JP2019505530A - アミノ基を有するオルガノポリシロキサンの調製方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、(A)一般式R1−O−SiR2−O−R1(I)のシランを、(B)一般式(R32N)−X−SiR42−O−R2(II)のシラン、及び(C)水と反応させる、アミノ基を有するオルガノポリシロキサンの調製方法に関し、基は請求項1に示す意味を有する。

Description

本発明は、オルガニルオキシシランの加水分解によるアミノ基を有するオルガノポリシロキサンの調製方法に関する。
アミノ基を有する有機ケイ素化合物の調製方法は、既に知られている。US5461134号は、70個を超えるケイ素原子の鎖長を有するアミノアルキル末端シロキサンを調製するための平衡化方法を記載する。無水テトラメチルアンモニウムヒドロキシドアミノプロピルジメチルシラノレートが触媒として働く。
CN102775613号には、無水環状シロキサン及び環状シロキサンに対するアルカリの作用によって別個に調製されるシリコネート(siliconate)触媒を用いて、α,ω−ビス(アミノプロピル)ポリジメチルシロキサンを調製する方法が記載されている。
US2011301374号は、アミノ基及びSi結合したヒドロキシル基を有し、末端のSiC結合したアミノ基を有する実質的に線状のオルガノポリシロキサンと末端のSi結合したヒドロキシル基を有する実質的に線状のオルガノポリシロキサン及び/又はシクロシロキサンとの平衡化によって得られる有機ケイ素化合物を、平衡化触媒の存在下でシラザンと反応させることを特徴とする、アミノ基を有するオルガノポリシロキサンの調製方法を記載する。
US2002049296号、US2007197757号及びUS2008009590号は、ヒドロキシ官能化オルガノシロキサンを環状シラザンと反応させる、アミノ官能性シロキサンの調製方法を記載している(例えば、US2002042491号参照)。
US2015112092号は、SiOH基を含有するオルガノシロキサンを、触媒としての少なくとも1つの酸の存在下で、SiOH基に基づいて少なくとも化学量論量のモノアルコキシ(アミノアルキル)シランと反応させる、アミノ官能性ポリオルガノシロキサンの調製方法を記載する。
US2008234441号及びUS2011301254号には、少なくとも1つのSiH基を有するシロキサンと二重結合を有する化合物との触媒反応による有機変性シロキサンの調製方法であって、二重結合を有する化合物は、とりわけ、基としてアミノ基を有することができる該方法が記載されている。
それらが線状又は環状のジシロキサン、オリゴシロキサン又はモノマー状のシランから時には複雑な方法で作らなければならないポリマー状のシロキサンを原料として使用することは、これらの方法全てに共通している。さらに、複雑な方法で分離されなければならない環状シロキサンの形成は、上記の平衡方法においては避けられない。これらの方法の別の欠点は、失活及び除去が時には困難である付加的な触媒がここで使用されるか、又はアミノ基の存在下で生成物の変色の危険性を常に招く高温で方法が実施されなければならないという事実である。
米国特許第5461134号明細書 中国特許出願公開第102775613号明細書 米国特許出願公開第2011/301374号明細書 米国特許出願公開第2002/049296号明細書 米国特許出願公開第2007/197757号明細書 米国特許出願公開第2008/009590号明細書 米国特許出願公開第2002/042491号明細書 米国特許出願公開第2015/112092号明細書 米国特許出願公開第2008/234441号明細書 米国特許出願公開第2011/301254号明細書
本発明は、
(A) 以下の一般式のシランを
−O−SiR−O−R (I)
(B) 以下の一般式のシラン
(R N)−X−SiR −O−R (II)
及び
(C) 水
と反応させる、アミノ基を有するオルガノポリシロキサンの調製方法を提供する。
[式中、
基Rは、同一であっても異なっていてもよく、任意で置換される1価の炭化水素基であり、隣接していないメチレン単位が−O−基又は−NH−基で置換されていてもよく、
