JP2019507880A - 導電性及び/又は分極性粒子を検出するセンサ、センサシステム、センサを作動させる方法、このタイプのセンサを製造する方法及びこのタイプのセンサの使用 - Google Patents

導電性及び/又は分極性粒子を検出するセンサ、センサシステム、センサを作動させる方法、このタイプのセンサを製造する方法及びこのタイプのセンサの使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、導電性及び/又は分極性粒子を検出する、特に、煤粒子を検出するセンサ(10)であって、基板(11)を備えるセンサ(10)において、
少なくとも一つの構造化された電極層(32,32)及び/又は一つの構造化された絶縁体(20,21)に、検出される粒子(30,30’)が到達できる少なくとも一つの開口(25,26,35,36)が形成されるように、第1のレベル(E1)の第1の構造化された絶縁体(20)、第2のレベル(E2)の第1の構造化された電極層(31)、第3のレベル(E3)の第2の構造化された絶縁体(21)及び第4のレベル(E4)の第2の構造化された電極層(32)が基板(11)の少なくとも一方の側に直接的又は間接的に配置され、
電極層(31,32)がそれぞれ、少なくとも二つの電極(40,40’,41,41’)、少なくとも二つの導体トラック(38,39)又は少なくとも一つの電極と少なくとも一つの導体トラックの組合せを有することを特徴とするセンサ(10)に関する。
【選択図】図1

Description

本発明は、導電性及び/又は分極性粒子を検出する、特に、煤粒子を検出するセンサに関する。また、本発明は、センサシステム、センサを作動させる方法、導電性及び/又は分極性粒子を検出するセンサを製造する方法及びこのタイプのセンサの使用に関する。
センサ支持体を有するとともに電極及び加熱構造が平面配置でこのセンサ支持体に配置されるセンサが従来知られている。検出動作において、分極性及び/又は導電性粒子がこの平面配置に堆積される。堆積した粒子によって電極間の抵抗の減少が生じ、このような抵抗の降下は、堆積した粒子の重量の測定として用いられる。抵抗の予め規定されたしきい値に到達すると、センサ配置は、加熱構造によって加熱され、これによって堆積された粒子が焼き尽くされ、クリーニング工程後、センサを別の検出サイクルで用いることができる。
ドイツ国特許出願公開第102005029219号明細書において、電極、ヒータ及び温度センサを平面配置のセンサ支持体に設けた、内燃機関の排ガス流の粒子を検出するセンサが記載されている。このセンサ配置の一つの欠点は、ブリッジされる電極が煤のような導電性及び分極性粒子を測定するときに許容しうる感度範囲に到達できるようにするために最小長を有する必要があることである。しかしながら、最小長のブリッジされる電極を実現するために所定の寸法のセンサ素子が必要となる。これは、これらのセンサ素子の製造の対応する費用における不利が伴う。
本発明の目的は、上述した欠点を解消することができるように寸法を最小にした、導電性及び/又は分極性粒子を検出する、特に、煤粒子を検出する更に進歩したセンサを特定することである。
また、本発明の目的は、センサシステム、センサを作動させる方法及びそのようなセンサの使用の改善を特定することである。
本発明によれば、この目的は、請求項1による導電性及び/又は分極性粒子を検出する、特に、煤粒子を検出する本発明によるセンサによって達成される。センサシステムに関して、目的は、請求項12の特徴によって達成される。本発明のセンサを作動させる方法に関して、目的は、請求項13の特徴によって達成される。センサの使用に関して、目的は、請求項15の特徴によって達成される。
本発明によるセンサ、本発明によるセンサを作動させる方法及び本発明によるセンサの使用の有利かつ適切な改良は、従属項で特定される。
本発明に内在する概念は、導電性及び/又は分極性粒子を検出する、特に、煤粒子を検出するセンサであって、基板を備えるセンサにおいて、少なくとも一つの構造化された電極層及び/又は一つの構造化された絶縁体に、検出される粒子が到達できる少なくとも一つの開口が形成されるように、第1のレベルの第1の構造化された絶縁体、第2のレベルの第1の構造化された電極層、第3のレベルの第2の構造化された絶縁体及び第4のレベルの第2の構造化された電極層が基板の少なくとも一方の側に直接的又は間接的に配置され、電極層がそれぞれ、少なくとも二つの電極、少なくとも二つの導体トラック又は少なくとも一つの電極と少なくとも一つの導体トラックの組合せを有することを特徴とするセンサを特定することである。
換言すれば、少なくとも一つの第1の構造化された電極層及び一つの第2の構造化された電極層を水平方向に配置するとともに少なくとも一つの構造化された絶縁体を二つの構造化された電極層の間に配置したセンサを設ける。少なくとも一つの第1の構造化された絶縁体は、基板と第2のレベルの第1の構造化された電極層の間に配置される。
一般的には、基板は、他の表面より著しく大きい少なくとも二つの表面を有するような平面形状となるように設計される。しかしながら、他の形状も可能であり、例えば、全ての表面が略同一サイズ(立方体、4面体等)である又は一つの表面のみが他の表面より大きい(例えば、円柱又は半球)。電極層又は絶縁層は、表面の少なくとも一つに設けられるが、複数の表面を被覆することもできる。基板の厚さは、数mmであってもよく、好適には、0.2mmから0.5mmまでの範囲であり、特に好適には、0.3mmから0.4mmまでの範囲である。
基板を絶縁材料、導電材料又は半導体材料で構成することができる。例えば、金属酸化物、ガラス、セラミックス及び/又はガラスセラミックスを絶縁材料として用いることができる。用いられる材料は、好適には、Al、ZrO又はMgOである。用いられる導電材料は、動作温度より高い融点を有する金属、合金又は導電性セラミックスである。ニッケル又はニッケル−鉄合金、アルミニウム、アルミニウム−クロム合金は、導電材料として好適に用いられる。ケイ素又は炭化ケイ素のような材料は、半導体として適している。
金属又は半導体を基板として用いる場合、一つの電極層を省略することができ、センサの全体の厚さを低減することができる。これは、追加の層を基板の両側に設けるときに特に有利である。金属基板を導体トラックとして実現することができるとともに金属基板を加熱導体又は温度センサとして用いることができる。このために、好適には絶縁層の製造中に導体トラックの間のスペースに絶縁層を充填するとともに導体トラック部を互いに絶縁する。
