JP2019521987A - 伝染性気管支炎ウイルスに対するワクチン - Google Patents
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Abstract
Description
本願は、連邦規則集第37巻第1.821条〜第1.825条に従う配列表を含む。本願に付随する配列表は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
遺伝子3は機能的にトリシストロン性であり、3つのタンパク質、3a、3b、および3cをコードする。後者は、IBVにおける構造的Eタンパク質である。遺伝子5は機能的にバイシストロン性であり、2つのタンパク質、5aおよび5bをコードする(Britton et al 2006; Adv Exp Med Bio1.;581 :363-8)。IBVのアクセサリータンパク質3aおよび3bは、近年、インビトロでI型インターフェロン応答の遅延した活性化を誘導することが見出され、IFNによって誘導される細胞性抗ウイルス状態に対するIBVの抵抗性に、タンパク質3aがさらに関与している(Kint et al2015: J.Virol. 89:1156-1167; Kint et al 2015: J.Virol. doi: NI.01057-15.)。アクセサリータンパク質5bは宿主シャットオフに寄与し、これによって、中でもI型IFNの翻訳を阻害する(Kint、博士論文 2015年)。
本発明の態様が記載される前に、本明細書および添付した特許請求の範囲において使用される単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」は、文脈が明瞭に逆の指示をしない限り、複数の指示対象を含むことに注意しなければならない。よって、例えば、「抗原」への言及は複数の抗原を含み、「ウイルス」への言及は、1つまたは複数のウイルスおよび当業者に公知のその等価体への言及であり、その他も同様である。他に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野における当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書に記載されたものと同じかまたは均等なあらゆる方法および材料を、本発明の実施および試験において使用することができ、好ましい方法、デバイス、および材料を、次に記載する。本明細書において言及されるすべての刊行物は、それらの刊行物において報告された、本発明に関連して使用され得る細胞系、ベクター、および方法論を記載ならびに開示する目的のために、参照により本明細書に組み込まれる。本明細書における何物も、先行発明によるそのような開示に本発明が先行する資格がないことを自認するものとして解釈されるべきではない。
本発明は、先行技術に内在する課題を解決し、本技術分野の水準における際立った進歩を提供するものである。
概して、本発明は、
− ORF3a、および/または
− ORF3b、および/または
− ORF5a、および/または
− ORF5b
が不活性化されているIBV(伝染性気管支炎ウイルス)を提供する。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されている
IBV(伝染性気管支炎ウイルス)IBVを提供する。
よって、本発明は、ORF3aおよびORF3bが不活性化されているIBV(伝染性気管支炎ウイルス)を提供する。
よって、本発明は、ORF5aおよびORF5bが不活性化されているIBV(伝染性気管支炎ウイルス)を提供する。
よって、本発明は、ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されているIBV(伝染性気管支炎ウイルス)を提供する。
− ORF3a、および/または
− ORF3b、および/または
− ORF5a、および/または
− ORF5b
が不活性化されている免疫原性組成物を提供する。
よって、本発明はまた、IBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物であって、
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されている
免疫原性組成物を提供する。
よって、本発明は、IBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物であって、ORF3bが不活性化されている免疫原性組成物を提供する。例において示されるように、ORF3bが不活性化されているIBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物は、安全および有効であることが証明された。
よって、本発明は、IBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物であって、ORF5bが不活性化されている免疫原性組成物を提供する。例において示されるように、ORF5bが不活性化されているIBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物は、安全および有効であることが証明された。
よって、本発明は、IBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物であって、ORF3aおよびORF3bが不活性化されている免疫原性組成物を提供する。例において示されるように、ORF3aおよびORF3bが不活性化されているIBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物は、安全および有効であることが証明された。
よって、本発明は、IBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物であって、ORF3aおよびORF5aが不活性化されている免疫原性組成物を提供する。例において示されるように、ORF3aまたはORF5aが不活性化されているIBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物は、安全および有効であることが証明された。
よって、本発明は、IBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物であって、ORF3bおよびORF5aが不活性化されている免疫原性組成物を提供する。例において示されるように、ORF3bまたはORF5aが不活性化されているIBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物は、安全および有効であることが証明された。
よって、本発明は、IBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物であって、ORF3bおよびORF5bが不活性化されている免疫原性組成物を提供する。例において示されるように、ORF3bまたはORF5bが不活性化されているIBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物は、安全および有効であることが証明された。
よって、本発明は、IBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物であって、ORF3aおよびORF3bおよびORF5bが不活性化されている免疫原性組成物を提供する。例において示されるように、ORF3aまたはORF3bまたはORF5bが不活性化されているIBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物は、安全および有効であることが証明された。
よって、本発明は、IBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物であって、ORF5aおよびORF5bおよびORF3bが不活性化されている免疫原性組成物を提供する。例において示されるように、ORF5aまたはORF5bまたはORF3bが不活性化されているIBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物は、安全および有効であることが証明された。
よって、本発明は、IBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物であって、ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されている免疫原性組成物を提供する。例において示されるように、ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されているIBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物は、安全および有効であることが証明された。
新たな感染に対する抵抗性が強化されおよび/または疾患の臨床的重症度が低減し得るように、宿主が防御的免疫学的応答を示す場合、免疫原性組成物は「ワクチン」と記載される。
用語「IBV」は、当業者によく知られている伝染性気管支炎ウイルスを意味する。用語「IBV」は、伝染性気管支炎ウイルスにおけるすべての株、遺伝子型、防御型、および血清型を包含する。
− ORF3aが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF3aまたはORF3aおよびORF3bの前記不活性化が、ORF3cの発現に影響しないおよび/またはこれがEタンパク質の活性に影響しないIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3aが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF3aまたはORF3aおよびORF3bの前記不活性化が、ORFSの発現に影響しないおよび/またはこれがSタンパク質の活性に影響しないIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF5bが不活性化されている、または
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF5bまたはORF5aおよびORF5bの前記不活性化が、ORFNの発現に影響しないおよび/またはこれがNタンパク質の活性に影響しないIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
前記不活性化が、ORF3aの完全もしくは部分的な欠失およびORF3bの部分的な欠失ならびに/またはORF5aの完全もしくは部分的な欠失およびORF5bの部分的な欠失、ORF3aの完全もしくは部分的なトランケーションおよびORF3bの部分的なトランケーションならびに/またはORF5aの完全もしくは部分的なトランケーションおよびORF5bの部分的なトランケーション、ORF3aの完全もしくは部分的な逆位およびORF3bの部分的な逆位ならびに/またはORF5aの完全もしくは部分的な逆位およびORF5bの部分的な逆位、ORF3aの完全もしくは部分的な再配置およびORF3bの部分的な再配置ならびに/またはORF5aの完全もしくは部分的な再配置およびORF5bの部分的な再配置、ORF3aおよびORF3b内ならびに/またはORF5aおよびORF5b内における核酸の挿入、ORF3aおよびORF3b内ならびに/またはORF5aおよびORF5b内における核酸の置換である、IBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
用語「不活性化されている」は、タンパク質(および/またはRNA)の低減もしくは消失のいずれかである発現および/またはタンパク質の低減した活性を意味する。
本発明の一態様において、ORF3aは完全もしくは部分的に欠失しているか、置換されているか、または逆位になっており、ORF3bは部分的に欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている。よって、本発明は、IBVまたはIBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物であって、
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF3aは完全もしくは部分的に欠失しているか、置換されているか、または逆位になっており、ORF3bは部分的に欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF5aは完全もしくは部分的に欠失しているか、置換されているか、または逆位になっており、ORF5bは部分的に欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF3aおよびORF5aは完全もしくは部分的に欠失しているか、置換されているか、または逆位になっており、ORF3bおよびORF5bは部分的に欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
本発明の一態様において、ORF3aは完全または部分的に欠失しており、ORF3bは部分的に欠失している。よって、本発明は、IBVまたはIBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物であって、
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF3aは完全または部分的に欠失しており、ORF3bは部分的に欠失しているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF5aは完全または部分的に欠失しており、ORF5bは部分的に欠失しているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
本発明の一態様において、ORF3aおよびORF5aは完全または部分的に欠失しており、ORF3bおよびORF5bは部分的に欠失している。よって、本発明は、IBVまたはIBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物であって、
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF3aおよびORF5aは完全または部分的に欠失しており、ORF3bおよびORF5bは部分的に欠失しているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3a、および/または
− ORF3b、および/または
− ORF5a、および/または
− ORF5bが不活性化されており、
ORF3aおよび/またはORF3bおよび/またはORF5aおよび/またはORF5bの開始コドンが不活性化されているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF3aの開始コドンおよびORF3bの開始コドンが不活性化されているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)およびORF3bの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド174〜176)が不活性化されているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)およびORF3bの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド174〜176)が、欠失、置換または逆位によって不活性化されているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF5aの開始コドンおよびORF5bの開始コドンが不活性化されているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)およびORF5bの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド195〜197)が不活性化されているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)およびORF5bの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド195〜197)が、欠失、置換または逆位によって不活性化されているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF3aおよびORF3bが、ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)およびORF3bの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド174〜176)の5’末端からトランケートされているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
本明細書で使用される用語「開始コドンの5’末端」は、前記トランケーションが、ORFの開始コドンに影響する(を含む)と理解されるべきである。開始コドン(AUG)の5’末端はAであり、その一方(wherease)AUGの3’末端はGである。しかし、用語「5’」および「3」は当業者によく知られている。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
本発明ORF3aおよびORF3bが、ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)およびORF3bの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド174〜176)のA、U、またはGからトランケートされているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF5aおよびORF5bが、ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)およびORF5bの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド195〜197)の5’末端からトランケートされているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF5aおよびORF5bが、ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)およびORF5bの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド195〜197)のA、U、またはGからトランケートされているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF3aおよびORF3bが、ORF3aの開始コドン(AUG)(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)およびORF3bの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド174〜176)の5’末端からトランケートされており、ORF5aおよびORF5bが、ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)およびORF5bの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド195〜197)の5’末端からトランケートされているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)の5’末端から少なくとも1ヌクレオチド、少なくとも2ヌクレオチド、少なくとも3ヌクレオチド、少なくとも4ヌクレオチド、少なくとも5ヌクレオチド、少なくとも10ヌクレオチド、少なくとも15ヌクレオチド、少なくとも20ヌクレオチド、少なくとも25ヌクレオチド、少なくとも50ヌクレオチド、少なくとも75ヌクレオチド、少なくとも100ヌクレオチド、少なくとも125ヌクレオチド、少なくとも150ヌクレオチド、少なくとも170ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっており、ORF3bの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド174〜176)の5’末端から少なくとも1ヌクレオチド、少なくとも2ヌクレオチド、少なくとも3ヌクレオチド、少なくとも4ヌクレオチド、少なくとも5ヌクレオチド、少なくとも10ヌクレオチド、少なくとも15ヌクレオチド、少なくとも20ヌクレオチド、少なくとも25ヌクレオチド、少なくとも50ヌクレオチド、少なくとも75ヌクレオチド、少なくとも100ヌクレオチド、少なくとも125ヌクレオチド、少なくとも150ヌクレオチド、少なくとも170ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)のA、UまたはGから少なくとも1ヌクレオチド、少なくとも2ヌクレオチド、少なくとも3ヌクレオチド、少なくとも4ヌクレオチド、少なくとも5ヌクレオチド、少なくとも10ヌクレオチド、少なくとも15ヌクレオチド、少なくとも20ヌクレオチド、少なくとも25ヌクレオチド、少なくとも50ヌクレオチド、少なくとも75ヌクレオチド、少なくとも100ヌクレオチド、少なくとも125ヌクレオチド、少なくとも150ヌクレオチド、少なくとも170ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっており、ORF3bの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド174〜176)のA、UまたはGから少なくとも1ヌクレオチド、少なくとも2ヌクレオチド、少なくとも3ヌクレオチド、少なくとも4ヌクレオチド、少なくとも5ヌクレオチド、少なくとも10ヌクレオチド、少なくとも15ヌクレオチド、少なくとも20ヌクレオチド、少なくとも25ヌクレオチド、少なくとも50ヌクレオチド、少なくとも75ヌクレオチド、少なくとも100ヌクレオチド、少なくとも125ヌクレオチド、少なくとも150ヌクレオチド、少なくとも170ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から少なくとも1ヌクレオチド、少なくとも2ヌクレオチド、少なくとも3ヌクレオチド、少なくとも4ヌクレオチド、少なくとも5ヌクレオチド、少なくとも10ヌクレオチド、少なくとも15ヌクレオチド、少なくとも20ヌクレオチド、少なくとも25ヌクレオチド、少なくとも50ヌクレオチド、少なくとも75ヌクレオチド、少なくとも100ヌクレオチド、少なくとも125ヌクレオチド、少なくとも150ヌクレオチド、少なくとも170ヌクレオチド、少なくとも190ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっており、ORF5bの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド195〜197)の5’末端から少なくとも1ヌクレオチド、少なくとも2ヌクレオチド、少なくとも3ヌクレオチド、少なくとも4ヌクレオチド、少なくとも5ヌクレオチド、少なくとも10ヌクレオチド、少なくとも15ヌクレオチド、少なくとも20ヌクレオチド、少なくとも25ヌクレオチド、少なくとも50ヌクレオチド、少なくとも75ヌクレオチド、少なくとも100ヌクレオチド、少なくとも125ヌクレオチド、少なくとも150ヌクレオチド、少なくとも170ヌクレオチド、少なくとも190ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)の5’末端から1〜173ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっており、ORF3bの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド174〜176)の5’末端から1〜175ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF3aの開始コドンのA(AUGのA、配列番号1のヌクレオチド1)から1〜173ヌクレオチド、もしくは開始コドンのU(AUGのU、配列番号1のヌクレオチド2)から1〜172ヌクレオチド、もしくは開始コドンのG(AUGのG、配列番号1のヌクレオチド3)から1〜171ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっており、ORF3bの開始コドンのA(AUGのA、配列番号1のヌクレオチド174)から1〜175ヌクレオチド、もしくは開始コドンのU(AUGのU、配列番号1のヌクレオチド175)から1〜174ヌクレオチド、もしくは開始コドンのG(AUGのG、配列番号1のヌクレオチド176)から1〜173ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
好ましくは、本発明のIBVは、ORF3aおよびORF3bの開始コドン(AUG)のA、UまたはGからの、ヌクレオチド1〜10、ヌクレオチド1〜20、ヌクレオチド1〜30、ヌクレオチド1〜40、ヌクレオチド1〜50、ヌクレオチド1〜60、ヌクレオチド1〜70、ヌクレオチド1〜80、ヌクレオチド1〜90、ヌクレオチド1〜100、ヌクレオチド1〜110、ヌクレオチド1〜120、ヌクレオチド1〜130、ヌクレオチド1〜140、ヌクレオチド1〜150、ヌクレオチド1〜160、ヌクレオチド1〜170の欠失、置換または逆位を含む。
