「シクロアルキル」は、環内に特定数の員原子を有する、飽和炭化水素の単環式環若しくは二環式環又は飽和スピロ結合した二環式炭化水素環を指す。例えば、本明細書中で使用される用語「C3-7シクロアルキル」は、3〜7個の員原子を有するシクロアルキル基を指す。C3-7シクロアルキル基の例として、限定するものではないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロへキシル、シクロヘプチル、及びスピロ[3.3]へプチルが挙げられる。C3-7シクロアルキル基のさらなる具体例は、ビシクロ[3.1.0]ヘキサニルである。
「エナンチオマー過剰率」(ee)は、パーセントとして表される、一方のエナンチオマーの他方に対する過剰率である。ラセミ体においては、両方のエナンチオマーが等量で存在するので、エナンチオマー過剰率はゼロ(0%ee)である。しかし、一方のエナンチオマーが生成物の95%を構成するように富化された場合、エナンチオマー過剰率は90%eeとなるだろう(富化されたエナンチオマーの量(95%)−他方のエナンチオマーの量(5%))。
「鏡像異性的に富化された」は、エナンチオマー過剰率(ee)がゼロより大きい生成物を指す。例えば、「鏡像異性的に富化された」は、エナンチオマー過剰率が50%eeより大きい生成物、75%eeより大きい生成物、及び90%eeより大きい生成物を指す。
「ヘテロアリール」は、基の少なくとも一部が芳香族である、窒素、硫黄及び酸素から独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を含む、5、6、8、9、10又は11個の員原子を有する単環式基又は二環式基を指す。分子の残部への結合点は、任意の好適な炭素原子又は窒素原子によるものであり得る。「ヘテロアリール」基の例としては、限定するものではないが、フラニル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、イソチアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピラジニル、ピリミジニル、トリアジニル、ベンゾフラニル、イソベンゾフリル、2,3-ジヒドロベンゾフリル、1,3-ベンゾジオキソリル、ジヒドロベンゾジオキシニル、ベンゾチエニル、ベンズアゼピニル、2,3,4,5-テトラヒドロ-1H-ベンゾ[d]アゼピニル、インドリジニル、インドリル、インドリニル、イソインドリル、ジヒドロインドリル、ベンズイミダゾリル、ジヒドロベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ベンズチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ジヒドロベンゾイソチアゾリル、インダゾリル、イミダゾピリジニル、ピラゾロピリジニル、ピロロピリジニル、ベンゾトリアゾリル、トリアゾロピリジニル、プリニル、キノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、キノキサリニル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、1,5-ナフチリジニル、1,6-ナフチリジニル、1,7-ナフチリジニル、1,8-ナフチリジニル及びプテリジニルが挙げられる。
「ヘテロシクリル」は、窒素、酸素又は硫黄から選択される1個のヘテロ原子を含み、場合によりさらなるヘテロ原子を含有する、4、5、6、7、8、9又は10個の環員原子を含有する非芳香族複素環式の単環式又は二環式環系を指す。「ヘテロシクリル」基の例としては、限定するものではないが、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリジニル、ピロリニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、オキサゾリニル、チアゾリニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、1,3-ジオキソラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、1,3-ジオキサニル、1,4-ジオキサニル、1,3-オキサチオラニル、1,3-オキサチアニル、1,3-ジチアニル、1,4-オキサチオラニル、1,4-オキサチアニル、1,4-ジチアニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ヘキサヒドロ-1H-1,4-ジアゼピニル、アザビシクロ[3.2.1]オクチル、アザビシクロ[3.3.1]ノニル、アザビシクロ)[4.3.0]ノニル、オキサビシクロ[2.2.1]ヘプチル、1,1-ジオキシドテトラヒドロ-2H-チオピラニル、1,5,9-トリアザシクロドデシル、3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサニル及び3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニルが挙げられる。「4〜7員のヘテロシクリル」は、窒素、酸素又は硫黄から選択される1個のヘテロ原子を含み、場合によりさらなるヘテロ原子を含有する、4、5、6又は7個の環員原子を含有する非芳香族複素環式の単環式又は二環式環系を指す。
「員原子」は、鎖又は環を形成する原子(1個又は複数個)を指す。2個以上の員原子が鎖中及び環内に存在する場合、各員原子は鎖又は環中の隣接員原子と共有結合している。鎖又は環に結合している置換基を構成する原子は、鎖又は環中の員原子ではない。
ある基に関して「置換された」とは、基内の員原子に結合している水素原子が置き換えられていることを示唆する。用語「置換された」は、かかる置換が置換された原子及び置換基の許容される原子価に従うものであり、且つその置換が安定な化合物(すなわち転位、環化、又は脱離などの変換を自然には受けない化合物)をもたらすという暗黙の条件を包含することが理解されるべきである。特定の実施形態において、単一原子は、置換がその原子の許容される原子価に従う限り、2つ以上の置換基で置換され得る。本明細書中、各置換基、又は場合により置換された基について好適な置換基が定義されている。
「薬学的に許容される」は、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、又は他の問題若しくは合併症を伴うことなく人間及び動物の組織と接触させて使用するのに適しており、合理的な利益/リスク比で釣り合っている化合物、材料、組成物、及び剤形を指す。
「薬学的に許容される賦形剤」は、医薬組成物に形又は稠度を与えることに関与する薬学的に許容される材料、組成物又はビヒクルを指す。各賦形剤は、患者に投与される場合に式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の効力を実質的に低下させ得る相互作用が回避されるように、混合される際に医薬組成物の他の成分と適合するものでなければならない。さらに、当然のことながら各賦形剤は薬学的に許容されるもの、例えば十分に高純度のものでなければならない。
「rac」は、式(I)の化合物のラセミ混合物を指す。例えば、「rac-(2S,3R,4R)」は、(2S,3R,4R)エナンチオマーと(2R,3S,4S)エナンチオマーのラセミ混合物を意味する。
本発明の化合物は、固体形態又は液体形態で存在し得る。固体状態において、本発明の化合物は、結晶形態若しくは非晶質形態、又はそれらの混合物として存在し得る。結晶形態の本発明の化合物について、当業者は、結晶化中に溶媒分子が結晶格子中に組み込まれた薬学的に許容される溶媒和物が形成され得ることを認識するであろう。溶媒和物は、エタノール、イソ-プロピルアルコール、N,N-ジメチルスルホキシド(DMSO)、酢酸、エタノールアミン、及び酢酸エチルなどの非水性溶媒を含んでいてもよく、又は結晶格子中に組み込まれた溶媒として水を含んでいてもよい。水が結晶格子中に組み込まれた溶媒である溶媒和物は、典型的には、「水和物」と呼ばれる。水和物は、化学量論的水和物並びに可変量の水を含有する組成物を含む。本発明は、このような溶媒和物を全て包含する。
その種々の溶媒和物を含め結晶形態で存在する本発明の特定の化合物は、結晶多形(すなわち様々な結晶構造で存在する能力)を示し得ることがさらに認識されるであろう。これらの様々な結晶形態は、典型的には「多形体」として知られている。本発明は、このような多形体を包含する。多形体は同一の化学組成を有するが、結晶固体状態の充填、幾何学的配置、及びその他の記述的特性が異なる。従って、多形体は、異なる物理的特性、例えば形、密度、硬度、変形能、安定性、及び溶解特性を有し得る。多形体は、典型的には、異なる融点、IRスペクトル、及びX線粉末回折パターンを示し、これらは同定のために使用することができる。例えばその化合物を作製する際に用いられる反応条件又は試薬を変更又は調整することにより、様々な多形体が生成され得ることが認識されるであろう。例えば、温度、圧力、又は溶媒の変更は多形体を生じさせ得る。さらに、1つの多形体が特定の条件下で別の多形体に自然に変換することがある。式(I)の化合物の多形形態は、多くの従来の分析技術、例えば、限定するものではないが、X線粉末回折(XRPD)パターン、赤外(IR)スペクトル、ラマンスペクトル、示差走査熱量測定(DSC)、熱重量分析(TGA)及び固体状態核磁気共鳴(SSNMR)を用いて特性決定及び区別することができる。
式(I)による化合物は、1以上の不斉中心(キラル中心とも呼ばれる)を含有する可能性があり、従って、個々のエナンチオマー、ジアステレオ異性体、若しくは他の立体異性体の形態で、又はそれらの混合物として存在し得る。キラル炭素原子などのキラル中心は、アルキル基などの置換基中にも存在し得る。式(I)中、又は本明細書中に示される任意の化学構造中に存在するキラル中心の立体化学が特定されていない場合、その構造は任意の立体異性体及びそれらの全ての混合物を包含することが意図される。このため、1以上のキラル中心を含有する式(I)による化合物は、ラセミ混合物として、鏡像異性的に富化された混合物として、又は鏡像異性的に純粋な個々の立体異性体として使用し得る。従って、本発明は、他の異性体を実質的に含まないように単離された(すなわち純粋な)個々の異性体としてであるか、又は混合物(すなわちラセミ混合物)としてであるかに関わらず、式(I)の化合物の全ての異性体を包含する。他の異性体を実質的に含まないように単離される(すなわち純粋な)個々の異性体は、10%未満、特に約1%未満、例えば、約0.1%未満の他の異性体が存在するように単離することができる。
単一の立体中心を有するラセミ化合物は、立体化学なし(単結合)であるか、又は注記(+/-)若しくはracを有するように示される。2以上の立体中心を有するラセミ化合物は、相対立体化学が既知である場合、その構造中に描かれるようにcis又はtransと示される。絶対立体化学は未知であるが相対立体化学が既知の分割された単一のエナンチオマーは(R*又はS*)を付けて呼ばれ、適切な相対立体化学が示される。
1以上の不斉中心を含有する式(I)による化合物の個々の立体異性体は、当業者に公知の方法により分割することができる。例えば、このような分割は、(1)ジアステレオ異性体の塩、錯体又はその他の誘導体の形成により、(2)立体異性体特異的試薬との選択的反応により、例えば酵素的酸化若しくは還元により、又は(3)キラル環境における(例えば、結合キラル配位子を有するシリカなどのキラル支持体上の、若しくはキラル溶媒の存在下での)ガス液体クロマトグラフィー又は液体クロマトグラフィーによって行うことができる。所望の立体異性体が上記分離手順の1つにより別の化学実体に変換される場合、所望の形態を遊離させるためにさらなるステップが必要になることが認識されるであろう。あるいは、特定の立体異性体を、光学的に活性な試薬、基質、触媒若しくは溶媒を用いる不斉合成によって、又は不斉転換により1つのエナンチオマーを他のものに変換することによって合成してもよい。
式(I)の化合物について、互変異性体が観察され得ることが認識されるであろう。互変異性体の生物学的活性に関する解説はいずれも、両互変異性体を包含すると解されるべきである。
本明細書において、式(I)の化合物及びその塩に対する言及は、遊離塩基として、又はその塩としての、例えばその薬学的に許容される塩としての式(I)の化合物を包含することを理解されたい。従って、一実施形態において、本発明は、遊離塩基としての式(I)の化合物を対象とする。別の実施形態において、本発明は、式(I)の化合物及びその塩を対象とする。さらなる実施形態において、本発明は、式(I)の化合物及びその薬学的に許容される塩を対象とする。
医療におけるそれらの潜在的用途のため、式(I)の化合物の塩は、望ましくは薬学的に許容される。好適な薬学的に許容される塩は、酸付加塩又は塩基付加塩を包含し得る。好適な薬学的に許容される塩に関する概説については、Berge et al., J.Pharm.Sci., 66:1-19(1977)を参照されたい。典型的には、薬学的に許容される塩は、所望の酸又は塩基を適宜用いて容易に調製することができる。結果として得られる塩は、溶液から沈殿させて濾過により回収することができるか、あるいは溶媒の蒸発によって回収することができる。
薬学的に許容される酸付加塩は、式(I)の化合物を、好適な無機酸又は有機酸(例えば、臭化水素酸、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、コハク酸、マレイン酸、酢酸、プロピオン酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、安息香酸、サリチル酸、アスパラギン酸、p-トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸(例えば2-ナフタレンスルホン酸)、又はヘキサン酸)と、場合により有機溶媒などの好適な溶媒中で反応させて塩を得ることによって形成することが可能であり、この塩は、通常、例えば結晶化及び濾過により、又は蒸発及びそれに続く粉砕によって単離される。式(I)の化合物の薬学的に許容される酸付加塩は、例えば、臭化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩(例えば2-ナフタレンスルホン酸塩)、又はヘキサン酸塩を包含し得るか又はそれらであり得る。
他の薬学的に許容されない塩、例えば、ギ酸塩又はトリフルオロ酢酸塩は、例えば、式(I)の化合物の単離において使用することが可能であり、本発明の範囲内に包含される。
本発明の第3の態様において、療法、特にブロモドメイン阻害薬が適応である疾患又は状態の治療において使用するための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩が提供される。
本発明の第4の態様において、治療有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、それを必要とする対象において、ブロモドメイン阻害薬が適応である疾患又は状態を治療する方法が提供される。
本発明の第5の態様において、ブロモドメイン阻害薬が適応である疾患又は状態の治療のための医薬の製造における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が提供される。
式(I)の化合物及びその塩はブロモドメイン阻害薬であり、従って、ブロモドメイン阻害薬が適応である疾患又は状態の治療において潜在的有用性を有すると考えられる。
ブロモドメイン阻害薬は、全身性炎症又は組織炎症、感染に対する炎症応答又は低酸素症、細胞の活性化及び増殖、脂質代謝、線維症に関連する様々な疾患又は状態の治療において、並びにウイルス感染症の予防及び治療において有用であると考えられる。
ブロモドメイン阻害薬は、広範な種類の急性又は慢性の自己免疫状態及び/又は炎症状態、例えば、リウマチ性関節炎、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、骨関節炎、急性痛風、乾癬、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症、炎症性腸疾患(クローン病及び潰瘍性大腸炎)、喘息、慢性閉塞性気道疾患、肺炎、心筋炎、心膜炎、筋炎、湿疹、皮膚炎(アトピー性皮膚炎を含む)、脱毛症、白斑、水疱性皮膚疾患、腎炎、血管炎、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化症、アルツハイマー病、シェーグレン症候群、唾液腺炎、網膜中心静脈閉塞症、網膜静脈分枝閉塞症、アーヴァイン・ガス症候群(白内障後及び術後)、網膜色素変性症、毛様体扁平部炎、バードショット網膜脈絡膜症、網膜上膜、嚢胞性黄斑浮腫、傍中心窩毛細血管拡張症、牽引性黄斑症、硝子体黄斑牽引症候群、網膜剥離、神経網膜炎、特発性黄斑浮腫、網膜炎、ドライアイ(乾性角結膜炎)、春季角結膜炎、アトピー性角結膜炎、ぶどう膜炎(前部ぶどう膜炎、全ぶどう膜炎、後部ぶどう膜炎、ぶどう膜炎関連黄斑浮腫など)、強膜炎、糖尿病性網膜症、糖尿病性黄斑浮腫、加齢性黄斑ジストロフィー、肝炎、膵炎、原発性胆汁性肝硬変、硬化性胆管炎、アジソン病、下垂体炎、甲状腺炎、I型糖尿病、II型糖尿病、巨細胞性動脈炎、ループス腎炎を含む腎炎、糸球体腎炎などの臓器合併症を伴う血管炎、巨細胞性動脈炎を含む血管炎、ウェゲナー肉芽腫症、結節性多発性動脈炎、ベーチェット病、川崎病、高安動脈炎、壊疽性膿皮症、臓器合併症を伴う血管炎、移植臓器の急性拒絶、及び全身性硬化症の治療において有用であり得る。
一実施形態において、急性又は慢性の自己免疫状態及び/又は炎症状態は、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化症又はアルツハイマー病などの、APO-A1の調節を介して媒介される脂質代謝の障害である。
別の実施形態において、急性又は慢性の自己免疫状態及び/又は炎症状態は、リウマチ性関節炎、骨関節炎、急性痛風、乾癬、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症、又は炎症性腸疾患(クローン病又は潰瘍性大腸炎)などの、全身性炎症性障害である。
ブロモドメイン阻害薬は、細菌、ウイルス、真菌、寄生生物による感染又はこれらの毒素に対する炎症応答を伴う疾患又は状態、例えば、敗血症、急性敗血症、敗血症症候群、敗血症性ショック、内毒素血症、全身性炎症反応症候群(SIRS)、多臓器不全症候群、中毒性ショック症候群、急性肺損傷、ARDS(成人呼吸窮迫症候群)、急性腎不全、劇症肝炎、火傷、急性膵炎、術後症候群、サルコイドーシス、ヘルクスハイマー反応、脳炎、脊髄炎、髄膜炎、マラリア、並びにインフルエンザ、帯状ヘルペス、単純ヘルペス及びコロナウイルスなどのウイルス感染症を伴うSIRSの治療において有用であり得る。一実施形態において、細菌、ウイルス、真菌、寄生生物による感染又はこれらの毒素に対する炎症応答を伴う疾患又は状態は、急性敗血症である。
ブロモドメイン阻害薬は、心筋梗塞、脳血管虚血(脳卒中)、急性冠動脈症候群、腎再灌流傷害、臓器移植、冠動脈バイパス移植、心肺バイパス処置、肺塞栓症、腎塞栓症、肝塞栓症、胃腸管塞栓症又は末梢肢塞栓症などの虚血再灌流傷害を伴う状態の治療において有用であり得る。
ブロモドメイン阻害薬は、心血管疾患、例えば、冠動脈疾患(例えば、狭心症及び心筋梗塞)、肺動脈高血圧症、脳血管虚血(脳卒中)、高血圧性心疾患、リウマチ性心疾患、心筋症、心房細動、先天性心疾患、心内膜炎、大動脈瘤又は末梢動脈疾患の治療において有用であり得る。
ブロモドメイン阻害薬は、線維性状態、例えば、特発性肺線維症、肺線維症、嚢胞性線維症、進行性塊状線維症、腎線維症、肝線維症、肝硬変、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)、術後狭窄、ケロイド性瘢痕形成、強皮症(限局性強皮症及び全身性硬化症を含む)、心線維症、心房線維症、心内膜心筋線維症、陳旧性心筋梗塞、関節線維化、デュピュイトラン拘縮、縦隔(mediastinal)、骨髄線維症、ペイロニー病、腎性全身性線維症、後腹膜線維症及び癒着性関節包炎の治療において有用であり得る。
ブロモドメイン阻害薬は、ウイルス感染症、例えば、単純ヘルペス感染症及び再活性化、口唇ヘルペス、帯状ヘルペス感染症及び再活性化、水痘、帯状疱疹、ヒトパピローマウイルス(HPV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、頸部腫瘍、アデノウイルス感染症(急性呼吸器疾患を含む)、ポックスウイルス感染症(牛痘又は天然痘など)、又はアフリカブタ熱ウイルスの治療において有用であり得る。一実施形態において、ウイルス感染症は、皮膚又は頸部上皮のHPV感染症である。別の実施形態において、ウイルス感染症は、潜伏性HIV感染症である。
ブロモドメイン阻害薬は、癌、例えば血液癌(白血病、リンパ腫及び多発性骨髄腫を含む)、上皮癌(肺、乳房又は結腸癌を含む)、正中癌、又は間葉腫瘍、肝腫瘍、腎腫瘍又は神経学的腫瘍などの治療において有用であり得る。
ブロモドメイン阻害薬は、脳癌(神経膠腫)、神経膠芽腫、バナヤン・ゾナナ症候群、カウデン病、レルミット・デュクロス病、乳癌、炎症性乳癌、結腸直腸癌、ウィルムス腫瘍、ユーイング肉腫、横紋筋肉腫、脳室上衣細胞腫、髄芽腫、結腸癌、頭頸部癌、腎臓癌、肺癌、肝臓癌、黒色腫、扁平上皮癌、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、肉腫癌、骨肉腫、骨の巨細胞腫、甲状腺癌、リンパ芽球性T細胞白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、毛様細胞白血病、急性リンパ芽球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性好中球性白血病、急性リンパ芽球性白血病、プラズマ細胞腫、免疫芽球性大細胞白血病、外套細胞白血病、多発性骨髄腫、巨核芽球性白血病、急性巨核球性白血病、前骨髄球性白血病、混合系統系白血病、赤白血病、悪性リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、リンパ芽球性T細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、濾胞性リンパ腫、神経芽細胞腫、膀胱癌、尿路上皮癌、外陰癌、子宮頸部癌、子宮内膜癌、腎癌、中皮腫、食道癌、唾液腺癌、肝細胞癌、胃癌、鼻咽腔癌、頬側癌、口腔癌、GIST(消化管間質性腫瘍)、NUT-正中癌、及び精巣癌から選択される1種以上の癌の治療において有用であり得る。
一実施形態において、癌は、白血病、例えば、急性単球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、及び混合系統系白血病(MLL)から選択される白血病である。別の実施形態において、癌はNUT-正中癌である。別の実施形態において、癌は多発性骨髄腫である。別の実施形態において、癌は小細胞肺癌(SCLC)などの肺癌である。別の実施形態において、癌は神経芽細胞腫である。別の実施形態において、癌はバーキットリンパ腫である。別の実施形態において、癌は子宮頸部癌である。別の実施形態において、癌は食道癌である。別の実施形態において、癌は卵巣癌である。別の実施形態において、癌は乳癌である。別の実施形態において、癌は結腸直腸癌である。別の実施形態において、癌は前立腺癌である。別の実施形態において、癌は去勢抵抗性前立腺癌である。
ブロモドメイン阻害薬は、全身性炎症応答症候群を伴う疾患、例えば、敗血症、火傷、膵炎、大外傷、出血、及び虚血などの治療において有用であり得る。この実施形態において、ブロモドメイン阻害薬は、診断時点で、SIRS、ショック、多臓器不全症候群の発症(急性肺損傷、ARDS、急性の腎損傷、肝損傷、心損傷又は胃腸管損傷の発症を含む)及び死亡、の発生率を低下させるために投与され得る。別の実施形態において、ブロモドメイン阻害薬は、敗血症、出血、広範な組織損傷、SIRS、又はMODS(多臓器不全症候群)の高いリスクを伴う外科手術又はその他の処置に先立って投与される。特定の実施形態において、ブロモドメイン阻害薬が適応である疾患又は状態は、敗血症、敗血症症候群、敗血症性ショック、及び内毒素血症である。別の実施形態において、ブロモドメイン阻害薬は、急性又は慢性の膵炎の治療に適応である。別の実施形態において、ブロモドメインは、火傷の治療に適応である。
従って、本発明は、療法において使用するための式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は、ブロモドメイン阻害薬が適応である疾患又は状態の治療において使用することができる。
従って、本発明は、ブロモドメイン阻害薬が適応である疾患又は状態の治療において使用するための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。一実施形態において、急性又は慢性の自己免疫状態及び/又は炎症状態の治療において使用するための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩が提供される。一実施形態において、リウマチ性関節炎の治療において使用するための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩が提供される。別の実施形態において、細菌、ウイルス、真菌、寄生生物による感染又はこれらの毒素に対する炎症応答を伴う疾患又は状態の治療において使用するための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩が提供される。別の実施形態において、虚血再灌流傷害を伴う状態の治療において使用するための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩が提供される。別の実施形態において、心血管疾患の治療において使用するための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩が提供される。別の実施形態において、線維性状態の治療において使用するための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩が提供される。別の実施形態において、ウイルス感染症の治療において使用するための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩が提供される。別の実施形態において、骨障害の治療において使用するための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩が提供される。別の実施形態において、癌の治療において使用するための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩が提供される。さらなる実施形態において、全身性炎症応答症候群を伴う疾患の治療において使用するための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩が提供される。
また、ブロモドメイン阻害薬が適応である疾患又は状態の治療のための医薬の製造における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用も提供される。一実施形態において、急性又は慢性の自己免疫状態及び/又は炎症状態の治療のための医薬の製造における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が提供される。一実施形態において、リウマチ性関節炎の治療のための医薬の製造における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が提供される。別の実施形態において、細菌、ウイルス、真菌、寄生生物による感染又はこれらの毒素に対する炎症応答を伴う疾患又は状態の治療のための医薬の製造における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が提供される。別の実施形態において、虚血再灌流傷害を伴う状態の治療のための医薬の製造における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が提供される。別の実施形態において、心血管疾患の治療のための医薬の製造における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が提供される。別の実施形態において、線維性状態の治療のための医薬の製造における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が提供される。別の実施形態において、ウイルス感染症の治療のための医薬の製造における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が提供される。別の実施形態において、癌の治療のための医薬の製造における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が提供される。さらなる実施形態において、全身性炎症応答症候群を伴う疾患の治療のための医薬の製造における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が提供される。
また、治療有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、それを必要とする対象において、ブロモドメイン阻害薬が適応である疾患又は状態を治療する方法も提供される。一実施形態において、治療有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、それを必要とする対象において、急性又は慢性の自己免疫状態及び/又は炎症状態を治療する方法が提供される。一実施形態において、治療有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、それを必要とする対象において、リウマチ性関節炎を治療する方法が提供される。別の実施形態において、治療有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、それを必要とする対象において、細菌、ウイルス、真菌、寄生生物による感染又はこれらの毒素に対する炎症応答を伴う疾患又は状態を治療する方法が提供される。別の実施形態において、治療有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、それを必要とする対象において、虚血再灌流傷害を伴う状態を治療する方法が提供される。別の実施形態において、治療有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、それを必要とする対象において、心血管疾患を治療する方法が提供される。別の実施形態において、治療有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、それを必要とする対象において、線維性状態を治療する方法が提供される。別の実施形態において、治療有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、それを必要とする対象において、ウイルス感染症を治療する方法が提供される。別の実施形態において、治療有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、それを必要とする対象において、癌を治療する方法が提供される。さらなる実施形態において、治療有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、それを必要とする対象において、全身性炎症応答症候群を伴う疾患を治療する方法が提供される。
本発明は、タンパク質を含むブロモドメインに式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を接触させることを含む、タンパク質を含むブロモドメインを阻害する方法をさらに提供する。
さらなる態様において、本発明は、ブロモドメイン阻害薬が適応である疾患若しくは状態の治療のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を対象とする。
式(I)の化合物は医薬組成物における使用が意図されているため、式(I)の化合物はそれぞれ、好ましくは、実質的に純粋な形態で、例えば、少なくとも85%の純度、特に少なくとも98%の純度(重量基準で重量%)で提供されることが容易に理解されるであろう。
医薬組成物は、単位用量当たり所定量の活性成分を含む単位用量形態で提供することができる。好ましい単位用量組成物は、活性成分の1日用量又はサブ用量、又はその適切な割合を含む組成物である。従って、このような単位用量は、1日に2回以上投与し得る。好ましい単位用量組成物は、本明細書中上記に挙げられる活性成分の1日用量又はサブ用量(1日に2回以上の投与について)、又はその適切な割合を含む組成物である。
医薬組成物は、任意の適切な経路による、例えば、経口(頬側又は舌下を含む)、直腸、吸入、鼻腔内、局所(頬側、舌下又は経皮を含む)、眼(局所、眼内、結膜下、強膜上、テノン嚢下を含む)、膣、又は非経口(皮下、筋内、静脈内又は皮内を含む)経路による投与に適合させることができる。このような組成物は、製薬の技術分野において公知の任意の方法によって、例えば、活性成分を担体(1つ又は複数)又は賦形剤(1つ又は複数)と一緒にすることによって調製することができる。
本発明の医薬組成物は、安全且つ有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を抽出して、例えば散剤又はシロップ剤と共に患者に与えることができるバルク形態で調製し、パッケージすることができる。あるいは、本発明の医薬組成物は、各々の物理的に分離した単位が式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を含有する単位剤形で調製し、パッケージすることができる。単位剤形で調製される場合、本発明の医薬組成物は、典型的には、例えば0.25mg〜1g、又は0.5mg〜500mg、又は1mg〜100mgの式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を含有し得る。
式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩及び薬学的に許容される賦形剤(1つ又は複数)は、典型的には、所望の投与経路による患者への投与に適合した剤形に製剤化される。例えば、剤形としては、(1)経口投与に適合した剤形(例えば、錠剤、カプセル剤、カプレット剤、丸剤、トローチ剤、散剤、シロップ剤、エリキシル剤、懸濁剤、液剤、乳剤、サシェ剤、及びカシェ剤);(2)非経口投与に適合した剤形(例えば、滅菌液剤、懸濁剤及び再構成用散剤);(3)経皮投与に適合した剤形(例えば経皮パッチ剤);(4)直腸投与に適合した剤形(例えば坐剤);(5)吸入に適合した剤形(例えば、エアロゾル剤、液剤、及び乾燥散剤);並びに(6)局所投与に適合した剤形(例えばクリーム剤、軟膏剤、ローション剤、液剤、ペースト剤、噴霧剤、発泡剤、及びゲル剤)が挙げられる。
好適な薬学的に許容される賦形剤は、選択される特定の剤形に応じて異なるだろう。さらに、好適な薬学的に許容される賦形剤は、それらが組成物中で果たし得る特定の機能について選択され得る。例えば、特定の薬学的に許容される賦形剤は、均一な剤形の製造を容易にするそれらの能力について選択され得る。特定の薬学的に許容される賦形剤は、安定な剤形の製造を容易にするそれらの能力について選択され得る。特定の薬学的に許容される賦形剤は、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩が患者に投与された際に、1つの器官又は身体の部分から別の器官又は身体の部分への運搬又は輸送を容易にするそれらの能力について選択することができる。特定の薬学的に許容される賦形剤は、対象コンプライアンスを高めるそれらの能力について選択され得る。
好適な薬学的に許容される賦形剤としては、以下の種類の賦形剤:担体、希釈剤、充填剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、流動促進剤、造粒剤、コーティング剤、湿潤剤、溶媒、共溶媒、懸濁化剤、乳化剤、甘味剤、風味剤、味マスキング剤、着色剤、抗ケーキング剤、保湿剤、キレート剤、可塑剤、粘度増加剤、抗酸化剤、保存剤、安定化剤、界面活性剤、及び緩衝剤が挙げられる。当業者であれば、特定の薬学的に許容される賦形剤が、2つ以上の機能を果たし得ることと、さらにどのくらいの量の賦形剤が製剤中に存在するか、また他のどのような賦形剤が製剤中に存在するかに応じて代替的な機能を果たし得ることを認識するであろう。
当業者は、彼らが本発明における使用のために適切な量の好適な薬学的に許容される賦形剤を選択することを可能とする、当技術分野における知識及び技能を有する。さらに、薬学的に許容される賦形剤について記載しており、また好適な薬学的に許容される賦形剤の選択において有用な、当業者が入手可能な多数の資料が存在する。例としては、Remington's Pharmaceutical Sciences(Mack Publishing Company)、The Handbook of Pharmaceutical Additives(Gower Publishing Limited)及びThe Handbook of Pharmaceutical Exipients(the American Pharmaceutical Association and Pharmaceutical Press)が挙げられる。
本発明の医薬組成物は、当業者に公知の技術及び方法を用いて調製される。当技術分野において一般的に用いられている方法の幾つかは、Remington's Pharmaceutical Sciences(Mack Publishing Company)に記載されている。
非経口投与用に適合された医薬組成物としては、水性及び非水性の滅菌注射溶液(これらは、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤、及び組成物を意図される受容者の血液と等張する溶質を含み得る)、並びに水性及び非水性の滅菌懸濁液(これらは、懸濁化剤及び増粘剤を含み得る)が挙げられる。組成物は、単位用量容器又は複数回用量容器(例えば、密封アンプル及び密封バイアル)で提供することが可能であり、且つ使用直前に滅菌液体担体(例えば注射用水)を添加することのみを必要とするフリーズドライ(凍結乾燥)状態で保存することができる。即席の注射溶液及び懸濁液は、滅菌粉末、顆粒及び錠剤から調製することができる。
経口投与用に適合された医薬組成物は、カプセル剤又は錠剤、散剤又は顆粒剤、水性又は非水性液体中の液剤又は懸濁剤、可食発泡剤(edile foams)又は起泡剤(whips)、あるいは水中油型液体乳剤又は油中水型液体乳剤などの個別の単位として提供することができる。
例えば、錠剤又はカプセル剤の形態での経口投与について、活性薬物成分を、エタノール、グリセロール、水などの、経口用、非毒性の薬学的に許容可能な不活性担体と組み合わせることができる。錠剤又はカプセル剤中に組み込むのに適した粉末は、化合物を好適な微細サイズに低減し(例えば微粒子化により)、同様に調製された可食炭水化物(例えばデンプン又はマンニトール)などの医薬担体と混合することによって調製することができる。風味剤、保存剤、分散剤及び着色剤も存在し得る。
カプセル剤は、上記のような粉末混合物を調製し、形成されたゼラチン鞘に充填することによって作製することができる。充填操作の前に、粉末混合物に、コロイド状シリカ、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、又は固形ポリエチレングリコールなどの流動促進剤及び滑沢剤を添加することができる。カプセル剤が摂取された場合の医薬のアベイラビリティを改善するため、寒天-寒天、炭酸カルシウム、又は炭酸ナトリウムなどの崩壊剤又は可溶化剤を添加することもできる。
さらに、望ましいか又は必要である場合、混合物中に好適な結合剤、流動促進剤、滑沢剤、甘味剤、風味剤、崩壊剤及び着色剤を組み込むこともできる。好適な結合剤としては、デンプン、ゼラチン、天然糖(例えばグルコース又はベータ-ラクトース)、トウモロコシ甘味剤、天然ガム及び合成ガム(例えばアラビアガム、トラガカントガム又はアルギン酸ナトリウム)、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ワックスなどが挙げられる。これらの剤形中で使用される滑沢剤としては、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどが挙げられる。崩壊剤としては、デンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガムなどが挙げられる。錠剤は、例えば、粉末混合物を調製し、造粒又はスラグ化し、滑沢剤及び崩壊剤を添加し、錠剤に圧縮することによって製剤化される。粉末混合物は、好適には粉砕された化合物を、上記の希釈剤又は基剤と、また場合によりカルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン又はポリビニルピロリドンなどの結合剤、パラフィンなどの溶解遅延剤、第四級塩などの再吸収促進剤、及び/又はベントナイト、カオリン又はリン酸二カルシウムなどの吸収剤と混合することによって調製される。粉末混合物は、シロップ、デンプン糊、アカディア粘液、又はセルロース系材料若しくはポリマー系材料の溶液などの結合剤により湿潤化し、スクリーンを通過させることによって造粒することができる。造粒の代わりに、粉末混合物を打錠機に通すことが可能であり、その結果不完全に形成されたスラグが生じ、スラグは崩壊して顆粒となる。この顆粒は、錠剤形成用金型への粘着を防ぐため、ステアリン酸、ステアリン酸塩、タルク、又はミネラルオイルの添加により滑沢化され得る。次いで、滑沢化された混合物は、錠剤に圧縮される。式(I)の化合物及びその薬学的に許容される塩を、自由流動性の不活性担体と組み合わせて、造粒ステップ又はスラグ化ステップを経ることなく直接錠剤に圧縮することもできる。セラックの密封コートからなる透明又は不透明の保護コーティング、糖又はポリマー材料からなるコーティング、及びワックスからなる光沢コーティングを提供することができる。異なる単位用量を区別するために、これらのコーティングに色素を添加することができる。
液剤、シロップ剤及びエリキシル剤などの経口用流体は、所与の量が所定量の化合物を含むような投与単位形態で調製することができる。シロップ剤は、化合物を好適に味付けされた水性溶液に溶解させることによって調製することが可能であり、他方、エリキシル剤は、非毒性アルコール系ビヒクルの使用を通して調製される。懸濁剤は、化合物を非毒性ビヒクル中に分散させることによって製剤化することができる。エトキシル化イソステアリルアルコール及びポリオキシエチレンソルビトールエーテルなどの可溶化剤及び乳化剤、保存剤、ペパーミント油などの風味添加剤、あるいは天然甘味剤若しくはサッカリン又はその他の人工甘味剤なども添加することができる。
適切であれば、経口投与用の投与単位組成物は、マイクロカプセル化することができる。この組成物は、例えば、粒子状材料をポリマー、ワックスなどでコーティングすること又はそれらの中に包埋することにより、放出を延長するか又は持続させるように調製することができる。
経口投与に適した及び/又は経口投与用に適合された組成物については、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は、例えば微粒子化により得られた粒径を小さくした形態であってよい。サイズを小さくした(例えば、微粒子化された)化合物又は塩の好ましい粒径は、(例えば、レーザー回折を使用して測定された)約0.5〜約10μmのD50値によって規定される。
式(I)の化合物及びその薬学的に許容される塩は、小単層ベシクル、大単層ベシクル及び多層ベシクルなどのリポソーム送達系の形態で投与することもできる。リポソームは、コレステロール、ステアリルアミン、又はホスファチジルコリンなどの様々なリン脂質から形成することができる。
局所投与用に適合された医薬組成物は、軟膏剤、クリーム剤、懸濁剤、乳剤、ローション剤、散剤、液剤、ペースト剤、ゲル剤、発泡剤、噴霧剤、エアロゾル剤、又は油剤として製剤化することができる。このような医薬組成物は従来の添加物を含んでいてよく、従来の添加物としては、限定するものではないが、保存剤、薬物浸透を補助するための溶媒、共溶媒、皮膚軟化剤、噴射剤、粘度調整剤(ゲル化剤)、界面活性剤、及び担体が挙げられる。一実施形態において、組成物の0.01〜10重量%、又は0.01〜1重量%の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む、局所投与用に適合された医薬組成物が提供される。
眼又は他の外部組織(例えば口及び皮膚)の治療について、組成物は、好ましくは、局所用の軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、噴霧剤、又は発泡剤として適用される。軟膏剤に製剤化される場合、活性成分は、パラフィン系軟膏基剤又は水混和性軟膏基剤のいずれかと共に用いることができる。あるいは、活性成分を、水中油型クリーム基剤又は油中水型基剤と共にクリーム剤に製剤化してもよい。
眼への局所投与用に適合された医薬組成物としては、活性成分を好適な担体、特に水性溶媒に溶解又は懸濁させた点眼剤が挙げられる。眼に投与される組成物は、眼科的に適合性のpH及びモル浸透圧濃度を有する。1種以上の眼科的に許容されるpH調整剤及び/又は緩衝剤、例えば、酢酸、ホウ酸、クエン酸、乳酸、リン酸、及び塩酸などの酸、水酸化ナトリウム、リン酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、及び乳酸ナトリウムなどの塩基、並びにクエン酸塩/デキストロース、重炭酸ナトリウム及び塩化アンモニウムなどの緩衝剤を、本発明の組成物中に含めることができる。このような酸、塩基、及び緩衝剤は、組成物のpHを眼科的に許容される範囲に維持するのに必要な量で含めることができる。1種以上の眼科的に許容される塩は、組成物のモル浸透圧濃度を眼科的に許容される範囲内とするのに十分な量で組成物中に含めることができる。このような塩としては、ナトリウム、カリウム又はアンモニウムのカチオン、及び塩酸塩、クエン酸塩、アスコルビン酸塩、ホウ酸塩、リン酸塩、重炭酸塩、硫酸塩、チオ硫酸塩、又は重亜硫酸塩のアニオンを有する塩が挙げられる。
眼用送達デバイスは、複数の定義された放出速度及び持続性投与動態並びに浸透性を有する、1種以上の治療剤の制御放出用に設計することができる。制御放出は、生分解性/生体侵食性ポリマー(例えば、ポリ(エチレンビニル)アセテート(EVA)、超加水分解PVA)、ヒドロキシアルキルセルロース(HPC)、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ポリカプロラクトン、ポリ(グリコール)酸、ポリ(乳)酸、ポリ無水物の、薬物の拡散、侵食、溶解及び浸透を促進するであろうポリマー分子量、ポリマー結晶化度、コポリマー比、加工状態、表面仕上げ、幾何学的構造、賦形剤添加及びポリマーコーティングの様々な選択及び特性を組み込んだポリマーマトリックスの設計を通して得ることができる。
眼送達用の医薬組成物はまた、in situでゲル化可能な水性組成物も包含する。このような組成物は、眼又は涙液と接触するとゲル化を促進するのに有効な濃度のゲル化剤を含む。好適なゲル化剤としては、限定するものではないが、熱硬化性ポリマーが挙げられる。本明細書中で使用される用語「in situでゲル化可能な」は、眼又は涙液と接触するとゲルを形成する低粘度の液体を包含するだけでなく、眼に投与されると粘度の実質的な増大又はゲル剛性を示す半流体及びチクソ性ゲルなどのより粘性の液体も包含する。例えば、Ludwig (2005) Adv.Drug Deliv.Rev.3;57:1595-639(眼への薬物送達において使用するためのポリマーの例の教示の目的で、参照により本明細書に組み込まれる)を参照されたい。
吸入投与に適した及び/又は吸入投与用に適合された組成物については、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は、例えば微粒子化により得られた粒径を小さくした形態であることが好ましい。サイズを小さくした(例えば微粒子化された)化合物又は塩の好ましい粒径は、(例えば、レーザー回折を使用して測定された)約0.5〜約10μmのD50値によって規定される。
例えば吸入投与用のエアロゾル製剤は、薬学的に許容される水性溶媒又は非水性溶媒中の活性物質の溶液又は微細懸濁液を含み得る。エアロゾル製剤は、噴霧デバイス又は吸入器と共に使用するためのカートリッジ又はリフィルの形を採り得る密封容器中の滅菌形態の単回用量又は複数回用量で提供することができる。あるいは、密封容器は、単回用量経鼻吸入器などの単一分配デバイス、又は容器の内容物が使い尽くされたら廃棄されることが意図される定量バルブ(定量吸入器)が取り付けられたエアロゾルディスペンサーであってもよい。
剤形がエアロゾルディスペンサーを含む場合、このディスペンサーは、好ましくは、圧縮空気などの加圧下で好適な噴射剤(二酸化炭素)、又はハイドロフルオロカーボン(HFC)などの有機噴射剤などを含有する。好適なHFC噴射剤としては、1,1,1,2,3,3,3-ヘプタフルオロプロパン及び1,1,1,2-テトラフルオロエタンが挙げられる。エアロゾル剤形はまた、ポンプアトマイザーの形態も採り得る。加圧エアロゾルは、活性化合物の溶液又は懸濁液を含有することができる。この加圧エアロゾルは、懸濁製剤の分散特性及び均一性を改善するためのさらなる賦形剤、例えば共溶媒及び/又は界面活性剤の組み込みを必要とし得る。溶液製剤は、また、エタノールなどの共溶媒の添加も必要とし得る。
吸入投与に適した及び/又は吸入投与用に適合された医薬組成物については、この医薬組成物は、吸入可能な乾燥粉末組成物であり得る。このような組成物は、ラクトース、グルコース、トレハロース、マンニトール又はデンプンなどの粉末基剤、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を(好ましくは粒径を小さくした形態、例えば微粒子化形態で)含むことが可能であり、場合によりL-ロイシン若しくは別のアミノ酸及び/又はステアリン酸マグネシウム若しくはステアリン酸カルシウムなどのステアリン酸の金属塩などの性能調整剤を含み得る。好ましくは、吸入可能な乾燥粉末組成物は、ラクトース(例えばラクトース一水和物)と式(I)の化合物又はその塩との乾燥粉末ブレンドを含む。このような組成物は、例えばGB2242134Aに記載されている、GlaxoSmithKline社により販売されているDISKUS(登録商標)デバイスなどの好適なデバイスを用いて患者に投与することができる。
式(I)の化合物及びその薬学的に許容される塩は、流体ディスペンサー(例えば分配ノズル又は分配オリフィスを有する流体ディスペンサーであって、使用者が流体ディスペンサーのポンプ機構に力を加えると上記のノズル又はオリフィスを通して計量用量の流体製剤が分配される)から送達するための流体製剤として製剤化することができる。このような流体ディスペンサーは、一般に、複数回計量用量の流体製剤のリザーバを備え、この用量は連続的なポンプの作動により分配可能である。分配ノズル又はオリフィスは、流体製剤の鼻腔内への噴霧分配のため、使用者の鼻孔内へ挿入するように構成することができる。上述のタイプの流体ディスペンサーは、国際特許出願公開第WO 2005/044354 A1号に記載及び例示されている。
式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の治療有効量は、例えば、患者の年齢及び体重、治療を必要とする正確な状態及びその重症度、製剤の性質、並びに投与経路などの多数の因子によって決定され、最終的には担当医師又は獣医師の裁量により決定される。本医薬組成物において、経口投与又は非経口投与のための各投与単位は、遊離塩基として計算して、好ましくは0.01mg〜3000mg、より好ましくは0.5mg〜1000mgの式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を含有する。経鼻又は吸入投与のための各投与単位は、遊離塩基として計算して、好ましくは0.001mg〜50mg、より好ましくは0.01mg〜5mgの式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を含有する。
薬学的に許容される式(I)の化合物及びその薬学的に許容される塩は、遊離塩基として計算して、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の1日用量(成人患者について)(例えば1日当たり0.01mg〜3000mg、1日当たり0.5mg〜1000mg、又は1日当たり100mg〜2500mgの経口用量又は非経用量、あるいは1日当たり0.001mg〜50mg、又は1日当たり0.01mg〜5mgの経鼻用量又は吸入用量)で投与することができる。この量は、1日1回用量で与えてもよく、より一般的には、総1日用量が同じであるように1日数回(2、3、4、5又は6回など)のサブ用量で与えてもよい。その塩の有効量は、式(I)の化合物自体の有効量の比として決定することができる。
式(I)の化合物及びその薬学的に許容される塩は単独で用いてもよく、その他の治療剤と組み合わせて用いてもよい。従って、本発明による組合せ療法は、少なくとも1種の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の投与、及び少なくとも1種の他の治療上活性な薬剤の使用を含む。式(I)の化合物(1つ又は複数)及びその薬学的に許容される塩、並びに他の治療上活性な薬剤(1つ又は複数)は、単一医薬組成物として一緒に投与しても、又は別々に投与してもよく、別々に投与される場合、この投与は同時に行ってもよいし、又は任意の順序で連続的に行ってもよい。式(I)の化合物(1つ又は複数)及びその薬学的に許容される塩、並びに他の治療上活性な薬剤(1つ又は複数)の量、さらに投与の相対的タイミングは、所望の組合せ治療効果を達成するように選択される。従って、さらなる態様において、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を、1種以上の他の治療上活性な薬剤と共に含む組合せ物が提供される。
従って、一態様において、本発明による式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、及び式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、例えば、抗生物質、抗ウイルス薬、グルココルチコステロイド、ムスカリン拮抗薬、ベータ-2作動薬、及びビタミンD3類似体から選択される1種以上の他の治療剤と組み合わせて使用することができるか、又はこれらを含み得る。さらなる実施形態において、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は、癌の治療に適したさらなる治療剤と組み合わせて使用することができる。このようなさらなる治療剤の例は、Cancer Principles and Practice of Oncology by V. T. Devita and S. Hellman(editors), 6thedition(2001), Lippincott Williams & Wilkins Publishers中に記載されている。当業者であれば、関与する薬物及び癌の特定の特徴に基づいて、薬剤のどの組合せが有用であり得るかを識別することができる。式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩と組み合わせて用いられるさらなる治療剤としては、限定するものではないが、抗微小管剤(ジテルペノイド及びビンカアルカロイドなど)、白金配位錯体、アルキル化剤(ナイトロジェンマスタード、オキサザホスホリン、アルキルスルホネート、ニトロソウレア及びトリアゼン類など)、抗生物質剤(アントラサイクリン、アクチノマイシン及びブレオマイシン類など)、トポイソメラーゼII阻害薬(エピポドフィロトキシン類など)、代謝拮抗薬(プリン類似体及びピリミジン類似体、並びに抗葉酸化合物など)、トポイソメラーゼI阻害薬(カンプトテシン類、ホルモン及びホルモン類似体など)、シグナル伝達経路阻害薬(チロシン受容体阻害薬など)、非受容体チロシンキナーゼ血管新生阻害薬、免疫療法剤(ニボルマブ及びペムブロリズマブを含むPD-1阻害剤、並びにイピリムマブを含むCTLA-4阻害剤など)、アポトーシス促進剤、エピジェネティックモジュレーター又は転写モジュレーター(ヒストンデアセチラーゼ阻害薬など)及び細胞周期シグナル伝達阻害薬が挙げられる。
式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩が、通常は吸入経路、静脈内経路、経口経路又は鼻腔内経路で投与される他の治療剤と組み合わせて投与される場合、結果として生じる医薬組成物は、同じ経路で投与し得ることが認識されるであろう。あるいは、組成物の個々の成分を異なる経路で投与してもよい。
適切であれば、他の治療成分(1つ又は複数)を、塩の形態で、例えばアルカリ金属塩若しくはアミン塩として、又は酸付加塩若しくはプロドラッグとして、あるいはエステル(例えば低級アルキルエステル)として、あるいは溶媒和物(例えば水和物)として用いて、治療剤の活性及び/又は安定性及び/又は溶解度などの物理的特性を最適化し得ることは当業者に明らかであろう。適切であれば、治療剤を光学的に純粋な形態で使用し得ることも明らかであろう。
上記で言及した組合せ物は、好都合には、医薬組成物の形態で使用するために提供することが可能であり、従って、上記に定義される組合せ物を薬学的に許容される賦形剤と共に含む医薬組成物は、本発明のさらなる態様に相当する。
上記経路のいずれにおいても、様々な基及び部分が分子中に導入される合成ステップの正確な順序は変動し得ることが認識されるであろう。確実に、工程の一段階で導入される基又は部分が後続の変換及び反応により影響を受けないようにし、これに従って合成ステップの順序を選択することは、当業者の技能の範囲内であろう。
一般方法
全般的な実験の詳細
言及される温度は全て℃である。
本明細書中で用いられる、これらの方法、スキーム及び実施例において使用される記号及び慣習は、現代の科学文献、例えば、the Journal of the American Chemical Societyにおいて使用される記号及び慣習と一致する。特記しない限り、全ての出発材料は商業的供給業者から入手し、さらに精製することなく使用した。具体的には、以下の略語が、実施例中及び明細書を通して使用され得る。
以下の化合物の名称は、化合物命名プログラム「ACD Name Pro 6.02」を使用するか、又はChemDraw ULtra 12.0の命名機能を使用して得られた。
LCMS法
ギ酸法
LC条件
UPLC分析は、Acquity UPLC CSH C18カラム(50mm×内径2.1mm、充填直径1.7μm)上で、40℃にて行った。
利用した溶媒は以下のとおりであった:
A=水中0.1(v/v)%ギ酸溶液
B=アセトニトリル中0.1(v/v)%ギ酸溶液
利用した勾配は以下のとおりであった:
UV検出は、210nm〜350nmの波長からの合計シグナルであった。
MS条件
MS :Waters ZQ
イオン化方式 :交互走査陽及び陰エレクトロスプレー
走査範囲 :100〜1000AMU
走査時間 :0.27秒
走査間遅延 :0.10秒
高pH法
LC条件
UPLC分析は、Acquity UPLC CSH C18カラム(50mm×内径2.1mm、充填直径1.7μm)上で、40℃にて行った。
利用した溶媒は以下のとおりであった:
A=アンモニア溶液でpH10に調整された水中10mM炭酸水素アンモニウム
B=アセトニトリル
利用した勾配は以下のとおりであった:
UV検出は、210nm〜350nmの波長からの合計シグナルであった。
MS条件
MS :Waters ZQ
イオン化方式 :交互走査陽及び陰エレクトロスプレー
走査範囲 :100〜1000AMU
走査時間 :0.27秒
走査間遅延 :0.10秒
TFA法
LC条件
UPLC分析は、Acquity UPLC CSH C18カラム(50mm×内径2.1mm、充填直径1.7μm)上で、40℃にて行った。
利用した溶媒は以下のとおりであった:
A=水中0.1(v/v)%トリフルオロ酢酸溶液
B=アセトニトリル中0.1(v/v)%トリフルオロ酢酸溶液
利用した勾配は以下のとおりであった:
UV検出は、210nm〜350nmの波長からの合計シグナルであった。
MS条件
MS :Waters ZQ
イオン化方式 :交互走査陽及び陰エレクトロスプレー
走査範囲 :100〜1000AMU
走査時間 :0.27秒
走査間遅延 :0.10秒
一般的なMDAP精製法
以下に、化合物精製において使用されているか、又は使用され得る質量分析計直結自動分取クロマトグラフィー(mass-directed autopreparative chromatography)(MDAP)法の例を挙げる。
MDAP(高pH法)。HPLC分析は、アンモニア溶液でpH10に調整された水中10mM重炭酸アンモニウム(溶媒A)及びアセトニトリル(溶媒B)で、0〜100%溶媒Bの溶出勾配を用いて15分間又は25分間かけて溶出するXselect CSH C18カラム(150mm×内径30mm、充填直径5μm)上で、周囲温度にて行った。
UV検出は、210nm〜350nmの波長からの平均シグナルであった。質量スペクトルは、交互走査陽及び陰エレクトロスプレーを使用して、Waters ZQ 質量分光計に記録した。イオン化データは最も近い整数に丸めた。
MDAP(ギ酸法)。HPLC分析は、水中0.1%ギ酸(溶媒A)及びアセトニトリル中0.1%ギ酸(溶媒B)で、0〜100%溶媒Bの溶出勾配を用いて15分間又は25分間かけて溶出するXselect CSH C18カラム(150mm×内径30mm、充填直径5μm)上で、周囲温度にて行った。
UV検出は、210nm〜350nmの波長からの平均シグナルであった。質量スペクトルは、交互走査陽及び陰エレクトロスプレーを使用して、Waters ZQ 質量分光計に記録した。イオン化データは最も近い整数に丸めた。
MDAP(TFA法)。HPLC分析は、水中0.1(v/v)%トリフルオロ酢酸溶液(溶媒A)及びアセトニトリル中0.1(v/v)%トリフルオロ酢酸溶液(溶媒B)で、0〜100%溶媒Bの溶出勾配を用いて15分間又は25分間かけて溶出するXselect CSH C18カラム(150mm×内径30mm、充填直径5μm)上で、周囲温度にて行った。
UV検出は、210nm〜350nmの波長からの平均シグナルであった。質量スペクトルは、交互走査陽及び陰エレクトロスプレーを使用して、Waters ZQ 質量分光計に記録した。イオン化データは最も近い整数に丸めた。
NMR
スペクトルは、400MHz NMR装置又は600MHz NMR装置上で、いずれも302Kにて実行した。
(実施例)
中間体:
中間体1:tert-ブチル((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)カルバメート