センサは、基板が他の構造化された電極層及び他の構造化された絶縁体を有することができるように五つ以上のレベルを有することができる。換言すれば、奇数番号のレベルが構造化された絶縁体を有し、偶数番号のレベルが構造化された電極層を有する。三つ以上の構造化された電極層を形成する場合、センサは、好適には、一つの構造化された絶縁体が二つの構造化された電極層の間に常に形成されるように常に設計される。レベルの番号を基板又は基板の一つの側から数える。
構造化された電極層は、重なり合うように配置され、特に、重なり合うように堆積され、構造化された電極層は、少なくとも一つの構造化された絶縁体によってその都度互いに離間される。
本発明によるセンサは、例えば、少なくとも三つの構造化された電極層と、少なくとも三つの構造化された絶縁体と、を備えることができ、一つの絶縁体は、常に、二つの構造化された電極層の間に形成される。第1の構造化された絶縁体は、好適には、基板の一つの側に形成される。
構造化された絶縁体を、並んで及び/又は重なり合って配置することができる二つ以上の副層によって構成することができる。構造化された絶縁体の二つ以上の副層を、異なる材料から構成することができる及び/又は異なる材料を含むことができる。
構造化された電極層を、少なくとも二つの電極、少なくとも二つの導体トラック又は少なくとも一つの電極と少なくとも一つの導体トラックとの組合せによって構成することができる。したがって、電極層は、三つの電極層、三つの導体トラック又は二つの電極と一つの導体トラックの組合せを有することもできる。さらに、種々の電極層を異なるようにそれぞれ構成することができる。換言すれば、少なくとも二つの電極層を、異なる数の電極及び/又は導体トラックから形成することができる。
少なくとも一つの電極層は、好適には、少なくとも二つの交互に配置された電極、少なくとも一部の領域において交互に配置された若しくは互いに平行に延在する少なくとも二つの導体トラック又は交互に配置された若しくは織り交ぜられた少なくとも一つの電極と少なくとも一つの導体トラックの組合せを有する。したがって、「交互に配置された」は、「互いに織り交ぜられた」、「互いに入れ子にされた」、「互いにつながりを持たせた」又は「互いに組み合わされた」と言うこともできる。
用いられる個別の電極層は、異なる構造を有することができる。
電極層を、互いに越えるように形成することもできる。
換言すれば、本発明によるセンサは、少なくとも二つの絶縁体及び少なくとも二つの構造化された電極層を備える層複合物を有することができる。
さらに、検出される粒子が到達できる少なくとも二つのレベルの重複する開口を、電極及び/又は導体トラックの間に形成することができる。換言すれば、基板の複数の層、特に、複数の構造化された電極層及び/又は複数の構造化された絶縁体は、互いに重なり合って配置された開口を有し、粒子は、更に下に配置された構造化された電極層の開口を通過することができる。開口は、基板も貫通するとともに他の側の他の電極及び絶縁層(レベル)の開口に併合することができる。開口は、一般的には、複数のレベルに亘って延在する通路が製造されるように互いに重なり合って配置される。しかしながら、開口を、部分的に重なり合うように又は全く重なり合わないようにセンサの少なくとも一部に配置することもできる。
好適には、少なくとも一つの電極層の開口は、この電極層の縁領域から離間され、少なくとも一つの絶縁体の開口は、絶縁体の縁領域から離間される。したがって、開口は、好適には、境界層又は関連の層の外側縁に形成されない。
第1の構造化された電極層及び第2の構造化された電極層は、その間に配置された第2の構造化された絶縁体によって互いに絶縁される。そのような設計の結果、従来のセンサに比べて外形寸法が小さい非常に感度の高いセンサを形成することができる。
本発明の別の実施の形態において、第3の構造化された絶縁体を第5のレベルで形成することができる。
さらに、第3の構造化された絶縁体を第5のレベルで形成するとともに少なくとも二つの電極、少なくとも二つの導体トラック又は少なくとも一つの電極と少なくとも一つの導体トラックの組合せを有する第3の構造化された電極層を第6のレベルで形成することができる。
第5のレベル及び/又は第6のレベルの構造に加えて、他の構造化された絶縁体及び他の構造化された電極層を他のレベルで形成することができ、電極層はそれぞれ、少なくとも二つの電極、少なくとも二つの導体トラック又は少なくとも一つの電極と少なくとも一つの導体トラックの組合せを有することができる。
構造化された絶縁体は、少なくとも一部の区域の上に配置される構造化された電極層、特に、少なくとも一部の区域の上に配置される電極及び/又は導体トラックの構造を有することができる。さらに、構造化された絶縁体は、少なくとも一部の区域の下に配置される構造化された電極層、特に、少なくとも一部の区域の下に配置される電極及び/又は導体トラックの構造を有することができる。
特に開口のエリアの基板を被覆する導電層、特に、平面金属層を、基板と第1の構造化された絶縁体の間又は基板と第1の構造化された絶縁体の第1のレベルの間に構成することができる。平面形状であるが好適には開口又は通路を有しない金属層を構成することができる。
少なくとも一つの構造化された絶縁体は、0.1μmから50μmまでの厚さ、特に、1.0μmから40μmまでの厚さ、特に、5.0μmから30μmまでの厚さ、特に、7.5μmから20μmまでの厚さ、特に、8μmから12μmまでの厚さを有することができる。構造化された絶縁体の厚さを変えることによって、第1の電極層から他の電極層までの距離を調整することができる。センサの感度を、重なり合って配置される構造化された電極層の間隔を減少させることによって上げることができる。設計される絶縁体の厚さが小さくなるに従ってセンサの感度が上がる。
さらに、一つ以上の電極層の厚さ及び/又は一つ以上の絶縁体の厚さを変えることができる。
絶縁体は異なる層厚を有することができる。したがって、電極層の間の距離を変えることができる。異なる層厚の絶縁体を用いることによって、検出される粒子のサイズを測定することができる。さらに、検出される粒子の粒径分布を絶縁体の異なる層厚に基づいて推論することができる。
少なくとも一つの構造化された絶縁体を、酸化アルミニウム(Al)、酸化ケイ素(SiO)、酸化マグネシウム(MgO)、窒化ケイ素(Si)、ガラス、セラミック、ガラスセラミックス、金属酸化物又はその任意の混合物から形成することができる。
少なくとも一つの構造化された絶縁体は、その下に配置される少なくとも一つの構造化された電極層を側面に沿って包囲することができる。換言すれば、この絶縁体は、電極層が側面に沿って絶縁されるようにこの電極層の側面を被覆することができる。
少なくとも一つの導体トラックを、加熱導体として基板と第1の構造化された絶縁体の間に及び/又は基板の他の側に及び/又は偶数番号のレベルで形成することができる。
