JP2019511659A - 外装パネルを位置決めするためのシステム、前記システムを含む補強土構造物、及び関連する位置決め方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、外装パネルを位置決めするためのシステムに関し、補強された土壌構造物は、前記装置と関連する位置決め方法とを含む。前記システムは、少なくとも第1外装パネル(1)及び第2外装パネル(2)と、前記外装パネルの間に挿入された少なくとも一つのセパレータ(31、32、33)とを含む。前記セパレータは、第1及び第2外装パネルの間の相対的参照位置(Pr)を維持するように構成された弾力特性を有する。前記セパレータは、第1及び第2外装パネルにより前記セパレータに加えられ、所定の閾値を超えるときに第1及び第2セパレータを共に近づくように移動させる応力の下で変形することが可能である。
Description
本発明は、沈下を最適にする目的のための外装パネルの位置決めの分野に関し、特に、補強された地上構造物の構成の中に配置された外装パネルに関する。
補強された地上構造物は、伝統的に、外装パネル、外装パネルの後ろ側を満たす埋め戻し材、埋め戻し材を機械的に安定化するために埋め戻し材に分配される補強材、及び上記補強材と外装パネルとの間の接続のためのシステムを含む。
外装パネルは、例えば、スラブ又はブロックの形の予め組み立てられた固体要素から製造され得る。この予め組み立てられた要素は、ワークの正面を覆うために並べられる。このように製造されたワークは、特に「TERRE ARMEE INTERNATIONALE」会社による「Terra Class(登録商標)」の商業的信用紹介先の下で知られている。
他の構造は、特に互いに溶接され又は組み立てられた鉄のロッドにより構成されたグリッド又はラティスから製造された外装パネルの使用に基づいている。外装パネルの形のこのタイプのラティスを合体した構造は、また、ジオテキスタイルを含むことができるし、植物に覆われることもできる。このように製造されたワークは、特に「TERRE ARMEE INTERNATIONALE」による「Terra Trel(登録商標)」の商業的名称の下に知られている。
補強された地上構造物を建設する間、当該地上構造物は高さを得るので、埋め戻し材により作用する圧力の影響の下に外装パネルが沈下に曝される。この沈下を予期するために、各列の高さのレベルが外装パネルの高さのレベルと等しく定義されるように、列ごとに漸進的に外装パネルを取り付けることが一般的である。外装パネルの後ろ側に埋め戻し材が加えられるときに外装パネルの漸進的な沈下を許容するために、隣接する列に属する2個の外装パネルの間に、約10cmの、典型的に約4cmのスペースが提供される。
しかしながら、埋め戻し材がこの構造に加えられるとこのスペースは急に狭くなる。外装パネルの時ならぬ沈下を回避するために、二列の外装パネルの間のスペースに取り付ける木製の楔を使用するのが一般的である。このタイプの木製の楔は、典型的に二列の間のスペースの上の2又は3レベルに対応する埋め戻し材の高さのための外装パネルの沈下を遅らせる。
しかしながら、これらの木製の楔の使用は多くの不利益を有する。
まず、その楔を不可逆的に不恰好にする沈下の結果により応力が働く危機的な高さに埋め戻し材が到達する前に、上記木製の楔は人手で除去されなければならない。そして、上記楔は2個の外装パネルの間に捕えられる。2個の外装パネルの間に木製の楔が捕えられたままであると、それはもはや除去することができず、外装パネルの正面の外観が醜くなる。
さらに、2個の外装パネルの間に捕えられた木製の楔の存在は、補強された地上構造物に難点を生み出す。このタイプの難点は、外装パネルの沈下を妨げ、そして外装パネルの撓み変形を導く。この変形は補強された地上構造物に損傷を与える。
これらの不利益を回避するために、上記木製の楔は、補強された地上構造物の建設の間の適切な時期に除去される必要がある。この追加的な工程は、余分な労働費用を構成し、上記楔を除去するために外装パネルの正面で作業することを強いられる労働者にとって危険であり得る。上記木製の楔の除去は、一定の場所の上の30mを超える高さでの介在が必要であり得る。
従って、外装パネルの沈下を制御することができ、同時に外装パネルを変形させ得る難点の発生を回避することができる外装パネルの位置決めのための装置が要望されている。