(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンカルボン酸(200mg、1.998mmol、例えばEnamineから市販されているもの)及びトリエチルアミン(0.9mL、6.46mmol)を、tert-ブタノール(4mL)に溶解させた。ジフェニルホスホリルアジド(0.47mL、2.181mmol)を添加し、反応を90℃で加熱した。反応をTLCで追跡した(50:50のEtOAc:シクロヘキサンで溶出し、ニンヒドリンで可視化した)。2時間後、TLCは低極性生成物並びに残留SMの形成を示した。この反応を3日間撹拌した。溶液をEtOAc(10mL)と重炭酸ナトリウム溶液(10mL)とに分配し、EtOAc(2×20mL)で抽出し、疎水性フリットで乾燥させ、濃縮して1.08gの黄色固体を得た。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP25gカートリッジ、0〜50%EtOAc/シクロヘキサンで溶出)により精製した。適切な画分を濃縮し、tert-ブチル((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)カルバメート(223mg、1.172mmol、収率58.7%)を白色結晶固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ ppm 2.05 - 2.14 (m, 1 H) 1.43 (br. s., 9 H) 1.04 (d, J=5.9 Hz, 3 H) 0.78 (m, J=8.9, 6.0, 6.0, 3.1 Hz, 1 H) 0.59 (dt, J=8.9, 4.3 Hz, 1 H) 0.39 (q, J=6.0 Hz, 1 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
中間体2:(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩
tert-ブチル((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)カルバメート(215mg、1.256mmol)を、ジオキサン中4M HCl(16mL、64.0mmol)中で撹拌した。反応をTLCで追跡した(50:50のEtOAc:シクロヘキサン、ニンヒドリンで可視化した)。30分後、溶液を濃縮し、(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(151mg、1.123mmol、収率89%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.27 (br. s., 3 H) 2.25 (br. s., 1 H) 1.06 - 1.18 (m, 1 H) 0.99 (d, J=6.1 Hz, 3 H) 0.85 (ddd, J=9.4, 5.6, 3.8 Hz, 1 H) 0.48 (dt, J=7.5, 5.9 Hz, 1 H)。
中間体3:(±)-tert-ブチル3,3-ジフルオロ-4-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-1-カルボキシレート
室温の(±)-2-(1-(tert-ブトキシカルボニル)-3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル)酢酸(1.99g、7.13mmol、例えばActivate Scientificから市販されているもの)のTHF(50mL)中撹拌溶液に、BH3・THF(THF中1.0M、29.0mL、29.0mmol)を少しずつ(5mLアリコート)添加した。混合物を室温でN2下に15.5時間撹拌し、その後MeOH(50mL)を注意深く添加した。さらに20分間撹拌した後、混合物を真空中で蒸発させて、残渣をEtOAc(50mL)と水(50mL)とに分配した。相分離を補助するために飽和水性ブライン溶液(10mL)を添加し、相を分離した。水相をさらなるEtOAc(3×40mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を、疎水性フリットを取り付けたカートリッジに通過させることにより乾燥させ、溶媒をN2流下で蒸発させて残渣を真空中で乾燥させ、薄黄色粘性油状物;(±)-tert-ブチル3,3-ジフルオロ-4-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.942g、7.32mmol、収率103%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 4.50(t, J=5.5Hz, 1 H) 4.06 (br s, 1H) 3.89 (br d, 1 H) 3.38 - 3.54 (m, 2 H) 3.18 (br s, 1 H) 2.87 (br s, 1 H) 2.02 - 2.19 (m, 1 H) 1.79 - 1.87 (m, 2 H) 1.40(s, 9 H) 1.19 - 1.34 (m, 2 H)。
中間体4:(±)-tert-ブチル3,3-ジフルオロ-4-(2-((メチルスルホニル)オキシ)エチル)ピペリジン-1-カルボキシレート
(±)-tert-ブチル3,3-ジフルオロ-4-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.884g、7.10mmol)をDCM(60mL)に溶解させ、Et3N(1.48mL、10.62mmol)及びMs-Cl(0.719mL、9.23mmol)を添加した。この溶液を室温で2.75時間撹拌し、次いで水(100mL)で洗浄し、水相をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機相を、疎水性フリットを取り付けたカートリッジにそれらを通過させることにより乾燥させ、溶媒を真空中で蒸発させて透明油状物を得、これを結晶化させて白色固体;(±)-tert-ブチル3,3-ジフルオロ-4-(2-((メチルスルホニル)オキシ)エチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(2.467g、7.18mmol、収率101%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 4.23 - 4.33 (m, 2 H) 4.09 (br s, 1 H) 3.91 (br d, 1 H) 3.21 (br s, 1 H) 3.19 (s, 3 H) 2.89 (br s, 1 H) 2.02 - 2.23 (m, 2 H) 1.85 (br dt, 1 H) 1.56 - 1.66 (m, 1 H) 1.40(s, 9 H) 1.24 - 1.38 (m, 1 H)。
中間体5:(±)-tert-ブチル4-(2-アジドエチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシレート
(±)-tert-ブチル3,3-ジフルオロ-4-(2-((メチルスルホニル)オキシ)エチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(1.332g、3.88mmol)をDMF(10mL)に溶解させ、アジ化ナトリウム(301.5mg、4.64mmol)を添加した。混合物をN2下に80℃で4時間撹拌した。冷却後、混合物を1M 水性Na2CO3溶液(50mL)で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出した[分離において3つの相が観察され、EtOAc抽出物が最小密度であり;2回目及び3回目の抽出では下方相において幾らかの固体の塩析が生じ、水(約10mL)を添加して分離を補助したことに留意されたい]。合わせた有機物を水(2×40mL)で洗浄し[2回目の水洗浄により層の乳化が生じ、飽和ブライン溶液(約10mL)を添加して相の分離を補助したことに留意されたい]、次いで乾燥させて真空中で蒸発させ、薄黄色油状物;約0.33当量のDMFを含有する(±)-tert-ブチル4-(2-アジドエチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシレート(1.23g、4.24mmol、収率109%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 4.08 (br s, 1 H) 3.89 (br d, 1 H) 3.36 - 3.53 (m, 2 H) 3.19 (br s, 1 H) 2.88 (br s, 1 H) 2.01 - 2.17 (m, 1 H) 1.79 - 1.94 (m, 2 H) 1.42 - 1.51 (m, 1 H) 1.40(s, 9 H) 1.22 - 1.33 (m, 1 H)。
中間体6:(±)-tert-ブチル4-(2-アミノエチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシレート
(±)-tert-ブチル4-(2-アジドエチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシレート(1.22g、4.20mmol)のEtOAc(50mL)中溶液を、Thales「H-Cube」フロー装置をフル水素モードにおいて20℃で用いて、10%Pd/C触媒カートリッジ上で水素化した。回収した溶液から溶媒を真空中で蒸発させて無色油状物を得、これはNMR分析により出発アジドと生成物アミンの6:5混合物であると決定された。残渣をEtOH(50mL)に再溶解させ、Thales「H-Cube」フロー装置をフル水素モードにおいて用いて、10%Pd/C触媒カートリッジ上で再度水素化したが、今回は40℃で実施した。回収した溶液から溶媒を真空中で蒸発させて、無色油状物(982.1mg)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 4.06 (br s, 1 H) 3.88 (br d, 1 H) 3.16 (br s, 1 H) 2.86 (br s, 1 H) 2.50 - 2.68 (m, 2 H) 2.00 - 2.14 (m, 1 H) 1.66 - 1.82 (m, 2 H) 1.40(s, 9 H) 1.17 - 1.29 (m, 2 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
中間体7:2-((1S,2S)-2-(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)イソインドリン-1,3-ジオン
(+/-)-((trans)-2-アミノシクロプロピル)メタノール(10g、115mmol、例えばEnamineから市販されているもの)をトルエン(156mL)に溶解させ、フタル酸無水物(22g、149mmol)を添加し、反応を110℃でN2下に加熱した。反応を5時間撹拌した。次いで、溶液をEtOAc(50mL)と水(50mL)とに分配し、EtOAc(2×50mL)で抽出し、ブライン(60mL)で洗浄し、疎水性フリットで乾燥させ、濃縮して34.0gを黒色油状物として得た。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP750g、0〜100%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、26gの無色油状物を得た。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP750g、10〜60%DCM/ジエチルエーテルで溶出する)によりさらに精製した。所望の画分を濃縮し、19.5gを無色油状物として得た。これをジエチルエーテル(600mL)に懸濁させ、真空下で濾過した。濾液を濃縮し、(+/-)-2-((trans)-2-(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)イソインドリン-1,3-ジオン(16.4g、48.5mmol、収率42.3%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法);Rt=0.64分、[MH]+についてm/z=218.2。
(+/-)-2-((trans)-2-(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)イソインドリン-1,3-ジオン(16.4g)をキラルHPLCにより精製した。ラセミ体をEtOH(100mL)に溶解させた。注入:2.5mLの溶液を、カラム上に注入した(50%EtOH/ヘプタン、流速=30mL/分、検出波長=215nm、カラム30mm×25cm Chiralpak AD-H(5μm))。注入総数=40。12〜14.5分からの画分をまとめてピーク1と標識した。19.5〜26分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた画分を真空中で濃縮し、その後秤量したフラスコに移した。固体を得るため、最終化合物をDCM及びヘプタンから回収した。
ピーク1に対応する画分を回収し、2-((1S,2S)-2-(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)イソインドリン-1,3-ジオン、中間体7(5.74g)が得られた。
ピーク2に対応する画分を回収し、エナンチオマー生成物(7.24g)が得られた。
中間体8:((1S,2S)-2-アミノシクロプロピル)メタノール塩酸塩
ヒドラジン水和物(0.466mL、9.65mmol、65重量%)を、2-((1S,2S)-2-(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)イソインドリン-1,3-ジオン(2000mg、9.21mmol)のエタノール(46mL)中懸濁液にゆっくりと添加した。反応混合物をN2下で一晩50℃に加熱した。得られた白色沈殿物を真空下で濾過した。濾液をHCl(ジオキサン中4M、57.5mL、230mmol)で酸性化し、真空中で蒸発させて粗生成物を得た。残渣をメタノールに懸濁させ、連続溶媒(メタノール、その後2Mアンモニア/メタノール)を用いるスルホン酸SPE(SCX)20gにより精製した。適切な画分を合わせ、HCl(ジオキサン中4M、6mL、24.00mmol)で酸性化し、その後真空中で蒸発させて白色スラリーを得た。塩形成が首尾よく完了しなかった場合を懸念し、残渣をエタノール(30mL)にとり、水性2M HCl(10mL)で処理し、真空中でもう一度蒸発させて、白色スラリー(1540mg)を得た。
サンプルを3日間かけて真空中で乾燥させ、白色ペースト状物((1S,2S)-2-アミノシクロプロピル)メタノール塩酸塩(1035mg、6.70mmol、収率72.8%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.40(br. s., 3 H) 4.07 - 6.59 (obs., 1 H) 3.36 (dd, J=11.2, 5.9 Hz, 1 H) 3.27 (dd, J=10.8, 5.9 Hz, 1 H) 2.37 (dsxt, J=7.9, 4.2, 4.2, 4.2, 4.2, 4.2 Hz, 1 H) 1.34 - 1.46 (m, 1 H) 0.88 (ddd, J=9.7, 5.6, 4.0 Hz, 1 H) 0.65 (dt, J=7.6, 6.0 Hz, 1 H)。
中間体9:ベンジル4-ブロモインドリン-1-カルボキシレート
4-ブロモインドリン(300mg、1.515mmol、例えばFluorochemから市販されているもの)のDCM(10mL)中溶液に、ピリジン(0.245mL、3.03mmol)を添加した。反応混合物を10分間撹拌し、次いでベンジルカルボノクロリデート(0.281mL、1.969mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。さらなるベンジルカルボノクロリデート(0.281mL、1.969mmol)及びピリジン(0.245mL、3.03mmol)を溶液に添加し、得られた混合物を4時間撹拌した。2M HClを溶液に添加し、その後有機層を乾燥させて濃縮した。粗生成物をSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、0〜30%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、ベンジル4-ブロモインドリン-1-カルボキシレート(456mg、1.235mmol、収率82%)を白色/褐色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.45分、[MH]+ 332.1。
中間体10:ベンジル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)インドリン-1-カルボキシレート
ベンジル4-ブロモインドリン-1-カルボキシレート(442mg、1.331mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(405mg、1.597mmol)及び酢酸カリウム(392mg、3.99mmol)のジオキサン中撹拌溶液に、PdCl2(dppf)-CH2Cl2付加物(109mg、0.133mmol)を添加した。反応混合物をN2でパージし、100℃で2時間撹拌した。溶媒を除去し、次いで得られた残渣を10mLのEtOAcで希釈した。得られた混合物をセライト(登録商標)に通して濾過し(溶出液はEtOAc)、その後10mLの水をこの液体に添加し、有機物を酢酸エチル(2×35mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、次いで濃縮して、ベンジル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)インドリン-1-カルボキシレート(592.7mg、1.250mmol、収率94%、純度約80%)を黒色固体として得、これをさらに精製することなく使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.56分、[MH]+ 380.3。
中間体11:4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)インドリン-2-オン
4-ブロモインドリン-2-オン(100mg、0.472mmol、例えばFluorochemから市販されているもの)、ビス(ピナコラト)ジボロン(144mg、0.566mmol)及び酢酸カリウム(139mg、1.415mmol)のジオキサン中撹拌溶液に、PdCl2(dppf)-CH2Cl2付加物(38.5mg、0.047mmol)を添加した。反応混合物をN2でパージし、100℃で2時間撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)に通して濾過した(溶出液はEtOAc)。溶媒を除去し、次いで得られた残渣を酢酸エチル(2×35mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ、濃縮して、4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)インドリン-2-オン(554mg、0.428mmol、収率91%、純度約23%)を褐色固体として得た。これを次の反応で粗生成物として使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.02分、[MH]+ 260.2。
中間体12:2,6-ジブロモ-N-シクロブチルイソニコチンアミド
HATU(3.25g、8.54mmol)、シクロブタンアミン(0.506g、7.12mmol)及びEt3N(1.191mL、8.54mmol)を、室温の2,6-ジブロモイソニコチン酸(2g、7.12mmol、例えばFluorochemから市販されているもの)のDCM中(20mL)中溶液に添加した。混合物を一晩撹拌し、次いで水(2×20mL)で洗浄し、乾燥させて真空中で蒸発させ、褐色固体を得た。生成物をDCM(10mL)に溶解させ、50gシリカカラム上にロードし、その後0〜50%EtOAc/シクロヘキサンで溶出して生成物含有画分を真空中で蒸発させ、2,6-ジブロモ-N-シクロブチルイソニコチンアミド(2.10g、6.29mmol、収率88%)を無色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.10分、[MH]+=335.1。
中間体13:6-ブロモ-N
4
-シクロブチル-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2,6-ジブロモ-N-シクロブチルイソニコチンアミド(0.11g、0.329mmol)、コバルトカルボニル(0.028g、0.082mmol)、メタンアミン(THF中2M、0.329ml、0.659mmol)、DMAP(0.080g、0.659mmol)、酢酸パラジウム(3.70mg、0.016mmol)及びCataCXium A(5.90mg、0.016mmol)をマイクロウェーブバイアル中で合わせ、これを密封して窒素でパージし、次いで1,4-ジオキサン(3mL)を添加し、混合物を80℃で20分間加熱した。混合物をさらに30分間80℃で加熱した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。有機層を乾燥させて真空中で蒸発させ、薄黄色ガム状物を得た。これをDCM(3mL)に溶解させ、25gシリカカラム上にロードし、その後0〜100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出し、生成物含有画分を真空中で蒸発させて、6-ブロモ-N4-シクロブチル-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(138mg、0.442mmol、収率36.0%)を薄黄色ガム状物として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.87分、[MH]+=312.1、314.2。
中間体14:tert-ブチル2-ブロモ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
6-ブロモ-4-(tert-ブトキシカルボニル)ピコリン酸(2.03g、5.71mmol、例えばAnichemから市販されているもの)をDCM(18mL)に懸濁させ、塩化オキサリル(1mL、11.42mmol)を添加し、その後DMF(0.03mL、0.387mmol)を添加した。混合物を30分間室温で撹拌した。懸濁液を真空中で蒸発させて赤色/褐色油状物を得、これをTHF(18mL)に懸濁させ、メチルアミン(THF中2M、4.28mL、8.57mmol)を滴下添加した。2時間後、メチルアミン(THF中2M、5.7mL、11.40mmol)を添加し、反応を30分間撹拌した。懸濁液を濃縮して褐色油状物を得、これをEtOAc(30mL)と水(30mL)とに分配し、EtOAc(2×20mL)で抽出し、ブライン(20mL)で洗浄し、疎水性フリットで乾燥させ、濃縮して、2.1gの暗橙色油状物を得た。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP100g、0〜60%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル2-ブロモ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1.25g、2.97mmol、収率52.1%)を橙色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.15分、[MH]+=315.1、317.0。
中間体15:2-ブロモ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
tert-ブチル2-ブロモ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(667mg、2.116mmol)をDCM(12mL)に溶解させ、TFA(3mL、38.9mmol)を添加し、反応を室温で5時間撹拌した。溶液を濃縮し、2-ブロモ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(648mg、2.126mmol、収率100%、純度約80%)を得、これをさらなる合成において粗生成物として使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.75分、[MH]+=259.3、261.3。
中間体16:6-ブロモ-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-ブロモ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(648mg、2.501mmol)、HATU(1422mg、3.74mmol)、DIPEA(1.311mL、7.50mmol)、(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン(183mg、2.57mmol)及びDMF(10mL)を、室温でN2下に1.5時間撹拌した。溶液をEtOAc(20mL)と飽和水性LiCl溶液(20mL)とに分配し、EtOAc(2×20mL)で抽出し、ブライン(2×20mL)で洗浄し、疎水性フリットで乾燥させ、濃縮して2.08gの褐色油状物を得た。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP100g、10〜60%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、6-ブロモ-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(464mg、1.338mmol、収率53.5%)を薄黄色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.83分、[MH]+=312.3、314.3。
中間体17:tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
2,4,6-トリプロピル-1,3,5,2,4,6-トリオキサトリホスフィナン2,4,6-トリオキシド(40.7g、64.0mmol)を、室温の4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-クロロピコリン酸(15g、58.2mmol、例えばAnichemから市販されているもの)及びEt3N(16.23mL、116mmol)のDCM(100mL)中溶液に添加し、次いで混合物を20分間撹拌した後、メタンアミン(THF中2M、38.8mL、78mmol)を添加した。混合物を2時間撹拌し、その後水(100mL)及び飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、次いで乾燥させて真空中で蒸発させ、薄黄色ガム状物を得た。これをDCMに溶解させ、340gシリカカラム上にロードし、その後0〜40%EtOAc/シクロヘキサンで溶出し、生成物含有画分を真空中で蒸発させ、tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(6.9g、25.5mmol、収率43.8%)を薄黄色ガム状物として得、これを静置して結晶化させた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.16分、[MH]+=271.2。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.55 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 7.95 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 7.79 (br. s, 1 H) 3.05 (d, J=4.9 Hz, 3 H) 1.61 (s, 9 H)。
中間体18:4-tert-ブチル2-エチル6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2,4-ジカルボキシレート
tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(4.2g、15.51mmol)をDMF(50mL)及びエタノール(50mL)の混合物に溶解させ、次いでトリエチルアミン(4.71g、46.5mmol)及び[(R)-(+)-2,2′-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1′-ビナフチル]パラジウム(II)クロリド(0.621g、0.776mmol)を添加し、混合物を一酸化炭素でパージし、その後密封して、一酸化炭素で満たされたバルーンを取り付けた。混合物を週末かけて70℃で加熱し、次いで真空中で蒸発させ、残渣を水(100mL)とEtOAc(100mL)とに分配した。有機層を水(100mL)で洗浄し、乾燥させて真空中で蒸発させた。暗褐色残渣を、0〜50%EtOAc/シクロヘキサンで溶出する100gシリカカラム上のクロマトグラフィーにより精製し、4-tert-ブチル2-エチル6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2,4-ジカルボキシレート(4.2g、13.62mmol、収率88%)を薄黄色ガム状物として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.11分、[MH]+=309.2。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.80(d, J=1.5 Hz, 1 H) 8.67 (d, J=1.7 Hz, 1 H) 8.08 (br. d, J=3.4 Hz, 1 H) 4.50(q, J=7.1 Hz, 2 H) 3.08 (d, J=5.1 Hz, 3 H) 1.63 (s, 9 H) 1.46 (t, J=7.1 Hz, 3 H)。
中間体19:tert-ブチル2-(ヒドロキシメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
塩化カルシウム(4.54g、40.9mmol)を、0℃の4-tert-ブチル2-エチル6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2,4-ジカルボキシレート(4.2g、13.62mmol)のエタノール(50mL)及び2-MeTHF(50.0mL)の混合物中溶液に添加し、次いでテトラヒドロホウ酸ナトリウム(0.773g、20.43mmol)を添加し、得られた赤色混合物を2時間撹拌し、混合物を室温に温めた。混合物を一晩静置して、その後氷浴中で冷却し、塩化アンモニウム溶液(100mL)を20分間かけてゆっくりと添加した。混合物をEtOAc(2×150mL)で抽出し、次いで有機物を乾燥させて真空中で蒸発させ、残渣を50gシリカカラム上のクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル2-(ヒドロキシメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(2.2g、8.26mmol、収率60.6%)をベージュ色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.84分、[MH]+=267.3。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.49 - 8.58 (m, 1 H) 7.90 - 8.02 (m, 2 H) 4.87 (s, 2 H) 3.05 (d, J=5.1 Hz, 3 H) 1.61 (s, 9 H)。1つの交換可能なプロトンは観察されなかった。
中間体20:tert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
tert-ブチル2-(ヒドロキシメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1.5g、5.63mmol)をDCM(5mL)に溶解させ、二塩化硫黄(1.257mL、16.90mmol)を添加し、反応を室温で4時間撹拌し、次いで混合物を、飽和重炭酸ナトリウム溶液の添加によりクエンチし、混合物を20分間撹拌し、その後有機層を分離し、乾燥させて真空中で蒸発させ、tert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1.35g、4.74mmol、収率84%)を無色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.13分、[MH]+=285.2。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.59 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 8.11 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 7.95 (br. s., 1 H) 4.72 (s, 2 H) 3.07 (d, J=5.1 Hz, 3 H) 1.62 (s, 9 H)。
中間体21:tert-ブチル2-ホルミル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
tert-ブチル2-(ヒドロキシメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(543mg、2.039mmol)をDCM(5mL)に溶解させた。デス-マーチンペルヨージナン(1009mg、2.380mmol)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。チオ硫酸ナトリウムを反応混合物に添加し、次いでNaHCO3も添加した。得られた混合物を15分間撹拌した。水相をDCMで3回抽出し、合わせた有機層をMgSO4で乾燥させて蒸発させた。粗生成物を、SiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、0〜50%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル2-ホルミル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(501mg、1.706mmol、収率84%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.97分、[MH]+=265.3。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 10.14 (s, 1 H) 8.88 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 8.55 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 8.00(br. s., 1 H) 3.12 (d, J=4.9 Hz, 3 H) 1.62 - 1.66 (m, 9 H)。
中間体22:6-ブロモ-N
4
-シクロプロピル-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-ブロモ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(400mg、1.544mmol)、HATU(880mg、2.314mmol)、DIPEA(0.81mL、4.64mmol)、シクロプロパンアミン(0.21mL、3.03mmol)及びDMF(5mL)を、室温でN2下に1.5時間撹拌した。溶液をEtOAc(20mL)と飽和水性LiCl溶液(20mL)とに分配し、EtOAc(2×20mL)で抽出し、ブライン(2×20mL)で洗浄し、疎水性フリットに通して乾燥させ、濃縮して1.04gの橙色油状物を得た。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP100g、10〜60%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、6-ブロモ-N4-シクロプロピル-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(320mg、0.966mmol、収率62.6%)を薄黄色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.72分、[MH]+=298.0、300.0。
中間体23:エチル4-(シクロプロピルカルバモイル)-6-(メチルカルバモイル)ピコリネート
20mLマイクロウェーブバイアル中の、6-ブロモ-N4-シクロプロピル-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(216mg、0.725mmol)のDMF(7.25mL)中溶液に、トリエチルアミン(0.4mL、2.87mmol)、パラジウム(II)アセテート(28mg、0.125mmol)、dppp(47mg、0.114mmol)及びエタノール(0.72mL、12.33mmol)を添加した。反応をCOでパージし、マイクロ波中、90℃で2時間加熱した。マイクロウェーブバイアルをCOでパージし、マイクロ波中、90℃で2時間加熱した。バイアルを90℃で1.5時間加熱した。
それとは別に、6-ブロモ-N4-シクロプロピル-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(50mg、0.168mmol)のDMF(0.56mL)中溶液に、トリエチルアミン(0.1mL、0.717mmol)、パラジウム(II)アセテート(7mg、0.031mmol)、dppp(12mg、0.029mmol)及びエタノール(0.17mL、2.91mmol)を添加した。反応をCOでパージし、COのバルーンを有するセプタムを付け、反応を70℃で21時間加熱した。さらなるトリエチルアミン(0.094mL、0.671mmol)、パラジウム(II)アセテート(7.53mg、0.034mmol)、エタノール(0.166mL、2.85mmol)、dppp(11.76mg、0.029mmol)及びDMF(0.560mL)を添加し、反応をCOでパージし、COのバルーンを取り付けて、反応を70℃で24時間加熱した。
それとは別に、2mLマイクロウェーブバイアル中の、6-ブロモ-N4-シクロプロピル-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(50mg、0.168mmol)のDMF(2mL)中溶液に、トリエチルアミン(0.1mL、0.717mmol)、パラジウム(II)アセテート(8mg、0.036mmol)、dppp(14mg、0.034mmol)及びエタノール(0.17mL、2.91mmol)を添加した。反応をCOでパージし、マイクロ波中、100℃で1時間加熱した。バイアルをCOで再度パージし、90℃で3時間加熱した。
上記3つの反応の粗反応混合物を合わせ、EtOAc(10mL)と飽和水性LiCl溶液(10mL)とに分配し、EtOAc(2×20mL)で抽出し、ブライン(2×20mL)で洗浄し、疎水性フリットで乾燥させ、濃縮して470mgの橙色油状物を得た。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP50g、0〜100%(酢酸エチル中25%エタノール)/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、エチル4-(シクロプロピルカルバモイル)-6-(メチルカルバモイル)ピコリネート(158mg、0.461mmol)を黄色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.70分、[MH]+=292.4。
中間体24:N
4
-シクロプロピル-6-(ヒドロキシメチル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
エチル4-(シクロプロピルカルバモイル)-6-(メチルカルバモイル)ピコリネート(80mg、0.275mmol)をエタノール(3mL)及びTHF(1.5mL)に溶解させた。塩化カルシウム(67mg、0.604mmol)を添加し、反応を氷浴中で0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(10.39mg、0.275mmol)を添加した。溶液を0℃で30分間撹拌した。溶液を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、EtOAc(2×20mL)で抽出した。水性層を2M HCl溶液でpH2に酸性化した。これをさらなるEtOAc(2×20mL)で抽出した。有機層を疎水性フリットで乾燥させ、濃縮して、N4-シクロプロピル-6-(ヒドロキシメチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(78mg、0.266mmol、収率97%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.48分、[MH]+=250.5。
中間体25:6-(クロロメチル)-N
4
-シクロプロピル-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
N4-シクロプロピル-6-(ヒドロキシメチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(78mg、0.313mmol)をDCM(2mL)に溶解させ、塩化チオニル(0.07mL、0.959mmol)を添加し、反応を室温で一晩撹拌した。さらなる塩化チオニル(0.05mL、0.685mmol)を添加し、反応を1時間撹拌した。溶液を濃縮し、6-(クロロメチル)-N4-シクロプロピル-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(66mg、0.222mmol、収率70.9%)をクリーム色固体として得、これを後続のステップで直接使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.70分、[MH]+=268.4。
中間体26:tert-ブチル2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(5g、18.47mmol、例えばAnichemから市販されているもの)及びPdCl2(PPh3)2(1.296g、1.847mmol)をTHF(50mL)に溶解させ、ベンジル亜鉛(II)ブロミド(THF中0.5M、55.4mL、27.7mmol)を添加し、次いで混合物を70℃で2時間加熱した。溶媒を真空中で蒸発させ、残渣を0〜50%EtOAc/シクロヘキサンで溶出する100gシリカカラム上のクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(5.7g、17.46mmol、収率95%)を暗褐色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.30分、[MH]+=327.3。
中間体27:2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
tert-ブチル2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(2.5g、7.66mmol)をDCM(30mL)に溶解させ、次いでTFA(10mL、130mmol)を添加し、混合物を3時間室温で撹拌した。溶媒を真空中で蒸発させて薄黄色ガム状物を得た。粗物質をDCM(100mL)に溶解させ、水(100mL)で洗浄し、有機層を乾燥させて真空中で蒸発させ、2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(2.0g、7.40mmol、収率97%)を薄黄色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.63分、[MH]+=271.3。
中間体28:tert-ブチル2-(2-フルオロベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(100mg、0.369mmol)、(2-フルオロベンジル)亜鉛(II)クロリド(THF中0.5M、1.25mL、0.625mmol)、PdCl2(PPh3)2(39mg、0.056mmol)及びTHF(0.5mL)を、マイクロ波中、110℃で30分間加熱した。反応混合物をセライト(登録商標)に通して濾過し(溶出液はEtOAc)、次いで濃縮して453mgの粗生成物を得た。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、0〜60%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル2-(2-フルオロベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(86.5mg、0.226mmol、収率61.2%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.29分、[MH]+=345.1。
中間体29:2-(2-フルオロベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
tert-ブチル2-(2-フルオロベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(86.5mg、0.251mmol)のDCM(1mL)中溶液に、TFA(0.68mL、8.83mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、2-(2-フルオロベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(90.5mg、0.251mmol、収率100%、純度約80%)を橙色固体として得、これを精製することなく後続の化学反応で使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.95分、[MH]+=289.0。
中間体30:tert-ブチル2-(3-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1.5g、5.54mmol)をTHF(20mL)に溶解させ、パラジウムジクロリドビストリフェニルホスフィン(0.389g、0.554mmol)を添加した。溶液を窒素で5分間スパージし、次いで(3-メトキシベンジル)亜鉛(II)ブロミド(THF中0.5M、20mL、10.00mmol)を添加し、混合物を70℃で2時間加熱した。この溶液をEtOAc(100mL)で希釈して水(100mL)で洗浄し、乾燥させて真空中で蒸発させた。残渣を、0〜50%EtOAc/シクロヘキサンで溶出する50gシリカカラム上のクロマトグラフィーにより精製し、生成物含有画分を真空中で蒸発させて、tert-ブチル2-(3-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1.65g、4.63mmol、収率84%)を暗黄色油状物として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.29分、[MH]+=357.3。
中間体31:2-(3-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
tert-ブチル2-(3-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(2.5g、7.01mmol)をDCM(30mL)に溶解させ、次いでTFA(10mL、130mmol)を添加し、混合物を18時間室温で撹拌した。溶媒を真空中で蒸発させて薄黄色ガム状物を得た。これをDCM(50mL)に溶解させ、水(50mL)で洗浄した。有機層を乾燥させて真空中で蒸発させ、2-(3-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(1.8g、5.99mmol、収率85%)を薄黄色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.64分、[MH]+=301.2。
中間体32:2-(3-ヒドロキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
2-(3-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(100mg、0.333mmol)のDCM(3mL)中懸濁液をN2下で0℃に冷却し、BBr3(DCM中1M、1.665mL、1.665mmol)を滴下添加した。反応を水(10mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。次いで、有機抽出物を飽和NaHCO3溶液で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮して表題化合物(109mg)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.76分、[MH]+=287.1。
中間体33:(S)-2-ヒドロキシプロピル2-(3-((S)-2-ヒドロキシプロポキシ)ベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
2mLマイクロウェーブバイアル中で、2-(3-ヒドロキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(54mg、0.189mmol)、(S)-2-メチルオキシラン(0.066mL、0.943mmol)及び炭酸セシウム(184mg、0.566mmol)の混合物をDMF(2mL)に溶解させ、反応混合物を150℃で30分間加熱した。(S)-2-(3-(2-ヒドロキシプロポキシ)ベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸を含有する粗溶液を、次の反応において推定収率100%で直接使用した。このため、DMF(2mL)中の(S)-2-(3-(2-ヒドロキシプロポキシ)ベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(65mg、0.189mmol)に、HATU(108mg、0.283mmol)を添加し、その後シクロプロパンアミン(0.052mL、0.753mmol)及びDIPEA(0.132ml、0.755mmol)を添加した。得られた反応混合物を、室温にて空気中で30分間撹拌した。LCMSは、13%の出発カルボン酸及び11%の表題化合物を含む複合混合物を示し、所望のアミドカップリングというよりも、酸開環残基(S)-2-メチルオキシランと一致していた。反応混合物を一晩撹拌したままにした。次いで、反応混合物を酢酸エチルと水とに分配した。水性層を約pH3に酸性化し、さらなる酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濃縮して、不純(S)-2-ヒドロキシプロピル2-(3-((S)-2-ヒドロキシプロポキシ)ベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(226mg)を黄色油状物として得た。これを後続のエステル加水分解ステップのためにそのまま使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.82分、[MH]+=403.2。
中間体34:(S)-2-(3-(2-ヒドロキシプロポキシ)ベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
(S)-2-ヒドロキシプロピル2-(3-((S)-2-ヒドロキシプロポキシ)ベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(76mg、0.189mmol)(前のステップからの推定収率100%)を1,4-ジオキサン(2mL)に溶解させた。水(2mL)を添加し、その後LiOH(15mg、0.626mmol)を添加して、反応混合物を室温で48時間撹拌した。ジオキサンを真空中で除去し、酢酸(0.038mL、0.666mmol)を添加した。反応混合物を酢酸エチルと水とに分配した。有機層を分離し、水性層をさらなる酢酸エチル(4×20mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濃縮して、(S)-2-(3-(2-ヒドロキシプロポキシ)ベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(90mg、0.196mmol、収率104%)を薄黄色油状物として得、これは純度約75%であり、後続の化学反応用にそのまま使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.82分、[MH]+=345.1。
中間体35:tert-ブチル2-(4-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(100mg、0.369mmol)、(4-メトキシベンジル)亜鉛(II)クロリド(THF中0.5M、1.25mL、0.625mmol)、PdCl2(PPh3)2(38.9mg、0.055mmol)及びTHF(0.5mL)を、マイクロ波中、110℃で30分間加熱した。反応混合物をセライト(登録商標)に通して濾過し(溶出液はEtOAc)、次いで水で洗浄し、その後乾燥させて濃縮し、387mgの粗褐色固体を得た。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、0〜60%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル2-(4-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(134.6mg、0.340mmol、収率92%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.26分、[MH]+=357.2。
中間体36:2-(4-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
tert-ブチル2-(4-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(134.6mg、0.378mmol)のDCM(5mL)中溶液に、TFA(0.873mL、11.33mmol)を添加した。得られた混合物を、室温で2時間、その後一晩撹拌した。次いで、反応混合物を濃縮し、2-(4-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(123.3mg、0.322mmol、収率85%、純度約78.5%)を橙色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.92分、[MH]+=301.1。
中間体37:tert-ブチル2-(2-メチルベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(43mg、0.159mmol)、(2-メチルベンジル)亜鉛(II)クロリド(THF中0.5M、0.538mL、0.269mmol)、PdCl2(PPh3)2(16.72mg、0.024mmol)及びTHF(1mL)を、マイクロ波中、110℃で30分間加熱した。反応混合物をセライト(登録商標)に通して濾過し(溶出液はEtOAc)、次いで濃縮して褐色固体を得た。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10gカートリッジ、0〜60%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、表題化合物(30mg)を無色油状物として得た。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、0〜20%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)によりさらに精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル2-(2-メチルベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(17.2mg、0.051mmol、収率31.8%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.34分、[MH]+=341.1。
中間体38:2-(2-メチルベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
tert-ブチル2-(2-メチルベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(17.2mg、0.051mmol)のDCM(1mL)中溶液に、TFA(0.13mL、1.687mmol)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌し、その後週末かけて撹拌した。さらなるTFA(0.13mL、1.687mmol)を添加し、反応混合物を8時間撹拌し、その後一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、2-(2-メチルベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(13.8mg、0.043mmol、収率85%、純度約89%)を橙色固体として得た。これを精製することなく使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.00分、[MH]+=285.1。
中間体39:tert-ブチル2-(3-フルオロベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(100mg、0.369mmol)、(3-フルオロベンジル)亜鉛(II)クロリド(THF中0.5M、1.25mL、0.625mmol)、PdCl2(PPh3)2(39mg、0.056mmol)及びTHF(0.5mL)を、マイクロ波中、120℃で30分間加熱した。反応混合物をセライト(登録商標)に通して濾過し(溶出液はEtOAc)、次いで濃縮して482mgの粗生成物を得た。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、0〜25%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル2-(3-フルオロベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(52.2mg、0.136mmol、収率36.9%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.28分、[MH]+=345.2。
中間体40:2-(3-フルオロベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
tert-ブチル2-(3-フルオロベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(52.2mg、0.152mmol)のDCM(2mL)中溶液に2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.700mL、9.09mmol)を添加し、反応混合物を室温で週末かけて撹拌した。反応混合物を濃縮し、2-(3-フルオロベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(53mg、0.147mmol、収率97%、純度約80%)を橙色固体として得た。これを精製することなく後続の化学反応で使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.95分、[MH]+=289.1。
中間体41:tert-ブチル2-(3-メチルベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(100mg、0.369mmol)、(3-メチルベンジル)亜鉛(II)クロリド(THF中0.5M、1.25mL、0.625mmol)、PdCl2(PPh3)2(38.9mg、0.055mmol)及びTHF(0.5mL)を、マイクロ波中、110℃で30分間加熱した。反応混合物をセライト(登録商標)に通して濾過し(溶出液はEtOAc)、次いで濃縮して393.9mgの褐色固体を得た。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、0〜30%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル2-(3-メチルベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(52.2mg、0.123mmol、収率33.2%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.35分、[MH]+ 341.2。
中間体42:2-(3-メチルベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
tert-ブチル2-(3-メチルベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(52.2mg、0.153mmol)のDCM(2mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.700mL、9.09mmol)を添加し、反応混合物を室温で週末かけて撹拌した。反応混合物を濃縮し、橙色固体の2-(3-メチルベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(102mg、0.144mmol、収率94%、純度約40%)を得た。これを精製することなく後続の反応で使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.01分、[MH]+ 285.1。
中間体43:tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-((2-オキソインドリン-4-イル)メチル)イソニコチネート
2mLマイクロウェーブバイアル中で、tert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(80mg、0.281mmol)を、1,4-ジオキサン(1mL)及び水(0.5mL)中の4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)インドリン-2-オン(479mg、0.425mmol、23重量%)、炭酸カリウム(129.9mg、0.940mmol)及びPdCl2(dppf)(41.1mg、0.056mmol)と合わせた。これを120℃で40分間加熱した。この溶液をセライト(登録商標)に通して濾過し(溶出液はEtOAc)、次いで濃縮して198mgの黒色固体を得た。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、10〜50%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-((2-オキソインドリン-4-イル)メチル)イソニコチネート(39.7mg、0.094mmol、収率33.3%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.00分、[MH]+ 382.3。
