JPH08156393A - 識別力ある印刷物及びその製造方法 - Google Patents

識別力ある印刷物及びその製造方法

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JPH08156393A
JPH08156393A JP32352594A JP32352594A JPH08156393A JP H08156393 A JPH08156393 A JP H08156393A JP 32352594 A JP32352594 A JP 32352594A JP 32352594 A JP32352594 A JP 32352594A JP H08156393 A JPH08156393 A JP H08156393A
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JP
Japan
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resin
ink layer
layer
thermoplastic resin
fluorescent dye
Prior art date
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Pending
Application number
JP32352594A
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English (en)
Inventor
Toshisuke Kobayashi
小林俊亮
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KOBAYASHI ORI NAME KK
Original Assignee
KOBAYASHI ORI NAME KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 商品の顔であるブランドを識別力に優れたも
のとして保護し、かつ偽造防止を計ることのできる識別
力ある印刷物を提供する。 【構成】 この製品は、紙1の表面に、少なくとも一部
に細かい不連続模様部分を有する模様状の印刷インク層
2を設け、そのインク層2上に、蛍光染料又は顔料を含
んだ熱可塑性樹脂層3を該樹脂の溶融による自然な凹凸
感ある表面を有する状態で設けたものである。かかる熱
可塑性樹脂層3は、未乾燥の印刷インク層2上に蛍光染
料又は顔料を含んだ熱可塑性樹脂粉末3aを散布し、そ
の後、余分の樹脂粉末3aを除去し、印刷インク層2上
の樹脂粉末3を加熱溶融することにより、形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偽物防止効果のある識
別力ある印刷物とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】目まぐるしく変化していくファッション
業界において、消費者も本物を選択する時代になってき
た。そこで商品表示用ラベルが大切な役割をする。特
に、アパレル業界は分業化が進む一方、海外の著名なブ
ランドとの提携も多く進んでいる。しかし、粗末な品質
の類似品や、ブランドを無断で使用した偽物の横行で、
ブランドの信頼と威信が損なわれているケースが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下において、商品の顔であるブランドを識別力に優
れたものとして保護し、かつ偽造防止を計ることのでき
る識別力ある印刷物を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、紙表面に、
特殊な表面状態を有するように、蛍光染料又は顔料を含
んだ熱可塑性樹脂層を形成することにより、上記課題を
解決した。
【0005】すなわち、本発明の製品は、紙の表面に設
けられた少なくとも一部に細かい不連続模様部分を有す
る模様状の印刷インク層上に、蛍光染料又は顔料を含ん
だ熱可塑性樹脂層が、該樹脂の溶融による自然な凹凸感
ある表面を有する状態で存在するものである。
【0006】この製品は、紙の表面に、印刷インクを模
様状に印刷し、インクが未乾燥の状態で、形成されたイ
ンク層の上に、蛍光染料又は顔料を混入した熱可塑性樹
脂粉末を散布し、その後、インク層に接着していない余
分の前記樹脂粉末を除去した後、前記樹脂粉末を加熱溶
融するものであり、上記印刷インクを少なくとも一部に
細かい不連続模様部分を有するように印刷するという方
法をとることにより製造できる。印刷インク層の上に蛍
光染料又は顔料を含んだ熱可塑性樹脂層が形成される
が、該樹脂層は、印刷インク層上の熱可塑性樹脂粉末
が、加熱溶融して一体化することにより形成されるた
め、印刷インク層の細かい不連続模様部分では、該不連
続模様に沿って、不連続に存在する樹脂粉末層が、加熱
溶融時に流れて、自然に凹凸ある(印刷インク上では
凸、その周囲では凹となる)表面を形成するものとなる
のである。
【0007】本発明において使用される印刷インクは、
通常の印刷インクがいずれも使用でき、例えばエマルジ
ョン型のものであっても、溶液型のものであってよく、
また、一般に着色料として染料や顔料を含むが、これら
を含まない無色のインク(単なる樹脂溶液または樹脂エ
マルジョン)が使用されてもよい。
【0008】印刷インクは、各種印刷法で所望の模様状
に印刷されればよいが、スクリーン印刷法やオフセット
印刷法等で、少なくとも一部に細かい不連続模様部分を
有するように印刷されるのが好ましい。
【0009】次に、印刷インク上に散布される熱可塑性
樹脂としては、常温では粘着性のない固体で、80℃以
上、好ましくは100℃以上、特に120℃以上で加熱
溶融する被膜形成能ある樹脂であればよく、例えばポリ
アミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、
エチレン─酢酸ビニル共重合体等がいずれも使用可能で
あるが、一般にポリアミド樹脂を使用するのが好まし
い。
【0010】熱可塑性樹脂に混合される蛍光染料及び顔
料としては、通常蛍光又は蓄光塗料ないしは印刷インク
等に使用される市販の蛍光発生物質がいずれも使用でき
るが、特に、顔料タイプの蛍光発生物質または蓄光顔料
の使用が好ましい。
【0011】かかる蛍光発生物質等を含む熱可塑性樹脂
は粉末状にして使用される。粉末の大きさは、特に限定
されないが、通常0.25〜0.01mm、特に0.15〜0.0
2mm程度の径のものを使用するのが好ましい。
【0012】なお、熱可塑性樹脂は、他の染料や顔料に
よって更に着色されてもよいが、通常は、下の印刷イン
クが透視できる透明樹脂として使用するのが好ましい。
【0013】
【実施例】
実施例1 この例では、紙1の表面に、青色の顔料を含む印刷イン
クをFREE STYLEという文字と、地が部分的に
抜けるようにオフセット印刷し、インク層2を形成し、
この形成されたインク層2が乾燥する前に、該インク層
2上に、蛍光染料を混入したポリアミド樹脂粉末3aを
散布し、その後、上記インク層2に接着していない余分
の樹脂粉末3aを除去し、表面がフリーな状態で、加熱
し、インク層2上の樹脂粉末3aを溶融し、インク層2
上に、蛍光染料を含んだ樹脂層3を形成した(図1参
照)。樹脂層3の表面は、樹脂粉末の溶融による自然な
凹凸感あるものとなった(図2参照)。このようにして
得たラベルは、容易に偽造できない、特異な凹凸感ある
印刷物であり、また、紫外線に反応して、樹脂層3に内
蔵される蛍光染料が特異な蛍光色を発するため、ラベル
を偽造する者があったとしても、真正ラベルであるか否
かの判別が容易にできるものとなる。
【0014】実施例2 紙1の表面に、青色の顔料を含む印刷インクを、FRE
E STYLEという文字を中央に印刷し、その周囲に
細かいメッシュ状の印刷が施されるように、オフセット
印刷し、形成されたインク層が乾燥する前に、該インク
層2上に、蛍光染料を混入したポリアミド樹脂粉末3a
を散布し、その後、上記インク層2に接着していない余
分の樹脂粉末3aを除去し、表面がフリーな状態で、加
熱し、インク層2上の樹脂粉末3aを溶融し、インク層
2上に、蛍光染料を含んだ樹脂層3を形成した。得られ
た製品は、図3に示す如く、濃色の青い文字が細かいメ
ッシュ状の青い印刷地の中央に位置し、しかも、表面に
は上記メッシュ状のインク層2に付着した樹脂粉末の溶
融により形成された自然な凹凸模様を有する樹脂層3が
存在するものとなった。この製品も、実施例1のものと
同様に、高級感あり、しかも偽造されないラベルとして
有用である。
【0015】実施例3 多色印刷模様を有するラベルの下方に、無色の印刷イン
クを細かいメッシュ状に印刷し、その上に実施例1と同
様の蛍光染料を混入したポリアミド樹脂粉末を散布し、
余分の樹脂粉末を除去した後、加熱し、樹脂粉末を溶融
して、1cm×2cmの長方形の表面に細かい凹凸を有する
白い印刷模様を設けた。このラベルでは、樹脂粉末によ
る印刷模様が特異な意匠効果を発揮するものではない
が、この印刷模様を偽造することは困難であり、また、
樹脂層の凹凸模様と蛍光染料の存在により、光に対応し
て特異な蛍光色を発するため、真正ラベルとしての威力
を有するものとなる。
【0016】
【発明の効果】本発明の印刷物は、通常の印刷と変化な
いように言えるが、表面に自然に形成された凹凸模様を
有する樹脂層が形成されているため、印刷部分が浮きだ
した高級感を有するものとなり、また、偽造し難いもの
となる。更に、樹脂層には蛍光染料又は顔料が含まれて
いるため、特定の波長の光線に反応し、印刷部分が特異
な光りを発するものであり、商品表示ラベルに使用した
場合、容易に真正ラベルの判別が可能となる。なお、本
発明の印刷物は、意匠性あるものとして、名刺や広告物
などにも、幅広く使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の製造工程を示す拡大断面図であ
る。
【図2】図1で製造された製品の平面図である。
【図3】本発明の一例を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 紙 2 インク層 3 樹脂層 3a 樹脂粉末