上記課題を解決するために、本発明は、少なくとも第1外装パネル及び第2外装パネルと、前記第1外装パネル及び前記第2外装パネルとの間に挿入された少なくとも一つのセパレータとを備える外装パネルを位置決めするための装置であって、
前記セパレータが、前記第1及び前記第2外装パネルの間の相対的参照位置を維持するように構成された弾力特性を有し、前記第1及び前記第2外装パネルにより前記セパレータに働く応力の効果の下で漸進的な弾力変形が進行可能であり、これにより、応力が予め定められた閾値よりも大きいときに、前記第1及び前記第2外装パネルが共に近づく移動を引き起こす。
前記セパレータが、前記第1及び前記第2外装パネルの間の相対的参照位置を維持するように構成された弾力特性を有し、前記第1及び前記第2外装パネルにより前記セパレータに働く応力の効果の下で漸進的な弾力変形が進行可能であり、これにより、応力が予め定められた閾値よりも大きいときに、前記第1及び前記第2外装パネルが共に近づく移動を引き起こす。
「位置決め装置」という表現は「位置決めシステム」という表現により等価的な態様で置き換えられ得る。これらの二つの表現は、前記第1及び前記第2外装パネルと前記セパレータとにより形成される組立体を指定する。
弾力特性を有するセパレータは、難点の形成を阻止する所定の閾値よりも大きい応力のために二つの外装パネルが共に近づくように移動することを許容するように構成される。また、従来の木製の楔とは異なり、上記で定義された弾力特性を有するセパレータは、もはや外装パネルの沈下の後で除去される必要が無い。前記第1及び前記第2外装パネルが共に近づくように移動を開始する上記所定の閾値は、外装パネルの重量と典型的に等しく、又は、外装パネルの重量よりも大きい。
一つの実施形態に従えば、前記第1外装パネルと前記第2外装パネルはラティスである。
一つの実施形態に従えば、前記装置は、前記第1外装パネルを前記第2外装パネルに接続する少なくとも一つの接続要素を備える。前記接続要素は、応力が所定の閾値よりも低い限り、前記セパレータを圧縮し、前記第1及び前記第2外装パネルの間の相対的参照位置を維持するための予め強められた力を働かせるように構成される。
前記接続要素が前記第1及び前記第2外装パネルに働かせる前記予め強められた力は、外装パネルに初期に働く圧縮力を補償する反力に対応する。これらの力は、第2外装パネルの重さに実質的に等しい反力と、セパレータの上方に位置している埋め戻し材により働く圧縮力とを含む応力に対応する。前記所定の閾値は、2列よりも少ない外装パネルのセパレータの上方の埋め戻し材の高さに前記相対的参照位置が維持されるようになっている。前記予め強められた力の結果、所定の閾値よりも低い応力のため、前記第1及び前記第2外装パネルの沈下が生じない。
一つの実施形態に従えば、前記接続要素は、金属線、ループ状のかぎ形コネクタ、U字形状コネクタの中から選択され得る。
一つの実施形態に従えば、セパレータはバネの形をとり得る。
特に、前記バネは、前記バネの一巻きの厚みに等しい厚みに到達するまで圧縮され得る。
特に、前記バネは、円錐形バネ、及び双円錐形バネの中から選択され得る。
このタイプのバネは、前記第1及び前記第2外装パネルが共に近づくように最大限に移動することを許容し、埋め戻し材の動作の効果の下でのベストの圧縮性を提供する。双円錐形バネは、実質的に等しく及び低減される寸法を有する一端のため、前記第1及び前記第2外装パネルにより容易に接続され得る。
一つの実施形態に従えば、前記バネは、第1端部が前記第1外装パネルに接続され、第2端部が前記第2外装パネルに接続されるストライプの形をとり得る。前記ストライプは、応力の効果の下に可変的な湾曲部を有する。
このタイプのストライプは、ラティスのパネルの上に容易に取り付けることができ、埋め戻し材が加えられる前に外装パネルの安定性を確実にする。
一つの実施形態に従えば、第2外装パネルは、Lの字の形をした凹部を形成するバーを有する。前記ストライプの可変的な湾曲部は、このバーを支持するバネを形成する。
Lの字の形の凹部上で前記ストライプが支持されることが許容されることにより、埋め戻し材が加えられる前に外装パネルの間でより安定な結合が確実にされる。
