を大気圧より相当低い圧力、例えば、10−3ミリバール以下とする。
前記対象物200の対向する面201、202の少なくとも一方を、前記光放射エネルギーの吸収により適した機械的保護要素204、205、具体的には暗色コーティングを施した保護板で覆う。
前記対象物が少なくとも1つの基本セルよりなる積層体であり、前記基本セルのそれぞれがアノード層、カソード層および固体電解質の中間層から形成される。
前記チャンバの内部空間の温度を400℃〜700℃とし、かつ、100MPa〜200MPaの圧力を前記対象物の対向する面に印加する。
前記チャンバの内部空間の温度を100℃〜200℃とし、かつ、5MPa〜10MPaの圧力を前記対象物の対向する面に印加する。
各工具部を個別にそれぞれの圧盤に機械的に固定する。
前記2つの工具部を磁気的に第1圧盤に固定し、そこへ第2圧盤を近づけて前記第2工具部を前記第2圧盤に磁気的に固定し、前記第2圧盤を前記第1圧盤から遠ざけて前記2つの工具部を互いに引き離す。
前記プレス工具の前記プレス部材の間に、複数のプレス対象物を重ねて配置する。
前記第1圧盤と前記第2圧盤の間に、複数のプレス工具を重ねて配置する。
上記の目標は、以下を含む物品製造設備によっても達成される。該物品製造設備は、
上記のようなプレス工具O1;O2と、
第1圧盤および第2圧盤10、12と、
前記プレス工具および前記圧盤を制御する手段106と、
前記プレス対象物を前記プレス工具の前記プレス台座に戴置し、プレス後に前記プレス台座から前記対象物を取り出すのに適した操作手段112、114とを備える。
好適な特徴によれば、本発明による前記設備は、前記プレスチャンバを制御雰囲気下に配置する前記手段49への接続に適した真空源110および/またはガス源111をさらに備える。
上記の目標は、前記設備を用いて全固体Li−ion電池を製造する方法によっても達成される。該方法は、
それぞれアノード層、カソード層および固体電解質の中間層により形成される少なくとも1つの基本セルよりなる積層体を、前記操作手段により前記プレス台座に配置し、
前記積層体を前記プレス工具によりホットプレスし、
プレス後に、前記積層体を前記操作手段により前記プレス台座から取り出し、
プレスされた前記積層体に対し、少なくとも1つの後仕上げ処理を施して、前記全固体リチウムイオン電池を得る、方法である。
前記電池の少なくとも1つの層、好ましくはすべての層の多孔率が、20%未満、好ましくは10%未満、さらにより好ましくは5%未満となるように前記プレス動作を行う。
上記の目標は、上記のような製造方法により得られうる、全固体リチウムイオン電池によっても達成される。
前記電池の好適な特徴によれば、前記電池の少なくとも1つの層、好ましくはすべての層の多孔率が、20%未満、好ましくは10%未満、さらにより好ましくは5%未満である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明を非限定的な例によってのみ記載する。
図1は、本発明の第1の実施形態によるプレス工具の2つの構成部分が互いに離間し、かつ、2つの圧盤上にそれぞれ取り付けられた状態を示す縦断面図である。 図2は、図1に示すプレス工具の下側部分を形成する要素を示す分解斜視図である。 図3は、組み立て後の工具の下側部分を示す斜視図である。 図4は、図1に示すプレス工具の上側部分を形成する要素を示す分解斜視図である。 図5は、図1の状態のプレス工具の斜視図である(圧盤は図示せず)。 図6は、本発明によるプレス工具の支持リングを特に示す斜視図である。 図7は、図6に示す支持リングを示す平面図である。 図8は、本発明によるプレス工具の加熱部材を示す斜視図である。 図9は、図8に示す加熱部材を示す縦断面図である。 図10は、2つの圧盤に取り付けられた、本発明によるプレス工具を特に備えた物品製造設備を示す斜視図である。 図11は、本発明のプレス工具により処理される、保護板で被覆された積層体を示す正面図である。 図12は、本発明の第2の実施形態によるプレス工具の2つの構成部分が互いに近接している状態を示す、図1と類似の縦断面図である。 図13は、図12に示すプレス工具が図11の積層体に押圧力を印加している状態において、プレス工具のプレスチャンバ内での光放射の軌道を拡大して示す、図12と類似の縦断面図である。 図14は、図12のプレス工具の上側部分の底面を示す斜視図である。 図15は、図12のプレス工具の2つの構成部分のそれぞれの圧盤への取り付けを示す図である。 図16は、図13のプレス工具の2つの構成部分のそれぞれの圧盤への取り付けを示す図である。 図17は、図14のプレス工具の2つの構成部分のそれぞれの圧盤への取り付けを示す図である。
本明細書においては、以下の参照符号を使用する。
Figure 2019526450
添付の図面に、本発明によるホットプレス工具の2つの実施形態を示す。図示された例において、これらの工具は、図11を参照してより詳細に説明する積層体または組立体の処理に使用される。以下に示すように、これらの積層体は、全固体Li−ion電池を形成することを目的としている。前述のように、これらの電池は、特に高温高圧下において焼結または拡散溶接により、または低温低圧下において接着または重合により、組立可能である。
とはいえ、本発明によるプレス工具は、他の用途、とりわけ、少なくともいくつかの構成部品が焼結、拡散溶接、重合または接着によって組立可能なすべての種類の物品の製造に適用することができる。より一般的には、本発明のプレス工具は、本明細書の前文において示した先行技術の解決方法により製造されるような組立品の製造にも適用される。