及びRは、互いに独立して同一であっても異なっていてもよく、任意で置換される1価の炭化水素基であり、
基Rは、同一であっても異なっていてもよく、各々任意で置換される1価の炭化水素基又は水素原子であり、
基Rは、同一であっても異なっていてもよく、任意で置換される1価の炭化水素基であり、
Xは、1〜20個の炭素原子を有するアルキレン基であり、隣接していないメチレン単位が−O−基又は−NH−基で置換されていてもよい。]
本発明の目的に関し、オルガノポリシロキサンという用語は、ポリマー状、オリゴマー状及び二量体のシロキサンを包含する。
アミノ基を有し、以下の一般式を有するオルガノポリシロキサンは好ましくは本発明の方法において得られる。
(R N)−X−SiR −O−[SiR−O]−SiR −X−(NR )(III)
[式中、
R、R、R及びXは上記の意味の1つを有し、nは0又は0より大きい整数である。]
炭化水素基Rの例は、アルキル基、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、1−n−ブチル基、2−n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基;ヘキシル基、例えば、n−ヘキシル基;ヘプチル基、例えば、n−ヘプチル基;オクチル基、例えば、n−オクチル基及びイソオクチル基、例えば、2,2,4−トリメチルペンチル基;ノニル基、例えば、n−ノニル基;デシル基、例えば、n−デシル基;ドデシル基、例えば、n−ドデシル基;オクタデシル基、例えば、n−オクタデシル基;シクロアルキル基、例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基及びメチルシクロヘキシル基;アルケニル基、例えば、ビニル基、1−プロペニル基及び2−プロペニル基;アリール基、例えば、フェニル基、ナフチル基、アントリル基及びフェナントリル基;アルカリール基、例えば、o−、m−、p−トリル基;キシリル基及びエチルフェニル基;並びにアラルキル基、例えば、ベンジル基、α−及びβ−フェニルエチル基である。
置換炭化水素基Rの例は、ハロアルキル基、例えば、3,3,3−トリフルオロ−n−プロピル基、2,2,2,2’、2’、2’−ヘキサフルオロイソプロピル基及びヘプタフルオロイソプロピル基、ハロアリール基、例えば、o−、m−及びp−クロロフェニル基、エーテル酸素を有するアルキル基、例えば、アルコキシアルキル基、例えば、2−メトキシエチル基、並びにアミノ基を有するアルキル基、例えば、アミノアルキレンアミノアルキル基、例えば、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基又は3−アミノプロピル基である。
基Rは、好ましくは、アミノ基で置換されていてもよく、1〜20個の炭素原子を有する炭化水素基、特に好ましくはメチル基、エチル基、フェニル基又は3−アミノプロピル基、特にメチル基である。
炭化水素基R及びRの例は、基Rについて上に示した基である。
置換炭化水素基R及びRの例は、ハロアルキル基、例えば、3,3,3−トリフルオロ−n−プロピル基、2,2,2,2’,2’,2’−ヘキサフルオロイソプロピル基及びヘプタフルオロイソプロピル基、ハロアリール基、例えば、o−、m−及びp−クロロフェニル基、並びにエーテル酸素を有するアルキル基、例えば、アルコキシアルキル基、例えば、2−メトキシエチル基である。
基R及びRは互いに独立して、1〜20個の炭素原子を有する炭化水素基であることが好ましく、特に好ましくはメチル基、エチル基又はフェニル基、特にメチル基又はエチル基である。
炭化水素基Rの例は、基Rについて上で示した基である。
置換炭化水素基Rの例は、ハロアルキル基、例えば、3,3,3−トリフルオロ−n−プロピル基、2,2,2,2’,2’,2’−ヘキサフルオロイソプロピル基及びヘプタフルオロイソプロピル基、ハロアリール基、例えば、o−、m−及びp−クロロフェニル基、エーテル酸素を有するアルキル基、例えば、アルコキシアルキル基、例えば、2−メトキシエチル基、並びにアミノ基を有するアルキル基、例えば、アミノアルキレンアミノアルキル基、例えば、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル基である。
