JP2019511971A - 金属顔料を含有する印刷物質で基材を印刷する方法、および金属粒子を含有する印刷物質で印刷された基材 - Google Patents

金属顔料を含有する印刷物質で基材を印刷する方法、および金属粒子を含有する印刷物質で印刷された基材 Download PDF

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Abstract

本発明は、厚紙または別の繊維含有の平坦材料でできている基材を、印刷機において金属顔料を含有する印刷物質で印刷する方法であって、以下のステップを含む:・第1の印刷物質を基材に印刷すること、・着色剤を含有する第2の印刷物質を第1の印刷物質に重ね刷りすること、・金属顔料を含有する第3の印刷物質を第2の印刷物質に重ね刷りすること。

Description

本発明は、メタリック・インクや金属顔料を含有する別の印刷物質で基材を印刷する方法、および、メタリック・インクや金属粒子を含有する別の印刷物質で印刷された基材に関する。
包装材料、または、雑誌、新聞、書物、カタログ、はがき、またはカレンダなどの印刷物を製造する際に、厚紙、カード用紙、または紙に高品質で印刷するために、鏡面効果や他の金属光沢効果が求められることが多い。厚紙または他の(セルロース)繊維含有の平坦材料にメタリック・インクを直接塗布すると、満足のいく結果にはならない。というのは、この印刷物は鈍く反射したり光ったりするだけだからである。熱箔方法または冷箔方法を用いて、光沢のある箔の金属層を基材に転写し、これらを必要に応じてさらに印刷する方法が知られている。実際、これらの方法によって、良好な鏡面効果と光沢効果とがもたらされる。しかし、これらの方法は煩雑であり、問題を起こしやすく、かつ製造速度を制限する。
国際特許出願第WO01/07175A1号は、紙または類似の繊維基材に金属調外観を生成する方法を記載している。紫外線硬化性の液体組成物の基層を基材の表面に塗布し、少なくとも部分的に硬化する。水性シールコートが基層に任意選択的に塗布可能である。最終的に、金属液体組成物がこれらの基層とそのうえにあってもよい水性シールコートに塗布され、乾燥後に金属調の外観となる。金属組成物は、好ましくはメタリック・インクである。基層と、可能な水性シールコートと、金属組成物とは、好ましくは重ね刷りされる。基層の印刷と、可能な水性シールコートとの印刷によって、製造費が上昇する。
国際特許出願第WO2013/134359A1号は、印刷物を製造する方法を記載しており、ここではエネルギ硬化性インクが基材に塗布され、そのインクが硬化し、メタリック・インクがその硬化したインクに塗布される。この方法は印刷機によって実施される。この印刷物の外観は、箔押しに類似しているものとなる。エネルギ硬化性インクおよびメタリック・インクでの重ね刷りで基材を限定することが、不利となる。
このことから、本発明に潜在する課題は、色彩設計オプションを改良した、鏡面効果または金属光沢効果を備えた基材を印刷する方法を生み出し、色彩設計オプションを改良した、鏡面効果または金属光沢効果を備えた印刷基材を生産することである。
本課題は、請求項1による方法によって解決される。本方法の有利な実施形態は、従属請求項に明記されている。
本発明は、厚紙または別の繊維含有の平坦材料から作られる基材を、金属顔料を含有する印刷物質で印刷機において印刷する方法であって、以下のステップを含む:
・第1の印刷物質を基材に印刷すること、
・ 着色剤を含有する第2の印刷物質を前記第1の印刷物質に重ね刷りすること、
・金属顔料を含有する第3の印刷物質を第2の印刷物質に重ね刷りすること。
第1の印刷物質が、本発明の方法において、基材に印刷される。第1の印刷物質を印刷した後、着色剤を含有する第2の印刷物質を第1の印刷物質に付加的に重ね刷する。金属顔料を含有する第3の印刷物質を、第2の印刷物質に重ね刷りする。第1の印刷物質によって、繊維性の平坦材料による着色済みの第2の印刷物質の吸収を防ぎ、関連する色彩効果の減衰を防ぐ。本発明の一実施形態によると、第2の印刷物質が非エネルギ硬化性インクまたはワニスである。これは、放射線エネルギ供給装置を使用してエネルギを付加せずに、特に蒸発によって乾燥する、インクまたはワニスである。このことによって、装置の複雑さが低減する。別の実施形態によると、第2の印刷物質がエネルギ硬化性である。これは、エネルギを付加して放射線エネルギ供給装置を使用して乾燥する、インクまたはワニスである。第1の印刷物質および第2の印刷物質は、そのうえに金属顔料を含有する印刷物質が塗布される基部である。この基部によって、金属顔料を含有する第3の印刷物質が繊維性の平坦材料によって吸収されることや、それに関連する鏡面効果または金属光沢効果が低減することが防止される。第2の印刷物質がそれ自体着色されているので、印刷基材の着色外観全体の一部を備える。このために、一実施形態によると、第3の印刷物質が、無色または透明のマトリックス材料において、対応する低濃度の金属顔料で第2の印刷物質に塗布される。そのため、第2の印刷物質の色彩が第3の印刷物質を通して視認可能である。この金属顔料によって、第2の印刷物質の色彩に鏡面効果または金属光沢効果が与えられる。さらなる実施形態によると、第2の印刷物質によって覆われている領域の一部がここで第3の印刷物質で重ね刷りされるので、第3の印刷物質およびそれによって覆われていない第2の印刷物質の表面部分が視認可能である。ここでは、第3の印刷物質が透明であってもよいし、非透明であってもよい。