図1〜図10に、本発明の第1の実施形態によるプレス工具を示す。これを全体として参照符号O1で示す。工具O1は、以下において詳述する機械式の着脱可能な固定手段により、プレス機に取り付けられるようになっている。図12〜図14に、本発明の第2の実施形態によるプレス工具を示す。これを全体として参照符号O2により示す。以下に示すように、工具O2は、磁気式の着脱可能な固定手段によりプレス機に取り付けられるようになっている点で上記O1とは実質的に異なるものである。
図12〜図14において、工具O1の機械的要素と同一である工具O2の機械的要素には同一の参照符号を付す。両実施形態に共通であるこれらの機械的要素を説明する際には、図1〜図10または図12〜図14のいずれかに無差別に言及することとする。しかしながら、構造および/または機能において工具O1の機械的要素とは異なる工具O2の機械的要素には、異なる参照符号を付す。
図10に示すプレス機は、図1において部分的に拡大して示されている。それ自体公知の方法において、このプレス機は、フレーム102の支持台104から伸びる側板11上に取り付けられた不動の上側圧盤10を備えている。支持台およびフレームを示す図10は、以下に詳述する他の機械的要素も示している。このプレス機は、特に図1に示す下側圧盤12をさらに備える。
下側圧盤12は、上側圧盤10に対し、プレス方向と呼ばれる方向に移動可能である。プレス方向は、各圧盤の主平面に垂直な方向であって、図示された例においては鉛直方向である。下側圧盤は、上述の支持台104に形成される開口部(図示せず)を通ってスライドするが、この移動は、シリンダ(図示せず)等の適切な手段により実現される。あるいは、図示しないが、固定された下側圧盤に対して上側圧盤が可動であってもよく、または支持台に対して2つの圧盤が可動であってもよい。
図1において、ホットプレス工具O1は、それぞれ圧盤に取り付けられた2つの工具部2および3を備える。図2および図3に示すように、工具部2は、ねじ止め等の適切な手段により、シーリングジョイント(図示せず)を介してスペーサ部21に固定されるソール20を備える。スペーサ部21の下面は、図10に示す後述の遠隔ユニットからの熱伝導流体を循環させるための流路22(図12参照)が形成されて凹んでいる。これらの流路の入口221は、上述の流体源と接続するコネクタ222と同様、図2において確認できる。スペーサ部21は、センタリングおよび位置決めのためのテンプレート24を支持する、同様に環状のフランジ23に、具体的にはねじ留めにより固定されている。
上記の要素、20、21、23および24の中央空間は、まず、プレス動作中に圧力を伝える部材を形成する円筒状のベース25により占有される。ベース25は円盤26を支持するが、その周辺部は上記フランジ23により正しい位置で保持される。円盤26は、中間光部材と呼ばれる光学部材を形成する。つまり、円盤26は、光加熱部材とプレス対象物が戴置される台座との間の放射軌道上に挿入される。この円盤26は反射器を形成する。つまり、照射される光放射のほぼ全てを反射するようになっている。この目的のために、円盤26は一般的にアルミニウム製である。さらに、光放射と接する面、つまり図示された例における上面は、研磨されている。
好適には、パッド27は、適切な手段によりベース25の下面に固定されている。例えば銅製のこのパッド27は、適切な種類の温度プローブ(図示せず)を有する。さらに、上記パッド27と同様の追加パッド27’が設けられているが、その機能は、特にプレス動作中に円盤26を機械的に保護することである。
最後に、その形状について以下に詳述するブロック28は、円盤26上に配置されている。ブロック28は、もう1つの中間光学部材を形成する。つまり、円盤26と同様に、光加熱部材とプレス対象物を戴置する台座間の放射軌道上に挿入される。ブロック28は集光器を形成する。つまり、加熱部材からの光放射を集束させ、それを上述の反射器26の方向に向けるようになっている。この目的のために、集光器28は一般的にシリカ製である。
特に図2、図3、図12および図13に示すように、集光器28は、反射器26に載っている下面281と、本発明により処理される積層体の台座を形成する上面282とを備える。上から見ると、下面は円形であるが、上面はほぼ正方形である。この2つの面281および282は、鉛直方向に対して傾斜している平坦な側面283により結合される。好適には、各側面283は、鉛直方向との間で、図13に示す角度A283を形成する。この角度は30°〜60°、とりわけ約45°である。
集光器の上面282は、4つの辺を有していることから、4つの側面283により下面281に結合される。あるいは、上面はその他の多角形状、とりわけ6つの側面を有する六角形状であってもよい。しかしながら、比較的簡素な構造をもたらす対称性を与え得る4つの側面を有する正方形が好ましい。
面282の寸法は、処理される積層体の寸法よりわずかに大きくなるように選択される。集光器の高さH28(図12参照)は、好適には15〜45ミリメートルである。演繹的には、下面281の寸法は、面282の寸法、ならびに高さH28および角度A283に依存する。反射器26の径方向寸法は、集光器の対向面の寸法よりも明らかに大きくなるように選択される。
工具部2は、下側圧盤12にカラー29(特に図5に示す)により着脱可能に固定される。カラー29にはまず軸穴291が設けられており、カラーを下側圧盤12に強固に結合することを可能にするねじ等の手段(図示せず)が通るようになっている。カラー29は、さらに、その対向する面に半径方向ノッチ292および293が設けられて凹んでいる。各ノッチは、可動ドッグ294を収容する。当然のことながら、すべてのドッグが図5に示されているわけではない。各上側ドッグ294は、半径方向内側端において、対向する下側ドッグとの協働に適したロック部材295を有する。最後に、カラー29は、以下に詳述する操作アームの取り付けのためのロッド296を有している。
