JP2019501857A - 熱的に安定なガラス管材を成形する装置 - Google Patents

熱的に安定なガラス管材を成形する装置 Download PDF

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Abstract

ガラス管材製造用ベル位置決め装置は、ベルに接続されたベルおよび支持体を含む。ベル位置決め装置が、支持体に装着され、支持体およびベルを少なくとも3つの自由度で移動するように構成されている。ベル位置決め装置は、プラットフォーム、プラットフォームフレーム、および1つ以上のフレーム脚部を含む。フレーム脚部寸法安定装置が、各フレーム脚部間の距離から6.5℃/m以内の温度変動を長期間、例えば、4時間にわたって維持する。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2016年1月15日に出願された、「Thermally Stable Glass Tubing Forming Apparatuses」という名称の米国仮特許出願第62/279,522号に優先権の恩恵を主張するものであり、その全体が、引用によりここに組み入れられる。
本明細書に記載される実施形態は、全般的に、ガラス管材を成形する装置に関し、より具体的には、熱的寸法安定性が強化されたガラス管材を成形する装置に関する。
小びん、カートリッジ、および注射器などガラス物品を製造するためのガラス管材の使用には、ガラス管材壁部の高度の寸法安定性が必要である。例えば、小びん、カートリッジ、および注射器には、最小同心度および壁部厚さ変動を義務付ける厳しい寸法要件がある。業界規格類では、壁部厚さ変動は、製品の全体的な肉厚の5%未満であることが義務付けられている。しかしながら、ガラス物品が成形されるガラス管材の寸法変動のために、結果的に、容認可能な許容差の範囲外である肉厚を有するガラス物品となることがある。このような寸法変動は、例えば、ガラス管材製造プロセスにおけるプロセス不安定性または変動が生じることがある。
したがって、成形されたガラス管材の寸法変動を低減する代替ガラス管材成形装置に対する必要性が存在する。
本明細書に記載された実施形態は、ガラス管材の製造中にサイディング損失を低減する熱的寸法安定性が強化されたガラス管材成形装置に関する。ガラス管材製造中のベル位置決め装置の熱膨張および熱収縮に起因するガラス供給タンクの底部開口部内のベルの望ましくない移動が低減されるように、熱的寸法安定性が強化されたベル位置決め装置を組み込むガラス管材成形装置も本明細書に記載されている。
1つの実施形態によれば、ガラス管材製造装置用ベル位置決め装置は、引かれるガラス管用に構成されたベル、ベルに接続された支持体、およびフレームを含む。フレームは、プラットフォームおよび支持アームを有し、支持アームが、プラットフォームおよび支持体に装着されている。支持アームは、支持体を3つの自由度で移動するように構成されている。プラットフォームは、フレームに剛性装着され、フレームは、フレーム脚部を有する。フレーム脚部寸法安定装置が含まれ、各フレーム脚部の長さに沿った温度変動をフレーム脚部の幅から摂氏6.5°/メートル(℃/m)以内に維持する。フレーム脚部寸法安定装置は、温度制御構成要素でフレーム脚部を均一に加熱または冷却することによって温度変動を4時間という時間にわたってフレーム脚部の幅から6.5℃/m以内に維持する。種々の実施形態において、温度制御構成要素は、フレームの長さに巻回された電気抵抗加熱線、加熱テープなどであってもよい。あるいは、温度制御構成要素は、フレーム脚部全体にわたって導かれた熱風または冷風、または、さらにはフレーム脚部が浸漬している加熱液体または冷却液体であることがある。種々の実施形態において、フレーム脚部の各々は、絶縁ブランケット、流体浴容器などの筐体内に位置してもよい。1つ以上の温度センサが、フレーム脚部の長さに沿って位置して、温度制御装置および温度制御構成要素エネルギー源と組み合わせて、温度制御構成要素を加熱または冷却するエネルギーを提供してもよい。温度制御構成要素の加熱または冷却によって、フレーム脚部の長さが加熱または冷却されて、温度変動がフレーム脚部の幅から6.5℃/m以内に維持される。
別の実施形態によれば、ガラス管材製造装置は、溶融ガラスを有するガラス供給タンクを含む。ガラス供給タンクは、内径を有する底部開口部を有する。内径を有する上部によるベルが、ガラス供給タンクの底部開口部内に位置し、隙間(空間)が、ガラス供給タンク底部開口部の内径とベルの外径との間に存在する。支持体が、ベルに接続され、ガラス供給タンクを通って上にベル位置決め装置まで延びる。ベル位置決め装置は、少なくとも1つのフレーム脚部、プラットフォーム、および支持アームを有するフレームを含む。プラットフォームは、フレームに装着され、支持アームは、プラットフォームおよび支持体に装着されている。ベル位置決め装置は、支持アームを移動するように構成され、支持体は、支持アームに装着され、ベルは、支持体に接続されている。したがって、ベル位置決め装置は、ベルの上部をガラス供給タンクの底部開口部内に位置決めするように構成されている。ベル位置決め装置は、各フレーム脚部の長さに沿った温度変動をフレーム脚部の長さに沿ってフレーム脚部全体にわたって特徴的な距離から6.5℃/m以内に維持するフレーム脚部寸法安定装置も含む。フレーム脚部寸法安定装置は、温度制御構成要素でフレーム脚部の長さを均一に加熱または冷却することによって温度変動をフレーム脚部全体にわたって特徴的な距離から6.5℃/m以内に維持することができる。種々の実施形態において、温度制御構成要素は、フレームの長さに巻回された電気抵抗加熱線、加熱テープなどであってもよい。あるいは、温度制御構成要素は、フレーム脚部にわたって導かれた熱風または冷風、または、フレーム脚部が浸漬されている加熱液体または冷却液体であってもよい。フレーム脚部の各々は、絶縁ブランケット、流体浴容器などなどの筐体内に位置してもよい。1つ以上の温度センサが、フレーム脚部の長さに沿って位置して、温度制御装置および温度制御構成要素エネルギー源と組み合わせて、温度制御構成要素を加熱または冷却するエネルギーを提供してもよい。温度制御構成要素の加熱または冷却によって、フレーム脚部の長さが加熱または冷却されて、温度変動がフレーム脚部間の距離から+/−6.5℃/m以内に維持される。
別の実施形態によれば、ガラス管材を製造する方法は、ガラスの組成物をガラス供給タンク内で溶融させて溶融ガラスを生成する工程を含む。ガラス供給タンクは、内径を有する底部開口部を有する。溶融ガラスは、ベルの周りに引かれ、それによってガラス管が成形される。ベルは、ガラス供給タンクの底部開口部内に位置する、内径を有する上部を有する。溶融ガラスは、底部開口部の内径とベルの外径との間の隙間を通って流れる。ベルは、ベル位置決め装置を使用してガラス供給タンクの底部開口部内に位置決めされる。ベル位置決め装置は、支持アーム、および、プラットフォームおよび少なくとも1つのフレーム脚部を有するフレームを有する。支持アームは、プラットフォームに、および、ベルに接続されている支持体に装着されている。ベル位置決め装置は、ベルを支持アームの移動を介して移動するように構成されている。ベル位置決め装置は、温度変動をフレーム脚部間の距離から6.5℃/m以内に維持するように構成されたフレーム脚部寸法安定装置を含む。種々の実施形態において、各フレーム脚部は、フレームの長さに巻回された電気抵抗加熱線、加熱テープなどの温度制御構成要素と接触してもよい。あるいは、温度制御構成要素は、フレーム脚部全体にわたって導かれた熱風または冷風、または、さらにはフレーム脚部が浸漬している加熱液体または冷却液体であり得る。フレーム脚部の各々は、絶縁ブランケット、流体浴容器などの筐体内に位置してもよい。1つ以上の温度センサが、フレーム脚部の長さに沿って位置して、温度制御装置および温度制御構成要素エネルギー源と組み合わせて、温度制御構成要素を加熱または冷却するエネルギーを提供してもよい。ガラス管材を成形してベルの周りに引く間に、フレーム脚部寸法安定装置は、温度を各フレーム脚部の長さに沿ってモニタし、温度制御構成要素を各フレーム脚部の長さに沿って加熱または冷却する。加熱または温度制御構成要素を冷却することによって、フレーム脚部の長さが加熱または冷却されて、温度変動がフレーム脚部間の距離から6.5℃/m以内に維持される。