さらなる実施形態によると、第1の印刷物質はまた着色剤を含有し、第2の印刷物質によって一部のみが覆われているので、第1の印刷物質の色彩もまた視認可能である。このように、第1の印刷物質を印刷する印刷ユニットまたはニスかけユニットもまた、基材の色彩組成に使用される。さらなる実施形態によると、複数の様々な着色剤を含有する第1の印刷物質が基材に印刷され、少なくとも1つの第2の印刷物質が様々な第1の印刷物質に重ね刷りされるので、第1の印刷物質は第2の印刷物質によって部分的にのみ覆われ、第1の印刷物質の様々な色彩が付加的に視認可能である。さらなる実施形態によると、複数の様々な着色剤を含有する第2の印刷物質が少なくとも第1印刷物質に重ね刷りされ、1つ以上の異なる金属顔料を含有する第3の印刷物質が様々な第2の印刷物質に重ね刷りされる。第3の印刷物質が透明である場合、第2の印刷物質の様々な色彩が第3の印刷物質を通して視認可能である。第2の印刷物質に覆われている範囲の一部のみが、第3の印刷物質で重ね刷りされるので、第2の印刷物質の色彩が第3の印刷物質とともに視認可能である。さらなる実施形態によると、金属顔料を含有する複数の第3の印刷物質が、少なくとも1つの第2の印刷物質に重ね刷りされる。様々な鏡面効果または金属光沢効果が、このようにして達成可能である。したがって、本発明の方法によって、鏡面効果または金属光沢効果と、基材の色彩組成とが改善される。
基材は、厚紙、(段)ボール紙、または紙が好ましい。しかし、基材は別の(セルロース)繊維含有材料であってもよい。特に、基材は、コート紙、(段)ボール紙、または厚紙であってもよく、ここでは、少なくとも印刷面が厚紙、(段)ボール紙、または(セルロース)繊維含有材料の紙であり、印刷面の反対面、または少なくとも1つの中間層が、プラスチック層または金属箔などの別の材料によって構成されている。
好ましい実施形態によると、基材が包装用厚紙である。
有利な実施形態によると、第1の印刷物質は有彩色(青色、緑色、黄色、赤色など)の、または無彩色(黒色、白色、またはその混合色、すなわちグレースケール・トーン)の第1のインク、または有彩色または無彩色の第1のワニス、または透明なワニスであり、かつ/または、第2の印刷物質が有彩色または無彩色の第2のインク、または有彩色または無彩色の第2のワニスであり、かつ/または、第3の印刷物質が、金属顔料を含有する第3のインク、または金属顔料を含有する第3のワニスである。さらなる実施形態によると、第1のインクが印刷用インクであり、かつ/または、第2のインクが第2の印刷用インクであり、かつ/または、第3のインクが第3の印刷用インクである。さらなる実施形態によると、第1のインクが第1の印刷用ワニスであり、かつ/または、第2のインクが第2の印刷用ワニスであり、かつ/または、第3のインクが第3の印刷用ワニスである。
印刷用インクおよび印刷用ワニスは、基材上で乾燥または硬化しなければならない。蒸発やインク浸透による物理的乾燥処理と重合(放射線硬化)または酸化による化学的乾燥処理との間には差異がある。
様々な物理的乾燥処理、および/または化学的乾燥処理を組み合わせることによって、乾燥させることが多い。
印刷用インクは、本質的に、着色剤、接着剤、印刷補助剤、添加剤、および担体物質からなる。着色剤は、黒色および白色を含むそれぞれの色彩の顔料または染料である。これらは、印刷用インクの色度を決定する。顔料は、有機または無機の、有彩色、黒色、または白色の物質(固体粒子、および/または分子凝集粒子)であり、担体系では不溶性である。特に、箔押しの金および銀や、アルミニウムからなる顔料が、印刷用インクを製造するのに使用される。染料は、使用中に担体系に溶解し分子形態で存在する有機化合物である。これらは基材の表面に直接結合するのが通常である。
従来の印刷用インクの接着剤は、一般的に鉱油に溶解する樹脂である。接着剤は、このようにして基材上で乾燥し、顔料を定着させる。補助物質(添加剤)が、特に、乾燥、流動特性、損失、および耐摩耗性を左右するのに加えられる。着色剤用の担体物質は、一般に、希釈剤または溶剤である。
印刷用インクの組成は、印刷処理(グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷、レリーフ印刷、またはディジタル印刷)によって変化する。
放射線硬化性インクは、紫外線硬化性インク、赤外線硬化性インク、または電子ビーム硬化性インクである。このインクは、紫外線、赤外線、または電子ビームを使用することで硬化する。したがって、エネルギ供給装置は、紫外線源、赤外線源、または電子ビーム源を備えた放射線エネルギ供給装置である。紫外線インクは、モノマー、プレポリマー、またはオリゴマーと、着色剤と、添加剤と、光重合開始剤とを含有する。紫外線照射の影響で、光重合開始剤はラジカルに分解され、連鎖反応でさらなるラジカルを生成する。ラジカルはモノマーおよびプレポリマーまたはオリゴマーと反応して、三次元の架橋ポリマーを形成する。電子ビーム硬化性インクでは、電子ビームが反応性接着剤に直接作用するので、光重合開始剤は不要である。放射線エネルギ供給装置は問題を起こしやすく、多くのメンテナンスが必要である。