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から1〜194ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっており、ORF5bの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド195〜197)の5’末端から1〜191ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF5aの開始コドンのA(AUGのA、配列番号2のヌクレオチド1)から1〜194ヌクレオチド、もしくは開始コドンのU(AUGのU、配列番号2のヌクレオチド2)から1〜193ヌクレオチド、もしくは開始コドンのG(AUGのG、配列番号2のヌクレオチド3)から1〜192ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっており、ORF5bの開始コドンのA(AUGのA、配列番号2のヌクレオチド195)から1〜191ヌクレオチド、もしくは開始コドンのU(AUGのU、配列番号2のヌクレオチド196)から1〜190ヌクレオチド、もしくは開始コドンのG(AUGのG、配列番号2のヌクレオチド197)から1〜189ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF3aにおける5’末端から少なくとも174ヌクレオチド、少なくとも175ヌクレオチド、少なくとも176ヌクレオチド、少なくとも180、ヌクレオチド、少なくとも190ヌクレオチド、少なくとも200ヌクレオチド、少なくとも225ヌクレオチド、少なくとも250ヌクレオチド、少なくとも300ヌクレオチド、少なくとも325ヌクレオチド、少なくとも340ヌクレオチドが、ORF3aおよびORF3b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)のA、U、またはGから少なくとも174ヌクレオチド、少なくとも175ヌクレオチド、少なくとも176ヌクレオチド、少なくとも180、ヌクレオチド、少なくとも190ヌクレオチド、少なくとも200ヌクレオチド、少なくとも225ヌクレオチド、少なくとも250ヌクレオチド、少なくとも300ヌクレオチド、少なくとも325ヌクレオチド、少なくとも340ヌクレオチドが、ORF3aおよびORF3b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から少なくとも195ヌクレオチド、少なくとも196ヌクレオチド、少なくとも197ヌクレオチド、少なくとも200、ヌクレオチド、少なくとも210ヌクレオチド、少なくとも220ヌクレオチド、少なくとも225ヌクレオチド、少なくとも250ヌクレオチド、少なくとも300ヌクレオチド、少なくとも325ヌクレオチド、少なくとも350ヌクレオチド、少なくとも380ヌクレオチドが、ORF5aおよびORF5b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)のA、U、またはGから少なくとも195ヌクレオチド、少なくとも196ヌクレオチド、少なくとも197ヌクレオチド、少なくとも200、ヌクレオチド、少なくとも210ヌクレオチド、少なくとも220ヌクレオチド、少なくとも225ヌクレオチド、少なくとも250ヌクレオチド、少なくとも300ヌクレオチド、少なくとも325ヌクレオチド、少なくとも350ヌクレオチド、少なくとも380ヌクレオチドが、ORF5aおよびORF5b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)の5’末端から174〜200ヌクレオチド、もしくは174〜300ヌクレオチド、もしくは174〜348ヌクレオチドが、ORF3aおよびORF3b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF3aの開始コドンのA(AUGのA、配列番号1のヌクレオチド1)から174〜348ヌクレオチド、もしくは開始コドンのU(AUGのU、配列番号1のヌクレオチド2)から173〜347ヌクレオチド、もしくは開始コドンのG(AUGのG、配列番号1のヌクレオチド3)から172〜346ヌクレオチドが、ORF3aおよびORF3b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から195〜250ヌクレオチド、もしくは195〜300ヌクレオチド、もしくは195〜350ヌクレオチド、もしくは195〜385ヌクレオチドが、ORF5aおよびORF5b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF5aの開始コドンのA(AUGのA、配列番号2のヌクレオチド1)から195〜385ヌクレオチド、もしくは開始コドンのU(AUGのU、配列番号2のヌクレオチド2)から194〜384ヌクレオチド、もしくは開始コドンのG(AUGのG、配列番号2のヌクレオチド3)から193〜383ヌクレオチドが、ORF5aおよびORF5b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF3aの少なくとも1ヌクレオチド、少なくとも2ヌクレオチド、少なくとも3ヌクレオチド、少なくとも4ヌクレオチド、少なくとも5ヌクレオチド、少なくとも10ヌクレオチド、少なくとも15ヌクレオチド、少なくとも20ヌクレオチド、少なくとも25ヌクレオチド、少なくとも50ヌクレオチド、少なくとも75ヌクレオチド、少なくとも100ヌクレオチド、少なくとも125ヌクレオチド、少なくとも150ヌクレオチド、少なくとも170ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっており、ORF3bの少なくとも1ヌクレオチド、少なくとも2ヌクレオチド、少なくとも3ヌクレオチド、少なくとも4ヌクレオチド、少なくとも5ヌクレオチド、少なくとも10ヌクレオチド、少なくとも15ヌクレオチド、少なくとも20ヌクレオチド、少なくとも25ヌクレオチド、少なくとも50ヌクレオチド、少なくとも75ヌクレオチド、少なくとも100ヌクレオチド、少なくとも125ヌクレオチド、少なくとも150ヌクレオチド、少なくとも170ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF5aの少なくとも1ヌクレオチド、少なくとも2ヌクレオチド、少なくとも3ヌクレオチド、少なくとも4ヌクレオチド、少なくとも5ヌクレオチド、少なくとも10ヌクレオチド、少なくとも15ヌクレオチド、少なくとも20ヌクレオチド、少なくとも25ヌクレオチド、少なくとも50ヌクレオチド、少なくとも75ヌクレオチド、少なくとも100ヌクレオチド、少なくとも125ヌクレオチド、少なくとも150ヌクレオチド、少なくとも170ヌクレオチド、少なくとも190ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっており、ORF5bの少なくとも1ヌクレオチド、少なくとも2ヌクレオチド、少なくとも3ヌクレオチド、少なくとも4ヌクレオチド、少なくとも5ヌクレオチド、少なくとも10ヌクレオチド、少なくとも15ヌクレオチド、少なくとも20ヌクレオチド、少なくとも25ヌクレオチド、少なくとも50ヌクレオチド、少なくとも75ヌクレオチド、少なくとも100ヌクレオチド、少なくとも125ヌクレオチド、少なくとも150ヌクレオチド、少なくとも170ヌクレオチド、少なくとも190ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF3aにおける1〜173ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっており、ORF3bにおける1〜175ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF5aにおける1〜194ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっており、ORF5bにおける1〜191ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF3aおよびORF3bの176〜348ヌクレオチドは、ORF3aの開始コドンおよびORF3cの開始コドンの5’末端内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF3aおよびORF3bの176〜348ヌクレオチドは、ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)の5’末端から配列番号1のヌクレオチド348までの範囲内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている。よって、ORF3aおよびORF3bの不活性化は、ORF3cの発現に影響を与えず、および/またはEタンパク質の活性に影響を与えない。よって、ORF3aおよびORF3bの発現(3aおよび3b RNAならびに/または3aタンパク質および3bタンパク質)および/またはタンパク質の活性は低減し(または排除され)、一方、ORF3c発現は影響を受け、および/またはEタンパク質の活性は影響を受けないIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF3aおよびORF3bの少なくとも176ヌクレオチド、少なくとも180ヌクレオチド、少なくとも200ヌクレオチド、少なくとも225ヌクレオチド、少なくとも250ヌクレオチド、少なくとも300ヌクレオチド、少なくとも340ヌクレオチドは、ORF3aの開始コドンおよびORF3cの開始コドンの5’末端内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF3aおよびORF3bの少なくとも176ヌクレオチド、少なくとも180ヌクレオチド、少なくとも200ヌクレオチド、少なくとも225ヌクレオチド、少なくとも250ヌクレオチド、少なくとも300ヌクレオチド、少なくとも340ヌクレオチドは、ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)の5’末端から配列番号1のヌクレオチド348までの範囲内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVを含む免疫原性組成物を提供する。よって、ORF3aおよびORF3bの不活性化は、ORF3cの発現に影響を与えず、および/またはEタンパク質の活性に影響を与えない。よって、ORF3aおよびORF3b発現(3aおよび3b RNAならびに/または3aタンパク質および3bタンパク質)および/またはタンパク質の活性は低減され(または排除され)、一方、ORF3cの発現および/またはEタンパク質の活性は影響を受けない。
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF5aおよびORF5bの195〜385ヌクレオチドの発明は、ORF5aの開始コドンおよびORFNの開始コドンの5’末端内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF5aおよびORF5bの195〜385のヌクレオチドは、ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から配列番号2のヌクレオチド385までの範囲内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている免疫原性組成物を提供する。よって、ORF5aおよびORF5bの不活性化は、ORFNの発現および/またはNタンパク質の活性に影響を与えない。よって、ORF5aおよびORF5b発現(5aおよび5b RNAならびに/または5aタンパク質および/または5bタンパク質)およびタンパク質の発現は低減し(または排除され)、一方、ORFNの発現および/またはNタンパク質の活性は影響を受けないIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF5aおよびORF5bの少なくとも195ヌクレオチド、少なくとも200ヌクレオチド、少なくとも225ヌクレオチド、少なくとも250ヌクレオチド、少なくとも300ヌクレオチド、少なくとも350ヌクレオチド、少なくとも380ヌクレオチドが、ORF5aの開始コドンおよびbORFNの開始コドンの5’末端内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF5b、ならびにORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF5aおよびORF5bの少なくとも195ヌクレオチド、少なくとも200ヌクレオチド、少なくとも225ヌクレオチド、少なくとも250ヌクレオチド、少なくとも300ヌクレオチド、少なくとも350ヌクレオチド、少なくとも380ヌクレオチドは、ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から配列番号2のヌクレオチド385までの範囲内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)の5’末端から配列番号1のヌクレオチド348までのORF3aおよびORF3bは、欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
配列番号1に示されるRNA配列は、ORF3aおよびORF3b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
配列番号1に示されるRNA配列と少なくとも70%の同一性を有するRNA配列は、ORF3aおよびORF3b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
配列番号1に示されるRNA配列と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%または少なくとも99%の同一性を有するRNA配列は、ORF3aおよびORF3b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
配列比較は、比較される2つの配列の全長にわたってか、または2つの配列の断片全体にわたって実施されてもよい。典型的には、この比較は比較される2つの配列の全長にわたって実施される。しかしながら、配列同一性は、例えば、20、50、100個またはそれより多い隣接しているアミノ酸残基の一領域にわたって実施され得る。
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から配列番号2のヌクレオチド385までのORF5aおよびORF5bは、欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
配列番号2に示されるRNA配列は、ORF5aおよびORF5b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
配列番号2に示されるRNA配列と少なくとも70%の同一性を有するRNA配列は、ORF5aおよびORF5b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されており、
配列番号2に示されるRNA配列と、少なくとも1つと少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の同一性を有するRNA配列は、ORF5aおよびORF5b内において欠失しているか、置換されているか、または逆位になっているIBVまたはIBVを含む免疫原性組成物を提供する。
本発明の一態様において、Eタンパク質は、遺伝子型QX、ボーデット、H120もしくはH52のアミノ酸配列を有するか、または上記した遺伝子型のうちの少なくとも1つと、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%または少なくとも99.5%の配列同一性を有する配列を有する。
本発明の一態様において、IBVは弱毒化される。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されている弱毒化IBVまたは弱毒化IBVを含む免疫原性組成物を提供する。
よって、本発明は、弱毒化IBVまたは弱毒化IBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物であって、ORF3aおよびORF3bが不活性化されている弱毒化IBVまたは弱毒化IBVを含む免疫原性組成物を提供する。
よって、本発明は、弱毒化IBVまたは弱毒化IBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物であって、ORF5aおよびORF5bが不活性化されている弱毒化IBVまたは弱毒化IBVを含む免疫原性組成物を提供する。
よって、本発明は、弱毒化IBVまたは弱毒化IBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物であって、ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されている弱毒化IBVまたは弱毒化IBVを含む免疫原性組成物を提供する。
本発明の一態様において、本発明のIBVは不活性化されており、その結果、全体的に不活性化ウイルスが生じる。よって、本発明はまた、不活性化IBVを含む免疫原性組成物であって、
− ORF3a、および/または
− ORF3b、および/または
− ORF5a、および/または
− ORF5b
は不活性化されている免疫原性組成物を指す。
本発明の別の態様において、本発明のIBVは不活性化されており、その結果、全体的に不活性化ウイルスが生じる。よって、本発明はまた、以下:
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている不活性化IBV、または
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている不活性化IBV、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されている不活性化IBV
を含む免疫原性組成物を指す。
好ましくは、本発明の不活性化IBVは、好ましくは本明細書において上述される濃度を使用して、ホルマリン不活性化される。
本発明の一態様において、IBVは遺伝的に操作されている。
用語「遺伝的に操作された」とは、「逆遺伝学」アプローチを用いて突然変異させたIBVを指す。好ましくは、本発明によるIBVは、遺伝的に操作されている。逆遺伝学技術は、合成組換えウイルスRNAの調製を伴う。しかしながら、「逆遺伝学」技術は、当業者に周知である。
本発明の一態様において、IBVは、組換えIBVである。
IBV株は、血清型および遺伝子型によって分類することができる。血清型分類は中和抗体によるウイルスの処理を伴い、一方、遺伝子型分類はS1(スパイク)タンパク質の配列を調べることを伴う。しかしながら、様々なIBV株が当業者に周知である。伝染性気管支炎ウイルスは、1930年代に米国で最初に発見された。同定された最初のIBV血清型はマサチューセッツであったが、米国では、元々同定されたマサチューセッツ型に加えて、アーカンソーおよびデラウェアなどのいくつかの血清型が同定されている。
IBV株ボーデットはマサチューセッツ型であり、ニワトリ胚において少なくとも150継代後に誘導された。IBV株ボーデットは、元々BeaudetteおよびHudson(J. Am. Vet. Med. A.、90巻、51〜60頁、1937年)によって分離され、ニワトリ胚において数百回継代された。これは、一般的に「ニワトリ胚に適応した」または「卵に適応した」株である。ボーデット以外の他のマサチューセッツ型IBV株は、H120、H52、およびM41である。
IB QXは、元々中国で分離されたIBVの毒性分離株として報告されている。しかしながら、このウイルスは、ヨーロッパに広がっており、オランダを中心とした西ヨーロッパにおいて同定されているが、ドイツ、フランス、ベルギー、デンマーク、英国では同定されていない。QX血清型は、アジアおよびアフリカのいくつかの国々(countires)で報告されている。
別のIBV株は、一般的に793Bとも呼ばれる4/91遺伝子型である。
さらに、D274、B1648/D8880、D1466、V1397およびArkansas株は、同様にヨーロッパで同定されている。
本発明の一態様において、IBVは、QX、マサチューセッツ、4/91、Q1またはイタリア02遺伝子型である。
本発明の一態様において、マサチューセッツ遺伝子型は、H120、H52、Spain/98/308、IBMA5−1、SD/97/01、ボーデット、Spain/96/334、M41−M21883からなるリストから選択される。
本発明の一態様において、Q1遺伝子型は、CK/CH/LDL/98I、CK/CH/LSD/08−10、J2、Q1、AR08ER22、AR08BA21、チリ−295−10からなるリストから選択される。
本発明の一態様において、IBVは、マサチューセッツ遺伝子型H52株のものである。
本発明の一態様において、H52は、H52Uである。
本発明の一態様において、H52は、EU817497で示されるヌクレオチド配列、またはそれと少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%もしくは少なくとも99.5%の配列同一性を有する配列を有する。
本発明の一態様において、H52株は、AY044185もしくはAF352310で示されるアミノ酸配列、またはそれと少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%もしくは少なくとも99.5%の配列同一性を有する配列を有するヌクレオカプシド(N)タンパク質を有する。
本発明の一態様において、H52株は、AF317210で示されるアミノ酸配列、またはそれと少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%もしくは少なくとも99.5%の配列同一性を有する配列を有するエンベロープ(E)タンパク質を有する。
本発明の一態様において、H52株は、AF286185で示されるアミノ酸配列、またはそれと少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%もしくは少なくとも99.5%の配列同一性を有する配列を有する膜糖タンパク質(M)タンパク質を有する。
典型的な参照株およびそれらのスパイク遺伝子配列のヌクレオチド配列データベース受託番号のさらなる例は、M41(マサチューセッツ血清型;X04722)、NUD274/78(D274血清型;X15832)、米国/アーカンソー99(Ark 99血清型;L10384)、ベルギー/B1648(B1648血清型;X87238)、米国(DE)/072/92(DE072血清型;U77298)、US(GA)/0470/98(ジョージア98血清型;AF274437)、Ut14/91(793B1血清型;AF093794)、USA/コネチカット(コネチカット血清型;L18990)およびNL/D1466(D1466血清型;M21971)である。
本発明の一態様において、免疫原性組成物は、薬学的に許容される担体を含む。
「薬学的に許容される担体」という用語は、任意のおよびすべての溶媒、分散媒、コーティング剤、安定化剤、希釈剤、防腐剤、抗菌剤および抗真菌剤、等張剤、吸着遅延剤、アジュバント、免疫刺激剤、ならびのそれらの組み合わせを含む。
本発明の一態様において、薬学的に許容される担体は、リン酸緩衝生理食塩水である。
好ましくは、免疫原性組成物は、ショ糖ゼラチン安定化剤をさらに含む。
本発明の一態様において、薬学的に許容される担体は、キトサンである。
好ましくは、免疫原性組成物は、1つまたは複数の他の免疫調節剤、例えば、インターロイキン、インターフェロン、または他のサイトカインをさらに含むことができる。本発明との関連において有用なアジュバントおよび添加剤の量および濃度は、当業者によって容易に決定することができる。
本発明の一態様において、免疫原性組成物は、相同的なチャレンジから保護する。「保護」および「予防」および「予防する」という用語は、本出願において同義的に使用される。しかしながら、これらの用語は、他の箇所において定義されている。
本発明の一態様において、免疫原性組成物は、M41によるチャレンジから保護する。
本発明の一態様において、免疫原性組成物は、単回投与のために製剤化される。
単回投薬の体積は、本明細書の他の箇所において定義されている。
さらに、このような単回用量のこのような免疫原性組成物の投与後に、1用量の本発明の免疫原性組成物は有効であることが示されている。
本発明の一態様において、免疫原性組成物は、皮下、筋肉内、経口、卵内、噴霧を介して、飲用水を介して、または点眼によって投与される。
本発明の一態様において、免疫原性組成物は、IBVの用量あたり1〜10log10のEID50/mlを含む。
本発明の一態様において、免疫原性組成物は、IBVの用量あたり2〜5log10のEID50/mlを含む。
本発明の一態様において、免疫原性組成物は、IBVの用量あたり2〜4log10のEID50/mlを含む。
組成物は、必要に応じて、活性成分を含有する1つまたは複数の単位投与形態を含有し得るパックまたはディスペンサーデバイス中に提供され得る。パックは、例えば、ブリスターパックなどの金属またはプラスチックホイルを含み得る。パックまたはディスペンサーデバイスは、投与するための、好ましくは対象、特に家禽に投与するための指示書を添付され得る。このような容器(単数または複数)に、医薬品または生物学的製剤の製造、使用または販売を規制する政府機関によって規定された形式の通知が関連付けることができる。この通知は、人ヒト投与用の製造、使用または販売の機関による承認が反映される。
したがって、本発明は、本明細書に記載されているIBVまたは免疫原性組成物を含むキットを提供する。
本発明の一態様において、キットは、鳥の疾患の処置および/または予防のための指示書をさらに含む。
本発明の一態様において、キットは、家禽の疾患の処置および/または予防のための指示書をさらに含む。
本発明の一態様において、キットは、IB(伝染性気管支炎)の処置および/または予防のための指示書をさらに含む。
さらに、本発明は、対象を免疫化する方法であって、そのような対象に本明細書に記載されている免疫原性組成物を投与することを含む方法を提供する。
「免疫化する」という用語は、免疫化される対象に免疫原性組成物を投与することによる能動免疫化に関し、それにより、このような免疫原性組成物に含まれる抗原に対する免疫学的反応を引き起こす。
好ましくは、免疫化は、一群における特定のIBV感染の発症率の緩和、または特定のIBV感染によって引き起こされるかもしくは関連付けられる臨床徴候の重症度の低減をもたらす。
