JP2019512275A - 手足に対して圧縮力を加える方法および手足圧縮衣類 - Google Patents

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Abstract

手足圧縮衣類は、様々な状態、最も顕著には、患者の皮膚の下の間質内に正常量よりも高い流体が蓄積する腫れおよび浮腫を治療するために用いられる。本発明によれば、人の手足に対して、その手足の周りを包んだ場合に、圧縮力を加えるための手足圧縮衣類9が提供されて、手足圧縮衣類は、平面織物材料11を含み、第一の複数の実質的に弾性の繊維1は、第一の方向に、実質的に弾性の様式で衣類が伸縮するのを可能にして;しかしながら、第一の複数の実質的に非弾性の繊維5、7は、最大伸長を超える弾性の伸縮を不意に防ぐ。

Description

本発明は、概して、人の手足に対して圧縮力を加える方法および手足圧縮衣類に関する。
手足圧縮衣類は、様々な状態、最も顕著には、患者の皮膚の下の間質内に正常量よりも高い流体が蓄積する腫れおよび浮腫を治療するために用いられる。
本発明の第1の態様によれば、人の手足に対して、その手足の周りを包んだ場合に、圧縮力を加えるための手足圧縮衣類が提供されて、手足圧縮衣類は:実質的に互いに水平に、第一の方向で、材料の平面内に配列された、第一の複数の実質的に弾性の繊維(第一の複数の実質的に弾性の繊維は、それらの未延伸の長さの少なくとも15%の弾性限度まで伸縮可能である);および、材料の平面内に配列された、第一の複数の実質的に非弾性の繊維(第一の複数の実質的に非弾性の繊維は、互いに織り合わせられて織物の構成要素を形成し、織物の構成要素は、第一の方向に、弾性限度よりも少ない最大伸長まで伸長可能であるように構成される)を含む、平面織物材料を含み;ここで、第一の複数の実質的に弾性の繊維および第一の複数の実質的に非弾性の繊維は、互いに織り合わせられて単一層の織物材料を形成する。
このように、織物材料は、「短伸縮」材料を形成するように構成される。用語「短伸縮」は、当該分野において、伸縮の末端(end−of−stretch)が材料の未延伸の長さのおよそ100%未満に不意に到達される材料を意味することが十分に理解される。
圧縮衣類が、伸縮の末端に近い伸長で手足の周りに付けられる場合、その結果、起こり得る任意のさらなる腫れは、衣類の著しい伸縮をもたらさない。すなわち、圧縮衣類が適用されるときに存在する最初の腫れと等しいまたはそれよりも大きな腫れでは、衣類は、完全に非弾性の圧縮衣類と同様の様式で作用する;しかしながら、最初の腫れよりも少ない腫れでは、衣類内の材料は、自由に接触して、それにより、手足に対して実質的に一定の治療的圧縮を提供する。
本発明では、第一の複数の実質的に弾性の繊維は、衣類が、第一の方向に実質的に弾性の様式で伸縮するのを可能にするが;第一の複数の実質的に非弾性の繊維は、最大伸長を超える弾性の伸縮を不意に防ぐ。
織物材料は、織り合わせた繊維で作られた任意の材料を意味してよい。平面織物材料は、生地または布地であってよく、天然または人工/合成の紡績糸、糸および/または他の繊維を含んでよい。材料は、織布、編み物、かぎ針編み、結び目、フエルト、または任意の他の適切な方法によって形成され得る。
実質的に弾性の繊維は、ゴム、合成ゴムおよび/または任意の他の弾性の材料を含んでよい。それぞれの実質的に弾性の繊維は、実質的に弾性の繊維の長さの少なくとも50%まで、実質的に弾性の繊維の長さの少なくとも100%まで、または、実質的に弾性の繊維の長さの少なくとも200%まで、伸長の範囲にわたってフックの法則に従い得る。それぞれの実質的に弾性の繊維は、歪曲圧に抵抗し得て、その圧力が除去されると、その弾性の限度までその元のサイズに戻る。弾性の限度は、未延伸の長さの少なくとも20%、50%または70%、具体的には未延伸の長さの少なくとも100%、より具体的には未延伸の長さの少なくとも150%であってよい。
