JP2019510831A - ホスファプラチン液体製剤 - Google Patents

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Abstract

ホスファプラチン化合物の医薬組成物、特に様々な癌の治療に使用できる状態のpyrodach−2の緩衝化安定液体製剤及び調製方法が開示される。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、35 U.S.C.§119(e)の下で、2016年4月6日出願の米国仮出願第62/319,047号の利益を主張し、それは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
本発明は、抗癌剤として有用なホスファプラチン化合物の医薬組成物、特に様々な癌の治療に使用できる安定した液体製剤に関する。
モノマーホスファプラチン錯体は、広範囲の癌を含む様々な疾病の治療の大きな可能性を示している。例えば、WO2009/021082、WO2011/153365、及びWO2012/096722を参照されたい。多くの治療的に有用な白金化合物と同様に、ホスファプラチン錯体は、通常、非経口的に、例えば、静脈内(「i.v.」または「iv」)注射投与される。非経口投与のための薬物は、典型的には、液体として、または投与前に滅菌ビヒクルでの再構成を必要とする凍結乾燥固体として製剤化される。液体製剤は、a)それらがより経済的で製造が簡単であり、b)使用前に滅菌ビヒクルでの再構成の必要がないため、投与がはるかに容易であるため、凍結乾燥製剤よりも非常に好ましい。iv投与のための液体薬物製剤のpHは、典型的には、そのpHが血液のpHと大きく異なる薬物製剤の投与に伴う臨床上の課題を避けるために、血液pHの生理学的範囲(7.3〜7.4)に近いpH範囲で製剤化される。安定し、かつ周囲温度で容易に保存される液体製剤は、冷蔵または冷凍条件下で保存しなければならない液体または凍結乾燥製剤よりも非常に好ましい。
WO2009/021082 WO2011/153365 WO2012/096722
水溶液中、特に酸性条件下でのモノマーホスファプラチン錯体の分解の可能性のために、これらの化合物の安定した、すぐに使用できる液体製剤の調製は、依然として課題である。
本発明は、一態様において、ホスファプラチン化合物と、7以上のpH、好ましくは7〜9のpH範囲を有する水性緩衝剤溶液とを含む、液体医薬組成物を提供する。緩衝剤溶液は、リン酸塩、炭酸塩/重炭酸塩、またはこれらの組み合わせを含む水溶液である。
いくつかの実施形態では、ホスファプラチン化合物は、(I)または(II)の式を有するピロホスファト−白金(II)錯体:
またはその塩であり、式中、R及びRはそれぞれ独立して、NH、置換または非置換脂肪族アミン、及び置換または非置換芳香族アミンから選択され、Rは、置換または非置換脂肪族または芳香族1,2−ジアミンから選択される。
より好ましい実施形態では、ホスファプラチン化合物は、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミン−(二水素ピロホスファト)白金(II)(「トランス−pyrodach−2」)、2つのエナンチオマー(R,R)−pyrodach−2及び(S,S)−pyrodach−2のうちのいずれか、並びにシス−1,2−シクロヘキサンジアミン−(二水素ピロホスファト)白金(II)(「シス−pyrodach−2」)からなる群から選択される。
製剤の最も好ましい実施形態は、周囲温度での多年にわたる安定性の可能性を示す。製剤は、患者に使用できる状態である、バイアル中の好適な濃度の癌剤または滅菌溶液のi.v.投与で使用される標準的なi.v.流体中で容易に希釈される、(R,R)−pyrodach−2の滅菌濃縮溶液を提供する。
別の態様では、本発明は、本明細書に記載の緩衝剤溶液中のホスファプラチン化合物の液体製剤、特にすぐに使用できる製剤を作製するためのプロセスを提供し、このプロセスは、a)pHが7以上のままであるように、ホスファプラチン化合物を、十分な量の水酸化物塩基を含む水性緩衝剤に溶解するステップと、b)水酸化物塩基を任意に添加して、pHを所望の範囲に調整するステップと、c)溶液を濾過して、液体製剤を得るステップと、を含む。
別の態様では、本発明は、癌の治療における、本明細書に開示の任意の実施形態による安定した液体製剤の使用に関する。
本発明のこれら及び他の態様は、以下の図面、詳細な説明、及び特許請求の範囲を参照することによって、より良く理解されるであろう。
HPLCによって監視されるように、25℃/60%RHで制御された安定性チャンバに保存された様々な緩衝剤中の蓋が付けられた1mg/mLの(R,R)−pyrodach−2溶液の効力を示す。 HPLCによって監視されるように、40℃/75%RHで制御された安定性チャンバに保存された様々な緩衝剤中の蓋が付けられた1mg/mLの(R,R)−pyrodach−2溶液の効力を示す。 HPLCによって監視されるように、25℃/60%RHで制御された安定性チャンバ中に保存された、様々なpHの10mMリン酸カリウム緩衝剤中の蓋が付けられた1mg/mLの(R,R)−pyrodach−2溶液の効力を示す。 HPLCによって監視されるように、40°C/75%RHで制御された安定性チャンバ中に保存された、様々なpHの10mMリン酸カリウム緩衝剤中の蓋が付けられた1mg/mLの(R,R)−pyrodach−2溶液の効力を示す。