少なくとも一つの電極及び/又は少なくとも一つの導体トラックを、導電材料、特に、金属又は合金、特に、高温耐熱金属又は高温耐熱合金、特に好適には、白金族元素の群からなる金属又は白金族元素の群からなる金属の合金から構成することができる。白金族元素は、パラジウム(Pd)、プラチナ(Pt)、ロジウム(Rh)、オスミウム(Os)及びイリジウム(Ir)である。ニッケル(Ni)のような卑金属又はニッケル/クロム又はニッケル/鉄のような卑金属合金を用いることもできる。
さらに、少なくとも一つの電極及び/又は少なくとも一つの導体トラックを、導電性セラミック又は金属とセラミックの混合物によって形成することができる。例えば、少なくとも一つの電極層をプラチナ(Pt)粒子と酸化アルミニウム(Al)本体の混合物から形成することができる。少なくとも一つの実際の電極及び/又は少なくとも一つの導体トラックは炭化ケイ素(SiC)を含んでもよい又は炭化ケイ素(SiC)から構成されてもよい。上述した材料及び金属又はこれらの金属の合金は、特に高い耐熱性を有し、したがって、内燃機関の排気ガス流の煤粒子の検出に用いることができるセンサ素子を構成するのに適している。
電極又は導体トラックの厚さを広範囲に亘って変えることができ、10nmから1000μmまでの範囲の厚さを用いることができる。好適には、100nmから100μmまでの範囲の厚さ、特に好適には、0.6μmから1.2μmまでの範囲の厚さ、一層好適には、0.8μmから0.9μmまでの範囲の厚さを用いる。
電極又は導体トラックの幅を広範囲に亘って変えることができ、10μmから10mmまでの範囲の幅を用いることができる。好適には、30μmから300μmまでの範囲の幅、特に好適には、30μmから100μmまでの範囲の幅、一層好適には、30μmから40μmまでの範囲の幅を用いる。
特にセラミック及び/又はガラス及び/又は金属酸化物又はその組合せから形成されている少なくとも一つの被覆層を、第1の構造化された絶縁体から見て外方に向く最上部の構造化された電極層の側に形成する。換言すれば、少なくとも一つの被覆層を、第1の構造化された絶縁体の反対側に形成した最上部の電極層の側に構成する。被覆層は、拡散障害としての役割を果たすことができ、電極層、最上部の電極層又は最も大きい偶数番号のレベルの電極層の蒸発を更に減少させる。これは、700℃を超える高温で特に重要である。排気ガス流において、例えば、850℃以上の温度に到達することがある。
本発明の他の実施の形態において、被覆層は、最上部の絶縁体及び/又は他の電極層を側面に沿って包囲することができる。換言すれば、最上部の電極層の側面及び下に存在する絶縁体の側面の両方を少なくとも一つの被覆層によって被覆することができる。したがって、被覆層の側面に沿って包囲する部分又は側面に沿って包囲する領域は、最上部の電極層から最下位の電極層まで延在することができる。これは、一つ以上の電極層及び/又は一つ以上の絶縁体の側面に沿った絶縁を提供する。
少なくとも一つの被覆層が最上部の電極層を完全に被覆しないようにすることができる。換言すれば、少なくとも一つの被覆層が最上部の電極層の一部の区域のみを被覆することができる。
最上部の電極層を加熱層として設計した場合、加熱ループ/加熱コイルの区域のみを少なくとも一つの被覆層によって被覆することができる。最上部の電極層は、基板から最も離間して配置される電極層として規定される。最下位の電極層は、基板に最も近接して配置される電極層として規定される。最上部の絶縁体は、基板から最も離間して配置される絶縁体として規定される。最下位の絶縁体は、基板に最も近接して配置される絶縁体として規定される。
多孔質フィルタ層を最上部の電極層の上及び/又は被覆層の上に形成することができる。そのような多孔質フィルタ層を用いることによって、大きい粒子片を電極層及び絶縁体の配置に近づけないようにすることができる。フィルタ層の複数の孔の少なくとも一つは、適切なサイズの粒子がフィルタ層を通過できるのを保証するように設計される。フィルタ層の細孔径を、例えば、1μmより大きくすることができる。多孔質フィルタ層を、規定した寸法の開口が存在する又は形成されたマイクロ構造層とすることもできる。
特に好適には、細孔径を20μmから30μmまでの範囲に設計する。多孔質フィルタ層を、例えば、セラミック材料から形成することができる。多孔質フィルタ層を酸化アルミニウムフォームから構成することも考えられる。センサの一つ以上の開口も被覆するフィルタ層によって、測定を妨害する大きい粒子、特に、煤粒子を少なくとも一つの通路に近づけないようにすることができ、したがって、そのような粒子によって短絡が生じないようにすることができる。
センサは、少なくとも一つの開口を有する。センサの少なくとも一つの開口を止まり穴として設計することができ、第1の絶縁体の区域、第1の構造化された電極層の区域又は付加的な平面形状の金属層の区域は、止まり穴の底部として形成される。センサが被覆層を有する場合、開口はこの被覆層にも延在する。換言すれば、電極層、絶縁層及び被覆層はそれぞれ開口を有し、これらの開口は、通路、特に、止まり穴又は長手方向の窪みを形成するように重なり合って配置され、その底部は、最下位の電極層の区域、最下位の絶縁体の区域又は平面形状の金属層の区域によって形成される。開口、特に、止まり穴又は長手方向の窪みの底部を、第1の絶縁体に対向する第1の電極層の上側に形成することができる。さらに、第1の電極層が止まり穴又は長手方向の窪みの底部を形成する窪みを有することも考えられる。
センサの少なくとも一つの開口は、線形形状、曲折形状、格子形状又は螺旋形状を有することができる。
少なくとも一つの開口、特に、少なくとも一つの長手方向の窪みは、少なくとも一部の区域においてV形状及び/又はU形状断面及び/又は半円及び/又は台形断面を有することができる。
例えば、止まり穴の開口の断面を、円形、正方形、矩形、長円形状、ハチの巣形状、多角形、三角形又は六角形とすることができる。異なるタイプの形態、特に、自由形状も考えられる。
例えば、止まり穴は3×3μmから150×150μmまでの面積、特に、10×10μmから100×100μmまでの面積、特に、15×15μmから50×50μmまでの面積、特に、20×20μmの面積の正方形断面を有する。
本発明の更なる拡張において、センサは、複数の通路又は開口、特に、複数の止まり穴及び/又は長手方向の窪みを有し、これらの止まり穴及び/又は長手方向の窪みを、上述したように設計することができる。さらに、少なくとも二つの通路、特に、二つの止まり穴及び/又は長手方向の窪みは、異なる断面、特に、異なるサイズの断面を有し、異なるサイズの止まり穴断面及び/又は異なるサイズの窪み断面を有する複数の測定セルを用いることができる複数の領域を有するセンサアレイを形成できるようにする。導電性及び/又は分極性粒子、特に、煤粒子の並列検出によって、粒子のサイズ又は粒子のサイズの分布についての追加情報を取得することができる。