さらに、本明細書で提供される免疫原性組成物による、必要性のある対象の免疫化は、IBV感染による対象の感染の予防をもたらす。さらにより好ましくは、免疫化は、IBV感染に対して有効であり、持続的な免疫学的反応をもたらす。前記期間は、1ヶ月を超え、好ましくは2ヶ月を超え、好ましくは3ヶ月を超え、より好ましくは4ヶ月を超え、より好ましくは5ヶ月を超え、より好ましくは6ヶ月を超えて続くことが理解される。免疫化は、免疫化されたすべての対象において有効でない場合があることを理解するべきである。しかしながら、その用語は、一群の対象のかなりの部分が効果的に免疫化されることを要求する。
さらに、本発明は、必要性のある対象において、IBVによって引き起こされる臨床徴候を処置または予防する方法であって、前記対象に本明細書に記載されている免疫原性組成物の治療有効量を投与することを含む方法を提供する。
好ましくは、臨床徴候は、本発明の前に利用可能であった免疫原性組成物で処置されていないかまたは処置されたが、後に特定のIBVに感染した対象と比較して、少なくとも10%、より好ましくは少なくとも20%、なおより好ましくは少なくとも30%、さらにより好ましくは少なくとも40%、なおより好ましくは少なくとも50%、なおより好ましくは少なくとも60%、なおより好ましくは少なくとも70%、なおより好ましくは少なくとも80%、なおより好ましくは少なくとも90%、なおより好ましくは少なくとも95%、最も好ましくは100%まで発症率または重症度において減少される。
用語「必要とする」または「必要性のある」とは、本明細書で使用するとき、投与/処置が、本発明による免疫原性組成物を受ける対象の健康もしくは臨床徴候、または健康における任意の他の陽性な薬効の増強または改善と関連付けられる。
さらに、本発明は、必要性のある対象において、同種の免疫化されていない対照群の対象と比較して、線毛運動障害を低減する方法であって、前記対象に本明細書に記載されている免疫原性組成物の治療有効量を投与することを含む方法を提供する。
例に示されるように、本明細書において提供される免疫原性組成物は、線毛運動障害の低減を効果的であることが証明されている。
用語「線毛運動障害」は、気管内の線毛の運動の低減を指す。したがって、線毛運動障害は、線毛の運動のために気管内輪の内層を調べることによって決定され得る。気管内の線毛の運動を決定する方法は、当業者の一般的な知識の範囲である。
好ましくは、線毛の運動は、同種の免疫化されていない対照群の対象と比較して、IBWによるチャレンジまたは感染の10日後から、より好ましくはIBWによるチャレンジまたは感染の5日後から、より好ましくはIBWによるチャレンジまたは感染の4日後から、より好ましくはIBWによるチャレンジまたは感染の3日後から、最も好ましくはIBWによるチャレンジまたはIBV感染の1日または2日後から低下しない。
本発明の一態様において、前記対象は鳥である。
用語「鳥」は、当業者に周知である。用語「鳥」は、家禽を含むすべてのトリを包含する。
本発明の一態様において、前記対象は家禽である。
用語「家禽」は、当業者に周知である。用語「家禽」は、ニワトリ、シチメンチョウ、ウズラ、キジ、ギニアフォウル、ガチョウ、およびアヒルを包含する。さらに、用語「ニワトリ」には、若鶏、産卵鶏、および繁殖家として再交雑される生殖用のストックが含まれる。
本発明の一態様において、前記対象は、ニワトリ、シチメンチョウ、ウズラ、またはキジからなるリストから選択される。
本発明の一態様において、免疫原性組成物は1回投与される。
単回投薬は1回のみ投与されることが理解される。例に示されるように、本明細書において提供される免疫原性組成物は、単回投薬を必要性のある対象に投与した後に有効であることが証明されている。
家禽ああたりの投薬量は、ワクチン接種の経路および家禽の年齢に依存する。
筋肉内または皮下ワクチン接種用のワクチンまたは飲用水ワクチンの1用量は、30μl〜1000μlの体積の用量を含有し得る。好ましくは、単回用量は、約30μl〜1000μl、より好ましくは約50μl〜500μl、より好ましくは約75μl〜250μl、さらにより好ましくは約100μl〜200μlの全体積を有し、単一の100μl、110μl、120μl、125μl、130μl、135μl、140μl、145μl、150μl、160μl、170μl、175μl、180μl、190μl、155μl、または200μl用量の最も好ましい。
本発明の一態様において、免疫原性組成物は、2回以上の用量で投与される。
しかしながら、免疫原性組成物は、2回以上の用量で投与することができ、第1用量は第2(追加免疫)用量の投与前に投与される。
卵内ワクチン接種が使用される場合、好ましくは、胚が15〜19日齢、好ましくは17、18または19日齢、最も好ましくは18日齢であるときに、1回目の投与が実施される。2回目の投与は、最初の3週齢以内、好ましくは最初の10日齢以内に実施することができる。
本発明の一態様において、前記免疫原性組成物は、皮下、筋肉内、経口、卵内、噴霧を介して、飲用水を介して、または点眼によって投与される。
生IBVワクチンは、好ましくは、点眼、鼻腔内、筋肉内または皮下により個々に投与される。
より好ましくは、飲用水およびエアロゾルスプレーワクチン接種を含む大量塗布方法が使用される。また、以下にさらに記載されるように、胚ワクチン(いわゆる卵内ワクチン)としてのワクチンの使用が好ましい。
例えば、若鶏は、1日齢または1〜3週齢で、特に、高レベルのMDAを有する若鶏に対してワクチン接種され得る。飼育ストックまたは繁殖用ストックは、初期には、1〜10日齢でワクチン接種され、7〜12週齢または16〜18週齢でワクチンにより追加免疫され得る。
卵内投与
好ましくは、ワクチンは、孵化の後期中に、一般的に、孵化期間の最後の4分の1の間、好ましくは孵化の3〜4日前に胚の卵に注入される。好ましくは、投与は、胚が15〜19日齢、好ましくは17、18または19日齢、最も好ましくは18日齢である場合に実施される。続いて、ワクチン接種された孵化卵は、孵化のためにインキュベーターに移される。卵内投与のプロセスは、従来技術に記載されているようなロボット注入プロセスを用いて自動化することができる。
本発明の一態様において、前記免疫原性組成物は、点眼を介して投与される。
卵内投与用の生ワクチンは、典型的には、50〜100μl、好ましくは50μlの体積で、102〜107のEID50/胚、好ましくは102〜103のEID50/胚の減弱化IBVの量を含む。
本発明の一態様において、免疫原性組成物は、1〜10log10のEID50/mlのIBVを含む。
本発明の一態様において、免疫原性組成物は、2〜5log10のEID50/mlのIBVを含む。
本発明の一態様において、免疫原性組成物は、2〜4log10のEID50/mlのIBVを含む。
本発明の一態様において、免疫原性組成物は、最初の1週間齢以内、最初の3日齢以内、最初の2日齢以内、または最初の1日齢以内に対象に投与される。
しかしながら、数日齢である対象者のワクチン接種後、家禽の免疫系がIBV感染に対する免疫を増強するためには数日を要することを理解しなければならない。したがって、好ましくは、対象は、最初の24時間齢以内に免疫化される。
本発明の一態様において、免疫原性組成物は、1日齢以内に対象に投与される。例に示されるように、本明細書において提供される免疫原性組成物は、1日齢の家禽に投与した場合、安全であり、有効であることが証明されている。
「処置および/または予防」という用語は、他の箇所において定義されており、ここでは、「予防(prophylaxis)」および「予防する」または「予防(prevention)」という用語は、本出願において同義的に使用される。さらに、「排出する」という用語もまた、他の箇所において定義されている。
用語「線毛運動障害」は、当業者に周知である。気管の表面は、線毛と呼ばれる多数の運動性の毛様構造で裏打ちされた特殊な上皮細胞で覆われている。用語「線毛運動障害」は、線毛の減少もしくは喪失、および/または線毛運動の喪失もしくは部分喪失を包含する。線毛運動障害は、当業者にさらなる煩雑さを伴うことなく決定することができる。
用語「水泡音」は、当業者には周知である。しかしながら、用語「水泡音」は、気管水泡音を包含し、気管支から発する音を指す。水泡音は、当業者にさらなる煩雑さを伴うことなく決定することができる。
用語「産卵減少」は、当業者に周知である。用語「産卵減少」は、産卵の減少を包含する。
本発明の一態様において、処置または予防は、同種の非処置対照群の対象と比較して、線毛運動障害の予防または減少をもたらす。
本発明の一態様において、処置または予防は、同種の非処置対照群の対象と比較して、腎臓病変の予防または軽減をもたらす。
本発明の一態様において、処置または予防は、同種の非処置対照群の対象と比較して、産卵減少の予防または低減をもたらす
本発明はさらに、治療的に使用するための、本明細書に記載されているIBVまたは免疫原性組成物を提供する。
本発明はさらに、免疫原またはワクチンとしての使用のための、本明細書に記載されているIBVまたは免疫原性組成物を提供する。
本発明はさらに、医薬としての使用のための、本明細書に記載されているIBVまたは免疫原性組成物を提供する。
本発明はさらに、医薬の製造のための、本明細書に記載されているIBVまたは免疫原性組成物の使用を提供する。
本発明はさらに、対象におけるIBV感染の処置および/または予防のための、本明細書に記載されているIBVまたは免疫原性組成物の使用を提供する。
以下の条項もまた、本明細書に記載される。
1.IBV(伝染性気管支炎ウイルス)であって、
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されているIBV。
− ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、または
− ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、または
− ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されている免疫原性組成物。
3.ORF3aおよびORF3bの前記不活性化が、ORF3cの発現に影響しないおよび/またはEタンパク質の活性に影響しない、条項1のIBVまたは条項2の免疫原性組成物。
4.ORF3aおよびORF3bの前記不活性化が、ORFSの発現に影響しないおよび/またはSタンパク質の活性に影響しない、条項1〜3のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
5.ORF5aおよびORF5bの前記不活性化が、ORFNの発現に影響しないおよび/またはNタンパク質の活性に影響しない、条項1〜4のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
7.ORF3aが完全もしくは部分的に欠失しているか、置換されているか、または逆位になっており、ORF3bが部分的に欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜6のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
8.ORF5が完全もしくは部分的に欠失しているか、置換されているか、または逆位になっており、ORF5bが部分的に欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜7のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
10.ORF3aが完全または部分的に欠失しており、ORF3bが部分的に欠失している、条項1〜9のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
11.ORF5aが完全または部分的に欠失しており、ORF5bが部分的に欠失している、条項1〜10のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
12.ORF3aおよびORF5aが完全もしくは部分的に欠失しており、ORF3bおよびORF5bが部分的に欠失している、条項1〜11のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
13.ORF3aの開始コドンおよびORF3bの開始コドンが不活性化されている、条項1〜12のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
15.ORF3aおよびORF3bの開始コドン(AUG)の前記不活性化が欠失、置換または逆位である、条項13または条項14のIBVまたは免疫原性組成物。
16.ORF5aの開始コドンおよびORF5bの開始コドンが不活性化されている、条項1〜15のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
17.ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)およびORF5bの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド195〜197)が不活性化されている、条項1〜16のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
18.ORF5aおよびORF5bの開始コドン(AUG)の前記不活性化が欠失、置換または逆位である、条項16または条項17のIBVまたは免疫原性組成物。
20.ORF3aおよびORF3bが、ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)およびORF3bの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド174〜176)のA、U、またはGからトランケートされている、条項1〜19のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
21.ORF5aおよびORF5bが、ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)およびORF5bの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド195〜197)の5’末端からトランケートされている、条項1〜20のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
22.ORF5aおよびORF5bが、ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)およびORF5bの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド195〜197)のA、U、またはGからトランケートされている、条項1〜21のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
28.ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)の5’末端から1〜173ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっており、ORF3bの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド174〜176)の5’末端から1〜175ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜27のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
30.ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から1〜194ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっており、ORF5bの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド195〜197)の5’末端から1〜191ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜29のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
34.ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から少なくとも195ヌクレオチド、少なくとも196ヌクレオチド、少なくとも197ヌクレオチド、少なくとも200、ヌクレオチド、少なくとも210ヌクレオチド、少なくとも220ヌクレオチド、少なくとも225ヌクレオチド、少なくとも250ヌクレオチド、少なくとも300ヌクレオチド、少なくとも325ヌクレオチド、少なくとも350ヌクレオチド、少なくとも380ヌクレオチドが、ORF5aおよびORF5b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜33のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
36.ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)の5’末端から174〜200ヌクレオチド、もしくは174〜300ヌクレオチド、もしくは174〜348ヌクレオチドが、ORF3aおよびORF3b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜35のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
38.ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から195〜250ヌクレオチド、もしくは195〜300ヌクレオチド、もしくは195〜350、もしくは195〜385ヌクレオチドが、ORF5aおよびORF5b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜37のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
43.ORF5aの1〜194ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっており、ORF5bの1〜191ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜42のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
44.ORF3aおよびORF3bの176〜348ヌクレオチドが、ORF3aの開始コドンおよびORF3cの開始コドンの5’末端内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜43のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
45.ORF3aおよびORF3bの176〜348ヌクレオチドが、ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)の5’末端から配列番号1のヌクレオチド348までの範囲内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜44のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
48.ORF5aおよびORF5bの195〜385ヌクレオチドが、ORF5aの開始コドンおよびORFNの開始コドンの5’末端内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜47のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
49.ORF5aおよびORF5bの195〜385ヌクレオチドが、ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から配列番号2のヌクレオチド385までの範囲内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜48のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
51.ORF5aおよびORF5bの少なくとも195ヌクレオチド、少なくとも200ヌクレオチド、少なくとも225ヌクレオチド、少なくとも250ヌクレオチド、少なくとも300ヌクレオチド、少なくとも350ヌクレオチド、少なくとも380ヌクレオチドが、ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から配列番号2のヌクレオチド385までの範囲内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜50のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
53.配列番号1に記載されたRNA配列が、ORF3aおよびORF3b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜52のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
55.ORF5aおよびORF5bが、ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から配列番号2のヌクレオチド385まで欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜54のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
56.配列番号2に記載されたRNA配列が、ORF5aおよびORF5b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜55のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
58.前記IBVが弱毒化されている、条項1〜57のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
59.前記IBVが遺伝的に操作されている、条項1〜58のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
60.前記IBVが組換えIBVである、条項1〜59のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
62.前記IBVがQX、マサチューセッツ、4/91、Q1またはイタリア02遺伝子型のものである、条項1〜61のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
64.前記マサチューセッツ遺伝子型が、H120、H52、スペイン(Spain)/98/308、IBMA5−1、SD/97/01、ボーデット、スペイン/96/334、M41−M21883を含むリストから選択される、条項62のIBVまたは免疫原性組成物。
66.前記Q1遺伝子型が、CK/CH/LDL/98I、CK/CH/LSD/08−10、J2、Q1、AR08ER22、AR08BA21、チリ(Chile)−295−10を含むリストから選択される、条項62のIBVまたは免疫原性組成物。
68.前記IBVがマサチューセッツ遺伝子型株H52のものである、条項1〜62のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
69.ワクチンである、条項2〜68のいずれか1項の免疫原性組成物。
70.薬学的に許容される担体を含む、条項2〜69のいずれか1項の免疫原性組成物。
71.前記薬学的に許容される担体がリン酸緩衝生理食塩水である、条項70の免疫原性組成物。
72.必要性のある対象において、IBVによって引き起こされる臨床徴候の処置および/または予防において有効である、条項2〜71のいずれか1項の免疫原性組成物。
73.同種チャレンジから保護する、条項2〜72のいずれか1項の免疫原性組成物。
74.M41によるチャレンジから保護する、条項2〜73のいずれか1項の免疫原性組成物。
75.単回投与のために製剤化される、条項2〜74のいずれか1項の免疫原性組成物。
76.皮下、筋肉内、経口、卵内、噴霧を介して、飲用水を介して、または点眼によって投与する、条項2〜75のいずれか1項の免疫原性組成物。
77.1〜10log10 EID50の前記IBVを含む、条項2〜76のいずれか1項の免疫原性組成物。
78.2〜5log10 EID50の前記IBVを含む、条項2〜77のいずれか1項の免疫原性組成物。
79.2〜4log10 EID50の前記IBVを含む、条項2〜78のいずれか1項の免疫原性組成物。
80.条項1〜79のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物を含むキット。
81.鳥の疾患の処置および/または予防のための指示書をさらに含む、条項80に記載のキット。
82.家禽の疾患の処置および/または予防のための指示書をさらに含む、条項81に記載のキット。
83.IBの処置および/または予防のための指示書をさらに含む、条項82に記載のキット。
84.対象を免疫化する方法であって、そのような対象に条項2〜79のいずれか1項に記載の免疫原性組成物を投与することを含む方法。
86.必要性のある対象において、同種の免疫化されていない対照群の対象と比較して、線毛運動障害を低減する方法であって、前記対象に条項2〜79のいずれか1項に記載の免疫原性組成物の治療有効量を投与することを含む方法。
87.対象を免疫化する方法における使用のための、条項2〜79のいずれか1項に記載の免疫原性組成物であって、前記方法が、前記対象に前記免疫原性組成物の治療有効量を投与することを含むものである免疫原性組成物。
90.前記対象が鳥である、条項84〜89のいずれか1項の方法または使用。
91.前記対象が家禽である、条項84〜90のいずれか1項の方法または使用。
92.前記対象が、ニワトリ、シチメンチョウ、ウズラ、またはキジからなるリストから選択される、条項84〜91のいずれか1項の方法または使用。
