JP2019520467A - 建造物用の耐火含浸物質の製造方法、耐火含浸物質およびその使用 - Google Patents

建造物用の耐火含浸物質の製造方法、耐火含浸物質およびその使用 Download PDF

Info

Publication number
JP2019520467A
JP2019520467A JP2019505300A JP2019505300A JP2019520467A JP 2019520467 A JP2019520467 A JP 2019520467A JP 2019505300 A JP2019505300 A JP 2019505300A JP 2019505300 A JP2019505300 A JP 2019505300A JP 2019520467 A JP2019520467 A JP 2019520467A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fireproof
impregnated material
pentaerythritol
wood
ammonium polyphosphate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019505300A
Other languages
English (en)
Inventor
ウィリメク、ジルシー
マグディナ、ロマン
Original Assignee
モビチェム エス.アール.オー.
モビチェム エス.アール.オー.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by モビチェム エス.アール.オー., モビチェム エス.アール.オー. filed Critical モビチェム エス.アール.オー.
Publication of JP2019520467A publication Critical patent/JP2019520467A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D5/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
    • C09D5/18Fireproof paints including high temperature resistant paints
    • C09D5/185Intumescent paints
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B27WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
    • B27KPROCESSES, APPARATUS OR SELECTION OF SUBSTANCES FOR IMPREGNATING, STAINING, DYEING, BLEACHING OF WOOD OR SIMILAR MATERIALS, OR TREATING OF WOOD OR SIMILAR MATERIALS WITH PERMEANT LIQUIDS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CHEMICAL OR PHYSICAL TREATMENT OF CORK, CANE, REED, STRAW OR SIMILAR MATERIALS
    • B27K3/00Impregnating wood, e.g. impregnation pretreatment, for example puncturing; Wood impregnation aids not directly involved in the impregnation process
    • B27K3/02Processes; Apparatus
    • B27K3/15Impregnating involving polymerisation including use of polymer-containing impregnating agents
    • B27K3/153Without in-situ polymerisation, condensation, or cross-linking reactions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G79/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing atoms other than silicon, sulfur, nitrogen, oxygen, and carbon with or without the latter elements in the main chain of the macromolecule
    • C08G79/02Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing atoms other than silicon, sulfur, nitrogen, oxygen, and carbon with or without the latter elements in the main chain of the macromolecule a linkage containing phosphorus
    • C08G79/04Phosphorus linked to oxygen or to oxygen and carbon
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B27WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
    • B27KPROCESSES, APPARATUS OR SELECTION OF SUBSTANCES FOR IMPREGNATING, STAINING, DYEING, BLEACHING OF WOOD OR SIMILAR MATERIALS, OR TREATING OF WOOD OR SIMILAR MATERIALS WITH PERMEANT LIQUIDS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CHEMICAL OR PHYSICAL TREATMENT OF CORK, CANE, REED, STRAW OR SIMILAR MATERIALS
    • B27K2200/00Wooden materials to be treated
    • B27K2200/10Articles made of particles or fibres consisting of wood or other lignocellulosic material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B27WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
    • B27KPROCESSES, APPARATUS OR SELECTION OF SUBSTANCES FOR IMPREGNATING, STAINING, DYEING, BLEACHING OF WOOD OR SIMILAR MATERIALS, OR TREATING OF WOOD OR SIMILAR MATERIALS WITH PERMEANT LIQUIDS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CHEMICAL OR PHYSICAL TREATMENT OF CORK, CANE, REED, STRAW OR SIMILAR MATERIALS
    • B27K2240/00Purpose of the treatment
    • B27K2240/30Fireproofing

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Forests & Forestry (AREA)
  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
  • Building Environments (AREA)
  • Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
  • Fireproofing Substances (AREA)
  • Panels For Use In Building Construction (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

耐火含浸物質は、ペンタエリスリトール(5重量%〜90重量%)およびポリリン酸アンモニウム(5重量%〜90重量%)が5℃〜98℃の温度で、水(30重量%〜96重量%)に加えられ、その溶液が純粋になるまで混合されるような方法で、非毒性成分の重合により製造される。溶液は、加熱中、98℃まで加熱し得る。ペンタエリスリトールおよびポリリン酸アンモニウムの成分の相互比は、1:18〜18:1、好ましくは1:2〜2:1の範囲であり得る。チップボードまたはパーティクルボードなどの繊維状木材製品の製造中、連結および加圧の前に、木材チップまたは製材削り屑が含浸物質中に浸漬されるか、または含浸物質が接着剤または結合物質にそれぞれ添加され、これにより、加圧され目的の製品にされる前に、木材チップまたは削り屑がコートされる。主として元の木材チップ、削り屑または繊維の表面上にある、材料の内部の微小膨張のコアは、その後、徐々に活性化して火災の効果の浸透を防ぐ層を生成する。【選択図】なし