本明細書に記載された熱的寸法安定性が強化されたガラス管材成形装置のさらなる特徴および利点は、以下の詳細な説明において述べ、ある程度、その説明から当業者には容易に明らかになるか、または以下の詳細な説明、請求項ならびに添付図面を含め、ここに記載された実施形態を実施することによって認識されよう。
前出の概要、以下の詳細な記載の両方は、様々な実施形態を記載し、特許請求項に記載の主題の性質および特性を理解するための概要つまりフレームワークを提示することが意図されていることを理解すべきである。添付図面は、様々な実施形態のさらなる理解をもたらすために含まれ、本明細書に組み込まれて本明細書の一部を成す。図面は、本明細書に記載された様々な実施形態を例示し、記載とともに、特許請求項に記載の主題の原理および作用を説明する役目をする。
本明細書で図示されると共に記載される1つ以上の実施形態による、ベル位置決め装置を有するガラス管材製造装置の断面の概略図である。 本明細書で図示されると共に記載される1つ以上の実施形態による、ガラス供給タンクの底部開口部内のベルの拡大図を例示する図1に示す円領域の概略図である。 本明細書で図示されると共に記載される1つ以上の実施形態によるベル位置決め装置の側断面図の概略図である。 本明細書で図示されると共に記載される1つ以上の実施形態によるベル位置決め装置の側断面図の概略図である。 本明細書で図示されると共に記載される1つ以上の実施形態によるベル位置決め装置の側断面図の概略図である。 角位置の関数としてサイディング測定の場所を示すガラス管の概略図である。 図6のガラス管の円周部の周りの場所の関数としてのサイディング変動を図示する。 サイディング対設定値(SP)からのフレーム脚部温度(ΔT)の時間および変化を図示する。 ガラス管材製造中にベルの移動をモデル化するのに使用されるガラス管材製造装置の概略図である。
ここで、本明細書に記載されるガラス管材を成形する様々な装置および方法を詳細に参照すると、その種々の実施例が添付図面に例示されている。可能な限り、同じまたは同様の部品を指すために同じ参照番号を、図面を通して使用する。ガラス管材を製造するための装置の1つの実施形態を図1に示す。1つの実施形態によれば、装置は、溶融ガラスが中にあるガラス供給タンクを含む。ガラス供給タンクは、溶融ガラスが流れる底部開口部を有する。ベルが、ガラス供給タンクの底部開口部内に少なくとも部分的に位置決めされている。隙間(空間)が、ベルの外面とガラス供給タンクの底部開口部の内面との間に存在する。ガラス管材は、溶融ガラスがベルとガラス供給タンク底部開口部との間の隙間を通って流れてベルの外面上方に引かれることによって製造される。ベルは、ベル位置決め装置に機械的に結合されている支持体によってガラス供給タンク底部開口部内に保持されている。ベル位置決め装置は、支持体、したがって、ベルを3つの自由度で移動して、ベルをガラス供給タンク底部開口部内の所望の場所に位置決めすることができる。ベル位置決め装置は、支持アーム、支持アーム位置決め装置、プラットフォーム、および、少なくとも1つのフレーム脚部を有するフレームを有する。支持アーム位置決め装置は、プラットフォーム上に位置することができ、支持アームを移動し、支持アームは、次に、支持体およびベルを移動する。フレーム脚部の各々は、筐体内に位置決めすることができる。筐体は、フレーム脚部に近接して位置決めされた温度制御構成要素を収容する。種々の実施形態において、温度制御構成要素は、フレームの長さに巻回された電気抵抗加熱線、加熱テープなどであってもよい。あるいは、温度制御構成要素は、フレーム脚部全体にわたって導かれた熱風または冷風、または、さらにはフレーム脚部が浸漬している加熱液体または冷却液体であることがある。温度制御構成要素は、概ね均一な温度に維持され、次に、概ね均一な温度によって、フレーム脚部間の温度変化が、フレーム脚部間の距離から6.5℃/m以内に維持される。温度変化をフレーム脚部間の距離から6.5℃/m以内に維持することによって、熱的寸法安定性が、フレーム、プラットフォーム、支持アーム、支持体、およびベルを与えられる。ベル位置決め装置、ベル位置決め装置を備えるガラス管材製造装置、およびその使用方法の様々な実施形態を、特に添付図面を参照してさらに詳細に本明細書に記載する。
ガラス管材を製造する1つのプロセスは、ベロー法である。ベロー法では、溶融ガラスを既知の直径のダイ(「ベル」、「ベル頭部」または「ベル」ともいう)の周りに流すことによってガラス管を成形する。ベルは、ベル位置決め装置を使用して溶融ガラスを収容するガラス供給タンクの開口部内に位置決めする。ベル位置決め装置は、ガラス供給タンクの開口部内のベルの位置を調整して開口部から生成された管材料が所望の内径および肉厚(本明細書では「サイディング」ともいう)を有するようにするために使用されてもよい。ベルが所望の位置でガラス供給タンクの開口部内に位置決めされると、ベルが開口部でさらに移動することによって、結果的に、管材料サイディング変動が発生することがある。偶発的なベルの移動が発生して、結果的に、管材料は、サイディングの許容値を上回る変動を有し得る。すなわち、結果的に得られた管材料の肉厚は、仕様外れである。このような管材料は、廃棄する必要があり、その結果、製造効率が減少し、製造コストが増大する。
具体的に一例として図6〜7をここで参照すると、ガラス管304の断面が図6に示され、管サイディング(y軸)のプロットが、角位置(x軸)の関数として図7に示されている。ガラス管304は、管外壁面306および管内壁面308を有する。管外壁面306と管内壁面308との間の距離は、管肉厚309である。ガラス管304の管肉厚309は、ガラス管304の円周部の周りの複数の場所で測定されることがある。例えば、チューブ肉厚309測定は、典型的には、図7に示されるように、ガラス管304の円周部の周りで、様々な角度位置、例えば、0°、45°、90°、135°、180°、225°、270°、315°、および360°で測定される。図6および7に示された実施例において、管肉厚は、1.134ミリメートル(mm)の最大厚さから0.074mmに等しい管肉厚309の最大変動により1.060mmの最小厚さまで変動する。管肉厚の最大変動は、サイディングと知られている。すなわち、チューブのサイディングは、所与の断面の、最大管肉厚と最小管肉厚との差である。例えば、図6および7に示された実施例のサイディングは、0.074mmである。ガラス管304のサイディング仕様が0.074mm未満(例えば、0.055mm)である場合、ガラス管304は、サイディング仕様限界を超えている。サイディング仕様限界を超えているガラス管304は、廃棄される。サイディングの測定は、ガラス管材の製造中または製造後のいずれかに、別々の断面でガラス管材の長さに沿って行われることを認識すべきである。サイディングがサイディング仕様限界を超えているために除去および廃棄されるガラス管財の量は、「サイディング損失」と呼ばれる。
