JP2019524514A - 隠顕基材及びその使用方法 - Google Patents

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Abstract

本開示の隠顕基材は、(a)感熱性又は感圧性の不透ポリマーを含む上側基材層と、(b)1又は複数の着色領域を上面に有する下側基材層と、を備え、不透明ポリマーは、所定の温度に加熱されるか、又は、所定の圧力を受けると、透明に変化する。下側基材層は、不透明ポリマーが所定の温度に加熱されるか、又は、所定の圧力を受ける前は、この不透明ポリマーで、1又は複数の着色領域が隠蔽され、その後には表出するように配置されている。1又は複数の着色領域の各々は、少なくとも2つの異なる色を有するとともに、複数の色ブロックで形成された二次元マトリックスを含み、複数の色ブロックの各々は、少なくとも2つの異なる色の内の一方のみを有し、複数の色ブロックは、繰り返しの色パターンを形成するように配置されている。あるいは、上側基材層は、例えば紫外光によって、透明に変化する不透明材料を含んでもよい。さらに、上側基材層は、例えば紫外光によって、不透明に変化する透明材料を含んでもよい。また、本開示の基材の使用方法も、開示されている。

Description

本発明は、同一の発明者による米国第8,054,323号特許に記載の印刷基材及び方法の改良に関する。具体的には、本発明は、’323号特許に記載の不透明ポリマーからなる上側基材層と、1又は複数の着色領域を有する下側基材層と、を備える隠顕基材を提供するものであり、各着色領域は、繰り返しの色パターンを形成するように配置された複数の単色ブロックの二次元マトリックスを含む。
(関連する先行技術の記載及び比較)
感熱材料は、プリンタ及びファクシミリ装置で用いられる裏面粘着式の感熱ラベル及びその他の感熱用紙の分野で一般的である。このようなラベルは、運搬、保管、又は、陳列の段階で様々な溶剤にさらされる可能のある品物のパッケージングに有用であり、例えば、水やその他の溶剤にさらされることが一般的な精肉、農産物、物品などに用いられる。販売の段階で、感熱プリンタヘッドを使って、これらのラベルにバーコード、及び/又は、文字による情報が印字される場合がある。
従来の感熱印刷では、加熱により発色する多数のマイクロカプセル、又は、その他の別個の感熱材料で被覆された基材が一般的に用いられる。例えば、マイクロカプセルは感熱性であって、加熱するとマイクロカプセルが開放されて、内包されていた色素成分が放出される。現在使用されているこの種の媒体は、紫外線、水、脂肪、油、その他の溶剤にさらされてしまうことが多い。このような溶剤は、感熱画像に悪影響を及ぼしたり、バックグラウンドの変色を増加させたり、場合によっては、バーコードなどの印字画像の機械読み取り性を損なう可能性がある。このような状況にもかかわらず、感熱式のファクシミリ用紙、あるいは、例えば店頭のレジやガソリンスタンドの感熱式レシート用紙には、この種の基材が使用されることが多い。ロール形態の感熱印刷用基材が望ましい用途において、この種の用紙は経済的な選択となっている。
本願発明者が、米国第8,054,323号特許に開示する基材及びその使用方法は、コストの低減を実現するとともに、紫外光に対する感度など従来技術における問題に対処するよう改良されたものである。’323号特許による隠顕基材は、熱及び圧力の一方に対して反応する不透明ポリマーを含み、この不透明ポリマーは、所定の温度に加熱されるか、又は、所定の圧力が印加されるかの一方が行われると、透明に変化する。また、この隠顕基材は、着色材料を含み、この着色材料は、不透明ポリマーに所定の熱又は所定の圧力の一方が加えられる前は、この不透明ポリマーによって隠蔽され、加えられた後は、表出するように配置されている。米国第8,054,323号特許の開示は、その全体を、本願において参照し、援用する。
本発明の基材及びそれに関連する方法は、’323号特許の開示を改良したものである。具体的には、本発明により提供される隠顕基材は、’323号特許に記載の不透明ポリマーから成る上側基材層と、1又は複数の着色領域を有する下側基材層と、を有し、各着色領域は、繰り返しの色パターンを形成するように配置された複数の単色ブロックの二次元マトリックスを含む。
本発明の様々な側面は、以下の実施形態及び図面を参照すれば理解されるであろう。
米国第8,054,323号特許公報