センサは、例えば、長手方向の窪みの形状の複数の通路を備え、通路は、グリッド状に配置される。
少なくとも一つの通路、特に、長手方向の窪みは、少なくとも一部の区域においてV形状及び/又はU形状断面及び/又は半円及び/又は台形断面を有することができる。
そのような断面又は断面形状は、円形粒子の測定を向上させる。さらに、これらのタイプの断面又は断面形状を用いることによってゴルフボール効果を回避することができる。
長手方向の窪みを、トレンチ及び/又は溝及び/又はチャネルと称することもできる。
本発明の他の実施の形態において、センサは、円形、正方形、矩形、長円形状、ハチの巣形状、多角形、三角形又は六角形である止まり穴の形状の少なくとも一つの通路と、特に線形形状、曲折形状、格子形状又は螺旋形状を有する長手方向の窪みの形状の少なくとも一つの通路と、を備えることができる。
窪みの最上部の縁における長手方向の窪みの幅を、0.1μmから500μmまでの範囲、好適には、1μmから200μmまでの範囲、特に好適には、4μmから100μmまでの範囲にすることができる。第1の電極層の付近の長手方向の窪みの幅を、0.1μmから200μmまでの範囲、好適には、0.1μmから100μmまでの範囲、特に好適には、1μmから50μmまでの範囲にすることができる。長手方向の窪みの幅を変えることができ、センサの種々の区域の幅を変えることができる。これによって、測定される粒子のサイズを導き出すことができる。その理由は、例えば、大きい粒子が狭い窪みに入り込むことができないからである。
開口又は通路の深さは、レベルの数及び層の厚さに依存する。厚さは、100nmから10mmまでの範囲、好適には、30μmから300μmまでの範囲、特に好適には、30μmから100μmまでの範囲である。開口及び通路の深さは、一般的には、センサの全ての開口に対して同一であるが、変えることもでき、センサの種々のエリアにおいて異なってもよい。
長手方向の窪みの形状の複数の通路をセンサに形成する場合、複数の通路を、一つ以上の選択方向に向くように設計することができる。
本発明の一実施の形態において、絶縁体の少なくとも一つの開口はアンダーカット又は凹部を形成することができる。換言すれば、絶縁体を、絶縁体の上に配置される電極層及び絶縁体の下に配置される電極層に対して後方にオフセットする又はへこませることができる。絶縁体の開口の外側凹部を、円形及び/又はV形状に設計することもできる。アンダーカット又は凹部がある絶縁体を経路に形成することによって、丸い粒子の測定を向上させる。本発明のそのような実施の形態において、粒子、特に、丸い粒子は、良好な電気的な接触を行うことができるように電極層、特に、電極及び/又は導体トラックに供給される。換言すれば、少なくとも一つの絶縁体の開口を、絶縁体の上に配置される電極層及び絶縁体の下に配置される電極層の開口より大きくすることができる。
少なくとも一つの構造化された電極層は、構造化された電極層の上に配置されるセンサ層のない電気接触表面を有することができ、電子接触表面は、端子パッドである又は端子パッドに接続させることができる。電極層を、電極層を互いに絶縁させるように端子パッドとする又は端子パッドに接続することができる。好適には、各電極層又は電極層の各電極及び/又は各導体トラックに対して、電気接触を行うことができるようにするために端子パッドのエリアに露出した少なくとも一つの電気接触表面を形成する。最下位の電極層、すなわち、最下位の電極及び/又は最下位の導体トラックの電気接触表面は、被覆層がなく、絶縁体がなく、他の電極層がなく、適切な場合には、多孔質フィルタ層がない。換言すれば、絶縁体の区域及び電極層の区域は、最下位の電極層すなわち最下位の電極及び/又は最下位の導体トラックの電気接触表面の上に配置されない。
第1の電極層に接続する接触表面に関する説明は、その上に配置される電極層にも適用され、これらの接触面は、関連する各電極層の上に配置されるセンサ層がない。
本発明の他の実施の形態において、少なくとも第1の構造化された電極層及び/又は第2の構造化された電極層は、少なくとも第1の構造化された電極層及び/又は第2の構造化された電極層が加熱コイル及び/又は温度検知層及び/又はスクリーン電極として設計されるような導体トラックループを有する。一つの電極層、特に、電極層の電極及び/又は導体トラックは、二つの電気接触表面を有することができる。これらのタイプの電極層を、加熱コイル、温度検知層及びスクリーン電極として用いることができる。電気接触表面の適切な電気接触によって、関連の電極層を、加熱のために又は温度検知層若しくはスクリーン電極として用いることができる。一つ以上の電極層のそのような設計によりコンパクトなセンサを提供することができる。その理由は、電極層、少なくとも二つの電極、少なくとも二つの導体トラック又は関連の電極層の少なくとも一つの電極と少なくとも一つの導体トラックの組合せが複数の機能を実行することができるからである。したがって、別個の加熱コイル層及び/又は温度検知層及び/又はスクリーニング電極層は必要でない。
少なくとも一つの電極層を加熱するとき、測定される粒子及び/又はセンサ開口に存在する粒子を焼き払うことができる又は焼き尽くすことができる。
要約すると、本発明による設計によって非常に正確な測定を行うセンサを提供することができるといえる。一つ以上の薄い絶縁層を構成することによって、センサの感度を十分に上げることができる。
さらに、本発明によるセンサの構造を既知のセンサの構造より著しく小さくすることができる。センサを3次元空間内で設計することによって、複数の電極層及び/又は複数の絶縁体を組み合わせて小型のセンサとすることができる。さらに、センサの製造中に、著しく多いユニットをウェハの基板の上に構成することができる。
本発明によるセンサを、気体中の粒子の検出に用いることができる。本発明によるセンサを、液体中の粒子の検出に用いることができる。本発明によるセンサを、気体中、液体中及び/又は気液混合物中の粒子の検出に用いることができる。液体中の粒子の検出のためにセンサを用いる際に、粒子の焼き尽くし又は焼き払いが常に可能でないことが確認された。しかしながら、粒子を焼き尽くすために液体を除去するとともにその後に再度の測定のためにセンサを液体に触れさせることができる。
本発明の他の態様によれば、本発明は、センサと、センサを測定モード及び/又はクリーニングモード及び/又は監視モードで動作できるように設計された少なくとも一つの回路、特に、少なくとも一つの制御回路と、を備えるセンサシステムに関する。
本発明によるセンサ及び/又は本発明によるセンサシステムは、少なくとも一つの補助電極を有することができる。測定される粒子がセンサ及び/又はセンサシステムによって電気的に引き付けられる又は吸い寄せられるように、補助電極と構造化された電極層の間に及び/又は補助電極とセンサシステムの構成要素、特に、センサハウジングの間に電位を付与する。好適には、そのような電圧は、粒子、特に、煤粒子がセンサの少なくとも一つの開口に「吸い寄せられる」ように少なくとも一つの補助電極及び少なくとも一つの構造化された電極層に印加される。