他の印刷用インクでは、オフセット印刷、グラビア印刷、レリーフ印刷、またはフレキソ印刷用のインクでは特に、揮発成分の蒸発によって、乾燥が起こる。揮発成分は、特に、アルコール、エステル、ケトン(一般に、包装に使用される印刷用インク用)、またはトルエン(一般に、イラストレーションのためのグラビア印刷に使用されるインク用)であり、無溶剤の印刷用インクでは、水である。蒸発は、特定のエネルギ供給装置なしで、あるいは、あるエネルギ供給装置を用いて起こり得る。エネルギ供給装置は、たとえば、空気を基材に周囲温度で吹き付ける空気乾燥機、または、空気を周囲温度よりも高く保ちその空気を基材に吹き付ける温風乾燥機である。
そして、エネルギ供給装置は、特に、放射線エネルギ供給装置または(温風)空気乾燥機であり、印刷ユニットの後ろに基材のスループット方向に設置してもよく、あるいはインクを塗布する印刷ユニットに一体化してもよい。
基材へのインク浸透による乾燥中、基材に滲出する印刷用インクの液体成分および着色剤を含むフィルムは、基材の上面に残ったままである。
ワニスは、印刷基材の仕上げと保護とに特に使用される。
印刷用ワニスは、油性の重ね刷り・ワニス、分散ワニス、溶解ワニス、または紫外線ワニスである。紫外線ワニスの主成分は、架橋および粘性支配に関するアクリレート・オリゴマー、損失、硬度、および耐摩耗性に関するアクリレート・プレポリマー、ならびに乾燥に関する光重合開始剤である。
印刷用インクおよび印刷用ワニスに関する詳細は、Helmut KippanによるHandbuch der Printmedien (英語名: Manual for Print Media)、ISBN 3−540−66941−8,134〜149頁を参照のこと。
好ましい実施形態によると、第1の印刷物質が紫外線インクまたは紫外線ワニスである。このことは、繊維含有の平坦材料によって第2および第3の印刷物質の吸収を防ぐのに特に効果的である。さらなる実施形態によると、紫外線ワニスが、着色剤を含有する紫外線ワニス、または着色剤を含有しない紫外線ワニス(紫外線透明ワニス)である。
さらなる実施形態によると、第2の印刷物質が、特に蒸発によって、放射線エネルギ供給装置を使用せずに乾燥する、非エネルギ硬化性印刷用インクまたは非エネルギ硬化性印刷用ワニスである。さらなる実施形態によると、非エネルギ硬化性印刷用インクまたは非エネルギ硬化性印刷用ワニスが、(温風)空気乾燥機や他のエネルギ供給装置なしで乾燥する。
好ましい実施形態によると、第2の印刷物質が、オフセット印刷、グラビア印刷、レリーフ印刷、またはフレキソ印刷用インク、あるいは油性ワニス、分散ワニス、または溶解ワニスである。
さらなる実施形態によると、第3の印刷物質が、特に蒸発によって、放射線エネルギ供給装置を使用せずに乾燥する、金属顔料を含有する非エネルギ硬化性の印刷用インクまたは印刷用ワニスであり、特に、金属顔料、あるいは金属顔料を含有する油性ワニス、分散ワニス、または溶解ワニスを含有する、オフセット印刷、グラビア印刷、レリーフ印刷、またはフレキソ印刷用のインクである。さらなる実施形態によると、金属顔料を含有する非エネルギ硬化性の印刷用インクまたは印刷用ワニスが、(温風)空気乾燥機や別のエネルギ供給装置があってもなくても乾燥する。
さらなる実施形態によると、第1の印刷物質が印刷後に乾燥し、第2の印刷物質が乾燥した第1の印刷物質の上に重ね刷りされ、かつ/または、第2の印刷物質が重ね刷りの後に乾燥し、第3の印刷物質が乾燥した第2の印刷物質の上に重ね刷りされる。このことは、繊維含有の平坦材料によって第2および第3の印刷物質の吸収を阻止するのに特に効果的である。さらなる実施形態によると、第3の印刷物質が重ね刷りの後に乾燥する。このことは、第4の印刷物質を第3の印刷物質に重ね刷りするのに有利となる。
さらなる実施形態によると、第1の印刷物質が、第1の放射線エネルギ供給装置を用いて、あるいは蒸発またはインク浸透によって乾燥し、かつ/または、第2の印刷物質が、第2の放射線エネルギ供給装置を用いて、あるいは蒸発によって乾燥し、かつ/または第3の印刷物質が、第3の放射線エネルギ供給装置を用いて、あるいは蒸発によって乾燥する。放射線エネルギ供給装置(紫外線源、赤外線源、または電子ビーム源)を用いて乾燥することによって、ほぼ即座に乾燥することが可能である。蒸発またはインク浸透による乾燥によって、問題を起こしやすく、集中的なメンテナンスが必要である放射線エネルギ供給装置を回避する。さらに、特に(温風)空気乾燥機や別のエネルギ供給装置を使用しない場合に、設備費用を削減することが可能である。
さらなる実施形態によると、第4の印刷物質(重ね刷り)が第1の印刷物質、および/または、第2の印刷物質、および/または第3の印刷物質の上に印刷される。さらなる実施形態によると、第4の印刷物質が、第4の印刷用インクまたは第4の印刷用ワニスである。さらなる実施形態によると、第4の印刷物質が、特に、銘刻、シンボルマーク、画像、または色彩領域の形態での、有彩色または無彩色のインクまたはワニスである。さらなる実施形態によると、第4の印刷物質がその下の材料を保護する保護用ワニス、またはその材料の表面を構成するテクスチャ・コーティング剤である。第4の印刷物質は、第3の印刷物質で重ね刷りした後に好ましくは重ね刷りされる。第4の印刷物質は、第1の印刷物質、および/または第2の印刷物質、および/または第3の印刷物質の露出領域全体にわたり、あるいはその一部のみにわたり拡張してもよい。
さらなる実施形態によると、第4の印刷物質が、エネルギ硬化性または非エネルギ硬化性の印刷用インク、あるいはエネルギ硬化性または非エネルギ硬化性の印刷用ワニスである。さらなる実施形態によると、印刷用ワニスは有彩色の印刷用ワニスまたは透明ワニスである。さらなる実施形態によると、印刷用ワニスは油性ワニス、分散ワニス、または溶解ワニス、あるいは紫外線ワニスである。