Tkalcic他著、「Colour spaces,perceptual,historical andapplicationalbackground(色空間、その知覚的、歴史的、応用的背景)」、University of Ljubljana、EUROCON、2003年、304〜308ページ Jennings,S著、「Artist’s Color Manual:The Complete Guide to Working with Color(アーティストのカラーマニュアル:色を使った作業の完全ガイド)」Chronicle Books社(2003年)
コストの低減を実現するとともに、紫外光に対する感度などの問題を解決する。
本開示の隠顕基材は、(a)感熱性又は感圧性の不透明ポリマーを含む上側基材層と、(b)1又は複数の着色領域を上面に有する下側基材層と、を備える。上記不透明ポリマーは、所定の温度に加熱されるか、又は、所定の圧力を受けると、透明に変化する。上記下側基材層は、上記不透明ポリマーが所定の温度に加熱されるか、又は、所定の圧力を受ける前は、当該不透明ポリマーで上記1又は複数の着色領域が隠蔽され、その後には表出するように配置されている。上記1又は複数の着色領域の各々は、少なくとも2つの異なる色を有し、上記1又は複数の着色領域の各々は、複数の色ブロックで形成された二次元マトリックスを含み、複数の色ブロックの各々は、上記少なくとも2つの異なる色の内の一方のみを有し、上記複数の色ブロックは、繰り返しの色パターンを形成するように配置されている。あるいは、上記上側基材層は、例えば紫外光によって透明に変化する不透明材料を含んでもよい。さらに、上記上側基材層は、例えば紫外光によって不透明に変化する透明材料を含んでもよい。また、本開示の基材の使用方法も、開示されている。
本発明によれば、コストの低減を実現するとともに、紫外光に対する感度などの問題を解決できる。
米国第8,054,323号特許の教示による隠顕基材の斜視図である。 減法混色CMYKカラーモデルの色を示す図である。 本発明の実施形態による隠顕基材の斜視図である。 本発明の実施形態による隠顕基材の下側基材層の斜視図である。 本発明の実施形態による複数の色ブロックで形成された二次元マトリックスの例を示す図である。図4Aは、複数の色ブロックの境界線が一列に並んでいるとともに、色ブロック毎に1つの印刷単位を有するグリッドを示す。図4Bは、複数の色ブロックが馬目地パターンを形成しているとともに、色ブロック毎に2つの印刷単位を有するグリッドを示す。図4A及び図4Bにおける大文字の「C」、「M」、「Y」、「K」はそれぞれ、CMYKカラーモデルにおけるシアン、マゼンタ、イエロー、又は、キー(黒)を有する1の印刷単位を表す。 図5Aは、本発明の実施形態による複数の色ブロックで形成された二次元マトリックスの他の例を示す図である。この二次元マトリックスでは、複数の色ブロックが部分的に重なり合って、重なり領域を形成している。図5Aにおける大文字の「C」、「M」、「Y」、「K」はそれぞれ、CMYKカラーモデルにおけるシアン、マゼンタ、イエロー、又は、キー(黒)を有する1の印刷単位を表す。図5Bは、本発明の実施形態による複数の色ブロックで形成された二次元マトリックスの他の例を示す図である。この二次元マトリックスにおける印刷単位は、隣接する1又は複数の他の印刷単位と部分的に重なり合うか、又は、隣接する1又は複数の他の印刷単位と境界を共有するように構成されている。この結果、1の色ブロックにおける2つ又は4つの印刷単位が結合されて、個々の印刷単位の約2倍又4倍の大きさの1つの着色領域のように見える。 隣接する印刷単位及びその重なり領域を拡大して示す図である。大大文字の「C」、「M」、「Y」、「K」はそれぞれ、CMYKカラーモデルにおけるシアン、マゼンタ、イエロー、又は、キー(黒)を有する1の印刷単位を表す。大文字のB、G、Rはそれぞれ、青、緑、赤を表す。
本開示の一態様の隠顕基材は、(a)透明に変化させることが可能な不透明材料を含む上側基材層と、(b)1又は複数の着色領域を上面に有する下側基材層であって、当該1又は複数の着色領域が、変化前の前記不透明材料によって隠蔽され、変化後は表出するように配置された下側基材層と、を備え、前記1又は複数の着色領域の各々は、少なくとも2つの異なる色を有し、前記1又は複数の着色領域の各々は、複数の色ブロックで形成された二次元マトリックスを含み、前記複数の色ブロックの各々は、前記少なくとも2つの異なる色の内の一つの色のみを有し、前記複数の色ブロックは、繰り返しの色パターンを形成するように配置されており、前記複数の色ブロックは重なり合って、隣接する色の混合により形成される色を有する重なり領域を形成する。
本開示の別態様の隠顕基材において、前記不透明材料は、感熱性又は感圧性の不透明ポリマーであって、当該不透明ポリマーは、所定の温度に加熱されると、又は、所定の圧力を受けると、透明に変化する。
本開示の別態様の隠顕基材において、前記不透明材料は、感光性であって、所定の波長及び/又は強度の紫外光にさらされると透明に変化する。