本発明によるセンサは、好適には、センサハウジングに配置される。センサハウジングは、例えば、細長い菅形状を有することができる。したがって、本発明によるセンサシステムもセンサハウジングを備えることができる。
センサ及び/又はセンサハウジングのセンサ及び/又はセンサハウジングは、センサ、特に、センサの最上部の(電極)層又は基板から最も離れた層が液体の流れ方向に対して傾斜するように設計及び/又は配置される。したがって、流れは、電極層の面に直角にならない。好適には、最上部の電極の面の法線と粒子の流れ方向の間の角度αは、少なくとも1°、好適には、少なくとも10°、特に好適には、少なくとも30°である。さらに、センサの向きは、粒子の流れ方向と電極又はループの選択軸の間の角度βが好適には20°と90°の間となる向きである。本実施の形態において、検出される粒子は、センサの開口、特に、止まり穴又は流れ方向の窪みに容易に入ることができ、これによって、感度が上がる。
回路、特に、制御回路は、好適には、構造化された電極層及び/又は対応する電極及び/又は導体トラックが相互接続されるように設計される。センサを測定モード及び/又はクリーニングモード及び/又は監視モードで動作させることができるように種々の電圧を電極層及び/又は個別の電極層に印加することができる。
付随する態様によれば、本発明は、本発明によるセンサ及び/又は本発明によるセンサシステムを制御する方法に関する。
本発明による方法の結果として、センサを測定モード及び/又はクリーニングモード及び/又は監視モードで動作させることができる。
測定モードにおいて、電極層の間及び/又はセンサの電極層の電極及び/又は導体トラックの間の電気抵抗の変化及び/又は電極層の容量の変化を測定することができる。
換言すれば、測定モードにおいて、センサの一つのレベルの電極及び/又は導体トラックの間の電気抵抗の変化及び/又はセンサの一つのレベルの電極及び/又は導体トラックの容量の変化を測定する。
測定モードにおいて、センサの少なくとも二つのレベルの電極又は導体トラックの間の電気抵抗の変化及び/又はセンサの少なくとも二つのレベルの電極又は導体トラックの容量の変化を測定することができる。
本発明による方法によって、粒子を、電極層の間及び/又は一つの電極層及び複数の電極層の電極及び/又は導体トラックの間の測定された抵抗の変化に基づいて検出及び測定することができる。代替的に又は追加的に、粒子を、測定されたインピーダンスの変化に基づいて、及び/又は、電極層及び/又は一つ以上の電極層の一つ以上の電極及び/又は一つ以上の導体トラックの容量を測定することによって、検出又は測定することができる。好適には、電極層の間の抵抗の変化を測定する。
測定モードにおいて、電気抵抗測定すなわち抵抗原理による測定を行うことができる。この方法において、二つの電極層の間の電気抵抗が測定され、電気抵抗は、導体として機能する粒子、特に、煤粒子が少なくとも二つの電極層及び/又は少なくとも二つの電極及び/又は少なくとも二つの導体トラックの間を橋絡するときに減少する。
測定モードにおいて適用される基本原理は、種々の電圧を電極層及び/又は電極及び/又は導体トラックに印加することによって測定される粒子、特に、煤粒子の種々の特性を検出できることである。例えば、粒子の粒径及び/又は粒子径及び/又は電荷及び/又は分極率を決定することができる。
少なくとも一つの電極層、少なくとも一つの電極又は少なくとも一つの導体トラックを加熱コイル若しくは加熱層として用いる又は加熱コイル若しくは加熱層に接続できる場合、加熱コイル又は加熱層のアクティブ化時間を決定するために電気抵抗測定を追加的に用いることができる。加熱コイル又は加熱層のアクティブ化は、実行されるクリーニングモードに対応する。
好適には、少なくとも二つの電極層の間及び/又は少なくとも二つの電極の間及び/又は少なくとも二つの導体トラックの間及び/又は電極と導体トラックの組合せの間の電気抵抗の減少は、粒子、特に、煤粒子が電極層及び/又は電極及び/又は導体トラックの上又は間に堆積したことを表す。電気抵抗が下限しきい値に到達すると、加熱コイル又は加熱層がアクティブ化される。換言すれば、粒子を焼き尽くす。電気抵抗は、焼き尽くされる粒子の数又は焼き尽くされる粒子の量が増大するに従って増大する。焼き尽くしを、好適には、上限抵抗値が測定されるのに十分長い時間行う。上限抵抗値に到達すると、これは、再生された又はクリーニングされたセンサを表す。その後、新たな測定サイクルが開始される又は実行される。
代替的に又は付加的に、電極層及び/又は電極及び/又は導体トラック及び/又は少なくとも一つの電極と少なくとも一つの導体トラックの組合せの容量の変化を測定することができる。粒子、特に、煤粒子による負荷の増大によって、電極層及び/又は電極及び/又は導体トラックの容量が増大する。粒子がセンサを占拠することによって、電荷の移動又は誘電率(ε)の変化が生じ、これによって、容量(C)が増大する。基本的関係は、C=(ε×A)/dとなり、この場合、Aは、電極層及び/又は電極及び/又は導体トラックの電極有効面積を表し、dは、二つの電極層及び/又は電極及び/又は導体トラックの間の距離を表す。
容量の測定を、例えば、
定電流に対する電圧の増加率を決定すること、及び/又は、
電圧を印加するとともに充電電流を決定すること、及び/又は、
交流電圧を印加するとともに電流波形を測定すること、及び/又は、
LC共振回路によって共振周波数を決定することによって行うことができる。
電極層の容量の変化の上述した測定を、実行される監視モードと共に用いることもできる。
OBD(車載診断)規則によれば、全ての排気関連パーツ及び部品を、正確に機能するために点検する必要がある。機能点検を、例えば、動力車を始動させた直後に行う必要がある。
例えば、電極有効表面積Aの減少に関連する少なくとも一つの電極層の損傷が生じることがある。電極有効表面積Aが容量Cに正比例するので、損傷した電極層、損傷した電極又は損傷した導体トラックの測定される容量Cは減少する。
監視モードにおいて、代替的又は付加的に、電極層及び/又は電極及び/又は導体トラックを導体回路として設計することができる。導体回路を、例えば、必要な場合にスイッチによって閉じることができる開閉導体回路として設計することができる。
さらに、少なくとも一つの導体回路を形成するために電極層又は電極及び/又は導体トラックを少なくとも一つのスイッチを用いて閉じることができ、監視モードにおいて、試験電流が少なくとも一つの導体回路を流れるか否かを決定するための点検を行う。電極層、特に、電極又は導体トラックがクラックを有する、損傷を被っている又は破壊されている場合、試験電流が流れない又は非常に小さい試験電流しか流れない。
