JP2004034332A - リライタブル記録媒体及び記録方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】透光性の基材1上に透光性の着色層2が設けられ、その着色層2を介して、熱によって発色と消色とを可逆的に繰り返し行うことができる第1の可逆性感熱層3が設けられている。そして上記着色層2を挟んで、第1の可逆感熱層3と対向して、発色と消色とを可逆的に繰り返し行うことができる第2の可逆性感熱層4が設けられている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー画像を形成できるリライタブル記録媒体及び記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、加熱により発色と消色を可逆的に繰り返し行える可逆性感熱記録材料を用いたリライタブル記録媒体が利用されるようになってきている。このリライタブル記録媒体は、記録内容の記録、消去、再記録を繰り返して行うことができるので、印刷や転写を用いた記録のようにインク、トナー、転写リボン、紙などの消耗品を必要としない利点がある。
【0003】
また、上記リライタブル記録媒体をICカードに用いたものも使用されるようになってきている。頻度高くまたは不定期に書き換えられたり追加される情報をICに記録し、定期的またはそれほど頻繁に書き換えることのない情報をリライタブル記録媒体に記録するものである。
【0004】
このようなリライタブル記録媒体として、紙、不織布、織布、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂、金属、ガラス等からなるカード状の基材上に上記可逆性感熱記録材料からなる可逆性感熱層を設けたもので、該層を部分的に加熱、冷却することにより発色させて文字や模様などの画像を記録するものや、上記可逆性感熱層を部分的に消色して透明にしその他部分を不透明にして、この透明の部分から見える基材表面の色を利用して画像を記録するものが提案されている。
【0005】
また、後者の方式を利用して、基材上にイエロー、マゼンダ、シアンの3色又はこれらにブラックを加えた4色をストライプ状又はモザイク状に配置されてなる着色層を設け、該着色層上の可逆性感熱層の一部を透明とし、その他の部分を不透明(白濁)として、透明部分から下層の着色層の所望の色を選択して見えるようにしてカラー画像を記録しようとするものが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のカラー画像を記録するリライタブル記録媒体は、着色層の色もしくはそれらの混色を表現できるものでしかなく、色のバリエーションに乏しいものであった。
【0007】
また、従来のリライタブル記録媒体は、着色層の反射光及び着色層を透過し基材表面で反射した反射光を利用したものであり、暗い場所では記録を読み取りにくいものであった。
【0008】
さらに、このようなリライタブル記録媒体は、記録を繰り返し書き換えて使用できる性質上、偽造の対象とされやすいものである。このような偽造を防止して使用する用途においては、上述のセキュリティ情報を記録したICとリライタブル記録とを組み合わせたICカードとして用いられることが考えられるが、このようなカードはどうしてもコスト高になってしまう。また、このようなカードを用いる用途として、交通機関の定期券などのパスカードがあるが、ICのセキュリティ情報を読み取りチェックする自動改札装置がないところでは、上記情報が意味のないものとなってしまう。
【0009】
一方、上記カラー画像を記録するリライタブル記録媒体において、着色層が複数色をモザイク状に配置したもので、着色層に用いられている複数色の混色を利用しようとする場合には、着色層に配置された複数色のそれぞれ1つ(ドット)を一単位としてその領域上の可逆性感熱層を透明にしてカラー画像としている、すなわち2色の混色を出そうとすると隣り合う2色の領域全部を、可逆性感熱層を通して見えるようにしているのである。換言すれば、2色の混色の一単位は、2つの色の領域(2ドット)としているのである。したがって、混色の諧調は限られたものでしか表現できない。これは、ストライプ状に複数色を配置した着色層を用いた場合であっても同様である。