サイディング損失に至る偶発的なベル移動は、ベル位置決め装置の不均一な熱膨張および熱収縮によることがある。この不均一な熱膨張および熱収縮の発生源は、例えば、ガラス管材製造装置が位置する製造環境の大気状態の変動であることがある。大気状態のこれらの変更形態によって、ベル位置決め装置の様々な構成要素の寸法拡大または収縮が生じ、次に、これによって、ガラス供給タンクに対するベルの位置が変わり、その結果、結果的に得られたガラス管材のサイディングの変動が発生する。
本明細書に記載されるベル位置決め装置および該装置を備えるガラス管材製造装置の実施形態は、ベル位置決め装置における寸法変動を軽減して、該製造装置から製造されるガラス管材の厚さ変動を低減する。
図1〜2をここで参照すると、ガラス管製造装置300のベル位置決め装置100の1つの実施形態が概略的に示されている。具体的には、図1および2は、ベル位置決め装置100の正面図、および、ベル位p置決め装置100が組み込まれているガラス管製造装置300の正面断面図を示す。ベル位置決め装置100およびガラス管製造装置300は、ガラス管材304が下向きの垂直方向に(すなわち、図1〜2に示された座標軸の−Z方向に)引かれるように概ね垂直に(すなわち、図1〜2に示された座標軸の+/−Z方向に)配向されている。
ベル位置決め装置100は、少なくとも1つのフレーム脚部122およびプラットフォーム130を有するフレーム120を含む。少なくとも1つのフレーム脚部122は、基部190(例えば、床部)によって支えられている。ベル位置決め装置100は、支持体位置決め装置140を有する。支持体位置決め装置140は、支持されてプラットフォーム130に装着され、次に、プラットフォーム130は、少なくとも1つのフレーム脚部122によって支えられている。種々の実施形態において、支持体位置決め装置140は、高温精密ボールねじ、直線スライドなどを使用して、ガラス供給タンクの底部開口部に対する支持体110の少なくとも2軸制御(図1に示されたX−Y軸移動)、3軸制御(図1に示されたX−Y−Z軸移動)、または、最大5軸までの制御を提供する。支持体位置決め装置140は、高温精密ボールねじ、直線スライドなどを制御するサーボまたは可変周波数駆動(VFD)運動装置を含んでいてもよい。支持体位置決め装置140は、支持体110に接続されている。支持体110は、ガラス管製造装置300の一部であるベル200に接続されている。支持体110からの遠隔制御およびフィードバックが、支持体位置決め装置140の一部として含まれてもよい。支持体110は、ベル200の内部チャンバー202に流体結合されている、パイプ、導管、または同様の流体送給装置など、流体供給路112を有してもよい。流体供給路112は、内部チャンバー202に加圧流体の供給を行うように動作可能であってもよい。本明細書に記載される実施形態において、加圧流体は、以下に限られないが、窒素、ヘリウム、アルゴン、クリプトン、キセノンなどを含め、加圧ガス、特に空気または不活性加圧ガスであってもよい。ガスは、ベル200を過ぎて流れた後にガラス管304の内部を支持し、図1に概略的に示されるようにベル200の側壁214にはもはや接触しない。ガラス管製造装置300は、溶融ガラス302をベル200に供給するガラス供給タンク305を含む。
種々の実施形態において、発熱体219を有する加熱装置218が、ベル200の周りに配置されることがある。1つの実施形態において、加熱装置218は、赤外線加熱装置を含んでいてもよい。しかしながら、以下に限られないが、集束赤外線、抵抗、誘導、および/または、その組合せを含め、他の形式の加熱ユニットが使用されてもよいことを理解すべきである。さらに、図1は加熱装置がベル200の周りに配置されていると示すが、加熱装置218は、加熱装置218が抵抗加熱装置であるときなど、ベル200と一体化されてもよいことを理解すべきである。
尚も図1〜2を参照すると、ガラス管を成形するガラス管製造装置300は、引き機構部328をさらに含むことがある。引き機構部328は、全体的に、ベル200より下方に配置され、ベル200上方に引かれたガラス管に接触してガラス管を下方に引くように動作可能な少なくとも1つのトラクター車輪329を含むことがある。種々の実施形態において、ガラス管製造装置300は、建物、構造体などの1つ以上の床部を通って垂直に延びてもよい。これらの実施形態において、ベル位置決め装置100は、1つの床部(基部190)上に位置して支持されてもよく、支持体110は、支持体位置決め装置140から床部(基部190)を通り、位置して下部床部によって支えられているガラス供給タンク305を通って延びる。いつかの実施形態において、ベル位置決め装置を有するガラス管製造装置300は、歩道、フォークリフトなどの移動重量設備を有する床部などの、振動をガラス管製造装置300に伝達しかねない構造体、設備などから構造的に隔離されている。種々の実施形態において、ガラス管製造装置300に剛性接続されたガラス溶融炉(図示せず)も、振動をガラス管製造装置300に伝達しかねない構造体、設備などから構造的に隔離されてもよい。
ベル200は、頂面211および側壁214を有する頂部部分210を有することができる。側壁214および下縁部215は、ベル200の内部チャンバー202を画定する。頂部部分210の頂面211は、外径212を有する。ベル200は、以下に限られないが、実質的に円錐の形状または、あるいは、実質的に放物線の形状を含む様々な形状を有してもよい。したがって、ベルは、ベルの表面上方に引かれた加熱されたガラス(すなわち、溶融ガラス)の管の拡張および肉薄化に適した任意の形状および/または構成であってもよいことを理解すべきである。ベル200が成形される材料は、ベルがベル上方に引かれた加熱されたガラスを汚濁しないように高温で安定している。適切なベル材料の実施例としては、耐火金属およびその合金、白金族金属、ステンレス鋼、ニッケル、ニッケル系合金、および、例えば、ジルコン(ZiSiO)およびアルミナ(Al))などのセラミックが挙げられるが、これらに限定されない。尚も図1〜2を参照すると、ガラス供給タンク305は、内径316を有する底部312を有する底部開口部310を有する。底部部分312は、下縁部314を有する。頂部部分210の外径212は、底部開口部310の内径316を下回ってもよい。頂部部分210と底部開口部310間の隙間Cは、ベル200上方に引かれたガラス管の肉厚を少なくとも部分的に支配する。さらに、かつ、ベル200がベル形状または放物線状形状であるので、ベル200の外径は、下向きの方向にベル200の長さに沿って増加する。底部開口部310に対するベル200の頂部部分210の位置は、溶融ガラス302の均一な流れをガラス供給タンク305から底部開口部310を通って、ベル200上方にもたらすように調整されることがある。