93.前記免疫原性組成物を1回投与する、条項84〜92のいずれか1項の方法または使用。
94.前記免疫原性組成物を2回以上の用量で投与する、条項84〜92のいずれか1項の方法または使用。
95.前記免疫原性組成物を、皮下、筋肉内、経口、卵内、噴霧を介して、飲用水を介して、または点眼によって投与する、条項84〜94のいずれか1項の方法または使用。
96.前記免疫原性組成物を、点眼を介して投与する、条項84〜95のいずれか1項の方法または使用。
97.前記免疫原性組成物が、1〜10log10 EID50の前記IBVを含む、条項84〜96のいずれか1項の方法または使用。
98.前記免疫原性組成物が、2〜5log10 EID50の前記IBVを含む、条項84〜97のいずれか1項の方法または使用。
99.前記免疫原性組成物が、2〜4log10 EID50の前記IBVを含む、条項84〜98のいずれか1項の方法または使用。
100.前記免疫原性組成物を、対象に、第1週齢以内、最初の3日齢以内、最初の2日齢以内、または第1日齢以内に投与する、条項84〜99のいずれか1項の方法または使用。
101.前記免疫原性組成物を、対象に、第1日齢以内に投与する、条項84〜100のいずれか1項の方法または使用。
103.前記処置または予防が、同種の非処置対照群の対象と比較して、線毛運動障害の予防または低減を生じる、条項84〜102のいずれか1項の方法または使用。
104.前記処置または予防が、同種の非処置対照群の対象と比較して、腎臓病変の予防または低減を生じる、条項84〜103のいずれか1項の方法または使用。
105.前記処置または予防が、同種の非処置対照群の対象と比較して、産卵低下の予防または低減を生じる、条項84〜104のいずれか1項の方法または使用。
106.治療的使用のための、条項1〜79のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
107.免疫原またはワクチンとしての使用のための、条項1〜79のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
108.医薬としての使用のための、条項1〜79のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
109.医薬の製造のための、条項1〜79のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物の使用。
110.対象におけるIBV感染の処置および/または予防のための、条項1〜79のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物の使用。
1.IBVを増殖し、遺伝的に修飾する方法であって、
a)IBVのウイルスRNAを細胞にトランスフェクトするステップ、
b)ステップa)からの細胞に第1の部分的IBVウイルスRNAを共トランスフェクトするステップであって、前記第1の部分的IBVウイルスRNAが、異なるコロナウイルスの表面タンパク質をコードするものであるステップ、
c)前記部分的IBVウイルスRNAの前記異なるコロナウイルスにおける前記表面タンパク質について陽性であるキメラ感染性IBVクローンを選択するステップ、
d)第2の部分的IBVウイルスRNAを、ステップc)におけるキメラ感染性IBVクローンについて陽性である細胞系にトランスフェクトするステップであって、前記第2の部分的IBVウイルスRNAがIBVの表面タンパク質をコードし、前記第2の部分的IBVウイルスRNAが、さらなる修飾を保有するものであるステップ、
e)ステップd)からの前記細胞を、胚形成した鳥の卵に接種するステップ、
f)ステップe)における前記胚形成した鳥の卵から、遺伝的に修飾されたIBVを選択するステップであって、前記遺伝的に修飾されたIBVがIBVの前記表面タンパク質を有し、前記遺伝的に修飾されたIBVが、前記さらなる修飾を保有するものであるステップ
を含む、方法。
2.前記IBVがQX、マサチューセッツ、4/91、Q1またはイタリア02遺伝子型のものである、条項1の方法。
4.トランスフェクトすることがマイクロインジェクションである、条項1〜3のいずれか1項の方法。
5.トランスフェクトすることがエレクトロポレーションである、条項1〜3のいずれか1項方法。
6.条項1のステップa)におけるトランスフェクションおよび条項1のステップb)における共トランスフェクションが同時に行われる、条項1〜5のいずれか1項の方法。
7.前記細胞が、哺乳動物、鳥、または脊椎動物起源を有する、条項1〜6のいずれか1項の方法。
10.共培養のための前記第2のタイプの細胞が、マウス、ネコ、ブタ、ヒト、またはシチメンチョウに由来する細胞である、条項9の方法。
12.共培養のための前記第2のタイプの細胞が、マウスLR7である、条項9または10の方法。
13.条項1のステップb)における共トランスフェクションステップが、さらに、コロナウイルスヌクレオカプシドタンパク質(Nタンパク質)をコードするRNAの共トランスフェクションを含む、条項1〜12のいずれか1項の方法。
15.前記表面タンパク質が受容体結合タンパク質またはその一部である、条項1〜14のいずれか1項の方法。
16.前記表面タンパク質がスパイクタンパク質またはその一部である、条項1〜15のいずれか1項の方法。
17.前記表面タンパク質が、前記スパイクタンパク質またはその一部のエクトドメインである、条項1〜16のいずれか1項の方法。
18.条項1のステップb)における異なるコロナウイルスの前記表面タンパク質が、MHV、FIPV、PEDV、もしくはSDCVの表面タンパク質またはその一部である、条項1〜17のいずれか1項の方法。
19.条項1のステップb)における異なるコロナウイルスの前記表面タンパク質が、MHV、FIPV、PEDV、もしくはSDCVの受容体結合タンパク質またはその一部である、条項1〜17のいずれか1項の方法。
20.条項1のステップb)における異なるコロナウイルスの前記表面タンパク質が、MHV、FIPV、PEDV、もしくはSDCVのスパイクタンパク質またはその一部である、条項1〜19のいずれか1項の方法。
21.条項1のステップb)における異なるコロナウイルスの前記表面タンパク質が、MHV、FIPV、PEDV、もしくはSDCVのスパイクタンパク質またはその一部のエクトドメインである、条項1〜19のいずれか1項の方法。
22.異なるコロナウイルスの前記表面タンパク質が、IBV以外のコロナウイルスからのものである、条項1〜21のいずれか1項の方法。
23.異なるコロナウイルスの前記表面タンパク質が、MHVのスパイクタンパク質またはその一部である、条項1〜22のいずれか1項の方法。
24.異なるコロナウイルスの前記表面タンパク質が、MHVのスパイクタンパク質またはその一部のエクトドメインである、条項1〜23のいずれか1項の方法。
25.前記キメラ感染性IBVクローンが、MHV、FIPV、PEDV、もしくはSDCVのスパイクタンパク質またはその一部を含む、条項1〜24のいずれか1項の方法。
27.前記キメラ感染性IBVクローンが、MHVのスパイクタンパク質またはその一部を含む、条項1〜26のいずれか1項の方法。
28.前記キメラ感染性IBVクローンが、MHVのスパイクタンパク質またはその一部のエクトドメインを含む、条項1〜27のいずれか1項の方法。
29.前記胚形成した鳥の卵が、ニワトリ、シチメンチョウ、ウズラ、またはキジからのものである、条項1〜28のいずれか1項の方法。
30.前記胚形成した鳥の卵がニワトリの卵である、条項1〜29のいずれか1項の方法。
32.前記部分的IBVウイルスRNAが組換えウイルスRNAである、条項1〜31のいずれか1項の方法。
33.前記部分的IBVウイルスRNAが合成ウイルスRNAである、条項1〜32のいずれか1項の方法。
34.条項1における前記第2の部分的IBVウイルスRNAが、IBVのスパイクタンパク質またはその一部をコードする、条項1〜33のいずれか1項の方法。
35.条項1における前記第2の部分的IBVウイルスRNAが、IBVのスパイクタンパク質またはその一部のエクトドメインをコードする、条項1〜34のいずれか1項の方法。
39.前記第2の部分的IBVウイルスRNAにおける前記修飾が、ORF3aおよびORF3bならびに/またはORF5aおよびORF5bのトランケーションである、条項1〜36のいずれか1項の方法。
41.前記遺伝的に修飾されたIBVが組換えIBVである、条項1〜40のいずれか1項の方法。
42.前記遺伝的に修飾されたIBVが弱毒化されている、条項1〜41のいずれか1項の方法。
43.胚形成したニワトリの卵において前記遺伝的に修飾されたコロナウイルスを選択することが、限界希釈によって行われる、条項1〜42のいずれか1項の方法。
44.条項1〜43のいずれか1項に記載の方法を含む、弱毒化IBVワクチンを調製する方法。
45.前記弱毒化IBVを薬学的に許容される担体と共に混合することを含む、条項44の方法。
46.条項1〜43のいずれか1項に記載のIBVを含む細胞。
47.条項1〜43のいずれか1項に記載のIBVを含む、胚形成した鳥の卵。
48.条項1〜42のいずれか1項に記載のIBVを含む、胚形成したニワトリの卵。
49.条項1〜42のいずれか1項に記載の方法によって得られた弱毒化IBV。
1.ORF3aが不活性化されている、IBV(伝染性気管支炎ウイルス)。
2.IBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物であって、ORF3aが不活性化されている、免疫原性組成物。
3.ORF3aの前記不活性化が、ORFSの発現に影響しないおよび/またはSタンパク質の活性に影響しない、条項1または2のIBVまたは免疫原性組成物。
4.ORF3aの前記不活性化が、ORF3bの発現に影響しないおよび/または3bタンパク質の活性に影響しない、条項1〜3のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
5.前記不活性化が、ORF3aの完全または部分的な欠失、ORF3aの完全または部分的なトランケーション、ORF3aの完全または部分的な逆位、ORF3aの完全または部分的な再配置、ORF3a内における核酸の挿入、ORF3a内における核酸の置換である、条項1〜4のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
6.ORF3aが部分的に欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜5のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
7.ORF3aが部分的に欠失している、条項1〜6のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
8.ORF3aの開始コドンが不活性化されている、条項1〜7のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
9.ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)が不活性化されている、条項1〜8のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
10.ORF3aの開始コドン(AUG)の前記不活性化が欠失、置換または逆位である、条項8または条項9のIBVまたは免疫原性組成物。
12.ORF3aが、ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)のA、U、またはGからトランケートされている、条項1〜11のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
15.ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)の5’末端から1〜173ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜14のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
16.ORF3aの開始コドンのA(AUGのA、配列番号1のヌクレオチド1)から1〜173ヌクレオチド、もしくは開始コドンのU(AUGのU、配列番号1のヌクレオチド2)から1〜172ヌクレオチド、もしくは開始コドンのG(AUGのG、配列番号1のヌクレオチド3)から1〜171ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜15のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
18.ORF3aの1〜173ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜17のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
19.ORF3aが、ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)の5’末端から配列番号1のヌクレオチド173まで欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜18のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
20.配列番号33に記載されたRNA配列が、ORF3a内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜19のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
22.前記IBVが弱毒化されている、条項1〜21のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
23.前記IBVが遺伝的に操作されている、条項1〜22のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
24.前記IBVが組換えIBVである、条項1〜23のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
26.前記IBVがQX、マサチューセッツ、4/91、Q1またはイタリア02遺伝子型のものである、条項1〜25のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
28.前記マサチューセッツ遺伝子型が、H120、H52、スペイン/98/308、IBMA5−1、SD/97/01、ボーデット、スペイン/96/334、M41−M21883を含むリストから選択される、条項26のIBVまたは免疫原性組成物。
30.前記Q1遺伝子型が、CK/CH/LDL/98I、CK/CH/LSD/08−10、J2、Q1、AR08ER22、AR08BA21、チリ−295−10を含むリストから選択される、条項26のIBVまたは免疫原性組成物。
32.前記IBVがマサチューセッツ遺伝子型株H52のものである、条項1〜26のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
33.ワクチンである、条項2〜32のいずれか1項の免疫原性組成物。
34.薬学的に許容される担体を含む、条項2〜33のいずれか1項の免疫原性組成物。
35.前記薬学的に許容される担体がリン酸緩衝生理食塩水である、条項34の免疫原性組成物。
36.必要性のある対象において、IBVによって引き起こされる臨床徴候の処置および/または予防において有効である、条項2〜35のいずれか1項の免疫原性組成物。
37.同種チャレンジから保護する、条項2〜36のいずれか1項の免疫原性組成物。
38.M41によるチャレンジから保護する、条項2〜37のいずれか1項の免疫原性組成物。
39.単回投与のために製剤化される、条項2〜38のいずれか1項の免疫原性組成物。
40.皮下、筋肉内、経口的、卵内、噴霧を介して、飲用水を介して、または点眼によって投与される、条項2〜39のいずれか1項の免疫原性組成物。
41.1〜10log10 EID50の前記IBVを含む、条項2〜40のいずれか1項の免疫原性組成物。
42.2〜5log10 EID50の前記IBVを含む、条項2〜41のいずれか1項の免疫原性組成物。
43.2〜4log10 EID50の前記IBVを含む、条項2〜42のいずれか1項の免疫原性組成物。
44.条項1〜43のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物を含むキット。
45.鳥の疾患の処置および/または予防のための指示書をさらに含む、条項44に記載のキット。
46.家禽の疾患の処置および/または予防のための指示書をさらに含む、条項45に記載のキット。
47.IBの処置および/または予防のための指示書をさらに含む、条項46に記載のキット。
48.対象を免疫化する方法であって、そのような対象に条項2〜43のいずれか1項に記載の免疫原性組成物を投与することを含む方法。
50.必要性のある対象において、同種の非処置対照群の対象と比較して、線毛運動障害を低減する方法であって、前記対象に条項2〜43のいずれか1項に記載の免疫原性組成物の治療有効量を投与することを含む方法。
51.対象を免疫化する方法における使用のための免疫原性組成物であって、前記方法が、前記対象に前記免疫原性組成物の治療有効量を投与することを含むものである、条項2〜43のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
54.前記対象が鳥である、条項48〜53のいずれか1項の方法または使用。
55.前記対象が家禽である、条項48〜54のいずれか1項の方法または使用。
56.前記対象が、ニワトリ、シチメンチョウ、ウズラ、またはキジからなるリストから選択される、条項48〜55のいずれか1項の方法または使用。
57.前記免疫原性組成物を1回投与する、条項48〜56のいずれか1項の方法または使用。
58.前記免疫原性組成物を2回以上の用量で投与する、条項48〜56のいずれか1項の方法または使用。
59.前記免疫原性組成物を、皮下、筋肉内、経口、卵内、噴霧を介して、飲用水を介して、または点眼によって投与する、条項48〜58のいずれか1項の方法または使用。
60.前記免疫原性組成物を、点眼を介して投与する、条項48〜59のいずれか1項の方法または使用。
61.前記免疫原性組成物が、1〜10log10 EID50の前記IBVを含む、条項48〜60のいずれか1項の方法または使用。
62.前記免疫原性組成物が、2〜5log10 EID50の前記IBVを含む、条項48〜61のいずれか1項の方法または使用。
63.前記免疫原性組成物が、2〜4log10 EID50の前記IBVを含む、条項48〜62のいずれか1項の方法または使用。
64.前記免疫原性組成物を、対象に、第1週齢以内、最初の3日齢以内、最初の2日齢以内、または第1日齢以内に投与する、条項48〜63のいずれか1項の方法または使用。
65.前記免疫原性組成物を、対象に、第1日齢以内に投与する、条項48〜64のいずれか1項の方法または使用。
67.前記処置または予防が、同種の非処置対照群の対象と比較して、線毛運動障害の予防または低減を生じる、条項48〜66のいずれか1項の方法または使用。
68.前記処置または予防が、同種の非処置対照群の対象と比較して、腎臓病変の予防または低減を生じる、条項48〜67のいずれか1項の方法または使用。
69.前記処置または予防が、同種の非処置対照群の対象と比較して、産卵低下の予防または低減を生じる、条項48〜68のいずれか1項の方法または使用。
70.治療的使用のための、条項1〜43のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
71.免疫原またはワクチンとしての使用のための、条項1〜43のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
72.医薬としての使用のための、条項1〜43のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
73.医薬の製造のための、条項1〜43のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物の使用。
74.対象におけるIBV感染の処置および/または予防のための、条項1〜43のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物の使用。
1.ORF3bが不活性化されている、IBV(伝染性気管支炎ウイルス)。
2.IBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物であって、ORF3bが不活性化されている免疫原性組成物。
3.ORF3bの前記不活性化が、ORF3aの発現に影響しないおよび/または3aタンパク質の活性に影響しない、条項1または2のIBVまたは免疫原性組成物。
4.ORF3bの前記不活性化が、ORF3cの発現に影響しないおよび/またはEタンパク質の活性に影響しない、条項1〜3のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
5.前記不活性化が、ORF3bの部分的な欠失、ORF3bの部分的なトランケーション、ORF3bの部分的な逆位、ORF3bの部分的な再配置、ORF3b内における核酸の挿入、ORF3b内における核酸の置換である、条項1〜4のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
6.ORF3bが部分的に欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜5のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
7.ORF3bが部分的に欠失している、条項1〜6のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
8.ORF3bの開始コドンが不活性化されている、条項1〜7のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
9.ORF3bの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド174〜176)が不活性化されている、条項1〜8のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
10.ORF3bの開始コドン(AUG)の前記不活性化が欠失、置換または逆位である、条項8または条項9のIBVまたは免疫原性組成物。
11.ORF3bが、ORF3bの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド174〜176)の5’末端からトランケートされている、条項1〜10のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
12.ORF3bが、ORF3bの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド174〜176)のA、U、またはGからトランケートされている、条項1〜11のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
15.ORF3bの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド174〜176)の5’末端から1〜175ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜14のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
18.ORF3bにおける1〜175ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜17のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
19.ORF3bが、ORF3bの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド174〜176)の5’末端から配列番号1のヌクレオチド348まで欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜18のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
20.配列番号34に記載されたRNA配列が、ORF3b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜19のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
22.前記IBVが弱毒化されている、条項1〜21のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
23.前記IBVが遺伝的に操作されている、条項1〜22のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
24.前記IBVが組換えIBVである、条項1〜23のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
26.前記IBVがQX、マサチューセッツ、4/91、Q1またはイタリア02遺伝子型のものである、条項1〜25のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
28.前記マサチューセッツ遺伝子型が、H120、H52、スペイン/98/308、IBMA5−1、SD/97/01、ボーデット、スペイン/96/334、M41−M21883を含むリストから選択される、条項26のIBVまたは免疫原性組成物。
30.前記Q1遺伝子型が、CK/CH/LDL/98I、CK/CH/LSD/08−10、J2、Q1、AR08ER22、AR08BA21、チリ−295−10を含むリストから選択される、条項26のIBVまたは免疫原性組成物。
32.前記IBVがマサチューセッツ遺伝子型株H52のものである、条項1〜26のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
33.ワクチンである、条項2〜32のいずれか1項の免疫原性組成物。
