以下に、本発明の実施形態の添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態の技術的手段を、明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の一部の実施形態だけのものであり、全ての実施形態ではない。本明細書に説明される実施形態から創造的な努力なしに当業者が得ることができるすべての別の実施形態は、本発明の範囲に入るものとする。
図1を参照すると、図1は、本発明の一つの実施形態によるスイッチ制御装置100の構造ブロック図である。前記スイッチ制御装置100は、少なくとも1つの制御対象200を制御するように構成される。前記スイッチ制御装置100は、タッチパネル10と、コントローラ20と、を含む。前記タッチパネル10は、ユーザによりタッチ操作を行うように構成される。前記タッチパネル10は、ユーザのタッチ操作に応じて対応するタッチ信号を生成する。前記コントローラ20は、前記タッチパネル10と前記少なくとも1つの制御対象200との間に電気的に接続され、タッチパネル10により生成されたタッチ信号に応じてタッチポイントの個数を確定し、タッチポイントの個数に応じて対応する個数の制御対象200をオンにするように制御するように構成される。
本実施形態において、前記少なくとも1つの制御対象200の数は、少なくとも5つである。前記コントローラ20は、タッチポイントの個数が1つであると確定された場合、1つの制御対象200をオンにするように制御し、タッチポイントの個数が2つであると確定された場合、2つの制御対象200をオンにするように制御し、タッチポイントの個数が3つであると確定された場合、3つの制御対象200をオンにするように制御し、タッチポイントの個数が4つであると確定された場合、4つの制御対象200をオンにするように制御し、タッチポイントの個数が5つであると確定された場合、5つの制御対象200をオンにするように制御する。
制御対象200の数が多い場合、タッチポイントの個数は、制御対象200と1対多の倍数関係となってもよいと理解されるべきである。例えば、15個の制御対象200がある場合、1つのタッチポイントは、3つの制御対象200に対応する。即ち、1つのタッチポイントが検出された場合、3つの制御対象200をオンにし、2つのタッチポイントが検出された場合、6つの制御対象200をオンにするなどである。
それにより、本発明は、特定のキーを操作する必要なしに、対応する数の制御対象200を迅速にオンにすることができるので、便利で迅速である。
本発明において、前記タッチポイントは、1つの独立の連続区域を指し、例えば、ユーザが1本の指でタッチする場合、前記指によりタッチされた領域が1つのタッチポイントとなる。それにより、ユーザが一定数の指で前記タッチパネル10をタッチする場合、前記コントローラ20により確定されたタッチポイントの個数が指の数となり、指の数に応じて対応する数の制御対象200をオンにするように制御する。
コントローラ20は、さらにタッチ信号に応じてタッチ軌跡を確定することにより、制御対象200のパラメータを制御する。具体的に、コントローラ20は、タッチ信号に応じて、タッチポイントの相対位置の移動関係を確定し、制御対象200のパラメータを増減させる。本実施形態において、前記コントローラ20は、タッチポイントの個数が少なくとも2つであり、タッチポイントの移動軌跡が互いに離れていると判断された場合、現在のオンにされた制御対象200の特定のパラメータを増加させるように制御する。前記コントローラ20は、タッチポイントの個数が少なくとも2つであり、タッチポイントの移動軌跡が互いに接近していると判断された場合、現在のオンにされた制御対象200の特定のパラメータを減少させるように制御する。好ましくは、ユーザの操作を簡素化するように、特定のパラメータの制御が2本指の操作とすることが望ましい。
本実施形態において、各制御対象200は、1つのランプであり、複数の制御対象200は、照明器具の組み合わせを構成し、前記特定のパラメータは、明るさである。前記コントローラ20は、ユーザがタッチする指の本数に応じて対応する個数のランプを点灯するように制御し、ユーザのタッチ操作が互いに離れる複数の指の近接操作であると確定された場合、前記制御対象200の明るさを増加させるように制御し、ユーザのタッチ操作が互いに接近する複数の指の収束操作であると確定された場合、前記制御対象200の明るさを減少させるように制御するように構成される。