工具部2を圧盤12に固定するために、まず、ドッグ294を半径方向外側に配置してカラー29をこの圧盤に強固に結合する。これにより、工具部2は、このカラーの中へ自由に挿入され、しかるべき最終位置に設置することができる。次に、ドッグを矢印F294に沿って半径方向内側に移動させた後に、ロック部材295を作動させる。このように、各ドッグ対によってソール20を固定することができるので、工具部2全体をカラー29、ひいては圧盤12に対して固定することができる。
特に図4および図12に示すように、上側工具部3はソール30を備える。それ自体公知の方法により、このソールは、ボールジョイント13を介して着脱可能に圧盤10に固定される。ボールジョイント13は、圧盤10にねじ込まれる中間板14を介してこの圧盤10に強固に結合される雌領域131を備える。さらに、ソール30は、上述の雌領域131と協働する雄領域132に固定されている。このボールジョイント13の存在により、使用中における2つの工具部2および3を従来の方法で十分に整合させることができる。
ソール30は、具体的にはねじ留め等の適切な手段により、シーリングジョイント311を介してスペーサ部31に固定されている。スペーサ部31の下面は、上述の遠隔ユニットからの熱伝導流体を循環させるための流路32が形成されて凹んでいる。これらの流路の入口321は、この流体源と接続するコネクタ322と同様、図4において確認できる。スペーサ部31は、具体的にはねじ留めにより、同様に環状の部品フランジ33に固定されている。
上述の要素30、31および33の中央空間は、まず、反射円盤36を支持する円筒状のベース35により占有される。この円盤の周辺部は上述のフランジ33により適切な位置で保持されている。好適には、温度プローブを有するパッド37は、ベース35とケース基部との間に配置される。さらに、上記パッド37と同様の追加パッド37’が設けられているが、その機能は特にプレス動作中に円盤36を機械的に保護することである。最後に、集光器38は、反射器36の上に戴置されている。機械的部材35、36および38は、その機能、性質および寸法において、それぞれ上記部材25、26および28と同一である。これは、中央の水平面について工具の対称性を与えることを可能にし、プレス品質および光放射の集束に関して好適である。
上側工具部3は、複数の機能を有するリング4をさらに有する。以下に説明するように、このリングは、使用中にプレスチャンバの周囲側壁を形成し、加熱部材5を支持する。その構造を以下に説明する。
図6および図7により詳細に示すこのリング4は、例えば、アルミニウム製である。リング4は、2つの対向する正面41および42と、半径方向に対向する2つの面、すなわち内面43および外面44を有する。図12に示すように、このリングの上正面41は、適切な種類の固定手段4’によりスペーサ部31に着脱可能に固定されている。リング4の下正面42は、図1の位置では下側工具部2から離間しているが、図13の位置では工具部2に接触している。
特に図1に示すように、リング4の自由正面42は、図12に示すように工具部2に形成される補完肩部2Eと協働する、肩部42Eを定義している。2つの肩部は、このリングとこの工具部とを、プレス方向を横断する方向(この場合には水平方向)に相互に位置づけることを可能にする。
Oリングシール41”および42”を収容するための少なくとも1つの円形溝41’および42’は、正面41および42のそれぞれに設けられる。各正面について、2つの相互に隣接する同心溝を使用することが好ましい。上側工具部3を形成する機械的部材を相互に組み立てた後に、第1正面41とフランジ33との間でジョイント41”をプレスする。さらに、工具の動作位置において、下側工具部2の反対側の正面42と対向壁との間でジョイント42”をプレスする。
支持リング4は複数のハウジング45が形成されることで凹んでいるが、各ハウジング45は、対応する光放射加熱部材5を収容するようになっている。多数のハウジング45が設けられているが、その個数は反射器の側面の個数に等しい。上から見ると、各ハウジングは、集光器28の上面のそれぞれの辺に実質的に平行に伸びている。
本発明の工具に設けられる加熱部材5の1つを示す図8および9を参照する。当然のことながらこれらの種々の部材は好適には同一である。図示された実施形態において、各加熱部材5は、同じくクオーツ製の周辺スリーブ52で囲まれた、それ自体公知の2つのクオーツランプ51を備える。好適には、これらのランプの出力は調整可能である。スリーブ52は、長手方向の両端において、それぞれショートキャップ53およびロングキャップ54と呼ばれる、長さの異なる2つのキャップに強固に結合される。
加熱部材5は、キャップ53から突出してエンドピン55’および56’となっている、それぞれの電気接続要素55および56をさらに備える。これらのピンは、それ自体で公知の電源に接続され、好適には図10の制御ユニット106と一体化されてランプ51に電力を供給する。さらに、センタリングピン57がキャップ54から突出し、ハウジングの壁に対して加熱部材5の位置決めを可能にするようになっている。好適には、各キャップ53および54は、スリーブ52の対向する壁とともに環状周辺空間58および59を形成している。後者は、熱伝導流体源、具体的には上記流路22および32と協働する熱伝導流体源と連絡するように配置されている。このことは、キャップ53および54が使用中に高温になりすぎることを防止して、これらの機械的結着性の維持を可能にしている。