一態様では、本発明は、ホスファプラチン化合物と、7以上のpHを有する水性緩衝剤溶液とを含む、医薬組成物を提供する。
この態様の一実施形態では、時には好ましくは、医薬組成物は、非経口投与に適したすぐに使用できる液体製剤である。
この態様のいくつかの実施形態では、ホスファプラチン化合物の濃度は、約20mg/mL以下である。
この態様のいくつかの実施形態では、ホスファプラチン化合物の濃度は、約1〜約10mg/mLである。
この態様のいくつかの実施形態では、ホスファプラチン化合物の濃度は、約1〜約6mg/mLである。
この態様の別の実施形態では、ホスファプラチン化合物の濃度は、約5mg/mLである。
この態様の別の実施形態では、緩衝剤は、リン酸塩または重炭酸塩/炭酸塩を含む。
いくつかの実施形態では、緩衝剤は、リン酸塩族イオン、すなわち、リン酸(PO 3−)、リン酸水素(HPO 2−)、及び/またはリン酸二水素(HPO )を含む。
いくつかの実施形態では、緩衝剤は、炭酸塩族イオン、すなわち、重炭酸塩(HCO )及び炭酸塩(CO 2−)を含む。
いくつかの実施形態では、緩衝剤は、リン酸塩族イオン(PO 3−、HPO 2−、及び/またはHPO イオン)、ならびに炭酸塩族イオン(すなわち、HCO 及びCO 2−)の両方を含む。
この態様のいくつかの実施形態では、緩衝塩濃度は、約1mM〜約100mMである。
この態様のいくつかの実施形態では、緩衝塩濃度は、約5mM〜約50mMである。
この態様のいくつかの実施形態では、緩衝塩濃度は、約10mMである。
この態様のいくつかの実施形態では、液体医薬組成物のpHは、約7.0〜約9.0の範囲内である。
この態様のいくつかの実施形態では、液体医薬組成物のpHは、約7.0〜約8.0の範囲内である。
この態様のいくつかの実施形態では、緩衝剤は、リン酸ナトリウムもしくはリン酸カリウム、またはこれらの組み合わせを含む。
この態様のいくつかの実施形態では、緩衝剤は、リン酸カリウムを含有し、ホスファプラチン化合物の濃度は、5mg/mLであり、pHは、約7.0〜約8.0の範囲内である。
この態様のいくつかの実施形態では、緩衝剤濃度は、約10mMである。
この態様のいくつかの実施形態では、緩衝剤は、ピロリン酸塩を含む。
この態様のいくつかの実施形態では、ピロリン酸アニオン対ホスファプラチン化合物のモル比は、少なくとも0.1:1である。
この態様のいくつかの実施形態では、ピロリン酸イオン対ホスファプラチン化合物のモル比は、約0.2:1である。
この態様のいくつかの実施形態では、ピロリン酸イオン対ホスファプラチン化合物のモル比は、約0.4:1である。
この態様のいくつかの実施形態では、ホスファプラチン化合物の濃度は、約5mg/mLであり、ピロリン酸塩濃度は、約5.2mMであり、pHは、約7.0〜約8.0の範囲内である。
この態様のいくつかの実施形態では、ホスファプラチン化合物は、(I)または(II)の式を有するピロホスファト−白金(II)錯体:
またはその塩であり、式中、R及びRはそれぞれ独立して、NH、置換または非置換脂肪族アミン、及び置換または非置換芳香族アミンから選択され、Rは、置換または非置換脂肪族または芳香族1,2−ジアミンから選択される。
いくつかの好ましい態様では、式(I)のR及びRはそれぞれ独立して、NH、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ブチルアミン、シクロヘキサンアミン、アニリン、ピリジン、及び置換ピリジンから選択され、式(II)のRは、エチレンジアミン及びシクロヘキサンジアミンから選択される。
この態様のいくつかのより好ましい実施形態では、ホスファプラチン化合物は、以下からなる群から選択される1,2−シクロヘキサンジアミン−(二水素ピロホスファト)白金(II)(「pyrodach−2」)錯体である。
この態様の1つの好ましい実施形態では、ホスファプラチン化合物は、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミン−(二水素ピロホスファト)白金(II)(「トランス−pyrodach−2」)錯体である。
この態様の別の好ましい実施形態では、ホスファプラチン化合物は、(R,R)−トランス−1,2−シクロヘキサンジアミン−(二水素ピロホスファト)白金(II)(「(R,R)−トランス−pyrodach−2」)である。
この態様の別の好ましい実施形態では、ホスファプラチン化合物は、(S,S)−トランス−1,2−シクロヘキサンジアミン−(二水素ピロホスファト)白金(II)(「(S,S)−トランス−pyrodach−2)である」)である。
この態様の別の好ましい実施形態では、ホスファプラチン化合物は、シス−1,2−シクロヘキサンジアミン−(二水素ピロホスファト)−白金(II)(「シス−pyrodach−2」)である。
いくつかの実施形態では、本発明は、本明細書に記載の実施形態の任意の合理的な組み合わせによる、ホスファプラチンの液体医薬組成物を提供する。
別の態様では、本発明は、疾病または障害の治療で使用するための、本明細書に開示の任意の実施形態による液体医薬組成物、またはその任意の組み合わせを提供する。
いくつかの実施形態では、疾病または障害は、癌である。
いくつかの実施形態では、癌としては、婦人科癌、泌尿生殖器癌、肺癌、頭頸部癌、皮膚癌、胃腸癌、乳癌、骨及び軟骨癌、並びに血液癌からなる群から選択される癌が挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、癌は、卵巣癌、精巣癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、頭頸部癌、皮膚癌、膵臓癌、乳癌、肝臓癌、胃癌、骨癌、膠芽細胞腫癌、及び結腸癌からなる群から選択される。