Description

本発明は、液状の耐火含浸物質の製造方法に関する。含浸物質は、有毒でなく、顕著な接着効果を有し、透明で、その利点は、建造物用製品または建造物用半製品それぞれの製造または設置の様々な段階での含浸に使用できることである。
種々の耐火性添加剤および表面耐火層が建設材料の製造中に使用される。種々の危険物、例えば、臭素または塩素などのハロゲンが難燃剤として使用される溶液は既知である。このような難燃剤は健康に有害であり、また、主に長期曝露の間に、基礎材料の元の物理的機械的な特徴が劣化する場合がある。
膨張性添加剤が知られており、これらは、熱絶縁体として機能する表面発泡物を生成するという方法で耐火性を高める。通常、膨張性添加剤は、発泡用の炭素源、酸生成化合物、および分解によりガスを生成する化合物から構成される。建造物用製品の外表面には、膨張性フィルムが表面層として使用される。材料内への火炎の侵入後、膨張性フィルムはその効果を失う。既知の膨張性フィルムの欠点は、建造物用製品の表面の着色にもあり、この結果、しばしば審美的および設計上の要求に反する。
耐火性を高めるために、配合物中にポリリン酸アンモニウムおよびメラミンを使用することが知られている。個別の耐火用途でのこれらの物質の効果は、既に確認されている。これらの物質は、適用時に、不溶性粉末であることが知られており、これにより、それらの用途の可能性が制限される。
US6,425,947B1(特許文献1)は、耐火または熱絶縁効果を有する、木材または金属の表面上に適用される物質を開示しており、この物質は、ペンタエリスリトール、ポリリン酸アンモニウム、尿素およびホウ酸が樹脂基材中に含まれる。得られる製品は、健康に有害である場合があり、表面用途用としてのみ設計されている。技術的解決策として、木材製品の圧力コーティングにおけるCN103666268(A)(特許文献2)は、ポリリン酸アンモニウム、メラミンおよびペンタエリスリトールの使用を開示している。圧力の適用は、木材表面層の飽和度を高めることができるが、建造物用製品の全体積への侵入を保証するものではない。この解決策ならびに他の特許CN102910865(A)(特許文献3)、CN101412231(A)(特許文献4)、CN101412230(A)(特許文献5)、およびCN101838482(A)(特許文献6)は、耐火混合物を使用しているが、ポリリン酸アンモニウムおよびペンタエリスリトール以外に、通常、相互強化効果のない、他の物質を含有する。成分がより多量であると、混合物の健康への影響を評価する場合、複雑な問題を引き起こす。
提案した発明の目的は、これまでに既知の調査研究に基づいて、健康上の危険のない物質のみを含むポリマーの製造である。重合プロセスに導入される成分は、市販品で、REACH(欧州化学物質登録評価許可規則)の適切な環境分類に属するものである必要があり、また、得られた物質は、チップボードまたはパーティクルボードなどの繊維状木材に良好な接着性を有する必要がある。
米国特許第6,425,947号明細書 中国特許出願公開第103666268号明細書 中国特許出願公開第102910865号明細書 中国特許出願公開第101412231号明細書 中国特許出願公開第101412230号明細書 中国特許出願公開第101838482号明細書
先行技術における前述の欠陥は、本発明による、主に建造物用の、難燃および/または耐火のための耐火含浸物質の製造方法により大きく改善される。該方法の要点は、粉末状のペンタエリスリトールおよびポリリン酸アンモニウムが64℃〜98℃の温度で水中に注入され、重合が始まるとこの混合物の成分が分解するという状態になるまで混合物が混合されるという事実にある。ペンタエリスリトールおよびポリリン酸アンモニウムは、個別に水中に注入でき、または粉末形態の両方の成分を最初に均一混合物へと混合した後、水中に一緒に注入できる。ペンタエリスリトールおよびポリリン酸アンモニウムを64℃未満の温度で水中に注入し、その後、その溶液を64℃に加熱するという方法が可能である。
ペンタエリスリトールおよびポリリン酸アンモニウムの重合中に溶液の温度が70℃に保持されるのが好ましい。連続混合中、ペンタエリスリトールが最初に水中に注入され、その後、その溶液が徐々に70℃に加熱され、その後、ポリリン酸アンモニウムが強力な混合中にその溶液に注入された後、その溶液が98℃の温度まで徐々に加熱されるという方法が好都合であることが明らかになった。その後、溶液を放冷する。
(発明を実施するための形態)
溶液に加えられた2つの成分の相互比(水を除く)は以下の通りであってもよい:
・5重量%〜90重量%のポリリン酸アンモニウム;
・5重量%〜90重量%のペンタエリスリトール。
成分の重合のために環境を生成する水は、プロセスの開始時の合計溶液重量の30重量%〜96重量%になる。
ポリリン酸アンモニウム[NH4PO3nは、食品添加物、乳化剤(E545)として使用される。これは、ポリオレフィンおよびポリウレタン用の難燃材料としても既知である。
ペンタエリスリトール、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)1,3−プロパンジオール、C5124、CAS115−77−5、白色結晶質粉末、4価モノトピックアルコール。これは、アルキド樹脂、乳化剤、爆発物、コーティング、合成潤滑油の製造に使用される。これは、ポリ塩化ビフェニル(PCB)に対する環境保護のための代替物と見なされている。
重合は、2種の物質−ポリリン酸アンモニウムおよびペンタエリスリトール−を含む溶液中で起こり、これにより、特に高い耐火効果を有する耐火性ポリマーが得られる。重合中、相互支持の効果が得られる化学結合が生成され、それらの基本的特徴は、放射熱または火炎が加えられたときに提供される。得られた溶液は接着性であり、触ったときおよび目視ではオイル状の物質で、使用した重量比により粘度が変化する。溶液の最終的な乾燥中に結晶が生成される。
含浸物質は、高い耐火効果を有し、溶液は、有機および無機の物質と一緒に、pHに応じて、放射熱または直接火炎の効果で内部膨張を生成し、微小膨張のコアがポリマー塊中に生成される。典型的な膨張は、塊の表面上の発砲により顕在化し、これは通常、塊の元の機械的な特徴の減少と関連している。本発明による含浸物質により、ポリマー塊中に生成された小さなコアが存在し、局所的内部膨張がそれらの周りで起きるという現象が認められ、この膨張の寸法は、コアの小さい寸法に相当するため、発明者らは、この現象を「微小膨張」と呼んだ。耐火含浸物質は、同様に、熱の影響下でCO2および窒素含有ガスが塊中のコアの周りで放出されるという事実により燃焼プロセスを妨害する。
得られるポリマー中の上記2種の効果的物質の組み合わせは、高耐火性を達成可能とするが、微小膨張のために、ポリマーは、火炎に曝露された後であっても、元の機械的な特徴に類似の−元の機械的な特徴に対しほとんど変化しない−機械的な特徴を有する。
本発明による含浸物質は、建造物用製品の基本材料の色に影響を与えないので、透過性で透明である。繊維状木材に対し含浸成分を使用する場合には、木材の審美的な外側の印象は、保持されるか、または木材構造物の視認性はむしろ向上する。
本発明による含浸物質の重要な特徴は、その接着性およびその建設材料−主に木材−中への圧力作用を要しない浸透能力である。同時に、本発明による耐火含浸物質への圧力または真空それぞれの適用もなお可能である。
出発物質ならびに得られた製品の両方は、REACHにおけるヒトの健康に有害な影響のない物質として分類される。これは、重合プロセスおよび安全な物質の組み合わせにより、低コストかつ低エネルギー需要下で耐火性の向上をもたらす方法が発明されたことを意味する。本発明は、高い耐火効果を有し、毒性物質を使用しない。
先行技術における欠陥は、本発明による、主に建造物用の、難燃および/または耐火のための耐火含浸物質それ自体によっても大きく改善される。該物質の要点は、これが、合計溶液の重量の30重量%〜96重量%を構成する水に溶解された、ペンタエリスリトールおよびポリリン酸アンモニウム由来のポリマーを含むという事実にある。
重合前のペンタエリスリトールおよびポリリン酸アンモニウム物質の相互比は、1:18〜18:1の範囲であってよい。好ましい重量比の範囲は、1:2〜2:1であり、より長い鎖のポリマーが生成される。
本発明による耐火含浸物質の使用も新規である。耐火含浸物質は、最終建造物用製品の表面上のみに適用しなければならないのではなく、建造物用製品の製造中、主として、チップボードまたはパーティクルボードなどの繊維状木材製品の製造中に好ましくは使用できる。連結および加圧の前に、木材チップまたは製材削り屑が本発明による耐火含浸物質中に浸漬されるか、または含浸物質がにかわまたは接着剤にそれぞれ添加され、これにより、加圧されて所定の製品にされる前に、木材チップまたは削り屑がコートされる。
これにより、本発明によるさらなる相乗効果がもたらされ、耐火含浸物質は、その接着性により、繊維状木材建造物用製品の強度および剛性を高める。建造物用製品は、より良好な機械的特徴を得る。従来既知の耐火含浸物質および方法が機械的特徴に影響を与えなかったか、またはその特徴を完全に悪化させたので、これは本発明の十分な利点である。耐火含浸物質の接着効果は、最終建造物用製品において、個々の削り屑、木材チップまたは繊維のより良好な連結をもたらす。繊維状木材製品、主としてボード、プレート、OSB(配向性ストランドボード)の製造中の耐火含浸物質の使用は、現状の技術的方法と適合性がある。繊維状木材製品の製造は通常、種々の寸法の木材および繊維状セグメントが圧力に曝され、それにより、加圧での温度上昇(例えば、174℃〜190℃)がにかわまたは結合物質を活性化する場合、加熱中の加圧を伴う。耐火含浸物質の発明中に、これらの温度は、耐火含浸物質の膨張または微小膨張プロセスを活性化しないが、これに対して、これらの温度は、その接着性の向上を活性化することが明らかになった。これは、製品の改善された機械的特徴、ならびに加圧後のボードの跳ね返りの減少として顕在化する。両方の顕在化共極めて望ましいものである。膨張または微小膨張のそれぞれを活性化する温度より低い温度での加熱により、耐火含浸物質を活性化後に、耐火含浸物質が高い接着剤出力を取得することは、重要な本発明の利点である。加圧下での耐火含浸物質の加熱は、木材のわずかな黒化または黄褐色化を引き起こす場合があるが、これは通常、外観上許容でき、また、これは、その後のプロセスの目視による制御に用いることができる。
連結および加圧して最終的建造物用製品にする前に、削り屑、木材チップまたは繊維の浸漬を行うことは、耐火性物質が製品の表面上に分布しないが、材料の全体積中に基本的に均一に分布するという点で別の利点をもたらす。ボードまたはプレートなどの比較的肉薄の建設材料を用いる場合では、これにより、それらの耐火性を大きく高める。主に元の木材チップ削り屑繊維の表面にある、材料内の微小膨張のコアは、その後、外表面が発泡により十分に保護されない状況下でも、火炎の侵入を防ぐ活性化層を生成する。