再び図6および図7において、各ハウジング45は主壁46に接しており、円筒形状の横断断面を有する。ハウジングの内径は、各ランプがハウジング内にくさび止め固定されるか、または締まりばめされるように、各ランプの本体の外径と比較してごくわずかに大きい。図12に示すように、壁46は、リングの中心の方向を向いている、放射開口部と呼ばれる開口部47を有する。図12に、各工具部の主面に平行であって、ハウジング45の中心を通る面P45を示す。この面は、本実施形態では水平面である。放射開口部47は、好適にはこの面P45について対称に伸びている。
ランプ5のスリーブ52は、使用中、主壁46に向かって伸びるが、一方そのロングキャップ54は二次壁46’(図6参照)に向かって伸び、上述の壁46を軸方向に延長する。これらの壁46および46’は、相異なる表面コーティングを有することが好ましい。したがって、好適には、主壁46は各ランプ5からの光放射を反射できる一方、二次壁はこの放射を吸収することができる。この目的のために、主壁は、例えば、金泥により塗装される一方、二次壁は、例えば、暗色塗料により塗装される。
各ハウジング45は、リング本体に形成された切欠部48を介してリングの外面44と連絡するように配置される。これにより、オペレータが各ランプをそれぞれのハウジングへ取り付けることができる。各切欠部は、好適には図7に示す、外面44に着脱可能に固定されるシャッター48’によって閉じられる。この目的のために、外面に設けられたねじ穴48”に入れられるねじ(図示せず)を用いてもよい。最後に、このリングはノズル(図示せず)により供給されるエンドキャップ49を有する。ノズルは、以下に記載する真空源または不活性ガス源と連通するように配置され得る。
以下、本発明のプレス工具O1を具備する物品製造設備を示す図10を再度参照する。全体として参照符号100により示されるこの設備は、まず、上述したフレーム102および支持台104を備える。この設備は、工具O1の取り付けを可能にする種々の周辺装置をさらに有する。これらの装置はそれ自体公知であるので、以下では詳述しない。図10に以下を示す。
特にランプに電力を供給する手段を備えた制御ユニット106。
概略的に図示され、特に圧盤に設けられた冷却流路22、32および加熱部材5の環状空間58、59への供給に適したノズル(図示せず)を有する冷気生成ユニット108。
概略的に図示され、特に支持リングに設けられたエンドキャップ49への供給に適したノズル(図示せず)を有する、真空源を形成する真空ユニット110。
概略的に図示され、上記エンドキャップ49への供給に適したノズル(図示せず)を有する、ガスまたは混合ガスを供給するユニット111。
可動アーム114を備え、反射器の上面により形成されるプレス台座282に処理対象物を配置し、好適には配置された対象物に設けられた穴に挿入されるピン等のセンタリング手段(図示せず)を有する、操作ユニット112。
前述のように、本発明の第2の実施形態による工具O2は、磁気性の着脱可能な固定手段によってプレス機に取り付けられる。この目的のために、特に図12に示すように、各ソール60および70は、それぞれの圧盤10および12に磁気的に固定されるようになっている。各ソールは、例えば、磁気性材料でできており、隣接する圧盤の磁気材料と協働する。あるいは、このソールは非磁性材料でできていてもよく、その場合には隣接する圧盤への固定のために1または複数の磁石を設けてもよい。
上述したプレス工具O1またはO2および製造設備100の実施について以下に詳細に説明する。まず、各工具部2、3をそれぞれの圧盤に固定する。上記のように、工具O1の場合、所定の位置決めに従うねじ留めによって固定がなされる。工具O2の設置は、工具O1のそれとは異なるが、図15〜図17を参照して説明する。これらの図面は、2つの工具部2および3、ならびに2つの圧盤10および12を示している。
まず、2つの工具部2および3を単純な重力により互いに重ね合わせる。この構成において、完全な工具O2が容易に操作可能である。次に、この工具をプレス機の下側圧盤12の上に配置する。このとき上側圧盤10は下側圧盤から離間している(図15参照)。次に、下側工具部を下側圧盤10に磁気的に強固に結合させる。
次に、2つの圧盤を矢印F12に沿って互いに接近させ、上側工具部3と上側圧盤10を互いに接触させる(図16参照)。この構成において、上側工具部3はこの圧盤10に磁気的に強固に結合される。しかし、有意な押圧力は工具に印加されていない。
続いて、2つの圧盤を矢印F’12に沿って互いから離れるように移動させる。2つの工具部はそれぞれの圧盤に固定されているので、それらも互いから離れるように移動する(図17参照)。これにより、工具O2の2つの工具部は、工具O1に対し、図1を参照して説明した配置と同様に配置される。次に、プレス対象物を台座282の上に戴置する。互いに離間した2つの工具部の間に中間空間Eが形成されているので、この台座へは容易にアクセスできる。
図示していないが、好適な変形例によれば、複数の工具を積み重ねることができ、一台のプレス機の2つの圧盤の間で類似の工具を重ね合わせることができる。この変形例は、とりわけ磁性の工具部に適応できる。なぜなら、2つの異なる工具における隣接する部分を容易に固定し、かつ、相互に位置決めすることができるからである。