中間体44:2-(メチルカルバモイル)-6-((2-オキソインドリン-4-イル)メチル)イソニコチン酸
tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-((2-オキソインドリン-4-イル)メチル)イソニコチネート(39.7mg、0.104mmol、78重量%)のDCM(2mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.4mL、5.19mmol)を添加し、反応混合物を6時間撹拌した。さらなる2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.3mL、3.89mmol)を添加し、得られた混合物を週末かけて撹拌した。反応混合物を濃縮し、2-(メチルカルバモイル)-6-((2-オキソインドリン-4-イル)メチル)イソニコチン酸(55.7mg、0.080mmol、収率99%、純度約47%)を橙色固体として得た。これを精製することなく後続の化学反応で使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.70分、[MH]+ 326.1。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ ppm 8.33 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.55 - 7.77 (m, 2 H) 7.25 - 7.45 (m, 5 H) 7.11 (t, J=7.2 Hz, 1 H) 6.84 (d, J=7.6 Hz, 1 H) 5.21 (br. s., 2 H) 4.18 (s, 2 H) 3.97 (t, J=8.7 Hz, 2 H) 2.92 - 3.05 (m, 5 H) 1.56 (s, 9 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
中間体45:ベンジル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)インドリン-1-カルボキシレート
2mLマイクロウェーブバイアル中で、tert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(110mg、0.386mmol)を、1,4-ジオキサン(1mL)及び水(0.5mL)中のベンジル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)インドリン-1-カルボキシレート(285.5mg、0.602mmol)、炭酸カリウム(183mg、1.321mmol)及びPdCl2(dppf)(56.5mg、0.077mmol)と合わせた。これを120℃で40分間加熱した。次いで、溶液をセライト(登録商標)に通して濾過し(溶出液はEtOAc)、乾燥させた後濃縮した。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、0〜30%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、ベンジル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)インドリン-1-カルボキシレート(138.7mg、0.249mmol、収率64.4%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.44分、[MH]+ 502.2。
中間体46:2-((1-((ベンジルオキシ)カルボニル)インドリン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
ベンジル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)インドリン-1-カルボキシレート(138.7mg、0.221mmol)のDCM(4mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.7mL、9.09mmol)を添加し、反応混合物を4時間撹拌した。さらなる2,2,2-トリフルオロ酢酸(1mL、12.98mmol)を添加し、得られた混合物を一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、褐色固体を得た。EtOAc(10mL)を褐色固体に添加し、次いで得られた混合物を重炭酸ナトリウム溶液で5回塩基洗浄し、その後水相を2M HClの溶液(10mL)で中和し、次いでこれをEtOAcで抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(固体が出現したため溶液を濾過した)、その後真空中で濃縮して、褐色油状物:2-((1-((ベンジルオキシ)カルボニル)インドリン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(109mg、0.196mmol、収率88%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.18分、[MH]+ 446.2。
中間体47:(+/-)-tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチネート
tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(0.5g、1.847mmol)をTHF(20mL)に溶解させ、パラジウムジクロリドビストリフェニルホスフィン(0.130g、0.185mmol)を添加した。溶液を窒素で5分間スパージし、次いで(1-フェニルエチル)亜鉛(II)ブロミド(THF中0.5M、7.39mL、3.69mmol、例えばSigma Aldrichから市販されているもの)を添加し、混合物を70℃で2時間加熱した。溶液をEtOAc(100mL)で希釈して水(100mL)で洗浄し、乾燥させて真空中で蒸発させた。残渣を0〜50%EtOAc/シクロヘキサンで溶出する25gシリカカラム上のクロマトグラフィーにより精製し、生成物含有画分を真空中で蒸発させて、tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチネート(0.41g、1.204mmol、収率65.2%)を暗黄色油状物として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.37分、[MH]+=341.3。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.45 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 8.02 (br. s., 1 H) 7.81 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 7.18 - 7.36 (obs. m, 5 H) 4.38 (q, J=7.3 Hz, 1 H) 3.07 (d, J=5.1 Hz, 3 H) 1.74 (d, J=7.3 Hz, 3 H) 1.59 (s, 9 H)。
中間体48:(+/-)-2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチン酸
tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチネート(0.41g、1.204mmol)をTFA(6mL)に溶解させ、室温で3時間撹拌し、次いで混合物を真空中で蒸発させて、残渣を水(20mL)とDCM(20mL)とに分配した。有機層を乾燥させて真空中で蒸発させ、2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチン酸(305mg、1.073mmol、収率89%)を灰色泡状物として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.69分、[MH]+=285.2。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 13.74 (br. s., 1 H) 8.75 (m, J=4.9 Hz, 1 H) 8.21 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.82 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.42 (br. d, J=7.1 Hz, 2 H) 7.30(t, J=7.5 Hz, 2 H) 7.16 - 7.23 (m, 1 H) 4.47 (q, J=7.1 Hz, 1 H) 2.89 (d, J=4.9 Hz, 3 H) 1.72 (d, J=7.3 Hz, 3 H)。
中間体49:(R*)-tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチネート
中間体50:(S*)-tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチネート
中間体47(7.777g)をキラルHPLCにより精製した。ラセミ体をEtOH(150mL)に溶解させた。注入:1.1mLの溶液を、分取オートサンプラを介してカラム上に注入した(20%EtOH/ヘプタン+0.2%イソプロピルアミン、流速=42.5mL/分、検出波長=280nm、帯域幅140nm、基準400nm帯域幅100nm、カラム30mm×25cm Chiralcel OJ-H。注入総数=1)。11.2〜13.7分からの画分をまとめてピーク1と標識した。15.7〜19分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた画分を真空中で濃縮し、その後秤量したフラスコに移した。
ピーク1に対応する画分を回収し、中間体49(2.84g)が得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.35分、[MH]+=341.3。
ピーク2に対応する画分を回収し、中間体50(2.80g)が得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.35分、[MH]+=341.3。
中間体51:(S*)-2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチン酸
(S*)-tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチネート(2.1878g、6.43mmol)及びトリフルオロ酢酸(10.0mL、130mmol)のDCM(15mL)中混合物を、室温で19時間撹拌した。揮発性物質を混合物から真空中で蒸発させ、油性残渣をアセトニトリル(約10mL)に再溶解させ、溶媒を真空中で蒸発させた。この橙色油状残渣にエーテル(約10mL)を添加し、白色固体を沈殿させた。この固体を濾過し、エーテル(2×5mL)で洗浄して真空中で乾燥させ、所望の生成物を白色固体;(S*)-2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチン酸(1.1768g、4.14mmol、収率64.4%)として得た。
2回目のエーテル洗浄の母液に由来する溶媒を窒素流下で蒸発させ、所望の生成物の第2バッチを白色固体;(S*)-2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチン酸(95.6mg、0.336mmol、収率5.23%)として得た。
最初の粉砕物と第1エーテル洗浄物とを合わせた母液に由来する溶媒を窒素流下で蒸発させ、得られた橙色粘性油状物をエーテル(5mL)で粉砕した。母液をデカント除去し、固体をさらなるエーテル(3×5mL)で粉砕し、母液を毎回デカントした。この固体を真空中で乾燥させ、所望の生成物の第3バッチをクリーム色固体、収率;(S*)-2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチン酸(310.8mg、1.093mmol、収率17.01%)として得た。
上記のバッチの単離から得られた合わせた母液を窒素流下で蒸発させ、得られた橙色半結晶固体をエーテル(3mL)で洗浄した。母液をデカント除去し、固体をさらなるエーテル(3×3mL)で粉砕し、母液を毎回デカントした。この固体を真空中で乾燥させ、所望の生成物の第4バッチをクリーム色固体(100.4mg)として得た。
4バッチにわたり合計した、単離された総生成物=1.6836g、92.2%。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.00分、[MH]+=285.3。
中間体52:tert-ブチル2-((1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
2mLマイクロウェーブバイアル中で、tert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(100mg、0.351mmol)を、1,4-ジオキサン(1mL)及び水(0.5mL)中の(1H-インドール-4-イル)ボロン酸(113mg、0.702mmol)、炭酸カリウム(291mg、2.107mmol)及びPdCl2(dppf)(51.4mg、0.070mmol)と合わせた。これを120℃で40分間加熱した。この溶液を、EtOAc(10mL)で溶出するCelite(登録商標)に通して濾過し、次いで乾燥させて濃縮した。粗生成物を、SiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、0〜60%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル2-((1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(75.4mg、0.165mmol、収率47.0%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.20分、[MH]+=366.2。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ ppm 8.30(d, J=1.2 Hz, 1 H) 7.76 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 7.31 (d, J=8.3 Hz, 1 H) 7.21 (d, J=3.2 Hz, 1 H) 7.03 - 7.11 (m, 1 H) 6.91 (br. d, J=7.1 Hz, 1 H) 6.47 (dd, J=3.2, 0.7 Hz, 1 H) 4.52 (s, 2 H) 2.99 (s, 3 H) 1.54 (s, 9 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
中間体53:2-((1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
tert-ブチル2-((1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(75.4mg、0.165mmol)のDCM(3mL)中溶液に、TFA(0.60mL、7.79mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。さらなるTFA(0.3mL、0.165mmol)を添加し、得られた混合物を3時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、2-((1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(184mg、0.149mmol、収率90%、純度約25%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.88分、[MH]+=310.1。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.59 - 12.89 (m, 1 H) 11.11 (br. s., 1 H) 8.76 (d, J=4.9 Hz, 1 H) 8.19 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 7.71 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.21 - 7.39 (m, 2 H) 7.05 (t, J=7.6 Hz, 1 H) 6.95 (d, J=6.8 Hz, 1 H) 6.46 - 6.56 (m, 1 H) 4.48 (s, 2 H) 2.88 (d, J=4.9 Hz, 3 H)。
中間体54:(+/-)-tert-ブチル2-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
0℃のtert-ブチル2-ホルミル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(118mg、0.447mmol)のTHF(1.5mL)中溶液に、フェニルマグネシウムブロミド(THF中1M、2mL、2mmol)を滴下添加した。反応混合物を2時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液上に注ぎ、EtOAc(20mL×3)で抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。粗生成物を、SiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、0〜60%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル2-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(43mg、0.107mmol、収率23.91%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.09分、[MH]+=343.3。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ ppm 8.38 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 8.05 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 7.42 - 7.47 (m, 2 H) 7.22 - 7.36 (m, 3 H) 5.95 (s, 1 H) 2.99 (s, 3 H) 1.60(s, 9 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
中間体55:(+/-)-2-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
tert-ブチル2-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(43mg、0.126mmol)のDCM(0.5mL)中溶液に、TFA(0.4mL、5.19mmol)を添加し、反応混合物を2時間撹拌し、その後一晩撹拌した。さらなるTFA(0.4mL、0.126mmol)を添加し、反応混合物を5時間撹拌し、次いで溶媒を除去して2-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(47.9mg、0.117mmol、収率93%、純度70%)を得、これを次のステップで直接使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.74分、[MH]+=287.1。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ ppm 8.45 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 8.10(d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.41 - 7.48 (m, 2 H) 7.21 - 7.38 (m, 3 H) 5.97 (s, 1 H) 2.99 (s, 3 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
中間体56:(+/-)-tert-ブチル2-(クロロ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
0℃のtert-ブチル2-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(46mg、0.134mmol)のDCM(4mL)中溶液に、塩化チオニル(30μL、0.411mmol)を滴下添加した。次いで、反応混合物を室温で12時間撹拌した。さらなる塩化チオニル(50μL、0.685mmol)を添加し、得られた混合物を5時間撹拌し、その後真空中で濃縮して、tert-ブチル2-(クロロ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(54mg)を得、これを精製することなく後続の反応で使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.33分、[MH]+=361.1。
中間体57:(+/-)-tert-ブチル2-(メトキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
tert-ブチル2-(クロロ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(54mg、0.150mmol)のメタノール(5mL)中溶液を、週末かけて撹拌した。次いで、反応混合物を、還流下で最初に1時間加熱し、その後4時間加熱し、最後に一晩加熱した。次いで、反応混合物を真空中で濃縮した。得られた粗生成物をフラッシュシリカクロマトグラフィー(SNAP10gカートリッジ、溶出液:0〜50%酢酸エチル/シクロヘキサン)により精製した。所望の画分を合わせて真空中で濃縮し、tert-ブチル2-(メトキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(33mg、0.083mmol、収率55.7%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.26分、[MH]+=357.2。
中間体58:(+/-)-2-(メトキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
tert-ブチル2-(メトキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(33mg、0.093mmol)のDCM(1mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.5mL、6.49mmol)を添加し、反応混合物を一晩撹拌した。次いで、これを水で洗浄し、DCMで3回抽出し、その後これを乾燥させた。溶媒を真空中で除去し、2-(メトキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(44.9mg、0.090mmol、収率97%、純度約60%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.91分、[MH]+=301.1。
中間体59:(+/-)-tert-ブチル2-(ヒドロキシ(ピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
塩化リチウム(140mg、3.29mmol)を含む乾燥したN2下の丸底フラスコ中に、2-ブロモピリジン(0.400mL、4.11mmol)及びTHF(4mL)を室温で添加した。次いで、反応混合物を室温で30分間撹拌し、その後塩化イソプロピルマグネシウム(THF中2M、2.057mL、4.11mmol)を添加し(添加後溶液は黄色/褐色になった)、得られた混合物を30分間撹拌し、ピリジン-2-イルマグネシウムクロリド(推定収率100%:THF中1.029M懸濁液 4mL)の懸濁液を得た。この窒素下で0℃のピリジン-2-イルマグネシウムブロミド(THF中1.029M、4mL、2.93mmol)の懸濁液に、THF(3mL)中のtert-ブチル2-ホルミル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(344mg、1.171mmol、90重量%)を滴下添加した。反応混合物を5時間撹拌した。塩化アンモニウム水溶液(3mL)を添加した。反応混合物を30分間撹拌した後、EtOAc(20mL×3)で抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10gカートリッジ、溶出液:0〜50%(酢酸エチル中25%EtOH)/シクロヘキサン)により精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル2-(ヒドロキシ(ピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(232mg、0.527mmol、収率45.0%、純度約78%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.76分、[MH]+=344.3。
中間体60:(+/-)-2-(ヒドロキシ(ピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
tert-ブチル2-(ヒドロキシ(ピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(232mg、0.676mmol)のDCM(0.5mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(1.5mL、19.47mmol)を添加し、反応混合物を4時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、2-(ヒドロキシ(ピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(289mg、0.604mmol、収率89%、純度約60%)を得、これを精製することなく後続の反応で使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.40分、[MH]+=288.1。
中間体61:tert-ブチル2-((1H-インダゾール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
2mLマイクロウェーブバイアル中で、tert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(84mg、0.295mmol)を、1,4-ジオキサン(1mL)及び水(0.5mL)中の4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール(216mg、0.885mmol、例えばSigma-Aldrichから市販されているもの)、炭酸カリウム(279mg、2.018mmol)及びPdCl2(dppf)(43.2mg、0.059mmol)と合わせた。これを120℃で40分間加熱した。この溶液をセライト(登録商標)に通して濾過し(溶出液はEtOAc(10mL))、次いで水で洗浄した。水相をEtOAcで抽出した(3回)。その後、合わせた有機相を乾燥させ、真空中で濃縮した。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10gカートリッジ、0〜40%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル2-((1H-インダゾール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(43.8mg、0.068mmol、収率23.10%、純度約57%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.07分、[MH]+=367.3。
中間体62:2-((1H-インダゾール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
tert-ブチル2-((1H-インダゾール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(43.8mg、0.068mmol、57重量%)のDCM(0.5mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.4mL、5.19mmol)を添加し、反応混合物を2時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、2-((1H-インダゾール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(33.5mg、0.054mmol、収率79%、純度約50%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.75分、[MH]+=311.2。
中間体63:tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-カルボキシレート
2mLマイクロウェーブバイアル中で、tert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(100mg、0.351mmol)を、1,4-ジオキサン(1mL)及び水(0.5mL)中の(1-(tert-ブトキシカルボニル)-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-4-イル)ボロン酸(150mg、0.272mmol、例えばSigma-Aldrichから市販されているもの)、炭酸カリウム(332mg、2.402mmol)及びPdCl2(dppf)(51.4mg、0.070mmol)と合わせた。これを120℃で40分間加熱した。この溶液をセライト(登録商標)に通して濾過し(溶出液はEtOAc(10mL))、次いで水で洗浄した。水相をEtOAcで抽出した(3回)。その後、合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。粗生成物をSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、50〜70%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-カルボキシレート(24mg、0.047mmol、収率17.47%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.41分、[MH]+=481.3。
中間体64:2-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-カルボキシレート(24mg、0.050mmol)のDCM(0.5mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.1mL、1.298mmol)を添加し、反応混合物を1.5時間撹拌した。さらなる2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.1mL、1.298mmol)を添加し、得られた混合物を2時間撹拌した。さらなる2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.2mL、0.050mmol)を添加し、得られた混合物を1時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、2-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(32.5mg、0.045mmol、収率90%、純度約45%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.45分、[MH]+=325.2。
中間体65:tert-ブチル2-((1H-インドール-3-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
2mLマイクロウェーブバイアル中で、tert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(140mg、0.492mmol)を、1,4-ジオキサン(1mL)及び水(0.5mL)中の(1-(tert-ブトキシカルボニル)-1H-インドール-3-イル)ボロン酸(250mg、0.958mmol、例えばFluorochemから市販されているもの)、炭酸カリウム(408mg、2.95mmol)及びPdCl2(dppf)(72.0mg、0.098mmol)と合わせた。これを110℃で40分間加熱した。この溶液をセライト(登録商標)に通して濾過し(溶出液:EtOAc(10mL))、次いで水(10mL)で洗浄した。水相をEtOAcで3回抽出した。その後、合わせた有機相を乾燥させ、真空中で濃縮した。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP25gカートリッジ、シクロヘキサン中0〜30%酢酸エチルで溶出)により精製した。所望の画分を真空中で濃縮し、tert-ブチル 3-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-1H-インドール-1-カルボキシレート(100mg、0.095mmol、19.22収率%)を黄色油状物として得た。次いで、同カラムを100%酢酸エチルで溶出し、所望の画分を真空中で濃縮し、tert-ブチル2-((1H-インドール-3-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(10mg、0.022mmol、収率4.45%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.53分、[MH]+=466.4。
中間体66:2-((1H-インドール-3-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
tert-ブチル 3-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-1H-インドール-1-カルボキシレート(100mg、0.215mmol)のDCM(1mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.5mL、6.49mmol)を添加し、反応混合物を20時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、2-((1H-インドール-3-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(200mg、0.129mmol、収率60.2%、純度約20%)を得、これを精製することなく後続の反応で使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.98分、[MH]+=310.2。
中間体67:(+/-)-tert-ブチル2-(ヒドロキシ(6-メチルピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
乾燥した丸底フラスコ中で、窒素下で室温の削り状マグネシウム(magnesium turnings)(24mg、0.987mmol)の乾燥THF(0.5mL)中溶液に、2-ブロモ-6-メチルピリジン(0.124mL、1.090mmol)を添加した。反応混合物を45分間撹拌し、次いでtert-ブチル2-ホルミル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(157mg、0.475mmol)を0℃の乾燥THF(0.8mL)中に添加した。反応混合物を2時間撹拌した。塩化アンモニウム水溶液(3mL)を添加し、反応混合物を5分間撹拌し、その後EtOAc(20mL×3)で抽出した。有機層をMgSO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10gカートリッジ、溶出液:シクロヘキサン中0〜100%酢酸エチル)により精製した。所望の画分を濃縮し、tert-ブチル2-(ヒドロキシ(6-メチルピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(28mg、0.071mmol、収率14.84%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.70分、[MH]+=358.3。
中間体68:(+/-)-2-(ヒドロキシ(6-メチルピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
tert-ブチル2-(ヒドロキシ(6-メチルピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(28mg、0.078mmol)のDCM(0.5mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.5mL、6.49mmol)を添加し、反応混合物を2時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、2-(ヒドロキシ(6-メチルピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(28mg、0.074mmol、収率95%、純度約80%)を得、これを精製することなく後続の反応で使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.39分、[MH]+=302.2。
中間体69:(+/-)-tert-ブチル2-(ヒドロキシ(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
塩化リチウム(11.32mg、0.267mmol)を有する乾燥したN2下の丸底フラスコ中に、室温の4-ブロモ-1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン(90mg、0.267mmol)及びTHF(0.5mL)を添加した。次いで、反応混合物を室温で30分間撹拌し、その後塩化イソプロピルマグネシウム(THF中2M、0.14mL、0.280mmol)を0℃で添加し(塩化イソプロピルマグネシウムの添加後、溶液は黄色/褐色になった)、得られた混合物を0℃で30分間撹拌し、(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-イル)マグネシウムブロミド(推定収率100%:THF中0.417M溶液、0.64mL、0.266mmol)を得た。窒素下で0℃の(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-イル)マグネシウムブロミドの溶液(THF中0.417M溶液、0.64mL、0.266mmol)に、THF(0.5mL)中のtert-ブチル2-ホルミル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(60mg、0.182mmol、80重量%)を滴下添加した。反応混合物を一晩撹拌した(そして室温に温めた)。NH4Clの飽和溶液(2mL)を反応混合物に添加した。溶液をEtOAcと水とに分配し、層を分離し、水相をEtOAcでさらに抽出した(2回)。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、次いで真空中で濃縮した。粗生成物をSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10gカートリッジ、0〜50%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出し、その後100%(酢酸エチル中25%EtOH)で溶出)により精製した。所望の画分を真空中で濃縮し、tert-ブチル2-(ヒドロキシ(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(30mg、0.029mmol、収率15.80%、純度約50%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.97分、[MH]+=523.3。
中間体70:(+/-)-2-(ヒドロキシ(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
tert-ブチル2-(ヒドロキシ(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(30mg、0.029mmol、50重量%)のDCM(0.5mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.2mL、2.60mmol)を添加し、反応混合物を一晩撹拌した。これをで水で洗浄し、DCMで5回抽出した。次いで、合わせた有機相を乾燥させた。溶媒を真空中で除去し、2-(ヒドロキシ(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(27mg、0.021mmol、収率72.6%、純度約36%)を得た。これを精製することなく後続の反応で使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.66分、[MH]+=467.3。
中間体71:tert-ブチル2-((1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
2mLマイクロウェーブバイアル中で、tert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(30mg、0.105mmol)を、1,4-ジオキサン(1mL)及び水(0.5mL)中の4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン(50mg、0.205mmol、例えばFluorochemから市販されているもの)、炭酸カリウム(50mg、0.362mmol)及びPdCl2(dppf)(15.42mg、0.021mmol)と合わせた。これを110℃で40分間加熱した。この溶液をセライト(登録商標)に通して濾過し(溶出液:EtOAc(10mL)))、次いで水で洗浄した。水相をEtOAcで3回抽出した。その後、合わせた有機相を乾燥させ、真空中で濃縮した。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10gカートリッジ、シクロヘキサン中0〜50%酢酸エチルで溶出し、その後30〜100%(酢酸エチル中25%EtOH)で溶出)により精製した。所望の画分を真空中で濃縮し、tert-ブチル2-((1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(40mg、0.098mmol、収率93%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.63分、[MH]+=367.3。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ ppm 8.62 (s, 1 H) 8.32 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 8.04 (s, 1 H) 7.81 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.53 (d, J=3.2 Hz, 1 H) 6.58 (dd, J=2.9, 0.7 Hz, 1 H) 4.54 (s, 2 H) 2.99 (s, 3 H) 1.54 (s, 9 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
中間体72:2-((1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
tert-ブチル2-((1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(32.2mg、0.088mmol)のDCM(0.5mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.3mL、3.89mmol)を添加し、反応混合物を一晩撹拌した。溶媒を真空中で除去し、2-((1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(54mg、0.087mmol、収率99%、純度約50%)を得、これを精製することなく後続の反応で使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.41分、[MH]+=311.2。
中間体73:tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート
tert-ブチル2-((1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(117mg、0.319mmol)のDCM(2mL)中溶液に、ジ-tert-ブチルジカーボネート(77mg、0.351mmol)及びピリジン(0.03mL、0.371mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いでHCl(2mL、水性2M)を添加した。その後、水(5mL)及びDCM(5mL)を添加した。有機相を分離し、水相をDCM(2×10mL)で再度抽出した。合わせた有機相を疎水性フリットで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート(140mg、0.285mmol、収率89%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.85分、[MH]+=467.4。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 9.43 (s, 1 H) 8.48 - 8.54 (m, 2 H) 8.18 (d, J=3.4 Hz, 1 H) 7.89 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 7.72 (br. d, J=3.9 Hz, 1 H) 6.87 (d, J=3.7 Hz, 1 H) 4.58 (s, 2 H) 3.03 (d, J=4.9 Hz, 3 H) 1.71 (s, 9 H) 1.59 (s, 9 H)。
中間体74:(+/-)-tert-ブチル4-(1-(4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)エチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート
tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート(138mg、0.281mmol)をTHF(1mL)に溶解させ、N2下で-78℃に冷却した。LiHMDS(THF中1M、1.3mL、1.300mmol)を滴下添加し、反応混合物を1時間撹拌したままにした。MeI(0.050mL、0.800mmol)を添加し(色は暗緑色溶液から黄色溶液へと変化した)、得られた混合物を30分間撹拌した。水(0.5mL)を添加し、反応混合物を温めた。次いで、反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を、疎水性フィルターに通して乾燥させ、その後溶媒を真空中で除去した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(SNAPシリカ10gカラム、溶出液:0〜60%(EtOAc中25%EtOH)/シクロヘキサン)により精製した。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、tert-ブチル4-(1-(4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)エチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート(126mg、0.236mmol、収率84%)を橙色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.89分、[MH]+=481.4。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ ppm 9.22 (s, 1 H) 8.37 (s, 1 H) 8.33 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 7.83 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.79 (d, J=3.7 Hz, 1 H) 6.73 (d, J=3.7 Hz, 1 H) 4.85 (q, J=7.3 Hz, 1 H) 3.01 (s, 3 H) 1.90(d, J=7.3 Hz, 3 H) 1.66 (s, 9 H) 1.54 (s, 9 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
中間体75:(+/-)-2-(1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
tert-ブチル4-(1-(4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)エチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート(126mg、0.262mmol)のDCM(1mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(1mL、12.98mmol)を添加し、反応混合物を5時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、表題化合物(110.7mg、純度約75%)を得、これを精製することなく後続の反応で使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.46分、[MH]+=325.2。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ ppm 8.96 (s, 1 H) 8.43 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 8.36 (s, 1 H) 8.11 (d, J=2.9 Hz, 1 H) 8.03 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 6.97 (d, J=2.9 Hz, 1 H) 5.06 (q, J=7.3 Hz, 1 H) 2.99 (s, 3 H) 1.96 (d, J=7.1 Hz, 3 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
中間体76:6-(3-ヒドロキシベンジル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
トリブロモボラン(0.553mL、5.83mmol)を、6-(3-メトキシベンジル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(206mg、0.583mmol)のDCM(4mL)中溶液に滴下添加した。反応混合物を10分間撹拌し、その後別の当量のトリブロモボラン(0.553mL、5.83mmol)を添加した。反応混合物を30分間撹拌したままにし、その後さらなるトリブロモボラン(0.553mL、5.83mmol)を添加した。次いで、反応混合物を1時間撹拌したままにした。反応混合物をEtOAcと水とに分配した。水性層を除去し、有機層を洗浄し(1×水、2×飽和水性NaHCO3)、疎水性フリットに通過させ、真空中で蒸発させて褐色油状物を得た。その後、サンプルをDCM(3mL)に溶解させ、20〜80%EtOAc/シクロヘキサンで溶出する25g Biotage(登録商標)SNAPカラム上にロードした。生成物含有画分を合わせ、溶媒を真空中で除去した。次いで、サンプルを窒素流下で1時間乾燥させ、その後真空中で40℃にて1時間置き、所望の生成物(34mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.85分、[MH]+=340.4。
中間体77:ベンジル4-((4-(シクロプロピルカルバモイル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)インドリン-1-カルボキシレート
2-((1-((ベンジルオキシ)カルボニル)インドリン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(54.5mg、0.098mmol)のDMF(0.8mL)中溶液に、HATU(55.8mg、0.147mmol)を添加し、その後シクロプロパンアミン(0.014mL、0.196mmol)及びDIPEA(0.068mL、0.391mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で週末かけて撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、次いで飽和LiCl溶液で洗浄し、その後2M HClで洗浄した。合わせた有機相を乾燥させ、次いで真空中で濃縮して、256mgの褐色油状物を得た。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、0〜50%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、ベンジル4-((4-(シクロプロピルカルバモイル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)インドリン-1-カルボキシレート(31.8mg、0.066mmol、収率67.1%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.17分、[MH]+ 485.2。
中間体78:6-(クロロ(ピリジン-2-イル)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの1:1混合物
0℃の6-(ヒドロキシ(ピリジン-2-イル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(19mg、0.056mmol)のDCM(1mL)中溶液に、塩化チオニル(0.033mL、0.447mmol)を滴下添加した。次いで、反応混合物を室温で5時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、6-(クロロ(ピリジン-2-イル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(20mg、0.033mmol、収率59.9%、純度約60%)を無色油状物として得た。これを精製することなく後続の反応で使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.86分、[MH]+=359.2。
中間体79:tert-ブチル4,4-ジフルオロ-3-(2-(3-((6-(メチルカルバモイル)-4-(((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)フェノキシ)エチル)ピペリジン-1-カルボキシレート、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの1:1混合物
マイクロウェーブバイアル中で、2-(トリブチルホスホラニリデン)アセトニトリル(0.222mL、0.848mmol)を、6-(3-ヒドロキシベンジル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(64.0mg、0.188mmol)及び(+/-)-tert-ブチル4,4-ジフルオロ-3-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(50mg、0.188mmol)のトルエン(4mL)中懸濁液に添加した。反応混合物に110℃で0.5時間照射した。次いで、反応に120℃の別の当量の2-(トリブチルホスホラニリデン)アセトニトリル(0.222mL、0.848mmol)を添加してさらに1時間照射した。別の当量の2-(トリブチルホスホラニリデン)アセトニトリル(0.222mL、0.848mmol)を添加し、反応混合物に120℃で2時間照射した。さらなる当量の2-(トリブチルホスホラニリデン)アセトニトリル(0.222mL、0.848mmol)を添加し、反応に130℃で1時間照射した。反応混合物をEtOAcと水とに分配した。水性層を除去し、有機層を洗浄し(1×水、2×飽和水性NaHCO3)、疎水性フリットに通過させ、真空中で蒸発させて褐色油状物とした。サンプルを、30〜80%EtOAc/シクロヘキサンの勾配を用いる10g Biotage(登録商標)SNAPカラムを用いて精製した。生成物含有画分を合わせ、溶媒を真空中で除去し、褐色油状物とした。その後、サンプルを窒素流下で1時間乾燥させ、さらに真空中で40℃にて乾燥させ、所望の生成物(53.9mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.33分、[MH]+=587.2。
中間体80:6-(ヒドロキシ(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-イル)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの1:1混合物
2-(ヒドロキシ(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(27mg、0.021mmol、36重量%)のDMF(0.8mL)中溶液に、DIPEA(0.01mL、0.057mmol)を添加し、その後HATU(11.88mg、0.031mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(3.36mg、0.031mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で3時間撹拌した。さらなる(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(15mg、0.139mmol)、HATU(35mg、0.092mmol)及びN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.04mL、0.021mmol)を添加し、得られた混合物を1時間撹拌した。反応混合物を、MDAP(高pH法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、6-(ヒドロキシ(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-イル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(6mg、9.82μmol、収率47.1%、純度約85%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.78分、[MH]+=520.3。
中間体81:2-(トランス-3-ヒドロキシシクロブチル)イソインドリン-1,3-ジオン
トランス-3-アミノシクロブタノール塩酸塩(1.0428g、8.44mmol)(Activate Scientificから市販されているもの)及びフタル酸無水物(1.2565g、8.48mmol)のトルエン(35mL)中混合物に、トリエチルアミン(2.50mL、17.94mmol)を添加した。混合物を撹拌し、120℃で17時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、揮発性物質を真空中で蒸発させて白色固体を得、これに酢酸エチル(50mL)及び飽和水性重炭酸ナトリウム(50mL)を添加し、相を分離した。有機相をさらなる飽和水性重炭酸ナトリウム(2×50mL)で洗浄し、疎水性フリットを取り付けたカートリッジに通して濾過した。濾液を真空中で蒸発させ、2-(トランス-3-ヒドロキシシクロブチル)イソインドリン-1,3-ジオン(1.4520g、6.68mmol、収率79%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, D6 DMSO) δ ppm 7.83 (s, 4 H) 5.12 (d, 1 H, J=5.5 Hz) 4.86 (m, 1 H) 4.49 (m, 1 H) 2.87 (m, 2 H) 2.21 (m, 2 H)。
中間体82:2-((1r,3r)-3-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロブチル)イソインドリン-1,3-ジオン
室温の2-((1r,3r)-3-ヒドロキシシクロブチル)イソインドリン-1,3-ジオン(299.8mg、1.380mmol)及び1,3-ジオキソラン-2-オン(380.4mg、4.32mmol)のDMF(12mL)中撹拌溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%、106.7mg、2.67mmol)を少しずつ添加した。得られた混合物を80℃に加熱し、窒素下で20.75時間撹拌した。19.5時間後に、さらなる水素化ナトリウム(鉱油中60%、56.7mg、1.418mmol)を添加した。反応混合物を室温に冷却し、これに水(5mL)及び飽和水性NH4Cl(5mL)を添加し、この混合物を室温で約10分間撹拌した。これに酢酸エチル(20mL)を添加し、層を分離した。水相をさらなる酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機層を合わせ、疎水性フリットを取り付けたカートリッジに通して濾過した。濾液を真空中で蒸発させ、褐色油状物(449.8mg)を得た。これをDCM(約2mL)に再溶解させ、50g SNAPカートリッジのトップに直接適用し、SP4フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。このカラムを、シクロヘキサン中0%〜50%酢酸エチルの勾配で溶出した。適切な画分を合わせ、真空中で蒸発させて粘性無色油状物(97.1mg)を得た。これをDMSO(1mL)に再溶解させ、MDAP(1mL注入、ギ酸法)によりさらに精製した。所要の画分を窒素流下で蒸発させ、残渣を真空中で乾燥させ、所望の生成物を粘性無色油状物(54.9mg、0.210mmol、15収率%)として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.79分、正確なm/zでイオン化しない。