【0010】
本発明の第1の目的は、多様な色調、諧調のバリエーションに富んだ色による記録が可能なリライタブル記録媒体を提供することにある。
【0011】
また、本発明の第2の目的は、暗い場所でも記録内容の確認が可能なリライタブル記録媒体を提供することにある。
【0012】
さらに、本発明の第3の目的は、偽造され難いリライタブル記録媒体を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上のような目的を達成するためになされたもので、以下の(1)〜(5)のリライタブル記録媒体及び記録方法に係るものである。
【0014】
(1)透光性の基材と、該基材上に設けられた透光性の着色層と、該着色層上に設けられ熱によって発色と消色とを可逆的に繰り返し行うことができる第1の可逆性感熱層と、上記第1の可逆性感熱層と上記着色層を介して対向して設けられ熱によって発色と消色とを可逆的に繰り返し行うことができる第2の可逆性感熱層とを有することを特徴とするリライタブル記録媒体。
【0015】
上記(1)のリライタブル記録媒体は、両側からの光を利用して、記録色を多様に変化できることを可能とするものである。
【0016】
すなわち、第1の可逆性感熱層を部分的に発色させることにより、消色部によるパターンを形成して記録部を形成するとともに、第2の可逆性感熱層の発色又は消色により第2の可逆性感熱層側(裏側)から着色層に入射される光の透過率を変更させることができるので、例えば着色層として赤色、緑色及び青色の3原色をモザイク状又はストライプ状に配置したものを用いればフルカラー画像を提供することが可能になるとともに、記録色の諧調を変えた記録が可能となる。
【0017】
また、第2の可逆性感熱層として、例えばロイコ染料型のリライト材料などのように、発色又は消色により中間的な光の透過率を実現できる材料を用いることにより、上記諧調をより多様に利用できるのである。
【0018】
(2)透光性の基材と、該基材上に設けられた透光性の着色層と、該着色層上に設けられ熱によって発色と消色とを可逆的に繰り返し行うことができる第1の可逆性感熱層と、上記第1の可逆性感熱層と上記着色層を介して対向して設けられ熱によって発色と消色とを可逆的に繰り返し行うことができる第2の可逆性感熱層とを有するリライタブル記録媒体の記録方法であって、
上記第1の可逆性感熱層及び/又は第2の可逆性感熱層の一部又は全部を加熱した後冷却することによりその一部又は全部を透光性又は非透光性とすることによりリライタブル記録媒体を透過する光の透過率を調整することを特徴とする記録方法。
【0019】
上記(2)の記録方法によれば、リライタブル記録媒体の第2の可逆性感熱層の発色又は消色により第2の可逆性感熱層側から着色層に入射される光の透過率を変更させることができるので、第1の可逆性感熱層側から見える記録色の諧調を多様に変えた記録が可能となる。
【0020】
(3)基材と、該基材上に設けられた着色層と、該着色層上に設けられ熱によって発色と消色とを可逆的に繰り返し行うことができる可逆性感熱層とを有するリライタブル記録媒体であって、
上記可逆性感熱層は、上記着色層と異なる色を透光性に発色し得ることを特徴とするリライタブル記録媒体。
【0021】
上記(3)のリライタブル記録媒体によれば、可逆性感熱層の発色による色とその下層の着色層の色との重色を利用することができ、着色層として配置された色と可逆性感熱層の発色による色とに加え、これらの混色をも表現でき、記録色がバリエーションに富んだ記録媒体を提供できる。
【0022】
例えば、着色層を、イエローとマゼンダとを交互にストライプ状又はモザイク状に配置した層とし、可逆性感熱層としてシアンを光透過率が約0%(透明又はほぼ透明)、約100%(不透明又はほぼ不透明)及びその中間(半透明)として発色できる層としておけば、これら3色に加え、イエローとシアン、マゼンダとシアン、さらには着色層の2色の境界を含む領域上の可逆性感熱層を透明にすることによりイエローとマゼンダ、また上記領域上の可逆性感熱層を半透明にすることによりこれらイエローとマゼンダとシアン、の混色を表現することがでいるのである。
【0023】