本発明による微小膨張は、木材製品の削り屑、木材チップまたは繊維の間の微視的空隙を満たし、これが、さらなる火炎の侵入を防ぐ。無垢材、主として堅木は、十分な幅で良好な耐火性を有することが知られている。繊維状木材製品の場合には、耐火性はかなり低下する。これは、処理木材の粒子間の微視的空隙の生成の結果であると説明されている。加圧中に高圧にしても、このような空隙の存在を取り除くことができず、このようなケースは、得られた、より低い重量の材料の外側から認めることができる。本発明による耐火含浸物質の使用は、加圧の技術の変更をしないで、高耐火性−無垢材の耐火性を超える−を達成可能とする。建造物用製品の製造中に繊維状木材に生成した空隙は、火災の際には、微小膨張により満たされる。
本発明の利点はまた、消費者が見慣れている形態での、建造物用製品の外観および色の維持である。
実施例1
この実施例では、耐火含浸物質が以下の方法で製造される。1.5kgの粉末状ペンタエリスリトールが20℃の温度で水中に注入される。溶液が連続的に混合され、70℃の温度に加熱され、ここで、粉末状2kgのポリリン酸アンモニウムが強力な混合下で、その溶液にゆっくりと注入される。その後、溶液が94℃に加熱される。溶液の全体積中で94℃に到達後、加熱を停止し、溶液が透明になるまで混合を継続し、その後溶液を放冷する。
この実施例では、耐火含浸物質をOSBの製造に使用した。従来既知の技術により調製された削り屑を、無加圧浴中で浸漬し、それにより、乾燥物の重量増が20%に達する。その後、削り屑を標準的方法で処理する。これは、低コストの観点からすれば好ましい。削り屑の湿度が6〜8%の範囲の場合、イソシアネート接着剤を使用する。削り屑への接着剤の適用は約3%である。削り屑のボード成形の加圧後、極めて低い跳ね返り−1%未満−が存在する。耐火含浸物質は、耐火機能を有するのみでなく、繊維状木材ボードの剛性と強度も同様に向上させる。この実施例では、640kg/m3の標準容積重量のボードで、14MPaの曲げ強度、1.3MPaの横引張強さおよび3400MPaの曲げ弾性率が得られた。
実施例2
粉末状ペンタエリスリトールを粉末状ポリリン酸アンモニウムと1:1の重量比で乾式混合する。これらの成分は、均一混合物が得られるまで混合される。これを、65℃〜70℃の範囲の温度でゆっくりと水中に注入する。水中への混合物の注入中の成分の重量比は、−ペンタエリスリトール:ポリリン酸アンモニウム:水−1:1:2である。水環境中で、モノマーの反応が起こり、これは、98℃までの加熱により支援できる。液体は、純粋な溶液の達成まで混合され、これにより、溶液中のかなりの体積における重合の完了が顕在化する。耐火含浸物質を使って、繊維状木材ボードの表面上に接着ブリッジを形成できる。これは、噴霧または浸漬により適用される。
実施例3
粉末状ペンタエリスリトールを粉末状ポリリン酸アンモニウムと1:2の重量比で乾式混合する。これらの成分は、均一混合物が得られるまで混合される。これを、25℃の温度で水中にゆっくり注入する。水中への混合物の注入中の成分の重量比は、−ペンタエリスリトール:ポリリン酸アンモニウム:水−1:2:3である。成分の水中への注入後、溶液を強力に混合し、70℃〜75℃に加熱する。純粋な状態の達成後、溶液をさらに少なくとも5分間混合した後、放冷する。
物質を冷却後、接着剤の成分として加え、これを、木質梁のフィンガージョイント中に使用する。得られた梁は、より高い機械的強度を有するのみでなく、個々のセグメントの接合部が、火災中でも、より高い分解耐性がある。無垢材同士からなるセグメントは、高度に耐火性である。
産業上の利用可能性は明らかである。本発明により、毒性成分を含まず、繊維状木材製品の強度を改善し、放射熱または直接火炎に対し極めて効果的で耐性がある耐火含浸物質を工業的におよび繰り返して製造および使用できる。
本発明は、液状の耐火含浸物質の製造方法に関する。含浸物質は、有毒でなく、顕著な接着効果を有し、透明で、その利点は、建造物用製品または建造物用半製品それぞれの製造または設置の様々な段階での含浸に使用できることである。
種々の耐火性添加剤および表面耐火層が建設材料の製造中に使用される。種々の危険物、例えば、臭素または塩素などのハロゲンが難燃剤として使用される溶液は既知である。このような難燃剤は健康に有害であり、また、主に長期曝露の間に、基礎材料の元の物理的機械的な特徴が劣化する場合がある。
膨張性添加剤が知られており、これらは、熱絶縁体として機能する表面発泡物を生成するという方法で耐火性を高める。通常、膨張性添加剤は、発泡用の炭素源、酸生成化合物、および分解によりガスを生成する化合物から構成される。建造物用製品の外表面には、膨張性フィルムが表面層として使用される。材料内への火炎の侵入後、膨張性フィルムはその効果を失う。既知の膨張性フィルムの欠点は、建造物用製品の表面の着色にもあり、この結果、しばしば審美的および設計上の要求に反する。
耐火性を高めるために、配合物中にポリリン酸アンモニウムおよびメラミンを使用することが知られている。個別の耐火用途でのこれらの物質の効果は、既に確認されている。これらの物質は、適用時に、不溶性粉末であることが知られており、これにより、それらの用途の可能性が制限される。
US6,425,947B1(特許文献1)は、耐火または熱絶縁効果を有する、木材または金属の表面上に適用される物質を開示しており、この物質は、ペンタエリスリトール、ポリリン酸アンモニウム、尿素およびホウ酸が樹脂基材中に含まれる。得られる製品は、健康に有害である場合があり、表面用途用としてのみ設計されている。技術的解決策として、木材製品の圧力コーティングにおけるCN103666268(A)(特許文献2)は、ポリリン酸アンモニウム、メラミンおよびペンタエリスリトールの使用を開示している。圧力の適用は、木材表面層の飽和度を高めることができるが、建造物用製品の全体積への侵入を保証するものではない。この解決策ならびに他の特許CN102910865(A)(特許文献3)、CN101412231(A)(特許文献4)、CN101412230(A)(特許文献5)、およびCN101838482(A)(特許文献6)は、耐火混合物を使用しているが、ポリリン酸アンモニウムおよびペンタエリスリトール以外に、通常、相互強化効果のない、他の物質を含有する。成分がより多量であると、混合物の健康への影響を評価する場合、複雑な問題を引き起こす。
提案した発明の目的は、これまでに既知の調査研究に基づいて、健康上の危険のない物質のみを含むポリマーの製造である。重合プロセスに導入される成分は、市販品で、REACH(欧州化学物質登録評価許可規則)の適切な環境分類に属するものである必要があり、また、得られた物質は、チップボードまたはパーティクルボードなどの繊維状木材に良好な接着性を有する必要がある。
米国特許第6,425,947号明細書 中国特許出願公開第103666268号明細書 中国特許出願公開第102910865号明細書 中国特許出願公開第101412231号明細書 中国特許出願公開第101412230号明細書 中国特許出願公開第101838482号明細書
先行技術における前述の欠陥は、本発明による、主に建造物用の、難燃および/または耐火のための耐火含浸物質の製造方法により大きく改善される。該方法の要点は、粉末状のペンタエリスリトールおよびポリリン酸アンモニウムが64℃〜98℃の温度で水中に注入され、重合が始まるとこの混合物の成分が分解するという状態になるまで混合物が混合されるという事実にある。ペンタエリスリトールおよびポリリン酸アンモニウムは、個別に水中に注入でき、または粉末形態の両方の成分を最初に均一混合物へと混合した後、水中に一緒に注入できる。ペンタエリスリトールおよびポリリン酸アンモニウムを64℃未満の温度で水中に注入し、その後、その溶液を64℃に加熱するという方法が可能である。
ペンタエリスリトールおよびポリリン酸アンモニウムの重合中に溶液の温度が70℃に保持されるのが好ましい。連続混合中、ペンタエリスリトールが最初に水中に注入され、その後、その溶液が徐々に70℃に加熱され、その後、ポリリン酸アンモニウムが強力な混合中にその溶液に注入された後、その溶液が98℃の温度まで徐々に加熱されるという方法が好都合であることが明らかになった。その後、溶液を放冷する。
(発明を実施するための形態)
溶液に加えられた2つの成分の相互比(水を除く)は以下の通りであってもよい:
・5重量%〜90重量%のポリリン酸アンモニウム;
・5重量%〜90重量%のペンタエリスリトール。
成分の重合のために環境を生成する水は、プロセスの開始時の合計溶液重量の30重量%〜96重量%になる。
ポリリン酸アンモニウム[NH4PO3nは、食品添加物、乳化剤(E545)として使用される。これは、ポリオレフィンおよびポリウレタン用の難燃材料としても既知である。
ペンタエリスリトール、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)1,3−プロパンジオール、C5124、CAS115−77−5、白色結晶質粉末、4価モノトピックアルコール。これは、アルキド樹脂、乳化剤、爆発物、コーティング、合成潤滑油の製造に使用される。これは、ポリ塩化ビフェニル(PCB)に対する環境保護のための代替物と見なされている。
重合は、2種の物質−ポリリン酸アンモニウムおよびペンタエリスリトール−を含む溶液中で起こり、これにより、特に高い耐火効果を有する耐火性ポリマーが得られる。重合中、相互支持の効果が得られる化学結合が生成され、それらの基本的特徴は、放射熱または火炎が加えられたときに提供される。得られた溶液は接着性であり、触ったときおよび目視ではオイル状の物質で、使用した重量比により粘度が変化する。溶液の最終的な乾燥中に結晶が生成される。
含浸物質は、高い耐火効果を有し、溶液は、有機および無機の物質と一緒に、pHに応じて、放射熱または直接火炎の効果で内部膨張を生成し、微小膨張のコアがポリマー塊中に生成される。典型的な膨張は、塊の表面上の発砲により顕在化し、これは通常、塊の元の機械的な特徴の減少と関連している。本発明による含浸物質により、ポリマー塊中に生成された小さなコアが存在し、局所的内部膨張がそれらの周りで起きるという現象が認められ、この膨張の寸法は、コアの小さい寸法に相当するため、発明者らは、この現象を「微小膨張」と呼んだ。耐火含浸物質は、同様に、熱の影響下でCO2および窒素含有ガスが塊中のコアの周りで放出されるという事実により燃焼プロセスを妨害する。
得られるポリマー中の上記2種の効果的物質の組み合わせは、高耐火性を達成可能とするが、微小膨張のために、ポリマーは、火炎に曝露された後であっても、元の機械的な特徴に類似の−元の機械的な特徴に対しほとんど変化しない−機械的な特徴を有する。
本発明による含浸物質は、建造物用製品の基本材料の色に影響を与えないので、透過性で透明である。繊維状木材に対し含浸成分を使用する場合には、木材の審美的な外側の印象は、保持されるか、または木材構造物の視認性はむしろ向上する。
本発明による含浸物質の重要な特徴は、その接着性およびその建設材料−主に木材およびセルロース−中への圧力作用を要しない浸透能力である。同時に、本発明による耐火含浸物質への圧力または真空それぞれの適用もなお可能である。