基Rは、好ましくは、水素原子又はアミノ基で置換されていてもよく、1〜20個の炭素原子を有する炭化水素基、特に好ましくは水素原子である。
炭化水素基Rの例は、基Rについて上で示した基である。
置換炭化水素基Rの例は、ハロアルキル基、例えば、3,3,3−トリフルオロ−n−プロピル基、2,2,2,2’,2’,2’−ヘキサフルオロイソプロピル基及びヘプタフルオロイソプロピル基、ハロアリール基、例えば、o−、m−及びp−クロロフェニル基、並びにエーテル酸素を有するアルキル基、例えば、アルコキシアルキル基、例えば、2−メトキシエチル基である。
炭化水素基Rは、好ましくは1〜20個の炭素原子を有する炭化水素基、特に好ましくはメチル基、エチル基又はフェニル基、特にメチル基である。
Xは、好ましくは1〜10個の炭素原子を有するアルキレン基、特に好ましくはメチレン基又はn−プロピレン基、特にn−プロピレン基である。
本発明の方法は、アミノ基を有するオルガノポリシロキサンの鎖長、従って式(III)の分子量分布、即ち、好ましくは添え字nの所望の範囲を、特に成分(I)及び(II)の選択されたモル比を介して行われる、必要とされる特性プロフィールに従って目的の方法で設定することができる。
添え字nは、好ましくは1〜10,000、特に好ましくは1〜100、特に1〜10の整数である。
式(I)のシランの例は、ジメトキシジメチルシラン、ジエトキシジメチルシラン、ジメトキシメチルフェニルシラン、ジメトキシジフェニルシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン及びN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジエトキシシランであり、ジメトキシジメチルシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン又はN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジエトキシシランが好ましく、ジメトキシジメチルシランが特に好ましい。
式(II)のシランの例は、3−アミノプロピルジメチルメトキシシラン、3−アミノプロピルジメチルエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルジメチルメトキシシラン及びN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルジメチルエトキシシランであり、3−アミノプロピルジメチルメトキシシラン又は3−アミノプロピルジメチルエトキシシランが好ましく、3−アミノプロピルジメチルメトキシシランが特に好ましい。
式(I)及び(II)のシランは市販品であるか、又は有機ケイ素化学において慣習的な方法によって調製することができる。
本発明に従って使用される水(C)の例は、天然水、例えば、雨水、地下水、湧水、河川水及び海水、化学水、例えば、脱イオン水、蒸留水又は(多重)蒸留水、医学又は薬学目的のための水、例えば、純水(欧州薬局方精製水)、薬用脱イオン水、薬用蒸留水、薬用再蒸留水、薬用注射水又は薬粧保存水、独国水道水規則に基づく水道水、及びミネラルウォータであり、水(C)は好ましくは水道水である。
本発明の方法では、成分(B)と成分(A)のモル比は、好ましくは1:100,000〜100,000:1の範囲、特に好ましくは1:100〜50:1の範囲、特に1:10〜10:1の範囲である。
本発明の方法では、反応は好ましくは混合して実施される。ここで、当業者に既知の混合方法を用いることができる。例えば、撹拌によって混合を行うことができる。
成分(A)及び(B)を水(C)と接触させることは、当業者に既知の全ての方法によって行うことができる。挙げることのできる例は、バッチ運転モードのための撹拌混合機及び連続運転モードのためのスタティックミキサーである。本発明の方法では、成分(A)及び(B)の混合物を接触前に製造することが好ましい。次いで成分(A)及び(B)の混合物を、成分の特に良好な分布を確実にするために、水(C)と共に撹拌又は振盪することができる。