(4)基材と、該基材上に設けられた発光層と、該発光層上に設けられ熱によって発色と消色とを可逆的に繰り返し行うことができる可逆性感熱層とを有することを特徴とするリライタブル記録媒体。
【0024】
上記(4)のリライタブル記録媒体によれば、可逆性感熱層を部分的に発色させて残りの消色部によるパターンを形成した場合に、該消色部から見える下層の発光層の発光色により記録できるので、趣向性に富んだリライタブル記録媒体を提供できる。
【0025】
上記発光層とは、蓄光材及び/又は蛍光材を有し、太陽光、蛍光灯の光などの光の照射を受けた蓄光材、蛍光材がエネルギー交換をして光を放出して発光する層をいい、光照射を受けている間だけ発光していてもいいし、照射停止後も持続して発光するものであてもよい。また、発光層とは、紫外線又は赤外線の照射により変色又は発色して発光する層をも含む。
【0026】
このように、上記発光層を用いることにより発光色による記録が可能となり、リライタブル記録媒体の用途拡大を図ることができるのである。また、発光層に蓄光材を用いた場合には、暗い場所でも記録内容を認識することができるので、そのような場所での利用や、新たな用途を作り出せる可能性があるのである。
【0027】
(5)上記発光層は、紫外線又は赤外線を照射することにより可視化できることを特徴とする上記(4)に記載のリライタブル記録媒体。
【0028】
上記紫外線又は赤外線を照射することにより可視化できる発光層とは、太陽光又は蛍光灯の光などの可視光下では実質的に無色であり、紫外線又は赤外線の照射により発色発光して可視化できるもの、及び可視光下では可逆性感熱層の色と同色又はほぼ同色であり、紫外線又は赤外線の照射により変色して目視により区別される色として発光するものをいう。
【0029】
上記(5)のリライタブル記録媒体によれば、上記(4)と同様の効果を得ることができるとともに、通常の光の中では読み取りにくいが紫外線や赤外線を用いたセンサを用いれば良好に記録内容を読み取ることができる記録媒体を提供することもできる。
【0030】
また、例えば基材表面または基材と発光層との間に、可逆性感熱層の発色による色と同色の着色層を設けたり、可逆性感熱層を透明にすることによりそこから見える色を可逆性感熱層の発色による色と同色となるような色からなる着色層を設けることにより、通常の状態では何も見えないが、紫外線又は赤外線の照射により記録内容が読み取れることができる隠し情報の記録を施すことも可能である。この隠し情報を紫外線又は赤外線の照射により瞬時に人為的に読み取ることもでき、偽造のチェックを行うこともできるのである。また、紫外線又は赤外線を用いた読み取りセンサを用いて、良好に情報処理することも可能である。
【0031】
このように、可視できるリライタブル記録と組み合わせたりすることなどにより、安価に偽造を軽減できるリライタブル記録媒体を提供でき、更なる用途拡大を図ることができる。
【0032】
(6)基材と、該基材上に設けられ複数色がモザイク状及び/又はストライプ状に等しい幅で配置されてなる着色層と、該着色層上に設けられ熱によって発色又は消色させて透光性又は非透光性に可逆的に変化する可逆性感熱層とを有するリライタブル記録媒体の上記着色層の複数色のうち2つ以上の色の混色を上記可逆性感熱層を通して見えるようにする記録方法であって、
上記着色層の隣り合う色の境界を含み且つこれら隣り合う色のそれぞれ幅方向の一部を含む領域上の可逆性感熱層を透光性とすることを特徴とする記録方法。
【0033】
上記(6)の記録方法によれば、着色層における複数色の混色の諧調を変化させることができる。例えば、着色層における隣り合う2色の全幅にわたる領域上の可逆性感熱層を透光性とする部分と、隣り合う2色の境界を含み且つそれぞれ幅方向の一部を含む領域上の可逆性感熱層を透光性とする部分との比率を調整することによりこれら混色の諧調を多様に変化させることができるのである。すなわち、可逆性感熱層を部分的に透光性にすることにより、複数色を含む領域の面積の異なる領域の比率を組み合わせることにより混色の諧調を多様に変化させるのである。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を説明する。
(実施の形態1)