ベル200の頂部部分210がガラス供給タンク305の底部開口部310に対して移動すると、先述したように、結果的に、ガラス管の肉厚の変動が発生し得る。この点を踏まえて、ベル200の望ましくない移動の発生源は、ガラス管材の寸法の受け入れがたい変動を避けるために最小限に抑えられるべきである。例えば、フレーム脚部122の一方の長さが、図1に矢印10によって示されるように、熱膨張(または収縮)に起因して他方のフレーム脚部122と比較して増減すると、結果的に、矢印12によって示されるように、支持体110が移動し、その結果、ベル200が移動し得る。フレーム脚部122間の寸法変化を最小限に抑えるために、フレーム脚部寸法安定装置150が、各フレーム脚部122に関連して利用されている。フレーム脚部寸法安定装置150は、長時間、例えば、4時間、8時間、24時間にわたって、各フレーム脚部122間の温度変動を各フレーム脚部122間の距離(W)から6.5℃/m以内に維持する。種々の実施形態において、各フレーム脚部122の温度は、フレーム脚部寸法安定装置150によって設定点温度から6.5℃以内に設定および維持されている。種々の実施形態において、設定点温度は、ガラス管製造装置300が位置する周囲温度を上回るかまたは下回る温度である。例えば、ガラス管製造装置300が20℃の周囲温度で構造体、建物など内に位置する場合、設定点温度は、例えば、および、以下に限られないが、22℃、25℃、30℃など周囲温度よりも大きいか、または、20から22℃、22から25℃または25から30℃の温度、または、さらには30℃を上回る温度であってもよい。あるいは、設定点温度は、例えば、および、以下に限られないが、18℃、10℃、0℃など周囲温度を下回る温度、または、さらには20から18℃、18から10℃または10から0℃の温度、または、0℃を下回る温度であってもよい。いくつかの実施形態において、設定点温度は、周囲温度に等しくてもよい。他の実施形態において、設定点温度は、ガラス管製造装置300が位置する最大周囲温度を上回るか、または、最小周囲温度を下回る温度である。例えば、ガラス管製造装置300が35℃の最大周囲温度で構造体、建物など内に位置する場合、設定点温度は、37℃、40℃、または、35から37℃または37から40℃の温度、または、40℃を上回る温度であってもよい。あるいは、ガラス管製造装置300が15℃の最小周囲温度で構造体、建物など内に位置する場合、設定点温度は、13℃、10℃、0℃、または、15から13℃、13から10℃、10から0℃の温度、0℃を下回る温度であってもよい。各フレーム脚部122の温度を設定値温度から6.5℃以内に維持すると、各フレーム脚部の温度は、取り囲む周囲温度から分離されることを認識すべきである。図1は、少なくとも一方のフレーム脚部122を概略的に示すが、他の実施形態が企図され、かつ、可能であることを理解すべきである。例えば、代替実施形態(図示せず)において、フレーム脚部寸法安定装置150は、プラットフォーム130および支持体位置決め装置140を支持する1つのフレーム脚部122を有する。このような実施形態において、フレーム脚部寸法安定装置150は、フレーム脚部122の温度変動を幅(X方向)および厚さ(Y方向)に沿って設定点温度から6.5℃以内に維持し、その結果、フレーム脚部122の温度は、取り囲む周囲温度から分離される。
図1〜3をここで参照すると、図3は、フレーム脚部寸法安定装置150の実施形態を例示する。フレーム脚部寸法安定装置150は、温度制御構成要素152を筐体156内に含む。すなわち、フレーム脚部122の各々は、筐体156内に位置して温度制御構成要素152によって取り囲まれている。図3に示された実施形態において、温度制御構成要素152は、フレーム脚部122の長さに巻回された、電気抵抗加熱線、加熱テープなどの形である。図3は、フレーム脚部に巻回された電気抵抗加熱線または加熱テープを概略的に示すが、他の実施形態が企図され、かつ、可能であることを理解すべきである。例えば、代替実施形態(図示せず)において、温度制御構成要素152は、Watlow Electric Manufacturing Companyから販売されているシリコーンゴム加熱器などのシリコーンゴムパッド内に埋め込まれた発熱体を備えてもよい。これらのパッドは、フレーム脚部に、例えば、シリコーンRTV(室温加硫)接着剤で装着されてもよい。温度制御構成要素は、電流を温度制御構成要素152に供給する電源装置178に電気結合されている。電流が温度制御構成要素152を通って流れると、結果的に、例えば、温度制御構成要素152の抵抗加熱が発生することを理解すべきである。温度制御構成要素152は、加熱されると、エネルギー(熱)をフレーム脚部122に伝達する。温度制御構成要素152は、フレーム脚部122の長さが均一に加熱されるように巻線、接着剤、メカニカルファスナーなどによってなど、フレーム脚部122に結合されてもよい。種々の実施形態において、絶縁材154は、筐体156内に含まれて、各フレーム脚部122の長さに沿って加熱の均一性を維持する一助となってもよい。絶縁材154は、また、各フレーム脚部122を筐体156の外側の大気状態から絶縁する。
種々の実施形態において、温度制御装置170が、筐体156内で電源装置178、および、1つ以上の温度センサ174と通信上結合されてもよい。温度センサ174の1つ以上は、フレーム脚部122の長さに沿って位置してもよく、温度信号、例えば、温度センサによって感知された温度に比例した電圧を温度制御装置170に提供することができる。種々の実施形態において、温度センサは、例えば、フレーム脚部に固定されるか、または、フレーム脚部に極めて近接して位置決めされたデュアルタイプK表面実装型サーモカップルであってもよい。しかしながら、他の形式の温度センサが企図され、かつ、可能であることを理解すべきである。温度センサ174の1つ以上が、絶縁材154内でフレーム脚部122と直に接触するか、または、フレーム脚部122から離間されてもよい。温度制御装置170は、温度信号を1つ以上の温度センサ174から受信して、温度センサ174がフレーム脚部122に沿って位置決めされている場所の温度読み取り値を提供し、フレーム脚部122の平均温度を提供することができる。温度制御装置170は、温度読み取り値に基づいて、温度制御構成要素152に供給されて該構成要素を通って流れる電流を増加、減少、または維持する指示を電源装置178に送信することができる。電源装置178は、指示を受信し、応答して、温度制御構成要素152に供給されて該構成要素を通って流れる電流を増加、減少、または維持することができる。温度制御装置170から電源装置178への指示、および、電源装置178による応答によって、6.5℃以内のフレーム脚部122の平均温度が確立されて、長時間、例えば、4時間、8時間、24時間、またはそれ以上にわたって維持される。
種々の実施形態において、温度制御装置170は、各フレーム脚部122間の温度変動をフレーム脚部122間の距離から6.5℃/m以内に維持することができる。例えば、温度制御装置170は、温度信号を、フレーム脚部122と直に接触するか、または、絶縁材154で各フレーム脚部122から離間された温度センサ174の1つ以上から受信してもよい。温度制御装置170は、温度読み取り値に基づいて、フレーム脚部122の1つ以上に結合された温度制御構成要素152に供給されて該構成要素を通って流れる電流を増加、減少、または維持する指示を電源装置178に(または、1つ超えの電源装置−図示せずに)送信してもよい。電源装置178は、指示を受信し、応答して、温度制御構成要素152の1つ以上に供給されて該1つ以上を通って流れる電流を増加、減少、または維持してもよい。温度制御装置170から電源装置178への指示、および、電源装置178による応答によって、各フレーム脚部122の平均温度および、フレーム脚部122間の距離から6.5℃/m以内の各フレーム脚部122間の温度変動が確立されて維持される。
種々の実施形態において、温度制御構成要素152は、フレーム脚部122の長さに沿って位置する複数の温度制御構成要素152であってもよい。