それぞれの実質的に非弾性の繊維は、実質的に弾性の繊維の長さの最大で15%まで、実質的に弾性の繊維の長さの最大で10%まで、または、実質的に弾性の繊維の長さの最大で5%まで、伸長の範囲にわたってフックの法則に従い得るだけである。
織物の構成要素は、それぞれの繊維が、巻きが解け、巻き戻され、および/または、真っ直ぐにされた長さが、巻かれ、巻き付けられ、および/または、引っ張られる前の元の長さよりも長いように引っ張られた場合に、巻きが解けて、巻き戻されて、および/または、真っ直ぐにされ得るという点で、伸長可能であり得る。それぞれの繊維の最大伸長は、実質的に完全に巻きが解け、巻き戻され、または、真っ直ぐにされる場合に到達され得る。最大伸長は、伸長されていない長さと比較して、15%〜100%の伸長、具体的には20%〜90%の伸長、より具体的には30%〜70%の伸長であってよい。
第一の複数の実質的に非弾性の繊維は、たて編パターンで互いに織り合わせられ得て、第一の複数の実質的に非弾性の繊維のそれぞれ1つは、布地の長さに沿ってジグザグであり;すなわち、隣接するカラム/うねに続く。特に、第一の複数の実質的に非弾性の繊維は、トリコットパターンで互いに織り合わせられ得るが;他のパターンも想定される。
平面織物材料は、最大伸長で手足の周りを包んだ場合に、少なくとも1kPa、1.3kPa、2kPa、2.7kPa、3.3kPa、4kPa、5.3kPa、6.7kPa、8kPa、または11.4kPaの圧縮を加えるように構成され得る。
平面織物材料は、第二の方向で材料の平面内に配列された第二の複数の実質的に非弾性の繊維をさらに含んでよく、それは、第一の方向に対して実質的に直角であってよく、互いに実質的に平行であってよい。第一の複数の実質的に弾性の繊維、第一の複数の実質的に非弾性の繊維、および、第二の複数の実質的に非弾性の繊維は、互いに織り合わせられて単一層の織物材料を形成し得る。
このように、任意の交差伸縮(cross−stretch)は制限され得て、したがって、手足に対して、より支持を提供する。第一の方向は、織物材料の長さおよび/またはマシーン方向と呼ばれ得る。第一の複数の実質的に弾性の繊維は、たて糸であってよい。第二の方向は、材料の幅と呼ばれ得る。第二の複数の実質的に非弾性の繊維は、横糸であってよい。あるいは、長さおよび幅、および/または、たて糸および横糸は、交換されてよく、および/または、織物は、たて糸および/または横糸がなくてよい。
本明細書の文脈において、実質的に平行とは、例えば、50%、30%または10%以内までの、実質的に一定の距離で空間があけられていること意味し得る。
本特許明細書の文脈において、直角とは、75〜105度、具体的には80〜100度、より具体的には85〜95度を意味し得る。
第一の複数の実質的に弾性の繊維および/または第二の複数の実質的に非弾性の繊維は互いの上に置かれてよく、一緒に織られなくてよい。
織物の構成要素は、織物材料を形成するために用いられる繊維の単なるサブユニットであってよく、第一の複数の実質的に弾性の繊維および/または第二の複数の実質的に非弾性の繊維と別個または独立に存在しなくてよい。
平面織物材料は、第一の複数の実質的に弾性の繊維および/または第一および/または第二の複数の実質的に非弾性の繊維と緩く織り合せられた第三の複数の実質的に非弾性の繊維をさらに含んで、単一層の織物材料を形成してよい。第三の複数の実質的に非弾性の繊維は、平面織物材料の第一のサイドを実質的にカバーし得る。
このようにして、(第一の複数の実質的に弾性の繊維および第一および第二の複数の実質的に非弾性の繊維と比較して)相対的に柔らかいテクスチャがユーザーに提供されて快適性を増すことができる。
用語「緩く」は、材料の伸長されていない状態、および/または、材料の伸長されている状態のいずれかで、張力がかけられていない繊維の織り合せを指し得る。