別の実施形態において、前記制御対象200は、さらに、スピーカまたはサウンドボックスであってもよい。複数の制御対象200は、サウンドボックスの組み合わせを構成し、前記特定のパラメータは、音量である。前記コントローラ20は、ユーザがタッチする指の本数に応じて対応する個数のサウンドボックスをオンにするように制御し、ユーザのタッチ操作が互いに離れる複数の指の分離操作であると確定された場合、前記制御対象200の音量を増加させるように制御し、ユーザのタッチ操作が互いに接近する複数の指の収束操作であると確定された場合、前記制御対象200の音量を減少させるように制御するように構成される。他の実施形態に置いて、前記制御対象200は、さらに、テレビ、ディスプレイなどであってもよい。
それにより、本発明は、特定のキーを操作する必要なしに、制御対象200のパラメータを迅速に調整することができるので、便利で迅速である。
本実施形態において、前記コントローラ20は、さらにタッチパネル10により入力されるタッチ操作がダブルクリック操作であると確定された場合、全ての制御対象200をオフにするように制御する。前記コントローラ20は、タッチ信号に応じて所定の時間間隔(例えば、1秒)内に同じ位置に2回のタッチが発生したと確定された場合、タッチ操作がダブルクリック操作であると確定し、全ての制御対象200をオフにするように制御する。ユーザは少なくとも1本の指でダブルクリック操作を行うことができる。
本実施形態において、誤判定を防止するために、前記スイッチ制御装置100は、遅延モジュール30をさらに含む。遅延モジュール30は、コントローラ20に集積されるモジュールであってもよく、タッチパネル10とコントローラ20との間に接続されるモジュールであってもよい。遅延モジュール30は、遅延期間を生成することにより、その遅延期間内のすべての先後操作が統計され、最後に同時に実行されるように構成される。例えば、ユーザが3つの制御対象200を同時にオンにしようとする場合、指の長さが等しくないため、いくつかの指がタッチパネル10に先にタッチし、他の指がタッチパネル10に後にタッチすることを避けることが難しい。遅延機能が付加されることなく、コマンドが直ちに実行されると、3つの制御対象200が先後にオンにされることが必然的に生じるので、ユーザに悪い体験を与える。遅延機能を付加した後、コントローラ20は、直ちにコマンドを実行せず、遅延期間が経過した後にコマンドを共に実行する。それにより、タッチパネル10が先後にタッチされる状況が存在しても、遅延時間内にタッチが完成すれば、コントローラ20は、同時にタッチしたとみなすことにより、遅延時間経過後に複数の制御対象200を同時にオンにするコマンドを実行する。好ましくは、遅延時間は1秒である。遅延モジュール30は、コントローラ20の内に集積される場合、コントローラ20がタッチパネル10からタッチ信号を直接受信し、遅延時間経過後に、コマンドを共に実行する。遅延モジュール30は、コントローラ20の外にある場合、遅延モジュール30がタッチパネル10からタッチ信号を受信した後、遅延時間経過後に、信号を共にコントローラ20に送信してコマンドを実行する。
前記コントローラ20は、さらにオンにされた制御対象200がある場合、遅延モジュール30をオフにするように制御することにより、前述するように、制御対象200をオフにするためのダブルクリック操作および制御対象200のパラメータを増減させるための収束操作または分離操作に即時に応答することができる。
前記タッチパネル10は、前記スイッチ制御装置100の少なくとも1つの表面に設けられ得る。一つの実施形態において、前記タッチパネル10は、前記スイッチ制御装置100の本体を貫通する斜め挿入式のパネルであってもよい。タッチパネル10は、フレキシブルタッチパネルを含み、そのタッチ表面の任意の位置をタッチジェスチャの入力位置とすることができる。また、タッチ表面の片側に対してフレキシブルタッチパネルのタッチ面において任意の角度で行われるタッチジェスチャをタッチパネル10により感知することができ、それから、コントローラ20により識別した後、制御信号に変換して制御対象200を制御する。例えば、2本の指は水平方向に収束すること、2本の指は垂直方向に収束すること、及び2本の指は対角線に沿って収束することなどが、制御対象200の明るさを減少させるコマンドとしてコントローラ20により識別され得る。
図1に示すように、前記スイッチ制御装置100は、スイッチ回路40をさらに含む。前記スイッチ回路40は、電源300及びすべての制御対象200の間に接続される。前記スイッチ回路40は、コントローラ20の制御に応じて、対応する制御対象200と電源300との間の電気的接続をオンまたはオフにするように構成される。それにより、対応する制御対象200をオンまたはオフにする。