出発物質ならびに得られた製品の両方は、REACHにおけるヒトの健康に有害な影響のない物質として分類される。これは、重合プロセスおよび安全な物質の組み合わせにより、低コストかつ低エネルギー需要下で耐火性の向上をもたらす方法が発明されたことを意味する。本発明は、高い耐火効果を有し、毒性物質を使用しない。
先行技術における欠陥は、本発明による、主に建造物用の、難燃および/または耐火のための耐火含浸物質それ自体によっても大きく改善される。該物質の要点は、これが、合計溶液の重量の30重量%〜96重量%を構成する水に溶解された、ペンタエリスリトールおよびポリリン酸アンモニウム由来のポリマーを含むという事実にある。
重合前のペンタエリスリトールおよびポリリン酸アンモニウム物質の相互比は、1:18〜18:1の範囲であってよい。好ましい重量比の範囲は、1:2〜2:1であり、より長い鎖のポリマーが生成される。
本発明による耐火含浸物質の使用も新規である。耐火含浸物質は、最終建造物用製品の表面上のみに適用しなければならないのではなく、建造物用製品の製造中、主として、チップボードまたはパーティクルボードなどの繊維状木材製品の製造中に好ましくは使用できる。連結および加圧の前に、木材チップまたは製材削り屑が本発明による耐火含浸物質中に浸漬されるか、または含浸物質がにかわまたは接着剤にそれぞれ添加され、これにより、加圧されて所定の製品にされる前に、木材チップまたは削り屑がコートされる。
これにより、本発明によるさらなる相乗効果がもたらされ、耐火含浸物質は、その接着性により、繊維状木材建造物用製品の強度および剛性を高める。建造物用製品は、より良好な機械的特徴を得る。従来既知の耐火含浸物質および方法が機械的特徴に影響を与えなかったか、またはその特徴を完全に悪化させたので、これは本発明の十分な利点である。耐火含浸物質の接着効果は、最終建造物用製品において、個々の削り屑、木材チップまたは繊維のより良好な連結をもたらす。繊維状木材およびセルロース製品、主としてボード、プレート、OSB(配向性ストランドボード)の製造中の耐火含浸物質の使用は、現状の技術的方法と適合性がある。繊維状木材製品の製造は通常、種々の寸法の木材および繊維状セグメントが圧力に曝され、それにより、加圧での温度上昇(例えば、174℃〜190℃)がにかわまたは結合物質を活性化する場合、加熱中の加圧を伴う。耐火含浸物質の発明中に、これらの温度は、耐火含浸物質の膨張または微小膨張プロセスを活性化しないが、これに対して、これらの温度は、その接着性の向上を活性化することが明らかになった。これは、製品の改善された機械的特徴、ならびに加圧後のボードの跳ね返りの減少として顕在化する。両方の顕在化共極めて望ましいものである。膨張または微小膨張のそれぞれを活性化する温度より低い温度での加熱により、耐火含浸物質を活性化後に、耐火含浸物質が高い接着剤出力を取得することは、重要な本発明の利点である。加圧下での耐火含浸物質の加熱は、木材のわずかな黒化または黄褐色化を引き起こす場合があるが、これは通常、外観上許容でき、また、これは、その後のプロセスの目視による制御に用いることができる。
連結および加圧して最終的建造物用製品にする前に、削り屑、木材チップまたは繊維の浸漬を行うことは、耐火性物質が製品の表面上に分布しないが、材料の全体積中に基本的に均一に分布するという点で別の利点をもたらす。ボードまたはプレートなどの比較的肉薄の建設材料を用いる場合では、これにより、それらの耐火性を大きく高める。主に元の木材チップ削り屑繊維の表面にある、材料内の微小膨張のコアは、その後、外表面が発泡により十分に保護されない状況下でも、火炎の侵入を防ぐ活性化層を生成する。
本発明による微小膨張は、木材製品の削り屑、木材チップまたは繊維の間の微視的空隙を満たし、これが、さらなる火炎の侵入を防ぐ。無垢材、主として堅木は、十分な幅で良好な耐火性を有することが知られている。繊維状木材製品の場合には、耐火性はかなり低下する。これは、処理木材の粒子間の微視的空隙の生成の結果であると説明されている。加圧中に高圧にしても、このような空隙の存在を取り除くことができず、このようなケースは、得られた、より低い重量の材料の外側から認めることができる。本発明による耐火含浸物質の使用は、加圧の技術の変更をしないで、高耐火性−無垢材の耐火性を超える−を達成可能とする。建造物用製品の製造中に繊維状木材に生成した空隙は、火災の際には、微小膨張により満たされる。
本発明の利点はまた、消費者が見慣れている形態での、建造物用製品の外観および色の維持である。
実施例1
この実施例では、耐火含浸物質が以下の方法で製造される。1.5kgの粉末状ペンタエリスリトールが20℃の温度で水中に注入される。溶液が連続的に混合され、70℃の温度に加熱され、ここで、粉末状2kgのポリリン酸アンモニウムが強力な混合下で、その溶液にゆっくりと注入される。その後、溶液が94℃に加熱される。溶液の全体積中で94℃に到達後、加熱を停止し、溶液が透明になるまで混合を継続し、その後溶液を放冷する。
この実施例では、耐火含浸物質をOSBの製造に使用した。従来既知の技術により調製された削り屑を、無加圧浴中で浸漬し、それにより、乾燥物の重量増が20%に達する。その後、削り屑を標準的方法で処理する。これは、低コストの観点からすれば好ましい。削り屑の湿度が6〜8%の範囲の場合、イソシアネート接着剤を使用する。削り屑への接着剤の適用は約3%である。削り屑のボード成形の加圧後、極めて低い跳ね返り−1%未満−が存在する。耐火含浸物質は、耐火機能を有するのみでなく、繊維状木材ボードの剛性と強度も同様に向上させる。この実施例では、640kg/m3の標準容積重量のボードで、14MPaの曲げ強度、1.3MPaの横引張強さおよび3400MPaの曲げ弾性率が得られた。
実施例2
粉末状ペンタエリスリトールを粉末状ポリリン酸アンモニウムと1:1の重量比で乾式混合する。これらの成分は、均一混合物が得られるまで混合される。これを、65℃〜70℃の範囲の温度でゆっくりと水中に注入する。水中への混合物の注入中の成分の重量比は、−ペンタエリスリトール:ポリリン酸アンモニウム:水−1:1:2である。水環境中で、モノマーの反応が起こり、これは、98℃までの加熱により支援できる。液体は、純粋な溶液の達成まで混合され、これにより、溶液中のかなりの体積における重合の完了が顕在化する。耐火含浸物質を使って、繊維状木材ボードの表面上に接着ブリッジを形成できる。これは、噴霧または浸漬により適用される。
実施例3
粉末状ペンタエリスリトールを粉末状ポリリン酸アンモニウムと1:2の重量比で乾式混合する。これらの成分は、均一混合物が得られるまで混合される。これを、25℃の温度で水中にゆっくり注入する。水中への混合物の注入中の成分の重量比は、−ペンタエリスリトール:ポリリン酸アンモニウム:水−1:2:3である。成分の水中への注入後、溶液を強力に混合し、70℃〜75℃に加熱する。純粋な状態の達成後、溶液をさらに少なくとも5分間混合した後、放冷する。
物質を冷却後、接着剤の成分として加え、これを、木質梁のフィンガージョイント中に使用する。得られた梁は、より高い機械的強度を有するのみでなく、個々のセグメントの接合部が、火災中でも、より高い分解耐性がある。無垢材同士からなるセグメントは、高度に耐火性である。
産業上の利用可能性は明らかである。本発明により、毒性成分を含まず、繊維状木材製品の強度を改善し、放射熱または直接火炎に対し極めて効果的で耐性がある耐火含浸物質を工業的におよび繰り返して製造および使用できる。
本発明は、液状の耐火含浸物質の製造方法に関する。含浸物質は、有毒でなく、顕著な接着効果を有し、透明で、その利点は、建造物用製品または建造物用半製品それぞれの製造または設置の様々な段階での含浸に使用できることである。
種々の耐火性添加剤および表面耐火層が建設材料の製造中に使用される。種々の危険物、例えば、臭素または塩素などのハロゲンが難燃剤として使用される溶液は既知である。このような難燃剤は健康に有害であり、また、主に長期曝露の間に、基礎材料の元の物理的機械的な特徴が劣化する場合がある。
膨張性添加剤が知られており、これらは、熱絶縁体として機能する表面発泡物を生成するという方法で耐火性を高める。通常、膨張性添加剤は、発泡用の炭素源、酸生成化合物、および分解によりガスを生成する化合物から構成される。建造物用製品の外表面には、膨張性フィルムが表面層として使用される。材料内への火炎の侵入後、膨張性フィルムはその効果を失う。既知の膨張性フィルムの欠点は、建造物用製品の表面の着色にもあり、この結果、しばしば審美的および設計上の要求に反する。
耐火性を高めるために、配合物中にポリリン酸アンモニウムおよびメラミンを使用することが知られている。個別の耐火用途でのこれらの物質の効果は、既に確認されている。これらの物質は、適用時に、不溶性粉末であることが知られており、これにより、それらの用途の可能性が制限される。
US6,425,947B1(特許文献1)は、耐火または熱絶縁効果を有する、木材または金属の表面上に適用される物質を開示しており、この物質は、ペンタエリスリトール、ポリリン酸アンモニウム、尿素およびホウ酸が樹脂基材中に含まれる。得られる製品は、健康に有害である場合があり、表面用途用としてのみ設計されている。技術的解決策として、木材製品の圧力コーティングにおけるCN103666268(A)(特許文献2)は、ポリリン酸アンモニウム、メラミンおよびペンタエリスリトールの使用を開示している。圧力の適用は、木材表面層の飽和度を高めることができるが、建造物用製品の全体積への侵入を保証するものではない。この解決策ならびに他の特許CN102910865(A)(特許文献3)、CN101412231(A)(特許文献4)、CN101412230(A)(特許文献5)、およびCN101838482(A)(特許文献6)は、耐火混合物を使用しているが、ポリリン酸アンモニウムおよびペンタエリスリトール以外に、通常、相互強化効果のない、他の物質を含有する。成分がより多量であると、混合物の健康への影響を評価する場合、複雑な問題を引き起こす。
提案した発明の目的は、これまでに既知の調査研究に基づいて、健康上の危険のない物質のみを含むポリマーの製造である。重合プロセスに導入される成分は、市販品で、REACH(欧州化学物質登録評価許可規則)の適切な環境分類に属するものである必要があり、また、得られた物質は、チップボードまたはパーティクルボードなどの繊維状木材に良好な接着性を有する必要がある。
米国特許第6,425,947号明細書 中国特許出願公開第103666268号明細書 中国特許出願公開第102910865号明細書 中国特許出願公開第101412231号明細書 中国特許出願公開第101412230号明細書 中国特許出願公開第101838482号明細書
先行技術における前述の欠陥は、本発明による、主に建造物用の、難燃および/または耐火のための耐火含浸物質の製造方法により大きく改善される。該方法の要点は、粉末状のペンタエリスリトールおよびポリリン酸アンモニウムが64℃〜98℃の温度で水中に注入され、重合が始まるとこの混合物の成分が分解するという状態になるまで混合物が混合されるという事実にある。ペンタエリスリトールおよびポリリン酸アンモニウムは、個別に水中に注入でき、または粉末形態の両方の成分を最初に均一混合物へと混合した後、水中に一緒に注入できる。ペンタエリスリトールおよびポリリン酸アンモニウムを64℃未満の温度で水中に注入し、その後、その溶液を64℃に加熱するという方法が可能である。