第三の複数の実質的に非弾性の繊維は、第一の方向、または任意の他の所望の方向で配向され得て、互いに実質的に平行であってよい(しかし、他の配列も想定される)。
平面織物材料は、単一層の織物材料内で緩く織り合わされた第四の複数の実質的に非弾性の繊維をさらに含んでよい。第四の複数の実質的に非弾性の繊維は、第一のサイドとは反対の平面織物材料の第二のサイドを実質的にカバーし得る。
このようにして、対応するフックを受け入れるように構成されたループが形成され得て、それにより、フックおよびループの締め付け配列を形成する。対応するフックは、材料の一部に、自己による締め付けでそれに固定され得る。
第四の複数の実質的に非弾性の繊維は、第一の方向、または任意の他の所望の方向に配向されてよく、互いに実質的に平行であってよい(しかし、他の配列も想定される)。
第四の複数の実質的に非弾性の繊維は、第三の複数の実質的に非弾性の繊維よりも実質的に強くてよい。
平面織物材料は、患者の手足の周りを包むためのバンドの形態で提供され得る。例えば、衣類は、包帯であってよい。
バンドは、その一方の末端に、バンドの外部表面に連結してバンドを所定の位置に固定するためのファスナーを備えてよい。ファスナーは、フック、ピンまたはクリップであってよく、好ましくは、フックおよびループの締め付けの従来のフック部分である。
例えば、それらは互いに実質的に平行に一緒に連結され得る。手足圧縮衣類は、一緒に連結された複数の前記バンドを備えてよい。特に、前記の複数の前記バンドのそれぞれは、ユーザーの手足の異なる部分の周りを包むように(from wrapping)配列され得る。例えば、一方のバンドは、ユーザーの膝の上の足の部分の周りを包んでよく、他方のバンドは、ユーザーの膝の下の足の部分の周りを包んでよい。あるいは、一方のバンドは、隣接バンドが包み得る付近の腕の部分にすぐ隣接する腕の部分の周りを包んでよい。さらなる代替として、一方のバンドは、隣接バンドと少なくとも部分的に重複してよい。
手足圧縮衣類は、患者の手足の周りを包むための、上記に述べたバンドとは異なる構造の安定化バンドをさらに含んでよい。そのような安定化バンドは、従来のバンド、例えば、不織布の積層されたネオプレン、または同様の材料であってよい。
安定化バンドは、足、膝または肘関節のような体の部分に適合する形状であってよい。安定化バンドは、公知の関節サポーターにおけるものと同様の形状を有してよい。安定化バンドは、ユーザーの関節上への配置のためのそれを通るホールを有してよい。安定化バンドは、例えばホール外周の周りに、例えばバンドに縫い込まれた泡状物質を含んでよい。
衣類は、安定化バンドに隣接する少なくとも1つのバンドを備えてよい。衣類は、少なくとも2つのバンドを備えてよく、一方は、安定化バンドのいずれか側の上に置かれて、ユーザーの関節の反対側の周りを包む。さらなるバンドは、バンドの一方に隣接して、安定化バンドから遠位に提供され得る。
バンドは、実質的に長方形の形状であってよく、または、手足を快適にするのを補助するためにそこから除去された刻み目を有するものを含む他の形状を有してよい。
本発明の第二の態様によれば、人の手足に対して、その手足の周りを包んだ場合に圧縮力を加える方法が提供されて、第一の態様に係る手足圧縮衣類を提供するステップ;織物材料を、その最大伸長まで伸縮させるステップ;人の手足の周りに織物材料を包むステップ;および、織物材料を所定の位置に固定するステップ、を含む。
本発明の上記および他の特徴、特性および利点は、例として本発明の原理を説明する付随する図面とともに得られる以下の詳細な説明から明らかになるであろう。この説明は、例示のみのために与えられて、本発明の範囲を限定しない。以下に引用される参照図面は、添付の図面に対して言及する。