本発明の方法は、連続的に、バッチ式で又は半連続的に実施することができる。
本発明の方法の好ましい実施形態は、式(I)及び(II)のアルコキシシランと水とを、スタティックミキサーを任意に存在させることができる反応管に通すことによって連続接触させることである。
水(C)に対する成分(A)及び(B)のモル比は、最終生成物の所望の特性を考慮して、当業者によって目的の方法で選択することができる。水(C)は、好ましくは、反応混合物中に存在する全ての加水分解性オルガニルオキシ基に基づいて少なくとも化学量論的に使用される。存在する全ての加水分解性オルガニルオキシ基に基づいてモル過剰の水(C)を使用することが特に好ましく、過剰の水は本発明による反応の後に当業者に知られている方法、例えば、蒸留又は相分離によって除去することができる。加水分解性基の合計、特に成分(A)及び(B)の加水分解性基の合計と水のモル比は、好ましくは2:1〜1:100の範囲、好ましくは1:1〜1:10の範囲、特に好ましくは1:1〜1:5の範囲である。
所望であれば、本発明の方法は反応に参加する物に対して不活性な溶媒(D)の存在下で行うこともできるが、これは好ましくない。このような溶媒の例は、20℃及び1013mbarで液体の炭化水素及びハロ炭化水素であり、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、塩化メチレン又は石油エーテルである。
成分(A)、(B)及び(C)並びに任意選択的に(D)に加えて、本発明の方法にはさらなる成分、例えば、式(I)のシランの部分加水分解物を使用することができるが、これは好ましくない。特に生成物処理の結果として式(I)のシランの部分加水分解物が本発明の方法に存在する場合、その量は、いずれの場合も使用される式(I)のシランに基づいて好ましくは10重量%以下、特に好ましくは5重量%以下である。
部分加水分解物が本発明の方法に存在する場合、これらは好ましくは6個までのケイ素原子を有する。
本発明の方法では、成分(A)、(B)及び(C)並びに任意選択的に(D)及び任意選択的に部分加水分解物に加えて、さらなる成分を使用しないことが好ましい。
本発明の方法において使用される成分は、各々そのような成分の1種であってもよく、又はそれぞれの成分の少なくとも2種の混合物であってもよい。
本発明の方法は、保護ガス、例えば、窒素又はアルゴンの存在下又は非存在下で実施することができ、保護ガス下で、特に窒素下で方法を実施することが好ましい。
本発明の方法は、好ましくは周囲雰囲気の圧力、即ち、900〜1100mbarで実施される。しかし、所望又は必要であれば、本発明の方法は、より高い圧力、例えば、1100〜5000mbarで実施することもでき、これは、例えば、ループ反応器内の圧力蓄積の結果としてあてはまることができ、又はより低い圧力、例えば、0.1〜900mbarで実施することもでき、これは比較的低温を維持するために望ましいことがある。
本発明の方法は、好ましくは0〜200℃、特に好ましくは20〜120℃、特に20〜80℃の範囲の温度で実施される。
好ましい実施形態では、反応中に遊離したアルコールは、反応中又は反応後に反応混合物から除去される。除去は、好ましくは蒸留によって、例えば、減圧下での蒸留によって実施される。この目的のために、当業者に既知の蒸留技術、例えば、カラムによる平衡蒸留、短経路蒸留又は薄膜蒸発を使用することができる。アルコールの種類に応じて、純粋な形態で、又は水との共沸混合物として除去を行うことができる。さらに、アルコールの除去は、単純な相分離によるシロキサン相からの水相の分離によって行うことができ、相分離は任意選択的にコアレッサーによって改善することができる。
反応において形成される望ましくない化合物、例えば、シクロシロキサンは、必要に応じて、当業者に既知の全ての方法によって除去することができる。したがって、望ましくない低分子量化合物は、熱的除去によって簡単な方法で除去することができる。熱的除去は、連続的又はバッチ式で行うことができる。この除去は好ましくは連続的に行われる。連続的な除去は、短経路蒸発器又は薄膜蒸発器を用いて行うことが特に好ましい。必要な除去条件(温度、圧力、滞留時間)は、所望の目標生成物の特性によって決定される。