フレーム脚部122の長さは、独自の温度制御構成要素152(図示せず)を有する各領域を有する異なる領域に分割されてもよい。各温度制御構成要素152は、電源装置178から電流が独立して供給されてもよい。各領域は、独自の温度センサ174を有してもよく、温度制御装置170は、特定の領域内で、特定の温度制御構成要素152に至る電流を増加、減少、または維持する指示を電源装置178に提供してもよい。電源装置178は、指示を受信し、応答して、特定の領域内で、温度制御構成要素152に供給されて該構成要素を通って流れる電流を増加、減少、または維持してもよい。図3の温度制御構成要素152は、電気抵抗加熱線、加熱テープなどとして本明細書に記載されたが、温度制御構成要素152は、フレーム脚部間の距離から6.5℃/m以内の温度変動が長時間、例えば、4時間、8時間、24時間、またはそれ以上にわたって維持されるように、フレーム脚部122の長さを冷却する冷却構成要素(例えば、冷却流体が流れるフレーム脚部122の長さに巻回された冷却剤管路)であってもよいことを認識すべきである。
図1〜4をここで参照すると、フレーム脚部寸法安定装置150の別の実施形態が、図4に示されている。図4に示された実施形態において、フレーム脚部寸法安定装置150は、液体158の形の温度制御構成要素をフレーム脚部122が位置決めされる筐体156内に収容する。より具体的には、フレーム脚部122の各々は、別個の筐体156内に位置して液体158によって取り囲まれている。すなわち、各フレーム脚部122は、液体158内に浸漬されている。適切な液体として、水、油、またはグリコールが挙げられるがこれらに限られない。種々の実施形態において、発熱体176も、液体158内に位置して電源装置178に電気結合されている。電源装置は、電流を発熱体176に供給する。電流が発熱体176を通過すると、結果的に、発熱体176の抵抗加熱が発生することを認識すべきである。発熱体176は、エネルギー(熱)を液体158に伝達し、次に、液体158は、熱をフレーム脚部122に伝達する。攪拌装置179が、液体158を攪拌して筐体156を通して液体の均一な温度158を確保するために液体158内に位置してもよい。図4は、液体158によって取り囲まれた筐体126内の各フレーム脚部122を概略的に示すが、他の実施形態が企図され、かつ、可能であることを理解すべきである。例えば、代替実施形態(図示せず)において、フレーム脚部122は、中空であり、液体158および発熱体176は、中空フレーム脚部122内に収容されている。別の実施形態において、液体158は、ポンプまたは他の装置でなど、中空フレーム脚部122を介して導かれてもよく、発熱体176は、フレーム脚部122の外部にあってもよい。
図4を尚も参照すると、温度制御装置170が、筐体156内で電源装置178、および、1つ以上の温度センサ174と通信上結合されてもよい。温度センサ174の1つ以上は、フレーム脚部122の長さに沿って位置してもよい。種々の実施形態において、温度センサは、例えば、フレーム脚部に固定されたか、または、フレーム脚部に極めて近接して位置決めされたデュアルタイプK表面実装型熱電対であってもよい。しかしながら、他の形式の温度センサが企図され、かつ、可能であることを理解すべきである。温度センサ174の1つ以上が、液体158内のフレーム脚部122と直に接触するか、または、フレーム脚部122から離間されてもよい。温度制御装置170は、温度信号を1つ以上の温度センサ174から受信してもよい。温度制御装置170は、温度信号を受信すると、発熱体176に供給されて該発熱体を通って流れる電流を増加、減少、または維持する指示を電源装置178に送信することができる。電源装置178は、指示を受信し、応答して、発熱体176に供給されて該発熱体を通って流れる電流を増加、減少、または維持してもよい。温度制御装置170から電源装置178への指示、および、電源装置178による応答によって、筐体156を通した液体158の均一な温度が確立されて維持され、フレーム脚部間の距離から6.5℃/m以内の温度変動が長時間、例えば、4時間、8時間、24時間、またはそれ以上にわたって維持される。発熱体176に加えて、筐体156は、フレーム脚部間の距離から6.5℃/m以内の温度変動が長時間、例えば、4時間、8時間、24時間、またはそれ以上にわたって維持されるように、冷却構成要素、例えば、液体158を冷却し、したがって、フレーム脚部122の長さを冷却する液体158内の冷却剤管路も含んでもよいことを認識すべきである。発熱体176は、電源装置178によって供給された燃焼ガス生成物によって加熱されるガス発熱体であっても差し支えなく、電源装置178は、ガス加熱器であることも認識すべきである。
図1〜5をここで参照すると、フレーム脚部寸法安定装置150の別の実施形態が、図5に示されている。この実施形態において、フレーム脚部寸法安定装置150は、空気をフレーム脚部122全体にわたって導く、ファンなど空気流量装置151を収容する。図5に示されるように、フレーム脚部122は、筐体内にはない。しかしながら、代替実施形態において、フレーム脚部122は、筐体内に位置決してもよく、空気流量装置151は、空気を導管などで筐体へかつフレーム脚部122全体にわたってまたはフレーム脚部122に沿って導いてもよい。フレーム脚部122全体にわたってまたはフレーム脚部122に沿って導かれた空気は、温度制御構成要素152によって加熱または冷却されてもよい、すなわち、空気は、温度制御構成要素152を通って流れるときに加熱または冷却されてもよい。1つ以上の温度センサが、各フレーム脚部122と直に接触してもよく、温度制御装置170は、信号を1つ以上の温度センサ174の各々から受信してもよい。温度制御装置170は、温度読み取り値に基づいて、温度制御構成要素152に供給されて該構成要素を通って流れる電流を増加、減少、または維持する指示を電源装置178に送信することができる。電源装置178は、指示を受信し、応答して、温度制御構成要素152に供給されて該構成要素を通って流れる電流を増加、減少、または維持してもよい。温度制御構成要素152は、電源装置178によって供給された電流に応答して空気を加熱または冷却する。温度制御装置170から電源装置178への指示、および、電源装置178による応答によって、フレーム脚部間の距離から6.5℃/m以内の温度変動が確立され、長時間、例えば、4時間、8時間、24時間、またはそれ以上にわたって維持される。図1〜3を再び参照すると、作動時、ガラス管製造装置300は、側壁寸法変動が低減したガラス管材の製造に対応する。ベル200の頂部部分210は、初めは、支持体位置決め装置140を使用して、ベル200の側壁214とガラス供給タンク305の底部開口部310との間に隙間Cを伴ってガラス供給タンク305の底部開口部310内に位置決めされている。溶融ガラス302が、ガラス供給タンク305に送給されて底部開口部310を通ってかつベル200上方に均一に流れ、その結果、ガラス管304が成形される。各フレーム脚部122の長さに沿った温度は、1つ以上の温度センサ174および温度制御装置170でモニタされる。温度制御装置170は、温度信号を1つ以上の温度センサ174から受信することに応答して、各フレーム脚部122に関連した温度制御構成要素152の1つ以上に供給されて該1つ以上を通って流れる電流を増加、減少、または維持する指示を電源装置178に送信する。電源装置178は、指示を受信し、応答して、温度制御構成要素152の1つ以上に供給されて該1つ以上を通って流れる電流を増加、減少、または維持する。温度制御装置170から電源装置178への指示、および、電源装置178による応答によって、フレーム脚部間の距離から6.5℃/m以内の温度変動が確立され、長時間、例えば、4時間、8時間、24時間、またはそれ以上にわたって維持される。各フレーム脚部122間の温度変動を維持することによって、フレーム脚部122間の温度変動に起因したガラス管304の成形中の底部開口部310内のベル200の移動が制限される。すなわち、各フレーム脚部122の長さに沿った温度変動を維持することによって、ガラス管成形中のフレーム脚部122の熱膨張および/または収縮が最小限に抑えられ、かつ、ガラス管304成形中のガラス供給タンク305の底部開口部310内でのベル200の安定したかつ正確な位置決めが得られる。種々の実施形態において、底部開口部内のベルの移動は、フレーム脚部122の温度の制御を介して、100マイクロメートル未満、好ましくは50マイクロメートル未満、さらに好ましくは25マイクロメートル未満に制限される。