織物材料における繊維の第一のサブセットの平面図である。 織物材料における繊維の第二のサブセットの平面図である。 織物材料における繊維の第三のサブセットの平面図である。 織物材料が伸縮されている、織物材料における繊維の第三のサブセットの平面図である。 織物材料における繊維の第四のサブセットの平面図である。 織物材料における繊維の第五のサブセットの平面図である。 第一の圧縮衣類の平面図である。 第二の圧縮衣類の平面図である。
本発明は、特定の図面に関して説明されるが、本発明はそれに制限されず、特許請求の範囲によってのみ制限される。説明される図面は、単なる概略であり非限定的である。それぞれの図面は、本発明の全ての特性を含み得ず、したがって、必ずしも本発明の実施態様であると考えるべきでない。図面において、一部のエレメントのサイズは誇張され得て、実例目的のために縮尺どおりには描かれない。寸法および相対寸法は、本発明の実施に対する実際の縮小に対応しない。
さらに、説明および特許請求の範囲における、第一、第二、第三などの用語は、同様のエレメント間を区別するために用いられて、時間的、空間的、順番または任意の他の様式のいずれかの配列を必ずしも説明するためではない。そのように用いられる用語は、適切な状況下で相互交換可能であること、および、本明細書において記載または説明される以外の配列で操作が可能であることが理解されるべきである。
さらに、説明および特許請求の範囲における、上部、底部、上、下などの用語は、説明目的のために用いられて、必ずしも相対的な位置を説明するためではない。そのように用いられる用語は、適切な状況下で相互交換可能であること、および、本明細書において記載または説明される以外の方向で操作が可能であることが理解されるべきである。
特許請求の範囲で用いられる用語「含む(comprising)」は、その後に挙げられる意味に限定すると解釈されるべきではないことに注意すべきであり;それは他のエレメントまたはステップを除外しない。したがって、言及されるように、述べられる特性、整数、ステップまたは構成要素の存在を指定すると解釈されるべきであるが、1つまたは複数の他の特性、整数、ステップまたは構成要素、またはそれらの群の存在または付加を排除しない。したがって、表現「手段AおよびBを備えるデバイス」の範囲は、構成要素AおよびBのみからなるデバイスに制限されるべきでない。本発明に関して、デバイスの単に関連のある構成要素がAおよびBであることを意味する。
本明細書全体を通して「実施態様」または「態様」との言及は、実施態様または態様との関連で記載される特定の特性、構造または特徴が、本発明の少なくとも1つの実施態様または態様に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体を通して様々な場所における、語句「1つの実施態様では」、「一実施態様では」、または「一態様では」の出現は、必ずしも同一の実施態様または態様に対する全ての言及ではないが、異なる実施態様または態様を指してよい。さらに、本発明の任意の実施態様または態様の特定の特性、構造または特徴は、1つまたは複数の実施態様または態様において、本開示から当業者の一人に明らかであるように、任意の適切な様式で組み合わせられ得る。
同様に、説明において、本発明の様々な特性は、開示を合理化して、様々な発明態様の1つまたは複数の理解を補助する目的のために、単一の実施態様、図、またはそれらの説明において、時折、一緒にグループ化されることが理解されるべきである。開示のこの方法は、しかしながら、特許請求の範囲に記載された発明が、それぞれの請求項に明白に記載されるよりも多くの特性を要求する意図を反映すると解釈されるべきでない。さらに、任意の個々の図面または態様の説明は、必ずしも本発明の実施態様であると考えるべきでない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、発明態様は、単一の前述の開示された実施態様の、全てよりも少ない特性内に存在する。したがって、詳細な説明に続く特許請求の範囲は、それにより、この詳細な説明に明白に組み込まれて、それぞれの請求項は、本発明の別個の実施態様としてそれ自体で存在する。