本開示の別態様の隠顕基材において、前記1又は複数の着色領域の各々は、CMYKカラーモデルの色を有する。
本開示の別態様の隠顕基材において、前記複数の色ブロックの各々は複数の印刷単位を含み、1の色ブロックに含まれるすべての印刷単位は、同じ色を有する。
本開示の別態様の隠顕基材において、前記1又は複数の着色領域は、実質的に前記下側基材層に被着されている。
本開示の別態様の隠顕基材において、前記1又は複数の着色領域は、実質的に前記下側基材層の前記上面全体に延在する。
本開示の別態様の隠顕基材において、前記不透明材料は、実質的に前記1又は複数の着色領域の各々を覆っている。
本開示の別態様の隠顕基材において、前記隠顕基材には接着材が塗布されている。
本開示の別態様の隠顕基材において、前記接着剤は着色されている。
本開示の別態様の隠顕基材において、前記接着剤は、前記下側基材層の下面に塗布されている。
本開示の別態様の隠顕基材において、前記接着剤は、感圧性接着剤である。
本開示の別態様の隠顕基材において、前記下側基材層側、及び、前記感圧性接着剤側に接合面を有する剥離基材を含む。
本開示の別態様の隠顕基材において、前記剥離基材は、紙を主体とする基材である。
本開示の別態様の隠顕基材において、前記不透明材料の融点は、約100〜150℃である。
本開示の別態様の隠顕基材において、前記不透明材料は、スチレン−アクリル系共重合体を含む。
本開示の別態様の隠顕基材において、前記不透明材料は、光散乱特性を有するため不透明に見える中空球状顔料(HSP)を含む。
本開示の一態様の印刷方法は、下記(a)及び(b)のステップを含む印刷方法において、(a)上記の隠顕基材の上側基材層の領域における不透明材料を透明に変化させるように印刷装置をプログラミングするステップであり、前記上側基材層の前記領域は、下側基材層の上面に設けられた色ブロックのうちの選択された色ブロック又はその一部を隠蔽する位置にあり、(b)前記上側基材層の前記領域における前記不透明材料を透明に変化させ、これにより、前記選択された色ブロックロック又はその一部を表出させるステップ。ここで、前記ステップ(b)において表出させる前記選択された色ブロック又はその一部は小さく、人間には、前記選択された色ブロック又はその一部によって形成される画像が認識されるものである。
本開示の一態様の感熱印刷方法は、下記(a)及び(b)のステップを含む感熱印刷方法において、(a)上記の隠顕基材の上側基材層の領域に熱又は圧力を加えるように印刷装置をプログラミングするステップであり、前記上側基材層の前記領域は、下側基材層の上面に設けられた色ブロックのうちの選択された色ブロック又はその一部を隠蔽する位置にあり、(b)前記上側基材層の前記領域を所定の温度に加熱し、又は、前記上側基材層の前記領域に所定の圧力を印加するステップであり、これにより前記上側基材層の前記領域における前記不透明ポリマーを透明に変化させて前記選択された色ブロック又はその一部を表出させる。ここで、前記ステップ(b)において表出させる前記選択された色ブロック又はその一部は小さく、人間には、前記選択された色ブロック又はその一部によって形成される画像が認識されるものである。
本発明は、印刷の分野で用いられる材料及び方法に関する。より具体的には、本発明は、新規な印刷基材及びその使用方法に関する。
(定義)
本明細書において、以下の各用語は、特に記載のない限り以下の定義を有するものとする。
本明細書における「二次元マトリックス」は、複数の二次元空間が集まって形成された任意の二次元パターンを指し、望ましくは繰り返しパターンであり、例えば、従来のグリッド、馬目地パターン(グリッドを形成するブロックの境界線が互い違いになっているもの)を有するグリッド、円形グリッド、又は、矩形グリッドなどの形態を取りうる。複数の二次元空間の形状及び/又は大きさは、望ましくは、一定である。パターンは、特にハーフトーン画像を形成するためのスクリーン角度を持たせたものでもよい。さらに、本明細書における「色ブロック」は、特定の形状のものに限定されるものではなく、例えば、四角形、矩形、円形、又は、無定形など、任意の二次元形状を含む。
本明細書において、数値又は数値範囲に関する「約」との用語は、記載又は請求された数値又は数値範囲の±10%を意味する。本明細書に開示の数値範囲は、当該範囲に含まれるすべての100分の1、10分の1、及び、整数の単位の量が本発明の一部として開示されていることを意味する。したがって、「約」を伴って記載される値には、その値自体も含まれる。例えば、約100〜150mmの範囲には、100mm及び150mmの±10%の範囲内のすべての数値が含まれ、100mm及び150mmも含まれる。