別の態様では、本発明は、疾病または障害の治療のための薬剤の製造で使用するための、本明細書に開示の任意の実施形態による液体医薬組成物、またはその任意の組合せの使用を提供する。疾病または障害は、婦人科癌、泌尿生殖器癌、肺癌、頭頸部癌、皮膚癌、胃腸癌、乳癌、骨及び軟骨癌、並びに血液癌のいずれかが挙げられるが、これらに限定されない癌を含む。より具体的な非限定的な例としては、卵巣癌、精巣癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、頭頸部癌、皮膚癌、膵臓癌、乳癌、肝臓癌、胃癌、骨癌、膠芽細胞腫癌、及び結腸癌が挙げられる。
別の態様では、本発明は、本明細書に開示の任意の実施形態によるホスファプラチン化合物の液体医薬組成物、またはその任意の組み合わせを調製するプロセスを提供し、このプロセスは、a)pHが7以上のままであるように、ホスファプラチン化合物を、十分な量の水酸化物塩基を含む水性緩衝剤に溶解することと、b)水酸化物塩基を任意に添加して、pHを所望の範囲に調整することと、c)溶液を濾過して、液体製剤を得ることと、を含む。
この態様の一実施形態では、水性緩衝剤は、リン酸緩衝剤、炭酸/重炭酸緩衝剤、またはこれらの組み合わせである。
この態様の別の実施形態では、液体製剤のpHは、約7.0〜約9.0の範囲内である。
この態様の別の実施形態では、本プロセスは、液体製剤中のホスファプラチン化合物を安定化するために、十分な量のピロリン酸塩を添加することをさらに含む。
この態様の別の実施形態では、前述の濾過は、滅菌条件下で行われる。
この態様の別の実施形態では、本プロセスは、d)溶液をバイアルに充填し、バイアルを滅菌環境内で栓をして、蓋を付けて、製剤が使用できる状態になるようにするステップをさらに含む。
この態様の別の実施形態では、得られる液体製剤は、本明細書に記載の実施形態のいずれか1つによる製剤、またはその任意の組み合わせである。
「約」という用語がpH、濃度などのパラメータに適用される場合、それは、パラメータが、±10%、好ましくは±5%以内、より好ましくは±5%以内変動し得ることを示す。当業者に理解されるように、パラメータが臨界的ではない場合、数は、限定的ではなく、説明目的のためだけに示される場合が多い。
本明細書で使用される場合、「a」、「an」、または「the」という用語は、単数形及び複数形の両方を表す。一般に、名詞の単数形または複数形のいずれかが使用される場合、それは、名詞の単数形及び複数形の両方を意味する。
以下の詳細な説明が、(R,R)−pyrodach−2異性体(または「PT−112」)のみを非限定的な例として使用して、本発明のある特定の態様を例示するが、当業者に理解されるように、本発明は、pyrodach−2錯体の全ての立体異性体に等しく適用可能である。
(R,R)−pyrodach−2は、水中で低い溶解度を呈する二塩基酸である。(R,R)−pyrodach−2の2つの酸基のpKa値は、約2.6及び4.4である(Inorg.Chem.47,7942(2008))。したがって、(R,R)−pyrodach−2の単純な溶解は、酸性溶液をもたらす。酸性の水溶液条件下で、(R,R)−pyrodach−2は、加水分解を急速に受ける。より高いpHでは、(R,R)−pyrodach−2の酸基は、イオン化され、(R,R)−pyrodach−2の溶解度は増加する。加えて、(R,R)−pyrodach−2の酸基の脱プロトン化は、加水分解の速度を劇的に低下させる。(R,R)−pyrodach−2の2つのpKa値は、7.0〜7.5の生理学的pH範囲内の(R,R)−pyrodach−2の水溶液が緩衝能を有さないことを示す。したがって、生理学的pH範囲内で水溶液のpHを制御すること、ましてや水酸化物塩基での(R,R)−pyrodach−2水溶液のpH調整による、このpH範囲内での(R,R)−pyrodach−2水溶液の正確かつ再現性のある調製は、極めて困難である。したがって、7〜7.5の生理学的pH範囲内でpH安定性が制御された(R,R)−pyrodach−2の水性製剤の開発は、好ましくは緩衝剤の使用を必要とする。これは、(R,R)−pyrodach−2中のピロリン酸リガンドが溶液中で動力学的に不安定であり、多くの緩衝剤中に存在するアニオンとの反応を潜在的に受ける可能性があるため、独特の課題を提示する。表1は、周囲温度で、様々な緩衝剤中1mg/mLの(R,R)−pyrodach−2水溶液のHPLCによって測定された効力の低下を要約している。安定性を監視するために使用したHPLCシステム及び条件を表2に要約する。