さらなる実施形態によると、第4の印刷物質が、第1の印刷物質、および/または第2の印刷物質、および/または第3の印刷物質の乾燥後に重ね刷りされる。
さらなる実施形態によると、第1の印刷物質が基材に直接重ね刷りされ、かつ/または、第2の印刷物質が第1の印刷物質に直接重ね刷りされ、かつ/または、第3の印刷物質が第2の印刷物質に直接重ね刷りされる。直接重ね刷りすることによって、印刷物質が下に配置されている印刷物質の上に中間層なしで直接印刷される。
さらなる実施形態によると、この方法は、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、レリーフ印刷、スクリーン印刷、またはディジタル印刷用の機会を使用して実行される。さらなる実施形態によると、この方法は、枚葉印刷機またはウェブ印刷機を使用して実行される。さらなる実施形態によると、第1の印刷物質、第2の印刷物質、第3の印刷物質、および関連として第4の印刷物質が、印刷機の様々なステーションで逐次重ね刷りされる。さらなる実施形態によると、印刷用インクの重ね刷り用のステーションが、印刷ユニットである。さらなる実施形態によると、印刷用ワニスの重ね刷り用の1つ以上のステーションが印刷ユニットである。さらなる実施形態によると、印刷用ワニスの重ね刷り用の1つ以上のステーションが、ニスかけユニットである。エネルギ供給装置によって、特に放射線エネルギ供給装置および/または(温風)乾燥機によって、印刷機の追加のステーションを構成してもよい。
さらなる実施形態によると、少なくとも1つの金属顔料を含有する第3の印刷物質が、少なくとも1つの副領域に、その副領域では第2の印刷物質が第3の印刷物質を通して視認可能なほどの低着色性で塗布される。
さらなる実施形態によると、少なくとも1つの金属顔料を含有する第3の印刷物質が、少なくとも1つの副領域に、その副領域では第2の印刷物質が第3の印刷物質を通して視認不可能なほどの高着色性で塗布される。前述の2つの実施形態はまた、互いに組み合わせ可能であり、様々な実施形態が第3の印刷物質の様々な副領域で実施可能である。
さらなる実施形態によると、第1の印刷物質が基材の少なくとも第1の領域に印刷され、少なくとも1つの第2の印刷物質が第1印刷物質に少なくとも1つの第2の領域にのみ重ね刷りされ、第2の領域は第1の領域の一部分のみを覆っているので、第2の印刷物質によって覆われていない領域では、第1の印刷物質が視認可能である。このように、印刷基材の外観もまた、第1の印刷物質によって決定される。
さらなる実施形態によると、第2の印刷物質が第1の印刷物質の上に少なくとも第2の領域に重ね刷りされ、第3の印刷物質が第2の印刷物質の上に少なくとも第3の領域にのみ重ね刷りされ、第3の領域は第2の領域の一部分のみを覆っているので、第3の印刷物質によって覆われていない領域では、第2の印刷物質が視認可能である。このように、印刷基材の外観もまた、第2の印刷物質によって決定される。
さらなる実施形態によると、第2の印刷物質が第1の印刷物質の全領域に重ね刷りされ、かつ/または、第3の印刷物質が第2の印刷物質の全領域に重ね刷りされる。
本発明はさらに、請求項1から10のうちの一項、または前述の実施形態のうちの1つにしたがって、厚紙または別の繊維含有の平坦材料が印刷され、折畳みカートン用のブランクが、打抜き、溝付け、切断、筋目付け、および刻印のうちの1つ以上の処理によって厚紙から製造される、折畳みカートン用のブランクを製造する方法に関する。さらなる実施形態によると、ブランクが予め折り畳まれており、可能であれば予め貼付けられている。さらなる実施形態によると、折畳みカートンが、密閉し、可能であれば貼付けることによって、ブランクから製造される。
さらに、本課題は、請求項11に記載の印刷基材によって解決される。印刷基材の有利な実施形態は、従属請求項に明記されている。
印刷基材が、以下を備える:
・厚紙または別の繊維含有の平坦材料から作られる基材、
・上記基材に印刷される第1の印刷物質、
・着色剤を含有し、上記第1の印刷物質に重ね刷りされる第2の印刷物質、
・金属顔料を含有し、上記第2の印刷物質に重ね刷りされる第3の印刷物質。
請求項1の方法で特定される前述の有利な効果は、印刷基材にもたらされる。同様に、本方法の実施形態で特定される前述の有利な効果は、印刷基材の以下の実施形態にもたらされる。
一実施形態によると、第1の印刷物質は有彩色(青色、緑色、黄色、赤色など)の、または無彩色の第1のインク、または有彩色または無彩色の第1のワニス、または第1の透明なワニスであり、かつ/または、第2の印刷物質が有彩色または無彩色の第2のインク、または有彩色または無彩色の第2のワニスであり、かつ/または、第3の印刷物質が、金属顔料を含有する第3のインク、または金属顔料を含有する第3のワニスである。
さらなる実施形態によると、複数の第1の印刷物質が基材に印刷される。
さらなる実施形態によると、着色剤を含有する複数の第2の印刷物質が、少なくとも1つの第1の印刷物質に重ね刷りされる。
さらなる実施形態によると、金属顔料を含有する複数の第3の印刷物質が、少なくとも1つの第2の印刷物質に重ね刷りされる。
さらなる実施形態によると、金属顔料を含有する複数の第3の印刷物質が、互いにすぐ隣に、あるいは互いにある間隔を置いて、第2の印刷物質に重ね刷りされる。