本明細書において、例えば、表面領域等の面積に関する「実質的に」とは、その領域面積の90%以上を意味する。
図1は、米国第8,054,323号特許の教示による隠顕基材を示す斜視図である。簡潔に述べると、’323号特許は、感熱又は感圧式の隠顕基材(10)を提供するものであり、この基材は、不透明材料(11)を有する感熱式、及び/又は、感圧式の基材(12)を含む。この不透明材料は、所定の温度に加熱されるか、所定の圧力を受けるかすると、透明に変化して、その下に配置された着色材料(14)を表出させる。加熱又は加圧の前に第2の表面(16)の側から見た場合には、着色材料(14)は見えない。不透明材料(11)は、例えば、プリントヘッド(20)を介して所定の熱を加えると、不透明でなくなり、プリントヘッド(20)を当てた領域(13)が透明になって、その下に配置されている着色材料(14)を表出させる。感熱式、及び/又は、感圧式の基材(12)は、着色材料(11)を保護する保護材として、(印刷塗料の上に)ワニスなどの別の塗膜(19)を含んでもよい。ラベルを形成する場合には、接着剤(18)を塗布することができる。
本明細書における基材及びそれに関連する方法は、改良してより汎用性を高めた着色材料(14)層を提供することで、’323号特許を改良したものであり、この着色材料によれば、フルカラー画像やグレースケール画像を形成するために、色及び濃淡の無限の組み合わせが可能になる。
具体的には、本発明の隠顕基材は、’323号特許に記載の不透明ポリマーから成る上側基材層と、1又は複数の異なる着色領域を含む下側基材層と、を備える。下側基材層は、少なくとも2つの異なる色を有し、望ましくは、少なくとも3つ、4つ、あるいは、更に多くの異なる色を有する。複数の異なる着色領域の各々は、複数の色ブロックで形成された二次元マトリックスを含み、複数の色ブロックの各々は、1つの色のみを有し、複数の色ブロックは、繰り返しの色パターンを形成するように配置されている。色ブロックの色は、望ましくは、既知の色モデルの色であり、そのような色モデルには、例えば、CMYKカラーモデル、又は、RGBモデルが含まれる。
本明細書に記載の、本発明の一実施形態による使用では、感熱プリントヘッドをプログラミングして、上側基材層のうち選択された色ブロック又はその一部の位置に対応する選択された領域のみを加熱して、所望の領域部分の所望の色のみを表出させるように動作させることができる。当業者には認識されるように、CMYKモデルにおける基本色を使えば、多くの色を形成することができる。よって、プリント熱は、1のブロック色のみに限定された画像を表出させるだけでなく、CMYK色の組み合わせを適切に選択することで形成された様々な色、色強度、及び、デザインからなる絵や図柄を表出させるようにプログラミングすることができる。本発明の基材によれば、感熱印刷においてディザリング手法を適用することも可能である。
当業者には認識されるように、色ブロック、及び/又は、色ブロックにおける印刷単位は、十分に小さいサイズものとし、基材をある程度の距離から見た場合に、人間の目には、選択された個々の色ブロック(あるいは、その内のいくつか)ではなく、全体として形成される画像が認識されるサイズである必要がある。特定の実施形態では、色ブロックは、プリントヘッドで印字可能な最小ドット(印刷単位)と同じ大きさであるか、又は、実質的に同じ大きさである。加えて、色ブロックは、そのような最小ドットの約2倍、3倍、4倍、又は、それ以上の大きさであってもよい。プリントヘッドから吐出可能な最小ドットの大きさは、そのプリンタの性能に依存する。当業界における従来のプリンタのプリントヘッドでは、性能が低いものでは、1インチにつき約200〜300ドットの印字が可能であり、高性能なものでは、1インチにつき600ドットまでの印字が可能である。一実施形態では、最小ドットの面積は、0.11mmから0.1mmまでとすることができる。したがって、本発明の基材によれは、’323号特許に記載の基材に比べて、より幅広いカスタマイゼーション及びグラフィック機能の実現が可能である。例えば、本発明の基材によれば、従来の基板では不可能であったハーフトーン画像の感熱印刷が可能である。さらに、本発明の基材によれば、現在デジタル印刷やレーザ印刷で用いられているセキュリティ機能のように、1又は一連のカラーコードや署名などを隠し画像として全体の画像に埋め込むなど、セキュリティ画像を埋め込んだ画像の感熱印刷を実現することが可能になる。
図3〜図6を参照して、本発明による隠顕基材及び方法の例を説明する。これらの例は、本発明の理解を助けることを目的とするものであって、添付の請求の範囲を限定することを意図するものではなく、また、そのように解釈されるべきものではない。さらに、これらの図面において、同様の要素や対応する要素については、異なる図面においても同一の参照符号を用いて特定している。