図1および図3〜5は、ベル200の移動を最小限に抑えるためのフレーム脚部122の温度制御を概略的に示すが、他の実施形態が企図され、かつ、可能であることを理解すべきである。例えば、代替実施形態(図示せず)において、フレーム120の外形形状は、ベル200の移動を最小限に抑えるために変えられてもよい。種々の実施形態において、フレーム脚部122間の距離は増大され、および/または、フレーム脚部の長さは減少される。例えば、フレーム脚部122間の距離Wを2倍にするか、または、フレーム脚部122の長さLを半減することによって、ベル200の移動は半減する。
ここに記載された実施形態を、以下の実施例によってさらに明確にする。
実施例1
図9をここで参照すると、フレーム脚部寸法安定装置150のないガラス管製造装置300の略示図は、右フレーム脚部122に対する左フレーム脚部122の熱膨張に起因して発生し、次に、成形されたガラス管のサイディングに影響を与えるベル200の移動を計算するためにモデル化されたものである。モデルのパラメータとしては、11.7×10−6m/℃の熱膨張率で鋼から作製されるフレーム脚部122が挙げられ、支持体位置決め装置140が位置するプラットフォーム130の基部190(図示せず)から頂部までのフレーム脚部122の長さ(L)は、1.95mであった。ベル200の中心と各フレーム脚部122(X方向)との間の距離は、0.27mであり、2つのフレーム脚部122間の全体的な距離(W)は0.54mであった。支持体位置決め装置140が位置するプラットフォーム130の頂部とベル200の下縁部215との間の距離(h)は、1.36メートルであった。4時間という時間にわたる左フレーム脚部122と右フレーム脚部122と間の温度の変化(ΔT)は、3.6℃であった。ΔTによって、結果的に、82.2マイクロメートルの+Z方向の右フレーム脚部122に対する左フレーム脚部122(ΔL)の膨張(成長)が発生し、82.2マイクロメートルの左フレーム脚部122の膨張によって、結果的に206.3マイクロメートルのベル200(Bellδ)の変位が発生した。
分析的に、ベル200の変位を以下の関係によって記述することができる:
Bellδ=(ΔTCTEh/W (1)
式中、Bellδは、ベル200の変位であり、ΔTは、所与の時間にわたるフレーム脚部122間の温度の差であり、Lは、支持体位置決め装置140が位置するプラットフォーム130の基部190から頂部までのフレーム脚部122の長さであり、CTEは、フレーム脚部122の熱膨張率であり、hは、支持体位置決め装置140が位置するプラットフォーム130の頂部からベル200の下縁部215までの支持体110の長さであり、Wは、フレーム脚部122間の距離である。関係(1)によって示されるように、ベル200の移動と、所与の時間にわたるフレーム脚部122間に温度の差(ΔT)と間に線形の関係がある。関係(1)を考慮すると、フレーム脚部間の温度変動が各フレーム脚部122間の距離から6.5℃/m以内に維持される(すなわち、ΔT/Wは、1℃/m以下である)場合、ベル200の変位は、57.3マイクロメートル(μm)に低減される。本明細書に記載された実施形態において、フレーム脚部寸法安定装置は、サイディング損失を最小限に抑えるために4時間という時間にわたって100μm以下、または、さらには200μm以下であるようにベル変位を制御するために使用されている。いくつかの実施形態において、フレーム脚部寸法安定装置は、4時間という時間にわたって75μm以下、または、さらには50μm以下であるようにベル変位を制御するために使用されている。いくつかの他の実施形態において、フレーム脚部寸法安定装置は、4時間という時間にわたって25μm以下であるようにベル変位を制御するために使用されている。
ここで上述したように、いくつかの実施形態において、ガラス管製造装置は、少なくとも1つのフレーム脚部を含む。少なくとも1つのフレーム脚部が1つのフレーム脚部(ガラス管製造装置のプラットフォームが少なくとも1つのフレーム脚部から片持ちにされるときなど)である種々の実施形態において、温度(ΔT)の違いは、フレーム脚部の幅全体にわたる温度変動である。さらに、フレーム脚部は、プラットフォームをフレーム脚部に結合してもよい、ブレース、ガセット、ブラケットなど、他の構造部材を含んでもよいことを理解すべきである。ベルの変位を判定する際、これらの構造部材の熱膨張率が考慮に入れられるべきであることが理解されよう。
実施例2
図8をここで参照すると、サイディング対ガラス管製造装置300の時間の関数としての設定値(SP)からのフレーム脚部122の温度の変化(ΔT)の実験データが示されている。特に、フレーム脚部122の平均温度は、ほぼ3.25時間という時間にわたってガラス管材生産運転中に設定値より上方および下方で周期的に変動していた。
設定値からの温度の変化は、左のY軸上に表されており、グラスラン中に生成されたガラス管材のサイディングは、右のY軸上の表されている。時間は、時間単位で、X軸上に表されている。図8に示されるように、サイディングの量は、フレーム脚部122の平均温度の変化に追従し、サイディングの量によって、ベル200の各フレーム脚部122間の温度変動の維持と変位との関係が検証されている。すなわち、温度ΔTの差が増加するにつれて、ガラス管製造装置によって生成されたガラス管のサイディングも増加する。
本明細書に記載された装置は、また、本明細書に記載された装置を利用して成形されるガラス管の特性に加えて、経済的で、かつ、組み込みやすい。例えば、本明細書に記載された装置は、当該の装置への変更がなくても現行のベル位置決め装置における使用に適合されてよい。
様々な改変および変形が精神および範囲から逸脱することなく本明細書に記載された実施形態に行われ得ることが当業者には明らかであろう。したがって、本明細書に記載された実施形態は、添付の特許請求の範囲および均等物に該当することを条件として任意の改変および変更を包含することが意図されている。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
ガラス管材製造装置用ベル位置決め装置において
引かれるガラス管用に構成されたベルと、
前記ベルに接続された支持体と、
少なくとも1つのフレーム脚部、プラットフォーム、および、前記プラットフォームおよび前記支持体に装着された支持アームを有するフレームであって、前記支持アームは、前記支持体を少なくとも2つの自由度で移動するように構成されている、フレームと、
前記少なくとも1つのフレーム脚部に作動上結合され、前記ベルの振れδを4時間という時間にわたって200ミクロン未満に維持するように構成されたフレーム脚部寸法安定装置と、
を備え、
δ=(ΔTCTEh/W