さらなる実施形態によると、第3の印刷物質が、少なくとも1つの副領域の第2の印刷物質の上に、その副領域では第2の印刷物質が第3の印刷物質を通して視認可能なほどの低着色性で重ね刷りされる。
さらなる実施形態によると、第3の印刷物質が、少なくとも1つの副領域の第2の印刷物質の上に、その副領域では第2の印刷物質が第3の印刷物質を通して視認不可能なほどの高着色性で重ね刷りされる。
さらなる実施形態によると、第1の印刷物質が基材の少なくとも第1の領域に印刷され、少なくとも1つの第2の印刷物質が第1印刷物質に少なくとも1つの第2の領域にのみ重ね刷りされ、第2の領域は第1の領域の一部分のみを覆っているので、第2の印刷物質によって覆われていない領域では、第1の印刷物質が外部から視認可能である。
さらなる実施形態によると、第2の印刷物質が第1の印刷物質の上に少なくとも第2の領域に重ね刷りされ、第3の印刷物質が第2の印刷物質の上に少なくとも第3の領域にのみ重ね刷りされ、第3の領域は第2の領域の一部分のみを覆っているので、第3の印刷物質によって覆われていない領域では、第2の印刷物質が外部から視認可能である。
さらなる実施形態によると、少なくとも1つの第4の印刷物質(重ね刷り)が第1の印刷物質、および/または、第2の印刷物質、および/または第3の印刷物質の上に印刷される。
さらなる実施形態によると、第1の印刷物質が基材に直接重ね刷りされ、かつ/または、第2の印刷物質が第1の印刷物質に直接重ね刷りされ、かつ/または、第3の印刷物質が第2の印刷物質に直接重ね刷りされ、かつ/または、第4の印刷物質が第3の印刷物質に直接重ね刷りされる。
さらに、本目的は、請求項1から10のうち1つに記載の方法によって製造される印刷基材に関する。
最後に、本発明は、前述の記載で特定される方法の実施形態に従って製造される印刷基材に関する。
最後に、本目的は、請求項11から19のうち1つによる方法による厚紙または別の印刷基材から作られる折畳みカートン用のブランクに関する。さらなる実施形態によると、ブランクには、1つ以上の以下の構造がある:溝部、打抜き線、切断線、筋目付け線、および刻印線。さらなる実施形態によると、ブランクが予め折り畳まれており、可能であれば予め貼付けられている。
最後に、本発明の主題は、前述のタイプのブランクから製造される折畳みカートンである。
さらに、本発明の主題は、厚紙または別の繊維性の平坦材料でできている基材を、複数の印刷ユニットを有する印刷機においてメタリック・インクで印刷する方法であって、以下のステップを含む:
− 第1の印刷ユニットを使用して、エネルギ硬化性の有彩色または無彩色のインクを基材に直接印刷すること、
− エネルギ供給装置を使用して、エネルギを上記エネルギ硬化性インクに加えることによって、上記エネルギ硬化性インクを上記基材の上で硬化させること、
− 第2の印刷ユニットを使用して、メタリック・インクを上記有彩色または無彩色のインクの上に重ね刷りすること。
本発明の方法では、エネルギ硬化性の無色または透明のコーティング剤の代わりに、エネルギ硬化性の有彩色のインク(青色、緑色、黄色、または赤色など)や無彩色のインク(黒色、白色、およびその混合色、グレースケール・トーン)が、メタリック・インクを塗布する基礎としての基層として、基材の上に直接印刷される。基層は、繊維含有の平坦材料によるメタリック・インクの吸収と、それに関連する鏡面効果または金属光沢効果の低下とを防止する。基層がそれ自体着色されているので、基層は重ね刷りの着色外観全体の一部を構成するのに使用可能である。このために、メタリック・インクが、無色または透明のマトリックス材料において対応する低濃度の金属顔料で基層に塗布される。そのため、有彩色または無彩色のインクがメタリック・インクを通して視認可能である。金属顔料によって、有彩色または無彩色のインクに金属光沢効果がもたらされる。さらに、有彩色または無彩色のインクによって覆われている領域の一部のみをメタリック・インクで印刷することができるので、メタリック・インクおよび有彩色または無彩色のインクによって覆われていない領域部分が視認可能である。本発明の方法では、印刷機をより効果的に使用可能であり、労力と費用とを低減することが可能である。
基材は、厚紙、(段)ボール紙、または紙が好ましい。しかし、基材は別の(セルロース)繊維含有材料であってもよい。特に、基材は、コート紙、(段)ボール紙、または厚紙であってもよく、ここでは、少なくとも印刷面が厚紙、(段)ボール紙、または(セルロース)繊維含有材料の紙であり、印刷面の反対面、または少なくとも1つの中間層が、プラスチック層または金属箔などの別の材料によって構成されている。
印刷機は、輪転印刷機または枚葉印刷機であってもよい。両方の場合、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、またはディジタル印刷を印刷方法として使用可能である。この方法は、特に輪転機または枚葉印刷機では、グラビア印刷で使用されるのが好ましい。
エネルギ硬化性インクが、紫外線硬化性、赤外線硬化性、または電子ビーム硬化性のインクである。このインクは、紫外線、赤外線、または電子ビームを使用することで硬化する。このインクは、紫外線硬化性が好ましい。
したがって、エネルギ供給装置は、紫外線源、赤外線源、または電子ビーム源である。
エネルギ硬化性インクは基材に直接印刷される、すなわち、エネルギ硬化性インクと基材との間には他の層がない。