本発明の一実施形態による隠顕基材(100)は、(a)感熱性又は感圧性の不透明ポリマーを含む上側基材層(101)と、(b)1又は複数の着色領域(103)を上面(104)に有する下側基材層(102)と、を備える。上記不透明ポリマーは、所定の温度に加熱されるか、又は、所定の圧力を受けると、透明に変化する。上記下側基材層(102)は、上記上側基材層(101)に含まれる不透明ポリマーが所定の温度に加熱されるか、又は、所定の圧力を受ける前は、この不透明ポリマーで上記1又は複数の着色領域(103)が隠蔽され、その後には表出するように配置されている。1又は複数の着色領域(103)の各々は、少なくとも2つの異なる色を含み、1又は複数の着色領域(103)の各々は、複数の色ブロック(106)の二次元マトリックス(105)を含み、1又は複数の色ブロックの各々は、上記少なくとも2つの異なる色のうちの1つのみを含み、複数の色ブロックは、繰り返しの色パターンを形成するように配置されている。
本発明の一実施形態では、1又は複数の着色領域の各々は、カラー印刷表示に一般的に用いられるCMYKカラーモデルの色(図2を参照)を有する色ブロックを含む。CMYKカラーモデルは、シアン、マゼンタ、イエロー、及び、キー(黒)の各色を用いる減法混色のカラーモデルである。CMYKカラーモデルは、当業者には良く知られており、例えば、以下の文献に詳細が記載されている。
Tkalcic他著、「Colour spaces,perceptual,historical and applicational background(色空間、その知覚的、歴史的、応用的背景)」、University of Ljubljana、EUROCON、2003年、304〜308ページ。
Jennings,S著、「Artist’s Color Manual:The Complete Guide to Working with Color(アーティストのカラーマニュアル:色を使った作業の完全ガイド)」Chronicle Books社(2003年)。
本発明の一実施形態では、下側基材層における色は、グリッド状に配列することができる。グリッドの四角は、図4Aに示すように整列していてもよく、あるいは、図4Bに示すように、互い違いになっていてもよい。なお、当業者には明らかなように、図4A及び図4Bにおいては、色ブロック(106)の境界線を点線で示しているが、このような点線は、下側基材層(104)に物理的、又は、視認可能に存在するものではない。
本発明の他の実施形態では、複数の色ブロックの各々は複数の印刷単位(107)を含み、1の色ブロック(106)に含まれるすべての印刷単位(107)は、同じ色を有する。本発明によれば、各印刷単位は、個別に加熱又は加圧させるようにプリントヘッドをプログラミングすることが可能な最小の領域である。例えば、図4Bに示す二次元マトリックス(105)では、例えば、色のマーク/ドットである印刷単位(107)を、色ブロック(106)毎に2つ有する。二次元マトリックス(105)が、馬目地パターンのグリッドである場合、1つの四角につき2つ以上のマーク/ドットがあることが望ましい(図4Bに示す)。図4A及び図4Bにおける大文字の「C」、「M」、「Y」、「K」はそれぞれ、シアン、マゼンタ、イエロー、又は、キー(黒)を有する1の印刷単位を表す。他の添付図面においては、印刷単位は方形又は八角形で示されているが、その他の幾何学的な形状も可能である。加えて、印刷単位は、不定形、及び/又は、スプラッターのような形状でもよい。
馬目地パターン(グリッドを形成するブロックの境界がずれている)のグリッドにブロックを配置することには利点がある。この配置によれば、隣接する色の組み合わせを増やすことができるので、全体としてより多くの色及びシェーディングの組み合わせを実現することができる。同様に、色ブロック(106)毎に複数の印刷単位(107)を含むことにより、1の色ブロックに含まれる印刷単位のうち、例えば、1つのみ、2つのみ、あるいは3つ以上のみを表出させ、これにより全体の図柄の色の強度や彩度を調整することが可能になる。このようにすると、図柄において隣接する色の組み合わせが増え、全体としてより多くの色及びシェーディングの組み合わせが可能になる。