34.薬学的に許容される担体を含む、条項2〜33のいずれか1項の免疫原性組成物。
35.前記薬学的に許容される担体がリン酸緩衝生理食塩水である、条項34の免疫原性組成物。
36.必要性のある対象において、IBVによって引き起こされる臨床徴候の処置および/または予防において有効である、条項2〜35のいずれか1項の免疫原性組成物。
37.同種チャレンジから保護する、条項2〜36のいずれか1項の免疫原性組成物。
38.M41によるチャレンジから保護する、条項2〜37のいずれか1項の免疫原性組成物。
39.単回投与のために製剤化される、条項2〜38のいずれか1項の免疫原性組成物。
40.皮下、筋肉内、経口、卵内、噴霧を介して、飲用水を介して、または点眼によって投与される、条項2〜39のいずれか1項の免疫原性組成物。
41.1〜10log10 EID50の前記IBVを含む、条項2〜40のいずれか1項の免疫原性組成物。
42.2〜5log10 EID50の前記IBVを含む、条項2〜41のいずれか1項の免疫原性組成物。
43.2〜4log10 EID50の前記IBVを含む、条項2〜42のいずれか1項の免疫原性組成物。
44.条項1〜43のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物を含むキット。
45.鳥の疾患の処置および/または予防のための指示書をさらに含む、条項44に記載のキット。
46.家禽の疾患の処置および/または予防のための指示書をさらに含む、条項45に記載のキット。
47.IBの処置および/または予防のための指示書をさらに含む、条項46に記載のキット。
48.対象を免疫化する方法であって、そのような対象に条項2〜43のいずれか1項に記載の免疫原性組成物を投与することを含む方法。
50.必要性のある対象において、同種の免疫化されていない対照群の対象と比較して、線毛運動障害を低減する方法であって、前記対象に条項2〜43のいずれか1項に記載の免疫原性組成物の治療有効量を投与することを含む方法。
51.対象を免疫化する方法における使用のための、条項2〜43のいずれか1項に記載の免疫原性組成物であって、前記方法が、前記対象に前記免疫原性組成物の治療有効量を投与することを含むものである免疫原性組成物。
54.前記対象が鳥である、条項48〜53のいずれか1項の方法または使用。
55.前記対象が家禽である、条項48〜54のいずれか1項の方法または使用。
56.前記対象が、ニワトリ、シチメンチョウ、ウズラ、またはキジからなるリストから選択される、条項48〜55のいずれか1項の方法または使用。
57.前記免疫原性組成物を1回投与する、条項48〜56のいずれか1項の方法または使用。
58.前記免疫原性組成物を2回以上の用量で投与する、条項48〜56のいずれか1項の方法または使用。
59.前記免疫原性組成物を、皮下に、筋肉内に、経口的に、卵内に、噴霧を介して、飲用水を介して、または点眼によって投与する、条項48〜58のいずれか1項の方法または使用。
60.前記免疫原性組成物を、点眼を介して投与する、条項48〜59のいずれか1項の方法または使用。
61.前記免疫原性組成物が、1〜10log10 EID50の前記IBVを含む、条項48〜60のいずれか1項の方法。
62.前記免疫原性組成物が、2〜5log10 EID50の前記IBVを含む、条項48〜61のいずれか1項の方法。
63.前記免疫原性組成物が、2〜4log10 EID50の前記IBVを含む、条項48〜62のいずれか1項の方法。
64.前記免疫原性組成物が、対象に、第1週齢以内、最初の3日齢以内、最初の2日齢以内、または第1日齢以内に投与される、条項48〜63のいずれか1項の方法または使用。
65.前記免疫原性組成物が、対象に、第1日齢以内に投与される、条項48〜64のいずれか1項の方法または使用。
67.前記処置または予防が、同種の非処置対照群の対象と比較して、線毛運動障害の予防または低減を生じる、条項48〜66のいずれか1項の方法または使用。
68.前記処置または予防が、同種の非処置対照群の対象と比較して、腎臓病変の予防または低減を生じる、条項48〜67のいずれか1項の方法または使用。
69.前記処置または予防が、同種の非処置対照群の対象と比較して、産卵低下の予防または低減を生じる、条項48〜68のいずれか1項の方法または使用。
70.治療的使用のための、条項1〜43のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
71.免疫原またはワクチンとしての使用のための、条項1〜43のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
72.医薬としての使用のための、条項1〜43のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
73.医薬の製造のための、条項1〜43のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物の使用。
74.対象におけるIBV感染の処置および/または予防のための、条項1〜43のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物の使用。
1.ORF5aが不活性化されているIBV(伝染性気管支炎ウイルス)。
2.IBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物であって、ORF5aが不活性化されている免疫原性組成物。
3.ORF5aの前記不活性化が、ORF5bの発現に影響しないおよび/または5bタンパク質の活性に影響しない、条項1または2のIBVまたは免疫原性組成物。
4.前記不活性化が、ORF5aの完全または部分的な欠失、ORF5aの完全または部分的なトランケーション、ORF5aの完全または部分的な逆位、ORF5aの完全または部分的な再配置、ORF5a内における核酸の挿入、ORF5a内における核酸の置換である、条項1〜3のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
5.ORF5aが部分的に欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜4のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
6.ORF5aが部分的に欠失している、条項1〜5のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
7.ORF5aの開始コドンが不活性化されている、条項1〜6のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
8.ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)が不活性化されている、条項1〜7のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
9.ORF5aの開始コドン(AUG)の前記不活性化が欠失、置換または逆位である、条項7または条項8のIBVまたは免疫原性組成物。
10.ORF5aの開始コドン(AUG)の前記不活性化が欠失である、条項7〜9条項8のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
11.ORF5aが、ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端からトランケートされている、条項1〜10のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
12.ORF5aが、ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)のA、U、またはGからトランケートされている、条項1〜11のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
15.ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から1〜194ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜14のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
18.ORF5aにおける1〜194ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜17のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
19.ORF5aが、ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から配列番号2のヌクレオチド194まで欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜18のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
20.配列番号35に記載されたRNA配列が、ORF5a内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜19のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
22.前記IBVが弱毒化されている、条項1〜21のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
23.前記IBVが遺伝的に操作されている、条項1〜22のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
24.前記IBVが組換えIBVである、条項1〜23のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
26.前記IBVがQX、マサチューセッツ、4/91、Q1またはイタリア02遺伝子型のものである、条項1〜25のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
28.前記マサチューセッツ遺伝子型が、H120、H52、スペイン/98/308、IBMA5−1、SD/97/01、ボーデット、スペイン/96/334、M41−M21883を含むリストから選択される、条項26のIBVまたは免疫原性組成物。
30.前記Q1遺伝子型が、CK/CH/LDL/98I、CK/CH/LSD/08−10、J2、Q1、AR08ER22、AR08BA21、チリ−295−10を含むリストから選択される、条項26のIBVまたは免疫原性組成物。
32.前記IBVがマサチューセッツ遺伝子型株H52のものである、条項1〜26のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
33.ワクチンである、条項2〜32のいずれか1項の免疫原性組成物。
34.薬学的に許容される担体を含む、条項2〜33のいずれか1項の免疫原性組成物。
35.前記薬学的に許容される担体がリン酸緩衝生理食塩水である、条項34の免疫原性組成物。
36.必要性のある対象において、IBVによって引き起こされる臨床徴候の処置および/または予防において有効である、条項2〜35のいずれか1項の免疫原性組成物。
37.同種チャレンジから保護する、条項2〜36のいずれか1項の免疫原性組成物。
38.M41によるチャレンジから保護する、条項2〜37のいずれか1項の免疫原性組成物。
39.単回投与のために製剤化される、条項2〜38のいずれか1項の免疫原性組成物。
40.皮下、筋肉内、経口的、卵内、噴霧を介して、飲用水を介して、または点眼によって投与される、条項2〜39のいずれか1項の免疫原性組成物。
41.1〜10log10 EID50の前記IBVを含む、条項2〜40のいずれか1項の免疫原性組成物。
42.2〜5log10 EID50の前記IBVを含む、条項2〜41のいずれか1項の免疫原性組成物。
43.2〜4log10 EID50の前記IBVを含む、条項2〜42のいずれか1項の免疫原性組成物。
44.条項1〜43のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物を含むキット。
45.鳥の疾患の処置および/または予防のための指示書をさらに含む、条項44に記載のキット。
46.家禽の疾患の処置および/または予防のための指示書をさらに含む、条項45に記載のキット。
47.IBの処置および/または予防のための指示書をさらに含む、条項46に記載のキット。
48.対象を免疫化する方法であって、そのような対象に条項2〜43のいずれか1項に記載の免疫原性組成物を投与することを含む方法。
50.必要性のある対象において、同種の免疫化されていない対照群の対象と比較して、線毛運動障害を低減する方法であって、前記対象に条項2〜43のいずれか1項に記載の免疫原性組成物の治療有効量を投与することを含む方法。
51.対象を免疫化する方法における使用のための、条項2〜43のいずれか1項に記載の免疫原性組成物であって、前記方法が、前記対象に前記免疫原性組成物の治療有効量を投与することを含むものである免疫原性組成物。
54.前記対象が鳥である、条項48〜53のいずれか1項の方法または使用。
55.前記対象が家禽である、条項48〜54のいずれか1項の方法または使用。
56.前記対象が、ニワトリ、シチメンチョウ、ウズラ、またはキジからなるリストから選択される、条項48〜55のいずれか1項の方法または使用。
57.前記免疫原性組成物を1回投与する、条項48〜56のいずれか1項の方法または使用。
58.前記免疫原性組成物を2回以上の用量で投与する、条項48〜56のいずれか1項の方法または使用。
59.前記免疫原性組成物を、皮下、筋肉内、経口的、卵内、噴霧を介して、飲用水を介して、または点眼によって投与する、条項48〜58のいずれか1項の方法または使用。
60.前記免疫原性組成物を、点眼を介して投与される、条項48〜59のいずれか1項の方法または使用。
61.前記免疫原性組成物が、1〜10log10 EID50の前記IBVを含む、条項48〜60のいずれか1項の方法または使用。
62.前記免疫原性組成物が、2〜5log10 EID50の前記IBVを含む、条項48〜61のいずれか1項の方法または使用。
63.前記免疫原性組成物が、2〜4log10 EID50の前記IBVを含む、条項48〜62のいずれか1項の方法または使用。
64.前記免疫原性組成物を、対象に、第1週齢以内、最初の3日齢以内、最初の2日齢以内、または第1日齢以内に投与する、条項48〜63のいずれか1項の方法または使用。
65.前記免疫原性組成物を、対象に、第1日齢以内に投与する、条項48〜64のいずれか1項の方法または使用。
67.前記処置または予防が、同種の非処置対照群の対象と比較して、線毛運動障害の予防または低減を生じる、条項48〜66のいずれか1項の方法または使用。
68.前記処置または予防が、同種の非処置対照群の対象と比較して、腎臓病変の予防または低減を生じる、条項48〜67のいずれか1項の方法または使用。
69.前記処置または予防が、同種の非処置対照群の対象と比較して、産卵低下の予防または低減を生じる、条項48〜68のいずれか1項の方法または使用。
70.治療的使用のための、条項1〜43のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
71.免疫原またはワクチンとしての使用のための、条項1〜43のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
72.医薬としての使用のための、条項1〜43のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
73.医薬の製造のための、条項1〜43のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物の使用。
74.対象におけるIBV感染の処置および/または予防のための、条項1〜43のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物の使用。
1.ORF5bが不活性化されているIBV(伝染性気管支炎ウイルス)。
2.IBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物であって、ORF5bが不活性化されている免疫原性組成物。
3.ORF5bの前記不活性化が、ORFNの発現に影響しないおよび/またはNタンパク質の活性に影響しない、条項1または2のIBVまたは免疫原性組成物。
4.ORF5bの前記不活性化が、ORF5aの発現に影響しないおよび/または5aタンパク質の活性に影響しない、条項1〜3のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
5.前記不活性化が、ORF5bの部分的な欠失、ORF5bの部分的なトランケーション、ORF5bの部分的な逆位、ORF5bの部分的な再配置、ORF5b内における核酸の挿入、ORF5b内における核酸の置換である、条項1〜4のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
6.ORF5bが部分的に欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜5のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
7.ORF5bが部分的に欠失している、条項1〜6のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
8.ORF5bの開始コドンが不活性化されている、条項1〜7のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
9.ORF5bの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド195〜197)が不活性化されている、条項1〜8のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
10.ORF5bの開始コドン(AUG)の前記不活性化が欠失、置換または逆位である、条項8または条項9のIBVまたは免疫原性組成物。
11.ORF5bが、ORF5bの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド195〜197)の5’末端からトランケートされている、条項1〜10のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
12.ORF5bが、ORF5bの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド195〜197)のA、U、またはGからトランケートされている、条項1〜11のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
15.ORF5bの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド195〜197)の5’末端から1〜90ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜14のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
16.ORF5bの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド195〜197)の5’末端から1〜191ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜15のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
17.ORF5bの開始コドンのA(AUGのA、配列番号2のヌクレオチド195)から1〜90ヌクレオチド、もしくは開始コドンのU(AUGのU、配列番号2のヌクレオチド196)から1〜89ヌクレオチド、もしくは開始コドンのG(AUGのG、配列番号2のヌクレオチド197)から1〜88ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜16のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
20.ORF5bの1〜90ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜19のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
21.ORF5bの1〜191ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜20のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
23.配列番号36に記載されたRNA配列が、ORF5b内で欠失しているか、置換されているかまたは逆位になっている、条項1〜22のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
25.TRS(転写制御配列)がORFNの5’に挿入されている、条項1〜24のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
26.前記TRSが、配列CUUAACAAを有する、条項25のIBVまたは免疫原性組成物。
27.前記TRS(転写制御配列)が、ORFNの発現に影響しないおよび/またはNタンパク質の活性に影響しないために挿入される、条項25または26のIBVまたは免疫原性組成物。
28.停止コドンを含む配列が、ORFNにおけるTRSの5’に挿入されている、条項1〜27のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
29.停止コドンを含む前記配列が、配列番号37に記載された配列を有する、条項28のIBVまたは免疫原性組成物。
30.前記IBVが弱毒化されている、条項1〜29のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
31.前記IBVが遺伝的に操作されている、条項1〜30のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
32.前記IBVが組換えIBVである、条項1〜31のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
34.前記IBVがQX、マサチューセッツ、4/91、Q1またはイタリア02遺伝子型のものである、条項1〜33のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
36.前記マサチューセッツ遺伝子型が、H120、H52、スペイン/98/308、IBMA5−1、SD/97/01、ボーデット、スペイン/96/334、M41−M21883を含むリストから選択される、条項34のIBVまたは免疫原性組成物:。
38.前記Q1遺伝子型が、CK/CH/LDL/98I、CK/CH/LSD/08−10、J2、Q1、AR08ER22、AR08BA21、チリ−295−10を含むリストから選択される、条項34のIBVまたは免疫原性組成物。
40.前記IBVがマサチューセッツ遺伝子型株H52のものである、条項1〜39のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
41.ワクチンである、条項2〜40のいずれか1項の免疫原性組成物。
42.薬学的に許容される担体を含む、条項2〜41のいずれか1項の免疫原性組成物。
43.前記薬学的に許容される担体がリン酸緩衝生理食塩水である、条項42の免疫原性組成物。
44.必要性のある対象において、IBVによって引き起こされる臨床徴候の処置および/または予防において有効である、条項2〜43のいずれか1項の免疫原性組成物。
45.同種チャレンジから保護する、条項2〜44のいずれか1項の免疫原性組成物。
46.M41によるチャレンジから保護する、条項2〜45のいずれか1項の免疫原性組成物。
47.単回投与のために製剤化される、条項2〜46のいずれか1項の免疫原性組成物。
48.皮下、筋肉内、経口的、卵内、噴霧を介して、飲用水を介して、または点眼によって投与される、条項2〜47のいずれか1項の免疫原性組成物。
49.1〜10log10 EID50の前記IBVを含む、条項2〜48のいずれか1項の免疫原性組成物。
50.2〜5log10 EID50の前記IBVを含む、条項2〜49のいずれか1項の免疫原性組成物。
51.2〜4log10 EID50の前記IBVを含む、条項2〜50のいずれか1項の免疫原性組成物。
52.条項1〜51のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物を含むキット。
53.鳥の疾患の処置および/または予防のための指示書をさらに含む、条項52に記載のキット。
54.家禽の疾患の処置および/または予防のための指示書をさらに含む、条項53に記載のキット。
55.IBの処置および/または予防のための指示書をさらに含む、条項54に記載のキット。
56.対象を免疫化する方法であって、そのような対象に条項2〜51のいずれか1項に記載の免疫原性組成物を投与することを含む方法。
57.必要性のある対象において、IBVによって引き起こされる臨床徴候を処置または予防する方法であって、前記対象に条項2〜51のいずれか1項に記載の免疫原性組成物の治療有効量を投与することを含む方法。
58.必要性のある対象において、同種の免疫化されていない対照群の対象と比較して、線毛運動障害を低減する方法であって、前記対象に条項2〜51のいずれか1項に記載の免疫原性組成物の治療有効量を投与することを含む方法。
59.対象を免疫化する方法における使用のための、条項2〜51のいずれか1項に記載の免疫原性組成物であって、前記方法が、前記対象に前記免疫原性組成物の治療有効量を投与することを含むものである免疫原性組成物。
62.前記対象が鳥である、条項56〜61のいずれか1項の方法または使用。
63.前記対象が家禽である、条項56〜62のいずれか1項の方法または使用。
64.前記対象が、ニワトリ、シチメンチョウ、ウズラ、またはキジからなるリストから選択される、条項56〜63のいずれか1項の方法または使用。