図1は、この実施の形態1によるリライタブル記録媒体の部分断面図である。この記録媒体は、基材1の表面側に着色層2及び第1の可逆性感熱層3が順次積層形成され、基材1の裏面側には第2の可逆性感熱層4が形成されている。そして、その両外側に保護層5,6が形成されている。
【0035】
ここで、基材1とは、記録媒体を支える支持体としての役割を果たすもので、例えばフィルム状、シート状、板状等の形態のものを広く使用でき、その材料としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂、ガラス等を好ましく使用でき、用途に応じて適宜選択することができ、また、その色も適宜染料、顔料などを用いて適宜選択できるものである。ただし、本実施の形態において基材1は、裏面側からの光を透過させる役目もあるため、透光性である必要があり、透明又はほぼ透明であることが望ましい。
【0036】
着色層2は、図2に示すように、カラー化のため赤色(R)、緑色(G)、青色(B)及び黄色(Y)の4色の色材が隙間なく碁盤の目状に平面的に且つほぼ等しい幅と長さ(同面積)で配置されたものである。ここでは、4色をモザイク状に配置しているが、これに限らず所望の色を所望の数だけ用いればよいし、複数色用いるときは、ストライプ状に配置してもよい。上記モザイク状のパターンのそれぞれひとつの大きさは、人間の目の解像度以下の大きさとするのが好ましい。2色以上の混合色による複数の色を表現してより多様な色を利用できるようにするためである。例えば、記録媒体をカード状のサイズとするのであれば、1色の大きさを8〜12ドット/mm程度とするのがよいが、大きなものであればこれに限る必要はない。さらに、着色層2は、正方形を均等に4分割した升目のそれぞれに4色を配色し、この正方形の複数個を縦横にそれぞれの縦横の辺が一直線状となるように碁盤の目状のモザイクパターンとされているが、3色を上記正方形の1升毎にずらせるなど1列(行)毎にずらせて配色してもよいし、4色の配色を正方形毎に異ならせてもよいし、ストライプ状に配色してもよいし、モザイク状とストライプ状とを組み合わせた配色としてもよい。例えば、3色を配色する場合は、図3に示すように、第1列目に2色R,Gを交互に配置し、第2列目にもう1色Bを列状(ストライプ状)に配置し、これを繰り返すようにして配色してもよい。ストライプ状に配色する場合の線幅も、上記モザイク状とするときの1ドットと同様の考え方で適宜選択すればよい。
【0037】
着色層2の色材としては、例えば各種印刷に用いられる公知の顔料系及び染料系の色材を使用することができ、これら色材は蛍光物質、蓄光物質などを含むものであってもよい。ただし、本実施の形態では、着色層2は、基材1を裏面側から透過した光を利用できるように、透光性であることが必要である。したがって、各モザイク状のパターンにおけるそれぞれの色層を形成するときに透光性になるように着色部の面積率や厚み、濃度などを適宜調整することになる。
【0038】
第1の可逆性感熱層3は、加熱温度の違い又は加熱後の冷却速度の違いによって、消色して透明又はほぼ透明な状態と、発色して不透明又はほぼ不透明な状態とを可逆的に繰り返し可能なものであればよく、例えばリライタブル記録材料として知られているものを広く使用することができる。例えば、ロイコ染料を用いたロイコ型と呼ばれるもので、発色温度領域(例えば180℃前後)への加熱により発色し、発色温度領域より低い温度領域である消色温度領域(例えば140℃前後)への加熱により消色し、それ以下の温度領域である不変温度領域では発色状態或いは消色状態が維持されるという特性を有する。これは、ロイコ化合物及び顕色剤を含有し、比較的高温において両者が融け合って分子レベルで混じり合い急冷によって混じり合ったまま固化されて発色状態が保持され、一方高温に加熱した後徐々に冷却することによりロイコ化合物と顕色剤とを別々に結晶化したり、またロイコ化合物及び顕色剤の融点以下の消色温度領域にある一定時間保持することによりロイコ化合物と顕色剤とを徐々に層分離させて結晶化したりして消色できるものであり、赤色、青色、黒色に発色するものがある。具体的には、例えば三菱製紙株式会社製商品名「サーモリライト」などを例示できる。また、白濁タイプと呼ばれるもので、これは塩化ビニール、ポリスチレン−ブタジエン共重合体などの樹脂母材中にステアリン酸、高級脂肪酸などの有機低分子物質の超微粒子を分散させたもので、例えばステアリン酸を含むものでれば、高温(例えば100℃以上)に加熱すると結晶化して光を反射することにより白濁し、それより低い温度(例えば70〜100℃)へ加熱すると単結晶化して消色(透明)状態になるものである。これら材料は、通常、透明基材上に設けられフィルム状、シート状として流通しているもので、本実施の形態ではこのフィルム状のものを着色層2上に透明な接着剤で展着して用いることができる。