好ましくは、メタリック・インクが、硬化した有彩色または無彩色のインクに塗布される。代替として、メタリック・インクが、未硬化または部分的のみ硬化された有彩色または無彩色のインクに塗布され、その後、完全に硬化される。好ましくは、エネルギ供給装置が、第1の印刷ユニットの後ろで第2の印刷ユニットの前に、印刷機を通って基材のスループット方向に設置される。
メタリック・インクが、好ましくは透明(無色)であり、金属顔料を含有するワニスまたは別のマトリックス材料であるのが好ましい。金属顔料が、好ましくは、アルミニウム、銅、真ちゅう、または別の金属、あるいは複数の前述の顔料の混合物である。
本発明の一実施形態によると、複数の印刷ユニットを使用して、複数の様々なメタリック・インクが次々と有彩色または無彩色のインクの上に印刷される。様々なメタリック・インクは、互いのすぐ隣に、すなわちその間に空間を置かずに印刷可能である。しかし、様々なメタリック・インクは、有彩色または無彩色のインクの上に互いに間隔を置いて印刷することも可能である。
さらなる実施形態によると、エネルギ硬化性インクおよびメタリック・インクが、基材に同時に覆われながら印刷可能である。
さらなる実施形態によると、エネルギ硬化性インクおよびメタリック・インクが、連続した領域または互いに離れる領域で基材に印刷される。
さらなる実施形態によると、少なくとも1つのメタリック・インクが、有彩色または無彩色のインクに直接重ね刷りされる。別の実施形態によると、第3の印刷ユニットを使用して非エネルギ硬化性コーティング剤が有彩色または無彩色のインクに重ね刷りされ、少なくとも1つのメタリック・インクがこのコーティング剤に重ね刷りされる。非エネルギ硬化性コーティング剤が、特に、別のインクであってもよい。別のインクは、特に、印刷基材の着色外観のさらなる構成部であってもよい。好ましくは、コーティング剤が、硬化した有彩色または無彩色のインクに重ね刷りされる。好ましくは、コーティング剤が、硬化した有彩色または無彩色のインクに直接重ね刷りされ、かつ/または、メタリック・インクがコーティング剤に直接重ね刷りされる。
さらなる実施形態によると、メタリック・インクが少なくとも1つの副領域に高着色性で、すなわち低濃度の顔料で塗布されるので、メタリック・インクの下にある有彩色または無彩色のインクがメタリック・インクを通して視認不可能である。
さらなる実施形態によると、少なくとも1つのメタリック・インクが少なくとも1つの副領域に低着色性で、すなわち低濃度の顔料で塗布されるので、その下にある有彩色または無彩色のインクがメタリック・インクを通して視認不可能である。一実施形態では、硬化した赤色インク(または別の色の1つ)が低着色性のアルミニウム粒子(または他の金属粒子)のインクで覆われるので、全体として赤色(または別の色の)金属光沢コーティングが生成される。高着色性または低着色性のメタリック・インクを備えた実施形態は互いに組み合わせ可能なため、有彩色または無彩色のインクの副領域では、高着色性のメタリック・インクが塗布され、別の有彩色または無彩色のインクの副領域では、低着色性のメタリック・インクが塗布される。
さらなる実施形態によると、エネルギ硬化性インクが基材の第1の領域に印刷され、少なくとも1つのメタリック・インクが有彩色または無彩色のインクの上の少なくとも1つの第2の領域にのみ重ね刷りされ、第2の領域は第1の領域の一部分のみを覆っているので、硬化した有彩色または無彩色のインクが互いに隣接して視認可能である。本実施形態でさえも、硬化した有彩色または無彩色のインクが、印刷基材の着色外観の構成部となっている。
硬化した有彩色または無彩色のインクが低着色性のメタリック・インクを通して視認可能であり、硬化した有彩色または無彩色のインクがメタリック・インクのすぐ隣で直接視認可能な実施形態もまた、互いに組み合わせ可能である。
さらなる実施形態によると、好ましくは硬化された、有彩色または無彩色のインク、および/またはメタリック・インクに重ね刷りすることは、少なくとも1つの別の印刷ユニットを使用して行われる。重ね刷りは、特に、色彩領域、画像、銘刻、またはシンボルマークで行われてもよい。重ね刷りは、1つ以上の別のインク、保護用ワニス、または印刷基材の表面を構成するワニスを備える。重ね刷りは、好ましくは硬化された、有彩色または無彩色のインクに、あるいはその上に重ね刷りされた非エネルギ硬化性コーティング剤に全体的に、または部分的に行うことが可能であり、あるいはメタリック・インクに全体的に、または部分的に重ね刷りすることが可能である。
さらに、本発明の主題は、以下を備える印刷基材である:
−厚紙または別の繊維含有の平坦材料から作られる基材と、
− 上記基材に直接印刷される、エネルギ硬化性の有彩色または無彩色のインクと、
− 上記有彩色または無彩色のインクの上に重ね刷りされる、メタリック・インク。
15頁の第7段落から20頁の第2段落までの前述の方法で特定される前述の有利な効果は、印刷基材にもたらされる。このことは、以下の印刷基材の有利な実施形態にも対応して適応可能である。
一実施形態によると、複数のインクが有彩色または無彩色のインクの上に、すぐ隣に、あるいは隣に互いに間隔を置いて、直接印刷される。
さらなる実施形態によると、少なくとも1つのメタリック・インクが、少なくとも1つの副領域にある有彩色または無彩色のインクに直接重ね刷りされる。
さらなる実施形態によると、非エネルギ硬化性コーティング剤が1つの副領域にある有彩色または無彩色のインクに重ね刷りされ、メタリック・インクがこのコーティング剤に重ね刷りされる。