さらに、本明細書に記載される一部の実施態様は、他の実施態様に含まれる一部の特性を含むが、異なる実施態様の特性の組み合わせは、本発明の範囲内であることを意味し、当業者によって理解されるように、さらなる実施態様さえも形成する。例えば、以下の特許請求の範囲では、特許請求の範囲に記載される実施態様のいずれも、任意の組み合わせで用いられ得る。
本明細書に提供される説明では、非常に多くの具体的な詳細が示される。しかしながら、本発明の実施態様はこれらの具体的な詳細無しに実施され得ることが理解される。他の例では、この説明の理解を不明瞭にしないように、よく知られた方法、構造および技術は、詳細に示されていない。
本発明の議論では、逆の言及がない限り、パラメーターの許容範囲の上限または下限に関する代替値の開示は、前記値の1つが他方よりもより非常に好ましいことの示度と組み合わせて、前記代替の、より好ましいものとより好ましくないものの間にある前記パラメーターの中間値はそれぞれ、それ自体、前記のより好ましくない値に対して好ましく、また、前記のより好ましくない値と前記中間値との間にあるそれぞれの値に対しても好ましいことの暗示の言及であると解釈されるべきである。
用語「少なくとも1つの」の使用は、特定の状況において、たった1つを意味し得る。
ここで、本発明の原理を、本発明の例示的な特性に関する少なくとも1つの図面の詳細な説明によって説明する。本発明の基礎的概念または技術的教示を逸脱せずに、他の配列が当業者の知識に従って構成され得ることが明らかであり、本発明は、添付の特許請求の範囲の用語によってのみ制限される。
図1は、織物材料における繊維の第一のサブセットの平面図である。第一の複数の実質的に弾性の繊維1は、第一の方向で互いに実質的に平行に配列される。第二の複数の実質的に非弾性の繊維3は、第一の複数の実質的に弾性の繊維1の下に、それに実質的に直角に配列される。この配列では、第一の複数の実質的に弾性の繊維1および第二の複数の実質的に非弾性の繊維3は、織り合わせられないが、むしろ、一方が他方の上に単に置かれていて;しかしながら、それらが織り合わせられる配列、例えば一緒に織られる配列が想定される。
図2は、図1のものに似た平面図であるが、第一の複数の実質的に弾性の材料の隣接するものの間をジグザグに進むさらなる非弾性繊維5も示す。図1〜3は、織物材料が形成されるプロセスを示さないが、連続的な図でさらなる構成要素を特定することによって、その構築を単に説明することに注意すべきである。
図3は、図1および2のものに似た平面図であるが、さらなる非弾性繊維7も示す。非弾性繊維5およびさらなる非弾性繊維7は、一緒に、織り合わせられて安定した織物構成要素を形成する第一の複数の実質的に非弾性の繊維を形成して、その中に、複数の実質的に弾性の繊維1および第二の複数の実質的に非弾性の繊維3が織り合わせられる。図3は、トリコットパターンを示すが、他のパターンも想定される。
図4は、第一の複数の実質的に弾性の繊維1の軸に沿って伸縮された場合の、図3の織物材料の構成を示す平面図である。
図5は、図1、2および3のものと同様の平面図であるが、さらなる非弾性の繊維31も示す。繊維31は、鎖を形成してよいが、紡績糸/糸でなくてよく、すなわち、それらはツイストおよび/またはブレイドによってインターロックしなくてよいが、むしろ、図のように互いに平行に緩く配列された複数の個々の繊維を含む。そのような緩い配列は、緩いインターロックであってよい。特に、繊維31は、ループ形状、曲線、および/または、他の方法で実質的に直線でない繊維であってよい。したがって、繊維は、フックおよびループのファスナーのループ部分として作用する一連のループを備えてよい。