pHが7.0〜8.0の範囲内で制御された(R,R)−pyrodach−2の安定したすぐに使用できる水性製剤を開発するために、水溶液中の(R,R)−pyrodach−2に対する反応性の欠如に関する緩衝剤のスクリーニングの結果は、リン酸塩及び重炭酸/炭酸緩衝剤を最も好ましいものと同定した。温度は、安定性に影響を与えることが観察され、より高い温度においてより不十分な安定性が観察された。緩衝剤濃度はまた、(R,R)−pyrodach−2溶液の安定性に影響することがわかり、より高い緩衝剤濃度においてより不十分な安定性が観察されたが、緩衝剤と関連するカチオン(例えば、カリウム対ナトリウムなど)の影響は、存在するとしても最小限であることがわかった。重炭酸/炭酸緩衝系において、pHが(R,R)−pyrodach−2の安定性に有意な影響を及ぼすことがわかり、より高いpHにおいてより減少した安定性が観察され、炭酸イオン対重炭酸イオンの濃度比は増加する。対照的に、リン酸緩衝剤中では、pHが7を超えると、pHが(R,R)−pyrodach−2の安定性に最小限の影響しか及ぼさないことがわかった。pH7未満では、分解が二量体種((R,R)−pyrodach−2二量体)の形成をもたらすことがわかり、それは、高度に不溶性であり、溶液から沈殿する。重炭酸/炭酸緩衝系における炭酸イオンの存在下での分解の可能性、及び大気または容器の頭部空間におけるCOとの平衡による緩衝能の潜在的損失を所与として、リン酸塩は、特に大規模製造現場において、pHが7〜7.5の生理学的範囲内で制御された、緩衝化した水性の、すぐに使用できる(R,R)−pyrodach−2製剤の製造のための優れた緩衝系を提供する。
水性製剤を凍結させることは、水性溶媒中で製剤化された原薬の分解速度を遅らせ、安定性を改善する1つの方法である。種々の緩衝剤中の(R,R)−pyrodach−2の安定性に対する凍結融解サイクルの影響を評価した。表3に要約したデータは、より高い緩衝剤濃度におけるより高いレベルの分解を示す。加えて、凍結中のリン酸二ナトリウムの選択的沈殿の観察と一致して、リン酸緩衝系中のカリウム塩と比較して、ナトリウム塩ではより高いレベルの分解が観察され、これは凍結中のpHの著しい低下をもたらし、リン酸カリウム緩衝剤では観察されない現象である(Archives of Biochemistry and Biophysics 384,398,2000)。したがって、カリウム塩の使用は、リン酸緩衝化(R,R)−pyrodach−2製剤におけるナトリウム塩の使用よりも好ましい。
pH7〜7.5での水性緩衝剤溶液中の(R,R)−pyrodach−2の溶解度は、少なくとも20mg/mLの溶液が容易に達成され得ることを示す。しかしながら、(R,R)−pyrodach−2のような白金瘍溶解剤の臨床使用は、5mg/mLの濃度がすぐに使用できる水性製剤には非常に望ましいことを示す。緩衝能モデリングは、10mM濃度のリン酸塩または重炭酸塩が、5mg/mLの(R,R)−pyrodach−2水溶液に対して十分な緩衝能及び許容されるpH制御を提供することを示す。
(R,R)−pyrodach−2の急速加水分解、特にpHが中性以下であるときの、水中またはリン酸緩衝剤などの緩衝液中での(R,R)−pyrodach−2の溶解の両方における高度に不溶性の二量体不純物の形成は、単に塩基を水中の(R,R)−pyrodach−2のスラリーに添加すること、または緩衝溶液を添加して溶解を生じさせ、続いて所望のpH範囲に調整することによる、7〜7.5の生理学的pH範囲に調整された(R,R)−pyrodach−2の水性のすぐに使用できる製剤の大規模製造を不可能にする。むしろ、分解及び不純物形成の効果的な制御は、ほぼ中性または塩基性のpH条件下での(R,R)−pyrodach−2の溶解を必要とする。我々は、(R,R)−pyrodach−2を緩衝剤の溶液に添加し、添加した(R,R)−pyrodach−2の全てを中和するのに十分な水酸化物塩基を添加することによって、これが達成され得ることを見出した。いったん全ての固体が溶解すると、溶液のpHは、少量の水酸化物の添加によって最終的な所望の範囲に調整される。このようにして、原薬の溶解は、ほぼ中性または塩基性のpH条件下で行われる。
7.0〜7.5のpHに調整された10mM緩衝剤中の(R,R)−pyrodach−2のすぐに使用できる製剤の製造のための、拡張可能かつ採算の合うプロセスは、a)10mM緩衝剤の水溶液を調製するステップと、b)添加された(R,R)−pyrodach−2を中和して約7のpHに達するために、十分な水酸化物塩基を添加するステップと、c)(R,R)−pyrodach−2を添加して、それを溶解させるステップと、d)必要に応じて、追加の水酸化物を添加して、pHを約7.0〜7.5の範囲に調整するステップと、e)溶液を滅菌条件下で濾過し、溶液をガラスバイアルに充填し、それを栓及び/または蓋で覆うステップとを含む。10mMリン酸カリウム緩衝剤中5mg/mLの(R,R)−pyrodach−2の2つの大きなバッチに関する安定性データを作成した。pH=7.2でのそのようなバッチの1つを、25℃/60%RH及び冷蔵(2〜8℃)条件の両方で評価し、データを表4及び表5のそれぞれに要約した。25℃/60%RHで24ヶ月にわたり緩慢な分解が観察されるが、冷蔵条件下では、製剤は、同じまたはより長い(36ヶ月の)期間にわたってさえ、優れた安定性を呈する(表5を参照されたい)。表6及び表7に示されるように、pH7.4のすぐに使用できる液体製剤についても同様の観察がなされている。
25℃/60%RH、2〜8℃及び−20℃での10mM重炭酸緩衝剤(pH8.6)中5mg/mLの(R,R)−pyrodach−2のバッチに関する安定性データを表8、表9、及び表10のそれぞれに要約する。
驚くべきことに、少量のピロリン酸イオンの添加は、(R,R)−pyrodach−2のすぐに使用できる水性製剤の熱安定性を劇的に改善することがわかっている。この添加は、温度の関数としての分解速度を遅らせるだけではなく、製造方法(WO2013176764 A1)、(R,R)−pyrodach−2二量体、及びリン酸緩衝剤中で製剤化される(R,R)−pyrodach−2中で形成され、実施例3に記載のHPLCシステムにおいてRRT約3.1〜3.2で溶出する不純物に基づき、(R,R)−pyrodach−2中に存在し得る不純物である(DACH)Pt−Clを含む、いくつかの不純物の濃度を低下させる働きもする。