本発明の他の態様によれば、本発明によるセンサの複数の使用が特に好ましい。従属的な請求項15によれば、本発明によるセンサの使用は、導電性及び/又は分極性粒子、特に、煤粒子の検出に関する。
本発明の他の態様は、導電性及び/又は分極性粒子を検出する、特に、煤粒子を検出する本発明によるセンサの使用であって、粒子の流れ方向は、構造化された電極層の面に直角にならない本発明によるセンサの使用に関する。
本発明の他の態様は、導電性及び/又は分極性粒子を検出する、特に、煤粒子を検出する本発明によるセンサの使用であって、最上部の構造化された電極層の面の法線と粒子の流れ方向の間の角度は、少なくとも1°、好適には、少なくとも10°、特に好適には、少なくとも30°である本発明によるセンサの使用に関する。
本発明の他の態様は、導電性及び/又は分極性粒子を検出する、特に、煤粒子を検出する本発明によるセンサの使用であって、粒子の流れ方向と電極又は導体トラックの選択方向の間の角度は、20°と30°の間である本発明によるセンサの使用に関する。電極及び/又は導体トラック及び/又はループの選択方向は、電極及び/又は導体トラック及び/又はループが主として延在する軸を意味するものと理解されたい。したがって、導体トラックループ及び/又は電極は、主要な選択方向を有する。以下、本発明を、例示的な実施の形態に基づく詳細において添付図面を参照しながら説明する。
導電性及び/又は分極性粒子を検出する本発明によるセンサの第1の実施の形態の断面図である。 あり得る電極層を示す。 あり得る電極層を示す。 通路の種々の断面サイズを示す。 センサのあり得る通路の別の断面形状を示す。 絶縁体のアンダーカット又は凹部がある絶縁体の断面図である。 絶縁体のアンダーカット又は凹部がある絶縁体の断面図である。 液体流におけるセンサのあり得る配置を示す。 液体流におけるセンサのあり得る配置を示す。
以下、同じ参照番号を、同じパーツ又は機能的に等価のパーツに対して用いる。
図1は、導電性及び/又は分極性粒子を検出する、特に、煤粒子を検出するセンサ10の区域を示す。センサ10を、原理的には、気体中及び液体中の粒子の検出に用いることができる。
センサ10は、基板11と、基板11の上、特に、基板11の第1の側12に形成した層複合物と、を備える。基板11の第1の側12において、導電層13、特に、平面形状の金属層を形成する。この導電層13の上に、複数のレベル、特に、七つのレベルE1,E2,E3,E4,E5,E6及びE7を形成する。第1のレベルE1において、第1の構造化された絶縁体20を形成する。第2のレベルE2において、第1の構造化された電極層31を形成し、第1の構造化された電極層31を、第1の電極40及び第2の電極40’から形成する。構造化された絶縁体、すなわち、構造化された絶縁体21,22及び23を、第3のレベルE3、第5のレベルE5及び第7のレベルE7に形成する。第4のレベルにおいて、第2の電極層32を形成する。第2の電極層32を、第1の電極41及び第1の電極41’から構成する。第6のレベルにおいて、第3の電極層33を形成する。第3の電極層33を、第1の電極42及び第1の電極42’から構成する。
したがって、絶縁体20,21,22及び23を、偶数番号のレベル、すなわち、レベルE1,E3,E5及びE7に形成する。偶数番号のレベル、すなわち、レベルE2,E4及びE6には、電極層、すなわち、第1の電極層31、第2の電極層32及び第3の電極層33を形成する。絶縁層21及び22を電極層31,32及び33の間に形成する。さらに、第1の構造化された絶縁体20を第1の電極層31と基板11の間に形成する。最上位のすなわち第3の電極層33を第4の絶縁体23によって被覆する。
センサ10は、三つの電極層31,32及び33及び四つの絶縁体20,21,22及び23を備える。
電極層31,32及び33の間の間隔は、絶縁体21及び22の厚さによって決定される。絶縁体21及び22の厚さを0.1μmから50μmまでにすることができる。本発明によるセンサ10の感度を、絶縁体21及び22の厚さを減少させることによって上げることができる。
電極層31,32及び33はそれぞれ少なくとも二つの電極40及び40’、電極41及び41’並びに電極42及び42’を有する。これらの電極は、本発明に従って互いに組み合わされる。
開口25,35,26,36,27,37及び28は、第1の絶縁体20、第2の電極層31、第2の絶縁体21、第2の電極層32、第3の絶縁体22、第3の電極層33及び第4の絶縁体23に形成される。
第1の絶縁体20の開口25、第1の電極層31の開口35、第2の絶縁体21の開口26、第2の電極層32の開口36、第3の絶縁体22の開口27、第3の電極層33の開口37及び第4の絶縁体23の開口28は、通路15が形成されるように重なり合って配置される。開口26,27,28,35,36及び37は、検出される粒子が到達できる。図示した例示的な実施の形態において、二つの粒子30,30’は、導電層13の第1の側14に存在する。導電層13の第1の側14は、基板11から見て外方に向く。第1の絶縁体20は、導電層13の第1の側14に取り付けられる。
通路15の斜視図は、粒子30,30’が導電層13の第1の側14に存在することを示す。したがって、第1の側14は、通路15の底部を形成する。図示した例の小さい粒子30は、第1の電極層31、特に、第1の電極層31の第1の電極40のみに接触する。大きい粒子30’は、第1の電極層31、第2の電極層32及び第3の電極層33に接触する。また、大きい粒子30’は、電極層31,32及び33の第1の電極40,41及び42のみに接触する。粒子の検出を抵抗原理に基づいて行う場合、電極層31,32及び33の間の抵抗が測定され、この抵抗は、例えば、粒子30が第1の電極層31、第2の電極層32及び第3の電極層33を橋絡した場合に減少する。粒子30’は、粒子30の場合よりも多くの電極層を橋絡する。粒子30’は、粒子30より大きい粒子として検出される。
電極層31,32及び33、第1の電極40,41及び42又は第2の電極40’,41’及び42’に種々の電圧を印加することによって、(煤)粒子の径及び/又はサイズ及び/又は(煤)粒子の電荷及び/又は(煤)粒子の分極率のような種々の粒子特性、特に、種々の煤粒子特性を測定することができる。
高温に耐えうる用途のために、基板11を、例えば、酸化アルミニウム(Al)、酸化マグネシウム(MgO)、チタン酸塩又はステアタイトによって形成する。
電極層31,32及び33及び/又は各電極40,40’,41,41’,42,42’を、例えば、プラチナ及び/又はプラチナ−チタン合金(Pt−Ti)によって形成することができる。