中間体83:2-(トランス-3-メトキシシクロブチル)イソインドリン-1,3-ジオンアミン
2-(トランス-3-ヒドロキシシクロブチル)イソインドリン-1,3-ジオン(196.3mg、0.904mmol)及びヨウ化メチル(0.085mL、1.356mmol)のテトラヒドロフラン(4.5mL)中溶液を、室温で窒素下に約5分間撹拌した。この混合物に、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液)(42.8mg、1.070mmol)を少しずつ添加し、得られた曇白色混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、この混合物をマイクロウェーブ反応器中で60℃にて30分間加熱した。さらなる水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液)(18.2mg、0.455mmol)を添加し、混合物をマイクロウェーブ反応器中で60℃にてさらに合計90分間加熱した。さらなるヨウ化メチル(0.040mL、0.640mmol)を添加し、混合物をマイクロウェーブ反応器中で60℃にてさらに30分間加熱し、その後70℃にてさらに30分間加熱した。反応混合物に水(2mL)及び飽和水性塩化アンモニウム(2mL)を添加し、混合物を室温で約10分間撹拌した。相を分離し、水相を酢酸エチル(3×4mL)で抽出した。有機相を合わせ、疎水性フリットを取り付けたカートリッジに通して濾過した。濾液を真空中で蒸発させて黄色固体を得、これをジクロロメタン(約3mL)に再溶解させて10g SNAPシリカカートリッジのトップに直接適用し、SP4フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。このカラムを、シクロヘキサン中0〜50%酢酸エチルの勾配で溶出した。所要の画分を合わせ、真空中で蒸発させて、2-(トランス-3-メトキシシクロブチル)イソインドリン-1,3-ジオン(82.8mg、0.358mmol、収率39.6%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.85 (m, 2 H) 7.73 (m, 2 H) 5.02 (m, 1 H) 4.31 (m, 1 H) 3.31 (s, 3 H) 2.99 (m, 2 H) 2.45 (m, 2 H)。
中間体84:2-((1r,3r)-3-アミノシクロブトキシ)エタノール塩酸塩
2-((1r,3r)-3-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロブチル)イソインドリン-1,3-ジオン(54.9mg、0.21mmol)のエタノール(2mL)中溶液に、ヒドラジン水和物(水中約80%、0.013mL、0.268mmol)を添加した。溶液を室温で49.5時間撹拌した。43時間後に、さらなるヒドラジン水和物(水中約80%、0.015mL、0.245mmol)を添加した。反応混合物を濾過し、カートリッジをエタノール(約10mL)で洗浄した。濾液を真空中で蒸発させ、白色固体を得た。これをメタノール(約2mL)及びエタノール(約2mL)に再溶解させ、2g Isolute SCX-2イオン交換カラムのトップに直接適用した。カラムをエタノールで溶出し、その後2M水性HClで溶出した。酸性画分を窒素流下で蒸発させ、残渣を真空中で乾燥させて、所望の生成物を粘性の黄色固体(32.8mg、0.196mmol、収率93%)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.17 - 8.48 (m, 3 H) 4.18 - 4.31 (m, 1 H) 3.61 - 3.77 (m, 1 H) 3.48 (t, J=5.3 Hz, 2 H) 3.28 - 3.34 (m, 2 H) 2.18 - 2.38 (m, 4 H)。
中間体85:tert-ブチル((1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)カルバメート
DPPA(1.462mL、6.78mmol)を、(1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボン酸(1g、6.17mmol、例えばAstatechから市販されているもの)及びEt3N(1.289mL、9.25mmol)のトルエン(20mL)中溶液に添加し、この溶液を30分間撹拌し、次いでtert-ブタノール(10mL)を添加し、混合物を還流で3時間加熱した。混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、水(50mL)及び飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、その後乾燥させて真空中で蒸発させ、得られた褐色ガム状固体を、0〜50%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するシリカカラム(25g)上のクロマトグラフィーにより精製した。生成物含有画分を回収し、真空中で蒸発させて所望の生成物(0.92g、3.94mmol、収率64%)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 4.64 (br. s., 1 H) 2.19 - 2.49 (m, 6 H) 1.46 (s, 9 H)。
中間体86:(1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン
HCl(5mL、20.00mmol、1,4-ジオキサン中4M)を、tert-ブチル((1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)カルバメート(0.92g、3.94mmol)のDCM(10mL)中溶液に添加し、溶液を3時間室温で撹拌し、次いで真空中で蒸発させて、所望の生成物(620mg、3.66mmol、収率93%)を薄黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.45 (br. s., 3 H) 2.40 - 2.58 (obs. m, 2 H) 2.30(d, J=2.4 Hz, 1 H) 2.16 (ddd, J=18.7, 15.3, 3.2 Hz, 2 H) 1.84 (br. s., 2 H)。
中間体87:tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルビニル)イソニコチネート
(1-フェニルビニル)ボロン酸(2.62g、17.73mmol、例えばSigma-Aldrichから市販されているもの)、tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(4g、14.78mmol、例えばAnichemから市販されているもの)、リン酸三カリウム(9.41g、44.3mmol)及びPEPPSI iPr(1.004g、1.478mmol)を、室温の1,4-ジオキサン(24mL)及び水(12mL)に溶解させ、窒素下で脱気した。得られた溶液を70℃で2時間撹拌した。反応を室温に冷却し、水(20mL)で希釈し、DCM(3×25mL)で抽出した。合わせた有機物を疎水性フリットに通過させ、真空中で濃縮して黄色泡状物を得た。これをSiO2上のフラッシュクロマトグラフィー(Biotage SNAP100gカートリッジ、0〜60%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製し、tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルビニル)イソニコチネート(4.06g、11.40mmol、収率77%、純度95%)を薄黄色泡状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.35分、[MH]+=339.2。
中間体88:tert-ブチル2-(2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
丸底フラスコ中で、(2,3-ジメチルブタン-2-イル)ボラン(THF中0.66M、30.0mL、19.80mmol、その調製は文献:例えば、H. C. Brown and E. Negishi, J. Am. Chem. Soc., 94, 3567(1972)に記載されている)を、窒素下で0℃のtert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルビニル)イソニコチネート(3.94g、9.90mmol)に添加した。反応混合物を1.5時間室温で撹拌し、次いで水(30mL)を添加し、その後過酸化水素(水中35%(w/w)、24.26mL、277mmol)及び水酸化ナトリウム(2M、24.74mL、49.5mmol)を0℃で添加した。反応混合物を0℃で25分間撹拌し、その後温めた。次いで、反応混合物を2時間撹拌した。クエン酸(10%、30mL)及びEtOAc(30mL)を添加した。有機層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分(3×50mL)で抽出した。合わせた有機相を疎水性フリットで乾燥させ、その後真空中で濃縮した。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage SNAP50g、溶出液:0〜100%EtOAc/シクロヘキサン)により精製した。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、所望の生成物(1.15g、3.07mmol、収率31%、純度95%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.08分、[MH]+=357.3。
中間体89:(+/-)-tert-ブチル2-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-1-フェニルエチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
丸底フラスコに、tert-ブチル2-(2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(994mg、2.79mmol)を添加し、これをDCM(10mL)に溶解させ、DIPEA(0.98mL、5.61mmol)を添加した。次いで、tert-ブチルジメチルシリルクロリド(670mg、4.45mmol)を撹拌しながらゆっくりと添加した。反応混合物を一晩撹拌した。反応をDCM(10mL)で希釈し、水(30mL)で洗浄した。層を分離し、水相をDCMのさらなる部分(2×20mL)で抽出した。合わせた有機相を疎水性フリット上に通過させ、真空中で濃縮した。残渣をSNAP(50g)シリカカラム上にロードし、これを、シクロヘキサン中0〜8%EtOAc、その後シクロヘキサン中7〜40%EtOAcの2連続勾配を用いて溶出した。関連画分を合わせ、真空中で濃縮して、tert-ブチル2-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-1-フェニルエチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1.29g、2.60mmol、収率93%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.65分、[MH]+=471.5。
中間体90:(+/-)-2-(2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
tert-ブチル2-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-1-フェニルエチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1.29g、2.60mmol)のDCM(1mL)中溶液に、TFA(3mL、38.9mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。DCM(5mL)を添加し、次いで反応混合物を真空中で濃縮した。エーテル(5mL)を添加し、反応混合物を真空中で濃縮し(×4)、粗生成物を白色泡状物として得たが、これはTFA付加副産物も含んでいた。THF(5mL)及びLiOHの溶液(1M、5mL)を添加し、得られた混合物を1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、2-(2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(981mg、2.287mmol、収率88%、純度70%)を白色泡状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.75分、[MH]+=301.2。
中間体91:tert-ブチル2-(3-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1.5g、5.54mmol)をTHF(20mL)に溶解させ、パラジウムジクロリドビストリフェニルホスフィン(0.389g、0.554mmol)を添加した。溶液を窒素で5分間スパージし、次いで(3-メトキシベンジル)亜鉛(II)ブロミド(THF中0.5M、20mL、10.00mmol)を添加し、混合物を70℃で2時間加熱した。この溶液をEtOAc(100mL)で希釈し、水(100mL)で洗浄し、乾燥させて真空中で蒸発させた。残渣を、0〜50%EtOAc/シクロヘキサンで溶出する50gシリカカラム上のクロマトグラフィーにより精製し、生成物含有画分を真空中で蒸発させ、tert-ブチル2-(3-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1.65g、4.63mmol、収率84%)を暗黄色油状物として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.29分、[MH]+=357.3。
中間体92:tert-ブチル2-(1-(3-メトキシフェニル)エチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
tert-ブチル2-(3-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(110mg、0.31mmol)及びパラジウム(II)アセテート(62.4mg、0.28mmol)をTHF(1mL)に溶解させ、N2下にドライアイス(cardice)/アセトン浴中で-78℃に冷却した。LiHMDS(THF中1M、0.95mL、0.950mmol)を滴下添加し、反応混合物を45分間撹拌したままにした。MeI(0.03mL、0.480mmol)を添加し、得られた混合物を2時間撹拌した。さらなるMeI(0.01mL、0.160mmol)を添加し、得られた混合物を1時間撹拌した。MeI(0.02mL、0.320mmol)を反応混合物に添加し、得られた混合物を1.5時間撹拌した。次いで、溶液を温め、水(2mL)を添加し、反応混合物の第1バッチを得た。
別のフラスコ中で、tert-ブチル2-(3-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(39mg、0.11mmol)をTHF(0.35mL)に溶解させ、N2下にドライアイス(cardice)/アセトン浴中で-78℃に冷却した。LiHMDS(THF中1M、0.33mL、0.330mmol)を滴下添加し、反応混合物を45分間撹拌したままにした(色変化:無色から黄色、それから暗緑色)。MeI(0.06mL、0.320mmol、0.06mL THF中0.03mL MeIのストック溶液由来)を添加し(色変化:暗緑色溶液から黄色溶液)、得られた混合物を1時間撹拌し、反応混合物の第2バッチを得た。
反応混合物を合わせ、水(10mL)及びEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を疎水性フィルターで乾燥させ、次いで溶媒を真空中で除去した。粗生成物をSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage SNAPカラム(10g)、溶出液は0〜40%酢酸エチル/シクロヘキサン)により精製した。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、tert-ブチル2-(1-(3-メトキシフェニル)エチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(57.3mg、0.15mmol、収率32%)を橙色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.31分、[MH]+=371.3。
中間体93:(+/-)-2-(1-(3-ヒドロキシフェニル)エチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
tert-ブチル2-(1-(3-メトキシフェニル)エチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(950mg、1.923mmol、75重量%)をDMF(10mL)に溶解させ、ヨードシクロヘキサン(6.3mL、48.7mmol)を添加した。得られた反応混合物を6時間140℃に加熱し、その後停止させた。次いで、再度140℃で1時間加熱した。反応混合物を放置して室温に冷却し、その後酢酸エチル(40mLに分配し、水中5%酢酸(40mL)で洗浄した(×3)。有機層を分離し、次いで水性層をさらに3回抽出した。合わせた有機層を疎水性フリットに通して乾燥させ、濃縮して、赤色油状物、2-(1-(3-ヒドロキシフェニル)エチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(537mg、1.162mmol、収率60%、純度65%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.81分、[MH]+=301.2。
中間体94:6-(1-(3-ヒドロキシフェニル)エチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、ジアステレオマーの混合物
2-(1-(3-ヒドロキシフェニル)エチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(537mg、1.162mmol、65重量%)のDMF(0.7mL)中溶液に、DIPEA(0.61mL、3.49mmol)を添加し、その後HATU(663mg、1.743mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(188mg、1.743mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を飽和LiCl(10mL)とEtOAc(10mL)とに分配した。有機層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分で抽出した。合わせた有機層に水(10mL)を添加し、次いで有機層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分(2×10mL)で抽出した。合わせた有機相を疎水性フリットで乾燥させ、その後真空中で濃縮した。粗生成物を、40〜100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するシリカフラッシュカラム(10g)クロマトグラフィーにより精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、6-(1-(3-ヒドロキシフェニル)エチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(425mg、0.842mmol、収率72%、純度70%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.91分、[MH]+=354.3。
中間体95:tert-ブチル2-(1H-インドール-4-カルボニル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1g、3.69mmol、例えばAnichemから市販されているもの)、炭酸セシウム(2.407g、7.39mmol)、パラジウム(II)アセテート(0.050g、0.222mmol)及び1,3-ジメシチル-1H-イミダゾール-3-イウムクロリド(0.151g、0.443mmol)をスチール製Parr容器に添加し、これを窒素でパージし、次いで1,4-ジオキサン(10mL)を添加して、混合物を4バールの窒素圧下で80℃に加熱した。この容器を20℃に冷却して通気し、その後蓋(top)を外して(1H-インドール-4-イル)ボロン酸(0.714g、4.43mmol)を添加し、容器を密封して一酸化炭素を4バールまで充填し、120℃で一晩加熱した。容器を通気して窒素で3回パージし、次いで混合物を真空中で蒸発させ、残渣を水(20mL)とEtOAc(2×20mL)とに分配した。合わせた有機物を乾燥させて真空中で蒸発させ、残渣を、0〜100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出する50g SNAP ultraカラム上のクロマトグラフィーにより精製した。生成物含有画分を真空中で蒸発させ、tert-ブチル2-(1H-インドール-4-カルボニル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(45mg、0.119mmol、収率3%)を黄色ガム状物として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.15分、[MH]+=380.4。
同様に、tert-ブチル2-(1H-インドール-4-イル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(165mg、0.470mmol、収率13%)も、黄色ガラス状物として単離した。
中間体96:(+/-)-tert-ブチル2-(ヒドロキシ(1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
tert-ブチル2-(1H-インドール-4-カルボニル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(40mg、0.105mmol)をエタノール(1mL)にとり、反応を窒素で30分間パージした。エタノール(1mL)中のNaBH4(4.39mg、0.116mmol)を、0℃において反応に添加して撹拌したままにし、室温に1時間温めた。反応を飽和Rochelle塩溶液(10mL)でクエンチし、さらに10分間撹拌したままにした。この反応を、DCM(3×15mL)を用いて抽出し、有機相を疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮して、所望の生成物、tert-ブチル2-(ヒドロキシ(1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(40mg、0.105mmol、収率99%)が得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.02分、[MH]+=382.4。
中間体97:(+/-)-2-(ヒドロキシ(1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
tert-ブチル2-(ヒドロキシ(1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(40mg、0.105mmol)を、メタノール(1mL)及びTHF(1mL)にとった。NaOH(0.524mL、1.049mmol、2M)を添加し、反応を室温で1時間撹拌したままにした。反応を真空中で濃縮した。残渣を水(5mL)にとり、2M HClを用いてpH2に酸性化した。沈殿物を濾別して保持した。水性濾液を調べ、所望の生成物が存在することがわかった。濾液を真空中で濃縮した。残渣を合わせて真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチル(15mL)にとり、水(15mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮して、2-(ヒドロキシ(1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(15mg、0.046mmol、収率44%)が得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.47分、[MH]+=326.2。
中間体98:N
4
-シクロプロピル-6-(3-ヒドロキシベンジル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
N4-シクロプロピル-6-(3-メトキシベンジル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(100mg、0.295mmol、実施例12)をDCM(2mL)にとった。反応を0℃に冷却し、その後BBr3(0.295mL、0.295mmol、DCM中1M)を添加した。反応を1時間撹拌したままにした。さらなるBBr3(3当量)を添加し、反応をさらに1時間撹拌したままにした。反応を水でクエンチして15分間撹拌したままにし、その後DCM(10mL)にとり、次いで水(3×15mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮して、N4-シクロプロピル-6-(3-ヒドロキシベンジル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(40mg、0.123mmol、収率42%)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.76分、[MH]+=326.3。
中間体99:(1-(tert-ブトキシカルボニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)ボロン酸
tert-ブチル4-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-1-カルボキシレート(340mg、0.973mmol、85 重量%)、酢酸カリウム(432mg、4.40mmol)及びPdCl2(dppf)(215mg、0.294mmol)の1,4-ジオキサン(2.5mL)中撹拌溶液に、4,4,4',4',5,5,5',5'-オクタメチル-2,2'-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(745mg、2.93mmol)を添加した。反応混合物をN2でパージし、100℃で20時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(15mL)と水(15mL)とに分配した。層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分(15×2mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(疎水性フリット)、次いで真空中で濃縮し、(1-(tert-ブトキシカルボニル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)ボロン酸(204mg、0.195mmol、収率20.01%、純度約25%)を黒色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.77分、[MH]+=263.3。
中間体100:tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-1-カルボキシレート
炭酸カリウム(65.5mg、0.474mmol)を、1,4-ジオキサン(1mL)及び水(0.5mL)中のtert-ブチル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-1-カルボキシレート(204mg、0.148mmol、25重量%)、PdCl2(dppf)(23.13mg、0.032mmol)及びtert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(50mg、0.158mmol、90重量%)と合わせた。これを、マイクロウェーブバイアル中で100℃にて30分間加熱した。反応混合物を水(10mL)とEtOAc(10mL)とに分配した。有機層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(疎水性フリット)、次いで真空中で濃縮した。これを、MDAP(高pH法)により精製した。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-1-カルボキシレート(15mg、0.024mmol、収率15.26%、純度約75%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.28分、[MH]+=467.4。
中間体101:tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-((1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)イソニコチネート
マイクロウェーブバイアル中の、炭酸カリウム(1182.9mg、8.56mmol)、tert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(824.7mg、2.90mmol)及びPdCl2(dppf)-CH2Cl2付加物(239mg、0.293mmol)及び4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(1239.3mg、3.11mmol、例えばPeakdaleから市販されているもの)の混合物に、1,4-ジオキサン(6mL)を添加した。この混合物に水(3mL)を添加し、混合物を窒素で脱気し、再密封して、混合物をマイクロウェーブ反応器中で90℃にて30分間加熱した。この混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、2.5gセライトカートリッジに通して濾過した。カートリッジにさらなる酢酸エチル(2×20mL)を通して洗浄し、合わせた有機物を水(60mL)で洗浄した。有機相をさらなる水(60mL)及び飽和ブライン(20mL)で洗浄し、相を分離し、有機相を、疎水性フリットを取り付けたカートリッジを通した濾過により乾燥させた。溶媒を真空中で有機相から蒸発させ、琥珀色のパリパリした泡状物を得、これをジクロロメタン(約6mL)に再溶解させ、シクロヘキサン中10〜60%酢酸エチルの勾配で溶出するSP4フラッシュカラムクロマトグラフィー(100gシリカカートリッジ)により精製した。所要の画分を合わせ、溶媒を真空中で蒸発させて、残渣をDCMに溶解させ、風袋したバイアルに移し、次いで窒素流下で乾燥させ、その後真空中で乾燥させて、所望の生成物をパリパリした黄色泡状物;tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-((1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)イソニコチネート(1.055g、2.027mmol、収率70%)として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.31分、[MH]+=521.3。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.68 (q, J=4.2 Hz, 1 H) 8.29 (d, J=4.9 Hz, 1 H) 8.17 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.99 (d, J=8.3 Hz, 2 H) 7.85 - 7.92 (m, 2 H) 7.40(d, J=8.1 Hz, 2 H) 7.27 (d, J=4.9 Hz, 1 H) 7.09 (d, J=4.2 Hz, 1 H) 4.52 (s, 2 H) 2.85 (d, J=4.9 Hz, 3 H) 2.33 (s, 3 H) 1.53 (s, 9 H)。
中間体102:(+/-)-tert-ブチル2-(1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)エチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-1-カルボキシレート(110mg、0.189mmol、80重量%)をTHF(1mL)に溶解させ、N2下にドライアイス(cardice)/アセトン浴中で-78℃に冷却した。LiHMDS(0.75mL、0.750mmol、THF中1M)を滴下添加し、反応混合物を45分間撹拌したままにした。MeI(0.02mL、0.320mmol)を添加し、得られた混合物を30分間撹拌した。水(1mL)を添加し、反応混合物を温めた。反応混合物を水(10mL)とEtOAc(10mL)とに分配した。有機層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を疎水性フリットで乾燥させ、その後真空中で濃縮した。粗生成物を、0〜70%EtOAc/シクロヘキサン、次いで0〜50%(EtOAc中25%EtOH)/シクロヘキサンで溶出するSNAPシリカカラム(10g)上で精製した。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、tert-ブチル2-(1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)エチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(20mg、0.021mmol、収率11%、40重量%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.90分、[MH]+=381.4。
中間体103:(+/-)-2-(1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)エチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-1-カルボキシレート(20mg、0.021mmol、40重量%)のDCM(1mL)中溶液に、TFA(0.5mL、6.49mmol)を添加し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。DCM(5mL)を添加し、次いで反応混合物を真空中で濃縮した。エーテル(5mL)を添加し、反応混合物を真空中で濃縮して(×4)、2-(1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)エチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(14mg、0.015mmol、収率72%、純度35%)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.56分、[MH]+=325.2。
中間体104:tert-ブチル2-(2-ヒドロキシ-1-フェニルプロピル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
tert-ブチル2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(375mg、1.149mmol)をテトラヒドロフラン(1mL)に溶解させ、N2下にドライアイス(cardice)/アセトン浴中で-78℃に冷却した。LiHMDS(THF中1M、4.60mL、4.60mmol)を滴下添加し、反応混合物を30分間撹拌したままにした。アセトアルデヒド(0.2mL、3.54mmol)を添加し、得られた混合物を-78℃で3時間撹拌した。次いで反応を温め、反応混合物が室温のとき、この反応混合物を水(1mL)でクエンチした。反応混合物をEtOAcと水とに分配した。有機層を分離し、その後水性層をさらに3回抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(疎水性フリット)、濃縮して橙色油状物を得た。これをSNAPカラム10g上で精製した(溶出液は0〜40%EtOAc/シクロヘキサン)。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、tert-ブチル2-(2-ヒドロキシ-1-フェニルプロピル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(293mg、0.554mmol、収率48.2%、純度約70%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.10分、[MH]+=371.3。
中間体105:2-(2-ヒドロキシ-1-フェニルプロピル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
tert-ブチル2-(2-ヒドロキシ-1-フェニルプロピル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(293mg、0.554mmol、70重量%)のジクロロメタン(2mL)中溶液に、TFA(0.8mL、10.38mmol)を添加し、反応混合物を3時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、次いでエーテル(5mL)を添加し、反応混合物を真空中で濃縮して(4回)、2-(2-ヒドロキシ-1-フェニルプロピル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(318mg、0.405mmol、収率73.1%、純度約40%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.76分、[MH]+=315.2。
中間体106:tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-ビニルイソニコチネート
密封したマイクロウェーブバイアル中の、tert-ブチル2-クロロ-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(0.8010g、2.96mmol、例えばAnichemから市販されているもの)、2,4,6-トリビニルシクロトリボロキサンピリジン複合体(1.0627g、4.42mmol)、[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.1040g、0.142mmol)及び炭酸カリウム(1.2526g、9.06mmol)のエタノール(5.0mL)及びトルエン(5.0mL)中懸濁液を、マイクロウェーブ反応器中で120℃にて40分間加熱した。このバイアルを再密封し、混合物をマイクロウェーブ反応器中でさらに20分間加熱した。反応混合物を、10g Celite(登録商標)カートリッジに通して濾過し、カートリッジを酢酸エチル(約30mL)で洗浄した。濾液を真空中で蒸発させ、粘性の暗赤色油状物を得た。これをジクロロメタン(約3mL)に再溶解させ、50g SNAPカートリッジのトップに直接適用し、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した(溶出液は0〜40%酢酸エチル/シクロヘキサン)。適切な画分を合わせ、真空中で蒸発させて、粘性の暗褐色油状物を得た。これをジクロロメタン(約3mL)に再溶解させ、50g SNAPカートリッジのトップに直接適用し、フラッシュカラムクロマトグラフィーによりさらに精製した(溶出液は15〜40%酢酸エチル/シクロヘキサン)。適切な画分を合わせ、真空中で蒸発させて、tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-ビニルイソニコチネート(738.1mg、2.81mmol、収率95%)を粘性の淡黄色油状物として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.14分、[MH]+=263.3。
中間体107:tert-ブチル2-(1-ブロモビニル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
臭素(0.11mL、2.147mmol)を、ジクロロメタン(3mL)中のtert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-ビニルイソニコチネート(400mg、1.525mmol)に添加した。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、次いで50℃のEtOH(4mL)及びKOH(171mg、3.05mmol)を添加し、反応混合物を2分間撹拌した。反応混合物を水(10mL)、ブライン(2mL)とEtOAc(10mL)とに分配した。有機層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分(2×10mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(疎水性フリット)、その後真空中で濃縮し、tert-ブチル2-(1-ブロモビニル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(600mg、1.495mmol、収率98%、純度約85%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.27分、[MH]+=341.1、343.0。
中間体108:(+/-)-tert-ブチル2-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
o-トリルマグネシウムブロミド(エーテル中2M、4.73mL、9.46mmol)を、-78℃のtert-ブチル2-ホルミル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1000mg、3.78mmol)のTHF中溶液に添加し、混合物を30分間-78℃で撹拌し、次いで室温に温めた。塩化アンモニウム溶液(5mL)を滴下添加し、その後混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、乾燥させて真空中で蒸発させた。粗生成物を、0〜100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出する50gシリカカラム上のクロマトグラフィーにより精製し、生成物含有画分を真空中で蒸発させ、(+/-)-tert-ブチル2-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(純度80重量%、0.74g、1.66mmol、収率44%)を無色ガム状物として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.14.分、[MH]+=357.3。
中間体109:(+/-)-2-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
NaOH(2M、2.491mL、4.98mmol)を、室温の(+/-)-tert-ブチル2-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(80重量パーセント、0.74g、1.66mmol)のメタノール(10mL)中溶液に添加し、溶液を2時間撹拌し、次いで真空中で蒸発させて、残渣を水(20mL)とエーテル(20mL)とに分配した。水性層を2M HClでpH4に酸性化し、その後EtOAc(2×20mL)で抽出した。この混合物は界面に固体を含んでいたため、これを濾過により回収し、EtOAcで洗浄して真空オーブン中で乾燥させ、(+/-)-2-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(220mg、0.73mmol、収率44%)を無色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.54分、[MH]+=301.2。
中間体110:4-ブロモ-1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン
窒素下で0℃の4-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン(310mg、1.573mmol、例えばAldrichから市販されているもの)のTHF(10mL)中懸濁液に、水素化ナトリウム(94mg、2.360mmol)を添加した。反応混合物を20分間室温で撹拌し、次いで0℃に冷却し、ベンゼンスルホニルクロリド(0.27mL、1.573mmol)をゆっくりと添加した。混合物を0℃で3時間撹拌した。水(2mL)を添加し、これをEtOAcで3回抽出した。これを乾燥させ(硫酸マグネシウム)、その後真空中で濃縮し、4-ブロモ-1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン(600mg、1.548mmol、収率98%、純度約87%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.15分、[MH]+=337.0、339.0。
中間体111:(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ボロン酸
ジオキサン中の4,4,4',4',5,5,5',5'-オクタメチル-2,2'-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(2.4g、9.45mmol)、酢酸カリウム(2.140g、21.81mmol)及びPdCl2(dppf)(1.064g、1.454mmol)の撹拌溶液に、4-ブロモ-1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン(2.58g、7.27mmol)を添加した。反応混合物をN2でパージし、100℃で20時間撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)に通して濾過した(溶出液はEtOAc)。得られた液体をEtOAc(10mL)と水(10mL)とに分配した。有機相を分離し、水相をEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(疎水性フリット)、次いで真空中で濃縮し、(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ボロン酸(4.58g、6.06mmol、収率83%、純度約40%)を黒色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.53分、[MH]+=303.0。
中間体112:tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ビニル)イソニコチネート
tert-ブチル2-(1-ブロモビニル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(600mg、1.495mmol、85重量%)、(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ボロン酸(2258mg、2.99mmol、40重量%)、クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2′,4′,6′-トリイソプロピル-1,1′-ビフェニル)[2-(2′-アミノ-1,1′-ビフェニル)]パラジウム(II)(51.7mg、0.066mmol)及びリン酸三カリウム(952mg、4.48mmol)の水(4mL)及び1,4-ジオキサン(8mL)中混合物を、50℃で20時間撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)に通して濾過した(溶出液はEtOAc)。水(10mL)を添加し、有機相を分離した。水相をEtOAcのさらなる部分(2×20mL)で抽出した。合わせた有機相を真空中で濃縮した。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage SNAP25gカートリッジ、0〜100%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ビニル)イソニコチネート(340mg、0.459mmol、収率30.7%、純度約70%)を緑色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.11分、[MH]+=519.3。
中間体113:2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ビニル)イソニコチン酸
tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ビニル)イソニコチネート(340mg、0.459mmol、70重量%)のジクロロメタン(1mL)中溶液に、TFA(1mL、12.98mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、次いでDCM(5mL)を添加し、この反応混合物を真空中で濃縮した。エーテル(5mL)を添加し、反応混合物を真空中で4回濃縮して、2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ビニル)イソニコチン酸(496mg、0.429mmol、収率93%、純度約40%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.78分、[MH]+=463.2。
中間体114:N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ビニル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ビニル)イソニコチン酸(496mg、0.429mmol、40重量%)のN,N-ジメチルホルムアミド(0.7mL)中溶液に、DIPEA(0.17mL、0.973mmol)を添加し、その後HATU(245mg、0.643mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(69.2mg、0.643mmol)を添加した。得られた反応混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を、飽和LiCl(10mL)とEtOAc(10mL)とに分配した。有機層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分で抽出した。合わせた有機層に水(10mL)を添加し、次いで有機層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分(2×10mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(疎水性フリット)、その後真空中で濃縮した。これをシリカゲルカラム(25g)により精製した(溶出液は40〜100%EtOAc/シクロヘキサン)。適切な画分を真空中で濃縮し、N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ビニル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(220mg、0.375mmol、収率88%、純度約88%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.88分、[MH]+=516.3。
中間体115:N 2 -メチル-N 4 -((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの1:1混合物
水素化フラスコに、エタノール(10mL)中のN2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ビニル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(50mg、0.097mmol)及び炭素上パラジウム(20.64mg、9.70μmol)を添加した。このフラスコを真空にして窒素で再充填し(3回)、その後真空にして水素で再充填した(3回)。この混合物を水素雰囲気下に室温で5時間撹拌した。反応混合物をセライトに通して濾過し(溶出液はEtOAc)、次いでこの液体を真空中で濃縮し、約8:2の比の、N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド及びN2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ビニル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミドの混合物が得られた。この物質を、さらなるエタノール(20mL)中のN2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ビニル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(170mg、0.330mmol)及び炭素上パラジウム(91mg、0.043mmol)と合わせた。フラスコを真空にして窒素で再充填し(3回)、その後真空にして水素で再充填した(3回)。混合物を水素雰囲気下で撹拌し、室温で20時間撹拌した。反応混合物をセライト(登録商標)に通して濾過した(溶出液はEtOAc)。溶媒を真空中で除去した。これをSNAPカラム10g上で精製した(溶出液は0〜50%(EtOAc/シクロヘキサン中25%エタノール))。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(140mg、0.243mmol、収率57.0%、純度約90%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.79分、[MH]+=518.3。
中間体116:tert-ブチル4-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-1-カルボキシレート
窒素下のピリジン(0.1mL、1.236mmol)のジクロロメタン(3mL)中溶液に、4-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(220mg、1.117mmol、例えばAldrichから市販されているもの)及びジ-tert-ブチルジカーボネート(268mg、1.228mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。さらなるピリジン(0.1mL、1.236mmol)及びジ-tert-ブチルジカーボネート(268mg、1.228mmol)を添加し、反応混合物を3時間撹拌した。クエン酸(1M、5mL)を添加し、有機相を分離した。水相をDCMのさらなる部分(2×5mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(疎水性フリット)、次いで真空中で濃縮して、tert-ブチル4-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-1-カルボキシレート(340mg、0.973mmol、収率87%、純度約85%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.25分、[MH]+=297.1、299.1。
中間体117:2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-1-カルボキシレート(15mg、0.024mmol)のジクロロメタン(1mL)中溶液に、TFA(0.2mL、2.60mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。DCM(5mL)を添加し、次いで反応混合物を真空中で濃縮した。エーテル(5mL)を添加し、反応混合物を真空中で濃縮し(4回)、2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(13mg、0.021mmol、収率87%、純度約50%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.50分、[MH]+=311.2。
代替手段:
tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-((1-トシル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)イソニコチネート(1.044g、2.006mmol)及び水酸化ナトリウム(0.6779g、16.95mmol)のメタノール(5mL)及びTHF(5mL)中溶液を、室温で70分間撹拌した。揮発性物質を真空中で蒸発させ、緑色固体を得た。これを水(20mL)に再溶解させ、この溶液を2M水性HCl(約15mL)でpH2に酸性化し、淡黄色沈殿物が得られた。これを濾過により単離し、固体を2M水性HCl(約20mL)及びジエチルエーテル(約3×20mL)で洗浄し、真空中で乾燥させ、所望の生成物を桃色固体;2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(0.564g、1.817mmol、収率91%)として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.50分、[MH]+=311.2。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.47 (br. s., 1 H) 8.73 (q, J=4.5 Hz, 1 H) 8.32 (d, J=5.6 Hz, 1 H) 8.25 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 7.99 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.60 - 7.66 (m, 1 H) 7.38 (d, J=5.4 Hz, 1 H) 6.91 (d, J=2.0 Hz, 1 H) 4.69 (s, 2 H) 2.87 (d, J=4.6 Hz, 3 H)。1つの交換可能なプロトンは観察されなかった。
中間体118:2-((1-((ベンジルオキシ)カルボニル)インドリン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
ベンジル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)インドリン-1-カルボキシレート(138.7mg、0.221mmol)のDCM(4mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.7mL、9.09mmol)を添加し、反応混合物を4時間撹拌した。さらなる2,2,2-トリフルオロ酢酸(1mL、12.98mmol)を添加し、得られた混合物を一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、褐色固体を得た。この褐色固体にEtOAc(10mL)を添加し、次いで得られた混合物を重炭酸ナトリウム溶液で5回塩基洗浄し、その後水相を2M HClの溶液(10mL)で中和し、次いでこれをEtOAcで抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(固体が出現したため溶液を濾過した)、その後真空中で濃縮して、褐色油状物:2-((1-((ベンジルオキシ)カルボニル)インドリン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(109mg、0.196mmol、収率88%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.18分、[MH]+ 446.2。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ ppm 8.40(d, J=1.0 Hz, 1 H) 7.78 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 7.68 (br. s., 1 H) 7.25 - 7.44 (m, 5 H) 7.12 (br. t, J=7.0, 7.0 Hz, 1 H) 6.86 (d, J=7.8 Hz, 1 H) 5.22 (br. s., 2 H) 4.20(s, 2 H) 3.99 (t, J=8.7 Hz, 2 H) 2.93 - 3.06 (m, 5 H)、交換可能なプロトンは観察されなかった。
中間体119:ベンジル4-((6-(メチルカルバモイル)-4-(((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)インドリン-1-カルボキシレート