繊維31は、材料の実質的に外側上で平面織物材料内へインターロックされてよく;すなわち、繊維31の長さのより大きな部分が、材料の外側表面上に位置して、繊維31の長さのより小さい部分が、材料内の1つまたは複数の他の繊維の後ろを通る。例えば、この例では、繊維31は、繊維31が弾性の繊維1の前を通る様々な位置を除いて材料の実質的に遠く側に位置するが;他のインターロック配列も想定される。
図に示される繊維31は、例えば、非弾性繊維5、7の3つのループを通り越して第一の1つの弾性の繊維1に平行に走るパスをなぞるようにジグザグ配列で配列されて、第一の弾性の繊維1の後ろでループを作ってそれとインターロックして、それから、隣接する第二の1つの弾性の繊維1と対角線上で交差して、第二の弾性の繊維1の後ろでループを作ってそれとインターロックして、それから、第一の弾性の繊維1を通り越してさらに隣接する第三の1つの弾性の繊維1へ対角線上で戻り、そして最後に、パターンを繰り返す前に、第三の弾性の繊維1の後ろでループを作ってそれとインターロックする。繊維31に関して選択され得る多種多様な異なるパターンが存在することが理解されるべきである。
繊維31は、ポリアミドを含んでよい。
図6は、図1、2、3および5のものと同様の平面図であるが、第一および第二の非弾性繊維5、7と緩く織り合わされたさらなる非弾性繊維41も示すが;他の織り合わせのパターンが想定される。非弾性繊維41は、弾性の繊維1に実質的に平行に配列されるが、明確性の目的のために曲げて示される。繊維41は、実質的に材料の内側(すなわち前面)に位置し、非弾性繊維5、7内でループの後ろで単にループを形成して、材料と織り合わされるが;非弾性繊維3の後ろのような他の織り合わせも想定される。
繊維41は、非弾性繊維5、7の全ての第三のループの後ろのループを示すが;様々な配列において、任意の頻度のインターロック(例えば全て、1個おき、4個おき、5個おき、または6個おきなどのループ)も想定される。
繊維41のそれぞれの鎖を、図に示し、5本の平行線は、上述のようにそれぞれの鎖は紡績糸/糸でなくてよいことを示す。
繊維41は、ユーザーの皮膚に対して柔らかく感じるように選択され得る。繊維の密度は、内側から見た場合に、略式の検査から材料の残部を実質的に覆い隠すようなものであってよい。
繊維41は、上記に定義されるように緩くてよい。第三の複数の実質的に非弾性の繊維は、第四の複数の実質的に非弾性の繊維よりも実質的に弱くてよい。
図7は、第一の圧縮衣類9の平面図であり、複数のバンド11は、中央の背部分13に沿って一緒に連結される。中央の背部分13は、単純に、互いに縫合接続する隣接するバンド11であってよい。あるいは、背部分13は、バンド11が貼り付けられる非依存性の基材であってよい。それぞれのバンド11の末端は、バンド11の表面に存在する対応するループ材料と係合するように構成された、(フックおよびループのタイプのファスナーの)フックファスナー15である。図から見ることができるように、バンド11は、ユーザーの手足に適合するように選択される様々の異なる長さである。例えば、最小のバンド11は、ユーザーのくるぶしより上の足の周りに包まれてよく、一方で、最大のバンド11は、腓骨の頭に隣接するユーザーの足の周りに包まれてよく、間にあるバンド11は、ユーザーの前腕の中間部分の周りに包まれる。特に、それぞれのバンド11のサイズは、それらが包まれる手足の部分の周囲に合うように選択され得る。
図8は、第二の圧縮衣類17の平面図であり、単一のバンド11が、ユーザーの足首の周りを包んでファスナー15によって所定の位置に固定される構成される。バンド11と連結されるのは、ネオプレン材料で形成されて、ユーザーの足の周りに包まれるように構成された、足安定部19であり、つま先をそこから突き出したままにする。足安定部19は、従来の様式で、さらなるフックファスナー21によって所定の位置に締め付けられて固定され得る。