絶縁層20,21,22及び23を、好適には、高い絶縁抵抗を有する耐熱材料によって構成する。例えば、絶縁層20,21,22及び23を、酸化アルミニウム(Al)、酸化ケイ素(SiO)、酸化マグネシウム(MgO)、窒化ケイ素(Si)又はガラスによって構成することができる。
個別の層及び絶縁体の材料選択に基づく図示したセンサ10は、例えば、860℃までの高温用途に適する。したがって、センサ10を、内燃機関の排気ガス流の煤粒子センサとして用いることができる。本発明の代替的な実施の形態において、電極層31,32及び33のそれぞれを少なくとも二つの電極及び少なくとも一つの導体トラックの組合せから形成することが考えられる。
図2aにおいて、電極層31,32,33のあり得る実施の形態の平面図を示す。電極層はそれぞれ一つの第1の電極40,41又は42と、一つの第2の電極40’,41’又は42’と、を備える。電極は、交互に配置されるように設計される。電極が互いに織り交ぜられるように設計されることも考えられる。電極の互いに組み合わされた状態又は設計も可能である。電極層30,31及び32の開口35,36及び37も線形的に示す。開口は、細長い孔の形状で実現される。二つ以上のそのような開口が重なり合うように配置される場合、絶縁体も同様な開口形状を有し、長手方向の窪みを形成することができる。電極が整列された選択軸xが得られる。
図2bは、電極層31,32及び33の構造に関する別の実施の形態を示す。これらの電極層は、少なくとも二つの導体トラック、すなわち、第1の導体トラック38と、第2の導体トラック39と、を有する。導体トラック38及び39は、導体トラックループを形成する。導体トラックループも互いに重なり合わされ、広い範囲で互いに平行に延在する。細長い開口と称することもできる別の開口を、導体トラック38及び39の間に形成する。これとの関連において、導体トラックループの選択軸xが形成される。
図3〜6の各々において、最上位の絶縁体20から基板11に向かうようにセンサ10に垂直にとった断面を示す。図3〜6のセンサ10は、七つのレベル、すなわち、レベルE1〜E7を有する。レベルE1,E3,E5及びE7において、絶縁体20,21,22及び23がそれぞれ形成される。レベルE2,E4及びE6において、二つの電極すなわち電極40,40’,41,41’及び42,42’を有する電極層31,32及び33がそれぞれ形成される。
図3によるセンサ10において、長手方向の窪み15及び15’の形状の二つの通路の断面形状を示す。二つの通路15及び15’は、V形状断面を有する。開口サイズ及び/又は開口断面は、第4の絶縁体23から基板11に向かうに従って、特に、導電層13に向かうに従って減少する。開口28,37,27,36,26,35及び25の断面は、開口28の第1の開口断面から開口25の底部断面に向かうに従ってサイズが減少する。
さらに、図3は、通路15及び15’が異なる幅を有することができることを示す。左側の通路15は、幅B1を有する。右側の通路15’は、幅B2を有する。B1はB2より大きい。異なる幅を有する通路15及び15’の設計によって、特定のサイズの粒子30の測定を行うことができる。
V形状断面形状によって、丸い粒子の測定を向上させることができる。
図4において、代替的な実施の形態で長手方向の窪み15がU形状断面又はU形状断面形状を有することができることを示す例を与える。開口サイズ及び/又は開口断面は、第4の絶縁体23から導電層13の方向に向かうに従って減少する。開口28,37,27,36,26,35及び25の断面は、開口28の第1の開口断面から開口25の底部断面に向かうに従ってサイズが減少する。U形状断面形状を用いることによって、丸い粒子の測定を向上させる。
図5は、凹部がある絶縁体20,21,22,23の断面を示す。丸い粒子の場合、平面の又は平らな通路表面の形状は好ましくない。凹部がある又はアンダーカットがある絶縁体20,21,22及び23によって、丸い粒子の測定を向上させることができる。絶縁体20,21,22及び23は、電極層31,32及び33に対する凹部を有する。絶縁体23,22,21及び20の開口28,27,26及び25の各々は、各絶縁体の上に配置される電極層31,32及び33に形成された開口35,36及び37より大きい。通路15の断面形状は、V形状設計を有し、全ての層23,33,22,32,21,31及び20の開口は、基板11の方向に向かうに従って小さくなり、絶縁体20,21,22及び23の開口25,26,27及び28は、同一サイズを有しない。
図6は、絶縁体20,21,22及び23のアンダーカットの断面図である。この場合、絶縁体のアンダーカットの設計によって、丸い粒子の測定を向上させることができる。絶縁体20,21,22及び23は、アンダーカット又は凹部90を有する。したがって、絶縁体20,21,22及び23の開口25,26,27及び28のサイズは、電極層31,32及び33の開口35,36及び37より大きい。
図7aに示すように、粒子の流れ方向が電極層31,32,33の面(x,y)に直角とならないようにセンサ10に流量が導入される。上部の構造化された電極層33の面(x,y)の法線(z)と粒子の流れ方向aの間の角度αは、少なくとも1°、好適には、少なくとも10°、特に好適には、少なくとも30°である。したがって、粒子を、更に容易に開口又は通路15,15’及びそれに形成された電極層30,31及び33の開口の壁部に移動させることができる。
図7bにおいて、粒子の流れ方向aと電極及び/又は導体トラックの選択軸x(図2a及び図2bの選択軸を参照。)の間の角度βが20°と90°の間になるようにセンサ10に流量が導入される。
この時点で、図1〜7bによる実施の形態、特に、図示した詳細に関連して上述した素子及び構成要素の全てが単独であるか組合せであるかに関係なく本発明の本質として説明したことを留意すべきである。
10 センサ
11 基板
12 基板の第1の側
13 導電層
14 導電層の第1の側
15 通路
20 第1の絶縁体
21 第2の絶縁体
22 第3の絶縁体
23 第4の絶縁体
25 第1の絶縁体の開口
26 第2の絶縁体の開口
27 第3の絶縁体の開口
28 第4の絶縁体の開口
30,30’ 煤粒子
31 第1の電極層
32 第2の電極層
33 第3の電極層
35 第1の電極層の開口
36 第2の電極層の開口
37 第3の電極層の開口
38 第1の導体トラック
39 第2の導体トラック
40,40’ 第2のレベルの第1の電極/第2の電極
41,41’ 第4のレベルの第1の電極/第2の電極
42,42’ 第6のレベルの第1の電極/第2の電極
90 アンダーカット
a 流れの向き
B1 通路の幅
B2 通路の幅
d 絶縁層の厚さ
x 電極の選択軸
α 電極面の法線と流れの向きとの間の角度
β 選択軸と流れの向きとの間の角度