【0039】
第1の可逆性感熱層3は、表面側から下層である着色層2を部分的に見えるようにしたりしなかったりして画像パターンを形成するための窓、すなわちシャッタの役目をするものであり、本実施の形態では、着色層2の色を鮮明として記録するために上記白濁タイプのものを用いている。
【0040】
第2の可逆性感熱層4は、裏面側から表面側に透過させる光の透過率を調整する役割をするもので、上記第1の可逆性感熱層3と同様の材料を用いることができる。特に、ロイコ型の可逆性感熱材料を用いるときには、透明と不透明に加え、これらの中間である半透明として発色させた状態とし得るので、裏面側から表面側に透過させる光の透過率を多様に変更でき、表面側から見える色の諧調を多様に変えることができる。
【0041】
保護層5,6は、第1及び第2の可逆性感熱層3,4を保護するためのもので、光を透過するものであればよい。例えば、PET樹脂などの合成樹脂材料を好ましく使用でき、本実施の形態ではこれらを透明として用いている。
【0042】
次に、図4及び図5を用いて、実施の形態1のリライタブル記録媒体を用いて記録を行ったときの様子を説明する。図4は、第1及び第2の可逆性感熱層3,4をサーマルヘッド等の発熱体を具備するプリンタを用いて部分的に加熱し、その後冷却することにより、上下対称に発色(白濁)させた状態の記録媒体の部分断面図であり、図5はそのときの記憶媒体を表面側から見た部分平面図である。第1及び第2の可逆性感熱層3,4を上記のように加熱して、図5に示すように、着色層2の赤色(R)に対応する部分を透明に、それ以外の部分を不透明になるように、互いに対称に白濁(不透明)部3’,4’と透明部3”,4”とを形成する。
【0043】
表面側からの光は、保護層5及び第1の可逆性感熱層3の透明部3”を透過して着色層2の赤色(R)の部分で一部の光が反射する、一方裏面側からの光は、保護層6、第2の可逆性感熱層4の透明部4”及び基材1を透過し、さらに着色層2の赤色(R)の部分をも一部の光が透過して表面側に抜けることになるから、結果表面側から赤色が見えるようになり、赤色の画像となる。
【0044】
同様に第1及び第2の可逆性感熱層3,4を加熱冷却して、図6に示すように、着色層2の赤色(R)と青色(B)との境界を含み、赤色(R)と青色(B)とを一部づつ含む領域に対応する部分(各色の1ドットの面積とほぼ同様の面積としている)を透明に、それ以外の部分を不透明になるように、互いに対称に白濁(不透明)部3’,4’と透明部3”,4”とを形成すると、赤色と青色の光の混色、すなわち紫色が見えるようになる。着色層2上の第1の可逆性感熱層3における透明部の形成位置を様々に変えることにより、赤色、紫色のほか、橙色、黄色、緑色、青色、藍色の基本7色が実現できる。
【0045】
また、黒色の画像を得るためには、着色層2に黒色を用いたり、第1の可逆性感熱層3として、例えば深い青色に発色できるロイコ型のリライタブル材料を用いることにより、黒色に近い色とし得る。
【0046】
上記のように、1色の画像を形成するときの一単位(1ドット)と2色の混色の画像を形成するときの一単位(1ドット)とを同じ面積とする場合には、より多様な色調、諧調のカラー画像を形成することができる。
【0047】
なお、本実施の形態においては、第1の可逆性感熱層3と第2の可逆性感熱層4とを対称的に透明及び不透明にしているが、第2の可逆性感熱層4を全体的に透明、半透明又は不透明にしてもよい。また、第2の可逆性感熱層4を基材1と着色層2との間に設けてもよい。
【0048】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。図7は、この実施の形態2によるリライタブル記録媒体の部分断面図である。この記録媒体は、基材11の表面側に着色層12及び可逆性感熱層13が順次積層形成され、可逆性感熱層13上に保護層15が形成されている。