65.前記免疫原性組成物を1回投与する、条項56〜64のいずれか1項の方法または使用。
66.前記免疫原性組成物を2回以上の用量で投与する、条項56〜65のいずれか1項の方法または使用。
67.前記免疫原性組成物を、皮下、筋肉内、経口的、卵内、噴霧を介して、飲用水を介して、または点眼によって投与する、条項56〜66のいずれか1項の方法または使用。
68.前記免疫原性組成物を、点眼を介して投与する、条項56〜67のいずれか1項の方法または使用。
69.前記免疫原性組成物が、1〜10log10 EID50の前記IBVを含む、条項56〜68のいずれか1項の方法または使用。
70.前記免疫原性組成物が、2〜5log10 EID50の前記IBVを含む、条項56〜69のいずれか1項の方法または使用。
71.前記免疫原性組成物が、2〜4log10 EID50の前記IBVを含む、条項56〜70のいずれか1項の方法または使用。
72.前記免疫原性組成物を、対象に、第1週齢以内、最初の3日齢以内、最初の2日齢以内、または第1日齢以内に投与する、条項56〜71のいずれか1項の方法または使用。
73.前記免疫原性組成物を、対象に、第1日齢以内に投与する、条項56〜72のいずれか1項の方法または使用。
75.前記処置または予防が、同種の非処置対照群の対象と比較して、線毛運動障害の予防または低減を生じる、条項56〜74のいずれか1項の方法または使用。
76.前記処置または予防が、同種の非処置対照群の対象と比較して、腎臓病変の予防または低減を生じる、条項56〜75のいずれか1項の方法または使用。
77.前記処置または予防が、同種の非処置対照群の対象と比較して、産卵低下の予防または低減を生じる、条項56〜76のいずれか1項の方法または使用。
78.治療的使用のための、条項1〜51のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
79.免疫原またはワクチンとしての使用のための、条項1〜51のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
80.医薬としての使用のための、条項1〜51のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
81.医薬の製造のための、条項1〜51のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物の使用。
82.対象におけるIBV感染の処置および/または予防のための、条項1〜51のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物の使用。
1.− ORF3a、および/または
− ORF3b、および/または
− ORF5a、および/または
− ORF5b
が不活性化されているIBV(伝染性気管支炎ウイルス)。
− ORF3a、および/または
− ORF3b、および/または
− ORF5a、および/または
− ORF5b
が不活性化されている免疫原性組成物。
3.ORF3aの前記不活性化が、ORFS(ORF S)の発現に影響しないおよび/またはこれがSタンパク質の活性に影響しない、条項1または2のIBVまたは免疫原性組成物。
4.ORF3bの前記不活性化が、ORF3cの発現に影響しないおよび/またはこれがEタンパク質の活性に影響しない、条項1〜3のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
5.ORF5bの前記不活性化が、ORFN(ORF N)の発現に影響しないおよび/またはこれがNタンパク質の活性に影響しない、条項1〜4のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
8.ORF3aおよび/またはORF3bおよび/またはORF5aおよび/またはORF5bの開始コドンが不活性化されている、条項1〜7のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
9.開始コドンの前記不活性化が欠失、置換または逆位である、条項8のIBVまたは免疫原性組成物。
10.ORF3aが完全もしくは部分的に欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項8のIBVまたは免疫原性組成物。
11.ORF3aが完全または部分的に欠失している、条項1〜10のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
12.ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)が不活性化されている、条項1〜11のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
13.開始コドンの前記不活性化が欠失、置換または逆位である、条項12のIBVまたは免疫原性組成物。
14.開始コドンの前記不活性化が欠失である、条項12のIBVまたは免疫原性組成物。
15.ORF3aの前記不活性化が、ORFSの発現に影響しないおよび/またはこれがSタンパク質の活性に影響しない、条項1〜14のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
16.ORF3aが、ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)の5’末端からトランケートされている、条項1〜15のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
17.ORF3aが、ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)のA、U、またはGからトランケートされている、条項1〜16のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
20.ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)の5’末端から1〜173ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜19のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
23.ORF3aの1〜173ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜22のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
24.ORF3aが、ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)の5’末端から配列番号1のヌクレオチド173まで欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜23のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
25.配列番号33に記載されたRNA配列が、ORF3a内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜24のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
27.ORF3bが完全もしくは部分的に欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜26のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
28.ORF3bが完全または部分的に欠失している、条項1〜27のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
29.ORF3bの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド174〜176)が不活性化されている、条項1〜28のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
30.開始コドンの前記不活性化が欠失、置換または逆位である、条項29のIBVまたは免疫原性組成物。
31.開始コドンの前記不活性化が欠失、置換または逆位である、条項29のIBVまたは免疫原性組成物。
32.ORF3bの前記不活性化が、ORF3cの発現に影響しないおよび/またはこれがEタンパク質の活性に影響しない、条項1〜31のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
33.ORF3bが、ORF3bの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド174〜176)の5’末端からトランケートされている、条項1〜32のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
34.ORF3bが、ORF3bの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド174〜176)のA、U、またはGからトランケートされている、条項1〜33のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
37.ORF3bの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド174〜176)の5’末端から1〜175ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜36のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
40.ORF3bにおける1〜175ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜39のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
41.ORF3bが、ORF3bの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド174〜176)の5’末端から配列番号1のヌクレオチド348まで欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜40のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
42.配列番号34に記載されたRNA配列が、ORF3b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜41のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
44.ORF5aが完全もしくは部分的に欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜43のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
45.ORF5aが完全または部分的に欠失している、条項1〜44のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
46.ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)が不活性化されている、条項1〜45のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
47.開始コドンの前記不活性化が欠失、置換または逆位である、条項46のIBVまたは免疫原性組成物。
48.開始コドンの前記不活性化が欠失である、条項46のIBVまたは免疫原性組成物。
49.ORF5aが、ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端からトランケートされている、条項1〜48のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
50.ORF5aが、ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)のA、U、またはGからトランケートされている、条項1〜49のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
53.ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から1〜194ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜52のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
56.ORF5aにおける1〜194ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜55のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
57.ORF5aが、ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から配列番号2のヌクレオチド194まで欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜56のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
58.配列番号35に記載されたRNA配列が、ORF5a内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜57のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
60.ORF5bが完全もしくは部分的に欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜59のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
61.ORF5bが完全または部分的に欠失している、条項1〜60のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
62.ORF5bの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド195〜197)が不活性化されている、条項1〜61のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
63.開始コドンの前記不活性化が欠失、置換または逆位である、条項62のIBVまたは免疫原性組成物。
64.開始コドンの前記不活性化が欠失である、条項62のIBVまたは免疫原性組成物。
65.ORF5bの前記不活性化が、ORFNの発現に影響しないおよび/またはこれがNタンパク質の活性に影響しない、条項1〜64のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
66.ORF5bが、ORF5bの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド195〜197)の5’末端からトランケートされている、条項1〜65のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
67.ORF5bが、ORF5bの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド195〜197)のA、U、またはGからトランケートされている、条項1〜66のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
70.ORF5bの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド195〜197)の5’末端から1〜90ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜69のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
71.ORF5bの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド195〜197)の5’末端から1〜191ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜70のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
73.ORF5bの開始コドンのA(AUGのA、配列番号2のヌクレオチド195)から1〜191ヌクレオチド、もしくは開始コドンのU(AUGのU、配列番号2のヌクレオチド196)から1〜190ヌクレオチド、もしくは開始コドンのG(AUGのG、配列番号2のヌクレオチド197)から1〜189ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜72のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
75.ORF5bにおける1〜90ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜74のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
76.ORF5bにおける1〜191ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜75のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
78.配列番号36に記載されたRNA配列が、ORF5b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜77のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
80.TRS(転写制御配列)がORFNの5’に挿入されている、条項1〜79のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
81.前記TRSが、配列CUUAACAAを有する、条項80のIBVまたは免疫原性組成物。
82.前記TRS(転写制御配列)が、ORFNの発現に影響しないおよび/またはNタンパク質の活性に影響しないために挿入される、条項80または81のIBVまたは免疫原性組成物。
83.停止コドンを含む配列が、ORFNにおけるTRSの5’に挿入されている、条項1〜82のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
84.停止コドンを含む前記配列が、配列番号37に記載された配列を有する、条項83のIBVまたは免疫原性組成物。
88.ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)のA、U、またはGから少なくとも1ヌクレオチド、少なくとも2ヌクレオチド、少なくとも3ヌクレオチド、少なくとも4ヌクレオチド、少なくとも5ヌクレオチド、少なくとも10ヌクレオチド、少なくとも15ヌクレオチド、少なくとも20ヌクレオチド、少なくとも25ヌクレオチド、少なくとも50ヌクレオチド、少なくとも75ヌクレオチド、少なくとも100ヌクレオチド、少なくとも125ヌクレオチド、少なくとも150ヌクレオチド、少なくとも170ヌクレオチド、少なくとも190ヌクレオチド、少なくとも195ヌクレオチド、少なくとも200ヌクレオチド、少なくとも225ヌクレオチド、少なくとも250ヌクレオチド、少なくとも300ヌクレオチド、少なくとも350ヌクレオチド、少なくとも380ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜87のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
89.ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)の5’末端から1〜348ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜88のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
91.ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から1〜385ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜90のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
97.ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)の5’末端から1〜348ヌクレオチドが、ORF3aおよび/またはORF3b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜96のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
99.ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から1〜385ヌクレオチドが、ORF5aおよび/またはORF5b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜98のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
103.ORF3aおよび/またはORF3bの1〜348ヌクレオチドが、欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜102のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
104.ORF5aおよび/またはORF5bの1〜385ヌクレオチドが、欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜103のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
106.ORF3aおよび/またはORF3bの1〜348ヌクレオチドが、ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)の5’末端から配列番号1のヌクレオチド348までの範囲内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜105のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
109.ORF5aおよび/またはORF5bの1〜385ヌクレオチドが、ORF5aの開始コドンおよびORFNの開始コドンの5’末端内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜108のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
110.ORF5aおよび/またはORF5bの1〜385ヌクレオチドが、ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から配列番号2のヌクレオチド385までの範囲内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜109のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
113.ORF3aおよびORF3bの前記不活性化が、ORF3cの発現に影響しないおよび/またはこれがEタンパク質の活性に影響しない、条項1〜112のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
114.ORF3aおよびORF3bの前記不活性化が、ORFSの発現に影響しないおよび/またはこれがSタンパク質の活性に影響しない、条項1〜113のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
115.ORF5aおよびORF5bの前記不活性化が、ORFNの発現に影響しないおよび/またはこれがNタンパク質の活性に影響しない、条項1〜114のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
116.ORF3aが完全もしくは部分的に欠失しているか、置換されているかまたは逆位になっており、ORF3bが部分的に欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜115のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
117.ORF5aが完全もしくは部分的に欠失しているか、置換されているかまたは逆位になっており、ORF5bが部分的に欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜116のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
119.ORF3aが完全または部分的に欠失しており、ORF3bが部分的に欠失している、条項1〜118のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
120.ORF5aが完全または部分的に欠失しており、ORF5bが部分的に欠失している、条項1〜119のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
121.ORF3aおよびORF5aが完全もしくは部分的に欠失しており、ORF3bおよびORF5bが部分的に欠失している、条項1〜120のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