本実施形態では、プレス動作は、上述のように全固体Li−ion電池の作成を目的とする複数層からなる積層体に対して行われる。図11において、全体として参照符号200により示されるこの積層体は、3つの層すなわちアノード層201、カソード層202、および固体電解質の中間層203からなる単一の基本セルを備える。あるいは、この積層体を上記のような複数の基本セルの集合体によって形成することも可能である。これらのセルは、それ自体で公知の方法により、上下に配置され、並列に接続される。各セルは、さらに接続手段、具体的には電気接続手段を備える。これらは従来型の手段であり、図11には図示していない。
板204および205はそれぞれ、終端層201および202に対して配置することが望ましい。図12および図13に示すこれらの板は、まず、プレス工程中に集光器28および38を機械的に保護する機能を有し、これらに加えられる圧力を制限することを目的としている。さらに、これらの板204および205は、これらの層上に存在することが考えられる埃が、ランプから発せられる光放射の軌道に干渉することを防止することができる。この点について、以下に図13を参照しつつ、さらに詳細に説明する。
各板は、好適には上述の機能に適した機械的特性を有する材料、例えば炭素またはDILVER(登録商標)P1型の鋼でできている。この板は、ランプの放射エネルギーを吸収するコーティング、例えば、暗色コーティングを有することが好ましい。例えば、各板の厚さE204またはE205は、一般的に5ミリメートルほどである。各板204および205のその他2つの寸法は、その主面において、それが覆う層201または202のそれに近い。
好適には、隣接する層よりもわずかに大きい板を作成することが選択される。したがって、この板は周端部204’または205’を有し、その寸法L204’またはL205’は、例えば、数ミリメートルほどである。この周端部の存在により、各層201または202が、特にO1またはO2の台座282への取り付け中または厳密にはプレス中に、保護板204または205により常に覆われることを可能にする。なお、図11において、図面を見やすくするために、各種機械要素のそれぞれの縮尺は考慮していない。
次に、操作アームにより、上述した積層体200を2つの保護板204および205の上に配置する。保護板はテンプレート24により位置決めされ、その位置に保持される。次に、シリンダを動かして可動圧盤を固定圧盤に向かって移動させる。これにより、2つの工具部が接近する。この運動の終了時に、リング4の正面42が下側工具部2に当たって停止し、Oリング42”の圧縮が生じる。
図12および図13の拡大図で示した工具部のこの近接配置により、図12および図13の参照符号300で示されるプレスチャンバを定義することができる。制御雰囲気下でのプレスチャンバ300の内部空間の配置方法に関し、本発明には4つの選択可能な変形例がある。
第1の変形例では、エンドキャップ49を真空源110に接続して、チャンバ300内に部分真空を生成する。非限定的な例示として、このチャンバは、10−3mbarに近い圧力下に置かれる。第2の変形例では、エンドキャップ49と不活性ガス源111とを接続して、プレスチャンバの内部空間を不活性化する。この2つの変形例では、積層体の構成要素が大気と接触しないような配置とすることができる。これは、これらの要素が酸化を防止しなければならないリチウム等の成分を含む場合に特に好適である。
第3の変形例では、不活性ガス源111は、不活性ガスをプレスチャンバ300の内部空間に供給する。
第4の変形例では、プレスチャンバは閉塞されるが、真空下には置かれず、また、ガスによる掃引も行われない。換言すると、特定の密閉を行わないので、簡素化の点で好適である。この変形例が用いられるのは、本発明によるプレスの対象となる物品が酸化の影響下で変質する可能性のある成分を含まない場合である。
その後、加熱部材5のランプを作動させて、チャンバ300内の温度を上昇させる。積層体200は、高温高圧における処理または低温低圧における処理の対象となり得ることはすでに述べたとおりである。前者の場合、チャンバは一般的に400℃〜700℃である、プレス温度と呼ばれる目標温度に置かれるが、後者の場合には、一般的に100℃〜200℃である目標温度に置かれる。
好適には、温度は例えば100℃/分に近い速度で連続的に上昇させる。このような条件下で、温度上昇フェーズの持続時間は、組立が焼結または接着によるかにもよるが、一般的には数分である。目標温度の値に従って、各ランプ51の電力を調整する。この閾値温度があまり高くない場合、一般的に組立を接着または重合で行う場合には、上記ランプの一部のみを使用することも可能である。
図13に、ランプ51により処理対象である積層体200に向けて放射される光放射の軌道を示す。図13では、明確化のために、以下の構成要素のみが図示される。
積層体200およびその保護板204、205
この積層体の対向する側面に設けられる2つの加熱部材5aおよび5b
ランプを収容するハウジングの壁46aおよび46b
2つの反射器26および36、ならびに2つの集光器28および38
図13では、放射の軌道をわかりやすくするために、積層体200ならびに中間光部材26、28、36および38は、それらの横方向寸法に応じて部分的に図示されている。さらに、図面全体の簡素化のために、下向きの光放射の軌道、すなわち下側集光器28、内側反射器26および積層体200の下面に向かう軌道のみを図示する。なお、上向きの光放射の軌道、すなわち上側集光器38、上側反射器36および積層体の上面に向かう軌道は、中間面P45に関して、下向きの光放射の軌道と実質的に対称である。