ΔTが、前記少なくとも1つのフレーム脚部が単一のフレーム脚部であるときに4時間という時間にわたって前記少なくとも1つのフレーム脚部の幅全体にわたる温度変動、または、前記少なくとも1つのフレーム脚部が1つ超えのフレーム脚部であるときに4時間という時間にわたる2つのフレーム脚部間の温度変動であり、
Lが、前記少なくとも1つのフレーム脚部の長さであり、
CTEが、前記少なくとも1つのフレーム脚部の熱膨張率であり、
hが、前記プラットフォームの頂部から前記ベルの下縁部までの前記支持体の長さであり、
Wが、前記少なくとも1つのフレーム脚部が単一のフレーム脚部であるときの前記少なくとも1つのフレーム脚部の前記幅、または、前記少なくとも1つのフレーム脚部が1つ超えのフレーム脚部であるときの2つのフレーム脚部間の距離である、ベル位置決め装置。
実施形態2
前記フレーム脚部寸法安定装置が、前記少なくとも1つのフレーム脚部の幅または厚さから6.5℃/m以内の温度変動を4時間という時間にわたって維持するように構成されている、実施形態1に記載のベル位置決め装置。
実施形態3
前記フレーム脚部寸法安定装置が、前記フレームの前記少なくとも一方のフレーム脚部と少なくとも1つの他方のフレーム脚部との間の温度変動を4時間という時間にわたって前記フレーム脚部間の距離から6.5℃/m以内に維持するように構成されている、実施形態1に記載のベル位置決め装置。
実施形態4
前記フレーム脚部寸法安定装置が、
加熱パッド、
電気抵抗加熱線、
加熱テープ、
各フレーム脚部全体にわたって導かれた加熱流体、
各フレーム脚部内の加熱流体、および
各フレーム脚部が浸漬されている加熱流体なる群から選択された温度制御構成要素、
を含む、実施形態1に記載のベル位置決め装置。
実施形態5
前記温度制御構成要素が、各フレーム脚部に装着された加熱パッドであり、前記温度制御構成要素を取り囲み、各フレーム脚部および前記温度制御構成要素をガラス管材製造中に周囲温度から断熱する筐体をさらに備える、実施形態4に記載のベル位置決め装置。
実施形態6
前記筐体内の絶縁材をさらに備える、実施形態5に記載のベル位置決め装置。
実施形態7
前記フレーム脚部寸法安定装置が、少なくとも1つの温度センサ、温度制御装置、および電源装置を含み、前記少なくとも1つの温度センサが、前記温度制御装置と通信上結合され、前記電源装置が、前記温度制御構成要素と通信上結合され、前記温度制御装置が、前記電源装置と通信上結合され、前記温度制御装置が、温度信号を前記少なくとも1つの温度センサから受信して前記温度制御構成要素に供給された電流を増加、減少、または、維持する指示を前記電源装置に提供する、実施形態6に記載のベル位置決め装置。
実施形態8
前記温度制御構成要素が、各フレーム脚部が浸漬されている加熱流体である、請求項4に記載のベル位置決め装置。
実施形態9
前記加熱液体内の発熱体をさらに備える、実施形態8に記載のベル位置決め装置。
実施形態10
前記フレーム脚部寸法安定装置が、少なくとも1つの温度センサ、温度制御装置、および電源装置を含み、前記少なくとも1つの温度センサが、前記温度制御装置と通信上結合され、前記電源装置が、前記温度制御構成要素と通信上結合され、前記温度制御装置が、前記電源装置と通信上結合され、前記温度制御装置が、温度信号を前記少なくとも1つの温度センサから受信して前記発熱体に供給された電流を増加、減少、または、維持する指示を前記電源装置に提供する、実施形態9に記載のベル位置決め装置。
実施形態11
ガラス管材製造装置において
内径を有する底部開口部を有する、溶融ガラスを有するガラス供給タンクと、
外径を有する上部を有するベルであって、隙間が、前記底部開口部の前記内径と前記ベルの前記外径との間に存在する、ベルと、
前記ベルに接続された、前記ガラス供給タンクを通って上にベル位置決め装置まで延びる支持体であって、前記ベル位置決め装置が、
少なくとも1つのフレーム脚部、プラットフォーム、および支持アームを有するフレームであって、前記プラットフォームが、前記フレームに装着され、前記支持アームが、前記プラットフォームに装着され、前記支持体が、前記支持アームに装着され、前記ベル位置決め装置が、前記ベルを移動して前記ガラス供給タンクの前記底部開口部に対して位置決めするように構成されている、フレームと、
前記少なくとも1つのフレーム脚部に装着された加熱パッドと、前記少なくとも1つのフレーム脚部の長さに巻回された電気抵抗加熱線と、前記少なくとも1つのフレーム脚部の長さに巻回された加熱テープとからなる群から選択された温度制御構成要素と、
前記少なくとも1つのフレーム脚部にわたって導かれた加熱流体と、
前記少なくとも1つのフレーム脚部内の加熱流体と、
前記少なくとも1つのフレーム脚部が浸漬されている加熱液体と、
前記少なくとも1つのフレーム脚部の前記長さに沿って位置する1つ以上の温度センサと、
前記1つ以上の温度センサと通信上結合された温度制御装置と、
前記温度制御構成要素を加熱するように動作可能な電源装置とを含むフレーム脚部寸法安定装置を含む、支持体と、
を備え、
前記1つ以上の温度センサ、温度制御装置、および電源装置が、
前記少なくとも1つのフレーム脚部の幅または厚さから6.5℃/m以内の温度変動を少なくとも4時間という時間にわたって維持し。
前記フレームの前記少なくとも前記一方のフレーム脚部と前記少なくとも1つの他方のフレーム脚部との間の温度変動を少なくとも4時間という時間にわたって前記フレーム脚部間の距離から6.5℃/m以内に維持するように構成されている、ガラス管材製造装置。
実施形態12
前記温度制御構成要素が、前記少なくとも1つのフレーム脚部に装着された前記加熱パッドであり、前記温度制御構成要素を取り囲み、前記少なくとも1つのフレーム脚部および前記温度制御構成要素をガラス管材製造中に周囲温度から断熱する筐体をさらに備える、実施形態11に記載のガラス管材製造装置。
実施形態13
前記筐体内の絶縁材をさらに備える、実施形態12に記載のガラス管材製造装置。
実施形態14
前記温度制御装置が、温度信号を前記1つ以上の温度センサから受信して前記温度制御構成要素に供給された電流を増加、減少、または、維持する指示を前記電源装置に提供する、実施形態11に記載のガラス管材製造装置。
実施形態15
前記温度制御構成要素が、前記少なくとも1つのフレーム脚部に浸漬されている前記加熱流体である、実施形態に記載のガラス管材製造装置。
実施形態16
前記加熱流体内の発熱体をさらに備える、請求項15に記載のガラス管材製造装置。
実施形態17
前記温度制御装置が、温度信号を前記1つ以上の温度センサから受信して前記発熱体に供給された電流を増加、減少、または、維持する指示を前記電源装置に提供する、実施形態16に記載のベル位置決め装置。
実施形態18
ガラス管材を製造する方法において
ガラスの組成物をガラス供給タンク内で溶融させて溶融ガラスを生成する工程であって、前記ガラス供給タンクが、内径を有する底部開口部を有する、工程と、
前記溶融ガラスをベルの周りに引き、それによってガラス管を成形する工程であって、
前記ベルが、外径を有する上部を有し、前記ガラス管が、前記底部開口部の前記内径と前記ベルの前記外径との間の空間内で成形される、工程と、
前記ベルに接続された支持体を使用して前記ベルを前記ガラス供給タンクの前記底部開口部に対して位置決めする工程であって、前記支持体は、前記ガラス供給タンクを通って上にベル位置決め装置まで延び、前記ベル位置決め装置は、
少なくとも1つのフレーム脚部、プラットフォーム、および支持アームを有するフレームであって、前記プラットフォームが、前記フレームに装着され、前記支持アームが、前記プラットフォームおよび前記支持体に装着され、前記ベル位置決め装置が、前記ベルの前記上部を移動して前記ガラス供給タンクの前記底部開口部に対して位置決めするように構成されている、フレームと、