添加したピロリン酸が(R,R)−pyrodach−2二量体の濃度を低下させる能力は、この不純物が7未満で(R,R)−pyrodach−2の水溶液中で容易に形成され、高度に不溶性であり、非常に低い濃度で、(R,R)−pyrodach−2水溶液から沈殿することができるため、特に有利である。例えば、(R,R)−pyrodach−2二量体の初期濃度が約0.6面積%であった実施例6に従って製造された(R,R)−pyrodach−2の5mg/mLのすぐに使用できる製剤において、二量体は、2〜8℃で6〜9ヶ月間の保存の間に結晶性固体として沈殿し始めたことが観察され、結晶化は、12ヶ月間の保存までに全ての試料バイアル中で観察された。
表4の25℃/60%RHでpH7.0〜7.5に調整した10mMリン酸カリウム緩衝剤中5mg/mLの濃度の(R,R)−pyrodach−2溶液に関する安定性データの、表11の約0.5モル当量の添加したピロリン酸塩を含有する同じ濃度の製剤の安定性データとの比較は、ピロリン酸イオンの添加が、(R,R)−pyrodach−2の分解速度を劇的に遅らせ、これにより、25℃でのピロリン酸塩による製剤の安定性が、冷蔵条件で保存されるピロリン酸塩を添加しない製剤の安定性と同等/それよりも優れていることを示す。表12の40℃/75%RHでピロリン酸塩を添加した製剤に関する安定性データは、さらにいっそう劇的である。実験研究の動態/設計を利用して、(R,R)−pyrodach−2の緩衝化した水性のすぐに使用できる製剤に対するピロリン酸塩の効果を実証した(実施例9)。
データはさらに、リン酸塩または炭酸塩/重炭酸塩などの緩衝塩の添加が、pH制御を達成するために不必要であり、むしろ生理学的pH範囲内のピロリン酸塩の緩衝能が、(R,R)−pyrodach−2の水性製剤中でpHを制御するのに十分であることを実証する。臨床的観点から、(R,R)−pyrodach−2の水性製剤中でピロリン酸イオンの量を最小限に維持することが望ましい。(R,R)−pyrodach−2に対する1モル当量のピロリン酸イオンの比は、生理学的pHで(R,R)−pyrodach−2水溶液に十分な安定性を提供して、これにより、製剤化されたすぐに使用できる製剤が、25℃/60%RH(すなわち、周囲温度)の標準的なInternational Committee on Harmonization(ICH)の保存条件での保存で、数年間の商業的貯蔵寿命を有することがわかった。より最適には、(R,R)−pyrodach−2に対する約0.5モルのピロリン酸イオンのモル比は、(R,R)−pyrodach−2のすぐに使用できる水性製剤に対して許容できる安定性を提供することがわかった。最も好ましくは、製剤は、pH7〜7.5に調整されたピロリン酸塩中の(R,R)−pyrodach−2の5mg/mL水溶液からなる。さらに、ピロリン酸イオンを製剤中に、または唯一の緩衝剤として含むことは、(R,R)−pyrodach−2のすぐに使用できる水性製剤からの不純物、特に高度に不溶性の(R,R)−pyrodach−2二量体不純物の沈殿の可能性を排除する。
ピロリン酸塩の添加が、PT−112の水性製剤中のPT−112二量体の形成を覆すという証拠を、以下の実験に示した。最終溶液のpHが約6.5になるように添加した水酸化カリウムを含有する10mMリン酸カリウム緩衝剤にPT−112を溶解することによって、PT−112の5mg/mL水溶液を調製した。溶液を周囲温度で約24時間撹拌させ、その間、PT−112二量体レベルは、API中約0.33%から製剤化された溶液中約1.02%に増加した。続いて、水酸化カリウムを用いて溶液の一部分のpHを約pH7.5に調整すると、二量体の濃度は、RRT3.1〜3.2不純物の対応する増加を伴い、周囲温度で7日間にわたって徐々に低下することが観察された。しかしながら、約pH7.5になる水酸化カリウムを用いた溶液の一部分のpH、及び0.5当量のピロリン酸塩の添加で、二量体レベルは、周囲温度で9日後、実質的に検出不能なレベルまで徐々に低下することが観察された。この低下は、RRT3.1〜3.2不純物の形成も、任意の新しい不純物の形成も伴わず、むしろPT−112の濃度の増加が観察された。
実施例1
緩衝剤強度の影響
緩衝剤溶液の調製
10mMリン酸ナトリウム、pH7
−200mLの10mMリン酸ナトリウム、一塩基性の約177mLの10mMリン酸ナトリウムで調整した二塩基性
−最終pH7.02
100mMリン酸ナトリウム、pH7
−200mLの100mMリン酸ナトリウム、二塩基性、かつ一塩基性の約138mLの100mMリン酸ナトリウムで調整した
−最終pH6.98
10mMリン酸カリウム、pH7
−200mLの10mMリン酸カリウム、一塩基性の約126mLの10mMリン酸カリウムで調整した二塩基性
−最終pH7.01
100mMリン酸カリウム、pH7
−200mLの100mMリン酸カリウム、一塩基性の約125mLの10mMリン酸カリウムで調整した二塩基性
−最終pH7.02
10mM炭酸ナトリウム
−pH調整は実施していない
−最終pH10.84
100mM炭酸ナトリウム
−pH調整は実施していない
−最終pH11.39
10mM重炭酸ナトリウム
−pH調整は実施していない
−最終pH8.18
100mM重炭酸ナトリウム
−pH調整は実施していない
−最終pH8.06