【0049 】
ここで、基材11とは、記録媒体を支える支持体としての役割を果たすもので、例えばフィルム状、シート状、板状等の形態のものを広く使用でき、その材料としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂、ガラス等を好ましく使用でき、用途に応じて適宜選択することができ、またその色も適宜染料、顔料などを用いて適宜選択できるものである。さらに、基材11は、透明乃至不透明のものを使用することができるが、ここでは白色不透明のものとしている。
【0050】
着色層12は、図8に示すように、カラー化のため赤色R及び黄色Yの2色の色材を交互にストライプ状に平面的に配置されたものであるが、実施の形態1と同様に配色の仕方及び色種、色数は適宜選択すればよいし、各色の1ドットの大きさも特に限定されるものではない。
【0051】
また、着色層12の色材としても、実施の形態1と特に変わることなく、公知の顔料系及び染料系の色材、色材は蛍光物質、蓄光物質などを含むものを広く使用することができる。さらに、着色層12は、透光性であっても、非透光性であってもよいが、本実施の形態では、基材11を不透明としているので、非透光性(不透明)としている。
【0052】
可逆性感熱層13は、透光性に発色した状態に可逆的になり得るものであり、特に加熱温度の違い又は加熱後の冷却速度の違いによって透明(無色)と不透明に加え、これらの中間である半透明として発色させた状態とし得る、例えば上記ロイコ型の可逆性感熱層を特に好ましく使用することができる。本実施の形態では、透明乃至不透明の青色に発色できるロイコ型のものを使用している。
【0053】
また、保護層15についても、実施の形態1と同様のものを使用することでき、透明な樹脂系のものを好ましく使用することができる。
【0054】
次に、実施の形態2のリライタブル記録媒体を用いて記録を行ったときの様子を説明する。図7に示すように、透明の状態の可逆性感熱層13をサーマルヘッド等の発熱体を具備するプリンタを用いて保護層15の側から部分的に過熱し、その後冷却することにより、黄色Y上を半透明青色に発色させた半透明部13’とし、赤色R上を透明部13”とする。黄色Yの着色層12上の半透明部13’からは黄色と青色の混色の緑色が見え、赤色R上の透明部13”からは赤色が見えることになる。
【0055】
同様にして、可逆性感熱層13全体を半透明青色とした場合には、赤色と青色の混色である紫色と、黄色と青色の混色である緑色との混色が見えることになる。
【0056】
実施の形態2では、不透明な基材11上に着色層12及び可逆性感熱層13を順次積層したものであるが、実施の形態1のように、第2の可逆性感熱層4を付加した形態としても良い。すなわち、基材11を透光性とし、着色層12を可逆性感熱層で挟み込む(サンドイッチする)ようにすることにより、裏面側から表面側に透過させる光の透過率を多様に変更でき、表面側から見える色の諧調をより多様に変えることができるのである。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3について説明する。図9は、この実施の形態2によるリライタブル記録媒体の部分断面図である。基材21上に発光層22及び可逆性感熱層23が順次形成され、該可逆性感熱層23上には保護層25が設けられている。
【0057】
ここで、基材21、可逆性感熱層23及び保護層25は、前記実施の形態1及び2の場合と特に変わることなく使用することができ、詳細な説明は省略する。なお、本実施の形態では、基材21に白色不透明とされたPETからなるものを、可逆性感熱層23に透明乃至不透明の青色の発色が可能なロイコ型のリライタブル材料からなるものを用いている。
【0058】
上記発光層22は、前述したように、蓄光材及び/又は蛍光材を有し、太陽光、蛍光灯の光などの光の照射を受けた蓄光材、蛍光材がエネルギー交換をして光を放出して発光する層をいい、光照射を受けている間だけ発光していてもいいし、照射停止後も持続して発光するものであてもよい。
【0059】