さらに、任意選択的に存在する部分加水分解物は、当業者に既知の全ての方法によって必要に応じて除去することができ、又は所望の目的生成物に、例えば、縮合によって転化することができる。
本発明により調製されるアミノ基を有するオルガノポリシロキサンは、好ましくは透明で無色〜わずかに着色した低粘度の油である。
本発明により調製されるオルガノポリシロキサンは、好ましくは500mm/秒未満、より好ましくは1〜100mm/秒、特に好ましくは4〜50mm/秒の25℃における粘度を有する。
本発明により調製される生成物の所望のアミン価(AN)は、成分(A)及び(B)の適切な選択によって有利に設定することができる。本発明に従って調製されるアミノ基を有するオルガノポリシロキサンのアミン価は、好ましくは0.1mg KOH/g〜455mg KOH/gの範囲、特に好ましくは9mg KOH/g〜450mg KOH/gの範囲、特に100mg KOH/g〜400mg KOH/gの範囲である。
アミン価は、1グラムの物質のアミン含量に相当する水酸化カリウムのミリグラムの数を示す。
本発明により調製されるアミノシロキサンは、これまでアミノシロキサンも使用されている全ての目的に使用することができる。
本発明の方法は、実施するのが非常に簡単であり、鎖長を目的の方法で設定できるという利点を有する。
さらに、本発明の方法は非常に再現性のある生成物組成物を与えるという利点を有する。
本発明の方法は、容易に入手可能な工業用原料を使用できるという利点を有する。
本発明の方法のさらなる利点は、好ましくは、変えられる反応条件下での短い反応時間である。
本発明の方法のさらなる利点は、触媒を添加する必要がなく、その後、反応後に苦労して触媒を分離する必要がなく、場合によっては生成物中に触媒が残留することがないことである。
本発明の方法は、オルガノポリシロキサンの分子量分布が一定の方法で再現可能であるという利点を有する。
以下の実施例では、記載された全ての部は、別段の指示がない限り、重量による。別段の指示がない限り、以下の実施例は、周囲雰囲気の圧力、即ち、約1000hPa、及び室温、即ち、約20℃又は追加の加熱若しくは冷却なしで室温で反応物を混合する時に確立される温度で実施される。実施例で報告された全ての粘度は、25℃の温度におけるものである。
以下の実施例では、全ての作業を保護ガスとしての窒素下で行った。
[実施例1]
150gの水を、内部温度計、機械的撹拌機、滴下漏斗及び保護ガス導入口を有する1000mlの3つ口丸底フラスコに25℃で入れた。352.9gの3−アミノプロピルジメチルメトキシシランと144gのジメトキシジメチルシランとの混合物を、内部温度が50℃を超えないような速度で水に滴加する。混合物を25℃に冷却した後、この温度で12時間撹拌し、次いで100℃で減圧下(20mbar)、揮発性成分のメタノール及び水を除去する。
これにより、ガスクロマトグラフィー(カラムパラメーター:AGILENT DB−5、25m、0.32mm、0.52μm;インジェクター:HP6890フロントインジェクター;検出器:TCD)を用いて決定された以下の組成及び以下のパラメーターを有する式(III)に類似の流体油388gを得る。
Figure 2019505530
粘度 (DIN 51562−1) 5.86mm/秒
アミン価 (DIN 53176) 338mg KOH/g
ヘイズン色数 (DIN EN ISO 6271) 18
[実施例2]
130gの水を、内部温度計、機械的撹拌機、滴下漏斗及び保護ガス導入口を有する1000mlの3つ口丸底フラスコに25℃で入れた。176.5gの3−アミノプロピルジメチルメトキシシランと144gのジメトキシジメチルシランとの混合物を、内部温度が50℃を超えないような速度で水に滴加する。混合物を25℃に冷却した後、この温度で12時間撹拌し、次いで100℃で減圧下(20mbar)、揮発性成分のメタノール及び水を除去する。これにより、ガスクロマトグラフィー(カラムパラメーター:AGILENT DB−5、25m、0.32mm、0.52μm;インジェクター:HP6890フロントインジェクター;検出器:TCD)を用いて決定された以下の組成及び以下のパラメーターを有する式(III)に類似の流体油232gを得る。