(R,R)−Pyrodach−2をこれらのそれぞれの緩衝剤に溶解して、1mg/mLの溶液で調製した。25℃/60%RH及び40℃/75%RHで制御された安定性チャンバに保存した、栓をした溶液の効力をHPLCによって監視した。図1及び図2を参照されたい。
実施例2
リン酸緩衝剤溶液安定性に対するpHの影響
緩衝剤溶液の調製
10mMリン酸カリウム、pH6.5
−50mLの10mMリン酸カリウム、一塩基性の約145mLの10mMリン酸カリウムで調整した二塩基性
−最終pH6.50
10mMリン酸カリウム、pH7
−200mLの10mMリン酸カリウム、一塩基性の約126mLの10mMリン酸カリウムで調整した二塩基性
−最終pH7.01
10mMリン酸カリウム、pH7.5
−50mLの10mMリン酸カリウム、一塩基性の約14mLの10mMリン酸カリウムで調整した二塩基性
−最終pH7.50
10mMリン酸カリウム、pH8.0
−50mLの10mMリン酸カリウム、一塩基性の約4mLの10mMリン酸カリウムで調整した二塩基性
−最終pH8.00
10mMリン酸カリウム、pH8.5
−50mLの10mMリン酸カリウム、一塩基性の約1mLの10mMリン酸カリウムで調整した二塩基性
−最終pH8.49
10mMリン酸カリウム、pH9.0
−90mLの10mMリン酸カリウム、一塩基性の1mL未満の10mMリン酸カリウムで調整した二塩基性
−最終pH9.02
(R,R)−pyrodach−2をこれらのそれぞれの緩衝剤に溶解して、1mg/mLの溶液で調製した。25℃/60%RH及び40℃/75%RHで制御された安定性チャンバに保存した、栓をした溶液の効力をHPLCによって監視し、そこから、pH7.0緩衝化溶液に関してT=3日間に報告されたデータを、図3及び図4のそれぞれに示す。
実施例3
実施例4
10mM重炭酸ナトリウムpH 9.0−9.5中5mg/mLのすぐに使用できる(R,R)−pyrodach−2製剤(Pharmatek(R,R)−pyrodach−2プロトタイプ安定性プロトコル)
●1680.0mg±0.5mgの重炭酸ナトリウムを2Lメスフラスコに移す。
●フラスコを水で約75体積%まで充填し、必要に応じて旋回させて全ての固体を溶解する。
●32.0mLの1N NaOHを容量分析でフラスコに移す。
●水である体積まで希釈し、十分に混合する。
●最終溶液のpHを記録する。これが希釈剤である。
●7653.1mg±0.5mgの(R,R)−pyrodach−2を配合容器に移す。
●1500mMの希釈液を容器に移し、撹拌して固体を溶解する。
●最終溶液のpHを記録する。
●全溶液を0.22μmの滅菌フィルタ膜に通して滅菌回収容器に移す。
●(R,R)−pyrodach−2溶液の濃度を計算する。
●層流フードで以下を行う。10mL滅菌タイプ1ホウケイ酸ガラスバイアルを10mLの充填体積で充填し、バイアルを20mm滅菌ゴム栓で栓をし、20mmクリンプトップで圧着密閉する。
●25℃/60%RH、2〜8℃、及び−20℃の安定性チャンバにバイアルを配置する。純度及び不純物を監視するための実施例3のHPLC法。
実施例5
(R,R)−pyrodach−2の15mg/mLのすぐに使用できる製剤
Vは、作製される溶液の必要とされる最終体積である
●V×11.4mgのリン酸ナトリウム、三塩基性(十二水和物)+V×4.26mgナトリウム、二塩基性(無水)をVmLの蒸留水に溶解する。緩衝塩が溶解するまで撹拌する。
●撹拌した緩衝剤溶液に、V×15mgの量の(R,R)−pyrodach−2を添加する。固体(R,R)−pyrodach−2が完全に溶解するまで(10〜30分)磁気撹拌器上で撹拌する。
●溶液のpHを記録する。
●必要に応じて、V×1.8mgのリン酸ナトリウム、三塩基性(十二水和物)を撹拌しながら添加して溶解することによって、pHを7.0〜7.4に調整し、最終pHを記録する。
●低濃度の(R,R)−pyrodach−2溶液を作製するために、上記の15mg/mLの(R,R)−pyrodach−2溶液を適量のビヒクルで希釈する。
実施例6
10mMリン酸カリウム中(R,R)−pyrodach−2のすぐに使用できる製剤5mg/mL、pH7.2〜7.5
●4564.6mg±0.5mgのリン酸カリウム、二塩基性、三水和物を2Lメスフラスコに移す。
●フラスコを水で約75体積%まで満たし、必要に応じて旋回させて全ての固体を溶解する。
●32.0mLの1N KOHを容量分析でフラスコに移す。
●フラスコを水である容積まで希釈し、十分に混合する。
●最終溶液のpHを記録する。これが希釈剤である。
●7653.1mg±0.5mgの(R,R)−pyrodach−2を配合容器に移す。
●1500mLの希釈液を容器に移し、撹拌して固体を溶解する。
●最終溶液のpHを記録する。
●全溶液を0.22μmの滅菌フィルタ膜に通して滅菌回収容器に移す。
●(R,R)−pyrodach−2溶液の濃度を計算する。
実施例7
10mMリン酸ナトリウム、5.2mMピロリン酸ナトリウム中(R,R)−pyrodach−2のすぐに使用できる製剤5mg/mL、pH7.5
●1419.6mg±14.0mgの無水リン酸水素二ナトリウムを1Lメスフラスコに移す。
●2298.5mg±23.0mgのピロリン酸四ナトリウム十水和物を同じ1Lメスフラスコに移す。
●フラスコを注射用滅菌水で約75体積%まで充填し、必要に応じて旋回させて全ての固体を溶解する。
●8.0mLの1N NaOHを容量分析でフラスコに移す。
●フラスコを水である容積まで希釈し、十分に混合する。
●最終溶液のpHを記録する。これがビヒクルである。