Claims (10)

  1. 人の手足に対して、その手足の周りを包んだ場合に、圧縮力を加える手足圧縮衣類であって、
    前記手足圧縮衣類は:
    実質的に互いに水平に、第一の方向で、前記材料の平面内に配列された、第一の複数の実質的に弾性の繊維(前記の第一の複数の実質的に弾性の繊維は、それらの未延伸の長さの少なくとも15%の弾性限度まで伸縮可能である);および、
    前記材料の平面内に配列された、第一の複数の実質的に非弾性の繊維(前記の第一の複数の実質的に非弾性の繊維は、互いに織り合わせられて織物の構成要素を形成し、前記の織物の構成要素は、前記の第一の方向に、前記弾性限度よりも少ない最大伸長まで伸長可能であるように構成される);
    を含む、平面織物材料を含み、
    ここで、前記の第一の複数の実質的に弾性の繊維および第一の複数の実質的に非弾性の繊維は、互いに織り合わせられて単一層の織物材料を形成する、
    手足圧縮衣類。
  2. 請求項1の手足圧縮衣類であって、
    前記平面織物材料は、前記の単一層の織物材料内で緩く折り合わされた複数の実質的に非弾性の外部繊維をさらに含み、
    ここで、前記の複数の実質的に非弾性の外部繊維は、前記平面織物材料の外側を実質的にカバーする、
    手足圧縮衣類。
  3. 請求項1または2の手足圧縮衣類であって、
    前記平面織物材料は、前記の単一層の織物材料内で緩く折り合わされた複数の実質的に非弾性の内部繊維をさらに含み、
    ここで、第三の複数の実質的に非弾性の繊維は、前記平面織物材料の内側を実質的にカバーする、
    手足圧縮衣類。
  4. 請求項1から3のいずれかの手足圧縮衣類であって、
    前記平面織物材料は、最大伸長で手足の周りを包んだ場合に、少なくとも1kPaの圧縮を加えるように構成される、
    手足圧縮衣類。
  5. 請求項1から4のいずれかの手足圧縮衣類であって、
    前記平面織物材料は、第二の方向(前記の第一の方向に対して実質的に垂直および互いに実質的に平行)で前記材料の平面内に配列された第二の複数の実質的に非弾性の繊維をさらに含み、
    ここで、前記の第一の複数の実質的に弾性の繊維、前記の第一の複数の実質的に非弾性の繊維、および、前記の第二の複数の実質的に非弾性の繊維は、互いに織り合わせられて単一層の織物材料を形成する、
    手足圧縮衣類。
  6. 請求項1から5のいずれかの手足圧縮衣類であって、
    前記平面織物材料は、患者の手足の周りを包むためのバンドの形態で提供される、
    手足圧縮衣類。
  7. 請求項6の手足圧縮衣類であって、
    前記バンドは、前記バンドを所定の位置に固定するために前記バンドの外部表面に連結するためのファスナーをその一方の末端に備える、
    手足圧縮衣類。
  8. 請求項6または7の手足圧縮衣類であって、
    一緒に連結された複数の前記バンドを備える、
    手足圧縮衣類。
  9. 請求項6から8のいずれか一項の手足圧縮衣類であって、
    患者の手足の周りを包むための、請求項6から8のいずれか一項のバンドとは異なる構造の安定化バンドをさらに備える、
    手足圧縮衣類。
  10. 人の手足に対して、その手足の周りを包んだ場合に圧縮力を加える方法であって:
    請求項1から9のいずれかに記載の手足圧縮衣類を提供するステップ;
    前記織物材料を、その最大伸長まで伸縮させるステップ;
    前記の人の手足の周りに前記織物材料を包むステップ;および
    前記織物材料を所定の位置に固定するステップ、を含む、
    方法。
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