起動後、加熱部材5aおよび5bのランプ51a、51bは、横断面で見た場合に等方性光放射を発する。その結果、この放射の一部は、矢印R1に沿って壁46aおよび46bへ進む。上述したように、これらの壁にはこの放射の反射に適するコーティングが施されているので、この放射は壁の反対方向、つまり矢印R2の方向に反射される。したがって、実質的にすべての放射が、矢印R3に沿って、放射開口部47を介してハウジングから放出される。なお、図6に示すように、ランプのキャップに対向する吸収壁46’を設けることが好適である。実際、これらの吸収壁は、熱放射がこのキャップに向かって相当に逆戻りすることを阻止し、キャップにダメージを与えうる加熱が生じることを防止している。
R3に沿って発せられた放射は、次に集光器28の対向する側面を通過して矢印R4の方向に進むが、その方向は実質的に変位しない。その後、反射器26に向かって進み、反射器で積層体200に向かって、すなわち矢印R5の方向に反射される。放射は、次に保護板204に到達し(矢印R6)、ここで吸収される。上述したように、この板には放射エネルギーを吸収するコーティングが施されているからである。
なお、反射器26の下流側では、実質的にすべての放射が鉛直方向に向かっている。さらに、この放射は積層体全体に向かっているのみならず、この放射のうち、この積層体の外側端部の外に向かう部分は実質的に存在しない。符号R6aおよびR6bは、上述の外側端部近傍に向けられているこの放射の外側部分を示す。このことは、実質的にすべての放射エネルギーが積層体200を加熱するために利用されるので、エネルギー損失を防止し、最適な歩留まりを保証することから、特に好適である。
さらに、この積層体の直近に位置する機械的部材は実質的に熱量を受けない。換言すると、積層体の外側端部近傍には急峻な熱勾配が存在する。したがって、これらの機械的部材は特段の耐熱性を有する必要がないため、製造コストが低減する。特に、シーリングジョイントをプレス領域近傍に配置することができるので、工具の全体的な嵩が小さくなり、これらのジョイントを安価な材料で製造することが可能になる。この長所は、プレスが真空下で行われる場合に特に顕著となる。
板204および205を使用することもまた、エネルギー効率の点において好適である。実際に、かかる板を設けない場合、埃等の不純物が積層体の面上で光放射と接触することが考えられる。この場合、これらの不純物は、放射の一部を吸収せず、それを反射する傾向がある。この反射された部分は次に反射器26に向かい、そこでまた不純物の方向に反射される。このような場合、放射の一部は、積層体を加熱するために効果的に使用されないという意味において非効率である。さらに、注目すべきことに、加圧されたシリカ上に埃が存在すると、シリカに亀裂が生じたり、破損することがある。
チャンバ300の内部空間が所望の目標温度に達すると、積層体200の対向する面に押圧力が印加される。押圧力が印加される間、ベース25および35は、圧力伝達のための部材となる一方、ブロック28および38は、その光学的機能のほかにプレス部材としての追加的な機能を発揮する。
チャンバを前述の目標温度に近い温度に保ちつつ、この力を加える。非限定的な例として、焼結または拡散溶接による組立の場合、この押圧力は100MPa〜200MPaである。接着または重合による組立の場合、この押圧力は5MPa〜10MPaである。プレス工程の持続時間は、一般的に5分〜25分である。なお、持続時間は実行する組立モードに関係なく、ほぼ同じである。
図13において、下側工具部2は、円盤26のための、軸方向に離間した2つの停止機構、すなわち上側停止機構26Hおよび下側停止機構26Bを定義する。同様に、上側工具部3は、円盤36のための、軸方向に離間した2つの停止機構、すなわち上側停止機構36Hおよび下側停止機構36Bを定義する。したがって、円盤26および/または円盤36が一定の弾力性を有することができ、上記停止機構のいずれかに支えられうる。図13では、矢印F26およびF36がこれらの軸方向移動の可能性を示している。当業者は、少なくとも1つの円盤の軸方向移動の可能性を利用して、機械的プレス動作を最適の方法で行うことができる。これに関して、当業者は、図12の矢印F70で示すように、ソール70をブロック35に対して軸方向に移動させることもできる。
プレス動作の後、ランプは消灯され、チャンバ300内の温度が低下する。この温度が所定の値、例えば、200℃近くに達すると、真空ユニットが停止し、チャンバ300の内部空間は再び大気圧となる。このチャンバの温度が周囲温度に近づくと、本発明に従って処理された積層体が、操作アームによりチャンバから取り出される。このプレス動作により、この積層体を形成する層は、所望の程度に密着される。続いて、この積層体に対し、場合により既知の光学的な後処理、具体的には保護コーティング形成および/または切断および/または電気接点の追加を行う。
プレス動作は、好適には、少なくとも1つの薄層、好ましくは電池のすべての薄層が20%未満、好ましくは10%未満、さらに好ましくは5%未満の多孔率を有するように行われる。密な堆積物は、空洞または亀裂を含まない堆積物である。しかし、それは、細孔を有し、その密度はパーセンテージで表され、次のように計算される。
多孔率[%]=[バルク物質密度−真密度]/真密度]×100
ただし、「真密度」とは堆積した層について測定された密度であり、バルク物質密度は、堆積することで細孔を形成する粒子の存在を無視した場合の塊状密度(massive density)である。
本発明によって、上記プレス工具を使用して得られる電池は、電極が薄い場合に高い電力密度を有する。また、この電池は、極めて低い空隙率により高いエネルギー密度(公知のリチウムイオン電池の約2倍)を有する。