本発明の他の実施形態において、複数の色ブロックは重なり合っており、使用されているカラーモデルに基づいて、隣接する色の混合によって形成される色を有する重なり領域(108)を形成する。本発明の他の実施形態では、複数の色ブロックの各々は複数の印刷単位を含み、1つの色ブロックに含まれるすべての印刷単位は、同じ色を有する。これらの特徴は、図5A及び図5Bに示されている。図5Aにおいては、二次元マトリックス(105)は、馬目地パターンを形成するグリッドであり、色ブロック(106)は重なり合っており、各色ブロックは、同一の色の印刷単位(107)を4つ含む。図5Aでは、4つの印刷単位(107)は、重なり領域(108)又は隣接する印刷単位(107)と重なっていないように示されているが、印刷単位(107)に包含される領域と重なり領域(108)とが互いに重なることを排他することを意図していない。図5B及び図6から明らかなように、印刷単位(107)は、重なり合っていてもよい。なお、当業者には明らかなように、図5A及び図5Bにおいては、色ブロック(106)の境界線を点線で示しているが、このような点線は、下側基材層(104)に物理的、又は、視認可能に存在するものではない。
さらに、印刷単位(107)は、必ずしも明確に区別可能な領域である必要はない。上述の効果は、1の色ブロックに最小印刷単位の大きさの2倍、3倍、又は、4倍以上の着色領域を設けておいて、その一部のみを有効にするようプリントヘッドをプログラミングすれば実現できる。言い換えると、1つの色ブロック内に複数の印刷単位(107)を設けることができ、その印刷単位(107)は明確な境界線を持たないものであってもよい。そのような図柄の例を図5Bに示す。
本発明の一実施形態では、不透明ポリマーは、約100〜150℃の融点を有するものである。他の実施形態では、不透明ポリマーは、スチレン−アクリル共重合体を含む。別の実施形態では、不透明材料は、光散乱特性を有することにより不透明に見える中空球状顔料(HSP)を含む。
本発明の他の実施形態では、1又は複数の着色領域は、実質的に下側基材層に被着されている。他の実施形態では、1又は複数の着色領域は、実質的に下側基材層の上面全体に延在する。他の実施形態では、不透明材料は、実質的に1又は複数の着色領域の各々を覆っている。他の実施形態では、隠顕基材は、接着剤を含まなくてもよいし、又は、接着剤が塗布されていてもよい。任意の構成として、接着剤は着色されていてもよい。他の実施形態において、上記接着剤は、下側基材層の下面、及び/又は、上側基材層の上面に塗布されている。他の実施形態では、接着剤は、活性化可能な接着剤である。他の実施形態では、接着剤は、感圧性接着剤である。他の実施形態では、隠顕基材は、下側基材層側及び感圧性接着剤側に接合面を有する剥離基材を備える。他の実施形態では剥離基材は、紙を主体とする基材である。
本発明は、さらに、感熱印刷方法を提供し、当該方法は、(a)本明細書に記載の隠顕基材の上側基材層の領域に熱又は圧力を加えるように印刷装置をプログラミングするステップを含み、上記上側基材層における上記領域は、下側基材層の上面に設けられた色ブロックのうちの選択された色ブロック又はその一部に対応する位置にあり、それらを隠蔽する。また、(b)上記上側基材層の上記領域を所定の温度に加熱し、又は、所定の圧力を加えるステップを含み、これにより上記上側基材層の上記領域における上記不透明材料を透明に変化させ、これにより、上記選択された色ブロック又はその一部を表出させる。ステップ(c)において表出させる上記選択された色ブロック又はその一部は十分に小さく、人間には、上記選択された色ブロック又はその一部が全体として形成する画像として認識される。
上述の説明では、基材及び方法は、上側基材層に配置した材料の色を、熱及び/又圧力を用いることで変化させることを主眼としたが、さらに別の手段を用いて色を変化させることも考えられ、これも本開示の発明の範囲に包含される。加えて、上述の記載は、下側基材層の一部を表出させることを主眼とするが、代替の実施形態においては、上側基材層は、不透明に変化させることが可能な透明材料を含んでもよく、これにより、下側基材層の部分を選択的に隠蔽する構成も考えられ、これも本開示の発明の範囲に包含される。したがって、別個の実施形態において、上述の上側基材層は、熱及び/又は圧力によって、及び/又は、他の手段によって、透明に変化させることのできる不透明材料、又は、不透明に変化させることのできる透明材料のいずれかを択一的に含み、ここでいう他の手段としては、限定するものではないが、UV、化学物質、電流などを用いることが含まれる。