一つの実施形態に従えば、前記セパレータは、前記第1外装パネルの高参照バーに接続された第1端部と、前記第2外装パネルの低参照バーに接続された第2端部とを有する。
一つの実施形態に従えば、所定の閾値が、10から20kgの塊の重さに対応する応力に到達する。
本発明はまた、前述した装置を備える補強された地上構造物に関し、前記構造物が、互いに上方に配置された複数の外装パネルをさらに含み、各パネルが正面と後面とを含み、
前記構造物は、前記複数の外装パネルの前記パネルの前記後面側に配置された埋め戻し材をさらに含み、
前記応力は、前記補強された地上構造物の中の埋め戻し材の高さに比例し、前記埋め戻し材が二つの外装パネルに対応する第1外装パネルの上方の高さを前記埋め戻し材が覆うとき、前記所定の閾値が前記高さに到達する。
前記構造物は、前記複数の外装パネルの前記パネルの前記後面側に配置された埋め戻し材をさらに含み、
前記応力は、前記補強された地上構造物の中の埋め戻し材の高さに比例し、前記埋め戻し材が二つの外装パネルに対応する第1外装パネルの上方の高さを前記埋め戻し材が覆うとき、前記所定の閾値が前記高さに到達する。
本発明はまた、外装パネルを位置決めするための方法に関し、前記方法が、少なくとも第1外装パネルと、前記第1外装パネルから分離された第2外装パネルとを、前記第1外装パネルと前記第2外装パネルとの間の相対的参照位置を維持するように構成された弾力特性を有するセパレータにより取り付ける工程と、
応力が所定の閾値よりも大きいときに、前記第1外装パネルと前記第2外装パネルとが共に近づくように移動を引き起こしてセパレータが変形するように、前記第1外装パネルと前記第2外装パネルとにより前記セパレータに応力が働く工程とを包含する。
応力が所定の閾値よりも大きいときに、前記第1外装パネルと前記第2外装パネルとが共に近づくように移動を引き起こしてセパレータが変形するように、前記第1外装パネルと前記第2外装パネルとにより前記セパレータに応力が働く工程とを包含する。
一つの実施形態に従えば、前記第1外装パネルと前記第2外装パネルとがラティスの形状をしており、前記方法が、前記第1外装パネルの高参照バーと前記第2外装パネルの低参照バーとの少なくとも一つをクリップすることにより前記セパレータを取付ける工程を包含する。
本発明の主題の方法は、限定されない図示の方法により、及び下記の図面を観察することにより、提供される下記の実施形態の説明を読むことにより、より良く理解されるであろう。
本発明は、難点を形成することなく外装パネルの沈下を許容するように構成された弾力特性を有するセパレータによる外装パネルの二つの接続を提案する。
図1に示すように、本発明は、特に、外装パネルにより構成される補強された地上構造物15に対する適用を有し得る。外装パネルは一般に、図1に示すように垂直に、又は傾斜面に従って、列の上に載せて配置される。上記補強された地上構造物は特に第1外装パネル1と第2外装パネル2とを備える。本発明で使用される外装パネルは、互いに組み立てられ又は溶接された金属バーにより構成されたラティスであり得る。これらのラティスは、典型的に、格子を形成するために、互いに溶接され、又は、散在されたメッキ鉄のようなメッキ金属バーにより構成される。このようにして得られた格子の網目は、典型的に2cm×2cmと15cm×15cmとの間の寸法を有する。例えば混合ブロックパネルのような他のタイプの外装パネルも観察される。外装パネルは正面と後面とを備える。後面は、例えば砂又は岩により構成され得る埋め戻し材14で満たされている。
外装パネルは、外装パネルの後面から埋め戻し材に延びる補強要素13を備える。
このタイプの補強された地上構造物の建設の間、外装パネルは、列ごとに順番に取り付けられ、そして、埋め戻し材が、外装パネルの後面側に位置するスペースを埋めるために加えられる。上記埋め戻し材は、外装パネルの上に結果として沈降を起こす圧縮力を与える。
本発明は、隣接する列の外装パネルの間にセパレータ31、32、33を提供することにより、この沈降を最適化する。このセパレータは、第1外装パネルと第2外装パネルとの双方に接続され、二つの外装パネルを接続させる。セパレータの端部と第1及び第2外装パネルとの間の接続は、異なる態様で生じ得るが、そのいくつかは後述する。セパレータは特に第2外装パネルの低部、及び、第1外装パネルの上部を接触し得る。図1に示すように、セパレータは、第1外装パネル1の上部参照バー11に接続される第1端部と、第2外装パネル2の下部参照バー12に接続される第2端部とを有する。図1に表され詳細に後述する実施形態に従えば、セパレータは、ストライプ33の中に配置されたバネの形を取る。