さらなる実施形態によると、少なくとも1つの副領域において、メタリック・インクが、有彩色または無彩色のインクの上に、メタリック・インクの下にある層がメタリック・インクを通して視認不可能なほどの高着色性で重ね刷りされる。
さらなる実施形態によると、少なくとも1つの副領域において、メタリック・インクが有彩色または無彩色のインクの上に、メタリック・インクの下にある有彩色または無彩色のインクがメタリック・インクを通して視認可能なほどの低着色性で重ね刷りされる。
さらなる実施形態によると、有彩色または無彩色のインクが基材の第1の領域に印刷され、少なくとも1つのメタリック・インクが、第1の領域の一部分のみを覆っている少なくとも1つの第2の領域に印刷されるので、メタリック・インクおよびメタリック・インクで覆われていない有彩色または無彩色のインクの領域が外部から視認可能である。
さらなる実施形態によると、重ね刷りが、有彩色または無彩色のインク、および/またはメタリック・インクに行われる。
さらなる実施形態によると、この方法は請求項1から10のいずれか一項に記載の、あるいはその実施形態は、3頁から12頁までの第3段落、および15頁第7段落から20頁第2段落に記載の方法のうちの少なくとも1つの特徴を有する。さらなる実施形態によると、この印刷基材は請求項11から19のいずれか一項に記載の、あるいはその実施形態は、12頁第4段落から15頁第6段落、および20頁第3段落から21頁第6段落に記載の印刷基材のうちの少なくとも1つの特徴を有する。
本発明を、好ましい実施形態の添付図面に基づいて、以下に説明する。
第1の印刷基材の、平坦材料の面に対して垂直な断面図である。 第2の印刷基材の、平坦材料の面に対して垂直な断面図である。
図1は、14頁第2段落から20頁第1段落までに記載の、本発明の一実施形態を示す図である。
図1によると、印刷基材1が、厚紙または別の繊維含有の折畳み可能な平坦材料から作られる基材2を有する。基材2の印刷面3は、繊維含有の材料からなる。
そして、エネルギ硬化性インク4がこの基材の印刷面3に直接印刷される。エネルギ硬化性インク4は、有彩色または無彩色のインクである。これは、たとえば、液体キャスト硬化(LCC:Liquid Cast Curing)インクである。これは、好ましくは紫外線硬化性インクである。
メタリック・インク5が硬化したインク4の上に重ね刷りされる。この例では、これは、銀の顔料を含有するメタリック・インク5である。
1つ以上の層では、追加の有彩色または無彩色のインク6がメタリック・インク5の上に重ね刷りされる。
最後に、保護用ワニス7が最上面に重ね刷りされ、これは、たとえばアクリル系ワニスである。
複数の印刷ユニットを備えた印刷機を使用して、基材2が印刷されるのが好ましい。エネルギ硬化性インク4は、有彩色または無彩色のインクであるので、このインク4は印刷基材1の着色外観を共に構成するのに使用可能である。このために、エネルギ硬化性インク4の上に塗布される層6、7が、全体的に、あるいは部分的に透明であってもよく、かつ/または、硬化したインク4が部分的に露出し、透明で無色の保護用ワニス7によってのみそれぞれ覆われてもよい。したがって、印刷機の印刷ユニットはすべて、色彩印刷に使用可能である。
図2の実施形態は前述の実施形態と、第2の異なるインク8がエネルギ硬化性の第1のインク4の上にわたって印刷される点で異なる。第2のインクは、好ましくは、製造プロセス中に蒸発することによって乾燥するインクである。金属製の第3のインク5が第2のインクの上に重ね刷りされる。
第1のインク4が第2のインク8の隣に露出可能であるので、第1のインク4が外部から視認可能である。
第2のインク8が第3のインク5の隣に露出可能であるので、第2のインク8が外部から視認可能である。
1つ以上の層では、追加の有彩色または無彩色のインク6が金属製の第3のインク5の上に、かつ第1のインク4および/または第2のインク8の可能な露出領域に重ね刷りされる。
最後に、透明で無色の保護用ワニス7が、第4のインク6の上に、かつ第1のインク4および/または第2のインク8および/または第3のインク5の可能な露出領域に重ね刷りされる。

Claims (19)

  1. 厚紙または別の繊維含有の平坦材料でできている基材を、印刷機において金属顔料を含有する印刷物質で印刷する方法であって、以下のステップを含む、方法:
    ・第1の印刷物質を基材に印刷すること、
    ・ 着色剤を含有する第2の印刷物質を前記第1の印刷物質に重ね刷りすること、
    ・ 金属顔料を含有する第3の印刷物質を第2の印刷物質に重ね刷りすること。
  2. 前記第1の印刷物質が、有彩色または無彩色の第1のインク、または有彩色または無彩色の第1のワニス、または第1の透明なワニスであり、かつ/または、前記第2の印刷物質が、有彩色または無彩色の第2のインク、または有彩色または無彩色の第2のワニスであり、かつ/または、前記第3の印刷物質が、金属顔料を含有する第3のインク、または金属顔料を含有する第3のワニスである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1の印刷物質が印刷後に乾燥し、前記第2の印刷物質が前記乾燥した第1の印刷物質の上に重ね刷りされ、かつ/または、前記第2の印刷物質が重ね刷りの後に乾燥し、前記第3の印刷物質が前記乾燥した第2の印刷物質の上に重ね刷りされ、かつ/または、前記第3の印刷物質が重ね刷りの後に乾燥する、請求項1または2に記載の方法。