122.ORF3aの開始コドンおよびORF3bの開始コドンが不活性化されている、条項1〜121のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
123.ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)およびORF3bの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド174〜176)が不活性化されている、条項1〜122のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
124.ORF3aおよびORF3bの開始コドン(AUG)の前記不活性化が欠失、置換または逆位である、条項122または条項123のIBVまたは免疫原性組成物。
125.ORF5aの開始コドンおよびORF5bの開始コドンが不活性化されている、条項1〜124のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
126.ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)およびORF5bの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド195〜197)が不活性化されている、条項1〜125のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
127.ORF5aおよびORF5bの開始コドン(AUG)の前記不活性化が欠失、置換または逆位である、条項125または条項126のIBVまたは免疫原性組成物。
130.ORF5aおよびORF5bが、ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)およびORF5bの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド195〜197)の5’末端からトランケートされている、条項1〜129のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
131.ORF5aおよびORF5bが、ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)およびORF5bの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド195〜197)のA、U、またはGからトランケートされている、条項1〜130のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
135.ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から少なくとも1ヌクレオチド、少なくとも2ヌクレオチド、少なくとも3ヌクレオチド、少なくとも4ヌクレオチド、少なくとも5ヌクレオチド、少なくとも10ヌクレオチド、少なくとも15ヌクレオチド、少なくとも20ヌクレオチド、少なくとも25ヌクレオチド、少なくとも50ヌクレオチド、少なくとも75ヌクレオチド、少なくとも100ヌクレオチド、少なくとも125ヌクレオチド、少なくとも150ヌクレオチド、少なくとも170ヌクレオチド、少なくとも190ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっており、ORF5bの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド195〜197)の5’末端から少なくとも1ヌクレオチド、少なくとも2ヌクレオチド、少なくとも3ヌクレオチド、少なくとも4ヌクレオチド、少なくとも5ヌクレオチド、少なくとも10ヌクレオチド、少なくとも15ヌクレオチド、少なくとも20ヌクレオチド、少なくとも25ヌクレオチド、少なくとも50ヌクレオチド、少なくとも75ヌクレオチド、少なくとも100ヌクレオチド、少なくとも125ヌクレオチド、少なくとも150ヌクレオチド、少なくとも170ヌクレオチド、少なくとも190ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜134のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
139.ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から1〜194ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっており、ORF5bの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド195〜197)の5’末端から1〜191ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜138のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
141.ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)の5’末端から少なくとも174ヌクレオチド、少なくとも175ヌクレオチド、少なくとも176ヌクレオチド、少なくとも180、ヌクレオチド、少なくとも190ヌクレオチド、少なくとも200ヌクレオチド、少なくとも225ヌクレオチド、少なくとも250ヌクレオチド、少なくとも300ヌクレオチド、少なくとも325ヌクレオチド、少なくとも340ヌクレオチドが、ORF3aおよびORF3b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜140のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
145.ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)の5’末端から174〜200ヌクレオチド、または174〜300ヌクレオチド、または174〜348ヌクレオチドが、ORF3aおよびORF3b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜144のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
147.ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から195〜250ヌクレオチド、または195〜300ヌクレオチド、または195〜350、または195〜385ヌクレオチドが、ORF5aおよびORF5b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜146のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
152.ORF5aの1〜194ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっており、ORF5bの1〜191ヌクレオチドが欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜151のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
153.ORF3aおよびORF3bの176〜348ヌクレオチドが、ORF3aの開始コドンおよびORF3cの開始コドンの5’末端内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜152のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
154.ORF3aおよびORF3bの176〜348ヌクレオチドが、ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)の5’末端から配列番号1のヌクレオチド348までの範囲内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜153のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
157.ORF5aおよびORF5bの195〜385ヌクレオチドが、ORF5aの開始コドンおよびORFNの開始コドンの5’末端内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜156のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
158.ORF5aおよびORF5bの195〜385ヌクレオチドが、ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から配列番号2のヌクレオチド385までの範の間で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜157のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
160.ORF5aおよびORF5bの少なくとも195ヌクレオチド、少なくとも200ヌクレオチド、少なくとも225ヌクレオチド、少なくとも250ヌクレオチド、少なくとも300ヌクレオチド、少なくとも350ヌクレオチド、少なくとも380ヌクレオチドが、ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から配列番号2のヌクレオチド385までの範囲内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜159のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
162.配列番号1に記載されたRNA配列が、ORF3aおよびORF3b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜161のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
163.配列番号1に記載されたRNA配列と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%もしくは少なくとも99%の同一性を有するRNA配列が、ORF3aおよびORF3b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜162のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
165.配列番号2に記載されたRNA配列が、ORF5aおよびORF5b内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、条項1〜164のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
168.Eタンパク質が、KM586818(QX)、AJ311317(ボーデット)、FJ807652(H120)もしくは配列番号38(H52)で示されるアミノ酸配列、または上述した配列の少なくとも1つと少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%もしくは少なくとも99.5%の配列同一性を有する配列を有するものである、条項1〜167のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
169.前記IBVが弱毒化されている、条項1〜168のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
170.前記IBVが遺伝的に操作されている、条項1〜169のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
171.前記IBVが組換えIBVである、条項1〜170のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
173.前記IBVがQX、マサチューセッツ、4/91、Q1またはイタリア02遺伝子型のものである、条項1〜172のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
175.前記マサチューセッツ遺伝子型が、H120、H52、スペイン/98/308、IBMA5−1、SD/97/01、ボーデット、スペイン/96/334、M41−M21883を含むリストから選択される、条項173のIBVまたは免疫原性組成物。
177.前記Q1遺伝子型が、CK/CH/LDL/98I、CK/CH/LSD/08−10、J2、Q1、AR08ER22、AR08BA21、チリ−295−10を含むリストから選択される、条項173のIBVまたは免疫原性組成物。
179.前記IBVがマサチューセッツ遺伝子型株H52のものである、条項1〜178のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
180.H52遺伝子型がH52Uである、条項1〜179のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
181.H52が、EU817497で示されるヌクレオチド配列またはそれと少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%もしくは少なくとも99.5%の配列同一性を有する配列を有するものである、条項1〜180のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
183.H52株が、AY044185もしくはAF352310で示されるアミノ酸配列または上述した配列の少なくとも1つと少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%もしくは少なくとも99.5%の配列同一性を有する配列を有するヌクレオカプシド(N)タンパク質を有するものである、条項1〜182のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
184.H52株が、AF317210で示されるアミノ酸配列またはそれと少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%もしくは少なくとも99.5%の配列同一性を有する配列を有するエンベロープ(E)タンパク質を有するものである、条項1〜183のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
185.H52株が、AF286185で示されるアミノ酸配列またはそれと少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%もしくは少なくとも99.5%の配列同一性を有する配列を有する膜糖タンパク質(M)タンパク質を有するものである、条項1〜184のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
186.前記IBVが、N1/88、Q3/88、V18/91またはV6/92ではない、条項1〜185のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
187.ワクチンである、条項2〜186のいずれか1項の免疫原性組成物。
188.薬学的に許容される担体を含む、条項2〜187のいずれか1項の免疫原性組成物。
189.前記薬学的に許容される担体が、リン酸緩衝生理食塩水である、条項188の免疫原性組成物。
191.同種チャレンジから保護する、条項2〜190のいずれか1項の免疫原性組成物。
192.M41によるチャレンジから保護する、条項2〜191のいずれか1項の免疫原性組成物。
193.単回投与のために製剤化される、条項2〜192のいずれか1項の免疫原性組成物。
194.皮下、筋肉内、経口、卵内、噴霧を介して、飲用水を介して、または点眼によって投与される、条項2〜193のいずれか1項の免疫原性組成物。
196.2〜5log10 EID50の前記IBVを含む、条項2〜195のいずれか1項の免疫原性組成物。
197.2〜4log10 EID50の前記IBVを含む、条項2〜196のいずれか1項の免疫原性組成物。
198.ORF3aが不活性化されている、条項1〜197のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
199.ORF3bが不活性化されている、条項1〜197のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
200.ORF5aが不活性化されている、条項1〜197のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
201.ORF5bが不活性化されている、条項1〜197のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
202.ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、条項1〜197のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
203.ORF3aおよびORF5aが不活性化されている、条項1〜197のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
204.ORF3aおよびORF5bが不活性化されている、条項1〜197のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
206.ORF3bおよびORF5bが不活性化されている、条項1〜197のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
207.ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、条項1〜197のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
208.ORF3aおよびORF3bおよびORF5aが不活性化されている、条項1〜197のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
209.ORF3aおよびORF3bおよびORF5bが不活性化されている、条項1〜197のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
210.ORF5aおよびORF5bおよびORF3aが不活性化されている、条項1〜197のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
211.ORF5aおよびORF5bおよびORF3bが不活性化されている、条項1〜197のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
212.ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されている、条項1〜197のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
213.ORF3aが不活性化されている、条項1〜212のいずれか1項のIBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物。
214.ORF3bが不活性化されている、条項1〜212のいずれか1項のIBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物。
215.ORF5aが不活性化されている、条項1〜212のいずれか1項のIBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物。
216.ORF5bが不活性化されている、条項1〜212のいずれか1項のIBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物。
217.ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、条項1〜212のいずれか1項のIBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物。
218.ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、条項1〜212のいずれか1項のIBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物。
220.条項1〜219のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物を含むキット。
221.鳥の疾患の処置および/または予防のための指示書をさらに含む、条項220に記載のキット。
222.家禽の疾患の処置および/または予防のための指示書をさらに含む、条項221に記載のキット。
223.IBの処置および/または予防のための指示書をさらに含む、条項222に記載のキット。
224.対象を免疫化する方法であって、そのような対象に条項2〜219のいずれか1項に記載の免疫原性組成物を投与することを含む方法。
226.必要性のある対象において、同種の免疫化されていない対照群の対象と比較して、線毛運動障害を低減する方法であって、前記対象に条項2〜219のいずれか1項に記載の免疫原性組成物の治療有効量を投与することを含む方法。
227.対象を免疫化する方法における使用のための、条項2〜219のいずれか1項に記載の免疫原性組成物であって、前記方法が、前記対象に前記免疫原性組成物の治療有効量を投与することを含むものである免疫原性組成物。
230.前記対象が鳥である、条項224〜229のいずれか1項の方法または使用。
231.前記対象が家禽である、条項224〜230のいずれか1項の方法または使用。
232.前記対象が、ニワトリ、シチメンチョウ、ウズラ、またはキジからなるリストから選択される、条項224〜231のいずれか1項の方法または使用。
233.前記免疫原性組成物を1回投与する、条項224〜232のいずれか1項の方法または使用。
234.前記免疫原性組成物を2回以上の用量で投与する、条項224〜232のいずれか1項の方法または使用。
235.前記免疫原性組成物を、皮下、筋肉内、経口、卵内、噴霧を介して、飲用水を介して、または点眼によって投与する、条項224〜234のいずれか1項の方法または使用。
236.前記免疫原性組成物を、点眼を介して投与する、条項224〜235のいずれか1項の方法または使用。
237.前記免疫原性組成物が、1〜10log10 EID50の前記IBVを含む、条項224〜236のいずれか1項の方法または使用。
238.前記免疫原性組成物が、2〜5log10 EID50の前記IBVを含む、条項224〜237のいずれか1項の方法または使用。
239.前記免疫原性組成物が、2〜4log10 EID50の前記IBVを含む、条項224〜238のいずれか1項の方法または使用。
240.前記免疫原性組成物を、対象に、第1週齢以内、最初の3日齢以内、最初の2日齢以内、または第1日齢以内に投与する、条項224〜239のいずれか1項の方法または使用。
241.前記免疫原性組成物を、対象に、第1日齢以内に投与する、条項224〜240のいずれか1項の方法または使用。
243.前記処置または予防が、同種の非処置対照群の対象と比較して、線毛運動障害の予防または低減を生じる、条項224〜242のいずれか1項の方法または使用。
244.前記処置または予防が、同種の非処置対照群の対象と比較して、腎臓病変の予防または低減を生じる、条項224〜243のいずれか1項の方法または使用。
245.前記処置または予防が、同種の非処置対照群の対象と比較して、産卵低下の予防または低減を生じる、条項224〜244のいずれか1項の方法または使用。
246.治療的使用のための、条項1〜219のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
247.免疫原またはワクチンとしての使用のための、条項1〜219のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
248.医薬としての使用のための、条項1〜219のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物。
249.医薬の製造のための、条項1〜219のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物の使用。
250.対象におけるIBV感染の処置および/または予防のための、条項1〜219のいずれか1項のIBVまたは免疫原性組成物の使用。
プラスミドの構築
IBVドナープラスミドの構築
IBV−H52株(Boehringer Ingelheim,Ingelheim,Germany)を使用した。ドナープラスミドの設計は、主に、Kuoら、2000年(J. Virol. 74巻:1393〜1406頁)に従った。ドナープラスミドp−IBVは、5つのサブプラスミド:p−IBV−5、p−IBV−1b、p−IBV−S、p−IBV−SIRおよびp−IBV−3Tの続くライゲーションから構築された(表1)。
プラスミドIBV−5は、ほぼ全長の5’−非翻訳領域(UTR)を含む。プラスミドIBV−1bは、pol 1b遺伝子の最後の754ntを含み、スパイク遺伝子との50ntの重複、およびスパイクタンパク質シグナル配列をコードするヌクレオチド配列を含むスパイク遺伝子の最初の66ntを含む。プラスミドIBV−Sは、長さは3211ntである、スパイク遺伝子のほぼ全長のエクトドメインを含有する。プラスミドIBV−SIRは、スパイク遺伝子(膜貫通およびエンドドメイン)の最後の212nt、アクセサリー遺伝子3、エンベロープ遺伝子、膜遺伝子および遺伝子間領域(IR)の半分を含む。プラスミドIBV−3Tは、IRの後半、アクセサリー遺伝子5、ヌクレオカプシド遺伝子、3’−UTRおよび100ntのポリA配列を含むIBVゲノムの3’末端領域を含む。