●撹拌棒を備えた500mL配合容器の風袋重量を決定する。
●2500.1mg±25.0mgの(R,R)−pyrodach−2を容器に移す。
●450.0g±0.1gのビヒクルを容器に移し、撹拌して固体を溶解する。
●溶液の初期pHを決定する。
●追加の1N NaOHを添加することによって、溶液のpHを7.5±0.1にゆっくり調整する。
●溶液の総重量を決定し、追加のビヒクルを配合容器に添加することによって溶液重量を500.0g±0.1gに希釈する。密度=1.00g/mL。
●最終溶液をさらに5分間撹拌する。
●最終溶液のpHを決定する。
●溶液全体を0.22μm PVDF Stericupフィルタに通して滅菌回収容器に移す。
●層流フードで以下を行う。10mL滅菌チューブバイアルを10mLの溶液で充填し、滅菌Flurotec栓で栓をし、フリップオフシールで圧着密閉する。
●40℃/75%RH及び25℃/60%RHの安定性チャンバにバイアルを配置する。純度及び不純物を監視するための実施例3のHPLC法。
実施例8
5.2mMピロリン酸ナトリウム中(R,R)−pyrodach−2のすぐに使用できる製剤5mg/mL、pH7.5
●2298.5mg±23.0mgのピロリン酸四ナトリウム十水和物を1Lメスフラスコに移す。
●フラスコを注入用滅菌水で約75体積%まで充填し、必要に応じて旋回させて全ての固体を溶解する。
●14.5mLの1N NaOHを容量分析でフラスコに移す。
●フラスコを水である容積まで希釈し、十分に混合する。
●最終溶液のpHを記録する。これがビヒクルである。
●撹拌棒を備えた500mL配合容器の風袋重量を決定する。
●2500.1mg±25.0mgの(R,R)−pyrodach−2を容器に移す。
●450.0g±0.1gのビヒクルを容器に移し、撹拌して固体を溶解する。
●溶液の初期pHを決定する。
●追加の0.1N NaOHを添加することによって、溶液のpHを7.5±0.1にゆっくり調整する。
●溶液の総重量を決定し、追加のビヒクルを配合容器に添加することによって溶液重量を500.0g±0.1gに希釈する。密度=1.00g/mL。
●最終溶液をさらに5分間撹拌する。
●最終溶液のpHを決定する。
●溶液全体を0.22μm PVDF Stericupフィルタに通して滅菌回収容器に移す。
●層流フードで以下を行う。10mL滅菌チューブバイアルを10mLの溶液で充填し、滅菌Flurotec栓で栓をし、フリップオフシールで圧着密閉する。
●40℃/75%RH及び25℃/60%RHの安定性チャンバにバイアルを配置する。純度及び不純物を監視するための実施例3のHPLC法。
実施例9
ピロリン酸イオン安定化に関する実験研究の設計
実験研究の設計のために使用された製剤を表11に列挙する。60℃の高度にストレスを加える温度下での安定性評価は、存在する(R,R)−pyrodach−2に対してわずか約0.25モル当量を含む微量のピロリン酸イオンの添加が、(R,R)−pyrodach−2の分解及び不純物の出現の全体的な速度の劇的な低下をもたらすことを実証する。特に、データは、ピロリン酸イオンが、(R,R)−pyrodach−2中の不純物によって水溶液中に最初に存在する、または溶液調製中に形成された、いくつかの不純物の漸進的な消失をもたらすことを示している。具体的には、ピロリン酸塩の存在は、(R,R)−pyrodach−2二量体不純物及びRRT約3.1−3.2不純物の急速な消失をもたらす。
実施例10
10mLバイアルに充填した、(R,R)−pyrodach−2のすぐに使用できる水性製剤
(pH7の10mMリン酸緩衝剤中5mg/mLの(R,R)−pyrodach−2)
機械ミキサを備えた36mLガラスビーカーに、24645.5gの注射用滅菌水を添加した。撹拌しながら、47.03gの二塩基性リン酸カリウムUSPを添加し、固体を溶解させた。攪拌した溶液に、253.8gmの1.00N水酸化カリウムを添加した。注射用滅菌水USP(900.0gm)を洗い流し液として使用して、両方の添加を促進した。激しく撹拌しながら、(R,R)−pyrodach−2(201.87gm)をゆっくりと添加し、全ての固体が溶解するまで撹拌を続けた。注射用滅菌水USP(900.0gm)を洗い流し液として使用して、添加を促進した。pHを6.7と判定した。総量85mLの1.00N水酸化カリウムを5.0mLのアリコートに添加して、pHを7.3に調整した。溶液を0.22μ Millipore Millipackフィルタを通して滅菌濾過し、10cc Wheaton透明成形バイアル中10mLでバイアルの10mL頂部を無菌充填し、20mm栓で栓をし、クリンプシールで蓋をした。
ある特定の好ましい実施形態の前述の実施例及び説明は、本発明を限定するものではなく、例示するものと解釈されるべきである。当業者によって容易に理解されるように、上述の特徴の多くの変化形及び組み合わせが、本発明から逸脱することなく利用され得る。

Claims (34)

  1. ホスファプラチン化合物と、約7以上のpHを有する水性緩衝剤溶液とを含む、液体医薬組成物。
  2. 前記液体医薬組成物が、非経口投与に適したすぐに使用できる液体製剤である、請求項1に記載の液体医薬組成物。
  3. 前記ホスファプラチン化合物の濃度が、約20mg/mL以下である、請求項1または2に記載の液体医薬組成物。
  4. 前記ホスファプラチン化合物の前記濃度が、約1〜約10mg/mLである、請求項3に記載の液体医薬組成物。