2-((1-((ベンジルオキシ)カルボニル)インドリン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(155.7mg、0.350mmol)、(1S,2S)-2-メチルシクロプロパン-1-アミン塩酸塩(57.4mg、0.534mmol)及びHATU(199.6mg、0.525mmol)の混合物に、DIPEA(0.214mL、1.223mmol)及びN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)を添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を窒素流下で濃縮し、アセトニトリルで体積を3mLにし、その後MDAP(高pH法)により直接精製した。所要の画分を窒素流下で蒸発させ、残渣をジクロロメタン(約4mL)に再溶解させ、その後合わせて、風袋したバイアルに移した。溶媒を窒素流下で蒸発させ、真空中で乾燥させて、ベンジル4-((6-(メチルカルバモイル)-4-(((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)インドリン-1-カルボキシレート(152.4mg、0.306mmol、収率87%)を白色粉末として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.23分、[MH]+=499.4。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.14 (br. s, 1 H) 7.91 - 8.01 (m, 1 H) 7.83 (br. s., 1 H) 7.74 (br. s, 1 H) 7.32 - 7.48 (m, 5 H) 7.08 - 7.23 (m, 1 H) 6.83 (br. d, J=7.1 Hz, 1 H) 6.50(br. s., 1 H) 5.29 (br. s., 2 H) 4.15 (s, 2 H) 4.06 (t, J=8.6 Hz, 2 H) 2.96 - 3.09 (m, 5 H) 2.55 - 2.64 (m, 1 H) 1.16 (d, J=5.9 Hz, 3 H) 0.93 - 1.07 (m, 1 H) 0.75 - 0.84 (m, 1 H) 0.62 - 0.71 (m, 1 H)。
中間体120:2-(6-(メチルカルバモイル)-4-(((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-2-フェニルエチルメタンスルホネート、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの1:1混合物
窒素下の6-(2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(39mg、0.110mmol)のジクロロメタン(1mL)中溶液に、メシル-Cl(0.02mL、0.257mmol)及びEt3N(0.05mL、0.359mmol)を添加した。反応混合物を室温で45分間撹拌した。水(5mL)及びDCM(5mL)を添加した。層を分離し、水相をDCMのさらなる部分(2×10mL)で抽出した。合わせた有機相を疎水性フリットに通過させ、真空中で濃縮し、2-(6-(メチルカルバモイル)-4-(((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-2-フェニルエチルメタンスルホネート(58mg、0.108mmol、収率97%、純度約80%)を白色泡状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.96分、[MH]+=432.4。
中間体121:(±)-tert-ブチル2-(ヒドロキシ(ピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
窒素下で0℃のピリジン-2-イルマグネシウムブロミド(1100mg、6.03mmol)のTHF(Matrix Scientificから市販されているもの)中溶液に、4mLのTHF中のtert-ブチル2-ホルミル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(650mg、2.091mmol)を滴下添加した。反応混合物を0℃で2時間撹拌した。5mLの飽和塩化アンモニウム溶液を添加し、その後10mLの酢酸エチル及び5mLの水を添加した。有機層を分離し、水性層を酢酸エチルのさらなる部分(3×20mL)で抽出した。合わせた有機相を、疎水性フリットに通して濾過することにより乾燥させ、次いで真空中で濃縮した。残渣をSNAPカラムクロマトグラフィー(40〜80%EtOAc/シクロヘキサンで溶出し、その後100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出する25gカラム)により精製した。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、純度約80%の(±)-tert-ブチル2-(ヒドロキシ(ピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(432mg、1.006mmol、収率48.1%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークRt=0.75分、[MH]+についてm/z=344。
中間体122:(±)-tert-ブチル2-(クロロ(ピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
0℃の(±)-tert-ブチル2-(ヒドロキシ(ピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(432mg、1.258mmol)のジクロロメタン(1mL)中溶液に、塩化チオニル(0.73mL、10.00mmol)を滴下添加した。次いで、反応混合物を室温で2時間撹拌した。
溶媒を真空中で除去し、(±)-tert-ブチル2-(クロロ(ピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(598mg、0.909mmol、収率72.3%)を黄色油状物として得、これをさらに精製することなく後続のステップで使用した。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークRt=1.13分、[MH]+についてm/z=362。
中間体123:tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(ピリジン-2-イルメチル)イソニコチネート
室温の粗(±)-tert-ブチル2-(クロロ(ピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(598mg、0.909mmol)の酢酸(5mL)中溶液に、亜鉛粉末(178mg、2.73mmol)を少しずつ添加した。次いで、反応混合物を室温で一晩撹拌した。さらなる亜鉛粉末(60mg、0.92mmol)を添加し、得られた混合物を1時間撹拌した。この混合物に7mLの2M NaOH溶液及び10mLの水を添加し、その後10mLのDCMを添加した。水性層と有機層を分離し、水相をDCMでさらに2回抽出した。合わせた有機相を、疎水性フリットに通して濾過することにより乾燥させ、その後真空中で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(SNAP25g、40〜100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を合わせて真空中で濃縮し、tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(ピリジン-2-イルメチル)イソニコチネート(175mg、0.481mmol、収率52.9%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークRt=0.72分、[MH]+についてm/z=328。
中間体124:(±)-tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(ピリジン-2-イル)エチル)イソニコチネート
tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(ピリジン-2-イルメチル)イソニコチネート(175mg、0.481mmol)を、テトラヒドロフラン(1mL)に溶解させ、窒素下にCO2/アセトン浴中で-78℃に冷却した。リチウムヘキサメチルジシラジド(THF中1M)(1.4mL、1.400mmol)を滴下添加し、反応混合物を45分間撹拌したままにした。ヨウ化メチル(0.050mL、0.800mmol)を添加し、得られた混合物を30分間撹拌した。1mLの水を添加し、反応混合物を温めた。この混合物に水10mLを添加し、これを酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を、疎水性フィルターに通して濾過することにより乾燥させ、溶媒を真空中で除去し、(±)-tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(ピリジン-2-イル)エチル)イソニコチネート(190mg、0.473mmol、収率98%)を橙色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークRt=0.81分、[MH]+についてm/z=342。
中間体125:(±)-2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(ピリジン-2-イル)エチル)イソニコチン酸
(±)-tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(ピリジン-2-イル)エチル)イソニコチネート(190mg、0.473mmol)のジクロロメタン(1mL)中溶液に、TFA(1mL、12.98mmol)を添加し、反応混合物を室温で週末かけて撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、次いで5mLのDCMを添加し、反応混合物を真空中で濃縮した。5mLのエーテルを添加し、反応混合物を真空中で濃縮し(手順を4回繰り返した)、(±)-2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(ピリジン-2-イル)エチル)イソニコチン酸(330mg、0.463mmol、収率98%)を純度約40%(不純物は溶媒関連であった)の黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークRt=0.44分、[MH]+についてm/z=286。
中間体126:2-((3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
(3-フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(10.41mL、10.41mmol、THF中1M)を、-78℃のtert-ブチル2-ホルミル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1.1g、4.16mmol)のTHF中溶液に滴下添加し、混合物を30分間撹拌し、次いで-20℃に温め、その後この混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(10mL)でクエンチし、EtOAc(20mL)で抽出した。有機層を乾燥させ、真空中で蒸発させて橙色ガム状物を得、これを0〜100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するシリカカラム(50g)上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。生成物含有画分を真空中で蒸発させ、tert-ブチル2-((3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1.25g、3.47mmol、収率83%)を無色ガム状物として得た。不純な生成物をメタノールに溶解させ、NaOH(6mL、12.00mmol、2M水性)を添加し、その後混合物を室温で週末かけて静置した。溶媒をその元の体積の半分まで蒸発させ、得られた溶液を2M HClでpH3に酸性化し、次いで2時間静置して濃沈殿物を得た。これを濾過により回収し、水で洗浄し、次いで固体を真空オーブン中で乾燥させ、2-((3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(0.71g、2.33mmol、収率56%)を無色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.52分、[MH]+=305.4。
中間体127:(±)-tert-ブチル2-((2-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
窒素下で0℃の(2-フルオロフェニル)マグネシウムブロミド(184mg、0.923mmol)(調製についてはWO 2012/138734を参照のこと)のTHF中溶液に、0.5mLのTHF中の(±)-tert-ブチル2-ホルミル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(110mg、0.375mmol)を滴下添加した。反応混合物を2時間の間撹拌した。塩化アンモニウム水溶液(1mL)を添加し、反応混合物を水(10mL)と酢酸エチル(10mL)とに分配した。有機層を分離し、水性層を酢酸エチルのさらなる部分(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を、疎水性フリットに通して濾過することにより乾燥させ、次いで真空中で濃縮した。残渣をシリカ上のクロマトグラフィー(Biotage SNAP10gカートリッジ、0〜80%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、(±)-tert-ブチル2-((2-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(99mg、0.192mmol、収率51.3%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークRt=1.10分、[MH]+についてm/z=361。
中間体128:(±)-2-((2-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
(±)-tert-ブチル2-((2-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(144mg、0.400mmol)を、メタノール(1.00mL)及びテトラヒドロフラン(1mL)にとった。2M水酸化ナトリウム(1.998mL、4.00mmol)を添加し、反応を室温で1時間撹拌したままにした。反応を真空中で濃縮した。残渣を水(5mL)にとり、pH2に酸性化した。沈殿物を濾別し、乾燥させて、粗(±)-2-((2-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(68mg、0.223mmol、収率55.9%)を得、これをさらに精製することなく後続のステップで使用した。
LCMS (2分、高pH法) ピークRt=0.52分、[MH]+についてm/z=305。
中間体129:4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)インドリン-2-オン
4,4,4',4',5,5,5',5'-オクタメチル-2,2'-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(1.9025g、7.49mmol)、4-ブロモインドリン-2-オン(1.0383g、4.90mmol)、[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(ジクロロメタンとの複合体)(0.6005g、0.734mmol)及び酢酸カリウム(1.4802g、15.08mmol)の1,4-ジオキサン(30mL)中混合物を、110℃で2時間撹拌した。この混合物を室温に冷却し、その後10gセライトカートリッジに通して濾過した。このカートリッジに酢酸エチル(3×30mL)を通して洗浄し、合わせた濾液を真空中で蒸発させて褐色液体を得、これをジクロロメタン(約10mL)に再溶解させ、100g SNAPシリカカートリッジ上にロードし、シクロヘキサン中20〜50%酢酸エチルの勾配で溶出するBiotage SP4半自動フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。所要の画分を合わせて真空中で蒸発させ、残渣(結晶化寸前であった)をジクロロメタン(約10mL)に再溶解させ、風袋したバイアルに移し、溶媒を窒素流下で蒸発させた。残渣をエーテル(5×5mL)で粉砕し、母液を毎回デカント除去し、残渣を窒素流下及び真空中で乾燥させ、所望の生成物をクリーム色固体(941.8mg、3.63mmol、収率74.2%)として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.93分、[MH]+=260。
中間体130:tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(2-オキソインドリン-4-イル)ビニル)イソニコチネート
tert-ブチル2-(1-ブロモビニル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(380mg、0.724mmol)、4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)インドリン-2-オン(250.3mg、0.966mmol)、[1,3-ビス(2,6-ジイソプロピルフェニル)イミダゾール-2-イリデン](3-クロロピリジル)パラジウム(II)ジクロリド(51.9mg、0.076mmol)及びリン酸三カリウム(492.6mg、2.321mmol)の1,4-ジオキサン(4.0mL)及び水(2.0mL)中溶液を、室温にて窒素下に暗中で22.5時間撹拌した。反応混合物に、酢酸エチル(15mL)、水(10mL)及びブライン(5mL)を添加し、層を分離した。水性層をさらなる酢酸エチル(2×15mL)で抽出し、有機相を合わせ、疎水性フリットを取り付けたカートリッジに通して濾過した。濾液を真空中で蒸発させ、粘性の淡褐色固体(415.0mg)を得た。これをDMSO(4mL)及びメタノール(2mL)に再溶解させ、(MDAP)(2×3mL注入、高pH法)により直接精製した。所要の画分を合わせ、真空中で蒸発させて、所望の生成物を黄色固体(103.2mg、0.262mmol、収率36.2%)として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.05分、[MH]+=394。
中間体131:tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(2-オキソインドリン-4-イル)エチル)イソニコチネート
tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(2-オキソインドリン-4-イル)ビニル)イソニコチネート(260mg、0.661mmol)の酢酸エチル(20mL)及びエタノール(20mL)中溶液を、Thales H-Cube装置を20℃にてフルH2モードで用いて、10%炭素上パラジウム触媒カートリッジ上で水素化した。溶液を真空中で蒸発させ、所望の生成物を黄色ガム状物(257.1mg、0.650mmol、収率98%)として得た。
LCMS (2分、高pH法) ピークRt=1.05分、[MH]+についてm/z=396。
中間体132:2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(2-オキソインドリン-4-イル)エチル)イソニコチン酸
(±)-tert-ブチル2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(2-オキソインドリン-4-イル)エチル)イソニコチネート(257mg、0.650mmol)のDCM(8.0mL)中溶液に、トリフルオロ酢酸(1.0mL、12.98mmol)を滴下添加した。得られた橙色溶液を、室温で窒素下に合計2日間撹拌し、この間、さらなるDCM(4.0mL、7.5時間後)及びトリフルオロ酢酸(0.5mL、6.49mmol、23.75時間後)を添加した。揮発性物質を真空中で蒸発させて暗赤色ガム状物を得、これをアセトニトリル(3×5mL)と共沸させ、揮発性物質を真空中で蒸発させて、粘性のピンク色固体を得た。これに水(5mL)及びジクロロメタン(5mL)を添加し、疎水性フリットを取り付けたカートリッジを用いて層を分離した。水性層をさらなるジクロロメタン(2×5mL)で洗浄し、真空中で蒸発させて、褐色ガム状物を得た。これをジエチルエーテル(5mL)と共沸させ、揮発性物質を真空中で蒸発させて、所望の生成物(158.9mg、0.398mmol、収率61.2%)を褐色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法) ピークRt=0.54分、[MH]+についてm/z=340。
中間体133:N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(2-オキソインドリン-4-イル)エチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
(±)-2-(メチルカルバモイル)-6-(1-(2-オキソインドリン-4-イル)エチル)イソニコチン酸(74mg、0.218mmol)をDMF(0.8mL)に溶解させた。DIPEA(0.190mL、1.090mmol)を添加し、その後HATU(120mg、0.316mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパン-1-アミン塩酸塩(47mg、0.437mmol)を添加して、反応混合物を窒素下に16.5時間撹拌した。反応混合物をMDAP(ギ酸法)により精製した。所望の生成物を含有する画分を飽和水性NaHCO3溶液とDCMとに分配した。有機層を抽出し(2×20mL)、乾燥させ(Na2SO4)、真空中で濃縮して、N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(2-オキソインドリン-4-イル)エチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(39mg、0.089mmol、収率41.0%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークRt=0.85分、[MH]+についてm/z=393。
中間体134:tert-ブチル2-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イルメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
5-ブロモイミダゾ[1,2-a]ピリジン(500mg、2.54mmol)(Fluorochemから市販されているもの)及びホウ酸トリイソプロピル(0.589mL、2.54mmol)を、トルエン(6mL)及びテトラヒドロフラン(1.5mL)の混合物に溶解させた。得られた溶液を-78℃に冷却し、n-ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M)(1.586mL、2.54mmol)を滴下添加した。反応混合物をゆっくりと0℃に温めて、イソプロパノール(1mL)でクエンチし、室温で一晩撹拌したままにした。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をアセトン(20mL)に再懸濁させた。得られたクリーム色懸濁液を濾過し、真空オーブン中で乾燥させて、純度約50%のリチウムイミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イルトリイソプロポキシボレート(371mg)を得、これをさらに精製することなく後続のステップで使用した。tert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(100mg、0.351mmol)、粗トリイソプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イルボレートリチウム塩(上記のとおりに調製されたもの)(200mg、約0.320mmol)、クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2′,4′,6′-トリイソプロピル-1,1′-ビフェニル)[2-(2′-アミノ-1,1′-ビフェニル)]パラジウム(II)配位子(41mg、0.052mmol)(Aldrichから市販されているもの)及びリン酸三カリウム(149mg、0.702mmol)の1,4-ジオキサン(2mL)及び水(0.500mL)中混合物を、5mLマイクロウェーブバイアル中、マイクロウェーブ反応器中で70℃にて30分間加熱した。この反応混合物を、前の反応混合物のバッチ(このバッチのスケールの約50%を占める)と合わせ、セライトに通して濾過し、濃縮して粗褐色油状物を得た。これを、シリカ上のクロマトグラフィー(Biotage SNAP25gカートリッジ、330ml超の10〜80%のMeOH/DCM中20% 2M NH3で溶出)により精製し、tert-ブチル2-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イルメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(141mg、0.308mmol、収率88%)を、橙色油状物として、純度80%超で得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークRt=0.61分、[MH]+についてm/z=367。
中間体135:2-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イルメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
tert-ブチル2-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イルメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(140mg、0.382mmol)の1,4-ジオキサン(2mL)及び水(2mL)中溶液に、水酸化リチウム(23mg、0.960mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。HCl(2M水溶液)(0.480mL、0.959mmol)を添加し、反応混合物を真空中で濃縮して、薄黄色固体としての粗2-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イルメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(260mg、0.293mmol、収率77%)を、塩化リチウムとの混合物として得た。
LCMS (2分、高pH法) ピークRt=0.48分、[MH]+についてm/z=311。
中間体136:tert-ブチル4-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート
窒素下のピリジン(1.210mL、14.96mmol)のジクロロメタン(5mL)中溶液に、4-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン(2.68g、13.60mmol)(Aldrichから市販されているもの)及びジ-tert-ブチルジカーボネート(3.27g、14.96mmol)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。5mLの2M HClを添加し、有機相を分離した。水相をDCMのさらなる部分(2×5mL)で抽出した。合わせた有機相を、疎水性フリットに通して濾過することにより乾燥させ、その後真空中で濃縮し、tert-ブチル4-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート(4.19g、12.69mmol、収率93%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークRt=1.15分、[MH]+についてm/z=297、299。
中間体137:(1-(tert-ブトキシカルボニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ボロン酸
4,4,4',4',5,5,5',5'-オクタメチル-2,2'-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(3.22g、12.68mmol)、酢酸カリウム(1.899g、19.35mmol)及びtert-ブチル4-ブロモ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート(2.13g、6.45mmol)の1,4-ジオキサン(10mL)中撹拌溶液に、[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.944g、1.290mmol)を添加した。反応混合物を窒素でパージし、80℃で18時間撹拌し、次いで100℃で4時間撹拌した。この反応混合物を、水(30mL)、ブライン(10mL)と酢酸エチル(30mL)とに分配した。有機層を分離し、水性層を酢酸エチルのさらなる部分(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を、疎水性フリットに通して濾過することにより乾燥させ、その後真空中で濃縮した。残渣に20mLのエーテルを添加し、混合物を濾過した。濾液を真空中で濃縮し、純度約60%の(1-(tert-ブトキシカルボニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ボロン酸(4.49g、6.00mmol、収率93%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークRt=0.51分、[MH]+についてm/z=263。
中間体138:tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート
炭酸カリウム(568mg、4.11mmol)を、1,4-ジオキサン(20mL)及び水(10mL)中の不純な(1-(tert-ブトキシカルボニル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)ボロン酸(4g、5.34mmol)、[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.785g、1.073mmol)及びtert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(1.698g、5.37mmol)と合わせた。この混合物を100℃で2時間加熱し、その後水(30mL)、ブライン(10mL)と酢酸エチル(30mL)とに分配した。有機層を分離し、水相を酢酸エチルのさらなる部分(3×30mL)で抽出した。合わせた有機相を、疎水性フリットに通して濾過することにより乾燥させ、その後真空中で濃縮した。残渣を、シリカ上のクロマトグラフィー(Biotage SNAP100gカラム、シクロヘキサン中0〜60%酢酸エチル、次いでシクロヘキサン中60〜100%酢酸エチルで溶出)により精製した。所望の画分を真空中で濃縮し、tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート(760mg、1.548mmol、収率28.8%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークRt=0.85分、[MH]+についてm/z=467。
中間体139:(±)-tert-ブチル4-(1-(4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)プロピル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート
tert-ブチル4-((4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート(370mg、0.753mmol)をテトラヒドロフラン(2.5mL)に溶解させ、窒素下にCO2/アセトン浴中で-78℃に冷却した。リチウムヘキサメチルジシラジド(THF中1M)(3.0mL、3.00mmol)を滴下添加し、反応混合物を45分間撹拌したままにした。ヨードエタン(0.13mL、1.617mmol)を添加し、得られた混合物を45分間撹拌した。1mLの水を添加し、反応混合物を温めた。反応混合物を水(10mL)と酢酸エチル(10mL)とに分配した。有機層を分離し、水性層を酢酸エチルのさらなる部分(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を、疎水性フリットに通して濾過することにより乾燥させ、その後真空中で濃縮した。残渣を、0〜80%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するSnapカラムクロマトグラフィー10gカラムにより精製した。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、(±)-tert-ブチル4-(1-(4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)プロピル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート(222mg、0.404mmol、収率53.6%)を橙色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークRt=0.92分、[MH]+についてm/z=495。
中間体140:(±)-2-(1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)プロピル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
(±)-tert-ブチル4-(1-(4-(tert-ブトキシカルボニル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)プロピル)-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-1-カルボキシレート(222mg、0.404mmol)のジクロロメタン(1mL)中溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(1.00mL、12.98mmol)を添加し、反応混合物を一晩撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、次いで5mLのエーテルを添加し、反応混合物を真空中で濃縮して(手順を4回繰り返した)、(±)-2-(1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)プロピル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(224mg、0.331mmol、収率82%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークRt=0.49分、[MH]+についてm/z=339。
中間体141:4-ブロモ-7-メチル-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン
4-ブロモ-7-メチル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン(例えばPharmablocksから市販されているもの、500mg、2.369mmol)を窒素下でDMF(5mL)にとり、氷浴中で冷却した。NaH(鉱油中60%懸濁液、114mg、2.84mmol)を添加し、反応を15分間撹拌した。塩化トシル(542mg、2.84mmol)を添加し、反応を放置して一晩室温に温めた。反応混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(2×25mL)で抽出した。合わせた有機物をNa2SO4で乾燥させ、疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮して褐色油状物を得た。粗生成物を最小限のDCM中で25gシリカカートリッジに適用し、2CVについてシクロヘキサン中0%酢酸エチル、次いで10CVにわたり0〜25%酢酸エチルで溶出し、その後5CVについて%で保持した。適切な画分を真空中で濃縮し、所望の生成物(447mg、1.163mmol、収率49.1%)をクリーム色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークRt=0.49分、[MH]+についてm/z=339。
中間体142:7-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン
4-ブロモ-7-メチル-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン(440mg、1.205mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(459mg、1.807mmol)及び酢酸カリウム(355mg、3.61mmol)を1,4-ジオキサン(10mL)中で合わせ、この混合物に10分間窒素を吹き込んだ。PdCl2(dppf)(176mg、0.241mmol)を添加し、反応を窒素下で週末かけて50℃に加熱した。PdCl2(dppf)のさらなる部分(176mg、0.241mmol)を添加し、一晩加熱を65℃に増大させた。反応を冷却し、セライトに通して濾過した。濾過ケーキをEtOAc(20mL)で洗浄した。濾液を水(25mL)で洗浄し、次いでNa2SO4で乾燥させ、疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮して、粗の所望生成物(1.0688g、0.259mmol、収率21.52%)を褐色油状物として得、これをさらに精製することなく使用した。
LCMS (2分、高pH法) ピークRt=1.30分、[MH]+についてm/z=413.6。
中間体143:tert-ブチル2-((7-メチル-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
7-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン(1.0688g、0.259mmol)を、1,4-ジオキサン(3mL)及び水(1.5mL)にとった。tert-ブチル2-(クロロメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(0.066g、0.233mmol)及びリン酸三カリウム(0.165g、0.778mmol)を添加し、この溶液に窒素を通して10分間泡立てた。[1,3-ビス(2,6-ジイソプロピルフェニル)イミダゾール-2-イリデン](3-クロロピリジル)パラジウム(II)ジクロリド(0.018g、0.026mmol)を添加し、反応を室温で一晩撹拌した。次いで、反応を5時間80℃に加熱し、その後反応を放置して冷却し、週末かけて静置した。反応を真空中で濃縮し、残渣をEtOAcと水とに分配した(各25mL)。水性層をEtOAc(25mL)で再抽出した。合わせた有機物をNa2SO4で乾燥させ、濾過して真空中で濃縮し、褐色油状物を得た。粗生成物をMDAP(高pH法)により精製した。適切な画分を真空中で濃縮し、所望の生成物(44.2mg、0.079mmol、収率30.3%)を褐色油状物として得た。
LCMS (2分、高pH法) ピークRt=1.29分、[MH]+についてm/z=533.5。
中間体144:2-((7-メチル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
Tert-ブチル2-((7-メチル-1-トシル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(44.2mg、0.083mmol)を、メタノール(2mL)及びTHF(2.0mL)にとった。1M LiOH(0.413mL、0.413mmol)を添加し、反応を一晩60℃に加熱した。反応を冷却して真空中で濃縮し、粗生成物を褐色油状物として得、これをさらに精製することなく使用した。
LCMS (2分、高pH法) ピークRt=0.51分、[MH]+についてm/z=325.4。
中間体145:1-(tert-ブチルジメチルシリル)-4-ヨード-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン
0℃に冷却した4-ヨード-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(1g、4.10mmol)のTHF(16mL)中溶液に、NaHMDS(THF中1M、4.51mL、4.51mmol)を滴下添加した。15分後、TBDMS-Cl(0.803g、5.33mmol)を添加した。反応を、0℃で30分間及び室温で30分間撹拌した。水(75mL)及びDCM(75mL)を添加し、層を分離した(少量のMeOHを添加して分離を補助した)。水性層をDCM(2×50mL)でさらに抽出した。合わせた有機物を乾燥させ(Na2SO4)、濾過して真空中で濃縮し、所望の粗生成物が褐色油状物として得られた。これをシクロヘキサンにとり、50g SNAPシリカカートリッジを用いて100%シクロヘキサンで溶出するフラッシュSP4クロマトグラフィーにより精製した。適切な画分を回収して真空中で濃縮し、トルエンに再溶解させ、再度濃縮して残りの廃液を全て除去し、所望の生成物:1-(tert-ブチルジメチルシリル)-4-ヨード-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(1.41g、3.94mmol、収率96%)が透明油状物として得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.71分、[MH]+=359.1。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.91 (d, J=5.0 Hz, 1 H) 7.56 (d, J=3.5 Hz, 1 H) 7.53 (d, J=5.0 Hz, 1 H) 6.42 (d, J=3.5 Hz, 1 H) 0.87 (s, 9 H) 0.62 (s, 6 H)。
中間体146:(+/-)-tert-ブチル2-((1-(tert-ブチルジメチルシリル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
0℃に冷却した1-(tert-ブチルジメチルシリル)-4-ヨード-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン(305mg、0.851mmol)のTHF(4mL)中溶液に、塩化イソプロピルマグネシウム(THF中1.89M、0.480mL、0.908mmol)を滴下添加し、反応を0℃で30分間撹拌した。次いで、tert-ブチル2-ホルミル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(150mg、0.568mmol)をTHF(4mL)中に添加した。反応を0℃で1時間撹拌した。反応を0℃でさらに30分間撹拌し、次いで飽和水性NH4Cl溶液(20mL)でクエンチし、その後EtOAc(20mL)を添加した。層を分離し、水性層をEtOAc(2×20mL)でさらに抽出した。合わせた有機物を乾燥させ(Na2SO4)、真空中で濃縮し、粗生成物が橙色油状物として得られた。これを(数滴のDCMと共に)シクロヘキサンにとり、SNAPシリカ25gカートリッジに添加した。これを、0〜60%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するフラッシュSP4クロマトグラフィーにより精製した。適切な画分を回収し、真空中で濃縮して、所望の生成物:tert-ブチル2-((1-(tert-ブチルジメチルシリル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(160mg、0.322mmol、収率57%)が黄色油状物として得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.49分、[MH]+=497.3。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.94 (q, J=4.5 Hz, 1 H) 8.22 (d, J=4.8 Hz, 1 H) 8.20(d, J=1.5 Hz, 1 H) 8.04 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.43 (d, J=3.5 Hz, 1 H) 7.25 (d, J=5.3 Hz, 1 H) 6.87 (d, J=3.5 Hz, 1 H) 6.54 (d, J=5.0 Hz, 1 H) 6.24 (d, J=4.8 Hz, 1 H) 2.88 (d, J=4.8 Hz, 3 H) 1.54 (s, 9 H) 0.87 (s, 9 H) 0.59 (d, J=4.0 Hz, 6 H)。
中間体147:(+/-)-tert-ブチル2-((1-(tert-ブチルジメチルシリル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メトキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート
トリメチルオキソニウムテトラフルオロボレート(143mg、0.966mmol)を、室温のtert-ブチル2-((1-(tert-ブチルジメチルシリル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(160mg、0.322mmol)及びN1,N1,N8,N8-テトラメチルナフタレン-1,8-ジアミン(221mg、1.031mmol)のDCM(1mL)中混合物に添加し、この混合物を3時間撹拌した。Proton Sponge(74mg)及びトリメチルオキソニウムテトラフルオロボレート(48mg)のさらなる部分を連続的に添加し、反応をさらに2時間撹拌した。反応をEtOAc(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)を添加した。層を分離し、水性層をEtOAc(2×20mL)でさらに抽出した。合わせた有機物をNH4Cl(2×10mL)で洗浄し、次いで有機層を乾燥させて(Na2SO4)、真空中で蒸発させた。残渣をシクロヘキサンにとり、SNAP10gシリカカートリッジに添加した。これを、0〜60%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するフラッシュSP4クロマトグラフィーにより精製した。生成物含有画分を回収し、真空中で濃縮して生成物が得られたが、TLCは、この生成物が依然として残留proton spongeを含有していることを示した。このため、粗生成物をシクロヘキサンにとり、SNAP10gシリカカートリッジに添加した。これを、0〜40%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するフラッシュSP4クロマトグラフィーにより再精製した。生成物含有画分を回収し、真空中で濃縮して生成物が得られたが、TLCは、この生成物が依然として残留Proton spongeを含有していることを示した。このため、粗生成物をシクロヘキサンにとり、SNAP25gシリカカートリッジに添加した。これを0〜50%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するフラッシュSP4クロマトグラフィーにより再精製した。生成物含有画分を回収し、真空中で濃縮して、薄黄色油状物として所望の純粋生成物:tert-ブチル2-((1-(tert-ブチルジメチルシリル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メトキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(99mg、0.194mmol、収率60%)が得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.63分、[MH]+=511.3。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.70(q, J=4.9 Hz, 1 H) 8.24 (d, J=4.8 Hz, 1 H) 8.22 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 8.06 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.46 (d, J=3.5 Hz, 1 H) 7.26 (d, J=5.0 Hz, 1 H) 6.87 (d, J=3.5 Hz, 1 H) 5.89 (s, 1 H) 3.44 (s, 3 H) 2.87 (d, J=4.8 Hz, 3 H) 1.55 (s, 9 H) 0.86 (s, 9 H) 0.59 (s, 6 H)。
中間体148:(+/-)-2-(メトキシ(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸
メタノール(1.2mL)中のtert-ブチル2-((1-(tert-ブチルジメチルシリル)-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)(メトキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(99mg、0.194mmol)を含有するフラスコに、室温の水酸化ナトリウム(H2O中2M、500μL、1.00mmol)を添加し、この反応混合物を3時間撹拌した。HCl(H2O中2M、500μL、1.00mmol)を添加し(pH約4)、反応を真空中で濃縮して、粗生成物:2-(メトキシ(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(128mg、0.188mmol、収率97%、純度約50%)がクリーム色固体として得られ、これをさらに精製することなく次の反応で使用した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.58分、[MH]+=341.1。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.66 (br. s., 1 H) 8.61 (q, J=4.5 Hz, 1 H) 8.24 (d, J=1.3 Hz, 1 H) 8.21 (d, J=4.8 Hz, 1 H) 8.01 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.40 - 7.44 (m, 1 H) 7.24 (d, J=5.0 Hz, 1 H) 6.65 (dd, J=3.4, 1.9 Hz, 1 H) 5.82 (s, 1 H) 3.41 (s, 3 H) 2.87 (d, J=4.8 Hz, 3 H)。1つの交換可能なプロトンは観察されなかった。
中間体149:6-(メトキシ(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、ジアステレオマーの混合物
2-(メトキシ(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(50重量%、128mg、0.188mmol)のDMF(0.9mL)中溶液に、HATU(107mg、0.282mmol)及びDIPEA(0.099mL、0.564mmol)を連続的に添加した。反応を1分間撹拌し、次いで(1S,2S)-2-メチルシクロプロパン-1-アミン塩酸塩(30.3mg、0.282mmol)を添加した。反応を1時間撹拌した。DMF溶液を2つのMDAPバイアルに直接添加し、MeOH/DMSO(2×0.9mL)で希釈した。これらをMDAP(高pH法)により精製した。適切な画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物(43mg、0.109mmol、収率58%)がオフホワイトの固体として得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.81分、[MH]+=394.3。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.67 (br. s., 1 H) 8.94 (d, J=4.3 Hz, 1 H) 8.62 - 8.69 (m, 1 H) 8.29 (d, J=1.0 Hz, 1 H) 8.22 (d, J=5.0 Hz, 1 H) 8.07 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.44 (dd, J=3.1, 1.9 Hz, 1 H) 7.25 (d, J=4.8 Hz, 1 H) 6.69 (br. d, J=2.8 Hz, 1 H) 5.85 (s, 1 H) 3.42 (s, 3 H) 2.87 (d, J=4.8 Hz, 3 H) 2.56 (dq, J=7.4, 3.8 Hz, 1 H) 1.03 - 1.08 (m, 3 H) 0.92 - 1.02 (m, 1 H) 0.74 - 0.82 (m, 1 H)。
中間体150:tert-ブチル(シクロペンタ-3-エン-1-イルオキシ)ジメチルシラン
シクロペンタ-3-エン-1-オール(5g、59.4mmol、例えばAstatechから市販されているもの)をDCM(100mL)に溶解させ、TBDMS-Cl(8.96g、59.4mmol)及びイミダゾール(4.86g、71.3mmol)を添加し、次いで得られた懸濁液を室温で週末かけて撹拌した。混合物を水(2×100mL)で洗浄し、乾燥させて真空中で蒸発させ、tert-ブチル(シクロペンタ-3-エン-1-イルオキシ)ジメチルシラン(12.05g、60.7mmol、102収率%)を薄黄色液体として得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 5.68 (s, 2 H) 4.50 - 4.62 (m, 1 H) 2.59 (dd, J=14.9, 6.8 Hz, 2 H) 2.23 - 2.37 (m, 2 H) 0.91 (s, 9 H) 0.09 (s, 6 H)。
中間体151:(1R,5S,6r)-エチル3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボキシレート
エチルジアゾアセテート(6.90mL、66.5mmol、例えばSigma Aldrichから市販されているもの)をDCM(150mL)に溶解させ、室温の酢酸ロジウム(II)二量体(1g、2.263mmol、例えばSigma Aldrichから市販されているもの)及びtert-ブチル(シクロペンタ-3-エン-1-イルオキシ)ジメチルシラン(12g、60.5mmol)のDCM(150mL)中混合物に、約5時間かけて滴下添加した。得られた緑色溶液を一晩撹拌し、次いで真空中で蒸発させて緑色液体を得た。これを340gシリカカラム上にロードし、0〜40%EtOAc/シクロヘキサンで溶出した。適切な画分を真空中で蒸発させ、エチル(1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボキシレート(5.5g、19.33mmol、収率32.0%)を無色液体として得た。NMRは、約3:1の比の、シリルエーテル位における異性体の混合物としての所望の生成物と一致すると考えられ、これを粗生成物のまま次のステップに持ち越した。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.96分、[MH]+=存在せず。
中間体152:ベンジル((1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)カルバメート
ステップ1:水酸化ナトリウム(20mL、40.0mmol)を、室温のエチル(1R*,5S*,6r*)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボキシレート(5.0g、17.58mmol)のエタノール(50mL)中溶液に添加し、この混合物を3時間撹拌した。TLCは全ての出発物質が消費されたことを示し、混合物を真空中で蒸発させて約30mL体積とし、次いで水(30mL)で希釈してエーテル(50mL)で洗浄した。後処理由来のエーテル洗浄物を乾燥させて真空中で蒸発させ、回収された出発物質(3.85g)のエチル(1R*,5S*,6r*)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボキシレートを得た。これをエタノール(30mL)に溶解させ、2M水性NaOH溶液(20mL)を添加し、次いで混合物を70℃で3時間加熱し、その後真空中で蒸発させた。残渣を水(50mL)に溶解させ、エーテル(50mL)で洗浄し、次いで水性層を2M HCl(20mL)で酸性化して、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機物を乾燥させて真空中で蒸発させ、(1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボン酸(1.9g、7.41mmol、収率42.2%)を薄黄色固体として得た。この生成物を精製することなく次のステップに持ち越した。
ステップ2:(1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-カルボン酸(1.8g、7.02mmol)を、トルエン(20mL)及びEt3N(1.957mL、14.04mmol)の混合物に溶解させ、次いでDPPA(1.815mL、8.42mmol)を添加し、混合物を30分間室温で撹拌した。ベンジルアルコール(1.095mL、10.53mmol)を添加し、混合物を100℃で4時間加熱し、その後室温に冷却した。酢酸エチル(100mL)を添加し、溶液を水(2×100mL)で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して濾液を真空中で蒸発させ、薄黄色油状物を得た。これをDCM(10mL)に溶解させ、50gシリカカラム上にロードし、その後0〜30%EtOAc/シクロヘキサンで溶出して生成物含有画分(過マンガン酸塩浸漬により検出した)を回収し、真空中で蒸発させて、ベンジル((1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)カルバメート(1.90g、5.26mmol、収率74.9%)を薄黄色油状物として得た(NMRは約2:1の比の異性体の混合物としての所望の生成物と一致した)。この化合物をさらに精製することなく次のステップに持ち越した。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.56分、[MH]+=362.6。
中間体153:(1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン
ベンジル((1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)カルバメート(1.9g、5.26mmol)をエタノール(100mL)に溶解させ、H-Cube中、大気圧で流速1mL/分で水素化した。溶出液を真空中で蒸発させ、所望の生成物(1.12g、4.92mmol、収率84%)を薄黄色油状物として得た(NMRは、シリルエーテル位における異性体のほぼ等量の混合物としての所望の生成物と一致した)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 4.23 (t, J=1.0 Hz, 1 H) 3.81 (q, J=1.0 Hz, 1 H) 3.48 (s, 2 H) 2.49 (s, 1 H) 1.93 - 2.08 (m, 5 H) 1.63 (d, J=13.0 Hz, 3 H) 1.25 - 1.33 (m, 1 H) 1.13 - 1.25 (m, 3 H) 0.80 - 0.92 (m, 18 H) -0.04 - 0.06 (m, 12 H)。
中間体154:N
4
-((1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
2
-メチル-6-((S)-1-フェニルエチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
(S)-2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチン酸(100mg、0.352mmol)、HATU(160mg、0.422mmol)、DMF(2mL)及びDIPEA(0.184mL、1.055mmol)をフラスコに混合し、5分間撹拌した。次いで、(1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン(96mg、0.422mmol)を添加し、反応を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで3回抽出し、合わせた有機物を10%水性LiCl溶液で洗浄し、疎水性フリットを用いて乾燥させ、真空中で濃縮して黄色油状物とした。その後、これをシクロヘキサン中0〜32%の(AcOEt中25%EtOH)の勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物(156.7mg、0.279mmol、収率82%)を黄色ガム状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.53分、[MH]+=494.4。
中間体155:6-ベンジル-N
4
-((1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(35mg、0.129mmol)、HATU(59.1mg、0.155mmol)、DMF(1.2mL)及びDIPEA(0.068mL、0.388mmol)をフラスコに混合し、5分間撹拌した。次いで、(1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン(35.3mg、0.155mmol)を添加し、反応を室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(3×30mL)で抽出し、合わせた有機物を10%LiCl水溶液(20mL)で洗浄し、疎水性フリットを用いて乾燥させ、真空中で濃縮して黄色油状物とした。次いで、これをシクロヘキサン中0〜40%の(EtOAc中25%EtOH)の勾配(10CV)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の生成物(113.5mg、0.208mmol、収率59.3%)を橙色ガム状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.49分、[MH]+=480.4。
中間体156:N
4