ペンタエリスリトールおよびポリリン酸アンモニウムの重合中に溶液の温度が70℃に保持されるのが好ましい。連続混合中、ペンタエリスリトールが最初に水中に注入され、その後、その溶液が徐々に70℃に加熱され、その後、ポリリン酸アンモニウムが強力な混合中にその溶液に注入された後、その溶液が98℃の温度まで徐々に加熱されるという方法が好都合であることが明らかになった。その後、溶液を放冷する。
(発明を実施するための形態)
溶液に加えられた2つの成分の相互比(水を除く)は以下の通りであってもよい:
・5重量%〜90重量%のポリリン酸アンモニウム;
・5重量%〜90重量%のペンタエリスリトール。
成分の重合のために環境を生成する水は、プロセスの開始時の合計溶液重量の30重量%〜96重量%になる。
ポリリン酸アンモニウム[NH4PO3nは、食品添加物、乳化剤(E545)として使用される。これは、ポリオレフィンおよびポリウレタン用の難燃材料としても既知である。
ペンタエリスリトール、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)1,3−プロパンジオール、C5124、CAS115−77−5、白色結晶質粉末、4価モノトピックアルコール。これは、アルキド樹脂、乳化剤、爆発物、コーティング、合成潤滑油の製造に使用される。これは、ポリ塩化ビフェニル(PCB)に対する環境保護のための代替物と見なされている。
重合は、2種の物質−ポリリン酸アンモニウムおよびペンタエリスリトール−を含む溶液中で起こり、これにより、特に高い耐火効果を有する耐火性ポリマーが得られる。重合中、相互支持の効果が得られる化学結合が生成され、それらの基本的特徴は、放射熱または火炎が加えられたときに提供される。得られた溶液は接着性であり、触ったときおよび目視ではオイル状の物質で、使用した重量比により粘度が変化する。溶液の最終的な乾燥中に結晶が生成される。
含浸物質は、高い耐火効果を有し、溶液は、有機および無機の物質と一緒に、pHに応じて、放射熱または直接火炎の効果で内部膨張を生成し、微小膨張のコアがポリマー塊中に生成される。典型的な膨張は、塊の表面上の発砲により顕在化し、これは通常、塊の元の機械的な特徴の減少と関連している。本発明による含浸物質により、ポリマー塊中に生成された小さなコアが存在し、局所的内部膨張がそれらの周りで起きるという現象が認められ、この膨張の寸法は、コアの小さい寸法に相当するため、発明者らは、この現象を「微小膨張」と呼んだ。耐火含浸物質は、同様に、熱の影響下でCO2および窒素含有ガスが塊中のコアの周りで放出されるという事実により燃焼プロセスを妨害する。
得られるポリマー中の上記2種の効果的物質の組み合わせは、高耐火性を達成可能とするが、微小膨張のために、ポリマーは、火炎に曝露された後であっても、元の機械的な特徴に類似の−元の機械的な特徴に対しほとんど変化しない−機械的な特徴を有する。
本発明による含浸物質は、建造物用製品の基本材料の色に影響を与えないので、透過性で透明である。繊維状木材に対し含浸成分を使用する場合には、木材の審美的な外側の印象は、保持されるか、または木材構造物の視認性はむしろ向上する。
本発明による含浸物質の重要な特徴は、その接着性およびその建設材料−主に木材およびセルロース−中への圧力作用を要しない浸透能力である。同時に、本発明による耐火含浸物質への圧力または真空それぞれの適用もなお可能である。
出発物質ならびに得られた製品の両方は、REACHにおけるヒトの健康に有害な影響のない物質として分類される。これは、重合プロセスおよび安全な物質の組み合わせにより、低コストかつ低エネルギー需要下で耐火性の向上をもたらす方法が発明されたことを意味する。本発明は、高い耐火効果を有し、毒性物質を使用しない。
先行技術における欠陥は、本発明による、主に建造物用の、難燃および/または耐火のための耐火含浸物質それ自体によっても大きく改善される。該物質の要点は、これが、合計溶液の重量の30重量%〜96重量%を構成する水に溶解された、ペンタエリスリトールおよびポリリン酸アンモニウム由来のポリマーを含むという事実にある。
重合前のペンタエリスリトールおよびポリリン酸アンモニウム物質の相互比は、1:18〜18:1の範囲であってよい。好ましい重量比の範囲は、1:2〜2:1であり、より長い鎖のポリマーが生成される。
本発明による耐火含浸物質の使用も新規である。耐火含浸物質は、最終建造物用製品の表面上のみに適用しなければならないのではなく、建造物用製品の製造中、主として、チップボードまたはパーティクルボードなどの繊維状木材製品の製造中に好ましくは使用できる。連結および加圧の前に、木材チップまたは製材削り屑が本発明による耐火含浸物質中に浸漬されるか、または含浸物質がにかわまたは接着剤にそれぞれ添加され、これにより、加圧されて所定の製品にされる前に、木材チップまたは削り屑がコートされる。
これにより、本発明によるさらなる相乗効果がもたらされ、耐火含浸物質は、その接着性により、繊維状木材建造物用製品の強度および剛性を高める。建造物用製品は、より良好な機械的特徴を得る。従来既知の耐火含浸物質および方法が機械的特徴に影響を与えなかったか、またはその特徴を完全に悪化させたので、これは本発明の十分な利点である。耐火含浸物質の接着効果は、最終建造物用製品において、個々の削り屑、木材チップまたは繊維のより良好な連結をもたらす。繊維状木材およびセルロース製品、主としてボード、プレート、OSB(配向性ストランドボード)の製造中の耐火含浸物質の使用は、現状の技術的方法と適合性がある。繊維状木材製品の製造は通常、種々の寸法の木材および繊維状セグメントが圧力に曝され、それにより、加圧での温度上昇(例えば、174℃〜190℃)がにかわまたは結合物質を活性化する場合、加熱中の加圧を伴う。耐火含浸物質の発明中に、これらの温度は、耐火含浸物質の膨張または微小膨張プロセスを活性化しないが、これに対して、これらの温度は、その接着性の向上を活性化することが明らかになった。これは、製品の改善された機械的特徴、ならびに加圧後のボードの跳ね返りの減少として顕在化する。両方の顕在化共極めて望ましいものである。膨張または微小膨張のそれぞれを活性化する温度より低い温度での加熱により、耐火含浸物質を活性化後に、耐火含浸物質が高い接着剤出力を取得することは、重要な本発明の利点である。加圧下での耐火含浸物質の加熱は、木材のわずかな黒化または黄褐色化を引き起こす場合があるが、これは通常、外観上許容でき、また、これは、その後のプロセスの目視による制御に用いることができる。
連結および加圧して最終的建造物用製品にする前に、削り屑、木材チップまたは繊維の浸漬を行うことは、耐火性物質が製品の表面上に分布しないが、材料の全体積中に基本的に均一に分布するという点で別の利点をもたらす。ボードまたはプレートなどの比較的肉薄の建設材料を用いる場合では、これにより、それらの耐火性を大きく高める。主に元の木材チップ削り屑繊維の表面にある、材料内の微小膨張のコアは、その後、外表面が発泡により十分に保護されない状況下でも、火炎の侵入を防ぐ活性化層を生成する。
本発明による微小膨張は、木材製品の削り屑、木材チップまたは繊維の間の微視的空隙を満たし、これが、さらなる火炎の侵入を防ぐ。無垢材、主として堅木は、十分な幅で良好な耐火性を有することが知られている。繊維状木材製品の場合には、耐火性はかなり低下する。これは、処理木材の粒子間の微視的空隙の生成の結果であると説明されている。加圧中に高圧にしても、このような空隙の存在を取り除くことができず、このようなケースは、得られた、より低い重量の材料の外側から認めることができる。本発明による耐火含浸物質の使用は、加圧の技術の変更をしないで、高耐火性−無垢材の耐火性を超える−を達成可能とする。建造物用製品の製造中に繊維状木材に生成した空隙は、火災の際には、微小膨張により満たされる。
本発明の利点はまた、消費者が見慣れている形態での、建造物用製品の外観および色の維持である。
実施例1
この実施例では、耐火含浸物質が以下の方法で製造される。1.5kgの粉末状ペンタエリスリトールが20℃の温度で水中に注入される。溶液が連続的に混合され、70℃の温度に加熱され、ここで、粉末状2kgのポリリン酸アンモニウムが強力な混合下で、その溶液にゆっくりと注入される。その後、溶液が94℃に加熱される。溶液の全体積中で94℃に到達後、加熱を停止し、溶液が透明になるまで混合を継続し、その後溶液を放冷する。
この実施例では、耐火含浸物質をOSBの製造に使用した。従来既知の技術により調製された削り屑を、無加圧浴中で浸漬し、それにより、乾燥物の重量増が20%に達する。その後、削り屑を標準的方法で処理する。これは、低コストの観点からすれば好ましい。削り屑の湿度が6〜8%の範囲の場合、イソシアネート接着剤を使用する。削り屑への接着剤の適用は約3%である。削り屑のボード成形の加圧後、極めて低い跳ね返り−1%未満−が存在する。耐火含浸物質は、耐火機能を有するのみでなく、繊維状木材ボードの剛性と強度も同様に向上させる。この実施例では、640kg/m3の標準容積重量のボードで、14MPaの曲げ強度、1.3MPaの横引張強さおよび3400MPaの曲げ弾性率が得られた。
実施例2
粉末状ペンタエリスリトールを粉末状ポリリン酸アンモニウムと1:1の重量比で乾式混合する。これらの成分は、均一混合物が得られるまで混合される。これを、65℃〜70℃の範囲の温度でゆっくりと水中に注入する。水中への混合物の注入中の成分の重量比は、−ペンタエリスリトール:ポリリン酸アンモニウム:水−1:1:2である。水環境中で、モノマーの反応が起こり、これは、98℃までの加熱により支援できる。液体は、純粋な溶液の達成まで混合され、これにより、溶液中のかなりの体積における重合の完了が顕在化する。耐火含浸物質を使って、繊維状木材ボードの表面上に接着ブリッジを形成できる。これは、噴霧または浸漬により適用される。
実施例3
粉末状ペンタエリスリトールを粉末状ポリリン酸アンモニウムと1:2の重量比で乾式混合する。これらの成分は、均一混合物が得られるまで混合される。これを、25℃の温度で水中にゆっくり注入する。水中への混合物の注入中の成分の重量比は、−ペンタエリスリトール:ポリリン酸アンモニウム:水−1:2:3である。成分の水中への注入後、溶液を強力に混合し、70℃〜75℃に加熱する。純粋な状態の達成後、溶液をさらに少なくとも5分間混合した後、放冷する。
物質を冷却後、接着剤の成分として加え、これを、木質梁のフィンガージョイント中に使用する。得られた梁は、より高い機械的強度を有するのみでなく、個々のセグメントの接合部が、火災中でも、より高い分解耐性がある。無垢材同士からなるセグメントは、高度に耐火性である。
産業上の利用可能性は明らかである。本発明により、毒性成分を含まず、繊維状木材製品の強度を改善し、放射熱または直接火炎に対し極めて効果的で耐性がある耐火含浸物質を工業的におよび繰り返して製造および使用できる。