  5. 前記ホスファプラチン化合物の前記濃度が、約1〜約6mg/mLである、請求項3に記載の液体医薬組成物。
  6. 前記ホスファプラチン化合物の前記濃度が、約5mg/mLである、請求項3に記載の液体医薬組成物。
  7. 前記緩衝剤が、リン酸塩または重炭酸塩/炭酸塩を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の液体医薬組成物。
  8. 緩衝塩濃度が、約1mM〜約100mMである、請求項7に記載の液体医薬組成物。
  9. 緩衝塩濃度が、約5mM〜約50mMである、請求項7に記載の液体医薬組成物。
  10. 緩衝塩濃度が、約10mMである、請求項7に記載の液体医薬組成物。
  11. pHが、約7.0〜約9.0の範囲内である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の液体医薬組成物。
  12. 前記pHが、7.0〜8.0の範囲内である、請求項11に記載の液体医薬組成物。
  13. 前記緩衝剤が、ナトリウム塩またはカリウム塩である、請求項11に記載の液体医薬組成物。
  14. 前記緩衝剤が、リン酸カリウムであり、前記ホスファプラチン化合物の前記濃度が、約5mg/mLであり、前記pHが、約7.0〜約8.0である、請求項11に記載の液体医薬組成物。
  15. 前記緩衝剤濃度が、約10mMである、請求項14に記載の液体医薬組成物。
  16. 前記緩衝剤が、ピロリン酸塩を含む、請求項1〜15のいずれか1項に記載の液体医薬組成物。
  17. ピロリン酸アニオン対前記ホスファプラチン化合物のモル比が、少なくとも約0.1〜約1である、請求項16に記載の液体医薬組成物。
  18. ピロリン酸イオン対前記ホスファプラチン化合物の前記モル比が、約0.2〜約1である、請求項17に記載の液体医薬組成物。
  19. ピロリン酸イオン対前記ホスファプラチン化合物の前記モル比が、約0.4〜約1である、請求項17に記載の液体医薬組成物。
  20. 前記ホスファプラチン化合物の前記濃度が、約5mg/mLであり、前記ピロリン酸濃度が、約5.2mMであり、pHが、約7.0〜約8.0の範囲内である、請求項1に記載の液体医薬組成物。
  21. 前記ホスファプラチン化合物が、(I)または(II)の式を有するピロホスファト−白金(II)錯体:
    またはその塩であり、式中、R及びRがそれぞれ独立して、NH、置換または非置換脂肪族アミン、及び置換または非置換芳香族アミンから選択され、Rが、置換または非置換脂肪族または芳香族1,2−ジアミンから選択される、請求項1〜20のいずれか1項に記載の液体医薬組成物。
  22. 前記ホスファプラチン化合物が、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミン−(二水素ピロホスファト)白金(II)(「トランス−pyrodach−2」)錯体である、請求項1〜21のいずれか1項に記載の液体医薬組成物。
  23. 前記ホスファプラチン化合物が、(R,R)−トランス−1,2−シクロヘキサンジアミン−(二水素ピロホスファト)白金(II)(「(R,R)−トランス−pyrodach−2」)である、請求項1〜22のいずれか1項に記載の液体医薬組成物。
  24. 前記ホスファプラチン化合物が、(S,S)−トランス−1,2−シクロヘキサンジアミン−(二水素ピロホスファト)白金(II)(「(S,S)−トランス−pyrodach−2」)である、請求項1〜22のいずれか1項に記載の液体医薬組成物。
  25. 前記ホスファプラチン化合物が、シス−1,2−シクロヘキサンジアミン−(二水素ピロホスファト)白金(II)(「シス−pyrodach−2」)である、請求項1〜21のいずれか1項に記載の液体医薬組成物。
  26. 疾病または障害の治療で使用するための、請求項1〜25のいずれか1項に記載の液体医薬組成物。
  27. 婦人科癌、泌尿生殖器癌、肺癌、頭頸部癌、皮膚癌、胃腸癌、乳癌、骨及び軟骨癌、並びに血液癌からなる群から選択される癌の治療で使用するための、請求項1〜25のいずれか1項に記載の液体医薬組成物。
  28. ホスファプラチン化合物の液体医薬組成物を調製する方法であって、a)pHが7以上のままであるように、ホスファプラチン化合物を、十分な量の水酸化物塩基を含む水性緩衝剤に溶解する工程と、b)水酸化物塩基を任意に添加して、前記pHを所望の範囲に調整する工程と、c)前記溶液を濾過して、液体製剤を得る工程と、を含む、方法。
  29. 前記水性緩衝剤が、リン酸緩衝剤、炭酸/重炭酸緩衝剤、またはこれらの組合せである、請求項28に記載の方法。
  30. 前記液体製剤の前記pHが、約7.0〜約9.0の範囲内である、請求項28または29に記載の方法。
  31. 前記液体製剤中の前記ホスファプラチン化合物を安定化するために、十分な量のピロリン酸塩を添加する工程をさらに含む、請求項28〜30のいずれか1項に記載の方法。
  32. 前記濾過が、滅菌条件下で行われる、請求項28〜31のいずれか1項に記載の方法。
  33. d)前記溶液をバイアルに充填し、前記バイアルを滅菌環境内で栓をして、蓋を付けて、前記製剤が使用できる状態になるようにする工程をさらに含む、請求項28〜32のいずれか1項に記載の方法。
  34. 得られた前記液体製剤が、請求項1〜27のいずれか1項に記載の製剤である、請求項28〜33のいずれか1項に記載の方法。
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