本発明に係る外装パネル位置決め装置の対象であるセパレータは異なる形を有し得る。実施形態1の図2に示すように、セパレータは、第1及び第2外装パネルの間のスペースが、円錐型コイルの一巻きの厚みに対応する厚みに減少するまで完全に圧縮されるように構成された円錐形バネ31であり得る。上記バネの剛性率は、第1外装パネルに対する第2外装パネルの漸進的な沈降を許容するように選択され得る。典型的に、二つのパネルの間のスペースは、初期的に所定の長さに対応する相対的参照位置Prに維持される。そして、セパレータは、圧縮されることなく、第2外装パネルの重さに耐える。所定の長さは、典型的に2cmと10cmとの間、例えば4cmであり、組立体により異なり得る。例えば、10から20kg、又は、10から30kgの塊の重さに対応し得る所定の閾値を超えると、セパレータが圧縮され、第1及び第2外装パネルが共に近づくように動くことが許容される。一般的に、外装パネルの沈下は、隣接する二つのセパレータ1mだけ分離するように分配された複数のセパレータを供給することにより制御され得る。セパレータの特質(要素材料、寸法、剛性率)は、例えば埋め戻し材の作用に曝された二つの外装パネルにより生じた応力の影響の下で、セパレータの所定の閾値及び圧縮応答を調整するように構成され得る。
円錐形バネ31の使用に加えて、実施形態2に従えば、セパレータは、図3に示すように、双円錐形バネ32の形をとり得る。円錐形バネ31と双円錐形バネ32とは、第1外装パネル1と第2外装パネル2との間のスペースがバネの一巻きの厚みと等しくなるまで、完全に圧縮され得るという利点を有する。双円錐形バネ32は、また、このバネの両端部の寸法が低減されるため、下部参照バー12と上部参照バー11とが接続される時、遊びが提供されないという利点を有する。
各外装パネルは、外装パネルの低端部の中にL字型の形の凹部が形成されたバー10を含み得る。
L字型の形の凹部が形成されたこのタイプのバー10は、セパレータと第1及び第2外装パネルとにより形成される組立体の改善された安定性を確実にすることに向かって貢献し得る。
実施形態3では、セパレータは、ストライプ33に整えられたバネの形をとる。図4に示すように、ストライプ33は、第2外装パネル2の下部参照バー12にクリップされることにより取り付けられるように構成された第1端部7と、第1外装パネル1の上部参照バー11にクリップされることにより取り付けられるように構成された第2端部8とを有する。
異なる実施形態に従えば、セパレータは、第1端部又は第2端部の一方のみが外装パネルの参照バーにクリップされるように取り付けられ得る。
ストライプ33は、また、L字の形に補強するように形成されたバー10の上に支持されるように構成された湾曲部9を備える。この湾曲部9は、埋め戻し材の作用に曝された外装パネルにより生じた応力の効果の下で変形し得る。
図5に示すように、ストライプ33は、埋め戻し材が加えられる前に外装パネルのためのより強力な安定性を確保する。バー10の上で支持されることにより、及び、下部参照バー12及び上部参照バー11に接続されることにより、ストライプ33は、第1及び第2外装パネルと共に、隣接する外装パネルの間の遊びを抑制する組立体を形成する。
上述したセパレータは、所定の閾値を超えるまで、第1及び第2外装パネルの間の相対的参照位置Prを維持するように構成された弾力特性を有する。この所定の閾値は、例えば外装パネルの重量に対応する応力を超えるか、又は等しくなり得る。この所定の閾値を超えると、セパレータの漸進的な弾力変形が、例えば埋め戻し材により作用する圧縮力に由来する増大する応力の効果の下で第1及び第2外装パネルがほとんど完全に一緒に移動することが許容される。
補強された地上構造物に埋め戻し材が加えられると、セパレータの変形の発生を与える応力が漸進的に増大する。この応力は、第2外装パネルがセパレータの上に働く反力をさらに含み、この反力は外装パネルの重さに実質的に等しい。