Claims (16)

  1. 難燃化および/または耐火のための主として建造物用の耐火含浸物質の製造方法であって、粉末形態のペンタエリスリトールおよび粉末形態のポリリン酸アンモニウムが、64℃〜98℃、好ましくは70℃〜98℃の温度で水中で混合され、成分が溶解し、ペンタエリスリトールおよびポリリン酸アンモニウムの重合が起こるまで溶液が混合されることを特徴とする方法。
  2. 前記溶液が純粋になるまで混合されるという事実を特徴とする、請求項1に記載の主として建造物用の耐火含浸物質の製造方法。
  3. 連続混合中に、ペンタエリスリトールおよびポリリン酸アンモニウムが個別に前記水中に注入されることを特徴とする、請求項1または2に記載の主として建造物用の耐火含浸物質の製造方法。
  4. ペンタエリスリトールおよびポリリン酸アンモニウムが最初に一緒に均一な混合物へと混合され、その後、前記水中に一緒に注入されることを特徴とする、請求項1または2に記載の主として建造物用の耐火含浸物質の製造方法。
  5. 前記溶液が混合され、連続的に98℃まで加熱されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の主として建造物用の耐火含浸物質の製造方法。
  6. ポリリン酸アンモニウムが、前記水に添加される成分の重量の5重量%〜90重量%を構成することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の主として建造物用の耐火含浸物質の製造方法。
  7. ペンタエリスリトールが、前記水に添加される成分の重量の5重量%〜90重量%を構成することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の主として建造物用の耐火含浸物質の製造方法。
  8. 前記水が、両方の成分が水中に混合された後で、前記溶液の重量の30重量%〜96重量%を構成することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の主として建造物用の耐火含浸物質の製造方法。
  9. 建造物用の耐火含浸物質であって、全体で得られた溶液の重量の30重量%〜96重量%を構成する水に溶解されたペンタエリスリトールおよびポリリン酸アンモニウムのポリマーを含むことを特徴とする耐火含浸物質。
  10. 成分のペンタエリスリトールおよびポリリン酸アンモニウムの相互比が、それらの重合の前に、1:18〜18:1、好ましくは1:2〜2:1であることを特徴とする、請求項9に記載の主として建造物用の耐火含浸物質。
  11. 木材繊維状製品への木材繊維状粒子の加圧または接着の前の、前記木材繊維状粒子の表面上への、請求項9または10に記載の耐火含浸物質の使用。
  12. 前記木材繊維状製品がチップボードまたはパーティクルボード、好ましくはOSB(配向性ストランドボード)であることを特徴とする、請求項11に記載の耐火含浸物質の使用。
  13. 前記木材繊維状製品の加圧中、前記製品が100℃より高い温度で、かつ前記耐火含浸物質の膨張または微小膨張の温度より低い温度に加熱されることを特徴とする、請求項12に記載の耐火含浸物質の使用。
  14. 前記木材繊維状製品の加圧中、前記製品が174℃〜190℃の温度に加熱されることを特徴とする、請求項13に記載の耐火含浸物質の使用。
  15. 前記耐火含浸物質の成分が、それらの加圧前に、製品内部の層中、木材繊維状粒子間の境界中にあり、前記境界が、前記木材繊維状粒子の表面に対応することを特徴とする、主として木材チップである配向繊維木材粒子から加圧される、請求項9または10に記載の耐火含浸物質を含む木材繊維状製品。
  16. OSB(配向性ストランドボード)であることを特徴とする、請求項15に記載の木材繊維状製品。