また、発光層22は、紫外線又は赤外線の照射により変色又は発色して発光する層であってもよく、例えば、このような物性を有する蛍光材を含む層をいう。すなわち、紫外線又は赤外線を照射することにより変色発光して異なる趣向をかもし出すものや、通常の状態(可視光下)では無色又は基材21及び可逆性感熱層23と同系色で表側からは目視できない又は困難であるが、紫外線又は赤外線の照射により発色又は変色して発光することにより可視化できるようになるものである。
【0060】
上記蓄光材としては、公知の蓄光材を広く使用でき、例えば、燐光体である硫化亜鉛蛍光体(ZnS:Cu)、アルミン酸ストロンチウム(SrAl2O4)、Al2O3、CaO及びMgO又はB2O3等の混合物などを例示することができる。これら例示した蓄光材は、発光色が黄緑色で、非発光時は浅黄色であり、光の照射により比較的長い間残光を持続できるものである。
【0061】
また、蛍光材としては、公知の蛍光材を広く使用でき、例えば、白色発光するジベンゾイルアミノスチルベジスルホン酸のほか、テレフタルアルデヒドとシアン酢酸エチルの縮合物、フルオレセイン、エオシン等の色素を例示することができる。これらは、光の照射を受けている間だけ発光するものである。さらに、ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体、イミダゾール誘導体、クマリン誘導体、などの有機系蛍光材、CaS:Bi、SrS:Sm:Ce、ZnS:Ag、ZnS:Cu、ZnS:Cu:Co、CaWO4、Y2SiO5:Ce、Sr5(PO4)3Cl:Eu、3(Ba,Mg)・8Al2O3:Eu、ZnO:Zn、Zn2SiO4:Mn、Zn2GeO4:Mn、YVO4:Eu、Y2O2S:Eu、0.5MgF2・3.5MgO・GeO2:Mnなどの無機系蛍光材を例示することができる。これらは、紫外線照射により青色、緑色、赤色などに発光するものである。加えて、特開平8−239607号公報に記載され、紫外線照射により無色から赤色に発光する蛍光材、赤外線で黄緑色に蛍光発色するHoneywell社製商品名「LUMILUX Green UC 6」などの赤外線で発光する蛍光材を例示することができるが、本発明はこれら蓄光材及び蛍光材に限定されることはない。
【0062】
これら蓄光材、蛍光材は、適当な溶剤、必要に応じバインダ及び補助剤とともに混錬され、基材21上に塗布又は印刷することによって発光層22とされ得る。本実施の形態では、白色色素である上記ジベンゾイルアミノスチルベジスルホン酸と白色を呈するチタン化合物を用いて白色発光する発光層22としている。
【0063】
上記発光層22として、紫外線又は赤外線を照射することにより可視化できるものを用いるときは、後述のように記録を行ったときの内容を紫外線又は赤外線を照射することにより読み取ることができるし、紫外線又は赤外線を用いたセンサにより好ましく読み取ることができるリライタブル記録媒体とし得るのである。
【0064】
また、本実施の形態において、光の照射により異なる色を発光できる材料を用いて発光層22を形成すれば、発光色でカラー画像を形成することができるのである。
【0065】
このような構成からなる実施の形態3のリライタブル記録媒体は、可逆性感熱層23を、例えば図9に示すように、サーマルヘッド等の発熱体を具備するプリンタを用いて保護層15の側から部分的に過熱し、その後冷却することにより、青色不透明部23’と透明部23”を形成することにより記録される。透明部23”からは、下層の発光層22の白色が見え、青色の中に白色の記録が行なわれることになる。この白色の記録部分は、透明部23”からの光により白色発光するのである。
【0066】
なお、これら発光層22を用いる実施の形態3は、前記実施の形態1又は2と組み合わせて用いてもよいし、実施の形態3における発光層22の一部を実施の形態1、2におけるような着色層に代えて、一部の記録を発光層で形成してもよい。後者において、例えば、発光層23として紫外線又は赤外線により可視化できる層を用いれば、通常見える記録に隠し記録を併用したリライタブル記録媒体を提供することができる。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、インク、トナー、転写リボン、紙などの消耗品を必要としないリライタブル記録媒体において、記録色を多色にできるとともに、その諧調をも多様にできる記録(カラー画像)を実現することができる。