したがって、別個の実施形態において択一的に、隠顕基材は、(a)透明に変化させることが可能な不透明材料を含む上側基材層と、(b)1又は複数の着色領域を上面に有する下側基材層であって、当該1又は複数の着色領域が、変化前の上記不透明材料で隠蔽され、変化後に表出するように配置されている下側基材層と、を備える。上記1又は複数の着色領域の各々は、少なくとも2つの異なる色を有する。上記1又は複数の着色領域の各々は、複数の色ブロックで形成された二次元マトリックスを含み、上記複数の色ブロックの各々は、上記少なくとも2つの異なる色の内の一方のみを有する。上記複数の色ブロックは、繰り返しの色パターンを形成するように配置されている。上記複数の色ブロックは重なり合って、隣接する色の混合により形成される色を有する重なり領域を形成する。別の実施形態では、(a)不透明に変化させることができる透明材料を含む上側基材層と、(b)本明細書に記載の下側基材層と、を備える印刷基材が提供される。
UVによって不透明から透明に変化させることのできる材料の例としては、漂白インクがあり、これは、熱転写、又は、昇華転写によって付着させることができる。さらに他の例には、Siegwerk Druckfarben社(ドイツ、ジークブルク)から入手可能なSICURA CARD 110 N WA(71−010159−3−1180)(商品コード033250)、及び、データカードグループ社(アメリカ、ミネソタ州ミネトンカ)、又は、大日本印刷株式会社(日本、東京)から入手可能な昇華転写(D2T2)インクが含まれる。このような材料は、例えば355ナノメートル、又は、532ナノメートルの波長のUVレーザを用いて、特定の箇所を、10〜50ワットの範囲の強度で、アドレス指定可能な箇所毎に数ミリ秒間露光することにより、選択的に変化させることができる。一実施形態では、上側基材層の材料は、インク漂白又はインク蒸発により不透明から透明に変化させることができる。
さらに、代替の実施形態では、上側基材層の材料は、化学的な写真処理を必要としない乾式写真プロセスに適合させることもできる。一例して、酸化チタンを混合したスピロピランフォトクロミック材料がある。このプロセスは、スピロピランと金属イオンとの間の着色錯体の光化学的な挙動に依拠するものである。SP2 401の適切な代替物としては、インドリンスピロピラン(3’,3’−ジメチル−1−イソプロピル−8−メトキシ−6−ニトロスピロ[2H−1−ベンゾピラン−2,2−インドリン])がある。
代替的な実施形態において、上側基材層は、不透明から透明への変化の速度を高める増幅剤として有用なドープ有機半導体層で補強されている。このドープ有機半導体層の材料の例としては、ポリビニルカルバゾール、及び、ポリチオフェンが含まれる。ポリビニルカルバゾール層は、2.5グラムのポリビニルカルバゾールを、50立方センチメートルのジクロロメタン中で蒸発させることによって付着させることができる。半導体層は、半導体層は、上側基材層におけるフォトクロミック効果に必要なエネルギーのレベルに釣り合うようにドープされていることが望ましい。スピロピランを主材料とする上側基材層におけるフォトクロミック効果は、可視光又は紫外光に露光させることで発現させることができる。この際の強度は、50〜200ワットの範囲が望ましく、距離は、30〜300ミリが望ましく、露光時間は、10〜300秒が望ましい。
本発明は、さらに、以下の各ステップを含む方法を開示する。即ち、(a)本発明の隠顕基材の上側基材層の領域における不透明材料を透明に変化させるように印刷装置をプログラミングするステップを含み、上記上側基材層における上記領域は、下側基材層の上面に設けられた色ブロックのうちの選択された色ブロック又はその一部を隠蔽する位置にある。さらに、(b)上記上側基材層の上記領域における上記不透明材料を透明に変化させ、これにより、上記選択された色ブロックロック又はその一部を表出させるステップを含む。ステップ(b)において表出させる上記選択された色ブロック又はその一部は十分に小さく、人間には、上記選択された色ブロック又はその一部が全体として形成する画像として認識される視認。類似の方法として、上側基材層の領域における透明材料を不透明にし、これにより、選択された色ブロック、又は、その一部を秘匿する方法も提供されている。
本明細書において、本発明の特定の実施形態、及び、例を記載したが、これらは、あくまでも例示であって、理解を助けるためのものである。本開示の精神、又は、添付の請求の範囲から逸脱することなく、これら実施形態、及び、例に対して様々な変形が可能である。異なる例示的な実施形態、及び/又は、例における要素、及び/又は、特徴を、互いに組み合わせたり、及び/又は、互いに入れ替えたりすることも、本開示及の範囲、及び、添付の請求の範囲に包含される。本明細書に記載した実施形態、又は、特徴のいずれも、別個に記載した実施形態、又は、特徴のうちの1又は複数と組み合わせてもよく、そのような組み合わせも、本発明の範囲に包含されるべきである。
(100) 隠顕基材
(101) 上側基材層
(102) 下側基材層
(103) 着色領域
(105) 二次元マトリクス