前記少なくとも1つのフレーム脚部の幅または厚さから6.5℃/m以内の温度変動を少なくとも4時間という時間にわたって維持し、または
前記フレームの前記少なくとも前記一方のフレーム脚部と前記少なくとも1つの他方のフレーム脚部との間の温度変動を少なくとも4時間という時間にわたって前記フレーム脚部間の距離から6.5℃/m以内に維持するように構成されたフレーム脚部寸法安定装置とを含む、工程と、
を含む、方法。
実施形態19
温度制御構成要素を各フレーム脚部に装着して、前記温度構成要素に至る電流を増減して、
前記少なくとも1つのフレーム脚部の前記幅または前記厚さから6.5℃/m以内の前記温度変動を少なくとも4時間という時間にわたって維持し、または
前記フレームの前記少なくとも前記一方のフレーム脚部と前記少なくとも1つの他方のフレーム脚部との間の前記温度変動を少なくとも4時間という時間にわたって前記フレーム脚部間の距離から6.5℃/m以内に維持することをさらに含む、実施形態18に記載の方法。
実施形態20
各フレーム脚部の長さに沿って位置する1つ以上の温度センサと、前記1つ以上の温度センサと通信上結合された温度制御装置と、前記温度制御構成要素および前記温度制御装置と通信上結合された電源装置とをさらに含み、前記温度制御装置が、温度信号を前記1つ以上の温度センサから受信して前記温度制御構成要素に供給された前記電流を増加、減少、または、維持する指示を前記電源装置に提供する、実施形態19に記載の方法。
実施形態21
前記フレーム脚部の各々を加熱液体浴に入れることをさらに含み、前記加熱液体浴は、
前記少なくとも1つのフレーム脚部の前記幅または前記厚さから6.5℃/m以内の前記温度変動を少なくとも4時間という時間にわたって、または、
前記フレームの前記少なくとも前記一方のフレーム脚部と前記少なくとも1つの他方のフレーム脚部との間の前記温度変動を少なくとも4時間という時間にわたって前記フレーム脚部間の距離から6.5℃/m以内に維持する、実施形態18に記載の方法。
実施形態22
各流体浴内の発熱体と、前記加熱液体浴内で各フレーム脚部の長さに沿って位置する1つ以上の温度センサと、前記1つ以上の温度センサと通信上結合された温度制御装置と、前記発熱体および前記温度制御装置と通信上結合された電源装置とをさらに含み、前記温度制御装置が、温度信号を前記1つ以上の温度センサから受信して前記発熱体に供給された電流を増加、減少、または、維持する指示を前記電源装置に提供する、実施形態21に記載の方法。
120 フレーム
100 ベル位置決め装置
122 フレーム脚部
156 筐体
190 基部
130 プラットフォーム
110 支持体
305 ガラス供給タンク
210 頂部部分
212 外径
214 側壁
218 加熱装置
219 発熱体
304 ガラス管
328 引き機構部
329 トラクター車輪
200 ベル
215 下縁部
202 内部チャンバー
302 溶融ガラス
2 円領域
150 フレーム脚部寸法安定装置
300 ガラス管製造装置
140 支持体位置決め装置

Claims (10)

  1. ガラス管材製造装置用ベル位置決め装置において
    引かれるガラス管用に構成されたベルと、
    前記ベルに接続された支持体と、
    少なくとも1つのフレーム脚部、プラットフォーム、および、前記プラットフォームおよび前記支持体に装着された支持アーム有するフレームであって、前記支持アームは、前記支持体を少なくとも2つの自由度で移動するように構成されている、フレームと、
    前記少なくとも1つのフレーム脚部に作動上結合され、前記ベルの振れδを4時間という時間にわたって200ミクロン未満に維持するように構成されたフレーム脚部寸法安定装置と、
    を備え、
    δ=(ΔTCTEh/W
    ΔTが、前記少なくとも1つのフレーム脚部が単一のフレーム脚部であるときに4時間という時間にわたって前記少なくとも1つのフレーム脚部の幅全体にわたる温度変動、または、前記少なくとも1つのフレーム脚部が1つ超えのフレーム脚部であるときに4時間という時間にわたる2つのフレーム脚部間の温度変動であり、
    Lが、前記少なくとも1つのフレーム脚部の長さであり、
    CTEが、前記少なくとも1つのフレーム脚部の熱膨張率であり、
    hが、前記プラットフォームの頂部から前記ベルの下縁部までの前記支持体の長さであり、
    Wが、前記少なくとも1つのフレーム脚部が単一のフレーム脚部であるときの前記少なくとも1つのフレーム脚部の前記幅、または、前記少なくとも1つのフレーム脚部が1つ超えのフレーム脚部であるときの2つのフレーム脚部間の距離である、ベル位置決め装置。
  2. 前記フレーム脚部寸法安定装置が、前記少なくとも1つのフレーム脚部の幅または厚さから6.5℃/m以内の温度変動を4時間という時間にわたって維持するように構成されている、請求項1に記載のベル位置決め装置。
  3. 前記フレーム脚部寸法安定装置が、前記フレームの前記少なくとも1つのフレーム脚部と少なくとも1つの他のフレーム脚部との間の温度変動を4時間という時間にわたって前記フレーム脚部間の距離から6.5℃/m以内に維持するように構成されている、請求項1に記載のベル位置決め装置。
  4. 前記フレーム脚部寸法安定装置が、
    加熱パッド、
    電気抵抗加熱線、
    加熱テープ、
    各フレーム脚部全体にわたって導かれた加熱流体、
    各フレーム脚部内の加熱流体、および
    各フレーム脚部が浸漬されている加熱流体からなる群から選択された温度制御構成要素、
    を含む、請求項1から3のいずれかに記載のベル位置決め装置。
  5. 前記温度制御構成要素が、各フレーム脚部に装着された加熱パッドを含み、前記ベル位置決め装置が、前記温度制御構成要素を取り囲み、各フレーム脚部および前記温度制御構成要素をガラス管材製造中に周囲温度から断熱する筐体をさらに備える、請求項1から3のいずれかに記載のベル位置決め装置。
  6. 前記筐体内の絶縁材をさらに備える、請求項5に記載のベル位置決め装置。
  7. 前記フレーム脚部寸法安定装置が、少なくとも1つの温度センサ、温度制御装置、および電源装置を含み、前記少なくとも1つの温度センサが、前記温度制御装置と通信上結合され、前記電源装置が、前記温度制御構成要素と通信上結合され、前記温度制御装置が、前記電源装置と通信上結合され、前記温度制御装置が、温度信号を前記少なくとも1つの温度センサから受信して前記温度制御構成要素に供給された電流を増加、減少、または、維持する指示を前記電源装置に提供する、請求項6に記載のベル位置決め装置。
  8. 前記温度制御構成要素が、各フレーム脚部が浸漬されている加熱流体を含む、請求項1から3のいずれかに記載のベル位置決め装置。
  9. 前記加熱液体内の発熱体をさらに備える、請求項8に記載のベル位置決め装置。
  10. 前記フレーム脚部寸法安定装置が、少なくとも1つの温度センサ、温度制御装置、および電源装置を含み、前記少なくとも1つの温度センサが、前記温度制御装置と通信上結合され、前記電源装置が、前記温度制御構成要素と通信上結合され、前記温度制御装置が、前記電源装置と通信上結合され、前記温度制御装置が、温度信号を前記少なくとも1つの温度センサから受信して前記発熱体に供給された電流を増加、減少、または、維持する指示を前記電源装置に提供する、請求項9に記載のベル位置決め装置。
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