-((1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(メトキシ(フェニル)メチル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-(メトキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(185mg、0.578mmol)、HATU(264mg、0.693mmol)、DMF(4mL)及びDIPEA(0.303mL、1.733mmol)をフラスコに混合し、5分間撹拌した。次いで、(1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン(158mg、0.693mmol)を添加し、反応を室温で1.5時間撹拌した。DIPEA(0.303mL、1.733mmol)を添加し、反応混合物を45℃で2時間撹拌した。HATUのさらなる部分(264mg、0.693mmol)を添加し、反応を45℃で2時間撹拌した。反応混合物を水(40mL)で希釈し、EtOAc(3x40mL)で抽出し、合わせた有機物を10%LiCl水溶液(20mL)で洗浄して、飽和NaHCO3溶液(20mL)で洗浄し、疎水性フリットを用いて乾燥させて真空中で濃縮し、橙色油状物とした。これを、最初にシクロヘキサン中0〜32%の(AcOEt中25%EtOH)(10CV)の勾配で溶出するシリカカラムクロマトグラフィーにより精製し、次いで、2回目はシクロヘキサン中20〜80%のAcOEt(10CV)の勾配で溶出するシリカカラムクロマトグラフィーにより精製した。適切な画分を合わせて減圧下で蒸発させ、所望の生成物(168.3mg、0.147mmol、収率44.7%)を橙色ガム状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.52分、[MH]+=510.4。
実施例
実施例1:(+/-)-N
4
-シクロプロピル-N
2
-メチル-6-(1-フェニルエチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチン酸(100mg、0.352mmol)、HATU(204mg、0.537mmol)、DIPEA(0.19mL、1.088mmol)、シクロプロパンアミン(0.05mL、0.722mmol)及びDMF(3mL)を、室温でN2下に1時間撹拌した。溶液を濃縮し、750mgの橙色油状物を得た。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP25gカートリッジ、0〜100%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。適切な画分を濃縮し、83mgの黄色油状物を得た。サンプルを1:1のMeOH:DMSO(1mL)に溶解させ、MDAP(ギ酸法)により精製した。適切な画分を濃縮し、N4-シクロプロピル-N2-メチル-6-(1-フェニルエチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(58mg、0.161mmol、収率45.9%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.98分、[MH]+=324.0。
実施例2:6-ベンジル-N
4
-シクロプロピル-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(130mg、0.481mmol)、HATU(267mg、0.702mmol)、DIPEA(0.25mL、1.431mmol)、シクロプロパンアミン(0.07mL、1.010mmol)及びDMF(3mL)を、室温でN2下に45分間撹拌した。この溶液を濃縮し、60mgの橙色油状物を得た。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP25gカートリッジ、0〜100%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。適切な画分を濃縮し、139mgの黄色油状物を得た。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP25gカートリッジ、50〜100%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。適切な画分を濃縮し、83mgの黄色油状物を得た。これをDMF(1mL)にとり、MDAP(ギ酸法)によりさらに精製した。所望の生成物を含有する画分を濃縮し、6-ベンジル-N4-シクロプロピル-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(66mg、0.192mmol、収率39.9%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.91分、[MH]+=310.0。
実施例3:6-ベンジル-N
4
-シクロブチル-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
6-ブロモ-N4-シクロブチル-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(46mg、0.147mmol)、ベンジル亜鉛(II)ブロミド(THF中0.5M、0.5mL、0.250mmol)、PdCl2(PPh3)2(12mg、0.017mmol)及びTHF(1.5mL)を、マイクロ波中、110℃で30分間加熱した。黒色溶液をCelite(登録商標)上で濾過し、EtOAcと水とに分配し、EtOAc(3×30mL)で抽出し、疎水性フリットで乾燥させ、濃縮して70mgの褐色固体を得た。サンプルを1:1のMeOH:DMSO(1mL)に溶解させ、MDAP(ギ酸法)により精製した。この溶液を濃縮し、6-ベンジル-N4-シクロブチル-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(23mg、0.064mmol、収率43.4%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.02分、[MH]+=324.0。
実施例4:(+/-)-N
4
-シクロブチル-N
2
-メチル-6-(1-フェニルエチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
6-ブロモ-N4-シクロブチル-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(46mg、0.147mmol)、(1-フェニルエチル)亜鉛(II)ブロミド(THF中0.5M、0.147mL、0.074mmol)、PdCl2(PPh3)2(16mg、0.023mmol)及びTHF(1mL)を、マイクロ波中、110℃で30分間加熱した。この反応を、マイクロ波中、110℃でさらに30分間加熱した。(1-フェニルエチル)亜鉛(II)ブロミド(THF中0.5M、0.3mL、0.150mmol)、PdCl2(PPh3)2(11mg、0.016mmol)及びTHF(0.5mL)を添加し、反応を、マイクロ波中、110℃で30分間加熱した。反応混合物をEtOAcと水とに分配し、水性層をEtOAc(3×30mL)でさらに抽出し、合わせた有機物を疎水性フリットで乾燥させ、濃縮して120mgの褐色固体を得た。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10gカートリッジ、0〜100%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、31mgの褐色固体を得た。サンプルを1:1のMeOH:DMSO(1mL)に溶解させ、MDAP(ギ酸法)により精製した。溶液を濃縮し、N4-シクロブチル-N2-メチル-6-(1-フェニルエチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(21mg、0.056mmol、収率38.0%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.08分、[MH]+=338.0。
実施例5:(S*)-N
4
-シクロプロピル-N
2
-メチル-6-(1-フェニルエチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
実施例6:(R*)-N
4
-シクロプロピル-N
2
-メチル-6-(1-フェニルエチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
実施例1(53mg)をキラルHPLCにより精製した。ラセミ体をEtOH(1mL)に溶解させた。注入:0.5mLの溶液をカラム上に注入した(20%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、流速=30mL/分、検出波長=215nm、カラム30mm×25cm Chiralpak IC)。注入総数=2。21〜23.5分からの画分をまとめてピーク1と標識した。25〜28分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた画分を真空中で濃縮し、その後秤量したフラスコに移した。
ピーク1に対応する画分を回収し、実施例5(26mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.98分、[MH]+=324.2。
ピーク2に対応する画分を回収し、実施例6(20mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.98分、[MH]+=324.1。
実施例7:6-ベンジル-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
6-ブロモ-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(80mg、0.256mmol)、ベンジル亜鉛(II)ブロミド(THF中0.5M、0.871mL、0.436mmol)、PdCl2(PPh3)2(27mg、0.038mmol)及びTHF(1.5mL)を、マイクロ波中、110℃で30分間加熱した。黒色溶液をCelite(登録商標)上で濾過し、EtOAcと水とに分配し、EtOAc(3×30mL)で抽出し、疎水性フリットで乾燥させ、濃縮して約149mgの粗生成物を褐色油状物として得た。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10gカートリッジ、10〜70%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製し、86mgの褐色油状物を得た。これを1:1のDMSO:MeOH(1mL)にとり、MDAP(ギ酸法)によりさらに精製した。所望の生成物を含有する画分を飽和NaHCO3溶液とDCMとに分配した。有機層を抽出し(2×50mL)、乾燥させて(Na2SO4)真空中で濃縮し、6-ベンジル-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(58mg、0.161mmol、収率63.0%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.00分、[MH]+=324.4。
実施例8:6-((1H-インダゾール-7-イル)メチル)-N
4
-シクロプロピル-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2mLマイクロウェーブバイアル中で、6-(クロロメチル)-N4-シクロプロピル-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(66mg、0.247mmol)を、1,4-ジオキサン(2mL)及び水(1mL)中の7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-インダゾール(68mg、0.279mmol)、炭酸カリウム(104mg、0.753mmol)及びPdCl2(dppf)(34mg、0.046mmol)と合わせた。これを120℃で40分間加熱した。溶液をセライト(登録商標)に通して濾過し、EtOAc(10mL)と水(10mL)とに分配し、さらなるEtOAc(2×10mL)で抽出し、疎水性フリットに通して乾燥させ、濃縮して240mgの褐色油状物を得た。これをSiO2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP25g、0〜100%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、6-((1H-インダゾール-7-イル)メチル)-N4-シクロプロピル-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(43mg、0.111mmol、収率44.9%)を薄褐色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.80分、[MH]+=350.5。
実施例9:6-(3-(2-ヒドロキシエトキシ)ベンジル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
1,3-ジオキソラン-2-オン(11.47mg、0.130mmol)を、6-(3-ヒドロキシベンジル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(34mg、0.100mmol)及びK2CO3(27.7mg、0.200mmol)のDMF(4mL)中溶液に添加した。反応混合物を1時間撹拌し、付加当量の1,3-ジオキソラン-2-オン(11.47mg、0.130mmol)を添加した。反応混合物をさらに2時間撹拌したままにし、付加当量の1,3-ジオキソラン-2-オン(11.47mg、0.130mmol)をもう一度添加した。反応混合物を2時間撹拌し、さらなる1,3-ジオキソラン-2-オン(11.47mg、0.130mmol)を添加した。最終当量の1,3-ジオキソラン-2-オン(11.47mg、0.130mmol)を添加し、反応混合物を15時間撹拌したままにした。反応混合物をEtOAcと水とに分配した。水性層を除去し、有機層を洗浄し(1×水、2×飽和水性NaHCO3)、疎水性フリットに通過させ、真空中で蒸発させて透明油状物とした。次いで、サンプルを、30〜100%EtOAc/シクロヘキサンの勾配を用いる10g Biotage(登録商標)SNAPカラムを用いて精製した。生成物含有画分を合わせ、溶媒を真空中で除去し、透明油状物を得た。次いで、サンプルを窒素流下で2時間乾燥させ、その後真空オーブン中に40℃で1時間置いた。このサンプルを、MDAP(ギ酸法)を介してさらに精製した。生成物含有画分を合わせ、溶媒を真空中で除去し、白色固体を得た。次いで、サンプルを窒素流下で16時間乾燥させ、その後真空中40℃で1時間置き、所望の生成物(12mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.84分、[MH]+=384.4。
実施例10:N
4
-シクロプロピル-6-(2-フルオロベンジル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-(2-フルオロベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(45.2mg、0.125mmol、80重量%)のDMF(0.8mL)中溶液に、HATU(64.2mg、0.169mmol)を添加し、その後シクロプロパンアミン(0.02mL、0.289mmol)及びDIPEA(0.1mL、0.573mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を、MDAP(ギ酸法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を飽和重炭酸ナトリウム溶液とDCMとに分配した。有機層を抽出し(2×20mL)、次いで乾燥させて真空中で濃縮し、N
4-シクロプロピル-6-(2-フルオロベンジル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(23.4mg、0.068mmol、収率60.3%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.94分、[MH]+=328.2。
実施例11:N
4
-((1S,2S)-2-(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)-6-(3-メトキシベンジル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-(3-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(30mg、0.100mmol)をDCM(10mL)に懸濁させ、Et3N(0.028mL、0.200mmol)及びHATU(49.4mg、0.130mmol)を添加し、次いで混合物を20分間撹拌した後、((1S,2S)-2-アミノシクロプロピル)メタノール塩酸塩(18.52mg、0.150mmol)を添加した。得られた黄色溶液を2時間撹拌し、その後水(10mL)で洗浄し、乾燥させて真空中で蒸発させ、残渣をMDAP(高pH法)により精製し、N4-((1S,2S)-2-(ヒドロキシメチル)シクロプロピル)-6-(3-メトキシベンジル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(25mg、0.068mmol、収率67.7%)を無色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.85分、[MH]+=370.3。
実施例12:N
4
-シクロプロピル-6-(3-メトキシベンジル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-(3-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(40mg、0.133mmol)をDCM(10mL)に懸濁させ、Et3N(0.037mL、0.266mmol)及びHATU(65.8mg、0.173mmol)を添加し、次いで混合物を20分間撹拌した後、シクロプロピルアミン(0.028mL、0.400mmol)を添加した。得られた黄色溶液を2時間撹拌し、次いで水(10mL)で洗浄し、乾燥させて真空中で蒸発させ、残渣をMDAP(高pH法)により精製し、N4-シクロプロピル-6-(3-メトキシベンジル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(25mg、収率55.3%)を無色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.95分、[MH]+=340.2。
実施例13:6-(3-メトキシベンジル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
HATU(425mg、1.119mmol)を、2-(3-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(210mg、0.699mmol)、(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(90mg、0.839mmol)及びDIPEA(0.366mL、2.098mmol)のDMF(4mL)中溶液に添加した。反応混合物を15分間撹拌した。反応混合物をEtOAcと水とに分配した。水性層を除去し、有機層を洗浄し(1×水、2×飽和水性NaHCO
3)、疎水性フリットに通過させ、真空中で蒸発させて褐色油状物とした。次いでサンプルを、0〜80%EtOAc/シクロヘキサンで溶出する10g Biotage(登録商標)SNAPカラムを用いて精製した。生成物含有画分を合わせ、溶媒を真空中で除去した。次いで、サンプルを窒素流下で1時間乾燥させ、その後真空中に40℃で1時間置き、所望の生成物(206mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.01分、[MH]+=354.3。
実施例14:2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸モノマーのアミドアレイ
2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(162mg)とHATU(228mg)をDMF(3mL)に一緒に溶解させ、ストック溶液を調製した。DIPEA(330μL)を添加し、バイアルをキャップして振盪し、溶解を補助した。マトリックスバイアル(1.2mL)中で、1アリコートのこの反応混合物(0.5mL、0.1mmol)を、上記に示される構造を有する予め秤量したアミン(0.120mmol)に添加した。これをキャップし、振盪して内容物を分散させ、その後室温で18時間静置した。次いでこの反応混合物に、T3P(EtOAc中50%、120μL)とDIPEA(55μL)を添加し、さらなる出発アミン(+/-)-(trans)-2-アミノシクロブタノール(20mg)を添加した。このバイアルを振盪し、室温で1時間静置したままにした。サンプルをそのまま注入し、MDAP(高pH法)により精製した。その後、溶媒を窒素流下で乾燥させ、以下の表に挙げられる所要の生成物を得た。
実施例
実施例15:2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸モノマーのアミドアレイ
2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸を、HATU(0.038g、0.100mmol)及びDIPEA(0.052mL、0.300mmol)に添加し、混合物をDMF(0.5mL)に溶解させ、5分間放置した。この溶液をアミン(0.100mmol)に分散させ、反応を22℃で24時間放置した。次いで、反応にT3P(0.2mmol)を添加し、進行をLCMSにより分析した。その後、DMF中のサンプルをMDAP(高pH法)により精製した。溶媒を窒素流下で乾燥させ、以下の表に示される所要の生成物を得た。
実施例
実施例16:(S)-N
4
-シクロプロピル-6-(3-(2-ヒドロキシプロポキシ)ベンジル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
(S)-2-(3-(2-ヒドロキシプロポキシ)ベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(82mg、0.238mmol)のDMF(2mL)中溶液に、HATU(136mg、0.357mmol)を添加し、その後シクロプロパンアミン(0.035mL、0.505mmol)及びDIPEA(0.166ml、0.952mmol)を添加した。得られた反応混合物を、室温にて空気中で撹拌した。HATUのさらなる部分(136mg、0.357mmol)及びシクロプロパンアミン(0.035mL、0.505mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を、MDAP(ギ酸法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を飽和NaHCO
3溶液とDCMとに分配した。有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、真空中で濃縮し、(S)-N
4-シクロプロピル-6-(3-(2-ヒドロキシプロポキシ)ベンジル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(17mg、0.040mmol、収率16.76%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.83分、[MH]+=384.2。
実施例17:N
4
-シクロプロピル-6-(3-(2-ヒドロキシエトキシ)ベンジル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-(3-(2-ヒドロキシエトキシ)ベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(98mg、0.297mmol)のDMF(1mL)中溶液に、HATU(169mg、0.445mmol)を添加し、その後シクロプロパンアミン(33.9mg、0.593mmol)及びDIPEA(0.207ml、1.187mmol)を添加した。得られた反応混合物を、室温で4時間撹拌した(アミンの添加後、黄色溶液は褐色になった)。反応混合物を、MDAP(ギ酸法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を飽和NaHCO3溶液とDCMとに分配した。有機層を真空中で濃縮し、N4-シクロプロピル-6-(3-(2-ヒドロキシエトキシ)ベンジル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(17.6mg、0.048mmol、収率16.06%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.77分、[MH]+=370.2。
実施例18:6-((1H-インドール-4-イル)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-((1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(27mg、0.052mmol、59重量%)のDMF(0.8mL)中溶液に、HATU(49.8mg、0.131mmol)を添加し、その後(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(18.78mg、0.175mmol)及びDIPEA(0.076mL、0.435mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。黄色溶液は、アミンの添加後に褐色になった。反応混合物を、MDAP(ギ酸法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を、飽和NaHCO
3溶液とDCMとに分配した。有機層を抽出し、その後乾燥させて真空中で濃縮し、6-((1H-インドール-4-イル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(12.4mg、0.031mmol、収率59.8%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.96分、[MH]+=363.2。
実施例19:N
4
-シクロプロピル-6-(4-メトキシベンジル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-(4-メトキシベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(62mg、0.162mmol、78.5重量%)のDMF(0.7mL)中溶液に、HATU(118mg、0.310mmol)を添加し、その後シクロプロパンアミン(0.029mL、0.419mmol)及びDIPEA(0.180mL、1.031mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。黄色溶液は、アミンの添加後に褐色になった。反応混合物を、MDAP(ギ酸法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を飽和NaHCO
3溶液とDCMとに分配した。有機層を抽出し(2×20mL)、次いで乾燥させて真空中で濃縮し、N
4-シクロプロピル-6-(4-メトキシベンジル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(38mg、0.106mmol、収率65.6%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.92分、[MH]+=340.1。
実施例20:N
4
-シクロプロピル-N
2
-メチル-6-(2-メチルベンジル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-(2-メチルベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(13.8mg、0.043mmol、89重量%)のDMF(0.9mL)中溶液に、HATU(27.7mg、0.073mmol)を添加し、その後シクロプロパンアミン(0.01mL、0.144mmol)及びDIPEA(0.040mL、0.229mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。黄色溶液は、アミンの添加後に褐色になった。反応混合物を、MDAP(ギ酸法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を飽和NaHCO
3溶液とDCMとに分配した。次いで、有機層を乾燥させて真空中で濃縮し、N
4-シクロプロピル-N
2-メチル-6-(2-メチルベンジル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(4.2mg、0.012mmol、収率27.1%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.99分、[MH]+=324.3。
実施例21:6-((1H-インドール-4-イル)メチル)-N
4
-シクロプロピル-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-((1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(200mg、0.647mmol)をDMF(5mL)にとった。DIPEA(0.339mL、1.940mmol)及びHATU(369mg、0.970mmol)を添加し、反応を室温で10分間撹拌したままにした。シクロプロパンアミン(0.090mL、1.293mmol)を添加し、反応をさらに1時間撹拌したままにした。反応を真空中で濃縮し、残渣を酢酸エチル(10mL)にとり、重炭酸ナトリウム溶液(10mL)を用いて抽出した。有機相をブライン(10mL)で洗浄し、その後硫酸ナトリウムで乾燥させ、疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮した。サンプルを1:1のMeCN:DMSO(1mL)に溶解させ、MDAP(高pH法)により精製した。溶媒を真空中で蒸発させ、所要の生成物(23mg)をクリーム色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.89分、[MH]+=349.3。
実施例22:N
4
-シクロプロピル-6-(3-フルオロベンジル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-(3-フルオロベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(53mg、0.147mmol、80重量%)のDMF(0.8mL)中溶液に、HATU(105mg、0.276mmol)を添加し、その後シクロプロパンアミン(0.03mL、0.433mmol)及びDIPEA(0.161mL、0.922mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を、MDAP(ギ酸法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を、飽和重炭酸ナトリウム溶液とDCMとに分配した。次いで、有機層を乾燥させて真空中で濃縮し、N
4-シクロプロピル-6-(3-フルオロベンジル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(26.6mg、0.081mmol、収率55.2%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.95分、[MH]+=328.2。
実施例23:N
4
-シクロプロピル-N
2
-メチル-6-(3-メチルベンジル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-(3-メチルベンジル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(102mg、0.359mmol)のDMF(0.8mL)中溶液に、HATU(205mg、0.538mmol)を添加し、その後シクロプロパンアミン(0.070mL、1.010mmol)及びDIPEA(0.2mL、1.145mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を、MDAP(ギ酸法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を飽和重炭酸ナトリウム溶液とDCMとに分配した。次いで、有機層を乾燥させて真空中で濃縮し、N
4-シクロプロピル-N
2-メチル-6-(3-メチルベンジル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(25.1mg、0.078mmol、収率21.63%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.00分、[MH]+=324.2。
実施例24:N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-((2-オキソインドリン-4-イル)メチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-(メチルカルバモイル)-6-((2-オキソインドリン-4-イル)メチル)イソニコチン酸(55.7mg、0.080mmol、47重量%)のDMF(0.8mL)中溶液に、HATU(78mg、0.205mmol)を添加し、その後(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(20mg、0.186mmol)及びDIPEA(0.120mL、0.689mmol)を添加した。得られた反応混合物を、室温で週末かけて撹拌した。反応混合物を、MDAP(ギ酸法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を、飽和重炭酸ナトリウム溶液とDCMとに分配した。次いで、有機層を乾燥させて真空中で濃縮し、N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-((2-オキソインドリン-4-イル)メチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(22mg、0.052mmol、65.0収率%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.79分、[MH]+ 379.3。
実施例25:N
4
-シクロプロピル-6-(インドリン-4-イルメチル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
ベンジル4-((4-(シクロプロピルカルバモイル)-6-(メチルカルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)インドリン-1-カルボキシレート(31.8mg、0.066mmol)をメタノール(10mL)に溶解させ、H-Cube中、Pd/C触媒カートリッジ上で、フルH
2モードで1時間水素化した。溶出液を真空中で蒸発させ、粗生成物を得た。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、0〜100%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮し、N4-シクロプロピル-6-(インドリン-4-イルメチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(2.3mg、6.24μmol、収率9.50%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.48分、[MH]+ 351.2。
実施例26:N
4
-シクロプロピル-6-(3-ヒドロキシベンジル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
N
4-シクロプロピル-6-(3-メトキシベンジル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(120mg、0.354mmol)のDCM(3mL)中懸濁液を、N
2下で0℃に冷却し、BBr
3(DCM中1M、1.76mL、1.760mmol)を滴下添加した。反応を水(10mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。次いで、有機抽出物を飽和NaHCO
3溶液で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮して黄色油状物:N
4-シクロプロピル-6-(3-ヒドロキシベンジル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(117.3mg、0.288mmol、収率82%、純度約80%)を得た。12mgのこのサンプルを、MDAP(ギ酸法)により精製した。所望の生成物を含有する画分を、飽和重炭酸ナトリウム溶液とDCMとに分配した。次いで、有機層を乾燥させて真空中で濃縮し、N
4-シクロプロピル-6-(3-ヒドロキシベンジル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(3.3mg、9.13μmol、収率2.58%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.77分、[MH]+ 326.2。
実施例27:(R)-N
4
-シクロプロピル-6-(3-(2-ヒドロキシプロポキシ)ベンジル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2mLマイクロウェーブバイアル中で、N
4-シクロプロピル-6-(3-ヒドロキシベンジル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(53mg、0.163mmol)、(R)-2-メチルオキシラン(0.06mL、0.856mmol)及び炭酸セシウム(159mg、0.489mmol)の混合物をDMF(1.5mL)に溶解させ、反応混合物を150℃で30分間加熱した。反応混合物を水(10mL)で洗浄してEtOAc(3×10mL)で抽出し、次いで飽和LiCl溶液で洗浄した。合わせた有機相を乾燥させ、濃縮して300mgの油状物を得た。これをSiO
2上のクロマトグラフィー(Biotage(登録商標)SNAP10g、60〜100%酢酸エチル/シクロヘキサンで溶出)により精製した。所望の画分を濃縮して所望の生成物を得たが、これは依然として不純であった。これをMDAP(ギ酸法)によりさらに精製した。所望の生成物を含有する画分を飽和重炭酸ナトリウム溶液とDCMとに分配した。その後、有機層を乾燥させて真空中で濃縮し、(R)-N
4-シクロプロピル-6-(3-(2-ヒドロキシプロポキシ)ベンジル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(19.9mg、0.049mmol、収率30.3%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.83分、[MH]+ 384.2。
実施例28:6-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの1:1混合物
(+/-)-2-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(500mg、1.747mmol)のDMF(3mL)中溶液に、DIPEA(0.915mL、5.24mmol)を添加し、その後HATU(996mg、2.62mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(282mg、2.62mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をLiClの飽和溶液(10mL)とEtOAc(10mL)とに分配し、次いで水相をEtOAcでさらに2回抽出した。合わせた有機相を水(20mL)で洗浄し、水相をEtOAcでさらに2回抽出した。合わせた有機相を疎水性フリットに通して乾燥させた。これを、フラッシュシリカクロマトグラフィー(SNAPシリカ10gカートリッジ、(溶出液は40〜100%EtOAc/シクロヘキサン))により精製した。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、6-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(229mg、0.607mmol、収率34.8%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.85分、[MH]+ 340.2。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 8.27 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.95 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.44 (br. d, J=7.3 Hz, 2 H) 7.29 (br. t, J=7.5, 7.5 Hz, 2 H) 7.18 - 7.24 (m, 1 H) 5.92 (s, 1 H) 2.96 (s, 3 H) 2.54 (dt, J=7.3, 3.7 Hz, 1 H) 1.10(d, J=6.1 Hz, 3 H) 0.95 - 1.05 (m, 1 H) 0.81 (ddd, J=9.2, 5.1, 4.0 Hz, 1 H) 0.56 (dt, J=7.3, 5.7 Hz, 1 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
実施例29:6-((R)-ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
実施例30:6-((S)-ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
実施例28 (210mg)をキラルHPLCにより精製した。ジアステレオマー混合物をEtOH(3mL)に溶解させた。注入:1.5mLの溶液をカラム上に注入した(20%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、流速=30mL/分、検出波長=215nm、カラム30mm×25cm Chiralpak AD-H (5μm))。注入総数=2。10〜12.5分からの画分をまとめてピーク1と標識した。15〜20分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた画分を真空中で濃縮し、その後秤量したフラスコに移した。
ピーク1に対応する画分を回収し、実施例30(73mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.84分、[MH]
+=340.3。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 8.26 (d, J=1.7 Hz, 1 H) 7.95 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 7.46 (br. d, J=7.3 Hz, 2 H) 7.33 (br. t, J=7.5, 7.5 Hz, 2 H) 7.22 - 7.28 (m, 1 H) 5.94 (s, 1 H) 2.98 (s, 3 H) 2.54 (dt, J=7.3, 3.6 Hz, 1 H) 1.13 (d, J=5.9 Hz, 3 H) 0.96 - 1.06 (m, 1 H) 0.82 (ddd, J=9.2, 5.3, 4.0 Hz, 1 H) 0.59 (dt, J=7.5, 5.7 Hz, 1 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
ピーク2に対応する画分を回収し、実施例29(92mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.84分、[MH]+=340.2。
実施例31:6-(メトキシ(フェニル)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの1:1混合物
2-(メトキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(44.9mg、0.090mmol、60重量%)のDMF(0.7mL)中溶液に、HATU(85mg、0.224mmol)を添加し、その後(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(24.13mg、0.224mmol)及びDIPEA(0.1mL、0.573mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で3時間撹拌した(アミンの添加後、橙色溶液が黄色になった)。反応混合物を、MDAP(高pH法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、6-(メトキシ(フェニル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(24mg、0.061mmol、収率68.1%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.00分、[MH]
+=354.2。
実施例32:6-(ヒドロキシ(ピリジン-2-イル)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの1:1混合物
2-(ヒドロキシ(ピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(289mg、0.604mmol、60重量%)のDMF(1mL)中溶液に、HATU(612mg、1.610mmol)を添加し、その後(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(173mg、1.608mmol)及びN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.615mL、3.52mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を、MDAP(高pH法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、6-(ヒドロキシ(ピリジン-2-イル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(62mg、0.164mmol、収率27.2%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.55分、[MH]
+=341.2。
実施例33:6-((1H-インダゾール-4-イル)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-((1H-インダゾール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(33.5mg、0.054mmol、50重量%)のDMF(0.7mL)中溶液に、HATU(65.7mg、0.173mmol)を添加し、その後(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(18.58mg、0.173mmol)及びN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.07mL、0.401mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を、MDAP(高pH法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、12.6mgの粗生成物を得た。これをフラッシュシリカクロマトグラフィー(溶出液:シクロヘキサン中40%酢酸エチル;その後100%(EtOAc中25%EtOH))により精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、6-((1H-インダゾール-4-イル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(3mg、8.26μmol、収率15.29%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.83分、[MH]
+=364.3。
実施例34:N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(ピリジン-2-イルメチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
室温の6-(クロロ(ピリジン-2-イル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(20mg、0.033mmol、60重量%)の酢酸(1mL)中溶液に、亜鉛粉末(6.56mg、0.100mmol)をゆっくりと添加した。次いで、反応混合物を室温で一晩撹拌した。NaOH(5M、3mL)及びDCM(5mL)を添加した。水性層と有機層を分離し、水相をDCMで抽出した(2回)。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、その後真空中で濃縮した。1:1のMeOH:DMSO(0.95mL)を添加し、反応混合物をMDAP(高pH法)により精製した。所望の画分を合わせて真空中で濃縮し、N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(ピリジン-2-イルメチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(5.2mg、0.015mmol、収率45.5%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.51分、[MH]
+=325.3。
実施例35:6-((S)-フルオロ(フェニル)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
6-((R)-ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(6mg、0.018mmol)をDCM(1mL)に溶解させ、窒素下に氷浴中で冷却し、次いでデオキソフルオル(0.04mL、0.108mmol)を滴下添加し、混合物を0℃で2時間撹拌し、その後室温に温めて一晩撹拌した。炭酸ナトリウム溶液(1mL)及びDCM(5mL)を添加した。水性層と有機層を分離し、水相をDCMで抽出した(2回)。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、次いで真空中で濃縮した。1:1のMeOH:DMSO(0.95mL)を添加し、反応混合物を、MDAP(高pH法)により精製した。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、6-((S)-フルオロ(フェニル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(2mg、5.57μmol、31.5収率%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.02分、[MH]
+=342.2。
実施例36:N
2
-メチル-6-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-4-イル)メチル)-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-((2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(32.5mg、0.045mmol、45重量%)のDMF(0.8mL)中溶液に、HATU(61mg、0.160mmol)を添加し、その後(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(17.25mg、0.160mmol)及びN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(0.07mL、0.401mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物を、MDAP(高pH法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、Meエステルに相当すると推定される不純物を有する所望の生成物(6mg)を得た。THF(2mL)及び水(2mL)を添加し、次いで水酸化リチウム(1.62mg、0.068mmol)を添加して、反応混合物を25分間撹拌した。その後、溶媒を真空中で除去し、次いでDMF(0.8mL)を添加し、その後HATU(75mg、0.197mmol)、DIPEA(0.07mL、0.401mmol)、(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(13mg、0.121mmol)を添加して、得られた混合物を2時間撹拌した。反応混合物を、MDAP(高pH法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、所望の生成物(6mg)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.53分、[MH]
+=378.2。
実施例37:6-(3-(2-(4,4-ジフルオロピペリジン-3-イル)エトキシ)ベンジル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの1:1混合物
TFA(0.5mL、6.49mmol)を、tert-ブチル4,4-ジフルオロ-3-(2-(3-((6-(メチルカルバモイル)-4-(((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)フェノキシ)エチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(51mg、0.087mmol)のDCM(4mL)中溶液に添加した。反応混合物を15分間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で濃縮して褐色油状物とし、その後、DCM:メタノール性アンモニア(0〜50%)の勾配を用いる10g Biotage(登録商標)SNAPカラム上のフラッシュクロマトグラフィー精製用に調製した。しかしながら、生成物の分離を示す明らかなピークは得られなかった。EtOAc:エタノール(0〜40%)の勾配を用いてカラムをさらに実施したが、この場合も同様に、明らかに生成物を含有する画分はなかった。このため、全画分を合わせ、真空中で濃縮した。その後サンプルを、MDAP(高pH法)を用いる精製用に調製した。生成物含有画分を合わせ、溶媒を真空中で除去した。次いで、サンプルを窒素流下で1時間乾燥させ、その後真空中に1時間置いた。次いで、サンプルを、DCM:メタノール性アンモニア(0〜16%)の勾配を用いる10g Biotage(登録商標)SNAPカラムを用いてさらに精製した。生成物含有画分を合わせ、溶媒を真空中で除去した。次いで、サンプルを窒素流下で乾燥させ、真空オーブン中に40℃で16時間置いた。その後、サンプルをMDAP(高pH法)用に調製した。生成物含有画分を合わせ、溶媒を真空中で除去して白色固体とした。次いで、白色固体を窒素流下で2時間乾燥させ、その後真空中で40℃にて1時間さらに乾燥させ、表題化合物(11mg)が得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.05分、[MH]
+=487.2。
実施例38:6-ベンジル-N
4
-((1r,3r)-3-ヒドロキシシクロブチル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(98.4mg、0.364mmol)及びHATU(194.7mg、0.512mmol)の混合物に、トランス-3-アミノシクロブタノール塩酸塩(64.6mg、0.523mmol)のDMF(1.8mL)中溶液を添加した。DIPEA(0.191mL、1.092mmol)を添加し、混合物を室温で50分間撹拌した。反応混合物を窒素流下で濃縮し、アセトニトリルで総体積2mLに希釈し、MDAP(2×1mL注入、ギ酸法)により直接精製し、所要の画分を窒素流下で蒸発させた。残渣をDCM及びメタノール(1:1)に懸濁させ、風袋したバイアルに移し、溶媒を窒素流下で蒸発させて、所望の生成物を白色固体;6-ベンジル-N
4-(トランス-3-ヒドロキシシクロブチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(111.0mg、0.327mmol、収率90%)として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.80分、[MH]
+=340.3。
実施例39:6-((1H-インドール-3-イル)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-((1H-インドール-3-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(200mg、0.129mmol、20重量%)のDMF(0.8mL)中溶液に、DIPEA(0.15mL、0.859mmol)を添加し、その後HATU(148mg、0.389mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(41.7mg、0.388mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を、MDAP(高pH法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、6-((1H-インドール-3-イル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(5mg、0.013mmol、収率10.13%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.98分、[MH]
+=363.4。
実施例40:6-(ヒドロキシ(6-メチルピリジン-2-イル)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの1:1混合物
2-(ヒドロキシ(6-メチルピリジン-2-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(28mg、0.074mmol、80重量%)のDMF(0.8mL)中溶液に、DIPEA(0.05mL、0.286mmol)を添加し、その後HATU(53.0mg、0.139mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(15mg、0.139mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を、MDAP(高pH法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、所望の生成物を得たが、これは依然として不純であった。残渣を1:1のMeOH:DMSO(1mL)に溶解させ、MDAP(TFA)により精製した。重炭酸ナトリウム溶液(5mL)を所望の画分に添加し、次いで得られた混合物をDCMで3回抽出した。合わせた有機相を疎水性フィルターで乾燥させ、その後真空中で濃縮し、6-(ヒドロキシ(6-メチルピリジン-2-イル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(2mg、5.36μmol、収率7.21%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.52分、[MH]
+=355.3。
実施例41:6-ベンジル-N
2
-メチル-N
4
-((1r,3r)-3-(メチルスルホニル)シクロブチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(65.0mg、0.240mmol)及びHATU(128.6mg、0.338mmol)の混合物に、トランス-3-(メチルスルホニル)シクロブタンアミン塩酸塩(48.0mg、0.259mmol)のDMF(1.8mL)中溶液を添加した。DIPEA(0.126mL、0.721mmol)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を窒素流下で濃縮し、アセトニトリルで総体積2mLに希釈し、MDAP(2×1mL注入、ギ酸法)により直接精製して、所要の画分を窒素流下で蒸発させた。残渣をDCM及びメタノール(1:1、約10mL)に懸濁させ、合わせて風袋したバイアルに移し、溶媒を窒素流下で蒸発させて、所望の生成物;6-ベンジル-N
2-メチル-N
4-(トランス-(メチルスルホニル)シクロブチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(89.7mg、0.223mmol、収率93%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.84分、[MH]
+=402.4。
実施例42:6-ベンジル-N
4
-シクロペンチル-N
2-
メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(48.3mg、0.179mmol)及びHATU(86.9mg、0.229mmol)のDMF(1mL)中溶液に、シクロペンタンアミン(0.021mL、0.214mmol)及びDIPEA(0.094mL、0.536mmol)を添加した。得られた溶液を室温で3時間撹拌し、その後揮発性物質を窒素流下で蒸発させ、粘性の暗褐色固体を得た。これをDMSO(2mL)に再溶解させ、MDAP(2×1mL注入、高pH法)により直接精製した。所要の画分を窒素流下で蒸発させ、メタノール(各約2mL)に再溶解させて、合わせた。この溶液を窒素流下で蒸発させ、残渣を真空中で乾燥させて、所望の生成物;6-ベンジル-N
4-シクロペンチル-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(50.6mg、0.150mmol、収率84%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.09分、[MH]
+=338.3。
実施例43:6-ベンジル-N