E1 第1のレベル
E2 第2のレベル
E3 第3のレベル
E4 第4のレベル
E5 第5のレベル
E6 第6のレベル
E7 第7のレベル

Claims (18)

  1. 導電性及び/又は分極性粒子を検出する、特に、煤粒子を検出するセンサ(10)であって、基板(11)を備えるセンサ(10)において、
    少なくとも一つの構造化された電極層(32,32)及び/又は一つの構造化された絶縁体(20,21)に、検出される粒子(30,30’)が到達できる少なくとも一つの開口(25,26,35,36)が形成されるように、第1のレベル(E1)の第1の構造化された絶縁体(20)、第2のレベル(E2)の第1の構造化された電極層(31)、第3のレベル(E3)の第2の構造化された絶縁体(21)及び第4のレベル(E4)の第2の構造化された電極層(32)が前記基板(11)の少なくとも一方の側に直接的又は間接的に配置され、
    電極層(31,32)はそれぞれ、少なくとも二つの電極(40,40’,41,41’)、少なくとも二つの導体トラック(38,39)又は少なくとも一つの電極と少なくとも一つの導体トラックの組合せを有することを特徴とするセンサ(10)。
  2. 少なくとも一つの電極層(31,32,33)は、少なくとも二つの交互に配置された電極(40,40’,41,41’,42,42’)、少なくとも一部の領域において交互に配置された若しくは互いに平行に延在する少なくとも二つの導体トラック(38,39)又は交互に配置された若しくは織り交ぜられた少なくとも一つの電極と少なくとも一つの導体トラックの組合せを有することを特徴とする請求項1に記載のセンサ(10)。
  3. 検出される粒子(30,30’)が到達できる少なくとも二つのレベル(E1,E2,E3,E4)の重複する開口(25,26,27,28,36,36,37)を、電極(40,40’,41,41’,42,42’)及び/又は導体トラック(38,39)の間に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のセンサ(10)。
  4. 構造化された絶縁体(20,21,22,23)は、少なくとも一部の区域の上に配置される構造化された電極層(31,32,33)の構造、特に、少なくとも一部の区域の上に配置される電極(40,40’,41,41’,42,42’)及び/又は導体トラック(38,39)の構造を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のセンサ(10)。
  5. 特に開口(25,26,27,28,35,36,37)の領域の前記基板(11)を被覆する導電層(13)、特に、平面金属層を、前記基板(11)と第1の構造化された絶縁体(20)の間に形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のセンサ(10)。
  6. 少なくとも一つの導体トラック、特に、加熱導体を、前記基板(11)と第1の構造化された絶縁体(20)の間に及び/又は前記基板(11)の他の側に及び/又は偶数番号のレベル(E2,E4,E6)で形成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のセンサ(10)。
  7. 少なくとも一つの電極(40,40’,41,41’,42,42’)及び/又は少なくとも一つの導体トラック(38,39)を、導電材料、特に、金属又は合金、特に、高温耐熱金属又は高温耐熱合金、特に好適には、白金族元素の群からなる金属又は白金族元素の群からなる金属の合金から形成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のセンサ(10)。
  8. 特にセラミック及び/又はガラス及び/又は金属酸化物又はその組合せから形成されている少なくとも一つの被覆層を、第1の構造化された絶縁体(20)から見て外方に向く最上部の構造化された電極層(33)の側に形成したことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のセンサ(10)。
  9. 少なくとも一つの開口(15,15’)を止まり穴として形成したことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のセンサ(10)。
  10. 少なくとも一つの開口(15,15’)を線形形状、曲折形状、格子形状又は螺旋形状に形成したことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のセンサ(10)。
  11. 少なくとも一つの開口(15,15’)を長手方向の窪みとして形成したことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載のセンサ(10)。
  12. 少なくとも一つの請求項1〜11のいずれか一項に記載のセンサ(10)と、前記センサ(10)を測定モード及び/又はクリーニングモード及び/又は監視モードで動作できるように設計された少なくとも一つの回路、特に、少なくとも一つの制御回路と、を備えるセンサシステム。
  13. 請求項1〜11のいずれか一項に記載のセンサ(10)を制御する方法において、前記センサ(10)を測定モード及び/又はクリーニングモード及び/又は監視モードで動作させることを特徴とする方法。
  14. 前記測定モードにおいて、前記センサのレベルの電極及び/又は導体トラックの間の電気抵抗の変化及び/又は前記センサのレベルの電極及び/又は導体トラックの容量の変化を測定することを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 導電性及び/又は分極性粒子を検出する、特に、煤粒子(30,30’)を検出する請求項1〜11のいずれか一項に記載のセンサ(10)の使用。
  16. 粒子(30,30’)の流れ方向(a)は、構造化された電極層(31,32,33)の面(x,y)に直角とならないことを特徴とする請求項15に記載の使用。
  17. 最上部の構造化された電極層(33)の面(x,y)の法線(z)と粒子(30,30’)の流れ方向(a)の間の角度(α)は、少なくとも1°、好適には、少なくとも10°、特に好適には、少なくとも30°であることを特徴とする請求項15又は16に記載の使用。
  18. 粒子(30,30’)の流れ方向(a)と電極(40,40’,41,41’,42,42’)又は導体トラック(38,39)の選択軸(x)の間の角度(β)は、20°と90°の間であることを特徴とする請求項15〜17のいずれか一項に記載の使用。
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