【0068】
また、蛍光色による記録を可能とできるリライタブル記録媒体を提供することができる。
【0069】
さらに、通常は見えないが、紫外線又は赤外線を照射することにより見える記録を行うことができる。
【0070】
したがって、本発明によれば、リライタブル記録媒体の用途を拡大できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1によるリライタブル記録媒体の部分断面図である。
【図2】実施の形態1によるリライタブル記録媒体の着色層の配色を説明するための部分平面図である。
【図3】実施の形態1によるリライタブル記録媒体の着色層の配色の他の例を説明するための部分平面図である。
【図4】実施の形態1によるリライタブル記録媒体を用いて記録を行った場合の部分断面図である。
【図5】実施の形態1によるリライタブル記録媒体を用いて赤色の記録を行った場合の部分平面図である。
【図6】実施の形態1によるリライタブル記録媒体を用いて紫色の記録を行った場合の部分平面図である。
【図7】実施の形態2によるリライタブル記録媒体の部分断面図である。
【図8】実施の形態2によるリライタブル記録媒体の着色層の配色を説明するための部分平面図である。
【図9】実施の形態3によるリライタブル記録媒体の部分断面図である。
【符号の説明】
1 基材
2 着色層
3 第1の可逆感熱層
4 第2の可逆感熱層
5 保護層
6 保護層
Claims (6)
- 透光性の基材と、該基材上に設けられた透光性の着色層と、該着色層上に設けられ熱によって発色と消色とを可逆的に繰り返し行うことができる第1の可逆性感熱層と、上記第1の可逆性感熱層と上記着色層を介して対向して設けられ熱によって発色と消色とを可逆的に繰り返し行うことができる第2の可逆性感熱層とを有することを特徴とするリライタブル記録媒体。
- 透光性の基材と、該基材上に設けられた透光性の着色層と、該着色層上に設けられ熱によって発色と消色とを可逆的に繰り返し行うことができる第1の可逆性感熱層と、上記第1の可逆性感熱層と上記着色層を介して対向して設けられ熱によって発色と消色とを可逆的に繰り返し行うことができる第2の可逆性感熱層とを有するリライタブル記録媒体の記録方法であって、
上記第1の可逆性感熱層及び/又は第2の可逆性感熱層の一部又は全部を加熱した後冷却することによりその一部又は全部を透光性又は非透光性とすることによりリライタブル記録媒体を透過する光の透過率を調整することを特徴とする記録方法。 - 基材と、該基材上に設けられた着色層と、該着色層上に設けられ熱によって発色と消色とを可逆的に繰り返し行うことができる可逆性感熱層とを有するリライタブル記録媒体であって、
上記可逆性感熱層は、上記着色層と異なる色を透光性に発色し得ることを特徴とするリライタブル記録媒体。 - 基材と、該基材上に設けられた発光層と、該発光層上に設けられ熱によって発色と消色とを可逆的に繰り返し行うことができる可逆性感熱層とを有することを特徴とするリライタブル記録媒体。
- 上記発光層は、紫外線又は赤外線を照射することにより可視化できることを特徴とする請求項4記載のリライタブル記録媒体。
- 基材と、該基材上に設けられ複数色がモザイク状及び/又はストライプ状に等しい幅で配置されてなる着色層と、該着色層上に設けられ熱によって発色又は消色させて透光性又は非透光性に可逆的に変化する可逆性感熱層とを有するリライタブル記録媒体の上記着色層の複数色のうち2つ以上の色の混色を上記可逆性感熱層を通して見えるようにする記録方法であって、
上記着色層の隣り合う色の境界を含み且つこれら隣り合う色のそれぞれ幅方向の一部を含む領域上の可逆性感熱層を透光性とすることを特徴とする記録方法。
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- 2002-06-28 JP JP2002190645A patent/JP2004034332A/ja active Pending
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