Vennemaら、1996年(EMBO J.、15巻:2020〜2028年)由来のMHVスパイクコード遺伝子のエクトドメインは、XhoIオーバーハングを有するプライマー(表3)を用いたPCRによってpTUG/pTUMSから増幅され、p−MHV−SをもたらすpJet1.2内にライゲートされた。Q5 SDMキット(New England Biolabs、イプスウィッチ、米国)を用いた部位特異的突然変異誘発(SDM)を使用して、続くクローニングステップを干渉するEcoRIおよびXhoI RESをサイレントに除去した(表3)。
MHVスパイクのエクトドメインをp−IBV−5−1bにライゲートし、その後、IBV断片SIRおよび3Tによるクローニングステップが続き、ここではp−mIBVと呼ばれるp−IBB−5−1b−mhvS−SIR−3Tがもたらされる。
アクセサリー遺伝子3および5を欠失した。デルタ3ab断片(Δ3ab)のインシリコ設計は、スパイク遺伝子の終止コドンと3a遺伝子のATGコドンの間の1nt重複が、スパイクの終止コドンとエンベロープ遺伝子のATGコドンの間の重複によって置換されるようなものであった。よって、3b遺伝子の3’末端とエンベロープ遺伝子の間のここでの非コーディング20nt重複は存在したままであった。遺伝子3aで開始するサブゲノムRNAを形成するためにスパイク遺伝子の3’末端に位置するTRS(転写制御配列)は機能的なままであるが、ここではエンベロープ遺伝子で開始すると予想される。デルタ5ab断片(Δ5ab)の設計は、5a遺伝子のATGコドンがここではヌクレオカプシド遺伝子のATGコドンであるようなものであった。よって、5b遺伝子の3’末端とヌクレオカプシド遺伝子の間の非コーディング58nt重複が存在したままであった。ヌクレオカプシド遺伝子を含むサブゲノムRNAを形成するために5b遺伝子の3’末端に位置するTRSは、遺伝子5bとともに除去された;しかし、IRの3’末端にあるTRSは機能的なままであることが予想され、ヌクレオカプシド遺伝子で開始するサブゲノムRNAを形成するために使用される。
ヌクレオカプシド遺伝子およびIBV H52株の3’−UTR配列を含むRNA転写プラスミドは、プライマーIBV−H52.N.ATG.FWおよびIBV−M41.#2.IR.RV(表3)を用いて、それぞれの領域をRT−PCR増幅することにより作製された。アンプリコンをpJet1.2にライゲートし、p−IBV−Nを得、これを配列決定により確認した。
弱毒化IBVの生成
インビトロ転写
キャップされたランオフドナー転写物は、mMessage mMachine T7キット(Thermo Fisher ScientificによるAmbion)を用いてp−IBV、p−mIBVおよびp−IBV−Nから合成された。簡単には、p−mIBVをPacI線状化し、p−IBVおよびp−IBV−NをMssI線状化した。線状化プラスミドDNAをエタノール沈殿させた。転写反応は、それぞれp−(m)IBVおよびp−IBV−Nに対して10μlの反応あたりそれぞれ1.5μgおよび0.5μgの線状化DNAを用いて、製造者の指示に従って調製された。37℃で1時間インキュベーションした後、RNAの生成は、ゲル電気泳動を用いて、1μlの反応容積を分析することにより試験された。計2時間のインキュベーション後、反応管を氷上に移すことによって反応を停止させた。
IBVスパイク遺伝子は、Kuoら、2000年(J. Virol.、74巻:1393〜1406頁)に本質的に記載されているように、p−mIBV生成ドナーRNAとレシピエントウイルス(IBV)RNAの間の標的化RNA組換えにより、IBVゲノム中のキメラMHV−IBVスパイク遺伝子によって置換された。ほとんどのIBVの感染は連続細胞株では不可能であるため、IBVウイルスRNAは、代わりに、細胞培養に適合したIBV株ボーデットの複製を支持することが公知である細胞株であるBHK−21細胞にトランスフェクトされた。20μlのIBV−H52ウイルスRNAは、10μlのp−mIBVとp−IBV−Nの転写反応混合物とともに、Gene Pulser電気穿孔(Bio−Rad)で850Vおよび25μFの2つのパルスを用いた電気穿孔によってBHK−21細胞内にトランスフェクトされた。トランスフェクトされたBHK−21細胞をLR7細胞の単層上に播種し、37℃でインキュベートした。
トランスフェクションの2日後に、LR7単層中のシンシチウムが観察された場合、上清を採取し、ウイルスをLR7細胞上で2ラウンドのプラーク精製によって精製した。候補組換え体のゲノムの最後の1/3の特徴付けは、表4において特定されたプライマーセットを用いて、RT−PCRおよびサンガー配列決定によって行われた。マウス化IBV(m)IBV株#1B3−IIAからのストックを増殖させ、LR7細胞上で滴定した。
組換えIBV(rIBV−wt)は、IBVスパイクエクトドメインを、p−IBV生成ドナーRNAとレシピエントウイルスmIBVの間の標的化RNA組換えによって、mIBVゲノムに戻して導入することによりを生成された。LR7細胞は、MOI(感染多重度)が0.4のmIBVで4時間感染された。p−IBVからのキャップされたランオフ転写物は、850Vおよび50μFの2つのパルスを用いてmIBV感染LR7細胞にトランスフェクトされた。電気穿孔されたLR7細胞は、加温したDMEM中で2mlに希釈され、100から10-3の10倍の希釈液が調製された。200μlのLR7細胞懸濁液は、10日齢の孵化SPF鶏卵(希釈あたり5個の卵)に尿膜腔内注射された。卵を毎日2回、光にあてて、胚の死亡についてスコア化された。死亡によりまたは7日後、卵を4℃に移し、16〜24時間後、AFをRT−qPCRについて無作為に収集し、各卵の漿尿膜(CAM)をIHCのために10%ホルマリンで固定した。RT−qPCRおよびIHCによってウイルスが検出された、電気穿孔されたLR7細胞の最高希釈液を接種した卵からのAFは、8日齢のECEにおいて2回のエンドポイント希釈ラウンドに供した。候補組換え体の遺伝的特徴付けは、表4において特定されたプライマーセットを用いて、RT−PCRおよびサンガー配列決定により行われた。
mIBVのキメラ性についての生物学的特徴付けは、IBVおよびMHVに対する免疫蛍光二重染色によって行われた。BHK−21およびLR7細胞をカバーグラス上で増殖させ、それぞれ1.0のMOIでIBVボーデット、ならびにMHV A59およびmIBV#1B3−IIAを接種した。第1ラウンドの感染中に、細胞は、PBS 4%パラホルムアルデヒド(Aurion、ワーゲニンゲン、オランダ)を用いて、20分間、室温で、それぞれIBV、MHVおよびmIBVについて8、5 1/4および10hpiで固定された。細胞は、0.1%Triton X−100を含有するPBSを用いて透過処理され、正常なヤギ血清(NGS)とともにインキュベートされ、NGSにおける2つの一次抗体1:400に希釈されたNGS:ウサギ抗MHVポリ血清k134[Rottierら、1981年、J. Virol.、38巻:20〜26頁]および1:400に希釈されたニワトリ抗IBV−H120血清、または1:200に希釈されたマウスMAb Ch/IBV 26.1[Thermo Fisher Scientific]の組み合わせとともに45〜60分間インキュベートされた。ニワトリ抗IBV−H120血清は、IBV株H120を用いてSPFチキンを反復免疫した後に得られた。細胞は、PBS 0.05%Tween−20で3回洗浄され、NGSにおいて1:200に希釈された2つの蛍光色素標識された二次抗体:Alexa Fluor 488ヤギ抗チキンIgYおよびAlexa Fluor 568ヤギ抗ウサギIgG、またはAlexa Fluor 488ヤギ抗マウスIgGおよびAlexa Fluor 568ヤギ抗ウサギIgG[Thermo Fisher Scientificの一部としてのInvitrogen]。細胞を3回洗浄し、核をPBS中の300nM DAPIで暗所において5〜10分間染色した。細胞をmilliQで1回洗浄し、Fluorsave(Merck Millipore、Billerica、MA、USAによるCalbiochem)でマウントした。スライドは、Leica DFC425CカラーCCDおよびLeica LAS−AFソフトウェア(Leica Microsystems、ウェッツラー、ドイツ)を備えたフィルターI3、AおよびN2.1を有するOlympus BX60顕微鏡を用いて観察された。
8日齢のECEは、103のELD50のIBV−H52、組換えIBV野生型(rIBV−wt、このウイルスのアミノ酸配列はIBV H52のアミノ酸配列と同一であるが、ゲノム配列中のいわゆるサイレント突然変異によりヌクレオチド配列が異なる)、rIBV−Δ3ab、rIBV−Δ5abまたはrIBV−Δ3ab5abを接種された。卵を1日2回、光にあて、インキュベーションの0、12、24、36、48、60および72時間後、ウイルス株あたり5つの所定の卵は4℃に16〜24時間移され、AFは無菌的に採取されて、−80℃で保存された。ウイルス株あたり1つまたは複数の胚が、所定の回収時間点より12時間以上前に死亡した場合、その時間点をさらなる分析から除外した。尿膜腔液試料は、CaおよびMgを含まないPBSで10倍に希釈され、核酸は、QIAamp DNA Blood Miniキット(Qiagen)で抽出され、Hamilton Starletピペットロボット(Reno、ネバダ、米国)を用いてキャリアRNAを添加した。抽出された核酸は、Callisonら、2006年(J. Virol. Methods.、138巻:60〜65頁)から適応させたプロトコルを用いて、IBV RNAの量についてRT−qPCRにより分析された。簡単には、同じプライマーおよびプローブが適用され、サーモプロファイルは、ABI TaqMan Fast Virus 1−ステップマスターミックス(Thermo Fisher ScientificによるApplied Biosystems)およびRoche 480 LightCyclerの使用に適合された。すべての核酸試料を流し、参照として10倍希釈系列のIBV−H52を用いて3連で分析した。
ワクチンおよびチャレンジウイルスの調製:
動物実験について、野生型IBV−H52、rIBV−wt、rIBV−Δ3ab、rIBV−Δ5abおよびrIBV−Δ3ab5abの5種のIBVを試験した。すべてのウイルスは、8日齢の孵化SPF卵(GD、デーフェンテル、オランダ)において増殖された。尿膜腔(allonatoic)液を採取し、分注し、さらに使用するまで−80℃で保存した。ウイルス力価は、滅菌リン酸緩衝生理食塩水(PBS)で10倍希釈したウイルスを用いて測定された。各希釈用の5個の卵は、8日齢の孵化SPF卵の尿膜腔に100μlで接種され、卵を密封し、37℃でインキュベートした。接種後の最初24時間以内に死亡した胚は、非特異的なものとみなされた。卵は、接種後の7日目まで毎日、光にあてられた。死亡した胚、およびIBVに特異的な徴候を示した胚(胚の萎縮および矮小化、下降胚、赤色胚または出血性胚の集合、およびおそらくは腎臓における白色尿酸性沈着)は陽性とみなされた。卵の感染線量50%(EID50)は、ReedおよびMuench[Reed, L.J.およびH. Muench(1938年)、A simple method of estimating fifty percent endpoints.、Am J Epidemiol、27巻:493〜497頁]の方法に従って算出された。ワクチン接種のために、ウイルスを滅菌PBS中で希釈して、103のEID50/0.1mlの力価を得た。マサチューセッツ血清型のチャレンジウイルスM41(GD Deventer、デーフェンテル、オランダから入手)は、11日齢の孵化SPF卵(VALO BioMedia GmbH、オスターホルツ−シャルムベック、ドイツ)において増殖された。尿膜腔液を接種から24時間後に採取し、分注し、さらなる使用まで−80℃で保存した。11日の孵化SPF卵を使用したことを除いて、ウイルス力価を上記のように決定した。チャレンジ感染のために、IBV株M41を滅菌PBS中で希釈して、103のEID50/0.1mlの標的力価を得た。
Δ3ab、Δ5ab、Δ3ab5abに関するワクチン有効性データ1
材料および方法:この研究のために使用されたニワトリは、SPF卵(GD、デーフェンテル、オランダ)から孵化された。ニワトリを7つのグループに分けた。グループ1〜6には15羽のニワトリが含まれ、一方、10羽のニワトリはグループ7に割り付けられた。年齢の1日齢目に、ニワトリは、HEPAで濾過された供給空気および排気を有し、湿度(40〜70%)および温度(20〜21℃)に調節されたアイソレーターに移された。動物は、動物福祉勧告のための地方および国の要件に従った居住状態に維持された。照明計画を調整し、1日あたり12時間暗く、12時間明るくした。飼料および水は自由に与えた。アイソレーターに移した後、グループ1〜5のニワトリは、年齢の1日目に、点眼経路(0.05ml/目)を介して0.1mlの希釈ワクチン(103のEID50/0.1ml)をワクチン接種された。希釈係数は、ウイルス滴定後に得られた力価に基づいて決定された。グループ1のニワトリは、IBV−H52でワクチン接種され、一方、グループ2〜4のニワトリは、rIBV−wt(グループ2)、rIBV−Δ3ab(グループ3)、rIBV−Δ5ab(グループ4)、rIBV−Δ3ab5ab(グループ5)でワクチン接種された。グループ6のニワトリはワクチン接種されず、チャレンジ対照として役割を果たした。グループ7のニワトリは、厳密な陰性対照(SNC)として役割を果たし、ワクチン接種およびチャレンジを受けなかった。ワクチン接種後の7日目に、グループ1〜6のそれぞれ5羽のニワトリを取り出し、安楽死させ、各ニワトリから気管を採取した。グループ1〜6のニワトリは、上記されるように点眼経路により、103のEID50/0.1mLのチャレンジウイルスM41を用いて、ワクチン接種後の21日目にチャレンジされた。チャレンジ後の7日目に、すべてのニワトリを安楽死させ、気管を取り出した。ワクチン接種後の7日目およびチャレンジ感染後の7日目に採取された気管を10個の横断切片に切断した。気管を上部分の3つの横断部分、中央部分の4つの横断部分、および下部分の3つの横断部分にスライスした。切片を予め温めたPBSですすぎ、線毛活動について低倍率顕微鏡法により、サンプリングして2時間以内に調べた。所与の気管切片について、線毛活動は、内部の輪の少なくとも50%が激しい線毛運動を示す場合、正常とみなされる。ニワトリは、ワクチン接種後の7日目にワクチン接種に使用されたウイルスの影響を受けないかまたはチャレンジウイルスの影響を受けず、よって、10個のうち9個以上の輪が正常な線毛活動を示す場合、チャレンジ感染後の7日目にチャレンジから保護されたとみなされる。
Δ3ab、Δ5ab、Δ3ab5abに関するワクチン有効性データ2
材料および方法:実験結果を検証するために、上記の実験(例1〜4)を最初から繰り返し、第2の独立したデータセットを得た。構築物は、既に上記された方法に従って2度目に生成された。ワクチン接種およびチャレンジ実験は、同じ遺伝子欠失(Δ3ab、Δ5ab、Δ3ab5ab)および対照として非修飾ウイルス(IBV−H52、rIBV−WT)を含有するウイルスを用いて行われた。実験は、例4の下に記載されるように設計された。明確にするために、グループ1のニワトリにIBV−H52をワクチン接種し、一方、グループ2〜5のニワトリにrIBV−wt(グループ2)、rIBV−Δ3ab(グループ3)、rIBV−Δ5ab(グループ4)、およびrIBV−Δ3ab5ab(グループ5)をワクチン接種した。グループ6のニワトリはワクチン接種およびチャレンジを受けず、チャレンジ対照として役割を果たした。グループ7のニワトリは厳密な陰性対照(SNC)として役割を果たし、ワクチン接種およびチャレンジを受けなかった。ニワトリに1日齢で103のEID50/ニワトリをワクチン接種し、ワクチン接種後21日目に毒性IBV株M41で103のEID50/ニワトリをチャレンジした。両方のウイルス接種は、点眼で行われた。ウイルスの安全性を分析するために、気管の線毛活動は、グループ1〜5の5羽のニワトリ、およびグループ7(SNC)の5羽のニワトリにおけるワクチン接種後の7日目に例4の下に記載されるように調査された。チャレンジ感染後の気管損傷からウイルスを保護する能力を調査するために、残りのニワトリの気管をチャレンジ感染後の7日目にそれらの線毛活動について分析した。気管の線毛活動は、例4の下に記載されるように調査された。実験(experimenst)の過程で、すべてのニワトリを臨床徴候について毎日観察された。
まとめると、3つの組換えIBV試験項目(rIBV−Δ3ab、rIBV−Δ5abおよびrIBV−Δ3abΔ5ab)はすべて、対照(rIBV−wtまたはIBV−H52)としてのワクチンとして適用した後、より安全であるが、しかしながら、すべての突然変異体は、少なくとも対照と同じくらい効果的である。
1つの欠失突然変異体Δ3a、Δ3b、Δ5a、Δ5bの生成および試験
材料と方法:
遺伝子3a、3b、5a、または5bのいずれかにおいて単一欠失を有するプラスミドの構築。単一のタンパク質3a、3b、5a、または5bがIBVの毒性に影響を及ぼすかどうかを分析するために、タンパク質の発現を単一欠失突然変異体によって不活性化した。この目的のために、3a、3b、5a、または5bのいずれかの欠失を含有するcDNA断片を合成的に生成し、Genscript(pUC57−Δ3a;pUC57−Δ3b、pUC57−Δ5a、pUC57−Δ5b)によるpUC57−シンプル内にライゲートした。プラスミドpUC57−Δ3aを制限酵素NheIおよびPmlIで切断し、適切なIBV特異的cDNA配列をNheI/PmlIで切断したプラスミドp−IBV−5−1b−S−SIR(表1も参照)にライゲートして、p−IBV−5−1b−S−SIR−Δ3aを得た。次のステップにおいて、プラスミドp−IBV−3T(表1も参照)をEcoRIで切断し、cDNA断片をEcoRIで切断したp−IBV−5−1b−S−SIR−Δ3aにライゲートして、ここではp−IBV−Δ3aと呼ばれるp−IBV−5−lb−S−SIR−Δ3aを得た。プラスミドpUC57−Δ3bの断片を使用したことを除いて、同じ戦略をp−IBV−Δ3bの生成のために用いた。5aまたは5bのいずれかの欠失を含有するプラスミドを生成するために、異なるクローニング手法を選んだ。この目的のために、プラスミドpUC57−Δ5aを2つの制限酵素(AfeI、NheI)で切断し、溶出されたcDNA断片を適切に切断されたp−IBV−3Tにライゲートして、p−IBV−Δ5a−3Tを得た。プラスミドp−IBV−Δ5a−3TをEcoRIで切断し、溶出されたcDNA断片をEcoRIで切断したp−IBV−5−1b−S−SIRにライゲートして、ここではp−IBV−Δ5aと呼ばれる標的プラスミドp−IBV−5−1b−S−SIRΔ5a−3Tを得た。プラスミドpUC57−Δ5bを使用したことを除いて、同じ戦略をp−IBV−Δ5bの生成のために用いた。
チャレンジ感染は、チャレンジ感染後の7日目に36の平均スコア(表10)で示されるように、チャレンジされた対照ニワトリ(グループ7)が線毛活動の極度の喪失を示したため有効であった。
Claims (18)
- IBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物であって、
− ORF3a、および/または
− ORF3b、および/または
− ORF5a、および/または
− ORF5b
が不活性化されている免疫原性組成物。 - − ORF3aの前記不活性化が、ORFSの発現に影響しないおよび/またはこれがSタンパク質の活性に影響せず、
− ORF3bの前記不活性化が、ORF3cの発現に影響しないおよび/またはこれがEタンパク質の活性に影響せず、
− ORF5bの前記不活性化が、ORFNの発現に影響しないおよび/またはこれがNタンパク質の活性に影響しない、
請求項1に記載の免疫原性組成物。 - 前記不活性化が、ORF3aおよび/またはORF3bおよび/またはORF5aおよび/またはORF5bの部分的な欠失、ORF3aおよび/またはORF3bおよび/またはORF5aおよび/またはORF5bの部分的なトランケーション、ORF3aおよび/またはORF3bおよび/またはORF5aおよび/またはORF5bの部分的な逆位、ORF3aおよび/またはORF3bおよび/またはORF5aおよび/またはORF5bの部分的な再配置、ORF3aおよび/またはORF3bおよび/またはORF5aおよび/またはORF5b内における核酸の挿入、ORF3aおよび/またはORF3bおよび/またはORF5aおよび/またはORF5b内における核酸の置換である、請求項1または2に記載の免疫原性組成物。
- ORF3aおよび/またはORF3bおよび/またはORF5aおよび/またはORF5bの開始コドンが不活性化されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- 開始コドンの前記不活性化が欠失、置換または逆位である、請求項4に記載の免疫原性組成物。
- ORF3aおよび/もしくはORF3bの1〜348ヌクレオチドが、ORF3aの開始コドンおよびORF3cの開始コドンの5’末端内で欠失しているか、置換されているか、もしくは逆位になっている、または、ORF3aおよび/もしくはORF3bの1〜348ヌクレオチドが、ORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)の5’末端から配列番号1のヌクレオチド348までの範囲内で欠失しているか、置換されているか、もしくは逆位になっている、請求項1から5のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- ORF3aおよび/またはORF3bの少なくとも1ヌクレオチド(nucloetide)、少なくとも2ヌクレオチド、少なくとも3ヌクレオチド、少なくとも4ヌクレオチド、少なくとも5ヌクレオチド、少なくとも10ヌクレオチド、少なくとも15ヌクレオチド、少なくとも20ヌクレオチド、少なくとも25ヌクレオチド、少なくとも50ヌクレオチド、少なくとも75ヌクレオチド、少なくとも100ヌクレオチド、少なくとも125ヌクレオチド、少なくとも150ヌクレオチド、少なくとも170ヌクレオチド、少なくとも176ヌクレオチド、少なくとも180ヌクレオチド、少なくとも200ヌクレオチド、少なくとも225ヌクレオチド、少なくとも250ヌクレオチド、少なくとも300ヌクレオチド、少なくとも340ヌクレオチドが、ORF3aの開始コドンおよびORF3cの開始コドンの5’末端内、またはORF3aの開始コドン(AUG、配列番号1のヌクレオチド1〜3)の5’末端から配列番号1のヌクレオチド348までの範囲内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、請求項1から6のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- ORF5aおよび/もしくはORF5bの1〜385ヌクレオチドが、ORF5aの開始コドンおよびORFNの開始コドンの5’末端内で欠失しているか、置換されているか、もしくは逆位になっている、または、ORF5aおよび/またはORF5bの1〜385ヌクレオチドが、ORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から配列番号2のヌクレオチド385までの範囲内で欠失しているか、置換されているか、もしくは逆位になっている、請求項1から7のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- ORF5aおよびORF5bの少なくとも1ヌクレオチド、少なくとも2ヌクレオチド、少なくとも3ヌクレオチド、少なくとも4ヌクレオチド、少なくとも5ヌクレオチド、少なくとも10ヌクレオチド、少なくとも15ヌクレオチド、少なくとも20ヌクレオチド、少なくとも25ヌクレオチド、少なくとも50ヌクレオチド、少なくとも75ヌクレオチド、少なくとも100ヌクレオチド、少なくとも125ヌクレオチド、少なくとも150ヌクレオチド、少なくとも170ヌクレオチド、少なくとも190ヌクレオチド、少なくとも195ヌクレオチド、少なくとも200ヌクレオチド、少なくとも225ヌクレオチド、少なくとも250ヌクレオチド、少なくとも300ヌクレオチド、少なくとも350ヌクレオチド、少なくとも380ヌクレオチドが、ORF5aの開始コドンおよびORFNの開始コドンの5’末端内、またはORF5aの開始コドン(AUG、配列番号2のヌクレオチド1〜3)の5’末端から配列番号2のヌクレオチド385までの範囲内で欠失しているか、置換されているか、または逆位になっている、請求項1から8のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- 前記IBVが弱毒化されている、請求項1から9のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- 前記IBVが組換え体である、請求項1から10のいずれか1項に記載の免疫原性組成物。
- ORF3aおよびORF3bが不活性化されている、請求項1から11のいずれか1項に記載のIBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物。
- ORF5aおよびORF5bが不活性化されている、請求項1から11のいずれか1項に記載のIBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物。
- ORF3aおよびORF3bおよびORF5aおよびORF5bが不活性化されている、請求項1から11のいずれか1項に記載のIBV(伝染性気管支炎ウイルス)を含む免疫原性組成物。
- 対象を免疫化する方法であって、そのような対象に請求項1から14のいずれか1項に記載の免疫原性組成物を投与することを含む方法。
- 必要性のある対象において、IBVによって引き起こされる臨床徴候を処置または予防する方法であって、前記対象に請求項1から14のいずれか1項に記載の免疫原性組成物の治療有効量を投与することを含む方法。
- 必要性のある対象において、同種の免疫化されていない対照群の対象と比較して、線毛運動障害を低減する方法であって、前記対象に請求項1から14のいずれか1項に記載の免疫原性組成物の治療有効量を投与することを含む方法。
- 前記免疫原性組成物を、皮下、筋肉内、経口、卵内、噴霧を介して、飲用水を介して、または点眼によって投与する、請求項15から17のいずれか1項に記載の方法。
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