JP2019505300A 2016-04-16 2017-04-15 建造物用の耐火含浸物質の製造方法、耐火含浸物質およびその使用 Pending JP2019520467A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
SK50019-2016A SK288796B6 (sk) 2016-04-16 2016-04-16 Spôsob výroby protipožiarnej impregnačnej látky, najmä pre stavebné výrobky, protipožiarna impregnačná látka a jej použitie
SK50019-2016 2016-04-16
PCT/IB2017/052181 WO2017179029A1 (en) 2016-04-16 2017-04-15 Method of production of fire impregnation substance, mainly for construction products, fire impregnation substance and use of thereof

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019520467A true JP2019520467A (ja) 2019-07-18

Family

ID=59054149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019505300A Pending JP2019520467A (ja) 2016-04-16 2017-04-15 建造物用の耐火含浸物質の製造方法、耐火含浸物質およびその使用

Country Status (11)

Country Link
US (1) US10773415B2 (ja)
EP (1) EP3443039B1 (ja)
JP (1) JP2019520467A (ja)
CN (1) CN109196059B (ja)
BR (1) BR112018070589A2 (ja)
CA (1) CA3018656A1 (ja)
HU (1) HUE053307T2 (ja)
LT (1) LT3443039T (ja)
MX (1) MX2018012623A (ja)
SK (1) SK288796B6 (ja)
WO (1) WO2017179029A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114589774B (zh) * 2022-02-28 2023-07-25 浙江农林大学 一种相变储能刨花板的制备方法

Citations (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51146794A (en) * 1975-06-10 1976-12-16 Matsushita Electric Works Ltd Fire proof foaming compositions
JPS5211615A (en) * 1975-07-16 1977-01-28 Matsushita Electric Works Ltd Incombustible dressed plate
JP2004176490A (ja) * 2002-11-29 2004-06-24 Kikusui Chemical Industries Co Ltd 発泡型防炎被覆材の使用方法
CN1597747A (zh) * 2004-08-11 2005-03-23 四川大学 一种氮-磷阻燃剂及其制备方法
CN1730525A (zh) * 2005-08-16 2006-02-08 上海工程技术大学 微胶囊化膨胀型阻燃橡胶及其制备方法
CN1824716A (zh) * 2005-12-22 2006-08-30 北京首创纳米科技有限公司 水性环保超薄膨胀型钢结构防火涂料及其制备方法
CN1994703A (zh) * 2005-12-31 2007-07-11 中国林业科学研究院木材工业研究所 阻燃型竹材结构层积材及其制造方法
CN102964887A (zh) * 2012-12-12 2013-03-13 陈子川 用于外墙外保温酚醛泡沫板的防火阻燃界面剂的生产工艺
US20130331490A1 (en) * 2011-02-24 2013-12-12 Roman Magdina Fire-resistant coating material adina
CN103772929A (zh) * 2014-01-24 2014-05-07 严兵 一种全降解高分子复合物及制备方法
CN103937066A (zh) * 2014-01-24 2014-07-23 严兵 一种阻燃麻塑复合材料及制备方法
CN104448326A (zh) * 2014-11-23 2015-03-25 成都纺织高等专科学校 一种膨胀型含磷接枝高分子阻燃剂及其制备与应用
CN104497495A (zh) * 2014-12-03 2015-04-08 仲恺农业工程学院 一种含介孔硅的无卤阻燃环氧树脂及其制备方法
CN104647530A (zh) * 2013-11-22 2015-05-27 高天红 一种无卤环保木材阻燃剂的复合方法
CN105238167A (zh) * 2015-10-20 2016-01-13 长兴宏泰耐火器材有限公司 一种耐存放高耐火的水性饰面型防火涂料
CN105238166A (zh) * 2015-10-20 2016-01-13 长兴宏泰耐火器材有限公司 一种高耐水性的水性钢结构防火涂料
WO2016207870A1 (en) * 2015-06-26 2016-12-29 Moles Technology, A.S. Method of production of fireproof polymer additive, fireproof polymer