(106) 色ブロック
(107) 印刷単位
(108) 重なり領域

Claims (19)

  1. (a)透明に変化させることが可能な不透明材料を含む上側基材層と、
    (b)1又は複数の着色領域を上面に有する下側基材層であって、当該1又は複数の着色領域が、変化前の前記不透明材料によって隠蔽され、変化後は表出するように配置された下側基材層と、を備え、
    前記1又は複数の着色領域の各々は、少なくとも2つの異なる色を有し、
    前記1又は複数の着色領域の各々は、複数の色ブロックで形成された二次元マトリックスを含み、前記複数の色ブロックの各々は、前記少なくとも2つの異なる色の内の一つの色のみを有し、
    前記複数の色ブロックは、繰り返しの色パターンを形成するように配置されており、
    前記複数の色ブロックは重なり合って、隣接する色の混合により形成される色を有する重なり領域を形成する、隠顕基材。
  2. 前記不透明材料は、感熱性又は感圧性の不透明ポリマーであって、当該不透明ポリマーは、所定の温度に加熱されると、又は、所定の圧力を受けると、透明に変化する、請求項1に記載の隠顕基材。
  3. 前記不透明材料は、感光性であって、所定の波長及び/又は強度の紫外光にさらされると透明に変化する、請求項1に記載の隠顕基材。
  4. 前記1又は複数の着色領域の各々は、CMYKカラーモデルの色を有する、請求項1に記載の隠顕基材。
  5. 前記複数の色ブロックの各々は複数の印刷単位を含み、1の色ブロックに含まれるすべての印刷単位は、同じ色を有する、請求項1に記載の隠顕基材。
  6. 前記1又は複数の着色領域は、実質的に前記下側基材層に被着されている、請求項1に記載の隠顕基材。
  7. 前記1又は複数の着色領域は、実質的に前記下側基材層の前記上面全体に延在する、請求項1に記載の隠顕基材。
  8. 前記不透明材料は、実質的に前記1又は複数の着色領域の各々を覆っている、請求項1に記載の隠顕基材。
  9. 前記隠顕基材には接着材が塗布されている、請求項1に記載の隠顕基材。
  10. 前記接着剤は着色されている、請求項9に記載の隠顕基材。
  11. 前記接着剤は、前記下側基材層の下面に塗布されている、請求項9に記載の隠顕基材。
  12. 前記接着剤は、感圧性接着剤である、請求項9に記載の隠顕基材。
  13. 前記下側基材層側、及び、前記感圧性接着剤側に接合面を有する剥離基材を含む、請求項12に記載の隠顕基材。
  14. 前記剥離基材は、紙を主体とする基材である、請求項13に記載の隠顕基材。
  15. 前記不透明材料の融点は、約100〜150℃である、請求項1に記載の隠顕基材。
  16. 前記不透明材料は、スチレン−アクリル系共重合体を含む、請求項1に記載の隠顕基材。
  17. 前記不透明材料は、光散乱特性を有するため不透明に見える中空球状顔料(HSP)を含む、請求項1に記載の隠顕基材。
  18. 下記(a)及び(b)のステップを含む印刷方法において、
    (a)請求項1に記載の隠顕基材の上側基材層の領域における不透明材料を透明に変化させるように印刷装置をプログラミングするステップであり、前記上側基材層の前記領域は、下側基材層の上面に設けられた色ブロックのうちの選択された色ブロック又はその一部を隠蔽する位置にあり、
    (b)前記上側基材層の前記領域における前記不透明材料を透明に変化させ、これにより、前記選択された色ブロックロック又はその一部を表出させるステップ。
    ここで、前記ステップ(b)において表出させる前記選択された色ブロック又はその一部は小さく、人間には、前記選択された色ブロック又はその一部によって形成される画像が認識されるものである。
  19. 下記(a)及び(b)のステップを含む感熱印刷方法において、
    (a)請求項1に記載の隠顕基材の上側基材層の領域に熱又は圧力を加えるように印刷装置をプログラミングするステップであり、前記上側基材層の前記領域は、下側基材層の上面に設けられた色ブロックのうちの選択された色ブロック又はその一部を隠蔽する位置にあり、
    (b)前記上側基材層の前記領域を所定の温度に加熱し、又は、前記上側基材層の前記領域に所定の圧力を印加するステップであり、これにより前記上側基材層の前記領域における前記不透明ポリマーを透明に変化させて前記選択された色ブロック又はその一部を表出させる。
    ここで、前記ステップ(b)において表出させる前記選択された色ブロック又はその一部は小さく、人間には、前記選択された色ブロック又はその一部によって形成される画像が認識されるものである。
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