Claims (39)

  1. プレス機に取り付けられるホットプレス工具(O1;O2)であって、
    第1圧盤(12)上に固定するための第1手段(29;60)を有する第1工具部(2)と、
    第2圧盤(10)上に固定するための第2手段(13、14;70)を有する第2工具部(3)とを備え、
    前記2つの工具部は、遠隔位置と、プレスチャンバ(300)を定義する近接位置との間で相互に移動可能であって、
    前記プレスチャンバの内部空間を加熱する手段(5)を備え、
    前記第1および第2工具部はそれぞれ、前記プレスチャンバに収容されるプレス対象物の対向面に押圧力を与えるのに適した第1プレス部材および第2プレス部材(28、38)をさらに備え、
    前記加熱手段(5)が光放射により加熱を行う手段(5)であり、前記工具が放射エネルギーを前記対象物の方向に集束させることができる集束手段(26、28、36、38、46)をさらに備える
    ことを特徴とする、ホットプレス工具。
  2. 前記加熱手段は、光放射により加熱を行う少なくとも1つの部材(5)を備え、各加熱部材は
    少なくとも1つのクオーツランプ(51)と、
    各ランプ(51)を収容するスリーブ(52)と、
    前記スリーブの軸方向に延びる少なくとも1つのキャップ(53、54)であって、その対向する壁および前記スリーブの対向する壁が、熱伝導流体源と連通するように配置され得る環状空間を定義する、少なくとも1つのキャップとを備える
    ことを特徴とする、請求項1に記載の工具。
  3. 前記プレス部材の1つが、前記プレス対象物が戴置される多角形状、とりわけ矩形状の台座(282)を定義し、
    光放射により加熱を行う部材(5)が、この多角形台座の各辺に沿って設けられる
    ことを特徴とする、請求項2に記載の工具。
  4. 各加熱部材(5)は、前記光放射の放出のための開口部(47)が設けられた開放ハウジング(45)に収容される
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の工具。
  5. 前記集束手段が、各加熱部材を収容する前記ハウジング(45)の壁の一部である反射部(46)を備え、
    前記反射部が、前記加熱部材の放射領域(51)に面して配置され、前記反射部のコーティングが前記光放射エネルギーを送り返し得る
    ことを特徴とする、請求項4に記載の工具。
  6. 前記ハウジング(45)の壁が、具体的には前記キャップである前記加熱部材の非放射領域(54)に対向する、吸収部(46’)と呼ばれる少なくとも1つの部分をさらに備え、
    前記吸収部のコーティングが前記放射エネルギーの吸収に適している
    ことを特徴とする、請求項5に記載の工具。
  7. 第1工具部(3)が、加熱部材を収容する前記ハウジング(45)または各ハウジング(45)を定義する環状支持部材(4)を有する
    ことを特徴とする、請求項4〜6のいずれか一項に記載の工具。
  8. 前記環状支持部材(4)が、第2工具部(2)に対して停止し得る、自由正面(42)と呼ばれる正面を備える
    ことを特徴とする、請求項7に記載の工具。
  9. 前記自由正面と前記第2工具部の間に封止手段が設けられ、前記封止手段は具体的には前記自由正面(42)に設けられる少なくとも1つの溝(42’)に収容される少なくとも1つのOリング(42”)である
    ことを特徴とする、請求項8に記載の工具。
  10. 前記環状支持部材(4)が、少なくとも1つの切欠部(48)により凹んでおり、この支持部材の外面(44)からそれぞれの収容ハウジング(45)へのアクセスを可能にしている
    ことを特徴とする、請求項7〜9のいずれか一項に記載の工具。
  11. 前記環状支持部材(4)が、各切欠部を覆う少なくとも1つのシャッター(48’)を有し、
    前記シャッターは前記外面(44)に着脱可能に固定される
    ことを特徴とする、請求項7〜10のいずれか一項に記載の工具。
  12. 前記2つの工具部をプレス方向に対して横方向に相互に位置決めすることを可能にする横方向位置決め手段(2E、42E)を備える
    ことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の工具。
  13. 前記横方向位置決め手段が、それぞれ前記支持リング(4)の上および前記第2工具部(2)の上に配置される補完肩部(2E、42E)を備える
    ことを特徴とする、請求項12に記載の工具。
  14. 前記放射エネルギーを集束させる前記手段が、各工具部について、前記放射開口部(47)と前記プレス対象物が戴置される前記台座(282)との間の前記放射の軌道に沿って配置される、前記光放射を集束させる部材(28、38)および前記光放射を反射する部材(26、36)を備える
    ことを特徴とする、請求項4〜13のいずれか一項に記載の工具。
  15. 前記光放射を集束させる前記部材(28、38)が2つの対向する正面を備え、前記2つの対向する正面が斜め側面(283)により結合され、各側面がそれぞれの加熱部材(5)に隣接している
    ことを特徴とする、請求項14に記載の工具。
  16. 前記光放射を集束させる前記部材(28、38)は、シリカ製である
    ことを特徴とする、請求項14または15に記載の工具。
  17. 前記光放射を集束させる各部材(28、38)がプレス部材を形成し、
    前記光放射を集束させる前記下側部材の上側正面が前記受け入れ台座(282)を形成する
    ことを特徴とする、請求項15または16に記載の工具。