4
-(シクロプロピルメチル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(49.2mg、0.182mmol)及びHATU(85.9mg、0.226mmol)のDMF(1mL)中溶液に、シクロプロピルメタンアミン(0.019mL、0.218mmol)及びDIPEA(0.095mL、0.546mmol)を添加した。この溶液を室温で6時間撹拌し、その後これをDMSO(1mL)で希釈し、MDAP(2×1mL注入、高pH法)により直接精製した。所要の画分を窒素流下で蒸発させ、メタノール(各約2mL)及びDCM(各約1mL)に再溶解させて、合わせた。この溶液を窒素流下で蒸発させ、残渣を真空中で乾燥させて、所望の生成物;6-ベンジル-N
4-(シクロプロピルメチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(49.9mg、0.154mmol、収率85%)を黄色ガム状物として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.02分、[MH]
+=324.3。
実施例44:6-((1H-インドール-4-イル)メチル)-N
4
-((1r,3r)-3-ヒドロキシシクロブチル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-((1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(53.3mg、0.172mmol)及びHATU(105.6mg、0.278mmol)の混合物に、トランス-3-アミノシクロブタノール塩酸塩(40.7mg、0.329mmol)のDMF(1.5mL)中溶液を添加した。DIPEA(0.120mL、0.689mmol)を添加し、混合物を室温で85分間撹拌した。反応混合物を窒素流下で濃縮し、アセトニトリルで総体積2mLに希釈し、MDAP(2×1mL注入、ギ酸法)により直接精製し、所要の画分を合わせ、真空中で蒸発させた。残渣をDCM及びメタノール(1:1、約6mL)に懸濁させ、風袋したバイアルに移し、溶媒を窒素流下で蒸発させて、所望の生成物;6-((1H-インドール-4-イル)メチル)-N
4-(トランス-3-ヒドロキシシクロブチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(36.4mg、0.096mmol、収率55.8%)をクリーム色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.75分、[MH]
+=379.3。
実施例45:6-(ヒドロキシ(1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-イル)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの1:1混合物
メタノール(0.2mL)を、6-(ヒドロキシ(1-(フェニルスルホニル)-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-イル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(6mg、0.018mmol、85重量%)に添加した。次いで、KOH(1mg、0.018mmol)及び水(0.05mL)を添加し、得られた混合物を60℃で2時間撹拌した。さらなるKOH(0.7mg、0.012mmol)を添加し、得られた混合物を60℃で45分間撹拌した。MeOHを窒素流下で除去し、その後水(1mL)及びDCM(1mL)を添加した。水相をさらに2回抽出し、次いで合わせた有機相を疎水性フィルターで乾燥させ、その後真空中で濃縮し、6-(ヒドロキシ(1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-イル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(4.1mg、9.73μmol、収率99%)を黄色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.44分、[MH]
+=380.3。
実施例46:6-((1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-((1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(54mg、0.087mmol、50重量%)のDMF(0.8mL)中溶液に、DIPEA(0.05mL、0.286mmol)を添加し、その後HATU(44mg、0.116mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(12.45mg、0.116mmol)を添加した。得られた反応混合物を、室温で3時間撹拌した。反応混合物を、MDAP(高pH法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、6-((1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(10.2mg、0.025mmol、収率29.0%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.52分、[MH]
+=364.3。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 8.62 (s, 1 H) 8.21 (s, 1 H) 8.04 (s, 1 H) 7.72 (s, 1 H) 7.53 (br. d, J=2.9 Hz, 1 H) 6.59 (d, J=2.9 Hz, 1 H) 4.54 (s, 2 H) 2.98 (s, 3 H) 2.49 (dt, J=7.3, 3.7 Hz, 1 H) 1.10(d, J=5.9 Hz, 3 H) 0.91 - 1.02 (m, 1 H) 0.78 (ddd, J=9.2, 5.3, 4.2 Hz, 1 H) 0.52 - 0.59 (m, 1 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
実施例47:(+/-)-N
4
-シクロプロピル-6-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
(+/-)-2-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(105mg、0.330mmol、約90重量%)のDMF(0.6mL)中溶液に、HATU(188mg、0.495mmol)を添加し、その後DIPEA(0.15mL、0.859mmol)及びシクロプロピルアミン(0.04mL、0.577mmol)を添加した。得られた反応混合物を、室温で20時間撹拌した。反応混合物を、MDAP(高pH法)により直接精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、N
4-シクロプロピル-6-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(8mg、0.023mmol、収率7.08%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.76分、[MH]
+=326.2。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 9.08 (br. d, J=4.2 Hz, 1 H) 8.27 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.96 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.46 (br. d, J=7.1 Hz, 2 H) 7.29 - 7.36 (m, 2 H) 7.22 - 7.28 (m, 1 H) 5.94 (s, 1 H) 2.99 (d, J=4.9 Hz, 3 H) 2.87 (tt, J=7.3, 3.8 Hz, 1 H) 0.78 - 0.84 (m, 2 H) 0.62 - 0.68 (m, 2 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
実施例48:6-(1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの1:1混合物
(+/-)-2-(1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(110.7mg、0.256mmol、75重量%)のDMF(0.7mL)中溶液に、DIPEA(0.17mL、0.973mmol)を添加し、その後HATU(146mg、0.384mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(41.3mg、0.384mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応を飽和LiCl溶液(10mL)で洗浄し、EtOAc(3×15mL)で抽出し、次いで合わせた有機相を疎水性フリットで乾燥させて真空中で濃縮した。粗生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー(10gシリカカートリッジ、溶出液:40〜100%(EtOAc中25%EtOH)/シクロヘキサン)により精製した。生成物を有する画分を全て真空中で濃縮した。得られた黄色油状物を、MDAP(高pH法)により精製した。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、6-(1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(29mg、0.073mmol、28.5収率%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.57分、[MH]
+=378.3。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ ppm 8.67 (s, 1 H) 8.23 (d, J=1.2 Hz, 1 H) 8.14 (s, 1 H) 7.76 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.60(d, J=3.2 Hz, 1 H) 6.60(d, J=2.7 Hz, 1 H) 4.82 - 4.90(obs. m, 1 H) 3.00(s, 3 H) 2.50(dt, J=7.3, 3.7 Hz, 1 H) 1.91 (d, J=7.3 Hz, 3 H) 1.10(d, J=6.1 Hz, 3 H) 0.91 - 1.02 (m, 1 H) 0.78 (ddd, J=9.2, 5.3, 4.0 Hz, 1 H) 0.55 (dt, J=7.3, 5.8 Hz, 1 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
実施例49:6-((S*)-1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
実施例50:6-((R*)-1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
実施例48(26mg)をキラルHPLCにより精製した。ジアステレオマー混合物をEtOH(1mL)に溶解させた。注入:1mLの溶液をカラム上に注入した(20%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、流速=30mL/分、検出波長=215nm、カラム30mm×25cm Chiralpak AD-H (5μm))。注入総数=1。10〜12分からの画分をまとめてピーク1と標識した。14〜17分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた画分を真空中で濃縮し、その後秤量したフラスコに移した。
ピーク1に対応する画分を回収し、実施例49(15mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.53分、[MH]+=378.4。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ ppm 8.60(s, 1 H) 8.22 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 8.10(s, 1 H) 7.74 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.48 (d, J=3.2 Hz, 1 H) 6.51 (dd, J=3.2, 0.7 Hz, 1 H) 4.82 (q, J=7.3 Hz, 1 H) 3.01 (s, 3 H) 2.49 (dt, J=7.3, 3.7 Hz, 1 H) 1.91 (d, J=7.1 Hz, 3 H) 1.10(d, J=6.1 Hz, 3 H) 0.92 - 1.02 (m, 1 H) 0.78 (ddd, J=9.2, 5.3, 3.9 Hz, 1 H) 0.55 (dt, J=7.3, 5.7 Hz, 1 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
ピーク2に対応する画分を回収し、実施例50(16mg)が得られたが、これは不純物を含有していたため、MDAP(高pH法)によりさらに精製した。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、実施例50(8mg)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.53分、[MH]+=378.3。
実施例51:(S*)-N
4
-シクロプロピル-6-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
実施例52:(R*)-N
4
-シクロプロピル-6-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
実施例47(13mg)をキラルHPLCにより精製した。ラセミ体をEtOH(1mL)に溶解させた。注入:1mLの溶液をカラム上に注入した(15%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、流速=30mL/分、検出波長=215nm、カラム30mm×25cm Chiralcel OJ-H (5μm))。注入総数=1。12.5〜14.5分からの画分をまとめてピーク1と標識した。16.5〜20分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた画分を真空中で濃縮し、その後秤量したフラスコに移した。
ピーク1に対応する画分を回収し、実施例51(7mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.76分、[MH]+=326.2。
ピーク2に対応する画分を回収し、実施例52(5mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.75分、[MH]+=326.2。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ ppm 8.27 (d, J=1.7 Hz, 1 H) 7.96 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.46 (br. d, J=7.1 Hz, 2 H) 7.29 - 7.36 (m, 2 H) 7.22 - 7.28 (m, 1 H) 5.94 (s, 1 H) 2.99 (s, 3 H) 2.87 (tt, J=7.4, 3.9 Hz, 1 H) 0.78 - 0.85 (m, 2 H) 0.62 - 0.68 (m, 2 H)。交換可能なプロトンは観察されなかった。
実施例53:N
4
-((1r,3S)-3-ヒドロキシシクロブチル)-N
2
-メチル-6-((S*)-1-フェニルエチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルエチル)イソニコチン酸(47.9mg、0.168mmol)及びHATU(106.1mg、0.279mmol)の混合物に、トランス-3-アミノシクロブタノール塩酸塩(28.1mg、0.227mmol)のDMF(0.8mL)中溶液を添加した。DIPEA(90.0μL、0.515mmol)を添加し、混合物を室温で50分間撹拌した。次いで、この混合物を窒素流下で濃縮し、アセトニトリルで総体積1mLに希釈し、MDAP(1×1mL注入;高pH法)により直接精製して、所要の画分を窒素流下で蒸発させた。残渣を2:1のメタノール/DCM(約8mL)に再溶解させ、風袋したバイアルに移し、溶媒を窒素流下で蒸発させ、残渣を真空中で乾燥させて、所望の生成物;N
4-((1r,3r)-3-ヒドロキシシクロブチル)-N
2-メチル-6-(1-フェニルエチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(52.8mg、0.149mmol、収率89%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.89分、[MH]
+=354.3。
実施例54〜55:
実施例54〜55を、先の実施例と同様の方法で調製した。
実施例56:6-ベンジル-N
4
-(トランス-3-メトキシシクロブチル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
粗2-(トランス-3-メトキシシクロブチル)イソインドリン-1,3-ジオン(76.2mg、0.330mmol)のエタノール(5mL)中溶液に、ヒドラジン水和物(0.030mL、0.618mmol)を添加し、溶液を窒素下に室温で94時間撹拌した。反応混合物を濾過して沈殿した副産物を除去し、この沈殿物をエタノール(約10mL)で洗浄した。合わせた濾液を真空中で蒸発させて残渣を得、これをエタノール(約5mL)に懸濁させ、1g Isolute SCX-2イオン交換カラムのトップに直接適用した。カラムを、5カラム体積のエタノール及び5カラム体積の2M水性HClで溶出した。酸性画分を窒素流下で蒸発させて残渣を真空中で乾燥させ、トランス-3-メトキシシクロブタンアミン塩酸塩(24.2mg、0.176mmol、収率53.4%)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく後続のステップで使用した。2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(50.1mg、0.185mmol)、トランス-3-メトキシシクロブタンアミン塩酸塩(24.2mg、0.141mmol)及び2-(3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-3-イル)-1,1,3,3-テトラメチルイソウロニウムヘキサフルオロホスフェート(V)(HATU)(89.0mg、0.234mmol)のDMF(1mL)中混合物に、DIPEA(0.100mL、0.573mmol)を添加した。溶液を室温で4時間撹拌した。反応混合物をDMSO(1mL)で希釈し、質量指向自動分取逆相クロマトグラフィー(MDAP)(2×1mL注入、高pH法)により直接精製した。所要の画分を合わせ、真空中で蒸発させて、6-ベンジル-N4-(トランス-3-メトキシシクロブチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(21.6mg、0.061mmol、収率43.4%)を黄色ガム状物として得た。
LCMS (2分、高pH法) ピークRt=0.95分、[MH]+についてm/z=354。
実施例57:6-ベンジル-N
4
-((1r,3r)-3-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロブチル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-ベンジル-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(53.5mg、0.198mmol)、HATU(92.0mg、0.242mmol)及び2-((1r,3r)-3-アミノシクロブトキシ)エタノール塩酸塩(30.2mg、0.18mmol)のDMF(1mL)中混合物に、DIPEA(0.138mL、0.792mmol)を添加した。得られた暗橙色溶液を室温で3時間撹拌し、その後、揮発性物質を窒素流下で蒸発させて褐色ガム状物を得た。これをDMSO(2mL)に再溶解させ、MDAP(2×1mL注入、ギ酸法)により直接精製した。所要の画分を窒素流下で蒸発させ、メタノール(各約2mL)に再溶解させて、合わせた。この溶液を窒素流下で蒸発させ、所望の生成物を粘性の白色固体(44.7mg)として得た。6-ベンジル-N
4-((1r,3r)-3-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロブチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(44.7mg、0.117mmol、収率59%)。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.84分、[MH]+=384.4。
実施例58:6-(2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、ジアステレオマーの混合物
2-(2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(1.715g、2.284mmol、40重量%)のDMF(0.7mL)中溶液に、DIPEA(3.05mL、17.48mmol)を添加し、その後HATU(1.329g、3.50mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパン-1-アミン塩酸塩(1.881g、17.48mmol)を添加した。得られた反応混合物を、室温で1時間撹拌した。さらなるHATU(1.2g)を添加した。反応を1時間撹拌した。さらなるHATU(600mg)を添加し、反応を1時間撹拌した。さらなるHATU(300mg)を添加し、反応を1時間20分間撹拌した。反応混合物を、飽和LiCl(10mL)とEtOAc(10mL)とに分配した。有機層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相に水(20mL)を添加した。有機層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を疎水性フリットで乾燥させ、その後真空中で濃縮した。粗生成物をSNAPシリカカートリッジ(25g)に添加し、0〜50%(EtOAc中25%EtOH)/シクロヘキサンで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。所望の画分を真空中で濃縮し、6-(2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(554mg、1.489mmol、収率65%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.84分、[MH]+=354.3。
実施例59:6-(クロロ(フェニル)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの未知の混合物
0℃の6-((R)-ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(54mg、0.151mmol)のジクロロメタン(1mL)中溶液に、塩化チオニル(0.11mL、1.507mmol)を滴下添加した。次いで、反応混合物を室温で30分間撹拌した。水(5mL)及びDCM(5mL)を添加した。有機相を分離し、水相をDCMのさらなる部分(2×5mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(疎水性フリット)、その後真空中で濃縮した。これをSNAPカラム上で精製した(溶出液は0〜60%EtOAc/シクロヘキサン)。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、6-(クロロ(フェニル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(53mg、0.133mmol、収率88%、純度約90%)を白色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=1.07分、[MH]
+=358.2。
実施例60:N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(ピリジン-2-イル)エチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
(±)-2-(メチルカルバモイル)-6-(1-フェニルビニル)イソニコチン酸(330mg、0.468mmol)(純度約40%)のN,N-ジメチルホルムアミド(6mL)中溶液に、HATU(356mg、0.935mmol)を添加し、その後DIPEA(0.24mL、1.374mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(101mg、0.935mmol)を添加した。得られた反応混合物を週末かけて撹拌し、その後飽和塩化リチウム溶液(10mL)と酢酸エチル(10mL)とに分配した。有機層を分離し、水性層を酢酸エチルのさらなる部分(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を10mLの水で洗浄し、水性層を酢酸エチルのさらなる部分(2×10mL)で抽出した。合わせた有機相を、疎水性フリットに通して濾過することにより乾燥させ、その後真空中で濃縮した。残渣をSNAPカラムクロマトグラフィー(10g、0〜60%EtOAc/シクロヘキサンで溶出)により精製した。合わせた所望の画分を真空中で濃縮して残渣を得、これに10mLのDCM及び5mLの5M NaOHを添加した。層を分離し、水相をDCMのさらなる部分(2×10mL)で抽出した。合わせた有機相を、疎水性フリットに通して濾過することにより乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(ピリジン-2-イル)エチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(42mg、0.112mmol、収率23.89%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=0.57分、[MH]
+についてm/z=339。
実施例61:6-(2-ヒドロキシ-1-フェニルプロピル)-N 2 -メチル-N 4 -((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、未定義の立体中心におけるジアステレオマーの未知の混合物
2-(2-ヒドロキシ-1-フェニルプロピル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(純度約40%、318mg、0.405mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(1mL)中溶液に、DIPEA(0.22mL、1.260mmol)を添加し、その後HATU(169mg、0.445mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(47.9mg、0.445mmol)を添加した。得られた反応混合物を一晩撹拌した。この反応混合物を、飽和LiCl(10mL)とEtOAc(10mL)とに分配した。有機層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分で抽出した。合わせた有機相を疎水性フリットで乾燥させ、次いで真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム10gにより精製した(溶出液は40〜100%EtOAc/シクロヘキサン)。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮した。残渣をカラム10gにより精製した(溶出液は40〜80%EtOAc/シクロヘキサン)。マイナージアステレオマーの混合物を含有する画分を真空中で濃縮し、次いでMDAP(高pH法)により精製した。所望の画分を真空中で濃縮し、6-(2-ヒドロキシ-1-フェニルプロピル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(9.8mg、0.025mmol、収率6.26%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.92分、[MH]
+=368.4。
実施例62:6-(1-(3-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル)エチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、ジアステレオマーの混合物
炭酸カリウム(465mg、3.37mmol、70重量%)を、6-(1-(3-ヒドロキシフェニル)エチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(425mg、0.842mmol)及び1,3-ジオキソラン-2-オン(0.23mL、3.45mmol)のDMF(6mL)中混合物に添加した。反応混合物を窒素下に100℃で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(10mL)と水(10mL)とに分配した。層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分(2×10mL)で抽出した。合わせた有機相を疎水性フリットで乾燥させ、その後真空中で濃縮した。得られた油状物をDCMに溶解させ、100%シクロヘキサン、その後40〜80%酢酸エチル/シクロヘキサンの勾配を用いるBiotage SNAP(10g)カラム上で精製した。生成物含有画分を合わせ、溶媒を真空中で除去し、幾らかの残留DMFを有する所望の生成物を得て、飽和LiCl溶液(10mL)及びEtOAc(10mL)を添加した。層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分(2×10mL)で抽出した。合わせた有機相を疎水性フリットで乾燥させ、次いで真空中で濃縮し、6-(1-(3-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル)エチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(192mg、0.435mmol、収率52%、純度90%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.90分、[MH]+=398.4。
実施例63:6-(2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体1)
実施例64:6-(2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体2)
実施例58(220mg)をキラルHPLCにより精製した。ラセミ体をEtOH(3mL)に溶解させた。注入:1mLの溶液をカラム上に注入した[10%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、流速=30mL/分、検出波長=215nm、4. Ref 550、100、カラム30mm×25cm Chiralcel OJ-H (5μm)、ロットno. OJH10027-01]。注入総数=4。9〜10.5分からの画分をまとめてピーク1と標識した。13〜16.5分からの画分をまとめてピーク2と標識した。10.5〜13分からの画分をまとめて混合画分と標識した。混合画分を真空中で蒸発させ、残渣を上記のとおりに再精製した。まとめた純粋画分の各セットを真空中で濃縮し、その後風袋したバイアルに移し、真空中で乾燥させた。第2溶出異性体を、その純度を高めるために上記のとおりに再精製した。ピーク1に対応する画分を回収し、6-(2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体1)(92.2mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.86分、[MH]
+についてm/z=354。
ピーク2に対応する画分を回収し、6-(2-ヒドロキシ-1-フェニルエチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体2)(79.1mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.86分、[MH]+についてm/z=354。
実施例65:(+/-)-N
4
-((1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(30mg、0.100mmol)をDMF(5mL)にとった。DIPEA(0.052mL、0.300mmol)、HATU(57.0mg、0.150mmol)及び(1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン(19.95mg、0.150mmol)を添加し、反応を1時間撹拌したままにした。反応を真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチル(10mL)にとり、重炭酸ナトリウム溶液(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮した。サンプルを1:1のMeCN:DMSO(1mL)に溶解させ、MDAP(高pH法)により精製した。溶媒を真空中で蒸発させた。サンプルを1:1のDMSO:MeCN(1mL)に溶解させ、MDAP(高pH法)により再精製した。溶媒を真空中で蒸発させ、所望の生成物、N
4-((1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(12mg、0.029mmol、収率29%)を得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.98分、[MH]+=416.4。
実施例66:6-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、ジアステレオマーの混合物
2-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(30mg、0.100mmol)をDMF(5mL)にとった。DIPEA(0.052mL、0.300mmol)、HATU(57.0mg、0.150mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(16.12mg、0.150mmol)を添加し、反応を1時間撹拌したままにした。次いで、反応混合物を真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチル(10mL)にとり、重炭酸ナトリウム溶液(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮した。サンプルを1:1のMeCN:DMSO(1mL)に溶解させ、MDAP(高pH法)により精製した。溶媒を真空中で蒸発させて、所要の生成物、6-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(18mg、0.051mmol、収率51%)を得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.91分、[MH]+=354.2。
実施例67:6-((1H-インドール-4-イル)メチル)-N
4
-((1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-((1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(40mg、0.129mmol)をDMF(5mL)にとった。(1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン(25.8mg、0.194mmol)、HATU(73.8mg、0.194mmol)及びDIPEA(0.068mL、0.388mmol)を添加し、反応を室温で3時間撹拌したままにした。反応を真空中で濃縮した。残渣を酢酸エチル(10mL)にとり、重炭酸ナトリウム溶液(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮した。サンプルを1:1のMeCN:DMSO(1mL)に溶解させ、MDAP(高pH法)により精製した。溶媒を真空中で蒸発させ、6-((1H-インドール-4-イル)メチル)-N
4-((1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(31mg、0.073mmol、収率57%)を得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=1.03分、[MH]+=425.4。
実施例68:6-(ヒドロキシ(1H-インドール-4-イル)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、ジアステレオマーの混合物
2-(ヒドロキシ(1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(15mg、0.046mmol)をDMF(5mL)にとった。(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(7.44mg、0.069mmol)、HATU(26.3mg、0.069mmol)及びDIPEA(0.024mL、0.138mmol)を添加し、反応を室温で1時間撹拌したままにした。次いで、反応混合物を真空中で濃縮した。サンプルを1:1のMeCN:DMSO(1mL)に溶解させ、MDAP(高pH法)により精製した。溶媒を真空中で蒸発させて、粗生成物(2mg)が得られた。これを分取HPLCにより精製した:サンプルをDMSO(3.5mL)に溶解させた。室温でCSH C18 150 x 30 mm、5μmカラム上に3.5mL注入を行った。注入中、この流れ及び勾配は、2つのポンプにより、インジェクターを通過する低減流(reduced flow)で供給された。残留流はカラム頭部に導入されるため、全体の流れは一定に保たれる。画分は、ダイオードアレイと質量スペクトルシグナルの混合により決定された。溶媒Aと溶媒Bの勾配を、以下に定義されるとおりに利用した:
溶媒A:アンモニア溶液でpH10に調整された水中10mM重炭酸アンモニウム
溶媒B:アセトニトリル
UV検出は、210nm〜350nmの波長からの合計シグナルであった。
MS条件
MS :Waters ZQ
イオン化方式 :陽エレクトロスプレー
走査範囲 :300〜1200 AMU
走査時間 :0.5秒
走査間遅延 :0.1秒
画分を合わせ、40℃で吹き付ける窒素流下で乾燥させて、表題化合物(1mg)が得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.81分、[MH]+=379.4。
実施例69:6-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体1)
実施例66(330mg)をキラルHPLCにより精製した。ラセミ体をEtOH(3mL)に溶解させた。注入:1mLの溶液をカラム上に注入した[20%EtOH/ヘプタン、流速=30mL/分、検出波長=215nm、4. Ref 550、100、カラム30mm×25cm Chiralcel OD-H (5μm)、ロットno. ODH11158-01]。注入総数=3。8〜10分からの画分をまとめてピーク1と標識した。13〜17分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた純粋画分の各セットを真空中で濃縮し、その後風袋したバイアルに移して、真空中で乾燥させた。
ピーク1に対応する画分を回収し、6-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体1)(131mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.90分、[MH]+についてm/z=354。
実施例70:6-((2-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-((2-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(68mg、0.223mmol)をDMF(5mL)にとった。DIPEA(0.117mL、0.670mmol)、HATU(127mg、0.335mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(36.1mg、0.335mmol)を添加し、反応を室温で一晩撹拌したままにした。反応を真空中で濃縮し、残渣を酢酸エチル(10ml)にとり、重炭酸ナトリウム(10ml)及びブライン(10ml)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮した。残渣を1:1のMeCN:DMSO(1mL)に溶解させ、炭酸アンモニウム調整剤を含むアセトニトリル-水を用いたXselectカラム上の質量指向自動分取(高pH法)により精製した。溶媒を真空中で蒸発させ、6-((2-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(4.5mg、0.013mmol、収率5.63%)を得た。
LCMS (2分、高pH法) ピークR
t=0.88分、[MH]
+についてm/z=358。
実施例71:6-((S*)-1-(3-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル)エチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
実施例72:6-((R*)-1-(3-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル)エチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
実施例62(185mg)をキラルHPLCにより精製した。このジアステレオマー混合物を、EtOH(約15mL)に溶解させた。注入:レオダインバルブを介して0.4mLの溶液をカラム上に注入した(30%EtOH/ヘプタン、流速=20mL/分、検出:280nmのUVダイオードアレイ(帯域幅140nm、基準400nm、帯域幅100nm、カラム20mm×25cm Regis Whelk-O1 [R,R] (5μm))。17.5〜20.5分からの画分をまとめてピーク1と標識した。21.5〜26分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた画分を秤量したフラスコに移し、真空中でEtOH濃縮した。
ピーク1に対応する画分を回収し、実施例71(51mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.90分、[MH]+=398.4。
ピーク2に対応する画分を回収し、実施例72(57mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.90分、[MH]+=398.4。
実施例73:(+/-)-N
4
-((1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
(1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン塩酸塩(41.2mg、0.194mmol)、(+/-)-2-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(44.2mg、0.154mmol)及びHATU(86.9mg、0.229mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(1.0mL)中溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.108mL、0.618mmol)を添加した。得られた橙色溶液を室温で2時間撹拌し、その後揮発性物質を窒素流下で蒸発させ、粘性の暗橙色ガム状物を得た。これをDMSO(3mL)に再溶解させ、MDAP(高pH法)により精製した。所要の画分を窒素流下で蒸発させ、メタノール(約2mL)中に移し、この溶液を窒素流下で蒸発させて、残渣を真空中で乾燥させ、所望の生成物、(+/-)-N
4-((1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(39.9mg、0.099mmol、収率64.4%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.91分、[MH]
+=402.4。
実施例74:6-((R*)-1-(3-フルオロ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
6-((R*)-1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(実施例50、20mg、0.050mmol)をアセトニトリル(0.5mL)中に添加し、次いで酢酸(0.01mL、0.175mmol)及びSelectfluor(登録商標)(26.7mg、0.076mmol)を0℃でゆっくりと添加した。これを温め、室温で2時間撹拌した。Selectfluor(登録商標)(20mg、0.056mmol)を添加し、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。Selectfluor(登録商標)のさらなる部分(20mg、0.056mmol)を添加し、得られた混合物を室温で4時間撹拌した。さらなるSelectfluor(登録商標)(20mg、0.056mmol)及び酢酸(0.01mL、0.175mmol)を添加し、得られた混合物を室温で18時間撹拌した。Selectfluor(登録商標)のさらなる部分(20mg、0.056mmol)を添加し、得られた混合物を40℃で1時間撹拌した。さらなるSelectfluor(登録商標)(20mg、0.056mmol)及び酢酸(0.01mL、0.175mmol)を添加し、得られた混合物を40℃で1時間撹拌した。Selectfluor(登録商標)のさらなる部分(20mg、0.056mmol)及び酢酸(0.01mmol、0.175mmol)を添加し、得られた混合物を50℃で1時間撹拌した。反応混合物を、MDAP(高pH法)により直接精製した。所望の画分を真空中で濃縮し、6-((R*)-1-(3-フルオロ-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(5.4mg、0.012mmol、収率24.42%、純度約90%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.53分、[MH]
+=396.4。
実施例75:N
4
-シクロプロピル-N
2
-メチル-6-(3-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メトキシ)ベンジル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
N
4-シクロプロピル-6-(3-ヒドロキシベンジル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(40mg、0.123mmol)をアセトン(1mL)にとった。炭酸カリウム(25.5mg、0.184mmol)及び3-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール(24.08mg、0.184mmol、例えばMaybridgeから市販されているもの)を添加し、反応を室温で1時間撹拌したままにした。反応を一晩50℃に加熱した。さらなる3-(クロロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール(24.08mg、0.184mmol)を再度添加し、反応をさらに1時間撹拌したままにした。反応を真空中で濃縮した。残渣を10%メタノール/DCM(10mL)にとり、水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮した。サンプルを1:1のMeCN:DMSO(1mL)に溶解させ、MDAP(高pH法)により精製した。溶媒を真空中で蒸発させて、所要の生成物、N
4-シクロプロピル-N
2-メチル-6-(3-((1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)メトキシ)ベンジル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(7mg、0.017mmol、収率14%)を得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.91分、[MH]+=420.3。
実施例76:6-((3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-((3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(380mg、1.249mmol)をDCM(20ml)に懸濁させ、次いでトリエチルアミン(0.522ml、3.75mmol)、HATU(570mg、1.499mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパン-1-アミン塩酸塩(175mg、1.624mmol)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(30ml)で希釈し、水(2×50ml)及びブラインで洗浄し、その後乾燥させて真空中で蒸発させ、薄黄色ガム状物を得た。粗物質をDCMに溶解させ、25gシリカカラム上にロードし、次いで0〜100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出し、生成物含有画分を真空中で蒸発させ、6-((3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(330mg、0.923mmol、収率73.9%)を無色泡状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=0.89分、[MH]
+についてm/z=358。
実施例77:6-((S*)-2-シアノ-1-フェニルエチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
アセトニトリル(0.33mL、6.35mmol)をTHF(1mL)に溶解させ、N
2下にドライアイス(cardice)/アセトン浴中で-78℃に冷却した。BuLi(ヘキサン中2.5M、2.61mL、6.51mmol)を滴下添加し、反応混合物を30分間撹拌したままにした。6-(クロロ(フェニル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(370mg、0.931mmol)を添加し、得られた混合物を-78℃で30分間撹拌し、次いで温めた。反応混合物を30分間室温で撹拌した。MeOH(0.5mL)を添加し、混合物をMDAP(高pH法)により直接精製した。合わせた所望の画分を真空中で濃縮し、粗生成物(12mg)を得た。これを、ガラス製ピペットカラムを用いて30%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するシリカクロマトグラフィーによりさらに精製した。純粋画分を真空中で濃縮し、6-((S*)-2-シアノ-1-フェニルエチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(3.3mg、8.19μmol、収率1%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.95分、[MH]+=363.4。
実施例78:6-(1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)プロピル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体1)
実施例79:6-(1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)プロピル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体2)
(±)-2-(1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)プロピル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(224mg、0.331mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(0.7ml)中溶液に、DIPEA(0.2mL、1.145mmol)を添加し、その後HATU(189mg、0.497mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパンアミン塩酸塩(53.4mg、0.497mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を飽和塩化リチウム溶液(10mL)で洗浄し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出し、その後合わせた有機相を、疎水性フリットに通して濾過することにより乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、0〜100%のEtOAc中25%EtOH/シクロヘキサンで溶出するカラムクロマトグラフィー10gカラムにより精製した。全ての生成物含有画分を真空中で濃縮した。残渣に飽和塩化リチウム溶液(10mL)を添加し、酢酸エチル(3×15mL)で抽出した後、合わせた有機相を疎水性フリットに通して濾過することにより乾燥させて、真空中で濃縮し、6-(1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)プロピル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(207mg、0.317mmol、収率96%)を純度約60%の無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=0.57分、[MH]
+についてm/z=392。
第2水相(カラム後)を真空中で濃縮し、0.9mLのMeOHを添加し、溶解した物質をMDAPにより精製した。所望の画分を真空中で濃縮し、6-(1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)プロピル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(1mg、2.299μmol、収率0.695%)を黄色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークRt=0.58分、[MH]+についてm/z=392。
このラセミ体をEtOH(3mL)に溶解させた。注入:1.5mLの溶液をカラム上に注入した[20%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、流速=30mL/分、検出波長=215nm、4. Ref 550、100、カラム30mm×25cm Chiralpak AD-H (5μm)、ロットno. ADH13231]。注入総数=2。7〜9分からの画分をまとめてピーク1と標識した。11.5〜15分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた純粋画分の各セットを真空中で濃縮し、その後風袋したバイアルに移し、真空中で乾燥させた。
ピーク1に対応する画分を回収し、6-(1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)プロピル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体1)(44mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークRt=0.55分、[MH]+についてm/z=392。
ピーク2に対応する画分を回収し、6-(1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)プロピル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体2)(40mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークRt=0.55分、[MH]+についてm/z=392。
実施例80:6-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(583.2mg、1.879mmol)、(1S,2S)-2-メチルシクロプロパン-1-アミン塩酸塩(302.4mg、2.81mmol)及びHATU(1055mg、2.77mmol)の混合物に、DIPEA(1.149mL、6.58mmol)及びDMF(10mL)を添加した。混合物を室温で4時間撹拌した。溶媒を真空中で蒸発させて褐色油状物を得、これを酢酸エチル(50mL)に溶解させて、2M水性炭酸ナトリウム(2×50mL)、水(1×50mL)及び飽和ブライン溶液(1×50mL)で洗浄した。有機相を、疎水性フリットを取り付けたカートリッジに通して濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣を酢酸エチル(約15mL)に再溶解させ、溶液を25g SNAPシリカカートリッジに適用した。このサンプルを、酢酸エチル中0〜5%エタノールの勾配で溶出するBiotage SP4フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。所要の画分を合わせ、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をメタノール(約10mL)に再溶解させ、風袋したバイアルに移し、その後窒素流下で濃縮して真空中で乾燥させ、褐色のパリパリした泡状物を得た。この物質をDMSO(約5mL)に再溶解させ、その後MDAP(6×1mL注入;ギ酸法)により直接精製した。所要の画分を窒素流下で濃縮し、次いでメタノールに溶解させて合わせた。溶媒を真空中で蒸発させ、淡褐色油状残渣を得た。残渣をメタノール(約10mL)に溶解させ、風袋したバイアルに移した。溶媒を窒素流下で蒸発させ、残渣を真空中で乾燥させて、生成物を淡褐色のパリパリした泡状物として得た。これをDMSO(3mL)に溶解させ、その後MDAP(1×3mL注入;TFA)により直接精製した。所要の画分を窒素流下で濃縮し、メタノール(10mL)に再溶解させて、風袋したバイアルに移した。溶媒を窒素流下で蒸発させ、真空中で乾燥させて、所望の生成物、6-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(303.6mg、0.835mmol、収率45%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.61分、[MH]
+=364.3。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.96 (br s, 1 H) 8.85 (d, J=4.0 Hz, 1 H) 8.73 - 8.67 (m, 1 H) 8.24 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 8.23 (d, J=5.0 Hz, 1 H) 7.84 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.53 - 7.49 (m, 1 H) 7.14 (d, J=5.0 Hz, 1 H) 6.71 (dd, J=3.0, 1.5 Hz, 1 H) 4.55 (s, 2 H) 0.46 - 0.50(m, 1 H) 0.73 - 0.77 (m, 1 H) 0.90 - 0.97 (m, 1 H) 1.03 (d, J=6.0 Hz, 3 H) 2.51 - 2.55 (m, 1 H) 2.86 (d, J=5.0 Hz, 3 H)。
実施例81:N
2
-メチル-6-((S*)-1-(1-メチル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
6-((S*)-1-(1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(58mg、0.138mmol、実施例49、90重量%)をTHF(1mL)に溶解させ、N
2下にドライアイス(cardice)/アセトン浴中で-78℃に冷却した。LiHMDS(THF中1M、0.69mL、0.690mmol)を滴下添加し、反応混合物を45分間撹拌したままにした。ヨウ化メチル(0.03mL、0.240mmol、THF中8M)を添加し、得られた混合物を2時間撹拌した。さらなるMeI(0.01mL)を添加し、反応混合物を30分間撹拌した。MeOH(1mL)を添加し、次いで溶媒を真空中で除去した。MeOH(0.9mL)を添加し、混合物をMDAP(高pH法)により直接精製した。合わせた有機相を疎水性フィルターで乾燥させ、その後溶媒を真空中で除去し、2つの生成物の混合物を得た。これを、80〜100%(EtOAc中25%EtOH)/シクロヘキサンで溶出するSNAPカラム(10g)上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。合わせた有機相を真空中で濃縮し、N
2-メチル-6-((S*)-1-(1-メチル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)エチル)-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(2.1mg、4.83μmol、収率3%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.51分、[MH]+=392.4。