  4. 第4の印刷物質が、前記第1の印刷物質、および/または前記第2の印刷物質、および/または前記第3の印刷物質の上に重ね刷りされる、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記第2の印刷物質が、前記第1の印刷物質、および/または前記第2の印刷物質、および/または前記第3の印刷物質の乾燥後に重ね刷りされる、請求項4に記載の方法。
  6. 前記第1の印刷物質が、第1の放射線エネルギ供給装置を用いて、あるいは蒸発によって乾燥し、かつ/または、第2の印刷物質が、第2の放射線エネルギ供給装置を用いて、あるいは蒸発によって乾燥し、かつ/または第3の印刷物質が、第3の放射線エネルギ供給装置を用いて、あるいは蒸発によって乾燥する、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 少なくとも1つの金属顔料を含有する前記第3の印刷物質が、少なくとも1つの副領域に、その副領域では前記第2の印刷物質が前記第3の印刷物質を通して視認可能なほどの低着色性で塗布される、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 少なくとも1つの金属顔料を含有する前記第3の印刷物質が、少なくとも1つの副領域に、その副領域では前記第2の印刷物質が前記第3の印刷物質を通して視認不可能なほどの高着色性で塗布される、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記第1の印刷物質が前記基材の少なくとも第1の領域に印刷され、前記少なくとも1つの第2の印刷物質が前記第1印刷物質に少なくとも1つの第2の領域にのみ重ね刷りされ、前記第2の領域は前記第1の領域の一部分のみを覆っているので、前記第2の印刷物質によって覆われていない領域では、前記第1の印刷物質が視認可能である、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記第2の印刷物質が前記第1の印刷物質の上に少なくとも第2の領域に重ね刷りされ、前記第3の印刷物質が前記第2の印刷物質の上に少なくとも第3の領域にのみ重ね刷りされ、前記第3の領域は前記第2の領域の一部分のみを覆っているので、前記第3の印刷物質によって覆われていない領域では、前記第2の印刷物質が視認可能である、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 印刷基材であって、
    ・厚紙または別の繊維含有の平坦材料から作られる基材(2)と、
    ・前記基材(2)に印刷される第1の印刷物質(4)と、
    ・ 着色剤を含有し、前記第1の印刷物質(4)に重ね刷りされる第2の印刷物質(8)と、
    ・ 金属顔料を含有し、前記第2の印刷物質(8)に重ね刷りされる第3の印刷物質(5)と、
    を備える、印刷基材。
  12. 前記第1の印刷物質(4)が、有彩色または無彩色の第1のインク、または有彩色または無彩色の第1のワニス、または第1の透明なワニスであり、かつ/または、前記第2の印刷物質(8)が、有彩色または無彩色の第2のインク、または有彩色または無彩色の第2のワニスであり、かつ/または、前記第3の印刷物質(5)が、金属顔料を含有する第3のインク、または金属顔料を含有する第3のワニスである、請求項11に記載の印刷基材。
  13. 金属顔料を含有する複数の第3の印刷物質(5)が、互いにすぐ隣に、あるいは互いにある間隔を置いて、前記第2の印刷物質(8)に重ね刷りされる、請求項11または12に記載の印刷基材。
  14. 前記第3の印刷物質(5)が、副領域の前記第2の印刷物質(8)の上に、その副領域では前記第2の印刷物質(8)が前記第3の印刷物質(5)を通して視認可能なほどの低着色性で重ね刷りされる、請求項11から13のうちの一項に記載の印刷基材。
  15. 前記第3の印刷物質(5)が、副領域の前記第2の印刷物質(8)の上に、その副領域では前記第2の印刷物質(8)が前記第3の印刷物質(5)を通して視認不可能なほどの高着色性で重ね刷りされる、請求項11から14のうちの一項に記載の印刷基材。
  16. 前記第1の印刷物質(4)が前記基材(2)の少なくとも第1の領域に重ね刷りされ、前記少なくとも1つの第2の印刷物質(8)が前記第1印刷物質(4)に少なくとも1つの第2の領域にのみ重ね刷りされ、前記第2の領域は前記第1の領域の一部分のみを覆っているので、前記第2の印刷物質(8)によって覆われていない領域では、前記第1の印刷物質(4)が外部から視認可能である、請求項11から15のいずれか一項に記載の印刷基材。
  17. 前記第2の印刷物質(8)が前記第1の印刷物質(4)の上に少なくとも第2の領域に重ね刷りされ、前記第3の印刷物質(5)が前記第2の印刷物質(8)の上に少なくとも第3の領域にのみ重ね刷りされ、前記第3の領域は前記第2の領域の一部分のみを覆っているので、前記第3の印刷物質(5)によって覆われていない領域では、前記第2の印刷物質(8)が外部から視認可能である、請求項11から16のいずれか一項に記載の印刷基材。
  18. 第4の印刷物質(6,7)が、前記第1の印刷物質(4)、および/または前記第2の印刷物質(8)、および/または前記第3の印刷物質(5)の上に重ね刷りされる、請求項11から17のいずれか一項に記載の印刷基材。
  19. 請求項1から10のうち1つ記載の方法によって製造される印刷基材。
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