図2を参照すると、図2は、スイッチ回路40の具体的な回路図である。前記スイッチ回路40は、少なくとも1つのスイッチ41を含む。前記スイッチ41の数は、制御対象200の数と同じである。例えば、図2に示すように、前記スイッチ41の数は、5つである。各スイッチ41は、電源300と、1つの対応する制御対象200との間に接続される。前記コントローラ20は、各スイッチ41に接続されており、タッチポイントの個数に応じて対応する数のスイッチ41をオンにするように制御することにより、前記オンされたスイッチ41に接続される制御対象200は、電源300から電力供給電圧を受けて、オンにされる。各スイッチ41は数値制御スイッチとすることができる。
図3〜4を参照すると、図3は、本発明の一つの実施形態によるスイッチ制御装置100の立体概略図である。前記スイッチ制御装置100は、サポータ101と、回路基板50とをさらに含む。サポータ101は、ベース102と支持板103とを含む。タッチパネル10は、前記支持板103の1つの表面に取り付けられるフレキシブルタッチパネルである。前記タッチパネル10が取り付けられている支持板103はベース102に挿入されるように設けられ、前記タッチパネル10の部分が露出する。
前記タッチパネル10は、例えば、円柱の1/4周長の側面に類似する円弧状構造である。前記支持板103は、同様に、タッチパネル10に適応する円弧状の構造である。本実施形態において、前記支持板103の全体は、円弧状の構造であり、即ち、支持板103のタッチパネル10と取り付けられる一方の表面は、タッチパネル10に適応する円弧面であり、前記支持板103の反対する他方の表面も円弧面である。他の実施形態において、前記支持板103のタッチパネル10と取り付けられる一方の表面は、円弧面であり、前記支持板103の他方の表面は、平面または他の構造であってもよい。
図3に示すように、前記支持板103は、ベース102に挿入されるように設けられた後、前記ベース102により両部分に分けられる。前記支持板103の一部分は、ベース102の底部から露出する機能領域42(図2に示すように)であり、前記フレキシブルタッチパネル20が前記機能領域42に取り付けられる。前記支持板103の他部分は、ベース102の上部から露出する装飾領域43である。
図3に示すように、前記タッチパネル10は、支持板103の下部領域の機能領域42に被覆されている。前記装飾領域43は、支持板103の上部領域に位置し、タッチパネル10の被覆面積は、前記装飾領域43の面積よりも顕著に大きい。例えば、タッチパネル10の被覆面積は装飾領域43の3倍である。タッチパネル10の左右両側は、機能領域42の左右両側に近接し、タッチパネル10の下端が機能領域42の下端で終わり、タッチパネル10の上端が装飾領域43の外部で終わる。
図4を参照すると、図4は、スイッチ制御装置100の分解組立図である。前記ベース102は、ハウジング11と、ハウジングの底部に固定される基板12とを含む。前記ハウジング11と基板12とは、例えば直方体を構成するなどの閉空間を実質的に構成する。
前記ハウジング11は、第1スロット111が設けられる。前記基板12の前記第1スロット111に対応する部位に第2スロット112が設けられる。前記タッチパネル10が取り付けられた支持板103は、前記第1スロット111および第2スロット112を貫通して前記ベース102に挿設される。本実施形態において、前記第1スロット111及び第2スロット112は、水平方向に一定の距離でずれていることにより、前記支持板103が前記ベース102に斜めに挿設される。
前記第1スロット111および第2スロット112は、支持板103の形状に適応する円弧状のスロットである。
前記基板12における第2スロット112の開口の周縁に、上方に突出するフランジが設けられ、ハウジング11の第1スロット111の開口の周縁に、下方に突出するフランジが設けられる。前記フランジは、タッチパネル10が取り付けられた支持板103と、基板12に設けられる回路基板50等と、を隔離すると同時に、支持板103の挿設方向を案内可能なように構成される。
回路基板50は、ねじを介して基板12に固定される。前記支持板103において、開口1031がオンにされるように設けられる。前記タッチパネル10における、前記支持板103に対向する面に、フレキシブル回路基板21が設けられる。前記フレキシブル回路基板21は、前記開口1031を貫通して回路基板50に電気的に接続される。
図4に示すように、前記回路基板50に、前記スイッチ制御装置100の位置を指示する光を発生するための少なくとも1つの指示灯L1がさらに設けられる。
図5を参照すると、本実施形態において、前記開口1031は、2つの水平貫通スロットと垂直貫通スロットとを交差させて構成される十字形状の開口である。前記指示灯L1の数は2つであり、前記開口1031の垂直貫通スロットの対向する両端にそれぞれ埋め込まれる。指示灯L1は、LEDランプであってもよい。指示灯L1は、垂直貫通スロットの対向する両端に斜めに収容され、装飾領域43および機能領域に向かってそれぞれに光を放射する。前記支持板103は、導光板の役割を果たすアクリル等の透明材料からなり、タッチパネル10も透明な材料からなる。開口1031に埋め込まれる指示灯L1により放射される光を支持板103の全体に導くため、前記タッチパネル10の位置をユーザに促すことができる。図2に示すように、前記フレキシブル回路基板21は、前記開口1031の水平貫通スロットを貫通して回路基板50に延びて、回路基板50と電気的に接続される。