実施例82:6-((1-(2-ヒドロキシエチル)-1H-インドール-4-イル)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
6-((1H-インドール-4-イル)メチル)-N
2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(実施例18、67mg、0.185mmol)のDMF(0.9mL)中溶液に、炭酸カリウム(38.3mg、0.277mmol)及び1,3-ジオキソラン-2-オン(65.1mg、0.739mmol)を連続的に添加した。反応を90℃に加熱し、1時間撹拌した。合計約21時間加熱を続けた。反応を冷却し、DMF懸濁液を濾過し、2つのMDAPバイアルに直接添加し、MeOH/DMSOで(2×0.9mL)に希釈した。これらをMDAP(高pH法)により精製した。適切な画分を回収し、真空中で濃縮して、黄色固体としての生成物、6-((1-(2-ヒドロキシエチル)-1H-インドール-4-イル)メチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(21mg、0.052mmol、収率28%)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.89分、[MH]+=407.4。
実施例83:6-(インドリン-4-イルメチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
ベンジル4-((6-(メチルカルバモイル)-4-(((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)メチル)インドリン-1-カルボキシレート(149mg、0.299mmol)のエタノール(10mL)中溶液を、担体溶媒としてエタノールを用いるThales H-Cube装置上で10%炭素上パラジウムカートリッジを使用し、単一流路を用いて水素化した。溶媒を真空中で蒸発させ、黄色油状物を得た。残渣をDCM(約4mL)と一滴のメタノール中に再溶解させた。溶液を、10g SNAPシリカカートリッジに適用した。このサンプルを、酢酸エチル中0〜25%エタノールの勾配で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。適切な画分を合わせ、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をメタノールに再溶解させ、溶液を10g SNAPシリカカートリッジに適用した。溶媒を蒸発させ、その後カラムを真空中で乾燥させた。このサンプルを、シクロヘキサン中70〜100%酢酸エチルの勾配で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。適切な画分を合わせ、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をメタノール(約10mL)に溶解させ、窒素流下で蒸発させて、残渣を真空中で乾燥させた。残渣をDMSO(2mL)に溶解させ、MDAP(高pH法)を実施した。所望の画分を合わせ、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をメタノール(約10mL)に再溶解させ、その後窒素流下で濃縮して真空中で乾燥させ、6-(インドリン-4-イルメチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(37.3mg、0.102mmol、収率34.2%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.90分、[MH]
+=365.6。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.15 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.99 - 8.09 (m, 1 H) 7.76 (d, J=1.7 Hz, 1 H) 6.99 (t, J=7.6 Hz, 1 H) 6.56 (d, J=7.8 Hz, 3 H) 4.14 (s, 2 H) 3.80(br. s., 1 H) 3.56 (t, J=8.3 Hz, 2 H) 3.06 (d, J=5.1 Hz, 3 H) 2.94 (t, J=8.4 Hz, 2 H) 2.60(dq, J=7.1, 3.5 Hz, 1 H) 1.16 (d, J=6.1 Hz, 3 H) 1.00(dquind, J=9.2, 6.1, 6.1, 6.1, 6.1, 3.4 Hz, 1 H) 0.80(ddd, J=9.2, 5.4, 3.9 Hz, 1 H) 0.63 - 0.71 (m, 1 H)。
実施例84:6-(1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)エチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド、ジアステレオマーの混合物
2-(1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)エチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(14mg、0.015mmol、35重量%)のDMF(0.7mL)中溶液に、DIPEA(0.01mL、0.057mmol)を添加し、その後HATU(11mg、0.029mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパン-1-アミン塩酸塩(3mg、0.028mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応を、MDAP(高pH法)により直接精製した。所望の画分を真空中で濃縮し、6-(1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)エチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(1.6mg、3.82μmol、収率25%)を無色油状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.65分、[MH]+=378.4。
実施例85:N
4
-((1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体1)
実施例86:N
4
-((1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体2)
実施例73(32mg)をキラルHPLCにより精製した。ラセミ体をEtOH(1mL)に溶解させた。注入:1mLの溶液をカラム上に注入した[10%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、流速=30mL/分、検出波長=215nm、4. Ref 550、100、カラム30mm×25cm Chiralpak IC (5μm)、ロットno. IC10028-01]。注入総数=1。24〜29分からの画分をまとめてピーク1と標識した。33〜38分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた純粋画分の各セットを真空中で濃縮し、その後風袋したバイアルに移して真空中で乾燥させた。
ピーク1に対応する画分を回収し、N4-((1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体1)(11.9mg)が得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.91分、[MH]+についてm/z=402。
ピーク2に対応する画分を回収し、N4-((1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(ヒドロキシ(フェニル)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体2)(11.5mg)が得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.91分、[MH]+についてm/z=402。
実施例87:6-(2-シアノ-1-フェニルエチル)-N 2 -メチル-N 4 -((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド:未定義の立体中心におけるジアステレオマーの1:1混合物
2-(6-(メチルカルバモイル)-4-(((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-2-フェニルエチルメタンスルホネート(58mg、0.108mmol、80重量%)のDMSO(1.5mL)中溶液に、NaCN(13mg、0.265mmol)及びEt
3N(0.05mL、0.359mmol)を添加した。反応混合物を窒素下に160℃で30分間加熱した。合わせた有機相に水(5mL)を添加した。有機層を分離し、水性層をEtOAcのさらなる部分(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(疎水性フリット)、次いで真空中で濃縮した。これを、0〜80%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するSNAPカラム10g上で精製した。所望の画分を真空中で濃縮し、6-(2-シアノ-1-フェニルエチル)-N
2-メチル-N
4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(27.4mg、0.068mmol、収率63.3%、純度約90%)を得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.93分、[MH]
+=363.4。
実施例88:6-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-N
4
-((1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-((1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(100mg、0.097mmol、30重量%)、(1R,5S,6r)-3,3-ジフルオロビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-アミン塩酸塩(24.59mg、0.145mmol)、HATU(55.1mg、0.145mmol)及びEt
3N(0.027ml、0.193mmol)を丸底フラスコ(RBF)中で合わせ、DCM(5mL)を添加し、次いで混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を水で洗浄し、乾燥させて真空中で蒸発させ、残渣をMDAP(ギ酸法)により精製し、所望の生成物(9.5mg、0.022mmol、収率23%)を薄黄色ガム状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.68分、[MH]+=426.4。
実施例89:6-((1H-インドール-4-イル)メチル)-N
4
-シクロプロピル-N
2
-エチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-((1H-インドール-4-イル)メチル)-6-(エチルカルバモイル)イソニコチン酸(49.3mg、0.152mmol)及びHATU(85.0mg、0.224mmol)のDMF(1.0mL)中懸濁液に、シクロプロピルアミン(0.016mL、0.229mmol)及びDIPEA(0.080mL、0.457mmol)を添加した。得られた橙色溶液を室温で1時間撹拌し、その後揮発性物質を窒素流下で蒸発させて、粘性の橙色固体を得た。これをDMSO(2mL)に再溶解させ、MDAP(高pH法)により直接精製した。所要の画分を合わせ、真空中で蒸発させて、6-((1H-インドール-4-イル)メチル)-N
4-シクロプロピル-N
2-エチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(36.1mg、0.100mmol、収率65.3%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.94分、[MH]
+=363.3。
実施例90:(±)-N
4
-シクロプロピル-6-((3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-((3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(480mg、1.578mmol)をDCM(10ml)に懸濁させ、トリエチルアミン(0.440ml、3.16mmol)及びHATU(660mg、1.735mmol)を添加し、その後シクロプロパンアミン(180mg、3.16mmol)を添加して、得られた溶液を2時間室温で撹拌した。この混合物を水(10mL)及び0.5M水性HCl(10ml)で洗浄し、乾燥させて真空中で蒸発させ、残渣を、酢酸エチル中0〜25%エタノールで溶出する25gシリカカラム上のクロマトグラフィーにより精製した。生成物含有画分を真空中で蒸発させ、(±)-N
4-シクロプロピル-6-((3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(282mg、0.821mmol、収率52.1%)を無色ガム状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークR
t=0.80分、[MH]
+についてm/z=344。
実施例91:(+/-)-N
4
-シクロプロピル-6-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(230mg、0.766mmol)をDCM(20mL)に懸濁させ、次いでEt
3N(0.320mL、2.298mmol)、HATU(349mg、0.919mmol)及びシクロプロパンアミン(87mg、1.532mmol)を添加し、混合物を室温で24時間撹拌した。この混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、水(2×50mL)及びブラインで洗浄し、その後乾燥させて真空中で蒸発させ、薄黄色ガム状物を得た。粗生成物をDCMに溶解させ、シリカカラム(25g)上にロードし、次いで0〜100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出し、生成物含有画分を真空中で蒸発させ、N
4-シクロプロピル-6-(ヒドロキシ(o-トリル)メチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(105mg、0.309mmol、収率40%)を無色泡状物として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.82分、[MH]+=340.2。
実施例92:(S*)-N
4
-シクロプロピル-6-(ヒドロキシ(2-メトキシフェニル)メチル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
実施例93:(R*)-N
4
-シクロプロピル-6-(ヒドロキシ(2-メトキシフェニル)メチル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
TFA(0.910mL、11.81mmol)を、室温のtert-ブチル2-(ヒドロキシ(2-メトキシフェニル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチネート(0.44g、1.181mmol)のDCM(5mL)中溶液に添加し、混合物を4時間撹拌し、次いで真空中で蒸発させ、黄色ガム状物を得た。これをDCM及びメタノールの混合物に溶解させ、再蒸発させてベージュ色固体を得た。この粗生成物を精製することなく次のステップに持ち越した。この固体をDCM(5mL)に懸濁させ、Et
3N(0.494mL、3.54mmol)、HATU(0.539g、1.418mmol)及びシクロプロパンアミン(0.135g、2.363mmol)を添加し、その後混合物を一晩室温で撹拌した。溶液を水(10mL)で洗浄し、乾燥させて真空中で蒸発させ、残渣を0〜100%EtOAc/シクロヘキサンで溶出するシリカカラム(25g)上のクロマトグラフィーにより精製した。生成物含有画分を真空中で蒸発させ、N
4-シクロプロピル-6-(ヒドロキシ(2-メトキシフェニル)メチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(105mg、0.295mmol、収率25%)を無色ガム状物として得た。ラセミ体(100mg)をキラルHPLCにより精製した。ジアステレオマー混合物をEtOH(1mL)に溶解させた。注入:1mLの溶液をカラム上に注入した(30%EtOH/ヘプタン、流速=30mL/分、検出波長、215nm、4. Ref. 550、100、カラム30mm×25cm Chiralcel OD-H、ロットNo. ODH1158-01 (5μm))。5.75〜7分からの画分をまとめてピーク1と標識した。7.75〜10分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた画分を秤量したフラスコに移し、真空中で濃縮した。
ピーク1に対応する画分を回収し、実施例92(36mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.78分、[MH]+=356.2。
ピーク2に対応する画分を回収し、実施例93(36mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.78分、[MH]+=356.2。
実施例94:N4-シクロプロピル-6-((3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(エナンチオマー1)
実施例90(282mg)をキラルHPLCにより精製した。ラセミ体をEtOH(3mL)に溶解させた。注入:1mLの溶液をカラム上に注入した[40%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、流速=30mL/分、検出波長=215nm、4. Ref 550、100、カラム30mm×25cm Chiralpak AD-H (5μm)、ロットno. ADH13231]。注入総数=3。5.75〜7分からの画分をまとめてピーク1と標識した。8.25〜10.5分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた純粋画分の各セットを真空中で濃縮し、その後風袋したバイアルに移し、真空中で乾燥させた。
ピーク1に対応する画分を回収し、N4-シクロプロピル-6-((3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(エナンチオマー1)(70mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークRt=0.80分、[MH]+についてm/z=344。
実施例95:6-((R*)-(3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
実施例96:6-((S*)-(3-フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
実施例76(300mg)をキラルHPLCにより精製した。ラセミ体をEtOH(3mL)に溶解させた。注入:1mLの溶液をカラム上に注入した(20%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、流速=30mL/分、検出波長=215nm、カラム 30mm×25cm Chiralpak AD-H (5μm))。注入総数=3。9〜11分からの画分をまとめてピーク1と標識した。14.5〜18分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた画分を真空中で濃縮し、その後秤量したフラスコに移した。
ピーク1に対応する画分を回収し、実施例95(120mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.89分、[MH]+=358.3。
ピーク2に対応する画分を回収し、実施例96(118mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.89分、[MH]+=358.3。
実施例97:6-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イルメチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
粗2-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イルメチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸(260mg、0.293mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(1mL)中溶液に、DIPEA(0.256mL、1.466mmol)を添加し、その後HATU(167mg、0.440mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパン-1-アミン塩酸塩(64mg、0.595mmol)を添加した。得られた反応混合物を、室温で空気にさらして1.5時間撹拌した。HATUのさらなる部分(167mg、0.440mmol)、(1S,2S)-2-メチルシクロプロパン-1-アミン塩酸塩(64mg、0.595mmol)及びDIPEA(0.256mL、1.466mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌し続けた。HATUのさらなる部分(167mg、0.440mmol)、(1S,2S)-2-メチルシクロプロパン-1-アミン塩酸塩(64mg、0.595mmol)及びDIPEA(0.256mL、1.466mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌し続けた。反応混合物を濃縮し、MDAPにより精製した(炭酸アンモニウム緩衝、DMFの2×1mL注入の方法C)。所望の生成物を含有する画分を真空中で濃縮し、6-(イミダゾ[1,2-a]ピリジン-5-イルメチル)-N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(42mg、0.104mmol、収率35.5%)を薄黄色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法) ピークR
t=0.77分、[MH]
+についてm/z=364。
実施例98:N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(2-オキソインドリン-4-イル)エチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体1)
実施例99:N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(2-オキソインドリン-4-イル)エチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体2)
N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(2-オキソインドリン-4-イル)エチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(39mg)を、キラルHPLCにより精製した。ラセミ体をEtOH(2mL)に溶解させた。注入:2mLの溶液をカラム上に注入した[20%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、流速=30mL/分、検出波長=215nm、4. Ref 550、100、カラム30mm×25cm Chiralcel OD-H (5μm)、ロットno. ODH11158-01]。注入総数=1。8.5〜10分からの画分をまとめてピーク1と標識した。11.5〜15分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた純粋画分の各セットを真空中で濃縮し、その後風袋したバイアルに移して真空中で乾燥させた。
ピーク1に対応する画分を回収し、N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(2-オキソインドリン-4-イル)エチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体1)(16mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークRt=0.85分、[MH]+についてm/z=393。
ピーク2に対応する画分を回収し、N2-メチル-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)-6-(1-(2-オキソインドリン-4-イル)エチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(異性体2)(17mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法) ピークRt=0.85分、[MH]+についてm/z=393。
実施例100:6-((S*)-1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)エチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
実施例101:6-((R*)-1-(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)エチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
実施例84(110mg)をキラルHPLCにより精製した。ラセミ体をEtOH(3mL)に溶解させた。注入:1mLの溶液をカラム上に注入した(10%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、流速=30mL/分、検出波長=215nm、カラム 30mm×25cm Chiralcel OJ-H (5μm)、ロットNo. OJH10027-01)。注入総数=4。13〜15分からの画分をまとめてピーク1と標識した。15〜17分からの画分をまとめて混合と標識した。17〜20分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた混合画分を真空中で濃縮し、上記の方法を用いて再処理した。まとめた純粋画分を真空中で濃縮し、その後秤量したフラスコに移した。
ピーク1に対応する画分を回収し、実施例100(33mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.67分、[MH]+=378.3。
ピーク2に対応する画分を回収し、実施例101(35mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.67分、[MH]+=378.3。
実施例102:6-((S*)-2-シアノ-1-フェニルエチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
実施例103:6-((R*)-2-シアノ-1-フェニルエチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
実施例87(21mg)をキラルHPLCにより精製した。ラセミ体をEtOH(1mL)に溶解させた。注入:1mLの溶液をカラム上に注入した(10%EtOH/ヘプタン、流速=20mL/分、検出波長=215nm、カラム 2cm x 25cm Chiralpak AD (10μm)、ロットNo. AD00CJ-LE004)。注入総数=3。22〜26分からの画分をまとめてピーク1と標識した。26〜29分からの画分をまとめて混合と標識した。29〜36分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた混合画分を真空中で濃縮し、上記の方法を用いて再処理した。まとめた純粋画分を真空中で濃縮し、その後秤量したフラスコに移した。ピーク2をキラルHPLCによりさらに精製した。ラセミ体をEtOHに溶解させた。注入:20μLの溶液をカラム上に注入した(15%EtOH/ヘプタン、流速=1mL/分、検出波長=215nm、カラム 4.6mm(内径)×25cm Chiralpak AD-H、ロットNo. ADHCE-PC014)。注入総数=15。主成分の画分をまとめてピーク2と標識した。
ピーク1に対応する画分を回収し、実施例100(33mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.94分、[MH]+=363.2。
ピーク2に対応する画分を回収し、実施例101(35mg)が得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.94分、[MH]+=363.2。
実施例104:N2-メチル-6-((7-メチル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-N4-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
2-((7-メチル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-4-イル)メチル)-6-(メチルカルバモイル)イソニコチン酸のリチウム塩(36.5mg、0.083mmol)をDMF(2mL)にとった。DIPEA(0.043mL、0.248mmol)、次いで(1S,2S)-2-メチルシクロプロパン-1-アミン塩酸塩(25mg、0.232mmol)を添加し、その後HATU(47.1mg、0.124mmol)を添加した。反応を室温で撹拌した。HATU(47.1mg、0.124mmol)及び(1S,2S)-2-メチルシクロプロパン-1-アミン塩酸塩(25mg、0.232mmol)のさらなる部分を添加し、撹拌を継続した。反応を濃縮して褐色油状物を得た。粗生成物をMDAP(高pH法)により精製した。適切な画分を真空中で濃縮し、所望の生成物(6mg、0.015mmol、収率18.28%)をクリーム色固体として得た。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.79分、[MH]+=378.6。
実施例105:6-((S*)-メトキシ(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
実施例106:6-((R*)-メトキシ(1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-4-イル)メチル)-N
2
-メチル-N
4
-((1S,2S)-2-メチルシクロプロピル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
ラセミ体(40mg)をキラルHPLCにより精製した。ジアステレオマー混合物をEtOH(1mL)に溶解させた。注入:1mLの溶液をカラム上に注入した(15%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン、流速=30mL/分、検出波長、215nm、4. Ref. 550、100、カラム30mm×25cm Chiralpak IA、ロットNo. IA11157-01 (5μm))。24〜26分からの画分をまとめてピーク1と標識した。35〜44分からの画分をまとめてピーク2と標識した。まとめた画分を秤量したフラスコに移し、真空中で濃縮した。
ピーク1に対応する画分を回収し、実施例105(16mg)が得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.81分、[MH]+=394.3。
ピーク2に対応する画分を回収し、実施例106(15mg)が得られた。
LCMS (2分、高pH法):Rt=0.81分、[MH]+=394.3。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.66 (br. s., 1 H) 8.94 (d, J=4.0 Hz, 1 H) 8.66 (q, J=4.8 Hz, 1 H) 8.29 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 8.22 (d, J=5.0 Hz, 1 H) 8.07 (d, J=1.5 Hz, 1 H) 7.40 - 7.47 (m, 1 H) 7.25 (d, J=5.3 Hz, 1 H) 6.69 (dd, J=3.4, 1.9 Hz, 1 H) 5.85 (s, 1 H) 3.42 (s, 3 H) 2.87 (d, J=4.8 Hz, 3 H) 2.56 (dq, J=7.5, 3.8 Hz, 1 H) 1.05 (d, J=6.0 Hz, 3 H) 0.91 - 1.01 (m, 1 H) 0.79 (dt, J=8.6, 4.6 Hz, 1 H) 0.50(dt, J=7.5, 5.4 Hz, 1 H)。
実施例107:N
4
-((1R,3R,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
2
-メチル-6-((S)-1-フェニルエチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
実施例108:N
4
-((1R,3S,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
2
-メチル-6-((S)-1-フェニルエチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド
N
4-((1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
2-メチル-6-((S)-1-フェニルエチル)ピリジン-2,4-ジカルボキサミド(156.7mg、0.279mmol)をDCM(4mL)にとり、ジオキサン中4M HCl(0.698mL、2.79mmol)を添加した。反応を室温で1時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、AcOEt(3×20mL)で抽出して、合わせた有機物を疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮して黄色ガム状物とした。これをMDAP(高pH法)により精製した。
ピーク1に対応する画分を回収し、実施例107(49.5mg、0.130mmol、収率46.7%)が黄色固体として得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.93分、[MH]+=380.3。
ピーク2に対応する画分を回収し、実施例108(24.6mg、0.065mmol、収率23.21%)が黄色固体として得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.90分、[MH]+=380.3。
実施例109〜116:
実施例109〜116を、先の実施例と同様の方法で調製した。
実施例117:6-ベンジル-N
4
-((1R,3r,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
実施例118:6-ベンジル-N
4
-((1R,3s,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
6-ベンジル-N
4-((1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(113.5mg、0.208mmol)をDCM(3mL)にとり、ジオキサン中4M HCl(0.260mL、1.038mmol)を添加した。反応を室温で1時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機物を疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮して黄色固体とし、これをMDAP(高pH法)により精製した。ピーク1に対応する画分を回収し、実施例117(16.0mg、0.044mmol、収率21.09%)が白色固体として得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.83分、[MH]
+=366.2。
ピーク2に対応する画分を回収し、実施例118(30.3mg、0.083mmol、収率39.9%)が白色固体として得られた。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.87分、[MH]+=366.2。
実施例119:N
4
-((1R,3r,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(メトキシ(フェニル)メチル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
実施例120:N
4
-((1R,3s,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(メトキシ(フェニル)メチル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
N4-((1R,5S,6r)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(メトキシ(フェニル)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(168.3mg、0.147mmol)をDCM(4mL)にとり、ジオキサン中4M HCl(0.368mL、1.473mmol)を添加した。反応を室温で1.25時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、AcOEtで3回抽出し、合わせた有機物を疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮して黄色ガム状物とした。これを、MDAP(高pH法)により精製し、分離した所望の生成物、N
4-((1R,3r,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(メトキシ(フェニル)メチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(31.1mg、0.079mmol、収率53.4%)及びN
4-((1R,3s,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(メトキシ(フェニル)メチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(18.8mg、0.048mmol、収率32.3%)を白色固体として得た。
実施例119:LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.86分、MH+=396.3。
実施例120:LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.81分、MH+=396.3。
実施例121:N
4
-((1R,3S,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-((R*)-メトキシ(フェニル)メチル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
実施例122:N
4
-((1R,3S,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-((S*)-メトキシ(フェニル)メチル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
N
4-((1R,3s,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(メトキシ(フェニル)メチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(16mg、0.040mmol)を、以下の条件を用いてキラルクロマトグラフィーにより分離した:
サンプルを1ml EtOHに溶解させた。
注入;1mLの溶液をカラム上に注入した。
使用した溶媒:20%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、f=30mL/分、波長、215nm、4. Ref 550、100
カラム30mm×25cm Chiralpak AD-H (5μm)、ロットNo. ADH14252-01。
第1溶出エナンチオマーに対応する画分を合わせ、減圧下で濃縮乾固し、所望の生成物、実施例121、N4-((1R,3S,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-((R*)-メトキシ(フェニル)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(3mg、7.59μmol、収率18.75%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.81分、MH+=396.3。
第2溶出エナンチオマーに対応する画分を合わせ、減圧下で濃縮乾固し、所望の生成物、実施例122、N4-((1R,3R,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-((S*)-メトキシ(フェニル)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(5mg、0.013mmol、収率31.3%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.81分、MH+=396.3。
実施例123:N
4
-((1R,3R,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-((R*)-メトキシ(フェニル)メチル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
実施例124:N
4
-((1R,3S,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-((S*)-メトキシ(フェニル)メチル)-N
2
-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド
N
4-((1R,3r,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-(メトキシ(フェニル)メチル)-N
2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(29mg、0.073mmol)を、以下の条件を用いてキラル分離に供した:
サンプルを1.5ml EtOHに溶解させた。
注入;1.5mLの溶液をカラム上に注入した。
使用した溶媒:20%EtOH(+0.2%イソプロピルアミン)/ヘプタン(+0.2%イソプロピルアミン)、f=30mL/分、波長、215nm、4. Ref 550、100。
カラム:30mm×25cm Chiralcel OJ-H (5μm)、ロットNo. OJH10027-01
第1溶出エナンチオマーに対応する画分を合わせ、減圧下で濃縮乾固し、所望の生成物、実施例123、N4-((1R,3R,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-((R*)-メトキシ(フェニル)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(6mg、0.015mmol、収率20.69%)を白色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.85分、MH+=396.3。
第2溶出エナンチオマーに対応する画分を合わせ、減圧下で濃縮乾固し、所望の生成物、実施例124、N4-((1R,3S,5S,6r)-3-ヒドロキシビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)-6-((S*)-メトキシ(フェニル)メチル)-N2-メチルピリジン-2,4-ジカルボキサミド(6mg、0.015mmol、収率20.69%)を黄色固体として得た。
LCMS (2分、ギ酸法):Rt=0.85分、MH+=396.3。
生物学的データ
式(I)の化合物は、以下のアッセイの1つ以上において試験することができる。
時間分解蛍光共鳴エネルギー移動(TR-FRET)アッセイ
時間分解蛍光共鳴エネルギー移動(TR-FRET)競合アッセイを利用して、ブロモドメイン結合を評価した。このアプローチを可能にするために、公知の高親和性pan-BET相互作用小分子を、遠赤蛍光染料(参照化合物X)であるAlexa Fluor(登録商標)647で標識した。参照化合物Xは、ブロモドメイン結合のレポーターとして作用し、TR-FRET対のアクセプターフルオロフォア成分である。抗-6*His抗体にコンジュゲートされたユーロピウムキレートを、TR-FRET対のドナーフルオロフォアとして利用した。抗-6*His抗体は、この研究において用いられたBETタンデムブロモドメインタンパク質構築物のそれぞれのアミノ末端に付加された6ヒスチジン精製エピトープに選択的に結合する。TR-FRETシグナルは、ドナーフルオロフォアとアクセプターフルオロフォアが20〜80Åに接近した場合(このアッセイでは、参照化合物Xがブロモドメインタンパク質に結合することにより可能となる)に発生する。
参照化合物X:4-((Z)-3-(6-((5-(2-((4S)-6-(4-クロロフェニル)-8-メトキシ-1-メチル-4H-ベンゾ[f][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a][1,4]ジアゼピン-4-イル)アセトアミド)ペンチル)アミノ)-6-オキソヘキシル)-2-((2E,4E)-5-(3,3-ジメチル-5-スルホ-1-(4-スルホブチル)-3H-インドール-1-イウム-2-イル)ペンタ-2,4-ジエン-1-イリデン)-3-メチル-5-スルホインドリン-1-イル)ブタン-1-スルホネート)
DMF(40μL)中のN-(5-アミノペンチル)-2-((4S)-6-(4-クロロフェニル)-8-メトキシ-1-メチル-4H-ベンゾ[f][1,2,4]トリアゾロ[4,3-a][1,4]ジアゼピン-4-イル)アセトアミド(調製については、参照化合物J、WO2011/054848A1を参照、1.7mg、3.53μmol)の溶液に、やはりDMF(100μL)中のAlexaFluor 647-ONSu(2.16mg、1.97μmol)の溶液を添加した。この混合物をDIPEA(1μl、5.73μmol)で塩基性とし、ボルテックスミキサー上で一晩撹拌した。
反応混合物を蒸発乾固させた。固体を、MeCN/水/AcOH(5/4/1、<1mL)に溶解させ、濾過し、Phenomenex Jupiter C18分取カラムに適用し、以下の勾配(A=水中0.1%トリフルオロ酢酸、B=0.1%TFA/90%MeCN/10%水)、流速=10mL/分、AU=20/10(214nm))で溶出した:
5〜35%、t=0分:B=5%;t=10分:B=5%;t=100分:B=35%;t=115分:B=100%(分離勾配:0.33%/分)。
主成分を26〜28%Bの範囲にわたり溶出したが、2つのピークからなるように見えた。「両」成分を含有するはずの中間画分(F1.26)を分析HPLC(Spherisorb ODS2、60分にわたり1〜35%)で分析した。28%Bで単一成分が溶出した。
画分F1.25/26及び27を合わせ、蒸発乾固させた。DMFと共に移し、蒸発乾固させ、乾燥エーテルで粉砕し、青色固体を<0.2mbarで一晩乾燥させ、1.54mgを得た。
分析HPLC(Spherisorb ODS2、60分にわたり1〜35%B):MSM 10520-1:[M+H]+(実測値):661.8(M-29に対応)。この値は、M-29である計算質量1320.984についての[(M+2H)/2]+に等しい。これは、Alexa Fluor 647色素を用いた場合の標準的な出現率であり、質量分光計条件下での2つのメチレン基の理論的損失を表す。
アッセイ原理:
TR-FRETシグナルを発生させるため、ドナーフルオロフォアをλ337nmのレーザーで励起すると、これがその後λ618nmの発光を生じさせる。アクセプターフルオロフォアが近接しているとエネルギー移動が起こり得、これがλ665nmでのAlexa Fluor(登録商標)647の発光を生じさせる。競合化合物の存在下では、参照化合物Xはブロモドメインに対する結合から変位され得る。変位が起こる場合、アクセプターフルオロフォアはもはやドナーフルオロフォアに近接しておらず、これが蛍光エネルギー移動を妨げ、続いてλ665nmのAlexa Fluor(登録商標)647発光の損失が生じる。
BETファミリー(BRD2、BRD3、BRD4及びBRDT)に対する結合についての式(I)の化合物と参照化合物Xの競合を、ブロモドメイン1(BD1)とブロモドメイン2(BD2)の両方にまたがるタンパク質トランケートを用いて評価した。BD1又はBD2のいずれかに対する異なる結合をモニターするため、アセチルリジン結合ポケット内に、キーとなるチロシンのアラニンへの単一残基突然変異を作製した。このアプローチを有効にするために、BETファミリーメンバーのそれぞれについて二重残基突然変異タンデムドメインタンパク質を作製した。蛍光偏光アプローチを利用して、参照化合物Xに対する単一突然変異体及び二重突然変異体のそれぞれの結合親和性を決定した。参照化合物Xに対する二重突然変異体タンデムタンパク質の親和性は、非変異野生型タンデムBETタンパク質と比較して大きく低下した(Kdが1000分の1未満に低下)。参照化合物Xに対する単一突然変異ブロモドメインタンデムタンパク質の親和性は、対応する非変異BETタンパク質と同等の効力であった。これらのデータは、チロシンのアラニンへの単一突然変異が、変異ブロモドメインと参照化合物Xとの間の相互作用のKdを1000分の1未満に低下させることを示した。TR-FRET競合アッセイにおいて、参照化合物Xは、非変異ブロモドメインに対するKdと同等の濃度で使用され、これにより変異ブロモドメインにおける結合が検出されないことが確保される。
タンパク質産生:
N-末端に6-Hisタグを有する組換えヒトブロモドメイン[(BRD2(1-473)(Y113A)及び(Y386A)、BRD3(1-435)(Y73A)及び(Y348A)、BRD4(1-477)(Y97A)及び(Y390A)、並びにBRDT(1-397)(Y66A)及び(Y309A)]を、(BRD2/3/4についてはpET15bベクター中、BRDTについてはpET28aベクター中で)大腸菌(E.coli)細胞中で発現させた。His-タグされたブロモドメインペレットを、50mM HEPES(pH7.5)、300mM NaCl、10mMイミダゾール、及び1μL/mLプロテアーゼ阻害剤のカクテルに再懸濁させ、超音波処理を用いて大腸菌細胞から抽出し、ニッケルセファロース高速カラムを用いて精製し、タンパク質を洗浄し、次いで、20カラム体積にわたる、0〜500mMイミダゾールと、50mM HEPES(pH7.5)、150mM NaCl、500mMイミダゾールからなるバッファーの線形勾配で溶出した。最終精製は、Superdex 200分取等級サイズ排除カラムにより完了した。精製タンパク質は、-80℃にて、20mM HEPES(pH7.5)及び100mM NaCl中で保存した。タンパク質同定は、ペプチド質量フィンガープリンティング及び質量分析により確認された予想分子量によって確認された。
ブロモドメインBRD2、3、4及びT、BD1+BD2突然変異体TR-FRET競合アッセイのためのプロトコール:
全アッセイ成分を、50mMのHEPES(pH7.4)、50mMのNaCl、5%のグリセロール、1mMのDTT及び1mMのCHAPSからなるアッセイバッファーに溶解させた。参照化合物Xを、20nMの単一突然変異体タンデムブロモドメインタンパク質を含有するアッセイバッファーに、このブロモドメインに対する2*Kdと同等の濃度まで希釈した。Greiner 384ウェル黒色低体積マイクロタイタープレート中で、ブロモドメイン及び参照化合物Xを含有する溶液を、試験化合物又はDMSOビヒクル(このアッセイでは最大0.5%のDMSOが用いられる)の用量応答希釈まで添加し、その後30分間室温でインキュベートした。等体積の3nMの抗-6*Hisユーロピウムキレートを全ウェルに添加し、その後さらに30分間室温でインキュベートした。TR-FRETは、Perkin Elmer Multimodeプレートリーダーを用いて、ドナーフルオロフォアをλ337nmで励起し、その後、50μ秒間の遅延後、それぞれλ615nm及びλ665nmのドナーフルオロフォア及びアクセプターフルオロフォアの発光を測定することにより検出した。これらのアッセイを制御するため、それぞれ16反復の非阻害(DMSOビヒクル)TR-FRETアッセイ及び阻害(WO2011/054846A1の実施例11の10*IC50濃度)TR-FRETアッセイを、マイクロタイタープレート毎に含めた。
次いで、以下の形の4パラメータ曲線適合を適用した。
y=a+((b-a)/(1+(10^x/10^c)^d)
(式中、「a」は最小値であり、「b」はHill勾配であり、「c」はpIC50であり、「d」は最大値である)。
全化合物(実施例)を、本質的には上記のとおりのBRD4 BD1 TR-FRETアッセイ及びBRD4 BD2 TR-FRETアッセイにおいてそれぞれ試験した。当業者であれば、機能活性についてのin vitro結合アッセイ及び細胞ベースのアッセイは実験的変動を受けることを認識するであろう。従って、以下に示されるpIC50値は例示にすぎないことを理解されたい。pIC50値は、log10単位として表される。
全試験化合物は、少なくとも1つの上記アッセイにおいてpIC50≧5.0を有することが見出された。
実施例54及び116は、BRD4 BD2アッセイにおいて、pIC50≧5.0及び<6.0を有することが見出された。
他の全ての試験化合物は、BRD4 BD2アッセイにおいて≧6.0のpIC50を有することが見出された。特に、実施例30は、BRD4 BD2アッセイにおいて8.0のpIC50(n=4)を有することが見出され;実施例46は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.1のpIC50(n=3)を有することが見出され;実施例49は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.9のpIC50(n=2)を有することが見出され;実施例52は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.7のpIC50(n=1)を有することが見出され;実施例80は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.4のpIC50(n=8)を有することが見出され;実施例83は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.5のpIC50(n=5)を有することが見出され;実施例106は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.6のpIC50(n=2)を有することが見出され;実施例117は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.3のpIC50を有することが見出され;実施例118は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.3のpIC50を有することが見出され;実施例119は、BRD4 BD2アッセイにおいて8.2のpIC50を有することが見出され;実施例120は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.8のpIC50を有することが見出され;実施例121は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.2のpIC50を有することが見出され;実施例122は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.4のpIC50を有することが見出され;実施例123は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.8のpIC50を有することが見出され;実施例124は、BRD4 BD2アッセイにおいて7.3のpIC50を有することが見出された。
BRD4 BD1と比較したBRD4 BD2に対する選択性の計算
BRD4 BD1と比較したBRD4 BD2に対する選択性を、以下のとおりに計算した:
選択性=BRD4 BD2 pIC50-BRD4 BD1 pIC50
全実施例は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して1 log単位以上のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも10倍選択的である。
実施例1〜108及び117〜124は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して2 log単位以上のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも100倍選択的である。
実施例12、13、18、24、28、30、48、52、62、63、67、68、69、71、73、80、82、84、87、88、92、95、99、100、103、106、107、119、122及び123は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して3 log単位以上のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも1000倍選択的である。
実施例30は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して3.3log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも1000倍選択的である。
実施例46は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して2.8log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも100倍選択的である。
実施例49は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して2.8 log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも100倍選択的である。
実施例52は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して3.2 log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも1000倍選択的である。
実施例80は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して3.0 log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも1000倍選択的である。
実施例83は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して2.9 log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも100倍選択的である。
実施例106は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して3.0 log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも1000倍選択的である。
実施例117は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して2.9 log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも100倍選択的である。
実施例118は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して2.9 log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも100倍選択的である。
実施例119は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して3.1 log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも1000倍選択的である。
実施例120は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して2.8 log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも100倍選択的である。
実施例121は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して2.7 log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも100倍選択的である。
実施例122は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して3.1 log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも1000倍選択的である。
実施例123は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して3.0 log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも1000倍選択的である。
実施例124は、上記のTR-FRETアッセイの少なくとも1つにおいて、BRD4 BD1と比較して2.8 log単位のBRD4 BD2に対する選択性を有することが見出され、従って、BRD4 BD1と比較して、BRD4 BD2に対して少なくとも100倍選択的である。