  18. 前記光放射を反射する前記部材(26、36)が、前記光放射を集束させる前記部材(28、38)の正面(281)に対して配置される
    ことを特徴とする、請求項14〜17のいずれか一項に記載の工具。
  19. 前記光放射を反射する前記部材(26、36)は、研磨されたアルミニウム製であることを特徴とする、請求項18に記載の工具。
  20. 前記プレスチャンバ(300)を制御雰囲気下に配置し、不活性ガス供給源および/または真空源に接続され得る手段(49)をさらに備える
    ことを特徴とする、請求項1〜19のいずれか一項に記載の工具。
  21. 各工具部をそれぞれの圧盤に固定する前記手段が、機械式の着脱可能な固定手段、具体的にはねじ留め(13、14、29)である
    ことを特徴とする、請求項1〜20のいずれか一項に記載の工具。
  22. 各工具部をそれぞれの圧盤に固定する前記手段が、磁気式の着脱可能な固定手段(60、70)である
    ことを特徴とする、請求項1〜20のいずれか一項に記載の工具。
  23. 請求項1〜22のいずれか一項によるプレス工具を実現する方法であって、
    前記2つの工具部(2、3)を相互に離間した位置に配置し、
    少なくとも1つのプレス対象物(200)を前記プレス台座(282)に戴置し、
    前記工具部を相互に近接する位置に移動させてプレスチャンバ(300)を定義し、前記物体を前記プレスチャンバに閉じ込め、
    前記チャンバの内部空間を目標温度まで加熱し、
    前記チャンバの内部空間を前記目標温度に近い温度に保ちつつ、前記対象物の対向する面に圧力を加える、方法。
  24. 前記プレスチャンバの内部空間を大気圧より相当低い圧力、例えば、10−3ミリバール以下とする、請求項23に記載の方法。
  25. 具体的には不活性ガスであるガスを前記プレスチャンバの内部空間に導入する、請求項23または24に記載の方法。
  26. 前記対象物(200)の対向する面(201、202)の少なくとも一方を、前記光放射エネルギーの吸収により適した機械的保護要素(204、205)、具体的には暗色コーティングを施した保護板で覆う、請求項23〜25のいずれか一項に記載の方法。
  27. 前記対象物が少なくとも1つの基本セルよりなる積層体であり、前記基本セルのそれぞれがアノード層、カソード層および固体電解質の中間層から形成される、請求項23〜26のいずれか一項に記載の方法。
  28. 前記チャンバの内部空間の温度を400℃〜700℃とし、かつ、100MPa〜200MPaの圧力を前記対象物の対向する面に印加する、請求項23〜27のいずれか一項に記載の方法。
  29. 前記チャンバの内部空間の温度を100℃〜200℃とし、かつ、5MPa〜10MPaの圧力を前記対象物の対向する面に印加する、請求項23〜27のいずれか一項に記載の方法。
  30. 請求項21に記載の工具を実現するために、各工具部を個別にそれぞれの圧盤に機械的に固定する、請求項23〜29のいずれか一項に記載の方法。
  31. 請求項22に記載の工具を実現するために、前記2つの工具部を磁気的に第1圧盤に固定し、
    そこへ第2圧盤を近づけて前記第2工具部を前記第2圧盤に磁気的に固定し、 前記第2圧盤を前記第1圧盤から遠ざけて前記2つの工具部を互いに引き離す、請求項23〜29のいずれか一項に記載の方法。
  32. 前記プレス工具の前記プレス部材の間に、複数のプレス対象物を重ねて配置する、請求項23〜31のいずれか一項に記載の方法。
  33. 前記第1圧盤と前記第2圧盤の間に、複数のプレス工具を重ねて配置する、請求項23〜32のいずれか一項に記載の方法。
  34. 請求項1〜22のいずれか一項に記載のプレス工具(O1;O2)と、
    第1圧盤および第2圧盤(10、12)と、
    前記プレス工具および前記圧盤を制御する手段(106)と、
    前記プレス対象物を前記プレス工具の前記プレス台座に戴置し、プレス後に前記プレス台座から前記対象物を取り出すのに適した操作手段(112、114)と
    を備えた物品製造設備。
  35. 前記プレスチャンバを制御雰囲気下に配置する前記手段(49)への接続に適した真空源(110)および/またはガス源(111)をさらに備える
    ことを特徴とする、請求項34に記載の物品製造設備。
  36. 請求項34または35のいずれか一項に記載の設備を用いて全固体リチウムイオン電池を製造する方法であって、
    それぞれアノード層、カソード層および固体電解質の中間層により形成される少なくとも1つの基本セルよりなる積層体を、前記操作手段により前記プレス台座に配置し、
    前記積層体を前記プレス工具によりホットプレスし、
    プレス後に、前記積層体を前記操作手段により前記プレス台座から取り出し、
    プレスされた前記積層体に対し、少なくとも1つの後仕上げ処理を施して、前記全固体リチウムイオン電池を得る、方法。
  37. 前記電池の少なくとも1つの層、好ましくはすべての層の多孔率が、20%未満、好ましくは10%未満、さらにより好ましくは5%未満となるように前記プレス動作を行う、請求項36に記載の方法。
  38. 請求項36または37に記載の製造方法により得られうる、全固体リチウムイオン電池。
  39. 前記電池の少なくとも1つの層、好ましくはすべての層の多孔率が、20%未満、好ましくは10%未満、さらにより好ましくは5%未満である、請求項38に記載の電池。
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