埋め戻し材の作用に由来する応力の効果の下でのセパレータの時期尚早な変形を防止するために、セパレータに事前に応力を掛けることができる。この事前の応力は、埋め戻し材により外装パネルの上に作用する初期の力を補償することができる。上記事前の応力は、図5に示されるように、接続要素5により与えられ得る。この実施形態4に従えば、接続要素5は、第1及び第2外装パネルを相対的参照位置Prまで共に近づくように移動させる初期圧縮力を作用させる。上記接続要素の寸法により配置されたこの相対的参照位置Prの中で、セパレータは、微小に圧縮され、そして、パネルに与えられた初期応力を補償する反力を外装パネルの上に与える。この初期応力は、実質的に第2外装パネルの重量に対応する反力と、セパレータの上方の埋め戻し材の存在により生じる圧縮力とを含む。
図5に表される接続要素はループ状のかぎ形コネクタの形をとり、ストライプ形状のセパレータ33に関連付けられる。しかしながら、この実施形態4は、本発明の他の任意の実施形態と組み合わせることができ、異なる形状をとり得る。例えば、接続要素5は、第1及び第2外装パネルに接続する鉄線のような金属線の形式であり得る。又は、「U」字の形状のコネクタも使用できる。第1及び第2外装パネルの間の相対的参照位置Prを維持する事前の初期応力を働かせることを可能にする他の異なる実施形態が観察され得る。特に、上記接続要素は、例えば上記接続要素の端部の上に確保され得る補強要素のための取り付け点として作用し得る。
図6は、セパレータの上に作用する応力Cに係る第1及び第2外装パネルの間のスペースDの改善をグラフで図解する。2本の曲線が実線で図6に表されている。実線の第1及び第2曲線は、閾値Cthrよりも低い全ての応力でのセパレータの変形の不存在に対応する初期高原18を含む。この高原は、第1及び第2外装パネルの間の相対的参照位置Prを維持するために接続要素5により及ぼされた事前の応力の効果を図解している。接続要素により及ぼされる事前の応力が無く、そして、他の如何なる応力も存在しないと、セパレータは、破線16の第1曲線の場合、無負荷長さLV1を有し、破線17の第2曲線の場合、LV2を有する。第1外装パネルの上への第2外装パネルの取付の後、第2外装パネルの重量Pに実質的に対応する反力は、スペースDが、破線16の第1曲線の場合、値L1に到達するまで、破線17の第2曲線の場合、値L2に到達するまで、セパレータを圧縮する。破線16の第1曲線は、無負荷長さLV1から始まり、もし初期的に事前の応力が無ければ、セパレータが曝されるであろう変形を図解する。破線17の第2曲線は、無負荷長さLV2から始まり、もし初期的に事前の応力が無ければ、セパレータが曝されるであろう変形を図解する。破線16、17の第1及び第2曲線に従って被る変形の相違は、典型的にバネの異なる剛性率により引き起こされ得る。
閾値Cthrは、実質的に第2外装パネルの重量に対応する反力により生じる応力よりも大きい応力を表すことに注意されるべきである。この閾値Cthrは、相対的参照位置Prを超えて変形が始まる前に、セパレータの上方に配置されてセパレータが支持する埋め戻し材の作用により生じる追加的応力を改変して調整され得る。
閾値応力Cthrの値は、補強された地上構造物で、埋め戻し材が二つの外装パネルに対応する第1外装パネルの上方の高さに到達する時に、例えばセパレータの上に作用する全体応力に対応するように選択され得る。
閾値Cthrよりも大きい応力で、第1及び第2外装パネルの間のスペースは、最小値に到達するまで、漸進的に減少する。この変形は、例えばセパレータの剛性率の選択の手段により調整され得るセパレータの弾力特性に依存する。この目的のため、第1曲線19は、第2曲線20に対応するセパレータよりも柔軟な(より低い剛性率の)セパレータにより被る変形を図解している。
図1から5に表される外装パネルは垂直に配置される。しかしながら、それらは傾斜面の上にも取り付けられ得る。このタイプの補強された地上構造物では、表土を覆う種まき土台を形成する植物組織のシートの上にラティスが配置され得る。ジオテキスタイルは埋め戻し材から表土を分離することができる。このタイプの構成では、外装パネルの正面の斜面に調和する傾斜位置にセパレータが取り付けられる。
前述した弾力特性を有するセパレータにより、本発明は、外装パネルの位置決めを最適化することを可能にし、埋め戻し材の圧縮の作用にそれらが曝された時に、その沈下を確実にする。先行技術と異なり、外装パネルの沈下を制御するために、外装パネルを傷つけやすい難点を生成する危険を本発明は有しないし、沈下の後に引き続いてセパレータを除去する必要もない。