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙の印刷物であって、紙1の表面に設け
    られた少なくとも一部に細かい不連続模様部分を有する
    模様状の印刷インク層2上に、蛍光染料又は顔料を含ん
    だ熱可塑性樹脂層3が、該樹脂の溶融による自然な凹凸
    感ある表面を有する状態で存在することを特徴とする識
    別力ある印刷物。
  2. 【請求項2】 紙1の表面に、印刷インクを少なくとも
    一部に細かい不連続模様部分を有する模様状に印刷し、
    該インクが未乾燥の状態で、該インク層2の上に、蛍光
    染料又は顔料を混入した熱可塑性樹脂粉末3aを散布
    し、その後、インク層2に接着していない余分の前記樹
    脂粉末3aを除去した後、前記樹脂粉末3aを加熱溶融
    して、蛍光染料又は顔料を含み、表面に凹凸感のある熱
    可塑性樹脂層3を形成することを特徴とする識別力ある
    印刷物の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記熱可塑性樹脂がポリアミド樹脂であ
    る請求項2の方法。
  4. 【請求項4】 前記熱可塑性樹脂が透明樹脂である請求
    項2又は3の方法。
JP32352594A 1994-11-30 1994-11-30 識別力ある印刷物及びその製造方法 Pending JPH08156393A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6361079B1 (en) 1999-10-25 2002-03-26 Wayne Trademark Manufacturing Company Labels for detecting counterfeit products
JP2004106311A (ja) * 2002-09-18 2004-04-08 Dainippon Printing Co Ltd 潜像パターンを有する印刷物及びその作製方法
KR100433680B1 (ko) * 2000-12-13 2004-05-31 한국조폐공사 형광특성을 갖는 투명 박막필름을 포함하는 보안시트 및이의 제조방법
US11241828B2 (en) 2016-04-28 2022-02-08 Hewlett-Packard Development Company, L.P. 3-dimensional printing
US11427725B2 (en) 2016-04-28 2022-08-30 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Photoluminescent material sets
US11465341B2 (en) 2016-04-28 2022-10-11 Hewlett-Packard Development Company, L.P. 3-dimensional printed parts

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US11981075B2 (en) 2016-04-28 2024-05-14 Hewlett-Packard Development Company, L.P. 3-dimensional printed parts

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