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU746978C (en) * 1998-11-10 2003-05-15 Isle Firestop Limited Composition for fire-protection coating
DE10301739B4 (de) * 2003-01-18 2005-07-21 Heraklith Ag Leichtbauelement
CN101412230B (zh) 2008-11-10 2010-10-13 德华兔宝宝装饰新材股份有限公司 一种阻燃装饰贴面板
CN101412231B (zh) 2008-11-10 2010-06-23 德华兔宝宝装饰新材股份有限公司 一种阻燃胶合板的生产方法
CN101747693B (zh) * 2008-12-12 2012-07-04 张静 环保型纳米防火涂料
CN101838482A (zh) 2009-03-18 2010-09-22 河北天海纵横科技有限责任公司 一种挥发性有机化合物含量为零、燃烧时总烟释放量低的膨胀型防火涂料
CN102910865B (zh) 2011-08-05 2015-04-22 上海丰慧节能环保科技有限公司 反辐射防火型有机保温板专用界面剂
CN104884542B (zh) * 2012-11-23 2018-04-06 Ppg涂料欧洲有限责任公司 膨胀型涂料组合物
CN103666268A (zh) 2013-11-28 2014-03-26 湖州立方塑木新材料有限公司 一种防火地板的制作方法
SK500182015A3 (sk) 2015-04-19 2016-11-02 Roman Magdina Protipožiarna prísada do polyuretánov, protipožiarny polyuretán, spôsob výroby protipožiarnej prísady

Patent Citations (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51146794A (en) * 1975-06-10 1976-12-16 Matsushita Electric Works Ltd Fire proof foaming compositions
JPS5211615A (en) * 1975-07-16 1977-01-28 Matsushita Electric Works Ltd Incombustible dressed plate
JP2004176490A (ja) * 2002-11-29 2004-06-24 Kikusui Chemical Industries Co Ltd 発泡型防炎被覆材の使用方法
CN1597747A (zh) * 2004-08-11 2005-03-23 四川大学 一种氮-磷阻燃剂及其制备方法
CN1730525A (zh) * 2005-08-16 2006-02-08 上海工程技术大学 微胶囊化膨胀型阻燃橡胶及其制备方法
CN1824716A (zh) * 2005-12-22 2006-08-30 北京首创纳米科技有限公司 水性环保超薄膨胀型钢结构防火涂料及其制备方法
CN1994703A (zh) * 2005-12-31 2007-07-11 中国林业科学研究院木材工业研究所 阻燃型竹材结构层积材及其制造方法
US20130331490A1 (en) * 2011-02-24 2013-12-12 Roman Magdina Fire-resistant coating material adina
CN102964887A (zh) * 2012-12-12 2013-03-13 陈子川 用于外墙外保温酚醛泡沫板的防火阻燃界面剂的生产工艺
CN104647530A (zh) * 2013-11-22 2015-05-27 高天红 一种无卤环保木材阻燃剂的复合方法
CN103772929A (zh) * 2014-01-24 2014-05-07 严兵 一种全降解高分子复合物及制备方法
CN103937066A (zh) * 2014-01-24 2014-07-23 严兵 一种阻燃麻塑复合材料及制备方法
CN104448326A (zh) * 2014-11-23 2015-03-25 成都纺织高等专科学校 一种膨胀型含磷接枝高分子阻燃剂及其制备与应用
CN104497495A (zh) * 2014-12-03 2015-04-08 仲恺农业工程学院 一种含介孔硅的无卤阻燃环氧树脂及其制备方法
WO2016207870A1 (en) * 2015-06-26 2016-12-29 Moles Technology, A.S. Method of production of fireproof polymer additive, fireproof polymer
CN105238167A (zh) * 2015-10-20 2016-01-13 长兴宏泰耐火器材有限公司 一种耐存放高耐火的水性饰面型防火涂料
CN105238166A (zh) * 2015-10-20 2016-01-13 长兴宏泰耐火器材有限公司 一种高耐水性的水性钢结构防火涂料

Also Published As

Publication number Publication date
BR112018070589A2 (pt) 2019-02-05
US20190118407A1 (en) 2019-04-25
SK500192016A3 (sk) 2017-11-03
EP3443039A1 (en) 2019-02-20
CA3018656A1 (en) 2017-10-19
SK288796B6 (sk) 2020-11-03
LT3443039T (lt) 2021-04-12
CN109196059B (zh) 2021-05-11
US10773415B2 (en) 2020-09-15
EP3443039B1 (en) 2020-09-23
WO2017179029A1 (en) 2017-10-19
MX2018012623A (es) 2019-07-01
HUE053307T2 (hu) 2021-06-28
CN109196059A (zh) 2019-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107880708B (zh) 一种耐水耐久的防火木材及其制备方法
WO2006049972A1 (en) Color stabilized composite material
US20140079942A1 (en) Fire-retardant coating, method for producing fire-retardant and heat-resistnat building materials
CN104227820A (zh) 防火定向刨花板制备的方法
Istek et al. Combustion properties of medium-density fiberboards coated by a mixture of calcite and various fire retardants
JP2011062983A (ja) 防炎mdf及びその製造方法
AU2002304355B2 (en) Aqueous fire retardant
AU2002304355A1 (en) Aqueous fire retardant
EP2995671B1 (en) Fire resistant board and method for manufacturing a fire resistant board
KR102255282B1 (ko) 목재용 난연제 조성물, 이를 이용한 방염 목재의 제조방법, 및 이를 이용한 난연 및 준불연 목재의 제조방법
CN109196059B (zh) 生产主要用于建筑产品的防火浸渍物质的方法、防火浸渍物质和其用途
US4012558A (en) Process for the manufacture of flame-resistant boards, a flame-retardant mixture and a flame-retardant bonding composition containing the same
JP5729718B2 (ja) 木質材料の難燃化処理方法及び木質防火材
EP2532499A1 (en) Method of manufacturing of flame retardant panels
Izran et al. Properties and Performance of Rubberwood Particleboard Treated With Bp® Fire Retardant
JP2005288956A5 (ja)
CA2256398A1 (en) Fireproofing agent for particle or fibre boards
RU2125070C1 (ru) Композиция для изготовления древесно-полимерных материалов (варианты)
KR102571596B1 (ko) 고농도 붕소 및 페놀수지 화합물을 이용한 목재 및 목질재료용 난연제 조성물, 이를 이용한 난연목재 또는 난연목질재료, 및 그 제조방법
US20230256648A1 (en) Method of manufacturing a fire-retardant treated wood composite panel
KR20240045579A (ko) 난연성이 구비된 플로어링 보드 제조방법
JPH06254817A (ja) 改良木質繊維板及びその製造方法
JP2004351914A (ja) 木材又は木材の削片に不燃性薬剤を減圧、加圧のもとで含浸注入を施し、燃えなくした削片を用い、製板した板状製品の製造方法
PL238146B1 (pl) Sposób otrzymywania warstwy barierowej zabezpieczającej przed działaniem ognia, sposób ochrony tworzywa drzewnego przed działaniem ognia, warstwa barierowa zabezpieczającą przed działaniem ognia oraz zastosowanie warstwy barierowej do wytwarzania sklejek komponentowych
CN109531761A (zh) 一种阻燃纤维板及其制作方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190402

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200415

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210330

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210629

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210930

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220301