Claims (14)
- 少なくとも第1外装パネル(1)及び第2外装パネル(2)と、
前記第1外装パネル及び前記第2外装パネルの間に挿入された少なくとも一つのセパレータ(31、32、33)とを備え、
前記セパレータが、前記第1及び第2外装パネルの間の相対的参照位置(Pr)を維持するように構成された弾力特性を有し、前記セパレータは、前記第1及び第2外装パネルにより前記セパレータの上に及ぼされる応力の効果の下で弾力変形が漸進的に進行し、これにより、前記応力が所定の閾値よりも大きいときに、前記第1外装パネルと前記第2外装パネルとが共に近づく移動を引き起こす外装パネルを位置決めするためのシステム。 - 前記第1及び第2外装パネルがラティスである請求項1に記載のシステム。
- 前記第1外装パネルを前記第2外装パネルに接続する少なくとも一つの接続要素(5)をさらに備え、前記接続要素は、前記セパレータを圧縮し、前記所定の閾値よりも応力が低い限り、前記第1及び第2外装パネルの間の相対的参照位置(Pr)を維持する事前の応力の力を及ぼすように構成される請求項2に記載のシステム。
- 前記接続要素が、金属線、ループ状のかぎ形コネクタ、U字形状コネクタの中から選択され得る請求項3に記載のシステム。
- 前記セパレータ(31、32、33)はバネの形状をとる請求項2から4の何れか一項に記載のシステム。
- 前記バネが、前記バネの一巻きの厚みと等しい厚みに到達するまで圧縮され得る請求項5に記載のシステム。
- 前記バネが、円錐形バネ(31)及び双円錐形バネ(32)の中から選択され得る請求項5又は6に記載のシステム。
- 前記バネが、ストライプ(33)の形状をとり、その第1端部(7)が前記第1外装パネルに接続され、その第2端部(8)が前記第2外装パネルに接続され、前記ストライプは前記応力の効果の下で可変的な湾曲部(9)を有する請求項5に記載のシステム。
- 前記第2外装パネルが「L」字形状の凹部を形成するバー(10)を有し、前記ストライプの可変的な湾曲部が、前記バーの上で支持されるバネを形成する請求項8に記載のシステム。
- 前記セパレータが、前記第1外装パネルの上部参照バー(11)に接続された第1端部と、前記第2外装パネルの下部参照バー(12)に接続された第2端部とを有する請求項2から9の何れか一項に記載のシステム。
- 前記所定の閾値が、10から20kgの塊の重量に対応する応力まで到達する請求項1から10の何れか一項に記載のシステム。
- 請求項1から11の何れか一項に記載のシステムを備える補強された地上構造物であって、
前記構造物が、互いに上方に配置された複数の外装パネルをさらに備え、
前記複数のパネルの各パネルが、正面と後面とを備え、
前記構造物が、前記複数の外装パネルの前記パネルの前記後面側に配置された埋め戻し材をさらに備え、
前記応力が、二つの外装パネルに対応する前記第1外装パネルの上方の高さを前記埋め戻し材が覆うとき、前記所定の閾値が到達する前記補強された地上構造物の中の埋め戻し材の高さに比例する補強された地上構造物。 - 少なくとも第1外装パネル及び第2外装パネルを取付ける工程であって、前記第2外装パネルは、前記第1外装パネルと前記第2外装パネルとの間の相対的参照位置(Pr)を維持するように構成された弾力特性を有するセパレータ(31、32、33)により前記第1セパレータから分離される工程と、
応力が所定の閾値よりも大きいときに、前記セパレータが変形して、前記第1外装パネルと前記第2外装パネルとが共に近づく移動を引き起こすように、前記第1外装パネルと前記第2外装パネルとにより前記セパレータの上に前記応力を働かせる工程とを包含する外装パネルを位置決めするための方法。 - 前記第1外装パネルと前記第2外装パネルとがラティスの形状をしており、
前記第1外装パネルの上部参照バー(11)と前記第2外装パネルの下部参照バー(12)のうちの少なくとも一つをクリップすることにより前記セパレータを取り付ける工程をさらに包含する請求項13に記載の方法。
Applications Claiming Priority (3)
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