Figure 2019505530
粘度 (DIN 51562−1) 7.04mm/秒
アミン価 (DIN 53176) 286mg KOH/g
ヘイズン色数 (DIN EN ISO 6271) 33
[実施例3]
100gの水を、内部温度計、機械的撹拌機、滴下漏斗及び保護ガス導入口を有する1000mlの3つ口丸底フラスコに25℃で入れた。88.2gの3−アミノプロピルジメチルメトキシシランと144gのジメトキシジメチルシランとの混合物を、内部温度が50℃を超えないような速度で水に滴加する。混合物を25℃に冷却した後、この温度で12時間撹拌し、次いで100℃で減圧下(20mbar)、揮発性成分のメタノール及び水を除去する。これにより、ガスクロマトグラフィー(カラムパラメーター:AGILENT DB−5、25m、0.32mm、0.52μm;インジェクター:HP6890フロントインジェクター;検出器:TCD)を用いて決定された以下の組成及び以下のパラメーターを有する式(III)に類似の流体油154gを得る。
Figure 2019505530
粘度 (DIN 51562−1) 8.95mm/秒
アミン価 (DIN 53176) 214mg KOH/g
ヘイズン色数 (DIN EN ISO 6271) 20
[実施例4]
100gの水を、内部温度計、機械的撹拌機、滴下漏斗及び保護ガス導入口を有する1000mlの3つ口丸底フラスコに25℃で入れた。231gの3−アミノプロピルジメチルメトキシシランと150gの3−アミノプロピルメチルジメトキシシランとの混合物を、内部温度が50℃を超えないような速度で水に滴加する。混合物を25℃に冷却した後、この温度で12時間撹拌し、次いで100℃で減圧下(20mbar)、揮発性成分のメタノール及び水を除去する。これにより、以下のパラメーターを有する流体油283gを得る。
粘度 (DIN 51562−1) 16mm/秒
アミン価 (DIN 53176) 458mg KOH/g
ヘイズン色数 (DIN EN ISO 6271) 32

Claims (5)

  1. (A) 以下の一般式のシランを
    −O−SiR−O−R (I)
    (B) 以下の一般式のシラン
    (R N)−X−SiR −O−R (II)
    及び
    (C) 水
    と反応させる、アミノ基を有するオルガノポリシロキサンの調製方法。
    [式中、
    基Rは、同一であっても異なっていてもよく、任意で置換される1価の炭化水素基であり、隣接していないメチレン単位が−O−基又は−NH−基で置換されていてもよく、
    及びRは、互いに独立して同一であっても異なっていてもよく、任意で置換される1価の炭化水素基であり、
    基Rは、同一であっても異なっていてもよく、各々任意で置換される1価の炭化水素基又は水素原子であり、
    基Rは、同一であっても異なっていてもよく、任意で置換される1価の炭化水素基であり、
    Xは、1〜20個の炭素原子を有するアルキレン基であり、隣接していないメチレン単位が−O−基又は−NH−基で置換されていてもよい。]
  2. 基Rが水素原子であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 成分(B)と成分(A)のモル比が、1:100,000〜100,000:1の範囲であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 加水分解性基の合計と水のモル比が、1:1〜1:10の範囲であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 保護ガス下で実施されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
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