前記支持板103のタッチパネル10が取り付けられない裏面に、固定部材1032がさらに設けられる。前記固定部材1032は、前記支持板103を基板12に固定するように構成される。図3に示すように、本実施形態において、前記固定部材1032は、ネジ孔を有する少なくとも1つの固定柱を含み、前記支持板103がねじ止めによって基板12に固定される。明らかに、他の実施形態において、前記固定部材1032は、フックなどの接続部材であってもよく、前記支持板103がスナップ接続を介して基板12に固定される
前記コントローラ20及びスイッチ回路40は、前記回路基板50に設けられる。
図6を参照すると、図6は、本発明の一つの実施形態によるスイッチ制御方法の流れ図である。前記方法は、スイッチ制御装置100は、少なくとも1つの制御対象200に制御を行う方法である。前記方法は、以下のステップを含む。
コントローラ20は、スイッチ制御装置100のタッチパネル10によって生成されたタッチ信号に応じて、タッチポイントの個数を確定する(S601)。
コントローラ20は、タッチポイントの個数に応じて、対応する個数の制御対象200をオンにするように制御する(S603)。
コントローラ20は、タッチポイントの個数が少なくとも2つであり、タッチポイントの移動軌跡が互いに離れているか、又は互いに接近していると確定された場合、現在のオンにされた制御対象200の特定のパラメータを増減させるように制御する。(S605)
コントローラ20は、タッチパネル10を介して入力されたタッチ操作がダブルクリック操作であると確定された場合、全ての制御対象200をオフにするように制御する(S607)。
本発明における、「若干」及び「複数」は、2つ及び2つ以上の状況を含むことを指すと理解されるべきである。
以上は、本発明の好ましい実施形態である。当業者であれば、本発明の原理から逸脱することなく、幾つかの改良および変更を行うことができ、これらの改良および変更も本発明の保護の範囲とみなされることが理解されるべきである。
図1を参照すると、図1は、本発明の一つの実施形態によるスイッチ制御装置100の構造ブロック図である。前記スイッチ制御装置100は、少なくとも1つの制御対象200を制御するように構成される。前記スイッチ制御装置100は、タッチパネル10及びコントローラ20を含む。前記タッチパネル10は、ユーザによりタッチ操作を行うように構成される。前記タッチパネル10は、ユーザのタッチ操作に応じて対応するタッチ信号を生成する。前記コントローラ20は、前記タッチパネル10と前記少なくとも1つの制御対象200との間に電気的に接続され、タッチパネル10により生成されたタッチ信号に応じてタッチポイントの個数を確定し、タッチポイントの個数に応じて対応する個数の制御対象200をオンにするように制御するように構成される。
本実施形態において、各制御対象200は、1つのランプであり、複数の制御対象200は、照明器具の組み合わせを構成し、前記特定のパラメータは、明るさである。前記コントローラ20は、ユーザがタッチする指の本数に応じて対応する個数のランプを点灯するように制御し、ユーザのタッチ操作が互いに離れる複数の指の分離操作であると確定された場合、前記制御対象200の明るさを増加させるように制御し、ユーザのタッチ操作が互いに接近する複数の指の収束操作であると確定された場合、前記制御対象200の明るさを減少させるように制御するように構成される。
図5を参照すると、本実施形態において、前記開口1031は、2つの水平貫通スロットと垂直貫通スロットとを交差させて構成される十字形状の開口である。前記指示灯L1の数は2つであり、前記開口1031の垂直貫通スロットの対向する両端にそれぞれ埋め込まれる。指示灯L1は、LEDランプであってもよい。指示灯L1は、垂直貫通スロットの対向する両端に斜めに収容され、装飾領域43および機能領域42に向かってそれぞれに光を放射する。前記支持板103は、導光板の役割を果たすアクリル等の透明材料からなり、タッチパネル10も透明な材料からなる。開口1031に埋め込まれる指示灯L1により放射される光を支持板103の全体に導くため、前記タッチパネル10の位置をユーザに促すことができる。図2に示すように、前記フレキシブル回路基板21は、前記開口1031の水平貫通スロットを貫通して回路基板50に延びて、回路基板50と電気的に接続される。